JPH1036854A - 天然繊維の乾留方法 - Google Patents

天然繊維の乾留方法

Info

Publication number
JPH1036854A
JPH1036854A JP8213147A JP21314796A JPH1036854A JP H1036854 A JPH1036854 A JP H1036854A JP 8213147 A JP8213147 A JP 8213147A JP 21314796 A JP21314796 A JP 21314796A JP H1036854 A JPH1036854 A JP H1036854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
carbonizing
cotton
kiln
natural fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8213147A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Itai
正美 板井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ITAI CHIKURO KK
Original Assignee
ITAI CHIKURO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ITAI CHIKURO KK filed Critical ITAI CHIKURO KK
Priority to JP8213147A priority Critical patent/JPH1036854A/ja
Publication of JPH1036854A publication Critical patent/JPH1036854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel

Abstract

(57)【要約】 【課題】 木綿等を含む天然繊維の乾留が安価にしかも
より効率的に行える天然繊維の乾留方法を提供する。 【解決手段】 木綿又はその他の天然繊維からなる原料
15を乾留して炭素繊維を得る天然繊維の乾留方法であ
って、原料15を容器14に入れ上部に重し16を乗せ
て圧縮した状態で加熱し乾留を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木綿、木綿繊維、
麻繊維等の炭素を含む天然繊維を乾留する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】布団や天然繊維を製造する過程で発生す
る木綿等の天然繊維の切り屑は、それを再度ほぐして繊
維として再使用することはコストがかかるので、従来は
焼却処分していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、天然繊
維は炭素を主成分としているので、これを乾留すれば炭
素繊維となり、更に炭素繊維の表面は炭化の過程で多孔
質になっており、極めて優れた浄化材や繊維状活性炭の
代わりとなることが実験の結果分かった。そこで、前記
天然繊維から炭素繊維を製造する方法としては、例え
ば、ネットコンベア上に木綿等の天然繊維を広げ、窒素
等の不活性ガスで充填された窯炉等に入れて加熱させな
がら連続移動させる方法や、綿材などを繊維状にして巻
取りながら加熱して炭化する方法等が考えられる。とこ
ろが、前記ネットコンベア上に乗せて加熱する方法は雰
囲気制御が難しく、巻取りながら加熱して炭化する方法
は木綿材から繊維状にする前工程が必要になる。更に
は、何れの方法においても、原料を連続的に移動させる
ために、大気中と不活性ガス雰囲気との境界部分に開口
部が必要となり、十分にシールを行うためは、開口部か
ら侵入する空気に対向して不活性ガスを連続的に吹き込
む必要があり、コスト高の要因となるという問題があ
る。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、木綿
等を含む天然繊維の乾留が安価にしかもより効率的に行
える天然繊維の乾留方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の天然繊維の乾留方法は、木綿又はその他の天然繊
維からなる原料を乾留して炭素繊維を得る天然繊維の乾
留方法であって、前記原料を圧縮した状態で加熱し乾留
を行っている。また、請求項2記載の天然繊維の乾留方
法は、請求項1記載の方法において、前記原料は容器内
に充填され、しかも前記原料には重しが載せられて圧縮
されている。そして、請求項3記載の天然繊維の乾留方
法は、請求項1又は2記載の方法において、前記乾留温
度は500〜700℃で行っている。
【0005】請求項1〜3記載の天然繊維の乾留方法に
おいては、木綿又はその他の天然繊維からなる原料を圧
縮した状態で乾留しているので、熱伝導性が向上して乾
留効率が向上する。また、原料を圧縮することによって
含まれている空気を外部に押し出すので、加熱時に燃焼
する原料も減少し、乾留効率が高まる。特に、請求項2
記載の天然繊維の乾留方法は、原料は容器内に充填さ
れ、更に重しが乗せられることによって圧縮されている
ので、圧縮方法が簡単であり、更に所定の圧縮荷重をか
けることができる。そして、請求項3記載の天然繊維の
乾留方法においては、乾留温度が500〜700℃であ
るので、天然繊維に含まれている気化分が除去され、極
めて高温度ではないので、燃料の削減を行えると共に装
置の保護も行える。乾留温度が500℃未満であれば時
間がかかると共に気化分が残る恐れがあり、700℃を
超えると炉やその他の使用材料の寿命が短くなってコス
ト高となるが、ある程度の経済性を無視すれは、100
0℃以下の高温であっても乾留は行える。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る天然繊維の乾留方法を適用した装置の説明図で
ある。
【0007】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係る天然繊維の乾留方法を適用した装置10は、前後
の入口及び出口にはスライドドアがそれぞれ設けられた
トンネル炉11と、トンネル炉11の内部に配置された
レール12上を走行する台車13と、台車13に搭載さ
れた金属製の容器14と、容器14内の原料15を押圧
する重し16とを有している。以下、これらについて詳
しく説明する。
【0008】図1に示すように、トンネル炉11は外側
は鉄皮となって内側を断熱レンガ、耐火レンガ等の耐火
物17によって覆われている。両側には所定間隔で複数
のバーナー18を有し内部の温度が1000℃以下の高
温、例えば、約500〜700℃を保つようになってい
る。前記台車13は底部に車輪19を備え、トンネル炉
11内に配置されたレール12上を走行するようになっ
ている。なお、複数の台車13が連続的に配置され、下
部の車輪19及びレール12を保護するようになってい
る。図1において、20は車軸を、21は軸受をそれぞ
れ示す。
【0009】台車13の上部は耐火物で覆われ、その上
に容器14が搭載されている。この容器14は断面角形
となって、ステンレス鋼、又は耐熱鋼等の材料から構成
され、内部に木綿等の天然繊維からなる原料15が充填
できるようになっている。また、原料15の上部には重
し16として作用するステンレス等の鋼板が配置されて
いる。この鋼板は単位面積(cm2 )当たり3〜10g
の荷重が原料にかかるように、その重さが調整されてい
る。なお、余りに軽い場合には原料15の圧縮量が減る
ので好ましくないが、重量の大きい方は取扱いが不便と
なり、更に加熱するのに余分なエネルギーが必要となる
だけで、特に支障はない。
【0010】装置10は以上の構成となっているので、
トンネル炉11外に配置された台車13に搭載された容
器14内に木綿等の天然繊維からなる原料15を一杯に
入れ上部から重し16を乗せる。この状態でトンネル炉
11内に徐々に入れる。トンネル炉11内はバーナー1
8によって燃焼ガスが充満され、500〜700℃程度
の温度になっている。
【0011】熱は容器14を通じて内部の原料15に伝
わるが、重し16が乗っているので、原料15は密に充
填され、熱伝導性がよく、しかも内部の空気が押し退け
られているので、蒸し焼きされて炭素繊維となる。乾留
時間は容器14の大きさ、構造によって異なるが、通常
4〜5時間程度であり、内部の原料15が炭素繊維とな
っているのであれば、更に短い場合あるいは長い場合で
もよい。トンネル炉11から台車13が出ると、冷却を
待って容器14を取り出し、炭素繊維を得る。
【0012】この炭素繊維は、極めて多孔質でしかも細
い繊維状となっているので、水処理設備の浄化材、活性
炭の代用品、炭素繊維原料として最適である。前記実施
の形態においては、木綿等の天然繊維を乾留したが、木
綿繊維、麻、麻繊維等であっても本発明は適用される。
【0013】
【発明の効果】請求項1〜3記載の天然繊維の乾留方法
においては、木綿又はその他の天然繊維を圧縮した状態
で乾留しているので、熱伝導性が向上し、更には含まれ
る空気も脱気された状態で乾留するので、乾留効率が向
上し、より少ない燃料、時間で効率よく天然繊維の乾留
が行える。特に、請求項2記載の天然繊維の乾留方法
は、圧縮方法が簡単であり、更に正確に所定の圧縮荷重
をかけることができ、均一な処理が行える。そして、請
求項3記載の天然繊維の乾留方法においては、乾留温度
が500〜700℃であるので、燃料の削減を行えると
共に、装置を構成する容器等の耐熱性を考慮して長期の
寿命を有する装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る天然繊維の乾留方
法を適用した装置の説明図である。
【符号の説明】
10 装置 11 トンネル
炉 12 レール 13 台車 14 容器 15 原料 16 重し 17 耐火物 18 バーナー 19 車輪 20 車軸 21 軸受

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木綿又はその他の天然繊維からなる原料
    を乾留して炭素繊維を得る天然繊維の乾留方法であっ
    て、 前記原料を圧縮した状態で加熱し乾留を行うことを特徴
    とする天然繊維の乾留方法。
  2. 【請求項2】 前記原料は容器内に充填され、しかも前
    記原料には重しが載せられて圧縮されている請求項1記
    載の天然繊維の乾留方法。
  3. 【請求項3】 前記乾留温度は500〜700℃で行う
    請求項1又は2記載の天然繊維の乾留方法。
JP8213147A 1996-07-23 1996-07-23 天然繊維の乾留方法 Pending JPH1036854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8213147A JPH1036854A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 天然繊維の乾留方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8213147A JPH1036854A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 天然繊維の乾留方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1036854A true JPH1036854A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16634362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8213147A Pending JPH1036854A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 天然繊維の乾留方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1036854A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114084885A (zh) * 2021-11-04 2022-02-25 刘世和 蒲绒活性碳纤维制备用蒲绒原料剥离设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114084885A (zh) * 2021-11-04 2022-02-25 刘世和 蒲绒活性碳纤维制备用蒲绒原料剥离设备
CN114084885B (zh) * 2021-11-04 2023-10-17 海南柯林科技有限公司 蒲绒活性碳纤维制备用蒲绒原料剥离设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU99116312A (ru) Композиционный материал на основе углеродного волокна и карбонизованной матрицы и способ его изготовления
US6200523B1 (en) Apparatus and method of sintering elements by infrared heating
US4738753A (en) Method of producing carbonaceous bodies
JP3207936B2 (ja) ピッチ含有耐火物の炭化方法
US4332552A (en) Moldatherm insulated pacemaker furnace and method of manufacture
CA1201563A (en) Method of producing carbonaceous blocks in a tunnel type furnace
EP0849346A3 (en) Carbonizing apparatus
JPH1036854A (ja) 天然繊維の乾留方法
JPH0320441B2 (ja)
JPS6245725A (ja) 炭素繊維の製造方法
RU2119469C1 (ru) Способ получения углеродного материала
JPS63156542A (ja) 活性炭再生法
JP4730882B2 (ja) 炭素材原料の乾燥方法および炭素材原料乾燥炉
US3111397A (en) Method of producing dense refractory blocks having large dimensions
JPH02169727A (ja) ピッチ繊維の不融化炉
US20020112839A1 (en) Apparatus for removal of sand from metal castings
SU1629244A1 (ru) Способ получени графита
JPH0444607Y2 (ja)
SU1183298A1 (ru) Электропечь газостата
JPH03122191A (ja) 木炭製造装置及び同製造方法
JPH054945B2 (ja)
RU93017943A (ru) Печь для термообработки углеродсодержащих материалов
SU358923A1 (ja)
JP2532188B2 (ja) 燻瓦生産装置
JPS6339636B2 (ja)