JPH1047996A - ロータリーエンコーダ - Google Patents

ロータリーエンコーダ

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JPH1047996A
JPH1047996A JP21916296A JP21916296A JPH1047996A JP H1047996 A JPH1047996 A JP H1047996A JP 21916296 A JP21916296 A JP 21916296A JP 21916296 A JP21916296 A JP 21916296A JP H1047996 A JPH1047996 A JP H1047996A
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JP
Japan
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disk
code disk
torque
input shaft
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JP21916296A
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English (en)
Inventor
Koji Okamura
孝次 岡村
Yoshihisa Yamada
美寿 山田
Takeshi Kuchihara
彪 朽原
Hiroki Yoshimura
博喜 吉村
Hiromi Fukushima
博美 福島
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Original Assignee
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 バックアップ電源が不要で、検出精度を確保
したまま多回転に対応させられると共に、コンパクトな
形状で取付性に優れ、且つ機構が単純で部品点数が少な
く安価にでき、また、リミットスイッチだけでなくトル
クスイッチに使用することにより制御系全体のコストダ
ウンが図れるロータリーエンコーダを提供する。 【解決手段】 アブソリュートタイプの符号円盤11,
12,13を複数段に用いることにより、部品点数が少
なく、構造が簡単で低コストで製造できる上、バックア
ップ電源が不要で、検出精度を確保したまま多回転に対
応させられると共に、制御対象のバリエーションにも制
御側でソフトウェアにより容易に対応でき、汎用性が高
い。また、各符号円盤での符号パターンのタイミングの
ずれも制御側でソフトウェアにより調整・補正可能であ
ることにより、各符号円盤及び減速歯車の位置合せなど
の機械的な調整は全く不要となり、製作時の手間を少な
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルブやゲート等
の制御対象機器を制御するアクチュエータにおいて、絶
対位置の検出と過負荷検出動作を行って停止制御を行う
リミット・トルクスイッチに用いられるアブソリュート
タイプのロータリーエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】産業用のバルブやゲート等の開度を調整
するアクチュエータにおいては、アクチュエータの出力
軸が回動し、これに連動してバルブやゲート等が全閉ま
たは全開の状態に達した場合に、自動的に接点を開閉し
てアクチュエータを停止させるリミットスイッチや、バ
ルブに異物が挟まれて閉止できない場合など過大なトル
クが発生した場合に自動的に接点を開閉してアクチュエ
ータを停止させるトルクスイッチが従来から使用されて
いる。
【0003】これらアクチュエータの停止制御を行うス
イッチのうち、リミットスイッチは、従来、機械的に接
点をオンオフして、全開や全閉または任意の位置での停
止を行うものであったが、近年、こうした機械的に接点
を開閉するものの他に、電子制御方式のものが用いられ
るようになっている。電子制御方式には、各種設定の変
更が容易で、多種多様なデータを取出して制御に有効に
活用できるというメリットがある。電子制御方式のリミ
ットスイッチには回転変位センサとしてロータリーエン
コーダが一般的に使用されており、全閉または全開に対
応する位置を検出して信号を制御部に送り、アクチュエ
ータの停止制御を行っている。
【0004】ロータリーエンコーダは、中心角を量子化
した符号円盤を回転子とし、固定子に符号読取りセンサ
及び信号処理回路を設けたもので、インクレメンタルタ
イプとアブソリュートタイプがある。インクレメンタル
タイプは、単位角度ごとに高低を繰返すパルスを発生す
るもので、パルスを出力するのみのため、位置データの
特定には演算処理実行とデータ保持が必要となり、パル
スカウンタと組合わせて角度信号に変換し、角度位置及
び回転総数を検出する。構造及び信号処理は簡単であ
り、測定範囲はパルスカウンタの容量で決まる仕組みで
ある。アブソリュートタイプは、一回転を1/2n(n
は任意の自然数)に分割した2進符号(隣接符号で変化
するのが1ビットだけで、境界位置における混同がなく
符号変化速度が速い交番2進符号が多く用いられる)を
用い符号化し、少なくともn個の符号読取りセンサで並
列に読取るものである。絶対的な位置情報が得られ、ノ
イズによる誤差の累積がないという特長を有する。いず
れのタイプにおいても、符号円盤はガラス板の表面に金
属薄膜を蒸着し、フォトエッチングによって微細パター
ンを作ったものがよく使われている。符号読取りセンサ
はLEDとフォトダイオードアレイの組合せが多い。
【0005】こうした従来のロータリーエンコーダのう
ち、アブソリュートタイプの例を図7に示す。この図7
は従来のロータリーエンコーダの概略構成説明図を示
す。前記図7において従来のロータリーエンコーダ10
0は、制御対象のバルブ(図示を省略)と同期して回動
する入力軸105と、この入力軸105に固定的に軸支
され、一回転を1/29に分割した2進符号を用い符号
化した金属薄膜製の符号パターン150を円盤体の表面
に配設した符号円盤110と、この符号円盤110の上
方に、符号円盤110の半径方向にn=9個並列に配置
されるLEDとフォトダイオードアレイを組合わせた符
号読取りセンサ108及び信号処理回路を配設した基板
(図示を省略)とを備えた構成である。このロータリー
エンコーダ100は、29=512カウント/回転の分
解能を有している。前記符号パターン150は、符号円
盤110の最外周領域に、カウント数に対応したパルス
を発生させて符号の読取りタイミングを整合するビジー
符号150aを等間隔に配設し、その内周に、符号各桁
に対応する9つの領域を設定して各々パターンを配設し
ている。このため、符号読取りセンサ108は外周部分
にさらに1個追加されて合計は桁数+1の10個となっ
ている。
【0006】この従来のロータリーエンコーダ100で
は、バルブと同期する入力軸105が回転すると、符号
円盤110が回転し、符号読取りセンサ108により円
盤上の符号パターン150が読取られ、角度及び位置情
報が得られる。バルブにおいて全開または全閉となった
状態に対応する回転変位に達すると、信号処理回路と接
続される制御部によりアクチュエータの停止制御が行わ
れる。
【0007】一方、リミットスイッチ同様にバルブ等の
アクチュエータに使用されるトルクスイッチは、従来、
機械的に接点をオンオフして、過トルクによる電動機や
ギヤの破損からの保護を行うものであった。従来のトル
クスイッチとして、図8、図9に示すものがあった。図
8は従来のトルクスイッチの概略構成図、図9は従来の
トルクスイッチの動作説明図である。
【0008】前記各図において従来のトルクスイッチ1
60は、出力軸161外周に一端を係合され、出力軸1
61の直線移動変位を回動変位に変換するクランク型の
変換レバー165と、この変換レバー165と回動中心
を同じくする動作軸164と、動作軸164から外周の
2方向に突出させて取付けられる動作レバー166と、
それぞれの動作レバー166で押圧される2個のマイク
ロスイッチ167とを備える構成である。動作軸164
がいずれかの回転方向に所定角度回転すると、いずれか
の動作レバー166がマイクロスイッチ167に接触し
て接点を開閉する仕組みである。
【0009】この従来のトルクスイッチ160の動作
は、バルブ(図示を省略)に異物が挟まれて閉止できな
くなったり、逆に開かなくなったりした際に、バルブに
直結するウォームホイール170が動かなくなり、電動
機から回転トルクを与えられるウォーム162が螺子同
様にウォームホイール170に対していずれかの軸方向
に動こうとしてスラスト力が発生し、このウォーム16
2すなわち出力軸161に加わるトルクに伴うスラスト
力と、出力軸161端に設けられた所定荷重のトルクス
プリング163の反発力との関係から、出力軸161が
トルクに応じた所定量だけいずれかの軸方向に移動する
ことを利用している。この移動によりトルクスイッチ1
60の変換レバー165が回転し、回転が一定角度範囲
すなわちトルクが所定の値を超えると動作軸164の動
作レバー166がマイクロスイッチ167に接触し、接
点が開閉して電動機を停止制御する。
【0010】上記したリミットスイッチやトルクスイッ
チによる機械的あるいは電子制御を用いて自動的にアク
チュエータを制御する場合においても、停電、故障など
の緊急時には、作業者が現場での切換レバー操作で手動
と自動を切換え、現場で手動ハンドルをまわして手動開
閉制御を行っていた。インクレメンタルタイプのロータ
リーエンコーダを使用するリミットスイッチの場合、位
置データの特定には演算処理実行とデータ保持を行う関
係上、停電時等に手動操作を行う場合でも、電源復帰後
に停電前状態(基準位置及び指定停止位置の設定や変位
値)と相違が生じないよう、常時バッテリー等のバック
アップ電源を使用して停電中の動作及び各種データの保
持を行う方式が一般的である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のリミットスイッ
チ用のロータリーエンコーダは以上のように構成されて
いたことから、インクレメンタルタイプの場合、ノイズ
によるミスパルスが累積して誤差が生じやすいと共に、
バッテリー等のバックアップ電源を使用するので、電源
の保守が必要となり、コストがかかる上、停電が長期に
わたった場合やバッテリーの異常などでバッテリーが放
電状態となると、各種設定値が消失してしまい、再度初
めから設定を行わなければならないという課題を有し
た。また、バッテリーの使用においては、交換・調整等
のメンテナンスの必要があり、電源事情が悪い地域では
手間がかかるため、使用範囲が限定されてしまうという
課題を有した。
【0012】また、アブソリュートタイプの場合は、符
号円盤の一回転を均等に分割して絶対位置を出力するの
で、一回転内では位置データを読取るだけで停電時等の
バックアップの必要はないものの、バルブにおいてリミ
ットスイッチを同期させるウォームホイール等の回転部
分は、全閉状態から全開状態まで数回転〜数百回転する
ものが多いため、こうした一回転を超える場合には、別
にデータをカウントし、保持する手段が必要となり、そ
うした多回転のデータについてはインクレメンタルタイ
プと同様の問題が生じるという課題を有した。符号円盤
を一回転のままで使用するために、大型化してカウント
数を増やす場合や、バルブとの間に減速機構を設ける場
合もあるが、前者の場合は使用できる箇所に制限があり
実用性に乏しく、後者の場合はバルブの種類に応じた多
種多様な回転総数に対応した機構の組合せが必要とな
り、汎用性に欠け、また、機構が複雑で部品点数が多
く、高コストとなると共に、減速比が大きくなればなる
ほど、一回転当りの分解能が悪くなるという課題を有し
た。
【0013】一方、トルクスイッチにおいては、出力軸
の移動に合せて変換レバー・動作軸を介して動作アーム
が動き、動作アームが所定の位置でマイクロスイッチを
オンオフするという機械的な機構のため、部品点数が多
く、組立や作動トルク値の設定に手間がかかるという課
題を有した。また、リミットスイッチにはロータリーエ
ンコーダを使用し、トルクスイッチには機械式スイッチ
を用いた場合、電子制御の部分と機械的な制御の部分と
が互いに独立して存在するため、中央集中の統合的な制
御ができず、制御系が重複してしまうという課題を有し
た。
【0014】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、バックアップ電源が不要で、検出精度を確保
したまま多回転に対応させられると共に、コンパクトな
形状で取付性に優れ、且つ機構が単純で部品点数が少な
く安価にでき、また、リミットスイッチだけでなくトル
クスイッチに使用することにより制御系全体のコストダ
ウンが図れるロータリーエンコーダを提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロータリー
エンコーダは、装置枠に回動自在に配設され、制御対象
と連動して回動する入力軸と、前記入力軸に固定的に軸
支される円盤体からなり、当該円盤体の盤面の一回転を
1/2n(nは任意の自然数)に分割して2進符号を用
い符号化した符号パターンが配設されると共に外周に歯
車状の歯形が形成される円盤部及び、当該円盤部と同軸
に一体的な小径の歯車部で形成される第1符号円盤と、
前記入力軸の軸方向に前記第1符号円盤と略平行に連設
して遊嵌状態で軸支される円盤体からなり、当該円盤体
の盤面の一回転を1/2nに分割して2進符号を用い符
号化した符号パターンが配設されると共に外周に歯車状
の歯形が形成される円盤部及び、当該円盤部と同軸に一
体的な小径の歯車部で形成される1または複数の他の符
号円盤と、前記装置枠に前記入力軸と略平行に配設され
る保持軸上に回動自在に軸方向に連設されて軸支され、
前記第1符号円盤または他の符号円盤の歯車部に噛合う
大歯車部及び、当該大歯車部と同軸且つ一体化して軸支
され、前記連設された第1符号円盤または他の符号円盤
に隣合う各符号円盤の外周の歯形に噛合う小歯車部が一
体に形成されてなる1または複数の減速歯車と、前記第
1符号円盤及び他の符号円盤近傍に各々配置され、前記
符号パターンを検知する少なくともn個の符号読取りセ
ンサが配設され、第1符号円盤及び他の符号円盤の絶対
位置を特定する信号をセンサ出力に基づいて発生する複
数の信号処理回路とを備え、前記第1符号円盤あるいは
他の符号円盤と前記各減速歯車を介して連動する隣合う
符号円盤との間に、当該隣合う符号円盤の符号化された
分割数2nに基づく1/2nの減速比が各々設定されるも
のである。このように本発明においては、アブソリュー
トタイプの符号円盤を複数段に用いることにより、部品
点数が少なく、構造が簡単で低コストで製造できる上、
バックアップ電源が不要で、検出精度を確保したまま多
回転に対応させられると共に、制御対象のバリエーショ
ンにも制御側でソフトウェアにより容易に対応でき、汎
用性が高い。また、各符号円盤での符号パターンのタイ
ミングのずれも制御側でソフトウェアにより調整・補正
可能であることにより、各符号円盤及び減速歯車の位置
合せなどの機械的な調整は全く不要となり、製作時の手
間を少なくしてコストダウンが図れる。
【0016】また、本発明に係るロータリーエンコーダ
は必要に応じて、装置枠に回動自在に配設され、制御対
象と連動して回動する入力軸と、前記入力軸に固定的に
軸支される円盤体からなり、当該円盤体の盤面の一回転
を1/2n(nは任意の自然数)に分割して2進符号を
用い符号化した符号パターンが配設されると共に外周に
歯車状の歯形が形成される円盤部及び、当該円盤部と同
軸に一体的な小径の歯車部で形成される第1符号円盤
と、前記入力軸の軸方向に前記第1符号円盤と略平行に
連設して遊嵌状態で軸支される円盤体からなり、当該円
盤体の盤面の一回転を1/2nに分割して2進符号を用
い符号化した符号パターンが配設されると共に外周に歯
車状の歯形が形成される円盤部及び、当該円盤部と同軸
に一体的な小径の歯車部で形成される1または複数の他
の符号円盤と、前記装置枠に前記入力軸と略平行に配設
される保持軸上に回動自在に軸方向に連設されて軸支さ
れ、前記第1符号円盤または他の符号円盤の歯車部に噛
合う大歯車部及び、当該大歯車部と同軸且つ一体化して
軸支され、前記連設された第1符号円盤または他の符号
円盤に隣合う各符号円盤の外周の歯形に噛合う小歯車部
が一体に形成されてなる1または複数の減速歯車と、前
記第1符号円盤及び他の符号円盤近傍に各々配置され、
前記符号パターンを検知する少なくともn個の符号読取
りセンサが配設され、第1符号円盤及び他の符号円盤の
絶対位置を特定する信号をセンサ出力に基づいて発生す
る複数の信号処理回路と、前記装置枠に回動自在に配設
され、制御対象に加わる軸トルクに比例して回動するト
ルク入力軸と、前記トルク入力軸に固定的に軸支される
円盤体からなり、当該円盤体の盤面の一回転を1/2n
に分割して2進符号を用い符号化した符号パターンが表
面に配設されるトルク用符号円盤と、前記トルク用符号
円盤近傍に配置され、前記符号パターンを検知する少な
くともn個の符号読取りセンサが配設され、トルク用符
号円盤の絶対位置を特定する信号をセンサ出力に基づい
て発生するトルク用信号処理回路とを備え、前記第1符
号円盤あるいは他の符号円盤と前記各減速歯車を介して
連動する隣合う符号円盤との間に、当該隣合う符号円盤
の符号化された分割数2nに基づく1/2nの減速比が各
々設定されるものである。このように本発明において
は、リミットスイッチ、トルクスイッチに使用する場合
に、リミット制御、トルク制御において要求される全て
のデータが初めから符号化したデジタル信号として得ら
れ、外部からのノイズに強い上、センサからコンピュー
タまで制御系全体を一元的に統合してデジタル化でき、
コンピュータによるソフトウェア的な補正や制御が容易
に行えてデータ処理しやすく、中央のコンピュータで集
中的に制御が行え、制御系全体のコストダウンが図れ
る。
【0017】また、本発明に係るロータリーエンコーダ
は必要に応じて、前記符号読取りセンサとして、符号パ
ターンに光を投射し、当該投射した光の透過あるいは反
射を検知する受発光素子が配設されるものである。この
ように本発明においては、受発光素子が光の透過あるい
は反射を検知して位置情報を得ることにより、外部から
の電界、磁界の影響を受けず、位置検出の精度が厳密に
確保される。
【0018】
【発明の実施の形態】
(本発明の一実施の形態)以下、本発明の一実施の形態
に係るロータリーエンコーダを図1〜図5に基づいて説
明する。本実施の形態では、出力軸がウォームを形成さ
れたウォーム軸であり、制御対象であるバルブ側のウォ
ームホイールに回転を伝えてバルブを駆動する形式のア
クチュエータに適用した例を示す。この図1は本実施の
形態に係るロータリーエンコーダの概略配置図、図2は
本実施の形態に係るロータリーエンコーダの一部省略平
面図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2のB−B
断面図、図5は図2のC−C断面図を示す。
【0019】前記各図に示すように本実施の形態に係る
ロータリーエンコーダ1は、リミットスイッチ用ロータ
リーエンコーダ部2と、トルクスイッチ用ロータリーエ
ンコーダ部3とを備える構成である。
【0020】前記リミット用ロータリーエンコーダ部2
は、装置枠4に回動自在に配設され、制御対象のバルブ
(図示を省略)と同期して回動する入力軸5と、当該入
力軸5に固定的に軸支される円盤体としてなり、一回転
を1/26に分割して2進符号を用い符号化した26=6
4通りの符号パターン50が反射膜として表面に配設さ
れると共に外周に歯車状の歯形11bが形成される円盤
部11aを形成され、当該円盤部11aと同軸に直列を
なして一体に小径の歯車部11cを形成される第1符号
円盤11と、前記入力軸5に第1符号円盤11と平行に
軸方向に連設して遊嵌状態で軸支される円盤体としてな
り、第1符号円盤11と同様に一回転を1/26に分割
して2進符号を用い符号化した26=64通りの符号パ
ターン50が反射膜として表面に配設されると共に外周
に歯車状の歯形12b、13bが形成される円盤部12
a、13aを形成され、当該円盤部12a、13aと同
軸に直列をなして一体に小径の歯車部12c、13cを
形成される第2符号円盤12及び第3符号円盤13と、
前記装置枠4に前記入力軸5と平行に配設される保持軸
6上に回動自在に軸支され、前記第1符号円盤11の歯
車部11cに噛合う大歯車部21a及び、前記第1符号
円盤11に入力軸5の軸方向で隣合う第2符号円盤12
の円盤部12a外周の歯形12bに噛合う小歯車部21
bが一体に形成されてなる第1減速歯車21と、前記保
持軸6に回動自在に第1減速歯車21と隣合って軸支さ
れ、第2符号円盤12の歯車部12cに噛合う大歯車部
22a及び、前記第2符号円盤12に入力軸5の軸方向
で隣合う第3符号円盤13の円盤部13a外周の歯形1
3bに噛合う小歯車部22bが一体に形成されてなる第
2減速歯車22と、前記第1符号円盤11、第2符号円
盤12及び第3符号円盤13の近傍に各々配置され、符
号読取りセンサとして円盤部11a、12a、13aに
光を投射し、当該投射した光の符号パターン50による
反射の有無を検知する7個の受発光素子8が配設され、
これら受発光素子8の出力に基づいて第1符号円盤1
1、第2符号円盤12及び第3符号円盤13のそれぞれ
の絶対位置を特定する信号を発生する三つの信号処理回
路基板31、32、33とを備えた構成である。
【0021】前記符号パターン50は、各符号円盤の円
盤部11a、12a、13aの最外周領域に、カウント
数に対応したパルスを発生させて符号の読取りタイミン
グを整合する64個のビジー符号を等間隔に配設し、そ
の内周に、符号各桁に対応する6つの領域を設定して各
々パターンを配設している。このため、読取り用の受発
光素子8は桁数+1の7個となっている。なお、符号パ
ターン50の符号形式によっては、ビジー符号を省いた
構成とすることもでき、符号パターン50の領域を小さ
くして符号円盤を小型化できると共に受発光素子の数を
減らすことができ、コンパクト化とコストダウンが図れ
ることとなる。
【0022】前記第1符号円盤11、第2符号円盤12
及び第3符号円盤13並びに、第1減速歯車21及び第
2減速歯車22で構成される減速歯車列は、第1符号円
盤11が一回転すると第1減速歯車21を介して隣合う
第2符号円盤12が1/26回転し、さらに第2符号円
盤12が一回転すると第2減速歯車22を介して隣合う
第3符号円盤13が1/26回転する減速比に設定され
ている。このため、このリミット用ロータリーエンコー
ダ部2は、26=64カウント/回転の分解能はそのま
まに、26×26×26=262144カウント分の絶対
位置を検出でき、入力軸における回転総数が26×26
4096回転まで対応できる。
【0023】前記トルク用ロータリーエンコーダ部3
は、装置枠4に回動自在に配設され、アクチュエータ6
0の出力軸61の外周に係合して出力軸61の直線移動
変位を回動変位に変換する従来と同様のクランク型変換
レバー65と同期して回動するトルク入力軸7と、当該
トルク入力軸7に固定的に軸支される円盤体としてな
り、一回転を1/26に分割して2進符号を用い符号化
した26=64通りの符号パターン50が反射膜として
表面に配設される円盤部14aを形成されてなる前記リ
ミット用ロータリーエンコーダ部2の第1符号円盤11
と略同様のトルク用符号円盤14と、前記トルク用符号
円盤14近傍に配置され、符号読取りセンサとして円盤
部14aに光を投射し、当該投射した光の反射の有無を
検知する7個の受発光素子8が配設され、これら受発光
素子8の出力に基づいてトルク用符号円盤14の絶対位
置を特定する信号を発生するリミット用と同様の信号処
理回路基板34とを備える構成である。
【0024】次に、前記構成に基づくロータリーエンコ
ーダの動作について説明する。リミット用ロータリーエ
ンコーダ部2においては、出力軸61と連動して入力軸
5が回転すると、入力軸5に固着された第1符号円盤1
1が回転する。同時に、第1減速歯車21を介して第2
符号円盤12が第1減速歯車11の回転変位の1/64
だけ回転し、さらに第2減速歯車22を介して第3符号
円盤13が第2減速歯車12の回転変位の1/64、す
なわち第1減速歯車11の回転変位の1/4096だけ
回転する。この時、各符号円盤近傍の信号処理回路基板
31、32、33に配設された各7個の受発光素子8か
ら各円盤部の符号パターン50の各領域に対応する位置
に光を投射させ、この投射された光は符号パターン50
があれば反射し、符号パターン50がなければ反射しな
いことから、同時に反射の有無を検知することで符号を
識別し、各符号円盤の回転位置を検出する。第1符号円
盤11が一回転を越えて多回転となっても、第2符号円
盤12及び第3符号円盤13が回転して異なる符号がカ
ウントされることにより、確実に位置情報が得られる。
また、多回転となっても第1符号円盤11におけるカウ
ントは変らないため、分解能は常に一定である。前記し
た三つの信号処理回路基板31、32、33から送出さ
れる回転位置を示す信号は、次段に設けられるリミット
制御部で常に監視されており、出力軸61と連動する入
力軸5の回転位置があらかじめ設定したバルブの全開ま
たは全閉に対応する回転位置に達すると、スイッチ操作
制御が行われ、アクチュエータ60によるバルブの駆動
を停止させる。
【0025】一方、トルク用ロータリーエンコーダ部3
では、バルブが閉止できなくなったり、逆に開かなくな
ったりして、バルブに連結するウォームホイール70も
動かなくなった過負荷状態において、アクチュエータ6
0から回転トルクを与えられる出力軸61のウォーム6
2が、ウォームホイール70に対して回転方向に基づい
ていずれかの軸方向に螺子同様に進もうとしてスラスト
力が発生する。このウォーム62すなわち出力軸61に
加わる回転トルクに伴うスラスト力により、出力軸61
端に設けられていずれの軸方向にも押圧に対し所定の反
発力を返すトルクスプリング63が縮み、出力軸61が
回転トルクに応じた所定量だけいずれかの軸方向に移動
する。この移動により出力軸61の直線移動変位を回動
変位に変換するクランク型変換レバー65が回転する。
この変換レバー65と連動してトルク入力軸7が回転
し、トルク入力軸7上のトルク用符号円盤14を回転さ
せる。この時、トルク用符号円盤14近傍の信号処理回
路基板34に配設された7個の受発光素子8から円盤部
14aの符号パターン50の各領域に対応する位置に光
を投射させ、この投射された光は符号パターン50があ
れば反射し、符号パターン50がなければ反射しないこ
とから、同時に反射の有無を検知することで符号を識別
し、トルク用符号円盤14の回転位置を検出する。信号
処理回路基板34から送出される回転位置を示す信号
は、次段に設けられるトルク制御部で常に監視され、前
記トルク入力軸7の回転変位があらかじめ設定した所定
の角度範囲より大きくなると、すなわち制御対象のバル
ブが過負荷になると、スイッチ操作制御が行われ、アク
チュエータ60によるバルブの駆動を停止させ、バルブ
及びアクチュエータ60を保護する。
【0026】このように、本実施の形態に係るロータリ
ーエンコーダは、部品点数が少なく、構造が簡単で低コ
ストで製造でき、各ロータリーエンコーダ部により、リ
ミット制御、トルク制御において要求される全てのデー
タが初めから符号化したデジタル信号として得られ、外
部からのノイズに強い上、センサからコンピュータまで
制御系全体を一元的に統合してデジタル化でき、コンピ
ュータによるソフトウェア的な補正や制御が容易に行え
てデータ処理しやすく、中央のコンピュータで集中的に
制御が行える。特に、リミット用ロータリーエンコーダ
部2において得られる回転位置のデータは、制御対象の
バルブの開度と一対一に対応するため、開度データとし
て利用することもでき、従来の開度検出用のアナログ機
器が不要となり、且つ開度信号のアナログ−デジタル変
換も不要となり、直接中央のコンピュータによる制御処
理が行えて遠隔開度指示、調整が確実に行えるなど、別
の情報を取出して他の制御に利用することも容易にでき
る。
【0027】また、リミット用ロータリーエンコーダ部
2は、減速機構と符号円盤、受発光素子を組合わせて、
対応回転数が一般的なアクチュエータの回転総数より十
分多いものを1種類製作すれば、制御対象のバルブがど
のような回転のものに対しても、例えば、100回転で
全閉から全開となるもの、1000回転で全閉から全開
となるもの等に対しても、制御系の設定をソフトウェア
的に変更することで、バルブの回転総数のバリエーショ
ンに対応させることが可能であり、汎用性が高い。さら
に、リミット用ロータリーエンコーダ部2において減速
歯車で連動する各符号円盤では、図6に示すように、受
発光素子が符号パターンを検出して得られる信号パルス
のタイミングが全て同期しているとは限らず、製作誤差
や逆回転時のバックラッシによるずれがある場合が多い
が、歯車による連動のためずれ量が常に一定となってお
り、こうしたずれをリミット制御部においてソフトウェ
ア的に補正可能である。このため、各符号円盤及び減速
歯車を正確な位置合せなど機械的な調整は全く不要とな
り、全てソフトウェアによる調整で済ませられることと
なり、製作時の手間が大いに緩和されてコストダウンに
つながる。さらに、このロータリーエンコーダにおい
て、中央における集中制御と合せて、ローカルな制御部
としてロータリーエンコーダに制御基板を併設する場合
でも、リミット用とトルク用のロータリーエンコーダ部
を一体化して同様にデジタル化しているため、制御部を
まとめた1枚の基板で対応でき、よりコストダウンが図
れる。
【0028】なお、本実施の形態に係るロータリーエン
コーダにおいては、符号パターン50に対する符号読取
りセンサとして光の反射を検知する受発光素子8を用い
た構成としているが、符号円盤の上下に配設して光の透
過を検知する透過用の受発光素子や、符号パターンの有
無を検出可能な静電容量、磁気等の別の種類のセンサを
配設する構成とすることもでき、これに合せて符号パタ
ーン50も金属や磁性体の薄膜、光を遮る塗膜等を使用
する構成とすることができる。
【0029】また、本実施の形態に係るロータリーエン
コーダにおいて、トルク用ロータリーエンコーダ部3
は、アクチュエータ60の変換レバー65の振れが±6
0°程度と1回転未満となり、リミット用ロータリーエ
ンコーダ部2と同じ種類の符号パターン50を用いて2
6=64カウント/回転の制御に十分な分解能を有する
ので、トルク用符号円盤14を1枚のみ用いた構成とし
ているが、別の種類の制御対象に用いて回転トルクに伴
う回動変位が大きくカウント数が多く必要になる場合に
は、前記したリミット用ロータリーエンコーダ部2と同
様に符号円盤を減速歯車を介し複数段に配設する構成と
することもできる。また、本実施の形態においては、ト
ルク用符号円盤14にリミット用ロータリーエンコーダ
部2と同じ符号パターン50を採用することにより、部
品を共通化して部品種類を減らし、よりコストダウンが
図れる。
【0030】また、本実施の形態に係るロータリーエン
コーダにおいて、リミット用ロータリーエンコーダ部2
は、各符号円盤の外周に歯形を設け、さらにビジー符号
を配設する構成としているが、歯数がカウント数と同一
で、且つ歯形が受発光素子で識別可能な十分な大きさに
形成される場合には、歯形をビジー符号と対応させて受
発光素子に対する反射部分とし、パルスカウントに利用
する構成とすることもでき、符号パターンのビジー符号
領域が省け、各符号円盤を小径としてよりコンパクト化
が図れることとなる。
【0031】また、本実施の形態に係るロータリーエン
コーダにおいて、リミット用ロータリーエンコーダ部2
は、符号円盤を3段とした構成としているが、3段以外
に、制御対象に必要なカウント数あるいは回転総数に対
応して、2段あるいはより多くの段数に符号円盤を配設
する構成とすることもできる。また、各符号円盤に同一
の符号円盤を用いてそれぞれの分解能(カウント数)を
同一とした構成としているが、各符号円盤をそれぞれ異
なる分解能とし、且つ符号円盤間の減速比が前段の1回
転で次段がその分解能に基づいた1カウント分の角度だ
け回転する設定となるよう各歯車部を形成する構成とす
ることもでき、各段での分解能と減速比の組合せで、自
由に目的のロータリーエンコーダを製作できることとな
る。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明においては、アブソ
リュートタイプの符号円盤を複数段に用いることによ
り、部品点数が少なく、構造が簡単で低コストで製造で
きる上、バックアップ電源が不要で、検出精度を確保し
たまま多回転に対応させられると共に、制御対象のバリ
エーションにも制御側でソフトウェアにより容易に対応
でき、汎用性が高いという効果を奏する。また、各符号
円盤での符号パターンのタイミングのずれも制御側でソ
フトウェアにより調整・補正可能であることにより、各
符号円盤及び減速歯車の位置合せなどの機械的な調整は
全く不要となり、製作時の手間を少なくしてコストダウ
ンが図れるという効果を有する。また、本発明において
は、リミットスイッチ、トルクスイッチに使用する場合
に、リミット制御、トルク制御において要求される全て
のデータが初めから符号化したデジタル信号として得ら
れ、外部からのノイズに強い上、センサからコンピュー
タまで制御系全体を一元的に統合してデジタル化でき、
コンピュータによるソフトウェア的な補正や制御が容易
に行えてデータ処理しやすく、中央のコンピュータで集
中的に制御が行え、制御系全体のコストダウンが図れる
という効果を有する。さらに、本発明においては、受発
光素子が光の透過あるいは反射を検知して位置情報を得
ることにより、外部からの電界、磁界の影響を受けず、
位置検出の精度が厳密に確保されるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るロータリーエンコ
ーダの概略配置図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るロータリーエンコ
ーダの一部省略平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】図2のC−C断面図である。
【図6】(A)は本発明の一実施の形態に係るロータリ
ーエンコーダの第1符号円盤における信号発生状態説明
図である。(B)は本発明の一実施の形態に係るロータ
リーエンコーダの第2符号円盤における信号発生状態説
明図である。(C)は本発明の一実施の形態に係るロー
タリーエンコーダの発生信号の処理状態説明図である。
【図7】(A)は従来のロータリーエンコーダの概略構
成説明図である。(B)は従来のロータリーエンコーダ
の符号円盤の平面図である。
【図8】(A)は従来のトルクスイッチの側面図であ
る。(B)は従来のトルクスイッチの平面図である。
(C)は図8(A)のD−D断面図である。
【図9】(A)は従来のトルクスイッチの一方向動作説
明図である。(B)は従来のトルクスイッチの他方向動
作説明図である。
【符号の説明】
1、100 ロータリーエンコーダ 2 リミット用ロータリーエンコーダ部 3 トルク用ロータリーエンコーダ部 4 装置枠 5、105 入力軸 6 保持軸 7 トルク入力軸 8 受発光素子 11 第1符号円盤 11a、12a、13a、14a 円盤部 11b、12b、13b 歯形 11c、12c、13c 歯車部 12 第2符号円盤 13 第3符号円盤 14 トルク用符号円盤 21 第1減速歯車 21a、22a 大歯車部 21b、22b 小歯車部 22 第2減速歯車 31、32、33、34 信号処理回路基板 50 符号パターン 60 アクチュエータ 61 出力軸 62 ウォーム 63 トルクスプリング 65 変換レバー 70、170 ウォームホイール 108 符号読取りセンサ 110 符号円盤 150 符号パターン 150a ビジー符号 160 トルクスイッチ 161 出力軸 162 ウォーム 163 トルクスプリング 164 動作軸 165 変換レバー 166 動作レバー 167 マイクロスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 博喜 福岡県粕屋郡古賀町駅東三丁目3番1号 西部電機株式会社内 (72)発明者 福島 博美 福岡県粕屋郡古賀町駅東三丁目3番1号 西部電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置枠に回動自在に配設され、制御対象
    と連動して回動する入力軸と、 前記入力軸に固定的に軸支される円盤体からなり、当該
    円盤体の盤面の一回転を1/2n(nは任意の自然数)
    に分割して2進符号を用い符号化した符号パターンが配
    設されると共に外周に歯車状の歯形が形成される円盤部
    及び、当該円盤部と同軸に一体的な小径の歯車部で形成
    される第1符号円盤と、 前記入力軸の軸方向に前記第1符号円盤と略平行に連設
    して遊嵌状態で軸支される円盤体からなり、当該円盤体
    の盤面の一回転を1/2nに分割して2進符号を用い符
    号化した符号パターンが配設されると共に外周に歯車状
    の歯形が形成される円盤部及び、当該円盤部と同軸に一
    体的な小径の歯車部で形成される1または複数の他の符
    号円盤と、 前記装置枠に前記入力軸と略平行に配設される保持軸上
    に回動自在に軸方向に連設されて軸支され、前記第1符
    号円盤または他の符号円盤の歯車部に噛合う大歯車部及
    び、当該大歯車部と同軸且つ一体化して軸支され、前記
    連設された第1符号円盤または他の符号円盤に隣合う各
    符号円盤の外周の歯形に噛合う小歯車部が一体に形成さ
    れてなる1または複数の減速歯車と、 前記第1符号円盤及び他の符号円盤近傍に各々配置さ
    れ、前記符号パターンを検知する少なくともn個の符号
    読取りセンサが配設され、第1符号円盤及び他の符号円
    盤の絶対位置を特定する信号をセンサ出力に基づいて発
    生する複数の信号処理回路とを備え、 前記第1符号円盤あるいは他の符号円盤と前記各減速歯
    車を介して連動する隣合う符号円盤との間に、当該隣合
    う符号円盤の符号化された分割数2nに基づく1/2n
    減速比が各々設定されることを特徴とするロータリーエ
    ンコーダ。
  2. 【請求項2】 装置枠に回動自在に配設され、制御対象
    と連動して回動する入力軸と、 前記入力軸に固定的に軸支される円盤体からなり、当該
    円盤体の盤面の一回転を1/2n(nは任意の自然数)
    に分割して2進符号を用い符号化した符号パターンが配
    設されると共に外周に歯車状の歯形が形成される円盤部
    及び、当該円盤部と同軸に一体的な小径の歯車部で形成
    される第1符号円盤と、 前記入力軸の軸方向に前記第1符号円盤と略平行に連設
    して遊嵌状態で軸支される円盤体からなり、当該円盤体
    の盤面の一回転を1/2nに分割して2進符号を用い符
    号化した符号パターンが配設されると共に外周に歯車状
    の歯形が形成される円盤部及び、当該円盤部と同軸に一
    体的な小径の歯車部で形成される1または複数の他の符
    号円盤と、 前記装置枠に前記入力軸と略平行に配設される保持軸上
    に回動自在に軸方向に連設されて軸支され、前記第1符
    号円盤または他の符号円盤の歯車部に噛合う大歯車部及
    び、当該大歯車部と同軸且つ一体化して軸支され、前記
    連設された第1符号円盤または他の符号円盤に隣合う各
    符号円盤の外周の歯形に噛合う小歯車部が一体に形成さ
    れてなる1または複数の減速歯車と、 前記第1符号円盤及び他の符号円盤近傍に各々配置さ
    れ、前記符号パターンを検知する少なくともn個の符号
    読取りセンサが配設され、第1符号円盤及び他の符号円
    盤の絶対位置を特定する信号をセンサ出力に基づいて発
    生する複数の信号処理回路と、 前記装置枠に回動自在に配設され、制御対象に加わる軸
    トルクに比例して回動するトルク入力軸と、 前記トルク入力軸に固定的に軸支される円盤体からな
    り、当該円盤体の盤面の一回転を1/2nに分割して2
    進符号を用い符号化した符号パターンが表面に配設され
    るトルク用符号円盤と、 前記トルク用符号円盤近傍に配置され、前記符号パター
    ンを検知する少なくともn個の符号読取りセンサが配設
    され、トルク用符号円盤の絶対位置を特定する信号をセ
    ンサ出力に基づいて発生するトルク用信号処理回路とを
    備え、 前記第1符号円盤あるいは他の符号円盤と前記各減速歯
    車を介して連動する隣合う符号円盤との間に、当該隣合
    う符号円盤の符号化された分割数2nに基づく1/2n
    減速比が各々設定されることを特徴とするロータリーエ
    ンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2に記載のロータリ
    ーエンコーダにおいて、 前記符号読取りセンサとして、符号パターンに光を投射
    し、当該投射した光の透過あるいは反射を検知する受発
    光素子が配設されることを特徴とするロータリーエンコ
    ーダ。
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