JPH1048059A - 高炉炉底温度計の交換方法 - Google Patents
高炉炉底温度計の交換方法Info
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- JPH1048059A JPH1048059A JP21792796A JP21792796A JPH1048059A JP H1048059 A JPH1048059 A JP H1048059A JP 21792796 A JP21792796 A JP 21792796A JP 21792796 A JP21792796 A JP 21792796A JP H1048059 A JPH1048059 A JP H1048059A
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- JP
- Japan
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- guide pipe
- sheath
- blast furnace
- thermometer
- tip
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高炉炉底の狭溢な空間での既設温度計の交換
に際して、簡易に交換できることを可能にした高炉炉底
温度計の交換方法。 【解決手段】 炉底温度計のシースを湾曲させて装入→
湾曲部位を元に戻す→再度湾曲させて装入の要領を繰り
返して、徐々にシースをガイドパイプに装入すること
で、高炉炉底の狭溢な空間での交換を可能とする。
に際して、簡易に交換できることを可能にした高炉炉底
温度計の交換方法。 【解決手段】 炉底温度計のシースを湾曲させて装入→
湾曲部位を元に戻す→再度湾曲させて装入の要領を繰り
返して、徐々にシースをガイドパイプに装入すること
で、高炉炉底の狭溢な空間での交換を可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉炉底に設けた
温度計の交換方法に関するものである。
温度計の交換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の高炉の寿命は高炉炉底の耐火物の
損耗によって決定され、最近では15年程度となってい
る。この高炉炉底の耐火物は長期間の連続操業中に化学
的及び物理的に損耗する。従って、高炉の寿命を延長す
ると共にその時期を正確に判断するために、高炉炉底の
耐火物の損耗状態を常時監視する必要がある。その方法
として従来から、高炉の建設又は改修時に高炉炉底の耐
火物の表面及び内部に複数の温度計を埋め込み、該温度
計の測定値を用いて耐火物の損耗状態を推定する方法が
用いられている。
損耗によって決定され、最近では15年程度となってい
る。この高炉炉底の耐火物は長期間の連続操業中に化学
的及び物理的に損耗する。従って、高炉の寿命を延長す
ると共にその時期を正確に判断するために、高炉炉底の
耐火物の損耗状態を常時監視する必要がある。その方法
として従来から、高炉の建設又は改修時に高炉炉底の耐
火物の表面及び内部に複数の温度計を埋め込み、該温度
計の測定値を用いて耐火物の損耗状態を推定する方法が
用いられている。
【0003】この高炉炉底耐火物の温度を正確に測定す
る方法としては種々あり、一つの例として、特公平7−
41435号公報が挙げられる。該公報は、温度計を鉄
皮に取付ける際に、温度計と炉外の接続部にスプリング
を介在させることで常に温度計先端(測温部)に押圧力
をかけておき、炉底耐火物と炉体鉄皮との熱膨張の差に
より、温度計先端と炉底耐火物との間に隙間が生じて
も、温度計先端と炉底耐火物との接触を保てる様にする
ものである。
る方法としては種々あり、一つの例として、特公平7−
41435号公報が挙げられる。該公報は、温度計を鉄
皮に取付ける際に、温度計と炉外の接続部にスプリング
を介在させることで常に温度計先端(測温部)に押圧力
をかけておき、炉底耐火物と炉体鉄皮との熱膨張の差に
より、温度計先端と炉底耐火物との間に隙間が生じて
も、温度計先端と炉底耐火物との接触を保てる様にする
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特公平7
−41435号公報の方法は、高炉炉底に設けた温度計
装入孔(以下単に装入孔と称す)に温度計を装入した
後、不定形耐火物をその装入孔に圧入して温度計のシー
スを固定するため、不定形耐火物の圧入には温度計ご
とに圧入口が必要である。温度計が異常な挙動を示し
たり、シースが断線した際は交換する必要があるが、温
度計交換の際には、温度計だけでなく不定形耐火物を除
去しなければならない。圧入装置や不定形耐火物の取
り外しのための空間を確保する必要がある。など、温度
計の交換及び設置に多大な設備費と作業費がかかるだけ
でなく、狭溢な部位においては温度計の交換が不可能で
あった。本発明は上記問題を有することなく、特に狭溢
な部位での温度計の交換を作業性よく短時間で、しか
も、安価に行うことを課題とするものである。
−41435号公報の方法は、高炉炉底に設けた温度計
装入孔(以下単に装入孔と称す)に温度計を装入した
後、不定形耐火物をその装入孔に圧入して温度計のシー
スを固定するため、不定形耐火物の圧入には温度計ご
とに圧入口が必要である。温度計が異常な挙動を示し
たり、シースが断線した際は交換する必要があるが、温
度計交換の際には、温度計だけでなく不定形耐火物を除
去しなければならない。圧入装置や不定形耐火物の取
り外しのための空間を確保する必要がある。など、温度
計の交換及び設置に多大な設備費と作業費がかかるだけ
でなく、狭溢な部位においては温度計の交換が不可能で
あった。本発明は上記問題を有することなく、特に狭溢
な部位での温度計の交換を作業性よく短時間で、しか
も、安価に行うことを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくものであり、その手段1は、高炉炉底に設けた
温度計装入孔に装入したガイドパイプ内を通して温度計
のシースを該装入孔内に装入して該高炉炉底の温度を測
定する温度計を交換するに際して、下記(1)〜(6)
の手順により行うことを特徴とする高炉炉底温度計の交
換方法。 (1)既設温度計Aを装入孔Mのガイドパイプ10から
引き抜く。 (2)装入孔M内に研磨治具を装入して先端の付着物を
除去する。 (3)ガイドパイプ10の先端を装入孔M先端から50
mm以上高炉鉄皮21側に離れた位置とすると共にガイ
ドパイプ10の後端と高炉鉄皮21の間隔を100mm
以上確保した状態で高炉鉄皮21に該ガイドパイプ10
を仮溶接する。 (4)シース1を湾曲させて装入→湾曲部位を元に戻す
→再度湾曲させて装入することを繰り返して、徐々にシ
ース1をガイドパイプ10内に装入する。 (5)シース1の先端が装入孔Mの先端のレンガ23に
接触した際、フランジ2と12の間隔が数mm離れてい
る場合には、その状態でフランジ2と12をボルト、ナ
ットにより連結する。しかし、シース1の先端が装入孔
Mの先端のレンガ23に接触しない状態で温度計Aのフ
ランジ12がガイドパイプ10後端のフランジ2に接触
した場合には、ガイドパイプ10と高炉鉄皮21の仮溶
接を外し、フランジ2を炉内側方向に押してガイドパイ
プ10を装入孔M内に少し押込んだ後、シース1を押込
み前記同様に該シース1の先端が装入孔Mの先端のレン
ガ23に接触した際、フランジ2と12の間隔が数mm
程度の場合には、この状態でガイドパイプ10と高炉鉄
皮21を再び仮溶接した後、フランジ12とフランジ2
をボルト、ナットにより連結する。また、前記シース1
の先端が装入孔Mの先端のレンガ23に接触した際、フ
ランジ12と2の間隔が数mm以上離れている場合に
は、ガイドパイプ10と高炉鉄皮21の仮溶接を外し、
該フランジ12と2の間隔が数mm程度となるまでガイ
ドパイプ10を炉外側方向に引出した状態で、ガイドパ
イプ10と高炉鉄皮21を再び仮溶接し、その後、フラ
ンジ12と2を接触させてボルト、ナットにより連結す
る。 (6)ガイドパイプ10の全周囲を高炉鉄皮21に本溶
接Sする。更に、手段2は、前記シース1をガイドパイ
プ10に装入するに先立って該シース1の外周部にシー
ス保護材11を設けるものである。
決すべくものであり、その手段1は、高炉炉底に設けた
温度計装入孔に装入したガイドパイプ内を通して温度計
のシースを該装入孔内に装入して該高炉炉底の温度を測
定する温度計を交換するに際して、下記(1)〜(6)
の手順により行うことを特徴とする高炉炉底温度計の交
換方法。 (1)既設温度計Aを装入孔Mのガイドパイプ10から
引き抜く。 (2)装入孔M内に研磨治具を装入して先端の付着物を
除去する。 (3)ガイドパイプ10の先端を装入孔M先端から50
mm以上高炉鉄皮21側に離れた位置とすると共にガイ
ドパイプ10の後端と高炉鉄皮21の間隔を100mm
以上確保した状態で高炉鉄皮21に該ガイドパイプ10
を仮溶接する。 (4)シース1を湾曲させて装入→湾曲部位を元に戻す
→再度湾曲させて装入することを繰り返して、徐々にシ
ース1をガイドパイプ10内に装入する。 (5)シース1の先端が装入孔Mの先端のレンガ23に
接触した際、フランジ2と12の間隔が数mm離れてい
る場合には、その状態でフランジ2と12をボルト、ナ
ットにより連結する。しかし、シース1の先端が装入孔
Mの先端のレンガ23に接触しない状態で温度計Aのフ
ランジ12がガイドパイプ10後端のフランジ2に接触
した場合には、ガイドパイプ10と高炉鉄皮21の仮溶
接を外し、フランジ2を炉内側方向に押してガイドパイ
プ10を装入孔M内に少し押込んだ後、シース1を押込
み前記同様に該シース1の先端が装入孔Mの先端のレン
ガ23に接触した際、フランジ2と12の間隔が数mm
程度の場合には、この状態でガイドパイプ10と高炉鉄
皮21を再び仮溶接した後、フランジ12とフランジ2
をボルト、ナットにより連結する。また、前記シース1
の先端が装入孔Mの先端のレンガ23に接触した際、フ
ランジ12と2の間隔が数mm以上離れている場合に
は、ガイドパイプ10と高炉鉄皮21の仮溶接を外し、
該フランジ12と2の間隔が数mm程度となるまでガイ
ドパイプ10を炉外側方向に引出した状態で、ガイドパ
イプ10と高炉鉄皮21を再び仮溶接し、その後、フラ
ンジ12と2を接触させてボルト、ナットにより連結す
る。 (6)ガイドパイプ10の全周囲を高炉鉄皮21に本溶
接Sする。更に、手段2は、前記シース1をガイドパイ
プ10に装入するに先立って該シース1の外周部にシー
ス保護材11を設けるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1、図2
を参照して詳細に説明する。図1は温度計を高炉炉底側
壁に取付けた状態を示したものである。図1中、Aは温
度計であり、熱電対を内蔵したシース1、スリーブ3、
バネ4、補償導線5、エルボー6、ニップル7、ロック
ナット8、温度計端子箱9、フランジ12で構成してい
る。そしてこのシース1は直径4.8mmの大きさで、
材質は通常のものでよいが、作業者が手で湾曲すること
が可能で、且つ、バネ4により後方から押圧力がかかっ
てもシース全体が歪むことのない程度の強度を有するこ
とが必要である。更に、この先端は炉底耐火物(以下単
にレンガと称す)23の装入孔Mの先端の削り角度と同
一形状に形成している。なお、22は炉壁を示す。
を参照して詳細に説明する。図1は温度計を高炉炉底側
壁に取付けた状態を示したものである。図1中、Aは温
度計であり、熱電対を内蔵したシース1、スリーブ3、
バネ4、補償導線5、エルボー6、ニップル7、ロック
ナット8、温度計端子箱9、フランジ12で構成してい
る。そしてこのシース1は直径4.8mmの大きさで、
材質は通常のものでよいが、作業者が手で湾曲すること
が可能で、且つ、バネ4により後方から押圧力がかかっ
てもシース全体が歪むことのない程度の強度を有するこ
とが必要である。更に、この先端は炉底耐火物(以下単
にレンガと称す)23の装入孔Mの先端の削り角度と同
一形状に形成している。なお、22は炉壁を示す。
【0007】また、バネ4はスリーブ3を包込む状態で
設けられており、常にシース1をレンガ23の方向に押
圧している。補償導線5は前記スリーブ3によって支え
られており、シース1の移動に差し支えのない様にして
いる。温度計端子箱9はシース1と直角になっているこ
とから、鉄皮背面の空間が狭溢であっても支障にならな
いようにしている。10は装入孔Mに装入したガイドパ
イプであり、後端にはフランジ2を溶接固定している。
設けられており、常にシース1をレンガ23の方向に押
圧している。補償導線5は前記スリーブ3によって支え
られており、シース1の移動に差し支えのない様にして
いる。温度計端子箱9はシース1と直角になっているこ
とから、鉄皮背面の空間が狭溢であっても支障にならな
いようにしている。10は装入孔Mに装入したガイドパ
イプであり、後端にはフランジ2を溶接固定している。
【0008】11はシース1の先部20〜30mmを残
して外シース1を被覆したシース保護材であり、材質は
少なくとも装入時に溶解しないことであり、装着後に溶
解しても良いが、その場合には熱伝導により検出する温
度に悪影響を及ぼさない材質であればよく、テフロンチ
ューブや絶縁テープなどを用いることが出来る。また、
ガイドパイプ10の全周面は高炉鉄皮21の表面に溶接
することで、高炉の送風圧の4kgf/cm2 程度のガ
スのリークを防止している。このため、前記ガイドパイ
プ10は高炉鉄皮21の膨張収縮に応じて該高炉鉄皮2
1と共にその長手方向に移動する。この移動によりシー
ス1の先端がレンガ23から離れて測温不良となること
がないよう、不定形耐火物を充填することなくガイドパ
イプ10内部を空筒にした状態で前記バネ4により常に
シース1が前記装入孔M先端のレンガ23に圧着された
状態を維持するようにしている。また、前記ガイドパイ
プ10内部を空筒にしたことで、シース1がスムーズに
ガイドパイプ10内部を長手方向に移動することが可能
となり破断することがない。
して外シース1を被覆したシース保護材であり、材質は
少なくとも装入時に溶解しないことであり、装着後に溶
解しても良いが、その場合には熱伝導により検出する温
度に悪影響を及ぼさない材質であればよく、テフロンチ
ューブや絶縁テープなどを用いることが出来る。また、
ガイドパイプ10の全周面は高炉鉄皮21の表面に溶接
することで、高炉の送風圧の4kgf/cm2 程度のガ
スのリークを防止している。このため、前記ガイドパイ
プ10は高炉鉄皮21の膨張収縮に応じて該高炉鉄皮2
1と共にその長手方向に移動する。この移動によりシー
ス1の先端がレンガ23から離れて測温不良となること
がないよう、不定形耐火物を充填することなくガイドパ
イプ10内部を空筒にした状態で前記バネ4により常に
シース1が前記装入孔M先端のレンガ23に圧着された
状態を維持するようにしている。また、前記ガイドパイ
プ10内部を空筒にしたことで、シース1がスムーズに
ガイドパイプ10内部を長手方向に移動することが可能
となり破断することがない。
【0009】前記温度計保護材11はシース1を前記装
入孔M内に装入途中において、該シース1がガイドパイ
プ10の内面に直接接触する事を防止すると共に該シー
ス1がガイドパイプ10に接触した際に滑りを持たせる
ことで、スムーズな装入を可能とする。また、シース1
とガイドパイプ10の内径差が小さくなり過ぎると、却
ってシース1を装入しづらくすることから、該シース保
護材11とガイドパイプ10との間隔は3mm以上ある
ことが望ましい。
入孔M内に装入途中において、該シース1がガイドパイ
プ10の内面に直接接触する事を防止すると共に該シー
ス1がガイドパイプ10に接触した際に滑りを持たせる
ことで、スムーズな装入を可能とする。また、シース1
とガイドパイプ10の内径差が小さくなり過ぎると、却
ってシース1を装入しづらくすることから、該シース保
護材11とガイドパイプ10との間隔は3mm以上ある
ことが望ましい。
【0010】次に、図2を参照して温度計Aの交換方法
について詳細に説明する。 (1)既設温度計Aから出ている電気線14を切断す
る。 (2)既設温度計Aを装入孔に装入しているガイドパイ
プ10から引き抜く。 この際、ガイドパイプ10の内部で温度計Aのシース1
が切れないようにする。 (3)装入孔Mに研磨治具(図示せず)を装入して該装
入孔Mの先端(新しく装入する温度計Aのシース1先端
と接触する部分)の付着物を除去してシース1の先端と
レンガ23が確実に接触するようにする。 (4)装入孔Mに測長棒を装入して装入孔Mの深度を測
定する。 (5)ガイドパイプ10の先端を装入孔M先端から50
mm以上高炉鉄皮21側に離れた位置とすると共にガイ
ドパイプ10の後端と高炉鉄皮21の間隔が100mm
以上確保(ガイドパイプ10を高炉鉄皮21に溶接する
ための作業性を考慮)した状態で高炉鉄皮21に仮溶接
する。
について詳細に説明する。 (1)既設温度計Aから出ている電気線14を切断す
る。 (2)既設温度計Aを装入孔に装入しているガイドパイ
プ10から引き抜く。 この際、ガイドパイプ10の内部で温度計Aのシース1
が切れないようにする。 (3)装入孔Mに研磨治具(図示せず)を装入して該装
入孔Mの先端(新しく装入する温度計Aのシース1先端
と接触する部分)の付着物を除去してシース1の先端と
レンガ23が確実に接触するようにする。 (4)装入孔Mに測長棒を装入して装入孔Mの深度を測
定する。 (5)ガイドパイプ10の先端を装入孔M先端から50
mm以上高炉鉄皮21側に離れた位置とすると共にガイ
ドパイプ10の後端と高炉鉄皮21の間隔が100mm
以上確保(ガイドパイプ10を高炉鉄皮21に溶接する
ための作業性を考慮)した状態で高炉鉄皮21に仮溶接
する。
【0011】(6)ガイドパイプ10の後端にフランジ
2を溶接固定する。 (7)シース保護材11を外周に施したシース1をガイ
ドパイプ10内に装入する。この際、作業範囲は高炉鉄
皮背面が狭溢な空間であるため、図2に示すようにシー
ス1を湾曲させて装入→湾曲部位を元に戻す→再度湾曲
させて装入することを繰り返して、徐々にシース1をガ
イドパイプ10内に装入する。この際、シース1の外周
を被覆したシース保護材11は、シース1がガイドパイ
プ10の内面に直接接触することを防止して、シース1
を保護している。 (8)シース1の先端が装入孔Mの先端のレンガ23に
接触した際、フランジ2と12の間隔が数mm離れてい
る場合には、その状態でフランジ2と12をボルト、ナ
ットにより連結する。しかし、シース1の先端が装入孔
Mの先端のレンガ23に接触しない状態で温度計Aのフ
ランジ12がガイドパイプ10後端のフランジ2に接触
した場合には、ガイドパイプ10と高炉鉄皮21の仮溶
接を外し、フランジ2を炉内側方向に押してガイドパイ
プ10を装入孔M内に少し押込んだ後、シース1を押込
み前記同様に該シース1の先端が装入孔Mの先端のレン
ガ23に接触した際、フランジ2と12の間隔が数mm
程度の場合には、この状態でガイドパイプ10と高炉鉄
皮21を再び仮溶接した後、フランジ12とフランジ2
をボルト、ナットにより連結する。
2を溶接固定する。 (7)シース保護材11を外周に施したシース1をガイ
ドパイプ10内に装入する。この際、作業範囲は高炉鉄
皮背面が狭溢な空間であるため、図2に示すようにシー
ス1を湾曲させて装入→湾曲部位を元に戻す→再度湾曲
させて装入することを繰り返して、徐々にシース1をガ
イドパイプ10内に装入する。この際、シース1の外周
を被覆したシース保護材11は、シース1がガイドパイ
プ10の内面に直接接触することを防止して、シース1
を保護している。 (8)シース1の先端が装入孔Mの先端のレンガ23に
接触した際、フランジ2と12の間隔が数mm離れてい
る場合には、その状態でフランジ2と12をボルト、ナ
ットにより連結する。しかし、シース1の先端が装入孔
Mの先端のレンガ23に接触しない状態で温度計Aのフ
ランジ12がガイドパイプ10後端のフランジ2に接触
した場合には、ガイドパイプ10と高炉鉄皮21の仮溶
接を外し、フランジ2を炉内側方向に押してガイドパイ
プ10を装入孔M内に少し押込んだ後、シース1を押込
み前記同様に該シース1の先端が装入孔Mの先端のレン
ガ23に接触した際、フランジ2と12の間隔が数mm
程度の場合には、この状態でガイドパイプ10と高炉鉄
皮21を再び仮溶接した後、フランジ12とフランジ2
をボルト、ナットにより連結する。
【0012】また、前記シース1の先端が装入孔Mの先
端のレンガ23に接触した際、フランジ12と2の間隔
が数mm以上離れている場合には、ガイドパイプ10と
高炉鉄皮21の仮溶接を外し、該フランジ12と2の間
隔が数mm程度となるまでガイドパイプ10を炉外側方
向に引出した状態で、ガイドパイプ10と高炉鉄皮21
を再び仮溶接し、その後、フランジ12と2を接触させ
てボルト、ナットにより連結する。 (9)ガイドパイプ10の全周囲を高炉鉄皮21に本溶
接Sする。 (10)温度計端子箱9を開け電気線14を接合する。
尚、前記例では既設ガイドパイプ10が有る場合につい
て説明したが、既設ガイドパイプ10が無い場合、装入
するガイドパイプを短く複数に切断し、この短いガイド
パイプを前記装入孔Mに装入し、その後端に継ぎ足し、
溶接しながらガイドパイプを順次装入孔M内に装入す
る。
端のレンガ23に接触した際、フランジ12と2の間隔
が数mm以上離れている場合には、ガイドパイプ10と
高炉鉄皮21の仮溶接を外し、該フランジ12と2の間
隔が数mm程度となるまでガイドパイプ10を炉外側方
向に引出した状態で、ガイドパイプ10と高炉鉄皮21
を再び仮溶接し、その後、フランジ12と2を接触させ
てボルト、ナットにより連結する。 (9)ガイドパイプ10の全周囲を高炉鉄皮21に本溶
接Sする。 (10)温度計端子箱9を開け電気線14を接合する。
尚、前記例では既設ガイドパイプ10が有る場合につい
て説明したが、既設ガイドパイプ10が無い場合、装入
するガイドパイプを短く複数に切断し、この短いガイド
パイプを前記装入孔Mに装入し、その後端に継ぎ足し、
溶接しながらガイドパイプを順次装入孔M内に装入す
る。
【0013】
【発明の効果】本発明により、高炉炉底の耐火物の表面
及び内部の温度を正確に測定することができる。また、
該温度計の設置工事が容易になると共に設置場所によら
ず設置することができ、設備費及び整備費を大幅に削減
できる等多大な効果を享受するものである。
及び内部の温度を正確に測定することができる。また、
該温度計の設置工事が容易になると共に設置場所によら
ず設置することができ、設備費及び整備費を大幅に削減
できる等多大な効果を享受するものである。
【図1】本発明の高炉炉底温度計を炉壁に取付けた状態
を示す略図である。
を示す略図である。
【図2】本発明の高炉炉底温度計の交換時の状態図であ
る。
る。
1 シース 2 フランジ 3 スリーブ 4 バネ 5 補償導線 6 エルボー 7 ニップル 8 ロックナッ
ト 9 温度計端子箱 10 ガイドパ
イプ 11 シース保護材 12 フランジ 14 電気線 21 高炉鉄皮 22 炉壁 23 レンガ
ト 9 温度計端子箱 10 ガイドパ
イプ 11 シース保護材 12 フランジ 14 電気線 21 高炉鉄皮 22 炉壁 23 レンガ
Claims (2)
- 【請求項1】 高炉炉底に設けた温度計装入孔に装入し
たガイドパイプ内を通して温度計のシースを該装入孔内
に装入して該高炉炉底の温度を測定する温度計を交換す
るに際して、下記(1)〜(6)の手順により行うこと
を特徴とする高炉炉底温度計の交換方法。 (1)既設温度計Aを装入孔Mのガイドパイプ10から
引き抜く。 (2)装入孔M内に研磨治具を装入して先端の付着物を
除去する。 (3)ガイドパイプ10の先端を装入孔M先端から50
mm以上高炉鉄皮21側に離れた位置とすると共にガイ
ドパイプ10の後端と高炉鉄皮21の間隔を100mm
以上確保した状態で高炉鉄皮21に該ガイドパイプ10
を仮溶接する。 (4)シース1を湾曲させて装入した後、湾曲部位を元
に戻し、次に再度湾曲させて装入することを繰り返し
て、徐々にシース1をガイドパイプ10内に装入する。 (5)シース1の先端が装入孔Mの先端のレンガ23に
接触した際、フランジ2と12の間隔が数mm離れてい
る場合には、その状態でフランジ2と12をボルト、ナ
ットにより連結する。しかし、シース1の先端が装入孔
Mの先端のレンガ23に接触しない状態で温度計Aのフ
ランジ12がガイドパイプ10後端のフランジ2に接触
した場合には、ガイドパイプ10と高炉鉄皮21の仮溶
接を外し、フランジ2を炉内側方向に押してガイドパイ
プ10を装入孔M内に少し押込んだ後、シース1を押込
み前記同様に該シース1の先端が装入孔Mの先端のレン
ガ23に接触した際、フランジ2と12の間隔が数mm
程度の場合には、この状態でガイドパイプ10と高炉鉄
皮21を再び仮溶接した後、フランジ12とフランジ2
をボルト、ナットにより連結する。また、前記シース1
の先端が装入孔Mの先端のレンガ23に接触した際、フ
ランジ12と2の間隔が数mm以上離れている場合に
は、ガイドパイプ10と高炉鉄皮21の仮溶接を外し、
該フランジ12と2の間隔が数mm程度となるまでガイ
ドパイプ10を炉外側方向に引出した状態で、ガイドパ
イプ10と高炉鉄皮21を再び仮溶接し、その後、フラ
ンジ12と2を接触させてボルト、ナットにより連結す
る。 (6)ガイドパイプ10の全周囲を高炉鉄皮21に本溶
接Sする。 - 【請求項2】 シース1をガイドパイプ10に装入する
に先立って該シース1の外周部にシース保護材11を設
けることを特徴とする請求項1記載の高炉炉底温度計の
交換方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21792796A JPH1048059A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 高炉炉底温度計の交換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21792796A JPH1048059A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 高炉炉底温度計の交換方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1048059A true JPH1048059A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16711911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21792796A Pending JPH1048059A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 高炉炉底温度計の交換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1048059A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000019177A1 (en) | 1998-09-30 | 2000-04-06 | Texaco Development Corporation | Behind the brick thermocouple |
-
1996
- 1996-07-30 JP JP21792796A patent/JPH1048059A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000019177A1 (en) | 1998-09-30 | 2000-04-06 | Texaco Development Corporation | Behind the brick thermocouple |
US6302578B1 (en) | 1998-09-30 | 2001-10-16 | Texaco Inc. | Behind the brick thermocouple |
JP2002525624A (ja) * | 1998-09-30 | 2002-08-13 | テキサコ ディベロップメント コーポレイション | れんがの裏側の熱電対 |
JP4689827B2 (ja) * | 1998-09-30 | 2011-05-25 | ジーイー・エナジー・ユーエスエー・エルエルシー | れんが背面の熱電対 |
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