JPH1043574A - 粉体塗料の微粉造粒法 - Google Patents

粉体塗料の微粉造粒法

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JPH1043574A
JPH1043574A JP20687096A JP20687096A JPH1043574A JP H1043574 A JPH1043574 A JP H1043574A JP 20687096 A JP20687096 A JP 20687096A JP 20687096 A JP20687096 A JP 20687096A JP H1043574 A JPH1043574 A JP H1043574A
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JP
Japan
Prior art keywords
powder
air
coating material
powder coating
porous member
Prior art date
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Pending
Application number
JP20687096A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniyuki Fukuda
訓之 福田
Shoji Kobayashi
昭二 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
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Publication date
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧空気を用いて、粉体塗料の粒体相互を衝
突させて、粒径が一定範囲内になるような微粉化を達成
しながら、しかも、加圧空気の温度を利用して、粉体塗
料の粒形状を整える(丸める)ことができる粉体塗料の
微粉造粒法を提供する。 【解決手段】 底部に多孔部材を介して空気供給チャン
バーを仕切った造粒容器に、粉体塗料の導入口および導
出口を設け、導入口から導出口に到る容器内で、空気供
給チャンバーから上記多孔部材を介して、粉体塗料に温
度調節された加圧空気を与えて、粉体塗料同士を衝突さ
せ、加温状態で、造粒化することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、粉体塗
料の、流動槽内の均質混合を兼ねた微粉化のための造粒
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、粉体塗料の微粉造粒には、機械
的な粉砕手段が用いられており、その際に得られる粉体
の粒形状は、角張っており、また、粒径のバラツキも大
きく、これが、その後の粉体塗料の塗装作業における作
業性を大幅に低下させている。そこで、この粉砕後の粉
体塗料を分級する方法も行われているが、この場合は、
材料の歩留まりが悪くなる。
【0003】また、熱処理で粉体塗料の粒形状を整える
(丸める)方法も提唱されているが、この場合には、粉
粒塗料への均等な加熱が難しく、温度も可成り高いの
で、塗料の性能を損なう虞があり、しかも、大がかりな
装置が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、簡単な仕方
で、粒径が一定範囲内になるような微粉化を達成しなが
ら、しかも、粉体塗料の粒形状を整える(丸める)こと
ができる造粒方法が要望されている。
【0005】本発明は上記事情に基いてなされたもの
で、加圧空気を用いて、粉体塗料の粒体相互を衝突させ
て、粒径が一定範囲内になるような微粉化を達成しなが
ら、しかも、加圧空気の温度を利用して、粉体塗料の粒
形状を整える(丸める)ことができる粉体塗料の微粉造
粒法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
底部に多孔部材を介して空気供給チャンバーを仕切った
造粒容器に、粉体塗料の導入口および導出口を設け、導
入口から導出口に到る容器内で、空気供給チャンバーか
ら上記多孔部材を介して、粉体塗料に温度調節された加
圧空気を与えて、粉体塗料同士を衝突させ、加温状態
で、造粒化することを特徴とする。
【0007】この場合、上記加圧空気は、エアコンプレ
ッサーで加圧された空気を温度調整器で所要温度に調整
され、空気供給チャンバーに供給されるとよい。また、
空気供給チャンバーから上記多孔部材を介して容器上部
空間に吹き抜ける空気は、上記パンチング部材の通過孔
の単位面積当りの空気圧が、上記多孔部材にかかる単位
面積当りの粉体重量の5倍ないし10倍であり、空気温
度が、当該粉体塗料の融点より若干低く設定されている
ことが好ましい。更に、上記造粒容器は、バイブレータ
によって振動され、上記導入口から導出口にかけて、粉
体塗料を移動することができるとよい。
【0008】従って、この造粒法によれば、粒径が一定
範囲内になるような微粉化を達成しながら、しかも、粉
体塗料の性能を損なわずに、その粒形状を容易に整える
(丸める)ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して、具体的に説明する。ここに示す粉体塗料
の造粒容器1は、容器上側部材1Xと容器下側部材1Y
とより構成され、全体として略直方体形の容器であり、
容器底部には多孔部材2を介して空気供給チャンバー1
Aが仕切られており、多孔部材2の上側に仕切られた粉
体収納チャンバー1Bには、その一側頂部に位置して粉
体塗料の導入口3が、また、その反対側底部に位置して
導出口4が、それぞれ、設けられている。
【0010】更に、空気供給チャンバー1Aには、エア
コンプレッサ5が、ヒーターを内蔵した温度調整器6を
介して、連通してあって、所要の空気圧で、加熱空気を
供給できるようになっている。なお、この実施の形態で
は、造粒容器1の天井部にはメッシュの細かい(粉体塗
料の粒径より小さいメッシュ)シート状の部材7が張設
してあって、空気の排出ダクト1Cを構成している。ま
た、造粒容器1は、その底部に設けたバイブレータ8に
よって振動され、導入口3から導出口4にかけて、粉体
塗料を移動するように機能している。なお、好ましく
は、多孔部材2によって構成される粉体収納チャンバー
1Bの底部は、導入口3側から導出口4側に若干、下降
するように、傾斜しているとよい。
【0011】このような構成において、本発明によれ
ば、導入口3から導出口4に到る容器内(粉体収納チャ
ンバー1B)で、空気供給チャンバー1Aから多孔部材
2を介して、粉体塗料に対して、温度調節された加圧空
気を与えて、粉体塗料同士を衝突させ、しかも、その空
気流により、加温状態で、粒形状を整えられる(丸めら
れる)。
【0012】この場合、空気供給チャンバー1Aから多
孔部材2を介して容器上部空間(粉体収納チャンバー1
B)に吹き抜ける空気は、多孔部材2を支持するパンチ
ング部材9の通過孔の単位面積当りの空気圧が、多孔部
材2にかかる単位面積当りの粉体重量の5倍ないし10
倍であり、空気温度が、当該粉体塗料の融点より若干低
く、例えば、粉体塗料が融点:92ないし97℃の樹脂
系塗料の場合、80℃前後の温度に設定されていること
が好ましい。なお、このような空気温度の設定には、粉
体塗料の材質だけでなく、その粒度、空気による衝突の
程度なども考慮されることは勿論である。
【0013】なお、上述の多孔部材2には、濾布、濾
紙、その他の空気透過性の材料、あるいは、これらと金
網などの材料との複合構造が採用されており、空気を透
過するが粉体を透過しない程度のメッシュで構成されて
いる。そして、この実施の形態では、多孔部材2は、例
えば、1μm程度のメッシュの濾紙を3〜6枚重ね、こ
れを1cm直径の通過孔を持ったパンチング部材9、9
で、上下から挟まれた形で、容器内壁に支持されてい
る。
【0014】なお、この実施の形態では、導入口3から
導出口4へと粉体塗料を移動する間に、空気流による衝
突と、空気温度による粉体塗料の加熱とを同時に実現す
るが、上記空気流を、導出口4からの粉体塗料の気送に
用いてもよい。また、導入口3および導出口4に開閉弁
を設けて、所定量の粉体塗料を粉体収納チャンバー1B
に導入した後、各開閉弁を閉じ、粉体収納チャンバー1
B内で、加熱空気流による粉体相互の衝突、および、加
温を実現してもよい(所謂、バッチ式の処理である)。
【0015】このような微粉造粒法によれば、以下に、
表1で示すような、実際上の成果が期待できる。
【0016】
【表1】 なお、エポキシ/ポリエステル系粉体塗料の融点は92
℃、ポリエステルウレタン系粉体塗料の融点は97℃で
ある。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したようになり、導
入口から導出口に到る容器内で、空気供給チャンバーか
ら上記多孔部材を介して、粉体塗料に温度調節された加
圧空気を与えて、粉体塗料同士を衝突させ、加温状態
で、造粒化するので、粒径が一定範囲内になるような微
粉化を達成しながら、しかも、粉体塗料の性能を損なわ
ずに、その粒形状を容易に整える(丸める)ことができ
る。その結果、塗料としての以下の特徴が得られる。 ◎ 接触面積の向上に基づいて、帯電性が向上する。 ◎ 細密充填が可能なので、緻密塗装によるレベリング
の向上が得られる。 ◎ 流動性、貯蔵安定性、インパクトフュージョンの向
上がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す一部縦断した側面図
である。
【図2】上記実施例の多孔部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 粉体塗料の造粒容器 1A 空気供給チャンバー 1B 粉体収納チャンバー 1C 排出ダクト 2 多孔部材 3 粉体塗料導入口 4 粉体塗料導出口 5 エアコンプレッサ 6 温度調節器 7 シート部材 8 バイブレータ 9 パンチング部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に多孔部材を介して空気供給チャン
    バーを仕切った造粒容器に、粉体塗料の導入口および導
    出口を設け、導入口から導出口に到る容器内で、空気供
    給チャンバーから上記多孔部材を介して、粉体塗料に温
    度調節された加圧空気を与えて、粉体塗料同士を衝突さ
    せ、加温状態で、造粒化することを特徴とする粉体塗料
    の微粉造粒法。
  2. 【請求項2】 上記加圧空気は、エアコンプレッサーで
    加圧された空気を温度調整器で所要温度に調整され、空
    気供給チャンバーに供給されることを特徴ととする請求
    項1に記載の粉体塗料の微粉造粒法。
  3. 【請求項3】 空気供給チャンバーから上記多孔部材を
    介して容器上部空間に吹き抜ける空気は、上記パンチン
    グ部材の通過孔の単位面積当りの空気圧が、上記多孔部
    材にかかる単位面積当りの粉体重量の5倍ないし10倍
    であり、空気温度が、当該粉体塗料の融点より若干低く
    設定されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の粉体塗料の微粉造粒法。
  4. 【請求項4】 上記造粒容器は、バイブレータによって
    振動され、上記導入口から導出口にかけて、粉体塗料を
    移動することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
    の粉体塗料の微粉造粒法。
JP20687096A 1996-08-06 1996-08-06 粉体塗料の微粉造粒法 Pending JPH1043574A (ja)

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JP20687096A JPH1043574A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 粉体塗料の微粉造粒法

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Publications (1)

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JPH1043574A true JPH1043574A (ja) 1998-02-17

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ID=16530410

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JP20687096A Pending JPH1043574A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 粉体塗料の微粉造粒法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998051748A1 (fr) * 1997-05-15 1998-11-19 Kansai Paint Co., Ltd. Peinture pulverulente en granules et son procede de preparation

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998051748A1 (fr) * 1997-05-15 1998-11-19 Kansai Paint Co., Ltd. Peinture pulverulente en granules et son procede de preparation

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