JPH10502882A - バリアフィルム構造体 - Google Patents

バリアフィルム構造体

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JPH10502882A JP8504373A JP50437396A JPH10502882A JP H10502882 A JPH10502882 A JP H10502882A JP 8504373 A JP8504373 A JP 8504373A JP 50437396 A JP50437396 A JP 50437396A JP H10502882 A JPH10502882 A JP H10502882A
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film
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ビアンチーニ,エバー・カーボン
クネーザー,アンソニー・ロバート
パー,ラリー・アーサー
リード,レランド・ウォレース
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モービル・オイル・コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 改善された酸素、フレーバー/臭気、グリース/油及び湿分バリア特性を有するポリマーフィルム構造体が開示される。この構造体は、その片側上に酸素バリア(12)を受け入れるのに適合させたポリマー支持体(10)、酸素バリアの他の側上の湿分バリア(14)、またはその片側上の酸素バリアとポリマーコアの他の側上の湿分バリアとの間に挟まれているポリマーコア層を有する。酸素バリア(12)は触媒量の無機酸、例えば硫酸の存在下にアルデヒド含有架橋剤で架橋されたポリビニルアルコールを含む。湿分バリア(14)はセルロース物質、好ましくは箱用板紙、金属化ポリマー複合材料、好ましくは金属化ポリプロピレン、または塩化ポリビニリデンの被覆である。

Description

【発明の詳細な説明】 バリアフィルム構造体 本発明は、改善された酸素、フレーバー/臭気、グリース/油及び湿分バリア 特性を有する、柔軟なポリマーフィルム包装用構造体に関する。さらに詳細には 、本発明はポリマー支持体、架橋ポリビニルアルコール(PVOH)を含む酸素 バリア、並びにセルロース物質、ポリビニルピロリドン(PVdc)及び金属化 ポリマー複合材料から選択される湿分バリアを含むフィルム構造体に関する。 食物を包装するために使用される一定のポリマーフィルムは本来、フィルムの 外側からフィルムで包まれた食品包装品の内部へ酸素及び湿分を透過させる。酸 素及び/または湿分はポリマーフィルム内に包装された食物を迅速に劣化させる 。酸素及び湿分の包装された食物からの除去は製品の損害を遅らせる。洗剤、ク リーナー、肥料等の包装のような一定用途においては、臭気が外側に拡散するの を包装材料が防ぐことが重要である。ジュース、ワイン、プレッツエル及びビス ケットのような他の用途においては、望ましくないフレーバーの取り込みを防ぐ ことが要求される。従って、酸素、フレーバー/臭気、グリース/油及び湿分に 対するバリアを提供するフィルム構造体は高度に望ましい食物包装材料である。 過去において、酸素、フレーバー/臭気、グリース/油及び湿分バリアを有す るポリマーフィルムを得る試みがなされてきた。従来技術において開示されるい くつかのポリマーフィルムはPVOHを含む。ポリビニルアルコールは(−CH2 −CH0H−)基を含むポリマーである。これは水溶液から塗布でき、そして 熱可塑性ポリマー支持体のためのバリア被覆として使用するために、多くの面に おいて魅力的な材料である。コーティングをよく受け入れるようにする多数の手 段のいずれかによって処理された熱可塑性ポリマー表面に適用されたとき、ポリ ビニルアルコールは適切に接着し、柔軟、クリーンかつ透明であり、酸素不透過 バリアを与え、そしてグリース、油及び広い種々の慣用の有機溶媒、例えばエス テル類、エーテル類、ケトン類、炭化水素及び塩素化炭化水素の透過に抵抗性で ある。 しかし、バリアコーティングとしてのPVOHの用途において、水溶性の利点 は、バリアコーティングが熱可塑性ポリマー支持体上に形成されたとき、その重 要な欠点になる。PVOHの乏しい水抵抗性は、バリアコーティングとしてのそ の使用、をほぼ無水の条件が一般的であるという、ほとんど存在しない用途へと 制限する。湿分は汚損若しくは摩擦による磨耗、不快な感触及びさえない外観を 引き起こすために働くことができる。PVOHの酸素透過性は、その湿分含量に 比例して増すことも既知である。 PVOHの水抵抗性を増すための多くの方法が知られているが、完全に満足な 結果を与えるものはない。重クロム酸カリウム、ホルムアルデヒドまたはフェノ ール−ホルムアルデヒド樹脂によるPVの架橋のような種々のこれまでに実施さ れた方法にも関わらず、ポリビニルアルコールは、水または湿分の蒸気に曝され たときでさえ、軟化し、膨潤し、そして接着強度を失う傾向がある。従って、ポ リビニルアルコールから成るバリアコーティングは、実質的な程度の水抵抗性ま たは湿分防止性が要求される場合には使用できない。 従って、包装フィルムの分野において、優秀な酸素、フレーバー/臭気、グリ ース/油及び湿分バリア特性を有するフィルム構造体を提供するという必要がい まだに存在する。 従来技術の必要に向けられた本発明は、低い酸素、フレーバー/臭気、グリー ス/油透過特性、並びに高い湿分バリア特性を有する包装フィルム構造体を提供 する。 さらに詳細には、低い酸素透過性を有するフィルム組合せ物を、(1)セルロ ース材料、好ましくは箱用板紙;(2)塩化ポリビニリデンコーティング;また は(3)金属化ポリマー複合材料、好ましくは金属化ポリプロピレンを含む湿分 バリアと結合することによって、高められた酸素、フレーバー/臭気、グリース /油透過特性、及び高い湿分バリア特性を有するフィルム構造体が得られる。 本発明のフィルム構造体はポリマー支持体を含み、これはその少なくとも1方 の側の表面処理または下塗によって酸素バリア層を受け入れるために適合するよ うにされている。一旦処理または下塗りされると、ポリマー支持体の表面は酸素 バリア層を備え、これは触媒量の無機酸、好ましくは硫酸の存在下に架橋剤によ っ て架橋されたPVOHを含む。もしセルロース材料がフィルムの湿分バリアであ るべきであれば、それは次にフィルム構造体の酸素バリアの外表面上への接着に よって積層される。接着剤は好ましくはポリウレタンまたはポリエチレンである 。セルロース材料は好ましくは板紙または繊維板、そして最も好ましくは箱用板 紙である。 フィルムの湿分バリアがPVdcであるべきならば、フィルム構造体のポリマ ーコアは他のコーティングを受け入れるために両表面が処理されている。表面処 理は本技術分野において周知の方法によって達成され、コロナまたは火炎処理が 好ましい。ポリマーコアの両表面は次に下塗りされる。ポリ(エチレンイミン) がPVOHを受け入れる表面のために使用され、そしてエポキシがPVdcを受 け入れる表面のために使用される。一旦処理及び下塗りされると、上記のように ポリマーコアはその一方の表面上に架橋PVOH層を備え、そしてポリマーコア の他の表面はPVdcによって被覆される。 もし、金属化ポリマー複合材料が湿分バリアとして使用されるべきであるなら 、金属化ポリマーフィルムはフィルム構造体の酸素バリアの外表面上に接着また は押出によって積層される。押出積層のためには、接着剤は好ましくはポリウレ タンまたはポリエチレンである。金属化ポリマーフィルムは好ましくは金属化さ れた延伸ポリプロピレンである。金属化構造体の使用は、包装用フィルム構造体 が、酸素バリア層上に印刷されること及び図形が十分に保護されて残ることを許 容する。 本発明の全ての包装用フィルム構造体において、ポリマー支持体は延伸された 、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン及びポリエチレンで あることができる。このコアはまた同時押出されたプロピレン−エチレンコポリ マースキンを含むことができる。このポリマー支持体は通常は既知の方法、好ま しくはコロナ処理によって35ダイン/cmまたはそれ以上の表面自由エネルギ ーに処理される。 本発明はさらに、改善された酸素及び湿分バリア特性を有する包装用フィルム 構造体を製造する方法を提供する。この方法は、下塗りされ、表面処理されたポ リマー支持体の少なくとも1表面をPVOH、アルデヒド含有架橋剤及び触媒量 の無機酸(好ましくは硫酸)の水溶液でコーティングすること、並びにポリビニ ルアルコールを架橋させて酸素バリアを形成させることを含む。PVOHの水溶 液は62.5〜95重量%のPVOH、5〜30重量%の架橋剤及び7.5重量 %以下の酸触媒を含んで成る固体分を含む。もしセルロース物質がフィルムの湿 分バリアであるべき場合には、これは接着積層によって酸素バリアの外表面に固 定される。もし、湿分バリアがPVdcコーティングであるべきならば、PVd cを塗布し、そして得られたフィルムを乾燥する。もし、湿分バリアが金属化ポ リマー層であるべきならば、それは接着または押出積層によって酸素バリアの外 表面に固定される。上記の方法によって製造された包装用フィルム構造体も本発 明に含まれる。 本発明の結果として、優秀な酸素、フレーバー/臭気、グリース/油、及び湿 分バリア特性を有する包装フィルム構造体が提供される。セルロース物質から成 る湿分バリアを有する本発明のフィルム構造体は、トマトソース、薬味、ワイン 、ジュース及び洗剤の包装に特に有用であることが見いだされた。これらの包装 においては食物のフレーバーまたは臭気が包装内に入っていることが重要である 。これらのフィルム構造体は、外側の臭気を吸収することを妨げることが製品の 新鮮さを保持するために重要である、牛乳、クリーム等の包装においても重要で ある。さらに、本発明において使用される架橋PVOHコーティング層は、他の 酸素バリア層よりも薄い厚さで使用し得る。例えば、0.05ミル未満の架橋P VOHは0.48ミルのEVOHコーティングと同じ程度に有効である。従って 、本発明の包装用フィルムを使用することによって、かなりの製造コストの節約 ができることがわかる。 PVdcコーティングから成る湿分バリアを有するフィルム構造体は透明で熱 シール可能でもある。これらのフィルム構造体は、薬味及びトマトソースのよう な種々のソースを包装する際に特に有用であることが見いだされた。このフィル ムは非常に丈夫である。これは単一の、すなわちモノウエブとして、より大きな 包装品を形成して、会社のためのトマトソースを包装するために通常使用される 110オンスの薄いカンを代替することもできる。ほとんどの用途においては、 モノウエブは十分に丈夫でなく、容易に破れ、そして不十分なバリア性を有する ので、それ自体では使用できない。多くの用途のためには、フィルム構造体は少 なくとも2つの同時押出されたモノウエブから成る。モノウエブを使用すること によって、同時押出積層工程は省略され、そしてかなりの経費節約が実現できる 。さらに、包装品も透明なので、最終使用者はこれをX線スキャン、または他の 方法でその内容物を検査できる。 金属化ポリマー層から成る湿分バリアを有するこれらの構造体は、医薬品包装 及びワインバッグにおいて特に有用であることが見いだされた。ワイン市場にお いて、多くのワインはバッグ−イン−ボックス包装で販売される。典型的には、 このような包装は2つの金属化されたポリエステルフィルムで、本発明の架橋P VOH/金属化OPPラミネートの2倍値段が高い構造を必要とする。従って、 本発明の包装フィルム構造体を使用することによって、かなりの製造経費の節約 が実現できる。さらに、金属化ポリエステルフィルム構造体は包装品を表面印刷 のみ可能とする。本発明の金属化/架橋PVOHにおいて、PVOH表面が印刷 され、そして次に、図形が架橋PVOH組合せ物のOPP支持体によって十分に 保護されて保存されるように、金属化フィルムに結合される。 図1は本発明の一態様の断面図であり、ここで食物はシーラントで被覆された セルロース物質の隣にある。 図2は本発明の他の態様の断面図であり、ここで食品はシーラントで被覆され たポリマー支持体の隣にある。 図3は本発明の一態様を例示し、ここではプライマーコーティングがポリマー コアの両表面に適用されている。 図4は本発明の他の態様の断面図を示す。 一定のバリアフィルム組合せ物は優秀な酸素バリア性を有する。しかし、一定 の商業的用途においては、これらのフィルムの湿分バリア性が改善できる。 本発明は、酸素、フレーバー/臭気、グリース/油及び湿分バリアを含む、( 1)セルロース支持、(2)PVdc被覆され、または(3)金属化されたポリ マーフィルム構造体を提供する。この酸素バリアは架橋PVOHを含み、そして 湿分バリアは(1)セルロース物質、好ましくは箱用板紙、(2)PVdc層、 または(3)金属化ポリマー複合材料、好ましくは金属化延伸ポリプロピレンで ある。湿分バリアは酸素バリアの外表面に適用できる。 本発明の多層構造体のコアまたは支持体として考えられるポリマー物質は、酸 素、フレーバー/臭気、グリース/油の透過を本来許容する、延伸されているか または延伸されていない全てのポリマー物質を含み、ここでこのようなフィルム の実用性のためには酸素、フレーバー/臭気、及びグリース/油の透過を最小化 することが必要であろう。ほとんどの場合、ここに参照する酸素の源は大気中の 酸素である。フレーバーの源は薬味のフレーバーであり、そして臭気の源は環境 からのものである。ナイロン、ポリエチエンテレフタレート(PET)、ポリカ ーボネートフィルムがここで考えられ、特に好ましい等級のフィルムはポリオレ フィンである。ポリオレフィン類の中では、プロピレンのホモポリマー及びコポ リマー、低密度(LDPE)及び線状低密度ポリエチレン(LLDPE)が好ま しい。高密度ポリエチレン(HDPE)も使用し得る。特に好ましいものは少な くとも80重量%のアイソタクティックポリプロピレンを含むアイソタクティッ クポリプロピレンである。好ましいコアは161℃〜169℃の融点範囲を有す るホモポリプロピレンであることができる。この説明の商業的に入手できる物質 はARCO W472である。好ましいコア層は、プロピレンと例えばエチレン 、ブテン−1のような他のオレフィンとのコポリマーの、全厚の2〜12%の薄 いスキン層と共に同時押し出しすることもできる。コポリマー中に存在できる他 のオレフィンは1〜7重量%の量である。 ポリマー支持体はどのような望まれる厚さでもよいが、拘束の包装用装置での 良好な機械加工性を確実にするためには、厚さは典型的には0.5〜2ミル(P Vdc被覆生成物については0.7〜3ミル)の範囲である。OPPフィルムは 好ましくは1.0ミル(PVdc被覆生成物については1.75ミル)の厚さを 有する。 支持体またはベース層を、酸素及び湿分バリア層を受け入れる前に処理するこ とが有利であることが見出された。このような処理は他のコーティングの接着を 高める。 好ましい処理は、ASTM 規格D2578−84に従い、表面を少なくとも 35、好ましくは38〜45ダイン/cmの表面張力レベルに処理することを含 む。この処理は火炎処理、プラズマ処理、化学処理またはコロナ放電処理である ことができる。火炎処理またはコロナ放電処理が好ましく、コロナ放電処理が特 に好ましい。 この処理の後に、適切なプライマー材料を処理した表面上に適用する。好まし いプライマー材料は米国特許第4,564,559号に開示されるものである。 これらはモノアルデヒドを、アクリルアミドまたはメタクリルアミドと少なくと も1種の他の不飽和モノマーとのインタポリマーと共に縮合することによって製 造されるプライマーを含む。さらに含まれるものは、アミノアルデヒドとアクリ ルアミドまたはメタクリルアミドとを縮合し、続いて縮合生成物を少なくとも1 種の他の不飽和モノマーとC1〜C6アルカノールの存在下にインターポリメラジ ングすることによって製造されるプライマー材料である。 ここで考えられる構造体のために、特に好ましいプライマー材料はポリ(エチ レンイミン)であることが発見された。このイミンプライマーは、支持体の他の 表面上に後で適用される架橋ポリビニルアルコール及びPVdc(PVdcが湿 分バリアを構成するとき)との完全でしっかりとした結合のための全体的な接着 活性表面を与える。水性またはエタノールのような有機溶媒媒質から塗布される ポリ(エチレンイミン)の有効コーティング溶液濃度はポリ(エチレンイミン) 0.1〜0.6重量%を含む溶液であることが見出された。このタイプの商業的 に入手できる物質はBASF−Wyandotteコーポレーションの製品であ るPolymin Pとして知られている。 他の特に好ましいプライマー材料は第1成分としてのエポキシ樹脂と第2成分 としての酸性化アミノエチル化ビニルポリマーとの反応生成物である。考えられ るエポキシ樹脂は、レゾルシン、ヒドロキノン、Novolac(登録商標)樹 脂等のポリヒドロキシ化合物のグリシジルエーテルである。 エポキシ樹脂の詳細な構造は本発明において使用されるプライマーにとって重 要ではなが、エポキシ樹脂の選択の重要なことは、その物理的状態のことを考慮 することである。例えば、それは液体でなければならず、そして第2成分または 下記の硬化剤とに容易に分散または溶解できなければならない。もしエポキシ樹 脂が低粘度のものであると、それは第2成分、すなわち硬化剤に直接攪拌して導 入できるが、水性エマルジョン中のエポキシ樹脂を使用することが好ましい。 本発明のエポキシプライマー組成物内の第2成分は水溶性のアミノ変性アクリ ル系ポリマーである。このポリマーはエポキシ化合物のための硬化剤である。好 ましい物質は米国特許第3,719,629号に記述されている。 本発明の一態様において、液体エポキシ樹脂は硬化剤の溶液中に迅速な攪拌に よって乳化され、生じた分散液は水でコーティング用の望まれる濃度、通常2〜 20%の固形分に希釈される。エポキシ樹脂と硬化剤を混合するとき、理論的当 量バランスのエポキシとアミン基を使用することが一般に好ましい。しかし、理 論比は1のエポキシ対3のアミン〜3のエポキシ対1のアミン基の、広い範囲に わたって変化し得る。上述のプライマーのいずれでも0.001〜3.5g/m2 の範囲内で使用できる。 本発明及び請求の範囲において使用するポリビニルアルコール(PVOH)は は通常固体のポリマー物質で、水に可溶性であるが、ほとんどの有機溶媒に不溶 性であり、そしてポリマー鎖中の(−CH2−CHOH−)の存在を特徴とする 。これらのポリマーは通常、加水分解またはアルコーリシスのような、ポリ酢酸 ビニルのアセテート基のヒドロキシル基による置換によって製造される。ヒドロ キシル基によって置換されるアセテート基の百分率は、そのように形成された加 水分解PVOHの程度であり、そして全ての存在し得るヒドロキシル基からのP VOH中に存在するヒドロキシル基の百分率を示す。以下に説明するように、そ れによって本発明の優秀なバリアコーティングが達成される架橋反応はPVOH のヒドロキシル基を通して進行する。従って、実質的に完全に加水分解されたP VOHのみが本発明において有用である。本明細書及び請求の範囲中の用語「実 質的に完全に加水分解された」とは、85%より高い加水分解の程度を意味する 。我々は、88%より高いヒドロキシル含量、特に95%より高いヒドロキシル 含量を有するPVOHが優秀な抵抗、透明性及び柔軟性並びに接着強度を与える ことを発見した。99〜100%のヒドロキシル基含量は最良のバリアコーティ ングを与え、そして本発明において使用するために特に好ましい。 ここで使用するPVOHはいずれの商業的に入手できる物質でもよい。例えば 、ELVANOL71−30またはELVANOL90−50はE.I.duP o ntの製品である。 PVOHコーティング溶液は、ポリマーを熱水に溶かし、冷却し、そして適切 な架橋剤及び助触媒としての無機酸(好ましくは硫酸)の双方と共に混合するこ とによって製造される。この架橋剤はメラミン−または−尿素ホルムアルデヒド 樹脂であることができる。商業的に入手できる架橋剤はまた、PAREZ613 (メチル化メラミンホルムアルデヒド)、CYMEL373(メチル化メラミン ホルムアルデヒド)、CYMEL401(トリメチロールメラミン尿素ホルムア ルデヒド)、グリオキサール及びボラックス(borax)をも含む。触媒とし ての硫酸は、硝酸、塩化アンモニウム及び硝酸アンモニウムに対してはるかに優 れていることが見いだされた。 架橋はPVOHの湿分感受性を小さくするために行われるが、このことがコー ティングが塗布されそして均一に分布される前に実質的に起こることが重要であ る。このことは初期濃度がこのことが起こらないほど低いが、乾燥によって濃度 が増し、そして架橋速度も増すように、水溶液を調製することによって実行でき る。 適切な濃度が1〜35重量%、好ましくは4〜8重量%であることが見いださ れ、これはPVOH+架橋剤+触媒量の無機酸(例えば硫酸)の合計である。も し固体分がこれより高いと、溶液は粘稠すぎ、もしこれより低ければ良好な湿分 抵抗性は得られない。5〜30重量%、典型的には15%の架橋剤が0.1〜7 .5重量%、典型的には2重量%の硫酸触媒と共に使用される。好ましい処方は 次の固形含量を有する。85.5重量%のPVOH、12.8重量%のメチル化 メラミンホルムアルデヒド、及び1.7重量%の硫酸。この酸、すなわち使用さ れる硫酸は0.1〜20重量%の強度を有することができる。 PVOH水溶液は、十分なELVANOL71−30を熱水中に溶解して8重 量%溶液を形成し、次にこれを冷却することによって製造される。これらの溶液 にメラミンホルムアルデヒド20重量%水溶液、そして適切な量の、塩化アンモ ニウム、硫酸、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウムまたは硝酸の水溶液を加え て下の表1に示す配合物を得る。架橋されたPVOHは0.2〜4.5g/m2 、通常0.4〜3g/m2の量で存在する。 上述の、架橋されたPVOHで被覆されたフィルムを、一態様において、紙、 板紙及び繊維板のようなセルロース材料に、接着または押出積層によって接着す ることが考えられる。セルロース材料の接着または押出積層は架橋PVOH層の 外表面に対して行う。生じた構造体は液体を保持することができ、そして高い酸 素及びフレーバー/臭気、グリース/油バリアを有する。例えば、積層されてい ない箱用板紙材料は、23.8℃及び0%相対湿度(RH)において、2300 cc/m2/24時間を越える平均酸素透過率(TO2)を有する。架橋されたP VOHで被覆されたフィルムを箱用板紙材料に積層すると、TO2率はかなり低 く、すなわち、23.8℃及び75%RHで1.55cc/m2/24時間であ る。 箱用板紙への積層は、ポリウレタン、アクリル系またはPVdc系のような接 着剤を使用することによって達成される。セルロース成分が、シーラント層と接 触する液体内に到達することを防ぐため、並びに得られたフィルム構造体の湿分 バリアを高めるために、得られた構造体は次に、好ましくはSURLYN(登録 商標)のまたはポリエチレンシーラント層で押出し被覆される。本発明の包装用 フィルム構造体から形成された容器は牛乳、オレンジジュース及びワインを包装 するために使用できる。 箱用板紙に積層された架橋PVOHフィルム組合せ物を使用することによって 、匹敵するEVOHフィルムよりもかなり少ない架橋PVOHのコーティングし か必要としない優秀な酸素バリアが提供される。例えば、EVOHフィルムの4 8ゲージの層は23.8℃及び0%のRHにおいて0.62cc/m2/24時 間の酸素バリア、並びに37.8℃及び90%RHにおいて1550g/m2/ 24時間のWVTRを与える。EVOHは湿分バリアを有しない。同じ酸素バリ ア値及び37.8℃、90%RHにおける5.42g/m2/24時間のWVT R値が、架橋PVOHのわずか3ゲージの層で被覆することによって得られる。 従って、はるかに薄いPVOH被覆を使用する結果としてかなりの経費節約が実 現できる。 本発明において有用なセルロース物質は一般に、紙、板紙及び繊維板のような 紙製品である。紙と板紙との間には厳正な区別はないが、紙は0.012インチ 厚未満のセルロース繊維から作られた製品であると考えられる。包装に使用され る紙は連続(course)で微細である。連続包装用紙はクラフト紙として知 られ、そして未漂白のクラフト軟木パルプからほとんど全て製造される。上級紙 (一般に漂白パルプから製造される)は典型的には、印刷すること、書くこと、 並びに液体及び/または気体の侵入に対するバリアのような特定の機能的性質を 要求される用途において使用される。本発明において有用な他のタイプの紙は、 硫酸紙(parchment)、グリース防止紙、グラシン紙、水、グリース及 び油抵抗性紙、蝋紙、特殊処理紙、湿潤強力紙(これらは全てM.Bakker のThe Wiley Encyclopedia of Packaging Technology の497〜500頁(1986年)において定義されて いる)である。 本発明において有用な好ましいセルロース繊維物質は板紙である。板紙は比較 的剛性の紙製品で通常12ミルより大きい。用語「板紙」は、薄くて非常に柔軟 な紙からこの製品を区別するために使用される。板紙は単層または多層構造を有 し得る。これはフォードリニエ ワイアパート(wire part)、単一ま たは一連の近代的な形成機で形成されることができる。 本発明に有用な単層板紙は100%漂白−化学木材パルプから製造され、そし て純度及び清潔な外観、並びにある程度の強度及び良質の印刷を受け入れるのに 十分な質の表面が要求される食品包装に使用できる。単層構造体に比較して、多 層の板紙は、良好な外観、強度及び印刷特性を有するバージンパルプの外表面を それより低いグレードの中間層と組合わすことができるので、はるかに広い範囲 の用途にわたって使用されることができる。この範囲の板紙についての一般的な 用語は厚紙(folding box board)である。 大きな強いケースを製造するために使用される繊維板として知られる他のタイ プの板紙も本発明において有用である。これらの容器の製造のために使用される 材料は幾つかの層の紙板から製造される。これには2つの主たるタイプがある。 2以上の板が互いに積層されているソリッドファイバー及び段ボールである。段 ボールの製造において2つの面材が波形基材の両側につけられて、単一の壁の段 ボールを製造する。2重壁の段ボールを得るためは2つの面材と2つの基材が使 用される。3重壁の段ボールは4つの面材と3つの基材を使用する。本発明の構 造体においては、本技術分野において既知の方法によって水抵抗のために激しく サイズ処理された(hard−sized)単層または多層の板紙が好ましい。 板紙及び繊維板のタイプはM.BakkerのThe Wiley Encyc lopedia of Packaging Technology の500〜 506頁(1986年)において定義されている。 本発明の架橋PVOH/セルロース物質構造体は優秀な酸素及びフレーバー/ 臭気、グリース/油バリア特性を有し、そして液体を保持することができる。用 途に応じて、液体、食品または洗剤物質を、図1に示したようにシーラントでコ ートしたセルロース物質層の隣に、または図2に示したようにシーラントでコー トしたポリマー支持体の隣に保持するために本発明のフィルム構造体を使用する ことができる。 図1は本発明に従い製造されたフィルム構造体の略断面図である。層10は表 面処理されたポリマー支持体を示し、この支持体は少なくとも1表面上がプライ マー層で被覆されており、そこに架橋PVOH層12が接着されている。架橋P VOH層は印刷されることができ、そして次に接着塗膜13を使用することによ ってセルロース物質層14へ接着される。所望によって、架橋PVOH層を印刷 する代わりに、セルロース物質に印刷し、次に架橋PVOHフィルム構造体に接 着することができる。セルロース物質が液体の隣にあるときは、セルロース成分 が液体へ到達することを防止するために、得られた構造体はセルロース物質の外 表面上にSURLYN(登録商標)またはポリエチレンのようなシーラント15 で押し出し被覆される。得られたフィルム構造体はもまた高められた湿分バリア 特性を有する。 図2は本発明の他の態様を例示し、ここで層20は少なくとも一方の側が表面 処理されプライマーコーティング21で下塗りされたポリマー支持体を表し、プ ライマーコーティング21は表面処理されることによって架橋PVOH層22を 受け入れるために適合し、そしてPVOH層は次に接着塗膜23を使用すること によってセルロース物質24に接着されている。セルロース物質は印刷され得る 。ポリマー支持体が内側にあるときは、セルロースを含む得られたフィルム構造 体 をSURLYN(登録商標)またはポリエチレンのようなシーラント15でポリ マー支持体の外表面を押出し被覆して高められた湿分バリアを与える。 上述の、第2の態様における架橋PVOHで被覆されたフィルムは延伸または 未延伸の商業的に入手できる熱可塑性フィルム、例えばホモポリマーポリプロピ レンフィルム、被覆された層を有するポリプロピレン、スリップ添加剤を有する ポリプロピレン、同時押出層を有するポリプロピレン、不透明ポリプロピレン、 ポリエチレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポ リスチレン等に接着積層されることが考えられる。好ましい等級のフィルムはポ リオレフィンである。最も好ましいものは1.50ミルの厚さを有するOPPの ポリマー支持体である。 上述の、架橋PVOHで被覆されたフィルムは他の塗膜で被覆して、湿分バリ ア特性のような他の望ましい性質を高めることができる。PVdcは、上記の架 橋PVOHフィルム組合せ物に適用することができる特に好ましいコーティング である。得られたフィルムは優秀な酸素、フレーバー/臭気、グリース/油及び 湿分バリア特性を有する。さらに、このフィルムは熱シールでき、そして非常に 丈夫である。本発明のPVdc被覆フィルムはユーザーにかなりの経費節約を提 供するモノウエブとして使用することができる。 PVdc(さらに正確には塩化ビニリデンのコポリマー(PVdcまたはVd cコポリマー)と呼ばれる)は65〜96重量%の塩化ビニリデン及び4〜35 重量%の1種以上のコモノマー、例えば塩化ビニル、アクリロニトリル、メタク リロニトリル、メチルメタクリレート、またはメチルアクリレートのコポリマー であり、以降PVdcと呼ぶ。適切なグレードのものは7重量%のメタクリロニ トリル、3重量%のメチルメタクリレート、及び0.3重量%のイタコン酸コモ ノマーを含む。PVdcは通常、ロウ、脂肪酸及びその誘導体、粒状物質及びポ リマー種(例えば混合ポリエステル)のような配合添加剤を含む。このような添 加剤はポリマーの脆性及び剛性を減じるために、またはその熱シール性及び取り 扱い性を改善するために有用であり得る。本発明のために有用な、商業的に入手 できるVdcコポリマーはMorton社によって製造されている。 ポリマー支持体の他の表面(架橋PVOHを有する表面)上にPVdcの他の 層を付加することによって、フィルム組合せ物の湿分バリアが有意に改善される 。例えば、被覆されていないフィルムは23.8℃、0%相対湿度(RH)にお いて2324.9cc/m2/24時間を越える酸素透過率(TO2)、並びに3 7.8℃、90%RHにおいて5.58g/m2/24時間の水蒸気透過率(W VTR)を有する。架橋PVOH及びPVdcの両方で被覆された、本発明のこ の態様に従うフィルム組合せ物は23.8℃、75%RHにおいて0.31cc /m2/24時間のTO2を有する。WVTRは37.8℃において2.325g /m2/24時間であった。 図3は本発明によって製造されたフィルムの略断面図を示す。層30はポリ( エチレンイミン)層31によってその一表面を被覆され、かつ他の面を乾燥エポ キシプライマー32で被覆された、処理されたポリマーコアを表す。架橋された PVOH層33をポリ(エチレンイミン)プライマーを有する表面に接着し、そ してPVdc層34を他のエポキシ被覆された表面に接着する。 上述のPVOH/PVdcフィルム構造体はモノウエブとして使用され、そし てそれによってモノウエブ以上のものを必要とする他のフィルムよりもさらに経 費効率的な包装を与える。モノウエブとは、プラスチック樹脂加工者が、最終の 分離した製品でなく加工段階のいずれかにある長いフィルム(これはしばしば印 刷フィルムの大きなロールに引き取られる)として単一のプラスチックフィルム を表すために適合した用語である。モノウエブとして使用されるときに、PVd cが食物製品と接触するシーラント層である場合には、架橋PVOHも印刷でき る。 包装されている食品が光バリアを必要とする用途では、架橋PVOHまたはP Vdcに白色フィルムが適用できる。モービルケミカルのフィルム部門からの商 業的に入手できる不透明ポリプロピレンフィルムが好ましい白色フィルムである 。 より高いバリアまたはより強い包装フィルムが必要であるときは、架橋PVO H層は、改善された強度及びバリアを与える他のフィルムに積層される。このよ うなフィルムはPET、ナイロン及びポリオレフィンを含む。改善されたシール 性のためには、どちらかの表面がさらにポリエチレンの層と積層され得る。 本発明のPVOH/PVdcフィルム構造体は透明であり、包装された薬味及 びソースは自由に不純物の検査及び走査ができる。 上述の架橋PVOHで被覆されたフィルムは、第3の態様において、延伸また は未延伸の商業的に入手できる熱可塑性フィルム、例えばホモポリマーポリプロ ピレンフィルム、被覆された層を有するポリプロピレン、スリップ添加剤を有す るポリプロピレン、同時押出層を有するポリプロピレン、不透明ポリプロピレン 、ポリエチレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、 ポリスチレン等に接着積層される。好ましい等級のフィルムはポリオレフィンで ある。最も好ましいものは1.00ミルの厚さを有するOPPのポリマー支持体 である。 上記の架橋PVOHフィルム組合せ物が接着積層される他の特に好ましい支持 体は金属化フィルム、好ましくは金属化OPPのような湿分バリア物質である。 本発明において有用な金属化フィルムは優秀な湿分バリアを与えるが、本来は 酸素を透過させる。金属化フィルムに架橋PVOHフィルム組合せ物を積層する ことによって、有意に高められた酸素及び湿分バリアを有する多層フィルム構造 体が得られる。 金属化フィルム類の中で、金属化延伸ポリプロピレンが最も好ましい。商業的 に入手できる金属化OPPはモービルケミカルのフィルム部門から入手できる( Bicor 70MB−HB)。多くの商業的に入手できる金属化OPPフィル ムはポリプロピレンのコア層とその少なくとも1表面上のプロピレン−エチレン ンコポリマーの比較的薄い層とから成る複合材料である。このコポリマー層をコ ロナ放電処理にかけ、そしてコートする金属を次に、電気メッキ、スパッターま たは真空金属化のような方法によって付着させる。金属はアルミニウム、銅、銀 またはクロムであることができる。 好ましい金属化OPP及び製造法は米国特許第4,345,005号に開示さ れている。 商業的に入手できる金属化OPPは、非常に低い水蒸気透過率(WVTR)、 典型的には37.8℃、90%相対湿度(RH)において0.775g/m2/ 24時間によって示される優秀な湿分バリア特性を有する。しかし、平均酸素透 過率(TO2)が31〜77.5cc/m2/24時間で、金属化OPPは多くの 用途に適した酸素バリアを与えない。従って金属化OPPと架橋PVOH被覆フ ィルムの組合せは、優秀な湿分及び酸素バリアの双方を与える構造体を造る。 本技術分野において知られている金属化フィルムは、架橋PVOH層上に接着 被覆を適用することによって、架橋PVOHフィルム組合せ物に積層することが できる。本発明において、接着剤は金属化フィルムをポリマー支持体のPVOH を有する表面上に結合する。接着剤の適用の前に、架橋PVOH層をインク印刷 することができる。この接着剤は金属化フィルムと共に使用できるどの接着剤で もよいが、ポリウレタンが好ましい。金属化フィルムはポリマウンティング、す なわち押出し積層によって架橋PVOHフィルム組合せ物に付加されることもで きる。押出し積層は、2つのウエブを、その間の接着剤として働くプラスチック の薄層を押し出す機械を通して供給することによって、この2つのウエブを結合 するめの、既知の方法である。 図4は本発明のこの後者の態様を例示する。層40は表面処理されたポリマー 支持体であって、その少なくとも1表面上がプライマー層41によって覆われて いるものを示す。架橋PVOH層42を表面処理した支持体に接着する。架橋P VOHフィルム組合せ物を、架橋PVOHを有する表面上に接着被覆43を適用 することによって金属化フィルム層44に接着積層する。 実施例1 ホモポリマープロピレンコア層をエチレン−プロピレンランダムコポリマーの スキン層と同時押出した。ランダムコポリマーは3〜5重量%のエチエンを含ん でいた。押出しフィルムを、縦方向に4〜5倍、横方向に7〜10倍に二軸延伸 して1ミルの厚さを有するフィルムを得た。両スキン層の厚さはフィルムの8% であり、そして同じ厚さであった。このフィルム組合せ物を通常使用される従来 技術に従ってコロナ放電処理して、42ダイン/cmの湿潤張力の表面にした。 処理したフィルムの両表面を、BASF−Wyandotte Corpora tionによって製造されたPolyamin P製品である、0.1重量%の ポリ(エチレンイミン)でプリコートした。このフィルムを100℃で空気乾燥 した。この被覆重量は低すぎて測定できなかったが、光学密度によって0.00 2g/m2の範囲であると計算された。このフィルム構造体の1つの処理された 下塗りされた表面を次に、PVOH、架橋剤及び触媒の適切な溶液で被覆した。 この溶液をリバースダイレクトグラビアコーターを利用して塗布し、そして塗布 したフィルムを100〜125℃の乾燥空気オーブンを通した、これによってコ ーティング重量0.5g/m2とした。 乾燥したフィルムを次に酸素透過性装置で試験した。この中では、ガスの湿分 含量を制御するために乾燥酸素の流れが塩水溶液−透過パッド中を通過し、次に 架橋PVOH被覆を上流にして、流れに直角に配置されたフィルムを通過する。 透過した酸素を測定し、そしてフィルムの単位面積あたり、時間あたりに通過し た酸素の量を計算した。 硫酸で触媒した系を使用して得られた、架橋PVOH層を有する試料は、包装 用フィルムを通しての酸素の透過を禁止するために、他のどの触媒作用系よりも 優れていた。硫酸で触媒されたフィルム組合せ物のこすり抵抗も顕著であった。 メチル化メラミンホルムアルデヒド、塩化アンモニウム及び硫酸の存在下で、佳 境されたPVOHを有するいくつかの試料についての酸素透過及びこすり抵抗率 を下の表1に示す。 表1は、硫酸で架橋されたPVOHを有する試料が塩化アンモニウムで架橋さ れたものよりもはるかに優れた酸素透過率抵抗及びこすり抵抗値を有することを 示す。 実施例2 架橋PVOHコーティングを、上記実施例1におけるように表面処理されかつ 下塗りされた1.00ミルのOPPフィルムに適用した。得られたフィルム組合 せ物を、箱用板紙上に塗布されたポリウレタン接着剤を使用して、箱用板紙を架 橋PVOHを有する表面上に積層した。 上記の手順は架橋PVOH被覆を保護し、そしてトマトソース、牛乳、ワイン 、ジュース等が被覆を通っていずれかの成分へ到達することを防ぐ。得られたフ ィ ルムを次にSURLYN(登録商標)またはポリエチレンのシーラント層で押出 し被覆した。下の表2はこの試験で得られたフィルム構造体の酸素及び湿分バリ ア特性を概括する。表2のフィルムについて得られたWVTR値をASTM F −372に記述されるように測定した。EVOHについての比較のTO2及びW VTR結果も含まれている。 表2において、プレーンの箱用板紙材料は乏しい酸素バリア特性を示す。架橋 PVOHを有するOPP支持体の外面上に箱用板紙物質を積層した後は、酸素透 過率は著しく減少した。さらに、表2は本発明のフィルム構造体において、EV OHと比べて匹敵する酸素及び湿分バリア特性を有する構造体を与えるために、 はるかに薄い架橋PVOHの被覆しか必要としないことも示す。結果として、本 発明の箱用板紙フィルム構造体を使用することによってかなりの経費節約が得ら れる。 実施例3 ホモポリマープロピレンコア層をエチレン−プロピレンランダムコポリマーの スキン層と同時押出した。ランダムコポリマーは3〜5重量%のエチエンを含ん でいた。押出しフィルムを、縦方向に4〜5倍、横方向に7〜10倍に二軸延伸 して1ミルの厚さを有するフィルムを得た。スキン層の厚さはフィルムの8%で あり、そして同じ厚さであった。このフィルム組合せ物を通常使用される従来技 術に従ってコロナ放電処理して、42ダイン/cmの湿潤張力の表面とした。処 理したフィルムの片面を、BASF−Wyandotte Corporati onによって製造されたPolyamin P製品である、0.1重量%のポリ(エ チレンイミン)でプリコートし、他の面を0.075g/m2のエポキシでプリ コートした。このフィルムを100℃で空気乾燥した。この被覆重量は低すぎて 測定できなかったが、光学密度によって0.002g/m2の範囲であると計算 された。プライマーで被覆された処理された支持体の一表面上を次に、4.5g /m2の重量のPVdcコーティングで被覆した。このPVdcコーティングは Vdcとメチルアクリル酸との重合によって得られた50重量%ラテックス水溶 液であった。このフィルム構造体の反対側の表面を、PVOH、架橋剤及び触媒 の適切な溶液で被覆した。この溶液をリバースダイレクトグラビアコーターを利 用して塗布し、そして塗布したフィルムを100〜125℃の乾燥空気オーブン を通した、これによって被覆重量0.5g/m2とした。PVOH及びPVdc を含むこの実施例のポリマーフィルム構造体の厚さは1.7ミルであった。 乾燥したフィルムを次に酸素透過性装置で試験した。この中では、ガスの湿分 含量を制御するために乾燥酸素の流れが塩水溶液−透過パッド中を通過し、次に 架橋PVOH被覆を上流にして、流れに直角に配置されたフィルムを通過する。 透過した酸素を測定し、そしてフィルムの単位面積あたり、時間あたりにつうあ した酸素の量を計算した。 硫酸で触媒した系を使用して得られた、架橋PVOHを有する試料は、包装用 フィルムを通しての酸素の透過を禁止するために、他のどの触媒作用系よりも優 れていた。硫酸で触媒されたフィルム組合せ物のこすり抵抗も顕著であった。メ チル化メラミンホルムアルデヒド、塩化アンモニウム及び硫酸の存在下で、架橋 したPVOHを有するいくつかの試料についての酸素透過及びこすり抵抗率を下 の表3に示す。 表3は、硫酸で架橋されたPVOHを有する試料が塩化アンモニウムで架橋さ れたものよりもはるかに優れた酸素透過率抵抗及びこすり抵抗値を有することを 示す。 酸素透過性の試験が完了した後、水蒸気透過率(WVTR)を測定することに よって湿分バリアについて試験した。 被覆されていないOPPフィルム、架橋PVOHのみで被覆されているOPP フィルム及び架橋PVOHとPVdcの両方で被覆されているOPPフィルムに ついてのTO2及びWVTR値を下の表4に示す。WVTRはASTM F37 2に記述されるように測定した。 表4に示したように、乏しい酸素バリア特性の結果として、未被覆OPPフィ ルムは高い酸素透過率を示す。架橋PVOHの層の付加によって、酸素透過率は かなり減少する。さらに、OPPのコア層が架橋PVOHとPVdcの層との間 に挟まれたとき、本発明によって与えられる方法によって、得られたフィルム構 造体の酸素バリア及び湿分バリア特性の両方が著しく高められた。また、PVd cの酸素バリア特性は湿分に対して主として不感受性であり、すなわち相対湿度 に依存しない。従って、PVOHのバリア特性が劣化する非常に極端な条件下に おいてさえ、PVdcは15.34cc/m2/24時間未満の酸素透過率を維 持する。 さらに、2つの酸素バリア層の使用は、コーティングの系列中に2つのピンホ ールが起こるチャンスを最小化する。このことは、通常期待されるよりも酸素透 過率を大量に減じる。 実施例4 ホモポリマープロピレンコア層をエチレン−プロピレンランダムコポリマーの スキン層と同時押出した。ランダムコポリマーは3〜5重量%のエチエンを含ん でいた。押出しフィルムを、縦方向に4〜5倍、横方向に7〜10倍に二軸延伸 して1ミルの厚さを有するフィルムを得た。スキン層の厚さはフィルムの12% であり、そして同じ厚さであった。このフィルム組合せ物を通常使用される従来 技術に従ってコロナ放電処理して、42ダイン/cmの湿潤張力の表面をつくっ た。処理したフィルムの両表面を、BASF−Wyandotte Corpo rationによって製造されたPolyamine P製品である、0.1重 量%のポリ(エチレンイミン)でプリコートした。このフィルムを100℃で空 気乾燥した。この被覆重量は低すぎて測定できなかったが、光学密度によって0 .002g/m2の範囲であると計算された。このフィルム構造体の1つの処理 された下塗りされた表面を次に、PVOH、架橋剤及び触媒の適切な溶液で被覆 した。この溶液をリバースダイレクトグラビアコーターを利用して塗布し、そし て塗布したフィルムを100〜125℃の乾燥空気オーブンを通した、これによ って被覆重量0.5g/m2とした。 乾燥したフィルムを次に酸素透過性装置で試験した。この中では、ガスの湿分 含量を制御するために乾燥酸素の流れが塩水溶液−透過パッド中を通過し、次に 架橋PVOH被覆を上流にして、流れに直角に配置されたフィルムを通過する。 透過した酸素を測定し、そしてフィルムの単位面積あたり、時間あたりに通過し た酸素の量を計算した。 硫酸で触媒した系を使用して得られた、架橋PVOHを有する試料は、包装用 フィルムを通しての酸素の透過を禁止するために、他のどの触媒作用系よりも優 れていた。硫酸で触媒されたフィルム組合せ物のこすり抵抗も顕著であった。メ チル化メラミンホルムアルデヒド、塩化アンモニウム及び硫酸の存在下で架橋し たPVOHを有するいくつかの試料についての酸素透過及びこすり抵抗率を下の 表5に示す。 表5は、硫酸で架橋されたPVOHを有する試料が塩化アンモニウムで架橋さ れたものよりもはるかに優れた酸素透過率抵抗及びこすり抵抗値を有することを 示す。 実施例5 架橋PVOHコーティングを、上記実施例4におけるように表面処理されかつ 下塗りされた1.00ミルのOPPフィルムに適用した。金属化OPPの層を用 いて、得られたフィルム組合せ物の架橋PVOHを有する表面上に積層した。こ の積層は金属化OPPの蒸着アルミニウム表面上のポリウレタン接着剤のコーテ ィングを使用して実施した。得られた構造体は、表6に示すような優秀な酸素及 び湿分バリア特性を有した。 表6において、未被覆OPPフィルムは乏しい酸素バリア及び湿分特性を示す 。架橋PVOHでOPPを被覆することによって、得られたフィルム構造体の酸 素バリア特性は劇的に増加した。しかし、湿分バリア特性は高められなかった。 表6はさらに、典型的な金属化OPPが優秀な湿分バリアを与えるが、TO2が 30〜77cc/m2/24時間の金属化OPPの酸素バリア特性が多くの用途 において不適切であることを示す。結果として、金属化OPP層が架橋PVOH を含むフィルム組合せ物上に積層またはポリマウントされたとき、得られた構造 体は優秀な酸素及び湿分バリア特性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI B32B 27/30 9633−4F B32B 27/30 C 27/32 9156−4F 27/32 C // B29L 9:00 (31)優先権主張番号 08/297,945 (32)優先日 1994年8月31日 (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,JP,KR,N Z (72)発明者 パー,ラリー・アーサー アメリカ合衆国ニューヨーク州14424,カ ナンダグワ,アカデミー・プレイス 19 (72)発明者 リード,レランド・ウォレース アメリカ合衆国ニューヨーク州14522,パ ルミラ,ジョンストン・ストリート 361

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(I)第1及び第2表面を有するポリマー支持体、ただし少なくとも第1 表面は処理されている; (II)前記ポリマー支持体の前記処理表面上の、触媒量の無機酸の存在下にアル デヒド含有架橋剤で架橋されたポリビニルアルコールを含んで成る酸素バリア; 並びに (III)(1)前記酸素バリアの外表面に積層されたセルロース物質、(2)少 なくとも1つの処理表面とその上の金属被覆とを有する延伸ポリオレフィン層を 含んで成る金属化ポリマー複合体、または(3)前記第2表面に接着された塩化 ポリビニリデン層 を含んで成るポリマーフィルム構造体。 2.前記セルロース物質が紙、板紙または繊維板であり、前記延伸ポリオレフ ィン層が延伸されたポリプロピレンまたはポリプロピレン及びポリエチレンであ り、そして金属被覆がアルミニウム、銅、銀またはクロムである、請求項1に記 載のフィルム構造体。 3.前記酸素バリア及び前記セルロース物質または前記金属化ポリマー複合材 料の間の接着剤をさらに含む、請求項1に記載のフィルム構造体。 4.前記接着剤がポリウレタンまたはポリエチレンである、請求項3に記載の フィルム構造体。 5.前記ポリマー支持体が、延伸されたポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ エチレンテレフタレート、ナイロン、キャストポリオレフィン、及びこれらの混 合物より成る群から選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルム 構造体。 6.前記アルデヒド含有架橋剤が、尿素ホルムアルデヒド、メラミンホルムア ルデヒド、メチル化メラミンホルムアルデヒド、トリメチロールメラミン尿素ホ ルムアルデヒド、及びこれらの混合物より成る群から選択される、請求項1〜5 のいずれか1項に記載のフィルム構造体。 7.前記酸素バリアが62.5〜95重量%の前記ポリビニルアルコール及び 5〜30重量%の前記架橋剤を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のフィ ルム構造体。 8.前記酸素バリアが0.1〜7.5重量%の前記無機酸を含む、請求項1〜 7のいずれか1項に記載のフィルム構造体。 9.前記ポリマー支持体が、その少なくとも1表面上に同時押出しされたプロ ピレン−エチレンコポリマーのスキンをさらに含む、請求項1〜8のいずれか1 項に記載のフィルム構造体。 10.前記ポリマー支持体が、その少なくとも1表面上にプライマーをさらに 含み、 前記プライマーがモノアルデヒドと、アクリルアミドまたはメタクリルアミド と少なくとも1種の他の不飽和モノマーとのインターポリマーとを縮合すること によって製造されるプライマー;アミノアルデヒドと、アクリルアミドまたはメ タクリルアミドとを縮合させること及びこの縮合生成物をC1〜C6アルカノール の存在下に他の不飽和モノマーとインター重合することによって製造されるプラ イマー;ポリ(エチレンイミン);並びにエポキシ樹脂と酸性化アミノエチル化 ビニルポリマーとの反応生成物より成る群から選択される、 請求項1〜9のいずれか1項に記載のフィルム構造体。 11.前記ポリマー支持体が前記ポリマー支持体の1表面上にヒートシール層 をさらに含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のフィルム構造体。 12.前記セルロース物質が前記セルロース物質の外表面上にヒートシール層 をさらに含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のフィルム構造体。 13.次の工程によって製造される、改善された酸素及び湿分バリア特性を有 するポリマーフィルム構造体: (i)酸素バリアを受け入れるために適合させたポリマー支持体の1表面を、 ポリビニルアルコール、アルデヒド含有架橋剤及び触媒量の硫酸の水溶液で被覆 し、そして前記ポリビニルアルコールを架橋させ、それによって前記酸素バリア を形成すること;並びに (ii)(1)前記酸素バリアの外表面上に箱用板紙物質を接着積層すること、 または(2)前記酸素バリア層の前記外表面上に金属化延伸ポリプロピレンの接 着または押出積層を行うことによって、前記酸素バリアの前記外表面に湿分バリ アを与えること。 14.前記水溶液が、62.5〜95重量%の前記ポリビニルアルコール、5 〜30重量%の前記架橋剤及び7.5重量%以下の前記硫酸から成る固体分を含 む、請求項13に記載のフィルム構造体。 15.前記ポリマー支持体が少なくとも35ダイン/cmの表面自由エネルギ ーに処理されている、請求項13に記載のフィルム構造体。 16.前記酸素バリア上または前記湿分バリア層上に不透明層をさらに含み、 前記不透明層が空洞化ポリオレフィンまたは空洞化ポリオレフィンの混合物であ る、請求項1に記載のフィルム構造体。 17.前記酸素バリア上に積層された外層をさらに含む、請求項1に記載のフ ィルム構造体。 18.前記外表面がポリエチレンテレフタレート、延伸ポリビニリデン、ナイ ロン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、または高密度ポリエチレ ンである、請求項17に記載のフィルム構造体。 19.前記外側ポリマー層が紙、板紙または繊維板である、請求項17に記載 のフィルム構造体。
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