【発明の詳細な説明】
モジュール式電子標識装置
発明の分野
本発明は、広くはマイクロストリップアンテナ装置に関する。より詳細には、
本発明は、マイクロストリップアンテナ、電子標識及び電子ライセンスプレート
のための取外し可能な電磁接続装置に関する。さらに本発明は、モジュール式の
一体化された電子標識に関する。
発明の背景
より先進的で効果的な交通管理が必要となるに従って、路傍から車両への通信
、又は車両同士の通信のための電子標識システムや電子ライセンスプレートシス
テムが開発されてきている。これらのシステムは一般に、旧来のライセンスプレ
ート情報や道路状況情報のような運転者が読む視覚情報と、１つのアンテナ装置
から他のアンテナ装置へ送信される電子又は電磁情報とを採用する。例えば、路
傍から車両への通信すなわち車内標識のためには、第１のアンテナ装置がＳＴＯ
Ｐ（止まれ）標識等の道路標識に関連した情報を送信し、車内に設置された第２
のアンテナ装置がその情報を受信して、車内のスピーカを通じて聞取り可能に、
又は車内に設置された表示装置によって視認可能に、運転者に伝達する。このよ
うなシステムは、非常に豊富な情報を送信でき、それにより、視界が悪い悪天候
の状況下や運転者の視野が低下しているような場合であっても、全ての運転者が
確実に情報を受取るようにすることができる。またこのシステムは、状況に応じ
て様々な情報を送信できる。車両同士の
通信のためには、第１のアンテナ装置が第１の車両内に設置される。第１のアン
テナ装置は、車両の固有の文字数字式識別子、車両の登録状況、登録満期日等の
、旧来のライセンスプレートに関連する非常に豊富な情報を送信できる。さらに
第１のアンテナ装置は、保険証券、登録証、発射証等の所要の搭載書類の有効性
等の、追加情報を送信することもできる。
電子ライセンスプレート及び標識システムは、その電子通信能力を、特定車両
の地域自動限定、交通整理、車上窃盗防御、料金徴収、衝突回避及び緊急信通信
を含む、他の様々な目的で利用することができる。適用に応じて電子ライセンス
プレートや電子標識は、比較的簡単な構成を有するか、又はより複雑な構成を有
することができる。例えば最も簡単なシステムは、現行のライセンスプレートに
よって視覚的に与えられる情報と本質的に同じ情報が与えられる受動的な後方散
乱システムである。このシステムは、他の搭載書類の存在及び有効性を表示する
こともできる。比較的複雑なシステムは、適用の複雑さに応じて、ＷＯＲＭ（ラ
イトワンスリードメニー）型メモリか、又はＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）
型読取り書込みメモリを有することができる。この比較的複雑なシステムでは、
エレクトロニクスへのアクセスが必要となり、またエレクトロニクスやバッテリ
ーの交換、又はエレクトロニクスの再プログラミングのために、電子ライセンス
プレートや電子標識の分解が必要となるかもしれない。さらにこのシステムは、
複雑さの異なる適用の間で変更を容易に実施できるように、モジュール化される
ことが望ましい。
電子標識における電磁通信に使用される１つの形式のアンテナ装置は、マイク
ロストリップアンテナ装置である。マイクロストリップアンテナは、その低い外
形のために電子標識への適用に好適であ
る。単純なマイクロストリップアンテナは一般に、薄い接地誘電体基板に印刷さ
れた矩形金属パッチから構成され、同軸線プローブ給電が基板の底を貫通する。
非接触な給電構造を利用した他の給電方法も開発されている。非接触給電の一例
は、孔結合形マイクロストリップアンテナである。このアンテナは、地板によっ
て分離された平行な２つの誘電体基板を使用する。下方基板のマイクロストリッ
プ給電線は、地板に設けた小孔を介して上方基板のマイクロストリップパッチに
結合される。その状態で、同軸線路がマイクロストリップ給電線に給電する。外
部の電源やエレクトロニクス等の外部モジュールにマイクロストリップアンテナ
を接続するために、同軸コネクタがマイクロストリップ給電線に接続されて、電
気的接続が形成される。次いで外部モジュールが、同軸線路の他端に電気的に接
続される。電子標識及び電子ライセンスプレートは、極端な温度及び天候に露出
されるので、電子標識に対する接続は、物理的同軸接続部にて接続系の構造的最
弱部位でおそらく破断するであろう。したがって、電子標識においてさらに信頼
できる接続系が所望される。
さらに所望されることは、モジュール式の電子標識である。例えば、コネクタ
が電子標識に接続されていない形態では、標識は情報を視覚的に伝達し続ける。
しかし、コネクタが電子標識に接続されたときには、標識は電子情報と視覚情報
との双方を伝達する。また他の形態では、異なるコネクタを接続することにより
、異なる電子情報を伝送することもできる。モジュール式の標識は、異なるメッ
セージの伝送、エレクトロニクスの改善、メンテナンスや修理等の目的で、異な
るエレクトロニクスを標識に接続する際に、標識全体を交換することなく標識の
一部分のみを交換できるので、コストを削減する。例えば、同軸コネクタを利用
する電子標識では、アンテ
ナ給電構造の全体とおそらくはエレクトロニクスの全体とが、標識に収納された
単一のユニットに備えられる。したがってメンテナンスを実施するために、同軸
コネクタが取外され、標識全体が解体される。
孔結合により、給電機能と輻射機能との双方の独立した最適化を含む多くの利
点が生じる。普通譲渡されたバントリ他（Bantli et al.)の米国特許出願番号第
08/196,294号、出願日1994年２月11日、に記載されるように、マイクロストリッ
プアンテナ装置は、再帰反射式の標識及びライセンスプレートに組込まれている
。アンテナ又は受信機を道路標識に組込んで、路傍への障害物の密集を防止し、
既存の基礎構造を使用して電子道路標識を提供できるようにし、設置を容易にし
、コストを削減し、かつ安全性を考慮することが好ましい。同様に、アンテナ又
は受信機をライセンスプレートに組込んで、設置を容易にし、車両の既存の設置
構造を使用できるようにし、路傍と車両との間の低出力通信に対しアンテナ位置
を最適化し、かつ視覚情報と電子情報とを確実に一致させることが望ましい。
発明の要約
上記従来技術における制限事項を克服するとともに、この明細書を読み理解す
ることにより明らかになるであろう他の制限事項を克服するために、本発明は、
マイクロストリップアンテナ用の取外し可能な電磁接続装置を提供する。マイク
ロストリップアンテナ装置は、第１アンテナ部と、第２アンテナ部と、第１アン
テナ部と第２アンテナ部とを取外し可能に接続するコネクタとを備える。第１ア
ンテナ部は、誘電体基板上に搭載されたマイクロストリップパッチを備える。誘
電体基板の他面は、マイクロストリップパッチの地板として作用する第１導電性
基板を備え、この地板に、マイクロスト
リップパッチに整合配置される開口部か設けられる。第２アンテナ部は、第２誘
電体基板上に第２導電性基板を備え、第２導電性基板にそれを貫通する孔が設け
られる。この孔は、第１導電性基板の開口部に整合配置される。第２誘電体基板
はその他面に、給電構造のためのマイクロストリップ伝送線路を備える。第１導
電性基板の開口部は、孔を受け入れるように寸法設定され、それにより、コネク
タが第１アンテナ部と第２アンテナ部とを接続するときに、孔がマイクロストリ
ップパッチとマイクロストリップ伝送線路とを電磁的に結合する。このようなマ
イクロストリップアンテナ装置は、電子標識、電子ライセンスプレート等の適用
において特に有用である。
図面の簡単な説明
添付図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。図面において、同一の参
照符号は対応の構成要素を示す。
図１は、一体形の電子標識と、一体形の電子ライセンスプレートを有した車両
とを配した道路交差点の斜視図、
図２、図２Ａ及び図２Ｂは、本発明のモジュール式電子標識装置の一実施形態
の正面図、断面側面図及び分解図、
図３は、本発明のモジュール式マイクロストリップアンテナ装置の部分分解図
、
図４及び図４Ａは、モジュール式電子標識装置のインタフェース部を誘電体基
板を取外して示す図、及びインタフェース部の断面斜視図、
図５は、モジュール式電子標識装置のインタフェース部を、誘電体基板に実装
されたエレクトロニクスを示すべく誘電体基板を取外して示す図、
図６は、モジュール式電子標識装置のインタフェース部と、取外
された誘電体基板の前面及び後面とを示す図、
図７、図７Ａ及び図７Ｂは、本発明の電子ライセンスプレートの実施形態の正
面図、断面側面図及び分解図、並びに
図８、図８Ａ及び図８Ｂは、本発明の他の実施形態の正面図、断面側面図及び
分解図、である。
好適な実施形態の詳細な説明
前述した従来技術における制限事項を克服するとともに、この明細書を読み理
解することにより明らかになるであろう他の制限事項を克服するために、本発明
は、マイクロストリップアンテナ用の取外し可能な電磁接続装置を提供する。こ
の電磁接続装置は、モジュール式に一体化された電子ライセンスプレート装置及
び電子標識装置で利用できる。図１を参照すると、道路交差点が斜視図で示され
ている。ＳＴＯＰ標識及び街路標識の形態の一体形の電子標識２は、車両の運転
者に情報を視覚式及び電磁式に伝達する。標識２はケーブル４によって仲介装置
６に接続される。仲介装置６は、電源、エレクトロニクス群、又は中央交通管理
局への通信インタフェースを備えることができる。仲介装置６は、路傍の混雑を
回避するとともに装置内の構成部品を保護するために、好ましくは地中に埋設さ
れる。バス１０及びトラック１２の形態の車両は、ライセンスプレート（図示せ
ず）の形態の一体形電子標識を備える。標識２内のアンテナは、情報を電磁式に
伝達する電磁界(field)８を輻射する。バス１０の電子ライセンスプレートは、
受信モード及び送信モードを有した対話形であり、情報を電磁式に送信する際に
は電磁界１４を輻射する。しかし、トラック１２の電子ライセンスプレートは、
受動的後方散乱装置等のさほど複雑でないアンテナ装置を備え、電磁界を輻射し
ない。
図２、図２Ａ及び図２Ｂを参照すると、ＳＴＯＰ標識の形態のモジュール式に
一体化された電子標識２が正面図、断面側面図及び分解図で示されている。モジ
ュール式一体形電子標識２は、表示部１６とモジュール式インタフェース部１８
とに分離される。表示部１６は、柱等の既存の標識基礎構造に取付けられる。標
識２の表示部１６は、印刷情報２０により情報を視覚式に伝達する。多くの標識
では、印刷情報２０は再帰反射シート２２等の再帰反射面上に配置され、運転者
が夜間に標識上の印刷情報を発見して読む能力を強化するようになっている。図
２Ａ、図２Ｂ及び図３を参照すると、矩形のマイクロストリップパッチ２４は、
誘電体基板２６上に印刷されるか、食刻されるか、積層されるか又は他の標準的
技術を用いて固定され、誘電体基板２６によって地板２８から離隔される。例え
ばマイクロストリップパッチは、比誘電率１．１の発泡状誘電体に固定された粘
着剤付の銅フィルムから形成できる。地板２８は、銅やアルミニウム等のあらゆ
る適当な導電性基板から形成できる。輻射素子として１つ以上のマイクロストリ
ップパッチ又は整列したパッチ群を使用できることは、技術上周知である。地板
２８は、マイクロストリップパッチ２４に整合する穴３０を備える。
モジュール式一体形電子標識２のインタフェース部１８は、マイクロストリッ
プアンテナのための給電回路網を提供するとともに、電源及びエレクトロニクス
群等の表示部１６の外部構成部品へのインタフェースを提供する。インタフェー
ス部１８の給電回路網は、孔結合によって輻射素子２４すなわちアンテナをマイ
クロストリップ伝送線路に結合する。インタフェース部１８は、銅等の導電性基
板から形成される有孔板４０を備える。有孔板４０は、地板２８の穴３０を僅か
に覆うとともに、好ましくは穴３０の外側まで被覆拡張して連続した地板を構成
するように寸法設定される。有孔板４０
はそれ自体を貫通する孔４２を備え、孔４２が穴３０に整合配置される。有孔板
４０は、誘電体基板４４上に食刻されるか、印刷されるか、積層されるか又は他
の標準的技術を用いて固定される。誘電体基板２６は低誘電率の比較的厚い基板
であることが好ましく、他方、誘電体基板４４は高誘電率のより薄い基板である
ことが好ましい。例えば誘電体基板４４は、両面に銅メッキが施された比誘電率
４．３のガラス繊維入りポリエステル製の印刷回路板から形成できる。両面にメ
ッキを施す場合は、有孔板４０の孔４２は、誘電体基板４４上の銅メッキから食
刻することができる。
図３及び図４を参照すると、マイクロストリップ伝送線路５０は、誘電体基板
４４上の有孔板４０の反対側の銅メッキから食刻できる。孔４２は、伝送線路５
０へのマイクロストリップパッチ２４の電磁的結合を可能にする。孔４２は好ま
しくは矩形スロットであり、マイクロストリップパッチ２４及び伝送線路５０の
物理的寸法、誘電体基板２６及び４４に使用される材料、並びに伝送周波数に基
づいて寸法設定される。好ましくは伝送線路５０は、最適結合のために通常は孔
上で中心に位置決めされる開放スタブの形態を有し、孔４２を乗り越えて約４分
の１波長だけ延設される。伝送線路５０の幅は、誘電体基板４４に使用される材
料によって決まり、かつあらゆる外部エレクトロニクスの特性インピーダンスに
整合するものである。同軸ケーブル５２を伝送線路５０に接続して、導電性の有
孔板４０に接地させることができる。
標識２のインタフェース部１８内の給電構造及び他の全構成部品を保護するた
めに、保護カバー６４が給電構造を包囲する。カバー１８は、例えばアルミニウ
ム等の金属やプラスチック等、あらゆる適当な材料から形成できる。さらにガス
ケット６２が、保護カバー６４と標識２の表示部１６との間にシールを形成する
。ばね６０に
より、確実に孔４２は、地板２８の穴３０及びマイクロストリップパッチ２４に
正確に整合配置される。図４Ａに示すように、ばね６０はリブ６６及び６６Ａを
備えて、有孔板４０を鉛直方向に位置決めする。さらに、ばね６０は横方向圧力
すなわち地板に直交する圧力を付与し、それにより有孔板４０を地板２８に対し
確実に位置決めする。好ましくはばね６０は、細長いＣ形に成形された成形合成
ゴムからなる。図４及び図４Ａではばね６０を示して説明したが、有孔板４０を
地板２８に対し確実に位置決めするあらゆる手段を使用できる。
再び図２Ａ及び図３を参照すると、モジュール式一体形電子標識の表示部１６
とインタフェース部１８とは、例えばボルト、ねじ、クランプ、ラッチ、ロック
、リベット等のあらゆる適当な脱離可能な固定具を用いて、一体に固定される。
一体に固定されると、マイクロストリップパッチ２４はマイクロストリップ伝送
線路５０に電磁的に結合される。同軸接続が破損に起因して信頼できないのに対
し、本発明の電磁接続装置は機械的に安定した接続であり、高い信頼性を供与す
る。さらに、孔と伝送線路との正確な位置合わせが標識のインタフェース部にて
予め為されるので、この接続は寛大なものである。標識の表示部に対するインタ
フェース部の位置決めに要するのは、標識の表示部の地板に設けた穴の周縁の内
側に孔を適合させることだけである。
図５を参照して、本発明のさらなる利点を説明する。モジュール式電子標識２
のインタフェース部１８の誘電体基板４４は、両面銅メッキのガラス繊維入りエ
ポキシ印刷回路板であることが好ましい。孔４２は誘電体基板４４の一方の銅メ
ッキ面から食刻でき、それにより有孔板４０を作製できる。有孔板４０の反対側
の誘電体基板４４の面には、マイクロストリップ伝送線路５０を食刻できる。ま
た表面実装形電子部品７０を、銅の電気的接続部を必要に応じ食刻して誘電体基
板４４に実装できる。さらに、電池等の電源７２を誘電体基板に実装して、装置
を完全自給式とすることができる。そのような自給式装置では、外部モジュール
への接続は不要であり、同軸ケーブル５２は不要となる。しかし、遠隔電源、中
央監視ないしプログラミング局、又は追加エレクトロニクスへの接続が必要な場
合は、同軸ケーブル５２を伝送線路５０及び電子部品７０に電気的に接続する。
電子部品を誘電体基板４４に実装することにより、比較的単純なインタフェース
部か又は電子部品を内蔵した複雑な自給式インタフェース部のいずれかを標識の
表示部に接続できるようにしつつモジュール化が達成され、全てのインタフェー
ス部が表示部に容易に電磁的に接続される。
上記した本発明の実施形態では、孔結合のための孔は標識のインタフェース部
に備えられていたか、孔を標識の表示部に備えることもできる。上記した実施形
態では、孔とマイクロストリップ伝送線路とは、正確な位置合わせを確保すべく
誘電体基板に正確に食刻できる。図６を参照すると、本発明の第２の実施形態が
示される。前述の実施形態と同様に、インタフェース部１８は保護カバー６４、
ガスケット６２及びばね６０を備える。しかし誘電体基板８０は、その片面のみ
がメッキされる。好ましくは誘電体基板８０は、片面が銅メッキされたガラス繊
維入りエポキシである。メッキ面８２には食刻により、伝送線路５０及び表面実
装形電子部品の全ての電気的接続部を設けることができる。しかし非メッキ面８
４は、表示部の地板に隣接して配置される。地板に大きな穴を設ける代わりに、
電磁的接続に適正に調和した孔が地板に設けられる。このようにして、非メッキ
面８４が地板に隣接する際に、マイクロストリップパッチはマイクロストリップ
伝送線路５０に電磁的に結合される。
図７、図７Ａ及び図７Ｂを参照すると、モジュール式電子標識のもう１つの形
態、すなわち電子ライセンスプレートの形態が示されている。電子ライセンスプ
レート１００は、情報を視覚式に伝達するための印刷情報１０３を備える。電子
ライセンスプレート１００の表示部１０１は、ライセンスプレート１００上の印
刷情報１０３を読む際の光学的効率を向上させる再帰反射シート１０２を備える
ことができる。マイクロストリップパッチ１０６は誘電体基板１０８に印刷、食
刻又は積層される。地板１１０は穴１１２を備え、この穴は、電子ライセンスプ
レート１００のインタフェース部１２０を表示部１０１に固定したときに、イン
タフェース部１２０の孔１２２がその周縁内側に適合できるように適当に寸法設
定される。インタフェース部１２０は、例えばボルト１２４等のあらゆる適当な
固定具により表示部１０１に固定でき、それにより孔１２２は、穴１１２及びマ
イクロストリップパッチ１０６に整合配置されて、マイクロストリップパッチを
伝送線路１２６に電磁的に結合する。図８、図８Ａ及び図８Ｂに示すように、本
発明のさらに他の実施形態では、表示部は地板を備える必要がない。その代わり
に、孔１２２を備えた導電性基板１１０が、電子ライセンスプレート１００のイ
ンタフェース部１２０に設けられる。表示部１０１は、マイクロストリップパッ
チ１０６と誘電体基板１０８とを備える。この実施形態では、伝送線路１２６を
実装した誘電体基板１２８をカバー１３０が保護する。さらに、導電性基板１１
０がマイクロストリップパッチ１０６の地板として機能するに充分な寸法を有し
なければならないので、インタフェース部１２０を比較的大きくすることができ
る。
本発明の好適な実施形態を図示かつ説明したが、同じ目的を達成すべく意図さ
れるあらゆる方法又は装置を、前述した特定の構造及
び手順に代えることができるのは、当業者にとって自明であろう。この出願は、
本発明のあらゆる修正ないし変更を包含すべく意図されたものである。したがっ
て、本発明が添付の請求範囲及びその均等物によってのみ限定されるべきことを
、明らかに意図したものである。
【手続補正書】特許法第１８４条の８
【提出日】１９９６年６月２８日
【補正内容】
請求の範囲
１．モジュール式マイクロストリップアンテナ装置であって、
第１面及び第２面を有した輻射素子(24)、
第１面及び第２面を有した第１誘電体基板であって、前記輻射素子の前記第２
面が該第１誘電体基板の該第１面に隣接する第１誘電体基板(26)、及び
第１面及び第２面を有した第１導電性基板であって、前記誘電体基板の前記第
２面が該第１導電性基板の該第１面に隣接し、貫通する開口部(30)を備える第１
導電性基板(28)、
を具備した第１アンテナ部(16)と、
第１面、第２面及び貫通孔(42)を有した第２導電性基板であって、該第２導電
性基板の該第１面が前記第１導電性基板の前記開口部よりも大きな表面積を有し
、該孔が前記輻射素子に整合配置される第２導電性基板(40)、
第１面及び第２面を有した第２誘電体基板であって、前記第２導電性基板の前
記第２面が該第２誘電体基板の該第１面に隣接する第２誘電体基板(44)、及び
前記第２誘電体基板の前記第２面に隣接する伝送線路(50)、
を具備した第２アンテナ部(18)と、
前記第１アンテナ部を前記第２アンテナ部に取外し可能に接続する接続手段(5
2)、
とを具備した装置。
２．モジュール式マイクロストリップアンテナ装置であって、
第１面及び第２面を有した輻射素子(24)、
第１面及び第２面を有した第１誘電体基板であって、前記輻射素子の前記第２
面が該第１誘電体基板の該第１面に隣接する第１誘電
体基板(26)、
第１面及び第２面を有した第１導電性基板であって、前記誘電体基板の前記第
２面が該第１導電性基板の該第１面に隣接し、前記輻射素子(24)に整合配置され
る貫通孔(30)を備える第１導電性基板(28)、
を具備した第１アンテナ部(16)と、
第１面(82)及び第２面(84)を有した第２誘電体基板であって、該第２誘電体基
板(80)の該第２面(84)が前記第１導電性基板の前記第２面に隣接する第２誘電体
基板(80)、及び
前記第２誘電体基板の前記第２面に隣接する伝送線路(50)、
を具備した第２アンテナ部(18)と、
前記第１アンテナ部を前記第２アンテナ部に取外し可能に接続する接続手段(5
2)、
とを具備した装置。
３．モジュール式マイクロストリップアンテナ装置であって、
第１面及び第２面を有した輻射素子(106)、及び
第１面及び第２面を有した第１誘電体基板であって、前記輻射素子の前記第２
面が該第１誘電体基板の該第１面に隣接する第１誘電体基板(108)、
を具備した第１アンテナ部(101)と、
第１面、第２面及び貫通孔(122)を有した導電性基板であって、該導電性基板
の該第１面が前記輻射素子よりも大きな表面積を有し、該孔(122)が前記輻射素
子に整合配置される導電性基板(110)、
第１面及び第２面を有した第２誘電体基板であって、前記導電性基板の前記第
２面が該第２誘電体基板の該第１面に隣接する第２誘電体基板(128)、及び
前記第２誘電体基板の前記第２面に隣接する伝送線路(126)、
を具備した第２アンテナ部(120)と、
前記第１アンテナ部を前記第２アンテナ部に取外し可能に接続する接続手段、
とを具備した装置。
４．前記第２アンテナ部(18，120)が保護カバーをさらに具備する請求項１、
２又は３に記載の装置。
５．前記第２アンテナ部(18，120)が、前記第２誘電体基板(44，80，128)を前
記保護カバー内に位置決め固定するとともに、前記第２導電性基板の前記第１面
を前記第１導電性基板の前記第２面に固定する固定手段をさらに具備する請求項
４に記載の装置。
６．前記第２アンテナ部(18，120)が、前記伝送線路(50)に接続される同軸ケ
ーブル(52)をさらに具備する請求項１〜５のいずれか１項に記載の装置。
７．前記第２アンテナ部(18，120)が電子手段をさらに具備する請求項１〜６
のいずれか１項に記載の装置。
８．前記第２誘電体基板(44，80，128)が印刷回路板であり、前記電子手段が
該印刷回路板に実装される請求項７に記載の装置。
９．前記第１アンテナ部が、入射光を再帰反射する再帰反射手段(22，102)を
さらに具備し、該再帰反射手段が、情報を視覚式に伝達するための印刷情報をそ
の上に備える請求項１〜８のいずれか１項に記載の装置。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ
Ｈ０１Ｑ 1/50 7605−5Ｊ Ｈ０１Ｑ 1/50
(81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，
ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ
Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ
，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，
ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，
ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ
Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ
，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，
ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ
Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ
，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，
ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ
(72)発明者 リング，エドモンド ジェイ.
アメリカ合衆国，ミネソタ 55133−3427,
セント ポール，ポスト オフィス ボッ
クス 33427 （番地なし)
(72)発明者 オム，スティーブン
アメリカ合衆国，ミネソタ 55133−3427,
セント ポール，ポスト オフィス ボッ
クス 33427 （番地なし)