JPH10501606A - プロポーショナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明のプロポーショナ（１０）は、水と液体洗浄剤との流体混合装置を形成すべく、給水源の連結部（１２）に連結して使用される。プロポーショナ（１０）は、入口ノズル（１４）と、エアギャップチャンバ（１５）と、ベンチュリ装置（１６）を収容する出口（１８）とを形成する弁本体（２０）を有している。ベンチュリ装置（１６）は、入口ノズル（１４）と整合したベンチュリノズル（４０）と、偏向平坦部（４２）と、ベンチュリチューブ（４６）と、洗浄剤誘導フィッティング（５０）と連通するベンチュリスロート（５２）とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】 プロポーショナ 技術分野 本発明は、、広くは流体混合装置に関し、より詳しくは、液体洗浄剤を水に混 合させるプロポーショニング（定量）装置に関する。 背景技術 液体洗浄剤と給水源から供給される水流とを混合させる流体混合装置は良く知 られておりかつ多年に亘り、特にレストランでの皿類等の洗浄物品に関連して使 用されている。 このような従来技術の装置は、一般に、水流中に液体洗浄剤を誘導するベンチ ュリ原理を使用しており、２つの特徴を有することが特に望まれている。要望さ れる１つの特徴は、給水源への洗浄剤／水混合物の逆流を引き起こす真空効果の 問題を回避できることである。真空効果は、入口ノズルとベンチュリノズルとの 間にサイホン作用を除去するエアギャップを形成することおよび特殊なベンチュ リノズルの設計を用いることにより消滅する。この形式の装置の一例は、本願出 願人の所有する米国特許第3,166,086 号に示されている。この構成は有効に機能 するけれども、ベンチュリノズルと入口ノズルとの間のエアギャップを通る洗浄 剤／水混合物の放出および溢流を引き起こすことがある。 要望されている他の特徴は、この溢流の問題を回避することである。米国特許 第5,253,677 号および第5,159,958 号は、スプラッシュプレートを、両米国特許 に示すようにベンチュリノズルの上流側に設けることにより第２の問題を解決す るアプローチ、およびエアギャップを形成する窓に隣接してバリヤを設けること を開示している。この解決法は、成形部品の製造の複雑さおよびコストの増大を 招く付加部品を必要とする。 本発明のプロポーショナは、既知の従来技術に開示されていない方法でこれら のおよび他の問題を解決する。 発明の開示 液体洗浄剤を水流中に混合させる本発明のプロポーショナは、汚れた液体洗浄 剤が給水源に逆流する問題を回避できるだけでなく、エアギャップを通る漏洩液 体の逃散を実質的に防止できる。 本発明の液体プロポーショナは、入口、出口、および前記入口と出口との間に 配置されたエアギャップチャンバを備えた弁本体を有し、前記エアギャップチャ ンバは大気と連通する側方開口手段を備え、前記空気入口内に配置されかつ入口 ノズルを備えた隔壁手段と、前記出口内でかつ前記本体から少なくとも一部が間 隔を隔てて配置された、外側通路手段を形成するためのベンチュリ手段とを更に 有し、該ベンチュリ手段は、ベンチュリノズル、ベンチュリチューブおよび中間 ベンチュリスロートを備え、前記ベンチュリノズルは前記入口ノズルと軸線方向 に整合しかつ拡開テーパ状の外面および内面を備えている。 本発明の一態様は、前記ベンチュリノズルの前記拡開テーパ状外面が複数の平 坦部を備えている構成、および他の態様は、前記平坦部が少なくとも３つ設けら れている構成である。 本発明の他の態様は、前記拡開テーパ状平坦部が、整合軸線に対して少なくと も約１０〜１４°の角度で傾斜している構成である。 本発明の他の態様は、前記ベンチュリノズルの前記内面が収斂テーパ状をなし ている構成である。 本発明の他の態様は、前記内面が整合軸線に対して約８°の角度をなしている 構成である。 本発明の一態様は、前記入口ノズルが収斂する弧状入口部分を備えている構成 、および他の態様は、前記入口ノズルが直線状出口部分を備えている構成である 。 本発明の一態様は、前記入口ノズル手段と前記ベンチュリ手段との中間で前記 本体内に横方向に配置されたディスクを有し、該ディスクは開口を備え、該開口 は、前記入口ノズルから前記ベンチュリノズルへの液体の実質的に妨げられない 流れを可能にする程度に充分に大きいけれども、前記ディスクが、前記ベンチュ リノズルからの逆流が前記側方開口手段から逃散することを実質的に防止するデ フレクタとして機能する程度に充分小さい構成である。 本発明の他の態様は、前記ディスクの開口が、入口ノズルの最小直径よりも３ ０〜５０％大きい最小寸法を有する構成である。 本発明の一態様は、その意図する目的にとって非常に効率的な簡単で安価な部 品構造を使用するプロポーショナを提供することである。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明のプロポーショナの縦断面図である。 第２図は、第１図の２−２線に沿う断面図である。 第３図は、第１図の３−３線に沿う断面図である。 第４図は、ベンチュリ装置の斜視図である。 第５図は、入口ノズルとベンチュリノズルとの間の水路を示す概略図である。 発明を実施するための最良の形態 ここで図面、先ず第１図の参照番号を参照すれば、プロポーショナ１０は、そ の上端部が給水源の連結部１２に螺着されることが理解されよう。プロポーショ ナ１０は、給水源Ｗを連結部１２から受け入れる入口ノズル１４と、洗浄剤供給 源Ｄからの液体洗浄剤を水流中に誘導して、混合液ＷＤを出口１８に供給するベ ンチュリ装置１６とを有している。 より詳しくは、プロポーショナ１０は全体として円筒状の本体２０を有し、該 本体２０の上端部にはノズル１４を受け入れるための凹部が形成されている。ノ ズル１４は隔壁２２を有し、該隔壁２２は、連結部１２からの水を受け入れる弧 状入口部分２６および水をほぼ直線的な軸線方向流路内で下流側に指向させる直 線状出口部分３０を備えたオリフィスとして形成されている。隔壁２２と連結部 １２との間には、ドーム状ストレーナ２８を備えたワッシャシール３２が設けら れている。 本体２０はベンチュリ装置１６と入口ノズル１４との間に配置された楕円形の 対向窓スロット３４を有し、該窓スロット３４は、コード条件に合致するように 約１インチの長さが好ましくかつ前記ベンチュリ装置１６の上方に配置される。 本体２０のほぼ入口ノズル１４とベンチュリ装置１６との間の中間部分はエアギ ャップチャンバ１５を形成し、ベンチュリ装置１６の上端部より下の部分で本体 ２０は収斂していて、出口１８の一部を形成する外側通路３６を形成してい る。 ベンチュリ装置１６の上方部分は、外面および内面を備えた上方のベンチュリ ノズル４０を有している。外面には複数（好ましい実施例では３つ）のテーパ状 平坦部４２が設けられている。このテーパは、下流側方向に向かって角度Ｂで拡 開しており、この角度Ｂは流れ条件に基づいて約１０〜１４°に定めることがで きる。内面は円錐状表面４４で形成されており、該円錐状表面４４のテーパは、 下流側方向に向かって約８°の開先角度Ａで収斂している。ベンチュリ装置１６ の下方部分は、ベンチュリノズル４４の最小直径より内径をもつ細長チューブ４ ６を有し、該細長チューブ４６は、１対のフィン４８およびフィン４９により本 体の下方通路内の所定位置に保持され、外側通路３６を形成する。ベンチュリ装 置１６の中間部分は誘導フィッティング５０と連通している。図示の実施例では 、誘導フィッティング５０は本体２０に一体成形されておりかつ洗浄剤連結部（ 図示せず）に螺着するための雌ねじが設けられている。フィッティング５０は通 路５１を介してベンチュリスロート５２に連結されている。通路５１はリブ４９ を貫通しておりかつ液体洗浄剤をベンチュリノズル４０の下でベンチュリスロー ト５２内に注入する機能を有している。本体２０は下部の直径が小さくなってお り、出口端にはホース５６を形成するスパウト５４が形成されている。 デフレクタディスク６０を設けることができ、好ましい実施例では、デフレク タディスク６０は、直径0.006 インチのワイヤで形成された８０メッシュステン レス鋼の平織スクリーンである。スクリーンディスク６０は、液体の流れを入口 ノズルに指向させることなく、液体が、妨げられることなく入口ノズル１４から ベンチュリノズル４０に流れることを可能にする充分な大きさの最小寸法Ｄ_Sを もつ中央開口６２を有する。第５図に示すように、ベンチュリノズル４０からの 上方へのスプラッシュによる逆流は、スクリーンディスク６０より下の位置、す なわちＬ₂より小さい位置で、入口ノズル１４からの下降流と出合い、ディスク と協働して流れを外側通路３６に偏向させる。好ましい実施例では、寸法Ｄ_sは 、入口ノズル１４の最小直径より約３０〜５０％大きければ満足できることが判 明している。この構成は、入口ノズルからの直接流がスクリーンディスクの開口 ６２を確実に通過するようにしかつベンチュリノズルからの逆流が窓開口を 通って逃散することを防止する。第５図について数学的に説明すると、 Ｄ_sは、（Ｄ₁＋２Ｌ₁tan Ｃ／２）より大きく、ここで、 Ｄ₁は、入口ノズルの最小直径である。 Ｄ₂は、ベンチュリノズルの最小直径でありＤ₁より小さい。 Ｌ₁は、入口ノズルとスクリーンとの距離である。 Ｌ₂は、ベンチュリの円錐状表面の開始部とスクリーンとの距離である。 Ｃは、流れの開先角度である。 Ｄ_sは、スクリーン開口の最小寸法である。 本発明のプロポーショナの構造的特徴および機能的長所は、部品についての上 記説明から完全に明らかになったと考えられる。しかしながら、開示を完全なも のとするため、本発明の装置の作動について簡単に説明する。 プロポーショナ１０は、給水源連結部１２に取り付けられかつ入口端（該入口 端は、ストレーナ２８および入口ノズル１４の正確に形成された入口を通る方向 を向いている）で水を受け入れて、出口からほぼ軸線方向の流れとして排出する 。水の流れはエアギャップチャンバ１５を通過し、これにより、流れの内側部分 がベンチュリノズル４４により受け入れられると同時に、流れの外側部分が第５ 図に概略的に示されるように平坦部４２の形状により外側通路３６内に偏向され る。流れの内側部分はベンチュリ装置１６を通りかつベンチュリスロート５２で 必要な吸引力を与えて、液体洗浄剤を水の流れ中に誘導する。窓付きエアギャッ プチャンバ１５により与えられるエアギャップは、ベンチュリノズル４０の上部 から入口ノズルを分離することによるサイホン作用除去機能を与え、主水流に向 かって上流側に逆流することを防止する。また、ベンチュリノズルの形状により バックスプラッシュ防止機能が得られ、これにより、エアギャップチャンバ窓か らの混合液の飛び出しが本質的に防止され、一般に、エアギャップチャンバ窓か らの漏洩を最小にするバックスプラッシュディスクまたは窓バリヤを設ける必要 性をなくすことができる。この漏洩防止は、実際に外側水の「シールド」を形成 するベンチュリノズルの切り落とし外面により補助される。この「シールド」は 、洗浄剤を水流中に誘導する所要ベンチュリ効果を得るのに必要なベンチュリノ ズル内面の下方に向かって拡開する形状から生じる、液体の上方移動を 実質的に防止する。 必ずしも必要という訳ではないが、バックスプラッシュスクリーンディスク６ ０を設けると、或る場合には、漏洩を一層予防できる長所が得られるであろう。 このディスク６０は、入口ノズル１４からの水流を充分に受け入れることができ る程度に大きい（但し、ディスクが逆流を充分遮断できる程度に小さい）開口を 有している。 以上、本発明のプロポーショナを好ましい実施例に関連して詳細に説明したが 、説明の細部は制限的なものではなく、請求の範囲内で種々の変更が可能である 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ， ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．入口、出口、および前記入口と出口との間に配置されたエアギャップチャン バを備えた弁本体を有し、前記エアギャップチャンバは大気と連通する側方開口 手段を備え、 前記空気入口内に配置されかつ入口ノズルを備えた隔壁手段と、 前記出口内でかつ前記本体から少なくとも一部が間隔を隔てて配置された、 外側通路手段を形成するためのベンチュリ手段とを更に有し、該ベンチュリ手段 は、ベンチュリノズル、ベンチュリチューブおよび中間ベンチュリスロートを備 え、前記ベンチュリノズルは前記入口ノズルと軸線方向に整合しかつ拡開テーパ 状の外面および内面を備えていることを特徴とする液体プロポーショナ。 ２．前記ベンチュリノズルの前記拡開テーパ状外面が複数の平坦部を備えている 、 請求の範囲第１項に記載の液体プロポーショナ。 ３．前記ベンチュリノズルの前記拡開テーパ状外面が少なくとも３つの平坦部を 備えている、請求の範囲第１項に記載の液体プロポーショナ。 ４．前記拡開テーパ状平坦部が、整合軸線に対して約１０〜１４°の角度で傾斜 している、請求の範囲第３項に記載の液体プロポーショナ。 ５．前記ベンチュリノズルの前記内面が収斂テーパ状をなしている、請求の範囲 第１項に記載の液体プロポーショナ。 ６．前記内面が整合軸線に対して約８°の角度をなしている、請求の範囲第５項 に記載の液体プロポーショナ。 ７．前記入口ノズルが収斂する弧状入口部分を備えている、請求の範囲第１項に 記載の液体プロポーショナ。 ８．前記入口ノズルが収斂する弧状入口部分および直線状出口部分を備えている 、請求の範囲第１項に記載の液体プロポーショナ。 ９．前記入口ノズル手段と前記ベンチュリ手段との中間で前記本体内に横方向に 配置されたディスクを有し、該ディスクは開口を備え、該開口は、前記入口ノ ズルから前記ベンチュリノズルへの液体の実質的に妨げられない流れを可能にす る程度に充分に大きいけれども、前記ディスクが、前記ベンチュリノズルからの 逆流が前記側方開口手段から逃散することを実質的に防止するデフレクタとして 機能する程度に充分小さい、請求の範囲第１項に記載の液体プロポーショナ。 10．前記ディスクの開口が、入口ノズルの最小直径よりも３０〜５０％大きい最 小寸法を有する、請求の範囲第７項に記載の液体プロポーショナ。 11．入口、出口、および前記入口と出口との間に配置されたエアギャップチャン バを備えた弁本体を有し、前記エアギャップチャンバは、大気と連通する全体と して垂直で実質的に開口した障害物のない対向窓スロットを備えた側壁を有し、 前記窓スロットは、エアギャップチャンバを貫通する実質的に傷害物のない横方 向通路を形成し、 前記入口内に配置されかつ入口ノズルを備えた隔壁手段と、 前記出口内でかつ前記本体から少なくとも一部が間隔を隔てて配置された、 外側通路手段を形成するためのベンチュリ手段とを有し、該ベンチュリ手段は、 ベンチュリノズル、ベンチュリチューブおよび中間ベンチュリスロートを備え、 前記ベンチュリノズルは前記入口ノズルと軸線方向に整合し、かつ前記側壁 から間隔を隔てかつ整合軸線に対して約１０〜１４°の角度で傾斜した少なくと も３つの平坦部を備えた拡開テーパ状の外面および収斂テーパ状の内面を備え、 前記入口ノズル手段と前記ベンチュリ手段との中間で前記本体内に横方向に 配置された開メッシュスクリーンを更に有し、該スクリーンは軸線方向に整合し たオーバーサイズ開口を備え、該開口は、前記入口ノズルから前記ベンチュリノ ズルへの液体の実質的に妨げられない流れを可能にするけれども、前記オーバー サイズ開口を包囲する前記スクリーン領域が、前記ベンチュリノズルからの逆流 が前記障害物のない窓スロットから逃散することを実質的に防止するデフレクタ として機能する程度に充分小さいことを特徴とする液体プロポーショナ。