JPH10501298A - 基材の粉末被覆のための半導性電極を有する静電流動浴、使用可能な粉末およびそのような粉末で被覆された基材 - Google Patents

基材の粉末被覆のための半導性電極を有する静電流動浴、使用可能な粉末およびそのような粉末で被覆された基材

Info

Publication number
JPH10501298A
JPH10501298A JP8500466A JP50046696A JPH10501298A JP H10501298 A JPH10501298 A JP H10501298A JP 8500466 A JP8500466 A JP 8500466A JP 50046696 A JP50046696 A JP 50046696A JP H10501298 A JPH10501298 A JP H10501298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
coating
electrode
substrate
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8500466A
Other languages
English (en)
Inventor
ドレスラー,ペーター
トウドルデイ,アルノー
ブラベツト,ジヤン−ピエール
Original Assignee
エルフ・アトケム・エス・アー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エルフ・アトケム・エス・アー filed Critical エルフ・アトケム・エス・アー
Publication of JPH10501298A publication Critical patent/JPH10501298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C19/00Apparatus specially adapted for applying particulate materials to surfaces
    • B05C19/02Apparatus specially adapted for applying particulate materials to surfaces using fluidised-bed techniques
    • B05C19/025Combined with electrostatic means

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、流動浴中に浸漬された一または複数の半導性電極に接触したときに静電帯電される粉末により基材を被覆するための静電流動浴に関する。半導性電極は体積抵抗率が102〜108Ωm、好ましくは104〜106Ωmである。そのような浴における基材の被覆は被覆すべき基材の形状によらず特に一様で均一であり、大きな寸法の基材に適している。

Description

【発明の詳細な説明】 基材の粉末被覆のための半導性電極を有する静電流動浴、 使用可能な粉末およびそのような粉末で被覆された基材 本発明は、静電帯電粉末プラスチックで基材(substrate)を被覆するための 半導性電極を有する静電流動浴に関する。 −ゼロ(アース)電位に維持された被覆すべき基材に導かれる前に粒子を静電 帯電させる、コロナまたは摩擦電気型の静電ガンによる静電噴霧により、また、 −ノーザン・テレコム社(Northern Telecom Ltd.)の 米国特許第4,381,728号明細書が参照される、通常多孔質スラブ中また はその側において高電圧に接続されている導電性電極および絶縁材料製タンクか らなる流動静電浴に浸漬することにより、 静電帯電熱可塑性または熱硬化性粉末で金属基材を被覆するための種々の技術 が存在する。 この静電噴霧技術の本質的に不利な点は、逆イオン化(reverse ionization)ま たは反発現象のために印加電圧および静電ガンに固有の粉末被膜の厚さの制限( 通常厚さが100μmより小さい)、およびファラデー・ケージ(Farada y cages)のような複雑な形状の物品を均一に被覆することが不可能なこと 、例えば基材が溶接ワイヤーからなる場合、交差部位にゼロ電界ラインが現れ交 差部位における粉末による被覆を不可能にすることである。 既知の流動静電浴への浸漬は、アースに接続された被覆すべき基材と導電性電 極との間に電気アークを発生させる危険性が高く、タンク内の粉末塊が発火およ び/または爆発する恐れがある。これらの危険性のために、被覆すべき基材を流 動粉末塊の中に完全に浸漬することは危険であり、従って、用いる粉末は最少量 にしなくてはならない。現時点において、この技術は、一様かつ均一に被覆すべ きワイヤー、ケーブルまたは異形材のような寸法が小さく形状が単純な基材しか 扱えない。 帯電電極(charge electrode)が絶縁材に接着結合されている半導性電極であ る流動静電浴中に浸漬する方法がDD242,353に記載されている。このシ ステムは、タンク内に存在する粉末塊の発火および爆発の危険性の制限を可能に するが、複雑でかなり大きい寸法の物品の場合、被覆は一様でも均一でもない。 本発明は、溶接ワイヤー、グリッド、食器洗浄器バスケット またはスーパーマーケットのワゴン(trolley)のような寸法が大きく場合によ っては複雑な形状の金属基材を、本発明による流動浴の操作中に静電放電する危 険性を全く伴うことなく静電帯電粉末を利用して一様かつ均一に被覆する方法を 提案し、逆イオン化または静電反発現象を伴うことなく300μmまでの粉末付 着厚を得ることを可能とする。 さらに、本出願人の方法は、食器洗浄器バスケットのような先端部を有する基 材の場合、通常腐食現象はそれら先端部において現れるので、該基材の他の部分 よりも厚い粉末被膜をそれら先端部が有することを可能にして、それにより向上 した耐腐食性を確実にするものである。 本発明の静電流動浴は、絶縁材料製、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポ リプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリテトラフルオロエチレン( PTFE)またはポリフッ化ビニリデン(PVDF)製のタンクからなり、多く の場合、平行六面体または円筒形状を有してなる。タンクの形状を被覆すべき基 材の形状に対応して適合させることが好ましく、基材がワイヤーまたは管の場合 、円形部分からなるタンク(円筒状タンク)において基材を被覆することが有利 であり、基材がパネ ルの場合、正方形または長方形部分からなるタンクがより好適であることが知ら れている。 タンクは二重底を有している、すなわちタンクの下部のサージチャンバーと呼 ばれる部位(2)に圧縮空気が供給され、その上には、織物または焼結材料(例 えばPE繊維、焼結PE)製の多孔質スラブであり得る多孔質の構成部分(3) が設けられており、該多孔質の構成部分は実質的に水平で、また絶縁材料からな り、粉末粒子を浮遊させるための圧縮空気がそこを通して吹き込まれる。粉末粒 子の流動化に必要な空気は、温度および湿度を制御するためのシステムおよび空 気中の埃を濾過するためのシステムを組み込み得る空気供給導管(1)を介して 、多孔質部材の下側のタンクの底に位置する入口/サージチャンバー中に導入さ れる。タンクの上部から空気入口チャンバーへの粉末の時機を逸した流れによる 空気の汚染を避けるために、一方の空気入口チャンバーと他方の粉末粒子が閉じ 込められるタンクの部分との間に良好な密封を設ける必要がある。この密封は、 例えば、永久的な固定手段またはねじ/ナットのような他の固定手段によって保 持された多孔質部材を、タンクの壁に強固に固定できるようにするゴムシールに より確実にされ得る。 多孔質部材(スラブ、繊維または焼結物)中の孔を通過した空気は、粉末物質が 導入されている実際のタンク(4)に到達し、前記粒子の浮遊を確実にする。粉 末浴を正確に流動化するのに必要な空気圧は、タンク内に導入される粉末の高さ に実質的の比例する。流動化中の粉末の体積膨張は、通常、15〜30%(静止 時の体積に対して表して)であり、使用する被覆粉末の性質に依存する。本発明 の方法の使用中に、基材を、流動塊の上端水準(9)より下に完全に浸漬する。 一つまたは複数の半導性電極(8)および被覆すべき基材(5)を、タンクの 内側の実際の粒子流動化領域中に配置する。次に、浮遊中の粉末粒子が電極との 接触により静電帯電され、アース(ゼロ電位)(6)に接続されている基材(5 )に引きつけられ、被覆がなされる。 本発明の半導性電極(8)は、ASTM規格D257により測定した表面抵抗 率が106〜1012Ωm、好ましくは108〜1010Ωmである。 これは、例えば、無機および/または有機導電性粒子が組み込まれた絶縁[す なわち、電気的中性(eleclrically neutral)]マトリックスからなり得る。マト リックス中の導電性粒子の濃 度は、必要な表面抵抗率が得られるように調節する。 絶縁マトリックスの構成材料の例として、電気的中性の熱可塑性または熱硬化 性ポリマーおよび/またはエラストマーおよび/または熱可塑性エラストマー( TPE)を主成分とする(based on)全ての材料、例えば、ポリオレフィン、天 然および/または合成ゴム、およびポリアミドを主成分とするTPEを挙げるこ とができる。導電性粒子は、絶縁マトリックスのポリマーおよび/またはエラス トマーの性質に好適なタイプの方法、例えば押し出し、注入、カレンダリング、 溶解または沈殿により、絶縁マトリックスの任意の加硫中に、絶縁マトリックス 中に導入される。 導電性粒子または帯電中心(chare center)は、カーボンブラック、金属酸化 物、粉末金属化合物(Fe,Al,Zn,Ni,Cu,青銅,真鍮等)、グラフ ァイト、および上記絶縁マトリックスよりもかなり表面抵抗率の低い通常の任意 の添加物を主成分とすることができる。 本発明の範囲内において、半導性電極は、半導性材料、すなわち表面抵抗率が 106〜1012Ωm、好ましくは108〜1010Ωmの材料をからつくることもで きる。そのような電極 の大きな利点は、操作者が電極と接触しても危険性がないということである。 本発明による電極は、通常、平行六面体の形状であり、要すれば上部の頂点部 位が平面で切り取られ(水平部分はタンクの底部においてより大きい)、該頂点 部位が切り取られた面はタンクの中心方向(そこに被覆される基材が通常配置さ れる)を指しており、多孔質底部に対して実質的に垂直に配置される。 前述したように、タンクの底部における本発明の電極の水平部分は、タンクの 頂部における水平部分以上の大きさであり、この変化は連続的または他の形態と することができ、例えば線型(電極の断面は台形となる)、双曲線、放物線また は階段状であってよい。 それらは、電極の後側に配置されている、すなわちタンクの壁に向いている面 に配置されている接続接点(10)を介して、低電流(通常1mAより低い)で 正または負の0〜60kVに調節できる電圧を送り出す安定化高圧発電機(7) に接続されている。接続接点は先端部にあってよく、この場合、電極の後側上部 に配置されることが好ましい。 電極の電気接点は、突然の断線中に操作者に対して危険な導 電性部材により提供されるべきではなく、タンクを越えて伸びる半導性部材によ り提供されるべきであり、それによりタンクの近隣部においての感電死の危険性 が除かれる。 本発明の電極のもう一つの好ましい態様では、例えば、接着結合、共押出し等 により、前記電極の後側面に抵抗の低い部材、従ってより導電性の部材(11) を適用する。このより導電性の部材は、該電極の後側面を完全または部分的に覆 うことができる。この複合電極は、帯電電極の表面における、すなわち粉末と接 触している面における電荷キャリヤの分布の向上を可能にする。 本発明の電極は、独立してまたは一体的に流動タンクに取り付けることができ る。この後者の場合において、電極はタンクの垂直壁および/または多孔質底部 に取り付けることができる。 粉末の凝集による電極表面のブロッキングを避けるために、電極が流動浴から 独立している場合、それらを粉末の堆積を浮かせて除くことを意図した振動動作 にさらしてよく、電極が一体的にタンクにより付けられている場合、タンクと電 極との全体を機械的振動系にさらすのがよい。 本出願人により開発された方法により被覆される基材は、電 気的中性であってはならず、半導性または導電性であってよい。静電帯電粉末に より被覆される場合、それらの温度は100℃を越えてはならず、従って、基材 の被覆は経済的に有利である室温で行うことができる。 基材の例として、金属または金属部分を含む基材、例えば、鉄製、普通もしく は亜鉛メッキ鋼製、アルミニウムもしくはアルミニウム合金製の基材、木製、プ ラスチック製、ガラス製、セメント製、テラコッタ製および成分の少なくとも一 つが前述のものから選択し得る通常の複合材料からなる基材を挙げることができ る。 粉末で被覆される前に、基材に、アルカリ脱脂、スケール除去、ブラッシング 、ショットブラスティング、燐酸塩処理、熱すすぎ等のような一またはそれ以上 の表面処理をすることができる。基材を300℃程度に加熱する必要のある従来 の(非静電)流動浴に浸漬する方法と比較して、高温で害される表面処理、すな わちFeおよび/またはZn燐酸塩処理、亜鉛メッキおよびプライマーにより予 備被覆を用いることができる。 被膜の接着性および/またはその耐腐食性を向上させるために、液状または粉 末状の接着プライマーを適用することができ る。 本発明の範囲で使用することのできる被覆粉末は接着プライマーおよび/また は表面被膜を形成することができ、1012〜1017Ωm、好ましくは1013〜1 016Ωmの体積抵抗率を有する。 粉末の体積抵抗率は、電位計が1011Ωより大きい抵抗を有する抵抗率セルに より測定される。突き固めた後で1cmの高さの粉末をセル中に配置し、セルに 100kVの電圧をかけ、セルを通過する電流の強さIを測定する。 抵抗率ρは式ρ=(V*A)/(I*d)により示されるが、ここでAはセルの 断面積(cell section)、dは粉末の高さ、この場合は1cm、Vは電圧および Iは電流の強さである。 本発明の粉末は、プラスチックまたは熱可塑性および/または熱硬化性樹脂を 主成分とするものである。 熱可塑性樹脂の例として、 −PE、PPのようなポリオレフィン、それらの共重合体または配合物、 −PVC、 −脂肪族、脂環式および/または芳香族ポリアミド、例えば PA−11、PA−12、PA−12,12、PA−6、PA−6,6、PA− 6,12、ポリアミドを主成分とする熱可塑性エラストマー等のそのもの自身、 混合物および/または共重合体を挙げることができる。 熱硬化性樹脂の例として、 −エポキシおよびエポキシ/フェノール性樹脂、 −エポキシ/ポリエステルハイブリッドを挙げることができる。 同様に好適なアクリル、ポリエステルおよびポリウレタン樹脂は、熱可塑性ま たは熱硬化性であり得る。 本発明の被覆粉末は、PA、PEのような主ポリマーの一またはそれ以上を含 む複成分組成物であり、種々の添加剤および/または充填剤を含み得る。 考慮に入れるべき体積抵抗率は、最終組成物のものであり主成分のものではな い。 本発明の範囲で用いることのできる粉末は、平均直径が、通常80〜150μ m、好ましくは略100μmである。それらの最大直径は、通常500μmより 小さく、好ましくは300μmより小さい。これらは、非静電流動浴における浸 漬におい て通常適用される粒子寸法である。 静電ガンを用いた塗装に通常適用される粒子寸法である平均直径20〜40μ mの粉末を用いることも可能である。この場合、Al23のような流動化剤(fl uidizing agent)を、被覆粉末組成物に対して通常0.5〜2重量%の量で添加 することが好ましい。 被覆すべき基材に、前述の方法により一種類の被膜を適用し、および異なる適 用技術(液体被覆、静電ガン、流動浴等)により他の被膜を適用することができ る。 プライマーを例えば本発明の流動静電浴において粉末状で適用する場合、それ を中間焼き付けにより予めフィルム状にすることなく、本発明のもう一つの流動 浴において表面被膜を適用することができる。 液状のプライマーを適用する場合、本発明の流動浴に浸漬させる前に、例えば 室温で、数分間乾燥させることが好ましい。 被覆すべき基利の全表面にわたってできるだけ一様かつ均一な粉末被膜を確実 にするために、被覆すべき基材と粉末粒子の流動浴との間の相対運動を確実にす ることが好ましい。 タンクを動かないように維持し、被覆すべき基材を回転、上 下動および同様の攪拌下に維持されている粉末塊中に浸漬することができる。基 材を動かなくし、前記タンクの適当なレバーシステムにより、基材が粉末物質中 に浸漬するまで流動タンクを上昇させ、タンクを振動させるシステムにより粉末 浴の攪拌を確実にすることができる。 以下の実施例は本発明を限定することなく説明する。 流動浴および電極は図中に示す。 本出願人によりカーボンブラック7重量%を天然ゴムに混入することにより表 面抵抗率が108〜1010Ωmの半導性電極が製造された。その大きさは500 ×300×6mmであり、寸法530×330×300mmの多孔質底部(PE 焼結物)を有するPVCタンク内に配置した。 全ての実施例において、溶液中粘度は、メタクレゾール中20℃で溶媒50m l当たり0.5gのポリマーを含む溶液中において測定し、dl/gで示す。実施例1 基材は、直径3.25mmの普通の脱脂およびショットブラスティング処理し たスチールワイヤーをグリッドメッシュが50×50mmとなるように直角に溶 接することにより得られ る寸法100×150mmのグリッドからなる。 被覆粉末は、 −平均直径が100μmで、最大直径が300μmより小さく、粒子の1重量 %の直径が40μmより小さい、溶液粘度約1dl/gのPA−11が92重量 部、 −ミクロン以下の粒子からなるTiO2(平均直径0.05μm)8重量部、 −流動化剤0.05重量部からなる。 その体積抵抗率は2×1013Ωmである。 背面に表面抵抗率が107〜108Ωmの材料が接着結合されており抵抗率が1 08〜1010Ωmである二つの半導性電極も配置された(図参照)流動浴中に被 覆すべき基材を垂直に(グリッドの長い側(3メッシュ)をタンクの底部に対し て垂直に浸漬)浸漬する。 比較として、背面が部分的に接着結合されその面にDD242,353の絶縁 材料が接着結合されている表面抵抗率が108〜1010Ωmである二つの半導性 電極が配置された静電流動浴中に被覆すべき基材を浸漬する。 電極に印加する電圧は+8kVである。グリッドの中心にお ける被覆の厚さが130μmになるのに必要な基材浸漬時間を測定し、グリッド の周縁部において被覆厚さを決める(四つの頂点と四つの側辺部の中心)。 結果を表1(本発明による電極)と表2(DD242,353による電極)に 併せて示す。 グリッドの中心と端部との間の厚さの変動は、本発明の半導性電極を用いた場 合は僅か77%であるが、DD242,353による半導性電極を用いた場合は 146%に達することがわかった。 グリッドワイヤーの交差部位における被膜においては多くのピンホールも観察 される(被膜の不存在)。実施例2 基材は長さ100mm、厚さ3mmのスチールプレートからなる。それを実施 例1の基材におけるのと同様の操作条件(同じ被覆粉末、物品の中心における被 膜厚さ:130μm)下に被覆し、被膜の厚さを物品の4頂点で測定する。 DD242,353による二本の電極が設けられた流動浴において同じ測定を 行う。 結果を表3および表4に併せて示す。 プレートの中心と端部との間の厚さの変動は、本発明の二本の半導性電極を用 いた場合は僅か77%であるが、DD242,353による二本の半導性電極を 用いた場合は146%に達することがわかった。実施例3 エポキシ/フェノール型の厚さ10〜15μmの液体プライマーを用いて実施 例1で規定したと同様のグリッドを被覆した後、室温で15分間乾燥してから、 −平均直径が100μmで、最大直径が300μmより小さい溶液粘度約1d l/gのPA−12が93重量部、 −ミクロン以下の粒子からなるTiO2(平均直径0.05μm)7重量部、 −流動化剤、 からなる体積抵抗率6×1013Ωmの粉末により同様の操作条 件(浸漬時間8秒;半導性電極への印加電圧10kV)でグリッドの表面被覆を 行う。 次に、このように被覆されたグリッドの焼き付けを、220℃のオーブンに5 分間通すことにより行う。 特にグリッドの交差部位において被膜の一様付着およびワイヤーの優れた被覆 が得られ、被覆外観が非常に優れている。実施例4 実施例3の液体プライマーによる被覆後、実施例1のものと同じ特性を有する 粉末により、同様の操作条件(浸漬時間3秒;半導性電極への印加電圧+10k V)下にグリッドの表面被覆を行う。 次に、このように被覆したグリッドの焼き付けを、220℃のオーブンに5分 間通すことにより行う。 特にグリッドの交差部位において被膜の一様付着およびワイヤーの優れた被覆 が得られ、被覆外観が非常に優れている。実施例5(比較) 実施例1に記載の流動浴中において、平均直径が40μmで、最大直径が80 μmより小さい溶液粘度約0.83dl/gの微孔性ビーズ状のPA−6からな る体積抵抗率3×1010Ωm の粉末を用いて実施例1で規定したと同様のグリッドの表面被覆を行い、続いて オーブン内で焼き付けする。 どのような電圧を半導性電極に印加しても、グリッド上の粉末付着は非常に非 一様であり、特にグリッドの端部において過剰の被膜が存在していることがわか る。実施例6(比較) 実施例1に記載の流動浴中において、平均直径が150μmで、最大直径が4 00μmより小さく、フタル酸ジオクチルで可塑化され錫で安定化され、K値が 57のPVCからなる体積抵抗率が1010Ωmより小さい粉末を用いて実施例1 で規定したと同様のグリッドの被覆を行う。 電極の電圧および極性がどのようであってもグリッド上に粉末付着が形成され ない。実施例7 実施例1に記載の流動浴中において、平均直径が100μmで、最大直径が3 00μmより小さく、アクリル酸7重量%を含むエチレン/アクリル酸コポリマ ーからなる体積抵抗率が8×1014Ωmの粉末を用いて、同様の操作条件(浸漬 時間6秒;半導性電極への印加電圧+10kV)下において実施例1で規 定したと同様のグリッドの被覆を行う。 次に、このように被覆したグリッドの焼き付けを、210℃のオーブンに10 分間通すことにより行う。 特にグリッドの交差部位において被膜の一様付着およびワイヤーの優れた被覆 が得られ、被覆フィルム形成が非常に優れている。実施例8 実施例1に記載の流動浴中において、平均直径が100μmで、最大直径が3 00μmより小さく、粒子の1重量%の直径が40μmより小さい溶液粘度が約 1.15dl/gのPA−11が100重量部および流動化剤が0.05重量部 からなる体積抵抗率が1016Ωmの粉末を用いて、同様の操作条件下において実 施例1で規定したと同様のグリッドの被覆を行う。実施例1,2および4のPA −11はH3PO2の存在下に重合したが、上記で使用したPA−11はH3PO4 の存在下に重合した。 基材への粉末付着は困難である。実施例9 エポキシ/フェノール型の厚さ10〜15μmの液体プライ マーを用いて実施例1で規定したと同様のグリッドを被覆した後、室温で15分 間乾燥してから、 −実施例8のPA−11を100重量部、 −炭酸カルシウム5重量部、 −ミクロン以下の粒子からなるカーボンブラック0.5重量部 −酸化防止剤0.5重量部 −抗点蝕剤(antipitting agent)0.4重量部 −流動化剤0.05重量部 からなり、上記成分を押し出すことにより得られる粉末により、実施例1に記載 の流動浴中において同様の操作条件(浸漬時間3秒;半導性電極への印加電圧1 0kV)下においてグリッドの表面被覆を行う。 次に、このように被覆されたグリッドの焼き付けを、220℃のオーブンに5 分間通すことにより行う。 特にグリッドの交差部位において被膜の一様付着およびワイヤーの優れた被覆 が得られ、被覆外観が非常に優れている。実施例10 静電ガン(電圧+30kV)を用いて化学量論割合のエポキ シ/ジシアンジアミド型のプライマー粉末により実施例1で規定したと同様のグ リッドを被覆した後、実施例9の粉末と同じ特性を有する粉末により同様の操作 条件(浸漬時間10秒;半導性電極への印加電圧15kV)下においてグリッド の表面被覆を行う。 次に、このように被覆されたグリッドの焼き付けを、200℃のオーブンに5 分間通すことにより行う。 特にグリッドの交差部位におけるワイヤーの優れた被覆及び厚さ160〜30 0μmの一様な被膜の付着が得られ、被覆フィルム形成が非常に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C09D 163/00 8016−4J C09D 163/00 167/00 9042−4J 167/00 177/00 8933−4J 177/00 C25D 13/06 9541−4K C25D 13/06 B (72)発明者 ブラベツト,ジヤン−ピエール フランス国、エフ−27170・ボーモン−ル −ロジエ、リユ・ドウ・ラ・コート・ルー ジユ、13

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 静電帯電粉末組成物を用いて流動浴中で基材を被覆する方法であって、表 面抵抗率が106〜1012Ωm、好ましくは108〜1010Ωmの一または複数の 半導性電極により粉末の帯電が確実にされること、および上記粉末の体積抵抗率 が1012〜1017Ωm、好ましくは1013〜1016Ωmであることを特徴とする 方法。 2. 表面抵抗率が106〜1012Ωm、好ましくは108〜1010Ωmである半 導性帯電電極であって、無機および/または有機導電性または半導性粒子が組み 込まれている絶縁マトリックスからなることを特徴とする電極。 3. 絶縁マトリックスが天然ゴムを主成分として、組み込まれた導電性粒子が カーボンブラックである請求項2に記載の電極。 4. 低抵抗率の成分(11)が背面に適用される請求項2または3に記載の電 極。 5. 平行六面体の形状を有し、任意で頂点が平面で切り取られている請求項2 〜4のいずれかに記載の電極。 6. 体積抵抗率が1012〜1017Ωm、好ましくは1013〜1016Ωmである 熱可塑性および/または熱硬化性樹脂、好ましくはポリアミド、ポリオレフィン 、エポキシ樹脂および/またはポリエステル樹脂を主成分とする粉末組成物。 7. 請求項1の方法により請求項6の粉末組成物で被覆された、好ましくはワ イヤーおよび/またはグリッドの形態の電気非絶縁性基材。 8. 請求項1に従って、粉末で被覆された食器洗浄器バスケットおよび/また はスーパーマーケットのワゴン。
JP8500466A 1994-06-08 1995-06-08 基材の粉末被覆のための半導性電極を有する静電流動浴、使用可能な粉末およびそのような粉末で被覆された基材 Pending JPH10501298A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR94/07214 1994-06-08
FR9407214A FR2720959B1 (fr) 1994-06-08 1994-06-08 Bain fluidisé électrostatique avec électrode semi-conductrice pour le revêtement de substrats avec des poudres, poudres utilisables et substrats revêtus de telles poudres.
PCT/FR1995/000751 WO1995033576A1 (fr) 1994-06-08 1995-06-08 Bain fluidise electrostatique avec electrode semi-conductrice

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10501298A true JPH10501298A (ja) 1998-02-03

Family

ID=9464158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8500466A Pending JPH10501298A (ja) 1994-06-08 1995-06-08 基材の粉末被覆のための半導性電極を有する静電流動浴、使用可能な粉末およびそのような粉末で被覆された基材

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0764058A1 (ja)
JP (1) JPH10501298A (ja)
CA (1) CA2192000C (ja)
FR (1) FR2720959B1 (ja)
WO (1) WO1995033576A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TR200001744T2 (tr) * 1997-12-17 2000-12-21 International Coatings Limited Toz kaplama işlemi.
US6276400B1 (en) * 1999-06-08 2001-08-21 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Corrosion resistant powder coated metal tube and process for making the same
GB0229004D0 (en) 2002-12-12 2003-01-15 Int Coatings Ltd Powder coating apparatus and process
GB0229003D0 (en) 2002-12-12 2003-01-15 Int Coatings Ltd Powder coating process

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DD242353B5 (de) * 1985-11-05 1996-09-19 Atochem Elf Sa Vorrichtung zum elektrostatischen Beschichten von Gegenstaenden in einem Tauchbecken
US4621399A (en) * 1985-12-18 1986-11-11 Allied Tube & Conduit Corporation Tube-coating method and apparatus therefor
DE4240568C2 (de) * 1992-12-02 1996-08-08 Atochem Elf Sa Halbleitfähige Aufladeelektrode

Also Published As

Publication number Publication date
EP0764058A1 (fr) 1997-03-26
FR2720959A1 (fr) 1995-12-15
WO1995033576A1 (fr) 1995-12-14
CA2192000C (fr) 2000-05-23
FR2720959B1 (fr) 1999-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100390641B1 (ko) 유도충전된수지성분말입자로기판을코팅하는장치
MXPA97002463A (en) Apparatus for covering substrates with inductivame loaded powder resin particles
US3801869A (en) Booth for electrostatic powder painting with contact type electric field curtain
JP6351512B2 (ja) 基材の金属表面の被覆方法およびその方法により被覆される物品
EP0789632B1 (en) Process for improving the electrostatic charge on powders
JP6461136B2 (ja) 基材の金属表面を被覆する方法およびこの方法により被覆された物品
NZ505036A (en) Powder coating process using a fluidized bed effecting tribostatic charging of powder coating composition
JP4705292B2 (ja) 物品を被膜で被覆する方法と、この方法を実施する装置
CN104480430A (zh) 一种真空镀膜耐磨塑胶制件的制备方法
JPH10501298A (ja) 基材の粉末被覆のための半導性電極を有する静電流動浴、使用可能な粉末およびそのような粉末で被覆された基材
JP2006509620A (ja) 粉体コーティング装置および方法
US3690298A (en) Apparatus for coating articles with a dry powdered material
Wu Electrostatic charging and deposition of powder coatings
CN105568346A (zh) 一种涂装系统
JP5467949B2 (ja) 粉体塗装方法
US20050069652A1 (en) Method for coating an object with a film and equipment therefor
JP2013000708A (ja) 粉体塗装装置
US4471109A (en) Polyester powdered paint
Kleber Electrostatic powder gun design
JP2013144277A (ja) 粉体塗装方法
Barrett Coating with Plastics
CA2201878C (en) Process for imparting an electrostatic charge to powders to render them useful for coating applications
JPH11172897A (ja) 滑り止め部材及びその製造方法
JP3054752U (ja) 電子塗装システム装置
Barrett Coating Techniques