JPH1041538A - 半導体受光装置及び半導体受光素子の駆動方法 - Google Patents

半導体受光装置及び半導体受光素子の駆動方法

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JPH1041538A
JPH1041538A JP8192496A JP19249696A JPH1041538A JP H1041538 A JPH1041538 A JP H1041538A JP 8192496 A JP8192496 A JP 8192496A JP 19249696 A JP19249696 A JP 19249696A JP H1041538 A JPH1041538 A JP H1041538A
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JP
Japan
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layer
light
barrier layer
energy
semiconductor
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JP8192496A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nakamura
毅 中村
Shinya Kyozuka
信也 経塚
Takayuki Yamada
高幸 山田
Yasumasa Miyamoto
育昌 宮本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】異種半導体接合部におけるエネルギーバンドの
不連続量ΔEcの大きな半導体を障壁層として用いるこ
となく、低電圧駆動及び高感度の半導体受光装置を得
る。 【解決手段】絶縁性基板11上に、下部電極12、井戸
層13(poly−Si)と障壁層14(a−SiC)とか
ら成りCの含有量を調整することにより光吸収層16に
対してバンドギャップが連続的に変化する増幅層15、
光吸収層16、ブロッキング層17、上部透明電極18
を順次積層して形成した半導体受光素子10と、この半
導体受光素子の増幅層15に可視光領域と異なる波長を
有する励起光21を照射させる補助光源20とにより半
導体受光装置を構成する。そして、可視光30の受光に
より光吸収層16に生じ障壁層14中を移動するフォト
キャリアを前記補助光源20からの励起光21により励
起させ、このフォトキャリアが前記井戸層13に移動す
る際にアバランシェ増倍を引き起こさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、ファク
シミリの読み取り素子やビデオカメラの読み取り素子等
に応用される可視光領域の光を受光する半導体受光装置
に関し、この半導体受光装置の半導体受光素子の増幅層
を、非晶質,多結晶もしくは単結晶半導体で構成するこ
とにより、可視光の受光に際して外部からの電界の補助
なしにアバランシェ増倍を起こさせる構造を有するもの
であり、特に、増幅層を構成する障壁層と井戸層の材料
選択の自由度を高める構成に関する。また、可視光の受
光に際して外部からの電界の補助なしに障壁層と井戸層
との界面においてアバランシェ増倍を起こさせる半導体
受光素子についての駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、可視光領域の光を読み取るための
素子としては広くCCDが用いられており、また半導体
薄膜を用いた薄膜型イメージセンサも提案され一部で実
用化されている。これらの受光素子は、いずれも光セン
シング部としてフォトダイオードを用いており、原理的
に光子一個に対して生成される電子は一個以下であり増
幅作用のないものである。一般的には受光素子の外部に
増幅回路を持たせ、これにより電子の増幅を行って感度
を向上させることが行われているが、この構造では、受
光素子部分におけるノイズ成分も同時に増幅してしまう
ためSN比の低下を伴うという欠点がある。従って、こ
れらの素子を用いて鮮明な画像を得るためには、読み取
り対象に強い光を当てて十分な反射光を得られる状態に
して撮像を行わなければならないという問題点があっ
た。
【0003】一方、上記問題点を解消することを目的と
して、近年結晶SiやSe系半導体膜を用いて受光部分
に増幅作用を持たせることにより、高感度な撮像を行う
ことが可能な半導体受光素子が実用化されている。これ
は結晶SiやSe等の半導体膜に高電界を印加し、これ
による雪崩増幅(アバランシェ効果)を行わせるもので
ある。単結晶Si pinやGaAsによりアバランシ
ェ増倍効果を利用したフォトダイオード(APD)は主
に近赤外領域で、Se系APDは主に可視光領域での実
用化が始まっている。さらに、可視光領域での高感度か
つ高いSN比を得るための技術として、非晶質および多
結晶から構成される障壁層及び井戸層を複数層に積層し
た多層薄膜系APDが本発明者らにより提案されている
(特願平8−75933)。
【0004】上記多層薄膜系APDについて、図4及び
図5を参照しながら説明する。多層薄膜系APDは、例
えば図4(a)に示すように、ガラス基板41上にAl
から成る下部電極42、n+ a−Si:H層43、光吸
収層とキャリア増倍層を兼ねた超格子層44、p+ a−
Si:H層45、ITOからなる透明電極46を積層し
て構成されている。前記超格子層44は、井戸層47と
なるpoly−Si層と、障壁層48となるa−SiC:H
層とを交互に積み重ねて井戸層47が5層、障壁層48
が4層となる積層構造で構成されている。また、n+
−Si:H層43と下部電極42、p+ a−Si:H層
45と透明電極46は、それぞれオーミック接触して構
成されている。
【0005】図4(b)は、多層薄膜系APDの電圧無
印加時のバンド構造を模式的に示した図であり、井戸層
47と障壁層48(poly−Si層とa−SiC:H層)
のヘテロ接合における伝導帯及び価電子帯のエネルギー
バンドの不連続量をΔEc、ΔEvで示してある。poly−
Si/a−SiC:Hのヘテロ接合におけるバンド不連
続量は伝導帯のほうが大きく、ΔEc≧1.1eV、Δ
Ev=0.10eVである。
【0006】上記多層薄膜系APDの特徴的な構成は、
障壁層48においてCの含有量を変化させることによ
り、a−Sixy:H(x,yは任意の整数)の組成比を
連続的に変化させてバンド構造を鋸歯状としたことと、
及び、伝導帯のエネルギーバンドの不連続量ΔEcをΔ
Ec≧1.1eVとし、井戸層(poly−Si)47の禁
制帯エネルギーEg1より大きくすることにより、障壁層
48と井戸層47との界面部分でフォトキャリア(電
子)を高い確率でイオン化させるようにしたことであ
る。
【0007】図5は、多層薄膜系APDの逆バイアス印
加時のバンド構造を模式的に示した図である。p+ a−
Si:H層45側より可視光が入射すると、超格子層に
より吸収され光電変換が行われる。生成された電子/正
孔対はおのおのn+ a−Si:H層43およびp+ a−
Si:H層45に向かって走行する。電界により加速さ
れた電子(フォトキャリア)が超格子層の障壁層48か
ら井戸層47に入る時、電子は伝導帯のバンド不連続量
ΔEcだけ高いエネルギー状態となるために、それだけ
電子によるイオン化率αは大きくなる。井戸層(poly−
Si層)47でイオン化が起こるのは、電子の持ってい
るエネルギーがpoly−Siの禁制帯エネルギーEg1より
大きい場合であるが、上記多層薄膜系APDの構造によ
れば、ΔEc≧1.1eV(poly−Siの禁制帯エネル
ギーEg1)であるため、電子はこの界面部分で高い確率
でイオン化を起こすことができる。
【0008】したがって、電子は障壁層48と井戸層4
7との複数の界面部分でのイオン化の繰り返しによりキ
ャリアの数を増加させていく。一方、正孔は価電子帯の
バンド不連続量ΔEvが小さいため電子のようなことが
起こらない。アバランシェ増倍方式においては、電子の
イオン化率αと正孔のイオン化率βの比が大きいほどノ
イズの発生が少ないことが知られており、この方式にお
いては電子のイオン化率αのみを大きくすることができ
るため、高感度、低過剰雑音特性得られる。また、電子
はヘテロ構造のバンドオフセットによりエネルギーを受
けるため、電子のイオン化に必要な電界強度を小さくす
ること、すなわち低電圧駆動が可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記多層薄膜系APD
の構造によれば、低電圧駆動及び高感度の半導体受光素
子を得るため、異なるバンドギャップ(Eg)を持つ異
種半導体接合部において、その伝導帯エネルギーの差
(ΔEc)に相当するエネルギーを電子が受け、それに
よりアバランシェ増倍を起こさせることに特徴がある。
【0010】しかしながら、低電圧駆動とするためには
前記ΔEcを十分大きく取ること、すなわちバンドギャ
ップEgの大きな半導体を障壁層48として用いること
が必要であり、しかもこの大きなバンドギャップEgを
有する半導体は、ギャップ準位の極力少ないものでなけ
ればならない。このような半導体としては、例えばa−
SiCなどが用いられているが、C含有量の増加にとも
ないギャップ準位が指数関数的に増加し、多量の電子が
トラップされる、あるいは再結合してしまうことによ
り、本来の低電圧駆動、高感度化の大きな阻害要因とな
っていた。
【0011】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、異種半導体接合部におけるエネルギーバンドの不連
続量ΔEcの大きな半導体を障壁層として用いることな
く、低電圧駆動及び高感度が得られる半導体受光装置を
提供することを目的とし、また、その際の半導体受光素
子の駆動方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、少なくとも一方が透光性を有する一対の電極
間に、可視光の受光によりフォトキャリアを生じる光吸
収層と、前記光吸収層で発生したフォトキャリアを増幅
する増幅層とを有する半導体受光素子と、この半導体受
光素子の増幅層に可視光領域と異なる波長を有する励起
光を照射させる補助光源とから成る半導体受光装置であ
って、次の構成を含むことを特徴としている。前記半導
体受光素子の増幅層は、前記光吸収層に対してバンドギ
ャップが連続的に変化してなる非晶質,多結晶もしくは
微結晶から形成される障壁層と、この障壁層に隣接し非
結晶材料を結晶化してなる単結晶体,多結晶体もしくは
微結晶体から形成される井戸層と、から構成されてい
る。そして、可視光の受光により前記光吸収層で発生し
障壁層中を移動するフォトキャリアを前記補助光源から
の励起光により励起させ、このフォトキャリアが前記井
戸層に移動する際にアバランシェ増倍を行うようにす
る。補助光源としては、LEDや蛍光燈などが用いら
れ、半導体受光素子の増幅層に対して外部より常時励起
光を照射させるようになっている。
【0013】すなわち、電界の補助なしにアバランシェ
増倍を起こすために必要なエネルギーのうち、障壁層と
井戸層との伝導帯エネルギーの差異であるΔEcだけで
は不足する分を外部に設けた補助光源からの励起光のエ
ネルギーにより補うことを特徴とするものである。した
がって、前記井戸層のバンドギャップ値をEg1、障壁層
と井戸層との伝導帯エネルギーの差異をΔEcとした場
合、補助光源による励起光のエネルギーEoは、 Eo>Eg1−ΔEc を満足するように励起光のエネルギーEoを設定する。
【0014】また、補助光源による励起光が光吸収層で
吸収されないように、励起光のエネルギーEoは、光吸
収層のバンドギャップ値をEiとした場合に、 Eo<Ei を満足するように励起光のエネルギーEoを設定する。
【0015】更に、本発明による半導体受光素子の駆動
方法は、少なくとも一方が透光性を有する一対の電極間
に、可視光の受光によりフォトキャリアを生じる光吸収
層と、前記光吸収層で発生したフォトキャリアを増幅す
る増幅層とを有し、前記増幅層は、前記光吸収層に対し
てバンドギャップが連続的に変化してなる非晶質,多結
晶もしくは微結晶から形成される障壁層と、この障壁層
に隣接し非結晶材料を結晶化してなる単結晶体,多結晶
体もしくは微結晶体から形成される井戸層と、から構成
される半導体受光素子に対して、次のように行うことを
特徴としている。前記半導体受光素子の増幅層に可視光
領域と異なる波長を有する励起光を照射し、可視光の受
光により前記光吸収層で発生し障壁層中を移動するフォ
トキャリアを前記補助光源からの励起光により励起させ
る。そして、このフォトキャリアが前記井戸層へ移動す
る際に、障壁層と井戸層との伝導帯エネルギーの差ΔE
cと励起光のエネルギーEoとを加えたエネルギーを井戸
層の禁制帯エネルギーEg1より大きくすることにより、
障壁層と井戸層との界面部分で電子はイオン化するのに
十分なエネルギーを受けアバランシェ増倍を起こさせ
る。
【0016】本発明によれば、半導体受光素子の増幅層
に対して補助光源より常時励起光を照射させることによ
り、可視光の受光により発生し障壁層中を移動するフォ
トキャリア(電子)を高いエネルギー準位に励起させる
ことができる。そして、前記電子が電極間に印加された
バイアス電圧により障壁層から井戸層へ移動するに際
し、障壁層と井戸層との伝導帯エネルギーの差ΔEcと
励起光のエネルギーEoとを加えたエネルギーを井戸層
の禁制帯エネルギーEg1より大きくすることにより、外
部からの電界の補助なしにアバランシェ増倍を起こさせ
ることができる。
【0017】したがって、補助光源からの外部励起光を
用いることにより、膜質の良好な比較的バンドギャップ
の小さい膜を障壁層に用いることができるので、低電圧
駆動のアバランシェフォトダイオード(APD)とする
ことができる。また、補助光源による励起光は、可視光
領域と異なる波長を有しているので、可視光に対してノ
イズとなることがなく、半導体受光装置の出力信号につ
いてSN比の劣化をともなうことがない。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の半導体受光装置の実施の
形態の一例について、図面を参照しながら説明する。図
1は半導体受光装置の構造を説明するための構成図、図
2は半導体受光装置の半導体受光素子に逆バイアス電圧
を印加した時のバンド構造を模式的に示した図である。
【0019】半導体受光装置は、半導体受光素子10
と、この半導体受光素子10に励起光を照射させる補助
光源20とから構成されている。半導体受素子10は、
絶縁性基板11上に、下部電極12、井戸層13と障壁
層14とから成る増幅層15、光吸収層16、ブロッキ
ング層17、上部透明電極18を順次積層して形成され
る。光吸収層16は、可視光の受光によりフォトキャリ
ア(電子)を生じさせる層であり、増幅層15は、前記
光吸収層16で発生したフォトキャリア(電子)を増幅
する層である。下部電極12と上部透明電極18間に電
圧を印加することにより、逆バイアス状態となってい
る。また、ブロッキング層17は、正孔の移動による暗
電流の低減を図るため設けられている。また、電子によ
る暗電流の低減を図るため、下部電極12と増幅層15
との間にブロッキング層を設けてもよい。
【0020】補助光源20は、半導体受光素子10の増
幅層15に可視光領域と異なる波長を有する励起光21
を照射させるものであり、可視光の照射面(上部透明電
極18面)に対して斜め方向(例えば、図1の奥側)よ
り常時励起光が照射されるようになっている。補助光源
20としては、LEDや蛍光燈などが用いられる。ま
た、上記半導体受光装置によれば、補助光源20による
励起光21は可視光30の照射面(上部透明電極18
面)を照射するようにしたが、照射する方向はいずれの
面(例えば、図1における側面側から又は可視光照射面
と反対側からの照射であってもよい)からでもよく、半
導体受光素子10の増幅層15に対して外部より励起光
21が照射される構成であればよい。補助光源20によ
る励起光21のエネルギーEoは、光吸収層16や井戸
層13に吸収されないよう光吸収層16の禁制帯エネル
ギー(バンドギャップ)値Ei及び井戸層13の禁制帯
エネルギー(バンドギャップ)値Eg1より小さく設定
し、可視光の受光により光吸収層16に発生しバイアス
電圧により障壁層14中を移動する界面部(井戸層13
との界面部)側における電子を高いエネルギー準位に励
起させるようにする。
【0021】半導体受光素子10の増幅層15は、前記
光吸収層16に対してバンドギャップが連続的に変化し
てなる非晶質,多結晶もしくは微結晶から形成される障
壁層14と、この障壁層14に隣接し非結晶材料を結晶
化してなる単結晶体,多結晶体もしくは微結晶体から形
成される井戸層13と、から構成されている。具体的に
は、例えば、障壁層14としては組成比を連続して変化
させたa−Sixy(x,yは任意の整数)を使用し、井
戸層13としてはpoly−Siを使用する。障壁層14を
光吸収層16に対してバンドギャップが連続的に変化す
るよう構成したのは、障壁層14が光吸収層16に対し
て壁になるのを防ぎ、電子の移動をスムーズに行わせる
ためである。そして、可視光の受光により光吸収層16
に発生しバイアス電圧により障壁層14中を移動する電
子が、前記補助光源20からの励起光21により励起さ
れ、この電子が前記井戸層13に移動する際に外部から
の電界の補助なしに、障壁層14と井戸層13との伝導
帯エネルギーの差ΔEcと励起光21のエネルギーEoと
を受けてアバランシェ増倍を行うようになっている。
【0022】すなわち、本発明の特徴的な構成は、障壁
層14と井戸層13との界面において、電界の補助なし
にアバランシェ増倍を起こすために必要なエネルギーの
うち、前記ΔEcだけでは不足する分を外部に設けた補
助光源20の励起光21によるエネルギーEoにより補
うことを特徴とするものである。例えば、井戸層13と
してpoly−Siを用いている場合、電界の補助なしにア
バランシェ増倍を起こすためには、従来例の記載で説明
したように、ΔEcとしてpoly−Si(井戸層)の禁制
帯エネルギーEg1以上の値、すなわち1.1eVが最低
必要である。ΔEcとして例えばこの値を満足する1.
3eVとした場合、1.1(poly−Siの禁制帯エネル
ギーEg1)+1.3(ΔEc)+ΔEvの禁制帯エネルギー
Eg2が障壁層14の界面部分において最低必要であり、
ΔEvを0.5eVと考えると障壁層14の禁制帯エネ
ルギーEg2として約3eVの膜が必要となる。
【0023】前記障壁層14をa−SiC膜で作製しよ
うとすると、禁制帯エネルギーEg2が2.5eVを越え
るあたりから急激にギャップ準位の増加が始まり、3.
0eVでは1020/cm3を越えるような不良な膜とな
ってしまう。a−SiCの場合、良好な膜を作製しよう
とすると、禁制帯エネルギーEg2を2.2〜2.3eV
以下に抑えておく必要がある。障壁層14の禁制帯エネ
ルギーEg2を2.2eVとした場合、不足するエネルギ
ーである約0.8eV(3.0−2.2eV)は外部か
らの電界印加によるのが通常であるが、本発明において
はこれを外部に設けた補助光源20の励起光21の光エ
ネルギーを利用する。
【0024】例えば上記例では、0.8eVに相当する
エネルギーを持つ光源、すなわち波長1.55μmのL
ED、蛍光燈などを補助光源20として外部に設けるこ
とにより、余計な電界印加を行わずに低電圧でアバラン
シェ増倍を起こすようにするものである。すなわち、上
記構造によれば、補助光源20からの励起光21が障壁
層14を常時照射することにより、可視光の受光により
光吸収層16に発生しバイアス電圧により障壁層14中
を移動する電子は、図2の点線のエネルギー準位(光エ
ネルギー0.8eVに相当するエネルギー分だけ高い準
位)に励起されている。そして、この電子が障壁層14
から井戸層13へ移動するに際しては、伝導帯エネルギ
ーの差ΔEc(障壁層14の界面部分でのEg2が2.2
eVの場合、ΔEc=2.2(Eg2)−1.1(Eg1)
−0.5(ΔEv)=0.6eV)に前記光エネルギー
0.8eVを加えたエネルギー(0.6+0.8=1.
4eV)が電子に与えられ、このエネルギーは井戸層
(poly−Si)の禁制帯エネルギーEg1(1.1eV)
より大きいので、アバランシェ増倍を効率よく起こさせ
ることができる。
【0025】したがって、上記構造によれば、外部励起
光を用いることにより、障壁層14として膜質の良好な
比較的バンドギャップ(禁制帯エネルギーEg2)の小さ
い膜を用いて、低電圧駆動のアバランシェフォトダイオ
ードを作製することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の半導体受光装置に使用される
半導体受光素子の具体的な実施例について説明する。実
施例としては、井戸層13と障壁層14の組み合わせと
して、poly−Siとa−SiCとを選択したアバランシ
ェ方式のフォトダイオードを示すが、この組み合わせに
限定されるものではなく、他の材料、例えばIII−V属
の材料による組み合わせやII−VI属の材料による組み合
わせなど、異種接合の半導体あるいは絶縁体を用いたア
バランシェ方式のフォトダイオード全般に適用しても同
様の効果を得ることができる。
【0027】半導体受光素子の基本的な構成を、以下作
製順にしたがって説明する(図1参照)。ガラスあるい
はセラミック等の絶縁性基板11の上に、Cr,Al,
Ta,Ti,Mo,Ni等の金属を用いて所望のパター
ンとして下部電極12を形成する。使用する金属は、こ
こに例示した金属の合金でも構わず、もちろん他の材料
を用いても構わない。
【0028】下部電極12上に、井戸層13としてプラ
ズマCVD法あるいはLPCVD法を用いてa−Siを
100〜1000nm着膜する。LPCVD法を用いた
場合の一般的な着膜条件を以下に示す。 使用ガスと流量: Si26 (100%) 100s
ccm 圧力 : 0.3 Torr 基板温度 : 450°C 着膜方法としては、上記方法以外にもECR法や光CV
D等の方法、またはスパッタ法や蒸着法を用いてもよ
い。また、この例では井戸層13としてSiを用いてい
るが、必要なバンドギャップ値を得るためにSiGeあ
るいはSiCを用いることも可能である。
【0029】上記着膜の状態では井戸層13を構成する
Si膜は非晶質状態であり、このままでは膜中のギャッ
プ準位は1017/cm3 以上で、増幅のために電圧を印加
すると、これらギャップ準位より多量の電子/正孔対が
生成され大きな暗電流となり、センサのSN比およびダ
イナミックレンジを著しく低下させる。これに対する根
本的な対策としては、上記非晶質状態のSi膜にレーザ
ー光を照射し、膜を多結晶化することが非常に有効であ
る。これによりSi膜のギャップ準位が減少し、容易に
1016/cm3 以下の値を得ることができる。多結晶化に
より暗電流を大幅に低減できるだけではなく、膜中の電
子の移動度を2桁向上させることが可能で、これにより
電子の平均自由工程を大幅に向上させ増幅率の向上を図
ることが可能となる。
【0030】本実施例では、上記非晶質Si膜の結晶化
にエキシマレーザーを用いた。エキシマレーザーを用い
る利点としては、波長が紫外領域と短いために、光はほ
とんどがSi膜中で吸収されて、下部の絶縁性基板11
等への熱的な影響が全くないことがあげられる。本実施
例で使用した結晶化条件を以下に示す。 使用レーザー : KrF レーザー強度 : 50〜500 mW/cm2 パルス幅 : 50 nsec パルス照射回数: 1〜50回 上記条件により、井戸層13を構成するa−Si膜約2
00nmの結晶化を行った。
【0031】次に、井戸層13上に障壁層14として非
晶質SiCをプラズマCVD法を用いて着膜する。材料
としては非晶質SiCに限らず、SiOやSiN等を用
いることも可能である。また、作製方法としては、プラ
ズマCVD法以外に、例えばECRCVD法,光CVD
法,スパッタ法あるいは蒸着法等を利用することも可能
である。
【0032】非晶質SiCの着膜に際しては、Cの含有
率を連続的に変化させることにより、障壁層14のバン
ドギャップEgが井戸層13側より徐々に減少するよう
に作製する(井戸層13との界面側でのa−SiC膜の
最大バンドギャップの値をEg2とする)。また、障壁層
14の後述する光吸収層16側のバンドギャップの値
は、光吸収層16のバンドギャップの値Eiに等しくな
るように作製する。また、障壁層14から井戸層13へ
と移動してきた電子が障壁層14と井戸層13の界面部
で伝導帯の差異(ΔΕc)に相当するエネルギーを受け
て、増幅層15中でアバランシェ増倍を引き起こし、セ
ンサとしての高感度増幅動作を起こさせるためには、障
壁層14の井戸層13との界面部でのバンドギャップの
値は、この部分での障壁層14と井戸層13との電子伝
導帯の差異(ΔΕc)の値が井戸層13のバンドギャッ
プ値(Εg1)よりも大きくなるように作製することが必
要となる。
【0033】この構造により、従来のアバランシェフォ
トダイオードが外部からの印加電圧により電子の加速を
行いアバランシェ現象を引き起こしているのと比較し
て、伝導帯の差異(ΔΕc)によりエネルギー付与方法
によれば、外部電界のアシストは全く必要なく、さらに
井戸層13として多結晶材料を用いているため、不要の
電子/正孔対の生成も皆無であり、多結晶材料の高移動
度による高感度化が達成される。
【0034】本実施例の場合、井戸層13としてはpoly
−Siを用いているためバンドギャップの値(Εg1)は
約1.1eVであり、伝導帯の差異(ΔΕc)がこれ以
上になることが重要である。従って、例えば障壁層14
の井戸層13側の材料としてバンドギャプ値が約3.5
eVである非晶質SiCを用い、伝導帯の差異(ΔΕ
c)の値が約1.6eVになるように設計すればよい。
【0035】しかしながら、一般にSiと他元素との組
み合わせによりなる半導体あるいは絶縁体において、他
元素の含有率が高くなると膜質は大幅に低下することが
知られている。本実施例の障壁層14として用いるa−
SiCにおいても、バンドギャップを大きくするために
Cを含有させると、バンドギャップの値が2.5eVを
越えるあたりから急激にギャップ準位が増加してしま
う。このため、ΔEcは大きくとれるものの、ギャップ
準位の影響により駆動電圧が増大するとともに、デバイ
スの安定性が著しく低下するという問題が発生してしま
う。
【0036】このため本実施例においては、障壁層14
として膜質の大幅な低下をともなう値よりも少ないCの
含有量とした膜を利用し、ΔEcとして不足する部分を
外部からの励起光を用いることとした。本実施例ではa
−SiC膜を用い、井戸層13との界面側のa−SiC
膜の最大となるバンドギャップ値Eg2を2.2eVとす
ることにより、Cを含有させても膜質が低下しないa−
SiC膜とした。
【0037】井戸層13及び障壁層14を積層して増幅
層15を形成した後に、光吸収層16としてバンドギャ
ップ値Eiが約1.7eVのa−Siを着膜する。した
がって、前記障壁層14のバンドギャップの値は、井戸
層13側の2.2eV(Eg2)から光吸収層16側の
1.7eVに連続して減少するように形成される。本実
施例では光吸収層16としてa−Si膜を用いている
が、検知したい光の波長によりSiに対して適当な添加
物を入れることも可能である。例えば、短波長領域感度
を上げたい場合にはC,N,O等を所望の量添加し、長
波長領域感度を上げたい場合にはGe等の元素を添加す
る。光吸収層16の母材としては、可視光領域を検知す
る場合にはSiが望ましいが、他の薄膜材料、例えばG
e,Se,CdS,CdSe,PbS等を用いることも
可能である。また、前記した補助光源20からの励起光
21が光吸収層16で吸収されないように、励起光のエ
ネルギーEoは、光吸収層16のバンドギャップ値Eiに
対してEo<Eiを満足するように設定する必要がある。
【0038】最後に、ITO,SnO2等を着膜及びパ
ターニングして上部透明電極18を形成する。電極材料
としては、光に対して十分な透過率を持ち、かつ抵抗値
の小さな材料であればよく、Al,Cr,Ta,Ti,
Ni及びこれらの合金の金属の極薄膜(1〜10nm)
や、これらによるシリサイドを用いてもよい。
【0039】また、適宜必要に応じて電子及び正孔のブ
ロッキング層として非晶質あるいは多結晶Siのp層及
びn層をそれぞれ光吸収層側電極(例えば図1における
ブロッキング層17)および増幅層側電極部分に挿入す
ることにより、暗電流の低減効果を得ることが可能であ
る。これらp層及びn層の代わりに1〜100nmの薄
い絶縁膜を挿入しても同様の効果を発揮させることがで
きる。
【0040】上記作製プロセスにより得られた半導体受
光素子に対して、光照射面(上部電極面)に照射光が当
たるように補助光源20を設置する。補助光源20から
照射される励起光21の波長は、前記したように外部電
界のアシストを必要なくアバランシェ現象を起こさせる
ΔEcに対して不足しているエネルギー以上に相当し、
且つ、井戸層13で吸収されないよう励起光のエネルギ
ーEoがpoly−Si(井戸層13)のバンドギャップ値
Eg1(Eo<Eg1(=1.1eV))より小さく設定す
ることにより、約0.8〜1.1eVのエネルギーに相
当する950nm〜1.55μmの光源を用いる。
【0041】この範囲の波長を用いれば、可視光30に
よる信号に対して全く外乱となることはなく、光センシ
ングのSN比劣化をともなうことは皆無である。また、
光源強度としては、センサ面照度において入射光の強度
と同レベルのものを用いればよく、センシングしている
可視光のように結像光学系による光量減衰がないので、
一般的な可視光のセンシングにおいては100〜100
0lxの範囲のものでよい。本実施例においては、消費
電力の少ないLEDを補助光源20として用いた。バイ
アス電圧を印加するとともに励起光21を照射させた状
態での半導体受光素子のエネルギーバンド図は図2に示
すようになり、励起光21の照射により障壁層14中の
電子が点線の位置(障壁層14の伝導帯エネルギー準位
より約0.8〜1.1eVだけ高いエネルギー準位)ま
で励起されている。
【0042】上記実施例で説明した作製プロセスによ
り、障壁層14及び井戸層13の組み合わせを6段積層
して増幅層とした半導体受光素子と補助光源とを有する
半導体受光装置の増幅率特性及び暗電流特性を図3に示
す。この例の半導体受光素子では、増幅層を障壁層と井
戸層との6段積層としたので、アバランシェ増幅率とし
ては最高26倍が期待できる。また、a−Siの膜厚は
500nm、井戸層及び障壁層の膜厚はともに200n
mとした。また、各特性を比較するため、励起光を照射
しない従来例で説明した構造の半導体受光素子(図4)
の特性を示した。
【0043】本実施例による補助光源を有する場合、印
加電圧5Vでアバランシェ増倍が起きており、励起光を
照射させない場合の印加電圧10Vに比べ大幅な駆動電
圧の低減が可能なことが確認できた。さらに、a−Si
Cのギャップ準位における電子のトラップ/再結合が大
幅に少なくなるため、増幅率も改善することができる。
また、駆動電圧の安定性も大幅に改善されている。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、外部電界のアシストを
必要とせずにアバランシェ現象を起こさせるために必要
な井戸層と障壁層との伝導帯の差異ΔEcの不足分を外
部励起光の照射によるエネルギーで補うことにより、膜
質の良好な比較的バンドギャップの小さい膜を障壁層に
用いることができるので、障壁層の膜質が低下するほど
バンドギャップを大きく取らなくとも、低駆動電圧でア
バランシェ増倍を起こすことが可能となり、小型及び安
価で且つ高感度の光センシングデバイスを実現すること
ができる。また、増幅層を構成する障壁層と井戸層につ
いて、障壁層と井戸層との伝導帯のエネルギーバンドの
差異ΔEcを井戸層の禁制帯幅Eg1より大きくする必要
がないので、障壁層の材料選択の自由度を大きくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体受光装置の構造を示すだ断面構
成説明図である。
【図2】図1の半導体受光装置のバイアス電圧印加時の
エネルギーバンド図である。
【図3】本実施例による半導体受光素子及び励起光を照
射させない半導体受光素子についてのバイアス電圧に対
する増幅率特性及び暗電流特性を示すグラフ図である。
【図4】本発明者らが既に提案した外部電界のアシスト
を必要とせずにアバランシェ現象を起こさせる構造の半
導体受光素子(多層薄膜系APD)についての説明図で
あり、(a)は構造を示す断面説明図、(b)はバイア
ス電圧無印加時のエネルギーバンド図である。
【図5】図4の半導体受光素子(多層薄膜系APD)に
おけるバイアス電圧印加時のエネルギーバンド図であ
る。
【符号の説明】
10…半導体受光素子、 11…絶縁性基板、 12…
下部電極、 13…井戸層、 14…障壁層、 15…
増幅層、 16…光吸収層、 17…ブロッキング層、
18…上部透明電極、 20…補助光源、 21…励
起光、 30…可視光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 育昌 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方が透光性を有する一対の電
    極間に、可視光の受光によりフォトキャリアを生じる光
    吸収層と、前記光吸収層で発生したフォトキャリアを増
    幅する増幅層とを有する半導体受光素子と、この半導体
    受光素子の増幅層に可視光領域と異なる波長を有する励
    起光を照射させる補助光源とから成る半導体受光装置で
    あって、 前記半導体受光素子の増幅層は、前記光吸収層に対して
    バンドギャップが連続的に変化してなる非晶質,多結晶
    もしくは微結晶から形成される障壁層と、この障壁層に
    隣接し非結晶材料を結晶化してなる単結晶体,多結晶体
    もしくは微結晶体から形成される井戸層と、から構成さ
    れ、 前記光吸収層で発生し障壁層中を移動するフォトキャリ
    アを前記補助光源からの励起光により励起させ、このフ
    ォトキャリアが前記井戸層に移動する際にアバランシェ
    増倍を行うことを特徴とする半導体受光装置。
  2. 【請求項2】前記井戸層のバンドギャップ値をEg1、障
    壁層と井戸層との伝導帯エネルギーの差異をΔEcとし
    た場合、補助光源による励起光のエネルギーEoは、 Eo>Eg1−ΔEc を満足する請求項1に記載の半導体受光装置。
  3. 【請求項3】前記励起光のエネルギーEoは、光吸収層
    のバンドギャップ値をEiとした場合に、 Eo<Ei である請求項1に記載の半導体受光装置。
  4. 【請求項4】少なくとも一方が透光性を有する一対の電
    極間に、可視光の受光によりフォトキャリアを生じる光
    吸収層と、前記光吸収層で発生したフォトキャリアを増
    幅する増幅層とを有し、 前記増幅層は、前記光吸収層に対してバンドギャップが
    連続的に変化してなる非晶質,多結晶もしくは微結晶か
    ら形成される障壁層と、この障壁層に隣接し非結晶材料
    を結晶化してなる単結晶体,多結晶体もしくは微結晶体
    から形成される井戸層と、から構成される半導体受光素
    子に対して、 前記半導体受光素子の増幅層に可視光領域と異なる波長
    を有する励起光を照射することにより、可視光の受光に
    より前記光吸収層で発生し障壁層中を移動するフォトキ
    ャリアを前記励起光により励起させ、このフォトキャリ
    アが前記井戸層へ移動する際に、障壁層と井戸層との伝
    導帯エネルギーの差と励起光のエネルギーとを加えたエ
    ネルギーを井戸層の禁制帯幅より大きくすることにより
    障壁層と井戸層との界面部分でアバランシェ増倍を起こ
    させることを特徴とする半導体受光素子の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999025117A1 (fr) * 1997-11-07 1999-05-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Transducteur photoelectrique et dispositif de prise de vues a semi-conducteurs
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CN110970511A (zh) * 2019-12-29 2020-04-07 中国科学院西安光学精密机械研究所 纳米间隔层的全固态光子增强热电子发射光电转化器件

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