JPH10501505A - バッグ内に包含された非結合性の物質を均一に分散するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 底端部（３）と閉鎖頂部（４）との間で囲まれた変化する形状の有用な内部容積を提供するフィルタバッグ（２）内において非結合性の物質を均一に分散するために、各々が一つのバッグ（２）を収容できるポケット（６）を備えた回転子（５）を具備する装置（１）を用い、フィルタバッグに提供されたポケットの面（７）は、回転子（５）に対して実質的に接線方向に配置されており、また、横方向へ配置された壁（８）により画成される。回転子（５）は、各時間毎に、フィルタバッグ（２）がポケット（６）へ移送される移送位置から、フィルタバッグ（２）がポケットから排出される排出位置の方へ割り出され、閉鎖頂部（４）は、回転子（５）が停止すると、対応する横方向の壁（８）に接して位置し、その結果、フィルタバッグ（２）の内容物は、底部（３）から離れて閉鎖頂部（４）の方へ移動せしめられる。

Description

【発明の詳細な説明】 バッグ内に包含された非結合性の物質を均一に分散するための装置 技術分野 本発明は底端部と閉鎖頂端部との間で囲まれた変化可能な形状の有用な内部容 積を提供するバッグ内に包含された非結合性の物質を均一に分散するための装置 に関する。 上記装置は、煎じ出したものを用意するための物質、特にお茶の粉末や薬草の 粉末を包含するフィルタバッグ、特に煎じ出したものを用意するためにバッグを お湯に浸した時に望ましくない要素が泳動する可能性のある接着層の存在を示唆 する接着部分又は熱シール部分を避けるように閉鎖されたバッグを製造する製造 機械で特に機能する。 背景技術 しかしながら、上記タイプのバッグは全体形状が実質的に非均質な特徴を有す るため、物質はバッグの一部から他の部分へと変化するバッグの有用な内部容積 の内部での自由な流れに対する抵抗にあい、物質が局部的に堆積し、このため他 の更にアクセス不可能な領域を犠牲にして或る領域に恩恵を与えることとなる。 上記に続き、非結合性の物質で満たされた上記タイプのフィルタバッグの寸法 が或る特定の領域で大きくなるため、完成したパックは大きさの点で不合理にも 不利となる。このことは従来の二重折りタイプのバッグでは非均一な分散の効果 が二倍以上になるため特に当てはまる。 この欠点は工業的な製造全体に影響を与える問題のほんの一局面 を反映しているにすぎず、これらの少なからずは、環境への影響を制限し且つ無 駄となった材料の処理に用いられるエネルギ源を節約するために、消費者の製品 を梱包し包装するのに用いられる大量の材料を更に厳格に低減する現在の必要性 は大きな問題である。 更に近年の機械の例では、煎じることが可能な物質がバッグの内部においてで きるだけ均一に分散されるよう動作するようになっているにも係わらず、或る程 度の不規則な分散は避けられず、特にかなりの数のバッグを組み立て、梱包した 時には更に明らかとなるため、未だに完成したパックの寸法は或る程度重要な事 項である。 添付の請求の範囲に特徴を記載した本発明の目的は、変化する形状の有用な内 部容積を提供するバッグ内に包含された非結合性の物質を均一に分散する装置を 提供して上記欠点を克服することにある。 発明の開示 上記目的は、一つのバッグを収容するように寸法を調整された少なくとも一つ のポケットを提供する回転子を具備し、バッグを支持する該回転子の面が回転子 に対して略接線方向へ配置されており、また、横方向に配置された壁により画成 されている。回転子は、ポケットへバッグが移送される移送位置からポケットか らバッグが排出される排出位置へと所定の角度距離で割り出され、回転子の動作 が排出位置で停止されるとバッグの閉鎖頂部が対応する前記横方向の壁に接して 位置し、バッグ内の物質が底部から閉鎖頂部へと強制的に移動せしめられる。 従って、本発明の装置はバッグ内の物質を均一に分散するのに本来存在する問 題を克服することが可能であり、これは、完成したパックの寸法が含められるべ きであるならば、基本的にまず必要なこ とである。 実際には、開示した解決策は、バッチからバッチへと温度パラメータ及び湿度 パラメータが変化する固有の流特性と製造中におけるバッグの効果的な形状との 両方を考慮して、バッグ内において均一に分散することが最も良好に可能な強さ の慣性力を物質が受けるように回転子の動きを簡単に制御することを提案する。 本発明の更なる利点は、従来のタイプの製造機械又は伊国特許出願ＢＯ９５Ａ ０００１４８号明細書に開示された機械との相乗的な組合せを達成することがで きることからも理解できる。 実際は、開示した装置を上記機械の排出部と包装するために完成したバッグを 組み立てる組立部との間に配置することにより、各バッグ内の物質の均質な分散 を更に正確に制御することが可能となる。 上述した互いに協動する装置と機械との構成は、移送位置と排出位置との間の 地点に回転子の経路に沿って配置される排除部を有することが可能であり、その 排除部から基準外のバッグが廃棄される。 従って、製造機械が全体に通常は備える検出センサにより認識されてバッグに 不良があることが発覚したならば、回転子が排除部で休止した時に該バッグは排 除される。 上記構成により提供される利点は、独国特許明細書１００１９４４号に開示さ れた従来の機械において、一つの不良バッグを検出すると、基準外のバッグがそ の一部を形成するパック全体を排除する必要があることを考えれば更に明らかで ある。 以下、部分的にのみ示した製造機械に関連した本発明の装置を示した略立面図 である一つの添付図面を参照して例を用いて本発明を詳細に説明する。 添付の図面を参照すると、本発明はバッグ２に包含された非結合性の物質を均 一に分散する装置１から実質的になり、底部３と閉鎖頂部４との間に囲まれた上 記バッグ２の有用な内部容積の形状は変化する。 装置１は煎じ出したもの(infusion)を用意するための製品を包含したフィルタ バッグ２を製造する機械１２に関連し、従来の掴持機構(gripper mechanism)２ ２により機械１２からバッグ２を単独で取り出す排出部(outfeed station)と、 該同じ一つのバッグ２を積んでパック１９に整理する組立部(assembly station) との間の位置を占める。 装置１は、添付図面からも判るように、正確には一つのバッグ２を収容するよ う各々が調整された複数のポケット６を提供する回転子５を具備し、上記ポケッ ト６は完全な一回転をポケットの数で割ったものに対応した角度距離に隣接した ポケットから離間し、例示のポケット６の数は四つであるため、互いに隣接した ポケットは９０°の角度で離間している。各ポケット６はバッグ２を支持する面 ７を提供し、その面７は回転子５に対して実質的に接線方向に配置されており、 また、横方向に配置された実質的に径方向へ延びる壁８により画定されている。 回転子５が断続的に回転駆動されるため、掴持装置２２の作用により相対する ポケット６へ移送される移送位置から、好ましくは１８０°の角度だけ移送位置 から離れた殴打位置まで、９０°の角度のステップを通じてバッグ２を割り出す ことが可能であり、上記殴打位置では、バッグ２がポケット６から引き離されて 組立部１３へ向かって導かれる。 回転子５が断続的に回転するように設定されているため、バッグ２は殴打位置 に到達すると阻止作用により前方へ投げ出され、その 結果、閉鎖頂部４が相対するポケット６の対応する横断壁８に接して位置し、内 容物が慣性によりバッグ２内において移動せしめられて底部３から離れて閉鎖頂 部４へ向かって、従って、通常は物質を容易に充填できないバッグ端部へ向かっ て再分散される。 また、フィルタバッグ２は、移送位置から殴打位置へと通過する際に初期の方 位から正確に反対の方位へと移動する。好ましい解決策では、殴打位置に達した 時に閉鎖頂部４が下方を向くように一つのバッグ２が配置されるように排出部１ １と装置１と組立部１３とを相対的に配置する。このため回転子５の接線方向へ の加速により生じた慣性力が重力により合成され、頂部４へ向かう貫通力のある 物質の流れと、実際にバッグ内における物質の良好な分散とを提供する。 機械１２は、図示したように、その時に移送位置を占めている回転子５のポケ ット６に各フィルタバッグ２を配置する配置手段１５、１６及び１７を更に具備 する。 上記配置手段は、装置の好適実施形態では、回転子５に対して実質的に径方向 へ方向づけられた固定型で管状のダクト１５を具備し、そのダクト１５は、バッ グ２を移送する移送位置へポケットが一つずつ達すると回転子の割出し動作中に 異なるポケット６と協動するように配置される。 ダクト１５は、剛性を有する案内壁１６を提供し、移送されたバッグ２の閉鎖 頂部４は、掴持装置２２の揺動運動中に解放された時に上記案内壁１６に打ちつ けられ、その結果、内容物は、バッグ２が完全に回転子５と接触する前において も頂部４の方へ移動し始めている。 上記配置手段は、ダクト１５と協動する突固め機(compactor)１７を更に具備 し、この突固め機１７は、一つのフィルタバッグ２が ダクト１５へ収容された時に占めている非作動位置位置と、バッグ２を回転子５ のポケット６に対して平らにするために圧力を適用する作動位置との間を交互に 移動する。 また、殴打位置において各バッグ２を関連の回転子５のポケット６から強制的 に排除する排出手段９、１０が装置１の一部を形成する。 図示した例では、上記排出手段はポケット６と協動するアクチュエータ要素１ ０を具備し、このアクチュエータ要素１０は、バッグ２を支持する支持面７の後 側に隠れる非作動位置から、バッグ２をポケット６から押し出すように支持面７ を通って挿入されて支持面７から突出する作動位置へと移動可能である。 装置は回転子５の全てのポケット６のために働く一組の排出手段９及び１０の みを具備し、管状の形態である回転子５では、ポケットが排出位置に達した時に 各ポケットと相互作用するように中空の穴２１内に収容され、回転子５の壁によ り提供された特別な相互接続穴２４を通る。 組立部１３（実施形態は従来のものであり、更なる説明は必要ない）の機能は 、形成の進行している時にバッグ２のパック１９をしっかり突固めた状態に維持 することである。 装置１は、不良のバッグ２を廃棄する排除部１４を有することができるように 機械１２と関係することが好ましい。本実施形態の排除部１４は排出部１１と組 立部１３との間に配置され、一方の部から他方の部への各ポケット６の移動を中 断する休止を用いる。回転子５が移送位置と排出位置との間で移動すると同時に 基準外のバッグ２の到達を示す信号を機械１２のセンサから受信したならば、不 良のバッグ２を排除するために排除部１４において休止する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．底端部（３）と閉鎖頂部（４）との間で囲まれた変化する形状の有用な内 部容積を提供するバッグ（２）内に包含された非結合性の物質を均一に分散する ための装置であって、一つのバッグ（２）を収容するようにされた少なくとも一 つのポケットを備えた回転子（５）を具備し、前記バッグへ提供される前記回転 子の支持面（７）が前記回転子（５）に対して略接線方向に配置されており、ま た、横方向へ配置された壁（８）により画成されており、これにより、バッグ（ ２）がポケット（６）へ入る移送位置から該同一のバッグがポケットから排出さ れる排出位置へと予め定められた角度距離だけ断続的に前記回転子（５）が回転 せしめられる時に、前記回転子（５）の動作が排出位置で中断されると前記バッ グの閉鎖頂部（４）が対応する前記横方向の壁（８）に接して位置し、その結果 、物質がバッグ（２）内で移動せしめられ、前記底部（３）から離れて前記閉鎖 頂部（４）の方へと再分散される装置。 ２．前記回転子（５）が完全な一回転を等角度に割った角度で互いに離された 複数のポケット（６）を提供する請求項１記載の装置。 ３．前記バッグ（２）を前記回転子（５）のポケット（６）から強制的に排出 する排出手段（９，１０）を具備する請求項１又は２記載の装置。 ４．前記回転子（５）が管状の形態である請求項３記載の装置。 ５．前記排出手段が前記ポケット（６）と協動するようにされたアクチュエー タ要素（１０）を具備すると共に、前記バッグ（２）へ提供された支持面（７） の後側に隠れる非作動位置と、前記バッグ（２）が前記ポケット（６）から離さ れるように前記支持面（７ ）を通って挿入されて該支持面（７）から突出する作動位置との間で動作可能で ある請求項３又は４記載の装置。 ６．前記回転子が該回転子（５）により提供された多数のポケット（６）のた めに働く一組の排出手段（９，１０）を備える請求項３又は５記載の装置。 ７．前記排出手段（９，１０）は前記ローラ（５）内に収容されると共に、前 記回転子（５）に形成された相互接続穴（２４）を通って挿入されることにより 前記ポケット（６）と相互作用せしめられる請求項３又は５又は６記載の装置。 ８．煎じ出したものを用意するための物質を包含するフィルタバッグ（２）を 製造し、前記請求項のいずれか一つに記載の装置（１）を具備する製造機械。 ９．その時に移送位置を占めている回転子（５）のポケット（６）にフィルタ バッグ（２）を配置するための配置手段（１５，１６，１７）を具備する請求項 ８記載の製造機械。 10．フィルタバッグ（２）が前記製造機械から除去される排出部（１１）と、 前記フィルタバッグ（２）が組み立てられる組立部（１３）とを具備し、前記装 置（１）が排出部（１１）と組立部（１３）との間に配置され、これにより、連 続するフィルタバッグ（２）が一つずつ取り出され、組立部（１３）へ搬送され る請求項８記載の製造機械。 11．配置手段は、前記回転子（５）に対して略径方向へ向けられた固定型で管 状のダクト（１５）を具備し、該ダクト（１５）は、フィルタバッグ（２）が移 送される移送位置においてポケット（６）と協動することができるように配置さ れると共に、剛性を有する案内壁（１６）を提供し、前記移送されたフィルタバ ッグ（２）の閉鎖頂部（４）は前記案内壁（１６）に殴打せしめられて、フィル タバッグの内容物が前記底部（３）から前記閉鎖頂部（４）の方へ移動せしめら れる請求項９記載の製造機械。 12．不良のフィルタバッグ（２）を廃棄するための排除部（１４）を具備し、 該排除部（１４）が、前記排出部（１１）と前記組立部（１３）との間に位置し 、前記装置（１）の回転子（５）は、不良のフィルタバッグ（２）を排除できる ように、該フィルタバッグ（２）がポケット（６）へ移送される位置と、該ポケ ット（６）から排出される位置との間で動く時に中間の排除部（１４）において 休止するようにされている請求項１０記載の製造機械。 13．前記排出部（１１）と前記装置（１）と前記組立部（１３）との構成は、 排出位置に到達した時に閉鎖頂部（４）が実質的に下方を向くようにフィルタバ ッグ（２）が配置されるようになっている請求項１０記載の製造機械。 14．前記配置手段は、前記ダクト（１５）と協動可能な突固め機（１７）を具 備し、該突固め機（１７）は、フィルタバッグ（２）が前記ダクト（１５）へ収 容された時に占める非作動位置と、フィルタバッグ（２）を回転子（５）のポケ ット（６）に対して平らにするために該突固め機（１７）により圧力が適用され る作動位置との間で移動可能である請求項１１記載の製造機械。