JPH1040328A - バーコードスキャナ - Google Patents

バーコードスキャナ

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Publication number
JPH1040328A
JPH1040328A JP8197533A JP19753396A JPH1040328A JP H1040328 A JPH1040328 A JP H1040328A JP 8197533 A JP8197533 A JP 8197533A JP 19753396 A JP19753396 A JP 19753396A JP H1040328 A JPH1040328 A JP H1040328A
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JP
Japan
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scanning
bar code
light
swing width
mirror
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Application number
JP8197533A
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English (en)
Inventor
Kenzo Murakado
賢三 村角
Yutaka Kimura
豊 木村
Atsushi Nakazawa
敦 中澤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1040328A publication Critical patent/JPH1040328A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所望のバーコードを確実に読み取ることができ
るバーコードスキャナを提供する。 【解決手段】レーザビーム発生器5から発生したレーザ
ビームBは、走査ミラー装置6によって走査され、記号
面4に形成されたバーコード2を走査する。記号面4か
らの反射光は、受光素子7によって検出され、この受光
素子7の出力信号に基づいてバーコード2が読み取られ
る。走査ミラー装置6の反射鏡の往復角変位の範囲は、
パルス駆動電流の大きさや周期を変化させることによっ
て変動させられる。これにより、レーザビームBの振り
幅が制限される。 【効果】読取り対象のバーコードの近傍に他のバーコー
ドが存在しても、確実に所望のバーコードのみを走査で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーコードを読み
取るためにビーム光でバーコードを走査する方式のバー
コードスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、手持ち可能な筐体内に、レー
ザビーム発生装置と、レーザビーム発生装置から発生し
たレーザビームを一定の角度範囲に走査する走査ミラー
と、バーコードが形成された記号面において散乱された
散乱光を受光する受光素子とを備え、受光素子の出力信
号に基づいてバーコードを認識するようにしたバーコー
ドスキャナが用いられている。
【0003】このようなレーザ走査式のバーコードスキ
ャナは、記号面に装置を接触させてもさせなくてもバー
コードの読取りを行うことができ、かつ、或る一定の距
離範囲内であれば、どのような位置に記号面が位置して
いてもバーコードの読取りが可能である。そのため、記
号面に装置を接触させなければ読取りを行えないタッチ
式の装置に比較して、読取り操作時において操作者に無
理な姿勢を強いることがなく、優れた操作性を有してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、たとえば、
台帳に整列して記録された複数のバーコードのなかから
任意の1つのバーコードを読み取りたい場合や、たとえ
ば、物品を整理した棚にその物品に関連する複数種類の
情報をそれぞれ表す複数個のバーコードが配置されてい
る場合には、近接している2個以上のバーコードがバー
コードスキャナの視野内に同時に入ってしまう場合があ
る。このような場合には、認識対象のバーコードが不定
となったり、不要なバーコードを認識してしまったりす
る可能性がある。
【0005】レーザビームの走査幅を予め狭くしておけ
ば、上記の問題は避けられると考えられる。しかし、バ
ーコードには複数の種類のものがあり、寸法もまちまち
である。たとえば、小さなものは幅2センチメートル程
度であり、段ボール箱に用いられるような大きなものは
幅20センチメートルほどもある。したがって、小さな
バーコードに合わせて走査幅を定めれば、大きなバーコ
ードを読み取ることができなくなる。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、所望のバーコードを確実に読み取ることが
できるバーコードスキャナを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、バーコー
ドを読み取るためにバーコードを走査するためのバーコ
ードスキャナであって、バーコードを走査するための走
査ビーム光を発生する走査ビーム発生手段と、走査ビー
ム発生手段が発生するビーム光の振り幅を可変制御する
ための振り幅制御手段とを含むバーコードスキャナであ
る。
【0008】上記の構成によれば、走査ビーム発生手段
が発生するビーム光の振り幅が可変であるので、小さな
バーコードを読み取るときには、ビーム光の振り幅を狭
くすることができる。これにより、読取り対象のバーコ
ードの近傍に別のバーコードが存在している場合であっ
ても、この別のバーコードの影響を排除して、読取り対
象のバーコードの読取り処理を確実に行える。
【0009】走査ビーム発生手段は、請求項2に記載さ
れているように、ビーム光を発生するためのビーム発生
手段と、往復角変位するビーム反射面で上記ビーム発生
手段からのビーム光を反射することによってビーム光を
走査する走査ミラー手段とを含むものであってもよい。
この場合に、上記振り幅制御手段は、上記ビーム反射面
の往復角変位の角度範囲を制御するものであってもよ
い。
【0010】走査ミラー手段は、請求項3に記載のよう
に、上記ビーム発生手段からのビーム光を反射するため
のビーム反射面を有する回動自在な反射鏡と、この反射
鏡を回動させるための電磁石式駆動手段と、この電磁石
式駆動手段にパルス駆動電流を印加する駆動回路手段と
を含むものであってもよい。この場合に、上記振り幅制
御手段は、上記駆動回路手段が発生するパルス駆動電流
の大きさを可変制御することによってビーム光の振り幅
を制御するものであってもよい。
【0011】この場合、走査ミラー手段の消費電力は、
ビーム光の振り幅に対応することになるから、幅の小さ
なバーコードを読む場合には、消費電力が少なくなる。
また、電磁石式駆動手段に印加される電流の大きさを変
化させることによってビーム光の振り幅を小さくした場
合には、記号面におけるビームスポットの移動速度が遅
くなる。そのため、記号面からバーコードスキャナを離
して読む場合には、ビーム光が可視光である場合に、走
査範囲の視認性を向上することができる。
【0012】また、請求項4に記載のように、上記走査
ミラー手段は、上記ビーム発生手段からのビーム光を反
射するためのビーム反射面を有する回動自在な反射鏡
と、この反射鏡を回動させるための電磁石式駆動手段
と、この電磁石式駆動手段にパルス駆動電流を印加する
駆動回路手段とを含むものであってもよい。この場合に
は、上記振り幅制御手段は、上記駆動回路手段が発生す
るパルス駆動電流の周期を可変制御することによってビ
ーム光の振り幅を制御するものであってもよい。
【0013】この場合には、ビーム光が記号面に形成す
るビームスポットの移動速度は、ビーム光の振り幅に関
係なく一定である。そのため、記号面からの光を受光素
子で受光する場合に、ビーム光の振り幅を変えても、受
光素子の出力信号の周波数が変動することがない。これ
により、受光素子に関連する回路構成は従来のものから
変更する必要がなく、また、受光素子の出力信号に基づ
くバーコード認識処理も、従来と同様に行える。
【0014】上記ビーム発生手段は、請求項5に記載の
ように、ビーム光を発生するためのビーム発生手段と、
このビーム光発生手段から発生されたビーム光を所定角
度範囲内で走査するための走査手段とを含むものであっ
てもよく、この場合には、上記振り幅制御手段は、上記
ビーム光発生手段のビーム光発生時間を制御するもので
あってもよい。
【0015】この構成では、幅の小さなバーコードを読
み取る場合には、ビーム発生手段のビーム発生時間が短
くなる。そのため、ビーム発生手段による消費電力を低
減でき、かつ、ビーム発生手段の寿命を長くすることが
できる。請求項6記載の発明は、バーコードの両端位置
を検出するためのバーコード端検出手段をさらに含み、
上記振り幅制御手段は、上記バーコード端検出手段によ
る検出結果に基づいて、ビーム光の振り幅を、バーコー
ドの全幅を走査するのに必要かつ充分な振り幅に制御す
るものであることを特徴とする請求項1ないし5のいず
れかに記載のバーコードスキャナである。
【0016】この構成によれば、バーコード端検出手段
による検出結果に基づいて、適切なビーム振り幅が自動
的に設定されるから、使い勝手がよく、かつ、読取り処
理が確実なバーコードスキャナを実現できる。請求項7
記載の発明は、振り幅を入力するための振り幅入力手段
をさらに含み、上記振り幅制御手段は、上記振り幅入力
手段からの入力に対応した振り幅でビーム光が振られる
ように上記走査ビーム発生手段を制御するものであるこ
とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のバ
ーコードスキャナである。
【0017】この構成では、操作者が振り幅を入力する
ようにしているから、構成が簡単でありながら、バーコ
ード読取り処理を確実に行うことができる。請求項8記
載の発明は、バーコードが形成された記号面からの光を
受光し、受光した光に対応した出力信号を出力する受光
手段と、この受光手段の出力信号に基づいてバーコード
の認識処理を行う認識処理手段と、当該バーコードスキ
ャナからバーコードまでの距離を検出するための距離検
出手段と、この距離検出手段の検出結果に応じて、所定
距離以上離れたバーコードに対する認識処理を禁止する
手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし7
のいずれかに記載のバーコードスキャナである。
【0018】ビーム光の振り幅を制限しても、遠方では
走査幅が広くなってしまう。そこで、この発明では、遠
方のバーコードに対応する受光手段の出力信号を無視す
ることにより、近くのバーコードに関してのみ認識処理
を行わせるようにしている。これにより、読取り処理の
確実性をさらに向上できる。請求項9記載の発明は、バ
ーコードが形成された記号面からの光を受光し、受光し
た光に対応した出力信号を出力する受光手段と、この受
光手段の出力信号に基づいてバーコードの認識処理を行
う認識処理手段と、受光手段の出力信号の周波数を検出
するための周波数検出手段と、この周波数検出手段の検
出結果に応じて、所定の周波数以上の信号に相当するバ
ーコードの認識処理を禁止する手段とをさらに含むこと
を特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のバー
コードスキャナである。
【0019】遠くのバーコードが形成された記号面上で
は、ビーム光が形成するビームスポットは、バーコード
を高速に走査する。したがって、遠方のバーコードから
の反射光に対応する受光手段の出力信号は周波数が高
い。そこで、受光手段の出力信号のうち、高周波数成分
を無視することにより、バーコードスキャナの視野内に
偶発的に入った遠方のバーコードに対する認識処理が行
われることを防止できる。これにより、読取り処理の確
実性を向上できる。
【0020】請求項10記載の発明は、上記走査ビーム
発生手段が発生する走査ビーム光の最大振り幅の範囲内
の異なる範囲に対する指向性を有する複数の受光部を有
する受光手段と、上記振り幅制御手段の制御によってビ
ーム光の振り幅が制限されたときには、その制限された
振り幅に対応する受光部の出力信号のみを認識処理対象
の信号として選択する出力選択手段とをさらに含むこと
を特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のバー
コードスキャナである。
【0021】この発明では、走査ビームの最大振り幅の
範囲内の異なる範囲に対する指向性を有する複数の受光
部の出力信号を選択的に取り出すことができる。これに
より、ビーム光の振り幅を制限した場合に、その制限さ
れた振り幅に対応する受光部の出力信号を選択的に取り
出して認識処理を行えば、外乱光の影響などを排除し
て、確実にバーコード読取り処理を行える。このような
構成は、広い視野を有する受光素子が適用される非同軸
系の装置においてとりわけ有効である。
【0022】請求項11記載の発明は、上記走査ビーム
発生手段が発生する走査ビーム光の最大振り幅の範囲内
の異なる範囲に対する指向性を有する複数の受光部を有
する受光手段と、上記振り幅制御手段の制御によってビ
ーム光の振り幅が制限されたときには、その制限された
振り幅に対応する受光部の出力信号のみを認識処理対象
の信号として選択する出力選択手段とをさらに含むこと
を特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のバー
コードスキャナである。
【0023】この構成によれば、ビーム光の振り幅を制
限しなくとも、指向性のある受光部の出力を選択的に取
り出して認識処理を行うことにより、走査範囲を制限し
たのと同等の効果が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係るバーコードスキャナの構成を示
す概略図である。このバーコードスキャナは、パーソナ
ルコンピュータやキャッシュレジスタのような処理装置
に接続されて用いられ、バーコード2を読み取って、こ
のバーコードが表す情報をケーブル1を介して処理装置
に与えるものである。
【0025】このバーコードスキャナは、いわゆるハン
ドヘルドタイプのものであって、手持ち可能なピストル
形の筐体3内に、可視レーザビームBを発生するレーザ
ビーム発生器5と、レーザビーム発生器5から発生され
たレーザビームBを走査するための走査ミラー装置6
と、バーコード2が形成された記号面4からの反射光を
受光して、受光光量に相当するレベルの出力信号を出力
する受光素子7とを備えている。筐体3には、レーザビ
ームBを出射させるとともに、記号面4からの光の入射
を許容する開口3aが形成されている。なお、上記レー
ザビーム発生器5および走査ミラー装置6により、走査
ビーム発生手段が構成されている。
【0026】走査ミラー装置6は、所定の角度範囲(た
とえば50度程度の範囲)で往復角変位する反射鏡を備
えており、レーザビーム発生器5からのレーザビームB
の反射方向を刻々と変化させることによって、このレー
ザビームBによる記号面4の走査を達成するものであ
る。上記の反射鏡は、中央に平面鏡部を有しており、そ
の周囲に凹面鏡部を有している。レーザビームBは、平
面鏡部において反射される。そして、記号面4からの反
射光は、凹面鏡部によって反射され、かつ、集光され
て、受光素子7に入射する。このように、レーザビーム
Bの走査のための光学系を利用した受光光学系を有する
装置は、当業界においては、同軸系のスキャナと呼ばれ
ている。この構成は、レーザ照射点の像を常に受光素子
に結ぶ構成となるので、外乱光に強い特徴がある。
【0027】筐体3において、この筐体3を把持した操
作者の人差し指に対応する部位には、トリガスイッチ8
が配置されている。このトリガスイッチ8は、筐体3に
向けて押し込むことにより、レーザビームBの走査を開
始させるものであって、全変位幅の半分程度押し込むこ
とにより(1段目のトリガ)、レーザビームBでごく短
い範囲を走査することができ、完全に押し込むことによ
って(2段目のトリガ)、レーザビームBをバーコード
2の読取りが可能な十分な範囲に渡って走査させること
ができるようになっている。このような2段階の操作に
より、まず半分程度トリガスイッチ8を押し込むことに
よって、読取り対象のバーコード2に照準を合わせ、そ
の後トリガスイッチ8を完全に押し込むことによって、
確実にバーコード2の読取りを行うことができる。タッ
チ式の読取りを行いたい場合には、1段目のトリガで照
準を合わせて、スキャナを密着させて読むことができ
る。
【0028】図2および図3は、走査ミラー装置6の構
成例を示す図であり、図2は平面図、図3は図2の矢印
100方向から見た正面図である。この走査ミラー装置
6は、中央にビーム反射面をなす平面鏡部11を有し、
その周辺に凹面鏡部12を有する反射鏡10を備えてい
る。この反射鏡10の背面には、長尺な板ばね部材13
の一端が固定されており、この板ばね部材13の他端
は、筐体3に固定された固定アーム14に固定されてい
る。板ばね部材13は、走査されるレーザビームBの軌
跡が形成すべき走査面20(図2の紙面に平行な平面)
に直交する平面に沿うように配置されている。板ばね部
材13の反射鏡10寄りの部位は、ほぼC字状の揺動ア
ーム15の中間バー15aに固定されている。この中間
バー15aは、走査面20と直交しており、その両端に
連結された一対の水平バー15bおよび15cは、固定
アーム14に軸受け部19を介して揺動自在に結合され
ている。これにより、揺動アーム15は、走査面20に
垂直な揺動軸15Aまわりに揺動自在である。水平バー
15bは、揺動軸15Aに対して反射鏡10とは反対側
の位置まで延びて形成されており、その先端から立ち下
がる永久磁石片取付けバー15dに連結している。この
永久磁石片取付けバー15dの下端には、永久磁石片1
6が固定されている。この永久磁石片16に対向するよ
うに、永久磁石片16とともに電磁石式駆動手段をなす
コイル17が配置されている。
【0029】この構成により、コイル17への通電によ
り、永久磁石片16にコイル17からの吸着力または反
発力が作用すると、板ばね部材13が弾性変形する。し
たがって、コイル17にパルス電流を印加すれば、板ば
ね部材13を走査面20に沿って振動させることができ
るから、反射鏡10を周期的に往復角変位させることが
できる。コイル17に大きな電流を流すほど、また、コ
イル17に長い時間電流を流すほど、反射鏡10の振幅
を大きくすることができる。したがって、コイル17に
与えるべきパルス電流の大きさまたは周期を変動させる
ことにより、レーザビームBの振り幅を広くしたり狭く
したりすることができる。
【0030】図4は、上記のバーコードスキャナの電気
的構成を示すブロック図である。受光素子7が出力する
アナログ信号は、A/D(アナログ/ディジタル)変換
器からなる二値化回路21によって所定のサンプリング
周期でサンプリングされ、「1」または「0」の二値信
号に変換されたうえで、マイクロコンピュータ22に入
力される。マイクロコンピュータ22は、認識処理手段
などとして機能するものであって、トリガスイッチ8の
出力が与えられており、また、ROMおよびRAMから
なる外部メモリ23が接続されている。マイクロコンピ
ュータ22には、さらに、レーザビーム発生器5に備え
られたレーザダイオードを駆動するためのレーザダイオ
ード駆動制御部24、走査ミラー装置6のミラー駆動部
25にミラー駆動電流を供給する駆動回路手段としての
ミラー走査制御部26、およびバーコードのデコード結
果をケーブル1(図1参照)を介して処理装置に与える
ための出力インタフェース回路27が接続されている。
ミラー駆動部25は、反射鏡10を駆動するためのもの
であって、上述のコイル17などが含まれている。
【0031】外部メモリ23には、デコード用プログラ
ムが記憶されており、マイクロコンピュータ22は、こ
れに従って動作することにより、バーコード2のデコー
ド処理を行う。その際、マイクロコンピュータ22は、
ミラー走査制御部26にミラー走査制御信号を与えるこ
とによって、走査ミラー装置6の反射鏡20の振動範囲
を制御し、これにより、読取り対象のバーコード2のみ
がレーザビームBによる走査を受けるようにする。すな
わち、この実施形態では、マイクロコンピュータ22
が、振り幅制御手段に相当する。
【0032】図5は、デコード用プログラムに従うマイ
クロコンピュータ22の動作を説明するためのフローチ
ャートである。まず、トリガスイッチ8が半分程度押さ
れて1段目のトリガが入ると(ステップS1)、マイク
ロコンピュータ22は、ごく小さな角度範囲のみをレー
ザビームBで走査させるためのミラー走査制御信号をミ
ラー走査制御部26に入力する。具体的には、図6にお
いて参照符号A1で示すように、短い周期でミラー走査
制御信号をオン/オフする。これにより、ミラー駆動部
25は、時間δt(たとえば5ミリ秒)の期間だけコイ
ル17に電流を与える。その結果、図7に示すように、
バーコード2が形成された記号面4において、ごく短い
範囲SRのみがレーザビームBの走査を受ける。操作者
は、筐体3を動かして、レーザビームBによって走査さ
れている範囲SRを読取り対象のバーコード2の中央位
置に移動させ、照準を定める。
【0033】照準が定まると、操作者は、トリガスイッ
チ8を完全に筐体3に押し込む。これにより、2段目の
トリガが入る(ステップS2)。この2段目のトリガに
応答して、マイクロコンピュータ22は、レーザビーム
Bによる走査範囲を広げるために、図6において参照符
号A2で示すように、ミラー走査制御信号をオン状態
(またはオフ状態)に保持する(ステップS3)。
【0034】たとえば、2段目のトリガの直前におい
て、レーザビームBが図7のC点からD点の間で振れて
いたとする(実際にはバーコード上で振れているが、図
面が煩雑になることを避けるために、位置をずらして図
示してある。)。そして、2段目のトリガのときに、た
とえば、レーザビームBのビームスポットが矢印G1の
方向に向かっているとすれば、レーザビームBのビーム
スポットは、点Dを越えて矢印G1方向に向かって変位
する。もしも、2段目のトリガのときに、ビームスポッ
トが矢印G1方向とは反対の矢印G2の方向に向かって
変位していれば、ビームスポットは、点Cを越えて矢印
G2の方向に変位することになる。
【0035】レーザビームBの走査範囲を広げていく過
程で、マイクロコンピュータ22は、バーコード2のス
トップビットEBまたはスタートビットSBを検出す
る。すなわち、二値化回路21からの出力を、外部メモ
リ23に記憶されているスタートビットSBおよびスト
ップビットEBのパターンと照合する。そして、スター
トビットSBまたはストップビートEBが検出される
と、それに引き続いて、それらの左隣または右隣に形成
されているクリアランスCSまたはCEが検出された時
点で(ステップS4)、走査方向を反転する(ステップ
S5)。すなわち、ミラー走査信号のオン/オフ状態が
反転させられ(図6の参照符号A3)、走査ミラー装置
6の反射鏡10の変位方向が反転させられる。
【0036】走査方向の反転に伴い、マイクロコンピュ
ータ20は、二値化回路21におけるサンプリング結果
の外部メモリ23への書き込みを開始する(ステップS
6)。これと並行して、マイクロコンピュータ22は、
スタートビットSBまたはストップビットEBの検出を
開始する。スタートビットSBまたはストップビットS
Eが検出され、さらにそれに隣接するクリアランスCS
またはCEが検出されると(ステップS7)、図6にお
いて参照符号A4で示すようにミラー走査信号のオン/
オフ状態を反転させて、走査方向を反転させる(ステッ
プS8)。そして、ステップS5で走査方向を反転させ
てからの時間δT(図6参照)を外部メモリ23に書き
込む(ステップS9)。以後は、時間δTごとにミラー
走査信号のオン/オフを反転させ、二値化回路21の出
力をサンプリングして外部メモリ23に書き込む(ステ
ップS10)。この場合に、レーザビームBの走査範囲
は、図7に示すE点から点Fまでの範囲LRに制限され
る。
【0037】外部メモリ23に、所定の走査回数分(た
とえば2回分)のサンプリング結果が書き込まれると、
マイクロコンピュータ22は、その内部のメモリに記憶
されているデコードテーブルに基づいて、サンプリング
データをデコードし(ステップS11)、そのデコード
結果を出力インタフェース27を介して処理装置に与え
る。
【0038】以上のようにこの実施形態のバーコードス
キャナによれば、バーコード2の両端のストップビット
SBまたはスタートビットEBを検知し、それらの隣に
形成されているクリアランスCS,CEまでの範囲にレ
ーザビームBの走査範囲を限定している。そのため、た
とえば、図7に示されているように、バーコード2の近
傍に別のバーコード2Aが存在していたとしても、この
別のバーコード2Aが誤って読み取られることがない。
これにより、確実に所望のバーコードのみを読み取るこ
とができるので、レーザ走査式のバーコードスキャナの
読取り精度を高めることができる。その結果、データ入
力作業の効率化を図ることができる。
【0039】また、必要充分な範囲に走査範囲が限定さ
れることにより、バーコードの読取りに要する時間が短
縮されるので、この点からも、データ入力作業の効率化
が図られる。また、この実施形態においては、ミラー走
査制御信号により、スタートビットSB、ストップビッ
トEB、これらの外側にあるクリアランスCS,CEが
検出されるようになるまで、レーザビームBの走査範囲
を広げていくようにしている。したがって、この実施形
態においては、スタートビットSB、スタートビット側
のクリアランスCS、ストップビットEB、ストップビ
ット側のクリアランスCEで示されるバーコードの端点
を走査範囲の検出手段として使用し、さらに、これらの
走査範囲を定めるタイミングの基準点としては、ミラー
走査のために供給するパルス信号の立ち上がり点(また
は立ち下がり点を利用することもできる。)を利用して
いることになる。したがって、本発明の第1の実施形態
においては、ミラー位置またはミラー角度を検出するた
めのミラー検出器を特に設けなくとも動作させることが
できる。この点は、後述する第2の実施形態でも同様で
ある。したがって、構成を簡単にすることができる。
【0040】なお、レーザビームBの振り幅の変更は、
コイル17に与えるパルス電流の大きさを制御すること
によっても行える。すなわち、たとえば、マイクロコン
ピュータ22から、ミラー走査制御信号として、2ビッ
トの信号をミラー走査制御部26に与える。これによ
り、4段階の信号(00,01,10,11)をミラー
走査制御部26に与えることができる。そこで、ミラー
走査制御部26において、2ビットのミラー走査制御信
号をアナログ信号(ミラー駆動電流)に変換して走査ミ
ラー装置6に印加するようにすれば、レーザビームBの
振り幅を4段階に変化させることができる。したがっ
て、4段階の振り幅のうち、バーコード2の両端のクリ
アランスCSおよびCEの両方が検出できる最小の振り
幅を設定するためのミラー走査制御信号を、マイクロコ
ンピュータ22から出力させることによって、読取り対
象のバーコード2のみを確実に読み取ることができる。
【0041】しかも、ミラー駆動電流が走査幅に対応し
た適切な値に設定されるから、省エネルギー効果が期待
できる。そのうえ、ミラー駆動電流を小さくして走査幅
を小さくした場合には、走査速度も遅くなるので、記号
面4上におけレーザビームBのビームスポットの移動速
度も遅くなる。そのため、単位長さ当たりのレーザビー
ム照射時間が長くなるから、レーザビームBが記号面4
に形成する走査線の視認性が良くなる。これにより、読
取り作業を正確に行えるようになる。さらには、走査速
度が遅くなることで、二値化回路21における単位長さ
当たりのサンプリング回数が増加するから、解像度が増
加するという副次的な効果も得られる。
【0042】ただし、ミラー駆動電流の大きさを変化さ
せる場合には、走査速度の変化に伴って、受光素子7が
出力するバーコードに対応した信号の周波数が変化す
る。すなわち、走査速度が遅くなれば、その分、受光素
子7の出力信号の周波数が減少する。そのため、受光素
子7に関連する電気回路は、比較的広い周波数帯域に対
応できるものである必要がある。また、マイクロコンピ
ュータ22から見た場合には、見かけ上、種々の空間周
波数のバーコードに対応した二値信号が入力されること
になるから、マイクロコンピュータ22は、種々の空間
周波数のバーコードのデコード処理を行う必要が生じ
る。これに対して、ミラー駆動電流のパルス周期を変化
させる構成では、走査速度は変化しないので、受光素子
7に関連する回路構成やマイクロコンピュータ22が実
行するデコード処理に特別な配慮は不要である。
【0043】次に、この発明の第2の実施形態について
説明する。上述の第1の実施形態においては、走査ミラ
ー装置6が備える反射鏡10の振幅が制御されている
が、この実施形態においては、反射鏡10の振り幅は一
定とされ、その一方で、レーザビーム発生器5の点灯時
間が制御される。これにより、レーザビームBによる走
査範囲に制限が加えられる。以下では、上述の図1、図
2、図3、図4および図7を再び参照し、さらに、図8
のタイムチャートを新たに参照してこの実施形態を詳細
に説明する。ただし、上述の第1の実施形態の場合と同
様な点については、説明を省略する。
【0044】トリガスイッチ8が半分だけ押された1段
目のトリガの状態では、図8(a) に示されているよう
に、ミラー走査制御信号は、一定時間ΔTごとにオン/
オフされる。これにより、反射鏡10は、一定の振幅で
往復角変位する。一方、マイクロコンピュータ22は、
時間ΔTの期間の中間付近の期間において、ごく短い一
定時間δt(たとえば5ミリ秒)だけの間、レーザダイ
オード駆動制御部24に対して与えられるレーザ点灯信
号をオンし、レーザビーム発生器5に備えられたレーザ
ダイオードを発光させる。これにより、バーコード2が
形成された記号面4において、ごく短い範囲SR(図7
参照)の範囲のみが走査される。操作者は、この範囲S
Rがバーコード2の中央に位置するように筐体3を操作
し、そのうえで、トリガスイッチ8を完全に押して2段
目のトリガを発生させる。
【0045】この2段目のトリガに応答して、マイクロ
コンピュータ22は、レーザ点灯信号をオン状態とし、
このオン状態を、バーコード2の一端近傍のクリアラン
スCSまたはCEが検出されるまで保持する。たとえば
2段目のトリガが入った時刻t1で、レーザビームBの
ビームスポットがG2方向に移動する方向に反射鏡10
が角変位している過程であるとする。この場合、時刻t
2に、スタートビットSBの左隣のクリアランスCSが
検出され、これに応答して、レーザ点灯信号がオフされ
る。さらに、時刻t3には、ミラー走査制御信号のオン
/オフ状態が反転されて、走査方向が反転される。この
とき、マイクロコンピュータ22は、時刻t2と時刻t
3との間の時間δを計測している。そして、マイクロコ
ンピュータ22は、時刻t3に走査方向が反転されてか
ら時間δが経過した時刻t4に、再びレーザ点灯信号を
オンする。これにより、時刻t2に検出されたクリアラ
ンスの位置から、反対方向に向けて走査が開始される。
【0046】時刻t4以降の期間には、二値化回路21
の出力信号が外部メモリ23に書き込まれていく。マイ
クロコンピュータ22は、この間、スタートビットSB
またはストップビットEBを検出するための処理を行っ
ている。上記の例の場合には、時刻t4からの期間に
は、レーザビームBの走査方向は矢印G1の方向であ
る。そこで、時刻t5において、マイクロコンピュータ
22は、ストップビットEBの右隣のクリアランスCE
を検出することになる。このクリアランスの検出に応答
して、マイクロコンピュータ22は、レーザ点灯信号を
オフするとともに(時刻t5)、反射鏡10を一方端の
角度位置から他方端の角度位置まで変位させるのに要す
る時間ΔTの期間中においてレーザ点灯信号をオンすべ
きタイミング(時刻t4に相当)とオフすべきタイミン
グ(時刻t5に相当)とを外部メモリ23に書き込む。
以後、マイクロコンピュータ23は、外部メモリに書き
込まれたオンタイミングおよびオフタイミングに基づい
て、レーザ点灯信号をオン/オフする。これにより、筐
体3が大きく動かされない限りは、レーザビームBは、
バーコード2の読取りに必要充分な範囲(ただし、クリ
アランスの分だけ余裕を含んだ範囲である。)のみを走
査することになる。
【0047】バーコード2の認識処理に必要な回数分
(たとえば、2回分)のサンプリングデータが外部メモ
リ23に蓄積されると、マイクロコンピュータ22は、
そのサンプリングデータに基づいてバーコード2のデコ
ード処理を行い、デコード結果を出力インタフェース2
7を介して処理装置に与える。このように、この実施形
態においては、レーザビーム発生器5の点灯タイミング
を制御することによって、レーザビームBによる走査範
囲に制限を加え、記号面4上の必要充分な範囲のみが走
査されるようにしている。これにより、第1の実施形態
の場合と同様、読取り対象のバーコード2の近傍に他の
バーコード2Aが位置している場合であっても、バーコ
ード2を確実に読み取ることができる。
【0048】また、この実施形態では、レーザビーム発
生器5は必要な時間だけ点灯されるから、レーザダイオ
ードの駆動に要する電力を節約でき、かつ、レーザダイ
オードの寿命を長くできるという利点がある。さらに
は、反射鏡の振幅範囲を正確に制御するには機械的動作
部を調整する必要があるのに対して、レーザダイオード
の点灯時間を制御するようにすれば、煩雑な調整が必要
となることもない。
【0049】図9は、この発明の第3の実施形態につい
て説明するための図である。図9には、上述の走査ミラ
ー装置6に代えて用いられるべき走査ミラー装置30が
示されている。この走査ミラー装置30は、多角柱体の
側面を偏向反射面としたポリゴンミラー31と、このポ
リゴンミラー31を軸線まわりに回転駆動するためのモ
ータ32とを含む。ポリゴンミラー31は、レーザビー
ム発生器5から発生されたレーザビームBを偏向反射面
において筐体3の開口3a(図1参照)に向けて反射す
ることができるように配置されている。そして、このポ
リゴンミラー31の偏向反射面に対向する位置には、レ
ーザビーム発生器5から発生したレーザビームBが入射
する偏向反射面の切り替わりタイミングを検出するため
のミラー検出器33が配置されている。ミラー検出器3
3は、たとえば、ポリゴンミラー31の偏向反射面に向
けて光を発生する発光素子と、偏向反射面からの光を受
光する受光素子との対からなる。
【0050】図10は、この実施形態のバーコードスキ
ャナの動作を説明するためのタイムチャートである。図
10(a) は、ミラー検出器33の出力をトリガとしてハ
イレベルとローレベルとの間で切り替わる走査タイミン
グ信号を示し、図10(b) は、レーザ点灯信号を表す。
ミラー検出器33は、レーザビーム発生器5からレーザ
ビームBを連続的に発生させた場合に、このレーザビー
ムBが新たな偏向反射面に入射するタイミングで検出信
号を出力する。したがって、走査タイミング信号は、レ
ーザビームBの走査開始に伴ってローレベルとハイレベ
ルとの間で反転する。すなわち、走査タイミング信号が
ローレベルまたはハイレベルに保持されている期間P
0,P1,P2,P3,・・・は、それぞれ、レーザビ
ーム発生器5が継続して点灯されているとすれば、最長
の走査線を形成することができる期間である。
【0051】トリガスイッチ8を半分程度押し込む操作
によって1段目のトリガが発生し、この1段目のトリガ
に応答して、たとえば、期間P0に関連して示すよう
に、この期間P0の中間における一定時間δt(たとえ
ば2ミリ秒)だけ、レーザ点灯信号がオンされる。この
短時間の点灯により、操作者は、レーザビームBによる
走査の中心をバーコード20の中心位置に合わせること
ができる。
【0052】トリガスイッチ8が全部押し込まれて2段
目のトリガが検出されると、期間P1の中間における時
間T1の期間、期間P2の中間における時間T2の期
間、期間P3の中間における時間T3の期間、・・・・
だけ、レーザ点灯信号がオンされる。ただし、T1<T
2<T3<・・・なる関係が成立する。具体的には、期
間P1,P2,P3,・・・の長さが30ミリ秒である
とすると、期間P1の開始から14ミリ秒経過した時刻
から2ミリ秒にわたってレーザ点灯信号がオンされ、期
間P2の開始から11ミリ秒経過した時刻から8ミリ秒
にわたってレーザ点灯信号がオンされ、期間P3の開始
から8ミリ秒が経過した時刻から14ミリ秒にわたって
レーザ点灯信号がオンされる。これにより、レーザビー
ムの振り幅は、最初に照準を合わせた位置を中心に、徐
々に広がっていくことになる。
【0053】各期間P1,P2,P3,・・・における
走査のたびに、マイクロコンピュータ22は、ストップ
ビットEBおよびスタートビットSBにそれぞれ隣接す
るクリアランスCEおよびCSを検出するための処理を
行う。そして、クリアランスCEおよびCSの両方が検
出されると、その時点で、レーザビームBの振り幅の増
加を中止する。すなわち、たとえば、期間P3において
時間T3だけレーザビームBを点灯した結果、クリアラ
ンスCEおよびCSの両方が検出されたならば、その後
の期間P4,・・・においては、各期間の中間において
時間T3ずつレーザ点灯信号をオンする。
【0054】マイクロコンピュータ22は、期間P1,
P2,・・・における二値化回路21の出力を外部メモ
リ23に書き込む。ただし、クリアランスCEおよびC
Sの両方が検出されないときには、書き込んだデータを
破棄して、次の期間における二値化回路21の出力を外
部メモリ23に書き込む。そして、デコード処理に必要
な走査回数分のデータが外部メモリ23に蓄積された時
点で、デコード処理を行い、デコード結果を出力インタ
フェース27を介して処理装置に出力する。
【0055】このように、この実施形態においては、走
査ミラー装置30としてポリゴン方式のものが採用され
ており、レーザビーム発生器5の点灯時間を制御するこ
とによって、走査範囲の中心から走査幅を徐々に広げて
いくようにしている。そして、バーコード2の両端のク
リアランスCSおよびCEが検出された時点で、走査幅
の拡大を停止している。これにより、バーコード2の読
取りのために必要充分な範囲にレーザビームBの走査範
囲が制限されるから、隣接するバーコードを誤って読み
取ってしまうなどということがない。
【0056】ポリゴンミラー型は、一定方向への回転を
使用しているので、走査範囲のどの部分でもレーザビー
ムの走査速度が一定しているので、読み取った白黒信号
の精度が高い。また、高速化にも適しているので、高性
能化したいときには有利となる。すなわち、走査を高速
化することにより読取り速度を速くすることができる。
また、走査が高速であれば、複数回の走査により得られ
た信号の平均値に基づいてバーコード認識処理を行って
もさほど時間がかからないから、ノイズに強い高速な読
取り処理を実現できる。
【0057】図11は、この発明の第4の実施形態を説
明するためのタイムチャートである。この実施形態のバ
ーコードスキャナでは、上述の第3の実施形態の場合と
同じく、ポリゴン方式の走査ミラー装置30を用いてレ
ーザビームBの走査が行われる。ただし、この実施形態
では、はじめに最大の走査範囲にわたる走査が行われ、
その際に、読取り対象のバーコードに対応した走査範囲
が検出される。その後は、検出された走査範囲内での
み、レーザビームBの走査が行われる。
【0058】図11を参照して具体的に説明すれば、1
段目のトリガが検出されると、期間P0に示すように、
当該期間の中間において、一定の短時間δt(たとえ
ば、2ミリ秒)の間、レーザ点灯信号がオンされる。こ
れにより、操作者は、走査範囲の中心位置を読取り対象
の中心位置に合わせることができる。その後、トリガス
イッチ8が完全に押し込まれて2段目のトリガが発生す
ると、マイクロコンピュータ22は、期間P1に示すよ
うに、最長の走査線を形成すべく、期間P1のたとえば
9割程度の長さに相当する時間T11にわたって、レー
ザ点灯信号をオンする。これにより、図12に示すよう
に、読取り対象のバーコード2を中心として、たとえ
ば、その左右に形成されている別のバーコード2Aおよ
び2Bも同時に走査されることになる。
【0059】期間P1におけるレーザビームBの走査期
間中、マイクロコンピュータ22は、スタートビットS
BおよびストップビットEBを検出し、それに基づき、
これらの左隣および右隣のクリアランスCSおよびCE
を検出する。たとえば、期間P1中の時間T11にわた
るレーザビームBの走査の結果、期間P1の開始から時
間δt1の時点でクリアランスCSが検出され、期間P
1の開始から時間δt2の時点でクリアランスCEが検
出されたとする。この場合には、期間P1に続く期間P
2,P3,・・・においては、各期間の開始から時間δ
t1が経過した時点でレーザ点灯信号がオンされ、各期
間の開始から時間δt2が経過した時点でレーザ点灯信
号がオフされる。これにより、期間P2,P3,・・・
においては、読取り対象のバーコード2の読取りに必要
充分な範囲のみが、レーザビームBの走査を受ける。こ
のため、バーコード2に隣接しているバーコードが誤っ
て読み取られることはない。
【0060】バーコード2のデコードのために、マイク
ロコンピュータ22は、期間P1,P2,・・・におけ
る二値化回路21の出力信号を外部メモリ23に記憶す
る。そして、これらの期間に外部メモリ23に蓄積され
た信号に基づいて、デコード処理が行われる。この場
合、期間P1においてサンプリングされた信号について
は、バーコードの左右のクリアランスCS,CE間に相
当する期間の信号のみがデコード処理に用いられる。
【0061】以上の説明において、第1の実施形態およ
び第2の実施形態でのクリアランスCS,CEに相当す
るタイミング情報、たとえば、図8における時刻t4、
t5または図11における時間δt1,δt2などは、
1つのバーコードの情報内容を読み取って次のバーコー
ドの読取りに移る前にクリアしてもよいし、または、次
のバーコードの読取りに備えて、保存しておくようにし
てもよい。また、切替えスイッチを設けて、1つのバー
コードの読取りが終了する度にタイミング情報をクリア
するか否かを、ユーザが選択できるようにしてもよい。
【0062】タイミング情報をクリアしてしまう場合
は、たとえば、多種類のバーコードが帳簿に貼り付けて
あり、これを読み取るようなときに、個々のバーコード
ごとに読取り用の走査範囲が自動的に設定されるので、
便利である。タイミング情報を1つのバーコードの読取
り処理が完了する度にクリアしてしまう場合には、次の
バーコードに移ったときには、走査範囲を設定するた
め、たとえば図8の時刻t4,t5や図11の時間δt
1,δt2を求める動作をいちいち行う必要がある。し
かし、上記の実施形態では、スタートビットSBおよび
ストップビットEB、ならびにクリアランスCSおよび
CEを用いて走査範囲を求める方法を用いるので、高速
に走査範囲を決めることができる。これは、スタートビ
ットSB、ストップビットEB、クリアランスCS,C
Eに見られるごく限られた白黒のパターンを判別すれば
よく、バーコード全体の情報内容に対する処理を行う必
要はないので、処理が単純でよいからである。
【0063】一方、時刻t4,t5または時間δt1,
δt2等に相当するタイミング情報をクリアせずに保存
し、次のバーコードの読取り動作にまで使用する場合に
は、たとえば、一定の種類のバーコードを帳簿に貼り付
けてあり、これを連続して読むような場合に便利であ
る。図13は、この発明の第5の実施形態において図4
のミラー走査制御部26に代えて用いられるべきミラー
走査制御部26Aの構成を示すブロック図である。この
ミラー走査制御部26Aには、電源供給部40から、振
り幅入力手段としての切替えスイッチ41および抵抗R
1またはR2を有する電流設定部43(この実施形態に
おいて振り幅制御手段に相当する。)を介して、ミラー
駆動用電流が供給されるようになっている。そして、マ
イクロコンピュータ22からの制御信号に基づいて、ミ
ラー走査制御部26Aは、ミラー駆動用電流をオン/オ
フ制御する。
【0064】切替えスイッチ41は、バーコードスキャ
ナの筐体3の適所に設けられた手動スイッチであって、
電源供給部41を抵抗R1または抵抗R2のいずれか一
方に接続する。たとえば、抵抗R1は、抵抗R2よりも
抵抗値が小さくされており、したがって、切替えスイッ
チ41を抵抗R1側に接続すると、大きな電流をミラー
駆動部25に供給することができ、切替えスイッチ41
を抵抗R2側に接続すると、ミラー駆動部25には比較
的小さな電流を供給することができる。
【0065】走査ミラー装置6のコイル17(図2参
照)に供給される電流が大きければ反射鏡10は大きな
振幅で振動し、小さな電流がコイル17に供給されれ
ば、反射鏡10の振幅は小さくなる。そこで、操作者
は、複数のバーコードが近接していて、それらのバーコ
ードのうちの2個以上が同時に読み取られる可能性があ
る場合には、切替えスイッチ41を抵抗R2側に接続す
る。これにより、反射鏡10の振幅が小さくなり、レー
ザビームBの振り幅が小さくなるから、所望のバーコー
ドのみを確実に読み取らせることができる。
【0066】図14は、この発明の第6の実施形態にお
いて図4のミラー走査部26に代えて用いられるべきミ
ラー走査部26Bに関連する構成を示すブロック図であ
る。このミラー走査制御部26Bには、電源供給部45
からミラー駆動電流が供給されており、このミラー駆動
電流の出力周期を設定するための周期設定部46(この
実施形態において振り幅制御手段に相当する。)が接続
されている。そして、マイクロコンピュータ22からの
制御信号に基づいて、ミラー走査制御部26Bは、ミラ
ー駆動用電流の出力をオン/オフするようになってい
る。
【0067】周期設定部46は、CR積分回路であっ
て、切替えスイッチ47を介して選択的に電源供給部4
5に接続される抵抗R11および抵抗R12と、抵抗R
11または抵抗R12からの電流によって充電されるコ
ンデンサCとを有している。コンデンサCの出力電圧が
一定値を越えると、コンデンサCに蓄積された電流はミ
ラー走査制御部26B内の適当な電流経路を介して速や
かに放電されるようになっている。したがって、コンデ
ンサCは、抵抗R11または抵抗R12の抵抗値によっ
て定まる時定数で充電され、かつ、ほぼ瞬間的に放電さ
れる。そして、コンデンサCの出力電圧が一定値に達す
るまでの期間には、ミラー走査制御部26Bは、マイク
ロコンピュータ22によってミラー駆動電流の出力が許
容されていることを条件に、ミラー駆動電流をミラー駆
動部25に供給する。
【0068】切替えスイッチ47は、バーコードスキャ
ナの筐体3の適所に設けられた手動スイッチであり、振
り幅入力手段に相当している。たとえば、抵抗R11
は、抵抗R12よりも抵抗値が大きくされており、した
がって、切替えスイッチ47を抵抗R11側に接続する
と、コンデンサCの充電に長い時間を要し、切替えスイ
ッチ47を抵抗R12側に接続すると、コンデンサCの
充電は比較的短時間で完了する。
【0069】ミラー駆動部25から走査ミラー装置6の
コイル17(図2参照)に長時間にわたって電流が供給
されれば、反射鏡10は大きな振幅で振動し、電流の供
給が短時間であれば、反射鏡10の振幅は小さくなる。
そこで、操作者は、複数のバーコードが近接していて、
それらのバーコードのうちの2個以上が同時に読み取ら
れる可能性がある場合には、切替えスイッチ47を抵抗
R12側に接続する。これにより、反射鏡10の振幅が
小さくなり、レーザビームBの振り幅が小さくなるか
ら、所望のバーコードのみを確実に読み取らせることが
できる。
【0070】このように、第5の実施形態においては、
ミラー駆動電流(パルス電流)の大きさを切替えスイッ
チ41で手動設定することによって、また、第6の実施
形態においては、ミラー駆動電流の周期(パルス電流の
周期)を切替えスイッチ47で手動設定することによっ
て、いずれも、レーザビームBの走査幅を2段階に設定
することができる。これにより、確実に所望のバーコー
ドの読取りが可能である。
【0071】第5の実施形態および第6の実施形態にお
いては、マイクロコンピュータ22は、トリガスイッチ
8が操作されていなければ、ミラー駆動電流をオフ状態
とし、かつ、レーザ発生器5を消灯状態とする。そし
て、トリガスイッチ8が半分程度操作されて1段目のト
リガが検出されると、レーザ発生器5を点灯するが、ミ
ラー駆動電流はオフ状態に保つ。これにより、レーザビ
ームBが発生して記号面上にスポットを形成するから、
操作者は、読取り対象のバーコードに照準を合わせるこ
とができる。その後、トリガスイッチ8が完全に操作さ
れて、2段目のトリガが入ると、マイクロコンピュータ
22は、レーザ発生器5を点灯させるとともに、ミラー
走査制御部26Aまたは26Bに、ミラー駆動電流の出
力を許容するための制御信号を与える。これにより、レ
ーザビームBによってバーコードが走査される。その際
の走査幅が、切替えスイッチ41または47の状態に応
じて定まることになる。
【0072】なお、ミラー駆動電流の大きさを変化させ
る第5の実施形態によれば、レーザビームBの振り幅を
小さくするときには消費電流を小さくできるから、省電
力効果が期待できる。また、ミラー駆動電流の周期は変
化しないから、レーザビームBの振り幅が小さいときに
は、ビームスポットの移動速度が遅くなるので、照射強
度が高くなり、照準を定める際の視認性が良くなる。ま
た、ビームスポットの移動速度が遅くなることにより、
二値化回路21による単位長さ当たりのサンプリング数
が多くなる。そのため、解像度が高まるという利点があ
る。
【0073】一方、ミラー駆動電流の周期を変化させる
第6の実施形態によれば、ミラー駆動周期が変化するこ
とにより、レーザビームBの振り幅は変化するが、レー
ザビームBのビームスポットの移動速度は変化しない。
すなわち、振り幅が小さくなった分だけ走査回数は増加
するが、ビームスポットの移動速度については、振り幅
に関係なく一定である。したがって、周期を短くした場
合には、デコード処理に必要な回数の走査を速やかに完
了させることができるから、読取り処理を高速に行え
る。また、ビームスポットの移動速度が変化しないか
ら、受光素子7に関連する回路に入力される信号の周波
数帯域は、振り幅に関係なく一定である。したがって、
振り幅を可変にしたことで、受光回路系に設計変更が必
要になることはない。
【0074】図15は、レーザビームBの振り幅を2段
階に変化させるときの振り幅の設定例を説明するための
図である。たとえば、走査ミラー装置6から筐体3の開
口3aに至る光路長が70ミリメートルであるとし、レ
ーザビームBの振り幅を、走査ミラー装置6におけるレ
ーザビームBの振れ角に換算して、30度と50度との
2段階に設定するものとする。この場合、振り幅が30
度の場合には、筐体3の開口3aにおいて、37.5ミ
リメートルの走査幅が確保され、振り幅が30度の場合
には、筐体3の開口3aにおいて、65ミリメートルの
走査幅が確保される。これにより、現在使用されている
標準的な2種類の体系のバーコードのいずれにも対応す
ることができる。
【0075】また、振り幅が30度の場合には、走査ミ
ラー装置6からの光路長で280ミリメートルの位置に
おいて、150ミリメートルの走査幅を確保できる。こ
れにより、たとえば、段ボール箱に形成されているよう
な大きなバーコードの読取りが十分に行える。また、振
り幅が50度の場合には、走査ミラー装置6からの光路
長で280ミリメートルの位置において、261ミリメ
ートルの走査幅を確保できる。
【0076】なお、レーザビームBの振り幅を変化させ
る場合に、上述の第1ないし第6の実施形態において
は、図16に示すように、振幅の中心Cが変化しないよ
うなセンター振り分けとしているが、たとえば、第5ま
たは第6の実施形態の場合には、図17に示すように、
振り幅の左端(または右端)を固定するようにして、振
り幅を制限するようにしてもよい。ただし、照準の定め
易さを考慮すれば、図16に示すセンタ振り分けの方が
好ましい。
【0077】なお、第5および第6の実施形態におい
て、レーザビームBの振幅を小さくするように切替えス
イッチ41または47を設定した場合に、マイクロコン
ピュータ22が警報を出すようにしてもよい。すなわ
ち、マイクロコンピュータが、スタートビットSB、ス
トップビットSE、クリアランスCS,CEを検出でき
なかった場合、警報ランプを点灯させるか、または、出
力インタフェース27を介して、「振幅を拡大して下さ
い。」等のメッセージを出力させるようにしてもよい。
【0078】図18は、この発明の第7の実施形態のバ
ーコードスキャナの要部の電気的構成を示すブロック図
である。この図18には、記号面からの光を受光する受
光素子7に関連する構成のみが示されているが、図示さ
れている部分以外の構成は、図4に示された構成と同様
である。この実施形態のバーコードスキャナは、受光素
子7の出力信号レベルに基づいて、記号面までの距離を
検出する距離検出回路50を備えている。この距離検出
回路50は、受光素子7の出力信号レベルが所定値未満
の場合には、マイクロコンピュータ22に読取り禁止信
号を出力する。マイクロコンピュータ22は、この読取
り禁止信号が与えられている期間中は、二値化回路21
の出力信号を外部メモリ23に格納せずに廃棄する。
【0079】記号面が近くにあれば、受光素子7の出力
信号レベルは高く、記号面が遠くにあれば、受光素子7
の出力信号レベルは低い。したがって、近くの記号面に
形成されたバーコードの読取りの際に、バーコードスキ
ャナの視野内に偶然に入った遠くの(たとえば、図15
の走査ミラー装置6からの光路長で約120ミリメート
ル以上)バーコードからの光が受光素子7に受光された
としても、この遠くのバーコードからの光に対応した二
値化回路21の出力信号は無視される。
【0080】レーザビームBの振り幅を制限しても、筐
体3から遠ざかるほどレーザビームBの走査範囲は広が
るから、遠くの記号面に形成されたバーコードが偶発的
にレーザビームBの走査範囲内に入ることを完全に避け
ることはできない。しかし、この実施形態の構成を採用
して、遠くのバーコードからの光に対応した信号を無視
するようにしておけば、レーザビームBの振り幅の制限
による効果と相俟って、読取り対象のバーコードのみを
さらに確実に読み取ることができる。
【0081】なお、受光素子7の出力信号のうち一定レ
ベル未満の信号をカットするレベル制限回路を受光素子
7と二値化回路21との間に介装して、この回路を距離
検出手段としてもよい。このような構成では、近くのバ
ーコードに対応する二値信号のみがマイクロコンピュー
タ22に入力されるから、遠くのバーコードに対する読
取り処理が実質的に禁止される。
【0082】図19は、遠くの記号面に形成されたバー
コードの読取りを制限することができる第8の実施形態
を説明するための図である。たとえば、同様なバーコー
ド51,52が走査ミラー装置6から距離Lと距離2L
との位置にそれぞれ配置されているとする。このとき、
距離Lの位置に配置されたバーコード51に対応した受
光素子7の出力信号S51の周期がτであるとすれば、
距離2Lの位置に配置されたバーコード52に対応した
受光素子7の出力信号S52の周期はτ/2となる。す
なわち、遠くの記号面に形成されたバーコードに対応す
る信号は、一般に、高い周波数を有する。
【0083】そこで、この実施形態では、図20に示す
ように、受光素子7と二値化回路21との間に、周波数
検出手段としてのバンドパスフィルタ(BPF)55が
介在されている。これにより、高周波成分と、外乱ノイ
ズに対応する低周波成分とを排除することができ、所定
周波数(たとえば約10kHz)以上の信号に相当するバ
ーコードの認識処理を実質的に禁止できる。その結果、
二値化回路21からは、近くの記号面に形成されたバー
コードに対応する信号のみが出力されるから、バーコー
ドスキャナの視野内に偶然に入った遠くのバーコードが
誤って読み取られることはない。なお、図20には、受
光素子7に関連する構成のみが示されているが、その他
の部分の構成は、図4の場合と同様である。
【0084】遠くのバーコードに対応した高周波成分の
除去は、マイクロコンピュータ22の処理によって行う
こともできる。すなわち、バンドパスフィルタ55を設
ける代わりに、外部メモリ23に書き込まれた二値信号
に基づき、バーコードを構成する各バーのサンプリング
数(白バーや黒バーに対応する二値信号の数)を求め
る。そして、サンプリング数が少ない場合には、その二
値信号は遠くのバーコードに対応するものであると判断
して、その二値信号をデコード処理の対象外とすればよ
い。このようにして、マイクロコンピュータ22が実行
するソフトウエア処理によって、高周波成分を除去する
ことができる。
【0085】図21は、この発明の第9の実施形態に係
るバーコードスキャナの光学系の構成を概念的に示す図
解図である。図1に示されたバーコードスキャナは、い
わゆる同軸系のものであるが、この図21には、いわゆ
る非同軸系のバーコードスキャナの光学系の構成が示さ
れている。すなわち、レーザビーム発生器5から発生し
たレーザビームBは、平面鏡部のみを有する小さな反射
鏡を備えた走査ミラー装置6Aによって、バーコードが
形成された記号面4に向けて反射される。記号面4から
の散乱光RLは、受光部70に入射する。
【0086】図1に示された同軸系のものでは、受光素
子7は、走査ミラー装置6の反射鏡10を視野内に収め
ていればよいのに対して、非同軸系の場合には、受光部
70は、少なくともレーザビームBによって走査される
範囲を含む比較的広い視野を有していなければならな
い。しかし、受光部70が広い視野を有しているため
に、たとえレーザビームBの走査範囲を読取り対象のバ
ーコードの範囲に制限したとしても、読取り対象のバー
コード以外の広い範囲からの外乱光が受光部70に入射
する。そのため、読取り精度が必ずしも良くならないお
それがある。
【0087】そこで、この実施形態においては、受光部
70は、指向性を有する複数の部分(この実施形態では
3つの部分)に分割されている。すなわち、レーザビー
ムBの走査角度範囲の中央付近の所定角度範囲(たとえ
ば30度)に対する指向性を持つ中央受光部70Mと、
その左右にそれぞれ配置され、レーザビームBの走査角
度範囲内で中央受光部70Mによってカバーされない角
度範囲に対する指向性を有する左受光部70Lおよび右
受光部70Rを備えている。中央受光部70M、左受光
部70Lおよび右受光部70Rは、それぞれ、記号面か
らの散乱光RLを集光するための集光レンズLM,L
L,LRとフォトダイオードからなる受光素子DM,D
L,DRとを有している。走査範囲を狭くするときに
は、中央の受光部70Mの出力信号のみに基づいてバー
コード読取り処理を行えば、外乱光の影響を排除でき
る。
【0088】図22は、受光部70に関連する部分の電
気的構成を示すブロック図である。この図22に示した
部分以外の構成は、図4の場合と同様であるので、図示
および説明を省略する。ただし、この実施形態において
は、図13または図14に示された構成の適用によっ
て、レーザビームBの走査幅が、2段階に設定可能であ
るものとする。この場合、中央の受光部70Mは、狭い
走査幅が設定された場合に、この狭い走査幅の角度範囲
をカバーするのに必要充分な指向性を有している。
【0089】中央受光部70M、左受光部70Lおよび
右受光部70Rの各受光素子DM,DLおよびDRは電
源(電圧Vcc)に並列に接続されており、さらに、それ
ぞれ、出力選択手段としてのスイッチング素子SWM,
SWLおよびSWRを介して、演算増幅器OPの入力端
子に接続されている。この演算増幅器OPの出力端子
は、二値化回路21に接続されている。
【0090】スイッチング素子SWM,SWLおよびS
WRは、マイクロコンピュータ22によってオン/オフ
される。具体的には、マイクロコンピュータ22には、
筐体3の適所に設けられた手動スイッチ(切替えスイッ
チ41または47)の操作信号が入力されるようになっ
ている。そして、手動スイッチによって狭い走査幅が設
定されたときには、マイクロコンピュータ22は、スイ
ッチング素子SWMのみをオン状態とし、他の2つのス
イッチング素子SWLおよびSWRはオフ状態に制御す
る。また、手動スイッチによって通常の広い走査幅が設
定されたときには、マイクロコンピュータ22は、全て
のスイッチング素子SWM,SWLおよびSWRをオン
状態に制御する。
【0091】これにより、レーザビームBの走査範囲が
狭い範囲に制限されたときには、中央受光部70Rから
の信号のみが、演算増幅器OPによって増幅されて、二
値化回路21に入力される。したがって、走査範囲を狭
く制限した場合に、読取り対象のバーコードの近傍から
の外乱光に対応する信号が二値化回路21に入力される
ことがないから、読取り精度を高めることができる。そ
れに対して、通常の広い走査幅が設定されている場合に
は、すべての受光部70M,70Rおよび70Lからの
信号が二値化回路21に入力されるから、幅の広いバー
コードの読取りも支障なく行える。
【0092】なお、この実施形態では、レーザビームB
の走査幅の制限と、指向性のある複数個の受光部70
M,70Lおよび70Rの選択的利用とを組み合わせて
いるが、レーザビームBの走査幅は変化させず、受光部
70M,70Lおよび70Rの出力を選択的に二値化回
路21に入力するようにするのみでも、読取り対象のバ
ーコードに対する良好な処理が可能である。すなわち、
幅の狭いバーコードを読み取る際に、レーザビームBの
振り幅は変化させずに、中央受光部70Mの出力信号の
みを二値化回路21に入力させるようにする。この場
合、中央受光部70Mは、レーザビームBの走査角度範
囲の中央付近の所定角度範囲に関して指向性を有してい
るので、読取り対象のバーコードが、レーザビームの走
査角度範囲の中央付近に位置していれば、そのバーコー
ドを確実に読み取ることができ、隣接しているバーコー
ドが誤って読み取られたり、処理対象のバーコードが不
定になったりするおそれはない。
【0093】この発明のいくつかの実施形態について詳
細に説明してきたが、この発明は、がさらに他の実施形
態を有することは言うまでもない。たとえば、第1、第
2および第3の実施形態においては、レーザビームBの
振り幅は、読取り対象のバーコードの位置に応じて実質
的に無段階に設定されるようになっているが、第5およ
び第6の実施形態の場合のように、バーコードの位置お
よび幅に応じて2段階に設定されるようにしてもよい。
また、レーザビームBの振り幅は、たとえば、図23に
示すように、60度(図23(a) )、40度(図23
(b) )および20度(図23(c) )の3段階に設定でき
るようにしてもよく、また、4段階以上に設定可能であ
るようにされてもよい。
【0094】また、走査ミラー装置についても種々の形
態のものが適用可能である。たとえば、図24に示され
ているように、反射鏡10を、支点83に回動自在に取
り付けられた剛体棒80に取り付け、この剛体棒80の
先端に永久磁石片81を固定するとともに、永久磁石片
81を挟んで一対のコイルL1およびL2を配置した構
成の走査ミラー装置が適用されてもよい。この場合、コ
イルL1およびL2には、反相のパルス電流I1,I2
がそれぞれ印加される。これにより、永久磁石片81に
は、コイルL1に向かう力と、コイルL2に向かう力と
が交互に作用するから、反射鏡10を往復角変位させる
ことができる。その場合に、パルス電流の周期を長短に
変化させれば、反射鏡10の振幅を広くしたり狭くした
りすることができる。
【0095】図25は、走査ミラー装置の他の形態を示
す図である。U字状の鉄芯96の両端部にそれぞれコイ
ルL11およびL12が巻き付けられており、このコイ
ルL11とコイルL12との間に配置された回動自在な
軸95に、回動自在に永久磁石片90が固定されてい
る。永久磁石片90は、コイルL11およびL12にそ
れぞれS極およびN極が対向するように配置されてお
り、U字状鉄芯96の開放側に形成されたミラー取付け
面91に反射鏡10Aが固定されている。また、U字状
鉄心の背部96Aと、この背部96Aに対向する永久磁
石片90の表面92との間には、永久磁石片90の変位
角度範囲を規制するための規制部材94が配置されてい
る。
【0096】コイルL11およびL12に適当なパルス
電流を供給することによって、永久磁石片90は、軸9
5まわりに、図中反時計回り方向および時計回り方向に
交互に回動し、図25(b) および図25(c) に示す各位
置の間で往復角変位する。これにより、一定の角度範囲
でレーザビームを走査することができる。レーザビーム
の振り幅を変化させるには、コイルL11およびL12
に与えるパルス電流の周期を変化させるか、または、規
制部材94を、たとえばソレノイド式のアクチュエータ
を用いて矢印98方向に沿って変位させ、これによっ
て、永久磁石片90の角変位幅を制限するようにしても
よい。
【0097】また、レーザビームを走査するための走査
ミラー装置としては、他にも、正逆回転するステッピン
グモータを用いた方式のものを適用することができ、こ
の場合には、モータの回転量を制御することによって、
レーザビームの振り幅を制御できる。また、第1ないし
第4の実施形態においては、1段目のトリガの際に、ご
く短い範囲をレーザビームで走査するようにしている
が、1段目のトリガの際には、レーザビーム発生器5を
点灯するのみとして走査は行わず、記号面に形成された
スポットを用いて照準を定めるようにしてもよい。
【0098】また、第1の実施形態においては、バーコ
ードの左右のクリアランスが検出された後は、ミラー駆
動電流のパルス周期を固定しているが、クリアランスの
検出を、各走査の度に、または、所定回数の走査の度に
行うようにしてもよい。このようにすれば、バーコード
読取り操作中に筐体3を動かした場合であっても、読取
り対象のバーコードを或る程度追尾することができる。
【0099】さらに、たとえば、図4のマイクロコンピ
ュータ22に、走査幅を設定するための手動スイッチの
出力が入力されるようにして、この手動スイッチの出力
に対応して、ミラー駆動電流のパルス周期やパルス幅が
段階的にまたは無断階に変化されるようにしてもよい。
さらに、ミラーを使用しないで、ミラー取付け位置に、
ミラーの代わりにレーザビーム発生器を置いて、レーザ
ビーム発生器そのものを振動させることにより、ビーム
を走査してもよい。振動機構そのものは、ミラーを振る
ための装置、たとえば、図2および図3、または図24
に示されているような電磁コイルを用いたものでもよい
し、ステッピングモータを用いたものでもよい。ただ
し、レーザビーム発生器の寸法、重量に合わせて、トル
クや駆動電流を調整することはもちろんである。
【0100】また、レーザビーム発生器としては、レー
ザダイオードが小型で便利である。集光用レンズとレー
ザダイオードを組み合わせてもよいし、レーザダイオー
ドにレンズを一体化したものでもよく、また、用途によ
っては、ガスレーザや固体レーザを使うことも差し支え
ない。これらの変形例の他にも、特許請求の範囲に記載
された技術的事項の範囲で種々の設計変更を施すことが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るバーコードス
キャナの構成を示す概略図である。
【図2】走査ミラー装置の構成を示す平面図である。
【図3】走査ミラー装置の構成を示す正面図である。
【図4】上記バーコードスキャナの電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図5】上記バーコードスキャナによる読取り処理を説
明するためのフローチャートである。
【図6】上記バーコードスキャナの読取り処理時の動作
を説明するためのタイムチャートである。
【図7】上記バーコードスキャナの読取り処理を説明す
るための図である。
【図8】この発明の第2の実施形態のバーコードスキャ
ナによる読取り処理を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図9】この発明の第3の実施形態のバーコードスキャ
ナに適用される走査ミラー装置の構成を示す図解図であ
る。
【図10】上記第3の実施形態のバーコードスキャナに
よる読取り処理を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図11】この発明の第4の実施形態のバーコードスキ
ャナによる読取り処理を説明するためのタイムチャート
である。
【図12】上記第4の実施形態のバーコードスキャナに
よる読取り処理を説明するための図である。
【図13】この発明の第5の実施形態のバーコードスキ
ャナの要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図14】この発明の第6の実施形態のバーコードスキ
ャナの要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図15】レーザビームの振り幅を2段階に変化させる
ときの、振り幅の設定例を説明するための図である。
【図16】中心を固定してレーザビームの振り幅を変化
させる例を示す図である。
【図17】左端を固定してレーザビームの振り幅を変化
させる例を示す図である。
【図18】この発明の第7の実施形態のバーコードスキ
ャナの要部の電気的構成を示すブロック図である
【図19】この発明の第8の実施形態に係るバーコード
スキャナの働きを説明するための図である。
【図20】上記第8の実施形態のバーコードスキャナの
電気的構成を示すブロック図である。
【図21】この発明の第9の実施形態に係るバーコード
スキャナの光学系の構成を概念的に示す図解図である。
【図22】上記第9の実施形態の受光部に関連する部分
の電気的構成を示すブロック図である。
【図23】レーザビームの振り幅を3段階に変化させる
場合の例を示す図である。
【図24】走査ミラー装置の構成例を示す図である。
【図25】走査ミラー装置の他の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 バーコード 4 記号面 5 レーザビーム発生器 6 走査ミラー装置 7 受光素子 8 トリガスイッチ 10 反射鏡 13 板ばね部材 16 永久磁石片 17 コイル 21 二値化回路 22 マイクロコンピュータ 23 外部メモリ 24 レーザダイオード駆動制御部 25 ミラー駆動部 26 ミラー走査制御部 30 走査ミラー装置 31 ポリゴンミラー 32 モータ 33 ミラー検出器 26A ミラー走査制御部 40 電源供給部 41 切替えスイッチ 43 電流設定部 26B ミラー走査制御部 45 電源供給部 46 周期設定部 47 切替えスイッチ 50 距離検出回路 55 バンドパスフィルタ(BPF) 6A 走査ミラー装置 70 受光部 70L 左受光部 70M 中央受光部 70R 右受光部 DL 受光素子 DM 受光素子 DR 受光素子 SWL スイッチング素子 SWM スイッチング素子 SWR スイッチング素子 81 永久磁石片 L1 コイル L2 コイル 90 永久磁石片 94 規制部材 L11 コイル L12 コイル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーコードを読み取るためにバーコードを
    走査するためのバーコードスキャナであって、 バーコードを走査するための走査ビーム光を発生する走
    査ビーム発生手段と、 走査ビーム発生手段が発生するビーム光の振り幅を可変
    制御するための振り幅制御手段とを含むバーコードスキ
    ャナ。
  2. 【請求項2】上記走査ビーム発生手段は、ビーム光を発
    生するためのビーム発生手段と、往復角変位するビーム
    反射面で上記ビーム発生手段からのビーム光を反射する
    ことによってビーム光を走査する走査ミラー手段とを含
    み、 上記振り幅制御手段は、上記ビーム反射面の往復角変位
    の角度範囲を制御するものであることを特徴とする請求
    項1記載のバーコードスキャナ。
  3. 【請求項3】上記走査ミラー手段は、上記ビーム発生手
    段からのビーム光を反射するためのビーム反射面を有す
    る回動自在な反射鏡と、この反射鏡を回動させるための
    電磁石式駆動手段と、この電磁石式駆動手段にパルス駆
    動電流を印加する駆動回路手段とを含み、 上記振り幅制御手段は、上記駆動回路手段が発生するパ
    ルス駆動電流の大きさを可変制御することによってビー
    ム光の振り幅を制御するものであることを特徴とする請
    求項2記載のバーコードスキャナ。
  4. 【請求項4】上記走査ミラー手段は、上記ビーム発生手
    段からのビーム光を反射するためのビーム反射面を有す
    る回動自在な反射鏡と、この反射鏡を回動させるための
    電磁石式駆動手段と、この電磁石式駆動手段にパルス駆
    動電流を印加する駆動回路手段とを含み、 上記振り幅制御手段は、上記駆動回路手段が発生するパ
    ルス駆動電流の周期を可変制御することによってビーム
    光の振り幅を制御するものであることを特徴とする請求
    項2記載のバーコードスキャナ。
  5. 【請求項5】上記走査ビーム発生手段は、ビーム光を発
    生するためのビーム発生手段と、このビーム光発生手段
    から発生されたビーム光を所定角度範囲内で走査するた
    めの走査手段とを含み、 上記振り幅制御手段は、上記ビーム光発生手段のビーム
    光発生時間を制御するものであることを特徴とする請求
    項1記載のバーコードスキャナ。
  6. 【請求項6】バーコードの両端位置を検出するためのバ
    ーコード端検出手段をさらに含み、 上記振り幅制御手段は、上記バーコード端検出手段によ
    る検出結果に基づいて、ビーム光の振り幅を、1つのバ
    ーコードの全幅を走査するのに必要かつ充分な振り幅に
    制御するものであることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載のバーコードスキャナ。
  7. 【請求項7】振り幅を入力するための振り幅入力手段を
    さらに含み、 上記振り幅制御手段は、上記振り幅入力手段からの入力
    に対応した振り幅でビーム光が振られるように上記走査
    ビーム発生手段を制御するものであることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれかに記載のバーコードスキャ
    ナ。
  8. 【請求項8】バーコードが形成された記号面からの光を
    受光し、受光した光に対応した出力信号を出力する受光
    手段と、 この受光手段の出力信号に基づいてバーコードの認識処
    理を行う認識処理手段と、 当該バーコードスキャナからバーコードまでの距離を検
    出するための距離検出手段と、 この距離検出手段の検出結果に応じて、所定距離以上離
    れたバーコードに対する認識処理を禁止する手段とをさ
    らに含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    に記載のバーコードスキャナ。
  9. 【請求項9】バーコードが形成された記号面からの光を
    受光し、受光した光に対応した出力信号を出力する受光
    手段と、 この受光手段の出力信号に基づいてバーコードの認識処
    理を行う認識処理手段と、 受光手段の出力信号の周波数を検出するための周波数検
    出手段と、 この周波数検出手段の検出結果に応じて、所定の周波数
    以上の信号に相当するバーコードの認識処理を禁止する
    手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれかに記載のバーコードスキャナ。
  10. 【請求項10】上記走査ビーム発生手段が発生する走査
    ビーム光の最大振り幅の範囲内の異なる範囲に対する指
    向性を有する複数の受光部を有する受光手段と、 上記振り幅制御手段の制御によってビーム光の振り幅が
    制限されたときには、その制限された振り幅に対応する
    受光部の出力信号のみを認識処理対象の信号として選択
    する出力選択手段とをさらに含むことを特徴とする請求
    項1ないし9のいずれかに記載のバーコードスキャナ。
  11. 【請求項11】上記走査ビーム発生手段が発生する走査
    ビーム光の最大振り幅の範囲内の異なる範囲に対する指
    向性を有する複数の受光部を有する受光手段と、 上記振り幅制御手段の制御によってビーム光の振り幅が
    制限されたときには、その制限された振り幅に対応する
    受光部の出力信号のみを認識処理対象の信号として選択
    する出力選択手段とをさらに含むことを特徴とする請求
    項1ないし9のいずれかに記載のバーコードスキャナ。
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