JPH1039144A - 導光板 - Google Patents

導光板

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JPH1039144A
JPH1039144A JP8193646A JP19364696A JPH1039144A JP H1039144 A JPH1039144 A JP H1039144A JP 8193646 A JP8193646 A JP 8193646A JP 19364696 A JP19364696 A JP 19364696A JP H1039144 A JPH1039144 A JP H1039144A
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JP
Japan
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projection
light
guide plate
light guide
incident surface
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Application number
JP8193646A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Saito
真一郎 斉藤
Norio Nakamura
則夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Konica Minolta Inc filed Critical Toshiba Corp
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Priority to TW085109283A priority patent/TW331593B/zh
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Priority to US08/691,807 priority patent/US5779337A/en
Publication of JPH1039144A publication Critical patent/JPH1039144A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量生産可能で、輝度ムラの少ない導光板を
提供することにある。 【解決手段】 一本の管状光源が入射面に隣接配置さ
れ、内部を導光してきた光を外部に出射する機能を有す
る突起が発光面上に多数形成された導光板において、有
効発光領域での前記突起の単位面積当たりに占める比率
である投影面積率の平均値をA、前記有効発光領域の入
射面と垂直方向の長さをLmmとすると、 0.11<A<0.15 ただし、220<L<270であるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導光板、特に発光
面に突起が複数形成された導光板に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子などを後方から照明する面
光源としてのバックライトには、低消費電力や、輝度ム
ラの少ない方が好ましく、数多くの提案がなされてい
る。
【0003】従来のバックライトには、印刷ドットのな
された導光板や、ブラスト処理された粗面導光板といっ
た拡散導光板(光の拡散作用を利用する導光板)が通常使
用されている。
【0004】次に、図15を用いて従来のバックライト
の構成を説明する。図において、1は管状光源、2は管
状光源1から発せられた光を図面右方向に反射する反射
板、3は管状光源1からの光が内部を進む導光板であ
る。
【0005】導光板3において、被照射物に対向する面
を発光面4、発光面4と反対側の面を反射面5、管状光
源1の光が入射する面を入射面6と規定する。発光面4
の上には拡散シート7が、反射面5の下には反射シート
8が配置されている。
【0006】そして、拡散シート7上には、集光シート
9を介して被照射物としての液晶表示素子10が配置さ
れている。次に、上記構成の動作を説明する。管状光源
1から発せられた光は導光板3の入射面6から導光板3
内部に入っていく。ここで、導光板3に何の工夫もなさ
れてない場合には、導光板3内に入った光の殆どは、発
光面4もしくは反射面5から外部へ出ない。そのため、
発光面4もしくは反射面5に、光を導光板3外部に導く
機能を設けている。
【0007】導光板3の発光面4を透過した光は、発光
面4に対して斜めに出射し、拡散シート7で拡散作用を
受け、その上に配置されている集光シート9で導光板3
に対して略垂直方向(正面方向)に集光され、液晶表示素
子10を照射する。
【0008】ここで、導光板内部を進んできた光を外部
に導く機能の従来例を説明する。 (1) 印刷ドットの拡散導光板の場合 導光板3の反射面5に印刷ドットが設けられている。導
光板3内を進んできた光がこの印刷ドットに当たると乱
反射作用を受ける。一部の光は導光板3の反射面5から
下部へ出た後、反射シート8で反射して液晶表示素子1
0方向へ進む。また残りの一部の光は印刷ドットで発光
面4方向に乱反射され、更にその中の一部が発光面4か
ら導光板3の外部に出ていく。即ち、この印刷ドットが
疑似光源のような作用を持つ。
【0009】この時、液晶表示素子10を均一に照明す
るように、導光板3の中を進んでくる光量が管状光源1
から離れる程減少するのを見越して、管状光源1に近い
場所では印刷ドットを粗に、管状光源1から遠い場所で
は印刷ドットを密にしている。即ち、管状光源1からの
距離に応じて、印刷ドットの印刷密度を粗から密に変化
させている。
【0010】しかしながら、印刷ドット部分では光の吸
収もあり、光の利用効率が悪く、バックライトの消費電
力が多いという問題点がある。これら印刷ドット導光板
に代わって、光学導光板(導光板の中の光を外部に導く
方法を、光学的に制御した導光板)も提案されている。
この光学導光板は光の吸収ロスを印刷ドットの導光板よ
りも少なくすることが出来る。
【0011】(2) 実開平6-16902号公報に記載された導
光板 図16に実開平6-16902号公報に記載された導光板の要
部を示す。図において、導光板15の発光面16上に、
入射面に垂直な方向の断面形状が三つの突起斜面17
a、17b、17cを有する突起17が形成されてい
る。そして、この突起17は光源から離れるに従って次
第にピッチが小さくなるように形成されている。この突
起17に入射した光は、突起形状の特性上、発光面16
に対して略垂直な角度をもって導光板15の外部に出て
いく。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図16に示す
導光板は次のような問題点がある。突起17は、発光面
を垂直方向から観察した場合に、突起斜面17cはアン
ダーカット部となっている。従って、導光板15を金型
を用いた成形法で製造する場合、図面に対して垂直方向
へ移動するスライド金型が必要となり、大量生産に適し
ていない。
【0013】また、これら突起17を機械加工(旋盤な
ど)によって加工する方法もあるが、加工時間を考える
と現実的でない。更に、突起17のピッチを光源から離
れるに従って単純に小さくしただけでは、輝度ムラが発
生してしまう。
【0014】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、大量生産可能で、輝度ムラの少ない
導光板を提供することにある。
【0015】
【問題を解決するための手段】上記課題は、次のような
導光板によって解決される。 (1) 第1の発明 一本の管状光源が入射面に隣接配置され、内部を導光し
てきた光を外部に出射する機能を有する突起が発光面上
に多数形成された導光板において、有効発光領域での前
記突起の単位面積当たりに占める比率である投影面積率
の平均値をA、前記有効発光領域の入射面と垂直方向の
長さをLmmとすると、 0.11<A<0.15 ただし、220<L<270であることを特徴とする導光板で
ある。
【0016】投影面積率の平均値Aを0.11<A<0.15とし
たことにより、有効発光領域での輝度ムラや輝度低下が
無くなる。A≦0.11の場合は、有効発光領域内に設けら
れ、外部に光を出射する突起の絶対量が少なくなり、有
効発光領域での輝度低下が発生する。
【0017】また、A≧0.15の場合は、有効発光領域で
の突起が多くなり、主に入射面遠で光量不足となる領域
が発生し、輝度ムラが発生する。 (2) 第2の発明 第1の発明において、前記有効発光領域中心を通り、入
射面に垂直な直線上で発光開始位置からの距離をxmm、
距離xmmから一番近い突起の立ち上がり位置を始点と
し、該始点から反入射面方向に1mm離れた位置を仮終点
とし、該仮終点が突起にかからない場合は、終点は前記
仮終点より反入射面方向の1個目の突起の立ち上がり位
置、また、前記仮終点が突起のかかる場合は、終点はか
かった突起の立ち上がり位置とし、前記始点と前記終点
との間にある突起の底辺の占めるパーセンテージをそれ
ぞれ形成率(Rx)とすると、任意の位置xで S(x)-3<Rx<S(x)+3 ただし S(x)= ef(x) f(x)= 0.00005(x-11)2+1.1 を満足することを特徴とする導光板である。
【0018】突起の形成率Rxを S(x)-3<Rx<S(x)+3 とし
たことにより、輝度低下,輝度ムラが無くなる。Rx≦S
(x)-3の場合は、輝度低下が、また、Rx≧S(x)+3の場合
は、輝度ムラが発生する。
【0019】(3) 第3の発明 第1の発明または第2の発明の突起は、アンダーカット
のないプリズム形状であり、3.0>(プリズム底辺長さ)/
(プリズム突起高さ)>1.0 であることを特徴とする導光
板である。
【0020】アンダーカットの無い形状とすることで、
導光板を金型成形法を用いて製造する場合に、スライド
金型が不要となり、成形が容易となる。また、突起をプ
リズム形状としたことで、突起に入射した光を効率よく
導光板外部に出すことができる。
【0021】更に、3.0>(プリズム底辺長さ)/(プリズム
突起高さ)>1.0としたことにより、高輝度で導光板の成
形も容易となる。即ち、(プリズム底辺長さ)/(プリズム
突起高さ)≧3.0ならば、プリズムの高さが低くなり、輝
度が低下する。逆に、(プリズム底辺長さ)/(プリズム突
起高さ)≦1.0ならば、プリズムの高さが高くなり、金型
の離型が困難となり、成形しにくくなる。
【0022】(4) 第4の発明 第1乃至第3いずれかの発明において、前記突起の単位
面積当たりに占める比率である投影面積率が、入射面と
平行な方向で、入射面の中央部より端部側の方が大きく
なるように変化する導光板である。
【0023】一般に、管状光源は、両端に非発光部があ
るので、中央部に比べて両側部が暗くなる発光特性を有
している。本発明の導光板では、突起の投影面積率が、
入射面と平行な方向で、入射面の中央部より端部側の方
が大きくなるように変化させたことにより、入射面と平
行な方向において略均一な光量が出射し、入射面と平行
な方向の輝度ムラが無くなる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態例の導
光板を用いたバックライト装置の断面構成図、図2は図
1における拡散シート27、集光シート29A、29
B、液晶表示素子30を取り除いた上面図である。
【0025】図において、21は管状光源、22は管状
光源21の光を図面右方向に反射する反射板、23は管
状光源21からの光が内部を進む導光板である。更に、
導光板23の液晶表示素子30と対向する面を発光面2
4、発光面と対向する面を反射面25、管状光源21の
光が入射する面を入射面26と規定すると、発光面24
の上には拡散シート27が、反射面25の下には反射シ
ート28が配置されている。
【0026】また、拡散シート27の上には、集光シー
ト29A・集光シート29Bを介して液晶表示素子30
が配置されている。そして、導光板23の発光面24に
は、導光板23の入射面26と略平行に突起31が間隔
を隔てて多数形成されている。突起31の入射面26に
垂直な断面形状は、プリズム形状をなしている。
【0027】また、図2において、点線で囲んだ領域は
有効発光領域35であり、上部に液晶表示素子30の液
晶画素が存在する領域である。尚、本実施の形態例での
導光板23の有効発光領域35の長辺寸法が248mm、短
辺寸法が186mmであり、入射面26の高さ3mm、反入射面
の高さ1mmのくさび形状である。有効発光領域35の短
辺と平行に一本の管状光源21が配置される。
【0028】導光板23は金型を用いた樹脂成形法で製
造され、金型内に樹脂を流し込むゲートGを導光板23
の入射面に近い側面に設けた。ここで、有効発光領域3
5の中心を通り、入射面26に垂直な直線(X軸)上での
突起31の形成率(Rx)を考える。
【0029】図3(a)に示すように、発光開始位置(O)か
らの距離x(mm)離れた点をx、点xmmから一番近い突起3
1の立ち上がり位置を始点(S)とし、始点(S)から1mm離
れた位置を仮終点(KE)とし、仮終点(KE)が突起31にか
からない場合は始点(S)と仮終点(KS)との間にある突起
31の底辺の占めるパーセンテージを形成率(Rx)とす
る。
【0030】即ち、図3(a)では、始点と終点との間に
は三つの突起が存在するので、 Rx= {(L1+L2+L3)/(始点(S)と終点(E)との距離)}×100 また、図3(b)に示すように、仮終点(KE)が突起31に
かかる場合は、かかった突起31の立ち上がり位置を終
点(E)とし、始点(S)と終点(E)との間にある突起31の
底辺の占めるパーセンテージを形成率(Rx)とする。
【0031】即ち、図3(b)では、始点と終点との間に
は三つの突起が存在するので、 Rx= {(L1+L2+L3)/(始点(S)と終点(E)との距離)}×100 更に、本実施の形態例では、Y軸をX軸の原点(O)を通
り、X軸と直交する軸と規定する。
【0032】尚、Lnは、有効発光領域35の中心を通
り、入射面26に垂直な直線上での突起31の底面の長
さ、始点(S)と終点(E)との間にn個の突起が存在する場
合、形成率(Rx)は、
【0033】
【数1】
【0034】で定義される。そして、任意の位置xで S(x)-3<Rx<S(x)+3 ただし S(x)= ef(x) f(x)= 0.00005(x-11)2+1.1 を満足するように、導光板23上に突起31を形成し
た。
【0035】次に、図4に突起31の拡大図を示す。突
起31のプリズム頂角θは65°、光源側突起斜面31a
と発光面24とのなす角θ1(光源側突起傾斜角度)を153
°、反光源側突起斜面31b(管状光源に遠い斜面)と発
光面24とのなす角θ2(反光源側突起傾斜角度)を92°
とした。
【0036】また、一本ごとの突起31に着目すると突
起31の高さは、有効発光領域35の短辺方向において
直線Y=0と線対称であり、かつ管状光源21の長手方向
(Y軸方向)で突起31の高さが変化している。
【0037】図5は本実施の形態例の導光板23に形成
した突起31のうち、代表的な三本の突起31(管状光
源21に近い場所の突起,真ん中付近の突起,管状光源2
1から離れた場所の突起)の高さの設計値を表したもの
である。突起No.は、入射面26側からカウントした突
起の番号である。
【0038】また突起31のピッチを図6に示すよう
に、隣り合う突起31の頂点の間隔(P)とすると、図7
が突起31のピッチの設計値である。最大ピッチは突起
No.1と突起No.2とのピッチである0.200mmである。突起
31のピッチは管状光源21から離れるに従って、ほぼ
単調に減少している。また、突起31の直線Y=0上での
最大高さは15.0μmとした。
【0039】更に、輝度ムラが発生しないように、単位
面積あたりの投影面積率を管状光源21から離れるほど
増加させた。尚、図8に本実施例の突起31のある地点
での単位面積(1mm2)での投影面積率を示す。図8におい
て、Y=±35は直線Y=0から35mm離れた直線を表す。この
図に示すように、入射面26からの距離が同じでも、管
状光源の周辺部方向に行くほど、投影面積率を増加させ
た。
【0040】更に、突起31の投影面積率を入射面26
と平行な方向で、変化の割合を変化させた。即ち、管状
光源21に近い場所では、管状光源21の両端の非発光
部分を考慮して、投影面積率の変化の割合を大きく設定
し、真ん中付近では変化の割合を小さく設定し、管状光
源21から離れた場所(即ち、ゲートGから離れた場所)
では、導光板23の成形時に、突起31の先端まで樹脂
が入りにくいのを見越して変化の割合を大きく設定し
た。
【0041】更に、有効発光領域の入射面と垂直方向の
長さをL(mm)とすると、投影面積率の平均値を(A)とする
と、 0.11<A<0.15 ただし、220<L<270を満足するようにした。
【0042】上記構成によれば、 (1) 投影面積率の平均値Aを0.11<A<0.15(ただし、220
<L<270)としたことにより、有効発光領域での輝度ム
ラや輝度低下が無くなる。
【0043】A≦0.11の場合は、有効発光領域内に設け
られ、外部に光を出射する突起の絶対量が少なくなり、
有効発光領域での輝度低下が発生する。また、A≧0.15
の場合は、有効発光領域での突起が多くなり、主に入射
面遠で光量不足となる領域が発生し、輝度ムラが発生す
る。
【0044】(2) 突起31の形成率Rxを S(x)-3<Rx<S(x)+3 ただし S(x)= ef(x) f(x)= 0.00005(x-11)2+1.1 としたことにより、輝度低下,輝度ムラの発生が無くな
る。
【0045】また、Rx≦S(x)-3の場合は、輝度低下が、
また、S(x)+3≦Rxの場合は、輝度ムラが発生する。 (3) 突起31をプリズム形状としたことで、突起に入射
した光を効率よく導光板外部に出すことができる。
【0046】突起31をアンダーカットの無い形状とす
ることで、導光板を金型成形法を用いて製造する場合
に、スライド金型が不要となり、成形が容易となる。更
に、3.0>(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起高さ)>1.0
としたことにより、高輝度で導光板の成形も容易とな
る。
【0047】即ち、(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起
高さ)≧3.0ならば、プリズムの高さが低くなり、輝度が
低下する。逆に、(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起高
さ)≦1.0ならば、プリズムの高さが高くなり、金型の離
型が困難となり、成形しづらくなる。
【0048】(4) 一般に、管状光源の両端には非発光部
があるので、中央部に比べて両側部が暗くなる発光特性
を有している。本実施の形態例の導光板23の突起31
の単位面積当たりに占める比率である投影面積率を、入
射面26と平行な方向で、入射面26の中央部より端部
側の方が大きくなるように変化させたことにより、入射
面26と平行な方向において略均一な光量が出射し、入
射面26と平行な方向の輝度ムラが無くなる。
【0049】尚、本発明は上記実施の形態例に限定され
ない。導光板23の上に拡散シート27と2枚の集光シ
ート29A、29Bを配置したが、これらシートの枚
数、銘柄、使用有無はバックライトの仕様に合わせ適宜
設定できる。
【0050】更に、上記実施の形態例では、突起31は
導光板23の入射面26と略平行に間隔を隔てて多数形
成したが、これに限定するものではない。突起31は導
光板23の入射面26に平行でなくてもかまわない。ま
た、各突起31は直線状でなく、ドット状であってもよ
い。
【0051】
【実施例】本願発明者は、本発明の導光板の効果を確認
するために、本発明の導光板23と、比較導光板23′
とを図1に示す構成のバックライトに用い、本発明の効
果を確認した。
【0052】(1) 導光板23 外形寸法は、管状光源21と平行な長さが188mm、垂直
な長さが249mm、入射面26の高さ3mm、反入射面の高さ
1mmのくさび形状である。有効発光領域35は長辺方向
が248mm、短辺方向が186mmである。素材は光学プラスチ
ックであるアクリル(住友化学工業(株)「スミペックスM
G5R」)を選択し、射出成形により成形した。
【0053】この導光板23の金型は、鏡面加工した金
型ブランクに、NC旋盤加工機を使って溝を加工する。溝
を切るバイトの移動座標(X-Y座標)及びその座標位置で
の切り込み量(Z座標)の制御は、サブミクロンオーダー
で制御した。
【0054】そして、有効発光領域35の中心を通り、
入射面26に垂直な直線(X軸)上で、発光開始位置(O)か
らの距離x(mm)離れた点xにおいて、導光板23上の突起
31の形成率を図9におけるプロット(◇)で示す曲線、
即ち、任意の位置xで S(x)-3<Rx<S(x)+3 ただし S(x)= ef(x) f(x)= 0.00005(x-11)2+1.1 を満足するよう設定した。
【0055】また、突起31の発光面24の直線Y=0上
の単位面積当たりに占める突起31のパーセンテージで
ある投影面積率を図10におけるプロット(□)で示す。
なお、本実施例の突起の31の設計値を図5、図7、図
8に示す。実際には、有効発光領域35の長辺方向248m
mで2088本の突起31を形成した。
【0056】更に、有効発光領域35での投影面積率の
平均値Aを0.11<A<0.15を満足する12.5%とした。ま
た、(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起高さ)は、頂角6
5°のプリズム形状であるので、(プリズム底辺長さ)/
(プリズム突起高さ)=2.00となる。
【0057】(1)′比較導光板23′ 比較導光板23′と、導光板23とは、突起の形成率Rx
及び突起の投影面積率が異なる。
【0058】比較導光板23′の突起31′の形成率Rx
は、図9に示すように、理想値(S(x))より大きく外れた
プロット(△)で示す曲線とした。また、比較導光板2
3′の突起31′の投影面積率は、図10に示すよう
に、プロット(□)より小さなプロット(◇)で示す曲線と
した。
【0059】更に、有効発光領域35′での投影面積率
の平均値Aを0.11<A<0.15を外れる10.6%とした。ま
た、(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起高さ)は、頂角6
5°のプリズム形状であるので、導光板23と同様に、
(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起高さ)=2.00となる。
【0060】(1)″比較導光板23″ 比較導光板23″と、導光板23とは、突起の形成率Rx
及び突起の投影面積率が異なる。
【0061】比較導光板23″の突起31″の形成率Rx
は、図9に示すように、理想値(S(x))より大きく外れた
プロット(○)で示す曲線とした。また、比較導光板2
3″の突起31′の投影面積率は、図10に示すよう
に、導光板23の投影面積率(□)より大きなプロット
(△)で示す曲線とした。
【0062】更に、有効発光領域35″での投影面積率
の平均値Aを0.11<A<0.15を外れる15.8%とした。ま
た、(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起高さ)は、図4
に示すプリズム形状であるので、導光板23と同様に、
(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起高さ)=2.00となる。
【0063】 (2) バックライトを構成する部材 ・反射板22 (株)きもと 「レフホワイトGR38W」 ・反射シート28 (株)きもと 「レフホワイトRW188」 ・拡散シート27 恵和商工(株) 「オパルスPC-ES130」 ・集光シート29A 住友3M(株) 「BEF-II」 (プリズム稜線は管状光源に平行、平面を導光板側にセット) ・集光シート29B 住友3M(株) 「BEF-II」 (プリズム稜線は管状光源と垂直、平面を導光板側にセット) ・管状光源21 ハリソン電機(株) 「HMBVM22B76W186W/AX」 (3) 測定条件 ・管電流 3.5(mArms) ・測定距離 50cm ・輝度計 (株)トプコン 「BM-7」 (測定視野角度 2.0deg) 上記構成において、室温24.0±0.5℃、管状光源点灯30
分後に、有効発光領域内の正面輝度を測定した。測定点
は、有効発光領域長辺方向は16mmピッチで15点、短辺方
向は17mmピッチで11点、計15×11=165ポイントとした。
測定ポイント36の有効発光領域35内の位置を図11
に示す。 (4) 測定結果 実験1 導光板23と(2)の部材でバックライトを構成し、導光
板23の突起31を図1に示すように液晶表示素子30
と対向配置した。(3)の条件下での測定結果は、 165個のポイントの輝度最大値 1132(cd/m2) 165個のポイントの輝度最小値 722(cd/m2) 165個のポイントの輝度平均値 992(cd/m2) 165個のポイントの輝度ムラ(最小値÷最大値) 63.8(%) となった。
【0064】図12は図11と同方向に観察した時の上
記165ポイントの測定結果をもとに有効発光領域35の
正面輝度分布を示した図である。 実験2 比較導光板23′と(2)の部材でバックライトを構成
し、比較導光板23′の突起31′を液晶表示素子30
と対向配置した。(3)の条件下での測定結果は、 165個のポイントの輝度最大値 1113(cd/m2) 165個のポイントの輝度最小値 615(cd/m2) 165個のポイントの輝度平均値 909(cd/m2) 165個のポイントの輝度ムラ(最小値÷最大値) 55.2(%) となった。
【0065】図13は、上記165ポイントの測定結果を
もとに有効発光領域35の正面輝度分布を示した図であ
る。 実験3 比較導光板23″と(2)の部材でバックライトを構成
し、比較導光板23″の突起31″を液晶表示素子30
と対向配置した。(3)の条件下での測定結果は、 165個のポイントの輝度最大値 1244(cd/m2) 165個のポイントの輝度最小値 599(cd/m2) 165個のポイントの輝度平均値 907(cd/m2) 165個のポイントの輝度ムラ(最小値÷最大値) 48.2(%) となった。
【0066】図14は、上記165ポイントの測定結果を
もとに有効発光領域35の正面輝度分布を示した図であ
る。これらの三つの実験により、下記事項が判明した。
【0067】(1) 投影面積率の平均値Aとした場合、0.1
1<A<0.15(ただし、220<L<270)、突起の形成率Rxと
した場合、S(x)-3<Rx<S(x)+3(ただし S(x)= ef(x),f
(x)= 0.00005(x-11)2+1.1 を満足する導光板23を用い
ると、図12にもあるように、等高線の間隔が広く、均
一発光している領域が広く、輝度低下も少ない。更に、
輝度ムラも63.8%と少ない。
【0068】(2) 投影面積率の平均値Aとした場合、A≦
0.11、突起の形成率Rxとした場合、S(x)-3≦Rxを満足す
る導光板23′を用いると、外部に光を出射する突起が
少なくなり、図13に示すように、等高線の間隔が狭
く、均一発光している領域が狭く、輝度低下がある。特
に、管状光源21から遠い場所において、輝度の落ち込
みが大きい。更に、輝度ムラも55.2%と大きい。
【0069】(3) 投影面積率の平均値Aとした場合、A≧
0.15、突起の形成率Rxとした場合、Rx≦S(x)+3を満足す
る導光板23″を用いると、外部に光を出射する突起が
多くなり、図14に示すように、等高線の間隔が狭く、
均一発光している領域が狭く、輝度低下がある。更に、
輝度ムラも48.2%と大きい。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明によれ
ば、一本の管状光源が入射面に隣接配置され、内部を導
光してきた光を外部に出射する機能を有する突起が発光
面上に多数形成された導光板において、有効発光領域で
の前記突起の単位面積当たりに占める比率である投影面
積率の平均値をA、前記有効発光領域の入射面と垂直方
向の長さをLmmとすると、 0.11<A<0.15 ただし、22
0<L<270 としたことにより、有効発光領域での輝度
ムラや輝度低下が無くなる。
【0071】A≦0.11の場合は、有効発光領域内に設け
られ、外部に光を出射する突起の絶対量が少なくなり、
有効発光領域での輝度低下が発生する。また、A≧0.15
の場合は、有効発光領域での突起が多くなり、主に入射
面遠で光量不足となる領域が発生し、輝度ムラが発生す
る。
【0072】第2の発明によれば、第1の発明におい
て、前記有効発光領域中心を通り、入射面に垂直な直線
上で、発光開始位置からの距離をxmm、距離xmmから一番
近い突起の立ち上がり位置を始点とし、該始点から反入
射面方向に1mm離れた位置を仮終点とし、該仮終点が突
起にかからない場合は、終点は前記仮終点より反入射面
方向の1個目の突起の立ち上がり位置、また、前記仮終
点が突起のかかる場合は、終点はかかった突起の立ち上
がり位置とし、前記始点と前記終点との間にある突起の
底辺の占めるパーセンテージをそれぞれ形成率(Rx)とす
ると、任意の位置xで S(x)-3<Rx<S(x)+3 ただし S(x)= ef(x) f(x)= 0.00005(x-11)2+1.1 を満足することにより、輝度低下,輝度ムラが無くな
る。
【0073】また、Rx≦S(x)-3の場合は、輝度低下が、
又、S(x)+3≦Rxの場合は、輝度ムラが発生する。第3の
発明によれば、アンダーカットの無い形状とすること
で、導光板を金型成形法を用いて製造する場合に、スラ
イド金型が不要となり、成形が容易となる。
【0074】また、突起をプリズム形状としたことで、
突起に入射した光を効率よく導光板外部に出すことがで
きる。更に、3.0>(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起高
さ)>1.0としたことにより、高輝度で導光板の成形も容
易となる。
【0075】即ち、(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起
高さ)≧3.0ならば、プリズムの高さが低くなり、輝度が
低下する。逆に、(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起高
さ)≦1.0ならば、プリズムの高さが高くなり、金型の離
型が困難となり、成形しにくくなる。
【0076】一般に、管状光源は、両端に非発光部があ
るので、中央部に比べて両側部が暗くなる発光特性を有
している。第4の発明によれば、突起の投影面積率が、
入射面と平行な方向で、入射面の中央部より端部側の方
が大きくなるように変化させたことにより、入射面と平
行な方向において略均一な光量が出射し、入射面と平行
な方向の輝度ムラが無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の導光板を用いたバック
ライト装置の断面構成図である。
【図2】図1における拡散シート27、集光シート29
A、29B、液晶表示素子30を取り除いた上面図であ
る。
【図3】本発明の突起の形成率を説明する図である。
【図4】図1における突起の拡大図である。
【図5】図1に示す突起の高さの変化を説明する図であ
る。
【図6】図1に示す突起のピッチ及び高さを説明する図
である。
【図7】図1に示す突起のピッチの設計値を示す図であ
る。
【図8】図1に示す突起の単位面積当たりの投影面積率
の設計値である。
【図9】実施例における導光板23の突起31の形成率
と、比較導光板23′の突起31′の形成率と、比較導
光板23″の突起31″の形成率と、理想形成率とを示
す図である。
【図10】実施例における導光板23の突起31の単位
面積当たりの投影面積率と、比較導光板23′の突起3
1′の単位面積当たりの投影面積率と、比較導光板2
3″の突起31″の単位面積当たりの投影面積率を示す
図である。
【図11】実施例における正面方向輝度の測定ポイント
位置を示す図である。
【図12】実施例における導光板23を用いたバックラ
イトの有効発光領域の正面輝度分布を示す図である。
【図13】実施例における比較導光板23′を用いたバ
ックライトの有効発光領域の正面輝度分布を示す図であ
る。
【図14】実施例における比較導光板23″を用いたバ
ックライトの有効発光領域の正面輝度分布を示す図であ
る。
【図15】従来のバックライト装置の構成図である。
【図16】実開平6-16902号公報に記載された導光板の
要部を示す図である。
【符号の説明】
23 導光板 31 突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一本の管状光源が入射面に隣接配置さ
    れ、内部を導光してきた光を外部に出射する機能を有す
    る突起が発光面上に多数形成された導光板において、 有効発光領域での前記突起の単位面積当たりに占める比
    率である投影面積率の平均値をA、 前記有効発光領域の入射面と垂直方向の長さをLmmとす
    ると、 0.11<A<0.15 ただし、220<L<270であることを特徴とする導光板。
  2. 【請求項2】 前記有効発光領域中心を通り、入射面に
    垂直な直線上で、 発光開始位置からの距離をxmm、 距離xmmから一番近い突起の立ち上がり位置を始点と
    し、該始点から反入射面方向に1mm離れた位置を仮終点
    とし、該仮終点が突起にかからない場合は、終点は前記
    仮終点より反入射面方向の1個目の突起の立ち上がり位
    置、また、前記仮終点が突起のかかる場合は、終点はか
    かった突起の立ち上がり位置とし、前記始点と前記終点
    との間にある突起の底辺の占めるパーセンテージをそれ
    ぞれ形成率(Rx)とすると、 任意の位置xで S(x)-3<Rx<S(x)+3 ただし S(x)= ef(x) f(x)= 0.00005(x-11)2+1.1 を満足することを特徴とする請求項1記載の導光板。
  3. 【請求項3】 前記突起は、アンダーカットのないプリ
    ズム形状であり、 3.0>(プリズム底辺長さ)/(プリズム突起高さ)>1.0 であることを特徴とする請求項1又は2記載の導光板。
  4. 【請求項4】 前記突起の単位面積当たりに占める比率
    である投影面積率が、入射面と平行な方向で、入射面の
    中央部より端部側の方が大きくなるように変化すること
    を特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の導光板。
JP8193646A 1996-05-13 1996-07-23 導光板 Pending JPH1039144A (ja)

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TW085109283A TW331593B (en) 1996-05-13 1996-07-30 Planer light source device and light guide plate
KR1019960031809A KR100419818B1 (ko) 1996-05-13 1996-07-31 면광원장치및그것에이용되는도광판
US08/691,807 US5779337A (en) 1996-05-13 1996-07-31 Plane light source unit and light guide used therein

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6280043B1 (en) 1997-05-14 2001-08-28 Enplas Corporation Surface light source device of side light type
US7542207B2 (en) 2002-02-25 2009-06-02 Fujifilm Corporation Antiglare and antireflection film polarizing plate and display device
JP2016035404A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 オムロン株式会社 光学式センサおよび導光板の設計方法

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US7542207B2 (en) 2002-02-25 2009-06-02 Fujifilm Corporation Antiglare and antireflection film polarizing plate and display device
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