JPH1047965A - Gps測量用ポール装置及びその調整方法 - Google Patents

Gps測量用ポール装置及びその調整方法

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JPH1047965A
JPH1047965A JP21918996A JP21918996A JPH1047965A JP H1047965 A JPH1047965 A JP H1047965A JP 21918996 A JP21918996 A JP 21918996A JP 21918996 A JP21918996 A JP 21918996A JP H1047965 A JPH1047965 A JP H1047965A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬設置が容易であり、ポール本体の視準が
容易でしかも精密にでき、特に三角点測量等平坦でない
山頂等での測量に最適な技術の提供。 【解決手段】 複数のパイプが伸縮自在に挿入されパイ
プ同士のストッパ22とステーワイヤの係止部が設けら
れ、上端にはアンテナ装置5の取付金具が設けられ、下
端には石突27が設けられたポール本体1と;一端側軸
心を中心とする同心円上の複数位置からレーザー光線を
発射するレーザー光線発射装置2と;他端側軸心を中心
とし前記同心円と同一大きさの同心円位置を示すレーザ
ー光線の受光表示装置3と;ターンバックル41を有し
ポール本体のステーワイヤ装置4と;を備えており、石
突が硬質のプラスチックで形成されていても良いし、パ
イプが炭素繊維強化プラスチックで形成されてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ装置を掲
揚し、GPS衛星利用の測位システムにより測量するた
めのポール装置及びそのGPS測量用ポール装置の調整
方法に関し、さらに詳しくは、測定点上方の周りに電線
や樹木等の障害物が多い上、特に三角点測量等平坦でな
い山頂等で測量するのに最適なGPS測量用ポール装置
及びそのGPS測量用ポール装置の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】人工衛星から発信するマイクロ波を複数
受信し、そのデータを解析することにより測地測量す
る、いわゆるGPS(グローバルポジショニングシステ
ム)による測位システムでは、測定点に到来したマイク
ロ波を受信し測定するためのアンテナ装置の精密設置が
必要不可欠となっている。前記GPS測位システムにお
けるアンテナ装置は、三脚、またはポール先端に固定し
て使用するが、特に山間地や山頂等では樹木が干渉する
場合が多いから、できるだけ高いポールとその固定装置
が必要となる。
【0003】従来、前記のようなポールは運搬が容易な
ように複数段のパイプ伸縮式に設けられ、先端にはアン
テナ装置を着脱自在に固定するための金具が設けられ、
基端には三角点に定める剣先(石突)が設けられてい
る。また、前記固定装置としては三脚が使用され、この
三脚は前記ポールを立てて挿入する脚台、及びこの脚台
の三方にそれぞれ回転自在に軸支された丈夫な伸縮脚等
を備えている。
【0004】そして、先端にアンテナ装置を取り付けた
ポールは、三脚によって三角点上に配置され、必要高さ
まで伸ばされた状態で、要所に取り付けたステーワイヤ
を地面に打ち込んだアンカーに係止して張設することに
より、支持される構造となっている。このポール自身
は、測定点に対しその上に掲揚したアンテナの一致を視
る視準装置を持たないから、このポールに対し直交する
二方向にトランシットを配置し、その両方向からの指示
により、ステーワイヤの途中に設けたターンバックルを
回して前記ステーワイヤをそれぞれ緊張あるいは弛緩さ
せ三角点とアンテナとの一致をみるような視準を行なう
必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方法では、以下に述べるような問題があった。 1.すなわち、このポール自身は視準装置を持たないか
ら、常にトランシットとそれを設置する三脚を二セット
ずつ携行しなければならず、この様に重量のあるものを
足場の悪い山間部等でも常に持ち歩かなければならない
から、大変な重労働になっているし、測定要員以外にも
余分な人員が必要になっている等という問題があった。 2.また、トランシット自身の設置やその調整作業等も
必要となって手間が掛るし、傾斜地にトランシットを設
置して視準作業しなければならないような場合、設置や
視準作業が大変困難であり、危険でもある等の問題があ
った。 3.ポールの固定に使用する三脚は信頼性のある大型で
丈夫なものが使用され、それに伴って重量も嵩む(5〜
6Kg)し,ポール高さが高くなると三脚だけでの固定
は不十分であるからステーワイヤでの保持も必要とな
り、三脚を使用する分だけ余分な運搬の手間が掛かると
いう問題があった。 4.基準出しに石突を使用するものにおいて、少なくと
もこの石突の先端は金属で形成されており、測量時にこ
の様な石突を標石上の三角点に置くと、その三角点を傷
つける恐れがあるという問題があった。
【0006】本発明はかかる従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、その目的とするところは、
現場への搬入や設置が容易であり、三角点に対するアン
テナ装置の視準が容易でしかも精密にでき、特に三角点
測量等平坦でない山頂等での測量に最適なGPS測量用
ポール装置及びそのGPS測量用ポール装置の調整方法
を提供することにある。
【0007】また、本発明は、従来のポールと同等の最
大径として取扱容易とした上、揚掲高さを高くしても従
来のポール以上にアンテナ装置を安定して保持でき、ま
た、三角点の上に置いてもその三角点を傷つけないGP
S測量用ポール装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として、本発明請求項1記載のGPS測量用ポー
ル装置では、太さの異なる複数のパイプが次々と多層状
に挿入され伸縮自在に形成されると共に継ぎ目位置のパ
イプ同士を係脱自在に係止するストッパが設けられ、適
宜段位置のパイプ上端には立設用ステーワイヤの係止部
が設けられ、更に最小径パイプの上端にはアンテナ装置
を着脱自在に固定する取付金具が設けられ、最大径パイ
プの下端には石突が設けられたポール本体と;前記ポー
ル本体の一端側であって該一端側軸心を中心とする同心
円上の複数位置から該ポール本体の他端側に向けてレー
ザー光線を鉛直方向に発射するレーザー光線発射装置
と;前記ポール本体他端側であって該他端側軸心を中心
とし前記同心円と同一大きさの同心円位置を示すレーザ
ー光線の受光表示装置と;長さ調整装置を有し一端側が
前記ポール本体の係止部に連結され他端側が地面側に固
定されるステーワイヤと;を備えている構成とした。
【0009】この構成では、三角点上に立設したポール
本体は、その適宜段位置に係止したステーワイヤを、地
面に打ち込んだアンカーで張設することにより、立設状
態に保持される。そして、そのポール本体の視準は、該
ポール本体の一端側から鉛直方向に同心円上複数個所で
レーザー光線を発射し、他端側で受光し、そのスポット
が他端側の同心円位置から外れている場合、そのスポッ
トが同心円のどの位置でも一致するようになるまで、各
部のステーワイヤ長さをその長さ調整装置、たとえばタ
ーンバックルを締め込みあるいは弛めることで行なう。
【0010】また、請求項2記載のGPS測量用ポール
装置では、請求項1記載のGPS測量用ポール装置のポ
ール本体の石突側に、該ポール本体下端側の鉛直度を調
整する水準器を備えた構成とした。
【0011】この構成では、ポール本体を伸ばす前に、
まず、石突を三角点上となる様に配置した状態で該ポー
ル本体をステーワイヤで仮固定する。この後、水準器で
最下段パイプの鉛直度を取ってから他のパイプを伸ばし
ていくことにより、簡単にポール本体を鉛直に立設する
ことができる。
【0012】また、請求項3記載のGPS測量用ポール
装置では、請求項1または2記載のGPS測量用ポール
装置の受光表示装置が、黒地の円盤に白線の同心円が設
けられた構成とした。
【0013】この構成では、レーザー光線が同心円上の
みで良く反射するから、ポール本体が長く、つまり受光
表示装置が高い位置にあっても、また、スポットを絞り
込んでもはっきり確認することができる。このため精度
の良い視準を行なうことができる。
【0014】また、請求項4記載のGPS測量用ポール
装置では、請求項1,2または3記載のGPS測量用ポ
ール装置の石突が、硬質のプラスチックで形成された構
成とした。
【0015】この構成では、標石上の三角点を石突で傷
付けることなくその三角点上にポール本体を立設でき
る。また、このため、簡単に精度の良い測量を行なうこ
とができる。
【0016】また、請求項5記載のGPS測量用ポール
装置では、請求項1,2,3または4記載のGPS測量
用ポール装置のパイプが、炭素繊維強化プラスチックで
形成された構成とした。
【0017】この構成では、ポール本体はガラス繊維強
化プラスチックまたはアルミニュームと同等以上の強度
を確保した上でそれらのものより軽量に設けることがで
きるから、足場の悪い山頂や斜面等、人手によって持ち
運ぶ様な場所でも、簡単に搬入することができる。ま
た、取扱も簡単にできるから、測量も短時間で行なうこ
とができる。
【0018】また、請求項6記載のGPS測量用ポール
装置の調整方法では、長尺なGPS測量用ポールを基準
点上にステーワイヤで立設し、該GPS測量用ポールの
一端側であって該部位の軸心より設定距離離れた位置か
ら鉛直方向にレーザー光線を発射し、前記GPS測量用
ポールの他端側であって該部位の軸心を中心とし前記設
定距離を示す表示面上に受光を表示させ、該同心円に対
して受光表示のずれ量を前記ステーワイヤの長さ調整す
ることによって修正しGPS測量用ポールの視準を行な
うこととした。
【0019】この構成では、三角点上に立設したポール
本体の視準は、該ポール本体の一端側から鉛直方向に発
射したレーザー光線を他端側で受光し、そのスポットが
他端側の設定表示位置から外れているのを修正目標とす
るから、二組ものトランシットやそれを据えつけるため
の三脚が不要となって全体重量を大幅に軽量化すると共
に取扱を簡単にし、また、危険な場所への据付けや視準
作業が不要となって安全作業が行なえるし、更に、その
余分なトランシットや三脚等を使用したり運搬するため
の要員が不要となり、経費節減を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は本実施の形態のGPS測量
用ポール装置Aを示す正面図、図2は同上のGPS測量
用ポール装置を示す要部拡大説明図、図3は受光表示装
置を示す底面図、図4はストッパを示す断面図であり、
図中1はポール本体、2はレーザー光線発射装置、3は
受光表示装置、4はステーワイヤ装置、5は従来公知の
アンテナ装置、6は標石、7はこの標石6が埋設された
山地である。
【0021】前記ポール本体1は、内・外径が順次異な
る9本のパイプ、つまり1段目パイプ11,2段目パイ
プ12,・・・8段目パイプ18,9段目パイプ19を
多層状に挿入し伸縮自在に形成されたものであり、本実
施の形態では、すべてのパイプを炭素繊維強化プラスチ
ックで円筒体に成形して設けられている。図中20a,
20bは抜け止め用段付き部、20cは押し抜き防止用
段付き部、21は大径側パイプの上端に開設した係止
穴、22はストッパであり、前記大径側パイプに内接す
る小径側パイプの上端であってスプリング23の押圧力
で穴24を介し内側から外側へ向けて突出し、前記係止
穴21が合わさったとき該係止穴21に突入して両者を
ロックする様に設けられている。
【0022】また、25はポール本体1の最上端を形成
する9段目パイプ19の上端に突出させた規定大きさの
ボルト軸であり、前記アンテナ装置5を着脱自在に固定
する取付金具となるものである。26は1段目パイプ1
1の下部構成材であり、その下端には硬質プラスチック
(例えば硬質塩化ビニルやナイロン)からなる石突27
が設けられている。27aはその剣先である。28は1
段目パイプ11及びそのパイプから1段おきのパイプ上
端ごとに回転自在に挿入されたリング状係止部であり、
同心円上にステーワイヤの連結用穴28aが等分に4個
所開設されている。
【0023】前記レーザー光線発射装置2は、後述する
受光表示装置3とステーワイヤ装置4とを一体に使用す
ることによって本GPS測量用ポール装置自身で視準可
能としたものであって、発光素子と電源を内設したペン
シルタイプの発射部29と、該発射部29をポール本体
1の軸心周りに回転(本実施の形態では半径10cm)
させる回転アーム部30、及びこの回転アーム部30の
水平度を出し前記発射部29を前記ポール本体1の軸心
と平行にレーザー光線を発射させるための水準器31と
で形成されており、前記発射部29は前記回転アーム部
30に対し垂直に取り付けられる。
【0024】前記受光表示装置3は、黒地のプラスチッ
ク円盤で形成されており、中心には前記ボルト軸25に
ガタツキなく嵌合されるセット穴32が開設されてい
る。また、盤下面側には前記セット穴32位置で直交す
る十字33と、5個の同心円34,35,・・38がそ
れぞれ白線で等ピッチ(本実施の形態では1cmピッ
チ)に描かれている。そして、この場合、前記同心円の
うち中央の同心円36と十字33との交差部には交点マ
ーク39が描かれている。
【0025】前記ステーワイヤ装置4は、三脚を使用し
ないでポール本体1を立設固定するものであって、柔軟
なステンレスワイヤ40の中間にターンバックル41が
配置され、先端側には前記リング状係止部28の連結用
穴28aへ係止する上部フック42を有し、後端側には
山地に打設したアンカー43に係止する下部フック44
を有している。
【0026】次に、本GPS測量用ポール装置Aの視準
調整方法を説明する。まず、ポール本体1を縮小した状
態で石突27を三角点に載置し最下段のリング状係止部
28に一番短いステーワイヤ装置4を連結し、これを三
角点を中心とし地面四方に打ち込んだアンカー43に連
結し仮固定してから、ポール本体1の上端に、そこに設
けたボルト軸25を介し、受光表示装置3とアンテナ装
置5を装着する。この場合、受光表示装置3は、交点マ
ーク39がそれぞれ前記アンカー43の方向を向く様に
して固定する。この状態で、レーザー光線発射装置2の
水準器31により回転アーム部30の水平を見ながら、
前記ターンバックル41でワイヤ長さを調節することに
より、回転アーム部30の水平を取る。これによって、
前記ポール本体1の鉛直度が調整される。
【0027】次に、前記受光表示装置3とアンテナ装置
5を装着したパイプ、つまりパイプ本体1の最上端とな
るパイプ19から上方に引き出して行くが、このとき、
適当位置のリング状係止部28に前記ステーワイヤ装置
4を連結(本実施の形態では9段目と5段目)して伸ば
して行く。尚、このステーワイヤ装置4は、風の強さの
状態で増減すればよい。前記パイプ個々は、抜け止め用
段付き部20a,20bが当接するまで上段パイプを引
き出すと、ストッパ22が係止穴21から突出してパイ
プ同士を確実に固定していく。
【0028】全てのパイプを引き出した(本実施の形態
では、全高略12mとなる)後、各ステーワイヤ装置4
をアンカー43に仮固定する。この状態で、前記発射部
29の電源を入れ、レーザー光線を受光表示装置3に向
け発射する。この場合、レーザー光線によるスポットが
受光表示装置3の同心円36からずれた状態であるなら
ば、そのずれ方向にあるステーワイヤ装置4のターンバ
ックル同士を回転あるいは逆回転させてワイヤを弛緩あ
るいは緊張させることにより、前記スポットを交点マー
ク39に一致させる。尚、前記スポットの確認は、小型
の双眼鏡を使用すれば、より簡単に行うことができる。
前記スポットが一方の交点マーク39に一致した後、回
転アーム部30を90度回転させ、今度はその方向の調
整を行なう。この調整を終了した後、スポットを全周回
してその精度を確認するとよい。この様にしてポール本
体1の視準を行った後、アンテナ装置5の電源を入れ受
信作業に入る。尚、本実施の形態に於けるGPS測量用
ポール装置Aでは、ポール本体1にカーボン繊維強化プ
ラスチックを使用しているため、他の素材、例えばガラ
ス繊維強化プラスチックで形成したものより雷の発生に
注意し雷害を回避しなければならないが、この場合、雷
が発生しそうな場合は早めに撤去し、雷が去った後で最
組立を行う様にすれば良い。これはポール本体1の組立
や視準が大変簡単に行うことができることから、遠くて
険しい山地等での測量等、軽量化と視準の簡単さが必要
となる場合に大変有効である。
【0029】以上説明してきた様に、本実施の形態のG
PS測量用ポール装置Aにあっては、レーザー光線によ
る視準は、ポール全高が12mと高くなってもポイント
及びその心ずれを容易に確認できるから、簡単な手順で
精密に行うことができる。また、ポール本体1をカーボ
ン繊維強化プラスチックで形成したので、強度を十分確
保した上で軽量化を図ることができる。全てステーワイ
ヤ装置4で固定するので、三脚が不要となり、その分軽
量化できる。ポール本体1は石突き全体を硬質プラスチ
ックで形成したので、ポール本体1ごと直接三角点に載
置しても、その大事な三角点を傷つける事がない。ポー
ル本体の視準は、該ポール本体に備えたレーザー光線発
射装置2と受光表示装置3とで行うから、トランシット
やその据え付け用三脚、そのトランシット自体の運搬や
据え付け及び調整、余分な人員等が不要となり、全体重
量の軽量化を図った上で測量の簡略化とコストダウンを
図ることができる。また、足場の悪い場所にトランシッ
トを据えつけての視準を行わなくて良いので、作業を安
全に行うことができる。
【0030】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限定され
るものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があっても本発明に含まれる。
【0031】例えば、実施の形態ではストッパがスプリ
ングで突出するもので説明してきたが、これに限らず、
パイプ同士に貫通穴を設けておき、パイプ引き出し時
に、この穴同士が一致した時点でピンを差し込む様にし
ても良い。
【0032】パイプ本体の素材は、カーボン繊維強化プ
ラスチックの他、ガラス繊維強化プラスチックやアルミ
ニューム、あるいはこれ等を混用したものでも良い。
【0033】パイプ本体の内部構造は任意である。
【0034】レーザー光線発射装置2に於ける発射部2
9は回転アーム部30に垂直に取り付けるとしたが、図
5に示す様に発射部29の下部を重くして上部を自動求
心状軸受け50で支持し、ジャイロ状に形成しても良
い。この場合、レーザー光線は(イ)、(ロ)の順に示
す様に、常に垂直方向に発射されるから、前記受光表示
装置3上のスポットだけで視準でき水準器を使用しなく
ても良い。また、この場合、精密に形成すれば、受光表
示装置3に於けるワンポイントだけ合わせれば、これで
視準ができるしアームを回転させなくても良い等の利点
がある。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきた様に本発明請求項1記
載のGPS測量用ポール装置にあっては、前記構成とし
たため、ポール本体はステーワイヤだけで立設するか
ら、それを支持する三脚が不要となり、重量を軽減する
と共にコストダウンを図ることができる。また、ポール
本体の視準はポール本体に備えたレーザー光線発射装置
とその受光表示装置で行うから作業が容易で簡単とな
り、高度な専門知識や技術を要さずだれでも行うことが
できる。従来視準のため常に持ち運んでいた二組のトラ
ンシットとその三脚が不要となり、このため、全体重量
が軽減できて運搬を容易にし、そのトランシット自身の
据え付け調整も不要となって作業時間の短縮が図れる
し、危険な場所での据え付け調整や視準作業が不要とな
って安全作業を行うことができる。高価なトランシット
や三脚、それ等を運搬、据え付け調整する人員も不要と
なってコストダウンを図ることができる等の効果が得ら
れる。
【0036】請求項2記載のGPS測量用ポール装置に
あっては、前記構成としたため、ポール本体の据え付け
時最初の鉛直度設定を簡単に行うと共に、レーザ光線の
発射方向の鉛直度を簡単に求めることができる等の効果
が得られる。
【0037】請求項3記載のGPS測量用ポール装置に
あっては、前記構成としたため、ポール本体の全高が高
く受光表示装置が遠方にあっても、レーザー光線のスポ
ットが明るく輝き、白昼でも簡単で正確に視準すること
ができるという効果が得られる。
【0038】請求項4記載のGPS測量用ポール装置に
あっては、前記構成としたため、三角点を傷つけること
なく、ポール本体を三角点に載置し簡単に三角点上に配
置することができるという効果が得られる。
【0039】請求項5記載のGPS測量用ポール装置に
あっては、前記構成としたため、他の素材、例えばガラ
ス繊維強化プラスチックで形成したものより雷の発生に
注意し雷害を回避しなければならないが、この場合、ポ
ール本体の組立や視準が大変簡単に行うことができるこ
とから、雷が発生しそうな場合は早めに撤去し、雷が去
った後で最組立を行う様にすることにより、遠くて険し
い山地等での測量等、軽量化と視準の簡単さが極めて重
要となる場合に、大変有効であるという効果が得られ
る。
【0040】請求項6記載のGPS測量用ポール装置の
調整方法にあっては、前記構成としたため、ポール本体
の視準はポール本体に備えたレーザー光線発射装置とそ
の受光表示装置で行うから作業が容易で簡単となり、高
度な専門知識や技術を要さずだれでも行うことができ
る。従来視準のため常に持ち運んでいた二組のトランシ
ットとその三脚が不要となり、このため、全体重量が軽
減できて運搬を容易にし、そのトランシット自身の据え
付け調整も不要となって作業時間の短縮が図れるし、危
険な場所での据え付け調整や視準作業が不要となって安
全作業を行うことができる。高価なトランシットや三
脚、それ等を運搬、据え付け調整する人員も不要となっ
てコストダウンを図ることができる等の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のGPS測量用ポール装置を
示す正面図である。
【図2】実施の形態のGPS測量用ポール装置を示す要
部拡大説明図である。
【図3】実施の形態の受光表示装置を示す底面図であ
る。
【図4】実施の形態のストッパ部を示す断面図である。
【図5】他の実施の形態のレーザー光線発射装置部の作
動を(イ)、(ロ)の順に示す説明図である。
【符号の説明】
A GPS測量用ポール装置 1 ポール本体 2 レーザー光線発射装置 3 受光表示装置 4 ステーワイヤ装置 5 アンテナ装置 6 標石 7 山地 11〜19 1段目パイプ〜9段目パイプ 20a,20b 抜け止め用段付き部(パイプ本体) 20c 押し抜き防止用段付き部(パイプ本体) 21 係止穴(ストッパ) 22 ストッパ 23 スプリング(ストッパ) 25 ボルト軸(アンテナ装置の取付金具) 27 石突 27a 剣先(石突) 28 リング状係止部(ステーワイヤの係止部) 29 レーザー光線の発射部 30 回転アーム部 31 水準器 32 受光表示装置のセット穴 34〜38 同心円 40 ステンレスワイヤ(ステーワイヤ装置) 41 ターンバックル 42 上部フック(ステーワイヤ装置) 43 アンカー 44 下部フック(ステーワイヤ装置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太さの異なる複数のパイプが次々と多層
    状に挿入され伸縮自在に形成されると共に継ぎ目位置の
    パイプ同士を係脱自在に係止するストッパが設けられ、
    適宜段位置のパイプ上端には立設用ステーワイヤの係止
    部が設けられ、更に最小径パイプの上端にはアンテナ装
    置を着脱自在に固定する取付金具が設けられ、最大径パ
    イプの下端には石突が設けられたポール本体と;前記ポ
    ール本体の一端側であって該一端側軸心を中心とする同
    心円上の複数位置から該ポール本体の他端側に向けてレ
    ーザー光線を鉛直方向に発射するレーザー光線発射装置
    と;前記ポール本体他端側であって該他端側軸心を中心
    とし前記同心円と同一大きさの同心円位置を示すレーザ
    ー光線の受光表示装置と;長さ調整装置を有し一端側が
    前記ポール本体の係止部に連結され他端側が地面側に固
    定されるステーワイヤと;を備えていることを特徴とす
    るGPS測量用ポール装置。
  2. 【請求項2】 前記ポール本体の石突側に、該ポール本
    体下端側の鉛直度を調整する水準器を備えたことをこと
    を特徴とする請求項1記載のGPS測量用ポール装置。
  3. 【請求項3】 前記受光表示装置が黒地の円盤に白線の
    同心円が設けられたことを特徴とする請求項1または2
    記載のGPS測量用ポール装置。
  4. 【請求項4】 前記石突が硬質のプラスチックで形成さ
    れたことを特徴とする請求項1,2または3記載のGP
    S測量用ポール装置。
  5. 【請求項5】 前記パイプが炭素繊維強化プラスチック
    で形成されたことを特徴とする請求項1,2,3または
    4記載のGPS測量用ポール装置。
  6. 【請求項6】 長尺なGPS測量用ポールを基準点上に
    ステーワイヤで立設し、該GPS測量用ポールの一端側
    であって該部位の軸心より設定距離離れた位置から鉛直
    方向にレーザー光線を発射し、前記GPS測量用ポール
    の他端側であって該部位の軸心を中心とし前記設定距離
    を示す表示面上に受光を表示させ、該同心円に対して受
    光表示のずれ量を前記ステーワイヤの長さ調整すること
    によって修正しGPS測量用ポールの視準を行なうこと
    を特徴とするGPS測量用ポール装置の調整方法。
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