JPH1037213A - 構造物基礎の地盤側方流動圧に対する抵抗構造 - Google Patents
構造物基礎の地盤側方流動圧に対する抵抗構造Info
- Publication number
- JPH1037213A JPH1037213A JP21318996A JP21318996A JPH1037213A JP H1037213 A JPH1037213 A JP H1037213A JP 21318996 A JP21318996 A JP 21318996A JP 21318996 A JP21318996 A JP 21318996A JP H1037213 A JPH1037213 A JP H1037213A
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- JP
- Japan
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- ground
- steel wire
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、地盤の側方流動圧に十分抵抗で
き、しかも工費の削減と工期の短縮化が図れる構造物基
礎の地盤側方流動圧に対する抵抗構造を提供することを
課題とする。 【解決手段】 上記課題を解決するための手段として、
本発明は、地盤の液状化により発生する地盤の側方流動
に抵抗可能な構造物基礎において、前記構造物基礎を支
持する基礎杭に、鋼線を軸方向に貫通させ、この鋼線の
下部を前記基礎杭の下方の非液状化地盤中において定着
し、かつ鋼線を緊張して前記構造物基礎に鋼線の上部を
定着して、前記基礎杭にプレストレスを与えて構成した
ことを特徴とする、構造物基礎の地盤側方流動圧に対す
る抵抗構造を提供する。
き、しかも工費の削減と工期の短縮化が図れる構造物基
礎の地盤側方流動圧に対する抵抗構造を提供することを
課題とする。 【解決手段】 上記課題を解決するための手段として、
本発明は、地盤の液状化により発生する地盤の側方流動
に抵抗可能な構造物基礎において、前記構造物基礎を支
持する基礎杭に、鋼線を軸方向に貫通させ、この鋼線の
下部を前記基礎杭の下方の非液状化地盤中において定着
し、かつ鋼線を緊張して前記構造物基礎に鋼線の上部を
定着して、前記基礎杭にプレストレスを与えて構成した
ことを特徴とする、構造物基礎の地盤側方流動圧に対す
る抵抗構造を提供する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物基礎の地盤
側方流動圧に対する抵抗構造に関するものである。
側方流動圧に対する抵抗構造に関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】地震により地盤に液状
化が発生すると、護岸などの水際線の構造物が海側に移
動し、背面土もそれに引きつられて水平に移動したり、
地層の傾斜に起因して地盤が水平に移動する、いわゆる
地盤の側方流動現象が生じる。そのため、この側方流動
圧に抵抗できる構造物の基礎構造が希求されている。従
来は、基礎杭を増設したり、構造物基礎の周囲を地下連
続壁等で取り巻く方法が採用されている。しかしこれら
の方法は、いずれも多大な工費を必要とし、また工期に
長期間を要する欠点がある。
化が発生すると、護岸などの水際線の構造物が海側に移
動し、背面土もそれに引きつられて水平に移動したり、
地層の傾斜に起因して地盤が水平に移動する、いわゆる
地盤の側方流動現象が生じる。そのため、この側方流動
圧に抵抗できる構造物の基礎構造が希求されている。従
来は、基礎杭を増設したり、構造物基礎の周囲を地下連
続壁等で取り巻く方法が採用されている。しかしこれら
の方法は、いずれも多大な工費を必要とし、また工期に
長期間を要する欠点がある。
【０００３】
【発明の目的】本発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、地盤の側方流動圧に十分抵抗
でき、しかも工費の削減と工期の短縮化が図れる構造物
基礎の地盤側方流動圧に対する抵抗構造を提供すること
を目的とする。
るためになされたもので、地盤の側方流動圧に十分抵抗
でき、しかも工費の削減と工期の短縮化が図れる構造物
基礎の地盤側方流動圧に対する抵抗構造を提供すること
を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、地盤の液状化により発生する
地盤の側方流動に抵抗可能な構造物基礎において、前記
構造物基礎を支持する基礎杭に、鋼線を軸方向に貫通さ
せ、この鋼線の下部を前記基礎杭の下方の非液状化地盤
中において定着し、かつ鋼線を緊張して前記構造物基礎
に鋼線の上部を定着して、前記基礎杭にプレストレスを
与えて構成したことを特徴とする、構造物基礎の地盤側
方流動圧に対する抵抗構造を提供する。
の手段として、本発明は、地盤の液状化により発生する
地盤の側方流動に抵抗可能な構造物基礎において、前記
構造物基礎を支持する基礎杭に、鋼線を軸方向に貫通さ
せ、この鋼線の下部を前記基礎杭の下方の非液状化地盤
中において定着し、かつ鋼線を緊張して前記構造物基礎
に鋼線の上部を定着して、前記基礎杭にプレストレスを
与えて構成したことを特徴とする、構造物基礎の地盤側
方流動圧に対する抵抗構造を提供する。
【０００５】また、前記鋼線は、予想される地盤の側方
流動の前記構造物基礎の上流側及び下流側に位置する前
記基礎杭に対して設けることを特徴とした、構造物基礎
の地盤側方流動圧に対する抵抗構造を提供する。
流動の前記構造物基礎の上流側及び下流側に位置する前
記基礎杭に対して設けることを特徴とした、構造物基礎
の地盤側方流動圧に対する抵抗構造を提供する。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施の形態について説明する。 ＜イ＞構造物基礎 構造物基礎１は、例えば図１、２に示すように、橋脚等
のフ−チング１１の底部に複数の基礎杭１２を構築した
構造が考えられるが、基礎杭で支持される構造であれば
特に限定するものでない。
明の一実施の形態について説明する。 ＜イ＞構造物基礎 構造物基礎１は、例えば図１、２に示すように、橋脚等
のフ−チング１１の底部に複数の基礎杭１２を構築した
構造が考えられるが、基礎杭で支持される構造であれば
特に限定するものでない。
【０００７】＜ロ＞鋼線の設置 基礎杭１２の軸心部にコアボ−リングを行い、その中に
鋼線２を貫通させて配置する。鋼線２の下端部側は基礎
杭１２の下方の非液状化地盤中においてコンクリートで
定着し、定着部２１を形成する。
鋼線２を貫通させて配置する。鋼線２の下端部側は基礎
杭１２の下方の非液状化地盤中においてコンクリートで
定着し、定着部２１を形成する。
【０００８】また、鋼線２の上端部側は、鋼線２を緊張
した後にフ−チング１１の上面等に定着具２２により定
着する。これによって、アンカ−体が形成され、基礎杭
１２にプレストレスを与えることができる。これによっ
て、構造物基礎１に作用する側方流動圧に十分抵抗する
ことが可能となる。
した後にフ−チング１１の上面等に定着具２２により定
着する。これによって、アンカ−体が形成され、基礎杭
１２にプレストレスを与えることができる。これによっ
て、構造物基礎１に作用する側方流動圧に十分抵抗する
ことが可能となる。
【０００９】なお、上記アンカ−体は、全基礎杭１２に
設けなくとも、予想される側方流動の上流側及び下流側
に位置する基礎杭１２列に設けるだけでも十分な抵抗力
を発揮する。地盤の側方流動方向は、構造物基礎１の近
傍に存在する護岸に向かう方向、または地層が傾斜して
いる場合はその傾斜方向となる。
設けなくとも、予想される側方流動の上流側及び下流側
に位置する基礎杭１２列に設けるだけでも十分な抵抗力
を発揮する。地盤の側方流動方向は、構造物基礎１の近
傍に存在する護岸に向かう方向、または地層が傾斜して
いる場合はその傾斜方向となる。
【００１０】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるため、
次のような効果を得ることができる。 ＜イ＞基礎杭中に鋼線を設置してプレストレスを与える
ことによって、地盤の側方流動圧に十分抵抗することが
でき、しかも簡単な構造であるため、コストの低減と工
期の短縮を図ることも可能となる。
次のような効果を得ることができる。 ＜イ＞基礎杭中に鋼線を設置してプレストレスを与える
ことによって、地盤の側方流動圧に十分抵抗することが
でき、しかも簡単な構造であるため、コストの低減と工
期の短縮を図ることも可能となる。
【００１１】＜ロ＞既設の基礎杭を利用してアンカ−体
を構築するため、周囲の他の構造物に悪影響を及ぼすお
それがない。
を構築するため、周囲の他の構造物に悪影響を及ぼすお
それがない。
【図１】 本発明の一実施の形態の平面図
【図２】 本発明の一実施の形態の側面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 宏二 東京都新宿区西新宿一丁目25番１号 大成 建設株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 地盤の液状化により発生する地盤の側方
流動に抵抗可能な構造物基礎において、 前記構造物基礎を支持する基礎杭に、鋼線を軸方向に貫
通させ、 この鋼線の下部を前記基礎杭の下方の非液状化地盤中に
おいて定着し、かつ鋼線を緊張して前記構造物基礎に鋼
線の上部を定着して、 前記基礎杭にプレストレスを与えて構成したことを特徴
とする、 構造物基礎の地盤側方流動圧に対する抵抗構造。 - 【請求項２】 請求項１に記載の構造物基礎の地盤側方
流動圧に対する抵抗構造において、前記鋼線は、予想さ
れる地盤の側方流動の前記構造物基礎の上流側及び下流
側に位置する前記基礎杭に対して設けることを特徴とし
た、構造物基礎の地盤側方流動圧に対する抵抗構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21318996A JPH1037213A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 構造物基礎の地盤側方流動圧に対する抵抗構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21318996A JPH1037213A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 構造物基礎の地盤側方流動圧に対する抵抗構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1037213A true JPH1037213A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16635019
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21318996A Pending JPH1037213A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 構造物基礎の地盤側方流動圧に対する抵抗構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1037213A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102010040332A1 (de) * | 2010-09-07 | 2012-03-08 | Gud Geotechnik Und Dynamik Deutschland Gmbh | Gründungselement |
| KR20210048939A (ko) * | 2019-10-24 | 2021-05-04 | 한국건설기술연구원 | 긴장재를 이용하여 인발이 가능한 모노파일 및 그 시공방법 |
-
1996
- 1996-07-24 JP JP21318996A patent/JPH1037213A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102010040332A1 (de) * | 2010-09-07 | 2012-03-08 | Gud Geotechnik Und Dynamik Deutschland Gmbh | Gründungselement |
| DE102010040332B4 (de) * | 2010-09-07 | 2015-05-28 | Gud Geotechnik Und Dynamik Deutschland Gmbh | Gründungselement |
| KR20210048939A (ko) * | 2019-10-24 | 2021-05-04 | 한국건설기술연구원 | 긴장재를 이용하여 인발이 가능한 모노파일 및 그 시공방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050419 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050617 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050712 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051108 |