JPH1038725A - 感圧素子およびその製造方法ならびに圧力センサ - Google Patents

感圧素子およびその製造方法ならびに圧力センサ

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JPH1038725A
JPH1038725A JP8196074A JP19607496A JPH1038725A JP H1038725 A JPH1038725 A JP H1038725A JP 8196074 A JP8196074 A JP 8196074A JP 19607496 A JP19607496 A JP 19607496A JP H1038725 A JPH1038725 A JP H1038725A
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pressure
sensitive element
shape
substantially flat
peripheral portion
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Application number
JP8196074A
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Kensaku Maehara
謙作 前原
Harumi Tanaka
治美 田中
Tomio Kato
臣男 加藤
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感圧素子を挟持する2個のホルダの各々の挟
持面がずれたとしても、ノイズ成分による感圧素子の出
力のばらつきが抑えられる圧力センサを提供する。 【解決手段】 周縁部が平面形状で中心部が半球面形状
の圧電素子2、3を挟持面が平面形状のホルダ12、1
3および14、15で挟持し、これらを該圧電素子の両
面が同一方向を向くように、かつ同一方向の面が同一の
分極極性になるようにして中ケース17内に配置して圧
力検出部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小な圧力変動ま
で検出でき、振動等によるノイズに対する信号の比(以
下S/N比と称する。)が高い、圧電素子等の感圧素子
およびその製造方法ならびにこれを使用した圧力センサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】フルイディック流量計やカルマン渦流量
計などにおいて、流量に比例した周波数で発振する流量
振動を検出する手段として圧力センサが用いられている
(例えば、特開昭60−187814号公報、特開昭5
7−54809号公報参照)。流量は、圧力センサでこ
の流体振動による圧力変化を検出し、それを処理してパ
ルスとし、その周波数から求めることができる。
【0003】上記流量計の気体計測での圧力変化は15
0l/hrの流量に対して、およそ4.8μmH2
0-P (47mPa0-P )と非常に小さく、一般の圧力セ
ンサでは測定は困難である。また、微小な圧力を測定で
きるセンサの素材として圧電素子が知られているが(特
開昭57−54809号公報参照)、この圧電素子を使
用した圧力センサでもこれまではノイズ成分の補正方法
が十分でないために、S/N比が低く、高精度な測定が
困難となっていた。
【0004】このような問題点に対し、2個の圧電素子
を並置して、2個の入口孔から流体圧力導入経路を介し
て各圧電素子の各面にそれぞれ圧力を伝搬させ、該圧力
を各圧電素子で逆相にて同時に検出するようにし、さら
に圧電素子の周縁部を挟持するホルダの挟持面を傾斜面
に成形して、圧電素子を半球面形状に保持した圧力セン
サが提案されている(特開平5−164638号公
報)。この提案により、振動によるノイズは勿論のこ
と、温度変動や流体全体に伝搬される雑音などのノイズ
を2個の圧電素子により相殺でき、かつ微弱な圧力変化
まで検出できるS/N比の高い高感度な圧力センサ、お
よびその圧力センサを用いた高精度な気体流量計が得ら
れた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような挟
持面を傾斜面に成形した2個のホルダで圧電素子を挟持
する方法では、圧力センサを製作する際に一方のホルダ
の挟持面と他方のホルダの挟持面とをずれることなく正
確に合致させなくては、圧電素子をホルダで挟持するご
とに異なる変形が生じるため、ノイズ成分による圧電素
子の出力値にばらつきが生じて、結果的に2個の圧電素
子によるノイズの相殺が不十分になりやすかった。その
ためにこの圧電素子の出力のばらつきを抑えようとすれ
ば、2個のホルダの挟持面を正確に合致させるための工
程が必要となるので、圧力センサの製作コストが高くな
ってしまう。
【0006】また一方のホルダの挟持面の傾斜面と他方
のホルダの挟持面の傾斜面との角度を正確に合致するよ
うに製作することも難しく、さらに一方のホルダと他方
のホルダとの形が違うために、2種類のホルダが必要と
なり、圧力センサの部品コストが高くなる欠点がある。
上記課題は、圧電素子に限らず面形状の感圧部位を有す
る感圧素子に共通の課題である。
【0007】ここで本発明の目的は、感圧素子を挟持す
る2個のホルダの各々の挟持面がずれたとしても、ノイ
ズ成分による感圧素子の出力のばらつきが発生しにくい
感圧素子と、2個のホルダの挟持面を正確に合致させる
ための工程を必要とせず、またホルダの挟持面を傾斜面
に成形する必要もなく、さらに1種類のホルダしか必要
としないため部品コストも低減することができる圧力セ
ンサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、周縁部
が略平面で中心部が曲面である形状を有する感圧素子が
提供される。
【0009】本発明の好ましい態様によれば、前記感圧
素子は、圧電膜の両面に電極が形成されてなるものであ
る感圧素子が提供される。
【0010】本発明の別の態様によれば、感圧素子の周
縁部が2個のホルダに挟持されてなる圧力検出部と、前
記圧力検出部へ流体の圧力を導入する2個の入口孔が設
けられ、一方の入口孔が第1の流体圧力導入経路を介し
て前記圧力検出部の感圧素子の第1の面に連通され、他
方の入口孔が第2の流体圧力導入経路を介して前記圧力
検出部の感圧素子の第2の面に連通される圧力センサで
あって、前記感圧素子は、周縁部が略平面で中心部が曲
面である形状を有するものであり、前記圧ホルダの挟持
面が略平面形状である圧力センサが提供される。
【0011】本発明の更に別の態様によれば、感圧素子
の周縁部が2個のホルダで挟持されてなる第1および第
2の圧力検出部を備え、該圧力検出部へ流体の圧力を導
入する2個の入口孔が設けられ、一方の入口孔が第1の
流体圧力導入経路を介して第1の圧力検出部の感圧素子
の第1の面に連通されるとともに、第2の流体圧力導入
経路を介して第2の圧力検出部の感圧素子の、第1の圧
力検出部の感圧素子の第1の面とは極性が異なる第2の
面に連通され、他方の入口孔が第3の流体圧力導入経路
を介して第2の圧力検出部の感圧素子の第1の面に連通
されるとともに、第4の流体圧力導入経路を介して第1
の圧力検出部の感圧素子の第2の面に連通される圧力セ
ンサであって、前記感圧素子は、周縁部が略平面で中心
部が曲面である形状を有するものであり、前記圧ホルダ
の挟持面が略平面の形状を有するものである圧力センサ
が提供される。
【0012】本発明の別の態様によれば、感圧素子の周
縁部が2個のホルダで挟持されてなる第1および第2の
圧力検出部を備え、該圧力検出部へ流体の圧力を導入す
る2個の入口孔が設けられ、一方の入口孔が第1の流体
圧力導入経路を介して第1の圧力検出部の感圧素子の第
1の面に連通され、他方の入口孔が第2および第3の流
体圧力導入経路を介して第2の圧力検出部の感圧素子の
第1の面に連通されるとともに、第4の流体圧力導入経
路を介して第1の圧力検出部の感圧素子の第2の面に連
通される圧力センサであって、前記感圧素子は、周縁部
が略平面で中心部が曲面である形状を有するものであ
り、前記圧ホルダの挟持面が略平面の形状を有するもの
である圧力センサが提供される。
【0013】本発明の好ましい態様によれば、前記感圧
素子は、圧電膜の両面に電極が形成されてなるものであ
る圧力センサが提供される。
【0014】本発明の更に好ましい態様によれば、圧電
膜がフッ化ビニリデンと3フッ化エチレンの高分子共重
合体である感圧素子が提供される。
【0015】本発明の好ましい態様によれば、圧電膜が
フッ化ビニリデンと3フッ化エチレンの高分子共重合体
である圧力センサが提供される。
【0016】本発明の好ましい態様によれば、前記感圧
素子は、周縁部が略平面で中心部が略半球面である形状
を有するものである感圧素子が提供される。
【0017】本発明の好ましい態様によれば、前記感圧
素子は、周縁部が略平面で中心部が略半球面である形状
を有するものである圧力センサが提供される。
【0018】本発明の好ましい態様によれば、前記感圧
素子は、周縁部が幅0.5mm〜1.5mmの範囲の略
平面で、中心部が曲率半径20mmから50mmの範囲
の略半球面である形状を有するものである感圧素子が提
供される。
【0019】本発明の好ましい態様によれば、前記感圧
素子は、周縁部が幅0.5mm〜1.5mmの範囲の略
平面で、中心部が曲率半径20mmから50mmの範囲
の略半球面である形状を有するものである圧力センサが
提供される。
【0020】また、本発明の別の態様によれば、感圧素
子の製造において、周縁部が略平面で中心部が曲面であ
る形状を有する第1の型と周縁部が略平面で中心部が前
記曲面に対応した曲面である形状を有する第2の型との
間に平板状の感圧素子材を挟み加圧成形する感圧素子の
製造方法が提供される。
【0021】また、本発明の別の態様によれば、感圧素
子の製造において、周縁部が略平面で中心部が曲面であ
る形状を有する第1の型と周縁部が略平面で中心部が前
記曲面に対応した曲面である形状を有する第2の型との
間に平板状の感圧素子材と弾性体とを挟み加圧成形する
感圧素子の製造方法が提供される。
【0022】さらに、加熱成形しても良い。
【0023】本発明の好ましい態様によれば、弾性体が
シリコーンゴムである感圧素子の製造方法が提供され
る。
【0024】本発明の好ましい態様によれば、感圧素子
は、圧電膜の両面に電極を形成したものである感圧素子
の製造方法が提供される。
【0025】本発明による圧力センサによれば、製作時
に圧電素子を挟持する2個のホルダの各々の挟持面がず
れたとしても、圧電素子に変形が生じず、ノイズ成分に
よる圧電素子の出力のばらつきが抑えられるので、2個
のホルダの挟持面を正確に合致させるための工程を必要
としない。またホルダの挟持面を傾斜面に成形する必要
がなく、さらに1種類のホルダしか必要としないので部
品コストも低減することができる。
【0026】本発明において、略平面とは、実用上平面
とみなせる範囲で平坦な形状を指す。たとえば、感圧素
子がホルダにより保持される場合には、その略平面に含
まれる方向の感圧素子の位置ずれによる変形が感圧素子
としての利用に際して無視できる程度である場合におけ
る感圧素子やホルダの挟持部位の形状などがこれに該当
する。
【0027】本発明において、略半球面とは、周辺部か
ら中心部にむかって単調に凹または凸の形状をさし、各
部の曲率半径が大略同一となる球面の一部や楕円面等の
一部などが含まれる。
【0028】本発明において、曲面とは、略平面以外の
すべての面を指す。また、ある曲面に対応する曲面と
は、凸面に大略重ね合せられる凹面のようにある曲面に
対して相補的な面を指す。
【0029】本発明において、感圧素子としては、圧力
に対応して表面に発生する電位が変化する圧電素子のほ
か、圧力に対応して表面の電気回路の容量が変化するコ
ンデンサマイクロフォン型素子など、圧力に対応する信
号が取り出しうる表面部位を有するあらゆる素子を用い
ることができる。この中で、最も感度が高く、表面形状
の加工が容易な圧電素子が好ましい。
【0030】
【発明の実施形態】次に本発明の実施態様例を感圧素子
として圧電素子を用いた場合を例にとり、図面を参照し
ながら説明する。
【0031】図1は本発明の圧力センサの一実施態様
を、図2はこの圧力センサの分解斜視図を示している。
【0032】圧電素子2、3は2個一対のホルダ12、
13および14、15でそれらの周縁部が両面から挟持
されている。圧電素子2、3は図3に拡大して示すよう
に、圧電材料からなる膜状の圧電体の両面に金属の電極
層を形成して構成されている。
【0033】圧電体の材料としては種々の圧電材料が使
用可能であるが、本実施態様では高分子圧電体のひとつ
であるフッ化ビニリデンと3フッ化エチレンの共重合体
を使用している。これ以外にもポリフッ化ビニリデン、
フッ化ビニリデンと4フッ化エチレンの共重合体、ポリ
尿素、奇数ナイロンなどの強誘電性高分子や高分子圧電
体とセラミック圧電体との複合圧電体も使用できる。圧
電体の厚さは薄いほど後述する流体圧力による変形が容
易となり出力が大きくなるが、あまり薄すぎると成形
性、形状維持性、取り扱い易さが悪くなるので、13〜
20μmぐらいが好ましく本実施態様では17μmとし
た。
【0034】電極層は、本実施態様では耐腐食性の良い
クロム/金を蒸着により形成している。これ以外にもア
ルミニウム、クロム、銅、金、ニッケルなどを蒸着、ス
パッタリング、メッキなどの手法により形成してもよ
い。
【0035】また圧電素子2、3は周縁部が略平面で中
心部が略半球面である形状に成形されている。この圧電
素子の製造方法は図4、5 に示すように、下から順に
周縁部が略平面で中心部が凹型の略半球面である形状の
型49、圧電素子2(3)、弾性体51、周縁部が略平
面で中心部が凸型の略半球面の形状である型50を重
ね、その上に重り52を乗せて荷重をかけるか、上下を
万力53で挟むなどして、圧電素子に型に合った形をつ
けた状態で加熱成形することにより製造する。ただし圧
電素子2(3)は同じ分極極性の面が同じ形状がつくよ
うに挟むようにする。なお圧電素子2(3)と弾性体5
1の順番は入れ替わってもよい。また弾性体51を挟ま
なくとも圧電素子の成形は可能であるが、その場合には
型49と型50とが精度よく加工されていなければ、型
49と型50とを合わせた状態で周縁部あるいは中心部
のどちらかに隙間ができてしまい圧電膜全体を均一な圧
力で挟めなくなる。したがって弾性体51を挟んで成形
するほうが好ましい。本実施態様では直径10.5mm
の円板状の圧電素子を、周縁の平面形状部が幅1mm
(外径10.5mm、内径8.5mm)で中心の半球面
形状部が曲率半径約30mmの凹型と凸型の型、厚さ1
mmのシリコーンゴムの弾性体で挟んで製造している。
なお型の周縁の平面形状部の幅は、後述するホルダの挟
持面の幅よりも広くするのが好ましい。
【0036】ホルダ12、13および14、15は圧電
素子を挟持する挟持面が略平面に形成されている。本実
施態様ではホルダの挟持面の幅は0.75mm(外径1
0.5mm、内径9mm)であり、材質は圧電素子とほ
ぼ同じ熱膨張率と導電率が好ましいので、エンジニアリ
ングプラスチックのフィラー入りのPBT(ポリブチレ
ンテレフタレート)で形成している。さらにホルダの表
面全体に耐腐食性の良いクロム/金を蒸着することによ
って導電性を持たせるように構成されている。もちろん
ホルダの材質、金属、形成方法はこれに限定されない。
【0037】各ホルダに挟持された圧電素子2、3は、
中ケース17内に両面が同一の方向を向くように並設さ
れ、かつ同一方向の面が同一の分極極性になるように配
置されて圧力検出部を形成している。圧電素子2、3の
下側のホルダ12、14は中底板16に支持され、該支
持面に施されたニッケルメッキにより電気的に接続され
ている。
【0038】中底板16、中ケース17および中蓋33
はエンジニアリングプラスチックのPBTで形成され、
3本の長ねじ27、28、29でアルミニウム製の外ケ
ース34に固定されている。
【0039】回路基板35は中底板16、中ケース17
および中蓋33と共に、1本の長ねじ30で外ケース4
1に固定されている。
【0040】回路基板35には、信号処理回路36及び
該信号処理回路の電源入力端子と出力端子用のコネクタ
37が組み込まれている。
【0041】圧電素子2、3の上側のホルダ13、15
は電極板23、24を介してばね21、22によって押
さえられている。すなわち、ばね21、22によって圧
電素子2、3がホルダ12、13および14、15の間
にそれぞれ圧接挟持されている。
【0042】外ケースには2個の入口孔39、40から
中底板16への2本のそれぞれの流体圧力導入経路と、
流体圧力導入経路を分離し機密を保つための変形Oリン
グ用溝とが形成され、Oリング18を中底板16との間
に挟持する。
【0043】中底板16には第1の流体圧力導入経路4
2と第2の流体圧力導入経路45および第3の流体圧力
導入経路44と第4の流体圧力導入経路43とこれらの
流体圧力導入経路を分離し、機密を保つための変形Oリ
ング用溝とが形成され、Oリング19を中ケース17と
の間に挟持する。
【0044】中ケース17には圧電素子2、3とこれを
挟時するホルダ12、13および14、15を収納する
2個の孔と第2の流体圧力導入経路45と第4の流体圧
力導入経路43、角ナット25、26と電極板23、2
4を収納する2個の溝およびこれらの流体圧力導入経路
を分離し、機密を保つための変形Oリング用溝が形成さ
れ、Oリング20を中蓋33との間に挟持する。
【0045】中蓋33には、回路基板35との間にOリ
ング48、49を挟持するためのOリング用溝が形成さ
れており、中蓋33と回路基板35は、Oリング48、
49、電極板23、24を介して、リードねじ23、2
4で角ナット25,26を締めることにより連結され、
Oリング48,49を挟持する。
【0046】外蓋38には入出力ピン39、40、41
が取り付けられており、外蓋38を外ケース34へかぶ
せることにより、コネクタ37と接続される。また外蓋
38と外ケース34は電気的良導体である金属でできて
おり、圧電素子2、3、信号処理回路36が商用電源な
どの電磁誘導ノイズを受けないようにするためのシール
ドを兼ねている。信号処理回路36の電源のマイナス電
極(0V)と外ケース34とは1個の長ねじ30を介し
て電気的に接続されている。
【0047】入口孔43は、外ケース34の流体圧力導
入経路が中底板16で分岐されたのち、第1の流体圧力
導入経路45を介して圧電素子2の第1の面に連通する
とともに、中ケース17、中蓋33の第2の流体圧力導
入経路48を介して圧電素子3の、前記第1の面と分極
極性の異なる第2の面に連通している。
【0048】入口孔44は、外ケース34の流体圧力導
入経路が中底板16で分岐されたのち、第3の流体圧力
導入経路46を介して圧電素子3の第1の面に連通する
とともに、中ケース17、中蓋33の第4の流体圧力導
入経路47を介して圧電素子2の、前記第1の面と分極
極性の異なる第2の面に連通している。
【0049】圧電素子2、3からの出力は、電極板2
3、24、リードねじ31、32を介して電気的信号処
理回路5へ入力され、増幅回路、比較回路を経て、最終
的にパルス波のセンサ出力として取り出される。
【0050】次に回路基板35上に組み込まれる電気的
信号処理回路36を図6および図7を参照して説明す
る。
【0051】圧電素子2、3の接続方法は直列と並列と
がありそれぞれ図6、図7のようになる。この回路構成
についての違いは圧電素子2、3の接続方法の違いのみ
であるので説明は図6のみで行う。
【0052】電池電源69は3Vリチウム電池で、VDD
端子39にはその+極側を、VSS端子40にはその−極
側を接続する。電池電源69の+極側はVDD端子39か
ら電源保護回路71を経て定電圧回路68に接続され
る。そして増幅回路部70、電圧比較器72、中点電源
I 73、中点電源II74の+電源として定電圧回路68
の出力を供給している。一方レベル変換器75の+電源
へは電源保護回路71の出力を供給し、外部からの供給
電圧とほぼ同じ電圧である。中点電源I 73の出力は増
幅回路部70の中間電位の極として、また中点電源II7
4の出力は電圧比較器72の中間電位の極として使用さ
れる。
【0053】圧電素子2、3と信号処理回路の増幅回路
部とを平衡型増幅回路に構成した回路を図8中(a)、
(b)に示す。
【0054】増幅回路部70の増幅器そのものは対電源
電圧特性が低くその小さい変動で誤動作するのが、この
信号処理方法の採用と電源電圧変動の変動分をカット
(吸収)する定電圧回路68を備える回路とを併用する
構成にして、電源電圧の小さい変動によっては誤動作し
ないようにした。
【0055】本実施態様の圧力センサ1においては、増
幅回路部70からの出力は、ヒステリシスをもつ電圧比
較器72に送られ、パルス信号に処理され、それがレベ
ル変換器75を通して出力端子41から出力される。
【0056】この電圧比較器72では図9に示すような
入出力波形となり、図10に示すようなヒステリシス特
性を有するが、この幅が圧力センサの感度である。
【0057】スレッシュホルドレベルSH1、SH2が
あるので、該レベル以下のノイズ成分は完全に除去でき
る。また入力が一方のスレッシユホルドレベルSH1に
到達するとスレッシュホルドレベルが他方のレベルSH
2に変化するため、オーバドライブ量が瞬間的に増え
る。これによって出力の立ち上がりが速くなる。したが
って多少のノイズが重畳していても正確に安定したパル
スが得られる。
【0058】なお、このレベル変換器75が高速で駆動
するために生じる電源の変動は定電圧回路68と図8の
平衡型増幅回路で除去さる。
【0059】またこのヒステリシス幅(スレッシュホル
ドレベル)は電圧比較器72に使われる素子(抵抗値)
と出力振幅とによって定まり、それはまたその電源電圧
に対応するものである。したがって本実施態様のように
定電圧回路68を使用することにより供給される電源電
圧が一定に保たれると、このヒステリシス幅も一定とな
り、電気的信号処理回路36全体の感度が一定となり安
定し、信頼性がさらに向上する。
【0060】本実施態様では、1個の電池電源69の電
位が分割され、その中間電位が圧電素子からの信号処理
に供される。この中間電位をつくる中点電源を、増幅回
路部70と電圧比較器72との間のアイソレーションを
高めるため2回路設けている。中点電源I73は増幅回
路部70用に、中点電源II74は電圧比較器72用に使
われている。このようにすることにより1個の電池で済
み、電源を収容するスペースが小さくてよいので、結
局、圧力センサを取り付けた流量計全体の小型化をはか
ることができる。
【0061】なお、上記態様では、上述のとおり、入口
孔43は、外ケース34の流体圧力導入経路が中底板1
6で分岐されたのち、第1の流体圧力導入経路45を介
して圧電素子2の第1の面に連通するとともに、中ケー
ス17、中蓋33の第2の流体圧力導入経路48を介し
て圧電素子3の、前記第1の面と分極極性の異なる第2
の面に連通しており、一方、入口孔44は、外ケース3
4の流体圧力導入経路が中底板16で分岐されたのち、
第3の流体圧力導入経路46を介して圧電素子3の第1
の面に連通するとともに、中ケース17、中蓋33の第
4の流体圧力導入経路47を介して圧電素子2の、前記
第1の面と分極極性の異なる第2の面に連通している。
これとほぼ等価な効果を奏する別の態様として、次のよ
うな連通関係を有するものも同様に使用できる。すなわ
ち、一方の入口孔が第1の流体圧力導入経路を介して一
方の圧力検出部の圧電素子の第1の面に連通し、一方、
他方の入口孔が、外ケースの流体圧力導入経路が中底板
等で分岐されたのち、第2および第3の流体圧力導入経
路を介して他方の圧力検出部の圧力素子の第1および第
2の面に連通し、中ケース、中蓋等の第4の流体圧力導
入経路を介して前記一方の圧電素子の、第2の面に連通
している態様である。この場合、必ずしも第2および第
3の流体圧力導入経路が明確に2個の経路として独立し
ていることは必ずしも必要ではないが、センサとしての
同相除去性能を高めるためにはこれらが独立の経路を形
成し、上記2組の圧力検出部の間の特性が対称となるよ
うにするのが好ましい。また、上記第1の実施態様のよ
うに、両圧力検出部の感圧素子の極性(第1の面と第2
の面とに印加されている圧力が同一の場合に対する、第
1の面の圧力が第2の面の圧力よりも高いときに発生す
る電位差、電流、容量等の特性の変化の方向)の同じ面
を実質的に同じ向きに向くように構成しておくと、震動
等に起因する雑音の発生が両検出部で同一になりやす
く、したがって、同相除去性能を高めることができるた
め、好ましい。
【0062】なお、上記第1の実施態様および第2の実
施態様にあっても、同一の入口孔を感圧素子の各面に連
通させる流体圧力導入経路は必ずしも互いに独立してい
る必要はない。上記のような震動の問題を重視しない場
合には、両圧力検出部の感圧センサの極性を反対にすれ
ば、第1および第2の圧力導入経路を一体化し、第3お
よび第4の圧力導入経路を一体化することも可能であ
る。
【0063】上記のように構成された圧力センサ1の作
用を、この圧力センサ1をフルイディック流量計に用い
た場合の構成および作用とともに以下に説明する。
【0064】図11は圧力センサ1をフルイディック流
量計に適用した場合の構成を示している。
【0065】流量計素子部54を矢印の方向に測定対象
気体が流通される。流路縮小部55の先端の噴出ノズル
56から流速の増大された噴流が噴出される。
【0066】噴流の主流はコアンダ効果により、流路拡
大部57を構成する一対の隔壁58、59のいずれか一
方の壁面に沿って流れるが、該壁面流は反射翼63に沿
って方向転換されて制御ノズル60(又は61)から上
記噴出ノズル56からの噴流に直交するように指向さ
れ、噴出ノズル56からの噴流がもう一方の隔壁に沿っ
て流れるように力が作用する。これが繰り返されるため
気体は隔壁58、59に対し交互に沿うように流れ、こ
の流動変化に対応して流量計素子部54内に圧力変化が
生じる。
【0067】上記流動変化の周波数は気体流量に比例し
ているので、圧力変化の周波数を検出することにより流
量を測定できる。なお、図11における62は、噴流を
いずれか一方の隔壁に効率よく振り分けるためのターゲ
ット、64は流れを誘導するための誘導板である。
【0068】上記のような流量計素子部54内に、内圧
取出口65、66が設けられ、内圧取出口65、66が
ガスケット67(耐薬品性のあるゴムが好ましい)を介
して圧力センサ1の入口孔43、44にそれぞれ接続さ
れる。
【0069】流量計素子部54の内部で流れが内圧取出
口65側に切り替わったとき、内圧取出口65近傍の流
体圧力は内圧取出口66近傍よりも低くなり、逆に流れ
が内圧取出口66側に切り替わると、内圧取出口66近
傍の流体圧力の方が低くなる。この内圧取出口65にお
ける圧力(P1)が、ガスケット67、入口孔43、第
1の流体圧力導入経路45および第2の流体圧力導入経
路48を介して、圧電素子2の第1の面と圧電素子3の
第2の面に導入され、内圧取出口66における圧力(P
2)が、ガスケット67、入口孔44、第3の流体圧力
導入経路46および第4の流体圧力導入経路47を介し
て、圧電素子2の第2の面と圧電素子3の第1の面に導
入される。両圧電素子2、3にはP1とP2の圧力が加
わり、その圧力差による圧電素子の変形によって分極量
が変化し、それによって圧電体自身の両面に電位差が生
じる。両圧電素子2、3の出力の和が電気回路に送ら
れ、処理されて圧力検出信号として取り出される。
【0070】上記検出においては、圧電素子2、3の両
面に流体圧力が導入され、その差圧が各圧電素子2、3
で検出される方式であるので、流体全体に生じた圧力変
動および温度変動による同相ノイズ成分は、それらが圧
電素子2、3の両面に同時に加わることからこれらのノ
イズ成分によって圧電素子2、3は同一の変形をして、
これらのノイズ成分は2個の圧電素子2、3内部で自動
的に消去されることになる。そして、上記ノイズの消去
された測定対象圧力の検出出力は、両圧電素子2、3か
らの出力の和として取り出されるので高感度で取り出さ
れ、極めて高精度な検出が可能となる。
【0071】ところで、従来は図12で示すように挟持
面を傾斜面に成形した2個のホルダで圧電素子を挟持し
ていたため、圧力センサを製作する際に一方のホルダの
挟持面と他方のホルダの挟持面とがずれることなく正確
に合致させなくては、圧電素子をホルダで挟持するごと
に異なる変形が生じるため、ノイズ成分による圧電素子
の出力値にばらつきが生じ、結果的に2個の圧電素子に
よるノイズの相殺が不十分になっている。
【0072】しかし、本実施態様では圧電素子2、3の
周縁部が平面形状で中心部が半球面形状であり、該圧電
素子2、3をそれぞれ挟持するホルダ12、13および
14、15の挟持面が平面形状であることから、図13
で示すように圧電素子を挟持する2個のホルダの各々の
挟持面がずれたとしても、圧電素子に変形が生じないた
めにノイズ成分による圧電素子2、3の出力のばらつき
が抑えられ、従来の方法と比較してよりノイズ成分の相
殺ができるようになる。
【0073】
【実施例】上記内容を実際に検証するために、従来の圧
電素子の挟持方法と、本実施態様の圧電素子の挟持方法
とで圧電素子からの出力を比較した実験を実施した。
【0074】従来の方法での圧力センサを8個(サンプ
ルNo.1〜8)、本実施態様での圧力センサを8個
(サンプルNo.9〜16)製作する。そして入口孔4
3、44へ変動圧力P1、P2を信号成分あるいはノイ
ズ成分として与える。信号成分として与える場合にはP
1、P2を2μmH2 0-P の逆位相の圧力とし、ノイ
ズ成分として与える場合にはP1、P2を5mmH2
0-P の同位相の圧力とする。そしてそれぞれ圧力センサ
の圧電素子2(又は3)からの出力を比較した。これは
圧電素子の挟持方法の違いによる圧電素子の出力特性の
違いを見るには、圧力センサの最終的な出力であるパル
ス波よりも、個々の圧電素子の出力を比較する方が望ま
しいからである。
【0075】信号成分を与えた場合のそれぞれの圧電素
子からの出力を表1と図14に示す。本実施態様の挟持
方法での圧電素子からの出力は、従来の挟持方法での圧
電素子からの出力と比較して約1.2倍の大きさがあ
り、より高感度になっていることが分かる。このよう
に、感圧素子の表面形状を本発明の形状とすることによ
り、感度自体を向上させることができる場合がある。し
たがって、感度向上を重要視とするときには、中央部を
周辺から中心にむかって凹凸を繰り返す形状としてもよ
い。
【0076】
【表1】 次にノイズ成分を与えた場合のそれぞれの圧電素子から
の出力を表2と図15に示す。本実施態様の挟持方法で
の圧電素子からの出力のばらつきは、従来の挟持方法で
の圧電素子からの出力のばらつきと比較して約1/2で
あり、よりノイズの相殺ができるようになることが分か
る。
【0077】
【表2】 つまり本実施態様の感圧素子の挟持方法によれば、従来
の感圧素子の挟持方法のように感圧素子を組み込む際に
ホルダの挟持面を正確に合致させる手間をかけなくて
も、感圧素子の挟持方法で製作した圧力センサよりもS/
N 比の高い圧力センサを得ることができる。なお、感圧
素子を部分的に非感圧状態にできる場合には、周縁部
(または挟持部位)を非感圧状態とすれば、なお良い。
【0078】
【発明の効果】本発明は、周縁部を略平面で中心部を略
半球面である形状とした感圧素子と、その感圧素子の周
縁部を挟持面が略平面の形状を有するの2個のホルダで
両面から挟持する構造の圧力センサを提供する。この圧
力センサでは製作時に感圧素子を挟持する2個のホルダ
の各々の挟持面がずれたとしても、感圧素子に変形が生
じず、ノイズ成分による感圧素子の出力のばらつきが抑
えられる。したがって従来は感圧素子の出力のバラツキ
を抑えようとすれば、感圧素子を挟持する2個のホルダ
を正確に合致させる工程が必要とされたが、本発明の圧
力センサではこの工程が必要でなくなり、センサ製造工
程の簡略化とセンサ製造費の削減ができる。またホルダ
の挟持面を傾斜面に成形する必要がなく、さらに1種類
のホルダしか必要としないので部品コストも低減するこ
とができる。また、感度を高めることも
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様における圧力センサの断面
図である。
【図2】図1の圧力センサにおける分解斜視図である。
【図3】図1の圧力センサにおける圧電素子の拡大部分
断面図である。
【図4】本発明の一実施態様における圧電素子の製造方
法を示す図である。
【図5】本発明の他の実施態様における圧電素子の製造
方法を示す図である。
【図6】本発明の一実施態様における圧力センサの電気
的処理回路である。
【図7】本発明の他の実施態様における圧力センサの電
気的処理回路である。
【図8】平行型増幅回路の構成図である。
【図9】パルスを出力する電圧比較器の入出力特性図で
ある。
【図10】上記電圧比較器におけるヒステリシスを示す
特性図である。
【図11】図1の圧力センサをフルイディック流量計に
使用する場合の概略構成図である。
【図12】従来の圧電素子の挟持方法においてホルダの
挟持面がずれた場合の断面図である。
【図13】本発明の圧電素子の挟持方法においてホルダ
の挟持面がずれた場合の断面図である。
【図14】信号成分を与えた場合の圧電素子の出力特性
図である。
【図15】ノイズ成分を与えた場合の圧電素子の出力特
性図である。
【符号の説明】
1 圧力センサ 2、3 圧電(感圧)素子 4 第1の圧力検出部 5 第2の圧力検出部 6、7 圧電体 8、9、10、11 電極層 12、13、14、15 ホルダ 16 中底 18、19、20 変形Oリング 21、22 ばね 23、24 電極板 2
5、26 ナット 27、28、29 ねじ 30 長ねじ 31、32 リードねじ 33 中蓋 34
外ケース 35 回路基板 36 信号処理回路 37
コネクタ 38 外蓋 39、40、41 入出力端子
42 ねじ 43、44 入力孔 45 第1の流体圧力導入経路 46 第3の流体
圧力導入経路 47 第4も流体圧力導入経路 48 第2の流体
圧力導入経路 49 周縁部が平面形状で中心部が凹型の半球面形状の
型 50 周縁部が平面形状で中心部が凸型の半球面形状の
型 51 弾性体 52 おもり 55 万力 54 フルイディック流量計素子部 55 流路縮
小部 56 噴出ノズル 57 流路拡大部 58、59 隔壁 60、61 制御ノズル 62 ターゲット 63 反射翼 64 誘導
板 65、66 内圧取出口 67 ガスケット 68 定電圧回路 69 電池電源 70 増
幅回路部 71 電源保護回路 72 電圧比較器 73
中点電源I 74 中点電源II 75 レベル比較器 76 オペアンプ 77 抵抗器 78 イン
ピーダンス変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 41/193 H01L 41/18 102

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周縁部が略平面で中心部が曲面である形状
    を有する感圧素子。
  2. 【請求項2】前記感圧素子は、圧電膜の両面に電極が形
    成されてなるものである請求項1の感圧素子。
  3. 【請求項3】感圧素子の周縁部が2個のホルダに挟持さ
    れてなる圧力検出部と、前記圧力検出部へ流体の圧力を
    導入する2個の入口孔が設けられ、一方の入口孔が第1
    の流体圧力導入経路を介して前記圧力検出部の感圧素子
    の第1の面に連通され、他方の入口孔が第2の流体圧力
    導入経路を介して前記圧力検出部の感圧素子の第2の面
    に連通される圧力センサであって、 前記感圧素子は、周縁部が略平面で中心部が曲面である
    形状を有するものであり、前記圧ホルダの挟持面が略平
    面の形状を有するものである圧力センサ。
  4. 【請求項4】感圧素子の周縁部が2個のホルダで挟持さ
    れてなる第1および第2の圧力検出部を備え、該圧力検
    出部へ流体の圧力を導入する2個の入口孔が設けられ、
    一方の入口孔が第1の流体圧力導入経路を介して第1の
    圧力検出部の感圧素子の第1の面に連通されるととも
    に、第2の流体圧力導入経路を介して第2の圧力検出部
    の感圧素子の、第1の圧力検出部の感圧素子の第1の面
    とは極性が異なる第2の面に連通され、他方の入口孔が
    第3の流体圧力導入経路を介して第2の圧力検出部の感
    圧素子の第1の面に連通されるとともに、第4の流体圧
    力導入経路を介して第1の圧力検出部の感圧素子の第2
    の面に連通される圧力センサであって、 前記感圧素子は、周縁部が略平面で中心部が曲面である
    形状を有するものであり、前記圧ホルダの挟持面が略平
    面の形状を有するものである圧力センサ。
  5. 【請求項5】感圧素子の周縁部が2個のホルダで挟持さ
    れてなる第1および第2の圧力検出部を備え、該圧力検
    出部へ流体の圧力を導入する2個の入口孔が設けられ、
    一方の入口孔が第1の流体圧力導入経路を介して第1の
    圧力検出部の感圧素子の第1の面に連通され、他方の入
    口孔が第2および第3の流体圧力導入経路を介して第2
    の圧力検出部の感圧素子の第1および第2の面に連通さ
    れるとともに、第4の流体圧力導入経路を介して第1の
    圧力検出部の感圧素子の第2の面に連通される圧力セン
    サであって、 前記感圧素子は、周縁部が略平面で中心部が曲面である
    形状を有するものであり、前記圧ホルダの挟持面が略平
    面の形状を有するものである圧力センサ。
  6. 【請求項6】前記感圧素子は、圧電膜の両面に電極が形
    成されてなるものである請求項3、4または5に記載の
    圧力センサ。
  7. 【請求項7】圧電膜がフッ化ビニリデンと3フッ化エチ
    レンの高分子共重合体である請求項2に記載の感圧素
    子。
  8. 【請求項8】圧電膜がフッ化ビニリデンと3フッ化エチ
    レンの高分子共重合体である請求項6に記載の圧力セン
    サ。
  9. 【請求項9】前記感圧素子は、周縁部が略平面で中心部
    が略半球面である形状を有するものである請求項1に記
    載の感圧素子。
  10. 【請求項10】前記感圧素子は、周縁部が略平面で中心
    部が略半球面である形状を有するものである請求項3、
    4または5に記載の圧力センサ。
  11. 【請求項11】前記感圧素子は、周縁部が幅0.5mm
    〜1.5mmの範囲の略平面で、中心部が曲率半径20
    mmから50mmの範囲の略半球面である形状を有する
    ものである請求項1記載の感圧素子。
  12. 【請求項12】前記感圧素子は、周縁部が幅0.5mm
    〜1.5mmの範囲の略平面で、中心部が曲率半径20
    mmから50mmの範囲の略半球面である形状を有する
    ものである請求項3、4または5に記載の圧力センサ。
  13. 【請求項13】請求項1、2、7、9、11または12
    に記載の感圧素子の製造において、周縁部が略平面で中
    心部が曲面である形状を有する第1の型と周縁部が略平
    面で中心部が前記曲面に対応した曲面である形状を有す
    る第2の型との間に平板状の感圧素子材を挟み加圧成形
    する感圧素子の製造方法。
  14. 【請求項14】請求項1、2、7、9、11または12
    に記載の感圧素子の製造において、周縁部が略平面で中
    心部が曲面である形状を有する第1の型と周縁部が略平
    面で中心部が前記曲面に対応した曲面である形状を有す
    る第2の型との間に平板状の感圧素子材と弾性体とを挟
    み加圧成形する感圧素子の製造方法。
  15. 【請求項15】弾性体がシリコーンゴムである請求項1
    4に記載の感圧素子の製造方法。
  16. 【請求項16】前記感圧素子は、圧電膜の両面に電極を
    形成したものである請求項14または15の感圧素子の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002133804A (ja) * 2000-10-27 2002-05-10 Hitachi Ltd ディスク装置
WO2008139586A1 (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Fujitsu Limited 記憶装置及び制御回路
CN108027260A (zh) * 2015-09-24 2018-05-11 恩德斯+豪斯流量技术股份有限公司 用于传感器的传感器组件、传感器以及用其制造的测量系统

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