JPH1043258A - 手術台用マット及び被手術者保温システム - Google Patents

手術台用マット及び被手術者保温システム

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JPH1043258A
JPH1043258A JP8202585A JP20258596A JPH1043258A JP H1043258 A JPH1043258 A JP H1043258A JP 8202585 A JP8202585 A JP 8202585A JP 20258596 A JP20258596 A JP 20258596A JP H1043258 A JPH1043258 A JP H1043258A
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JP
Japan
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temperature
mat
heating element
operating table
mat body
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Application number
JP8202585A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kawano
▲吉▼明 河埜
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Mizuho Ika Kogyo KK
Original Assignee
Mizuho Ika Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便且つ完全に被手術者の身体を保温するこ
とが可能な手術台用マットを提供する。 【解決手段】 手術台用マット1のマット本体1A内
に、ヒータ2A及び2Bを内蔵し、その温度をコントロ
ーラにより制御する。簡便に被手術者の保温ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術の際に、当該
手術を受ける被手術者を載置する手術台と被手術者との
間に配置され、当該被手術者の身体を保護するための手
術台用マット及び当該手術台用マットを用いた被手術者
保温システムの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、開腹手術等の手術の際には、被
手術者の体温の低下を防ぐために、当該被手術者に対し
て熱を与えることが必要である。
【0003】一方、上記手術の際には、被手術者を載置
する手術台と当該被手術者の身体の間に柔らかいマット
を敷くことにより、被手術者の身体を褥創(いわゆる、
床ずれ)から保護することが行われているが、従来、上
記被手術者の保温のためには、当該被手術者の身体と上
記マットとの間に、所定の温度に加熱した水又は空気を
循環させる方法や、電気的なヒータを被手術者とマット
との間に配置して当該ヒータを加熱する方法が一般的で
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記所
定の温度に加熱した水又は空気を循環させる方法により
被手術者を保温する方法では、被手術者の身体の下に水
又は空気を循環させるためのホース等を設置することが
必要であり、更に水又は空気を加熱するための外部装置
も必要となるので、保温のための装置を簡略化して簡便
に被手術者を保温することができないという問題点があ
った。
【0005】更に、ヒータを被手術者とマットとの間に
配置して加熱する方法では、手術中に当該ヒータがずれ
る場合があり、このときには、ずれた部分については被
手術者に対して加熱ができないこととなり、被手術者の
体温が低下する場合があるという問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑み
て成されたもので、その課題は、簡便且つ完全に被手術
者の身体を保温することが可能な手術台用マット及び当
該手術台用マットを用いた被手術者保温システムを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、手術の際に手術台上に
載置される手術台用マットであって、ソフトマット等の
マット本体と、前記マット本体内に内蔵され、当該マッ
ト本体の温度を上昇させると共に、その温度の少なくと
も上限値が制御されるヒータ等の発熱体と、を備える。
【0008】請求項1に記載の発明の作用によれば、マ
ット本体内に内蔵された発熱体は、当該マット本体の温
度を上昇させると共に、その温度の少なくとも上限値を
制御される。
【0009】よって、マット本体内に発熱体を内蔵する
と共に、少なくともその温度の上限値が制御されるの
で、簡単な構成でマット本体の温度を上昇させ、被手術
者の身体を保温することができる。
【0010】また、マット本体と発熱体が一体的に構成
されているので、手術中に発熱体がずれることによる被
手術者の身体の温度の低下を防止できる。上記の課題を
解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の手術台用マットにおいて、前記マット本体及び前
記発熱体はレントゲン撮影用エックス線を透過するよう
に構成される。
【0011】請求項2に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、マット本体及び発
熱体がレントゲン撮影用エックス線を透過するので、被
手術者を載せたまま当該被手術者に対してレントゲン撮
影を行うことができる。
【0012】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の手術台用マット
において、前記発熱体は、導電性ゴムとカーボンヒータ
とからなるシート状であると共に、柔軟性を有するよう
に構成される。
【0013】請求項3に記載の発明の作用によれば、請
求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、発熱体が導
電性ゴムとカーボンヒータとからなるシート状であると
共に、柔軟性を有するので、被手術者における褥創を抑
制することができる。
【0014】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、手術の際に手術台上に載置される手術台
用マットを含んで前記手術を受ける被手術者を保温する
ための被手術者保温システムであって、前記手術台用マ
ットは、ソフトマット等のマット本体と、前記マット本
体内に内蔵され、当該マット本体の温度を上昇させるヒ
ータ等の発熱体と、を備えると共に、前記発熱体の温度
の少なくとも上限値を制御するコントローラ等の温度制
御手段を備える。
【0015】請求項4に記載の発明の作用によれば、手
術台用マットは、マット本体内に発熱体を内蔵し、当該
発熱体がマット本体の温度を上昇させる。このとき、温
度制御手段は、発熱体の温度の少なくとも上限値を制御
する。
【0016】よって、マット本体内に発熱体を内蔵する
と共に、少なくともその温度の上限値を制御するので、
簡単な構成でマット本体の温度を上昇させ、被手術者の
身体を保温することができる。
【0017】また、マット本体と発熱体が一体的に構成
されているので、手術中に発熱体がずれることによる被
手術者の身体の温度の低下を防止できる。上記の課題を
解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項4に
記載の被手術者保温システムにおいて、前記マット本体
及び前記発熱体はレントゲン撮影用エックス線を透過す
るように構成される。
【0018】請求項5に記載の発明の作用によれば、請
求項4に記載の発明の作用に加えて、マット本体及び発
熱体がレントゲン撮影用エックス線を透過するので、被
手術者を載せたまま当該被手術者に対してレントゲン撮
影を行うことができる。
【0019】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項4又は5に記載の被手術者保温シ
ステムにおいて、前記発熱体は、導電性ゴムとカーボン
ヒータとからなるシート状であると共に、柔軟性を有す
るように構成される。
【0020】請求項6に記載の発明の作用によれば、請
求項4又は5に記載の発明の作用に加えて、発熱体が導
電性ゴムとカーボンヒータとからなるシート状であると
共に、柔軟性を有するので、被手術者における褥創を抑
制することができる。
【0021】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項4から6のいずれか一項に記載の
被手術者保温システムにおいて、前記温度制御手段は、
前記上限値を人の体温に基づいて予め設定された所定の
温度とするように構成される。
【0022】請求項7に記載の発明の作用によれば、請
求項4から6のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、温度制御手段が発熱体の上限値を人の体温に基づい
て予め設定された所定の温度とするので、当該所定の温
度を人の体温程度に設定すれば、被手術者に対して過度
に熱を与えることを防止できる。
【0023】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項4から7のいずれか一項に記載の
被手術者保温システムにおいて、前記温度制御手段は、
前記発熱体の温度の下限値を人の体温に基づいて予め設
定された所定の温度に制御するように構成される。
【0024】請求項8に記載の発明の作用によれば、請
求項4から7のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、温度制御手段は、発熱体の温度の下限値を人の体温
に基づいて予め設定された所定の温度に制御するので、
被手術者の体温が過度に低下することを防止できる。
【0025】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、請求項4から8のいずれか一項に記載の
被手術者保温システムにおいて、前記温度制御手段は前
記マット本体内に内蔵されているように構成される。
【0026】請求項9に記載の発明の作用によれば、請
求項4から8のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、温度制御手段はマット本体内に内蔵されているの
で、より簡便に被手術者を保温することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。 (I)手術台用マットの構成及び動作 始めに、図1乃至図3を用いて、本発明に係る手術台用
マットの構成について説明する。
【0028】先ず、図1を用いて手術台用マットの全体
構成について説明する。なお、図1(a)は手術台用マ
ットの平面図であり、図1(b)は当該手術台用マット
の右側面図である。
【0029】図1に示すように、実施形態に係る手術台
用マット1は、ソフトマット等よりなるマット本体1A
と、ヒータ2Aと、ヒータ2Bと、接続コード3とによ
り構成されている。
【0030】上記の構成において、マット本体1Aはス
ポンジ等よりなり、手術中に被手術者の身体を褥創から
保護するために十分な厚さと柔軟性を有している。そし
て、その内部の被手術者側の面にシート状のヒータ2A
及び2Bが配置されている。このヒータ2A及び2B
は、図1に示すように、手術台用マット1の中心線に対
して対称となるように二分割されている。これは、手術
中に被手術者の腰部又は腹部を上下させることがあり、
これに対応して手術台用マット1自体も、「へ」の字又
は逆「へ」の字に屈曲させることを可能とするためであ
る。
【0031】更に、手術台用マット1の実際の大きさ
は、図1中「A」で示す部分が約50cm程度、図1中
「B」で示す部分が約100cm程度、図1中「C」で示
す部分が約5cm程度である。
【0032】次に、図1に示すヒータ2A及び2Bの細
部構成について、図2及び図3を用いて説明する。な
お、図2はヒータ2Aの斜視図であり、図3(a)はヒ
ータ2A中の発熱体の平面図であり、図3(b)はヒー
タ2Aの断面図である。なお、以下の説明においては、
ヒータ2Aについて説明するが、ヒータ2Bについても
同様の構成及び動作を備えている。
【0033】先ず、ヒータ2Aの全体構成について説明
すると、図2に示すように、二つの絶縁層10A及び1
0Bと、発熱体11と、接続コード3とにより構成され
ている。この構成において、絶縁層10A及び10B
は、シート状のポリクロロプレン等よりなるゴムスポン
ジ等の絶縁物質により構成されており、発熱体11を流
れる電流がマット本体1A内に洩れ出すことを防止して
いる。そして、当該絶縁層10A及び10Bによりシー
ト状の発熱体11をサンドイッチ状に挟むことによりヒ
ータ2Aが構成されている。そして、この発熱体に対し
て後述のコントローラにより駆動電流が供給されること
により当該発熱体11が発熱し、マット本体1Aを暖め
ることにより被手術者の身体を保温することとなる。
【0034】次に、ヒータ2Aを構成する発熱体11の
構成について、図3(a)を用いて説明する。図3
(a)に示すように、発熱体11は、駆動電流が流れる
ことにより熱を発する発熱体本体22と、当該発熱体本
体22に駆動電流を流すための二つの電極20と、電極
20間を接続するためのリード線21と、電極20及び
リード線21を接続コード3に接続するための端子23
とにより構成されている。
【0035】上記の構成において、後述のコントローラ
から接続コード3を介して入力される駆動電流は、端子
23、リード線21及び電極20を介して発熱体本体2
2に供給される。このとき、発熱体本体22は、導電性
のシリコーンゴムにカーボンヒータとしてのカーボンフ
ァイバ及び金属粉並びに無機物等を混入した材料により
構成されているので、電極20から供給される駆動電流
により発熱する。
【0036】更に、上記発熱体本体22を含む発熱体1
1は、当該発熱体本体22が上記構成を有するので、柔
軟性に富んでいると共に自在に変形可能となるので、手
術台用マット1全体としての柔軟性を損なうことはな
い。
【0037】更に、発熱体本体22が上記構成を有し、
絶縁層10A及び10Bもポリクロロプレン等よりなっ
ているので、手術台用マット1全体として良好にレント
ゲン撮影用エックス線を透過する特性を有している。
【0038】次に、ヒータ2Aについてその断面図を図
3(b)に示す。図3(a)及び図3(b)に示すよう
に、電極20は、発熱体本体22の両端に配置されてお
り、当該発熱体本体22及び電極20を含む発熱体11
全体を絶縁層10A及び10Bが挟む構成となってい
る。 (II)被手術者保温システムの構成及び動作 次に、上記手術台用マット1を含む本発明に係る被手術
者保温システムの構成及び動作について、図4を用いて
説明する。
【0039】図4(a)に示すように、実施形態の被手
術者保温システムSは、上述の手術台用マット1と、当
該手術台用マット1内のヒータ2A及び2Bに対して駆
動電流SD を出力することにより当該ヒータ2A及び2
Bを発熱させる温度制御手段としてのコントローラ30
とにより構成されている。
【0040】また、コントローラ30は、電源31と、
電源スイッチ41と、電源ランプ42と、電源部32
と、温度コントロール部33と、ヒータコントロール部
34と、表示部40と、温度設定部43とにより構成さ
れている。
【0041】また、上記ヒータ2A及び2Bにおける夫
々の発熱体11には、温度センサ35乃至37が備えら
れている。次に動作を説明する。
【0042】電源スイッチ41及び電源ランプ42を介
して入力された電源電流は、電源部32において、所定
の変圧等が施され、温度コントロール部33及びヒータ
コントロール部34に出力される。そして、温度コント
ロール部33は、当該電源電流を変圧してヒータコント
ロール部34に制御信号SC として出力する。このと
き、当該温度コントロール部33は、各温度センサ35
乃至37からの各ヒータ2A及び2Bの現在温度を示す
センサ信号S1 乃至S3 と温度設定部43からの当該ヒ
ータ2A及び2Bが到達すべき温度に対応する指定信号
I とを比較し、当該指定信号SI で示される温度設定
部43で設定された設定温度とセンサ信号S1 乃至S3
で示される現在温度とが等しくなるように制御信号SC
を出力する。更に、温度コントロール部33は、人の体
温を参照して設定されているヒータ2A及び2Bの温度
の上限値(例えば、40℃)と下限値(例えば、30
℃)の範囲を越えて当該ヒータ2A及び2Bが発熱しな
いように制御信号SC を出力する。更にまた、温度コン
トロール部33は、センサ信号S1 乃至S3 に基づいて
表示信号SP を出力し、表示部40にヒータ2A及び2
Bの現在温度をディジタル表示させる。
【0043】なお、各ヒータ2A及び2Bの現在温度の
検出は、実際には主として温度センサ35及び36(温
度による電気抵抗の変化により現在温度を検出してセン
サ信号S1 又はS2 を出力する。)により行われ、セン
サ37(バイメタルにより構成されており、例えば、ヒ
ータ2Bの温度の上限値(例えば、40℃)になると、
センサ信号S3 を出力しなくなるように構成されてい
る。)からのセンサ信号S3 はセンサ35又は36に故
障等が発生した場合に参照されるものである。
【0044】そして、電磁リレー等により構成されるヒ
ータコントロール部34は、上述のようにして出力され
た制御信号SC に基づいて、電源部32から出力される
電源電流のオン/オフを制御し、ヒータ2A及び2Bを
加熱するための駆動電流SDを夫々のヒータ2A及び2
Bに対して出力する。このヒータコントロール部34の
動作により、ヒータ2A及び2Bが温度設定部43で設
定された上記設定温度より高くなったときは、それまで
オンとされていた駆動電流SD がオフとされ、設定温度
より低くなったときは、駆動電流SD を再度オンとして
ヒータ2A及び2Bを発熱させる。
【0045】次に、図4(b)及び(c)を用いてコン
トローラ30の外観を説明する。なお、図4(b)はコ
ントローラ30の正面図であり、図4(c)はその側面
図である。
【0046】コントローラ30においては、図4(b)
に示すように、その正面に電源スイッチ41、電源ラン
プ42、温度設定部43及び表示部40を備えている。
このうち、表示部40は、上述のように、センサ信号S
1 乃至S3 に基づいてヒータ2A及び2Bの現在温度を
ディジタル表示する。また、温度設定部43は、ワンタ
ッチスイッチ等よりなり、所望の保温温度を設定し、当
該保温温度に対応した上記指定信号SI を出力する。
【0047】更に、コントローラ30の背面には電源3
1が配置されている。以上説明したように、実施形態の
手術台用マット1及び被手術者保温システムSによれ
ば、マット本体1A内に発熱体11を内蔵すると共に、
当該発熱体11の温度が設定温度(上記上限値及び下限
値を含む。)となるように制御されるので、簡単な構成
でマット本体1Aの温度を上昇させ、被手術者の身体を
保温することができる。
【0048】また、マット本体1Aと発熱体11が一体
的に構成されているので、手術中に発熱体11がずれる
ことによる被手術者の身体の温度の低下を防止できる。
更に、発熱体11がレントゲン撮影用エックス線を透過
するので、被手術者を載せたまま当該被手術者に対して
レントゲン撮影を行うことができる。
【0049】更にまた、発熱体11がシリコーンゴムと
カーボンファイバとからなるシート状であると共に、柔
軟性を有するので、被手術者における褥創を抑制するこ
とができる。
【0050】また、コントローラ30が発熱体11の温
度の上限値を人の体温に基づいて予め設定された所定の
温度とするので、被手術者に対して過度に熱を与えるこ
とを防止できる。
【0051】更に、コントローラ30が発熱体11の温
度の下限値を人の体温に基づいて予め設定された所定の
温度に制御するので、被手術者の体温が過度に低下する
ことを防止できる。
【0052】なお、上述の実施形態においては、コント
ローラ30を手術台用マット1とは別個としたが、これ
に限らず、コントローラ30を構成する部材を小型化し
て手術台用マット1自体にコントローラ30を組込むよ
うに構成することもできる。このようにすれば、より簡
便に被手術者を保温することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、マット本体内に発熱体を内蔵すると共
に、当該発熱体の温度の少なくとも上限値が制御される
ので、簡単な構成でマット本体の温度を上昇させ、被手
術者の身体を保温することができる。
【0054】従って、複雑な機器を必要とすることなく
簡便な構成で被手術者を保温することができる。また、
マット本体と発熱体が一体的に構成されているので、手
術中に発熱体がずれることによる被手術者の身体の温度
の低下を防止できる。
【0055】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、マット本体及び発熱体が
レントゲン撮影用エックス線を透過するので、被手術者
を載せたまま当該被手術者に対してレントゲン撮影を行
うことができる。
【0056】従って、被手術者を移動させることなくレ
ントゲン撮影を行うことができる。請求項3に記載の発
明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え
て、発熱体が導電性ゴムとカーボンヒータとからなるシ
ート状であると共に、柔軟性を有するので、被手術者に
おける褥創を抑制することができる。
【0057】請求項4に記載の発明によれば、マット本
体内に発熱体を内蔵すると共に、温度制御手段が当該発
熱体の温度の少なくとも上限値を制御するので、簡単な
構成でマット本体の温度を上昇させ、被手術者の身体を
保温することができる。
【0058】従って、複雑な機器を必要とすることなく
簡便な構成で被手術者を保温することができる。また、
マット本体と発熱体が一体的に構成されているので、手
術中に発熱体がずれることによる被手術者の身体の温度
の低下を防止できる。
【0059】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加えて、マット本体及び発熱体が
レントゲン撮影用エックス線を透過するので、被手術者
を載せたまま当該被手術者に対してレントゲン撮影を行
うことができる。
【0060】従って、被手術者を移動させることなくレ
ントゲン撮影を行うことができる。請求項6に記載の発
明によれば、請求項4又は5に記載の発明の効果に加え
て、発熱体が導電性ゴムとカーボンヒータとからなるシ
ート状であると共に、柔軟性を有するので、被手術者に
おける褥創を抑制することができる。
【0061】請求項7に記載の発明によれば、請求項4
から6のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、温
度制御手段が発熱体の上限値を人の体温に基づいて予め
設定された所定の温度とするので、当該所定の温度を人
の体温程度に設定すれば、被手術者に対して過度に熱を
与えることを防止できる。
【0062】請求項8に記載の発明によれば、請求項4
から7のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、温
度制御手段が発熱体の温度の下限値を人の体温に基づい
て予め設定された所定の温度に制御するので、被手術者
の体温が過度に低下することを防止できる。
【0063】請求項9に記載の発明によれば、請求項4
から8のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、温
度制御手段はマット本体内に内蔵されているので、より
簡便に被手術者を保温することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の手術台用マットの外観を示す図であ
り、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図2】ヒータの斜視図である。
【図3】ヒータの細部構成を示す図であり、(a)は発
熱体の平面図であり、(b)はヒータの断面図である。
【図4】被手術者保温システムの概要構成を示すブロッ
ク図であり、(a)は被手術者保温システムの概要構成
を示すブロック図であり、(b)はコントローラの正面
図であり、(c)はコントローラの側面図である。
【符号の説明】
1…手術台用マット 1A…マット本体 2A、2B…ヒータ 3…接続コード 10A、10B…絶縁層 11…発熱体 20…電極 21…リード線 22…発熱体本体 23…端子 30…コントローラ 31…電源 32…電源部 33…温度コントロール部 34…ヒータコントロール部 35、36、37…温度センサ 40…表示部 41…電源スイッチ 42…電源ランプ 43…温度設定部 S…被手術者保温システム S1 、S2 、S3 …センサ信号 SD …駆動電流 SC …制御信号 SP …表示信号 SI …指定信号

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手術の際に手術台上に載置される手術台
    用マットであって、 マット本体と、 前記マット本体内に内蔵され、当該マット本体の温度を
    上昇させると共に、その温度の少なくとも上限値が制御
    される発熱体と、 を備えたことを特徴とする手術台用マット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の手術台用マットにおい
    て、 前記マット本体及び前記発熱体はレントゲン撮影用エッ
    クス線を透過することを特徴とする手術台用マット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の手術台用マット
    において、 前記発熱体は、導電性ゴムとカーボンヒータとからなる
    シート状であると共に、柔軟性を有することを特徴とす
    る手術台用マット。
  4. 【請求項4】 手術の際に手術台上に載置される手術台
    用マットを含んで前記手術を受ける被手術者を保温する
    ための被手術者保温システムであって、 前記手術台用マットは、マット本体と、 前記マット本体内に内蔵され、当該マット本体の温度を
    上昇させる発熱体と、を備えると共に、 前記発熱体の温度の少なくとも上限値を制御する温度制
    御手段を備えたことを特徴とする被手術者保温システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の被手術者保温システム
    において、 前記マット本体及び前記発熱体はレントゲン撮影用エッ
    クス線を透過することを特徴とする被手術者保温システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の被手術者保温シ
    ステムにおいて、 前記発熱体は、導電性ゴムとカーボンヒータとからなる
    シート状であると共に、柔軟性を有することを特徴とす
    る被手術者保温システム。
  7. 【請求項7】 請求項4から6のいずれか一項に記載の
    被手術者保温システムにおいて、 前記温度制御手段は、前記上限値を人の体温に基づいて
    予め設定された所定の温度とすることを特徴とする被手
    術者保温システム。
  8. 【請求項8】 請求項4から7のいずれか一項に記載の
    被手術者保温システムにおいて、 前記温度制御手段は、前記発熱体の温度の下限値を人の
    体温に基づいて予め設定された所定の温度に制御するこ
    とを特徴とする被手術者保温システム。
  9. 【請求項9】 請求項4から8のいずれか一項に記載の
    被手術者保温システムにおいて、 前記温度制御手段は前記マット本体内に内蔵されている
    ことを特徴とする被手術者保温システム。
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