JPH1038596A - 車載用ナビゲーション装置 - Google Patents

車載用ナビゲーション装置

Info

Publication number
JPH1038596A
JPH1038596A JP21664396A JP21664396A JPH1038596A JP H1038596 A JPH1038596 A JP H1038596A JP 21664396 A JP21664396 A JP 21664396A JP 21664396 A JP21664396 A JP 21664396A JP H1038596 A JPH1038596 A JP H1038596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
road
destination
vehicle
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21664396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3310880B2 (ja
Inventor
Takeo Hayamatsu
竹男 早松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP21664396A priority Critical patent/JP3310880B2/ja
Publication of JPH1038596A publication Critical patent/JPH1038596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3310880B2 publication Critical patent/JP3310880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行中に目的地の選択操作をしても、経路探
索完了後、直ぐに経路案内を受けて走行可能とする。 【解決手段】 道路RDa の走行中に目的地マニュアル
設定処理部11で目的地が設定されると、出発地予測設
定部14はその時点の車両位置P0 、車速、車両方位と
CD−ROM2から読み出した地図データを用いて、道
路RDa 上でP0から進行方向前方に一定時間の走行分
だけ離れた地点P1 を求め、P0 〜P1 の間に、P0
の走行中の道路RDa の種別のランク以上の道路に分岐
する分岐点がなければ、P1 を予測出発地として設定す
る。このあと、経路探索部15が予測出発地と目的地を
結ぶ最適経路を探索し、最適経路データを最適経路記憶
部16に記憶させる。地図・マーク描画部8は、地図デ
ータを用いてビデオRAM9に地図画像を最適経路、車
両位置マークとともに描画し、画面に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車載用ナビゲーショ
ン装置に係り、とくに地図データを用いて出発地と目的
地を結ぶ最適な経路を探索し、地図上に最適経路と車両
位置マークを重ねた画像を描画し、画面に表示するよう
にした車載用ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用ナビゲーション装置は地図画像を
車両マークとともに描画し、画面に表示することで地図
上で車両位置を確認できるようにして、所望地に誤りな
く到達できるようにしたものである。具体的には、車載
用ナビゲーション装置は、縮尺レベルに応じて所定の経
度幅、緯度幅に区切った地図データを記憶したCD−R
OMと、車両の現在位置と現在方位を衛星航法によりリ
アルタイムで検出するGPS受信機を備えている。そし
て、CD−ROMから所望の縮尺レベルで現在地(及び
周辺)を含む地図データを読み出し、該地図データを用
いて地図画像をビデオRAMに描画し、地図画像上に車
両マークを重ねる。ビデオRAMの画像を映像信号に変
換し、表示装置に出力するようになっている。
【0003】この車載用ナビゲーション装置には、初め
て向かう目的地に対し、どのルートで走行すれば速く到
達できるか案内する経路案内機能が付加されている。す
なわち、ユーザが地図画像をスクロールさせて目的地を
探し、カーソルマークを合わせて目的地キーを押すこと
で目的地の選択操作をすると、装置はカーソル位置を目
的地、現在地を出発地として設定する。そして、地図デ
ータを用いて、ダイクストラ法、横型探索法等のシュミ
レーション計算により現在地から目的地までを結ぶ最短
の最適経路を探索し、メモリに記憶しておく。そして、
走行中、車両位置近くの地図画像上に最適経路を車両位
置マークとともに重ねて画面に表示し、最適経路に沿っ
て車両位置マークが移動するように走行すれば、目的地
に簡単かつ迅速に到達できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の経路
案内機能では、停車中に目的地の設定操作をし、経路探
索を実行させた場合、最適経路の探索が完了した時点で
車両位置が最適経路の起点(出発地)にあり、そのまま
最適経路に沿って走行をし始めることができる。しか
し、走行中に目的地の選択操作をし、経路探索を実行さ
せた場合、経路探索に或る程度の時間を要することか
ら、図14に示す如く、経路探索終了時点の車両位置P
1 が経路探索開始時点の車両位置P0 (出発地)から離
れてしまい、探索された最適経路WがP0 とP1 の間の
分岐点Qを経て道路RDから他の道路RD´に入ってし
まい、P1 が最適経路から外れてしまうことがある。こ
のとき、ユーザは、P1 から最適経路の起点まで戻る
か、経路案内無しで最適経路の途中に出るための道路を
探しながら走行しなければならず、非常に不便であっ
た。本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、走行中に
目的地の選択操作をし、経路探索を実行させても、経路
探索完了後、直ぐに経路案内を受けて走行できる車載用
ナビゲーション装置を提供することを、その目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
車載用ナビゲーション装置では、地図データを記憶した
地図データ記憶手段と、車両の現在位置、現在方位を検
出する検出手段と、目的地が設定されると、その時点の
現在位置、現在方位と、地図データを用いて、走行中の
道路上で進行方向前方に所定距離だけ離れた地点を出発
地として予測し、地図データを用いて予測出発地と目的
地を結ぶ最適な経路を探索する探索手段と、現在位置近
くの地図データと最適経路データを用いて地図上に最適
経路と車両位置マークを重ねた画像を描画し、表示手段
の画面に表示させる画像描画手段を備えたことを特徴と
している。これにより、走行中に目的地の選択操作を
し、経路探索を実行させた場合、経路探索で探索した最
適経路の起点(出発地)が経路探索の完了した時点での
車両位置近くとなるので、経路探索完了後、最適経路の
起点まで戻ったり、最適経路の途中に出るための道を探
さなくても直ぐに経路案内を受けて所望地に向け走行で
きる。
【0006】本発明の請求項4記載の車載用ナビゲーシ
ョン装置では、地図データを記憶した地図データ記憶手
段と、車両の現在位置、現在方位、車速を検出する検出
手段と、目的地が設定されたとき、その時点の現在位
置、現在方位、車両速度と、地図データを用いて、走行
中の道路上で進行方向前方に一定時間の走行分だけ離れ
た地点を出発地として予測し、地図データを用いて予測
出発地と目的地を結ぶ最適な経路を探索する探索手段
と、現在位置近くの地図データと最適経路データを用い
て地図上に最適経路と車両位置マークを重ねた画像を描
画し、表示手段の画面に表示させる画像描画手段を備え
たことを特徴としている。これにより、走行中に目的地
の選択操作をし、経路探索を実行させた場合、経路探索
で探索した最適経路の起点(出発地)が経路探索の完了
した時点での車両位置近くとなるので、経路探索完了
後、最適経路の起点まで戻ったり、最適経路の途中に出
るための道を探さなくても直ぐに経路案内を受けて所望
地に向け走行できる。しかも、経路探索で探索した最適
経路の起点(出発地)を、経路探索が完了した時点での
車両位置により正確に合わせることができ、経路探索完
了時に車両がまだ最適経路の起点の手前にいるために発
生する経路案内の空白区間を短くできる。
【0007】本発明の請求項2、5記載の車載用ナビゲ
ーション装置では、経路探索手段は、出発地を予測する
際、走行中の道路上で目的地が設定された時点の車両位
置と所定距離だけ離れた地点との間に、道路種別のラン
クが走行中の道路より高い道路または走行中の道路以上
の道路に分岐する分岐点が存在するとき、該分岐点を予
測出発地とするようにしたことを特徴としている。走行
中の道路上で進行方向前方に、走行中の道路と種別が同
じランクかまたは上のランクの他の道路に入る分岐点が
有り、目的地に向かうには当該他の道路に入って走行す
る方がはるかに近い場合、経路探索完了前に当該分岐点
に達すると、ユーザは所望地の凡その方向から判断して
当該他の道路に入って走行する確率が高い。この場合、
経路探索の出発地を当該分岐点とすることで、当該他の
道路を含む最適経路を探索させることができ、経路探索
完了時に車両が最適経路と無関係な道路に入ってしまう
のを回避することができる。請求項2、5記載の発明に
おいて、走行中の道路上で目的地が設定された時点の車
両位置と所定距離だけ離れた地点との間に、道路種別の
ランクが走行中の道路より高い道路または走行中の道路
以上の道路に分岐する分岐点が複数個存在するとき、目
的地が設定された時点の車両位置に一番近い分岐点か、
或いは、道路種別のランクが一番高い道路に分岐する分
岐点を出発地とする。
【0008】本発明の請求項3、6記載の車載用ナビゲ
ーション装置では、経路探索手段は、経路探索が完了し
たとき、その時点の車両位置が最適経路上に存在せず、
かつ、走行中の道路上で進行方向前方に最適経路の先頭
がないとき、最適な経路を再探索するようにしたことを
特徴としている。これにより、目的地の選択操作をし、
経路探索を実行させたあと、予測出発地に到達する前に
走行中の道路から外れたときは、最適な経路の再探索が
自動的に行われるので、ユーザは最初に探索された最適
経路の途中に出るための道を探して走行しなくて済む。
【0009】なお、請求項1、4記載の発明において、
目的地は、ユーザが地図スクロールでカーソルを目的地
に合わせ、目的地キーを押す目的地マニュアル選択操作
に基づき目的地マニュアル設定手段が設定しても、ユー
ザがスタンド,レストラン,ホテル等の案内場所を選ん
だあと、目的地自動設定処理手段が地図データを用いて
最寄りの所望案内場所を自動検索し、その位置を目的地
として自動設定しても、ユーザが所望のスタンド,レス
トラン,ホテル等の電話番号を入力したあと、目的地自
動設定処理手段が地図データを用いて電話番号に対応す
る案内場所を自動検索し、その位置を目的地として自動
設定しても良い。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る車載用ナビゲ
ーション装置の構成図である。1は衛星航法により車両
の現在位置と現在方位をリアルタイムで検出するGPS
受信機、2は所定の経度幅、緯度幅に区切られた地図デ
ータを記憶したCD−ROMである。地図データには地
図画像の描画に用いる背景レイヤのほか、経路探索等に
用いる道路レイヤ、車両の現在地近くに存在するスタン
ド,レストラン,ホテル等の自動検索や電話番号に対応
するスタンド,レストラン,ホテル等の自動検索に用い
るサービスレイヤが含まれている。道路レイヤには道路
別に、道路を構成するノードの座標、高速道路,国道,
県道,その他の道路の道路種別、幅員などのデータが含
まれている。道路種別のランクは高速道路,国道,県
道,その他の道路の順に低くなる。3はCD−ROM2
の記録データを読み取るCD−ROM読み取り部、4は
地図画像を最適経路,車両位置マークとともに表示した
り、スタンド,レストラン,ホテル等の目的地検索メニ
ューを表示したりする表示装置、5はカーソルキー、目
的地入力キー、目的地検索メニュー呼び出しキー、電話
番号入力等を行う数値キー、実行キー、ナビキー等、各
種のキーを備えた操作部である。
【0011】6はマイクロコンピュータで構成された車
載用ナビゲーション装置本体(以下、「本体」という)
であり、GPS受信機1で検出した現在位置,現在方位
と、CD−ROM2に記憶された地図データを用いて、
地図画像に車両位置マークを重ねて表示させるナビゲー
ション処理、目的地のマニュアル設定処理または自動設
定処理、地図データを用いて出発地と目的地を結ぶ最適
経路を探索する経路探索処理、最適経路を地図画像上に
表示させて経路案内を行う経路案内処理等を実行する。
【0012】本体6は停止中に目的地が設定されたとき
は、その時点の車両位置をそのまま出発地として設定
し、経路探索処理を実行するが、走行中に目的地が設定
されると、現在走行中の道路上で進行方向前方に所定の
一定時間(経路探索に要する時間)の走行距離分だけ離
れた地点を出発地として予測し、該予測出発地と目的地
を結ぶ最適な経路を探索する。但し、出発地を予測する
際、走行中の道路上で目的地の設定された時点での車両
位置と、進行方向前方に所定の一定時間の走行分だけ離
れた地点との間に、道路種別のランクが走行中の道路以
上の道路に分岐する分岐点が存在するとき、該分岐点を
出発地とする(該当する分岐点が複数存在するときは目
的地の設定された時点での車両位置に一番近い分岐点を
出発地とする)。また、経路探索が完了したとき、その
時点の車両位置が最適経路上に存在せず、かつ、最適経
路の最初の部分が走行中の道路と一致しないとき、その
時点の現在位置、現在方位、車速と、地図データを用い
て、走行中の道路上で進行方向前方に一定時間の走行分
だけ離れた地点を出発地として再度予測し、地図データ
を用いて出発地と目的地を結ぶ最適な経路を再探索す
る。
【0013】本体6の詳細な構成を説明すると、7はC
D−ROM2から読み出した地図データを一時記憶する
バッファメモリ、8は地図・マーク描画部であり、ナビ
ゲーションモード時、GPS受信機1から入力した車両
位置、車両方位のデータに基づきCD−ROM読み取り
部3を制御してCD−ROM2から車両位置周辺の地図
データをバッファメモリ7に読み出し、該読み出した地
図データを用いて車両位置を中心とする地図画像をビデ
オRAM9に描画するとともに地図画像の中心に車両位
置マークを重ねて描画する地図・マーク描画部であり、
経路案内モードがオンしているときは地図画像上に最適
経路を所定色で重ねて描画する。また、地図・マーク描
画部8は地図スクロールモード時、カーソルキーの操作
に従い連続的に変化するカーソル座標に基づきCD−R
OM2からカーソル座標周辺の地図データをバッファメ
モリ7に読み出し、該読み出した地図データを用いてカ
ーソル座標を中心とする地図画像をビデオRAM9に描
画するとともに地図画像の中心にカーソルマークを重ね
て描画する。
【0014】10はカーソル座標計算部であり、ナビゲ
ーションモード下で、カーソルキーが押されると、その
時点の車両位置を初期カーソル座標として設定し、以
降、カーソルキーの操作に応じてカーソル座標を変更し
ていく。11は地図スクロールモード下において目的地
入力キーが押されると、その時点のカーソル座標を目的
地として設定する目的地マニュアル設定処理部、12は
目的地自動設定処理部であり、目的地検索メニュー呼び
出しキーが押されると、目的地検索メニュー画像をビデ
オRAM13に描画し(図12(2)参照)、ユーザが
カーソルキーでスタンド、レストラン、ホテル等の目的
地ジャンルの中から所望ジャンルを選択し、実行キーを
押すと、バッファメモリ7に格納された地図データのサ
ービスレイヤを参照してユーザ所望の目的地ジャンルに
係る店舗、ホテル等の営業場所の内、車両位置に最寄り
の営業場所を検索し、その位置座標を目的地として自動
設定する。また、目的地自動設定処理部12はユーザが
所望店舗、ホテル等の営業場所の電話番号を直接入力す
ると、バッファメモリ7に格納された地図データのサー
ビスレイヤを参照してユーザ所望の店舗、ホテル等の営
業場所を検索し、その位置座標を目的地として自動設定
する。
【0015】14は目的地マニュアル設定処理部11ま
たは目的地自動設定処理部12により目的地が設定され
ると、経路探索をするための出発地を予測して設定する
出発地予測設定部である。この出発地予測設定部14は
車両所定箇所に設置された車速センサから車速データを
入力し、車両が停止中か走行中か判別する。そして、図
2(1)に示す如く、目的地が設定された時点で車両が
停止中であればその時点の車両位置P0 を出発地として
設定する。これと異なり、図2(2)に示す如く、目的
地が設定された時点で車両が走行中のときは、バッファ
メモリ7に格納されている地図データと車両位置、車両
方位、車速から、現在走行中の道路RDa を特定する。
そして、経路探索に要する時間をT秒として、走行中の
道路RDa 上で目的地が設定された時点での車両位置P
0 から更にT秒だけ走行したときの車両位置P1 を出発
地として予測し、該P1 を出発地として設定する。但
し、図2(3)に示す如く、出発地を予測する際、走行
中の道路RDa 上でP0 とP1 との間に、道路種別のラ
ンクが走行中の道路RDa のランク以上の道路RDb
RDc 、・・に分岐する分岐点Q1 ,Q2 ,・・が存在
するとき、P0 に最も近い分岐点Q1 を出発地とする。
【0016】15は経路探索部であり、目的地と出発地
が設定されると、CD−ROM読み取り部3を制御して
CD−ROM2から種々の領域の地図データをバッファ
メモリ7に読み出し、該読み出した地図データを用いて
出発地から目的地までを結ぶ最短の経路を探索し、最適
経路データとして最適経路記憶部16に記憶させる。な
お、経路探索部15は今回の出発地と目的地を結ぶ最適
経路の探索を完了したときに、図3に示す如く、最適経
路の探索が一旦完了した時点の車両位置P2 が最適経路
W上に存在せず、かつ、最適経路Wの最初の部分の道路
RDa が走行中の道路RDd と一致しないとき、出発地
予測設定部14に出発地を再予測させ、地図データを用
いて新たな出発地と目的地を結ぶ最適な経路を再探索す
る。
【0017】ビデオRAM9と13は各々、1画面分の
記憶領域を有している。17は合成部であり、通常はビ
デオRAM9に描画された画像を読み出し、所定の映像
信号に変換して表示装置4に出力する。ユーザが目的地
検索メニューを呼び出しているとき、合成部17は目的
地自動設定処理部12の制御を受けて、ビデオRAM9
に描画された画像の上にビデオRAM13に描画された
画像を重ね合わせるようにして読み出し、所定の映像信
号に変換して出力する。
【0018】次に上記した実施例の動作を図4〜図13
を参照して説明する。図4〜図6は本体6の動作を示す
フローチャート、図7〜図11は経路探索方法の説明
図、図12と図13は画面表示例を示す説明図である。
なお、Tは経路探索に要する時間であり、ここでは一例
として60秒とする。(1)ナビゲーション処理 電源オンで、本体6はナビゲーションモードに初期設定
する(経路案内モードはオフ)。GPS受信機1は1秒
間隔で車両位置、車両方位を検出し本体6に出力する。
ナビゲーションモード時、地図・マーク描画部8はCD
−ROM2から現在の車両位置とその周辺を含む地図デ
ータを読み出し、車両位置を中心とする地図画像(北を
上向き)をビデオRAM9に描画し、地図画像の中心に
車両方位方向を向けた車両位置マークを重ねて描画す
る。ビデオRAM9の画像は合成部17により読み出さ
れ、映像信号に変換されて表示装置4に出力される。画
面には地図画像が車両位置マークとともに表示される
(図4のステップS1〜S3)。
【0019】このあと、本体6はカーソルキーが押され
たか(ステップS4)、目的地検索メニュー呼び出しキ
ーが押されたか(図5のステップS20)、電話番号が
入力されたかチェックし(ステップS21)、いずれも
NOであれば、図4のステップS2に戻って、同様の処
理を繰り返す。画面の地図画像は車両の進行方向とは反
対方向にスクロールする。
【0020】(2)地図上での目的地検索による目的地
マニュアル設定処理 ユーザが任意の目的地に向け経路案内を受けて走行した
い場合、まず、地図上で目的地を探すために操作部5の
カーソルキーを押す。すると、本体6はナビゲーション
モードから地図検索モードに変わる(ステップS4、S
5)。カーソル座標計算部10は現在の車両位置をカー
ソル座標の初期値とし(ステップS6)、地図・マーク
描画部8はCD−ROM2からカーソル座標とその周辺
を含む地図データを読み出し、カーソル座標を中心とす
る地図画像(北を上向き)をビデオRAM9に描画し、
地図画像の中心にカーソルマークを重ねて描画する。ビ
デオRAM9の画像は合成部17により読み出され、映
像信号に変換されて表示装置4に出力される。画面には
図12(1)の如く、地図画像がカーソルマークととも
に表示される(ステップS7)。このあと、地図を移動
したい方向のカーソルキーを押すと、カーソル座標計算
部10はカーソル座標を更新し、地図・マーク描画部8
は新たなカーソル座標を中心とする地図画像をカーソル
マークとともにビデオRAM9に描画する(ステップS
8、S9、S7)。これにより、カーソルキーの操作に
応じて画面の地図がスクロールする。カーソルが地図画
像上の目的地に一致したところで、目的地キーを押す。
すると、目的地マニュアル設定処理部11はその時点の
カーソル座標を目的地として設定し、経路探索部15に
出力する(ステップS10、S11)。
【0021】(3)ジャンル指定による目的地自動設定
処理 ユーザがレストランに立ち寄るため、最寄りのレストラ
ンを自動検索し、経路案内を受けて走行したい場合はナ
ビゲーションモード下で操作部5の目的地検索メニュー
呼び出しキーを押す。すると、目的地自動設定処理部1
2は目的地検索メニュー画像をビデオRAM13に描画
し、合成部17を制御してビデオRAM9の画像の上に
ビデオRAM13の画像を重ねて読み出し、映像信号に
変換させる。これにより、画面には図12(2)に示す
如く、「スタンド」、「レストラン」、「ホテル」が行
別に並んだ目的地検索メニューが表示される(図5のス
テップS20、22)。図12(2)の斜線はカーソル
を示す。カーソルキーの下キーを1回押すと、目的地自
動設定処理部12はカーソルを「レストラン」に移動さ
せる(ステップS23、S24)。この状態で実行キー
を押すと、目的地自動設定処理部12はユーザの選択し
た目的地ジャンルがレストランであると確定する(この
際、合成部17を制御してビデオRAM9の画像のみ単
独で読み出し、映像信号に変換して出力させる)。そし
て、バッファメモリ7に格納された地図データのサービ
スレイヤを参照して、現在の車両位置に最も近いレスト
ランを探し、所在地を示す座標を目的地として設定、経
路探索部15に出力する(ステップS25、S26)。
【0022】(4)電話番号入力による目的地自動設定
処理 ユーザが電話番号の判っているホテルに向け、経路案内
を受けて走行したい場合はナビゲーションモード下で操
作部5の数値キーを用いて電話番号を入力する。する
と、目的地自動設定処理部12はバッファメモリ7に格
納された地図データのサービスレイヤを参照して、電話
番号に対応するホテルを探し、所在地を示す座標を目的
地として設定し、経路探索部15に出力する(ステップ
S21、S27)。
【0023】(5)停止中の出発地の設定、経路探索、
経路案内処理(図7、図12参照) 目的地マニュアル設定処理部11または目的地自動設定
処理部12で目的地が設定されると、経路探索部15は
探索回数を示すnをクリアしたあと(図6のステップS
30)、出発地予測設定部14に出発地の設定を指示す
る。該指示を受けた出発地予測設定部14は、まず、現
在の車両位置をP0 、車速をV0 として登録し(ステッ
プ31)、V0 の値をチェックして車両が走行中か否か
判別する(図6のステップS32)。V0 =0で車両が
停止中であったとすると、出発地予測設定部14はP0
を出発地として設定し、経路探索部15に出力する(ス
テップS33)。
【0024】目的地と出発地の設定がされると、経路探
索部15はCD−ROM読み取り部3を制御してCD−
ROM2から種々の領域の地図データをバッファメモリ
7に読み出し、該読み出した地図データを用いて出発地
から目的地までを結ぶ最短の経路を探索し、最適経路デ
ータとして最適経路記憶部16に記憶させる(ステップ
S34)。ここでは、目的地O、出発地P0 、最適経路
1 が図7の如く関係になったものとする。経路探索が
終わると、本体6は直ちに経路案内を開始するのでな
く、今回、探索した最適経路W1 が車両位置に対して適
切なものかチェックする。すなわち、まず、現在の車両
位置をP2 とし、最適経路データを参照してP2 が最適
経路上に存在するかチェックし(ステップS35、S3
6)、存在しないときは地図データと車両方位を参照し
て、現在走行中の道路上で進行方向前方に最適経路W1
の先頭が存在するかチェックする(ステップS37)。
経路探索が終わるまで、車両が停止中であれば、最適経
路W1 の起点(出発地P0 )が現在地と一致するので、
経路探索部15はステップS37でYESと判断する
(図7参照)。このとき、本体6は経路案内モードをオ
ンし(ステップS38)、図4のステップS2に戻っ
て、今回探索した最適経路W1 に従い経路案内をする。
【0025】ステップS2で本体6は経路案内モードが
オンかチェックし、YESなので、地図・マーク描画部
8は車両位置を中心とする地図画像をビデオRAM9に
描画するとともに、最適経路記憶部16に記憶された最
適経路データを用いて地図画像上に最適経路を所定色で
太く重ねて描画する。そして、地図画像の中心に車両位
置マークを重ねる。ビデオRAM9の画像は合成部17
により読み出され、映像信号に変換されて表示装置4に
出力される。画面には地図画像が車両位置マークととも
に表示される(図4のステップS12。図12(3)参
照)。このあと、本体6はステップS12に戻って、同
様の処理を繰り返す。ユーザは画面に表示された最適経
路に沿って走行を開始することで、所望の目的地に簡単
かつ迅速に到達することができる。
【0026】若し、経路探索中に車両が走行を開始して
いると、P2 は最適経路W1 の起点からずれる。けれど
も、経路探索終了時の車両位置が図7の符号P2Aに示す
如く最適経路W1 の途中に有るか、または、符号P2B
示す如く現在走行中の道路RDa の上で進行方向前方に
最適経路W1 の先頭が存在すれば、そのまま経路案内を
しても何ら問題ないので、経路案内を開始する(ステッ
プS36またはステップS37でYES、ステップS3
8)。これと異なり、符号P2Cに示す如く、P2 が最適
経路W1 の上に存在せず、かつ、現在走行中の道路RD
d の上で進行方向前方には最適経路W1 の先頭が存在し
ないとき、そのまま経路案内を行うと、ユーザは最適経
路W1 の起点に戻るか、最適経路W1 の途中に出る道路
を探さなければならなくなる。これらの手間を省くた
め、本実施例では、ステップS36と37でともにNO
となったとき、まだnがN(Nは2以上の整数)に達し
ていないことを確認したあと、nをインクリメントし
(ステップS39、S40)、しかるのち図6のステッ
プS31に戻り、出発地の設定指示からやり直して、最
適経路を再探索する(但し、既に探索をN回実行してい
るときは、ステップS39でYESと判断し、地図・マ
ーク描画部8に指示して、一定時間、「経路探索エラー
発生」というエラーメッセージをビデオRAM9の上端
に描画させ、エラー表示を行わせる(ステップS4
1)。このあと、図4のステップS2に戻る。経路案内
モードはオンしていないので、通常のナビゲーション画
像が表示される(ステップS2でNO、S3)。
【0027】(6)走行中の出発地の設定・経路探索・
経路案内処理(図8〜図11、図13参照) 目的地が設定されたあとの図6のステップS32のチェ
ックで、V0 ≠0で車両が走行中であったとき、出発地
予測設定部14は現在の車両位置P0 、車両方位、車速
0 と、バッファメモリ7に格納された現在位置周辺の
地図データの道路レイヤを用いて、まず現在走行中の道
路を特定する(ステップS42)。ここでは、目的地
O、P0 が図8の如く関係であったとすると、道路RD
a が特定される。続いて、該走行中の道路RDa 上でP
0 から進行方向前方にT=60秒(経路探索に要する時
間)走行した距離分(L=V0 ×T)だけ離れた地点P
1 を求める(ステップS43)。例えば、V0 が時速4
0km/hであれば、P0 から進行方向前方に約670
m離れた地点がP1 となる。このP1 は経路探索すると
きの出発地の候補である。
【0028】但し、走行中の道路RDa 上でP0 とP1
との間に、道路種別のランクが走行中の道路RDa のラ
ンク以上の他の道路に分岐できる分岐点が有るとき、目
的地の方向が当該他の道路の延長上であると、ユーザが
当該分岐点で当該他の道路に入って走行する可能性が高
い。この場合、当該分岐点を出発地としておけば、経路
探索で当該他の道路が最適経路とされる確率が高くな
り、経路探索終了時に最適経路上を走行しているように
できる。そこで、出発地予測設定部14はP1 を求めた
あと、走行中の道路RDa 上でP0 とP1 との間に、道
路種別が走行中の道路RDa と同じか上のランクの他の
道路に分岐する分岐点が有るかチェックする(ステップ
S44)。ここで、図8に示す如く、P0 で走行してい
た道路RDa が国道として、P0とP1 の間に分岐点Q
1 、Q2 、Q3 は有るが、道路RDb と道路RDc は県
道、道路RDd は市道であれば、走行中の道路RDa
りいずれも種別ランクが低いのでステップS44でNO
と判断する。この場合、出発地予測設定部14はP1
予測出発地として設定し、該設定した出発地を経路探索
部15に出力する(ステップS45)。
【0029】目的地と出発地の設定がされると、経路探
索部15はCD−ROM読み取り部3を制御してCD−
ROM2から種々の領域の地図データをバッファメモリ
7に読み出し、該読み出した地図データを用いて出発地
から目的地までを結ぶ最短の経路を探索し、最適経路デ
ータとして最適経路記憶部16に記憶させる(ステップ
S34)。今回探索された最適経路を図8の符号W2
する。最適経路の探索中も車両は道路RDa の上を走行
していくので、目的地設定時の車両位置P0 から離れて
道路RDd 、RDc 、RDb への分岐点Q1 〜Q3 を順
に通り過ぎて行く。仮に、P0 を出発地として経路探索
すると、P0 から分岐点 Q1 (またはQ2 または
3 )を経て道路RDd (またはRDc またはRDb
に入る経路が最適経路に選ばれる可能性が有る(図14
参照)。けれども、最適経路W2 の起点(出発地)はP
1 に設定してあり、P1 より手前に存在する分岐点から
他の道路に入り込む経路が最適経路に選択されることは
ない。P1 はP0 から前方へP0 での車速V0 で経路探
索に要する時間だけ走行したと仮定した位置であり、経
路探索終了時の実際の車両位置に近い場所である。よっ
て、経路探索終了時の車両位置より手前に存在する分岐
点Q1 〜Q3 のいずれかから道路RDd 〜RDb のいず
れかに入り込む経路が最適経路に選択されることはな
い。従って、経路案内が開始したあと最適経路の起点に
戻ったり、最適経路の途中に出る道を探して走行しなく
て済む。なお、仮に、出発地P1 をP0 から走行中の道
路RDa に沿って進行方向前方に一定距離LC (例え
ば、500m、800m、1kmなど)だけ離れた地点
としてもP0 〜P1 の間に存在する分岐点Q1 〜Q3
ら他の道路RDd 〜RDbに入り込む経路が最適経路に
選択されないようにできるが、P0 からの車速が速すぎ
ると、図9に示す如く、経路探索終了時の車両位置P2
とP1 との間のずれが大きくなり、経路探索終了時の車
両位置とP1 との間に存在する分岐点Q4 から他の道路
RDe に入り込む経路が最適経路W3 に選択され、かか
る場合、経路案内が開始したあと最適経路の途中に出る
道を探す必要が生じる。
【0030】ここでは、図8の如く、P0 から前方へP
0 での車速V0 で経路探索に要する時間だけ走行したと
仮定した位置を出発地として最適経路W2 が探索された
ものとして、経路探索中にユーザが故意に例えば、分岐
点Q2 から道路RDc に入ってしまったとき、先に探索
した最適経路W2 は経路案内の役に立たなくなってしま
う。この場合、経路探索部15は自動的に再探索処理を
するようになっている。すなわち、経路探索が終わる
と、経路探索部15は現在の車両位置をP2 とし、最適
経路データを参照してP2 が最適経路W2 の上に存在す
るかチェックする(ステップS35、S36)。図8の
符号P2Aの如く、最適経路W2 の上に存在すれば、最適
経路W2 で経路案内して良いので経路案内モードをオン
する(ステップS38)。
【0031】P2 が最適経路W2 の上に存在しなかった
ときは、走行中の道路上で進行方向前方に最適経路W2
の先頭があるかチェックする(ステップS37)。図8
の符号P2Bの如く、進行方向前方に最適経路W2 の先頭
があれば、車両はじきに最適経路W2 に乗るのでそのま
ま経路案内をしても問題なく、経路案内モードをオンす
る(ステップS38)。但し、P2BからP1 までの区間
は最適経路の表示がなく経路案内の空白区間となるが、
最適経路W2 の起点である出発地P1 は、P0からP0
での車速V0 で経路探索に要する時間だけ走行したと仮
定した位置に設定してあるので、当該空白区間は短くて
済み、直ぐに最適経路の案内を受けた走行をできる。こ
の点、P0 から走行中の道路に沿って進行方向前方に一
定距離(例えば、500m、800m、1kmなど)だ
け離れた地点を出発地とすると、車両速度が遅かった場
合に、経路探索終了時の車両位置が最適経路の起点のだ
いぶ手前となって、経路案内の空白区間が長くなること
がある。
【0032】なお、経路探索中にユーザが故意に例え
ば、分岐点Q2 から道路RDc に入ってしまったとき、
経路探索部15はステップS36とS37でNOと判断
する。このとき、経路探索部15はまだ探索をN回繰り
返した状態でないので、出発地予測設定部14に対し出
発地の再予測を指示する。該指示を受けた出発地予測設
定部14はステップS31以降の処理をし、現在地をP
0 、車速をV0 とし、V0 =0であれば(ステップS3
2でNO)、P0 を出発地に設定する。V0 ≠0であれ
ば(ステップS32でYES)、前述と同様にして、P
0 、車両方位、V0 と地図データを用いて、走行中の道
路RDc 上で進行方向前方に一定時間の走行分だけ離れ
た地点P1 を求め(ステップS42)、P0 〜P1 の間
に道路種別のランクが走行中の道路と同じか上の道路に
分岐する分岐点がなければ、P1 を予測出発地として設
定する(ステップS44、S45)。このあと、経路探
索部15が出発地と目的地を結ぶ最適な経路を再探索す
る(ステップS34)。再探索を終えると、その時点の
車両位置P2 が最適経路の上に存在するかチェックし、
(ステップS35、S36)、存在すれば経路案内モー
ドをオンする(ステップS38)。これにより、目的地
を設定後、ユーザが他の道路に入ったとき、該他の道路
に適した最適経路を自動的に再探索させることができ
る。若し、再探索終了時の車両位置P2 が最適経路の上
に存在しなかったときは、走行中の道路上で進行方向前
方に最適経路の先頭があるかチェックし(ステップS3
7)、YESであれば、経路案内モードをオンし、NO
であれば、まだ探索をN回実行していないことを条件
に、ステップS31に戻って、再度、出発地の設定と経
路探索を行う。N回探索を繰り返してもステップS3
6、S37でNOとなったときはステップS39でYE
Sと判断したあと、所定のエラー表示をし(ステップS
41)、図4のステップS2に戻る。
【0033】P0 、P1 、P2 =P2e、最適経路W2
図8の状態で経路案内モードがオンすると、本体6は図
4のフローに戻り、ステップS2でYESと判断する。
地図・マーク描画部8は車両位置を中心とする地図画像
をビデオRAM9に描画するとともに、最適経路記憶部
16に記憶された最適経路データを用いて地図画像上に
最適経路を所定色で太く重ねて描画する。そして、地図
画像の中心に車両位置マークを重ね、画面に表示させる
(図4のステップS12。図13参照)。P2eと経路探
索時の実際の車両位置との差から、車両位置と最適経路
の起点との間に経路案内の空白区間Zが生じるが、P2e
をP0 での車速を用いて予測しているので短い。画面の
最適経路の先頭は走行中の道路で現在位置より少し先と
なっているので、そのまま走行すれば直ぐに最適経路の
上に乗る。あとは、最適経路に沿って走行するだけで、
所望の目的地に簡単かつ迅速に到達できる。
【0034】ところで、ステップS43でP1 を求めた
とき、目的地O、P0 、P1 の位置関係が図8と同様に
なったが、図10に示す如く、道路RDa 〜道路RDc
がいずれも県道であり、道路RDd は県道であったとす
る。このとき、目的地Oの方向によっては、ユーザはP
1 に到達する前に道路RDa からRDb またはRDc
入っていく場合があり、単純にP1 を出発地にして経路
探索すると、探索終了時に車両位置が最適経路と無関係
な場所に来ることがあり、再探索しなければならなくな
る。この実施例では、図10の場合、出発地予測設定部
14はP1 を求めたあと、ステップS44において、道
路種別が走行中の道路のランク以上の道路に分岐する分
岐点としてQ2 とQ3 が有るのでYESと判断する。こ
のとき、P0 に最も近いQ2 を出発地として設定し、経
路探索部15に出力する(ステップS46)。このた
め、次のステップS34で、経路探索部15は出発地Q
2 から目的地Oまでを結ぶ最適な経路を探索することに
なる。探索した最適経路を図10の符号W4 で表す。
【0035】P0 で走行中の道路RDa の前方に、道路
RDa の道路種別のランク以上の道路へ入る分岐点が1
または複数存在するとき、目的地Oの方向によっては、
経路探索が終了する前にユーザが当該分岐点で他の道路
に入って走行する場合がある。図10の如く目的地Oが
右上に有り、P0 で目的地を設定後、分岐点Q2 で左折
した方が かに目的地Oに速く到達できると判っている
場合、ユーザは経路探索が終わる前に道路RDc に入っ
ていく。Q2 から道路RDc を経由した方が目的地Oに
近い場合、経路探索部15が自動探索する最適経路W4
も分岐点Q2 を起点とし、道路RDc に沿った経路とな
る。よって、経路探索が終わったときの車両位置を図1
0のP2gとすると、最適経路W4 の上に乗っているの
で、そのまま経路案内を受けて走行することができる。
ステップS46において、Q2 ,Q3 の内、P0 に近い
2 を出発地とするのは、Q3 を出発地とすると、図1
0のW4 ´が最適経路として選ばれてしまい、経路探索
が終わったときの車両位置P2gが最適経路から外れてし
まう恐れが有るからである。若し、図11に示す如く、
0 で設定した目的地O´がRDa の延長方向近くにあ
り、分岐点Q2 、Q3 を直進した方が かに目的地Oに
速く到達できると判っている場合、ユーザは経路探索中
も道路RDa に沿って走行する。また、経路探索部15
が自動探索する最適経路も図11の符号W5 に示す如
く、Q2 からQ3 を経て前方へ延びた経路となる。経路
探索が終わったときの車両位置を図11のP2hとする
と、最適経路W5 の上に乗っているので、そのまま経路
案内を受けて走行することができる。
【0036】この実施例によれば、走行中に目的地が設
定されるとその時点の車両位置P0、車速、車両方位と
地図データを用いて、走行中の道路上で進行方向前方に
一定時間の走行分だけ離れた地点P1 を求め、P0 〜P
1 の間にP0 での走行中の道路の種別のランク以上の道
路に分岐する分岐点がなければ、P1 を予測出発地と
し、該予測出発地と目的地を結ぶ最適経路を探索するよ
うにしたので、P0 と経路探索終了時の車両位置との間
に、P0 で走行中の道路より種別ランクの低い他の道路
に入る分岐点があっても、当該他の道路に入る経路が最
適経路として選択されるのを回避することができ、経路
案内が開始したあと、ユーザが最適経路の起点に戻った
り、最適経路を探したりしなくて済む。また、P1 を求
めたとき、P0 〜P1 の間にP0 での走行中の道路の種
別のランク以上の道路に分岐する分岐点があれば、その
内、一番P0 寄りの分岐点を予測出発地としたので、経
路探索中にユーザが入り込む可能性の高い道路を最適経
路として選択させることができ、経路案内が開始したあ
と、ユーザが最適経路の起点に戻ったり、最適経路を探
したりしなくて済む。更に、経路探索中にユーザが故意
または間違って道路種別ランクの低い道路に入ったこと
などにより、最適経路探索終了時点で車両が最適経路上
になく、かつ、車両の前方に最適経路の先頭がなかった
場合、自動的に再探索するようにしたので、ユーザが目
的地を再設定する手間が省ける。また、P0 から走行中
の道路上で進行方向前方に一定時間の走行分だけ離れた
地点P1 を予測出発地としたので、車速が遅くても経路
探索終了時に最適経路の起点(出発地)と車両位置との
間のずれは小さく、仮に、経路探索終了時の車両位置が
出発地の手前となっても、経路案内の空白区間は短くて
済む。
【0037】なお、上記した実施例では、図6のステッ
プS31において、目的地設定時点の車速をV0 とした
が、目的地設定時点の直前の或る時間(例えば、30
秒、1分、2分等)の平均速度をV0 としても良い。ま
た、ステップS43において、T=60秒として説明し
たが、他の時間として良く、車載用ナビゲーション装置
の種類により、経路探索に要する時間が異なれば、それ
に応じて変えるようにして良い。また、同じ種類の車載
用ナビゲーション装置でも、出発地−目的地間の距離に
より、経路探索に要する時間が大きく変わる場合、目的
地設定時点の現在位置と目的地間の距離に応じて変化す
る時間をTとして用いるようにしても良い。また、ステ
ップS43において、P1 は、P0 からV0 で経路探索
に要する時間だけ走行したと仮定した位置に設定した
が、P0 から走行中の道路に沿って進行方向前方に一定
距離(例えば、500m、800m、1kmなど)だけ
離れた地点としても良い。このようにすれば、車速デー
タを外部から取り込む必要がなくなる。また、ステップ
S44の処理では、P0 〜P1 の間に道路種別ランクが
0 で走行中の道路以上の道路に分岐する分岐点が有る
かチェックしたが、道路種別ランクが走行中の道路より
上の道路に分岐する分岐点が有るかのチェックに変えて
も良い。また、ステップS46の処理では、ステップS
44に該当する分岐点が複数有る場合に、一番P0 に近
い分岐点を予測出発地とするようにしたが、一番種別ラ
ンクの上な道路に分岐する分岐点を予測出発地とするよ
うにしても良い。また、目的地検索メニューでジャンル
が指定されたことにより目的地を自動設定した場合や、
電話番号が入力されたことにより目的地を自動設定した
場合、図6の処理を実行する際、ステップS44、S4
6を省略し、ステップS43のあとステップS45へ進
むようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る車載用ナビゲーション装置
によれば、走行中に目的地の選択操作をし、経路探索を
実行させた場合、経路探索で探索した最適経路の起点
(出発地)が経路探索の完了した時点での車両位置近く
となるので、経路探索完了後、最適経路の起点まで戻っ
たり、最適経路の途中に出るための道を探さなくても直
ぐに経路案内を受けて所望地に向け走行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る車載用ナビゲー
ション装置の構成図である。
【図2】出発地予測設定部の動作を示す説明図である。
【図3】経路探索部の動作を示す説明図である。
【図4】車載用ナビゲーション装置本体の動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】車載用ナビゲーション装置本体の動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】車載用ナビゲーション装置本体の動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】停止中に目的地が設定されたときの出発地の設
定動作と経路探索動作を示す説明図である。
【図8】走行中に目的地が設定されたときの出発地の設
定動作と経路探索動作を示す説明図である。
【図9】出発地の予測法を変えた場合の出発地の設定動
作と経路探索動作を示す説明図である。
【図10】停止中に目的地が設定されたときの出発地の
設定動作と経路探索動作を示す説明図である。
【図11】走行中に目的地が設定されたときの出発地の
設定動作と経路探索動作を示す説明図である。
【図12】画面表示状態の説明図である。
【図13】画面表示状態の説明図である。
【図14】従来の経路探索法の問題点の説明図である。
【符号の説明】 1 GPS受信機 2 CD−ROM 4 表示装置 5 操作部 6 車載用ナビゲーション装置本体 8 地図・マーク
描画部 9、13 ビデオRAM 11 目的地マニ
ュアル設定部 12 目的地自動設定部 14 出発地予測
設定部 15 経路探索部 16 最適経路記
憶部 17 合成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図データを記憶した地図データ記憶手
    段と、 車両の現在位置、現在方位を検出する検出手段と、 目的地が設定されると、その時点の現在位置、現在方位
    と、地図データを用いて、走行中の道路上で進行方向前
    方に所定距離だけ離れた地点を出発地として予測し、地
    図データを用いて予測出発地と目的地を結ぶ最適な経路
    を探索する探索手段と、 現在位置近くの地図データと最適経路データを用いて地
    図上に最適経路と車両位置マークを重ねた画像を描画
    し、表示手段の画面に表示させる画像描画手段と、 を備えたことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 経路探索手段は、出発地を予測する際、
    走行中の道路上で目的地が設定された時点の車両位置と
    所定距離だけ離れた地点との間に、道路種別のランクが
    走行中の道路より高い道路または走行中の道路以上の道
    路に分岐する分岐点が存在するとき、該分岐点を予測出
    発地とするようにしたこと、 を特徴とする請求項1記載の車載用ナビゲーション装
    置。
  3. 【請求項3】 経路探索手段は、経路探索が完了したと
    き、その時点の車両位置が最適経路上に存在せず、か
    つ、走行中の道路上で進行方向前方に最適経路の先頭が
    ないとき、その時点の現在位置,現在方位と、地図デー
    タを用いて、走行中の道路上で進行方向前方に所定距離
    だけ離れた地点を出発地として予測し、地図データを用
    いて予測出発地と目的地を結ぶ最適な経路を再探索する
    ようにしたこと、 を特徴とする請求項1または2記載の車載用ナビゲーシ
    ョン装置。
  4. 【請求項4】 地図データを記憶した地図データ記憶手
    段と、 車両の現在位置、現在方位、車速を検出する検出手段
    と、 目的地が設定されたとき、その時点の現在位置、現在方
    位、車両速度と、地図データを用いて、走行中の道路上
    で進行方向前方に一定時間の走行分だけ離れた地点を出
    発地として予測し、地図データを用いて予測出発地と目
    的地を結ぶ最適な経路を探索する探索手段と、 現在位置近くの地図データと最適経路データを用いて地
    図上に最適経路と車両位置マークを重ねた画像を描画
    し、表示手段の画面に表示させる画像描画手段と、 を備えたことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】 経路探索手段は、出発地を予測する際、
    走行中の道路上で目的地が設定された時点の車両位置と
    所定距離だけ離れた地点との間に、道路種別のランクが
    走行中の道路より高い道路または走行中の道路以上の道
    路に分岐する分岐点が存在するとき、該分岐点を予測出
    発地とするようにしたこと、 を特徴とする請求項4記載の車載用ナビゲーション装
    置。
  6. 【請求項6】 経路探索手段は、経路探索が完了したと
    き、その時点の車両位置が最適経路上に存在せず、か
    つ、走行中の道路上で進行方向前方に最適経路の先頭が
    ないとき、その時点の現在位置、現在方位、車両速度
    と、地図データを用いて、走行中の道路上で進行方向前
    方に一定時間の走行分だけ離れた地点を出発地として予
    測し、地図データを用いて予測出発地と目的地を結ぶ最
    適な経路を再探索するようにしたこと、 を特徴とする請求項4または5記載の車載用ナビゲーシ
    ョン装置。
JP21664396A 1996-07-29 1996-07-29 車載用ナビゲーション装置 Expired - Fee Related JP3310880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21664396A JP3310880B2 (ja) 1996-07-29 1996-07-29 車載用ナビゲーション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21664396A JP3310880B2 (ja) 1996-07-29 1996-07-29 車載用ナビゲーション装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1038596A true JPH1038596A (ja) 1998-02-13
JP3310880B2 JP3310880B2 (ja) 2002-08-05

Family

ID=16691659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21664396A Expired - Fee Related JP3310880B2 (ja) 1996-07-29 1996-07-29 車載用ナビゲーション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3310880B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017110924A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 株式会社デンソー 経路探索装置及び車両用自動運転装置
CN114442629A (zh) * 2022-01-25 2022-05-06 吉林大学 一种基于图像处理的移动机器人路径规划方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017110924A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 株式会社デンソー 経路探索装置及び車両用自動運転装置
WO2017104299A1 (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 株式会社デンソー 経路探索装置及び車両用自動運転装置
US10317224B2 (en) 2015-12-14 2019-06-11 Denso Corporation Route retrieval apparatus and vehicular automated driving apparatus
CN114442629A (zh) * 2022-01-25 2022-05-06 吉林大学 一种基于图像处理的移动机器人路径规划方法
CN114442629B (zh) * 2022-01-25 2022-08-09 吉林大学 一种基于图像处理的移动机器人路径规划方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3310880B2 (ja) 2002-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7406381B2 (en) Navigation system, vehicle navigation apparatus, and method for obtaining navigation information
US6434482B1 (en) On-vehicle navigation system for searching facilities along a guide route
US6732049B2 (en) Vehicle navigation system and method
JP4808050B2 (ja) ナビゲーション装置および複数経路融合方法
JP3814992B2 (ja) 車両用ナビゲーション装置
US6424363B1 (en) Image display device, method of image display, and storage medium for storing image display programs
US6859724B2 (en) Method of searching for guidance route in navigation device
US20030167120A1 (en) Vehicle navigation device and method of displaying POI information using same
JPH09292262A (ja) 周辺施設検索表示方法及び誘導経路の目的地設定方法
JP3750323B2 (ja) 車両用ナビゲーション装置及びそのプログラムを記録した記憶媒体
JP2000123295A (ja) ナビゲーションセンタ装置,ナビゲーション装置,ナビゲーションシステム及び方法
JP4245817B2 (ja) 車載用ナビゲーション装置
JP2002342330A (ja) ナビゲーション装置
WO2005022086A1 (ja) 移動体位置表示装置および方法
JP3952288B2 (ja) ナビゲーション装置
US7657369B2 (en) Navigation device for a vehicle, method for producing data for a search, and method for searching for a guided route
JP3366790B2 (ja) 車載用ナビゲーション装置
JP4128444B2 (ja) 車載ナビゲータにおける案内表示方法
JP2001050765A (ja) ナビゲーション装置
JP4361840B2 (ja) 車載用ナビゲーション装置
JPH09152352A (ja) 車両用ナビゲーション装置
JP2002071369A (ja) 車載用ナビゲーション装置
JP3366782B2 (ja) 経路誘導装置
JP3310880B2 (ja) 車載用ナビゲーション装置
JP2001141481A (ja) ナビゲーション装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080524

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100524

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees