【発明の詳細な説明】
テクネチウム−スルホンアミド−錯体,これらの利用,これらを含有する医薬,
並びに錯体及び薬剤を製造する方法
この発明は,特許請求項に特徴づけられた対象物,すなわち,スルホンアミド
基を含有する新規なキレート化剤,これらの金属錯体,これらの化合物を含有す
る医薬,放射線診断及び放射線治療におけるこれらの使用,これら化合物及び薬
剤の製造方法並びに病気組織に選択的に蓄積される物質,特にペプチドをもつ化
合物の共役体に関する。
診断及び治療を目的として放射性医薬品を利用することは,長い間,生物学及
び医学研究の分野で知られている。特に放射性医薬品は,例えば骨格,臓器又は
組織のような特定の構造体制を表示するために利用されている。診断に利用する
には放射性薬剤の使用を前提とし,この薬剤は投与後に特に検査を要する患者の
構造部位に蓄積されなければならない。局所に蓄積された放射性薬剤は,適切な
検出器,例えばシンチレーションカメラ又は他の適切な撮影方法によって検知さ
れ,プロットされ,シンチグラフに記録される。放射性薬剤の分布と相対強度が
検出されると放射性医薬品が存在する体内の位置が明らかにされ,体の構造と機
能における異常の存在,病理的変化などを画像表示することができる。同様に放
射性医薬品は治療薬として特定の病気組織又は部位の放射線照射に使用すること
ができる。このような照射を行うためには,特定の構造体制,組織又は臓器に蓄
積する放射性治療薬を製造することが必要である。放射性治療薬が蓄積すると治
療を行う放射線がじかに病理組織へ照射される。
一般的に診断薬乃至は治療薬として金属の放射性核種が使用されるが,金属は
遊離状態,イオン又は金属錯体の形で存在することができる。錯体を形成する放
射性金属核種の例としてテクネチウム−99m及び各種のレニウム同位体がある
。前者は診断に,後者は治療に使用される。放射性医薬品は,通常,金属(錯体
)のほかに適切な担体及び添加剤を含有し,これらは,例えば生理緩衝剤,食塩
などのように患者に注射,吸入,採餌して差支えない物質である。
核医学の問題設定で最も多く使用される放射性核種はテクネチウム−99mで
あるが,このものは物理特性(粒子放射線がなく,物理半減期6時間,ガンマ線
140keV)が優れるために放射線負荷が少なく,人体診断用の放射性同位体
として特に適しているからである。テクネチウム−99mは,RIジェネレータ
から過テクネチウム塩として難なく得ることができ,この形で病院のルーチン需
要用キットの製造にじかに使用される。
放射性医薬品を製造するためには,まず適切なリガンドを合成することが必要
である。その場合は病院で使用直前に,それぞれの錯体形成剤(以下,リガンド
又はキレート剤とも呼ぶ)と所望する放射性核種から錯体を製造する(標識化)
。このためには常に凍結乾燥キットの形態をした錯体形成剤を,錯体形成条件の
もとで放射性核種を含む溶液と反応させる。例えば,テクネチウム−99mの放
射性医薬品を製造したい場合には,得られたリガンドに適当な還元剤を加えて過
テクネチウム塩溶液と混合し,適切な反応条件にすると相当するテクネチウム錯
体が製造される。これらの錯体は,その後で注射,吸入,採餌による適当な方法
で患者に投与される。
放射性核種を含む溶液は,テクネチウム−99mの場合には市販のMo−99
/Tc−99用のRIジェネレータから作り,レニウム−186の場合には製造
業者から直接購入する。錯体形成は,適
当な温度(例えば,20〜100℃)において数分から数時間の反応によって行
う。錯体形成を完全に行わせるには製造したリガンドを大過剰(100倍以上)
に要し,使用した放射性核種を完全に還元するためには十分な量の還元剤(例え
ば,SnCl2,S2O4など)が必要である。
テクネチウムにはいくつもの酸化段階(+7〜−1)があり,薬理性質は錯体
の電荷数が変わると著しく変化するので,定められた酸化段階においてテクネチ
ウムを安定に結合させることができるキレート剤の準備が必要になり,これによ
って生体内で進行する酸化還元プロセスにより乃至は相当する放射性核種から遊
離したテクネチウムにより病気の安全診断を困難にする望ましくない生体分散の
発生が防止される。
生体の診断並びに治療において放射性核種が示す効率は,標識化キレート物質
が標的細胞に対して示す特異性と選択性により左右される。この性質を向上する
には「薬剤標的」の原理によってキレート物質を生体分子に結びつけることで達
成される。生体分子としては,抗体,その断片,ホルモン,発育因子及び受容体
と酵素の基質が挙げられる。英国特許出願GB 2,109,407は腫瘍関連の抗原に対す
る放射標識化モノクローナル抗体の利用,生体の腫瘍診断への利用について記述
する。同じくタンパク質の供与基(アミノ基,アミド基,チオール基など)につ
いて行うタンパク質の直接標識化(Rhodes,B.A.et al.,J.Nukl.Med.1986,2
7,685-693)又はテクネチウム−99mをもつ錯体形成剤(米国特許US 4,479,9
30及びFritzberg,A.R.et al.,J.Nukl.Med.1986,27,957)の導入による標識
化が記述された。これらの実験的方法は,しかしながら病院で応用されるまでに
は至っていない。それは生体の画像を得るためには,一方では選択性が低く,他
方では有機体におけるバックグラ
ウンド活性が高すぎることによる。
テクネチウム及びレニウム同位体に適した錯体形成剤としてVolkerら(Appl.
Radio.Isot.1982,33; 891)及びTrounterら(J.Nucl.Med.1980,21; 443)が
記述するように,例えば環状アミンがあるが,これらには欠点があり,pH値が
9を超えて初めてテクネチウム−99mが高収率で結合できる状態にある。
N2O2システムは病院で利用されるが,これには欠点があり,相当する金属錯
体が生体内で非常に安定ではない。PillaiとTroutnerの研究によれば錯体は,血
漿内ですでに1時間後に錯体化金属の30%までが失われる(Pillai,M.R.A.Tro
utner,D.E.et al.; Inorg.Chem.1990,29; 1850)。
例えば,HM−PAOのような非環状N4システムの大きな欠点は,錯体安定
性が低いことにある。Tc−99m−HM−PAOが不安定(Ballinger,J.R.
et al.,Appl.Radiat.Isot.1991,42;315,Billinghurst,M.W.et al.,Appl
.Radia.Isot.1991,42; 607)であるために,標識化して30分以内に使用する
ことによって薬剤機構と排泄を異にする崩壊生成物の割合を少なくするようにし
なければならない。このような放射化学的不純物は診断で病気の識別を困難にす
ることになる。これらのキレート乃至はキレート形成剤が,ほかの病巣に選択的
に蓄積する物質と結合すると単純な薬剤では離れなくなり,一般的に生体内に特
徴なく分布することになる。
N2S2キレート剤(Bormans,G.et al.;Nuc.Med.Biol.1990,17; 499),例え
ば,エチレンジシステイン(EC; Verbruggen,A.M. et al.;J.Nucl.Med.1992
,33,551)は相当するテクネチウム−99mの安定度を十分にする要求を満足
してはいるが,それでも錯化媒質溶液のpH値が9を超えて初めて純度が69%
を超える放射
線診断薬ができる程度のものである。
従来から知られているN3Sシステム(Fritzburg,A.;欧州特許EP 0 173 42
4及びEP 0 250 013)は安定なテクネチウム−99m−錯体を形成するが,単一
な放射性医薬品を作製するには約100℃の温度に加熱しなければならない。
過去何年かに病気の組織部位に特別に蓄積する放射性医薬品の要望が高まって
きた。これが達成されるのは,錯体形成剤が選択的に蓄積する物質と簡単に結合
し,そのとき優れた錯体化特性を失わないときである。このような分子に官能基
を利用して錯体形成剤を結合させると錯体安定性が低下する現象がしばしば観察
されるので,キレート化剤を選択的に蓄積する物質に結合させる従来の試みは満
足されにくいように思われるが,これは共役体から診断上許容できない量の同位
体が生体内に遊離されるからである(Brechbiel,M.W.et al.;Inorg.Chem.1
986,25,2772)。従って2官能性の錯体形成剤を合成して,所望の金属イオン
と結合する官能基並びに選択的に蓄積する分子と結合する(他の,幾つかの)官
能基に分けることが必要になる。このような2官能性リガンドによりテクネチウ
ム同位体又はレニウム同位体を,いわゆるプレ標識化をしておけば全く異なる生
体物質に対して特殊な化学結合を定義どおりに行わせることが可能になる。
欧州特許EP 0 247 866,EP 0 188 256及びEP 0 200 492においてモノクローナ
ル抗体並びに脂肪酸と結合するキレート化剤が幾つか記述される。しかしながら
キレート化剤としてはすでに述べたN2S2システムが使用されるが,これは安定
性が低いために不適当である。選択的に蓄積する物質は,その性質並びに蓄積機
構が大きく異なるので結合能力があるキレート化剤を変えて,親油性,膜浸透性
などの面から結合する相手物質の生理的要求事項に適合さ
せることがさらに必要になる。
従って課題は,現技術水準の欠点を克服する錯体乃至は錯体形成剤を見出す発
明に基づくが,つまり
― 生理学的pH値において相当する錯体形成剤及びそれぞれの金属酸化物/塩
から製造され,
― 低温,好ましくは室温において相当する錯体形成剤及びそれぞれの金属酸化
物/塩から製造され,
― 生体内の条件下でも錯体安定度が高く,
― 高い選択性乃至は組織/臓器への特性を示すことにある。
そのほか錯体には一般的に医薬として要求される事項がなければならないが,
これは,例えば良好な和合性(つまり副作用がないこと),高い溶解度及び完全
な排泄性である。
この課題はこの発明によって解決される。
一般式Iで表される化合物が,放射線診断薬及び放射線治療薬として優れ,乃
至はその製造に適していることが見出された:
式中,
V1,V2,V3,V4はそれぞれ独立にカルボニル基,
=CH(COOH)−基又は−CH2−基を表し,
X1は水素原子,必要な場合にはカルボキシル基,アミノ基又はチオシア
ン酸基で置換されたC1−C12−アルキル残基又は原子番号が43,45,46
,75,82又は83である元素の放射性金属イオンの金属イオン当量を表し,
X2,X3はそれぞれ独立に水素原子又は上述の原子番号をもつ元素の放射
性金属イオンの金属イオン当量を表し,
n,m,pは数字0又は1を表し,ここでm+n=1であり
R1は水素原子,カルボキシル基又は−U−Zの基を表し,ここで,Uは
直接結合,直鎖状又は分枝状,飽和又は不飽和のC1−C20−アルキレン残基を
表し,望ましい場合にはアルキレン残基が,マレイン酸イミド残基,スクシンイ
ミド残基,必要な場合には1〜5個のフッ素原子,アミノ基又はニトロ基で置換
されたフェニル残基,1又は2個のイミノ基,フェニレン基,フェニレンオキシ
基,フェニレンアミノ基,アミド基,ヒドラジド基,カルボニル基,ウレイド基
,チオウレイド基,チオアミド基,エステル基,1〜2個の酸素原子,硫黄原子
及び/又は窒素原子並びに必要な場合には1〜5個のヒドロキシ基,メルカプト
基,オキソ基,チオキソ基,カルボキシ基,アルキルカルボン酸基,エステル基
,チオシアン酸基及び/又はアミノ基を含有し,及びZは水素原子,アミノ酸残
基,ペプチド残基,ポリヌクレオチド残基あるいはステロイド残基又は必要な場
合にはアミノ酸残基,ペプチド残基,ポリヌクレオチド残基
又はステロイド残基が結合している官能基を表し,
R2は,必要な場合には−COOH−基を含有する直鎖状又は分枝状のC1
−C10−アルキル残基,C7−C12−アラルキル残基又は芳香族化合物を表し,
これは必要な場合には塩素原子又は臭素原子,チオシアン酸基,メチル基,エチ
ル基,カルボキシル基及び/又はメトキシ基によって置換され,
R4は水素原子あるいはカルボキシル基を表し,又はR1が水素原子あるい
はカルボキシル基を意味する場合にはさらに−U−Zの基も表し,ここでU及び
Zは上に述べた意味であり,
R3は水素原子,上に述べた原子番号をもつ元素の金属イオン当量,トリ
フルオロアセタート残基,アセタート残基,ベンゾアート残基,C1−C6−アシ
ル残基,ベンゾイル残基,ヒドロキシアセチル残基,アセトアミドメチル残基,
望ましい場合には塩素原子又は臭素原子,メチル基,エチル基,カルボキシ基及
び/又はメトキシ基で置換された安息香酸残基,p−メトキシベンジル残基,エ
トキシエチル残基,SH−保護基,
X2,X3が水素原子,X1が水素原子又は必要な場合には置換されたC1−C12−
アルキル残基を表す場合には,式IIの残基を表し,
式中,V1,V2,V3,V4,X1,X2,X3,n,m,p,R1,R2
及びR4は上に述べた意味であり,
ここで少なくとも1個及び最大2個の残基V1,V2,V3,V4はカル
ボニル基を表す。
発明の錯体形成剤(キレート剤),すなわちX1,X2,X3又はR3が,金属イ
オン当量であることを除いて上述の意味をもつ一般式Iで表される化合物は,す
でに述べた要求事項の特性を満たしている。特にその特徴とするところは,通常
の生理的pH及び低温度においてそれぞれ所望する金属を迅速に錯化することに
ある。従ってこれらの物質は病院で日常使用するときに特に適している。
錯体形成過程中においてR3が一般式IIの残基を意味する二量体キレート剤か
ら,R3が金属イオン当量を意味する一般式Iの一量体金属錯体が生成する。
金属イオンとして原子番号43,45,46,75,82又は83をもつ元素
の放射性金属イオン,例えば,放射性同位体のテクネチウム−99m,ロジウム
−103,パラジウム−109,レニウ
ム−186,鉛−212及びビスマス−212が使用され,ここで金属同位体の
選択は所望する適用範囲に依存して決まる。発明による金属錯体の元素としてテ
クネチウム及びレニウムが優れている。
発明による一般式Iで表される錯体が,例えばTc−99mのようなガンマ線
を放射する同位体を含む場合は,単一光子放射形コンピュータ断層撮影(SPE
CT)に使用することができる。
発明による一般式Iで表される錯体が,例えばBi−211,Bi−212,
Bi−213,Bi−214のようなアルファ粒子線を放射する同位体又は,例
えばRe−186あるいはRe−188を含む場合は,放射線治療に使用するこ
とができる。
V1及びV4がそれぞれカルボニル基,V2及びV3がそれぞれ−CH2−基及び
pが数字0を表すときに発明による一般式Iの化合物が優れている。
R1として水素又はカルボン酸基及び特に−U−Z基が挙げられ,ここでZは
水素原子,好ましくは組織あるいは構造体制に特有な性質をもつ生体分子又は必
要な場合には活性型で存在する官能基を表し,官能基を通して望ましい場合には
この種の生体分子を結合することができる。
生体分子の例として,アミノ酸残基,ペプチド残基又は,例えばよく知られるス
テロイド−ホルモン(アンドロゲン,ゲスターゲン,エストロゲン,コレステリ
ン,塩素酸誘導体,プレグナンなど)のステロイド残基及びRNAあるいはDN
Aなどのポリヌクレオチドが挙げられる。
望ましいときに生体分子と結合する官能基の例として−COOH,−SCN,−
OH,−Cl又は−NH2−の基が挙げられる。このような基は,例えばスクシ
ンイミドエステル又は酸塩化物のような活性型としても存在することができる。
Uは,直接結合,好ましくは直鎖状又は分枝状,飽和又は不飽和のC1−C20
−アルキレン残基を表し,望ましい場合にはアルキレン残基が,スクシンイミド
残基,必要な場合には1〜5個のフッ素原子,アミノ基又はニトロ基で置換され
たフェニル残基,1又は2個のイミノ基,フェニレン基,フェニレンオキシ基,
フェニレンアミノ基,アミド基,ヒドラジド基,カルボニル基,ウレイド基,チ
オウレイド基,チオアミド基,エステル基,1〜2個の酸素原子,硫黄原子及び
/又は窒素原子並びに必要な場合には1〜5個のヒドロキシ基,メルカプト基,
オキソ基,チオキソ基,カルボキシ基,アルキルカルボン酸基,エステル基,チ
オシアン酸基及び/又はアミノ基を含有することができる。
Zが生体分子を表す場合は残基Uとして次ぎの基が挙げられる:
−CH2−C6H4−O−CH2−C6H4−,
−CH2−C6H4−O−CO −C15H30−,
−CH2−C6H4−O−CO −(CH2)2−COO−,
−CH2−C6H4−O−CH2−COO−C6H4−NH−
−CH2−C6H4−O−CH2−COO−,
−(CH2)5−COO−,又は−CH2−C6H4−O−(CH2)2−O−(CH2
)2−O−の基。
Zが水素を意味する場合は残基−U−Zとして次ぎの基が挙げられる:
−CH2−C6H4−O−CH2−COO−C6F5,
−CH2−C6H4−O−CH2−C6H5,
−CH2−C6H4−O−CH3,
−CH2−C6H4−O−C6H3,
−CH2−C6H4−O−C12H25又は
−CH2−C6H4−O−CO−C15H31の基。
Zが必要な場合には活性官能基を意味する場合,残基−U−Zとして次ぎの基
が挙げられる:
−CH2−(CH2)4−NCS,
−CH2−C6H4−O−CO−(CH2)2−COOH,
−CH2−C6H4−O−CH2−COO−C6H4−NH2,
−CH2−C6H4−O−CH2−COO−C6H4−NO2,
−CH2−C6H4−NCS,
−CH2−C6H4−O−(CH2)2−O−(CH2)2−OH又は
−CH2−C6H4−O−CH2−COOHの基,
つまりZは−NCS,−COOH,−NH2,−NO2,−OH又は
の基を表す。
R2の例として−C6H4−NCS又は−C6H4−COOHの基であるが,特に
−CH3基又はフェニル環が挙げられる。
R3の例を挙げると
a)錯体形成剤の場合:−SH保護基,例えば,−CO−CH3,
−CO−C6H5,−CO−CF3あるいは−C(C6H5)3の基又は一般式IIの残
基であり,ここでV1,V2,V3,V4,X1,X2,X3,n,m,p,R1,R2
及びR4は上述の意味をもち,
b)発明の錯体の場合:前に挙げた残基の1個であるが,一般式IIの残基は除く
。
R3が上述の原子番号である元素の放射性金属イオンの金属イオン当量を表
すことも付け加えることができる。
錯体形成剤の場合にはX2,X3は水素原子であり,X1は水素原子又は必要な
場合には置換されたC1−C12−アルキル残基であり,錯体の場合には錯体中の
金属がもつ酸化段階に応じて残基X1,X2,X3又はR3の少なくとも2個が金属
イオン当量を意味する。
R4は水素原子又はカルボキシル基を表す。R4はU及びZが前に挙げた意味の
とき−U−Zを表し,ここで常に2個の残基R1又はR4の最大1個が基−U−Z
を意味する。発明によればR4が水素を意味する化合物が優れている。
指数m及びnは数字0又は1を表す。発明の錯体形成剤を合成するときに異性
体の化合物が生成することがあるのでmとnの和を常に1にする。
この発明は,発明の錯体形成剤及び錯体の製造方法にも関し,ここで錯体形成
剤を合成するときに所望する目的構造に関連してさまざまな反応径路が取られる
。幾つかの典型的な合成方法を以下の実
施例に記載する。その他の錯体形成剤は記載した合成径路に類似させて製造する
。
1.R1に−O−C6H4−CH2−基が含まれるリガンドを製造するには,チロシ
ンエステルから出発することが好ましく,チロシンのアミノ基を保護するために
まず専門家によく知られる方法で試薬Z1−Clと反応させるが,ここでZ1は任
意のアミノ保護基,好ましくはベンジルオキシカルボニル基(以下,Z−基と名
付ける)を表す。引き続いてフェノール性のヒドロキシル基をヨウ化アルキルに
よってよく知られた方法でアルキル化し,アミノ保護基を酸性で脱離し,引き続
き,例えばトルエンスルホン酸クロリドを用いてトシル化する。このようにして
得られた中間生成物についてエチレンジアミンを用いてエステル官能基のアミノ
リシスを行う。引き続いて2−アセチルメルカプトコハク酸無水物によって発明
の錯体形成剤へと変化するが,最終反応段階において常に両種の異性体が得られ
る。
2.R1に−O−CO−CH2−O−C6H4−CH2−基が含まれる発明のリガン
ドを製造するには,まず前に述べたようにチロシンエステルから出発して相当す
るZ1−保護化合物を製造する。フェノール性ヒドロキシル基を引き続いてブロ
モ酢酸−t−ブチルエステルによってアルキル化してアミノ保護基を公知の方法
で脱離する。エステル官能基のトシル化とアミノリシスは1に記載したようにエ
チレンジアミンを用いて行うが,続いてクロロアセチルクロリドと反応させる。
塩素はよく知られた方法でチオ酢酸カリウム又はチオ酢酸ナトリウムとの反応で
置換され,t−ブチルエステルは酸性でけん化される。希望する場合には得られ
たカルボン酸基をヒドロキシスクシンイミドによって活性化し,続いてそれぞれ
の望ましい生体分子と反応させることができる。
3.R1がSCN−C6H4−CH2−残基を表す発明のリガンドは,まずp−ニト
ロフェニルアラニンエステルのアミノ基をよく知られた方法でトシル化して製造
することができる。引き続いてニトロ基を水素化し,得られた芳香族のアミノ基
を,例えばクロロギ酸ベンジルエステルと反応させて保護する。この反応過程に
続いて前例に記載したようにエチレンジアミンによるエステル官能基のアミノリ
シスを,S保護型のメルカプト酢酸によって行う。この結果,ベンジルオキシカ
ルボニル基が脱離する。イソチオシアン酸基の導入はチオホスゲンと反応させて
行う。
4.X1がアルキルエステルを意味する発明のリガンドは,まずグリシンエステ
ルのアミノ基をトルエンスルホン酸クロリドでトシル化して製造する。引き続い
てアミノリシスを行いエステル官能基をエチレンジアミンと反応させる。得られ
た遊離のアミノ基をt−ブトキシカルボニル基(以下,BOC−基と名付ける)
で保護し,トシル残基で置換した窒素をヨウ化アルキルによりよく知られた方法
でN−アルキル化する。BOC−基が脱離してから2−アセチルメルカプトコハ
ク酸無水物と反応させるが,ここでまた異性体の混合物が得られる。
5.R1がアミノブチル残基を意味する発明のリガンドは,窒素原子がBOC−
基で保護されているリシンエステルに残る第一級アミノ基をまずトシル化し,引
き続いてエチレンジアミンによるアミノリシス反応を行うことにより得ることが
できる。続いて2−アセチルメルカプトコハク酸無水物を反応させて(ここで異
性体混合物が生成する),アミノ保護基を公知の方法で脱離させる。
6.R2がイソチオシアナ−トフェニル残基を含有する発明のリガンドは,グリ
シンメチルエステルをニトロベンゼンスルホニルクロリドと反応させ,続いてニ
トロ基を還元し,生成したアミノ基を保
護することによって得られる。こうして得た中間化合物をエチレンジアミンによ
るアミノリシスを行い,続いてS保護型のメルカプト酢酸と反応させる。次ぎに
(BOC−)保護基の脱離をよく知られた方法で行う。遊離のアミノ基は続いて
チオホスゲンと反応させて相当するイソチオシアン酸基へと変化させる。
少なくとも2個の残基X1,X2,X3及び/又は金属イオン当量を意味するR3
を有する一般式Iで表される発明の金属錯体は公知の方法で製造されるが,発明
の錯体形成剤(前に述べたようにして得られる)に還元剤,好ましくは塩化スズ
又は酒石酸スズなどのスズ(II)塩を添加し,必要な場合には生理的に問題がな
い緩衝液(例えば,トロメタミン),少量の電解質(例えば,塩化ナトリウム)
,安定剤(例えば,グルコン酸塩,リン酸塩又はホスホン酸塩)などの生薬に通
常使用される添加剤を加えて,水媒質に溶解し,続いて殺菌濾過を行う。例えば
同位体Tc−99mのような短寿命の金属同位体の場合には,この溶液を使用前
にそのつど直接所望する金属イオンと反応させる。長寿命の金属同位体の場合に
は,金属塩/酸化物との反応は前もって放射性医薬品製造業者が行うこともでき
る。金属同位体の錯化を完全に行うためには錯体形成剤を通常少なくとも100
倍量添加するが,つまり発明の薬剤は所望する金属錯体のほかに加えて金属を含
まない錯体形成剤を含有し,これは好ましくはカリウム塩の形で添加される。
上述の金属錯体を含有する反応性溶液は,原則として更に処理することなしに
直ちに利用することができる。
特にテクネチウムにはいくつかの酸化段階(+7から−1)があるので,錯体
形成剤に安定剤を添加すると有効である。安定剤によって放射性核種は錯体形成
剤(リガンド)と完全に反応するまでの間安定な形に保たれる。安定剤は,トラ
ンスファーリガンド又は補
助リガンドとして知られるが,金属を最初は正確に定義されている酸化段階で錯
化し,次ぎにリガンド交換反応によって金属を目的とするリガンド(錯体形成剤
)に移行させる。補助リガンドの例としてグルコンヘプトン酸,酒石酸,クエン
酸(これらの塩も含む)又は専門家によく知られた物質がある。
望ましい場合には得られた金属錯体に薬剤として許容される放射性担体物質を
加える。この放射性担体物質は,注射,吸入,採餌の形で用いる放射性医薬品と
して好ましい性質を示すことが望ましい。担体物質として,例えばHSA,例え
ばトリス(ヒドロキシメチル)アミノエタン(乃至はその塩),リン酸塩,クエ
ン酸塩,炭酸水素塩などの緩衝水溶液,殺菌水,生理食塩水,等張性の塩化物溶
液あるいは二炭酸塩イオン溶液又はCa2+,Na+,K+及びMg2+などの通常の
血漿イオンがある。
核医学で生体に応用するときに発明の薬剤は10-5〜5×104nmol/kg体重,
好ましくは10-3〜5×102nmol/kg体重(金属錯体について)の量が配量され
る。70kgの平均的体重からみると診断に利用するときに必要な放射能は1回
の投与あたり1.85MBq〜1.85GBqである。投与は,通常,静脈,内動脈,腹膜又は
腫瘍内に発明の薬剤溶液を0.1〜2ml注射して行う。優れているのは静脈内投与
である。
上記元素の金属イオンを有する発明の金属錯体及びこれらから調剤した医薬の
特徴は,優れた和合性と生体内での高い安定性にある。発明の錯体形成剤の特徴
は,標識化を行い易い能力,つまり室温と中性のpH値において所望する金属を
高い収率で錯化できることにある。
次ぎに述べる実施例は発明の対象を詳しく説明するものでが,対象が実施例に
限定されるものではない。実施例1
a)N−ベンジルオキシカルボニル−チロシンメチルエステル
チロシンメチルエステル97.6g(0.5モル)をジクロロメタン 500〜1000mlに懸
濁した溶液に室温でジクロロメタン100mlに溶かしたクロロギ酸ベンジルエステ
ル86gの溶液を加える。引き続いてトリエチルアミン51gを冷却しながら緩慢に滴
下して一夜攪拌する。混合物を回転蒸発器で40℃において蒸発濃縮して残分をE
tOAc750mlに採取して不溶分を濾過する。濾過液を飽和食塩水で3回洗浄し
,乾燥,蒸発濃縮,そして再結晶を行う。
収率:72%
計算値:炭素65.64% 水素 5.82% 窒素 4.25%
酸素24.29%
実験値:炭素65.47% 水素 5.98% 窒素 4.02%
b)N−ベンジルオキシカルボニル−2−〔(4−ヘキシルオキシ)ベンジル〕
−2−アミノ酢酸メチルエステル
実施例1a)によって製造した化合物3.29g(10ミリモル)のDMF溶液50ml
に室温でカリウム−t−ブチラート1.12g(10ミリモル)を加え,引き続いてヨ
ウ化ヘキシル2.12g(10ミリモル)のDMF溶液10mlを滴下して3時間110℃
に加熱する。室温まで冷却してから氷上に注ぎジクロロメタンで抽出,水で数回
洗浄,乾燥,濾過,蒸発濃縮する。シリカゲルカラム(CH2Cl2/EE19:
1)のクロマトグラフィーにかけると淡黄色の油1.8gが残る。
収率:44%
計算値:炭素69.71% 水素 7.56% 窒素 3.39%
酸素19.35%
実験値:炭素69.54% 水素 7.69% 窒素 3.13%
c)2−〔(4−ヘキシルオキシ)ベンジル〕−2−アミノ酢酸メチルエステル
実施例1b)によって製造したZ1−保護型化合物4.14g(10ミリモル)の酢酸
エステル溶液50mlを,活性炭上のパラジウム1.5g(10%)の存在下で50℃に
おいて水素による水素化を行う。反応終了後,触媒を濾過して溶媒を除去する。
無色の油2.7gが残る。
収率:97%
計算値:炭素68.79% 水素 9.02% 窒素 5.01%
酸素17.18%
実験値:炭素68.64% 水素 9.11% 窒素 5.09%
d)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−ヘキシルオキシ)ベンジル〕−2
−アミノ酢酸メチルエステル
実施例1c)によって製造したアミン8.38g(30ミリモル)をジクロロメタン5
0mlに溶解して0℃においてジクロロメタン30mlに溶解したトルエンスルホン酸
クロリド5.72gを加える。0℃で強く攪拌しながらトリエチルアミン3.0gを滴下
して室温で1時間撹拌する。完全に反応した後に氷水を加え,ジクロロメタンで
数回抽出する。有機抽出物を合わせて10%の冷HClで2回,10%NaHC
O3溶液で3回,NaCl飽和溶液で2回洗浄する。乾燥により溶媒を除去して
クロマトグラフィー(シリカゲル,CH2Cl2)にかける。
収率:60%
計算値:炭素63.72% 水素 7.21% 窒素 3.23%
酸素18.45% 硫黄 7.40%
実験値:炭素63.48% 水素 7.52% 窒素 3.02%
硫黄 7.25%
e)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−ヘキシルオキシ)ベンジル〕−2
−アミノ酢酸〔N−(2−アミノエチル)〕アミド
エチレンジアミン1.2g(20ミリモル)の水を含まないジクロロメタン溶液1ml
に,実施例1d)によって製造したトシルグルシンエステル433mg(1ミリモル
)の水を含まないジクロロメタン溶液1mlを緩慢に滴下し,還流のもとに煮沸す
る。反応終了後,真空中で蒸発濃縮し,残分をクロマトグラフィーにかける(シ
リカゲル,MeOH)
収率:42%
計算値:炭素62.45% 水素 7.64% 窒素 9.10%
酸素13.864% 硫黄 6.95%
実験値:炭素62.36% 水素 7.81% 窒素 8.94%
硫黄 6.80%
f)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−ヘキシルオキシ)ベンジル〕−2
−アミノ酢酸−N−{2−N〔(3−カルボキシ−2−メルカプトアセチル−1
−オキソプロピル)〕アミノエチル}アミド
実施例1e)によって製造したアミン1.00g(2.2ミリモル)のピリジン/DM
F(50:50)溶液10mlに2−アセチルメルカプトコハク酸無水物0.38g(2.2ミリ
モル)を加えて4時間室温で攪拌する。引き続いて溶媒を除去し,残分を0.5N H
Clに採取してCH2Cl2で抽出する。フラッシュクロマトグラフィーにかけると
黄色油420mgが残る。
収率:31%
計算値:炭素56.67% 水素 6.50% 窒素 6.61%
酸素20.13% 硫黄10.09%
実験値:炭素56.41% 水素 7.01% 窒素 6.43%
硫黄 9.90%
g)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−ヘキシルオキシ)ベンジル〕−2
−アミノ酢酸−N−{2−N〔(3−カルボキシ−2−メルカプトアセチル−1
−オキソプロピル)〕アミノエチル}アミドのTc−99m−錯体
実施例1f)によって製造した化合物1mgをEtOH100μlに溶解する。この
溶液50μlをpH8.5の0.1Mリン酸塩緩衝液250μlに加え,引き続いて99m−T
c−グルコン酸塩溶液100μlを添加して15分放置する。標識化収率をHPLC
で求める。実施例2
a)N−ベンジルオキシカルボニル−2−〔(4−メチルオキシ)ベンジル〕−
2−アミノ酢酸メチルエステル
実施例1a)によって製造したアルコール3.29g(10ミリモル)をDMF50ml
に溶かして室温でカリウム−t−ブチラート1.12g(10ミリモル)を加え,引き
続いてヨウ化メチル1.42g(10ミリモル)のDMF溶液10mlを滴下して110℃
に加熱する。完全に反応してから室温まで冷却し,氷上に注ぎジクロロメタンで
抽出,水で数回洗浄,乾燥,濾過して蒸発濃縮する。カラムクロマトグラフィー
(シリカゲル,CH2Cl2/EE 19:1)にかけると油1.92gが残る。
収率:56%
計算値:炭素66.46% 水素 6.16% 窒素 4.08%
酸素23.30%
実験値:炭素66.18% 水素 6.41% 窒素 3.97%
b)2−〔(4−メチルオキシ)ベンジル〕−2−アミノ酢酸メチルエステル
実施例2a)によって製造したZ1−保護型化合物3.43g(10
ミリモル)を酢酸エステル溶液50ml中で活性炭上のパラジウム1.5g(10%)の存
在下で室温において水素による水素化を行う。反応終了後,触媒を濾過し,溶媒
を除去する。
収率:98%
計算値:炭素63.14% 水素 7.23% 窒素 6.69%
酸素22.94%
実験値:炭素62.91% 水素 7.36% 窒素 6.50%
c)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−メチルオキシ)ベンジル〕−2−
アミノ酢酸メチルエステル
実施例2b)によって製造したアミン6.28g(30ミリモル)をジクロロメタン5
0mlに溶解して0℃においてトルエンスルホン酸クロリド5.72gをジクロロメタン
30mlに溶解して添加する。0℃で強く攪拌しながらトリエチルアミン3.0gを滴下
して室温で1時間攪拌する。完全に反応してから氷水を加え,ジクロロメタンで
数回抽出する。有機抽出物を合わせて10%の冷HClで2回,10%NaHC
O3溶液で3回,NaCl飽和溶液で2回洗浄する。乾燥により溶媒を除去する
。
収率:76%
計算値:炭素59.49% 水素 5.82% 窒素 3.85%
酸素22.01% 硫黄 8.82%
実験値:炭素59.32% 水素 6.03% 窒素 3.66%
硫黄 8.64%
d)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−メチルオキシ)ベンジル〕−2−
アミノ酢酸〔N−(2−アミノエチル)〕アミド
エチレンジアミン600mg(10ミリモル)の水を含まないジクロロメタン溶液1m
lに実施例2c)によって製造したエステル363mg(1ミリモル)の水を含まない
ジクロロメタン溶液1mlを緩
慢に滴下し,還流のもとに煮沸する。反応終了後,真空中で蒸発濃縮し,エタノ
ール性HClを加えて室温で2時間攪拌する。溶媒を除去し,残分を再結晶する
。
収率:49%
計算値:炭素58.29% 水素 6.44% 窒素10.73%
酸素16.35% 硫黄 8.19%
実験値:炭素57.89% 水素 6.84% 窒素10.01%
硫黄 7.52%
e)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−メチルオキシ)ベンジル〕−2−
アミノ酢酸−N−{2−N〔(3−カルボキシ−2−メルカプトアセチル−1−
オキソプロピル)〕アミノエチル}アミド
実施例2d)によって製造したアミン941mg(2.2ミリモル)のピリジン/DM
F(50:50)溶液10mlに2−アセチルメルカプトコハク酸無水物0.38g(2.2ミリモ
ル)を加えて4時間室温で攪拌する。引き続いて溶媒を除去し,残分を0.5N HCl
に採取してCH2Cl2で抽出する。フラッシュクロマトグラフィーにかけると黄
色油905mgが残る。
収率:73%
計算値:炭素53.08% 水素 5.52% 窒素 7.43%
酸素22.63% 硫黄11.34%
実験値:炭素52.31% 水素 5.45% 窒素 7.06%
硫黄11.61%
f)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−メチルオキシ)ベンジル〕−2−
アミノ酢酸−N−{2−N〔(3−カルボキシ−2−メルカプトアセチル−1−
オキソプロピル)〕アミノエチル}アミドのTc−99m−錯体
実施例2e)によって製造した化合物1mgをEtOH100μlに溶解する。この
溶液50μlをEtOH250μlで希釈し,pH8.5の0.1Mリン酸塩緩衝液50μlに加
え,引き続いて99m−Tc−グルコン酸塩溶液100μlを添加して15分放置す
る。濾過してから標識化収率をHPLCで求める。実施例3
a)N−ベンジルオキシカルボニル−2−〔(4−ドデシルオキシ)ベンジル〕
−2−アミノ酢酸メチルエステル
実施例1a)によって製造したアルコール3.29g(10ミリモル)のDMF溶液5
0mlに室温でカリウム−t−ブチラート1.12g(10ミリモル)を加え,引き続きヨウ
化ドデシル3.55g(12ミリモル)のDMF溶液10mlを滴下して3時間110℃に加
熱する。引き続いて室温まで冷却し,氷上に注ぎジクロロメタンで抽出,水で数
回洗浄,乾燥,濾過して蒸発濃縮する。SC(シリカゲル,CH2Cl2/EE1
9:1)にかけると所望する物質2.2gが残る。
収率:44%
計算値:炭素72.40% 水素 8.71% 窒素 2.81%
酸素16.07%
実験値:炭素72.08% 水素 8.85% 窒素 2.68%
b)2−〔(4−ドデシルオキシ)ベンジル〕−2−アミノ酢酸メチルエステル
実施例3a)によって製造したZ1−保護型化合物4.98g(10ミリモル)を酢酸
エステル溶液50ml中で活性炭上のパラジウム1.5g(10%)の存在下で50℃にお
いて水素を用いて水素化する。反応終了後(4時間),触媒を濾過し,溶媒を除
去する。
収率:91%
計算値:炭素72.69% 水素10.26% 窒素 3.85%
酸素13.20%
実験値:炭素72.53% 水素 9.98% 窒素 3.82%
c)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−ドデシルオキシ)ベンジル〕−2
−アミノ酢酸メチルエステル
実施例3b)によって製造したアミン10.91g(30ミリモル)をジクロロメタン
50mlに溶解して0℃においてジクロロメタン30mlに溶解したトルエンスルホン酸
クロリド5.72gを加える。0℃で強く攪拌しながらトリエチルアミン3.0gを滴下
して室温で1時間攪拌する。完全に反応した後に氷水を加え,ジクロロメタンで
数回抽出する。有機抽出物を合わせて10%の冷HClで2回,10%NaHC
O3溶液で3回,NaCl飽和溶液で2回洗浄する。乾燥により溶媒を除去して
クロマトグラフィーにかける(シリカゲル,CH2Cl2)。
収率:75%
計算値:炭素67.28% 水素 8.37% 窒素 2.71%
酸素15.45% 硫黄 6.19%
実験値:炭素66.96% 水素 8.26% 窒素 2.60%
硫黄 6.11%
d)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−ドデシルオキシ)ベンジル〕−2
−アミノ酢酸〔N−(2−アミノエチル)〕アミド
エチレンジアミン1.92mg(31.9ミリモル)の水を含まないジクロロメタン溶液
20mlに実施例3c)によって製造したエステル3.3g(6.38ミリモル)の水を含ま
ないジクロロメタン溶液10mlを滴下し,4時間還流のもとに煮沸する。反応終了
後,真空中で蒸発濃縮し,残分を再結晶する。白色の結晶2.3gが残る。
収率:80%
計算値:炭素66.02% 水素 8.68% 窒素 7.70%
酸素11.73% 硫黄 5.86%
実験値:炭素65.88% 水素 8.80% 窒素 7.59%
硫黄 5.76%
e)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−ドデシルオキシ)ベンジル〕−2
−アミノ酢酸−N−{2−N〔(3−カルボキシ−2−メルカプトアセチル−1
−オキソプロピル)〕アミノエチル}アミド
実施例3d)によって製造したアミン1.00g(1.8ミリモル)のピリジン/DM
F(50:50)溶液10mlに2−アセチルメルカプトコハク酸無水物0.32g(1.8ミリモ
ル)を加えて4時間室温で攪拌する。引き続いて溶媒を除去し,残分を0.5 N HC
lに採取してCH2Cl2で抽出する。フラッシュクロマトグラフィー(EtOA
c/MeOH 9:1)にかけると黄色油420mgが残る。
収率:32%
計算値:炭素60.06% 水素 7.42% 窒素 5.84%
酸素17.78% 硫黄 8.91%
実験値:炭素59.76% 水素 7.61% 窒素 5.77%
硫黄 8.78%
f)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−ドデシルオキシ)ベンジル〕−2
−アミノ酢酸−N−{2−N〔(3−カルボキシ−2−メルカプトアセチル−1
−オキソプロピル)〕アミノエチル}アミドのTc−99m−錯体
実施例3e)によって製造した化合物1mgをEtOH100μlに溶解する。この
溶液50μlをpH8.5の0.1Mン酸塩緩衝液250μlに加え,引き続いて99m−Tc
−グルコン酸塩溶液100μlを添加して15分放置する。標識化収率をHPLCで
求める。実施例4
a)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−ベンジルオキシ)ベンジル〕−2
−アミノ酢酸−N−{2−N〔(3−カルボキシ−2−メルカプトアセチル−1
−オキソプロピル)〕アミノエチル}アミド
アセチルメルカプト無水コハク酸3.48g(20ミリモル)のTHF溶液50mlに室
温で実施例16b)によって製造したアミノ化合物4.68mg(10ミリモル)のTH
F溶液150mlを緩慢に滴下して一夜攪拌する。引き続いて−20℃で晶出させる
。白色結晶2.8gが残る。
収率:44%
計算値:炭素58.02% 水素 5.50% 窒素 6.55%
酸素19.95% 硫黄 9.99%
実験値:炭素57.80% 水素 5.72% 窒素 6.51%
硫黄 9.85%
b)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−ベンジルオキシ)ベンジル〕−2
−アミノ酢酸−N−{2−N〔(3−カルボキシ−2−メルカプトアセチル−1
−オキソプロピル)〕アミノエチル}アミドのTc−99m−錯体
実施例4a)によって製造した物質1mgをEtOH100μlに溶解する。この溶
液50μlをpH8.5の0.1Mリン酸塩緩衝液250μlに加え,引き続いて99m−Tc
−グルコン酸塩溶液100μlを添加して15分放置する。濾過してから標識化収率
をHPLCで求める。実施例5
a)N−p−トルエンスルホニル−(4−ニトロフェニル)アラニンメチルエス
テル
4−ニトロフェニルアラニンメチルエステル7.56g(30ミリモル)を水30mlに
懸濁して0℃においてジエチルエーテル20mlに溶解したトルエンスルホン酸クロ
リド5.72gを加える。0℃で強く攪拌しながら水を含まない炭酸ナトリウム3.0g
を1時間内に少量ずつ添加して一夜室温のもとに攪拌する。水を加え,酢酸エチ
ルで抽出する。有機抽出物を合わせて10%の冷HClで2回,10%NaHC
O3溶液で3回,NaCl飽和溶液で2回洗浄する。乾燥により溶媒を除去する
。黄色結晶8.6gが残る。
収率:76%
計算値:炭素53.96% 水素 4.80% 窒素 7.40%
酸素25.37% 硫黄 8.47%
実験値:炭素53.79% 水素 4.99% 窒素 7.29%
硫黄 8.30%
b)N−p−トルエンスルホニル−(4−アミノフェニル)アラニンメチルエス
テル
メタノール25ml中のPd/C(10%)500mgの懸濁液にメタノールに溶かし
たN−p−トルエンスルホニル−(4−ニトロフェニル)アラニンメチルエステ
ル2.0gを添加し,55℃において水素を用いて水素化する。濾過と蒸発濃縮を行
うと白色結晶1.4gが残る。
収率:76%
計算値:炭素58.60% 水素 5.79% 窒素 8.04%
酸素18.37% 硫黄 9.20%
実験値:炭素58.09% 水素 5.99% 窒素 8.80%
硫黄 9.01%
c)N−p−トルエンスルホニル−{4−〔N−(t−ブチルオキシカルボニル
)〕アミノフェニル}−アラニンメチルエステル
実施例5b)によって製造したアミノ化合物3.78g(10ミリモル)及びトリエ
チルアミン3g(30ミリモル)をジクロロメタン50mlに溶解して二炭酸ジ−t−
ブチル7.4g(34ミリモル)を少量ずつ加える。(ガス発生!)。溶液を室温で3
時間撹拌し,引き続いて氷水に注いで酢酸エステルで3回抽出する。有機抽出物
を合わせて水で3回,飽和食塩溶液で1回洗浄し,乾燥(MgSO4),蒸発濃
縮して再結晶する。
収率:89%
計算値:炭素58.91% 水素 6.29% 窒素 6.25%
酸素21.40% 硫黄 7.15%
実験値:炭素58.12% 水素 6.69% 窒素 6.21%
硫黄 6.59%
d)N−p−トルエンスルホニル−{4−〔N−(t−ブチルオキシカルボニル
)〕アミノフェニル}−アラニン〔N−(2−アミノ−エチル)〕アミド
エチレンジアミン450mg(7.5ミリモル)の水を含まないジクロロメタン溶液5
mlにN−p−トルエンスルホニル−{4−〔N−(t−ブチルオキシカルボニル
)〕アミノフェニル}−アラニンメチルエステル700mg(1.6ミリモル)の水を含
まないジクロロメタン溶液1mlを滴下し,還流のもとに8時間煮沸する。反応終
了後,真空中で蒸発濃縮し,残分をクロマトグラフィーにかける(シリカゲル,
酢酸エチル/MeOH 9:1)
収率:85%
計算値:炭素57.97% 水素 6.77% 窒素11.76%
酸素16.79% 硫黄 6.73%
実験値:炭素57.08% 水素 6.12% 窒素12.33%
硫黄 6.41%
e)N−p−トルエンスルホニル−{4−〔N−(t−ブチルオキシカルボニル
)〕アミノフェニル}−アラニン〔N−(クロロアセチルアミノエチル)〕アミ
ド
実施例5dによって製造したアミン4.77g(10ミリモル)のジクロロメタン溶
液10mlに,ジクロロメタン5mlに溶かしたクロロアセチルクロリド1.24g(11ミ
リモル)を0℃において滴下し,引き続いてジクロロメタン5mlに溶かしたトリ
エチルアミン2.02gを緩慢に滴下して(注意:強い熱の発生)一夜攪拌する。引
き続いて水を加えてEtOAcで抽出し,中性において水で洗浄,乾燥,蒸発濃
縮を行う。白色結晶が2.77g残る。
収率:50%
計算値:炭素54.29% 水素 6.01% 窒素10.13%
酸素17.38% 硫黄 5.80%
実験値:炭素53.76% 水素 5.78% 窒素 9.66%
硫黄 5.92%
f)N−p−トルエンスルホニル−{4−〔N−(t−ブチルオキシカルボニル
)〕アミノフェニル}−アラニン〔N−(2−(アセチルメルカプト)アセチル
アミノエチル)〕アミド
実施例5eによって製造した誘導体553mg(1ミリモル)及び触媒量のNaI
を水を含まないDMF5ml溶液に溶かし,窒素原子雰囲気のもとで水を含まない
DMFに溶かしたチオ酢酸カリウム238mg(2ミリモル)を滴下し,3時間11
0℃で加熱する。この加熱溶液を室温まで冷却させて,1N HCl(50ml)の中に
注入する。引き続いてEtOAcで抽出,中性において水で洗浄,乾燥,蒸発濃
縮,そしてクロマトグラフィーにかける(シリカゲル,EtOAc/MeOH
9:1)。
収率:35%
計算値:炭素54.71% 水素 6.12% 窒素 9.45%
酸素18.90% 硫黄10.82%
実験値:炭素54.40% 水素 6.45% 窒素 9.25%
硫黄10.04%
g)N−p−トルエンスルホニル−{4−アミノフェニル}−アラニン−〔N−
(2−(アセチルメルカプト)アセチルアミノエチル)〕アミド塩酸塩
N−p−トルエンスルホニル−{4−〔N−(t−ブトキシカルボニル)アミ
ノフェニル}−アラニン〔N−(2−(アセチルメルカプト)アセチルアミノエ
チル)〕アミド85mgを酢酸エチルの3M HCl溶液2mlに溶かし,6時間室温で攪
拌する。溶媒を除去すると白色結晶70mgが残る。
収率:100%
計算値:炭素49.95% 水素 5.53% 窒素10.59%
酸素15.12% 硫黄12.12%
実験値:炭素49.32% 水素 5.76% 窒素10.20%
硫黄11.77%
h)N−p−トルエンスルホニル−{4−イソチオシアナトフェニル}−アラニ
ン−〔N−(2−(アセチルメルカプト)アセチルアミノエチル)〕アミド
N−p−トルエンスルホニル−{4−アミノフェニル}−アラニン−〔N−(
2−(アセチルメルカプト)アセチルアミノエチル)〕アミド塩酸塩53mg及びト
リエチルアミン20μlをジクロロメタン4mlに溶解し,湿気を遮断して少量のジ
クロロメタンに溶かしたチオホスゲン11.5mgの溶液を滴下し,4時間室温で攪拌
する。溶媒を除去すると黄色結晶45mgが残る。
収率:84%
計算値:炭素51.67% 水素 4.90% 窒素10.48%
酸素14.96% 硫黄17.99%
実験値:炭素50.99% 水素 5.15% 窒素10.21%
硫黄18.56%実施例6
a)N−p−トルエンスルホニル−{4−〔N−(t−ブチルオキシカルボニル
)〕アミノフェニル}−アラニン−〔N−(2−(ベンゾイルメルカプト)アセ
チルアミノエチル)〕アミド
S−ベンゾイル−2−メルカプト酢酸2ミリモル(394mg),NEt34ミリモル
(560μl)及びN−p−トルエンスルホニル−{4−〔N−(t−ブトキシカルボ
ニル)アミノフェニル}−アラニン−〔N−(2−アミノエチル)〕アミド2ミ
リモル(953mg)をジクロロメタン5mlと混合して10℃に冷却する。引き続い
て1−ベンゾトリアゾリルオキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ヘキサフルオ
ロリン酸ホスホニウムクロリド(以下,BOP−Clと記載する)2ミリモル(
509mg)を滴下して水冷しながら4時間攪拌し,次ぎに水を加え,4N HClによ
ってpHを1〜1.5にする。引き続いてジクロロメタンで抽出し,有機抽出物を
合わせてNaHCO3と水で洗浄,乾燥,蒸発濃縮してクロマトグラフィーにか
ける。
収率:60%
計算値:炭素58.70% 水素 5.85% 窒素 8.56%
酸素17.10% 硫黄 9.79%
実験値:炭素58.04% 水素 6.03% 窒素 8.39%
硫黄 9.30%
b)N−p−トルエンスルホニル−{4−アミノフェニル}−アラニン−〔N−
(2−(ベンゾイル−メルカプト)アセチルアミノエチル)〕アミド塩酸塩
実施例6a)によって製造した保護型アミン654mg(1ミリモル)を溶かした
EtOAc5mlに新たに製造した3M HClのEtOAc溶液(10ml,30ミリ
モル)を滴下する。30分間室温で攪拌する。溶媒を除去して残分を真空中の室
温で乾燥する。
収率:98%
計算値:炭素54.86% 水素 5.29% 窒素 9.48%
酸素13.53% 硫黄10.85%
実験値:炭素53.90% 水素 5.52% 窒素 9.09%
硫黄 9.97%
c)N−p−トルエンスルホニル−{4−イソチオシアナトフェニル}−アラニ
ン−〔N−(2−(ベンゾイルメルカプト)−アセチルアミノエチル)〕アミド
実施例6b)によって製造した標記化合物296mg(0.5ミリモル)及びトリエチ
ルアミン200μlをジクロロメタン4mlに溶解して少量のジクロロメタンに溶かし
たチオホスゲン115mgの溶液を湿気を遮断して滴下して4時間室温で攪拌する。
溶媒を除去すると残分が残り,これをクロロホルムに採取して0.1%クエン酸溶
液で洗い,NaHCO3溶液で2回そして水で1回洗浄する。乾燥,蒸発濃縮す
ると黄色結晶45mgが残る。
収率:85%
計算値:炭素56.36% 水素 4.73% 窒素 9.39%
酸素13.14% 硫黄16.12%
実験値:炭素56.31% 水素 4.98% 窒素 9.08%
硫黄17.01%実施例7
a)N−(3−ニトロベンゼンスルホニル)グリシンメチルエステル
グリシンメチルエステル25.11g(0.2ミリモル)をジクロロメタン500mlに溶解
して0℃においてジクロロメタン100mlに溶かした3−ニトロベンゼンスルホン
酸クロリド44.32gを滴下する。0℃で強く攪拌しながらジクロロメタン50mlに溶
かしたトリエチルアミン40gを滴下して室温で1時間攪拌する。完全に反応した
後(DCコントロール)に氷水を加え,ジクロロメタンで数回抽出する。有機抽
出物を合わせて10%の冷HClで2回,10%NaHCO3溶液で3回,Na
Cl飽和溶液で2回洗浄する。乾燥により溶媒を除去する。
収率:82%
計算値:炭素39.42% 水素 3.68% 窒素10.22%
酸素35.00% 硫黄11.69%
実験値:炭素40.31% 水素 3.37% 窒素 9.89%
硫黄11.04%
b)N−(3−アミノベンゼンスルホニル)グリシンメチルエステル
実施例7a)によって製造したニトロ化合物2.74g(10ミリモル)を氷酢酸溶
液50ml中で活性炭上のパラジウム1.5g(10%)の存在下で室温において水素を用
いて水素化する。反応終了後,触媒を濾過し,溶媒を除去する。
収率:90%
計算値:炭素44.26% 水素 4.95% 窒素11.47%
酸素26.20% 硫黄13.13%
実験値:炭素44.01% 水素 5.11% 窒素12.08%
硫黄12.76%
c)N−〔(3−アミノベンゼンスルホニル)〕グリシル−〔N’−(2−アミ
ノエチル)〕アミド
エチレンジアミン2.2g(36ミリモル)の水を含まないジクロロメタン溶液2.5m
lにN−(3−アミノベンゼンスルホニル)−グリシンメチルエステル1g(3.6
ミリモル)の水を含まないジクロロメタン溶液2.5mlを緩慢に滴下し,還流のも
とに煮沸する。反応終了後,真空中で蒸発濃縮し,残分をクロマトグラフィーに
かける(シリカゲル,CH2Cl2/MeOH 9:1)。
収率:76%
計算値:炭素44.11% 水素 5.92% 窒素20.57%
酸素17.63% 硫黄11.78%
実験値:炭素43.09% 水素 6.41% 窒素21.82%
硫黄10.68%
d)N−〔(3−アミノベンゼンスルホニル)グリシル−{N’−〔(アセチル
メルカプト)アセチル(2−アミノエチル)}アミド
実施例7c)によって製造したアミン272mg(1ミリモル)の水を含まないT
HF溶液に0℃においてSATA(SIGMA Chemie製,1994;A
9043)250mg(1.08ミリモル)のTHF溶液をアルゴン雰囲気のもとで湿気
を遮断して緩慢に滴下して2時間0℃で攪拌し,引き続いて12時間室温で攪拌
する。溶媒を除去して残分をクロマトグラフィーにかける(シリカゲル,CH2
Cl2/MeOH 9:1)。
収率:60%
計算値:炭素43.29% 水素 5.19% 窒素14.42%
酸素20.59% 硫黄16.51%
実験値:炭素42.45% 水素 5.23% 窒素15.64%
硫黄15.36%
e)N−〔(3−イソチオシアナトベンゼンスルホニル)〕グリシル−{N’−
〔(アセチルメルカプト)アセチル〕−(2−アミノ
エチル)}アミド
N−〔(3−アミノベンゼンスルホニル)グリシル−{N’−〔(アセチルメ
ルカプト)−アセチル〕−(2−アミノエチル)}アミド200mg及びトリエチル
アミン20μlをジクロロメタン4mlに溶解して,少量のジクロロメタンに溶かし
たチオホスゲン65mgを湿気を遮断して滴下し,4時間室温で攪拌する。溶媒を除
去すると残分が残り,これをクロロホルムに採取して0.1%クエン酸溶液で洗い
,NaHCO3溶液で2回そして水で1回洗浄する。乾燥,蒸発濃縮すると黄色
結晶197mgが残る。
収率:89%
計算値:炭素41.85% 水素 4.21% 窒素13.01%
酸素18.58% 硫黄22.35%
実験値:炭素40.44% 水素 3.93% 窒素12.57%
硫黄23.66%実施例8
a)N−ベンジルオキシカルボニル−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−
(チロシンメチルエステル)
実施例1a)によって製造したZ1−保護型チロシンメチルエステル3.29gを水
を含まないDMFに溶かしてカリウム−t−ブチラート1.12gを加える。30分
後にブロモ酢酸−t−ブチルエステル1.95gの溶液を滴下し,4時間110℃に
加熱し,引き続き4時間室温で攪拌する。混合物を水に入れ,CH2Cl2で抽出
し,洗浄,乾燥,そして蒸発濃縮する。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル
,CH2Cl2/EE 19:1)にかけると黄色油2.5gが残る。
収率:57%
計算値:炭素65.00% 水素 6.59% 窒素 3.16%
酸素25.25%
実験値:炭素64.65% 水素 6.82% 窒素 3.09%
b)O−(t−ブチルオキシカルボニルメチル)−チロシンメチルエステル
実施例8a)によって製造したZ1−保護型化合物1.5g(3.4ミリモル)を酢酸
エステル50ml 中で活性炭上のパラジウム1.5g(10%)の存在下で50℃におい
て水素を用いて水素化する。反応終了後,触媒を濾過し,溶媒を除去する。無色
の油1.0gが残る。
収率:99%
計算値:炭素62.12% 水素 7.49% 窒素 4.53%
酸素25.86%
実験値:炭素61.88% 水素 7.67% 窒素 4.47%
c)N−トルエンスルホニル−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−チロシ
ンメチルエステル
O−t−(ブチルオキシカルボニルメチル)−チロシンメチルエステル920mg
のCH2Cl2溶液に0℃においてCH2Cl2に溶かしたトルエンスルホン酸クロ
リド570mgを加え,引き続いてトリエチルアミン300mgを緩慢に添加して一夜攪拌
する。氷水に注いでCH2Cl2で抽出し,有機物相を10%HClで2回,10
%NaHCO3溶液で2回,NaCl飽和溶液で2回洗浄し,乾燥,蒸発濃縮を
行う。エーテルで処理すると白色結晶900mgが得られる。
収率:65%
計算値:炭素59.60% 水素 6.31% 窒素 3.02%
酸素24.16% 硫黄 6.92%
実験値:炭素59.38% 水素 6.55% 窒素 3.08%
硫黄 6.66%
d)N−トルエンスルホニル−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−N−(
2−アミノエチル)チロシンアミド
エチレンジアミン5gのCH2Cl2溶液50mlにN−トルエンスルホニル−O−
t−ブチルオキシカルボニルメチル−チロシンメチルエステル3.0g(6.5ミリモ
ル)をCH2Cl2に溶かして滴下する。引き続いて4時間還流のもとに煮沸する
。冷却してから水を加え,有機物相を分離し,CH2Cl2で数回抽出する。有機
抽出物を合わせて洗浄,乾燥と蒸発濃縮を行う。カラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル,MeOH)にかけると無色の油1.5gが残る。
収率:47%
計算値:炭素58.64% 水素 6.77% 窒素 8.55%
酸素19.53% 硫黄 6.52%
実験値:炭素58.39% 水素 6.91% 窒素 8.38%
硫黄 6.56%
e)N−トルエンスルホニル−O−カルボキシメチル−〔N−(2−アミノエチ
ル)チロシンアミド
トリフルオロ酢酸2mlを室温において実施例8d)によって製造したt−ブチ
ルエステル491mg(1ミリモル)のジクロロメタン溶液25mlに添加し,室温で攪
拌する。反応終了後,トリフルオロ酢酸を真空中で除去し,残分をクロロホルム
で採取し,水で洗浄,乾燥,蒸発濃縮する。
収率:83%
計算値:炭素55.16% 水素 5.79% 窒素 9.65%
酸素22.04% 硫黄 7.36%
実験値:炭素53.88% 水素 5.64% 窒素10.02%
硫黄 7.44%
f)N−トルエンスルホニル−O−カルボキシメチル−チロシン−〔N−(2−
ピペロニルメルカプト)−アセチルアミノエチル)〕アミド
実施例8e)によって製造したアミン435mgを水を含まないTHEに溶かし,
これに0℃でTHFに溶かしたピペロニルメルカプト酢酸−N−ヒドロキシスク
シンイミドエステル350mgをアルゴンの雰囲気下で湿気を遮断して緩慢に滴下し
,2時間0℃,続いて12時間室温で攪拌する。溶媒を除去して残分をクロマト
グラフィー(シリカゲル,CH2Cl2/MeOH/HOAc 9:1:0.1)にかける
。
収率:58%
計算値:炭素55.98% 水素 5.17% 窒素 6.53%
酸素22.37% 硫黄 9.96%
実験値:炭素55.38% 水素 5.04% 窒素 6.68%
硫黄 9.09%
g)N−トルエンスルホニル−O−カルボキシメチル−チロシン−{N−〔2−
(メルカプトアセチル)−アミノエチル)〕}アミド
トリフルオロ酢酸10mlに室温で実施例8f)によって製造した保護型S−化合
物644mg(1ミリモル)及び痕跡程度のアニソールを加えて短時間で沸騰するま
で加熱する。反応終了後,トリフルオロ酢酸を真空中で除去し,残分を適当な溶
媒に採取し,洗浄,乾燥,蒸発濃縮をしてクロマトグラフィーにかける。
収率:34%
計算値:炭素51.85% 水素 5.34% 窒素 8.25%
酸素21.98% 硫黄12.59%
実験値:炭素51.62% 水素 5.53% 窒素 8.65%
硫黄13.61%
h)N−トルエンスルホニル−O−カルボキシメチル−チロシン−{N−〔2−
(メルカプトアセチル)アミノエチル)〕}アミドのTc−99m−錯体
実施例8g)によって製造した化合物1mgをEtOH100μlに溶解する。この
溶液50μlをpH8.5の0.1Mリン酸塩緩衝液250μlに加え,さらにクエン酸塩溶液
50μl(水1mlにクエン酸三ナトリウム50mg)及び塩化スズ(II)溶液2.5μl(0
.1N HCl1mlに塩化スズ(II)5.0mg)を添加する。引き続き99m−Tc−ジ
ェネレータ溶出液100μlを添加して15分放置する。標識化収率をHPLCで求
める。実施例9
a)コレステリルジエチレングリコール(DEG−コレステリン)
コレステリルトルエンスルホン酸塩54.1g(100ミリモル)とジエチレングリコ
ール106gを水を含まないジオキサン250mlに溶かして窒素雰囲気下で還流のもと
に加熱する(DCコントロール)。完全に反応してから水を加えてCH2Cl2で
抽出する。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,CH2Cl2/MeOH 9
:1)にかけると無色の固形物が残る。
収率:81%
計算値:炭素78.43% 水素11.46% 酸素10.11%
実験値:炭素76.99% 水素12.32%
b)コレステリル−2−クロロエチル(エチレングリコール)
実施例9a)によって製造したDEG−コレステリン4.75g(10ミリモル)を
水を含まない四塩化炭素溶液50mlに溶かして窒素雰囲気下で粉状のトリフェニル
ホスフィン3.14g(12ミリモル)を加えて還流のもとに加熱する。冷却してか
ら石油エーテル又はヘキサンの50mlで希釈し,しばらく−20℃に保つ。沈殿を
吸引濾過して新たな沈殿が生じなくなるまで上の方法を行う。引き続いて乾燥,
蒸発濃縮する。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,CH2Cl2/MeOH
9:1)にかけると油3.70gが残る。
収率:75%
計算値:炭素75.49% 水素10.83% 酸素 6.49%
実験値:炭素74.73% 水素11.74%
c)N−ベンジルオキシカルボニル−2−〔(4−コレステリルジエチレングリ
コリル)ベンジル〕−2−アミノ酢酸メチルエステル
N−ベンジルオキシカルボニル−チロシンメチルエステル295mg(1ミリモル
)(実施例1aによって製造)及び炭酸カリウム183mg(1ミリモル)を溶かし
たトルエン10mlにコレステリン誘導体493mg(1ミリモル)(実施例9bによっ
て製造)をトルエン10mlに溶かして加え,6時間還流して加熱する。完全に反応
させてから室温まで冷却,蒸発濃縮してクロマトグラフィー(シリカゲル,石油
エーテル/酢酸エチル1:1)にかける。
収率:29%
計算値:炭素73.46% 水素 9.78% 窒素 1.86%
酸素14.89%
実験値:炭素73.28% 水素10.01% 窒素 1.70%
d)2−〔(4−コレステリルジエチレングリコリル)ベンジル〕−2−アミノ
酢酸メチルエステル塩酸塩
実施例9c)によって製造したZ−保護型化合物7.52g(10ミリモル)を3M
HClの酢酸エチル溶液50mlに溶かして6時間室温で攪拌する。溶媒を除去すると
白色結晶6.02gが残る。
収率:93%
計算値:炭素71.53% 水素 9.66% 窒素 2.04%
酸素11.62%
実験値:炭素71.82% 水素 9.39% 窒素 2.01%
e)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−コレステリルジエチレングリコリ
ル)ベンジル〕−2−アミノ酢酸メチルエステル
実施例9d)によって製造したアミン19.53g(30ミリモル)をジクロロメタン
50mlに溶解して0℃においてジクロロメタン30mlに溶かしたトルエンスルホン酸
クロリド5.72gを加える。0℃で強く攪拌しながらトリエチルアミン3.0gを滴下
して室温で1時間攪拌する。完全に反応してから氷水を加え,ジクロロメタンで
数回抽出する。有機抽出物を合わせて10%の冷HClで2回,10%NaHC
O3溶液で3回,NaCl飽和溶液で2回洗浄する。乾燥して溶媒を除去してか
らクロマトグラフィー(シリカゲル,CH2Cl2)にかける。
収率:77%
計算値:炭素71.52% 水素 8.88% 窒素 1.74%
酸素13.89% 硫黄 3.98%
実験値:炭素70.89% 水素 9.02% 窒素 1.66%
硫黄 3.70%
f)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−コレステリルジエチレングリコリ
ル)ベンジル〕−2−アミノ酢酸〔N−(2−アミノエチル)〕アミド
エチレンジアミン1.2g(20ミリモル)の水を含まないジクロロメタン溶液1ml
に,実施例9eによって製造したトシルグリシンエステル806mg(1ミリモル)
の水を含まないジクロロメタン1ml溶液を滴下して還流のもとに煮沸する。反応
終了後,真空中で蒸発濃縮して残分をクロマトグラフィーにかける(シリカゲル
,M
eOH)。
収率:85%
計算値:炭素70.55% 水素 9.06% 窒素 5.04%
酸素11.51% 硫黄 3.84%
実験値:炭素69.24% 水素 9.31% 窒素 4.83%
硫黄 3.71%
g)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−コレステリルジエチレングリコリ
ル)ベンジル〕−2−アミノ酢酸−N−{2−N〔(3−カルボキシ−2−メル
カプトアセチル−1−オキソプロピル)〕アミノエチル}アミド
実施例9f)によって製造したアミン1.83g(2.2ミリモル)のピリジン/DM
F(50:50)溶液10mlに2−アセチルメルカプトコハク酸無水物0.38g(2.2ミリモ
ル)を加えて4時間室温で攪拌する。引き続いて溶媒を除去し,残分を0.5N HC
lに採取してCH2Cl2で抽出する。フラッシュクロマトグラフィーにかけると
黄色油887mgが残る。
収率:40%
計算値:炭素65.51% 水素 8.10% 窒素 4.17%
酸素15.87% 硫黄 6.36%
実験値:炭素63.66% 水素 7.58% 窒素 3.99%
硫黄 7.41%
h)N−p−トルエンスルホニル−2〔(4−コレステリルジエチレングリコリ
ル)−ベンジル〕−2−アミノ酢酸−N−{2−N〔(3−カルボキシ−2−メ
ルカプトアセチル−1−オキソプロピル)〕アミノエチル}アミドのTc−99
m−錯体
実施例9gによって製造したリガンド1mgをエタノール100μlに溶解する。こ
の溶液50μlを0.1Mリン酸塩緩衝液(pH8
.5)250μlに加え,引き続いてクエン酸塩溶液50μl(水1mlにクエン酸三ナト
リウム50mg)及び塩化スズ(II)溶液2.5μl(0.1N HClに塩化スズ(II)5.0m
g)を添加する。引き続いてTc−99m−ジェネレータ溶出液 50μlを添加し
て15分放置する。標識化収率をHPLCで求める。実施例10
a)1−トシル−1,4,7−トリアザヘプタン−3−オン
エチレンジアミン30g(0.5モル)の水を含まないジクロロメタン溶液50mlにト
シルグリシンメチルエステル25.73g(0.1モル)の水を含まないジクロロメタン
溶液を緩慢に滴下する。12時間室温で攪拌し,引き続いて真空中で蒸発濃縮す
る。黄色の油24gが残る。
収率:88%
計算値:炭素48.69% 水素 6.32% 窒素15.49%
酸素17.69% 硫黄11.82%
実験値:炭素47.23% 水素 6.67% 窒素15.34%
硫黄11.54%
b)7−N−t−ブトキシカルボニル−1−トシル−1,4,7−トリアザヘプ
タン−3−オン
実施例10a)によって製造したアミノ化合物27g(100ミリモル)のジオキサ
ン溶液500mlに二炭酸ジ−t−ブチル74g(340ミリモル)を少量ずつ加える。溶
液を室温で3時間攪拌し,引き続いて氷水に注いで酢酸エステルで3回抽出する
。有機抽出物を合わせて水で3回,飽和食塩溶液で1回洗浄,乾燥(MgSO4
),蒸発濃縮して再結晶する。白色結晶27.9gが残る。
収率:75%
計算値:炭素51.74% 水素 6.78% 窒素11.31%
酸素21.54% 硫黄 8.63%
実験値:炭素51.41% 水素 6.96% 窒素11.12%
硫黄 8.91%
c)7−N−t−ブチルオキシカルボニル−1−n−ヘキシル−1−トシル−1
,4,7−トリアザヘプタン−3−オン
実施例10b)によって製造したスルホンアミド3.71g(10ミリモル)のDM
F溶液50mlに室温で炭酸カリウム5gを加え,引き続いてヨウ化ヘキシル2.54g(
12ミリモル)のDMF溶液10mlを滴下して3時間110℃に加熱する。完全に反
応してから室温まで冷却し,氷上に注ぎCH2Cl2で抽出,水で数回洗浄,乾燥
,濾過,蒸発濃縮する。残分を酢酸エチルから再結晶する。
収率:89%
計算値:炭素58.00% 水素 8.19% 窒素 9.22%
酸素17.56% 硫黄 7.04%
実験値:炭素57.37% 水素 7.87% 窒素 9.01%
硫黄 6.95%
d)1−n−ヘキシル−1−トシル−1,4,7−トリアザヘプタン−3−オン
トリフルオロ酢酸10mlに0℃において実施例10c)によって製造したスルホ
ンアミド456mg(1ミリモル)を加え,引き続いて2時間室温で攪拌する。反応
終了後,氷に注いで弱アルカリ性(NaHCO3)にしてから抽出,蒸発濃縮,
そして乾燥を行う。
収率:94%
計算値:炭素57.44% 水素 8.22% 窒素11.82%
酸素13.50% 硫黄 9.02%
実験値:炭素57.96% 水素 8.01% 窒素11.63%
硫黄 8.75%
e)10−アセチル−9−カルボキシメチル−1−n−ヘキシル−1−トシル−
10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオン
アセチルメルカプトコハク酸無水物1.91mg(20ミリモル)をDMF20mlに溶か
し,室温でDMF10mlに溶かしたアミノ化合物3.55mg(10ミリモル)の溶液を緩
慢に滴下して一夜攪拌する。引き続いて1/2に希釈した濃塩酸に注いでCH2
Cl2で抽出してクロマトグラフィーにかける(シリカゲル,EtOAc/Me
OH9:1から1:1)。
収率:66%
計算値:炭素52.16% 水素 6.66% 窒素 7.93%
酸素21.15% 硫黄12.11%
実験値:炭素52.85% 水素 6.87% 窒素 7.52%
硫黄11.66%
f)10−アセチル−9−カルボキシメチル−1−n−ヘキシル−1−トシル−
10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオンのTc−99m−錯
体
N,N〔ヘキシル−p−トルエンスルホニル〕グリシル−N−〔(3−カルボ
キシ−2−メルカプトアセチル−1−オキソプロピル)〕アミノエチル}アミド
1mgをEtOH100μlに溶解する。この溶液50μlをEtOH100μlで希釈し,
pH7.5の0.1Mリン酸塩緩衝液100μlとTc−99m−グルコン酸塩溶液100μl
を添加する。標識化収率は95%を超える(シリカゲル,95%EtOH)。実施例11
a)N−α−トルエンスルホニル−N−ε−t−ブチルオキシカルボニルリシン
メチルエステル
N−ε−t−ブチルオキシカルボニルリシンメチルエステル2.60g(10ミリモ
ル)の水を含まないピリジン溶液50mlに0℃において少量ずつトルエンスルホン
酸クロリド1.91gを加えて24時間4℃に放置する。引き続いて氷水に注いで沈
殿を分離して再結晶する。
収率:78%
計算値:炭素55.05% 水素 7.30% 窒素 6.76%
酸素23.16% 硫黄 7.74%
実験値:炭素54.67% 水素 7.42% 窒素 6.64%
硫黄 7.54%
b)N−α−トルエンスルホニル−N−ε−t−ブチルオキシカルボニルリシン
−〔N−(2−アミノエチル)〕アミド
エチレンジアミン600mg(10ミリモル)の水を含まないジクロロメタン溶液1m
lに実施例11a)によって製造したトシルリシンエステル415mg(1ミリモル)
の水を含まないジクロロメタン溶液1mlを緩慢に滴下して還流のもとに煮沸する
。反応終了後,真空中で蒸発濃縮して残分を再結晶する。
収率:59%
計算値:炭素54.28% 水素 7.74% 窒素12.66%
酸素18.08% 硫黄 7.25%
実験値:炭素54.54% 水素 7.57% 窒素12.18%
硫黄 7.06%
c)N−α−トルエンスルホニル−N−ε−t−ブチルオキシカルボニルリシン
−〔N−(2−(ピペロニルメルカプト)−アセチルアミノエチル)〕アミド
実施例11b)によって製造したアミン443mg(1ミリモル)の水を含まない
THF溶液に0℃においてTHFに溶かしたピペロ
ニルメルカプト酢酸−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル350mg(1.08ミリ
モル)をアルゴン雰囲気下で湿気を遮断して緩慢に滴下し,2時間0℃で,引き
続いて12時間室温で攪拌する。溶媒を除去して残分をクロマトグラフィーにか
ける(シリカゲル,CH2Cl2/MeOH 9:1)。
収率:54%
計算値:炭素55.37% 水素 6.51% 窒素 8.61%
酸素19.67% 硫黄 9.85%
実験値:炭素55.22% 水素 6.85% 窒素 8.41%
硫黄 9.66%
d)N−α−トルエンスルホニル−リシン−〔N−(2−ピペロニルメルカプト
)アセチルアミノエチル)〕アミド
N−α−トルエンスルホニル−N−ε−t−ブチルオキシカルボニルリシン−
〔N−(2−(ピペロニルメルカプト)−アセチルアミノエチル)〕アミド651m
gを3M HClの酢酸エチル溶液5mlに溶かして6時間室温で攪拌する。溶媒を除
去すると白色結晶530mgが残る。
収率:96%
計算値:炭素54.63% 水素 6.05% 窒素10.19%
酸素17.46% 硫黄11.67%
実験値:炭素54.40% 水素 6.47% 窒素10.01%
硫黄11.84%実施例12
a)N−α−トルエンスルホニル−N−ε−t−ブチルオキシカルボニルリシン
−〔N−(2−(ベンゾイルメルカプト)−アセチルアミノエチル)〕アミド
実施例11b)によって製造したアミン443mg(1ミリモル)
の水を含まないテトラヒドロフラン溶液に0℃においてベンゾイルメルカプト酢
酸−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル316mg(1.08ミリモル)をテトラヒド
ロフランに溶かしてアルゴン雰囲気下で湿気を遮断して緩慢に滴下し,そして2
時間0℃で,引き続いて12時間室温で攪拌する。溶媒を除去して残分をクロマ
トグラフィーにかける(シリカゲル,CH2Cl2/MeOH 9:1)。
収率:65%
計算値:炭素56.11% 水素 6.50% 窒素 9.03%
酸素18.04% 硫黄10.33%
実験値:炭素55.98% 水素 6.86% 窒素 8.88%
硫黄10.05%
b)N−α−トルエンスルホニル−リシン−〔N−(2−(ベンゾイルメルカプ
ト)アセチルアミノエチル)〕アミド
実施例12a)による標記化合物621mgを3M HClの酢酸エチル溶液5mlに溶
かして6時間室温で攪拌する。溶媒を除去すると白色結晶500mgが残る。
収率:90%
計算値:炭素51.74% 水素 5.97% 窒素10.06%
酸素14.36% 硫黄11.51%
実験値:炭素51.40% 水素 6.14% 窒素10.10%
硫黄11.48%
c)N−α−トルエンスルホニル−リシン−〔N−(2−(ベンゾイルメルカプ
ト)アセチルアミノエチル)〕アミドのTc−99m−錯体
実施例12b)によって製造したアミド10mgを1N NaOH溶液500μlに加えて
15分放置する。この溶液50μlをpH8.5の0.1Mリン酸塩緩衝液250μlに加え
,クエン酸塩溶液50μl(
水1.0mlにクエン酸三ナトリウム50mg)及び塩化スズ(II)溶液2.5μl(0.1N
HCl 1.0mlに塩化スズ(II)5.0mg)を添加する。引き続いてTc−99m−ジェ
ネレータ溶出液50μlを添加して15分放置する。標識化収率をHPLCによっ
て求める(>95%)。実施例13
a)N−〔3−(N−t−ブチルオキシカルボニル)アミノベンゼンスルホニル
〕−グリシンメチルエステル
実施例7b)によって製造したアミノ化合物2.12g(10ミリモル)及びトリエ
チルアミン3g(30ミリモル)をジオキサン50mlに溶解して二炭酸ジ−t−ブチ
ル7.4g(34ミリモル)を少量ずつ加える。(ガス発生!)。溶液を室温で30分
攪拌し,引き続いて氷水に注いで酢酸エステルで3回抽出する。有機抽出物を合
わせて水で3回,飽和食塩溶液で1回洗浄し,乾燥(MgSO4),蒸発濃縮し
て再結晶する。
収率:85%
計算値:炭素48.83% 水素 5.85% 窒素 8.13%
酸素27.88% 硫黄 9.31%
実験値:炭素47.44% 水素 5.93% 窒素 8.57%
硫黄 9.66%
b)N−〔3−(N−t−ブチルオキシカルボニル)アミノベンゼンスルホニル
〕−グリシル−〔N’−(2−アミノエチル)〕アミド
エチレンジアミン42g(700ミリモル)の水を含まないトルエン溶液100mlを煮
沸して実施例13a)によって製造したグリシンエステル12.11g(35ミリモル)
の水を含まないトルエン/ジオキサン溶液250ml又は場合によってはジオキサン
溶液250mlだけ
を滴下して還流のもとに沸騰させる。反応終了後,真空中で蒸発濃縮し,残分を
クロロホルムで採取して水で洗浄する。
収率78%
計算値:炭素44.06% 水素 6.16% 窒素13.70%
酸素19.56% 硫黄 7.84%
実験値:炭素45.44% 水素 6.63% 窒素14.57%
硫黄 7.66%
c)N−〔3−(N−t−ブチルオキシカルボニル)アミノベンゼンスルホニル
〕−グリシル−{N’−〔(S−ベンゾイルメルカプト)アセチル〕−(2−ア
ミノエチル)}アミド
S−ベンゾイル−2−メルカプト酢酸5ミリモル(0.98g),NEt310ミリモル
(1.4ml)及び実施例13b)によって製造したアミン5ミリモル(1.86g)をジク
ロロメタン50mlと混合して10℃に冷却する。引き続いてBOP−Cl5.5ミリ
モル(1.375g)を添加して水冷しながら攪拌する。(10〜20分後に透明な溶液
になる)。引き続いて1時間攪拌し,水を加えて4n HClによってpHを1〜1.
5にする。
収率:62%
計算値:炭素52.16% 水素 5.84% 窒素10.14%
酸素20.27% 硫黄11.60%
実験値:炭素53.44% 水素 6.63% 窒素10.57%
硫黄11.66%
d)N−〔3−アミノベンゼンスルホニル〕−グリシル−{N’−〔(S−ベン
ゾイルメルカプト)アセチル〕−(2−アミノエチル)}アミド
実施例13c)によって製造した保護型アミン552mg(1ミリモル)のEtO
Ac溶液5mlに新しく製造した3M HClのEtO
Ac溶液(10ml,30ミリモル)を加える。30分間室温で攪拌する。溶媒を除去
して残分を真空中の室温で乾燥する。
収率:93%
計算値:炭素46.86% 水素 4.76% 窒素11.51%
酸素16.43% 硫黄13.17%
実験値:炭素45.44% 水素 5.33% 窒素10.57%
硫黄13.66%
e)N−〔3−イソチオシアナトベンゼンスルホニル〕−グリシル−{N’−〔
(S−ベンゾイルメルカプト)アセチル〕−(2−アミノエチル)}アミド
実施例13d)によって製造したN−〔3−アミノスルホニル〕グリシル−{
N’−〔(アセチルメルカプト)アセチル〕(2−アミノエチル)}アミド200m
gの溶液及びトリエチルアミン20μlのジクロロメタン溶液4mlに,少量のジクロ
ロメタンに溶かしたチオホスゲン65mgの溶液を湿気を遮断して滴下して4時間室
温で攪拌する。溶媒を除去すると残分が残り,これをクロロホルムに採取して0.
1%クエン酸溶液で洗い,塩化ナトリウム溶液で2回そして水で1回洗浄,乾燥
,蒸発濃縮してクロマトグラフィーにかける。
収率:66%
計算値:炭素48.77% 水素 4.09% 窒素11.37%
酸素16.24% 硫黄19.53%
実験値:炭素48.44% 水素 4.63% 窒素11.75%
硫黄20.06%実施例14
a)N−トルエンスルホニル−O−メトキシカルボニルメチル−〔N−(2−ア
ミノエチル)チロシンアミド〕
実施例8e)によって製造したアミン4.35g(10ミリモル)の水を含まないメタ
ノール溶液100mlにHClガスを飽和するまで通じて一夜攪拌する。溶媒を除去
すると結晶性の残分が残る。
収率:92%
計算値:炭素51.90% 水素 5.81% 窒素 8.65%
酸素19.75% 硫黄 6.60%
実験値:炭素51.59% 水素 5.93% 窒素 8.47%
硫黄 6.49%
b)N−トルエンスルホニル−O−メトキシカルボニルメチルチロシン−〔N−
(2−トリチルメルカプト)−アセチルアミノエチル)〕アミド
実施例14a)によって製造したアミン4.35g(10ミリモル)及びトリエチル
アミン2.02gをテトラヒドロフラン/水に溶かした溶液に,テトラヒドロフラン
に溶かしたS−トリチルメルカプト酢酸−N−ヒドロキシスクシンイミドエステ
ル4.66mg(10.8ミリモル)を0℃においてアルゴン雰囲気のもとで緩慢に滴下し
,2時間0℃,引き続いて12時間室温で攪拌する。溶媒を除去して残分をクロ
マトグラフィーにかける(シリカゲル,CH2Cl2)。
収率:68%
計算値:炭素65.86% 水素 5.66% 窒素 5.49%
酸素14.62% 硫黄 8.37%
実験値:炭素65.66% 水素 5.71% 窒素 5.36%
硫黄 8.21%
c)N−トルエンスルホニル−O−カルボキシメチルチロシン−〔N−(2−ト
リチルメルカプト)アセチルアミノエチル)〕アミド
実施例14b)によって製造したメチルエステル766mg(1ミリ
モル)をメタノール2.5mlに溶かし,メタノール性のKOH溶液に加えて室温で
攪拌する。反応終了後,溶媒を除去し,カリウム塩を水で採取し,弱酸性にして
クロロホルムで抽出する。有機抽出物を水で洗浄,乾燥,蒸発濃縮する。
収率:63%
計算値:炭素65.49% 水素 5.50% 窒素 5.59%
酸素14.90% 硫黄 8.53%
実験値:炭素65.26% 水素 5.72% 窒素 5.43%
硫黄 8.43%
d)N−トルエンスルホニル−〔(HOOC−Trp-Ile-Ile Asp-Leu-His Gly-NH
)−カルボニルメチルチロシン−〔N−(2−トリチルメルカプト)アセチルア
ミノエチル)〕アミド
実施例14c)によって製造した酸1ミリモル(980mg)及びN−ヒドロキシ
スクシンイミド115mg(1ミリモル)を水を含まないジメチルホルムアミド2ml
に溶かし,ジメチルホルムアミド2mlに溶かしたジシクロヘキシルカルボジイミ
ド206mg(1ミリモル)を0℃において5分以内に滴下する。次ぎにさらに30
分,0℃で攪拌し,引き続いて1ミリモルのペプチド(853mg)H2N-Gly-His-Leu
-Asp-Ile-Ile-Trp(以下に類似する方法で製造:Barany und Merrifield,The P
eptides: Analysis,Biology,Academic Press New York,1980; Steward und Y
oung,Solid Phase Peptides Syntheses,2nd ed.;Pierce Chemical W.,Rockf
ord,II,1984)及び水を含まないジメチルホルムアミド 10mlに溶かしたトリ
エチルアミン304mg(3ミリモル)をアルゴン雰囲気のもとに30分以内に添加
する。さらに12時間室温で攪拌し,氷酢酸200μlを加えてから30分攪拌して
生成物のN,N’−ジシクロヘキシル尿素を濾過して残分を蒸発濃縮する。ジエ
チルエーテルでよく攪拌
すると白色残分が残り,ジメチルホルムアミド/エーテルから再結晶する。
収率:35%
計算値:炭素62.07% 水素 6.29% 窒素 4.04%
酸素16.13% 硫黄 4.04%
実験値:炭素61.77% 水素 6.52% 窒素 4.32%
硫黄 4.34%
e)N−トルエンスルホニル−〔(HOOC−Trp-Ile-Ile Asp-Leu-His Gly-NH
)カルボニル〕−メチルチロシン−〔N−(メルカプト)アセチルアミノエチル
)〕アミド
トリフルオロ酢酸10mlに室温のアルゴン雰囲気下で実施例14d)によって製
造した保護型S−化合物530mg(0.3ミリモル)及び痕跡程度のアニソールを加え
て短時間で沸騰するまで加熱する。引き続いてトリフルオロ酢酸を真空中で除去
し,残分をテトラヒドロフランに採取し,蒸発濃縮してクロマトグラフィーにか
ける。
収率:59%
計算値:炭素56.67% 水素 6.32% 窒素13.42%
酸素18.87% 硫黄 4.73%
実験値:炭素56.14% 水素 6.48% 窒素12.98%
硫黄 4.81%
f)N−トルエンスルホニル−〔(HOOC−Trp-Ile-Ile Asp-Leu-His Gly-NH
)カルボニルメチルチロシン−〔N−(メルカプトアセチル)アミノエチル)〕
アミドのTc−99m−錯体
上記化合物(実施例14e)1mgをEtOH/水(1:1)100μlに溶解す
る。この溶液50μlをpH9.5の0.1Mリン酸塩緩衝液100μl及びTc−99m−
グルコン酸塩溶液100μlと混合する。標識化収率は95%を超える(HPLC,LiChr
ospher RP 18,
H2O/MeCN + 0.1%TFA)。実施例15
a)N−トルエンスルホニル−O−t−ブチルオキシカルボニルメチルチロシン
−〔N−(2−(ベンゾイルメルカプト)−アセチルアミノエチル)〕アミド
S−ベンゾイル−2−メルカプト酢酸2ミリモル(394mg),NEt34ミリモル
(560μl)及び実施例8d)により得られた化合物2ミリモル(982mg)をジクロ
ロメタン5mlと混合して10℃に冷却する。引き続いてBOP−C12ミリモル
(509mg)を添加して水冷しながら12時間攪拌し,水を加えて4N HClによっ
てpHを1〜1.5にする。引き続いてジクロロメタンで抽出し,有機抽出物を合
わせてNaHCO3と水で洗浄,乾燥,蒸発濃縮してクロマトグラフィーにかけ
る。
収率:76%
計算値:炭素59.18% 水素 5.87% 窒素 6.27%
酸素19.11% 硫黄 9.58%
実験値:炭素60.88% 水素 5.89% 窒素 5.63%
硫黄 8.74%
b)N−トルエンスルホニル−O−カルボキシメチルチロシン−〔N−(2−(
ベンゾイルメルカプト)アセチルアミノエチル)〕アミド
トリフルオロ酢酸10mlに室温において実施例15a)によって製造した保護型
S−化合物644mg(1ミリモル)を添加して室温で攪拌する。反応終了後,トリ
フルオロ酢酸を真空中で除去し,残分を酢酸エチルに採取して水で洗浄,乾燥,
蒸発濃縮を行いクロマトグラフィーにかける。
収率:77%
計算値:炭素56.76% 水素 5.09% 窒素 6.85%
酸素20.86% 硫黄10.45%
実験値:炭素57.14% 水素 5.68% 窒素 7.23%
硫黄11.31%
c)N−トルエンスルホニル−〔(HOOC−Trp-Ile-Ile Asp-Leu-(D-Trp)-NH
)カルボニルメチルチロシン−〔N−(2−ベンゾイルメルカプト)アセチルア
ミノエチル)〕アミド
実施例15b)によって製造した酸1ミリモル(614mg)及びN−ヒドロキシ
スクシンイミド115mg(1ミリモル)を水を含まないテトラヒドロフラン2mlに
溶かし,0℃においてテトラヒドロフラン2mlに溶かしたジシクロヘキシルカル
ボジイミド206mg(1ミリモル)を5分以内に滴下する。次ぎにさらに30分,
0℃で攪拌し,引き続いて1ミリモルのペプチド(845mg)H2N-(D-Trp)-Leu-Asp
-Ile-Ile-Trp(以下に類似する方法で製造:Barany und Merrifield,The Pepti
des: Analysis,Biology,Academic Press,New York,1980; Steward und Youn
g,Solid Phase Peptides Syntheses,2nd ed.; Pierce Chemical W.,Rockford
,II,1984)及び水を含まないジメチルホルムアミド10mlに溶かしたトリエチル
アミン304mg(3ミリモル)をアルゴン雰囲気のもとに30分以内に添加する。
さらに12時間室温で攪拌し,氷酢酸200μlを加えてから再度30分攪拌して生
成物のN,N’−ジシクロヘキシル尿素を濾過して残分を煮沸するテトラヒドロ
フランで2回抽出する。濾過液を合わせて蒸発濃縮させて乾燥してからクロマト
グラフィーにかける(シリカゲル,CH2Cl2)。
収率:40%
計算値:炭素60.86% 水素 6.23% 窒素10.69%
酸素17.77% 硫黄 4.45%
実験値:炭素60.77% 水素 6.42% 窒素10.32%
硫黄 4.65%
d)N−トルエンスルホニル−〔(HOOC−Trp-Ile-Ile Asp-Leu-(D-Trp)-NH
)カルボニルメチルチロシン−〔N−(2−メルカプトアセチル)アミノエチル
)〕アミドのTc−99m−錯体
実施例15c)によって製造した化合物2mgをEtOH100μlに溶かして1N
NaOH溶液100μlを加える。15分後,この溶液50μlをpH8.5の0.1Mリ
ン酸塩緩衝液250μlに加え,クエン酸塩溶液50μl(水1.0mlにクエン酸三ナトリ
ウム50mg)及び塩化スズ(II)溶液2.5μl(0.1N HCl 1.0mlに塩化スズ(II)
5.0mg)を添加する。引き続いてTc−99m−ジェネレータ溶出液50μlを添加
して新たに15分放置する。標識化収率をHPLCによって求める(>95%)
。実施例16
a)N−トシル−チロシンメチルエステル−4−ベンジルエーテル
チロシンメチルエステル−4−ベンジルエーテル塩酸塩50g(155.37ミリモル
)のピリジン溶液300mlに0℃においてp−トルエンスルホン酸クロリドのピリ
ジン溶液100mlを滴下して3時間0℃で攪拌する。真空中で蒸発濃縮して乾燥し
,残分を塩化メチレン500mlに溶解する。有機物相を5N塩酸300mlで2回振盪す
る。有機物相を硫酸マグネシウム上で乾燥して,真空中で蒸発濃縮する。残分を
少量のメタノールから再結晶する。無色の結晶性粉体68.29gが得られる。
収率:93%
計算値:炭素65.58% 水素 5.73% 窒素 3.19%
硫黄 7.29%
実験値:炭素65.30% 水素 5.81% 窒素 3.02%
硫黄 7.18%
b)2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−トシル−1,4,7−トリアザ
ヘプタン−3−オン
実施例16a)の標記化合物45g(102.38ミリモル)を1時間以内に1,2ジ
アミノエタン1lに加えて,引き続いて3時間80℃で攪拌する。残分を蒸発濃
縮し,残分を水200ml中で十分攪拌する。沈殿を吸引濾過して多量の水で洗浄す
る。次ぎに一夜真空中60℃で乾燥する。クリーム色の無定形粉体46.91gが得ら
れる。
収率:98%
計算値:炭素64.22% 水素 6.25% 窒素 8.95%
硫黄 6.86%
実験値:炭素64.05% 水素 6.17% 窒素 9.05%
硫黄 6.78%
c)9−クロロ−2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−トシル−1,4,
7−トリアザ−ノナン−3,8−ジオン
実施例16b)の標記化合物10g(21.39ミリモル)をクロロホルム100mlに溶
かしてトリエチルアミン2.38g(23.53ミリモル)を添加する。0℃においてクロ
ロアセチルクロリド2.66g(23.53ミリモル)のクロロホルム溶液20mlを30分以
内に滴下する。30分間0℃で攪拌する。1N塩酸200mlを加えて烈しく振盪す
る。有機物相を分離して硫酸マグネシウム上で乾燥し,真空中で蒸発濃縮する。
残分を少量のメタノールから再結晶する。クリーム色の結晶性固形物10.36gが得
られる。
収率:89%
計算値:炭素59.61% 水素 5.56% 窒素 7.72%
硫黄 5.89% 塩素 6.52%
実験値:炭素59.50% 水素 5.69% 窒素 7.55%
硫黄 5.71% 塩素 6.38%
d)10−ベンゾイル−2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−トシル−1
0−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオン
実施例16c)の標記化合物9g(16.54ミリモル)をクロロホルム100mlに溶
かしてトリエチルアミン1.67g(16.54ミリモル)を添加する。引き続いてチオ安
息香酸2.29g(16.54ミリモル)を添加して10分間還流のもとに煮沸する。室温
まで冷却して2N塩酸で1回,5%炭酸ナトリウム溶液で1回十分に振盪する。
有機物相を硫酸マグネシウム上で乾燥し,真空中で蒸発濃縮する。残分を少量の
メタノールから再結晶する。無色の結晶性粉体9.61gが得られる。
収率:90%
計算値:炭素63.24% 水素 5.46% 窒素 6.51%
硫黄 9.93%
実験値:炭素63.15% 水素 5.57% 窒素 6.40%
硫黄 9.81%実施例17
a)10−アセチル−2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−トシル−1,
4,7−トリアザデカン−3,8−ジオン
実施例16c)の標記化合物9g(16.54ミリモル)をクロロホルム100mlに溶
かしてトリエチルアミン1.67g(16.54ミリモル)を添加する。引き続いてチオ酢
酸1.28g(16.54ミリモル)を添加して10分間還流のもとに煮沸する。室温まで
冷却して2N塩酸,引き続いて5%炭酸ナトリウム溶液で十分に振盪する。有機
物相を硫酸マグネシウム上で乾燥し,真空中で蒸発濃縮する。残分を少量のアセ
トンから再結晶する。クリーム色の結晶8.20gが得られ
る。
収率:85%
計算値:炭素59.67% 水素 5.70% 窒素 7.20%
硫黄10.98%
実験値:炭素59.51% 水素 5.81% 窒素 7.05%
硫黄10.80%実施例18
a)10−トリフロオロアセチル−2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−
トシル−10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオン
実施例16c)の標記化合物9g(16.54ミリモル)をクロロホルム100mlに溶
かしてトリフロオロメチルチオ酢酸1.67g(16.54ミリモル)を添加して10分間
還流のもとに煮沸する。室温まで冷却して2N塩酸,引き続いて1%炭酸ナトリ
ウム溶液で十分に振盪する。有機物相を硫酸マグネシウム上で乾燥し,真空中で
蒸発濃縮する。残分を少量のアセトン/エーテルから再結晶する。無色の結晶8.
75gが得られる。
収率:83%
計算値:炭素54.62% 水素 4.74% 窒素 6.59%
硫黄10.05% フッ素 8.94%
実験値:炭素54.47% 水素 4.61% 窒素 6.50%
硫黄 9.90% フッ素 8.81%実施例19
a)N−メシル−チロシンメチルエステル−4−ベンジルエーテル
チロシンメチルエステル−4−ベンジルエーテル塩酸塩50g(155.37ミリモル
)をピリジン300mlに溶かして0℃でメタンスルホン酸クロリド19.58g(171ミリ
モル)を滴下して3時間0℃で
攪拌する。真空中で蒸発濃縮して乾燥し,残分を塩化メチレン500mlに溶解する
。有機物相を5N塩酸300mlで2回十分に振盪する。有機物相を硫酸マグネシウ
ム上で乾燥して,真空中で蒸発濃縮する。残分を少量のメタノールから再結晶す
る。無色の結晶性粉体53.64gが得られる。
収率:95%
計算値:炭素59.49% 水素 5.82% 窒素 3.85%
硫黄 8.82%
実験値:炭素59.30% 水素 5.95% 窒素 3.71%
硫黄 8.70%
b)2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1,4,7−トリアザ
ヘプタン−3−オン
実施例19a)の標記化合物37.2g(102.38ミリモル)を1時間で1,2ジア
ミノエタン1リットルに入れ,引き続いて3時間80℃で攪拌する。残分を蒸発
濃縮して乾燥し,残分を水200ml中で十分攪拌する。沈殿を吸引濾過して多量の
水で洗浄する。次ぎに一夜真空中60℃乾燥する。クリーム色の無定形粉体37.6
8gが得られる。
収率:97%
計算値:炭素56.97% 水素 6.64% 窒素11.07%
硫黄 8.45%
実験値:炭素56.81% 水素 6.72% 窒素10.93%
硫黄 8.32%
c)9−クロロ−2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1,4,
7−トリアザ−ノナン−3,8−ジオン
実施例19b)の標記化合物10g(26.35ミリモル)をクロロホルム100mlに溶
かしてトリエチルアミン2.93g(28.99ミリモル
)を添加する。0℃においてクロロアセチルクロリド3.27g(28.99ミリモル)の
クロロホルム溶液20mlを30分で滴下する。30分間0℃で攪拌する。1N塩酸
200mlを加えて烈しく振盪する。有機物相を分離して硫酸マグネシウム上で乾燥
し,真空中で蒸発濃縮する。残分を少量のメタノールから再結晶する。クリーム
色の結晶性固形物10.93gが得られる。
収率:91%
計算値:炭素52.68% 水素 5.75% 窒素 9.22%
硫黄 7.03% 塩素 7.78%
実験値:炭素52.51% 水素 5.82% 窒素 9.13%
硫黄 6.90% 塩素 7.68%
d)10−ベンゾイル−2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1
0−チア−1,4,7−トリアザ−デカン−3,8−ジオン
実施例16c)の標記化合物7.54g(16.54ミリモル)をクロロホルム100mlに
溶かしてトリエチルアミン1.67g(16.54ミリモル)を添加する。引き続いてチオ
安息香酸2.29g(16.54ミリモル)を加えて10分間還流のもとに煮沸する。室温
まで冷却して2N塩酸で1回,そして5%炭酸ナトリウム溶液で1回十分に振盪
する。有機物相を硫酸マグネシウム上で乾燥し,真空中で蒸発濃縮する。残分を
少量のメタノールから再結晶する。無色の結晶性粉体8.11gが得られる。
収率:88%
計算値:炭素58.15% 水素 5.60% 窒素 7.53%
硫黄11.50%
実験値:炭素58.03% 水素 5.71% 窒素 7.61%
硫黄11.38%実施例20
a)9−クロロ−2−(4−ヒドロキシベンジル)−1−トシル−1,4,7−
トリアザノナン−3,8−ジオン
実施例16c)の標記化合物20g(36.76ミリモル)を塩化メチレン200mlに溶
かして氷酢酸2mlを添加する。次ぎにパラジウム触媒(10%Pd/C) 3gを
加えて一夜の水素化を行う。触媒を濾過し,真空中で蒸発濃縮して乾燥する。無
定形固形物16.52gが得られる。
収率:99%
計算値:炭素52.92% 水素 5.33% 窒素 9.26%
硫黄 7.06% 塩素 7.81%
実験値:炭素52.81% 水素 5.26% 窒素 9.11%
硫黄 6.93% 塩素 7.72%
b)9−クロロ−2−(4−パルミトイルオキシベンジル)−1−トシル−1,
4,7−トリアザノナン−3,8−ジオン
実施例20a)の標記化合物10g(22.03ミリモル)をクロロホルム100mlに溶
かしてトリエチルアミン2.45g(23.53ミリモル)を添加する。0℃においてパル
ミチン酸クロリド6.66g(24.23ミリモル)を10分で滴下して同温度で2時間攪
拌する。2N塩酸200mlを加えて十分に振盪して有機物相を硫酸マグネシウム上
で乾燥,蒸発濃縮する。残分をシリカゲルのクロマトグラフィーにかける(展開
液:塩化メチレン/アセトン=20:1)。ワックス状の固形物11.90gが得られ
る。
収率:78%
計算値:炭素62.45% 水素 7.86% 窒素 6.07%
硫黄 4.63% 塩素 5.12%
実験値:炭素62.28% 水素 7.70% 窒素 5.89%
硫黄 4.54% 塩素 4.98%
c)9−ベンゾイル−2−(4−パルミトイルオキシベンジル)−1−トシル−
10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオン
実施例20b)の標記化合物8g(11.55ミリモル)をクロロホルム100mlに溶
かしてトリエチルアミン1.17g(11.55ミリモル)を添加する。引き続いてチオ安
息香酸1.60g(11.55ミリモル)を加えて10分間還流のもとに煮沸する。室温ま
で冷却して2N塩酸で1回,そして5%炭酸ナトリウム溶液で1回十分に振盪す
る。硫酸マグネシウム上で乾燥した後,有機物相を真空中で蒸発濃縮して残分を
シリカゲルのクロマトグラフィーにかける(展開液:塩化メチレン/ヘキサン/
アセトン:20:10:1)。無色の葉状片(エーテルから)8.53gが得られる
。
収率:93%
計算値:炭素65.04% 水素 7.49% 窒素 5.29%
硫黄 8.07%
実験値:炭素64.90% 水素 7.55% 窒素 5.17%
硫黄 7.91%実施例21
a)3−コレステリンコハク酸半エステルと9−クロロ−2−(4−ヒドロキシ
ベンジル)−1−トシル−1,4,7−トリアザノナン−3,8−ジオンからな
るフェノールエステル
実施例20a)の標記化合物10g(22.03ミリモル)及びコレステリンコハク酸
半エステル10.72g(22.03ミリモル)をジメチルホルムアミド49mlに溶かして0
℃に冷却する。次ぎに4−メチルアミノピリジン300mgとジシクロヘキシルカル
ボニル5.45g(26.44ミリモル)を添加して3時間0℃で攪拌する。一夜室温のも
とに撹拌する。エーテル50mlを加えて沈殿した尿素を濾過し,濾過液を酢酸エス
テル250mlで希釈して水250mlで5回十分に振盪する。有機物相を硫酸マグネシウ
ム上で乾燥,真空中で蒸発濃縮する。残分をシリカゲルのクロマトグラフィーに
かける(展開液:塩化メチレン/ヘキサン/酢酸エステル=10:5:1)。ワ
ックス状の固形物17.60gが得られる。
収率:78%
計算値:炭素66.39% 水素 7.87% 窒素 4.55%
硫黄 3.48% 塩素 3.84%
実験値:炭素66.28% 水素 7.95% 窒素 4.47%
硫黄 3.31% 塩素 3.70%
b)コレステリンコハク酸半エステルと10−ベンゾイル−2−(4−ヒドロキ
シベンジル)−1−トシル−10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8
−ジオンからなるフェノールエステル
実施例21a)の標記化合物6g(6.50ミリモル)をクロロホルム50mlに溶か
してトリエチルアミン0.66g(6.50ミリモル)を添加する。引き続いてチオ安息
香酸0.9g(6.50ミリモル)を加えて10分間還流のもとに煮沸する。室温まで冷却
して2N塩酸で1回,そして5%炭酸ナトリウム溶液で1回十分に振盪する。有
機物相を分離して硫酸マグネシウム上で乾燥する。真空中で蒸発濃縮した後に残
分をメチル−t−ブチルエーテルから再結晶する。ワックス状の葉状片6.06gが
得られる。
収率:91%
計算値:炭素68.01% 水素 7.58% 窒素 4.10%
硫黄 6.26%
実験値:炭素67.85% 水素 7.43% 窒素 3.98%
硫黄 6.17%実施例22
a)7−N−(t−ブトキシカルボニル)−2−(4−ベンジルオキシベンジル
)−1−トシル−1,4,7−トリアザヘプタン−3−オン
実施例16b)の標記化合物20g(42.77ミリモル)をクロロホルム200mlに溶
かしてトリエチルアミン4.76g(47.05ミリモル)を添加する。0℃において二炭
酸ジ−t−ブチル10.27g(47.05ミリモル)をクロロホルム50mlに溶かして滴下
し,30分0℃で攪拌する。引き続いて5時間室温で攪拌する。5%炭酸ナトリ
ウム溶液で3回十分に振盪して有機物相を硫酸マグネシウム上で乾燥し,真空中
で蒸発濃縮する。残分を少量のメタノールから再結晶する。無色の結晶22.34gが
得られる。
収率:92%
計算値:炭素63.47% 水素 6.57% 窒素 7.40%
硫黄 5.65%
実験値:炭素63.31% 水素 6.42% 窒素 7.45%
硫黄 5.49%
b)7−N−t−ブトキシカルボニル−2−(4−ヒドロキシベンジル)−1−
トシル−1,4,7−トリアザヘプタン−3−オン
実施例22a)の標記化合物21g(36.99ミリモル)を塩化メチレン300mlに溶
かしてパラジウム触媒(10%Pd/C)4gを加える。一夜の水素化を行う。触
媒を濾過し,濾過液を蒸発濃縮して乾燥する。ガラス泡状の物質16.39gが得られ
るが,短時間で凝固する。
収率:99%
計算値:炭素57.84% 水素 6.54% 窒素 8.80%
硫黄 6.71%
実験値:炭素57.70% 水素 6.61% 窒素 8.69%
硫黄 6.54%
c)7−N−t−ブトキシカルボニル−2−〔4−(ベンジルオキシカルボニル
メチルオキシ)−ベンジル〕−1−トシル−1,4,7−トリアザヘプタン−3
−オン
実施例22b)の標記化合物15g(33.51ミリモル),ブロモ酢酸ベンジルエス
テル7.68g(33.51ミリモル)及び炭酸カリウム13.8g(100ミリモル)をアセトニ
トリル300mlに溶かして24時間還流のもとに加熱する。塩類を濾過して濾過液
を蒸発濃縮して乾燥する。残分を塩化メチレン200mlに溶かし水100mlで2回十分
に振盪する。有機物相を硫酸マグネシウム上で乾燥し,真空中で蒸発濃縮する。
残分をシリカゲルのクロマトグラフィーにかける(展開液:塩化メチレン/ヘキ
サン/アセトン:20/10/1)。無色の油10.69gが得られる。
収率:51%
計算値:炭素61.42% 水素 6.28% 窒素 6.72%
硫黄 5.12%
実験値:炭素61.27% 水素 6.09% 窒素 6.68%
硫黄 5.03%
d)1−トシル−2−(4−(ベンジルオキシカルボニルメチルオキシ)−ベン
ジル)−1,4,7−トリアザヘプタン−3−オン(トリフロオロ酢酸塩として
)
実施例22c)の標記化合物10g(15.98ミリモル)をトリフロオロ酢酸100ml
の中で1時間室温で攪拌する。真空中で蒸発濃縮して乾燥する。ガラス泡状の10
.22gが得られるが,放置すると凝固する。
収率:100%
計算値:炭素54.45% 水素 5.04% 窒素 6.57%
硫黄 5.01% フッ素 8.91%
実験値:炭素54.51% 水素 5.10% 窒素 6.43%
硫黄 4.89% フッ素 9.15%
e)9−クロロ−2−(4−(ベンジルオキシカルボニルメチルオキシ)−ベン
ジル)−1−トシル−1,4,7−トリアザノナン−3,8−ジオン
実施例22d)の標記化合物10g(15.63ミリモル)とトリエチルアミン4.75g
(46.90ミリモル)をクロロホルム200mlに溶解する。0℃においてクロロアセチ
ルクロリド1.94g(17.19ミリモル)を30分で滴下し,引き続いて2時間0℃で
撹拌する。有機物相を5%塩酸で2回,水で2回十分に振盪し,硫酸マグネシウ
ム上で乾燥,真空中で蒸発濃縮する。残分をシリカゲルのクロマトグラフィーに
かける(展開液:塩化メチレン/酢酸エステル=20:1)。ワックス状の固形
物7.62gが得られる。
収率:81%
計算値:炭素57.85% 水素 5.36% 窒素 6.98%
硫黄 5.32% 塩素 5.89%
実験値:炭素57.70% 水素 5.49% 窒素 6.82%
硫黄 5.25% 塩素 5.78%
f)9−クロロ−2−(4−(カルボキシメチルオキシ)−ベンジル)−1−ト
シル−1,4,7−トリアザノナン−3,8−ジオン
実施例22e)の標記化合物7g(11.63ミリモル)を塩化メチレン150mlに溶
かしてパラジウム触媒(10%Pd/C)2gを加える。一夜の水素化を行う。触
媒を濾過し,濾過液を真空中で蒸発濃縮して乾燥する。ガラス状の固形物5.89g
が得られる。
収率:99%
計算値:炭素51.61% 水素 5.12% 窒素 8.21%
硫黄 6.26% 塩素 6.92%
実験値:炭素51.45% 水素 5.03% 窒素 8.13%
硫黄 6.11% 塩素 6.79%
g)10−アセチル−2−(4−(カルボキシメチルオキシ)−ベンジル)−1
−トシル10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオン
実施例22f)の標記化合物5g(9.77ミリモル)をクロロホルム80mlに溶か
してトリエチルアミン1.98g(19.53ミリモル)を添加する。チオ酢酸0.74g(9.77
ミリモル)を加えて10分間還流のもとに加熱する。氷冷の5%塩酸200mlに注い
で烈しく攪拌する。有機物相を分離,硫酸マグネシウム上で乾燥,真空中で蒸発
濃縮して乾燥する。シリカゲルのクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン/酢酸
エチルエステル=3:1)で精製すると標記化合物4.47gがガラス状の固形物と
して得られる。
収率:83%
計算値:炭素52.26% 水素 5.30% 窒素 7.62%
硫黄11.62%
実験値:炭素52.11% 水素 5.39% 窒素 7.50%
硫黄11.49%
h)10−アセチル−2−(4−(カルボキシメチルオキシ)−ベンジル)−1
−トシル−10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオンのN−ヒ
ドロキシスクシンイミドエステル
実施例22g)の標記化合物4g(7.25ミリモル),ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド1.65g(7.98ミリモル),4−ジメチルアミノピリジン30mg及びN−ヒ
ドロキシスクシンイミド0.92g(7.98ミリモル)を0℃においてクロロホルム20ml
に溶かして1
時間室温で攪拌する。引き続いて24時間室温でさらに攪拌する。エーテル20ml
を加えて沈殿したジシクロヘキシル尿素を吸引濾過し,濾過液を真空中で蒸発濃
縮する。残分をシリカゲルのクロマトグラフィーにかける(展開液:塩化メチレ
ン/ジオキサン=10:1)。無色の固形物4.09gが得られる。
収率:87%
計算値:炭素51.84% 水素 4.97% 窒素 8.64%
硫黄 9.88%
実験値:炭素51.68% 水素 4.80% 窒素 8.53%
硫黄 9.68%実施例23
a)10−アセチル−2−(4−(カルボキシメチルオキシ)−ベンジル)−1
−トシル−10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオンの4−ニ
トロフェノールエステル
実施例22g)の標記化合物4g(7.25ミリモル),4−ニトロフェノール1.1
1g(7.97ミリモル),4−ジメチルアミノピリジン30mg及びジシクロヘキシルカル
ボジイミド1.65g(7.97ミリモル)を0℃においてクロロホルム20mlに溶かして
3時間室温で攪拌する。次ぎに24時間室温で攪拌する。エーテル20mlを加えて
沈殿を吸引濾過し,濾過液を真空中で蒸発濃縮する。残分をシリカゲルのクロマ
トグラフィーにかける(展開液:塩化メチレン/ジオキサン=15:1)。クリ
ーム色の固形物3.85gが得られる。
収率:79%
計算値:炭素53.56% 水素 4.79% 窒素 8.33%
硫黄 9.53%
実験値:炭素53.41% 水素 4.63% 窒素 8.17%
硫黄 9.38%実施例24
a)10−アセチル−2−(4−(カルボキシメチルオキシ)−ベンジル)−1
−トシル−10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオンのペンタ
フルオロフェノールエステル
実施例22g)の標記化合物4g(7.25ミリモル),ペンタフルオロフェノー
ル1.47g(7.97ミリモル),4−ジメチルアミノピリジン30mg及びジシクロヘキ
シルカルボジイミド1.65g(7.97ミリモル)を0℃においてクロロホルム20mlに
溶かして3時間室温で攪拌する。次ぎに24時間室温で攪拌する。エーテル20ml
を加えて沈殿を吸引濾過し,濾過液を真空中で蒸発濃縮する。残分をシリカゲル
のクロマトグラフィーにかける(展開液:塩化メチレン/ジオキサン=15:1
)。無色の固形物3.95gが得られる。
収率:76%
計算値:炭素50.20% 水素 3.93% 窒素 5.85%
硫黄 8.93% フッ素13.24%
実験値:炭素50.05% 水素 3.87% 窒素 5.69%
硫黄 8.71% フッ素13.03%実施例25
a)7−N−t−ブトキシカルボニル−2−(4−ベンジルオキシベンジル)−
1−メシル−1,4,7−トリアザヘプタン−3−オン
実施例19b)の標記化合物16.23g(42.77ミリモル)をクロロホルム200mlに
溶かしてトリエチルアミン4.76g(47.05ミリモル)を添加する。0℃において二
炭酸ジ−t−ブチル10.27g(47.05ミリモル)をクロロホルム50mlに溶かして滴
下し,30
分間0℃で攪拌する。引き続いて5時間室温で攪拌する。5%炭酸ナトリウム溶
液で3回十分に振盪し,有機物相を硫酸マグネシウム上で乾燥,真空中で蒸発濃
縮する。残分を少量のメタノールから再結晶する。泡状の固形物20.19gが得られ
る。
収率:96%
計算値:炭素58.64% 水素 6.77% 窒素 8.55%
硫黄 6.52%
実験値:炭素58.48% 水素 6.59% 窒素 8.41%
硫黄 6.42%
b)7−N−t−ブトキシカルボニル−2−(4−ヒドロキシベンジル)−1−
メシル−1,4,7−トリアザヘプタン−3−オン
実施例25a)の標記化合物20g(40.68ミリモル)を塩化メチレン300mlに溶
かしてパラジウム触媒(10%Pd/C)4gを加える。一夜の水素化を行う。触
媒を濾過し,濾過液を蒸発濃縮して乾燥する。ガラス泡状の物質16.17gが得られ
るが,短時間で凝固する。
収率:99%
計算値:炭素50.86% 水素 6.78% 窒素10.47%
硫黄 7.99%
実験値:炭素50.70% 水素 6.69% 窒素10.31%
硫黄 7.78%
c)7−N−t−ブトキシカルボニル−2−(4−ベンジルオキシカルボニルメ
チルオキシ)−ベンジル)−1−メシル−1,4,7−トリアザヘプタン−3−
オン
実施例25b)の標記化合物15g(37.36ミリモル),ブロモ酢酸ベンジルエス
テル8.56g(37.36ミリモル)及び炭酸カリウム13.8g(100ミリモル)をアセトニ
トリル300ml中で24時間還
流のもとに加熱する。塩類を濾過して濾過液を蒸発濃縮して乾燥する。残分を塩
化メチレン200mlに溶かして水100mlで十分に振盪する。有機物相を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥,真空中で蒸発濃縮する。残分をシリカゲルのクロマトグラフィー
にかける(展開液:塩化メチレン/ヘキサン/アセトン:20/10/1)。泡
状の固形物10.06gが得られる。
収率:49%
計算値:炭素56.82% 水素 6.42% 窒素 7.64%
硫黄 5.83%
実験値:炭素56.65% 水素 6.35% 窒素 7.51%
硫黄 5.72%
d)2−(4−(ベンジルオキシカルボニルメチルオキシ)−ベンジル)−1−
メシル−1,4,7−トリアザヘプタン−3−オン(トリフルオロ酢酸塩として
)
実施例25c)の標記化合物10g(18.19ミリモル)を1時間トリフルオロ酢酸
100ml中で室温において攪拌する。真空中で蒸発濃縮して乾燥する。ガラス泡状
の物質9.95gが得られるが,放置すると凝固する。
収率:97%
計算値:炭素49.02% 水素 5.01% 窒素 7.46%
硫黄 5.69% フッ素10.11%
実験値:炭素48.91% 水素 4.90% 窒素 7.30%
硫黄 5.51% フッ素 9.96%
e)9−クロロ−2−(4−(ベンジルオキシカルボニルメチルオキシ)−ベン
ジル)−1−メシル−1,4,7−トリアザノナン−3,8−ジオン
実施例25d)の標記化合物9g(15.97ミリモル)とトリエチ
ルアミン1.78g(17.57ミリモル)をクロロホルム200mlに溶解する。0℃におい
てクロロアセチルクロリド1.98g(17.57ミリモル)を30分で滴下し,引き続い
て2時間0℃で攪拌する。有機物相を5%塩酸で2回,水で2回十分に振盪し,
硫酸マグネシウム上で乾燥,真空中で蒸発濃縮する。残分をシリカゲルのクロマ
トグラフィーにかける(展開液:塩化メチレン/酢酸エステル=20:1)。
収率:83%
計算値:炭素52.52% 水素 5.37% 窒素 7.99%
硫黄 6.09% 塩素 6.74%
実験値:炭素52.37% 水素 5.43% 窒素 7.81%
硫黄 5.93% 塩素 6.58%
f)9−クロロ−2−(4−(カルボキシメチルオキシ)−ベンジル)−1−メ
シル−1,4,7−トリアザノナン−3,8−ジオン
実施例25e)の標記化合物6.5g(12.36ミリモル)を塩化メチレン150mlに溶
かしてパラジウム触媒(10%Pd/C)2gを加える。一夜の水素化を行う。触
媒を濾過し,濾過液を蒸発濃縮して乾燥する。ガラス状固形物5.33gが得られる
。
収率:99%
計算値:炭素44.09% 水素 5.09% 窒素 9.64%
硫黄 7.36% 塩素 8.13%
実験値:炭素43.93% 水素 4.95% 窒素 9.52%
硫黄 7.22% 塩素 8.03%
g)10−アセチル−2−(4−(カルボキシメチルオキシ)−ベンジル)−1
−メシル−10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオン
実施例22f)の標記化合物5g(11.47ミリモル)をクロロホ
ルム80mlに溶かし,トリエチルアミン1.98g(19.53ミリモル)を滴下する。チオ
酢酸0.74g(9.77ミリモル)を加えて10分間還流のもとに加熱する。この溶液
を氷冷の5%塩酸200mlに注いで烈しく攪拌する。有機物相を分離し,硫酸マグ
ネシウム上で乾燥,そして真空中で蒸発濃縮して乾燥する。シリカゲルのクロマ
トグラフィー(展開液:ヘキサン/酢酸エチルエステル=3:1)で精製すると
標記化合物4.64gがガラス状の固形物として得られる。
収率:85%
計算値:炭素45.46% 水素 5.30% 窒素 8.84%
硫黄13.48%
実験値:炭素45.28% 水素 5.17% 窒素 8.61%
硫黄13.38%
h)10−アセチル−2−(4−(カルボキシメチルオキシ)−ベンジル)−1
−メシル−10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオンのN−ヒ
ドロキシスクシンイミドエステル
実施例25g)の標記化合物4g(8.41ミリモル),ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド1.91g(9.25ミリモル),4−ジメチルアミノピリジン30mg及びN−ヒ
ドロキシスクシンイミド1.06g(9.25ミリモル)を0℃においてクロロホルム20ml
に溶かして1時間この温度で攪拌する。引き続いて24時間室温でさらに攪拌す
る。エーテル20mlを加えて沈殿したジシクロヘキシル尿素を吸引濾過し,濾過液
を真空中で蒸発濃縮する。残分をシリカゲルのクロマトグラフィーにかける(展
開液:塩化メチレン/ジオキサン=10:1)。クリーム色の固形物3.47gが得
られる。
収率:72%
計算値:炭素46.15% 水素 4.93% 窒素 9.78%
硫黄11.20%
実験値:炭素46.03% 水素 4.83% 窒素 9.64%
硫黄11.05%実施例26
a)10−アセチル−2−(4−(カルボキシメチルオキシ)−ベンジル)−1
−メシル−10−チア−1,4,7−トリアザデカン−3,8−ジオン及びグリ
シン−1,2−ジパルミタートからなる3−グリセリン−エステル
実施例25g)の標記化合物2g(5.27ミリモル),4−ジメチルアミノピリ
ジン20mg,グリセリン−1,2−ジパルミチン酸エステル3.30g(5.80ミリモル
)及びジシクロヘキシルカルボジイミド1.20g(5.80ミリモル)を0℃において
クロロホルム5mlに溶かして3時間この温度で攪拌する。次ぎに24時間室温で
さらに攪拌する。エーテル20mlを加えて沈殿を濾過する。濾過液を真空中で蒸発
濃縮して残分をシリカゲルのクロマトグラフィーにかける(展開液:ヘキサン/
酢酸エチルエステル=30:1)。ワックス状の固形物3.35gが得られる。
収率:62%
計算値:炭素62.02% 水素 8.94% 窒素 4.09%
硫黄 6.25%
実験値:炭素61.91% 水素 8.75% 窒素 3.91%
硫黄 6.18%実施例27
a)N−メシル−チロシンの4−ベンジルエーテル
実施例19a)の標記化合物10g(27.5ミリモル)及び水酸化ナトリウム5.50g
(137.6ミリモル)を水50ml/エタノール150mlの混合液に加えて3時間還流のもと
に加熱する。蒸発濃縮して乾燥し,残分を3N
塩酸200mlに採取して2時間室温で攪拌する。沈殿した酸を吸引濾過,水で洗浄
,真空中70℃で乾燥する。クリーム色の固形物9.42gが得られる。
収率:98%
計算値:炭素58.44% 水素 5.48% 窒素 4.01%
硫黄 9.18%
実験値:炭素58.28% 水素 5.37% 窒素 3.91%
硫黄 9.02%
b)6,6’−ビス−〔1−N−t−ブトキシカルボニル−1,4−ジアザ−ヘ
キサン−3−オン〕−ジスルフィド
シスタミン10g(65.67ミリモル),N−Boc−グリシン11.50g(65.67ミリ
モル)及びジシクロヘキシルカルボジイミド14.90g(72.24ミリモル)を0℃に
おいてテトラヒドロフラン50mlに溶かして2時間この温度で攪拌する。引き続い
て12時間室温で攪拌する。エーテル50mlを加え,落ちる沈殿を吸引濾過し,濾
過液を蒸発濃縮して乾燥する。残分をシリカゲルのクロマトグラフィーにかける
(展開液:ヘキサン/アセトン=6:1)。ガラス状の固形物20.84gが得られる
。
収率:68%
計算値:炭素46.33% 水素 7.34% 窒素12.01%
硫黄13.74%
実験値:炭素46.15% 水素 7.28% 窒素11.93%
硫黄13.67%
c)6,6’−ビス−〔1,4−ジアザ−ヘキサン−3−オン〕−ジスルフィド
実施例27b)の標記化合物20g(42.86ミリモル)をトリフルオロ酢酸100ml
に溶かして2時間室温で加熱する。蒸発濃縮して
乾燥し,残分を10%炭酸ナトリウム溶液 300mlに採取してクロロホルム50ml
で6回抽出する。クロロホルム相を合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥,そして
真空中で蒸発濃縮する。淡黄色の固形物10.96gが得られる。
収率:96%
計算値:炭素36.07% 水素 6.81% 窒素21.03%
硫黄24.07%
実験値:炭素35.91% 水素 6.90% 窒素20.89%
硫黄23.89%
d)9,9’−ビス〔2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1,
4,7−トリアザノナン−3,6−ジオン〕ジスルフィド
実施例27a)の標記化合物9g(25.76ミリモル),実施例27c)の標記化合
物3.43g(12.87ミリモル)及びジシクロヘキシルカルボジイミド6.19g(30ミリ
モル)を0℃においてテトラヒドロフラン40mlに溶かして2時間この温度で攪拌
する。引き続いて12時間室温で攪拌する。エーテル30mlを加えて沈殿を吸引濾
過する。濾過液を真空中で蒸発濃縮して乾燥し,そして残分をシリカゲルのクロ
マトグラフィーにかける(展開液:塩化メチレン/アセトン=20:1)。クリ
ーム色の固形物5.59gが得られる。
収率:48%〔27c)に関する〕
計算値:炭素53.08% 水素 5.79% 窒素 9.28%
硫黄14.17%
実験値:炭素52.93% 水素 5.84% 窒素 9.13%
硫黄14.02%実施例28
a)N−メシル−チロシンアミドの4−ベンジルエーテル
実施例19a)の標記化合物20g(55.03ミリモル)をテトラヒドロフラン300m
lに溶かして0℃において3時間アンモニアを通気する。蒸発濃縮して乾燥し,
残分をメタノールから再結晶する。無色の葉状片18.6gが得られる。
収率:97%
計算値:炭素58.60% 水素 5.79% 窒素 8.04%
硫黄 9.20%
実験値:炭素58.47% 水素 5.88% 窒素 7.91%
硫黄 9.05%
b)2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1,4−ジアザブタン
実施例28a)の標記化合物18g(51.66ミリモル)をテトラヒドロフラン200m
lに溶かして窒素雰囲気下で1MジボランのTHF溶液310mlに添加する。24時
間還流のもとに加熱する。氷浴で0℃に冷却して濃塩酸70mlを添加する。引き続
いて5時間還流のもとに加熱する。蒸発濃縮して乾燥し,残分を炭酸ナトリウム
飽和溶液30mlに採取する。塩化メチレン100mlで3回抽出して液相を合わせて硫
酸マグネシウム上で乾燥,真空中で蒸発濃縮して乾燥する。シリカゲルのクロマ
トグラフィーで精製する(展開液:塩化メチレン/エタノール=10:1)。ク
リーム色の固形物15.38gが得られる。
収率:89%
計算値:炭素61.05% 水素 6.63% 窒素 8.38%
硫黄 9.59%
実験値:炭素60.91% 水素 6.54% 窒素 8.27%
硫黄 9.41%
c)4−N−ブトキシカルボニル−2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−
メシル−1,4,7−トリアザヘプタン−5−オン
実施例28b)の標記化合物15g(44.85ミリモル)をクロロホルム200mlに溶
かして0℃においてトリエチルアミン5g(49.34ミリモル)及びN−t−ブトキ
シカルボニル−グリシン−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル12.84g(49.3
4ミリモル)を添加する。12時間室温で攪拌する。5%の冷塩酸で2回,水で
1回抽出する。有機物相を硫酸マグネシウム上で乾燥,真空中で蒸発濃縮して乾
燥する。無定形の固形物20.51g
が得られる。
収率:93%
計算値:炭素58.64% 水素 6.77% 窒素 8.55%
硫黄 6.52%
実験値:炭素58.47% 水素 6.85% 窒素 8.43%
硫黄 6.41%
d)2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1,4,7−トリアザ
ヘプタン−5−オン
実施例28c)の標記化合物20g(42.68ミリモル)をトリフルオロ酢酸100ml
に溶かして5時間室温で溶解する。真空中で蒸発濃縮して乾燥し,残分を10%
炭酸ナトリウム溶液200mlで採取してクロロホルム100mlで3回抽出する。有機物
相を硫酸ナトリウム上で乾燥,そして真空中で蒸発濃縮する。ガラス状の固形物
15.61gが得られる。
収率:98%
計算値:炭素58.29% 水素 6.44% 窒素10.73%
硫黄 8.19%
実験値:炭素58.13% 水素 6.60% 窒素10.61%
硫黄 8.05%
e)9−クロロ−2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1,4,
7−トリアザノナン−5,8−ジオン
実施例28d)の標記化合物10g(25.54ミリモル)とトリエチルアミン2.58g
(25.54ミリモル)をクロロホルム200mlに溶かす。0℃においてクロロアセチル
クロリド2.88g(25.54ミリモル)を30分以内に滴下する。3時間0℃で攪拌す
る。5%の冷塩酸200mlに注いで強く攪拌する。有機物相を分離してマグネシウ
ム上で乾燥,真空中で蒸発濃縮して乾燥する。残分をメタノールから再結晶する
。クリーム色の固形物11.36gが得られる。
収率:95%
計算値:炭素53.90% 水素 5.60% 窒素 8.98%
硫黄 6.85% 塩素 7.58%
実験値:炭素53.80% 水素 5.71% 窒素 8.91%
硫黄 6.73% 塩素 7.44%
f)10−ベンゾイル−2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1
,4,7−トリアザ−10−チアデカン−5,8−ジオン
実施例28e)の標記化合物5g(10.68ミリモル),トリエチルアミン1.08g
(10.68ミリモル)及びチオ安息香酸1.48g(10.68ミリモル)をクロロホルム50m
l中で10分間還流のもとに加熱する。蒸発濃縮して乾燥し,残分をシリカゲル
のクロマトグラフィーにかける(展開液:塩化メチレン/アセトン=15:1)
。クリーム色の無定形固形物4.93gが得られる。
収率:81%
計算値:炭素59.03% 水素 5.48% 窒素 7.38%
硫黄11.26%
実験値:炭素58.87% 水素 5.31% 窒素 7.25%
硫黄11.04%実施例29
a)9,9’−ビス−〔2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1
,4,7−トリアザノナン−3−オン〕−ジスルフィド
実施例19b)の標記化合物10g(26.35ミリモル)と炭酸カリウム10.92g(79
ミリモル)のアセトニトリル溶液100mlに,沸騰するまで加熱しながら1,6−
ジクロロ−3,4−ジチアヘキサン(アセトニトリル20mlに溶解)2.00g(13.17
ミリモル)を1時間内に滴下する。12時間還流のもとに加熱する。塩類を濾過
し,濾過液を真空中で蒸発濃縮して乾燥し,残分をシリカゲルのクロマトグラフ
ィーにかける(展開液:塩化メチレン/イソプロパノール=10:1)。淡黄色
の結晶性粉体2.19gが得られる。
収率:19%(1,6−ジクロロ−3,4−ジチアヘキサンに関する)
計算値:炭素54.77% 水素 6.43% 窒素 9.58%
硫黄14.62%
実験値:炭素54.61% 水素 6.53% 窒素 9.41%
硫黄14.51%実施例30
a)6−クロロ−2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1,4−
ジアザヘキサン−5−オン
実施例28b)の標記化合物10g(25.54ミリモル)とトリエチルアミン3.03g
(29.90ミリモル)を共にクロロホルム200mlに溶かす。0℃においてクロロアセ
チルクロリド3.38g(29.90ミリ
モル)を滴下して2時間この温度で攪拌する。5%の冷塩酸200mlに注いでよく
攪拌する。有機物相を分離して硫酸マグネシウム上で乾燥,真空中で蒸発濃縮し
て乾燥する。残分をメタノールから再結晶する。無色の結晶11.67gが得られる。
収率:95%
計算値:炭素55.54% 水素 5.64% 窒素 6.82%
硫黄 7.80% 塩素 8.63%
実験値:炭素55.38% 水素 5.71% 窒素 6.67%
硫黄 7.63% 塩素 8.51%
b)9,9’−ビス−〔2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1
,4,7−トリアザノナン−5−オン〕−ジスルフィド
実施例30a)の標記化合物10g(24.34ミリモル),シスタミン1.52g(10ミ
リモル)及び炭酸カリウム8.29g(60ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液150ml
を8時間還流のもとに加熱する。塩類を濾過し,濾過液を真空中で蒸発濃縮して
乾燥し,残分をシリカゲルのクロマトグラフィーにかける(展開液:塩化メチレ
ン/エタノール=15:1)。淡黄色の固形物2.02gが得られる。
収率:23%(シスタミンに関する)
計算値:炭素54.77% 水素 6.43% 窒素 9.58%
硫黄14.62%
実験値:炭素54.61% 水素 6.52% 窒素 9.47%
硫黄14.48%実施例31
a)シスタミン−ビス−(クロロアセトアミド)
シスタミン10g(65.67ミリモル)及びトリエチルアミン13.29
g(131.34ミリモル)を0℃においてクロロホルム100mlに溶かす。クロロアセチ
ルクロリド14.38g(131.34ミリモル)を滴下して3時間0℃で攪拌する。5%の
冷塩酸200mlに注入して強く攪拌する。有機物相を硫酸マグネシウム上で乾燥,
そして真空中で蒸発濃縮する。クリーム色の固形物17.04gが得られる。
収率:85%
計算値:炭素31.48% 水素 4.62% 窒素 9.18%
硫黄21.01% 塩素23.23%
実験値:炭素31.27% 水素 4.51% 窒素 9.09%
硫黄20.93% 塩素23.12%
b)9,9’−ビス〔2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1,
4,7−トリアザノナン−6−オン〕−ジスルフィド
実施例31a)の標記化合物5g(16.38ミリモル),実施例28b)の標記化
合物 13.69g(40.95ミリモル)及び炭酸カリウム20.73g(150ミリモル)をエタ
ノール溶液200mlの中で8時間還流のもとに加熱する。塩化メチレン200mlを加え
て塩類を吸引濾過して濾過液を真空中で蒸発濃縮する。残分をシリカゲルのクロ
マトグラフィーにかける(展開液:塩化メチレン/エタノール=15:1)。ガ
ラス状の固形物4.74gが得られる。
収率:33%
計算値:炭素54.77% 水素 6.43% 窒素 9.58%
硫黄14.62%
実験値:炭素54.65% 水素 6.37% 窒素 9.41%
硫黄14.53%実施例32
a)2−〔4−ベンジルオキシベンジル〕−1−メシル−1,4,7−トリアザ
ヘプタン
実施例19b)の標記化合物5g(13.18ミリモル)をテトラヒドロフラン50ml
に溶かして1Mジボラン溶液80ml(溶媒THF中の1M)を添加する。24時間
還流のもとに加熱する。0℃まで冷却して濃塩酸20mlを加える。引き続いて5時
間還流のもとに加熱する。溶液を蒸発濃縮して乾燥し,炭酸ナトリウム飽和溶液
200mlに採取する。次ぎにクロロホルム100mlで5回抽出する。有機物相を合わせ
て硫酸ナトリウム上で乾燥,そして真空中で蒸発濃縮する。残分をシリカゲルの
クロマトグラフィーにかける(展開液:塩化メチレン/イソプロパノール=8:
1,+2%NH4OH)。ガラス状の固形物4.19gが得られる。
収率:87%
計算値:炭素59.15% 水素 7.45% 窒素11.50%
硫黄 8.77%
実験値:炭素59.03% 水素 7.28% 窒素11.37%
硫黄 8.61%
b)9,9’−ビス−〔2−(4−ベンジルオキシベンジル)−1−メシル−1
,4,7−トリアザノナン−8−オン〕−ジスルフィド
実施例32a)の標記化合物4g(10.94ミリモル),2,2’−ジチオ二酢酸
0.67g(3.65ミリモル)及びジシクロヘキシルカルボジイミド2.48g(12.04ミリ
モル)を0℃においてテトラヒドロフラン20mlに溶かし,3時間この温度で攪拌
する。引き続いて24時間室温で攪拌する。エーテル20mlを添加して沈殿を吸引
濾過し,濾過液を真空中で蒸発濃縮する。残分をシリカゲルのクロマトグラフィ
ーにかける(展開液:塩化メチレン/エタノール=15:1)。無定形の固形物
0.99gが得られる。
収率:31%(ジカルボン酸に関する)
計算値:炭素54.77% 水素 6.43% 窒素 9.58%
硫黄14.62%
実験値:炭素54.58% 水素 6.38% 窒素 9.47%
硫黄14.51%DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Technetium-sulfonamide-complexes, their use, medicaments containing them,
AND METHOD FOR PRODUCING COMPLEX AND DRUG
The present invention relates to an object characterized in the claims, namely a sulfonamide.
Chelating agents containing a group, their metal complexes, containing these compounds
Pharmaceuticals, their use in radiodiagnosis and radiotherapy, these compounds and drugs
For the preparation of pharmaceuticals and substances with selective accumulation in diseased tissues, especially peptides
A conjugate of the compound.
The use of radiopharmaceuticals for diagnostic and therapeutic purposes has long been biological and biological.
And medical research. In particular, radiopharmaceuticals are, for example, skeletons, organs or
Used to indicate a particular structural regime, such as an organization. Use for diagnosis
Presupposes the use of radiopharmaceuticals, which can be used in patients who require special testing after administration.
Must accumulate at structural sites. Locally accumulated radiopharmaceuticals may
Detected by a detector, for example a scintillation camera or other appropriate imaging method
And plotted and recorded on a scintigraph. Radiopharmaceutical distribution and relative intensity
When detected, the location of the radiopharmaceutical in the body is determined, and the body structure and function
The presence of abnormalities in pathology, pathological changes, and the like can be displayed as images. Likewise
Radiopharmaceuticals should be used as therapeutics to irradiate specific diseased tissues or sites.
Can be. Such irradiation requires storage in a particular structural system, tissue or organ.
It is necessary to manufacture a radiotherapeutic drug to be deposited. Cures when radioactive drugs accumulate
Radiation for treatment is directly applied to the pathological tissue.
Generally, radionuclides of metals are used as diagnostic or therapeutic agents.
It can be in the free state, in the form of ions or metal complexes. Discharge to form a complex
Examples of radionuclide radionuclides include technetium-99m and various rhenium isotopes
. The former is used for diagnosis and the latter for treatment. Radiopharmaceuticals usually contain metal (complex
) In addition to suitable carriers and excipients, such as physiological buffers, saline, etc.
It is a substance that can be injected, inhaled, and fed to patients, such as
Technetium-99m is the most commonly used radionuclide in nuclear medicine setting.
There are physical properties (no particle radiation, physical half-life 6 hours, gamma rays
Radioactive isotope for human diagnosis
This is because it is particularly suitable as Technetium-99m is an RI generator
Can be easily obtained as pertechnetium salt from this product.
Used directly in the production of kits for use.
To manufacture radiopharmaceuticals, it is necessary to first synthesize the appropriate ligand
It is. In such cases, immediately before use at the hospital, each complexing agent (hereinafter, ligand)
Or a chelating agent) to produce a complex from the desired radionuclide (labeling)
. For this purpose, always use a complexing agent in the form of a lyophilization kit,
It is then reacted with a solution containing a radionuclide. For example, technetium-99m
If you want to produce radiopharmaceuticals, add an appropriate reducing agent to the resulting ligand and add
When mixed with technetium salt solution and set to appropriate reaction conditions, the corresponding technetium complex
The body is manufactured. These complexes can then be injected, inhaled or forageed in a suitable manner.
Administered to patients.
The solution containing the radionuclide is commercially available Mo-99 in the case of technetium-99m.
/ Tc-99 for RI generator, manufactured for rhenium-186
Purchase directly from the vendor. Complex formation is suitable
The reaction is carried out at a suitable temperature (for example, 20 to 100 ° C) for several minutes to several hours.
U. A large excess (100-fold or more) of the prepared ligand for complete complex formation
And a sufficient amount of reducing agent to completely reduce the radionuclides used (eg,
For example, SnClTwo, STwoOFourEtc.) are required.
Technetium has several oxidation stages (+7 to -1) and its pharmacological properties are complex
When the number of charges changes, it changes significantly, so that
It is necessary to prepare a chelating agent that can stably bind
By the redox process that progresses in vivo or from the corresponding radionuclide
Unwanted biodispersion complicates safe diagnosis of disease with isolated technetium
The occurrence is prevented.
The efficiency of radionuclides in the diagnosis and treatment of living organisms depends on the use of labeled chelators.
Depends on the specificity and selectivity of the target cell. Improve this property
Is achieved by linking chelating substances to biomolecules by the principle of “drug target”.
Is done. Biomolecules include antibodies, their fragments, hormones, growth factors and receptors
And a substrate for the enzyme. UK patent application GB 2,109,407 addresses tumor-associated antigens
Describes the use of radiolabeled monoclonal antibodies, and their use for diagnosis of tumors in living organisms
I do. Similarly, the donor groups (amino group, amide group, thiol group, etc.) of proteins
Labeling of proteins (Rhodes, B.A. et al., J. Nucl. Med. 1986, 2)
7,685-693) or a complexing agent having technetium-99m (US Pat. No. 4,479,9).
30 and Fritzberg, A.R. et al., J. Nulk. Med. 1986, 27, 957)
Was described. These experimental methods, however, have not yet been applied in hospitals.
Has not been reached. On the one hand, it has low selectivity to obtain biological images,
In the background of organisms
Due to too high und activity.
Suitable complexing agents for technetium and rhenium isotopes are Volker et al. (Appl.
Radio.Isot. 1982, 33; 891) and Trounter et al. (J. Nucl. Med. 1980, 21; 443).
As mentioned, there are, for example, cyclic amines, but these have drawbacks,
Only after exceeding 9, technetium-99m is in a state capable of binding in high yield.
NTwoOTwoThe system is used in hospitals, but it has drawbacks and the corresponding metal complex
The body is not very stable in vivo. According to a study by Pillai and Troutner, the complex
Already after 1 hour in the serum up to 30% of the complexed metal is lost (Pillai, M.R.A.
utner, D.E. et al .; Inorg. Chem. 1990, 29; 1850).
For example, acyclic N such as HM-PAOFourThe major drawback of the system is the complex stability
Low quality. Tc-99m-HM-PAO is unstable (Ballinger, J.R.
et al., Appl. Radiat.Isot. 1991, 42; 315, Billinghurst, M.W. et al., Appl
.Radia.Isot. 1991, 42; 607), label and use within 30 minutes
To reduce the rate of disintegration products that differ from the drug mechanism and excretion.
There must be. Such radiochemical impurities make diagnosis difficult to identify.
Will be. These chelates or chelating agents are selective for other lesions
When combined with a substance that accumulates in the body, it cannot be separated with a simple drug, and is generally in vivo.
It will be distributed without any sign.
NTwoSTwoChelating agents (Bormans, G. et al .; Nuc. Med. Biol. 1990, 17; 499), for example
For example, ethylenedicysteine (EC; Verbruggen, A.M. et al .; J. Nucl. Med. 1992)
, 33, 551) satisfy the requirement of sufficient stability of the corresponding technetium-99m
However, the purity is 69% only after the pH of the complexing medium solution exceeds 9.
Radiation beyond
It is just enough to make a radiological diagnostic.
Conventionally known NThreeS system (Fritzburg, A .; European Patent EP 0 173 42)
4 and EP 0 250 013) form stable technetium-99m-complexes,
In order to produce a safe radiopharmaceutical, it must be heated to a temperature of about 100 ° C.
Demand for radiopharmaceuticals that specially accumulates in diseased tissue sites in the past years
Came. This is achieved because the complexing agent can be easily combined with a substance that selectively accumulates.
Then, it is when the excellent complexing properties are not lost. Functional groups on such molecules
Observation of a phenomenon in which the stability of the complex is reduced when a complexing agent is combined using
Prior attempts to bind chelating agents to substances that selectively accumulate
Seem to be difficult to add, but this is a diagnostically unacceptable amount of isotope from the conjugate
This is because the body is released into the living body (Brechbiel, M.W. et al .; Inorg. Chem. 1).
986, 25, 2772). Therefore, a bifunctional complexing agent is synthesized to produce the desired metal ion
Functional groups that bind to the molecule and (other, some) agents that bind to molecules that selectively accumulate
It is necessary to divide into Noh. With such bifunctional ligands,
If the isotope or rhenium isotope is so-called pre-labeled,
It becomes possible to make a special chemical bond to a body substance as defined.
In European patents EP 0 247 866, EP 0 188 256 and EP 0 200 492
Some chelating agents that bind to antibodies and fatty acids are described. However
As the chelating agent, the NTwoSTwoSystem is used, which is stable
Unsuitable due to low potency. The substance that accumulates selectively depends on its properties and the accumulator.
The lipophilicity and membrane permeability can be changed by changing the chelating agent that has binding ability because the structure is greatly different.
Conforms to the physiological requirements of the binding partner
More is needed.
The challenge, therefore, is to find a complex or complexing agent that overcomes the shortcomings of the state of the art.
Based on the
-The corresponding complexing agents and their respective metal oxides / salts at physiological pH values
Manufactured from
-The corresponding complexing agents and their respective metal oxides at low temperatures, preferably at room temperature.
Manufactured from food / salt,
-High stability of the complex even under in vivo conditions,
-To exhibit high selectivity or tissue / organ properties.
In addition, the complex must generally have the requirements for pharmaceuticals,
This includes, for example, good compatibility (ie, no side effects), high solubility and completeness.
Excretion.
This problem is solved by the present invention.
The compounds represented by the general formula I are excellent as radiodiagnostic agents and radiotherapeutic agents.
Solstice was found to be suitable for its production:
Where:
V1, VTwo, VThree, VFourAre each independently a carbonyl group,
CHCH (COOH) —group or —CHTwo-Represents a group,
X1Is a hydrogen atom and, if necessary, a carboxyl group, an amino group or thiocyanate
C substituted with an acid group1-C12An alkyl residue or atomic number of 43, 45, 46
, 75, 82 or 83 represents the metal ion equivalent of the radioactive metal ion of the element,
XTwo, XThreeIs the emission of hydrogen atoms or elements with the above atomic numbers independently
Represents the metal ion equivalent of the reactive metal ion,
n, m, p represent the numbers 0 or 1, where m + n = 1
R1Represents a hydrogen atom, a carboxyl group or a group of -UZ, wherein U is
Direct bond, linear or branched, saturated or unsaturated C1-C20-An alkylene residue
Represents an alkylene residue, if desired, a maleic imide residue,
Substituted with a mid residue, if necessary, from 1 to 5 fluorine, amino or nitro groups
Phenyl residue, one or two imino groups, phenylene group, phenyleneoxy
Group, phenyleneamino group, amide group, hydrazide group, carbonyl group, ureide group
, Thioureido group, thioamide group, ester group, 1-2 oxygen atoms, sulfur atom
And / or a nitrogen atom and, if necessary, 1 to 5 hydroxy groups, mercapto
Group, oxo group, thioxo group, carboxy group, alkyl carboxylic acid group, ester group
, A thiocyanate group and / or an amino group, and Z is a hydrogen atom, an amino acid residue.
Group, peptide residue, polynucleotide residue or steroid residue or necessary field
Amino acid residues, peptide residues, polynucleotide residues
Or a functional group to which a steroid residue is bound,
RTwoIs a linear or branched C-COOH- group, if necessary.1
-CTen-Alkyl residue, C7-C12-Represents an aralkyl residue or an aromatic compound,
This may be a chlorine or bromine atom, a thiocyanate group, a methyl group,
Substituted by a carboxyl group, a carboxyl group and / or a methoxy group,
RFourRepresents a hydrogen atom or a carboxyl group;1Is a hydrogen atom
Represents a group of -UZ when meaning a carboxyl group, wherein U and
Z has the meaning described above,
RThreeIs the hydrogen atom, the metal ion equivalent of the element with the atomic number described above,
Fluoroacetate residue, acetate residue, benzoate residue, C1-C6-Reed
Residue, benzoyl residue, hydroxyacetyl residue, acetamidomethyl residue,
If desired, chlorine or bromine, methyl, ethyl, carboxy and
And / or methoxy substituted benzoic acid residues, p-methoxybenzyl residues,
Toxic ethyl residue, SH-protecting group,
XTwo, XThreeIs a hydrogen atom, X1Is a hydrogen atom or optionally substituted C1-C12−
When representing an alkyl residue, it represents a residue of formula II:
Where V1, VTwo, VThree, VFour, X1, XTwo, XThree, N, m, p, R1, RTwo
And RFourHas the meaning described above,
Where at least one and up to two residues V1, VTwo, VThree, VFourIs Cal
Represents a bonyl group.
The complexing agent (chelating agent) of the invention, ie, X1, XTwo, XThreeOr RThreeIs a metal
Compounds of general formula I which have the above-mentioned meaning except that they are on-equivalent, are
It meets the characteristics of the requirements described in. In particular, the features are usually
Complex at the physiological pH and low temperature of
is there. Therefore, these substances are particularly suitable for daily use in hospitals.
During the complex formation process, RThreeIs a dimer chelator meaning a residue of general formula II?
RThreeMeans a metal ion equivalent, a monomeric metal complex of the general formula I is formed.
Element having atomic number 43, 45, 46, 75, 82 or 83 as a metal ion
Radioactive metal ions, such as the radioactive isotope technetium-99m, rhodium
-103, Palladium-109, Reniu
-186, lead-212 and bismuth-212 are used where the metal isotopes
The choice depends on the desired application. Te as an element of the metal complex according to the invention
Knetium and rhenium are superior.
The complex represented by the general formula I according to the invention is a gamma ray such as Tc-99m.
Single-photon emission computed tomography (SPE)
CT).
Complexes of the general formula I according to the invention are, for example, Bi-211, Bi-212,
Bi-213, Bi-214 emitting isotopes emitting alpha particles or examples
For example, if it contains Re-186 or Re-188, use it for radiation therapy.
Can be.
V1And VFourIs a carbonyl group, VTwoAnd VThreeIs -CHTwo-Groups and
The compounds of the general formula I according to the invention are superior when p represents the number 0.
R1Include hydrogen or carboxylic acid groups and especially -U-Z groups, wherein Z is
A hydrogen atom, preferably a biomolecule or a biomolecule with properties specific to the tissue or structural regime.
Represents a functional group present in the active form when necessary, and when desired through a functional group
This type of biomolecule can be bound.
Examples of biomolecules include amino acid residues, peptide residues or, for example, the well-known
Teroids-hormones (androgens, gestagens, estrogens, cholesterics)
, Chloric acid derivatives, pregnane, etc.) and RNA or DN
A and the like.
Examples of functional groups that bind to biomolecules when desired are -COOH, -SCN,-
OH, -Cl or -NHTwo-Groups. Such groups are, for example,
It can also exist as an active form, such as an imidoester or acid chloride.
U is a direct bond, preferably a linear or branched, saturated or unsaturated C1-C20
Represents an alkylene residue, where desired, the alkylene residue is a succinimide
Residue, if necessary substituted by 1 to 5 fluorine atoms, amino groups or nitro groups
Phenyl residue, one or two imino groups, phenylene groups, phenyleneoxy groups,
Phenyleneamino group, amide group, hydrazide group, carbonyl group, ureide group,
An ureido group, a thioamide group, an ester group, one or two oxygen atoms, a sulfur atom and
/ Or a nitrogen atom and, if necessary, 1 to 5 hydroxy groups, mercapto groups,
Oxo, thioxo, carboxy, alkylcarboxylic acid, ester,
It may contain an ocyanic acid group and / or an amino group.
When Z represents a biomolecule, residues U include the following groups:
-CHTwo-C6HFour-O-CHTwo-C6HFour−,
-CHTwo-C6HFour-O-CO-CFifteenH30−,
-CHTwo-C6HFour-O-CO- (CHTwo)Two-COO-,
-CHTwo-C6HFour-O-CHTwo-COO-C6HFour-NH-
-CHTwo-C6HFour-O-CHTwo-COO-,
− (CHTwo)Five-COO- or -CHTwo-C6HFour-O- (CHTwo)Two-O- (CHTwo
)Two—O— groups.
When Z means hydrogen, residues -UZ include the following groups:
-CHTwo-C6HFour-O-CHTwo-COO-C6FFive,
-CHTwo-C6HFour-O-CHTwo-C6HFive,
-CHTwo-C6HFour-O-CHThree,
-CHTwo-C6HFour-OC6HThree,
-CHTwo-C6HFour-OC12Htwenty fiveOr
-CHTwo-C6HFour-O-CO-CFifteenH31Group.
When Z is necessary, it means an active functional group.
Examples include:
-CHTwo− (CHTwo)Four−NCS,
-CHTwo-C6HFour-O-CO- (CHTwo)Two-COOH,
-CHTwo-C6HFour-O-CHTwo-COO-C6HFour-NHTwo,
-CHTwo-C6HFour-O-CHTwo-COO-C6HFour-NOTwo,
-CHTwo-C6HFour−NCS,
-CHTwo-C6HFour-O- (CHTwo)Two-O- (CHTwo)Two-OH or
-CHTwo-C6HFour-O-CHTwoA group of -COOH,
That is, Z is -NCS, -COOH, -NHTwo, -NOTwo, -OH or
Represents a group.
RTwoAs an example of -C6HFour-NCS or -C6HFour-COOH group, especially
-CHThreeGroups or phenyl rings.
RThreeTo give an example
a) For complexing agents: -SH protecting group, for example -CO-CHThree,
-CO-C6HFive, -CO-CFThreeOr -C (C6HFive)ThreeOr a residue of the general formula II
Group, where V1, VTwo, VThree, VFour, X1, XTwo, XThree, N, m, p, R1, RTwo
And RFourHas the above meaning,
b) In the case of the inventive complex: one of the residues mentioned above, but excluding the residue of the general formula II
.
RThreeIndicates the metal ion equivalent of the radioactive metal ion of the element having the above atomic number.
Can be added.
X in the case of a complexing agentTwo, XThreeIs a hydrogen atom and X1Is a hydrogen atom or required
If substituted C1-C12-An alkyl residue, in the case of a complex,
Residue X depending on the oxidation stage of the metal1, XTwo, XThreeOr RThreeAt least two are metal
Mean ion equivalent.
RFourRepresents a hydrogen atom or a carboxyl group. RFourIs the meaning that U and Z have previously listed
Sometimes represents -UZ, where there are always two residues R1Or RFourAt most one is a group -UZ
Means According to the invention, RFourAre compounds that represent hydrogen.
The indices m and n represent the numbers 0 or 1. When synthesizing the complexing agent of the invention,
The sum of m and n is always set to 1 since a compound of the body may be formed.
The invention also relates to a complexing agent of the invention and a method for producing the complex, wherein
Various reaction pathways are taken in synthesizing the reagents, depending on the desired target structure
. Some typical synthetic methods are described below.
It is described in the examples. Other complexing agents are prepared analogously to the synthetic route described.
.
1. R1To -OC6HFour-CHTwo-To prepare ligands containing groups,
It is preferred to start with the ester, to protect the amino group of tyrosine.
First of all, the reagent Z1-Cl, where Z1Is any
An amino protecting group, preferably a benzyloxycarbonyl group (hereinafter referred to as Z-group)
Attached). Subsequent conversion of phenolic hydroxyl groups to alkyl iodides
Thus, alkylation is carried out by a well-known method, and the amino protecting group is removed by acidification.
Then, for example, tosylation is performed using toluene sulfonic acid chloride. Like this
The resulting intermediate product is treated with an amino group of the ester function using ethylenediamine.
Perform lysis. Subsequent invention by 2-acetylmercaptosuccinic anhydride
To a complexing agent, but both types of isomers are always obtained in the final reaction step.
You.
2. R1To -O-CO-CHTwo-OC6HFour-CHTwo-A ligand of the invention containing a group
The preparation of the compound begins with the corresponding tyrosine ester as described above.
Ru Z1-Preparation of the protected compound. Subsequent blocking of the phenolic hydroxyl group
Aminoprotecting groups are alkylated with t-butyl acetic acid in a known manner.
To desorb. Tosylation and aminolysis of the ester function is performed as described in 1.
This is carried out using tylenediamine, followed by reaction with chloroacetyl chloride.
Chlorine is reacted in a well-known manner with potassium thioacetate or sodium thioacetate.
Substituted, the t-butyl ester is acidified and saponified. If you want
Activated carboxylic acid groups with hydroxysuccinimide, followed by
With the desired biomolecules.
3. R1Is SCN-C6HFour-CHTwoThe ligand of the invention representing the residue is first p-nitro
Manufactured by tosylating the amino group of rophenylalanine ester by a well-known method
can do. Subsequently, the nitro group is hydrogenated to obtain the aromatic amino group.
Is protected, for example, by reaction with benzyl chloroformate. In this reaction process
Subsequently, aminoylation of the ester function with ethylenediamine was performed as described in the previous example.
The cis is performed with S-protected mercaptoacetic acid. As a result, benzyloxyca
The rubonyl group is eliminated. Introduction of isothiocyanic acid group is carried out by reacting with thiophosgene.
Do.
4. X1Is a glycine ester.
The product is prepared by tosylation of the amino group of toluene with toluenesulfonic acid chloride. Continue
To carry out aminolysis to react the ester function with ethylenediamine. Obtained
The free amino group is a t-butoxycarbonyl group (hereinafter, referred to as a BOC group)
A method well known by alkyl iodides where the nitrogen protected with a tosyl residue is substituted with a tosyl residue
For N-alkylation. After the removal of the BOC-group, 2-acetylmercaptocoha
Reaction with citric anhydride, where again a mixture of isomers is obtained.
5. R1Is an aminobutyl residue, the ligand of the invention has a nitrogen atom of BOC-
The primary amino group remaining on the lysine ester protected with the group is first tosylated and
This can be obtained by subsequent aminolysis reaction with ethylenediamine.
it can. Subsequently, 2-acetylmercaptosuccinic anhydride is reacted (here, different).
A mixture of the active compounds is formed), and the amino protecting group is eliminated by a known method.
6. RTwoThe ligands of the invention wherein the contains an isothiocyanatophenyl residue are
Reaction of synmethyl ester with nitrobenzenesulfonyl chloride, followed by
Toro group is reduced and the generated amino group is retained.
Obtained by guarding. The intermediate compound thus obtained is treated with ethylenediamine.
Aminolysis followed by reaction with S-protected mercaptoacetic acid. Next
The elimination of the (BOC-) protecting group is performed by a well-known method. The free amino group is followed by
React with thiophosgene to convert to the corresponding isothiocyanic acid group.
At least two residues X1, XTwo, XThreeAnd / or R which means metal ion equivalentThree
The metal complex of the invention represented by the general formula I having the general formula I is produced by a known method.
A complexing agent (obtained as described above) with a reducing agent, preferably tin chloride
Or add tin (II) salts such as tin tartrate, if necessary, and
Buffer (eg, tromethamine), small amount of electrolyte (eg, sodium chloride)
Pass through herbal medicines, including stabilizers (eg, gluconate, phosphate or phosphonate).
The commonly used additives are added and dissolved in the aqueous medium, followed by sterile filtration. For example
In the case of short-lived metal isotopes such as the isotope Tc-99m, use this solution before use.
In each case directly with the desired metal ions. For long-lived metal isotopes
The reaction with metal salts / oxides can be carried out by the radiopharmaceutical manufacturer in advance.
You. For complete metal isotope complexation, the complexing agent is usually at least 100
In other words, the agent of the invention contains a metal in addition to the desired metal complex.
A complexing agent, which is preferably added in the form of a potassium salt.
Reactive solutions containing the above-mentioned metal complexes are, in principle, without further treatment.
Can be used immediately.
In particular, technetium has several oxidation stages (+7 to -1),
It is effective to add a stabilizer to the forming agent. Radionuclides are complexed by stabilizers.
It is kept stable until it completely reacts with the agent (ligand). The stabilizer is a tiger
Transfer ligand or complement
Known as co-ligands, metals are initially complexed in a precisely defined oxidation step.
And then ligand exchange for ligands (complex forming agents)
). Examples of auxiliary ligands include gluconeheptonic acid, tartaric acid, citric acid.
There are acids (including these salts) or substances well known to the expert.
If desired, a pharmaceutically acceptable radioactive carrier substance may be added to the resulting metal complex.
Add. This radioactive carrier material is compatible with radiopharmaceuticals used in the form of injection, inhalation, and foraging.
To exhibit desirable properties. As a carrier substance, for example, HSA, for example
Tris (hydroxymethyl) aminoethane (or its salt), phosphate,
Aqueous solutions of phosphates, bicarbonates, etc., sterile water, saline, isotonic chloride
Liquid or bicarbonate ion solution or Ca2+, Na+, K+And Mg2+Such as normal
There are plasma ions.
When applied to the living body in nuclear medicine, the drug of the invention is 10-Five~ 5 × 10Fournmol / kg body weight,
Preferably 10-3~ 5 × 10TwoThe amount of nmol / kg body weight (for metal complex) is metered
You. The radioactivity required to use for diagnosis is once based on the average weight of 70 kg
Per dose of 1.85 MBq to 1.85 GBq. Administration is usually by vein, internal artery, peritoneum or
The injection is performed by injecting 0.1 to 2 ml of the drug solution of the present invention into the tumor. Superior is intravenous
It is.
Metal complexes of the invention having metal ions of the above elements and pharmaceuticals prepared from them
The features are excellent compatibility and high stability in vivo. Features of the complexing agent of the invention
Has the ability to facilitate labeling, ie, the desired metal at room temperature and neutral pH.
It can complex at a high yield.
The following examples explain the subject of the invention in detail, but the subject is
It is not limited.Example 1
a) N-benzyloxycarbonyl-tyrosine methyl ester
97.6 g (0.5 mol) of tyrosine methyl ester was suspended in 500 to 1000 ml of dichloromethane.
Benzyl chloroformate dissolved in 100 ml of dichloromethane at room temperature in a cloudy solution
86 g of solution are added. Subsequently, slowly drop 51 g of triethylamine while cooling.
Lower and stir overnight. The mixture is concentrated on a rotary evaporator at 40 ° C. and the residue
The sample is taken in 750 ml of tOAc and the insoluble matter is filtered. Wash the filtrate three times with saturated saline
, Drying, evaporation and concentration, and recrystallization.
Yield: 72%
Calculated value: 65.64% carbon 5.82% hydrogen 4.25% nitrogen
24.29% oxygen
Experimental value: 65.47% carbon 5.98% hydrogen 4.02% nitrogen
b) N-benzyloxycarbonyl-2-[(4-hexyloxy) benzyl]
-2-Aminoacetic acid methyl ester
3.29 g (10 mmol) of the compound prepared according to Example 1a) in 50 ml of DMF
To the solution was added 1.12 g (10 mmol) of potassium tert-butylate at room temperature.
10 ml of a DMF solution containing 2.12 g (10 mmol) of hexyl iodide was added dropwise at 110 ° C for 3 hours.
Heat to Cool to room temperature, pour onto ice, extract with dichloromethane, several times with water
Wash, dry, filter and concentrate by evaporation. Silica gel column (CHTwoClTwo/ EE19:
Chromatography in 1) leaves 1.8 g of a pale yellow oil.
Yield: 44%
Calculated value: carbon 69.71% hydrogen 7.56% nitrogen 3.39%
19.35% oxygen
Experimental value: carbon 69.54% hydrogen 7.69% nitrogen 3.13%
c) 2-[(4-hexyloxy) benzyl] -2-aminoacetic acid methyl ester
Z prepared according to Example 1b)1-Protected compound 4.14 g (10 mmol) of acetic acid
50 ml of the ester solution are brought to 50 ° C. in the presence of 1.5 g (10%) of palladium on activated carbon.
Hydrogenation with hydrogen. After completion of the reaction, the catalyst is filtered to remove the solvent.
2.7 g of a colorless oil remain.
Yield: 97%
Calculated value: carbon 68.79% hydrogen 9.02% nitrogen 5.01%
17.18% oxygen
Experimental value: carbon 68.64% hydrogen 9.11% nitrogen 5.09%
d) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-hexyloxy) benzyl] -2
-Aminoacetic acid methyl ester
8.38 g (30 mmol) of the amine prepared according to Example 1c) are
Toluenesulfonic acid dissolved in 0 ml and dissolved in 30 ml of dichloromethane at 0 ° C
5.72 g of chloride are added. 3.0 g of triethylamine was added dropwise while stirring vigorously at 0 ° C.
And stir at room temperature for 1 hour. After complete reaction, add ice water and add dichloromethane.
Extract several times. Combine the organic extracts twice with 10% cold HCl, 10% NaHC
OThreeWash three times with solution and twice with saturated NaCl solution. Remove solvent by drying
Chromatography (silica gel, CHTwoClTwo).
Yield: 60%
Calculated value: 63.72% carbon 7.21% hydrogen 3.23% nitrogen
18.45% oxygen 7.40% sulfur
Experimental value: 63.48% carbon 7.52% hydrogen 3.02% nitrogen
7.25% sulfur
e) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-hexyloxy) benzyl] -2
-Aminoacetic acid [N- (2-aminoethyl)] amide
1 ml of a water-free dichloromethane solution of 1.2 g (20 mmol) of ethylenediamine
In addition, 433 mg (1 mmol) of the tosyl glucine ester prepared according to Example 1d)
1) Slowly drop 1 ml of water-free dichloromethane solution and boil under reflux
You. After the completion of the reaction, the mixture is evaporated in vacuo and the residue is chromatographed (Si
Ricagel, MeOH)
Yield: 42%
Calculated value: 62.45% carbon 7.64% hydrogen 9.10% nitrogen
13.864% oxygen 6.95% sulfur
Experimental value: carbon 62.36% hydrogen 7.81% nitrogen 8.94%
6.80% sulfur
f) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-hexyloxy) benzyl] -2
-Aminoacetic acid-N- {2-N [(3-carboxy-2-mercaptoacetyl-1
-Oxopropyl)] aminoethyl diamide
1.00 g (2.2 mmol) of the amine prepared according to Example 1e) in pyridine / DM
0.38 g (2.2 mm) of 2-acetylmercaptosuccinic anhydride was added to 10 ml of F (50:50) solution.
Mol) and stirred at room temperature for 4 hours. Subsequently, the solvent is removed, and the residue is
Collected in Cl and CHTwoClTwoExtract with Flash chromatography
420 mg of yellow oil remains.
Yield: 31%
Calculated value: 56.67% carbon 6.50% hydrogen 6.61% nitrogen
20.13% oxygen 10.09% sulfur
Experimental value: Carbon 56.41% Hydrogen 7.01% Nitrogen 6.43%
9.90% sulfur
g) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-hexyloxy) benzyl] -2
-Aminoacetic acid-N- {2-N [(3-carboxy-2-mercaptoacetyl-1
-Oxopropyl)] aminoethyldiamide Tc-99m-complex
1 mg of the compound prepared according to Example 1f) is dissolved in 100 μl of EtOH. this
50 μl of the solution are added to 250 μl of 0.1 M phosphate buffer, pH 8.5, followed by 99m-T
100 μl of c-gluconate solution is added and left for 15 minutes. HPLC labeling yield
Ask for.Example 2
a) N-benzyloxycarbonyl-2-[(4-methyloxy) benzyl]-
2-aminoacetic acid methyl ester
3.29 g (10 mmol) of the alcohol prepared according to Example 1a) are added to 50 ml of DMF
And 1.12 g (10 mmol) of potassium tert-butylate were added at room temperature.
Subsequently, 10 ml of a DMF solution containing 1.42 g (10 mmol) of methyl iodide was added dropwise to the solution at 110 ° C.
Heat to After complete reaction, cool to room temperature, pour on ice and add dichloromethane.
Extract, wash with water several times, dry, filter and evaporate. Column chromatography
(Silica gel, CHTwoClTwo/ EE 19: 1) leaves 1.92 g of oil.
Yield: 56%
Calculated value: 66.46% carbon 6.16% hydrogen 4.08% nitrogen
23.30% oxygen
Experimental value: 66.18% carbon 6.41% hydrogen 3.97% nitrogen
b) 2-[(4-methyloxy) benzyl] -2-aminoacetic acid methyl ester
Z prepared according to Example 2a)1-3.43 g of protected compound (10
Mmol) in a 50 ml acetate solution containing 1.5 g (10%) of palladium on activated carbon.
Hydrogenation with hydrogen at room temperature in the presence. After the reaction is completed, the catalyst is filtered and the solvent
Is removed.
Yield: 98%
Calculated value: 63.14% carbon 7.23% hydrogen 6.69% nitrogen
22.94% oxygen
Experimental value: Carbon 62.91% Hydrogen 7.36% Nitrogen 6.50%
c) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-methyloxy) benzyl] -2-
Aminoacetic acid methyl ester
6.28 g (30 mmol) of the amine prepared according to Example 2b)
0 ml and dissolve 5.72 g of toluenesulfonic acid chloride in dichloromethane at 0 ° C.
Dissolve in 30 ml and add. 3.0 g of triethylamine was added dropwise while stirring vigorously at 0 ° C.
And stir at room temperature for 1 hour. After complete reaction, add ice water and add dichloromethane.
Extract several times. Combine the organic extracts twice with 10% cold HCl, 10% NaHC
OThreeWash three times with solution and twice with saturated NaCl solution. Remove solvent by drying
.
Yield: 76%
Calculated value: 59.49% carbon 5.82% hydrogen 3.85% nitrogen
22.01% oxygen 8.82% sulfur
Experimental value: carbon 59.32% hydrogen 6.03% nitrogen 3.66%
8.64% sulfur
d) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-methyloxy) benzyl] -2-
Aminoacetic acid [N- (2-aminoethyl)] amide
Water-free dichloromethane solution of ethylenediamine 600mg (10mmol) 1m
l does not contain 363 mg (1 mmol) of the ester prepared according to Example 2c) in water
Slow down 1 ml of dichloromethane solution
Drop slowly and boil under reflux. After completion of the reaction, evaporate and concentrate in vacuo.
The mixture is stirred at room temperature for 2 hours. Remove the solvent and recrystallize the residue
.
Yield: 49%
Calculated: 58.29% carbon 6.44% hydrogen 10.73% nitrogen
16.35% oxygen 8.19% sulfur
Experimental value: Carbon 57.89% Hydrogen 6.84% Nitrogen 10.01%
7.52% sulfur
e) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-methyloxy) benzyl] -2-
Aminoacetic acid-N- {2-N [(3-carboxy-2-mercaptoacetyl-1-
Oxopropyl)] aminoethyldiamide
941 mg (2.2 mmol) of the amine prepared according to Example 2d) in pyridine / DM
0.38 g (2.2 mmol) of 2-acetylmercaptosuccinic anhydride was added to 10 ml of F (50:50) solution.
And stirred at room temperature for 4 hours. Subsequently, the solvent was removed and the residue was treated with 0.5N HCl.
Collected in CHTwoClTwoExtract with Yellow after flash chromatography
905 mg of a colored oil remain.
Yield: 73%
Calculated value: 53.08% carbon 5.52% hydrogen 7.43% nitrogen
22.63% oxygen 11.34% sulfur
Experimental value: 52.31% carbon 5.45% hydrogen 7.06% nitrogen
11.61% sulfur
f) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-methyloxy) benzyl] -2-
Aminoacetic acid-N- {2-N [(3-carboxy-2-mercaptoacetyl-1-
Oxopropyl)] aminoethyldiamide Tc-99m-complex
1 mg of the compound prepared according to Example 2e) is dissolved in 100 μl of EtOH. this
Dilute 50 μl of the solution with 250 μl of EtOH and add to 50 μl of 0.1 M phosphate buffer pH 8.5.
Then, 100 μl of 99m-Tc-gluconate solution is added and left for 15 minutes
You. After filtration, the labeling yield is determined by HPLC.Example 3
a) N-benzyloxycarbonyl-2-[(4-dodecyloxy) benzyl]
-2-Aminoacetic acid methyl ester
3.29 g (10 mmol) of the alcohol prepared according to Example 1a) in DMF 5
To 12 ml of potassium tert-butylate at room temperature was added 1.12 g (10 mmol).
A solution of 3.55 g (12 mmol) of dodecyl bromide in 10 ml of DMF was added dropwise and the mixture was heated at 110 ° C. for 3 hours.
heat. It is then cooled to room temperature, poured onto ice, extracted with dichloromethane, and several times with water.
Wash, dry, filter and concentrate by evaporation. SC (silica gel, CHTwoClTwo/ EE1
9: 1) leaves 2.2 g of the desired material.
Yield: 44%
Calculated value: carbon 72.40% hydrogen 8.71% nitrogen 2.81%
16.07% oxygen
Experimental value: carbon 72.08% hydrogen 8.85% nitrogen 2.68%
b) 2-[(4-dodecyloxy) benzyl] -2-aminoacetic acid methyl ester
Z prepared according to Example 3a)1-4.98 g (10 mmol) of the protected compound was treated with acetic acid
At 50 ° C. in the presence of 1.5 g (10%) of palladium on activated carbon in 50 ml of ester solution.
And hydrogenate with hydrogen. After completion of the reaction (4 hours), the catalyst was filtered and the solvent was removed.
Leave.
Yield: 91%
Calculated value: carbon 72.69% hydrogen 10.26% nitrogen 3.85%
13.20% oxygen
Experimental value: 72.53% carbon 9.98% hydrogen 3.82% nitrogen
c) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-dodecyloxy) benzyl] -2
-Aminoacetic acid methyl ester
10.91 g (30 mmol) of the amine prepared according to Example 3b) are
Toluenesulfonic acid dissolved in 50 ml and dissolved in 30 ml of dichloromethane at 0 ° C
5.72 g of chloride are added. 3.0 g of triethylamine was added dropwise while stirring vigorously at 0 ° C.
And stir at room temperature for 1 hour. After complete reaction, add ice water and add dichloromethane.
Extract several times. Combine the organic extracts twice with 10% cold HCl, 10% NaHC
OThreeWash three times with solution and twice with saturated NaCl solution. Remove solvent by drying
Chromatography (silica gel, CHTwoClTwo).
Yield: 75%
Calculated value: carbon 67.28% hydrogen 8.37% nitrogen 2.71%
15.45% oxygen 6.19% sulfur
Experimental value: 66.96% carbon 8.26% hydrogen 2.60% nitrogen
6.11% sulfur
d) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-dodecyloxy) benzyl] -2
-Aminoacetic acid [N- (2-aminoethyl)] amide
1.92 mg (31.9 mmol) of ethylenediamine in dichloromethane without water
20 ml contain 3.3 g (6.38 mmol) of the ester prepared according to Example 3c) in water
10 ml of neat dichloromethane solution are added dropwise and boiled under reflux for 4 hours. End of reaction
Thereafter, the mixture is concentrated by evaporation in a vacuum, and the residue is recrystallized. 2.3 g of white crystals remain.
Yield: 80%
Calculated value: 66.02% carbon 8.68% hydrogen 7.70% nitrogen
Oxygen 11.73% sulfur 5.86%
Experimental value: 65.88% carbon 8.80% hydrogen 7.59% nitrogen
5.76% sulfur
e) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-dodecyloxy) benzyl] -2
-Aminoacetic acid-N- {2-N [(3-carboxy-2-mercaptoacetyl-1
-Oxopropyl)] aminoethyl diamide
1.00 g (1.8 mmol) of amine prepared according to Example 3d) in pyridine / DM
0.32 g (1.8 mmol) of 2-acetylmercaptosuccinic anhydride was added to 10 ml of F (50:50) solution.
And stirred at room temperature for 4 hours. Subsequently, the solvent was removed, and the residue was 0.5 N HC
l to CHTwoClTwoExtract with Flash chromatography (EtOA
c / MeOH 9: 1) leaves 420 mg of a yellow oil.
Yield: 32%
Calculated value: carbon 60.06% hydrogen 7.42% nitrogen 5.84%
17.78% oxygen 8.91% sulfur
Experimental value: Carbon 59.76% Hydrogen 7.61% Nitrogen 5.77%
8.78% sulfur
f) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-dodecyloxy) benzyl] -2
-Aminoacetic acid-N- {2-N [(3-carboxy-2-mercaptoacetyl-1
-Oxopropyl)] aminoethyldiamide Tc-99m-complex
1 mg of the compound prepared according to Example 3e) is dissolved in 100 μl of EtOH. this
50 μl of the solution are added to 250 μl of 0.1 M phosphate buffer, pH 8.5, followed by 99m-Tc
Add 100 μl of gluconate solution and leave for 15 minutes. Labeling yield by HPLC
Ask.Example 4
a) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-benzyloxy) benzyl] -2
-Aminoacetic acid-N- {2-N [(3-carboxy-2-mercaptoacetyl-1
-Oxopropyl)] aminoethyl diamide
Acetyl mercapto succinic anhydride 3.48 g (20 mmol) in THF solution 50 ml
4.68 mg (10 mmol) of the amino compound prepared according to Example 16b)
150 ml of the F solution is slowly added dropwise and stirred overnight. Followed by crystallization at -20 ° C
. 2.8 g of white crystals remain.
Yield: 44%
Calculated value: 58.02% carbon 5.50% hydrogen 6.55% nitrogen
19.95% oxygen, 9.99% sulfur
Experimental value: 57.80% carbon 5.72% hydrogen 6.51% nitrogen
9.85% sulfur
b) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-benzyloxy) benzyl] -2
-Aminoacetic acid-N- {2-N [(3-carboxy-2-mercaptoacetyl-1
-Oxopropyl)] aminoethyldiamide Tc-99m-complex
1 mg of the substance prepared according to Example 4a) is dissolved in 100 μl of EtOH. This solution
50 μl of the solution was added to 250 μl of 0.1 M phosphate buffer at pH 8.5, followed by 99m-Tc
Add 100 μl of gluconate solution and leave for 15 minutes. Labeling yield after filtration
Is determined by HPLC.Example 5
a) Np-toluenesulfonyl- (4-nitrophenyl) alanine methyles
Tell
7.56 g (30 mmol) of 4-nitrophenylalanine methyl ester in 30 ml of water
Toluenesulfonic acid solution suspended in 20 ml of diethyl ether at 0 ° C was suspended.
Add 5.72 g of lid. 3.0 g of sodium carbonate without water while stirring vigorously at 0 ° C
Is added little by little within one hour and stirred overnight at room temperature. Add water and add ethyl acetate.
Extract with Combine the organic extracts twice with 10% cold HCl, 10% NaHC
OThreeWash three times with solution and twice with saturated NaCl solution. Remove solvent by drying
. 8.6 g of yellow crystals remain.
Yield: 76%
Calculated value: 53.96% carbon 4.80% hydrogen 7.40% nitrogen
25.37% oxygen 8.47% sulfur
Experimental value: 53.79% carbon 4.99% hydrogen 7.29% nitrogen
8.30% sulfur
b) Np-toluenesulfonyl- (4-aminophenyl) alanine methyles
Tell
Dissolve methanol in a suspension of 500 mg of Pd / C (10%) in 25 ml of methanol
Np-toluenesulfonyl- (4-nitrophenyl) alanine methyl ester
2.0 g and hydrogenate at 55 ° C. with hydrogen. Filtration and evaporation
1.4 g of white crystals remain.
Yield: 76%
Calculated value: 58.60% carbon 5.79% hydrogen 8.04% nitrogen
18.37% oxygen 9.20% sulfur
Experimental value: carbon 58.09% hydrogen 5.99% nitrogen 8.80%
9.01% sulfur
c) Np-toluenesulfonyl- {4- [N- (t-butyloxycarbonyl)
)] Aminophenyl} -alanine methyl ester
3.78 g (10 mmol) of the amino compound prepared according to Example 5b) and
Dissolve 3 g (30 mmol) of tylamine in 50 ml of dichloromethane and di-t-dicarbonate.
7.4 g (34 mmol) of butyl are added in small portions. (Gas generation!). Solution at room temperature 3
Stir for hours, then pour into ice water and extract three times with acetate. Organic extract
And washed three times with water and once with a saturated saline solution, and dried (MgSO 4).Four) 、 Evaporation concentration
Shrink and recrystallize.
Yield: 89%
Calculated value: carbon 58.91% hydrogen 6.29% nitrogen 6.25%
21.40% oxygen 7.15% sulfur
Experimental value: 58.12% carbon 6.69% hydrogen 6.21% nitrogen
6.59% sulfur
d) Np-toluenesulfonyl- {4- [N- (t-butyloxycarbonyl)
)] Aminophenyl} -alanine [N- (2-amino-ethyl)] amide
Water-free dichloromethane solution of 450 mg (7.5 mmol) of ethylenediamine 5
Add Np-toluenesulfonyl- {4- [N- (t-butyloxycarbonyl)
)] Containing 700 mg (1.6 mmol) of aminophenyl} -alanine methyl ester in water.
1 ml of dichloromethane solution was added dropwise and the mixture was boiled under reflux for 8 hours. End of reaction
After completion, evaporate in vacuo and concentrate the residue on silica gel (silica gel,
Ethyl acetate / MeOH 9: 1)
Yield: 85%
Calculated value: 57.97% carbon 6.77% hydrogen 11.76% nitrogen
16.79% oxygen 6.73% sulfur
Experimental value: 57.08% carbon 6.12% hydrogen 12.33% nitrogen
6.41% sulfur
e) Np-toluenesulfonyl- {4- [N- (t-butyloxycarbonyl)
)] Aminophenyl} -alanine [N- (chloroacetylaminoethyl)] ami
Do
4.77 g (10 mmol) of the amine prepared according to Example 5d in dichloromethane
To 10 ml of the solution, 1.24 g of chloroacetyl chloride dissolved in 5 ml of dichloromethane (11 ml)
) Was added dropwise at 0 ° C, followed by tris dissolved in 5 ml of dichloromethane.
2.02 g of ethylamine are slowly added dropwise (caution: generation of strong heat) and stirred overnight. Pull
Then add water and extract with EtOAc, wash with water in neutral, dry and evaporate.
Perform shrinkage. 2.77 g of white crystals remain.
Yield: 50%
Calculated value: 54.29% carbon 6.01% hydrogen 10.13% nitrogen
17.38% oxygen 5.80% sulfur
Experimental value: 53.76% carbon 5.78% hydrogen 9.66% nitrogen
5.92% sulfur
f) Np-toluenesulfonyl- {4- [N- (t-butyloxycarbonyl)
)] Aminophenyl} -alanine [N- (2- (acetylmercapto) acetyl]
Aminoethyl)] amide
553 mg (1 mmol) of the derivative prepared according to Example 5e and a catalytic amount of NaI
Is dissolved in 5 ml of water-free DMF and contains no water under an atmosphere of nitrogen.
238 mg (2 mmol) of potassium thioacetate dissolved in DMF was added dropwise, and 3 hours 11
Heat at 0 ° C. Allow the heated solution to cool to room temperature and place in 1N HCl (50 ml).
inject. Then extract with EtOAc, wash with water in neutral, dry, evaporate
And then chromatographed (silica gel, EtOAc / MeOH
9: 1).
Yield: 35%
Calculated value: 54.71% carbon 6.12% hydrogen 9.45% nitrogen
18.90% oxygen 10.82% sulfur
Experimental value: 54.40% carbon 6.45% hydrogen 9.25% nitrogen
10.04% sulfur
g) Np-toluenesulfonyl- {4-aminophenyl} -alanine- [N-
(2- (acetylmercapto) acetylaminoethyl)] amide hydrochloride
Np-toluenesulfonyl- {4- [N- (t-butoxycarbonyl) amido
Nophenyl} -alanine [N- (2- (acetylmercapto) acetylamino
[Tyl)] amide (85 mg) was dissolved in ethyl acetate (2 ml) in 3 M HCl solution and stirred at room temperature for 6 hours.
Mix. Removal of the solvent leaves 70 mg of white crystals.
Yield: 100%
Calculated value: 49.95% carbon 5.53% hydrogen 10.59% nitrogen
15.12% oxygen 12.12% sulfur
Experimental: 49.32% carbon 5.76% hydrogen 10.20% nitrogen
11.77% sulfur
h) Np-toluenesulfonyl- {4-isothiocyanatophenyl} -alani
-[N- (2- (acetylmercapto) acetylaminoethyl) amide
Np-toluenesulfonyl- {4-aminophenyl} -alanine- [N- (
2- (acetylmercapto) acetylaminoethyl)] amide hydrochloride (53 mg)
Dissolve 20 µl of triethylamine in 4 ml of dichloromethane, block moisture, and
A solution of 11.5 mg of thiophosgene dissolved in chloromethane was added dropwise and stirred at room temperature for 4 hours.
I do. Removal of the solvent leaves 45 mg of yellow crystals.
Yield: 84%
Calculated value: 51.67% carbon 4.90% hydrogen 10.48% nitrogen
14.96% oxygen 17.99% sulfur
Experimental value: carbon 50.99% hydrogen 5.15% nitrogen 10.21%
18.56% sulfurExample 6
a) Np-toluenesulfonyl- {4- [N- (t-butyloxycarbonyl)
)] Aminophenyl} -alanine- [N- (2- (benzoylmercapto) acetate
Tylaminoethyl)] amide
S-benzoyl-2-mercaptoacetic acid 2 mmol (394 mg), NEtThree4 mmol
(560 μl) and Np-toluenesulfonyl- {4- [N- (t-butoxycarbo)
Nyl) aminophenyl} -alanine- [N- (2-aminoethyl)] amide
Limol (953 mg) is mixed with 5 ml of dichloromethane and cooled to 10 ° C. Continue
1-benzotriazolyloxy-tris- (dimethylamino) -hexafluoro
2 mmol of phosphonium phosphonium chloride (hereinafter referred to as BOP-Cl)
509 mg), and the mixture was stirred for 4 hours while cooling with water. Then, water was added, and the mixture was added with 4N HCl.
To bring the pH to 1 to 1.5. Subsequently, it is extracted with dichloromethane, and the organic extract is extracted.
NaHCO togetherThreeWash with water and water, dry, evaporate and concentrate for chromatography
I can.
Yield: 60%
Calculated value: 58.70% carbon 5.85% hydrogen 8.56% nitrogen
17.10% oxygen 9.79% sulfur
Experimental value: 58.04% carbon 6.03% hydrogen 8.39% nitrogen
9.30% sulfur
b) Np-toluenesulfonyl- {4-aminophenyl} -alanine- [N-
(2- (benzoyl-mercapto) acetylaminoethyl)] amide hydrochloride
654 mg (1 mmol) of the protected amine prepared according to Example 6a) were dissolved
A freshly prepared solution of 3M HCl in EtOAc in 5 ml of EtOAc (10 ml, 30 mm
Mol) is added dropwise. Stir for 30 minutes at room temperature. Remove the solvent and leave the residue in a vacuum chamber
Dry in warm.
Yield: 98%
Calculated value: 54.86% carbon 5.29% hydrogen 9.48% nitrogen
13.53% oxygen 10.85% sulfur
Experimental value: 53.90% carbon 5.52% hydrogen 9.09% nitrogen
9.97% sulfur
c) Np-toluenesulfonyl- {4-isothiocyanatophenyl} -alani
N- [N- (2- (benzoylmercapto) -acetylaminoethyl)] amide
296 mg (0.5 mmol) of the title compound prepared according to Example 6b) and triethyl
Dissolve 200 μl of L-amine in 4 ml of dichloromethane and dissolve in a small amount of dichloromethane.
A solution of 115 mg of thiophosgene was added dropwise while excluding moisture, and the mixture was stirred at room temperature for 4 hours.
Removal of the solvent leaves a residue which is collected in chloroform and dissolved in 0.1% citric acid.
Wash with liquid, NaHCOThreeWash twice with solution and once with water. Dry and evaporate
This leaves 45 mg of yellow crystals.
Yield: 85%
Calculated value: 56.36% carbon 4.73% hydrogen 9.39% nitrogen
13.14% oxygen 16.12% sulfur
Experimental value: 56.31% carbon 4.98% hydrogen 9.08% nitrogen
17.01% sulfurExample 7
a) N- (3-nitrobenzenesulfonyl) glycine methyl ester
Dissolve 25.11 g (0.2 mmol) of glycine methyl ester in 500 ml of dichloromethane
3-nitrobenzene sulfone dissolved in 100 ml of dichloromethane at 0 ° C
44.32 g of acid chloride are added dropwise. Dissolve in 50 ml of dichloromethane while stirring vigorously at 0 ° C.
40 g of triethylamine thus obtained is added dropwise and stirred at room temperature for 1 hour. Completely reacted
Thereafter (DC control), add ice water and extract several times with dichloromethane. Organic extraction
Combine the effluents twice with 10% cold HCl, 10% NaHCO3ThreeSolution three times, Na
Wash twice with a saturated solution of Cl. The solvent is removed by drying.
Yield: 82%
Calculated value: 39.42% carbon 3.68% hydrogen 10.22% nitrogen
35.00% oxygen 11.69% sulfur
Experimental value: 40.31% carbon 3.37% hydrogen 9.89% nitrogen
11.04% sulfur
b) N- (3-aminobenzenesulfonyl) glycine methyl ester
2.74 g (10 mmol) of the nitro compound prepared according to Example 7a) were dissolved in glacial acetic acid.
Use hydrogen at room temperature in the presence of 1.5 g (10%) of palladium on activated carbon in 50 ml of liquid
And hydrogenate. After completion of the reaction, the catalyst is filtered and the solvent is removed.
Yield: 90%
Calculated value: carbon 44.26% hydrogen 4.95% nitrogen 11.47%
26.20% oxygen 13.13% sulfur
Experimental value: carbon 44.01% hydrogen 5.11% nitrogen 12.08%
12.76% sulfur
c) N-[(3-aminobenzenesulfonyl)] glycyl- [N '-(2-amido
Noethyl)] amide
2.5 g of a dichloromethane solution containing 2.2 g (36 mmol) of ethylenediamine without water
1 g of N- (3-aminobenzenesulfonyl) -glycine methyl ester (3.6 g
(Mmol) of 2.5 ml of a water-free dichloromethane solution was slowly added dropwise to the solution.
And boil. After completion of the reaction, evaporate in vacuo and concentrate the residue on chromatography.
Apply (silica gel, CHTwoClTwo/ MeOH 9: 1).
Yield: 76%
Calculated value: carbon 44.11% hydrogen 5.92% nitrogen 20.57%
17.63% oxygen 11.78% sulfur
Experimental value: 43.09% carbon 6.41% hydrogen 21.82% nitrogen
10.68% sulfur
d) N-[(3-aminobenzenesulfonyl) glycyl- {N "-[(acetyl
Mercapto) acetyl (2-aminoethyl) amide
272 mg (1 mmol) of the amine prepared according to Example 7c) in water-free T
SATA (manufactured by SIGMA Chemie, 1994; A)
9043) 250 mg (1.08 mmol) of a THF solution is humidified under an argon atmosphere.
And slowly add dropwise and stir at 0 ° C for 2 hours, then stir at room temperature for 12 hours
I do. The solvent is removed and the residue is chromatographed (silica gel, CHTwo
ClTwo/ MeOH 9: 1).
Yield: 60%
Calculated value: 43.29% carbon 5.19% hydrogen 14.42% nitrogen
Oxygen 20.59% Sulfur 16.51%
Experimental value: Carbon 42.45% Hydrogen 5.23% Nitrogen 15.64%
15.36% sulfur
e) N-[(3-isothiocyanatobenzenesulfonyl)] glycyl- {N "-
[(Acetylmercapto) acetyl]-(2-amino
Ethyl) amide
N-[(3-aminobenzenesulfonyl) glycyl- {N "-[(acetyl
(Rucapto) -acetyl]-(2-aminoethyl) amide 200 mg and triethyl
Dissolve 20 μl of amine in 4 ml of dichloromethane and dissolve in a small amount of dichloromethane.
65 mg of thiophosgene was added dropwise while excluding moisture, and stirred at room temperature for 4 hours. Remove solvent
On removal, a residue remains, which is collected in chloroform and washed with 0.1% citric acid solution.
, NaHCOThreeWash twice with solution and once with water. Yellow when dried and evaporated
197 mg of crystals remain.
Yield: 89%
Calculated value: 41.85% carbon 4.21% hydrogen 13.01% nitrogen
18.58% oxygen 22.35% sulfur
Experimental value: 40.44% carbon 3.93% hydrogen 12.57% nitrogen
23.66% sulfurExample 8
a) N-benzyloxycarbonyl-Ot-butyloxycarbonylmethyl-
(Tyrosine methyl ester)
Z prepared according to Example 1a)1-3.29 g of protected tyrosine methyl ester in water
1.12 g of potassium tert-butyrate dissolved in DMF free from. 30 minutes
Thereafter, a solution of 1.95 g of bromoacetic acid-t-butyl ester was added dropwise, and the temperature was raised to 110 ° C for 4 hours.
Heat and subsequently stir at room temperature for 4 hours. Pour the mixture into water and add CHTwoClTwoExtract with
Wash, dry, and evaporate. Column chromatography (silica gel
, CHTwoClTwo/ EE 19: 1) leaves 2.5 g of a yellow oil.
Yield: 57%
Calculated value: carbon 65.00% hydrogen 6.59% nitrogen 3.16%
25.25% oxygen
Experimental value: 64.65% carbon 6.82% hydrogen 3.09% nitrogen
b) O- (t-butyloxycarbonylmethyl) -tyrosine methyl ester
Z prepared according to Example 8a)1-1.5 g (3.4 mmol) of protected compound in acetic acid
At 50 ° C. in the presence of 1.5 g (10%) of palladium on activated carbon in 50 ml of ester
And hydrogenate with hydrogen. After completion of the reaction, the catalyst is filtered and the solvent is removed. colorless
1.0 g of oil remains.
Yield: 99%
Calculated value: 62.12% carbon 7.49% hydrogen 4.53% nitrogen
25.86% oxygen
Experimental value: Carbon 61.88% Hydrogen 7.67% Nitrogen 4.47%
c) N-toluenesulfonyl-Ot-butyloxycarbonylmethyl-tyrosi
Methyl ester
Ot- (butyloxycarbonylmethyl) -tyrosine methyl ester 920 mg
CHTwoClTwoAdd CH at 0 ° C to the solutionTwoClTwoToluenesulfonic acid chromate dissolved in
Add 570mg of Lido, then slowly add 300mg of triethylamine and stir overnight
I do. Pour CH into ice waterTwoClTwoAnd extract the organic phase twice with 10% HCl, 10 times
% NaHCOThreeWash twice with a solution and twice with a saturated NaCl solution, dry and evaporate
Do. Treatment with ether gives 900 mg of white crystals.
Yield: 65%
Calculated value: 59.60% carbon 6.31% hydrogen 3.02% nitrogen
24.16% oxygen 6.92% sulfur
Experimental value: 59.38% carbon 6.55% hydrogen 3.08% nitrogen
6.66% sulfur
d) N-toluenesulfonyl-Ot-butyloxycarbonylmethyl-N- (
2-aminoethyl) tyrosinamide
Ethylenediamine 5g CHTwoClTwoN-toluenesulfonyl-O- is added to 50 ml of the solution.
3.0 g of t-butyloxycarbonylmethyl-tyrosine methyl ester (6.5 mmol
Le) CHTwoClTwoAnd dripped. Then boil under reflux for 4 hours
. After cooling, water is added, the organic phase is separated and CHTwoClTwoExtract several times with. Organic
The combined extracts are washed, dried and concentrated by evaporation. Column chromatography
Lycagel, MeOH) leaves 1.5 g of a colorless oil.
Yield: 47%
Calculated value: 58.64% carbon 6.77% hydrogen 8.55% nitrogen
19.53% oxygen 6.52% sulfur
Experimental value: 58.39% carbon 6.91% hydrogen 8.38% nitrogen
6.56% sulfur
e) N-toluenesulfonyl-O-carboxymethyl- [N- (2-aminoethyl
Le) tyrosine amide
2 ml of trifluoroacetic acid were added at room temperature to the t-butyi prepared according to Example 8d).
To a 25 ml dichloromethane solution of 491 mg (1 mmol) of
Mix. After the reaction is completed, the trifluoroacetic acid is removed in vacuo, and the residue is
Collect, wash with water, dry and evaporate.
Yield: 83%
Calculated value: 55.16% carbon 5.79% hydrogen 9.65% nitrogen
22.04% oxygen 7.36% sulfur
Experimental value: 53.88% carbon 5.64% hydrogen 10.02% nitrogen
7.44% sulfur
f) N-toluenesulfonyl-O-carboxymethyl-tyrosine- [N- (2-
Piperonyl mercapto) -acetylaminoethyl)] amide
435 mg of the amine prepared according to Example 8e) are dissolved in water-free THE,
Piperonyl mercaptoacetic acid-N-hydroxysulfate dissolved in THF at 0 ° C.
350 mg of cinimide ester was slowly dropped under an atmosphere of argon while excluding moisture.
Stir at 0 ° C. for 2 hours, then at room temperature for 12 hours. The solvent is removed and the residue is chromatographed.
Chromatography (silica gel, CHTwoClTwo/ MeOH / HOAc 9: 1: 0.1)
.
Yield: 58%
Calculated value: 55.98% carbon 5.17% hydrogen 6.53% nitrogen
22.37% oxygen 9.96% sulfur
Experimental value: carbon 55.38% hydrogen 5.04% nitrogen 6.68%
Sulfur 9.09%
g) N-toluenesulfonyl-O-carboxymethyl-tyrosine- {N- [2-
(Mercaptoacetyl) -aminoethyl)] amide
Protected S-compound prepared according to Example 8f) in 10 ml of trifluoroacetic acid at room temperature
644 mg (1 mmol) and traces of anisole are added and boiled briefly.
Heat with. After the reaction is completed, the trifluoroacetic acid is removed in a vacuum and the residue is dissolved in a suitable solvent.
Collect in a medium, wash, dry, evaporate and chromatograph.
Yield: 34%
Calculated value: 51.85% carbon 5.34% hydrogen 8.25% nitrogen
21.98% oxygen 12.59% sulfur
Experimental value: Carbon 51.62% Hydrogen 5.53% Nitrogen 8.65%
13.61% sulfur
h) N-toluenesulfonyl-O-carboxymethyl-tyrosine- {N- [2-
(Mercaptoacetyl) aminoethyl)] {Tc-99m-complex of amide
1 mg of the compound prepared according to Example 8 g) is dissolved in 100 μl of EtOH. this
Add 50 μl of the solution to 250 μl of 0.1 M phosphate buffer, pH 8.5, and add the citrate solution.
50 μl (50 mg of trisodium citrate in 1 ml of water) and 2.5 μl of tin (II) chloride solution (0
5.0 mg of tin (II) chloride are added to 1 ml of .1N HCl. Continue to 99m-Tc-di
Add 100 μl of the generator eluate and let stand for 15 minutes. Determine labeling yield by HPLC
Confuse.Example 9
a) Cholesteryl diethylene glycol (DEG-cholesterine)
Cholesteryl toluene sulfonate 54.1 g (100 mmol) and diethylene glycol
106 g of water-free dioxane in 250 ml of dioxane and reflux under a nitrogen atmosphere.
(DC control). After complete reaction, add water to CHTwoClTwoso
Extract. Column chromatography (silica gel, CHTwoClTwo/ MeOH 9
: 1) leaves a colorless solid.
Yield: 81%
Calculated value: 78.43% carbon 11.46% hydrogen 10.11% oxygen
Experimental value: carbon 76.99% hydrogen 12.32%
b) Cholesteryl-2-chloroethyl (ethylene glycol)
4.75 g (10 mmol) of DEG-cholesterin prepared according to Example 9a)
Dissolve in 50 ml of water-free carbon tetrachloride solution and powdery triphenyl under nitrogen atmosphere
3.14 g (12 mmol) of phosphine are added and heated under reflux. Cool down
Diluted with 50 ml of petroleum ether or hexane and kept at -20 ° C for a while. Precipitation
The above method is repeated until no new precipitate is formed by suction filtration. Followed by drying,
Evaporate and concentrate. Column chromatography (silica gel, CHTwoClTwo/ MeOH
Applying 9: 1) leaves 3.70 g of oil.
Yield: 75%
Calculated value: carbon 75.49% hydrogen 10.83% oxygen 6.49%
Experimental value: 74.73% carbon 11.74% hydrogen
c) N-benzyloxycarbonyl-2-[(4-cholesteryldiethyleneglycol
(Cholyl) benzyl] -2-aminoacetic acid methyl ester
N-benzyloxycarbonyl-tyrosine methyl ester 295 mg (1 mmol
) (Produced according to Example 1a) and 183 mg (1 mmol) of potassium carbonate
493 mg (1 mmol) of a cholesterol derivative was added to 10 ml of toluene (according to Example 9b).
Is dissolved in 10 ml of toluene and heated under reflux for 6 hours. Fully responsive
After cooling to room temperature, evaporation and concentration, chromatography (silica gel, petroleum
Ether / ethyl acetate 1: 1).
Yield: 29%
Calculated value: 73.46% carbon 9.78% hydrogen 1.86% nitrogen
14.89% oxygen
Experimental value: 73.28% carbon 10.01% hydrogen 1.70% nitrogen
d) 2-[(4-cholesteryldiethyleneglycolyl) benzyl] -2-amino
Acetic acid methyl ester hydrochloride
7.52 g (10 mmol) of the Z-protected compound prepared according to Example 9 c)
Dissolve in 50 ml of HCl in ethyl acetate and stir at room temperature for 6 hours. When the solvent is removed
6.02 g of white crystals remain.
Yield: 93%
Calculated value: carbon 71.53% hydrogen 9.66% nitrogen 2.04%
11.62% oxygen
Experimental value: carbon 71.82% hydrogen 9.39% nitrogen 2.01%
e) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-cholesteryldiethylene glycoli)
Benzyl) -2-aminoacetic acid methyl ester
19.53 g (30 mmol) of the amine prepared according to Example 9d) are
Toluenesulfonic acid dissolved in 50 ml and dissolved in 30 ml of dichloromethane at 0 ° C
5.72 g of chloride are added. 3.0 g of triethylamine was added dropwise while stirring vigorously at 0 ° C.
And stir at room temperature for 1 hour. After complete reaction, add ice water and add dichloromethane.
Extract several times. Combine the organic extracts twice with 10% cold HCl, 10% NaHC
OThreeWash three times with solution and twice with saturated NaCl solution. Dried to remove solvent
Chromatography (silica gel, CHTwoClTwo).
Yield: 77%
Calculated value: carbon 71.52% hydrogen 8.88% nitrogen 1.74%
13.89% oxygen 3.98% sulfur
Experimental value: carbon 70.89% hydrogen 9.02% nitrogen 1.66%
3.70% sulfur
f) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-cholesteryldiethylene glycol)
L) benzyl] -2-aminoacetic acid [N- (2-aminoethyl)] amide
1 ml of a water-free dichloromethane solution of 1.2 g (20 mmol) of ethylenediamine
806 mg (1 mmol) of the tosylglycine ester prepared according to Example 9e
Of 1 ml of water-free dichloromethane is added dropwise and boiled under reflux. reaction
After completion, concentrate in vacuo and chromatograph the residue (silica gel
, M
OH).
Yield: 85%
Calculated value: 70.55% carbon 9.06% hydrogen 5.04% nitrogen
11.51% oxygen 3.84% sulfur
Experimental: 69.24% carbon 9.31% hydrogen 4.83% nitrogen
3.71% sulfur
g) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-cholesteryldiethylene glycoli)
L) benzyl] -2-aminoacetic acid-N- {2-N [(3-carboxy-2-mer
Captoacetyl-1-oxopropyl)] aminoethyl diamide
1.83 g (2.2 mmol) of amine prepared according to Example 9f) in pyridine / DM
0.38 g (2.2 mmol) of 2-acetylmercaptosuccinic anhydride was added to 10 ml of F (50:50) solution.
And stirred at room temperature for 4 hours. Subsequently, the solvent was removed, and the residue was 0.5N HC
l to CHTwoClTwoExtract with Flash chromatography
887 mg of a yellow oil remain.
Yield: 40%
Calculated value: 65.51% carbon 8.10% hydrogen 4.17% nitrogen
15.87% oxygen 6.36% sulfur
Experimental value: 63.66% carbon 7.58% hydrogen 3.99% nitrogen
7.41% sulfur
h) Np-toluenesulfonyl-2 [(4-cholesteryldiethylene glycoli)
Benzyl) -2-aminoacetic acid-N- {2-N [(3-carboxy-2-meth
Lcaptoacetyl-1-oxopropyl)] aminoethyldiamide Tc-99
m-complex
1 mg of the ligand prepared according to Example 9g is dissolved in 100 μl of ethanol. This
50 μl of a 0.1 M phosphate buffer (pH 8)
.5) Add 250 μl, and then add 50 μl of citrate solution (trinatto citrate to 1 ml of water)
50mg) and 2.5μl of tin (II) chloride solution (5.0m of tin (II) chloride in 0.1N HCl)
g) is added. Subsequently, 50 μl of Tc-99m-generator eluate was added.
And leave for 15 minutes. The labeling yield is determined by HPLC.Example 10
a) 1-tosyl-1,4,7-triazaheptan-3-one
To a 50 ml water-free dichloromethane solution of 30 g (0.5 mol) of ethylenediamine
25.73 g (0.1 mol) of silglycine methyl ester in water-free dichloromethane
The solution is dripped slowly. Stir at room temperature for 12 hours, then evaporate in vacuo
You. 24 g of yellow oil remains.
Yield: 88%
Calculated value: 48.69% carbon 6.32% hydrogen 15.49% nitrogen
17.69% oxygen 11.82% sulfur
Experimental value: carbon 47.23% hydrogen 6.67% nitrogen 15.34%
11.54% sulfur
b) 7-Nt-butoxycarbonyl-1-tosyl-1,4,7-triazahep
Tan-3-one
27 g (100 mmol) of the amino compound prepared according to Example 10a)
74 g (340 mmol) of di-tert-butyl dicarbonate are added in small portions to 500 ml of the solution. Dissolution
The solution is stirred at room temperature for 3 hours, then poured into ice water and extracted three times with acetate.
. The combined organic extracts were washed three times with water and once with saturated saline solution and dried (MgSO 4).Four
), Evaporate and concentrate to recrystallize. 27.9 g of white crystals remain.
Yield: 75%
Calculated value: Carbon 51.74% Hydrogen 6.78% Nitrogen 11.31%
21.54% oxygen 8.63% sulfur
Experimental value: 51.41% carbon 6.96% hydrogen 11.12% nitrogen
8.91% sulfur
c) 7-Nt-butyloxycarbonyl-1-n-hexyl-1-tosyl-1
, 4,7-Triazaheptan-3-one
3.71 g (10 mmol) of the sulfonamide prepared according to Example 10b) in DM
To 50 ml of the F solution was added 5 g of potassium carbonate at room temperature, followed by 2.54 g of hexyl iodide (
(12 mmol) of DMF solution is added dropwise and heated to 110 ° C. for 3 hours. Completely anti
Then cool to room temperature and pour on iceTwoClTwoExtraction, washing several times with water, drying
, Filtration and evaporation. The residue is recrystallized from ethyl acetate.
Yield: 89%
Calculated value: 58.00% carbon 8.19% hydrogen 9.22% nitrogen
17.56% oxygen 7.04% sulfur
Experimental value: 57.37% carbon 7.87% hydrogen 9.01% nitrogen
6.95% sulfur
d) 1-n-hexyl-1-tosyl-1,4,7-triazaheptan-3-one
The sulfo prepared according to Example 10c) at 0 ° C. in 10 ml of trifluoroacetic acid.
456 mg (1 mmol) are added, followed by stirring at room temperature for 2 hours. reaction
After completion, pour the mixture on ice to weakly alkaline (NaHCO3).Three), Then extract, evaporate,
Then, drying is performed.
Yield: 94%
Calculated value: 57.44% carbon 8.22% hydrogen 11.82% nitrogen
13.50% oxygen 9.02% sulfur
Experimental value: 57.96% carbon 8.01% hydrogen 11.63% nitrogen
8.75% sulfur
e) 10-acetyl-9-carboxymethyl-1-n-hexyl-1-tosyl-
10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione
Dissolve 1.91 mg (20 mmol) of acetylmercaptosuccinic anhydride in 20 ml of DMF
Then, a solution of 3.55 mg (10 mmol) of the amino compound dissolved in 10 ml of DMF was slowly diluted at room temperature.
Drop slowly and stir overnight. Subsequently, the mixture was poured into concentrated hydrochloric acid diluted to a half and CHTwo
ClTwoAnd chromatographed (silica gel, EtOAc / Me
OH 9: 1 to 1: 1).
Yield: 66%
Calculated value: 52.16% carbon 6.66% hydrogen 7.93% nitrogen
21.15% oxygen 12.11% sulfur
Experimental value: 52.85% carbon 6.87% hydrogen 7.52% nitrogen
11.66% sulfur
f) 10-acetyl-9-carboxymethyl-1-n-hexyl-1-tosyl-
Tc-99m complex of 10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione
body
N, N [hexyl-p-toluenesulfonyl] glycyl-N-[(3-carbo
Xy-2-mercaptoacetyl-1-oxopropyl)] aminoethyl diamide
1 mg is dissolved in 100 μl of EtOH. Dilute 50 μl of this solution with 100 μl of EtOH,
100 μl of 0.1 M phosphate buffer at pH 7.5 and 100 μl of Tc-99m-gluconate solution
Is added. Labeling yields are greater than 95% (silica gel, 95% EtOH).Example 11
a) N-α-toluenesulfonyl-N-ε-t-butyloxycarbonyl lysine
Methyl ester
2.60 g of N-ε-t-butyloxycarbonyllysine methyl ester (10 mmol
A) in 50 ml of water-free pyridine solution at 0 ° C in small portions.
1.91 g of acid chloride are added and left at 4 ° C. for 24 hours. Then pour into ice water and sink
And recrystallize.
Yield: 78%
Calculated value: 55.05% carbon 7.30% hydrogen 6.76% nitrogen
23.16% oxygen 7.74% sulfur
Experimental value: 54.67% carbon 7.42% hydrogen 6.64% nitrogen
7.54% sulfur
b) N-α-toluenesulfonyl-N-ε-t-butyloxycarbonyl lysine
-[N- (2-aminoethyl)] amide
Water-free dichloromethane solution of ethylenediamine 600mg (10mmol) 1m
415 mg (1 mmol) of the tosyl lysine ester prepared according to Example 11a)
Slowly add 1 ml of water-free dichloromethane solution and boil under reflux
. After completion of the reaction, the residue is recrystallized by evaporating in vacuo.
Yield: 59%
Calculated value: 54.28% carbon 7.74% hydrogen 12.66% nitrogen
18.08% oxygen 7.25% sulfur
Experimental value: 54.54% carbon 7.57% hydrogen 12.18% nitrogen
7.06% sulfur
c) N-α-toluenesulfonyl-N-ε-t-butyloxycarbonyllysine
-[N- (2- (piperonylmercapto) -acetylaminoethyl)] amide
443 mg (1 mmol) of the amine prepared according to Example 11b) free of water
Pipero dissolved in THF at 0 ° C in THF solution
Nilmercaptoacetic acid-N-hydroxysuccinimide ester 350 mg (1.08 mm
Mol) was slowly added dropwise under an argon atmosphere while excluding moisture, and the mixture was pulled at 0 ° C for 2 hours.
Subsequently, the mixture is stirred at room temperature for 12 hours. The solvent is removed and the residue is chromatographed.
(Silica gel, CHTwoClTwo/ MeOH 9: 1).
Yield: 54%
Calculated value: 55.37% carbon 6.51% hydrogen 8.61% nitrogen
19.67% oxygen 9.85% sulfur
Experimental value: 55.22% carbon 6.85% hydrogen 8.41% nitrogen
9.66% sulfur
d) N-α-toluenesulfonyl-lysine- [N- (2-piperonylmercapto
) Acetylaminoethyl)] amide
N-α-toluenesulfonyl-N-ε-t-butyloxycarbonyllysine-
[N- (2- (piperonylmercapto) -acetylaminoethyl)] amide 651m
g is dissolved in 5 ml of 3M HCl in ethyl acetate and stirred for 6 hours at room temperature. Remove solvent
On leaving, 530 mg of white crystals remain.
Yield: 96%
Calculated value: 54.63% carbon 6.05% hydrogen 10.19% nitrogen
17.46% oxygen 11.67% sulfur
Experimental value: 54.40% carbon 6.47% hydrogen 10.01% nitrogen
11.84% sulfurExample 12
a) N-α-toluenesulfonyl-N-ε-t-butyloxycarbonyl lysine
-[N- (2- (benzoylmercapto) -acetylaminoethyl)] amide
443 mg (1 mmol) of the amine prepared according to Example 11b)
Benzoyl mercapto vinegar in water-free tetrahydrofuran solution at 0 ° C
316 mg (1.08 mmol) of acid-N-hydroxysuccinimide ester was treated with tetrahydric acid.
Dissolve in lofran, add moisture slowly under an argon atmosphere, shut off moisture, and add
Stir for hours at 0 ° C. and subsequently for 12 hours at room temperature. Remove solvent and chromatographic residue
Apply to chromatography (silica gel, CHTwoClTwo/ MeOH 9: 1).
Yield: 65%
Calculated: 56.11% carbon 6.50% hydrogen 9.03% nitrogen
18.04% oxygen 10.33% sulfur
Experimental value: carbon 55.98% hydrogen 6.86% nitrogen 8.88%
Sulfur 10.05%
b) N-α-toluenesulfonyl-lysine- [N- (2- (benzoylmercap
G) acetylaminoethyl)] amide
Dissolve 621 mg of the title compound from Example 12a) in 5 ml of 3M HCl in ethyl acetate.
Stir for 6 hours at room temperature. Removal of the solvent leaves 500 mg of white crystals.
Yield: 90%
Calculated value: 51.74% carbon 5.97% hydrogen 10.06% nitrogen
14.36% oxygen 11.51% sulfur
Experimental value: 51.40% carbon 6.14% hydrogen 10.10% nitrogen
11.48% sulfur
c) N-α-toluenesulfonyl-lysine- [N- (2- (benzoylmercap
G) Acetylaminoethyl)] amide Tc-99m-complex
10 mg of the amide prepared according to Example 12b) are added to 500 μl of a 1N NaOH solution
Leave for 15 minutes. Add 50 μl of this solution to 250 μl of 0.1 M phosphate buffer pH 8.5
, 50 μl of citrate solution (
Trisodium citrate (50 mg) in water (1.0 ml) and tin (II) chloride solution (2.5 μl, 0.1N)
5.0 mg of tin (II) chloride are added to 1.0 ml of HCl. Then Tc-99m-J
Add 50 μl of Nerator eluate and let stand for 15 minutes. Labeling yield is determined by HPLC.
(> 95%).Example 13
a) N- [3- (Nt-butyloxycarbonyl) aminobenzenesulfonyl
] -Glycine methyl ester
2.12 g (10 mmol) of the amino compound prepared according to Example 7b)
3 g (30 mmol) of tylamine are dissolved in 50 ml of dioxane to give di-tert-butyl dicarbonate.
7.4 g (34 mmol) are added in small portions. (Gas generation!). 30 minutes at room temperature
Stir and subsequently pour into ice water and extract three times with acetate. Combine organic extracts
And then washed three times with water and once with a saturated saline solution, and dried (MgSO 4).Four) 、 Evaporation concentration
To recrystallize.
Yield: 85%
Calculated value: 48.83% carbon 5.85% hydrogen 8.13% nitrogen
Oxygen 27.88% Sulfur 9.31%
Experimental value: 47.44% carbon 5.93% hydrogen 8.57% nitrogen
9.66% sulfur
b) N- [3- (Nt-butyloxycarbonyl) aminobenzenesulfonyl
] -Glycyl- [N '-(2-aminoethyl)] amide
Boil 100 ml of water-free toluene solution of 42 g (700 mmol) of ethylenediamine
12.11 g (35 mmol) of the glycine ester prepared according to Example 13a) by boiling
250 ml of water-free toluene / dioxane solution or optionally dioxane
Only 250 ml of solution
And boil under reflux. After the reaction is completed, evaporate and concentrate in vacuo.
Collect with chloroform and wash with water.
78% yield
Calculated value: carbon 44.06% hydrogen 6.16% nitrogen 13.70%
19.56% oxygen 7.84% sulfur
Experimental value: carbon 45.44% hydrogen 6.63% nitrogen 14.57%
7.66% sulfur
c) N- [3- (Nt-butyloxycarbonyl) aminobenzenesulfonyl
] -Glycyl- {N "-[(S-benzoylmercapto) acetyl]-(2-a
Minoethyl)} amide
S-benzoyl-2-mercaptoacetic acid 5 mmol (0.98 g), NEtThree10 mmol
(1.4 ml) and 5 mmol (1.86 g) of the amine prepared according to Example 13b)
Mix with 50 ml of dichloromethane and cool to 10 ° C. Then BOP-Cl 5.5mm
A mole (1.375 g) is added and stirred while cooling with water. (Clear solution after 10-20 minutes
become). Subsequently, the mixture was stirred for 1 hour, water was added, and the pH was adjusted to 1 to 1 with 4 n HCl.
Make 5
Yield: 62%
Calculated value: 52.16% carbon 5.84% hydrogen 10.14% nitrogen
Oxygen 20.27% Sulfur 11.60%
Experimental value: 53.44% carbon 6.63% hydrogen 10.57% nitrogen
11.66% sulfur
d) N- [3-aminobenzenesulfonyl] -glycyl- {N "-[(S-ben
Zoylmercapto) acetyl]-(2-aminoethyl)} amide
552 mg (1 mmol) of the protected amine prepared according to Example 13c)
AcO solution 5 ml freshly prepared 3M HCl EtO
An Ac solution (10 ml, 30 mmol) is added. Stir for 30 minutes at room temperature. Remove solvent
The residue is dried at room temperature in a vacuum.
Yield: 93%
Calculated value: carbon 46.86% hydrogen 4.76% nitrogen 11.51%
16.43% oxygen 13.17% sulfur
Experimental value: Carbon 45.44% Hydrogen 5.33% Nitrogen 10.57%
13.66% sulfur
e) N- [3-isothiocyanatobenzenesulfonyl] -glycyl- {N "-[
(S-benzoylmercapto) acetyl]-(2-aminoethyl) エ チ ル amide
N- [3-Aminosulfonyl] glycyl- {prepared according to Example 13d)
N '-[(acetylmercapto) acetyl] (2-aminoethyl) amide 200 m
g of solution and 20 ml of triethylamine in 4 ml of dichloromethane.
A solution of 65 mg of thiophosgene dissolved in dichloromethane was added dropwise while keeping the moisture out, and the room was kept for 4 hours.
Stir at warm. After the solvent was removed, a residue remained.
Wash with 1% citric acid solution, wash twice with sodium chloride solution and once with water, dry
, Evaporated and chromatographed.
Yield: 66%
Calculated value: carbon 48.77% hydrogen 4.09% nitrogen 11.37%
16.24% oxygen 19.53% sulfur
Experimental value: carbon 48.44% hydrogen 4.63% nitrogen 11.75%
20.06% sulfurExample 14
a) N-toluenesulfonyl-O-methoxycarbonylmethyl- [N- (2-A
Minoethyl) tyrosinamide]
4.35 g (10 mmol) of the amine prepared according to Example 8e) in water-free meta
Stir overnight by passing HCl gas into 100 ml of the knol solution until saturation. Remove solvent
This leaves a crystalline residue.
Yield: 92%
Calculated value: 51.90% carbon 5.81% hydrogen 8.65% nitrogen
19.75% oxygen 6.60% sulfur
Experimental value: 51.59% carbon 5.93% hydrogen 8.47% nitrogen
6.49% sulfur
b) N-toluenesulfonyl-O-methoxycarbonylmethyltyrosine- [N-
(2-Tritylmercapto) -acetylaminoethyl)] amide
4.35 g (10 mmol) of the amine prepared according to Example 14a) and triethyl
In a solution of 2.02 g of amine in tetrahydrofuran / water, add tetrahydrofuran
-Tritylmercaptoacetic acid-N-hydroxysuccinimide ester dissolved in water
4.66 mg (10.8 mmol) was slowly added dropwise at 0 ° C under an argon atmosphere.
Stir at 0 ° C. for 2 hours and at room temperature for 12 hours. Remove the solvent and clean the residue.
Apply to chromatography (silica gel, CHTwoClTwo).
Yield: 68%
Calculated value: 65.86% carbon 5.66% hydrogen 5.49% nitrogen
14.62% oxygen 8.37% sulfur
Experimental value: 65.66% carbon 5.71% hydrogen 5.36% nitrogen
Sulfur 8.21%
c) N-toluenesulfonyl-O-carboxymethyltyrosine- [N- (2-t
Lityl mercapto) acetylaminoethyl)] amide
766 mg (1 mm) of the methyl ester prepared according to Example 14b)
Was dissolved in 2.5 ml of methanol, and added to a methanolic KOH solution at room temperature.
Stir. After the completion of the reaction, the solvent was removed, and the potassium salt was collected with water and made weakly acidic.
Extract with chloroform. The organic extract is washed with water, dried and concentrated by evaporation.
Yield: 63%
Calculated value: 65.49% carbon 5.50% hydrogen 5.59% nitrogen
14.90% oxygen 8.53% sulfur
Experimental value: 65.26% carbon 5.72% hydrogen 5.43% nitrogen
8.43% sulfur
d) N-toluenesulfonyl-[(HOOC-Trp-Ile-Ile Asp-Leu-His Gly-NH
) -Carbonylmethyltyrosine- [N- (2-tritylmercapto) acetyla
Minoethyl)] amide
1 mmol (980 mg) of the acid prepared according to Example 14c) and N-hydroxy
115 mg (1 mmol) of succinimide in 2 ml of water-free dimethylformamide
Dicyclohexylcarbodiimide dissolved in 2 ml of dimethylformamide
206 mg (1 mmol) are added dropwise at 0 ° C. within 5 minutes. Next 30 more
And stirred at 0 ° C. for 1 min, followed by 1 mmol of peptide (853 mg) HTwoN-Gly-His-Leu
-Asp-Ile-Ile-Trp (manufactured by a method similar to: Barany und Merrifield, The P
eptides: Analysis, Biology, Academic Press New York, 1980; Steward und Y
oung, Solid Phase Peptides Syntheses, 2nd ed .; Pierce Chemical W., Rockf
ord, II, 1984) and 10 ml of water-free dimethylformamide.
Add 304 mg (3 mmol) of ethylamine within 30 minutes under argon atmosphere
I do. Stir for another 12 hours at room temperature, add 200 μl of glacial acetic acid and stir for 30 minutes
The product N, N'-dicyclohexylurea is filtered and the residue is evaporated down. Jie
Stir well with chill ether
This leaves a white residue which is recrystallized from dimethylformamide / ether.
Yield: 35%
Calculated value: 62.07% carbon 6.29% hydrogen 4.04% nitrogen
16.13% oxygen 4.04% sulfur
Experimental value: Carbon 61.77% Hydrogen 6.52% Nitrogen 4.32%
4.34% sulfur
e) N-toluenesulfonyl-[(HOOC-Trp-Ile-Ile Asp-Leu-His Gly-NH
) Carbonyl] -Methyltyrosine- [N- (mercapto) acetylaminoethyl
)] Amide
Prepared according to Example 14d) in 10 ml of trifluoroacetic acid under an argon atmosphere at room temperature.
530 mg (0.3 mmol) of the prepared protected S-compound and traces of anisole were added.
Heat to a boil in a short time. Subsequent removal of trifluoroacetic acid in vacuo
The residue is collected in tetrahydrofuran, concentrated by evaporation and subjected to chromatography.
I can.
Yield: 59%
Calculated value: 56.67% carbon 6.32% hydrogen 13.42% nitrogen
18.87% oxygen 4.73% sulfur
Experimental value: 56.14% carbon 6.48% hydrogen 12.98% nitrogen
4.81% sulfur
f) N-toluenesulfonyl-[(HOOC-Trp-Ile-Ile Asp-Leu-His Gly-NH
) Carbonylmethyl tyrosine- [N- (mercaptoacetyl) aminoethyl)]
Amide Tc-99m-complex
Dissolve 1 mg of the above compound (Example 14e) in 100 μl of EtOH / water (1: 1)
You. 50 µl of this solution was added to 100 µl of 0.1 M phosphate buffer at pH 9.5 and Tc-99m-
Mix with 100 μl of gluconate solution. Labeling yield exceeds 95% (HPLC, LiChr
ospher RP 18,
HTwoO / MeCN + 0.1% TFA).Example 15
a) N-toluenesulfonyl-Ot-butyloxycarbonylmethyl tyrosine
-[N- (2- (benzoylmercapto) -acetylaminoethyl)] amide
S-benzoyl-2-mercaptoacetic acid 2 mmol (394 mg), NEtThree4 mmol
(560 μl) and 2 mmol (982 mg) of the compound obtained according to Example 8d)
Mix with 5 ml of dichloromethane and cool to 10 ° C. Subsequently, 12 mmol of BOP-C
(509 mg), stirred for 12 hours while cooling with water, added water, and added 4N HCl.
To a pH of 1-1.5. Subsequently, extract with dichloromethane and combine the organic extracts.
NaHCOThreeWash with water and water, dry, evaporate and chromatograph
You.
Yield: 76%
Calculated value: 59.18% carbon 5.87% hydrogen 6.27% nitrogen
19.11% oxygen 9.58% sulfur
Experimental value: carbon 60.88% hydrogen 5.89% nitrogen 5.63%
8.74% sulfur
b) N-toluenesulfonyl-O-carboxymethyltyrosine- [N- (2- (
Benzoylmercapto) acetylaminoethyl)] amide
Protected form prepared according to Example 15a) in 10 ml of trifluoroacetic acid at room temperature
Add 644 mg (1 mmol) of S-compound and stir at room temperature. After the reaction,
The fluoroacetic acid was removed in vacuo, the residue was taken up in ethyl acetate, washed with water, dried,
Evaporate and chromatograph.
Yield: 77%
Calculated value: carbon 56.76% hydrogen 5.09% nitrogen 6.85%
20.86% oxygen 10.45% sulfur
Experimental value: 57.14% carbon 5.68% hydrogen 7.23% nitrogen
11.31% sulfur
c) N-toluenesulfonyl-[(HOOC-Trp-Ile-Ile Asp-Leu- (D-Trp) -NH
) Carbonylmethyltyrosine- [N- (2-benzoylmercapto) acetyla
Minoethyl)] amide
1 mmol (614 mg) of the acid prepared according to Example 15b) and N-hydroxy
115 mg (1 mmol) of succinimide in 2 ml of water-free tetrahydrofuran
Dicyclohexylcar dissolved in 2 ml of tetrahydrofuran at 0 ° C
206 mg (1 mmol) of bodiimide are added dropwise within 5 minutes. Next for another 30 minutes,
Stir at 0 ° C., followed by 1 mmol of peptide (845 mg) HTwoN- (D-Trp) -Leu-Asp
-Ile-Ile-Trp (manufactured by a method similar to: Barany und Merrifield, The Pepti
des: Analysis, Biology, Academic Press, New York, 1980; Steward und Youn
g, Solid Phase Peptides Syntheses, 2nd ed .; Pierce Chemical W., Rockford
, II, 1984) and triethyl dissolved in 10 ml of water-free dimethylformamide.
304 mg (3 mmol) of the amine are added within 30 minutes under an argon atmosphere.
Stir at room temperature for another 12 hours, add 200 μl of glacial acetic acid and stir again for 30 minutes to produce
The product N, N'-dicyclohexylurea is filtered and the residue is boiled.
Extract twice with furan. Combine the filtrates, evaporate and dry, then chromatograph
Chromatography (silica gel, CHTwoClTwo).
Yield: 40%
Calculated value: carbon 60.86% hydrogen 6.23% nitrogen 10.69%
17.77% oxygen 4.45% sulfur
Experimental value: carbon 60.77% hydrogen 6.42% nitrogen 10.32%
4.65% sulfur
d) N-toluenesulfonyl-[(HOOC-Trp-Ile-Ile Asp-Leu- (D-Trp) -NH
) Carbonylmethyl tyrosine- [N- (2-mercaptoacetyl) aminoethyl
)] Tc-99m-complexes of amides
2 mg of the compound prepared according to Example 15c) are dissolved in 100 μl of EtOH and 1N
Add 100 μl of NaOH solution. Fifteen minutes later, 50 µl of this solution was added to a 0.1 M solution of pH 8.5.
Add 250 μl of citrate buffer and 50 μl of citrate solution (1.0 ml of water to 1.0 ml of water).
50 mg) and 2.5 μl of tin (II) chloride solution (1.0 ml of 0.1N HCl in tin (II) chloride)
5.0 mg). Subsequently, add 50 μl of Tc-99m-generator eluate
And leave for another 15 minutes. Labeling yield is determined by HPLC (> 95%)
.Example 16
a) N-tosyl-tyrosine methyl ester-4-benzyl ether
Tyrosine methyl ester-4-benzyl ether hydrochloride 50 g (155.37 mmol
) At 0 ° C in 300 ml of a pyridine solution of p-toluenesulfonic acid chloride
100 ml of gin solution is added dropwise and stirred at 0 ° C. for 3 hours. Evaporate in vacuo and dry
Dissolve the residue in 500 ml of methylene chloride. The organic phase is shaken twice with 300 ml of 5N hydrochloric acid.
You. The organic phase is dried over magnesium sulfate and concentrated in vacuo. The rest
Recrystallize from a small amount of methanol. 68.29 g of a colorless crystalline powder are obtained.
Yield: 93%
Calculated value: 65.58% carbon 5.73% hydrogen 3.19% nitrogen
7.29% sulfur
Experimental value: 65.30% carbon 5.81% hydrogen 3.02% nitrogen
7.18% sulfur
b) 2- (4-benzyloxybenzyl) -1-tosyl-1,4,7-triaza
Heptane-3-one
45 g (102.38 mmol) of the title compound of Example 16a) were obtained
Add 1 l of aminoethane and continue to stir at 80 ° C. for 3 hours. Evaporate the residue
And shrink the residue thoroughly in 200 ml of water. The precipitate is filtered off with suction and washed with plenty of water.
You. It is then dried at 60 ° C. in a vacuum overnight. 46.91 g of creamy amorphous powder is obtained
It is.
Yield: 98%
Calculated value: 64.22% carbon 6.25% hydrogen 8.95% nitrogen
6.86% sulfur
Experimental value: 64.05% carbon 6.17% hydrogen 9.05% nitrogen
6.78% sulfur
c) 9-chloro-2- (4-benzyloxybenzyl) -1-tosyl-1,4,
7-triaza-nonane-3,8-dione
Dissolve 10 g (21.39 mmol) of the title compound of Example 16b) in 100 ml of chloroform.
Thus 2.38 g (23.53 mmol) of triethylamine are added. At 0 ° C
20 ml of a chloroform solution containing 2.66 g (23.53 mmol) of roacetyl chloride was added for 30 minutes or more.
Drop into. Stir at 0 ° C. for 30 minutes. Add 200 ml of 1N hydrochloric acid and shake vigorously
You. The organic phase is separated off, dried over magnesium sulfate and concentrated in a vacuum.
The residue is recrystallized from a small amount of methanol. 10.36 g of a cream crystalline solid are obtained
Can be
Yield: 89%
Calculated value: 59.61% carbon 5.56% hydrogen 7.72% nitrogen
5.89% sulfur 6.52% chlorine
Experimental value: 59.50% carbon 5.69% hydrogen 7.55% nitrogen
5.71% sulfur 6.38% chlorine
d) 10-benzoyl-2- (4-benzyloxybenzyl) -1-tosyl-1
0-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione
9 g (16.54 mmol) of the title compound of Example 16c) was dissolved in 100 ml of chloroform.
Thus 1.67 g (16.54 mmol) of triethylamine are added. Followed by cheap thio
2.29 g (16.54 mmol) of benzoic acid are added and boiled under reflux for 10 minutes. room temperature
Shake well once with 2N hydrochloric acid and once with 5% sodium carbonate solution.
The organic phase is dried over magnesium sulfate and concentrated in vacuo. Small amount of residue
Recrystallize from methanol. 9.61 g of a colorless crystalline powder are obtained.
Yield: 90%
Calculated value: 63.24% carbon 5.46% hydrogen 6.51% nitrogen
9.93% sulfur
Experimental value: 63.15% carbon 5.57% hydrogen 6.40% nitrogen
9.81% sulfurExample 17
a) 10-acetyl-2- (4-benzyloxybenzyl) -1-tosyl-1,
4,7-triazadecane-3,8-dione
9 g (16.54 mmol) of the title compound of Example 16c) was dissolved in 100 ml of chloroform.
Thus 1.67 g (16.54 mmol) of triethylamine are added. Followed by thio vinegar
1.28 g (16.54 mmol) of acid are added and boiled under reflux for 10 minutes. To room temperature
Cool and shake thoroughly with 2N hydrochloric acid, followed by 5% sodium carbonate solution. Organic
The product phase is dried over magnesium sulfate and concentrated in vacuo. Remove the residue with a small amount of
Recrystallize from tons. 8.20 g of creamy crystals are obtained
You.
Yield: 85%
Calculated value: 59.67% carbon 5.70% hydrogen 7.20% nitrogen
10.98% sulfur
Experimental value: 59.51% carbon 5.81% hydrogen 7.05% nitrogen
10.80% sulfurExample 18
a) 10-Trifluoroacetyl-2- (4-benzyloxybenzyl) -1-
Tosyl-10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione
9 g (16.54 mmol) of the title compound of Example 16c) was dissolved in 100 ml of chloroform.
Then add 1.67 g (16.54 mmol) of trifluoromethylthioacetic acid for 10 minutes
Boil under reflux. Cool to room temperature and add 2N hydrochloric acid, followed by 1% sodium carbonate
Shake well with the solution. The organic phase is dried over magnesium sulfate and
Evaporate and concentrate. The residue is recrystallized from a small amount of acetone / ether. Colorless crystals 8.
75 g are obtained.
Yield: 83%
Calculated value: 54.62% carbon 4.74% hydrogen 6.59% nitrogen
Sulfur 10.05% Fluorine 8.94%
Experimental value: Carbon 54.47% Hydrogen 4.61% Nitrogen 6.50%
9.90% sulfur 8.81% fluorineExample 19
a) N-mesyl-tyrosine methyl ester-4-benzyl ether
Tyrosine methyl ester-4-benzyl ether hydrochloride 50 g (155.37 mmol
) Was dissolved in 300 ml of pyridine and 19.58 g (171 mm) of methanesulfonic acid chloride was added at 0 ° C.
Mole) at 0 ° C. for 3 hours
Stir. Evaporate and concentrate under vacuum to dryness, and dissolve the residue in 500 ml of methylene chloride
. The organic phase is shaken well twice with 300 ml of 5N hydrochloric acid. Magnesium sulfate organic phase
Dried on a vacuum and evaporated in vacuo. Recrystallize the residue from a small amount of methanol
You. 53.64 g of a colorless crystalline powder are obtained.
Yield: 95%
Calculated value: 59.49% carbon 5.82% hydrogen 3.85% nitrogen
8.82% sulfur
Experimental value: 59.30% carbon 5.95% hydrogen 3.71% nitrogen
8.70% sulfur
b) 2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1,4,7-triaza
Heptane-3-one
37.2 g (102.38 mmol) of the title compound of Example 19a) were treated with 1,2 dia in 1 h.
Add to 1 liter of minoethane and subsequently stir at 80 ° C. for 3 hours. Evaporate residue
Concentrate to dryness and stir the residue thoroughly in 200 ml of water. The precipitate is filtered off with suction.
Wash with water. Then dry overnight at 60 ° C. in vacuum. Creamy amorphous powder 37.6
8 g are obtained.
Yield: 97%
Calculated: 56.97% carbon 6.64% hydrogen 11.07% nitrogen
8.45% sulfur
Experimental value: 56.81% carbon 6.72% hydrogen 10.93% nitrogen
8.32% sulfur
c) 9-chloro-2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1,4,
7-triaza-nonane-3,8-dione
Dissolve 10 g (26.35 mmol) of the title compound of Example 19b) in 100 ml of chloroform.
2.93 g of triethylamine (28.99 mmol
) Is added. At 0 ° C., 3.27 g (28.99 mmol) of chloroacetyl chloride
20 ml of a chloroform solution are added dropwise in 30 minutes. Stir at 0 ° C. for 30 minutes. 1N hydrochloric acid
Add 200 ml and shake vigorously. Separate the organic phase and dry over magnesium sulfate
And evaporate in vacuo. The residue is recrystallized from a small amount of methanol. cream
10.93 g of a colored crystalline solid are obtained.
Yield: 91%
Calculated value: 52.68% carbon 5.75% hydrogen 9.22% nitrogen
Sulfur 7.03% Chlorine 7.78%
Experimental value: 52.51% carbon 5.82% hydrogen 9.13% nitrogen
6.90% sulfur 7.68% chlorine
d) 10-benzoyl-2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1
0-thia-1,4,7-triaza-decane-3,8-dione
7.54 g (16.54 mmol) of the title compound of Example 16c) in 100 ml of chloroform
Dissolve and add 1.67 g (16.54 mmol) of triethylamine. Followed by thio
Add 2.29 g (16.54 mmol) of benzoic acid and boil under reflux for 10 minutes. room temperature
Shake well once with 2N hydrochloric acid and once with 5% sodium carbonate solution
I do. The organic phase is dried over magnesium sulfate and concentrated in vacuo. The rest
Recrystallize from a small amount of methanol. 8.11 g of a colorless crystalline powder are obtained.
Yield: 88%
Calculated value: 58.15% carbon 5.60% hydrogen 7.53% nitrogen
11.50% sulfur
Experimental value: 58.03% carbon 5.71% hydrogen 7.61% nitrogen
11.38% sulfurExample 20
a) 9-chloro-2- (4-hydroxybenzyl) -1-tosyl-1,4,7-
Triazanonane-3,8-dione
Dissolve 20 g (36.76 mmol) of the title compound of Example 16c) in 200 ml of methylene chloride.
Then add 2 ml of glacial acetic acid. Next, 3 g of palladium catalyst (10% Pd / C)
In addition, hydrogenation is performed overnight. The catalyst is filtered, evaporated down in vacuo and dried. Nothing
16.52 g of a fixed solid are obtained.
Yield: 99%
Calculated value: 52.92% carbon 5.33% hydrogen 9.26% nitrogen
7.06% sulfur 7.81% chlorine
Experimental value: 52.81% carbon 5.26% hydrogen 9.11% nitrogen
6.93% sulfur 7.72% chlorine
b) 9-chloro-2- (4-palmitoyloxybenzyl) -1-tosyl-1,
4,7-triazanonane-3,8-dione
Dissolve 10 g (22.03 mmol) of the title compound of Example 20a) in 100 ml of chloroform.
Thus 2.45 g (23.53 mmol) of triethylamine are added. Pal at 0 ° C
6.66 g (24.23 mmol) of mitic acid chloride was added dropwise in 10 minutes and stirred at the same temperature for 2 hours.
Mix. Add 200 ml of 2N hydrochloric acid and shake well to separate the organic phase over magnesium sulfate.
And evaporate and concentrate. The residue is chromatographed on silica gel (development
Liquid: methylene chloride / acetone = 20: 1). 11.90 g of a waxy solid are obtained
You.
Yield: 78%
Calculated value: 62.45% carbon 7.86% hydrogen 6.07% nitrogen
4.63% sulfur 5.12% chlorine
Experimental value: 62.28% carbon 7.70% hydrogen 5.89% nitrogen
4.54% sulfur 4.98% chlorine
c) 9-benzoyl-2- (4-palmitoyloxybenzyl) -1-tosyl-
10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione
Dissolve 8 g (11.55 mmol) of the title compound of Example 20b) in 100 ml of chloroform.
Thus 1.17 g (11.55 mmol) of triethylamine are added. Followed by cheap thio
Add 1.60 g (11.55 mmol) of benzoic acid and boil under reflux for 10 minutes. To room temperature
And shake well once with 2N hydrochloric acid and once with 5% sodium carbonate solution
You. After drying over magnesium sulphate, the organic phase is evaporated down i.
Chromatography on silica gel (developing solution: methylene chloride / hexane /
Acetone: 20: 10: 1). 8.53 g of colorless foliate pieces (from ether) are obtained
.
Yield: 93%
Calculated value: 65.04% carbon 7.49% hydrogen 5.29% nitrogen
8.07% sulfur
Experimental value: 64.90% carbon 7.55% hydrogen 5.17% nitrogen
7.91% sulfurExample 21
a) 3-Cholesterin succinic acid half ester and 9-chloro-2- (4-hydroxy
Benzyl) -1-tosyl-1,4,7-triazanonane-3,8-dione
Phenol ester
10 g (22.03 mmol) of the title compound of Example 20a) and cholesterine succinic acid
Dissolve 10.72 g (22.03 mmol) of the half ester in 49 ml of dimethylformamide to give 0
Cool to ° C. Next, 4-methylaminopyridine 300 mg and dicyclohexylcal
5.45 g (26.44 mmol) of bonyl are added and stirred at 0 ° C. for 3 hours. Overnight at room temperature
And stir. 50 ml of ether was added, and the precipitated urea was filtered off.
Dilute with 250 ml of water and shake well 5 times with 250 ml of water. Magnesium sulfate organic phase
Dry on a system and evaporate in vacuo. The residue is chromatographed on silica gel.
Apply (developing solution: methylene chloride / hexane / acetic acid ester = 10: 5: 1). Wa
17.60 g of a box-like solid is obtained.
Yield: 78%
Calculated value: 66.39% carbon 7.87% hydrogen 4.55% nitrogen
3.48% sulfur 3.84% chlorine
Experimental value: 66.28% carbon 7.95% hydrogen 4.47% nitrogen
3.31% sulfur 3.70% chlorine
b) Cholesterin succinic acid half ester and 10-benzoyl-2- (4-hydroxy
Cibenzyl) -1-tosyl-10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8
-Phenolic esters composed of diones
Dissolve 6 g (6.50 mmol) of the title compound of Example 21a) in 50 ml of chloroform.
Then 0.66 g (6.50 mmol) of triethylamine are added. Followed by thio repose
0.9 g (6.50 mmol) of perfumed acid are added and boiled under reflux for 10 minutes. Cool to room temperature
And shake well once with 2N hydrochloric acid and once with 5% sodium carbonate solution. Yes
Separate the organic phase and dry over magnesium sulfate. Remaining after evaporation in a vacuum
The fraction is recrystallized from methyl-t-butyl ether. 6.06g of waxy leaves
can get.
Yield: 91%
Calculated value: carbon 68.01% hydrogen 7.58% nitrogen 4.10%
6.26% sulfur
Experimental value: Carbon 67.85% Hydrogen 7.43% Nitrogen 3.98%
6.17% sulfurExample 22
a) 7-N- (t-butoxycarbonyl) -2- (4-benzyloxybenzyl)
) -1-Tosyl-1,4,7-triazaheptan-3-one
Dissolve 20 g (42.77 mmol) of the title compound of Example 16b) in 200 ml of chloroform.
Then 4.76 g (47.05 mmol) of triethylamine are added. 2 charcoal at 0 ° C
Dissolve 10.27 g (47.05 mmol) of di-t-butyl acid in 50 ml of chloroform and add dropwise
And stir at 0 ° C. for 30 minutes. The mixture is subsequently stirred at room temperature for 5 hours. 5% sodium carbonate
The organic phase is dried over magnesium sulfate by shaking well three times with a
And evaporate. The residue is recrystallized from a small amount of methanol. 22.34 g of colorless crystals
can get.
Yield: 92%
Calculated value: 63.47% carbon 6.55% hydrogen 7.40% nitrogen
5.65% sulfur
Experimental: 63.31% carbon 6.42% hydrogen 7.45% nitrogen
5.49% sulfur
b) 7-Nt-butoxycarbonyl-2- (4-hydroxybenzyl) -1-
Tosyl-1,4,7-triazaheptan-3-one
Dissolve 21 g (36.99 mmol) of the title compound of Example 22a) in 300 ml of methylene chloride.
Thus, 4 g of palladium catalyst (10% Pd / C) are added. Perform hydrogenation overnight. Touch
The medium is filtered and the filtrate is evaporated to dryness. 16.39 g of a glassy foam are obtained
But solidifies in a short time.
Yield: 99%
Calculated value: 57.84% carbon 6.54% hydrogen 8.80% nitrogen
6.71% sulfur
Experimental value: Carbon 57.70% Hydrogen 6.61% Nitrogen 8.69%
6.54% sulfur
c) 7-Nt-butoxycarbonyl-2- [4- (benzyloxycarbonyl
Methyloxy) -benzyl] -1-tosyl-1,4,7-triazaheptane-3
-ON
15 g (33.51 mmol) of the title compound of Example 22b), benzyl bromoacetate
7.68 g (33.51 mmol) of terium and 13.8 g (100 mmol) of potassium carbonate were mixed with acetonitrile.
Dissolve in 300 ml of tril and heat under reflux for 24 hours. Filter the salt and filtrate
Is evaporated to dryness. Dissolve the residue in 200 ml of methylene chloride and use 100 ml of water twice
Shake. The organic phase is dried over magnesium sulfate and concentrated in vacuo.
The residue is chromatographed on silica gel (developing solution: methylene chloride / hex.
Sun / acetone: 20/10/1). 10.69 g of a colorless oil are obtained.
Yield: 51%
Calculated value: 61.42% carbon 6.28% hydrogen 6.72% nitrogen
Sulfur 5.12%
Experimental value: 61.27% carbon 6.09% hydrogen 6.68% nitrogen
Sulfur 5.03%
d) 1-tosyl-2- (4- (benzyloxycarbonylmethyloxy) -ben
(Jill) -1,4,7-triazaheptan-3-one (as trifluoroacetate)
)
10 g (15.98 mmol) of the title compound of Example 22c) were added in 100 ml of trifluoroacetic acid
For 1 hour at room temperature. Evaporate in vacuo and dry. Glass foamy 10
.22 g is obtained, but solidifies on standing.
Yield: 100%
Calculated value: carbon 54.45% hydrogen 5.04% nitrogen 6.57%
Sulfur 5.01% Fluorine 8.91%
Experimental value: 54.51% carbon 5.10% hydrogen 6.43% nitrogen
4.89% sulfur 9.15% fluorine
e) 9-chloro-2- (4- (benzyloxycarbonylmethyloxy) -ben
(Jill) -1-tosyl-1,4,7-triazanonane-3,8-dione
10 g (15.63 mmol) of the title compound of Example 22d) and 4.75 g of triethylamine
(46.90 mmol) is dissolved in 200 ml of chloroform. Chloroacetyl at 0 ° C
1.94 g of luchloride (17.19 mmol) were added dropwise over 30 minutes, followed by 2 hours at 0 ° C.
Stir. The organic phase was thoroughly shaken twice with 5% hydrochloric acid and twice with water.
Dry on a system and evaporate in vacuo. The residue is chromatographed on silica gel.
Apply (developing solution: methylene chloride / acetic acid ester = 20: 1). Waxy solid
7.62 g of product are obtained.
Yield: 81%
Calculated value: 57.85% carbon 5.36% hydrogen 6.98% nitrogen
5.32% sulfur 5.89% chlorine
Experimental value: Carbon 57.70% Hydrogen 5.49% Nitrogen 6.82%
5.25% sulfur 5.78% chlorine
f) 9-chloro-2- (4- (carboxymethyloxy) -benzyl) -1-to
Sil-1,4,7-triazanonane-3,8-dione
7 g (11.63 mmol) of the title compound of Example 22e) are dissolved in 150 ml of methylene chloride.
Thus, 2 g of palladium catalyst (10% Pd / C) are added. Perform hydrogenation overnight. Touch
The medium is filtered and the filtrate is evaporated down in vacuo and dried. 5.89 g of glassy solid
Is obtained.
Yield: 99%
Calculated value: 51.61% carbon 5.12% hydrogen 8.21% nitrogen
6.26% sulfur 6.92% chlorine
Experimental value: Carbon 51.45% Hydrogen 5.03% Nitrogen 8.13%
6.11% sulfur 6.79% chlorine
g) 10-acetyl-2- (4- (carboxymethyloxy) -benzyl) -1
-Tosyl 10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione
Dissolve 5 g (9.77 mmol) of the title compound of Example 22f) in 80 ml of chloroform.
Then 1.98 g (19.53 mmol) of triethylamine are added. 0.74 g of thioacetic acid (9.77
Mmol) and heat under reflux for 10 minutes. Pour into 200ml of ice-cold 5% hydrochloric acid
Stir vigorously. Separate the organic phase, dry over magnesium sulfate and evaporate in vacuo
Concentrate and dry. Chromatography on silica gel (developing solution: hexane / acetic acid
Purification by ethyl ester = 3: 1) gave 4.47 g of the title compound as a glassy solid.
Is obtained.
Yield: 83%
Calculated value: 52.26% carbon 5.30% hydrogen 7.62% nitrogen
11.62% sulfur
Experimental value: 52.11% carbon 5.39% hydrogen 7.50% nitrogen
11.49% sulfur
h) 10-acetyl-2- (4- (carboxymethyloxy) -benzyl) -1
The N-hydroxy of tosyl-10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione
Droxysuccinimide ester
Example 22 g), 4 g (7.25 mmol) of the title compound, dicyclohexylcarbo
1.65 g (7.98 mmol) of diimide, 30 mg of 4-dimethylaminopyridine and N-
0.92 g (7.98 mmol) of droxysuccinimide in 20 ml of chloroform at 0 ° C
Dissolved in 1
Stir at room temperature for hours. Subsequently, further stirring is carried out at room temperature for 24 hours. 20 ml of ether
The precipitated dicyclohexylurea was filtered by suction, and the filtrate was evaporated in vacuo.
Shrink. The residue is chromatographed on silica gel (developing solution: methyl chloride)
/ Dioxane = 10: 1). 4.09 g of a colorless solid are obtained.
Yield: 87%
Calculated value: carbon 51.84% hydrogen 4.97% nitrogen 8.64%
9.88% sulfur
Experimental value: Carbon 51.68% Hydrogen 4.80% Nitrogen 8.53%
9.68% sulfurExample 23
a) 10-acetyl-2- (4- (carboxymethyloxy) -benzyl) -1
4-dionyl of tosyl-10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione
Trophenol ester
Example 22 g) 4 g (7.25 mmol) of the title compound, 4-nitrophenol 1.1
1 g (7.97 mmol), 30 mg of 4-dimethylaminopyridine and dicyclohexylcal
Dissolve 1.65 g (7.97 mmol) of bodimide in 20 ml of chloroform at 0 ° C
Stir at room temperature for 3 hours. Then stir at room temperature for 24 hours. Add 20 ml of ether
The precipitate is filtered off with suction and the filtrate is concentrated in vacuo. The residue is chromatographed on silica gel.
The mixture is subjected to chromatography (developing solution: methylene chloride / dioxane = 15: 1). Chestnut
3.85 g of a grey-colored solid are obtained.
Yield: 79%
Calculated value: 53.56% carbon 4.79% hydrogen 8.33% nitrogen
Sulfur 9.53%
Experimental value: 53.41% carbon 4.63% hydrogen 8.17% nitrogen
9.38% sulfurExample 24
a) 10-acetyl-2- (4- (carboxymethyloxy) -benzyl) -1
Penta of tosyl-10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione
Fluorophenol ester
Example 22 g), 4 g (7.25 mmol) of the title compound, pentafluorophenol
1.47 g (7.97 mmol), 4-dimethylaminopyridine 30 mg and dicyclohexyl
1.65 g (7.97 mmol) of silcarbodiimide was added to 20 ml of chloroform at 0 ° C.
Dissolve and stir at room temperature for 3 hours. Then stir at room temperature for 24 hours. 20 ml of ether
Is added and the precipitate is filtered off with suction and the filtrate is concentrated in vacuo. Silica gel residue
(Developing solution: methylene chloride / dioxane = 15: 1)
). 3.95 g of a colorless solid are obtained.
Yield: 76%
Calculated value: carbon 50.20% hydrogen 3.93% nitrogen 5.85%
8.93% sulfur 13.24% fluorine
Experimental value: carbon 50.05% hydrogen 3.87% nitrogen 5.69%
8.71% sulfur 13.03% fluorineExample 25
a) 7-Nt-butoxycarbonyl-2- (4-benzyloxybenzyl)-
1-mesyl-1,4,7-triazaheptan-3-one
16.23 g (42.77 mmol) of the title compound of Example 19b) in 200 ml of chloroform
Dissolve and add 4.76 g (47.05 mmol) of triethylamine. At 0 ° C
Dissolve 10.27 g (47.05 mmol) of di-tert-butyl carbonate in 50 ml of chloroform and add dropwise.
Lower, 30
Stir at 0 ° C. for minutes. The mixture is subsequently stirred at room temperature for 5 hours. 5% sodium carbonate solution
Shake well three times with the solution, dry the organic phase over magnesium sulfate, evaporate in vacuo
Shrink. The residue is recrystallized from a small amount of methanol. 20.19 g of a foamy solid is obtained
You.
Yield: 96%
Calculated value: 58.64% carbon 6.77% hydrogen 8.55% nitrogen
6.52% sulfur
Experimental value: 58.48% carbon 6.59% hydrogen 8.41% nitrogen
6.42% sulfur
b) 7-Nt-butoxycarbonyl-2- (4-hydroxybenzyl) -1-
Mesyl-1,4,7-triazaheptan-3-one
Dissolve 20 g (40.68 mmol) of the title compound of Example 25a) in 300 ml of methylene chloride.
Thus, 4 g of palladium catalyst (10% Pd / C) are added. Perform hydrogenation overnight. Touch
The medium is filtered and the filtrate is evaporated to dryness. 16.17 g of a glassy foam are obtained
But solidifies in a short time.
Yield: 99%
Calculated value: carbon 50.86% hydrogen 6.78% nitrogen 10.47%
7.99% sulfur
Experimental value: Carbon 50.70% Hydrogen 6.69% Nitrogen 10.31%
7.78% sulfur
c) 7-Nt-butoxycarbonyl-2- (4-benzyloxycarbonyl
Tyloxy) -benzyl) -1-mesyl-1,4,7-triazaheptane-3-
on
15 g (37.36 mmol) of the title compound of Example 25b), benzyl bromoacetate
8.56 g (37.36 mmol) of tel and 13.8 g (100 mmol) of potassium carbonate were mixed with acetonitrile.
24 hours return in 300ml Toril
Heat under flow. The salts are filtered and the filtrate is evaporated to dryness. Salt the residue
Dissolve in 200 ml of methylene chloride and shake well with 100 ml of water. Magnesium sulfate organic phase
And dried under vacuum and evaporated in vacuo. Chromatography of the residue on silica gel
(Developing solution: methylene chloride / hexane / acetone: 20/10/1). foam
10.06 g of a solid are obtained.
Yield: 49%
Calculated value: 56.82% carbon 6.42% hydrogen 7.64% nitrogen
5.83% sulfur
Experimental value: 56.65% carbon 6.35% hydrogen 7.51% nitrogen
5.72% sulfur
d) 2- (4- (benzyloxycarbonylmethyloxy) -benzyl) -1-
Mesyl-1,4,7-triazaheptane-3-one (as trifluoroacetate)
)
10 g (18.19 mmol) of the title compound of Example 25c) were added for 1 hour to trifluoroacetic acid
Stir at room temperature in 100 ml. Evaporate in vacuo and dry. Glass foam
This gives 9.95 g of a substance, which solidifies on standing.
Yield: 97%
Calculated value: carbon 49.02% hydrogen 5.01% nitrogen 7.46%
5.69% sulfur 10.11% fluorine
Experimental value: 48.91% carbon 4.90% hydrogen 7.30% nitrogen
Sulfur 5.51% Fluorine 9.96%
e) 9-chloro-2- (4- (benzyloxycarbonylmethyloxy) -ben
(Jill) -1-mesyl-1,4,7-triazanonane-3,8-dione
9 g (15.97 mmol) of the title compound of Example 25d) and triethyl
1.78 g (17.57 mmol) of ruamine are dissolved in 200 ml of chloroform. Smells 0 ° C
Chloroacetyl chloride (1.98 g, 17.57 mmol) was added dropwise over 30 minutes.
And stir at 0 ° C. for 2 hours. The organic phase was shaken well twice with 5% hydrochloric acid and twice with water,
Dry over magnesium sulfate and evaporate in vacuo. The residue is chromatographed on silica gel.
The mixture is subjected to chromatography (developing solution: methylene chloride / acetic acid ester = 20: 1).
Yield: 83%
Calculated value: 52.52% carbon 5.37% hydrogen 7.99% nitrogen
6.09% sulfur 6.74% chlorine
Experimental value: 52.37% carbon 5.43% hydrogen 7.81% nitrogen
5.93% sulfur 6.58% chlorine
f) 9-Chloro-2- (4- (carboxymethyloxy) -benzyl) -1-me
Sil-1,4,7-triazanonane-3,8-dione
Dissolve 6.5 g (12.36 mmol) of the title compound of Example 25e) in 150 ml of methylene chloride.
Thus, 2 g of palladium catalyst (10% Pd / C) are added. Perform hydrogenation overnight. Touch
The medium is filtered and the filtrate is evaporated to dryness. 5.33 g of a glassy solid is obtained
.
Yield: 99%
Calculated value: carbon 44.09% hydrogen 5.09% nitrogen 9.64%
7.36% sulfur 8.13% chlorine
Experimental value: 43.93% carbon 4.95% hydrogen 9.52% nitrogen
Sulfur 7.22% chlorine 8.03%
g) 10-acetyl-2- (4- (carboxymethyloxy) -benzyl) -1
-Mesyl-10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione
5 g (11.47 mmol) of the title compound of Example 22f)
Dissolve in 80 ml of LUM and add 1.98 g (19.53 mmol) of triethylamine dropwise. Thio
Add 0.74 g (9.77 mmol) of acetic acid and heat under reflux for 10 minutes. This solution
Is poured into 200 ml of ice-cold 5% hydrochloric acid and stirred vigorously. Separate the organic phase and add
Dry over nesium and evaporate in vacuo to dryness. Silica gel chroma
Purification by chromatography (developing solution: hexane / ethyl acetate = 3: 1)
4.64 g of the title compound are obtained as a glassy solid.
Yield: 85%
Calculated value: 45.46% carbon 5.30% hydrogen 8.84% nitrogen
13.48% sulfur
Experimental value: carbon 45.28% hydrogen 5.17% nitrogen 8.61%
13.38% sulfur
h) 10-acetyl-2- (4- (carboxymethyloxy) -benzyl) -1
-N-hydroxy of mesyl-10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione
Droxysuccinimide ester
Example 25 g), 4 g (8.41 mmol) of the title compound, dicyclohexylcarbo
1.91 g (9.25 mmol) of diimide, 30 mg of 4-dimethylaminopyridine and N-
1.06 g (9.25 mmol) of droxysuccinimide in 20 ml of chloroform at 0 ° C
And stirred at this temperature for 1 hour. Continue to stir further for 24 hours at room temperature
You. Dicyclohexylurea precipitated by adding 20 ml of ether was filtered by suction, and the filtrate was filtered.
Is concentrated in vacuo. The residue is chromatographed on silica gel (exhibition
Opening liquid: methylene chloride / dioxane = 10: 1). 3.47 g of a cream colored solid
Can be
Yield: 72%
Calculated value: 46.15% carbon 4.93% hydrogen 9.78% nitrogen
11.20% sulfur
Experimental value: 46.03% carbon 4.83% hydrogen 9.64% nitrogen
11.05% sulfurExample 26
a) 10-acetyl-2- (4- (carboxymethyloxy) -benzyl) -1
-Mesyl-10-thia-1,4,7-triazadecane-3,8-dione and gly
3-glycerin-ester consisting of syn-1,2-dipalmitate
2 g (5.27 mmol) of the title compound of Example 25 g), 4-dimethylaminopyri
Gin 20 mg, glycerin-1,2-dipalmitate 3.30 g (5.80 mmol
) And 1.20 g (5.80 mmol) of dicyclohexylcarbodiimide at 0 ° C
Dissolve in 5 ml of chloroform and stir at this temperature for 3 hours. Then at room temperature for 24 hours
Stir further. 20 ml of ether are added and the precipitate is filtered. Evaporate the filtrate in vacuum
After concentration, the residue is chromatographed on silica gel (developing solution: hexane /
Ethyl acetate = 30: 1). 3.35 g of a waxy solid are obtained.
Yield: 62%
Calculated value: 62.02% carbon 8.94% hydrogen 4.09% nitrogen
6.25% sulfur
Experimental value: 61.91% carbon 8.75% hydrogen 3.91% nitrogen
6.18% sulfurExample 27
a) 4-benzyl ether of N-mesyl-tyrosine
10 g (27.5 mmol) of the title compound of Example 19a) and 5.50 g of sodium hydroxide
(137.6 mmol) was added to a mixture of 50 ml of water / 150 ml of ethanol and refluxed for 3 hours.
Heat to Evaporate and dry to dryness.
Take up in 200 ml of hydrochloric acid and stir for 2 hours at room temperature. Suction filtration of the precipitated acid, washing with water
And dried at 70 ° C. in vacuum. 9.42 g of a cream colored solid are obtained.
Yield: 98%
Calculated: 58.44% carbon 5.48% hydrogen 4.01% nitrogen
9.18% sulfur
Experimental value: 58.28% carbon 5.37% hydrogen 3.91% nitrogen
9.02% sulfur
b) 6,6'-bis- [1-Nt-butoxycarbonyl-1,4-diaza-
Xan-3-one] -disulfide
Cystamine 10 g (65.67 mmol), N-Boc-glycine 11.50 g (65.67 mmol)
Mol) and 14.90 g (72.24 mmol) of dicyclohexylcarbodiimide at 0 ° C.
In 50 ml of tetrahydrofuran and stirred at this temperature for 2 hours. Continue
And stir at room temperature for 12 hours. 50 ml of ether are added, and the precipitate which has fallen off is filtered off with suction.
The excess is evaporated to dryness. The residue is chromatographed on silica gel.
(Developing liquid: hexane / acetone = 6: 1). 20.84 g of a glassy solid is obtained
.
Yield: 68%
Calculated value: 46.33% carbon 7.34% hydrogen 12.01% nitrogen
13.74% sulfur
Experimental value: 46.15% carbon 7.28% hydrogen 11.93% nitrogen
13.67% sulfur
c) 6,6'-bis- [1,4-diaza-hexane-3-one] -disulfide
20 g (42.86 mmol) of the title compound of Example 27b) are added in 100 ml of trifluoroacetic acid
And heat at room temperature for 2 hours. Evaporate and concentrate
Dry, collect the residue in 300 ml of 10% sodium carbonate solution, and add 50 ml of chloroform.
Extract 6 times with. Combine the chloroform phases and dry over magnesium sulfate, and
Evaporate in vacuo. 10.96 g of a pale yellow solid are obtained.
Yield: 96%
Calculated value: 36.07% carbon 6.81% hydrogen 21.03% nitrogen
24.07% sulfur
Experimental value: Carbon 35.91% Hydrogen 6.90% Nitrogen 20.89%
23.89% sulfur
d) 9,9'-bis [2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1,
4,7-Triazanonane-3,6-dione] disulfide
9 g (25.76 mmol) of the title compound of Example 27a), the title compound of Example 27c)
3.43 g (12.87 mmol) and dicyclohexylcarbodiimide 6.19 g (30 mmol)
Mol) is dissolved in 40 ml of tetrahydrofuran at 0 ° C. and stirred at this temperature for 2 hours.
I do. The mixture is subsequently stirred for 12 hours at room temperature. 30 ml of ether is added and the precipitate is filtered off with suction.
Spend. The filtrate is evaporated to dryness in vacuo and dried and the residue is chromatographed on silica gel.
The mixture is subjected to chromatography (developing solution: methylene chloride / acetone = 20: 1). Chestnut
5.59 g of a grey-colored solid are obtained.
Yield: 48% [related to 27c]]
Calculated value: 53.08% carbon 5.79% hydrogen 9.28% nitrogen
14.17% sulfur
Experimental value: 52.93% carbon 5.84% hydrogen 9.13% nitrogen
14.02% sulfurExample 28
a) 4-benzyl ether of N-mesyl-tyrosinamide
20 g (55.03 mmol) of the title compound of Example 19a) are added in 300 ml of tetrahydrofuran
Dissolve in l and bubbling ammonia at 0 ° C for 3 hours. Evaporate and dry
The residue is recrystallized from methanol. 18.6 g of colorless leaf-like pieces are obtained.
Yield: 97%
Calculated value: 58.60% carbon 5.79% hydrogen 8.04% nitrogen
9.20% sulfur
Experimental: 58.47% carbon 5.88% hydrogen 7.91% nitrogen
9.05% sulfur
b) 2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1,4-diazabutane
18 g (51.66 mmol) of the title compound of Example 28a) are added in 200 ml of tetrahydrofuran
and added to 310 ml of a 1M diborane in THF solution under a nitrogen atmosphere. 24:00
Heat under reflux for a while. Cool to 0 ° C. in an ice bath and add 70 ml of concentrated hydrochloric acid. Continue
And heat under reflux for 5 hours. Evaporate and concentrate to dryness.
Collect in 30 ml of saturated solution. Extract three times with 100 ml of methylene chloride, combine the liquid phases and add sulfuric acid.
Dry over magnesium acid and evaporate in vacuo to dryness. Silica gel chroma
Purify by chromatography (developing solution: methylene chloride / ethanol = 10: 1). K
15.38 g of a reamy solid are obtained.
Yield: 89%
Calculated value: 61.05% carbon 6.63% hydrogen 8.38% nitrogen
9.59% sulfur
Experimental value: carbon 60.91% hydrogen 6.54% nitrogen 8.27%
9.41% sulfur
c) 4-N-butoxycarbonyl-2- (4-benzyloxybenzyl) -1-
Mesyl-1,4,7-triazaheptan-5-one
15 g (44.85 mmol) of the title compound of Example 28b) was dissolved in 200 ml of chloroform.
Thus, at 0 DEG C., 5 g (49.34 mmol) of triethylamine and Nt-butoxy were added.
12.84 g of cicarbonyl-glycine-N-hydroxysuccinimide ester (49.3
4 mmol) is added. Stir at room temperature for 12 hours. 2 times with 5% cold hydrochloric acid and with water
Extract once. Dry the organic phase over magnesium sulfate, evaporate in vacuo to dryness
Dry. 20.51 g of amorphous solid
Is obtained.
Yield: 93%
Calculated value: 58.64% carbon 6.77% hydrogen 8.55% nitrogen
6.52% sulfur
Experimental value: 58.47% carbon 6.85% hydrogen 8.43% nitrogen
6.41% sulfur
d) 2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1,4,7-triaza
Heptane-5-one
20 g (42.68 mmol) of the title compound of Example 28c) are added in 100 ml of trifluoroacetic acid
And dissolve at room temperature for 5 hours. Evaporate and concentrate in vacuum to dry, residue 10%
Extract with 200 ml of sodium carbonate solution and extract three times with 100 ml of chloroform. organic matter
The phases are dried over sodium sulfate and concentrated in a vacuum. Glassy solid
15.61 g are obtained.
Yield: 98%
Calculated: 58.29% carbon 6.44% hydrogen 10.73% nitrogen
8.19% sulfur
Experimental value: 58.13% carbon 6.60% hydrogen 10.61% nitrogen
8.05% sulfur
e) 9-chloro-2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1,4,
7-triazanonane-5,8-dione
10 g (25.54 mmol) of the title compound of Example 28d) and 2.58 g of triethylamine
(25.54 mmol) in 200 ml of chloroform. Chloroacetyl at 0 ° C
2.88 g (25.54 mmol) of chloride are added dropwise within 30 minutes. Stir at 0 ° C for 3 hours
You. Pour into 200 ml of cold 5% hydrochloric acid and stir vigorously. Separate the organic phase and extract magnesium
Drying on a vacuum and evaporating and concentrating in vacuum. Recrystallize the residue from methanol
. 11.36 g of a cream colored solid are obtained.
Yield: 95%
Calculated value: 53.90% carbon 5.60% hydrogen 8.98% nitrogen
6.85% sulfur 7.58% chlorine
Experimental value: 53.80% carbon 5.71% hydrogen 8.91% nitrogen
6.73% sulfur 7.44% chlorine
f) 10-benzoyl-2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1
, 4,7-Triaza-10-thiadecane-5,8-dione
5 g (10.68 mmol) of the title compound of Example 28e), 1.08 g of triethylamine
(10.68 mmol) and 1.48 g (10.68 mmol) of thiobenzoic acid in chloroform 50m
Heat under reflux in l for 10 minutes. Evaporate to dryness and dry the residue.
(Developing solution: methylene chloride / acetone = 15: 1)
. 4.93 g of a creamy amorphous solid are obtained.
Yield: 81%
Calculated value: carbon 59.03% hydrogen 5.48% nitrogen 7.38%
11.26% sulfur
Experimental value: carbon 58.87% hydrogen 5.31% nitrogen 7.25%
11.04% sulfurExample 29
a) 9,9'-bis- [2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1
, 4,7-Triazanonan-3-one] -disulfide
10 g (26.35 mmol) of the title compound from Example 19b) and 10.92 g (79
Mmol) in 100 ml of acetonitrile solution while heating until boiling.
2.00 g of dichloro-3,4-dithiahexane (dissolved in 20 ml of acetonitrile) (13.17
Mmol) within 1 hour. Heat under reflux for 12 hours. Filter salts
The filtrate is evaporated to dryness in vacuo and the residue is chromatographed on silica gel.
(Developing solution: methylene chloride / isopropanol = 10: 1). Pale yellow
2.19 g of a crystalline powder are obtained.
Yield: 19% (based on 1,6-dichloro-3,4-dithiahexane)
Calculated value: 54.77% carbon 6.43% hydrogen 9.58% nitrogen
14.62% sulfur
Experimental value: 54.61% carbon 6.53% hydrogen 9.41% nitrogen
14.51% sulfurExample 30
a) 6-chloro-2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1,4-
Diazahexane-5-one
10 g (25.54 mmol) of the title compound of Example 28b) and 3.03 g of triethylamine
(29.90 mmol) are dissolved in 200 ml of chloroform. At 0 ° C
3.38 g of chill chloride (29.90 mm
Mol) is added dropwise and stirred at this temperature for 2 hours. Pour it into 200ml of 5% cold hydrochloric acid
Stir. Separate the organic phase, dry over magnesium sulfate and evaporate in vacuo
And dry. The residue is recrystallized from methanol. 11.67 g of colorless crystals are obtained.
Yield: 95%
Calculated value: 55.54% carbon 5.64% hydrogen 6.82% nitrogen
7.80% sulfur 8.63% chlorine
Experimental value: Carbon 55.38% Hydrogen 5.71% Nitrogen 6.67%
7.63% sulfur 8.51% chlorine
b) 9,9'-bis- [2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1
, 4,7-Triazanonan-5-one] -disulfide
10 g (24.34 mmol) of the title compound of Example 30a), 1.52 g of cystamine (10 mg
Solution) and potassium carbonate 8.29 g (60 mmol) in tetrahydrofuran 150 ml
Is heated under reflux for 8 hours. Filter the salts and evaporate the filtrate in vacuo.
After drying, the residue is chromatographed on silica gel (developing solution: methyl chloride
/ Ethanol = 15: 1). 2.02 g of a pale yellow solid are obtained.
Yield: 23% (on cystamine)
Calculated value: 54.77% carbon 6.43% hydrogen 9.58% nitrogen
14.62% sulfur
Experimental value: 54.61% carbon 6.52% hydrogen 9.47% nitrogen
14.48% sulfurExample 31
a) Cystamine-bis- (chloroacetamide)
Cystamine 10 g (65.67 mmol) and triethylamine 13.29
g (131.34 mmol) are dissolved in 100 ml of chloroform at 0 ° C. Chloroacetyl
14.38 g (131.34 mmol) of luchloride are added dropwise and stirred at 0 ° C. for 3 hours. 5%
Pour into 200 ml of cold hydrochloric acid and stir vigorously. The organic phase is dried over magnesium sulfate,
Then, it is concentrated by evaporation in a vacuum. 17.04 g of a cream solid are obtained.
Yield: 85%
Calculated value: 31.48% carbon 4.62% hydrogen 9.18% nitrogen
21.01% sulfur 23.23% chlorine
Experimental value: Carbon 31.27% Hydrogen 4.51% Nitrogen 9.09%
20.93% sulfur 23.12% chlorine
b) 9,9'-bis [2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1,
4,7-Triazanonan-6-one] -disulfide
5 g (16.38 mmol) of the title compound of Example 31a), title compound of Example 28b)
Compound 13.69 g (40.95 mmol) and potassium carbonate 20.73 g (150 mmol)
Heat at reflux for 8 hours in 200 ml of ethanol solution. Add 200 ml of methylene chloride
The salts are suction filtered and the filtrate is concentrated in vacuo. The residue is separated by silica gel chromatography.
The mixture is subjected to chromatography (developing solution: methylene chloride / ethanol = 15: 1). Moth
4.74 g of a lath solid are obtained.
Yield: 33%
Calculated value: 54.77% carbon 6.43% hydrogen 9.58% nitrogen
14.62% sulfur
Experimental value: 54.65% carbon 6.37% hydrogen 9.41% nitrogen
14.53% sulfurExample 32
a) 2- [4-benzyloxybenzyl] -1-mesyl-1,4,7-triaza
Heptane
5 g (13.18 mmol) of the title compound of Example 19b) are added in 50 ml of tetrahydrofuran
And add 80 ml of a 1M diborane solution (1M in solvent THF). 24 hours
Heat under reflux. Cool to 0 ° C. and add 20 ml of concentrated hydrochloric acid. 5 o'clock in succession
Heat under reflux for a while. The solution is concentrated by evaporation and dried, saturated sodium carbonate solution
Collect 200 ml. Then extract five times with 100 ml of chloroform. Combine organic phases
And dry over sodium sulfate and evaporate in vacuo. Residue of silica gel
Chromatography (developing solution: methylene chloride / isopropanol = 8:
1, + 2% NHFourOH). 4.19 g of a glassy solid are obtained.
Yield: 87%
Calculated value: 59.15% carbon 7.45% hydrogen 11.50% nitrogen
8.77% sulfur
Experimental value: carbon 59.03% hydrogen 7.28% nitrogen 11.37%
8.61% sulfur
b) 9,9'-bis- [2- (4-benzyloxybenzyl) -1-mesyl-1
, 4,7-Triazanonan-8-one] -disulfide
4 g (10.94 mmol) of the title compound of Example 32a), 2,2'-dithiodiacetic acid
0.67 g (3.65 mmol) and 2.48 g (12.04 mmol) of dicyclohexylcarbodiimide
Was dissolved in 20 ml of tetrahydrofuran at 0 ° C and stirred at this temperature for 3 hours.
I do. The mixture is subsequently stirred at room temperature for 24 hours. Add 20 ml of ether and aspirate the precipitate
Filter and evaporate the filtrate in vacuo. Chromatography of the residue on silica gel
(Developing solution: methylene chloride / ethanol = 15: 1). Amorphous solid
0.99 g is obtained.
Yield: 31% (based on dicarboxylic acid)
Calculated value: 54.77% carbon 6.43% hydrogen 9.58% nitrogen
14.62% sulfur
Experimental value: 54.58% carbon 6.38% hydrogen 9.47% nitrogen
14.51% sulfur
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(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C07C 323/60 7106−4H C07C 327/38
327/38 7106−4H 331/18
331/18 7106−4H 331/28
331/28 9638−4C C07D 207/46
C07D 207/46 9454−4C 317/68
317/68 9450−4H C07F 13/00
C07F 13/00 8615−4C C07H 21/00
C07H 21/00 7419−4H C09K 3/00 108C
// C09K 3/00 108 7419−4H 108D
9454−4C A61K 49/02 B
C07M 5:00 9454−4C C
(72)発明者 ディンケルボルク,ルドゲール
ドイツ連邦共和国,デー−13585 ベルリ
ン,エンデンツァイル 5──────────────────────────────────────────────────の Continued on the front page (51) Int.Cl. 6 Identification code Agency reference number FI C07C 323/60 7106-4H C07C 327/38 327/38 7106-4H 331/18 331/18 7106-4H 331 / 28 331/28 9638-4C C07D 207/46 C07D 207/46 9454-4C 317/68 317/68 9450-4H C07F 13/00 C07F 13/00 8615-4C C07H 21/00 C07H 21/00 7419-4H C09K 3/00 108C // C09K 3/00 108 7419-4H 108D 9454-4C A61K 49/02 B C07M 5:00 9454-4C C (72) Inventor Dinkelborg, Ludger D-13585 Berlin, Germany Endenzile 5