JPH10501713A - 転動動作ジッパー及びスライダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 プラスチックバッグ等に特に適したスライダ（１０）を備えた再閉鎖自在のプラスチックファスナー（１１）において、前記再閉鎖自在のファスナー（１１）に前記スライダ（１０）が係合した時に前記ファスナー（１１）の連動要素（１４、１５）の開閉を制御する前記ファスナー（１１）の連動要素（１４、１５）の下方に配置された構造体（１６、１７、１８、１９）が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 転動動作ジッパー及びスライダ 本発明は、プラスチックバッグ等に特に適したスライダを備えた再閉鎖自在の プラスチックファスナーに関し、より詳細には最初にジッパーを底部で一体に押 圧し、次いで、頂部に向けて転動して閉じることにより閉まる転動動作ジッパー に関する。 スライダを備えた転動動作ジッパーは米国特許出願第５００７１４３号に開示 されている。該特許では、プラスチックジッパーの断面形状が最初に底部を一体 に押圧し、次いで、ジッパーを開けるように頂部に向けて転動して閉じることに より閉まるようにされており、スライダにはジッパーの全長に沿って伸長し且つ 雄及び雌要素と平行な異形材トラックに係合するセパレータフィンガが設けられ ていた。該セパレータフィンガはトラックを分離し、従ってスライダの開口端で ジッパー要素を解放し、且つ、スライダの閉鎖端でトラックが一体となってジッ パー要素の係合が可能となるような形状にされていた。 本発明の目的は、スライダ上のセパレータフィンガの必要性を無用とし、且つ 、斯かるセパレータフィンガを収容するジッパー上のトラックの必要性も無用と することである。 本発明は、一対の可撓性のプラスチックストリップであって、その全長に沿っ て伸長し且つ前記各々のストリップ上の連動する（ｉｎｔｅｒｌｏｃｋ）雄及び 雌の形態の要素を備えた分離自在のファスナー手段を有した一対の可撓性のプラ スチックストリップを備え、該ストリップが前記雄及び雌要素から垂下し且つ該 雄及び雌要素に平行に伸長した突起を有する弾性フランジ構造体を含んでいるこ とを特徴とするプラスチックバッグ等に特に適したスライダを備えた再閉鎖自在 のプラスチックファスナーに関する。雄及び雌要素は最初に該要素の底部を一体 に押圧し、次いで該要素をその頂部に向けて閉鎖位置まで転動することで閉じら れるような互いに補足し合う断面形状を有している。前記ストリップに二股のス ライダが位置決めされて再閉鎖自在のファスナー要素を開閉するが、この二股ス ライダは前記ストリップの頂部縁に沿って移動する背部を有する逆Ｕ字形のプラ スチック部材を備え、該プラスチック部材は該背部から垂下して閉鎖自在のファ スナー要素と協働し且つスライダの開口端から閉鎖端まで伸長する側壁部を備え ている。 側壁部は閉鎖端より開口端での方が間隔が広くされている。スライダはまた垂 下した側壁部から内側方向に突出し且つその全長に亙って再閉鎖自在の連動する 雄及び雌要素の開閉を行うに当たり転動動作を起こす時に前記突起及び前記雄及 び雌要素間の垂下したフランジ構造体に係合するような形状にされた肩部を有し ている。側壁部上の該肩部はスライダの開口端より閉鎖端においての方が間隔が 広くされている。 更に、本発明によれば、プラスチックバッグの口部を開閉するのに特に適した 垂下した側壁部及び内側方向に突出した肩部を有したスライダと共に使用され、 前記バッグ口部は、それぞれの側に再閉鎖自在の連動するリブ及び溝要素を備え ている転動動作タイプの再閉鎖自在のプラスチックファスナーを提供する。該リ ブ及び溝要素の各々は前記リブ及び溝要素に平行に伸長した突起を備えた垂下し た弾性フランジを有し、該突起が該突起と前記リブ及び溝要素間で前記スライダ 上の前記内側方向に突出した肩部により前記フランジに係合する。前記リブ及び 溝要素は最初に該要素の底部を一体に押圧し、次いで該要素をその頂部に向けて 閉鎖位置へ転動することにより閉じられるような互いに補足し合う断面形状にさ れている。 本発明の更に別の実施例によれば、スライダを備えた再閉鎖自在のプラスチッ クファスナーを開口する方法であって、前記ファスナーが再閉鎖自在の連動する リブ及び溝要素を備え、該溝要素の各々が該リブ及び溝要素に平行に伸長した突 起を備えた垂下した弾性フランジを有し、前記リブ及び溝要素が最初に該リブ及 び溝要素の底部を一体に押圧し、次いで該リブ及び溝要素をその頂部に向けて閉 鎖位置へ転動することにより閉じられるような互いに補足し合う断面形状を有し 、二股のスライダが前記リブ及び溝要素上に位置決めされ、該スライダは垂下し た側壁部と、該スライダの開口端から閉鎖端まで伸長する内側方向に突出した肩 部とを有しており、該側壁部は閉鎖端より開口端においての方が間隔が広くされ 、前記内側方向に突出した肩部は開口端より閉鎖端においての方が間隔が広くさ れたスライダを備えた再閉鎖自在のプラスチックファスナーを開口する方法にお い て、前記方法が、前記スライダを開口方向に移動して前記連動要素と、前記当接 突起との間の前記垂下した弾性フランジを弯曲させて一体にする段階と、それと 同時に前記連動要素を該要素の底部を中心に外側方向に回転させて解放する段階 とから成ることを特徴とするスライダを備えた再閉鎖自在のプラスチックファス ナーを開口する方法が提供される。 添付図面を参照すると、 図１は、本発明の閉鎖自在のプラスチックファスナーを開閉するプラスチック スライダの底面図であり、 図２は、図１の線２−２に沿ったスライダの閉鎖端の断面図であり、閉鎖位置 にある本発明を具現化したプラスチックジッパー要素上に組つけられたスライダ を示し、 図３は、図１の線３−３に沿った断面図であり、一部開口位置にあるジッパー 要素を示し、 図４、図１の線４−４に沿ったスライダの端面図であり図３に示した開口位置 より更に開口した位置にあるジッパー要素を示しており、 図５は、図１の線５−５に沿ったスライダの開口端の断面図であり、開口位置 にあるジッパー要素を示し、 図６ａは、スライダが完全に閉鎖されたバッグ上に止め置かれた時にスライダ の開口端における狭い隙間が存在する部位を除いた全ての部位でのジッパーの「 通常」の断面を表し、及び 図６ｂは、完全に連動し且つスライダが完全に閉鎖されたバッグ上に止め置か れた時にスライダの開口端における狭い隙間の部位におけるジッパーの変化した 断面を図示したものである。 図１にプラスチックのスライダ１０を図示する。図２乃至図５において、再閉 鎖自在のプラスチックファスナーまたはジッパー１１が図示されている。該再閉 鎖自在のファスナー１１は図示しない熱可塑性のバッグの頂部縁または口部で従 来の方法により固着されるようにされている。スライダ１０及び再閉鎖自在のフ ァスナー１１は米国特許出願第５００７１４３号に開示されたプラスチック材料 と同一のプラスチック材料から形成することが可能である。 図２乃至図５から分かるように、再閉鎖自在のファスナー１１は、全長に沿っ て伸長した分離自在のファスナーを有する一対の可撓性のプラスチックストリッ プ１２、１３を備えている。該分離自在のファスナーは、それぞれのプラスチッ クストリップ上の再閉鎖自在の連動する雄及び雌要素を備えている。該ストリッ プ１２、１３は前記雄及び雌要素１４、１５から垂下し且つ該雄及び雌要素に平 行に伸長した突起１８、１９を有した弾性フランジ構造体１６、１７を含んでい る。雄及び雌要素１４、１５は最初に該要素の底部を一体に押圧し、次いで、該 要素をその頂部に向かって閉鎖位置へ転動することにより閉鎖されるような互い に補足し合う断面形状を有している。この連続する動作は図５、図４、図３及び 図２に最もよく図示されている。 スライダ１０はストリップ１２、１３上で二股となる位置に位置決めされて再 閉鎖自在のファスナー１１を開閉する。スライダ１０は、ストリップ１２、１３ の頂部縁に沿って移動する背部２０と、該背部から垂下して再閉鎖自在のファス ナー要素１４、１５と協働する側壁部とを有し、且つスライダの開口端１０ａか ら閉鎖端１０ｂまで伸長した略逆Ｕ字上のプラスチック部材から成る。 側壁部２１及び２２は閉鎖端１０ｂより開口端１０ａでの方が間隔が広くされ ている。スライダ１０はまたそれぞれの垂下した側壁部２１及び２２から内側方 向に突出し且つその全長に亙って再閉鎖自在の連動する雄及び雌要素の開閉を行 うに当たり転動動作を起こす時に前記突起１８及び１９及び前記雄及び雌要素１ ４及び１５間の垂下したフランジ構造体１６及び１７に係合するような形状にさ れた肩部２１ａ及び２２ａを有している。側壁部２１及び２２上の該肩部２１ａ 及び２２ａはスライダ１０の開口端１０ａより閉鎖端１０ｂにおいての方が間隔 が広くされている。これは図１、図２及び図５にはっきりと図示されている。 図２を参照すると、それぞれの要素１４及び１５の垂下したフランジ１６及び １７は、異形材の雄及び雌要素１４及び１５が連動した時に隔置されるのが分か る。これらのフランジの比較的堅い部分または突起１８及び１９は互いに接近し 合い雄及び雌要素１４及び１５の連動部から下方へ短距離下がった所で当接する 。図５から分かる様に、スライダ１０の肩部２１ａ及び２２ａはスライダの開口 端１０ａの狭い通路となるまで互いに接近し合う。雄及び雌要素１４及び１５が ス ライダ１０のこの部分に遭遇すると、連動する雄及び雌要素１４及び１５と、当 接突起１８及び１９との間のフランジ１６及び１７が強制弯曲されて一体となり 、これと同時に連動する雄及び雌要素が外側方向に転動されて図５に示すように 解放される。突起１８及び１９は連動した雄及び雌要素１４及び1５に接近して 何れがフランジを一体に押圧するのを防止し、このようにスライダ１０を使用せ ずにジッパー１１が開口される。 解放された連動する雄及び雌要素１４及び１５がスライダの開口端１０ａを退 出する時に不慮に再係止されるのを防止するために、スライダ１０の端部１０ａ を必要であれば一方の退出する異形材１４を他方１５から垂直方向に僅かにオフ セットするような形状にすることが可能である。これは図４及び図５に図示され ており、スライダ１０が退出する要素１４及び１５の連続する垂直方向のオフセ ットをもたらす点に留意する必要がある。図５に示すごとく、肩部２２ａは肩部 ２１ａの下方に位置決めされ、これにより要素１４が双方の雄及び雌要素がスラ イダ１０を退出する際に要素１５に対して垂直方向に変位されるのが可能なる。 従って、可撓性フランジ１６及び１７がスライダ１０を退出すると同時に弾けて 分離する可能となるので、要素１４及び１５は適切に整列されず再係止はなくな る。 バッグが閉鎖された時にスライダ１０が止め置かれるジッパー１１の端部では スライダ１０が雄及び雌要素１４及び１５を解放しないようにフランジ１６及び １７を変形する施策がなされる。図６ａにはスライダ１０が完全に閉鎖されたバ ッグ上で止め置かれた時にスライダ１０の開口端１０ａの狭い隙間が存在する部 位を除いた全ての部位にある時の雄雌要素１４及び１５の「通常」断面が図示さ れている。この部位では、垂下したフランジ１６´及び１７´は図６ｂに示した 如く雄雌要素１４及び１５が完全に連動した状態で互いに隣接して置かれるよう に例えば熱的手段により永久に変形される。従って、スライダ１０の開口端１０ ａの狭い隙間はフランジ１６及び１７に何ら効果を発揮せず、バッグのジッパー が完全に閉じられた時にはこの位置で連動した雄雌要素１４及び１５を分離させ ない。 本発明の好適な実施例を説明してきたが、当業者には添付した特許請求の範囲 に記載された本発明の範囲を逸脱することなく本発明を更に修正することが可能 であることは自明のことである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 垂下した側壁部及びプラスチックバッグの口部を開閉するのに特に適した 内側方向に突出した肩部を有するスライダと共に使用される、転動動作タイプの 再閉鎖自在のプラスチックファスナーにおいて、該ファスナーがバッグ口部のそ れぞれの側に設けられるようにされた再閉鎖自在の連動する雄及び雌要素を備え ており、該雄及び雌要素の各々が前記雄及び雌要素に平行に伸長した突起を備え た垂下した弾性フランジを有し、該両フランジが該突起と前記雄及び雌要素との 間で前記スライダにより係合し、前記雄及び雌要素は最初に該雄及び雌要素の底 部を一体に押圧し、次いで該雄及び雌要素をその頂部に向けて閉鎖位置へ転動す ることにより閉じられるような互いに補足し合う断面形状を有していることを特 徴とする転動動作タイプのプラスチックファスナ。 ２． 前記雄及び雌要素がそれぞれリブ及び溝要素を備えていることを特徴とす る請求項１に記載の再閉鎖自在のプラスチックファスナー。 ３． 各雄及び雌要素が一対の可撓性のプラスチックストリップの一方の一部を 形成し且つ該ストリップに沿って伸長することを特徴とする請求項１または２に 記載の再閉鎖自在のプラスチックファスナー。 ４． 前記雄及び雌要素を閉鎖または開口するスライダと組み合わされた再閉鎖 自在のプラスチックファスナーにおいて、該ファスナーが請求項３に画定された 構造を有し、前記スライドが前記ストリップの頂部縁に沿って移動する背部と、 該背部から垂下して前記再閉鎖自在のファスナー要素と協働し且つ該スライダの 開口端から閉鎖端まで伸長した側壁部とを有する逆Ｕ字状のプラスチック部材を 備えており、前記側壁部は閉鎖端より開口端においての方が間隔が広くされ、該 スライダが前記垂下した側壁部から内側方向に突出する肩部を有し、該肩部は前 記スライダの開口端より閉鎖端においての方が間隔が広くされており且つ該肩部 は前記再閉鎖自在の連動する雄及び雌要素を開閉するに当たり転動動作をする際 に前記突起及び前記雄及び雌要素間で前記垂下したフランジ構造体と係合するよ うにその全長に亙って形状を決められていることを特徴とする前記雄及び雌要素 を閉鎖または開口するスライダと組み合わされた再閉鎖自在のプラスチックファ スナー。 ５． 前記側壁部の前記肩部は前記スライダの前記開口端において互いに垂直方 向に変位されて前記雄及び雌要素が前記スライダを退出する際に該雄及び雌要素 の連続した垂直方向のオフセットをもたらすことを特徴とする請求項４に記載の スライダと組み合わされた再閉鎖自在のプラスチックファスナー。 ６． バッグが閉鎖された時に前記スライダが止め置かれなければならない前記 閉鎖自在のファスナーの端部において、前記垂下したフランジは前記スライダの 前記開口端が前記スライダが移動されて止め置かれる位置へ達した時に前記連動 した雄及び雌要素を分離させるのに効果を発揮しないように前記雄及び雌要素が 完全に連動した状態で互いに隣接して置かれるように永久に変形されることを特 徴とする請求項４または５に記載のスライダと組み合わされた再閉鎖自在のプラ スチックファスナ。 ７． スライダを備えた再閉鎖自在のプラスチックファスナーを開口する方法で あって、前記ファスナーが再閉鎖自在のリブ及び溝要素を備え、該リブ及び溝要 素の各々が該リブ及び溝要素に平行に伸長した突起を備えた垂下した弾性フラン ジを有し、前記リブ及び溝要素が最初に該リブ及び溝要素の底部を一体に押圧し 、次いで該リブ及び溝要素をその頂部に向けて閉鎖位置へ転動することにより閉 じられるような互いに補足し合う断面形状を有し、二股のスライダが前記リブ及 び溝要素上に位置決めされ、該スライダは垂下した側壁部と、該スライダの開口 端から閉鎖端まで伸長する内側方向に突出した肩部とを有しており、該側壁部は 閉鎖端より開口端においての方が間隔が広くされ、前記内側方向に突出した肩部 は開口端より閉鎖端においての方が間隔が広くされたスライダを備えた再閉鎖自 在のプラスチックファスナーを開口する方法において、該方法が前記スライダを 開口方向に移動して前記連動要素と、前記当接突起との間の前記垂下した弾性フ ランジを弯曲させて一体にする段階と、それと同時に前記連動要素を該要素の底 部を中心に外側方向に回転させて解放する段階とから成ることを特徴とするスラ イダを備えた再閉鎖自在のプラスチックファスナーを開口する方法。 ８． 前記連動要素は該連動要素が解放されて前記スライダを退出する際に連続 して垂直方向にオフセットされることを特徴とする請求項７に記載の方法。