JPH1045590A - 脳幹神経膠腫を含む小児高度星状細胞腫の処置方法 - Google Patents

脳幹神経膠腫を含む小児高度星状細胞腫の処置方法

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JPH1045590A
JPH1045590A JP23239596A JP23239596A JPH1045590A JP H1045590 A JPH1045590 A JP H1045590A JP 23239596 A JP23239596 A JP 23239596A JP 23239596 A JP23239596 A JP 23239596A JP H1045590 A JPH1045590 A JP H1045590A
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JP
Japan
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temozolomide
administered
days
brain stem
dose
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Withdrawn
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JP23239596A
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English (en)
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Eichi Doogan Maagaretsuto
エイチ. ドーガン マーガレット
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Schering Plough Corp
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Schering Plough Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 子供における、脳幹神経膠腫を包含する高度
星状細胞腫を処置するための方法を提供すること。 【解決手段】 臨床応答を達成するに充分な量でテモゾ
ロミドを、処置を必要とする子供に投与することによ
り、高度星状細胞腫、特に脳幹神経膠腫を処置するため
の方法を開示する。好ましい特定の投与スケジュールが
提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は子供における特定の
ガンの処置に関し、特にテモゾロミドを用いる子供の特
定のガンの処置に関する。
【0002】
【従来の技術】テモゾロミドは、その抗腫瘍作用につい
ては公知である。例えば、ある研究においては、臨床応
答が、進行したメラノーマを有する患者の17%において
達成された(Newlands ESら、Br J Cancer 65(2) 287-2
981、1992)。別の研究においては、臨床応答が、進行
したメラノーマを有する患者の21%において達成された
(Journal of Clinical Oncology、第13巻、第4号(4
月)、1995、910-913頁)。テモゾロミドを用いる成人に
おける高度神経膠腫の処置もまた、公知である(Eur.J.
Cancer 1993;29A:940)。しかし、テモゾロミドを用
いる子供のガンの処置は周知ではない。本発明は、テモ
ゾロミドが、子供における非常に難しいタイプのガン、
脳幹神経膠腫を包含する高度星状細胞腫の処置において
有効であるという発見に基づいて断言される。
【0003】
【発明の要旨】本発明は、臨床応答を達成するに充分な
量でテモゾロミドを投与する工程を包含する、このよう
な処置を必要とする子供において、脳幹神経膠腫を包含
する高度星状細胞腫を処置するための方法として要約さ
れ得る。
【0004】本明細書で使用されるように、用語「子供
(children and child)」は、18才またはそれ未満のヒ
トを意味することを意図する。本明細書で使用されるよ
うに、用語「患者(patient and patients)」は、子供
を意味することを意図する。
【0005】好ましい実施態様においては、投与される
上記テモゾロミドの量は、2日〜28日の期間にわたり、
患者の体表面積の1m2につき500mg〜1200mgである。
【0006】好ましい実施態様においては、上記テモゾ
ロミドは4日〜7日の期間にわたって投与される。
【0007】好ましい実施態様においては、上記テモゾ
ロミドは5日の期間にわたって投与される。
【0008】好ましい実施態様においては、上記テモゾ
ロミド投与期間の初日後28日〜42日の期間の後、該テモ
ゾロミド投与が繰り返えされる。
【0009】好ましい実施態様においては、上記テモゾ
ロミド投与期間の初日後28日の期間後、該テモゾロミド
投与が繰り返えされる。
【0010】好ましい実施態様においては、上記テモゾ
ロミドは、50mg/m2/日〜100mg/m2/日の用量で少なくと
も6週間毎日投与される。
【0011】好ましい実施態様においては、上記テモゾ
ロミドの用量は75mg/m2/日である。
【0012】好ましい実施態様においては、上記高度星
状細胞腫が脳幹神経膠腫である。
【0013】好ましい実施態様においては、上記高度星
状細胞腫が脳幹神経膠腫である。
【0014】好ましい実施態様においては、上記高度星
状細胞腫が脳幹神経膠腫である。
【0015】好ましい実施態様においては、上記高度星
状細胞腫が脳幹神経膠腫である。
【0016】好ましい実施態様においては、上記高度星
状細胞腫が脳幹神経膠腫である。
【0017】好ましい実施態様においては、上記高度星
状細胞腫が脳幹神経膠腫である。
【0018】好ましい実施態様においては、上記高度星
状細胞腫が脳幹神経膠腫である。
【0019】好ましい実施態様においては、上記高度星
状細胞腫が脳幹神経膠腫である。
【0020】
【発明の実施の形態】本明細書で引用されるすべての参
考文献は、参考として本明細書中に援用される。
【0021】用語「テモゾロミド」は、以下の式を有す
る化合物を意味することを意図する:
【0022】
【化1】
【0023】テモゾロミドに対する1つの化学名は、3,
4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソイミダゾ-[5,1-d]1,2,3,
4-テトラジン-8-カルボキシミドである。テモゾロミド
の合成は周知である。例えば、Stevensら、J.Med.Che
m、1984、27、196-201頁およびWangら、J.Chem.Soc.,Ch
em.Commun.、1994、1687-1688頁を参照のこと。
【0024】本発明により処置可能な小児ガンは、脳幹
神経膠腫を包含する高度星状細胞腫である。本発明は、
ガンの発見から進行した段階までの任意の段階でこのガ
ンを処置することを意図する。
【0025】高度星状細胞腫を患っている子供は、1つ
またはそれ以上の次の徴候または症状を示し得る: (a)脳または脳幹におけるガン性腫瘍の存在、(b)疲労、
(c)疼痛、(d)腫瘍負荷からの低減した動作状態、および
(e)脳幹神経膠腫を包含する高度星状細胞腫に伴う他の
周知の症状。
【0026】本発明を実施するために、テモゾロミド
は、1つまたはそれ以上の徴候または症状を取り除くか
または少なくとも軽減するに充分な量で、1つまたはそ
れ以上の上記の徴候または症状を示す患者に投与され
る。
【0027】本発明を実施するためのテモゾロミドの好
ましい用量においては、全服用量が患者の体表面積の50
0mg/m2〜1200mg/m2であり、連続して2日〜28日の期間
にわって、より好ましくは連続して4日〜7日の期間に
わたって、そして最も好ましくは連続して5日の期間に
わたって投与される。従って、5日の期間にわたって投
与される全服用量が1000mg/m2である際には、この期間
の日用量は200mg/m2である。日用量は、4時間の絶食に
続いて、テモゾロミドに対して従来の2時間の絶食後、
1日当たり1回投与され得る。あるいは、テモゾロミド
は、これと共に同一日の同時係属出願の米国特許出願第
号(現在のところ代理人整理番号OC626号とし
て特定される)において開示されるように、1日当たり
1回より多く投与され得る。
【0028】テモゾロミド投与の初日から、約28日〜42
日、より好ましくは28日〜35日、そして最も好ましくは
28日の期間後、投与期間の1日目およびそれぞれの連続
する日にテモゾロミドを再度投与する、別の投与サイク
ルが行われ得る。
【0029】別の投与方法として、テモゾロミドは少な
い用量でより長い期間投与され得る。例えば、テモロゾ
ミドは、6週間または7週間までの毎日、50mg/m2/日〜
100mg/m2/日、より好ましくは75mg/m2/日の日用量で投
与され得る。
【0030】テモゾロミドは、従来の薬学的キャリアと
混合して、カプセル形態で経口投与され得る。好ましい
テモゾロミドカプセル処方は以下の通りである:
【0031】
【表1】
【0032】処置サイクルは、疾患が進行するまで、ま
たは耐え難い副作用が現れるまで、続けられ得る。耐え
難い副作用または血液学的毒性が現れる際には、投薬は
低減され得る。
【0033】一般的ではあるが、テモロゾミドの耐えら
れる副作用は、悪心および嘔吐である。これは、テモゾ
ロミドと合わせて制吐薬を投与することにより軽減され
得る。制吐薬のオンダンセトロンを、テモゾロミド投与
前約30分に約8mgの用量でp.o.により与えることが好ま
しい。もちろん、ハサルドール(Hasaldol)、ベナドリ
ル(Benadryl)、およびアチバン(Achivan)のような
他の制吐薬もまた、必要に応じて使用され得る。
【0034】もちろん、テモゾロミドの投与の他の形態
(利用可能になるような)が、例えば、静脈内注射また
は輸液、鞘内の、持続放出投薬形態、シロップ、座薬、
経皮剤(transdemal)、点鼻スプレーなどで意図される。
任意の投与形態は、テモゾロミドを破壊することなく適
切な用量が送達される限り、作用し得る。
【0035】処置の有効性は、管理された臨床試験によ
り決定され得る。計測可能または評価可能な腫瘍を有す
る、本発明により処置可能なガンを患う患者は、研究対
象に含まれる。計測可能な腫瘍は、少なくとも2次元で
計測され得る。評価可能な腫瘍は1次元で計測され得る
ものである。
【0036】腫瘍は、処置の前後で計測または評価され
得、CTスキャン、MRIスキャンなどのいかなる方法も最
も正確な計測を提供する。以前に照射された領域におけ
る新規の腫瘍またはそれらの喪失もまた用いられ、抗腫
瘍応答を評価し得る。評価する応答の判断基準は、WHO
Handbook of Reporting Results of Cancers Treatment
(WHO Offset Publication 1979、49-World Health Org
anization、Geneva)の判断基準と同様である。以下の
結果を、1次元および2次元的に計測可能な腫瘍につい
て定義する。
【0037】完全応答:4週間以上の間隔で2回の観察
により決定される、すべての臨床的に検出可能な悪性疾
患の完全消失を意味する。
【0038】部分応答:以下を意味する:(a)2次元的
に計測可能な腫瘍について、4週間以上の間隔で2回の
観察により決定される、すべての計測可能な腫瘍の最大
の直交する直径の積の和の少なくとも50%の減少。(b)
1次元的に計測可能な腫瘍について、4週間以上の間隔
で2回の観察により決定される、すべての腫瘍の最大の
直径の和の少なくとも50%の減少。患者が複数の腫瘍を
有している場合、すべての腫瘍が本明細書で定義される
ような部分応答を達成するために逆行する必要はない
が、腫瘍は進行し得ず、そして新規の腫瘍は出現し得な
い。
【0039】安定疾患は以下を意味する:(a)2次元的
に計測可能な腫瘍について、すべての計測可能な腫瘍の
最大の直交する直径の積の和の50%未満の減少から25%
未満の増加。(b)1次元的に計測可能な腫瘍について、
すべての腫瘍の最大の直径の和の50%未満の減少から25
%未満の増加。(a)および(b)について新規の腫瘍は出現
し得ない。
【0040】進行疾患は以下のように定義される;少な
くとも1つの2次元的に計測可能な腫瘍について最大の
直交する直径の積の25%またはそれ以上の増加、あるい
は少なくとも1つの1次元的に計測可能な腫瘍について
25%またはそれ以上の増加、もしくは新規の病巣の出
現。
【0041】1次元的および2次元的に計測可能な腫瘍
の両方を有する患者にとって、全体の応答は、以下の表
に従って決定され得る。
【0042】
【表2】
【0043】もちろん、高度星状細胞腫(特に上記に示
されるもの)の他の公知の徴候または症状の消失または
軽減もまた、本発明の有効性を評価するために使用され
得る。
【0044】このガン(すなわち、例えば、計測される
腫瘍)は、処置の開始前のせいぜい14日に、評価され得
る。これらのガンは、テモゾロミドの初回用量の投与の
1日目の後、約28日で再評価され得る。この初期投与後
28日目に、別の投与および評価が行われ得る。処置サイ
クルおよび評価は、疾患の進行または受容不可能な毒性
が現れるまで、続けられ得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596129215 2000 Galloping Hill R oad, Kenilworth, Ne w Jersey 07033−0530, U. S.A

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処置を必要とする子供の高度星状細胞腫
    を処置するための方法であって、臨床応答を達するに充
    分な量でテモゾロミドを投与する工程を包含する、方
    法。
  2. 【請求項2】 投与される前記テモゾロミドの量が、2
    日から28日の期間にわたり、患者の体表面積の1m2当た
    り500mgから1200mgである、請求項1の記載に方法。
  3. 【請求項3】 前記テモゾロミドが4日から7日の期間
    にわたって投与される、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記テモゾロミドが5日の期間にわたっ
    て投与される、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記テモゾロミド投与期間の初日後28日
    から42日の期間の後、該テモゾロミド投与が繰り返され
    る、請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記テモゾロミド投与期間の初日後28日
    の期間の後、該テモゾロミド投与が繰り返される、請求
    項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記テモロゾミドが、50mg/m2/日から10
    0mg/m2/日の用量で少なくとも6週間毎日投与される、
    請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記テモゾロミドの用量が75mg/m2/日で
    ある、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記高度星状細胞腫が脳幹神経膠腫であ
    る、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記高度星状細胞腫が脳幹神経膠腫で
    ある、請求項2に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記高度星状細胞腫が脳幹神経膠腫で
    ある、請求項3に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記高度星状細胞腫が脳幹神経膠腫で
    ある、請求項4に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記高度星状細胞腫が脳幹神経膠腫で
    ある、請求項5に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記高度星状細胞腫が脳幹神経膠腫で
    ある、請求項6に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記高度星状細胞腫が脳幹神経膠腫で
    ある、請求項7に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記高度星状細胞腫が脳幹神経膠腫で
    ある、請求項8に記載の方法。
JP23239596A 1996-07-31 1996-09-02 脳幹神経膠腫を含む小児高度星状細胞腫の処置方法 Withdrawn JPH1045590A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540148A (ja) * 1999-03-30 2002-11-26 シェーリング コーポレイション テモゾロミドを用いる改善された癌処置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540148A (ja) * 1999-03-30 2002-11-26 シェーリング コーポレイション テモゾロミドを用いる改善された癌処置
JP2007169297A (ja) * 1999-03-30 2007-07-05 Schering Plough Corp テモゾロミドを用いる改善された癌処置

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