JPH10502809A - 組換えkat酵素およびその調製方法 - Google Patents

組換えkat酵素およびその調製方法

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JPH10502809A
JPH10502809A JP8504310A JP50431096A JPH10502809A JP H10502809 A JPH10502809 A JP H10502809A JP 8504310 A JP8504310 A JP 8504310A JP 50431096 A JP50431096 A JP 50431096A JP H10502809 A JPH10502809 A JP H10502809A
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ルーカ ベナッティ,
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カルメーラ スペチィアーレ,
悦生 奥野
ロバート シュワルズ,
モニーカ モスカ,
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ユニバーシティ オブ メリーランド アット ボルティモア
ファルマチーア アンド アップジョン エッセ.ピー.アー.
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Abstract

(57)【要約】 (a)ラットKATをコードする単離されたDNA配列;(b)上記(a)の単離されたDNA配列にハイブリダイズし、そして哺乳動物KAT酵素をコードする、単離されたDNA配列;および(c)遺伝コードの縮重のため、コドン配列が上記(a)および(b)の単離されたDNA配列とは異なり、そしてKAT酵素をコードする、単離されたDNA配列:からなる群より選択されるキヌレニンアミノトランスフェラーゼをコードする単離されたDNA配列が開示される。これを含むベクターおよび宿主細胞、キヌレニンアミノトランスフェラーゼを同定するためのオリゴヌクレオチドプローブ、および単離かつ精製されたキヌレニンアミノトランスフェラーゼもまた開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 組換えKAT酵素およびその調製方法 発明の分野 本願発明は、キヌレニンアミノトランスフェラーゼをコードするDNA配列に関 する。 発明の背景 酵素キヌレニンアミノトランスフェラーゼ(当業者にはKATとして知られている )はキヌレニン(KYN)からのキヌレン酸(KYNA)の生合成を触媒し、特異的に脳内の 細胞外KYNA濃度の調節に関与している(JNeurochem.,57:533-540(1991))。 KYNAは、有効な興奮性アミノ酸(EAA)レセプターアンタゴニストであり、N-メ チル-D-アスパラギン酸(NMDA)レセプター複合体のグリシン調節部位に特に高い 親和性を有している(JNeurochem.,52:1319-1328(1989))。天然に生じる脳の 代謝物(JNeurochem.,51:177-180(1988);およびBrain Res.,454:164-169(19 88))として、KYNAは、おそらく、脳グルタミン酸作動性機能の負の内因性モジュ レーターとして作用しているであろう(AnnN.Y. AcadSci.,648:140-153(199 2))。 EAAレセプターおよび特にNMDAレセプターは、哺乳動物の脳の機能において中 心的な役割を果たしていることが知られている(Watkinsら、The NMDA Receptor, 242頁,(1989)Oxford University Press編,Oxford)。例えば、NMDAレセプター 活性化は、例えば、学習と記憶のような認知プロセス(Watkinsら、The NMDA Rec eptor ,137-151頁,(1989)Oxford University press編,Oxford)および脳の発達 (Trends PharmacolSci.,11:290-296(1990))に必須である。 NMDAレセプター機能の減少が脳の生理機能に悪影響を与え、そして、その結果 として、生物全体に悪影響を与える。例えば、高齢の脳で起こるNMDAレセプター の数の減少(Synapse6:343-388(1990))は、高齢に伴う認知機能障害と関連する ようである。 脳においては、KYNA濃度およびKYNAの生合成酵素KATの活性は、年齢とともに 顕著な増加を示す(Brain Res.,558:1-5(1992);およびNeurosci. Lett.,94:145 -150(1988))。KATインヒビターは、NMDAレセプターにおいてグルタミン酸作動性 の正調(tone)を増加させることによって、NMDAレセプター機能が不十分な状況下 で、および/またはKAT活性ならびにKYNAレベルが異常に増加した状況下で特に有 用となり得る。従って、KATインヒビターは、脳の老化プロセスと関連する病的 な結果、例えば、老齢個体における注意力欠損および記憶力欠損ならびに警戒障 害を含む認知障害の処置において特に有用であり得る。 KATインヒビターはまた、周生期(perinatal)の脳障害の処置に有用であり得る 。この障害は生後のKAT発達の特徴的な領域特異的パターンの不規則性に関連し ているようである(Baranら、DevBrain Res.,74:283-286(1993))。 細胞以下レベルの分画研究において、KAT活性は細胞質ゾルにおいて、あるい はミトコンドリアにおいてのいずれかで回収された(JNeurochem.,前出)。 核にコードされたミトコンドリアタンパク質のほとんどの前駆体は、アミノ末 端にプレ配列を有している(Pfannerら、Current Topics in Bioenergetics,15: 177-219(1987); Lee編,New York Academic Press;およびNicholsonら、Protei n Transfer and Organelle Biogenesis,DasおよびRobins編,New York Academi c Press(1988))。これらのプレ配列は、この前駆体がミトコンドリアのマトリッ クスに入るのに必要とされ、そこで、タンパク質分解的に取り除かれる(Hurtら 、FEBS Lett.,178:306(1984); Horwichら、EMBO J.,4:1129(1985))。この切断 は移入を終了させるためには必須ではないが、新たに移入されたポリペプチドが 機能的な複合体にさらに組み立てられるのに必要である。(Zwizinskiら、J.BiolChem.,258:13340(1983); Lewinら、JBiolChem.,258:6750(1983); Ouら 、JBiochem.,100:1287(1986))。前駆体ターゲティング配列はその構造が大き く異なる。少ない共通のテーマの一つは、正に帯電したアミノ酸とヒドロキシル 化されたアミノ酸の含量が高いことである。プレ配列は、α-ヘリックスかβ-シ ートのいずれかの形態で、両親媒性の構造を形成し得る。(von Heijneら、EMBO J .,5:1335(1986); Roiseら、EMBO J.,5:1327(1986);およびVassarottiら、EM BO J.,6:705(1987))。ミトコンドリアリーダーペプチド配列に大きな可 変性があるにも係わらず、相対的に少さな改変により、プロセシングペプチダー ゼによる切断が妨げられ得る(Hurtら、JBiolChem.,262:1420(1987))。これ は、別(しかし、現在まで未定義)の構造因子が切断に要求されることを示唆して いる。同様に、切断部位は、一つの生物の中の異なる前駆体の間でも、および異 なる生物の前駆体の間でも大きな変化を示す。 興味あることに、Gavelらに記載されたタンパク質のアルゴリズム(Protein En gineering,4:33-37(1990))を用いて、潜在的なミトコンドリアの遷移ペプチド が、本願発明に開示されているcDNA-2の推定タンパク質の1から24位にあるか、 cDNA-3の推定タンパク質の1から44位にあることが、予測される(図3〜4およ び実施例3を参照のこと)。最近、Perryらはラット腎臓細胞質ゾルシステイン結 合β-リアーゼをコードするcDNAのクローニングを報告した(MolPharm.,43:66 0-665(1993))。このcDNAが発現ベクターpVS1000に挿入され、COS-1組織培養細胞 にトランスフェクトされたときに、細胞質ゾルのβ-リアーゼ活性およびグルタ ミントランスアミナーゼK活性の7〜10倍の増加が検出された。ラットβリアー ゼの推定アミノ酸配列は、cDNA-1(ラットKAT)の推定アミノ酸配列と、2つの残 基を除き、同一であった(図2を参照のこと)。さらに、cDNA-2およびcDNA-3の存 在は、Perryら(MolPharm.,前出)には報告されていなかった。 さらに最近においてさえも、Perryら(FEBS Lett.,360:277-280(1995))は、ヒ ト腎臓システイン結合β-リアーゼのcDNAのクローニングを報告しているが、そ の配列は、この特許出願に記載されているヒトKATの配列と同一である。システ イン結合β-リアーゼおよびグルタミントランスアミナーゼKとの同一性が十分 に文献に示されている(Abrahamら、Analytical Biochem.,197:421-427(1991)) にもかかわらず、キヌレニントランスアミナーゼが、β-リアーゼまたはグルタ ミントランスアミナーゼKと同一であることを示す報告はない。 発明の要約 哺乳動物のキヌレニンアミノトランスフェラーゼのクローニングについて報告 する。 本願発明の第1の局面は、KAT酵素をコードする単離されたDNA配列に関する。 このDNA配列は、(a)ラットKATをコードする単離されたDNA配列;(b)上記(a)の単 離されたDNA配列とハイブリダイズし、そして哺乳動物KAT酵素をコードする単離 されたDNA配列;および(c)上記(a)および(b)の単離されたDNA配列とは遺伝子コ ードの縮重のためにコドン配列が異なり、そしてKAT酵素をコードする単離され たDNA配列;からなる群から選択される。 本願発明の第2の局面は、上記クローンされたDNA配列を含むベクターである 。 本願発明の第3の局面は、上記ベクターで形質転換された宿主細胞である。 本願発明の第4の局面は、KAT酵素をコードする遺伝子の一部分を有するDNAと 選択的にハイブリダイズし得るオリゴヌクレオチドプローブである。 本願発明の第5の局面は、単離され精製されたKAT酵素に関し、この酵素は、( a)ラットKATをコードする単離されたDNA配列;(b)上記(a)の単離されたDNA配列 とハイブリダイズし、そして哺乳動物KAT酵素をコードする単離されたDNA配列; および(c)上記(a)および(b)の単離されたDNA配列とは遺伝子コードの縮重のため にコドン配列が異なり、そしてKAT酵素をコードする単離されたDNA配列;からな る群から選択されるDNA配列にコードされている。 図面の簡単な説明 図1はラットKATの部分アミノ酸配列を示す:成熟KATのN-末端(配列番号14)、 CNBrフラグメント(配列番号15)、KATのトリプシンフラグメント112(配列番号16) 、およびKATのトリプシンフラグメント130(配列番号17)。 図2A〜2Cは、ラットのKAT(cDNA-1)のヌクレオチド配列および推定アミノ酸配 列(配列番号18)を示す。想定されるピリドキサルホスフェート結合部位Ser-Ala- Gly-Lys-Ser-Pheを下線で示す。ラットのβ-リアーゼcDNA(Perryら、前出)とは 異なるトリプレットを四角で囲った。 図3A〜3Dは、ラットのKAT(cDNA-2)のヌクレオチド配列および推定アミノ酸配 列(配列番号19)を示す。2つのタンパク質は合成され得る:一つはヌクレオチド 619から始まり、想定されるミトコンドリアターゲティング配列を含み、他方は 、cDNA-1の場合と同じATG開始コドンで始まる。想定されるピリドキサルホスフ ェート結合部位Ser-Ala-Gly-Lys-Ser-Pheを下線で示す。ラットのβ-リアーゼcD NA (Perryら、前出)とは異なるトリプレットを四角で囲った。 図4A〜4Dは、ラットのKAT(cDNA-3)のヌクレオチド配列および推定アミノ酸配 列(配列番号5)を示す。cDNA-3の配列は、cDNA-1の配列と、5'非翻訳領域に208 塩基対の挿入があることを除いて同じであった。この挿入によって、cDNA-1の推 定タンパク質配列にインフレームで34個のアミノ酸が付加的に伸長した。この20 8塩基対の挿入は、cDNA-1配列のヌクレオチド237と238の間で起こる。 図5Aおよび5Bは、トランスフェクトされたCOS-1細胞中の細胞質ゾル酵素活性 を示す:5A、グルタミントランスアミナーゼK活性;5B、キヌレニントランスア ミナーゼ活性。センス:pSVL-KATでトランスフェクトされたCOS-1細胞は、cDNA- 1がセンス方向である。アンチセンス:pSVL-KATでトランスフェクトされたCOS-1 細胞は、cDNA-1が逆方向である。それぞれの値は、3つの別個の実験の平均であ る。 図6はヒトKAT Iの部分アミノ酸配列を示す:ヒトKAT Iのトリプシンフラグメ ント、F11(配列番号2);F13(配列番号3);F14(配列番号4)。 図7A-7CはヒトKAT Iのヌクレオチド配列および推定アミノ酸配列(配列番号1) を示す。 発明の詳細な説明 本願明細書で開示されるアミノ酸配列は、アミノからカルボキシの方向に、左 から右に表されている。アミノ基およびカルボキシル基は配列中には示していな い。本願明細書においてヌクレオチド配列は、5'から3'の方向に、左から右に一 本鎖だけで表されている。本願明細書においてヌクレオチドおよびアミノ酸はIU PAC-IUB バイオケミカル命名委員会により推奨される方法で表されるか、(アミ ノ酸に関しては)3文字コードで表される。 本発明のキヌレニンアミノトランスフェラーゼ酵素は、本願明細書に記載され たヌクレオチド配列によりコードされるタンパク質と相同性があり、そして本質 的に同じ生物学的性質を有するタンパク質を含む。この定義は、KAT配列の天然 のアレル変異体を包含することを意図する。 本発明のクローン化された遺伝子は、あらゆる起源の種のKATをコードし得る が、好ましくは哺乳動物起源の酵素をコードする。従って、図2A〜2C(配列番号1 8)、図3A〜3D(配列番号19)、図4A〜4D(配列番号5)および図7A〜7C(配列番号1) 中に示される配列とハイブリダイズし、KATの発現をコードするDNA配列もまた、 本発明の一局面である。KATの発現をコードする他のDNA配列が、図2A〜2C(配列 番号18)、図3A〜3D(配列番号19)、図4A〜4D(配列番号5)および図7A〜7C(配列番 号1)中に示される配列とハイブリダイズすることを許容する条件は、通常の方 法で決定され得る。さらに、図2A〜2C(配列番号18)、図3A〜3D(配列番号19)、図 4A〜4D(配列番号5)および図7A〜7C(配列番号1)に示される配列でコードされる ポリペプチドをコードするDNA配列、またはこれらにハイブリダイズしKAT酵素を コードするが、遺伝子コードの縮重のためにこれらの配列とコドン配列が異なる 配列もまた、本発明の一局面である。遺伝子コードの縮重は、同じタンパク質ま たはペプチドをコードする異なる核酸配列を許容し、文献で周知である。例えば 、Tooleら、米国特許第4,757,006号の第2欄、表1を参照のこと。 KAT酵素をコードするDNAは、当該技術分野の専門家に周知の種々の方法により 得られ得、例えば、Maniatisら、Molecular Cloning: A Laboratory Manual,第 2版、Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,NY(1989)に記載されて いる。 例えば、KAT酵素をコードするDNAは、本願明細書に開示されるKAT酵素遺伝子 配列の情報から生じるオリゴヌクレオチドプローブを用いて、mRNAあるいはゲノ ムDNAをスクリーニングすることにより、得られ得る。プローブは、公知の手順 に従って、例えば蛍光基、放射性原子、または化学発光基などの検出し得る基で 標識され得、そして、例えば、Maniatisら(前出)に記載されるように、通常のハ イブリダイゼーションアッセイに用いられ得る。 KAT遺伝子配列は、また、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)手順を用いて回収され得 、これは本願明細書に記載のPCRオリゴヌクレオチドプライマーを用いるか、本 願明細書で提供されるKAT酵素配列から生産されるオリゴヌクレオチドプライマ ーを用いて行う。Mullisら、米国特許第4,683,195号;およびMullis、米国特許 第4,683,202号を参照のこと。PCR反応は、特定の核酸配列が以前精製されたこと がなく、そして特定のサンプル中でたった一つのコピーでしか存在しない場合で さえ、 この核酸配列の濃度を選択的に増加させる方法を提供する。この方法は、一本鎖 DNAか二本鎖DNAのいずれかを増幅するのに用いられ得る。この方法の本質は、所 望の核酸分子の鋳型依存性ポリメラーゼ仲介複製のためのプライマーとして働く 2つのオリゴヌクレオチドプローブを使用することを含んでいる。 本発明の組換えDNA分子は、当該技術分野の専門家に周知の種々の任意の方法 、および、例えば、Maniatisら(前出)に記載されている方法により作成され得る 。KAT酵素DNA配列を複製するために、このDNAは適切なベクターにクローン化さ れなければならない。ベクターは複製可能なDNA構築物である。ベクターは、KAT 酵素をコードするDNAを増幅するか、そして/またはKAT酵素をコードするDNAを発 現するために本願発明で用いられる。発現ベクターは、複製可能なDNA構築物で あって、そこでは、KAT酵素をコードするDNA配列が、適切な宿主細胞内でKAT酵 素の発現をもたらすことができる適切な制御配列に作動可能に連結している。DN A領域は、互いに機能的に関連するとき、作動可能に連結している。例えば、プ ロモーターは、これがコード配列の転写を制御するときに、コード配列に作動可 能に連結している。増幅ベクターは発現制御ドメインを必要としない。必要とす るものは、宿主中で複製する能力(これは通常、複製開始点により与えられる)、 および形質転換株の確認を容易にし得る選択遺伝子である。 KAT酵素をコードするDNA配列は、通常の技術に従って、ベクターDNAと組換え られ得るが、この通常の技術は、連結のための末端の平滑末端化またはずらせた (staggered)末端化、適切な末端を提供するための制限酵素切断、適切な粘着末 端の充填、望ましくない結合を避けるためのアルカリホスファターゼ処理、およ び適切なリガーゼを用いる連結を含む。これらの操作の技術はManiatisら(前出) に記載されており、当該分野で周知である。 クローン化された配列の発現は、発現ベクターが適切な宿主細胞に導入された ときに起こる。原核細胞の発現ベクターを用いたとき、適切な宿主細胞は、クロ ーン化された配列を発現し得る任意の原核細胞、例えば、E.coliである。同様に 、真核細胞の発現ベクターを用いたとき、適切な宿主細胞は、クローン化された 配列を発現し得る任意の真核細胞である。酵母宿主、例えばS.cerevisiaeが用 いられ得る。あるいは、昆虫細胞用いられ得、この場合バキュロウイルスベクタ ー 系が適切である。他の宿主は哺乳動物細胞株、例えば、COS-1細胞である。 発現ベクターへの制御配列の必要性は、選択した宿主および選択した形質転換 方法に依存して異なる。一般的に、制御配列は、転写プロモーター、転写を制御 する任意のオペレーター配列、適切なmRNAリボソーム結合部位をコードする配列 、ならびに転写および翻訳の終結を制御する配列を含む。本発明を実施するのに 有用なベクターは、プラスミド、ウイルス(ファージを含む)、レトロウイルス、 および組み込み可能なDNAフラグメント(すなわち、相同組換えにより宿主のゲノ ムに組み込み可能なフラグメント)を含む。ベクターは宿主のゲノムとは独立し て複製および機能するか、または、ある場合は、ゲノム自体の中に組み込まれ得 る。 発現ベクターは、宿主生物により認識されるプロモーターを含むべきである。 本発明のプロモーター配列は原核性、真核性またはウイルス性のいずれかであり 得る。適切な原核性の配列の例は、バクテリオファージλのPRおよびPLプロモー ター(Hershey,The Bacteriophage Lambda,Cold Spring Harbor Press編,Cold Spring Harbor,NY(1973);およびHendrix,Lambda II,Cold Spring Harbor Pr ess編,Cold Spring Harbor,NY(1980)); E.coliのtrp、recA、熱ショック、お よびLacZ プロモーターならびにSV40初期プロモーター(Benoistら、Nature,290 :304-310(1981))を含む。 シャイン-ダルガルノ配列に関する限り、適切な調節配列の好ましい例は、MS- 2ファージのレプリカーゼ遺伝子のシャイン-ダルガルノ、およびバクテリオファ ージλのcII遺伝子のシャイン-ダルガルノに代表される。シャイン-ダルガルノ 配列にはKATをコードするDNAが直接続き得、そして成熟KATタンパク質の発現が 生じ得る。 あるいは、KATをコードするDNAにはキャリアペプチド配列をコードするDNA配 列が続き得る。この場合、KATのN末端がキャリアペプチドに融合された融合タ ンパク質が生成され、これによりタンパク質発現レベルおよび細胞内安定性の増 加が促進され得、そして精製の簡易な手段を提供し得る。好ましいキャリアペプ チドとしては、StaphylococcusのプロテインAの1つ以上のIgG結合ドメインが 挙げられる。プロテインAのIgG結合ドメインを含む融合タンパク質は、例えばI gG結合セファロースでのアフィニティークロマトグラフィーにより容易に均質に 精製される。エンテロキナーゼ、第X因子またはプロコラーゲナーゼのようなタ ンパク質分解酵素の認識部位をコードするDNA配列は、KATの配列のすぐ上流に配 置されて、融合タンパク質の切断を可能にし、成熟KATタンパク質が得られ得る 。 さらに、適切な発現ベクターは、形質転換された宿主細胞のスクリーニングを 可能にする適切なマーカーを含む。選択された宿主の形質転換は、当業者に周知 であり、Maniatisら(前出)に記載の種々の技術のいずれかを用いて行われる。 本発明のさらなる1つの実施態様は、上記発現ベクターで形質転換され、そし て適切な培養条件下で本発明のKATを産生し得る原核生物宿主細胞である。 多細胞生物由来の細胞培養物が組換えKAT合成のための望ましい宿主である。 原則的に、脊椎動物培養物由来または昆虫細胞を包含する無脊椎動物培養物由来 にかかわらず任意の真核細胞培養物が使用可能である。細胞培養におけるこのよ うな細胞の増殖はルーチンな手順となっている。Kruseら編、Tissue Culture、A cademic Press(1973)を参照されたい。有用な宿主細胞株の例は、HeLa細胞、CHO およびCOS細胞株である。脊椎動物細胞および無脊椎動物細胞の形質転換の際に 使用される発現ベクター中の転写および翻訳制御配列は、しばしばウイルス供給 源から提供される。例えば、一般に使用されるプロモーターは2型アデノウイル ス、ポリオーマおよびSV40に由来する。例えば、米国特許第4,599,308号を参照 されたい。 複製起点は、外因性起点を含むベクターの構築または宿主細胞染色体複製機構 のいずれかにより提供され得る。ベクターが宿主細胞染色体に組み込まれる場合 、後者で十分であり得る。 ウイルスの複製起点を含むベクターを使用するのではなく、選択マーカーとKA T DNAとの同時形質転換方法により哺乳動物細胞を形質転換し得る。適切なマー カーの例は、ジヒドロ葉酸レグターゼ(DHFR)またはチミジンキナーゼである。米 国特許第4,399,216号を参照されたい。 本発明のクローン化遺伝子およびベクターは、通常KATを発現しない細胞を形 質転換し、その後この酵素を発現させるのに有用である。このような細胞は、薬 物スクリーニングに有用な組換えKAT調製物の製造のための中間体として有用で ある。 さらに、本発明の遺伝子およびベクターは遺伝子治療において有用である。こ のような目的のために、Teminら、米国特許第4,650,764号およびMiller、米国特 許第4,861,719号に記載されるようなアデノウイルスベクターならびにレトロウ イルスベクターが使用され得る。 本発明のクローン化遺伝子およびそれらに由来するオリゴヌクレオチドは、特 定の疾患に関連する制限断片長多型(RFLP)のスクリーニングに有用である。 本発明のオリゴヌクレオチドは、種々の組織中のKAT遺伝子発現をプローブす るための診断ツールとして有用である。例えば組織は、この酵素の天然の発現ま たはこれに関連する病理学的状態を調査するために、従来のオートラジオグラフ ィー技術により検出基を有するオリゴヌクレオチドプローブを用いてインサイチ ュでプローブされ得る。 遺伝的に改変された(トランスフェクトされた)細胞は脳の移植に成功的に使用 されている。KAT遺伝子でトランスフェクトされた細胞は、キヌレン酸(または他 の任意のKAT産物;以下参照)を脳に送達するのに有用であり得る。これは、キヌ レニン(またはKATの任意の適切な基質;以下参照)の末梢投与を介するキヌレン 酸の血液−脳関門を回避する魅力的な手段であると判明し得る。 大量のKATを発現するトランスフェクトされた細胞はまた、神経活性を有する キヌレン酸アナログの生成に有用である。例えば、KATは、強力なNMDAレセプタ ーアンタゴニストであり神経保護物質(neuroprotectant)である7-クロロキヌレ ン酸をその生体前駆体(bioprecursor)L-4-クロロキヌレニンから形成し得る(J.M ed .Chem.37:334-336(1994)。 本発明は以下の実施例においてより詳細に説明される。これらの実施例は本発 明の例示であることが意図されており、そして本発明を限定するものとして構成 されるべきでない。 実施例1 ラットKATのトリプシンフラグメントのアミノ酸配列 タンパク質精製 ラットKATを本質的にOkunoら、Brain Res.534:37-44(1990)に記載のように 調製した。Sephacryl S-200カラムから溶出した酵素を逆相カラム(SC18、250×4 .6mm、Japan Spectro.Co.Ltd)のHPLCにより分離した。溶媒A(0.1%トリフル オロ酢酸(TFA)中70%(vol/vol)アセトニトリル)および溶媒B(0.1% TFA)のグラ ジエントを1ml/分の流速で40分間適用して溶出を行った。トリプシンおよびCNBr消化ならびにフラグメント精製 500pmolのHPLC精製したラットKATサンプルを、Hugli編、Techniques In Prote in Chemistry 、Academic Press,Inc.、377-391頁(1989)に記載のようにトリプ シンにより消化し、そしてCNBrにより消化した。これらのサンプルを消化後逆相 HPLCに供し、そして得られるピークを回収した。アミノ酸配列分析 配列分析を、本質的にFabbriniら、FEBS Lett.、286:91-94(1991)に記載のよ うに行った。図1はラットKATの部分的なアミノ酸配列を示す:成熟KATのN末端 (配列番号14)、CNBrフラグメント(配列番号15)、KATのトリプシンフラグメント1 12(配列番号16)およびKATのトリプシンフラグメント130(配列番号17)。 実施例2 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)クローニング RNA 抽出 ラット腎臓からの総RNAを、RNAzolTM法(RNAzol-Cinna/Biotex Lab.、Texas、U .S.A.)の指示に従い少量の組織から抽出した。第1鎖cDNA合成 第1鎖cDNAを、最終容量38.75ml中の2mgのオリゴポリdT(18pb)、4mlのdNTP (2.5mM)、8mlのAMV緩衝液(TrisHCl pH8.8 250mM/KCl 200mM/MgCl2 50mM/DTT 20 mM)を用いて3mgの総RNAから合成した。この溶液を65℃で3分間煮沸し、そして 氷中に10分間置いた;0.75mlのRNAsin(40u/ml Promega)および0.5mlのAMV逆転写 酵素(25u/ml Boehringer Mannheim、GmbH、Germany)を冷却溶液に加えた。反応 を42℃で2時間行った。縮重オリゴヌクレオチドの設計および合成 トリプシンフラグメント112および130のラットKAT一次構造における相対的位 置は未知であったので、長さ26bpの4つの縮重オリゴヌクレオチドを設計し、そ してDNA/RNA合成機380B(Applied Biosystems)を用いて合成した。反応産物をSep hadex G50(Nap 25カラム、Pharmacia)で精製した。 ペプチド配列Asn-Leu-Cys-Gln-Gln-His-Asp-Val-Val(フラグメント130(配列番 号17)の残基7〜15)に基づく、 センス方向オリゴヌクレオチド、OligoA: およびアンチセンス方向オリゴヌクレオチド、OligoC: ペプチド配列Asp-Gly-Ile-Asp-Gln-Asn-Leu-Ser-Val(フラグメント112(配列番 号16)の残基3〜11)に基づく、 センス方向オリゴヌクレオチド、OligoB: および対応するアンチセンスオリゴヌクレオチド、OligoD: ポリメラーゼ連鎖反応条件 第1鎖cDNAを2つのアリコートに分け以下に記載のようにPCRにより増幅した 。2つのオリゴヌクレオチド混合物、PCR1:OligoAおよびOligoD、ならびにPC R2:OligoBおよびOligoCをPCR反応のプライマーとして使用した。70ngのテン プ レートcDNAを、10mgの各セットのプライマー、10mlの10×Taqポリメラーゼ緩衝 液(500mM KCl/100mM Tris-HCl、pH8.3)、8mlの25mM MgCl2、8mlのdNTP溶液(2.5m M dNTP)および0.5ml(2.5単位)のTaq DNAポリメラーゼ(Perkin Elmer Cetus)と合 わせた。H2Oで容量を100mlとし、そして混合物を鉱油で重層して蒸発を防止した 。チューブを94℃で3分間加熱し、変性を94℃で3分間、アニーリングを60℃で 2分間そしてポリメラーゼ反応を72℃で2分30秒間行った。このサイクルを30回 繰り返した。 特異的増幅産物はPCR1の場合でのみ観察された。この増幅産物は約550bpのDN A分子であった。このPCR1増幅産物を、SalIリンカーおよび5'側の余分のヌクレ オチドを有する基本的にOligoAおよびOligoCと同一の配列の新たなオリゴのセ ットを用いて再増幅した。ペプチド130(配列番号17)をコードするヌクレオチド に相補的なOligoE:(GCTAGTCGACACNACRTCRTGYTGYTGRCANARRTT)(配列番号24)お よびペプチド112(配列番号16)をコードするヌクレオチドに対応するOligoF: (GATCGTCGACGAYGGNATZGAYCARAAYYTNTCNGT)(配列番号25)。 PCR増幅の後、得られたDNAフラグメントを制限酵素Sal1で一晩消化し、そして クローニングプラスミドpUC18(Yanisch-Perronら、Gene33:103-119(1985))のS al1部位に連結した。組換えプラスミドを、Qiagen Plasmid Maxi Protocolの指 示に従って抽出し、PEGで沈澱させ、そしてNaOH 2Nで変性させた。 Sequenase(United States Biochemicals Corp.、Cleveland、OH)を用い、ジデ オキシチェーンターミネーション法(Sangerら、Proc .Natl.Acad.Sci.USA7 4 :5463-5467(1977))に従って、ユニバーサルおよび正方向プライマー、その後1 連の合成オリゴヌクレオチドプライマーを用いて配列決定を行った。 挿入物の両鎖を配列決定したところ、196アミノ酸のオープンリーディングフ レームが明らかになった。配列決定した2つのラットKATペプチドの一部は、対 応する588bpのオープンリーディングフレームにコードされる。このオープンリ ーディングフレームを実施例3に記載するcDNAライブラリースクリーニングにお けるプローブとして用いる。 実施例3 cDNA ライブラリースクリーニング λgt11ラット腎臓cDNAライブラリー(Clontec Laboratories、USA)の約500,000 の組換えファージを、E.coli Y1090細胞のローン上にプレートした。37℃で一晩 増殖させた後、組換えファージを2連のニトロセルロースフィルターに移し、そ れらのDNAを、変性し、中和し、そして80℃で2時間、減圧下でベーキングした 。プレハイブリダイゼーションを、6×SSC(1×SSC: )、5×デンハルト溶 液(1×デンハルト: )、1% SDS、200μg/mlサケ精子DNA中で60℃で4時間 行った。次いで、フィルターを、約1.5×106cpm/mlの標識プローブを加えた同じ 混合物中で60℃で一晩ハイブリダイズした(実施例2を参照)。 プローブを、Multiprime DNA標識システム(Amersham)により(32P)dCTPで標識 し、Nick Column(Pharmacia)で精製し、そしてハイブリダイズ溶液に加えた。 フィルターを60℃で、2×SSC、0.1%SDS中で2回洗浄し、そして1×SSC、1 %SDS中で1回洗浄した。フィルターを、増感スクリーンとともに−80℃でKodak X-ARフイルム(Eastman Kodak Company、Rochester、N.Y.、USA)に曝した。 ポジティブファージプラークを単離し、そしてシングルクローンを単離するた めに再び2回スクリーニングした。組換えファージDNA抽出および配列決定法 各ポジティブクローンの約50,000ファージをE.coli Y1090細胞のローン上にプ レートした。37℃で一晩増殖させた後、ファージをSM緩衝液(100mM NaCl/8mM M gSO4/50mM Tris-HCl、pH7.5/ゼラチン0.001%)およびクロロホルム0.3%中に再 懸濁し、そして懸濁物を1mgのRNAseおよび1mgのDNAseで処理した。ファージDN AをPEG10%/1M NaClで沈澱させ、フェノールおよびフェノール:クロロホルム :イソアミルアルコールで抽出し、そして再びPEGで沈澱させた。 ファージDNAをEcoRIて消化し、そして挿入物をpUC18のEcoRI部位に連結した。 組換えプラスミドをQiagen Plasmid Maxi Protocolの指示に従って抽出し;PE Gで沈澱させ、そして2N NaOHで変性した。 Sequenase(United States Biochemicals Corp.、Cleveland、OH)を用い、ジデ オキシチェーンターミネーション法(Sangerら、前出)に従ってユニバーサルおよ び正方向プライマー、続いて一連の合成オリゴヌクレオチドプライマーを用いて 配列決定を行った。 3つのポジティブクローンである、cDNA-1、cDNA-2およびcDNA-3を単離した。 3つのcDNAの両鎖を配列決定した(図2A〜図2C、図3A〜図3Dおよび図4A〜図4Dを 参照)。 cDNA-1は423アミノ酸残基の推定タンパク質を、cDNA-2は437アミノ酸残基の推 定タンパク質を、そしてcDNA-3は457アミノ酸残基の推定タンパク質をコードす る。 3つの推定タンパク質はそれらのN末端のみで異なる。さらに、cDNA-2および cDNA-3クローンは同種でない。なぜなら、オルタナティブな5'配列が上流のATG 開始コドンを導入するからである。 既に述べたように、cDNA-2およびcDNA-3クローンから推定されたより長いタン パク質は、推定ミトコンドリア遷移ペプチドを1位〜24位(cDNA-2)および1位〜 44位(cDNA-3)に示すが、これは423アミノ酸タンパク質に部分的に存在する。 実施例4 ヒトKATのクローニング λZapIIヒト脳cDNAライブラリー(Stratagene)を、アミノ酸残基11〜197の配列 を含み、かつラット腎臓KATをコードするcDNA-1のN末端部分を代表するプロー ブを用いてスクリーニングした。約1,350,000の組換えファージをE.coli XL1 bl ue細胞のローン上にプレートし、そしてスクリーニングを実施例3に記載のよう に行った。 ポジティブファージプラークを単離し、そしてシングルクローンを単離するた めに再び2回スクリーニングした。組換えファージDNA抽出および配列決定法 E.coli XL1 blue細胞を、選択されたポジティブクローンに対応する約105のフ ァージ粒子および1μlのEX Assistヘルパーファージ(106pfu/ml)で同時感染さ せた。混合物を37℃で15分間インキュベートし、その後3mlのLBと3時間インキ ュベートした。細胞を遠心分離し、そして上清を70℃で15分間加熱し、OD600=1 のSORL細胞を、ファージミドpBluescriptを含む上清と混合し、そして37℃で15 分間インキュベートし、そしてLB-アンピシリンプレート(50μg/ml)上にプレー トした。LB-アンピシリン中でシングルクローンを一晩インキュベートし、そし てDNAをQiagen Plasmid Maxi Protocolの指示に従って抽出し、PEGで沈澱させ、 そしてNaOH 2Nで変性した。配列決定を、Sequenase(United States Biochemical s Corp.、Cleveland、OH)を用い、ジデオキシチェーンターミネーション法(Sang erら、前出)に従ってユニバーサルおよび正方向プライマー、続いて一連の合成 オリゴヌクレオチドプライマーを用いて行った。 不運なことに、どのポジティブクローンも完全長配列を含んでいなかった。従 って、5'の欠如配列を単離するために、RACEプロトコルを適用した。5 ’PCR Race ヒト脳由来の0.5μgのポリA+ RNAを、ヒト脳cDNAライブラリーから単離した最 長のcDNAクローンのN末端部分に位置するプライマー(5'-CAGGGCCTGGAAGGCTGTGA -3')(配列番号6)を用いて逆転写した。反応を実施例2に記載のように行った。 20μlを沈澱させ、そしてdATP 0.2mM、テーリング緩衝液(buffer tailing)(0.1M カコジル酸カリウム pH 6.8、1mM CoCl2、100mM DTT、100μg/ml BSA)および15 U TdT酵素(Gibco BRL)を含む混合液中で再懸濁した。37℃で10分間のインキュベ ーション後、水を最終反応容量が250μlになるまで添加した。cDNAを、25pmolの オリゴ(5'-ATAGCCACCAACAGTCACCA-3')(配列番号7)、10p/molのオリゴ(5'-GACTC GAGTCGACATCGATTTTTTTTTTTTTTTTT-3')(配列番号8)および25pmolのオリゴ(5'-GA CTCGAGTCGACATCGA-3')(配列番号9)、10μlの10×Taqポリメラーゼ緩衝液(500mM KCl/100mM Tris.HCl、pH8.3)、8μlの25mM MgCl2、8μlのdNTP溶液(2.5mM dN TP)と混合した。容量を水で100μlにした。チューブを95℃で7分間加熱し、そ して0.5μl(2.5U)のTaqポリメラーゼ(Perkin Elmer Cetus)を加えた。アニーリ ングを58℃で2分間行い、そして重合化を72℃で2.5分間行った:サイクルを40 回繰り返した。PCR産物をニトロセルロースフィルターにブロットし、そして実 施例3に記載のように、部分cDNAヒトクローンの公知の配列に基づいて、オリゴ ヌクレオチドプローブ(5'-ACCACTGACGAAGATCCTGGCAAGTTTCTTTGGGGAGC-3')(配列 番号10)とハイブリダイズさせた。プローブをT4ポリヌクレオチドキナーゼ(Boeh ringer)により(γ32P)dATPで標識し、そしてNap5カラム(Pharmacia)で精製した 。ポジティブバンド(330bp)を5'-hKATと命名し、SalIリンカーとともにオリゴを 用いて再増幅し、そしてpUC18にクローン化した。DNA配列決定を両鎖で行い、PC RフラグメントとヒトKATクローンの欠失5'部分との間の対応を確認した。 実施例5 哺乳動物細胞における発現 ラットKATをコードする発現プラスミドを以下のように構築した:a)5'およ び3'非翻訳配列、ならびに推定ミトコンドリアターゲティングペプチドを除去 するために、PCR増幅を、2つの特定のオリゴヌクレオチドをXhoIリンカーとと もに用いて行った。センス配向オリゴヌクレオチド(5'-TGTCCTCGAGACCATGACCAAA CGGCTGCAGGCTCGGA-3')(配列番号26)は、cDNA-1の+241で始まるが、アンチセンス 配向オリゴヌクレオチド(5'-GTACCTCGAGTCAGGGTTGGAGCTCTTTCCACTTG-3')(配列番 号27)は、コード配列の末端から始まる配列を相補する。配列決定により制御さ れた後、XhoI切断フラグメントをpSVL発現ベクター(Pharmacia Biotechnology) のXhoI部位にクローン化した。 ヒトKATをコードする発現プラスミドを以下のように構築した。ヒトKATの完全 長配列に対応する2つのcDNAフラグメントを連結させるために、2つの異なるPC R反応を行った:a)5'hKATを2つの特定のオリゴヌクレオチドを用いるPCRによ り増幅した:XhoIリンカーを有するセンスプライマー(TGTCCTCGAGACCATGGCCAAAC AGCTC)(配列番号11)および逆プライマー(CAGGGCCTGGAAGGCTGTGA)(配列番号6)と してRaceの逆転写に用いられるオリゴヌクレオチド(実施例4を参照のこと);b )cDNAライブラリースクリーニング(実施例4)後に得られるヒトKATをコードする 部分cDNA配列を、クローニング部位に隣接する2つのプライマーを用いてPCR増 幅した:センスプライマー(GTAATACGACTCACTATAGGGC)(配列番号12)および逆プラ イマー(TGTCCTCGAGCGCTCTAGAACTAGTGGATC)(配列番号13)。2つのPCR産物をApa Iで切断し、一緒に連結し、XhoIで切断し、そしてpSVLベクターにクローン化し た。COS-1細胞を、リン酸カルシウム法(Maniatisら、前出)により、10μgのpSVL -ratKATプラスミドまたはpSVL-humanKATでトランスフェクトした。トランスフェ クションの72時間後、細胞を凍結および融解により破砕し、そして遠心分離後、 上清を、KAT活性、グルタミントランスアミナーゼK活性およびシステイン結合 βリアーゼ活性について用いた。 実施例6 キヌレニンアミノトランスフェラーゼ活性、グルタミンアミノトランス フェラーゼK活性、およびシステイン結合βリアーゼ活性 キヌレニントランスアミナーゼアッセイ 反応混合物(100μl)は、0.17M リン酸カリウム緩衝液、pH 8.1中に、70μM リ ン酸ピリドキサル、5mM ピルビン酸、3mM キヌレニン、およびKATサンプルを 含んでおり、そしてこれを37℃で30分間および1時間インキュベートした。反応 を、20μl TCA 50%を添加することにより停止し、そして沈澱を遠心分離により 除去した。上清を、5mM 酢酸、5%メタノール、0.1%ヘプタンスルホン酸、pH 3.0で平衡化されたC18カラム(Vydac 201TP54、25×4.6 cm×mm)を用いるHPLCに より 1ml/分で分析し、そしてキヌレン酸を50mM 酢酸、5%メタノール、0.5% ヘプタンスルホン酸、pH 4.5で溶出した。243nmでの吸光度を測定した。グルタミントランスアミナーゼKアッセイ グルタミントランスアミナーゼK活性を、CooperおよびMeister(Methods Enzy mol .、113:344-349(1985))に記載されるように測定した。システイン結合βリアーゼアッセイ βリアーゼアッセイは、AbrahamおよびCooper(1991)により記載された結合ア ッセイであった。βリアーゼ反応の産物(ピルベート)を、アラニンデヒドロゲナ ーゼにより触媒されるピルベートのラクテートへの変換の間のNADHの酸化を測定 することによりアッセイした。反応混合物(マイクロタイタープレート中に200m l)は、100mM Tris緩衝液 pH 8.8中に2mM S-(1,2-ジクロロビニル)-L-システイ ン(DCVC)、0.5mM MTB、0.1mM PLPおよび酵素を含んでおり、そして0.3mM NADH、 7.3 U/ml アラニンデヒドロゲナーゼ、および酢酸アンモニウム0.1Mの添加前に 、37℃で5、10、15分間インキュベートした。340nmでの吸光度をマイクロプレ ートリーダー(Cerves uv900)を用いて測定し、そしてNADH濃度をεl=4200M-1を 用いて算出した。 実施例7 ヒトKATのトリプシンフラグメントのアミノ酸配列 ヒトKATを、本質的にBaranら、J .Neurochem.62:730-738(1994)に記載され たように調製した。 500pmoleの精製ヒトKATサンプルを、記載されたようにトリプシンにより消化 した(Hugli、Techniques in Protein Chem.、377-391頁、Academic Press,Inc. 編、(1989))。簡単にいうと、ヒトKATを、10mM 炭酸水素アンモニウムで平衡化 したFast脱塩カラムを装着したSMARTシステムを用いて脱塩した。クロマトグラ フィー工程の後、サンプルを最終容量5mlまで濃縮した。分子中のシステイン残 基を8M尿素、10mM DTT中50℃で15分間還元し、次いて、アルキル化を20mMヨー ド酢酸を用いて室温で15分間行った。この後、サンプル溶液を2Mの最終尿素濃 度を有するように希釈し、そしてサンプルを酵素:基質比1:25でトリプシン(B oehringer)を用いて一晩消化した。消化から生じるペプチドを、Vydac C18カラ ムおよび5〜65%溶出液Bの60分間の直線グラジエントを用いるRP-HPLCにより 分析した。ここで溶出液Aは0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)水溶液であり、そして 溶出液Bは0.07%TFA、95%アセトニトリルであった。溶出されたピークを手動 で収集し、vacuum speedvac(Savant)を用いて濃縮し、次いでタンパク質配列決 定のために477 N末端タンパク質配列決定機(ABI、Perkin Elmer)にロードした 。 配列分析を、本質的に記載されたように行った(Fabbriniら、FEBS Lett.、前 出)。図6は、ヒトKATの3つのペプチド、すなわちF11(配列番号2)、F13(配列 番号3)およびF14(配列番号4)のアミノ酸配列を示す。 本発明は、その特定の実施態様を参照として詳細に記載されているが、種々の 変更および改変が本発明の意図および範囲から逸脱することなく行われ得ること は、当業者には明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07D 215/48 9359−4B C12N 9/10 C12N 5/10 7823−4B C12Q 1/68 A 9/10 9735−4B C12N 5/00 B C12Q 1/68 9051−4C A61K 37/52 //(C12N 9/10 C12R 1:91) (72)発明者 ブレトン, ジェローム イタリア国 アイ−20136 ミラノ, ヴ ィア アー.スフォルツェ, 61 (72)発明者 スペチィアーレ, カルメーラ イタリア国 アイ−20124 ネルヴィアー ノ, ヴィア ジョバンニ 23,21 (72)発明者 奥野 悦生 和歌山市木ノ本1675−2 (72)発明者 シュワルズ, ロバート アメリカ合衆国 メリーランド 21209, ボルティモア,テン ティンバーズ レ ーン 6936 (72)発明者 モスカ, モニーカ イタリア国 アイ−20100 ミラノ, ヴ ィア ディ グラッキ,26

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下からなる群より選択されるKAT酵素をコードする単離されたDNA配列: (a) ラットKAT酵素をコードする単離されたDNA配列; (b) 上記(a)の単離されたDNA配列にハイブリダイズし、そして哺乳動物KAT酵 素をコードする、単離されたDNA配列;および (c) 遺伝コードの縮重のため、コドン配列が上記(a)および(b)の該単離された DNA配列とは異なり、そしてKAT酵素をコードする、単離されたDNA配列。 2.ラットKAT酵素をコードする、請求項1に記載の単離されたDNA配列。 3.クローンcDNA-1の配列(配列番号18)をさらに含む、ラットKAT酵素をコー ドする、請求項1に記載の単離されたDNA配列。 4.クローンcDNA-2の配列(配列番号19)をさらに含む、ラットKAT酵素をコー ドする、請求項1に記載の単離されたDNA配列。 5.クローンcDNA-3の配列(配列番号5)をさらに含む、ラットKAT酵素をコー ドする、請求項1に記載の単離されたDNA配列。 6.請求項1〜5のいずれかに定義されるクローン化DNA配列を含むベクター 。 7.プラスミドである、請求項1〜5のいずれかに定義されるクローン化DNA 配列を含むベクター。 8.ウイルスである、請求項1〜5のいずれかに定義されるクローン化DNA配 列を含むベクター。 9.レトロウイルスである、請求項1〜5のいずれかに定義されるクローン化 DNA配列を含むベクター。 10.請求項1〜5のいずれかに定義されるクローン化DNA配列を含むベクタ ーで形質転換された宿主細胞。 11.哺乳動物細胞である、請求項1〜5のいずれかに定義されるクローン化 DNA配列を含むベクターで形質転換された宿主細胞。 12.KAT酵素をコードする遺伝子の一部分を含むDNA配列に選択的にハイブリ ダイズし得るオリゴヌクレオチドプローブ。 13.KAT酵素をコードする遺伝子の一部分を含むDNA配列に選択的にハイブリ ダイズし得るオリゴヌクレオチドプローブであって、ポリメラーゼ連鎖反応伸長 プライマーとして作用し得る、プローブ。 14.KAT酵素をコードする遺伝子の一部分を含むDNA配列に選択的にハイブリ ダイズし得るオリゴヌクレオチドプローブであって、検出可能な基で標識される 、プローブ。 15.KAT酵素をコードする遺伝子の一部分を含むDNA配列に選択的にハイブリ ダイズし得るオリゴヌクレオチドプローブであって、該プローブが検出可能な基 で標識され、該検出可能な基が放射活性原子である、プローブ。 16.請求項1〜5のいずれかに記載のDNA配列によりコードされる、単離か つ精製されたKAT酵素。 17.請求項1〜5のいずれかに定義されるクローン化DNA配列を含むベクタ ーで薬物スクリーニングに有用な細胞を形質転換する工程を包含する、薬物のス クリーニング方法。 18.薬物をスクリーニングするために、請求項10または11のいずれかに 記載の宿主細胞を使用する工程を包含する、薬物のスクリーニング方法。 19.遺伝子治療に有用なベクターをクローニングする工程を包含する遺伝子 治療の方法であって、該ベクターが請求項1〜5のいずれかに定義されるクロー ン化DNA配列を含む、方法。 20.遺伝子治療のために請求項10または11のいずれかに記載の宿主細胞 を使用する工程を包含する、遺伝子治療の方法。 21.脳移植のために請求項10または11のいずれかに記載の宿主細胞を使 用する工程を包含する、遺伝子治療の方法。 22.脳にキヌレン酸を送達するために請求項10または11のいずれかに記 載の宿主細胞を使用する工程を包含する、遺伝子治療の方法。 23.遺伝子治療に有用なアデノウイルスベクターをクローニングする工程を 包含する、遺伝子治療の方法であって、該ベクターが請求項1〜5のいずれかに 定義されるクローン化DNA配列を含む、方法。 24.請求項1〜5のいずれかに定義されるDNA配列を単離する工程を包含す る、遺伝子治療の方法であって、該DNA配列が遺伝子治療に有用である、方法。 25.請求項1〜5のいずれかに定義されるDNA配列をクローニングする工程 を包含する、制限断片長多型をスクリーニングする方法であって、該クローンが RFLPスクリーニングに有用である、方法。 26.RFLPスクリーニングのために請求項12〜15のいずれかに記載のオリ ゴヌクレオチドプローブを使用する工程を包含する、RFLPをスクリーニングする 方法。 27.KAT遺伝子発現をプローブするために請求項12〜15のいずれかに記 載のオリゴヌクレオチドプローブを使用する工程を包含する、KAT遺伝子発現を プローブする方法。 28.請求項1〜5のいずれかに定義されるクローン化DNA配列を含むベクタ ーで、神経活性キヌレン酸アナログを産生するために有用な細胞を形質転換する 工程を包含する、神経活性キヌレン酸アナログの産生方法。 29.神経活性キヌレン酸アナログを産生するために請求項10または11の いずれかに記載の宿主細胞を使用する工程を包含する、神経活性キヌレン酸アナ ログの産生方法。
JP8504310A 1994-07-07 1995-06-23 組換えkat酵素およびその調製方法 Pending JPH10502809A (ja)

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US08/271,667 1994-07-07
PCT/US1995/007855 WO1996001893A1 (en) 1994-07-07 1995-06-23 Recombinant kat enzyme and process for its preparation

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