JPH1038592A - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JPH1038592A
JPH1038592A JP20766296A JP20766296A JPH1038592A JP H1038592 A JPH1038592 A JP H1038592A JP 20766296 A JP20766296 A JP 20766296A JP 20766296 A JP20766296 A JP 20766296A JP H1038592 A JPH1038592 A JP H1038592A
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勝 水野
Hisashi Kurokawa
久 黒河
Takeshi Okada
毅 岡田
Hiroyuki Maeda
裕幸 前田
Hiroaki Tsuji
弘彰 辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非接触慣性航法センサを用いて算出した位置の
誤差が大きくなった場合は表示位置を更新せず誤った位
置を表示しないナビゲーション装置を提供する。 【解決手段】絶対位置及び絶対速度検出手段11から速
度及び絶対方位の情報が得られず、移動体が停止しない
ため、非接触慣性航法センサ12で得られた加速度及び
角速度がセンサ補正手段14によって補正されない状態
がある規定時間以上続いた場合には、表示位置更新切替
手段16によって、移動体の存在位置(表示位置)の更
新を停止して、ユーザに対し間違った存在位置の表示を
しないようにする。また、位置更新状態通知手段19に
よって移動体の現在地の更新が行われていないことを表
示手段15を介してユーザに通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載し自
車の存在位置を検出表示する車載用ナビゲーションシス
テムとか、人間の存在位置を検出表示するマンロケータ
など、自己または移動体の存在位置を検出表示するナビ
ゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用などのナビゲーション装置におい
ては、距離を検出する手段として車速パルスなどが知ら
れている。しかしながら、ユーザーにとって、車速パル
スをナビゲーション装置に接続することは容易でない。
そこで、加速度センサなどの非接触慣性航法センサ等を
用いた、装置の取り付けが比較的簡単なナビゲーション
装置が考えられている。図4はそのような従来の非接触
センサを使用したナビゲーション装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【0003】まず、図4を参照して、従来のナビゲーシ
ョン装置の構成について説明する。図4において、41
はGPS衛星などから送出された信号から絶対位置及び
絶対速度を検出する絶対位置及び絶対速度検出手段、4
2は少なくとも移動体等(以下、移動体で代表する)の
位置及び進行方向に対する左右方向の回転角とその進行
方向の加速度を検出する非接触慣性航法センサである。
【0004】また、43は重力方向に対して垂直な水平
面と移動体の上下進行方向とによりなす傾斜角を検出す
る傾斜角検出手段、44は非接触慣性航法センサの出力
またはその出力から算出された現在地とか進行方位の誤
差等を補正するセンサ補正手段、45は車輌など移動体
の位置とその周辺の地図とを表示する表示手段である。
【0005】次に、同じく図4を参照して、従来のナビ
ゲーション装置の動作について説明する。まず、移動体
の重力方向に対して垂直な水平面と移動体の上下進行方
向とによりなす傾斜角θslope を傾斜角検出手段43に
よって検出する。次に、移動体の進行方向の慣性加速度
を検出するために設置した非接触慣性航法センサ42に
よって移動体の加速度αを検出する。そこで、センサ補
正手段44は次の〔式1〕を使用して、上記で検出した
移動体の傾斜角及び加速度から重力成分を除去した進行
方向の加速度αrun *を求める。
【0006】〔式1〕 αrun = α−g・sin (θslope ) ここで、 g :重力加速度 αrun 、αは 進行方向を正とし、また、θslope
は上り坂の場合を正とする。
【0007】次に、上記のようにして重力成分が除去さ
れた加速度αrun *を、センサ補正手段44により更に
時間積分することによって移動体の速度を、その速度を
更に時間積分することによって移動体の位置p*を求め
る。そのような移動体の位置p*は下式〔式2〕によっ
て求められる。〔式2〕でp0 は絶対位置及び絶対速度
検出手段41によって与えられる初期位置である。 〔式2〕 p* = p0 + ∬αrun dtdt
【0008】次に、移動体の進行方向に対して左右方向
の角速度を検出するよう設置した非接触慣性航法センサ
42によって角速度ωを検出する。検出された角速度ω
を時間積分することによって旋回角度を求める。そこ
で、移動体の進行方位θ*は下式〔式3〕によって求め
られる。〔式3〕でθ0 は絶対位置及び絶対速度検出手
段41によって与えられる初期方位である。 〔式3〕 θ* = θ0 + ∫ωdt
【0009】また、非接触慣性航法センサ42の出力が
回路オフセット(固有の定常誤差など)などによって誤
差をもつ場合、センサ補正手段44は絶対位置及び絶対
速度検出手段41からの位置、速度、加速度、進行方
位、角速度を用いて、下記によって算出された回路オフ
セットにより加速度、角速度などの誤差を補正する。
【0010】例えば、検出された加速度の回路オフセッ
トαoffsetは、下記の〔式4〕によって求められる。 〔式4〕 αoffset = dVG /dt − α ここで、 VG :絶対速度検出手段によって得られた速度の大きさ α :非接触慣性航法センサによって得られた加速度の
大きさ t :時間
【0011】また、非接触慣性航法センサ42の出力か
ら移動体が停止していることが検出された場合には、加
速度の回路オフセットαoffsetは、下記の〔式5〕によ
って求められる。 〔式5〕 αoffset = 0 − α ここで、α :非接触慣性航法センサによって得られた
加速度の大きさ
【0012】また、〔式4〕〔式5〕の処理を繰り返し
行うことによって、αoffsetを精度良く求めることがで
きる。以上、センサ補正手段44によって移動体の位
置、進行方位を求めることができ、これらを表示手段4
5において表示する。
【0013】以上説明したように、従来の車速パルスな
どの代わりに非接触慣性航法センサを用いたナビゲーシ
ョン装置においては、取り付けが簡単であるということ
に加えて、上り坂や下り坂でも進行方向の加速度、速
度、位置等を算出することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の非接触慣性航法センサを使用したナビゲー
ション装置においては、通常では、加速度センサ、角速
度センサ、傾斜角センサ等の残留オフセットを完全に除
去することはできないので、それによって算出された移
動体の位置には、時間の経過とともに非常に大きな誤差
が生じ誤った位置を表示する場合があるという問題があ
った。
【0015】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、非接触慣性航法センサの出力の補正
が予め定められた所定の時間以上行われない場合には、
移動体の現在位置の表示の更新(表示位置の表示の更
新)を自動的に停止し、非接触慣性航法センサの出力の
補正が行われた場合には表示の更新を自動的に再開する
表示位置更新切替手段を設けることにより、算出された
位置の誤差が大きくなった場合には表示位置を更新せ
ず、誤った位置の表示をしないナビゲーション装置を提
供することを目的とする。
【0016】また、本発明は、上記従来の問題を解決す
るためになされたもので、ディジタル道路地図とマップ
マッチング手段とを設けることにより、車輌など移動体
の位置を道路上に整合させるようにした場合でも、非接
触慣性航法センサの出力の補正が所定の時間以上行われ
ない場合には移動体の現在位置の表示の更新を自動的に
停止し、非接触慣性航法センサの出力の補正が行われた
場合には表示の更新を自動的に再開する表示位置更新切
替手段を設けることによって、算出された位置の誤差が
大きくなった場合には表示位置を更新せず、誤った位置
の表示をしないナビゲーション装置を提供することを目
的とする。
【0017】また、本発明は、上記従来の問題を解決す
るためになされたもので、表示位置の更新(表示位置の
表示の更新)の停止あるいは再開を通知する表示位置更
新状態通知手段を設けることにより、算出された位置の
誤差が大きくなるような場合には表示位置の更新の停止
及びその後の表示の再開等、表示位置の更新状態を通知
してユーザに対し誤った位置の通知をしないナビゲーシ
ョン装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によるナビゲーシ
ョン装置は、GPS衛星が送出した信号から移動体の絶
対位置及び絶対速度を検出する絶対位置及び絶対速度検
出手段と、少なくとも移動体の進行方向に対する左右方
向の回転角と該進行方向の加速度とを検出する非接触慣
性航法センサと、重力方向に対して垂直な水平面と移動
体の進行方向とによりなす傾斜角を検出する傾斜角検出
手段と、非接触慣性航法センサの出力から計算された移
動体の現在位置及び進行方位の該非接触慣性航法センサ
の回路オフセットから生ずる誤差を補正するセンサ補正
手段と、移動体の現在位置とその周辺の地図とを表示す
る表示手段と、移動体の表示位置の更新を自動的に停止
しあるいは再開する表示位置更新切替手段とを備え、前
記センサ補正手段により前記移動体の現在位置及び進行
方位の誤差の補正をできない時間が所定の時間を越えた
ときに、前記表示手段における移動体の表示位置の更新
を停止するようにしたものである。
【0019】また、本発明によるナビゲーション装置
は、道路の状態を記録したディジタル道路地図と、移動
体の表示位置を前記ディジタル道路地図上に整合させる
マップマッチング手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0020】また、 本発明によるナビゲーション装置
は、移動体の表示位置の更新を停止あるいは再開したこ
とを前記表示手段に送信する位置更新状態通知手段を備
え、移動体の表示位置の更新を停止あるいは再開したこ
とを前記表示手段によりユーザに通知するようにしたも
のである。
【0021】本発明によれば、非接触慣性航法センサの
出力の補正が予め定められた所定の時間以上行われない
場合には、移動体の現在位置の表示の更新を自動的に停
止し、非接触慣性航法センサの出力の補正が行われた場
合には表示の更新を自動的に再開する表示位置更新切替
手段を設けることにより、算出された位置の誤差が大き
くなった場合は表示位置を更新せず、誤った位置の表示
をしないようにしたナビゲーション装置が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、GPS衛星が送信した信号から移動体の絶対位置及
び絶対速度を検出する絶対位置及び絶対速度検出手段
と、少なくとも移動体の進行方向に対する左右方向の回
転角と該進行方向の加速度とを検出する非接触慣性航法
センサと、重力方向に対して垂直な水平面と移動体の進
行方向とによりなす傾斜角を検出する傾斜角検出手段
と、前記非接触慣性航法センサの回路オフセットから生
ずる該非接触慣性航法センサの出力誤差を補正するセン
サ補正手段と、移動体の現在位置とその周辺の地図とを
表示する表示手段と、移動体の表示位置の更新を自動的
に停止しあるいは再開する表示位置更新切替手段とを備
え、前記センサ補正手段により前記移動体の現在位置及
び進行方位の誤差の補正をすることができない時間が所
定の時間を越えたときに、前記表示手段における移動体
の表示位置の更新を停止するようにしたものであり、非
接触慣性航法センサの補正が所定の時間以上行われない
場合には、移動体の現在位置の表示の更新を自動的に停
止する表示位置更新切替手段を設けるようにしたことに
より、算出された位置の誤差が大きくなるような場合に
は、表示位置を更新しないで、ユーザに対し間違った表
示位置による現在地の表示をしないようにするナビゲー
ション装置が得られるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項2に記載の発明は、道路の
状態を記録したディジタル道路地図と、移動体の表示位
置を前記ディジタル道路地図上に整合させるマップマッ
チング手段とを備えるようにしたものであり、ディジタ
ル道路地図とマップマッチング手段とを設けることによ
り、車輌など移動体の位置を道路地図上に整合させるよ
うにした場合でも、非接触慣性航法センサの出力の補正
が所定の時間以上行われない場合には移動体の現在位置
の表示の更新を自動的に停止し、非接触慣性航法センサ
の出力の補正が行われた場合には表示の更新を自動的に
再開する表示位置更新切替手段を設けることによって、
算出された位置の誤差が大きくなるような場合は表示位
置を更新せず、誤った位置の表示をしないナビゲーショ
ン装置が得られるという作用を有する。
【0024】本発明の請求項3に記載の発明は、移動体
の表示位置の更新を停止あるいは再開したことを前記表
示手段に送信する位置更新状態通知手段を備え、移動体
の表示位置の更新を停止あるいは再開したことを前記表
示手段によりユーザに通知するようにしたものであり、
算出された位置の誤差が大きくなるような場合には、表
示位置の更新の停止及びその後の再開等表示位置の更新
の状態をユーザに通知して、ユーザに対し表示位置の更
新が行われていないことを認識させるナビゲーション装
置が得られるという作用を有する。
【0025】以下、添付図面、図1乃至図3に基づき、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の概略構
成を示すブロック図、図2は本発明の第2の実施の形態
におけるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック
図、図3は本発明の第3の実施の形態におけるナビゲー
ション装置の概略構成を示すブロック図である。
【0026】(実施の形態1)まず、図1を参照して、
本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置
の構成について説明する。図1において、11はGPS
衛星などから送出された信号から絶対位置及び絶対速度
を検出する絶対位置及び絶対速度検出手段、12は少な
くとも移動体等の位置及び進行方向に対する左右方向の
回転角とその進行方向の加速度を検出する非接触慣性航
法センサである。
【0027】また、13は重力方向に対して垂直な水平
面と移動体の上下進行方向とによりなす傾斜角を検出す
る傾斜角検出手段、14は非接触慣性航法センサの出力
またはその出力から算出された移動体の現在位置とか進
行方向の誤差等を補正するセンサ補正手段、15は車輌
など移動体の位置とその周辺の地図を表示する表示手
段、16はセンサの出力の補正が予め定められた所定の
時間以上行われない場合には移動体の現在位置の表示の
更新を自動的に停止し、センサの出力とか現在地の補正
が行われた場合には表示の更新を自動的に再開する表示
位置更新切替手段である。
【0028】次に、同じく、図1を参照して、本発明の
第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作に
ついて説明する。まず、移動体の重力方向に対して垂直
な水平面と移動体の上下進行方向とによりなす傾斜角θ
slope を傾斜角検出手段13によって検出する。次に、
移動体の進行方向の慣性加速度を検出するために設置し
た非接触慣性航法センサ12によって移動体の加速度α
を検出する。そこで、センサ補正手段14は次の〔式
6〕を使用して、上記で検出した移動体の傾斜角及び加
速度から重力成分を除去した進行方向の加速度αrun
求める。
【0029】〔式6〕 αrun = α−g・sin (θslope ) ここで、 g :重力加速度 αrun 、αは 進行方向を正とし、また、θslope は上
り坂の場合を正とする。
【0030】次に、上記のようにして重力成分が除去さ
れた加速度αrun を、センサ補正手段14により更に時
間積分することによって移動体の速度を、その速度を更
に時間積分することによって移動体の位置pを求める。
そのような移動体の位置pは下式〔式7〕によって求め
られる。〔式7〕でp0 は絶対位置及び絶対速度検出手
段11によって与えられる初期位置である。 〔式7〕 p = p0 + ∬αrun dtdt
【0031】次に、移動体の進行方向に対して左右方向
の角速度を検出するよう設置した非接触慣性航法センサ
12によって角速度ωを検出する。検出された角速度ω
を時間積分することによって旋回角度を求める。そこ
で、移動体の進行方位θは下式〔式8〕によって求めら
れる。〔式8〕でθ0 は絶対位置及び絶対速度検出手段
11によって与えられる初期方位である。 〔式8〕 θ = θ0 + ∫ωdt
【0032】また、非接触慣性航法センサ12の出力が
回路オフセット(固有の定常誤差など)などによって誤
差をもつ場合、センサ補正手段14は絶対位置及び絶対
速度検出手段11からの位置、速度、加速度、進行方
位、角速度を用いて、下記によって算出された回路オフ
セットにより加速度、角速度などの誤差を補正する。
【0033】例えば、検出された加速度の回路オフセッ
トαoffsetは、下記の〔式9〕によって求められる。 〔式9〕 αoffset = dVG /dt − α ここで、 VG :絶対速度検出手段によって得られた速度の大きさ α :非接触慣性航法センサによって得られた加速度の
大きさ t :時間
【0034】また、非接触慣性航法センサ12の出力か
ら移動体が停止していることが検出された場合には、加
速度の回路オフセットαoffsetは、下記の〔式10〕に
よって求められる。 〔式10〕 αoffset = 0 − α ここで、 α :非接触慣性航法センサによって得られた加速度の
大きさ
【0035】また、〔式9〕〔式10〕の処理を繰り返
し行うことによって、回路オフセットαoffsetを精度良
く求めることができる。以上、センサ補正手段14によ
って非接触慣性航法センサ12の回路オフセットを除去
し、移動体の位置及び進行方位を求めることができ、こ
れらを表示手段15において表示する。
【0036】次に、移動体がトンネル内とか地下にいる
ときのような絶対位置及び絶対速度検出手段11から位
置、速度、加速度、進行方位、角速度等の情報が得られ
ないような場合、または移動体が停止しない場合には、
非接触慣性航法センサ12の回路オフセットを除去する
ことができない。そのため、センサ補正手段14は、回
路オフセットを算出できない時間が予め定められた所定
の時間を超えた場合には、表示位置更新切替手段16に
対し補正が行われていないことを通知する。そして、表
示位置更新切替手段16は表示位置の更新を自動的に停
止する。表示手段15は表示の更新が停止された移動体
の位置を表示する。
【0037】その後、絶対位置及び絶対速度検出手段1
1から位置、速度、加速度、進行方位、角速度の情報が
得られた場合、あるいは移動体が停止した場合には、セ
ンサ補正手段14が非接触慣性航法センサ12の回路オ
フセットとか現在地を補正し、表示位置更新切替手段1
6に補正が終了したことを通知する。表示位置切替手段
16は表示位置の更新を自動的に再開し、表示手段15
は更新された移動体の現在地を表示する。
【0038】このように、本第1の実施の形態によれ
ば、非接触慣性航法センサ12を用いることにより、取
り付けが簡単であるということに加えて、上り坂や下り
坂でも進行方向の加速度、速度、位置等を算出すること
ができると共に、非接触慣性航法センサ12の補正が所
定の時間以上行われない場合等算出される位置の誤差が
大きくなるような場合には、センサ補正手段14の通知
により移動体の現在位置の表示の更新を自動的に停止す
るようにした表示位置更新切替手段16を設けて、表示
位置を更新しないようにしたことにより、ユーザに対し
間違った表示位置による現在地の表示をしないようにし
ている。
【0039】(実施の形態2)以下、図2を参照して、
本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーション装置
の構成について説明する。図2において、絶対位置及び
絶対速度検出手段11、非接触慣性航法センサ12、傾
斜角検出手段13、センサ補正手段14、表示手段1
5、表示位置更新切替手段16は上記図1に示す第1の
実施の形態におけるものと同様であるからこれ以上の詳
細な説明は省略する。また、17はセンサ補正手段14
によって得られた移動体の位置及び進行方位を道路上の
位置及び方位に整合させるためのマップマッチング手
段、18は道路の位置、方位、長さ、接続状態などが記
録されたディジタル道路地図である。
【0040】次に、同じく、図2を参照して、本発明の
第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作に
ついて説明する。本実施の形態において、絶対位置及び
絶対速度検出手段11、非接触慣性航法センサ12、傾
斜角検出手段13、センサ補正手段14、表示手段15
等を用いて行われるナビゲーション装置の動作は、上記
図1に示す第1の実施の形態におけるものと同様である
から、これ以上詳細な説明は省略する。
【0041】すなわち、上記のようにして、センサ補正
手段14により移動体の位置と進行方位が求められる。
しかしながら、この移動体の位置及び進行方位は道路上
の位置及び方位と整合しないことが多い。そこで、マッ
プマッチング手段17は、ディジタル道路地図18の中
から、センサ補正手段14によって求められた位置の周
辺の領域内の道路を検索し、この道路の中から、センサ
補正手段14によって求められた進行方位にもっとも近
い方位をもつ道路を検索する。更に、走行軌跡と道路の
接続状態を照合して、道路あるいは道路上の位置を決定
する。その上、マップマッチング手段17によって進行
方位を補正することもできる。すなわち、センサ補正手
段14によって求められた移動体の位置と進行方位をマ
ップマッチング手段17によってディジタル道路地図1
8上の位置と方位に整合させる。このようにして決めら
れた移動体の現在の位置及び進行方位は表示手段15に
よって表示される。
【0042】しかしながら、移動体がトンネル内とか地
下にいるときのように、絶対位置及び絶対速度検出手段
11から位置、速度、加速度、進行方位、角速度の情報
が得られないような場合、または移動体が停止しない場
合には、非接触慣性航法センサ12の回路オフセットを
除去することができない。そのため、センサ補正手段1
4は、回路オフセットを算出できない時間が予め定めら
れた所定の時間を超えた場合には、表示位置更新切替手
段16に対し補正が行われていないことを通知する。そ
して、表示位置更新切替手段16は誤った位置を表示し
ないようにするため、表示位置の更新を自動的に停止す
る。表示手段15は更新が停止された移動体の存在位置
を表示する。
【0043】その後、絶対位置及び絶対速度検出手段1
1から位置、速度、加速度、進行方位、角速度の情報が
得られた場合、あるいは移動体が停止した場合には、セ
ンサ補正手段14が非接触慣性航法センサ12の回路オ
フセットとか現在地を補正し、表示位置更新切替手段1
6に補正が終了したことを通知する。表示位置切替手段
16は表示位置の更新を自動的に再開し、表示手段15
は更新された移動体の現在地を表示する。
【0044】このように、本第2の実施の形態によれ
ば、非接触慣性航法センサ12を用いることにより、取
り付けが簡単であるということに加えて、上り坂や下り
坂でも進行方向の加速度、速度、位置等を算出すること
ができると共に、ディジタル道路地図18とマップマッ
チング手段17を設けて移動体の位置及び進行方位を道
路地図18上に整合させるようにした場合でも、非接触
慣性航法センサ12の補正が所定の時間以上行われない
場合等算出される位置の誤差が大きくなるような場合に
は、センサ補正手段14の通知により表示位置更新切替
手段16が移動体の存在位置の表示の更新を自動的に停
止して、表示位置を更新しないようにしたことにより、
ユーザに対し間違った表示位置による現在地の表示をし
ないようにしている。
【0045】(実施の形態3)以下、図3を参照して、
本発明の第3の実施の形態におけるナビゲーション装置
の構成について説明する。図3において、絶対位置及び
絶対速度検出手段11、非接触慣性航法センサ12、傾
斜角検出手段13、センサ補正手段14、表示手段1
5、表示位置更新切替手段16は上記図1に示す第1の
実施の形態におけるものと同様であるからこれ以上の詳
細な説明は省略する。また、マップマッチング手段17
及びディジタル道路地図18は上記図2に示す第2の実
施の形態におけるものと同様であるからこれ以上の詳細
な説明は省略する。ここで、19は表示位置を更新を停
止あるいは再開したことをユーザーに通知する位置更新
状態通知手段である。
【0046】次に、同じく、図3を参照して、本発明の
第3の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作に
ついて説明する。本実施の形態において、絶対位置及び
絶対速度検出手段11、非接触慣性航法センサ12、傾
斜角検出手段13、センサ補正手段14、表示手段1
5、マップマッチング手段17及びディジタル道路地図
18等を用いて行われるナビゲーション装置の動作は、
上記図1及び図2に示す第1及び第2の実施の形態にお
けるものと同様であるからこれ以上の詳細な説明は省略
する。
【0047】しかし、簡単に説明すると、上記のように
して、センサ補正手段14により移動体の位置と進行方
位が求められる。しかしながら、この移動体の位置と進
行方位は道路上の位置と方位に整合しないことが多い。
そこで、マップマッチング手段17及びディジタル道路
地図18を用いて移動体の位置と進行方位をマップマッ
チング手段17によってディジタル道路地図18上の位
置と方位に整合させるようにする。
【0048】このようなナビゲーション装置の動作にお
いて、センサ補正手段14は回路オフセットを算出でき
ない時間が予め定められた所定の時間を超えると、表示
位置更新切替手段16に対し補正が行われていないこと
を通知する。表示位置更新切替手段16は表示位置の更
新を自動的に停止し、表示位置の更新を停止したことを
位置更新状態通知手段19に通知する。位置更新状態通
知手段19は表示手段15に対し表示位置の更新が停止
されたことを通知する。表示手段15は表示位置の更新
が停止された移動体の存在位置とその表示位置の更新が
停止されている状態であることを知らせるマークあるい
は文字を表示する。
【0049】その後、絶対位置及び絶対速度検出手段1
1から位置、速度、加速度、進行方位、角速度等の情報
が得られた場合、あるいは移動体が停止したときに、セ
ンサ補正手段14は非接触慣性航法センサ12の回路オ
フセットとか現在地を補正した後、表示位置更新切替手
段16に対し補正が終了したことを通知する。表示位置
切替手段16は表示位置の更新を再開したことを位置更
新状態通知手段19に通知する。位置更新状態通知手段
19は表示手段15に対し表示位置の更新を再開したこ
とを通知する。表示手段15は表示位置が更新された移
動体の現在地と、その現在地の表示の更新が再開されて
いる状態であることを知らせるマークあるいは文字を表
示する。
【0050】このように、本第3の実施の形態によれ
ば、非接触慣性航法センサ12の補正が所定の時間以上
行われない場合等算出される位置の誤差が大きくなるよ
うな場合には、センサ補正手段14の通知により表示位
置更新切替手段16が移動体の位置を示す表示位置の更
新を自動的に停止し更新しないようにして、ユーザに対
し間違った表示位置による現在地の表示をしないように
している。その際、位置更新状態通知手段19により表
示位置の更新を停止したことを表示手段15に通知し、
ユーザに対し表示手段15の表示により自車の表示位置
の更新が行われていないことを知らせることができる。
【0051】
【発明の効果】本発明によるナビゲーション装置は、以
上説明したように構成し、特に、非接触慣性航法センサ
の補正が所定の時間以上行われない場合には、移動体の
位置を示す表示位置の更新を自動的に停止する表示位置
更新切替手段を設けるようにしたことにより、算出され
た位置の誤差が大きくなるような場合には、表示位置を
更新しないで、ユーザに対し間違った表示位置による現
在地の表示をしないようにすることができる。
【0052】また、本発明によるナビゲーション装置
は、以上説明したように構成し、特に、ディジタル道路
地図及びマップマッチング手段を設けて、移動体の位置
を道路地図上に整合させるような場合でも、非接触慣性
航法センサの補正が所定の時間以上行われない場合に
は、移動体の位置を示す表示位置の更新を自動的に停止
する表示位置更新切替手段を設けるようにしたことによ
り、算出された位置の誤差が大きくなるような場合に
は、表示位置を更新しないで、ユーザに対し間違った表
示位置による現在地の表示をしないようにすることがで
きる。
【0053】また、本発明によるナビゲーション装置
は、以上説明したように構成し、特に、非接触慣性航法
センサの補正が所定の時間以上行われない場合等算出さ
れる位置の誤差が大きくなるような場合、移動体の位置
を示す表示位置の更新を停止したことをユーザに通知す
る位置更新状態通知手段を設けて、ユーザに対し自車の
表示位置の更新が行われていないことを知らせるように
したことにより、ユーザに対し表示位置の更新が行われ
ていないことを認識させるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置の概略構成を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置の概略構成を示すブロック図
【図4】従来のナビゲーション装置の概略構成を示すブ
ロック図
【符号の説明】
11 絶対位置及び絶対速度検出手段 12 非接触慣性航法センサ 13 傾斜角検出手段 14 センサ補正手段 15 表示手段 16 表示位置更新切替手段 17 マップマッチング手段 18 ディジタル道路地図 19 位置更新状態通知手段 41 絶対位置及び絶対速度検出手段 42 非接触慣性航法センサ 43 傾斜角検出手段 44 センサ補正手段 45 表示手段
フロントページの続き (72)発明者 前田 裕幸 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 辻 弘彰 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GPS衛星が送信した信号から移動体の絶
    対位置及び絶対速度を検出する絶対位置及び絶対速度検
    出手段と、 少なくとも移動体の進行方向に対する左右方向の回転角
    と該進行方向の加速度とを検出する非接触慣性航法セン
    サと、 重力方向に対して垂直な水平面と移動体の進行方向とに
    よりなす傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、 前記非接触慣性航法センサの回路オフセットから生ずる
    該非接触慣性航法センサの出力誤差を補正するセンサ補
    正手段と、 移動体の現在位置とその周辺の地図とを表示する表示手
    段と、 移動体の表示位置の更新を自動的に停止しあるいは再開
    する表示位置更新切替手段とを備え、 前記センサ補正手段により前記移動体の現在位置及び進
    行方位の誤差の補正をすることができない時間が所定の
    時間を越えたときに、前記表示手段における移動体の表
    示位置の更新を停止するようにしたことを特徴とするナ
    ビゲーション装置。
  2. 【請求項2】道路の状態を記録したディジタル道路地図
    と、移動体の表示位置の表示を前記ディジタル道路地図
    上に整合させるマップマッチング手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】移動体の表示位置の更新を停止あるいは再
    開したことを前記表示手段に送信する位置更新状態通知
    手段を備え、移動体の表示位置の更新を停止あるいは再
    開したことを前記表示手段によりユーザに通知するよう
    にしたことを特徴とする請求項1または2記載のナビゲ
    ーション装置。
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