JPH1039765A - 屋内掲示板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示内容や表示価格等の変更が簡単で、しか
も連接の容易な屋内掲示板を提供することにある。 【解決手段】 照明灯１６を内部に備えた枠体１０と、
その開口側に蝶番７を介して取付ける表示扉２、表示扉
２に嵌挿する表面板３、表面板３の裏側に配置する仕切
桟５、仕切桟５に交換可能に嵌挿する文字や数字等の表
示パネル４から構成され、仕切桟５の少なくとも一つ
に、上向溝６ａと下向溝６ｂを設けた横桟５１を用い、
上下向溝に表示パネル４をやりくり嵌合するものであ
る。屋内掲示板はスペーサー８を介して左右方向に連続
することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

【発明の属する技術分野】この発明は、主に商品の販売
方法や販売価格を交換可能に表示する屋内掲示板に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】屋内掲示板の多くは、枠体の片側、又は
両側に透明アクリル板、又は半透明アクリル板を取付
け、該アクリル板の表面に店名や商品名、或いは販売方
法や販売価格等を表示するもので、絵文字の表示手段と
して、塗料や顔料等を用いて直接描くか、色板より絵文
字片を切り取り、該色板片の貼着にて表示していた。ま
た掲示板の効果を高めるため、枠体の内部に蛍光燈や電
球等を取付け、夜間でも宣伝広告を発揮し得るようにさ
れている。（例えば実開昭49-88695号公報、実公昭59-4
3589号公報）

【０００３】屋内掲示板の表示変更手段として、直接描
いた絵文字の一部をシンナー等で消し、記載事項を新た
に書き替える手段と、貼着した色板片の一部を剥ぎ取
り、新たな色板片を貼着し、記載事項を貼換える手段が
知られている。近年、掲示板を箱体と、箱体の開口側に
透明板をスライド自在に嵌挿するか、透明板を嵌挿した
扉体を開閉揺動自在に軸支し、箱体内に表示板や表示紙
を展示し、これを透明板より透視するものも知られてい
る。（例えば実公昭60-6868 号公報）

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】アクリル板に直接絵文
字を描く掲示板にあっては、表示変更の度に新しいアク
リル板を購入し、該アクリル板に新しい表示を書かなけ
ればならないので、その書き換えに多くの労力と時間を
要すると共に、書き換え費用も高つく問題点があった。
アクリル板に色板片を貼着して絵文字を表示する掲示板
にあっては、新しいアクリル板と色板片を購入し、新し
い掲示板を作成しなければならないので、更に労力と費
用を要する問題点があった。

【０００５】箱体内に表示板や表示紙を展示する掲示板
にあっては、表示板や表示紙をそっくり交換しなければ
ならないので、無駄が多い問題点があると共に、表示面
に向けて照明されていたため、照明によって表示絵文字
が減退する問題点もあった。そこでこの発明は、従来技
術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、表示内容や表示価格等の
変更が簡単で、しかも連接の容易な屋内掲示板を提供す
ることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の屋内掲示板は、照明灯を内部に備えた枠体
と、その開口側に蝶番を介して取付ける表示扉、表示扉
に嵌挿する表面板、表面板の裏側に配置する仕切桟、仕
切桟に嵌挿する文字や数字等の表示パネルから構成さ
れ、仕切桟を構成する横桟に上向溝と、上向溝より深溝
の下向溝を設け、上下向溝に表示パネルをやりくり嵌合
するものである。屋内掲示板の側方にスペーサーを介し
て別個屋内掲示板を隣接し、複数の屋内掲示板を左右方
向に連続することも可能である。

【０００７】

【発明の実施の形態】先ず本発明による屋内掲示板の第
１実施形態を図１乃至図４に基づき説明すれば、屋内掲
示板１は矩形状を成す枠体１０と、該枠体１０の開口側
に蝶番７で開閉揺動可能に取付ける表示扉２、表示扉２
の内部に嵌挿する表面板３、表面板３の裏側に配置する
仕切桟５、仕切桟５に交換可能に嵌挿する文字や数字等
の表示パネル４（以下、パネル４と省略する）、枠体１
０の内部に取付ける照明灯１６から構成するものであ
る。

【０００８】枠体１０は図４（Ａ）（Ｂ）と図８（Ａ）
の如く、上部材１１と下部材１２、及び左右縦部材１
３，１４より構成するもので、枠体１０の内周側に後側
片１ａと連結溝１ｃを設け、連結溝１ｃを利用して枠体
１０を組立て、後側片１ａに背面板１５を取付けるか、
図４（Ｃ）（Ｄ）と図８（Ｂ）の如く後側片１ａの代わ
りに内向溝１ｂを設け、該内向溝１ｂに背面板１５を嵌
挿し、枠体１０の内部に電球や蛍光灯等の照明灯１６を
取付けるものである。背面板１５の取付けや嵌挿を省略
することも可能である。

【０００９】表示扉２は図５と図６の如く、上下額材２
１，２２と左右竪額材２３，２４より構成する額枠２０
に、表面板３の嵌挿溝９と、パネル４を嵌挿する凹溝１
９を平行に設けるもので、額枠２０を枠体１０の輪郭と
同じ大きさの矩形状に構成するもので、各額材２１，２
２，２３，２４の外周部に図８（Ｃ）の如く連結溝２５
を形成し、該連結溝２５を利用して額枠２０を組立てる
ことも可能である。この表示扉２を枠体１０に取付ける
場合、図３の如く竪額材２３に蝶番７の翼板７ｂを取付
け、蝶番７の翼板７ａを枠体縦部材１３に取付ける。

【００１０】表面板３には透明表面板３ａと有色表面板
３ｂを用いるもので、透明表面板３ａとしてガラス板や
アクリル系の合成樹脂板を用い、有色表面板３ｂとして
合成樹脂板や合板、或いは金属板を用いる。図１１の透
明表面板３ａに有色シート３０を貼着し、該シート３０
に恒久文字や記号等を表示すると共に、変更頻度の高い
数字位置に切欠部３１，３２を形成するものである。

【００１１】パネル４は硬質プラスチックや金属板より
形成した板体の一面に文字や数字を表示するもので、こ
れらを説明の都合上、図７の如く文字パネル４ａと数字
パネル４ｂ、記号パネル４ｃに区分する。文字パネル４
ａには変更の少ない例えば車名やメーカー名、または販
売店名等を表示する。数字パネル４ｂは同じ大きさに形
成し、数字を１文字づつ表示するか、横長の数字パネル
４ｂに「０」を２桁、又は３桁連続表示する。

【００１２】表面板３の裏側に配置する仕切桟５は、図
５と図６の如く額枠２０の内部に直接横桟５１と竪桟５
２を取付けるか、図１０の如く横桟５１と竪桟５２にて
仕切桟５を組立て、該仕切桟５を額枠２０の内部に嵌込
む。また図９の如く額枠２０の内部に竪桟５２を取付
け、竪桟５２と額枠竪額材２３，２４の間に、及び竪桟
５２と隣接竪桟５２' の間に昇降式横桟５３を複数嵌挿
することも可能であるし、図１２の如く有色シート３０
を貼着する透明表面板３ａにあっては、シート切欠部３
１，３２の裏側に仕切桟５を取付けることも可能であ
る。

【００１３】仕切桟５を構成する横桟５１は上向溝６ａ
と、上向溝６ａより浅溝の下向溝６ｂを上下対称に設
け、略Ｈ型断面を成し、竪桟５２は左右に縦溝６ｃ，６
ｄを対称に設け、略工型断面を成す。横桟５１の上下向
溝６ａ，６ｂと竪桟５２の縦溝６ｃ，６ｄを、額枠２０
の凹溝幅Ｓと同じに形成することが望ましい。横桟５１
の取付間隔ｔはパネル４の板高さに合わせ、竪桟５２の
取付間隔ｈはパネル４の板幅に合わせる。

【００１４】昇降式横桟５３は、垂直片５ａの中央部
に、横桟５１の長手方向に平行する突条部５ｂを設け、
横向きにＴ字型を成すもので、額枠竪額材２３，２４の
凹溝１９と竪桟５２の縦溝６ｃ，６ｄに挿入し得る厚さ
に形成される。表面板３の裏側に取付ける仕切桟５は、
シート切欠部３１の上部に上横桟５４を、切欠部３２の
下部に下横桟５５を取付け、更に上位切欠部３１と下位
切欠部３２の間に、前記横桟５１を取付ける。

【００１５】次で本発明による屋内掲示板の第２実施形
態を図１と図２に基づいて説明すれば、屋内掲示板１の
一側にスペーサー８を外接し、そのスペーサー８を介し
て別の屋内掲示板１' を順次隣接するものである。スペ
ーサー８は木材や合成樹脂材、或いは金属材より形成
し、枠体幅Ｈより小さく切断し、枠体１０の後端に揃え
て介在し、表示扉２の開閉揺動を自在にするもので、枠
体１０の側面に着接、又はビス止めすることも可能であ
る。

【００１６】本発明による屋内掲示板は上記構造である
から、枠体１０の背面を図１３の如く壁面Ｗに向けて取
付けるものであるが、図１４の如く支柱ｐを適宜間隔に
直立し、該支柱ｐを利用して取付けたり、図１５の如く
天井より吊束Ｒを適宜間隔で垂下し、該吊束Ｒを利用し
て取付けることも可能である。更に図１６の如く複数の
屋内掲示板１，１' を縦横に取付けたり、図１７の如く
横断面が正方形や矩形状を成す柱Ｐの少なくとも一面に
取付けることも可能である。

【００１７】パネル４の交換手段として、先ず枠体１０
より表示扉２を開放し、表示扉２の裏側に設けた仕切桟
５を露出し、仕切桟５の上向溝６ａと下向溝６ｂに沿っ
てパネル４をスライドするか、仕切桟５に嵌挿するパネ
ル４の裏側に吸盤を吸着し、パネル４をやり繰りして離
脱した後、新たなパネル４を相対する上向溝６ａと下向
溝６ｂの一端よりスライドして差し込み、或いは新たな
パネル４を相対する上向溝６ａと下向溝６ｂにやり繰り
嵌合する。

【００１８】パネル４を数組用意しておき、それらの組
合せにより例えば自動車の型式、初年度登録年月日、車
検有効期限、走行距離、価格等を表示する。昇降式横桟
５３を用いる仕切桟５において文字パネル４ａを嵌挿す
る場合、下から順番に「ボディワックス掛け」、「１２
月定期点検」、「追加整備料」、［法定費用」、「基本
料金」等と嵌挿する。数字パネル４ｂを一列に嵌挿する
場合、例えば「２」「，」「０００」と嵌挿するか、
「２」「，」「０」「０」「０」と嵌挿する。

【００１９】

【実施例】枠体１０を構成する各部材１１，１２，１
３，１４と、額枠２０を構成する各額材２１，２２，２
３，２４、及び仕切桟５を構成する横桟５１，５３，５
４，５５と竪桟５２は、夫々アルミ合金より押出し成形
するもので、その内、各部材１１，１２，１３，１４を
同じ断面形状と成し、各額材２１，２２，２３，２４も
同じ断面形状と成すことが望ましい。表示扉２に、表示
扉２の閉鎖時に枠体１０と係止する止金具（図示せず）
を取付け、止金具にて表示扉２を開放不能にすることが
望ましい。

【００２０】

【発明の効果】本発明による屋内掲示板は上記のとおり
であるから、次に記載する効果を奏する。枠体の開口側
に表示扉を開閉可能に取付け、該表示扉に表面板を嵌挿
すると共に、表面板の裏側に仕切桟を設け、仕切桟に表
示パネルを嵌挿して表示するものであるから、表示内容
に変更を生じても、変更箇所のパネルのみを交換すれば
よい。しかもその交換は差込み嵌合うやスライド嵌合、
又はやりくり嵌合にて成し得るから、変更作業も実に簡
単容易である。

【００２１】屋内掲示板の側方にスペーサーを介在する
だけで、複数の屋内掲示板を左右方向に連接し得るた
め、同様の屋内掲示板を用いて多くの表示ができる。し
かも屋内掲示板を連接する際、スペーサーを介在して連
接するため、表示扉を支障なく開閉し得る。屋内掲示板
の構成が共通するので、体裁が良く、安価に提供し得る
ばかりか、重ねて保管したり輸送し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による屋内掲示板の構造例を示す斜視図
である。

【図２】（Ａ）（Ｂ）屋内掲示板の使用例を示す正面図
と平面図である。

【図３】屋内掲示板の平面図である。

【図４】（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）（Ｄ）枠体の構造例を示す
横断面図である。

【図５】（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）表示扉の構造例を示す縦断
面図である。

【図６】（Ａ）（Ｂ）その横断面図である。

【図７】（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）パネルの形状例を示す正面
図である。

【図８】（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）枠体と額枠の構造例を示す
縦断面図である。

【図９】（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）パネルの嵌挿例を示す縦断
面図である。

【図１０】仕切桟の構造例を示す斜視図である。

【図１１】表面板の斜視図である。

【図１２】（Ａ）（Ｂ）パネルの嵌挿例を示す斜視図で
ある。

【図１３】（Ａ）（Ｂ）屋内掲示板の使用例を示す斜視
図である。

【図１４】屋内掲示板の支持例を示す斜視図である。

【図１５】屋内掲示板の吊下げ例を示す斜視図である。

【図１６】屋内掲示板の使用例を示す正面図である。

【図１７】屋内掲示板の使用例を示す正面図である。

【符号の説明】

１，１' 屋内掲示板 １０，１０' 枠体、１１ 上部材、１２ 下部材、１
３，１４ 縦部材 １５ 背面板、１６ 照明灯 ２ 表示扉 ２０ 額枠、２１ 上額材、２２ 下額材、２３，２４
竪額材 ３，３ａ，３ｂ 表面板 ４，４ａ，４ｂ，４ｃ 表示パネル ５ 仕切桟、５１，５３，５４，５５ 横桟、５２ 竪
桟 ６ａ 上向溝、６ｂ 下向溝、６ｃ，６ｄ 縦溝 ７ 蝶番 ８ スペーサー ９ 嵌挿溝、１９ 凹溝 ３０ シート、３１，３２ 切欠部 Ｗ 壁面、Ｐ 柱、ｐ 支柱、Ｒ 吊束 Ｈ 枠体幅、ｈ 竪桟の取付間隔、ｔ 横桟の取付間
隔、Ｓ 凹溝幅

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 枠体（１０）と、枠体（１０）の開口側
   に蝶番（７）を介して取付ける表示扉（２）、表示扉
   （２）に嵌挿する表面板（３）、表面板（３）の裏側に
   配置する仕切桟（５）、仕切桟（５）に交換可能に嵌挿
   する文字や数字等の表示パネル（４）から構成する屋内
   掲示板。
2. 【請求項２】 枠体（１０）が矩形状を成し、その内部
   に照明灯（１６）を取付け、仕切桟（５）に少なくとも
   上向溝（６ａ）と下向溝（６ｂ）を設けた横桟（５１）
   を用い、上向溝（６ａ）と下向溝（６ｂ）との間に表示
   パネル（４）をやりくり嵌合する請求項１記載の屋内掲
   示板。
3. 【請求項３】 複数の枠体（１０，１０')をスペーサー
   （８）を介して左右方向に連続する屋内掲示板。