JPH104667A - 電動機および動力舵取装置 - Google Patents

電動機および動力舵取装置

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JPH104667A
JPH104667A JP8154150A JP15415096A JPH104667A JP H104667 A JPH104667 A JP H104667A JP 8154150 A JP8154150 A JP 8154150A JP 15415096 A JP15415096 A JP 15415096A JP H104667 A JPH104667 A JP H104667A
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JP
Japan
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steering
power supply
print coil
supply brush
power
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Application number
JP8154150A
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English (en)
Inventor
Shuji Fujita
修司 藤田
Akira Hasegawa
晃 長谷川
Yoshito Nishikawa
義人 西川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力トルクを簡単な構成によって変更できる
電動機、及び、車両走行状態に応じた所定の出力トルク
を操舵出力軸へ出力して最適なパワーアシストを行うこ
とができる動力舵取装置を得る。 【解決手段】 動力舵取装置に備えられたモータ部34
のプリントコイル36では、給電ブラシ76、78が移
動機構部50によって変位可能に保持されており、操舵
方向および操舵トルクに応じて回動されてプリントコイ
ル36に対する接触状態が変更される。給電ブラシ7
6、78が変位した場合には、磁束の向き及びプリント
コイル36のコイル線の実質的な有効長さが変更され、
モータ部34の回転方向及び駆動力が変化する。これに
より、操舵方向および操舵トルクに応じた所定の出力ト
ルクを操舵出力軸へ出力して、最適なパワーアシストを
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリントコイルと
このプリントコイルに対向して設けられた磁極子とから
成る電動機に関すると共に、自動車等の車両に適用され
る動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、対向配置された一対の磁極子間に
電機子を配設する電動機においては、実開昭61−55
460号公報に開示されるように、アキシャルギャップ
型のプリントモータがある。
【0003】この電動機においては、出力トルクを可変
制御する場合、電機子への電圧(電流)の供給を制御す
ることによって任意の出力トルクを得ることが可能であ
る。しかしながら、電機子(プリントコイル)への電圧
(電流)の供給を制御するためのパワーユニットが必要
となり、高コストとなっていた。
【0004】一方、電動機を用いた電気式の動力舵取装
置では、操舵トルク及び車速を検出し、これらの検出結
果に基づいて電動機を制御し、補助操舵力を発生させて
操舵力を軽減している(一例として、特開平5−777
56号公報)。
【0005】しかしながら、この種の動力舵取装置で
は、操舵トルク及び車速に応じた制御電流を電動機に供
給して補助操舵力(パワーアシスト力)すなわち電動機
が発生する出力を制御する構成であるため、複雑な構成
の電流制御装置(モータコントローラ等)が不可欠でコ
スト高であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、出力トルクを制御するための高価な電流制御装置
等を用いることなく、出力トルクを簡単な構成によって
変更可能な電動機を得ることが目的であり、また、車両
走行状態に応じた所定の出力トルクを操舵出力軸へ出力
して最適なパワーアシストを行うことができる動力舵取
装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の電
動機は、プリントコイルと前記プリントコイルに対向し
て設けられた磁極子とから成る電動機において、前記プ
リントコイルに接触して所定の電流を供給すると共に、
前記プリントコイル上を変位可能な給電ブラシと、前記
プリントコイル上の前記給電ブラシの中立位置に設けら
れた絶縁部と、を備えたことを特徴としている。
【0008】請求項1記載の電動機では、プリントコイ
ルに接触して所定の電流を供給する給電ブラシが、プリ
ントコイル上を変位可能となっている。
【0009】ここで、電動機の不作動状態では、給電ブ
ラシはプリントコイル上の絶縁部に位置している。
【0010】一方、給電ブラシが絶縁部から離れプリン
トコイル上に位置すると、プリントコイルに通電(給
電)されて電動機が駆動する。この場合、給電ブラシが
絶縁部から離れプリントコイル上を変位すると、給電ブ
ラシのプリントコイルに対する接触状態が変更されプリ
ントコイルへの通電状態が変更される。すなわち、給電
ブラシの接触位置における磁束の向きが変更されて電動
機の回転方向が変更されると共に、プリントコイルの実
質的な有効長さが変更されて駆動力が増減する。すなわ
ち、プリントコイルに供給する電流等を可変制御しなく
ても、単に給電ブラシをプリントコイル上で変位させる
ことにより、電動機の回転方向及び駆動力を制御するこ
とができる。
【0011】このように、請求項1記載の電動機では、
従来の如きパワーユニット等を必要としない簡単な構造
であり、大幅にコストの低減や小型軽量化を図ることが
できる。
【0012】請求項2に係る発明の電動機は、請求項1
記載の電動機において、前記給電ブラシの前記プリント
コイルとの接触部位において、外周側の電気抵抗を内周
側の電気抵抗よりも大きくしたことを特徴としている。
【0013】請求項2記載の電動機では、給電ブラシが
絶縁部から離れプリントコイル上へと変位する際に、電
気抵抗の大きい部位から小さい部位へと次第に接触す
る。したがって、電動機の駆動開始時の突入電流を低減
できる。
【0014】請求項3に係る発明の動力舵取装置は、請
求項1または請求項2記載の電動機をステアリング操舵
系に連結すると共に、少なくとも操舵トルクに基づいて
前記給電ブラシを前記プリントコイル上で変位させ、前
記プリントコイルへの通電方向の切換え及びパワーアシ
スト力を制御するブラシ変位手段を備えたことを特徴と
している。
【0015】請求項3記載の動力舵取装置では、プリン
トコイルと磁極子とから成る電動機は、ステアリングホ
イールが取り付けられるステアリング操舵系に連結され
ている。ステアリングホイールが操舵されると、ブラシ
変位手段が作動して給電ブラシがプリントコイル上で変
位され、電動機が駆動される。これにより、電動機の駆
動力が補助駆動力としてステアリング操舵系へ付与され
る。したがって、ステアリングホイールの操舵力が軽減
される。
【0016】また、ステアリングホイールが左右で切り
換えられた場合には、ブラシ変位手段の作動により給電
ブラシの変位方向が切り換えられてプリントコイルへの
通電状態が変更され、電動機の回転方向が変更されて操
舵方向に対応できる。
【0017】さらに、この動力舵取装置では、少なくと
も操舵トルクに基づいてブラシ変位手段が作動し、給電
ブラシが変位されてプリントコイルに対する接触状態が
変更される。すなわち、給電ブラシのプリントコイルに
対する接触状態が操舵トルクに応じて変更されることに
より、ステアリング操舵系へ付与されるパワーアシスト
力(電動機の駆動力)が、操舵トルクに対応して増減す
ることになり、従来の油圧式の動力舵取装置と同様に、
操舵トルクに基づいたパワーアシストを行って所定の補
助駆動力を操舵系へ付与することができる。
【0018】またさらに、給電ブラシの外周側の電気抵
抗を内周側よりも大きくした電動機を適用した場合に
は、電動機の駆動開始時すなわち操舵開始時の突入電流
を低減できる。
【0019】このように、請求項3記載の動力舵取装置
では、電動機に供給する電流等を可変制御しなくても、
ブラシ変位手段によって単に給電ブラシをプリントコイ
ル上で変位させることにより、電動機の回転方向及び駆
動力を制御して操舵方向及び操舵トルクに応じた電動機
の駆動制御を行っており、操舵力の補助を良好に行うこ
とができる。さらに、従来の如きトルクセンサやモータ
コントローラ等を必要としない簡単な構造であり、大幅
にコストの低減や小型軽量化を図ることができる。
【0020】請求項4に係る発明の動力舵取装置は、請
求項3記載の動力舵取装置において、前記ブラシ変位手
段は、前記給電ブラシと操舵入力軸とを連結する連結部
材を備え、操舵トルクに応じて左右に揺動する前記操舵
入力軸の前記揺動を伝達して前記給電ブラシを変位させ
ることを特徴としている。
【0021】請求項4記載の動力舵取装置では、操舵入
力軸の左右の回転に起因する揺動が連結部材を介して伝
達されて、給電ブラシが変位される。すなわち、給電ブ
ラシのプリントコイル上での変位(換言すれば、電動機
の回転方向及び駆動力の制御)は、連結部材によって行
なわれる。したがって、トルクセンサ等を用いることな
く装置を構成することができ、装置の構造を簡素化して
更に低コスト化を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1乃至図3には本発明の実施の
形態に係る動力舵取装置10の全体構成が概略的に断面
図にて示されている。
【0023】この動力舵取装置10は、例えば、車両の
電動パワーステアリング装置として用いられており、入
力軸(操舵軸)12を備えている。入力軸12は、操舵
出力軸としてのラック軸24に略直交する向きに配置さ
れ軸受192によってハウジング194に支持されてお
り、図示しないステアリングホイールが取り付けられて
いる。入力軸12を支持する軸受192は自動調心型と
されており、入力軸12はこの軸受192を支点として
僅かに揺動可能である。入力軸12にはピニオン196
が設けられており、操舵出力軸としてのラック軸24の
ラックギヤ198に噛み合っている。また、入力軸12
の先端部には、これに対応して左右に移動可能な保持筒
200が設けられており、さらにこの保持筒200に
は、連結部材としてのレバー202の一端が連結されて
いる。このため、入力軸12が軸受192を支点として
僅かに揺動した場合には、レバー202が長手方向に沿
って移動される構成である。
【0024】さらに、動力舵取装置10は、電動機とし
てのモータ部34を備えている。モータ部34は所謂プ
リントモータとされており、プリントコイル36とこの
プリントコイル36の両側に対向して設けられた第1の
磁極子38及び第2の磁極子40とから構成されてい
る。プリントコイル36の中心にはモータ回転軸42が
固着されており、このモータ回転軸42がハウジング1
6に回転自在に支持されている。プリントコイル36の
モータ回転軸42にはギヤ204が設けられており、さ
らに、減速ギヤ206及びピニオン208を介してラッ
ク軸24のラックギヤ210に噛み合っている。また、
図4に概略的に示す如く、プリントコイル36にはリン
グ状に絶縁部58が設けられている。
【0025】また、モータ部34では、プリントコイル
36に対向して給電ブラシ76、給電ブラシ78が配置
されている。図5に示す如く、給電ブラシ76、給電ブ
ラシ78は楕円形に形成されており、さらにプリントコ
イル36との接触部位において、外周側Aの電気抵抗が
内周側Bの電気抵抗よりも大きく設定されている。これ
らの給電ブラシ76、給電ブラシ78は、ブラシ変位手
段としての移動機構部50によって保持されている。こ
こで、図4にはこの移動機構部50の概略的な構成が正
面図にて示されている。
【0026】移動機構部50では、給電ブラシ76、給
電ブラシ78がそれぞれホルダ52によって保持されて
いる。ホルダ52は、一端部にギヤ60が設けられてお
り、このギヤ60の中心を支点として回転可能とされて
いる。このため、給電ブラシ76、給電ブラシ78はそ
れぞれホルダ52と共に回転移動することで、プリント
コイル36上を変位してプリントコイル36との接触位
置を変更できる。また、これらのギヤ60にはギヤ62
が噛み合っており、さらに、ギヤ62は前述したレバー
202の他端に形成されたラック部203に噛み合って
いる。このため、レバー202が長手方向に沿って移動
されることにより、ホルダ52すなわち給電ブラシ7
6、給電ブラシ78がそれぞれ回転移動され、プリント
コイル36上を変位してプリントコイル36に対する接
触状態が変更される構成である。
【0027】なお、レバー202(すなわち、入力軸1
2)の中立状態において、給電ブラシ76、給電ブラシ
78がプリントコイル36の絶縁部58に位置するよう
に、レバー202の長さ寸法等が設定されている。
【0028】次に本実施の形態の作用を説明する。上記
構成の動力舵取装置10では、ステアリングホイール
(入力軸12)の非操舵時(車両直進状態)には、図4
に示す如く、給電ブラシ76、給電ブラシ78がプリン
トコイル36の絶縁部58に位置しており、このためモ
ータ部34へは通電されない。
【0029】ステアリングホイール(入力軸12)が操
舵されると、操舵トルクに応じてモータ部34が作動さ
れる。
【0030】すなわち、入力軸12が左右何れかの方向
に操舵されると、例えば、図2矢印A方向にて示す如く
右切り時には、入力軸12の操舵力はピニオン196及
びラックギヤ198を介してラック軸24へ伝達され
て、ラック軸24が軸線方向(矢印D方向)に駆動され
転舵輪が転舵される。
【0031】この場合、入力軸12の操舵直後において
は、ラック軸24(すなわち、タイヤ側)の抵抗が大き
いためラック軸24は不動であり、このため入力軸12
が軸受192を支点として僅かに揺動する。このため、
入力軸12の揺動によりレバー202が長手方向に沿っ
て移動され、レバー202の移動に伴って図6(A)か
ら図6(B)に示す如くホルダ52と共に給電ブラシ7
6、給電ブラシ78がそれぞれ回転移動される。これに
より、給電ブラシ76、給電ブラシ78が絶縁部58か
ら離脱してプリントコイル36に接触し、モータ部34
(プリントコイル36)へ通電されて、モータ部34の
プリントコイル36が回転する。
【0032】これにより、モータ回転軸42が連結され
たラック軸24へモータ部34の駆動力が作用し、補助
駆動力として付与される。したがって、入力軸12(ス
テアリングホイール)の操舵力が軽減される。
【0033】一方、入力軸12が左方向(図2矢印C方
向)に操舵されると、入力軸12の操舵力はピニオン1
96及びラックギヤ198を介してラック軸24へ伝達
されて、ラック軸24が軸線方向(矢印B方向)に駆動
され転舵輪が転舵される。
【0034】この場合にも、入力軸12の操舵直後にお
いては、ラック軸24(すなわち、タイヤ側)の抵抗が
大きいためラック軸24は不動であり、このため入力軸
12が軸受192を支点として僅かに揺動する。このた
め、入力軸12の先端部が揺動し、レバー202が長手
方向に沿って移動され、レバー202の移動に伴って図
7(A)から図7(B)に示す如くホルダ52すなわち
給電ブラシ76、給電ブラシ78がそれぞれ前述とは逆
向きに回転移動される。これにより、給電ブラシ76、
給電ブラシ78が絶縁部58から離脱してプリントコイ
ル36に接触し、モータ部34(プリントコイル36)
へ通電される。ここでこの場合には、給電ブラシ76、
給電ブラシ78の接触位置における磁束の向きが、前述
とは逆向きに変更される。したがって、モータ部34の
プリントコイル36が前述とは逆向きに回転する。
【0035】これにより、モータ回転軸42が連結され
たラック軸24へモータ部34の駆動力が作用し、補助
駆動力として付与される。したがって、入力軸12(ス
テアリングホイール)の操舵力が軽減される。
【0036】このように、ステアリングホイール(入力
軸12)が左右で切り換えられた場合には、レバー20
2及び移動機構部50の作動により給電ブラシ76、給
電ブラシ78が回転移動され、給電ブラシ76、給電ブ
ラシ78の接触位置における磁束の向きが変更されるこ
とによりモータ回転軸42の回転方向が切り換えられて
入力軸12の操舵方向に対応できる。したがって、モー
タ部34のプリントコイル36への電流の通電方向を切
り換える必要がなく、一定方向の電流をプリントコイル
36へ通電させればよい。
【0037】また、動力舵取装置10では、移動機構部
50による給電ブラシ76、給電ブラシ78の回転移動
(変位)は操舵トルクに対応しており、操舵トルクに応
じて給電ブラシ76、給電ブラシ78のプリントコイル
36に対する接触状態が変更される。すなわち、給電ブ
ラシ76、給電ブラシ78のプリントコイル36に対す
る接触状態が操舵トルクに応じて変更されることによ
り、ラック軸24へ付与されるパワーアシスト力(モー
タ部34の駆動力)が、操舵トルクに対応して増減する
ことになり、従来の油圧式の動力舵取装置と同様に、操
舵トルクに基づいたパワーアシストを行って所定の補助
駆動力をラック軸24へ付与することができる。
【0038】またさらに、動力舵取装置10では、給電
ブラシ76、給電ブラシ78の外周側の電気抵抗を内周
側よりも大きくしているため、モータ部34の駆動開始
時すなわち操舵開始時の突入電流を低減できる。
【0039】このように、動力舵取装置10では、モー
タ部34に供給する電流等を可変制御しなくても、ブラ
シ変位手段としての移動機構部50によって単に給電ブ
ラシ76、給電ブラシ78をプリントコイル36上で変
位させることにより、モータ部34の回転方向及び駆動
力を制御して操舵方向及び操舵トルクに応じたモータ部
34の駆動制御を行っており、操舵力の補助を良好に行
うことができる。さらに、従来の如きトルクセンサやモ
ータコントローラ等を必要としない簡単な構造であり、
大幅にコストの低減や小型軽量化を図ることができる。
【0040】なお、本実施の形態においては、操舵トル
クに応じて移動機構部50を作動させて給電ブラシ7
6、給電ブラシ78を変位させプリントコイル36に対
する接触状態を変更する構成としたが、これに限らず、
操舵角(ラック軸24のラックストローク)に応じて移
動機構部50を作動させる構成としてもよい。
【0041】すなわち、例えば、車両の直進状態(ニュ
ートラル状態)においては、給電ブラシ76、給電ブラ
シ78をそれぞれプリントコイル36の絶縁部58(あ
るいは、その近傍)に位置する状態とすると共に、操舵
に伴って次第に給電ブラシ76、給電ブラシ78がそれ
ぞれプリントコイル36上を変位するような構成として
もよい。これによれば、車両の直進状態においてはモー
タ部34の駆動力が小さくなるため、ラック軸24へ付
与されるパワーアシスト力も小さく、手応え感が増加す
る。一方、操舵に伴ってモータ部34の駆動力が増加す
るため、ラック軸24へ付与されるパワーアシスト力も
増加し、入力軸12(ステアリングホイール)の操舵力
が軽減される。
【0042】
【発明の効果】以上説明した如く本発明は以下の効果を
有している。
【0043】請求項1記載の電動機では、従来の如きパ
ワーユニット等を必要としない簡単な構造であり、大幅
にコストの低減や小型軽量化を図ることができる。
【0044】請求項2記載の電動機では、駆動開始時の
突入電流を低減できる。請求項3記載の動力舵取装置で
は、電動機に供給する電流等を可変制御しなくても、操
舵方向及び操舵トルクに応じた電動機の回転方向及び駆
動力の制御をすることができ、操舵力の補助を良好に行
うことができる。さらに、従来の如きトルクセンサやモ
ータコントローラ等を必要としない簡単な構造であり、
大幅にコストの低減や小型軽量化を図ることができる。
【0045】請求項4記載の動力舵取装置では、電動機
の回転方向及び駆動力の制御が連結部材によって行なわ
れるため、トルクセンサ等を用いることなく装置を構成
することができ、装置の構造を簡素化して更に低コスト
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る動力舵取装置の全体
構成を示す正面側から視た断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る動力舵取装置の全体
構成を示す背面側から視た断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る動力舵取装置のモー
タ部の構成を示す図2の3−3線に沿った断面図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態に係る動力舵取装置の移動
機構部の構成を示す概略的な正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る動力舵取装置の給電
ブラシの構成を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る動力舵取装置の給電
ブラシの変位状態を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る動力舵取装置の給電
ブラシの変位状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 動力舵取装置 12 入力軸 24 ラック軸 34 モータ部(電動機) 36 プリントコイル 38 第1の磁極子 40 第2の磁極子 42 モータ回転軸 50 移動機構部(ブラシ変位手段) 52 ホルダ 58 絶縁部 76 給電ブラシ 78 給電ブラシ 202 レバー(連結部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントコイルと前記プリントコイルに
    対向して設けられた磁極子とから成る電動機において、 前記プリントコイルに接触して所定の電流を供給すると
    共に、前記プリントコイル上を変位可能な給電ブラシ
    と、 前記プリントコイル上の前記給電ブラシの中立位置に設
    けられた絶縁部と、 を備えたことを特徴とする電動機。
  2. 【請求項2】前記給電ブラシの前記プリントコイルとの
    接触部位において、外周側の電気抵抗を内周側の電気抵
    抗よりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載の電
    動機。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の電動機をス
    テアリング操舵系に連結すると共に、 少なくとも操舵トルクに基づいて前記給電ブラシを前記
    プリントコイル上で変位させ、前記プリントコイルへの
    通電方向の切換え及びパワーアシスト力を制御するブラ
    シ変位手段を備えたことを特徴とする動力舵取装置。
  4. 【請求項4】前記ブラシ変位手段は、前記給電ブラシと
    操舵入力軸とを連結する連結部材を備え、操舵トルクに
    応じて左右に揺動する前記操舵入力軸の前記揺動を伝達
    して前記給電ブラシを変位させることを特徴とする請求
    項3記載の動力舵取装置。
JP8154150A 1996-06-14 1996-06-14 電動機および動力舵取装置 Pending JPH104667A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006027494A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Toyoda Mach Works Ltd ステアバイワイヤシステム

Cited By (2)

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JP2006027494A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Toyoda Mach Works Ltd ステアバイワイヤシステム
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