JPH1043461A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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Publication number
JPH1043461A
JPH1043461A JP8202484A JP20248496A JPH1043461A JP H1043461 A JPH1043461 A JP H1043461A JP 8202484 A JP8202484 A JP 8202484A JP 20248496 A JP20248496 A JP 20248496A JP H1043461 A JPH1043461 A JP H1043461A
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JP
Japan
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washing
groove
tub
water
washing tub
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Application number
JP8202484A
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English (en)
Inventor
Masakazu Matsumoto
雅和 松本
Masami Suzuki
正美 鈴木
Shin Takeuchi
慎 竹内
Takayoshi Akagi
孝嘉 赤木
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】洗濯機のハウジングの上面板と、洗濯槽とを別
体に形成して、互いに接続する場合、両者の間の隙間か
ら洗浄水が、洗濯槽外へ流出する虞がある。 【解決手段】本洗濯機では、ハウジング10の上面板1
1の内面部11cと、洗濯槽41のフランジ部41fと
を、嵌め合わせて接続した。内面部11cの外側の、フ
ランジ部41fの上面に、溝41jを形成した。内面部
11cとフランジ部41fとの間の隙間へ洗濯槽41内
から流入する洗浄水は、溝41jで受け止められる。溝
41jは、洗濯槽41の周囲に沿って、その後部の溢水
室48に導かれて、排水される。 【効果】コストの上昇を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機に関するも
のである。特に、洗濯槽をハウジングへ取り付ける構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、本願出願人は、洗濯槽の側面
に攪拌翼を備えた構成の洗濯機を提案している(例え
ば、特願平7−224214号)。このような洗濯機で
は、洗濯槽の平面形状を、攪拌翼を設けた側面を長手側
面とする長方形にすることができる。このことを利用し
て、従来の洗濯機では実現できなかった小型の洗濯機、
例えば、幅の狭い洗濯機を実現することができる。
【0003】また、長手側面に攪拌翼を備えた上述の洗
濯槽を副洗濯槽とし、二重の槽に攪拌翼を備えて、洗
い、すすぎ、脱水ができる全自動洗濯槽を主洗濯槽とし
た二槽式洗濯機を提案している(例えば、特願平8−2
4214号)。このような二槽式洗濯機では、標準的な
洗濯パンの幅寸法の範囲内に複数の洗濯槽を収めること
ができる。
【0004】ところで、通常、洗濯槽とハウジングの上
面とは、上述の主洗濯槽である全自動洗濯槽では、別体
で形成され、上述の副洗濯槽のような固定された洗濯槽
では、一体で形成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
洗濯槽を有した二槽式洗濯機では、そのハウジングも大
型化する。そのため、ハウジングの上面を一枚板状とし
て、これに上述の副洗濯槽を一体に形成すると、金型等
の製造設備が大型化してしまい、その結果、コストの上
昇を招く。
【0006】また、上述の副洗濯槽を、ハウジングの上
面と別体に形成して、互いに接続することが考えられ
る。しかしながら、別体とすることによって生じる隙間
を通じて、洗浄水が、洗濯槽内側から外側へ流れ、機外
に漏出する虞がある。そこで、本発明の目的は、上述の
ような技術的課題を解決し、コストの上昇を抑えつつ、
洗浄水の機外への漏出を防止できる洗濯機を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の洗濯機は、洗濯するために洗
浄水および洗濯物を収容し、上方に開口する容器状に形
成された洗濯槽と、洗濯槽を固定して収容するハウジン
グとを備え、洗濯槽の上部は、ハウジングの上面に区画
された投入口の周縁部に接続されている洗濯機におい
て、洗濯槽の外側に沿ってハウジング内に設けられた、
洗浄水を受けることのできる溝を備えたことを特徴とす
る。
【0008】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、洗浄水が、洗濯槽内側から、投入口の周縁部
と洗濯槽との間に生じる隙間を通じて、洗濯槽外側へ流
れる場合に、流出した洗浄水は溝で受け止められるの
で、洗浄水の機外への漏出を防止することができる。ま
た、ハウジングの上面と洗濯槽とは別体で形成されてい
るので、一体で形成されている場合に比べて、これらを
形成するための金型等の製造設備の大型化を回避でき、
その結果、コストを低減できる。
【0009】請求項2に係る発明の洗濯機は、請求項1
に記載の洗濯機において、洗濯槽は、そのほぼ全周を溝
で囲まれており、溝は、溝内に溜まる洗浄水を所定の排
水部へ流し出すことができることを特徴とする。ここ
で、溝は複数であってもよい。この構成によれば、請求
項1にかかる発明の作用に加えて、溝は、洗濯槽の外側
へ流れ出た洗浄水を洗濯槽の全周で受け止めることがで
き、また、洗浄水は流れて溝から溢れない。従って、洗
浄水の漏出を確実に防止することができる。また、溝内
の洗浄水は、流し出されるので、溝内で腐ったりしな
い。
【0010】請求項3に係る発明の洗濯機は、請求項1
または2に記載の洗濯機において、洗濯槽から洗濯物が
流入せず、且つ洗濯槽から流入した洗浄水が機外に流出
できる溢水室をさらに備え、溝は、溢水室に導かれてい
ることを特徴とする。この構成によれば、請求項1また
は2にかかる発明の作用に加えて、以下の作用を奏す
る。すなわち、溝に溜まった洗浄水は、溢水室から機外
に確実に流出することができる。従って、洗浄水の漏出
をより一層確実に防止することができる。また、洗濯物
は溢水室に入らないので、仮に溝からの洗浄水が、汚れ
ていても、洗濯物を汚すことがない。
【0011】請求項4に係る発明の洗濯機は、請求項1
乃至3の何れかに記載の洗濯機において、溝は、洗濯槽
の上端部に一体に形成されたことを特徴とする。この構
成によれば、請求項1乃至3の何れかにかかる発明の作
用に加えて、溝は、流れ出た洗浄水を即座に受け止める
ことができるので、洗浄水の漏出をより一層確実に防止
することができる。また、溝が洗濯槽の上端部にあるの
で、洗濯槽を成形するための金型等の製造設備を簡単な
構造にでき、その結果、コストをより一層低減できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明
の一実施の形態にかかる構造が適用された二槽式洗濯機
の概略構成の正面断面図である。なお、以下の説明で
は、特に示す場合を除き、正面図を基準にして方向を説
明し、また、各図には、方向を示す矢印X(左右方向)
と矢印Y(前後方向)を図示している。
【0013】二槽式洗濯機1は、その外形をほぼ決定
し、例えば左右方向に長い長方形の平面形状を有した箱
状のハウジング10と、ハウジング10内の左側に配置
された主洗濯装置20と、主洗濯装置20に隣接してハ
ウジング10内に配置された副洗濯装置40とを備えて
いる。主洗濯装置20は、一般に知られている全自動洗
濯機と同様の構成であり、洗濯、脱水を行うことができ
る。副洗濯装置40は、洗濯専用槽である。主洗濯装置
20および副洗濯装置40は、同時にまたは別々に運転
可能とされ、分け洗いをすることができる。
【0014】また、二槽式洗濯機1には、各洗濯装置に
給水をするために外部の水道等の給水設備(図示せず)
に接続される管51、弁52等を有した給水機構と、各
洗濯装置から排水をするために、機外に導出される排水
管61、弁62等を有した排水機構とが設けられてい
る。以下、各部を詳細に説明する。
【0015】ハウジング10は、上方から順に配置され
た、ハウジング10の上面全体を一枚板状に形成する上
面板11と、側面を区画するための側部12と、各部を
支持する構造部材である脚部13とを備えている。上面
板11には、主洗濯装置20および副洗濯装置40内に
洗濯物を出し入れするための投入口11a,11bが形
成されている。各投入口11a,11bは、開閉可能な
蓋(図示せず)で覆われている。このように、上面板1
1は、ハウジング10の上面を一枚板状に形成している
ので、上面板11が複数に分割されて継ぎ目がある場合
に比べて、上面板11の上面からハウジング10内に洗
浄水が侵入し難い。
【0016】側部12は、上面板11の下方に立設され
た板金材からなり、前後左右の4側面を有して、上方お
よび下方の開放された略四角筒状に形成されている。側
部12の上端部には、上面板11が、互いの各外側面が
略面一状に接続されるようにして取り付けられている。
また、側部12は、その前面上部および後面上部を連結
し、主洗濯装置20と副洗濯装置40との境界部分に設
けられた連結部材15を備えている。連結部材15は、
側部12の右側面部の上端部と略左右対象である形状に
形成されている。連結部材15と、側部12の右側面部
の上端部とは、洗濯槽41を後述するようにして支持し
ている。
【0017】脚部13は、例えば、樹脂によって、四隅
に脚13bを有する枠状に形成され、側部12の下端部
と接続されている。主洗濯装置20は、つり棒26に支
持された外槽21と、外槽21内に回動可能に設けら
れ、表面に多数の小孔を有した内槽22と、内槽22内
の底部に設けられた攪拌翼23とを備えている。内槽2
2および攪拌翼23は、モータ25等を含む駆動装置2
4によって駆動される。洗いおよびすすぎ時には攪拌翼
23のみが一方向または両方向に回転し、脱水時には攪
拌翼23および内槽22がともに高速で一方向に回転す
る。
【0018】副洗濯装置40は、平面形状が略長方形状
の内形を有してその内部に洗浄水および洗濯物を収容す
る洗濯槽41と、洗濯槽41内の洗濯物および洗浄水を
攪拌するために、中心軸としての回転軸46が洗濯槽4
1の長手側面41bに交差して設けられ、円板形状でそ
の表面が凹凸状に形成された攪拌翼42と、攪拌翼42
を洗いおよびすすぎ時に一方向または両方向に回転させ
るためのモータ44、ベルト機構45等を含む駆動機構
43とを備えている。駆動機構43によって攪拌翼42
が回転されると、洗濯槽41内に収容された洗浄水およ
び洗濯物は攪拌され、洗浄される。また、同様にして濯
がれる。
【0019】図2は、副洗濯装置40の断面左側面図で
ある。図3は、副洗濯装置40とハウジング10の後部
部分の一部断面分解斜視図である。図4は、図1のA部
拡大断面正面図である。図5は洗濯槽41の平面図であ
る。まず、図1と図2を参照して説明する。洗濯槽41
は、長手側面41bをハウジング10の右側面に沿わせ
て、前後に長く配置されており、上方に開放された容器
状に形成されている。洗濯槽41は、底面41aと、底
面41aの周囲から立ち上がった側面である、対向する
一対の長手側面41b,41cおよび対向する一対の短
側面41d,41eとを備えている。短側面41eの一
部は、後方に窪んでおり、この窪んでいる部分を覆って
溢水室カバー49が取り付けられている。この状態で、
洗濯槽41内部は、溢水室カバー49によって前部の洗
濯室47と後部の溢水室48とに区画されている。ま
た、洗濯槽41は、その上端部の周囲に、外側に向けて
水平に延びたフランジ部41f(図4参照)を備えてい
る。
【0020】洗濯室47は、その内部に洗浄水および洗
濯物を収容して洗濯するための室であり、略長方形の平
面形状に区画されている。洗濯室47内には、洗濯物を
洗浄水中で攪拌できる標準的な洗浄水量に対応して規定
水位が設定され、この水位と底面41aとの中央付近の
位置に、回転軸46が設けられている。洗濯槽41内の
洗浄水は、洗濯室47内の底面41aに形成された排水
口に接続された排水管61を通じて排水される。また、
洗濯室47の後面の一部は、溢水室カバー49によって
形成されている。
【0021】図2と図3を参照する。溢水室カバー49
は、洗浄水の流通を許容し、且つ洗濯物の通過を阻止す
る、上下に延びた多数の小孔を有している。それゆえ、
洗濯室47から溢水室48へ洗濯物は入り込まないが、
互いの間で、洗浄水は流通できる。溢水室48には、最
大水位の位置に対応して、溢水路41gの上部開口41
hが設けられている。溢水路41gは、上下に延び、洗
濯槽41の底部に接続された溢水管63を介して、排水
管61に接続されている(図1参照)。洗濯槽41内
で、最大水位を越える洗浄水は、上部開口41hへ流入
して、排水管61を通じて、機外に排出される。
【0022】図3と図4を参照する。フランジ部41f
は、洗濯槽41をハウジング10に取り付けるための部
分である。以下、洗濯槽41の右側面に沿って形成され
たフランジ部41fの右部分について説明する。フラン
ジ部41fには、上面板11の内面部11c(投入口1
1bを区画する部分)が嵌め込まれる段差部41mと、
上面が凹んだ溝41jと、下面が側部12に取り付けら
れる取付部41nとが、洗濯槽41の内側から外側に順
に配置されている。フランジ部41fは、上面板11に
形成された下方に開放する凹部11e内に収容されてい
る。
【0023】取付部41nは、側部12の上端部に載置
され、この状態で、取付部41nに形成された挿通穴4
1iを通る固定用ねじ(図示せず)によって、側部12
と固定されている。段差部41mは、上面板11との間
で、接続部を構成している。段差部41mは、洗濯槽4
1内側寄りに配置された、上面板11の内面部11cの
下端面に沿う水平面41oと、この水平面41oの外側
に立設されており内面部11cの凹部11e側の面(右
側の面)に沿う垂直面41pとを有している。段差部4
1mに内面部11cが嵌め合った状態では、内面部11
cは、洗濯槽41の右側面上部とは略面一状に配置され
ている。段差部41mと内面部11cとの間には、所定
の隙間が設定されており、組立が容易である。なお、段
差部41mと内面部11cとは、互いに密着させてもよ
く、この場合には、この間のシール性を向上させること
ができる。また、この部分にシール部材を設ければ、よ
り一層シール性を向上させることができる。
【0024】図3と図5を参照する。溝41jは、フラ
ンジ部41fの前部中央から、フランジ部41fの右部
分を洗濯槽41の右側の長手側面41bに沿って延び、
溢水室48の上部右側面に導入されている。また、溝4
1jは、フランジ部41fの左部分にも形成され、フラ
ンジ部41fの前部中央から、フランジ部41fの左部
分を洗濯槽41の左側の長手側面41cに沿って延び、
溢水室48の上部左側面に導入されている。両溝はフラ
ンジ部41fの前部中央で連通していないが、洗濯室4
7の略全周が両溝によって囲まれている。なお、両溝を
連通して一本の溝としても構わない。
【0025】両溝は、その後部で溢水室48の最上部に
開放されて、溝内の洗浄水は溢水室48内に流入でき
る。なお、両溝は、溢水室48にある上部開口41hよ
りも高い位置に開放されていればよいが、各溝の開放す
る高さは上部開口41hの高さから高いほど、溢水室4
8から洗浄水の各溝への流入を回避できて好ましい。ま
た、両溝の底面は、ほぼ水平に形成されており、洗浄水
が溝内に溜まってくると、溝に沿って流れることがで
き、両溝の開放されている溢水室48に導かれる。この
とき、両溝は、前部で連通していないので、洗浄水は、
前部を巡らずに、洗濯槽41の周囲を遠回りせずに溢水
室48に導かれる。なお、各溝の底面は傾斜状、例え
ば、前部を高く、溢水室48側を低く形成してもよく、
この場合には、溝41j内の水は傾斜に沿ってスムーズ
に溢水室48に導かれる。
【0026】なお、フランジ部41fの左部分では、溝
41jと取付部41nとが、平面視で重なり合って設け
られている。すなわち、溝41j内に、溝内の洗浄水が
侵入しない程度の所定高さの座が、洗浄水の溝内の流通
を阻害しないように形成されて、その座に挿通穴41i
が形成されている。それゆえ、フランジ部41fを、例
えば左右方向に小型化することができる。
【0027】ところで、図4に示すように、上面板11
の内面部11cと、フランジ部41fの段差部41mと
の間には、隙間が生じている。この隙間の洗濯槽41内
側の開口位置(例えば、水平面41oの位置)は、洗濯
槽41内の水面よりも高い位置にあるので、通常、洗濯
槽41内に溜められている洗浄水は、上述の隙間に到達
せず、そこから流出することはない。しかしながら、攪
拌翼41が回転して水飛びが生ずる場合や、洗濯物を取
り出す際に洗濯物から雫が落下する場合には、水滴が上
述の隙間に達することがある。そして、上述の隙間に達
した水滴が、毛細管現象等によって隙間に侵入して、洗
濯槽41外部に流出することが想定される(図4の破線
矢印参照)。
【0028】上述のように本実施の形態によれば、洗浄
水が、洗濯槽41内側から、上述の隙間を通じて、洗濯
槽41外側へ流れ出す場合に、流出した洗浄水は各溝で
受け止められる。各溝で受け止められた洗浄水は、各溝
内を流れ、溢水室48内へ落下する。そして、溢水室4
8から排水される。従って、洗浄水が、ハウジング10
内に飛散したり、機外へ漏出することを防止することが
できる。
【0029】特に、溝41jは、洗濯室47の略全周に
設けられることによって、全周で流れ出た洗浄水を受け
止めることができるので、洗浄水の漏出を確実に防止す
ることができる。また、溝41jは、洗濯槽41の上端
部に形成されることによって、隙間から流れ出た洗浄水
は即座に受け止められ、洗浄水の漏出をより一層確実に
防止することができる。
【0030】また、溝41jは、洗浄水を流出させるこ
とができるので、多量の洗浄水が溝41j内に流入する
場合でも、洗浄水は溝41jから溢れることを防止する
ことができ、従って、洗浄水の漏出をより一層確実に防
止することができる。また、溝41j内部に溜まった水
が腐ったりすることを防止することができる。また、溝
41jは溢水室48に導入されて、洗浄水は溢水室48
から機外に確実に流出することができる。このとき、洗
濯物は溢水室48に入らないので、仮に溝41jから流
れる洗浄水が、汚れていても、洗濯した洗濯物を汚すこ
とはない。
【0031】また、溝41jは、上面板11の凹部11
e内に収容されているので、溝41j内の水がハウジン
グ10内に広く飛散することもない。また、ハウジング
10の上面板11と洗濯槽41とは別体で形成されてい
るので、一体で形成されている場合に比べて、これらを
形成するための金型等の製造設備の大型化を回避でき、
その結果、コストを低減できる。また、溝41jは洗濯
槽41の上端部にあるので、洗濯槽41を成形するため
の金型等の製造設備を簡単な構造にできる。また、溝4
1jは溢水室48に導入されることで、両者を接続する
管等を省くことができる。また、上述のように洗浄水の
漏出を防止できるので、漏出を防止するためのパッキン
等のシール部材を省くことができる。従って、コストを
より一層低減することができる。
【0032】また、フランジ部41fの段差部41m
と、上面板11の内面部11cとは、屈曲状に沿って嵌
めこまれているので、ここに生じる隙間を通る洗浄水の
勢いを殺ぎ、漏出を確実に防止することができる。ま
た、洗濯槽41の側面に攪拌翼42を備えた副洗濯装置
40では、攪拌翼が洗濯槽の底面にある場合に比べて、
攪拌翼42の回転時に、水飛びが生じ易い。従って、水
滴が上述の隙間に達する機会も多いので、本発明による
洗浄水の漏出防止効果も大きい。
【0033】また、この二槽式洗濯機1のように、分け
洗いできる二槽式洗濯機では、洗濯槽間で洗濯物を移動
させることが想定される。例えば、副洗濯装置40で洗
濯した洗濯物を主洗濯装置20で脱水する場合である。
このような場合、ハウジング10の上面板11には、洗
濯物から落下した水滴が上述の隙間に達する機会も多い
ので、本発明による洗浄水の漏出防止効果も大きい。
【0034】なお、溝41jは、溢水室48へ洗浄水を
流し出すようにされていたが、これには、限定されな
い。例えば、排水管61に直接、接続されてもよい。要
は、溝41jは、その内部の水を排水できる受け皿、水
路等の排水部に接続されていればよい。この場合には、
溝41j内の洗浄水が溢れたり腐ったりすることを防止
することができる。なお、ここでの接続とは、上述のよ
うに溢水室48に水が落下するように、水が沿って流れ
る部材がなくてもよい。
【0035】なお、副洗濯装置40は、上述の構成には
限定されない。例えば、洗濯槽の底面に攪拌翼を備えた
ものでも構わない。また、本発明は、二槽式洗濯機に限
らず、副洗濯装置40のみを備えた洗濯機に適用しても
有用である。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、以下の効
果を奏する。すなわち、投入口の周縁部と洗濯槽との間
の隙間から流れ出る洗浄水を溝で受け止められるので、
洗浄水の機外への漏出を防止することができる。また、
ハウジングの上面と洗濯槽とは別体であるので、一体の
場合に比べて、金型等の製造設備の大型化を回避できる
結果、コストを低減できる。
【0037】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
かかる発明の効果に加えて、洗濯槽の全周の溝によっ
て、また、洗浄水が溢れずに、洗浄水の漏出を確実に防
止することができる。また、溝内の洗浄水が腐ることを
防止できる。請求項3に係る発明によれば、請求項1ま
たは2にかかる発明の効果に加えて、以下の効果を奏す
る。すなわち、洗浄水は溢水室から確実に流出でき、洗
浄水の漏出をより一層確実に防止することができる。こ
のとき、洗濯物は、溝からの洗浄水で汚れたりしない。
【0038】請求項4に係る発明によれば、請求項1乃
至3の何れかにかかる発明の効果に加えて、隙間から流
れ出る洗濯水を即座に受け止めて、洗浄水の漏出をより
一層確実に防止することができる。また、洗濯槽の上端
部の溝は、金型等の製造設備を簡単な構造にできる結
果、コストをより一層低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる構造が適用され
た二槽式洗濯機の概略構成の正面断面図である。
【図2】図1に示す二槽式洗濯機の副洗濯装置の一部断
面左側面図である。
【図3】図1に示す二槽式洗濯機の副洗濯装置とハウジ
ングの後部部分の一部断面分解斜視図である。
【図4】図1に示す二槽式洗濯機のA部拡大一部断面正
面図である。
【図5】図1に示す二槽式洗濯機の副洗濯装置の洗濯槽
の平面図である。
【符号の説明】
1 二槽式洗濯機 10 ハウジング 11 上面板(投入口の周縁部) 11b 投入口 41 洗濯槽 41j 溝 48 溢水室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤木 孝嘉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯するために洗浄水および洗濯物を収容
    し、上方に開口する容器状に形成された洗濯槽と、洗濯
    槽を固定して収容するハウジングとを備え、洗濯槽の上
    部は、ハウジングの上面に区画された投入口の周縁部に
    接続されている洗濯機において、 洗濯槽の外側に沿ってハウジング内に設けられた、洗浄
    水を受けることのできる溝を備えたことを特徴とする洗
    濯機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の洗濯機において、 洗濯槽は、そのほぼ全周を溝で囲まれており、 溝は、溝内に溜まる洗浄水を所定の排水部へ流し出すこ
    とができることを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の洗濯機におい
    て、 洗濯槽から洗濯物が流入せず、且つ洗濯槽から流入した
    洗浄水が機外に流出できる溢水室をさらに備え、 溝は、溢水室に導かれていることを特徴とする洗濯機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の洗濯機に
    おいて、 溝は、洗濯槽の上端部に一体に形成されたことを特徴と
    する洗濯機。
JP8202484A 1996-07-31 1996-07-31 洗濯機 Pending JPH1043461A (ja)

Priority Applications (1)

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