JPH1038749A - Lng基地における防災評価用風洞試験装置 - Google Patents

Lng基地における防災評価用風洞試験装置

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Publication number
JPH1038749A
JPH1038749A JP21062896A JP21062896A JPH1038749A JP H1038749 A JPH1038749 A JP H1038749A JP 21062896 A JP21062896 A JP 21062896A JP 21062896 A JP21062896 A JP 21062896A JP H1038749 A JPH1038749 A JP H1038749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind tunnel
model
gas
disaster prevention
water curtain
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21062896A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Kawachi
昭紀 河内
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP21062896A priority Critical patent/JPH1038749A/ja
Publication of JPH1038749A publication Critical patent/JPH1038749A/ja
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】LNG基地における防災設備の評価用風洞試験
装置の信頼性の向上をはかる。 【解決手段】風洞10の測定部8に設けたタンク模型4の
周囲に防液堤模型5を設け、防液堤模型5に気体吐出用
の多数の小径の開口部3aを設け、開口部3aから気体
を吐出して防液堤模型5周辺に模擬水幕を形成すること
により、LNG基地に設けた水幕設備の防災評価を、実
際の使用条件とほぼ同一の条件のもとで試験することが
でき、風洞試験の信頼性を高めることができる。符号2
はコンプレッサ,6は送風機,9aはトレーサガス放出
口,12は濃度測定用サンプリング管を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LNG基地(液化
天然ガス貯蔵基地)における防災評価試験を風洞により
模擬的に行なう風洞試験装置に関し、特にLNG基地に
設置される水幕設備の防災評価模擬試験用の風洞試験装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、LNG基地では、LNGタンク
から漏出して炎上したLNGの火炎や煙などが周辺地域
へ拡散するのを防止するために、LNGタンクを取り囲
むようにして水幕設備が設けられている。そして、この
水幕設備の防災評価を模擬的に行なう試験装置として、
従来図3に示すような風洞試験装置が用いられている。
【0003】図3において、符号8は風洞10の測定部を
示しており、この測定部にタンク模型4が設置されてい
る。さらに、タンク模型4を取り囲んで防液堤模型5が
設けられ、防液堤模型5上に模擬水幕としての板(高さ
h)7が取り付けられている。さらに、トレーサガスを
面源的に放出するためのトレーサガス放出口9aがタン
ク模型4と防液堤模型5との間に配設され、測定部の下
流に設けた濃度測定用サンプリング管12でトレーサガス
のサンプル分析を行なって、その拡散状況の解析から水
幕設備の防災評価を行なう構成となっている。符号6は
測定部の上流に設けられた送風機を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
のLNG基地における防災評価用風洞試験装置では、模
擬水幕を板で形成する構成であるため、実際の水幕設備
における水の噴射に伴う大気の撹拌効果や、水幕が風か
ら受ける影響などを十分に模擬できないという問題点が
ある。本発明はこのような問題点を解決しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、風洞におい
て、タンク模型を取り囲んで設置された防液堤模型に沿
って圧縮気体を吐出してその吐出気体で模擬水幕を形成
することにより、実際の水幕設備により形成される水幕
による大気の撹拌現象を風洞内で現出できるようにして
課題解決の手段としている。
【0006】本発明のLNG基地における防災評価用風
洞試験装置によれば、防液堤模型の周囲から吐出された
圧縮気体により実際の水幕設備における水幕と同様の模
擬水幕が作り出され、水幕設備の大気撹拌現象を模擬的
に風洞内で現出させることができる。さらに、風の水幕
に対する影響(作用)状態を風洞内に模擬的に現出させ
ることもできる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としてのLNG基地における防災評価用風洞試験装
置について説明すると、図1はその模式側断面図、図2
は図1のA−A矢視図である。なお図1,2中図3と同
じ符号はほぼ同一の部材を示している。
【0008】この実施形態のLNG基地における防災評
価用風洞試験装置も、風洞10の測定部8に、タンク模型
4が設置されるとともに、測定部8の上流に送風機6
が、また下流に濃度測定用サンプリング管12がそれぞれ
設けられ、さらにタンク模型4を取り囲んで防液堤模型
5が設けられれている。
【0009】トレーサガスを面源的に放出するための多
数のトレーサガス放出口9aが多孔板9に形成されてタ
ンク模型4と防液堤模型5との間に配設され、各トレー
サガス放出口9aには図示しないトレーサガス供給源が
接続されていて、風洞10内へトレーサガスを放出できる
ようになっている。
【0010】防液堤模型5の平坦状の上端面に開口部3
aを有する多数の小径の気体(空気)供給管3が、防液
堤模型5を上下方向に貫通して設けられている。各気体
供給管3は、共通の流量制御装置(例えば流量調整弁)
11およびコンプレッサ2を介して、ガスボンベ1に接続
されている。なお開口部3aは、防液堤模型5の外側あ
るいは内側に沿うように配設してもよい。
【0011】上述の構成において、ガスボンベ1の弁を
開放しコンプレッサ2を作動させると、多数の小径の開
口部3aから気体が吐出して、防液堤模型5の周囲に吐
出気体による模擬水幕が形成される。なお開口部3aか
らの気体の吐出量は、流量制御装置11により調節され
る。
【0012】そしてこの際、模擬水幕の高さhは、[数
1]式により算出される(乱流の自由噴流理論によ
る)。
【数1】 h/D=6.4{1−exp(−0.48v/Ua)} Ua:風洞風速 D:気体供給管3の直径 v:気体の吐出速度
【0013】開口部3aからの気体を吐出して防液堤模
型5の周囲に模擬水幕を形成した状態のもとでトレーサ
ガスをトレーサガス放出口9aから放出させると、トレ
ーサガスは模擬水幕によって実際の大気中におけるLN
G(火炎)の拡散状況を正確に模擬する。そして、これ
が下流側の濃度測定用サンプリング管12でサンプル分析
され、拡散状況の解析から、水幕設備の防災評価を、実
際の設備とほぼ同一の条件のもとで行なうことができ
る。
【0014】この試験において、模擬水幕の高さhが吐
出される気体の吐出速度を調節するにより調整できる
([数1]による)ことはいうまでもない。
【0015】このようにして、この実施形態のLNG基
地における防災評価用風洞試験装置によれば、水幕設備
の防災評価試験を実際のものとほぼ同一の条件のもとで
行なうことができ、試験結果の信頼性を大幅に向上する
ことができる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のLNG基
地における防災評価用風洞試験装置によれば、次のよう
な効果ないし利点が得られる。 (1) 防液堤模型に沿って気体を噴出させて模擬水幕を形
成させることにより、実際の水幕設備における水噴射に
よる大気の撹拌状況と同様の大気の流れを風洞内に現出
させることができる。 (2) 上記(1)項により、LNG防災評価の風洞試験の信
頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのLNG基地におけ
る防災評価用風洞試験装置の模式側断面図。
【図2】図1のA−A矢視図。
【図3】従来のLNG基地における防災評価用風洞試験
装置の模式側断面図。
【符号の説明】
1 ガスボンベ 2 コンプレッサ 3 小径の気体供給管 3a 小径の開口部 4 タンク模型 5 防液堤模型 6 送風機 7 板 8 測定部 9 トレーサガス放出用の多孔板 9a トレーサガス放出口 10 風洞 11 流量制御装置 12 濃度測定用サンプリング管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風洞において、測定部と、同測定部の上
    流に設けられた送風機と、上記測定部の下流に設けられ
    た濃度測定用サンプリング管とをそなえ、上記測定部に
    タンク模型と、同タンク模型を取り囲んで防液堤模型と
    が設けられるとともに、上記のタンク模型と防液堤模型
    との間にトレーサガス放出口が設けられ、上記防液堤模
    型の周囲に気体吐出手段が設けられ、同気体吐出手段か
    ら吐出された気体により上記防液堤模型の周囲に模擬水
    幕が形成されるようにしたことを特徴とする、LNG基
    地における防災評価用風洞試験装置。
  2. 【請求項2】 上記気体吐出手段が、上記防液堤模型の
    上部に開口部を有する多数の小径の気体供給管と、同各
    気体供給管に接続された気体供給源とから構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1に記載のLNG基地にお
    ける防災評価用風洞試験装置。
  3. 【請求項3】 上記気体吐出手段から吐出される上記気
    体の吐出速度を調節して、上記模擬水幕の高さの調節を
    行なうようにしたことを特徴とする、請求項1または2
    に記載のLNG基地における防災評価用風洞試験装置。
JP21062896A 1996-07-22 1996-07-22 Lng基地における防災評価用風洞試験装置 Withdrawn JPH1038749A (ja)

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JPH1038749A true JPH1038749A (ja) 1998-02-13

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021057860A1 (zh) * 2019-09-27 2021-04-01 国家石油天然气管网集团有限公司华南分公司 基于置障条件下天然气长输管道喷射火研究的实验装置
CN112649560A (zh) * 2019-10-12 2021-04-13 中国石油化工股份有限公司 一种气体排放模拟系统

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Effective date: 20031007