JPH1036935A - NiW2B2基合金および機械構造部材 - Google Patents

NiW2B2基合金および機械構造部材

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JPH1036935A
JPH1036935A JP19660996A JP19660996A JPH1036935A JP H1036935 A JPH1036935 A JP H1036935A JP 19660996 A JP19660996 A JP 19660996A JP 19660996 A JP19660996 A JP 19660996A JP H1036935 A JPH1036935 A JP H1036935A
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JP
Japan
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alloy
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double boride
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corrosion resistance
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JP19660996A
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Sakae Takahashi
橋 栄 高
Kimitaka Maruyama
山 公 孝 丸
Minoru Umehara
原 稔 梅
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/58Details
    • B29C45/62Barrels or cylinders
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性に優れ、かつ高強度の耐摩耗合金を提
供する。 【解決手段】 重量比で、Wの含有率が66〜80%で
あり、前記Wの含有量に対応してB/W原子比で0.7
0〜1.2の範囲のBを含有し、さらに残部がNiおよ
び不可避的不純物の組成よりなり、主にNiW2 2
式で表わされる複硼化物の粒子がNiを主成分とする結
合相中に分散状態で存在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NiW2 2 基合
金および機械構造部材に係り、特に、例えば、射出成形
機や押出成形機のシリンダ、スクリュー、プランジャの
ような耐食性、耐摩耗性および強度が同時に要求される
各種機械部品の構成材料として優れた性質を有するNi
2 2 基合金および機械構造部材に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機や押出成形機の重要な構成部
品であるシリンダ、スクリュー、プランジャ等といった
部材は、高圧力、高速度で圧送される流動体に常に接触
するために、材料の機械的性質としては、耐食性、耐摩
耗性および高強度が要求される。
【0003】従来、この種の高耐食性、耐摩耗性機械部
品の材料として、(イ)Ni基自溶合金、(ロ)WC粒
子分散Ni基自溶合金、(ハ)Mo−Ni系複硼化物合
金、および(ニ)耐食、耐摩耗Ni基合金が使用されて
いる。
【0004】(イ)Ni基自溶合金は、Ni−Cr−B
−Si合金であり、窒化処理などの表面処理に較べて耐
食性、耐摩耗性に優れているため、鋼材表面の硬化材料
として広く用いられてきた。
【0005】(ロ)WC粒子分散Ni基自溶合金は、N
i−Cr−B−Si合金にWC粒子を微細に分散させた
合金であり、耐食性、耐摩耗性に優れているためプラス
チック成形機のバレル等の機械部品の材料として使われ
ている(特開昭62−197264号公報)。
【0006】また、(ハ)Mo−Ni系複硼化物合金
は、Mo2 NiB2 を主体とした硬質相をNi基の結合
相によって結合した合金であり、耐摩耗性材料として十
分な機械的性質だけでなく耐食性に優れているため、高
腐食環境下で使用される耐摩耗材料に適しているもので
ある(特公平5−5889号公報)。
【0007】さらに、(ニ)耐食、耐摩耗Ni基合金
は、Cr−Mo−W−V−B−Si−Ni合金であり、
耐食性、耐摩耗性を必要とする射出成形機、押出成形機
の各種構成部材として有用な合金材料である(特開平6
−57360号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の合金材料は、耐摩耗性のあるものは耐食性が不十分で
あったり、耐摩耗性と耐食性が十分であっても強度の点
で十分でなかったりというように、耐摩耗性、耐食性、
および強度を併せ持った材料は見当たらないのが現状で
ある。
【0009】すなわち、(イ)Ni基自溶合金は、苛酷
な使用条件下で使用される機械部品の材料としては耐食
性、耐摩耗性が十分でなく、強度は抗折力で約0.8G
Paと小さいため高い応力のかかる機械部品には使用で
きない。
【0010】(ロ)WC粒子分散Ni基合金は、WC粒
子を均一に分散しているため、優れた耐摩耗性、耐食性
を示すが、材料強度が抗折力で約0.9GPaと小さく
高負荷機械部品への応用は難しい。
【0011】また、(ハ)Mo−Ni系複合硼化物合金
は、耐食性、耐摩耗性に優れているが、抗折力は1.5
GPaと充分とは云えない。
【0012】さらに、(ニ)耐食耐摩耗Ni基合金は、
耐食性が十分でなく、しかも硬度も低いため、高負荷機
械部品材料としては耐摩耗性が低い可能性がある。
【0013】そこで、本発明は、耐食性、耐摩耗性に優
れ、かつ高強度を有し射出成形機や押出成形機の部材材
料に適した合金材料を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係るNi基耐食耐摩耗合金は、重量比
で、Wの含有率が66〜80%であり、前記Wの含有量
に対応してB/W原子比で0.70〜1.2の範囲のB
を含有し、さらに残部がNiおよび不可避的不純物の組
成よりなり、主にNiW2 2 の式で表わされる複硼化
物の粒子がNiを主成分とする結合相中に分散したこと
を特徴としている。
【0015】以下、本発明に係る合金について更に具体
的に説明する。なお、以下の記載において量比を表す
「%」は、特に断らない限り重量%である。
【0016】本発明合金中の各成分の添加目的および組
成限定の理由は、次のとおりである。
【0017】1.Wの含有量が66〜80%であるこ
と。
【0018】Wは、高温焼結時にB、Niと反応し微細
な複硼化物NiW2 2 を合金中に形成し、合金の抗折
力と硬度を高めるのに寄与する。特に、硬度は複硼化物
NiW2 2 の形成量が増えるにともなって増加する。
【0019】W添加量の増加にともなって、複硼化物N
iW2 2 の生成量も増加する。この複硼化物NiB2
2 の生成量の増加にともなって、合金の硬度が高まり
合金の耐摩耗性の著しい向上がもたらされるともに、合
金の強度の著しい向上がもたらされる。
【0020】NiW2 2 の生成量の増加は、耐食性の
向上にも効果を現す。この効果を現すのはW含有量が6
6%以上からである。Wが66%以下では硬度が低下す
るので好ましくない。また、W含有量が80%を越える
と抗折力が急激に低下するので好ましくない。これは、
残量のNi量が減少することにより、NiW2 2 粒子
を結合する合金中の結合相が不足し、合金中に微小空孔
が形成されるためと考えられる。
【0021】よってW含有量は66〜80%とする。
【0022】2.Bについては、Wの含有量に応じて変
化させ、BとWの原子比B/Wを0.7〜1.2とする
ように含有量を決定する。
【0023】Bは、前述のように、W、Niと複硼化物
NiW2 2 を形成する元素であり、合金の抗折力と硬
さを高める。
【0024】B添加量の増加、すなわちB/W原子比が
大きくなるに伴い、合金の硬度が増加する。しかし、B
/W原子比が大きくなると抗折力が急激に低下する。硬
度と抗折力のバランスからB/W原子比の上限は1.2
であり、これを超えると、Ni3 B等のNi−B化合物
が生成され、抗折力を低下させるので好ましくない。。
【0025】これに対して、B/W原子比が小さく、
0.7以下ではNiW2 2 の形成量が少くなるため十
分な硬度が得られず、従って耐摩耗性も不十分なものと
なる。また、焼結温度が高くなるとともに抗折力も低下
するので好ましくない。
【0026】よってB/W原子比は0.7〜1.2とす
る。
【0027】3.Ni:残部 Niは、B、Wと反応し、NiW2 2 粒子を形成する
とともに、NiW2 2 の形成に消費された後、残りの
Niが合金の結合相を形成する。Ni量が多い場合に
は、硬度が低下し、Ni量が限度以下になると、Niが
NiW2 2 の形成のみに消費され、結合相が形成され
ず合金の強度が著しく低下する。Niの結合相中には、
Wが固溶し、合金を固溶強化する。
【0028】以上より、本発明に係るNiW2 2 基合
金の組成は、W 66〜80%、さらに前記Wの含有量
に対応してB/W原子比で0.7〜1.2の範囲のB、
残部Niおよび不可避的不純物、とされる。
【0029】この組成は、本発明特有の効果を奏する範
囲内で、必要とされる耐食性、耐摩耗性および強度のバ
ランスに応じて任意に選定しうる範囲を示したものであ
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に具体的
に説明する。まず、下記表1に示す実施例1〜7の組成
に原料粉を配合し、回転ボールミルによりエチルアルコ
ール中で混合粉砕した。次いで、この混合合金粉末を乾
燥、プレス成形し、真空中で焼結した。この実施例1〜
7の焼結温度を表2に示す。焼結時間はいずれも10分
間である。
【0031】この製造方法により得た試料について、硬
さ、比摩耗量、耐食性、抗折力の各種性能試験を行なっ
た。各試験条件は以下の通りである。これらの試験結果
を表2に示す。 (1)摩耗試験(比摩耗量) 試験機:大越式迅速摩耗試験機 試験条件: 摩擦速度 2.0m/sec 摩擦距離 600m 最終荷重 18.6kgf 相手材料 SKD11(HRC58) (2)腐食試験 腐食液 塩酸20%溶液(22℃) 浸漬時間 5Hr (3)抗折試験(抗折力) 試験方法 三点曲げ抗折試験(JIS H5501
による) 試験片の寸法 4×8×24mm、研削加工
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】 本発明合金と、比較例として4種の従来例合金とについ
て、焼結温度、腐食減量、比摩耗量、硬度、抗折力を比
較した。その結果を表3に示す。
【0034】
【表3】 表2及び表3からわかる様に、本発明合金は、従来の合
金に比較して、耐食性、耐摩耗性、強度(抗折力)が満
遍無く上位を占めており、総合的に優れた性能を示して
いる。特に、腐食減量は、0.057mg/cm2 ・hr以下
と、極めて優れた耐食性を示した。しかも、強度につい
ても従来合金に較べて格段に向上しており、耐食性、耐
摩耗性に加えて高強度を兼ね備えた合金材料であること
がわかる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、耐食性、
耐摩耗性に優れるとともに、かつ、高強度を併せ持ち、
高負荷のかかる、例えば、射出成形機や押出成形機のシ
リンダ、スクリュー、プランジャなどの機械部品に適し
た合金材料が得られた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量比で、Wの含有率が66〜80%であ
    り、 前記Wの含有量に対応してB/W原子比で0.70〜
    1.2の範囲のBを含有し、 さらに残部がNiおよび不可避的不純物の組成よりな
    り、 主にNiW2 2 の式で表わされる複硼化物の粒子がN
    iを主成分とする結合相中に分散したことを特徴とする
    NiW2 2 基合金。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のNiW2 2 基合金を材
    質とする射出成形機または押出成形機に使用される機械
    構造部材。
JP19660996A 1996-07-25 1996-07-25 NiW2B2基合金および機械構造部材 Pending JPH1036935A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000289067A (ja) * 1999-04-09 2000-10-17 Japan Crown Cork Co Ltd 射出成形における材料焼け防止方法
CN103981398A (zh) * 2014-05-27 2014-08-13 湘潭大学 一种高性能金属陶瓷覆层材料及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000289067A (ja) * 1999-04-09 2000-10-17 Japan Crown Cork Co Ltd 射出成形における材料焼け防止方法
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