JPH10502846A - 弾力のある可撓性の毛植込みヘッドを有する歯ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 取っ手（２）と、弾力のある可撓性の毛植込みヘッド（１）とを有する歯ブラシにおいて、歯ブラシが通常の応力がかかっていない外形にあるときには、ブラシの長さ方向および／または横方向の軸に沿う毛の自由端が、歯（１０）の頬側表面に合うよう適応された略凹状の外形（９）を形成する。歯ブラシヘッド（１）は可撓的に突状の外形に適合して歯（１０）の舌側表面（１２）に適合し、または歯ぐき（１８）への損傷を避ける。

Description

【発明の詳細な説明】 弾力のある可撓性の毛植込みヘッドを有する歯ブラシ 発明の分野 本発明は歯ブラシに関し、より詳細には、歯ブラシを人間の歯の湾曲に合わせ るため略凹状の毛表面（すなわち毛の自由端により規定される表面）を有する可 撓性のブラシヘッドを備えた歯ブラシに関する。 発明の背景 人間の歯の外形は、歯の頬側すなわち外側の表面をみがくための歯ブラシの理 想的な毛の外形が凹状であり、歯の舌側すなわち内側の表面をみがくための理想 的な毛の外形が突状であることを必要としている。たいていのブラシは、取っ手 と同様の厚さを有する単一のヘッドを有し、その結果として相対的に硬く、固定 した湾曲すなわち外形となっている。幾つかのブラシにはしかし、例えばEP-A-3 71,293に記載されているように、ヘッドが取っ手に対して曲がることを許容する 手段を有しているものがある。しかし、そうであっても、そのようなブラシは制 限された効果しか有しない。他のブラシとしては、幾つかの異なった、しかし固 定した外形に調整できるものが知られている。しかし、この調整できる歯ブラシ は、しばしば操作が難しく、また信頼性がない。 既存のブラシのさらなる欠点は、ブラシを歯に十分な強さで押圧して良好な清 掃をなすことにより、近隣の、より弱い歯ぐきに損傷を与え、または不快にする 危険性があるということである。この問題はある範囲については、ブラシの外形 を変更し、または毛の硬度または長さを変えることにより解決することができる が、単一の外形ではすべての状況に最適なものとすることはできない。 チェン（Cheng）に対して発行された米国特許US-A-4,712,267には、反対の曲 率を有する湾曲した端部領域を有する形状保持材料からなるＳ字形状の長い取っ 手と、毛を有する可撓性のブラシブロックと、取っ手の長さ方向に沿って可撓性 のブラシブロックが移動自在となるよう可撓性のブラシブロックを取っ手に取り 付ける手段とを備えた切り替え可能な歯ブラシが開示されている。取っ手の湾曲 した部分は、可撓性のブロックおよび毛を、取っ手の湾曲した外形に対応する凹 状または突状の外形となるよう曲げる。 ワーナー・ランバート社（Warner-Lambert Company）に譲渡された欧州特許EP -A-454,625には、ヘッドがループ状となっている、湾曲を調整できる歯ブラシが 開示されている。カムまたはスライド機構が、ヘッドの湾曲を凹状と突状の外形 の間で変化させる。変形実施例において、ヘッドは圧縮できる閉じたループ状の 取っ手と一体の部分をなしており、毛表面は取っ手が非圧縮状態であるときに凹 状の外形であり、取っ手が圧縮されたときに突状となるようになっている。 リングナー・アンド・フィッシャー有限責任会社（Lingner & Fischer GmbH） の欧州特許EP-A-577,656には、取っ手と、取っ手の一端にある毛植込みヘッドと を有する歯ブラシが開示されている。ここで、ヘッドは、互いにおよび／または 取っ手と可撓的かつ弾力的に連結される２つまたはそれ以上の部分から形成され 、その１つまたはそれ以上に毛が植え込まれている。一つの実施例において、こ れは、ヘッドの毛と反対側の面上に横方向、および付随的に長さ方向の溝を用い ることにより達成できる。使用時に圧力が加えられた状態で、ブラシヘッドは突 状の外形に適応される。別の実施例において、取っ手は内部に弾力的にヘッドが 連結された枠まで延びている。圧力がブラシヘッドの中心に加えられたときには 、ブラシヘッドは凹状の形状に適応される。 上述した歯ブラシはある程度の可撓性を有するブラシヘッドを提供するが、い ずれも完全に満足できるものではなく、とりわけ一つの実施例の中で突状および 凹状の両方の外形を与えることはできず、また使用者に過度の操作または技能を 要求するものである。 したがって本発明の目的は、歯の突状または凹状のいずれの表面にも可撓的に 適合することができるヘッドを有し、良好な清掃をなすとともに製造および使用 が容易な歯ブラシを提供することにある。 また本発明のさらなる目的は、近隣の歯ぐき組織への損傷を最小限に抑えつつ 歯を効率的に清掃することができる歯ブラシを提供することにある。 発明の概要 本発明の一つの側面によれば、取っ手と、弾力のある可撓性の毛植込みヘッド とを有する歯ブラシであって、歯ブラシが通常の応力がかかっていない外形にあ るときに、ブラシの長さ方向および／または横方向の軸に沿う毛の自由端が略凹 状の外形を形成する歯ブラシが提供される。 本発明の可撓性の歯ブラシヘッドは、歯みがき動作の下でヘッド自体を個々の 使用者の歯の異なった外形に適合するように曲がることができる。とりわけ、本 発明の歯ブラシの可撓性のヘッドは、通常の無応力での外形において、歯の頬側 表面に合うよう適応された毛の外形を有し、すくなくとも好ましい実施例におい て、既存の硬いヘッドを有する歯ブラシの場合に比べて一般的によりよく、平坦 な位置から歯の舌側表面に適合する突状の外形まで連続的に曲がることができる 。ヘッドはこのようにして適応され、毛の外側列は、ブラシヘッドが歯に押圧さ れるときに歯ぐきに加えられる圧力を制限するために中心から離れて曲げられる 。すべての場合に、ヘッドは弾力があり、加えられた力が除かれたときには、ブ ラシヘッドは元の外形に戻る。 発明の詳細な説明 本発明の歯ブラシは、必須の構成要素として弾力のある可撓性の毛植込みヘッ ドを有する長い取っ手の形状をなしている。ヘッドの少なくとも第一部分は取っ 手と一体の延長部分として形成されている。ヘッドのこの部分の少なくとも一つ の領域は十分に薄く、通常のみがき力で曲がるようになっている。好ましくは、 ヘッドは、ヘッドの第一部分の内部または周囲に形成された、第二のエラストマ ー材料の１つまたはそれ以上の領域をさらに備えており、その結果、ヘッド全体 は既存のものと同様の略平坦状の形状を有しているが、既存のブラシと比較して 可撓性を有している。ここで可撓性とは、ヘッドの他端が固定されている状態で ヘッドの一端に通常のみがき力（２〜４ニュートン）が加えられたときに、力が 加えられた端部が少なくとも１度の角度（曲げ角度）にわたってそれることを意 味している。好ましい実施例において、曲げ角度は少なくとも５度、より好まし くは少なくとも１０度であり、４５度以上とすることもできる。さらに好ましい 実施例において、曲げ角度はヘッドが突状の外形まで曲がることができるような 角度となっている。ヘッドの少なくとも一つの面には毛が取り付けられている。 本発明の歯ブラシの取っ手、および取っ手の延長部分であるヘッドの部分は、 歯ブラシの製造に用いられる既存の材料、とりわけプラスティック材料から作ら れている。好ましい材料としては、例えばポリアミドおよびポリプロピレンがあ る。好ましいポリプロピレンの例としては、１５００ＭＰａの弾性率（ＩＳＯ１ ７８）および７５ショアＡの硬度（ＩＳＯ８６８）を有する「ポリプロピレンＰ Ｍ １６００（Polypropylene PM 1600）」材料（シェル社（Shell）により市販 されている）が挙げられる。取っ手自体は一般的な硬さを有し、歯ブラシの製造 に用いられる既存の形状とすればよい。取っ手は、それが十分に硬く、特に歯を みがくときのようにヘッドに力が加えられる使用時にヘッドが依然として本方法 により上述した範囲まで曲がるのであれば、付随的に、この分野で知られている ような、取っ手の残りよりも可撓性を有するネック部分を備えるようにしてもよ い。 本発明の好ましい側面において、ヘッドは１つまたはそれ以上の毛植込み面を 有し、ヘッドの少なくとも１つの毛植込み面は、ブラシが通常の無応力状態にあ るときに略凹状を形成している。ヘッドの面は、ヘッドの横方向および長さ方向 の軸のいずれかまたは両方に沿って凹状となっている。この面が長さ方向の軸に 沿って凹状となる場合には、曲率半径はヘッドの長さに沿って変化してもよい。 曲率半径は好ましくは、１０〜５００ｍｍ、より好ましくは１５〜２５０ｍｍ、 とりわけ２５〜１５０ｍｍの範囲にあるようにするとよい。 一つの実施例において、ヘッドの第一部分は、取っ手と一体で、かつ使用時の 所期の条件下でヘッドの構造的な無欠性を維持しつつ所望の可撓性を達成するよ うな厚さを有する１つまたはそれ以上の延長部分を備えている。延長部分は一般 的に、取っ手よりも実質的に薄い。好ましくは、そのような延長部分が一つだけ あるとよい。ヘッドは、外部からの曲げ力の下でヘッドが曲げられたときに得ら れる外形を調整するために、その長さ方向に沿って厚さが変化するとよい。この 実施例において、ヘッドの延長部分は好ましくは、少なくとも一部が、より好ま しくは全体が、エラストマー材料に覆われ、また複数の延長部分間の間隙を埋め るようになっているとよい。延長部分は、それへのエラストマー材料の接着を助 けるために、ある程度の表面に肋材がつけられ、または細部に加工が施されてい るとよい。 さらなる実施例において、ヘッドは、一つの面上に毛が植え込まれ、その一つ の面および／または反対側の面が１つまたはそれ以上の直線状または非直線状の 溝を有する一対の対向面を有している。この溝は、ヘッドを可撓性とするための 薄いヒンジを作り出している。なお、ヘッドの溝間にある部分は、好ましくは既 存の非可撓性のヘッドと同様の厚さとなっている。 溝は取っ手の長さ方向の軸に対して略横断的または平行に向けられ、略曲線状 またはジグザグ状の経路を通っている。とりわけ溝は、毛の外側の長さ方向列が 内部の列から離れることを許容するため、ヘッドの長さ方向に沿って延びている 。好ましくは、この溝に代わり、またはこの溝に加えて横方向の溝が設けられ、 ヘ ッドが長さ方向の軸に沿って曲がるようになっているとよい。 溝の幅および深さは可変であり、溝間の距離もまた変えられ得る。このように して、ヘッドの長さ方向および／または横幅方向のヘッドの可撓性が変えられる 。なお好ましくは、横方向の溝のみをこの方法で変えるとよい。 溝の１つまたはそれ以上、好ましくは全部は、その全体または一部がエラスト マー材料で埋められるとよい。このようにしても、ヘッドの可撓性および／また は弾力性を変えるとともに、例えば練り歯みがきの沈着物による溝の汚物を減少 させ、または完全になくすことができる。エラストマー材料の色はヘッドの材料 と同一とするか、またはこれと異ならせて識別性のあるストライブ状または他の パターン化された外観が得られるようにしてもよい。 溝は略直線状とするか、または曲線状またはジグザグ状の経路を通るようにし てもよい。非直線状の溝は、ヘッドが曲がるときに、溝を埋めるエラストマー材 料の圧縮応力を相殺するのに役立つ。 ここで好ましいエラストマー材料は、サントプレン（Santoprene）およびサー モフレックス（Thermoflex）のような３０〜８０のショア硬度を有する熱可塑性 のエラストマーである。特に好ましいエラストマーは、１００ＭＰａの弾性率（ ＩＳＯ１７８）および８０ショアＡの硬度（ＩＳＯ８６８）を有する「ＰＴＳ サーモフレックス ７５」（独国のプラスティック・テクノロジー・サービス社 （Plastic Technologie Service）により市販されている）である。エラストマ ーは、さらなる圧縮性を与えるために、付随的に、好ましい可塑剤または発砲剤 と混合するようにしてもよい。 毛は、この分野でよく知られた任意の材料から作ることができる。ここで好ま しい毛の材料は、ポリエステルや、デュポン（Dupont）のナイロン６１２のよう なナイロンである。毛は、好ましくは円形の断面を有しているが、これ以外にも 矩形、六角形および三角形(trilobular)（ただし、これには限定されない）のよ うな他の断面を有していてもよい。さらに、毛の直径および長さは、ブラシが無 応力状態にあるときに、略凹状の毛表面を有する全体の目標形状が得られるなら ば、当業者により知られた通常の寸法内で変えることができる。毛は一般的に、 既存の方法で房としてグループ化され、各種の工程によりブラシヘッドに取り付 けられる。ここで好ましい工程は、留付けと融解である。毛は、ヘッドの延長部 分およびエラストマー材料のいずれかまたは両方に挿入することができる。毛の 切断および端部の球状化は、この分野で広く知られた任意の方法を用いて行うこ とができる。 使用にあたって、本発明の歯ブラシは、歯みがきにおける既存の手の動作、好 ましくは歯科衛生の権威により推奨されている方法により歯をみがくために用い ることができる。本発明の歯ブラシはまた、電気的に駆動される歯ブラシまたは 子供用の歯ブラシに用いることができる。 以下、添付図面を参照して本発明の一例について説明する。 図１は、横方向の溝を有する歯ブラシヘッドを示す本発明の第１の実施例の部 分側面図である。無応力状態においてヘッドは平坦状であるが、毛は異なった長 さとなるように切断され、毛表面は長さ方向に沿って凹状となっている。 図２は、第一部分が取っ手と一体の単一の延長部分により形成され、さらにエ ラストマーに覆われた歯ブラシヘッドを示す第２の実施例の類似した図である。 ヘッドは前もって形成され、無応力状態において自然な凹状となっている。 図３は、歯ブラシヘッドの面の無応力での外形が凹状である、溝が付けられた 歯ブラシヘッドを示すとともに、歯ブラシヘッドが凹状の外形から突状の外形へ 曲げられて歯（平面図で示す）の頬側および舌側の(labial)両方の表面に合う様 子を示す第３の実施例の部分側面図である。 図４は、本発明の第４の実施例を構成するとともに、エラストマーによって覆 われた３つの薄い長さ方向の延長部分を備えた歯ブラシヘッドの平面図である。 ヘッドは長さ方向および横方向の軸の両方のまわりで曲げられる。 図５は、図４のＡＡ’線に沿ったヘッドの横断面図である。毛は切断され、毛 表面は横方向の軸に沿って自然な凹状となっている。 図６は、ヘッドが横方向および長さ方向の両方の溝を有する第５の実施例の平 面図である。溝にはエラストマーが埋められている。 図７は、各面に２つの長さ方向の溝を有する第６の実施例を構成する歯ブラシ ヘッドの横断面図である。ヘッドは前もって形成され、その面は横方向の軸に沿 って自然な凹状となっている。溝にはエラストマーが埋められている。 図８は、図７のブラシヘッドの長さ方向の外側列が、歯みがき時に力が加えら れたときに歯ぐきから離れて曲げられる様子を示す。 図９および図１０は、山形状および波形状の横方向の、エラストマーが埋めら れた溝を有するさらなる実施例を構成するヘッドの平面図である。 図１１は、ヘッドが横方向の溝を有し、ヘッドの中心線に沿って溝がヘッドの 完全な深さとなり、２列のほぼ平行なヒンジが作り出される、さらなる実施例の 部分平面図である。 図１２は、ブラシのネックに近づくにつれてより大きな可撓性を与える、可変 の深さの溝を有するヘッドの側面図を示すさらに別の実施例の部分側面図である 。 図１に示すように、歯ブラシヘッド（１）は、取っ手（２）の一端に一体的に 形成されている。ヘッド（１）は２つの実質的に平行な面を有し、上面には複数 の房（３）に分散された毛が取り付けられている。上面および下面は多数の略平 行な横方向の溝（４）を有し、薄い、ヘッド材料からなる可撓性のヒンジ（５） を残している。毛は切断され、毛表面（６）は、ブラシが自然な無応力状態にあ るときに凹状となっている。 図２において、ブラシヘッドの第一部分は取っ手（２）の単一の薄い延長部分 （７）により形成されている。延長部分はエラストマー（８）により覆われ、ヘ ッド全体は既存のブラシと同様の厚さとなっている。ヘッドは前もって自然な凹 状の外形に形成されているが、十分な可撓性を有し、通常のみがき力の下でヘッ ドが反対に曲がって突状の外形となることができる。この例における毛の房（３ ）は略同一の長さを有し、融解してエラストマー材料に植え込まれる。 図３において、ヘッドは前もって、歯（１０）の頬側表面をみがくのに理想的 に適した自然な凹状の外形（９）に形成されている。横方向の溝（４）はブラシ ヘッドに可撓性を与え、通常のみがき力の下でヘッドが反対に曲がって歯の舌側 表面（１２）により適した突状の外形（１１）となることができる。溝には付加 的に、エラストマー材料が埋められ、このエラストマー材料は付随的に、識別性 のある外観を与えるため、ヘッド材料と異なった色とすることができる。 図４および図５において、ヘッド（１）は、エラストマー（８）によって覆わ れた、取っ手の複数の延長部分（１３）を備え、長さ方向および横方向の両方の 方向に可撓性を有しつつ、ヘッドの全体形状を既存のものとしている。毛の房（ ３）は、融解してエラストマーに植え込まれるとともに、切断されて毛表面（６ ）が略凹状となっている。 図６において、ヘッド（１）は横方向（４）および長さ方向（１４）の溝の両 方を有している。溝にはエラストマーが埋められている。ヘッドの一面のうち溝 間の通常の厚さの領域（１６）には、既存の留付け工程により毛の房を取り付け るため、孔（１５）が穿設されている。 図７および図８において、ヘッド（１）は前もって形成され、その面は横方向 の軸に沿って自然な凹状となっている。ヘッドの上面および下面の両方に設けら れた長さ方向の溝（１４）は、可撓性を与えている。このようにして、毛の外側 列（１７）は、歯（１９）がみがかれるときに歯ぐき（１８）から離れて曲げら れ、歯ぐきへの損傷を防ぐようになっている。 図９および図１０において、非直線状の横方向の、エラストマーが埋められた 溝を有するヘッドが示されている。溝は山形状（２０）または波形状（２１）の 形状を有している。両方とも、溝はブラシに識別性のある外観を与え、さらにブ ラシが曲がるときの溝内のエラストマー材料への圧縮応力を相殺するのを助けて いる。これらの図は、ブラシヘッドが突状の外形となるように曲がるときに圧縮 される、ヘッドの裏側を示している。 図１１において、ヘッドは、横方向の、エラストマーが埋められた溝（４）を 有している。明瞭化のために、エラストマーは示されていない。ブラシの中心軸 ＢＢ’の近くにおいて、溝はブラシヘッド（２２）を貫通し、ヘッドの各側にヒ ンジ（５）の列を残している。毛の房（３）は、ヘッドのより厚い部分に既存の 方法で留め付けられている。 図１２において、溝（４）の深さが取っ手（２）に向かう方向に対して増加す ることが示されており、最も深い溝は取っ手に最も近いヘッドの端部に最も近接 したものとなっている。これにより、取っ手（２）に最も近いヘッドの部分が、 取っ手から最も遠いヘッドの部分よりも薄いヒンジを有して、より可撓性を有す るものとなっている。なお、溝にはエラストマーが埋められている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＮ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＧ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 取っ手と、弾力のある可撓性の毛植込みヘッドとを有する歯ブラシであ って、歯ブラシが通常の応力がかかっていない外形にあるときに、ブラシの長さ 方向および／または横方向の軸に沿う毛の自由端が略凹状の外形を形成すること を特徴とする歯ブラシ。 ２． ヘッドは１つまたはそれ以上の毛植込みヘッドを有し、歯ブラシが通常 の応力がかかっていない外形にあるときに、少なくとも１つの毛植込み面が長さ 方向および／または横方向の軸に沿って略凹状の外形を形成することを特徴とす る請求項１記載の歯ブラシ。 ３． ヘッドは取っ手と一体の１つまたはそれ以上の延長部分を有し、前記延 長部分は取っ手よりも実質的に薄いことを特徴とする請求項１または２記載の歯 ブラシ。 ４． 延長部分を１つのみ有することを特徴とする請求項３記載の歯ブラシ。 ５． 延長部分はその全体または一部がエラストマー材料に覆われていること を特徴とする請求項３または４記載の歯ブラシ。 ６． ヘッドは一つの面上に毛が植え込まれ、その一つの面および／または反 対側の面が１つまたはそれ以上の直線状または非直線状の溝を有する一対の対向 面を有していることを特徴とする請求項１または２記載の歯ブラシ。 ７． 溝は略曲線状またはジグザグ状の経路を通ることを特徴とする請求項６ 記載の歯ブラシ。 ８． １つまたはそれ以上の溝は取っ手の長さ方向の軸に対して略横断的に向 けられていることを特徴とする請求項６または７記載の歯ブラシ。 ９． １つまたはそれ以上の溝は取っ手の長さ方向の軸に対して略平行に向け られていることを特徴とする請求項６乃至８のいずれか記載の歯ブラシ。 １０． １つまたはそれ以上の溝はその全部または一部がエラストマー材料に 覆われていることを特徴とする請求項６乃至９のいずれか記載の歯ブラシ。