JPH1038359A - 空気吹出口ユニット - Google Patents

空気吹出口ユニット

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JPH1038359A
JPH1038359A JP21195696A JP21195696A JPH1038359A JP H1038359 A JPH1038359 A JP H1038359A JP 21195696 A JP21195696 A JP 21195696A JP 21195696 A JP21195696 A JP 21195696A JP H1038359 A JPH1038359 A JP H1038359A
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air
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文則 梶野
Hiroyuki Shizuku
博行 雫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹出口チャンバーと吹出グリルとを備えた空
気調和機等の空気吹出口ユニットにおいて、吹出グリル
本体を取り外すことなく風量調節ダンパーの調節や吹出
口チャンバーの高さ調整を行う。 【解決手段】 吹出グリル2の一部の桟7をグリル本体
から着脱自在となし、この桟7を取り外すことにより手
をチャンバー1に挿入しうる空隙8を形成したことを特
徴としいてる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気調和機
や換気装置の空気吹出口ユニットに係り、詳しくは天井
に据付けられる空気吹出口ユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記空気調和機等の空気吹出口ユニット
は、図13に示すように、機械本体と送風ダクトによっ
てつながれるダクト接続口22やこのダクト接続口22
から入った空気を放出する下部開口部23を備えた吹出
口チャンバー24と、このチャンバー24の下部開口部
23に固定され、チャンバー24内の空気を室内に吹き
出す吹出グリルとを備えている。
【0003】上記空気吹出口ユニットは、例えば1台の
空気調和機本体から分岐して複数台設置されることが多
く、このことからチャンバー24に入る空気の量を調節
するために上記ダクト接続口22にフラップ状の風量調
節ダンパー26を備えている。
【0004】すなわち、上記空気調和機では、上記複数
個の室内ユニットを取り付けた後に、各チャンバーの風
量調節をダンパーにて行う必要があるが、その場合、一
度チャンバーにねじ27等により取付け終えた吹出グリ
ル25を図示の如く取り外して風量調節した後、再度こ
の吹出グリル25を取付ける必要がある。さらに、複数
個のチャンバーの風量バランスを取る場合、上記吹出グ
リル25の着脱を数回繰り返さねばならず、施工性が悪
いという問題がある。
【0005】また、吹出グリルを取り付けたときに、天
井板と吹出グリルの間に上下に隙間ができる場合や、チ
ャンバーと吹出グリルの間に隙間ができる場合も、上記
と同様に吹出グリルを外し、チャンバーを吊り下げてい
るボルトのナットを回してチャンバーの高さ調整を図る
必要があり、やはり施工性に問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の如き実
状に対処し、吹出グリルの一部に新規な構成を見出すこ
とにより、吹出グリルの取付け後もこのグリル本体を取
り外すことなく、前記ダンパーの調節やチャンバーの高
さ調整を行わしめることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的に適
合する本発明の空気吹出口ユニットは、先ず1つは、送
風ダクトとつながるダクト接続口、およびダクト接続口
からの空気を放出する下部開口部を備えて天井から吊り
下げられる吹出口チャンバーと、このチャンバーの下部
開口部に固定され、チャンバー内の空気を室内に吹き出
す吹出グリルとを備えた空気吹出口ユニットにおいて、
上記吹出グリルの一部の桟をグリル本体から着脱自在と
なし、この桟を取り外すことにより手をチャンバー内に
挿入可能ならしめたことを特徴とする。
【0008】また、上記本発明の空気吹出口ユニットに
おいて、上記チャンバーのダクト接続口にフラップ状の
風量調節ダンパーを設け、該ダンパーに、指が挿入可能
な切欠部を形成することも可能である。
【0009】一方、チャンバーの高さ調整を容易にする
場合は、上記本発明の空気吹出口ユニットにおいて、上
記チャンバーを吊り下げる吊りボルトを、チャンバー上
壁の中央部を貫通する1本のみとすると共に、この貫通
したボルトをチャンバーの内側でナットによって締着
し、このナットの締め加減によりチャンバーの高さ調整
を行うようにすることが好適である。
【0010】さらに、このチャンバーの取り付け構造に
おいて、上記チャンバー上壁のボルト貫通孔を上記ナッ
トが挿通しうる大きさに形成すると共に、上面に断熱材
を重合し、かつボルト軸部を一端から挿通させるスリッ
トを備えた取付板を、上記ボルト貫通孔を挿通したナッ
トとチャンバー上壁との間に座金状に介在せしめること
も可能である。
【0011】
【作用】上記本発明の空気吹出口ユニットにおいては、
吹出グリルの一部の桟を取り外すことにより、チャンバ
ー内に手を挿入してダンパーを調整しうることから、チ
ャンバーの風量調節時に一々吹出グリルを取り外す必要
がなくなり、空気吹出口ユニット取付時の施工性を大き
く向上させることが可能である。また、この場合、ダン
パーに切欠部を形成することにより、指を挿入しやすく
してダンパーの調節をさらに容易にすることも可能であ
る。
【0012】一方、チャンバーの高さ調整を容易にする
場合は、前記の如くチャンバーの吊りボルトをチャンバ
ー内にナットがくるように設け、前記桟を取り外してこ
のナットを回すことにより、吹出グリルを装着したまま
でチャンバーの高さを調整することが可能である。
【0013】さらに、チャンバーのボルト貫通孔を、吊
り下げボルトをナットごと挿入可能となし、ナットと上
記ボルト貫通孔との間に前記取付板をスライド挿入する
ことによって、チャンバーの吊り下げボルトへの固定を
容易にすることも可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下さらに添付図面を参照して、
本発明の実施の形態を説明する。
【0015】図1は本発明実施形態の空気吹出口ユニッ
トを示す分解斜視図、図2は同空気吹出口ユニットの吹
出グリルを示す分解斜視図、図3は同吹出グリルの斜視
図、図4は同吹出グリルの中央の桟を示す斜視図であ
る。
【0016】上記実施形態の空気吹出口ユニットは、図
1に示すように、天井板(図示せず)上方のコンクリー
ト壁等から吊り下げられる箱状の吹出口チャンバー1
と、このチャンバー1の下部開口部3にねじ等により固
定され、チャンバー1内の空気を室内に吹き出す吹出グ
リル2とを備えている。
【0017】上記チャンバー1は例えば空気調和機本体
(図示せず)とつながるダクト接続口4を備え、このダ
クト接続口4からの空気を上記下部開口部3から放出す
るようになっている。また、チャンバー1の上記ダクト
接続口4には半円フラップ状の2枚のダンパー5が開閉
自在に形成されている。これらのダンパー5には、夫々
図示の如く指を掛け、あるいは挿入しうるように切欠部
6(透孔を含む)が形成されている。
【0018】そして、本発明のこの実施形態において
は、上記吹出グリル2中央部の長板状の桟7をグリル本
体2から着脱自在となし、図1に示す如く、この桟を取
り外すことにより手をチャンバー1内に挿入しうる空隙
8を形成している。
【0019】上記桟7は、図4に示すように上部に三角
柱状の風向板9を備えており、この風向板9の一端に嵌
合用の弾性爪部10を備えている。そして、この桟7の
グリル本体2への取付けは、図5、図6に示すように、
桟7の他端に形成したチャネル状の凹部11を、グリル
本体2に形成した逆T字状金具28の耳状部28aと突
起12とに嵌挿すると共に、桟7の弾性爪部10側を図
示の如く押し込んで、この弾性爪部10をグリル本体2
の爪受凹部13に弾性嵌合させることによって行う。な
お、図に示すように上記爪受凹部13、逆T字状金具2
8及び突起12はグリル本体2の対向側にも形成されて
おり、桟7を逆向きにでも取付けられるようになってい
る。
【0020】図11(A)は上記逆T字状金具28と桟
7の凹部11との嵌合を示し、同図(B)は上記突起1
2と桟7の凹部11との嵌合を示し、図12(A)は弾
性爪部10側の桟7と上記逆T字状金具28との関係、
同図(B)は同じく弾性爪部10側の桟7と上記突起1
2との関係を夫々示す断面図である。
【0021】図11(A)(B)に示すように、桟7の
凹部11側では、図示の如くこのチャネル状凹部11に
対し上記逆T字状金具28と突起12とが夫々嵌合して
いるが、桟7の弾性爪部10側では、図12(A)
(B)に示すように桟7に凹部11はないため、桟7は
上記逆T字状金具28と突起12とは嵌合はせず、図
5、図6に示すように桟7は前記弾性爪部10の弾性嵌
合によって固定される。この図12(A)(B)に示す
逆T字状金具28と突起12は、桟7が前記したように
逆向きに取付けられるときに桟7の凹部11と嵌合する
ようになっている。
【0022】一方、チャンバー1は、図1、図7に示す
ように、チャンバー上壁14の中央部を貫通する1本の
吊りボルト15と、この吊りボルト15にチャンバー1
内でワッシャ17を介して螺合する蝶ナット16とによ
って吊り下げられており、この蝶ナット16の締め加減
によって高さ調整を行うようになっている。この蝶ナッ
ト16の回動も、前記吹出グリル2の中央部の桟7を取
り外すことによって行える。
【0023】また、図8に示すように、チャンバー上壁
14中央部のボルト貫通孔18′を六角ナットまたは蝶
ナット16が挿通しうる大きさに形成すると共に、図9
に示す如く、上面に断熱材19を重合し、かつボルト1
5の軸部を一端から挿通させるスリット20を備えた取
付板21を、図10に示す如く上記ボルト貫通孔18′
を挿通したナット16とチャンバー上壁14との間に座
金状に介在させることも可能である。なお、上記断熱材
19は柔軟性と弾性を有し、スリット20′が取付板2
1のスリット20を塞ぐように作用して空気のもれを抑
制する。
【0024】しかして、上記本発明実施形態の空気吹出
口ユニットにおいては、図1に示す如く、吹出グリル2
の中央の桟7を取り外すことにより、チャンバー1内に
手を挿入してダンパー5を調整しうることから、チャン
バー1の風量調節時に一々吹出グリル2を取り外す必要
がなくなり、空気吹出口ユニット取付時の施工性を大き
く向上させることが可能であり、この場合、ダンバー5
に切欠部6を形成することにより、指を挿入しやすくし
てダンパー調節をさらに容易にすることも可能である。
そして、チャンバー1の高さ調整をする場合は、図7に
示す如く、チャンバー1の吊りボルト15をチャンバー
1内にナット16がくるように設け、前記桟7を取り外
してこのナット16を回すことにより、吹出グリル2を
挿着したままでチャンバー1の高さを容易に調整するこ
とが可能である。
【0025】また、図8〜図10に示すように、チャン
バー1のボルト貫通孔18を、吊りボルト15をナット
16ごと挿入可能となし、先付けしたナット16と上記
ボルト貫通孔18との間に前記取付板21をスライド挿
入することによって、チャンバーを持ちながらナットを
取り付けるような従来の作業を改善することが可能であ
る。
【0026】以上、本発明の実施形態を説明したが、桟
7のチャネル状凹部11を形成している凸条29は、図
4に示すように弾性爪部10直前の決められた位置で切
り欠かれており、この凸条29の切り欠き側端部29a
に上記弾性爪部10の耳部10aを当接させて固定する
ことにより、この弾性爪部10の位置決めを行うことが
可能である。そして、この弾性爪部10の耳部10aに
図示の如く風向板9の端部を当接させることにより、こ
の風向板9の位置決め(センタリング)を行うことが可
能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気吹出
口ユニットは、吹出グリルの一部の桟をグリル本体から
着脱自在となし、この桟を取り外すことにより手をチャ
ンバーに挿入可能ならしめたものであり、吹出グリルの
一部を取り外すことにより、チャンバー内に手を挿入し
てダンパーを調整しうることから、チャンバーの風量調
節時に一々吹出グリルを取り外し、また取り付ける必要
がなくなり、これにより室内ユニット取付時の施工性を
大きく向上させるとの顕著な効果を奏するものである。
また、上記ダンパーに切欠部を形成することにより、指
を挿入しやすくしてダンパー調節を更に容易にすること
も可能である。一方、チャンバーの高さ調整をする場合
は、チャンバーの吊りボルトをチャンバー内にナットが
くるように設け、上記桟を取り外してこのナットを回す
ことにより、吹出グリルを装着したままでチャンバーの
高さを容易に調整することが可能である。
【0028】そしてさらに、チャンバーのボルト貫通孔
を、吊りボルトをナットごと挿入可能となし、先付けし
たナットと上記ボルト貫通孔との間に取付板をスライド
挿入することによって、チャンバーを持ちながらのナッ
ト締め作業を廃し、チャンバーの吊りボルトへの固定を
容易にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の空気吹出口ユニットを示す分
解斜視図である。
【図2】同ユニットの吹出グリルを示す分解斜視図であ
る。
【図3】同吹出グリルの斜視図である。
【図4】同吹出グリルの中央の桟を示す斜視図である。
【図5】上記桟を吹出グリルへ取り付ける状態を示す断
面図である。
【図6】同、取付後の状態を示す断面図である。
【図7】チャンバーの取り付け状態を示す断面図であ
る。
【図8】チャンバーの他の取り付け方法の取り付け前の
状態を示す断面図である。
【図9】上記取り付け方法に使用する取付板を示す斜視
図である。
【図10】上記取り付け方法の取り付け後の状態を示す
断面図である。
【図11】(A) 逆T字状金具と桟の凹部との嵌合を
示す断面図である。 (B) 突起と桟の凹部との嵌合を示す断面図である。
【図12】(A) 逆T字状金具と桟の弾性爪部側の関
係を示す断面図である。 (B) 突起と桟の弾性爪部側の関係を示す断面図であ
る。
【図13】従来の空気調和機の空気吹出口ユニットを示
す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 チャンバー 2 吹出グリル 3 下部開口部 4 ダクト接続口 5 ダンパー 6 切欠部 7 桟 8 空隙 9 風向板 10 弾性爪部 10a 弾性爪部の耳部 11 チャネル状凹部 12 突起 13 爪受凹部 14 チャンバー上壁 15 吊りボルト 16 蝶ナット 17 ワッシャ 18 ボルト貫通孔 19 断熱材 20 スリット 21 取付板 28 逆T字状金具 28a 耳状部 29 凸条 29a 凸条の切り欠き側端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風ダクトとつながるダクト接続口、お
    よびダクト接続口からの空気を放出する下部開口部を備
    えて天井から吊り下げられる吹出口チャンバーと、この
    チャンバーの下部開口部に固定され、チャンバー内の空
    気を室内に吹き出す吹出グリルとを備えた空気吹出口ユ
    ニットにおいて、上記吹出グリルの一部の桟をグリル本
    体から着脱自在となし、この桟を取り外すことにより手
    をチャンバー内に挿入可能ならしめたことを特徴とする
    空気吹出口ユニット。
  2. 【請求項2】 上記チャンバーのダクト接続口にフラッ
    プ状の風量調節ダンパーを設け、該ダンパーに、指が挿
    入可能な切欠部を形成した請求項1記載の空気吹出口ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 上記チャンバーを吊り下げる吊りボルト
    を、チャンバー上壁の中央部を貫通する1本のみとする
    と共に、この貫通したボルトをチャンバーの内側でナッ
    トによって締着し、このナットの締め加減によりチャン
    バーの高さ調整を行うようにした請求項1または2記載
    の空気吹出口ユニット。
  4. 【請求項4】 上記チャンバー上壁のボルト貫通孔を上
    記ナットが挿通しうる大きさに形成すると共に、上面に
    断熱材を重合し、かつボルト軸部を一端から挿通させる
    スリットを備えた取付板を、上記ボルト貫通孔を挿通し
    たナットとチャンバー上壁との間に座金状に介在せしめ
    た請求項3記載の空気吹出口ユニット。
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JP2006038378A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Sanyo Electric Co Ltd 吹出チャンバ装置およびこれを用いたビルトイン型空気調和機
JP2010230271A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Daikin Ind Ltd 空気調和装置、ケーシング、および化粧パネル

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