JPH1037277A - 水洗便器排水の攪拌機 - Google Patents

水洗便器排水の攪拌機

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JPH1037277A
JPH1037277A JP19051796A JP19051796A JPH1037277A JP H1037277 A JPH1037277 A JP H1037277A JP 19051796 A JP19051796 A JP 19051796A JP 19051796 A JP19051796 A JP 19051796A JP H1037277 A JPH1037277 A JP H1037277A
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JP
Japan
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drain
sewer
water
agitator
stirrer
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JP19051796A
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English (en)
Inventor
Toshihide Ozaki
敏秀 尾▲崎▼
Hirokazu Ogawa
洋策 小川
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 下水管の勾配は、大便等の固形汚物をスムー
ズに掃流させる流速を確保する必要があり、一般的に毎
秒0.6〜1.5mが適当とされている。このため、急
峻な地形にある山村や漁村等では、工法上また工費上の
理由から施工が困難なことがある。本願はこれらの地形
においても下水道整備を可能とし、小集落の生活環境の
改善に寄与することを目的とする。 【構成】 便器本体または便器の下流側に、排水内の固
形物の攪拌機を設け、水洗レバー操作の度に、液体化さ
れた排水が下水管に流れこむようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】水洗トイレ排水の、排水シス
テムとその機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自然流下方式により、大便やトイレット
ペーパー等の固形物を、できるだけ少量水で効率よく掃
流(押し流すこと)するには、下水管の勾配を適当にす
る必要がある。これは、勾配が小さすぎると流速も小さ
くなり掃流力が弱くなって滞留する。また勾配が大きす
ぎると流速が速くなるので、流下抵抗の大きい固形物だ
けが取り残され、水分だけが先に流下してしまうためで
ある。このことから固形物と水分が一緒に流れる適当な
流速は、一般的に一秒あたり0.6〜1.5mがよいと
されている。従って下水管の勾配は、この適当流速が得
られるような勾配で布設するのが望ましい。しかしなが
ら平地部や急峻な地形の山間地部では、この適当勾配
(流速)の範囲に収めにくい場合がある。
【0003】このような場合における従来の技術では、
次の方法で対処している。(イ)地形上の勾配が大きす
ぎる場合は、図2のように階段状配管として配管勾配を
緩める。(ロ)地形上の勾配が緩すぎる場合は、外圧を
利用した強制排水とする。(ハ)また水洗一回あたりの
水量を増やして、固形物の掃流距離を伸ばす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願はこれらの従来方
法に依らないで、下水管の勾配が上記適当勾配の範囲外
であっても滞留することなく、また固形物だけが取り残
されることなく、掃流距離を伸ばしてスムーズに流下で
きるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】水洗便器を洗い流した排
水は、大便等の固形物と水が同居している。この同居状
態の固形物を攪拌機により粉砕し、液体化したのち下水
管に放流するようにする。なお「攪拌」とは、排水中の
固形物を粉砕し、水分と混ぜ合わせて液体化させること
をいう。
【0006】
【発明の実施の形態】便器本体または便器の下流側に、
固形物と水分の同居排水の攪拌機を設け、液体化したの
ちに、より下流の下水管に流れこむようにする。
【0007】
【実施例】図1参照。本願の攪拌機を利用した排水シス
テムを示す、排水経路縦断図である。水洗便器(1)の
すぐ下流側に、ドラムトラップ型(封水の作用をさせる
ものでドラムの形に似たもの)の攪拌機(2)を取り付
けている。この攪拌機を通過した排水は、取付け管A
(7)により会所桝(9)に落して高さを下げ、台所他
の排水と合流させて、取付け管B(8)により下水本管
(10)に放流させている。ドラムトラップ型攪拌機よ
り下流においては、急勾配の配管が可能となる。
【0008】図1右上のドラムトラップ型攪拌機の詳細
図参照。水洗便器からの排水は、流入部(3)で受け入
れて貯溜部(4)へ流下する。そしてこのとき、前から
貯溜部に溜っていた排水が押し出されて排出部(15)
より取付け管Aへと流下する。つまり貯溜部の排水は、
便器水洗の度に入れ替わることになる。
【0009】攪拌部(6)は、スクリュー状のものがつ
いた軸を、電気モーターの動力部(5)で回転させるよ
うにしている。作動させる時期としては、前から溜って
いた排水の沈殿物が、流入排水で押し出されやすいよう
に、水洗レバー操作と同時に少タイム作動し、沈殿物を
浮き上がらせるようにするとよい。そして貯溜部に沈ん
だ固形物を攪拌粉砕する時期としては、次の方法があ
る。(イ)流入の度に一定タイム作動させる。(ロ)定
周期で作動させる。この場合は、休止の時期に固形物の
流入があっても貯め置くことになる。(ハ)休みなく作
動させる。
【0010】図2参照。従来型工法と、本願利用の新排
水システムによる工法との相違を示すものである。上図
参照。道路面(11)は12%の急勾配にあるとする。
一方本管(10)の、固形物が滞留しない適当勾配は6
%であるとする。ある地点で最低必要とする所定の土被
りA(12)を確保して埋設すると、上流に行くに伴い
土被りは大きくなり、掘削等の工法上の難度と工事費が
増大する。このため適当な区間ごとにマンホール(1
4)を設けて本管の埋設位置を高くし、全体観として階
段状の配管としている。道路面と本管の勾配差の大きい
ほど、マンホールとマンホールの間の距離が小さくな
り、マンホール多用による工事費の大幅増となる。
【0011】図2の下図参照。攪拌機を利用した新排水
システムでは、本管の勾配が12%でも固形物が滞留し
ないものとすると、本管を道路面と同じ勾配で埋設する
ことができる。従ってマンホールを多用することなく、
また掘削土量も最小限にて施工できるので工事費が低く
なる。
【0012】図3参照。攪拌機を設ける位置を歩道部と
し、公共桝と一体化したものである。水洗便器から攪拌
機付き公共桝(16)までの配管は、一般的な勾配と
し、それより下流の配管は急勾配が可能となる。図左下
の攪拌機付き公共桝の詳細図参照。流入部(3)は、貯
溜部の深い位置で吐き出すようにしている。これは固形
物が水流で浮いて、排出部(15)から出ないようにす
るためである。構造及び作用は、図1のドラムトラップ
型攪拌機と同等であるが、封水機能はない。
【0013】その他応用的なことについて説明する。攪
拌機の設置箇所は、水洗便器や会所桝と一体化させても
よい。また各戸個別に設けないで、本管の要所に取り付
けてもよい。攪拌機は、攪拌効果を高めるために貯溜部
を有したものが望ましいが、取付け管等の流下の過程で
攪拌粉砕するものとしてもよい。攪拌部の形式は、スク
リュー状のもので直接固形物を粉砕するものの他、洗濯
機のように水流を利用したり、摺りつぶすものでもよ
い。
【0014】攪拌機の動力源について説明する。水道水
の流圧、電力会社の売電のほか、電源の遠い場合にあっ
ては、太陽電池を利用するとよい。太陽電池を利用する
場合は、蓄電池に貯めた電気を取り出す方法と、蓄電池
は無しで、太陽発電が起きる時間帯だけ作動させる方法
がある。
【0015】なお前記の、「急勾配は不適当」とする別
の理由として、流速が速くなると管底の摩耗が激しくな
ることがある。これは、汚水と雨水を一緒に流す合流式
の下水管にあっては、土砂の混入があるためである。従
ってこの危険性が高い場合は、耐摩耗性の材質でなる下
水管とすればよい。また汚水と雨水を分流して、汚水だ
けを流す下水管にあっては、土砂の混入がないので摩耗
はない。
【0016】
【発明の効果】前述の理論により固形物がなくなって流
下しやすくなるので、次の効果が生じる。 (イ)取付け管や本管の適当勾配の範囲が広がる。この
ことは、物理的または工事費上、従来工法では困難であ
った平地や急峻な地形でも、下水道整備が可能となる。
従来技術では施工困難とされ、浄化漕や汲み取りを利用
していた、急峻な地形にある山村や漁村等の小集落にも
下水道普及を促し、生活環境の改善に寄与する。特に、
階段通路部でも配管が可能となる。 (ロ)また階段状配管の従来工法で可能な場所であって
も、本システムを利用すればマンホールの設置数を減ら
し、本管の埋設深さも浅くすることができる。従って工
事費が軽減する。 (ハ)従来型システムと新システムと下水管の勾配が同
じであるとすると、一回あたりの水洗使用水量を少なく
することができる。水資源の節約に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】便器から下水本管取付けまでの、新システムの
排水経路を示す縦断図である。
【図2】従来工法と新システムを利用した場合の、下水
配管の相違を示す縦断図である。
【図3】便器から下水本管取付けまでの、新システムの
排水経路を示す縦断図である。
【符号の説明】
1 水洗便器 2 ドラムトラップ型攪拌機 3 流入部 4 貯溜部 5 動力部 6 攪拌部 7 取付け管A 8 取付け管B 9 会所桝 10 本管 11 道路面 12 土被りA 13 土被りB 14 マンホール 15 排出部 16 攪拌機付き公共桝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水洗便器の排水を受入れて攪拌し、排水
    内の固形物を液体化した後に下水管に排出する、ことを
    特徴とする水洗便器排水の攪拌機。
JP19051796A 1996-07-19 1996-07-19 水洗便器排水の攪拌機 Pending JPH1037277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19051796A JPH1037277A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 水洗便器排水の攪拌機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19051796A JPH1037277A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 水洗便器排水の攪拌機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1037277A true JPH1037277A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16259415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19051796A Pending JPH1037277A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 水洗便器排水の攪拌機

Country Status (1)

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JP (1) JPH1037277A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009002095A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Fuji Purekon Kk 浸透型スリット付きエコ側溝の敷設構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009002095A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Fuji Purekon Kk 浸透型スリット付きエコ側溝の敷設構造

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