JPH1036518A - ゴム用加硫剤およびゴムの加硫方法 - Google Patents

ゴム用加硫剤およびゴムの加硫方法

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JPH1036518A
JPH1036518A JP12679196A JP12679196A JPH1036518A JP H1036518 A JPH1036518 A JP H1036518A JP 12679196 A JP12679196 A JP 12679196A JP 12679196 A JP12679196 A JP 12679196A JP H1036518 A JPH1036518 A JP H1036518A
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JP
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rubber
sulfur
sulfide
copolymer
vulcanizing
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JP12679196A
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English (en)
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Auber Thierry
オベール ティエリー
Yoshihiro Arita
義広 有田
Tomiyasu Ueda
富康 上田
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Arkema France SA
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Elf Atochem SA
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害物質を生成することなく安価でかつ加硫
されたゴムに対して優れた熱安定性を与えるゴム用加硫
剤を提供。 【解決手段】 アルキレンスルフィド/硫黄共重合体を
ゴム用加硫剤として使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム用加硫剤およ
びゴムの加硫方法に関するものである。詳しく述べる
と、アルキレンスルフィド/硫黄共重合体よりなるゴム
用加硫剤およびゴムの加硫方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加硫し得るゴムの加硫が硫黄自身で行な
われる場合、ゴムの炭素鎖間に生成する架橋が、主とし
てポリスルフィド性のものであることは知られており、
かつ後者は、ポリスルフィド性結合の不安定性のために
加硫されたゴムの熱安定性を低下させていることが認識
されている。Xが通常2〜4の間であるポリスルフィド
結合を含んでいる硫黄供与体は、主としてモノおよび/
またはジスルフィド性結合を有する架橋ゴムを生成し、
これにより加硫ゴムの熱安定性を改善している。しかし
ながら、現在ゴム工業において使用されている主要な硫
黄供与体は、加硫中に発癌性ニトロソアミン類を生成す
ることが知られている、モルホリン[例えば、ジチオジ
モルホリン、2−(4−モルホリニルジチオ)ベンゾチ
アゾールまたは4−(モルホリノチオカルボニル)チオ
モルホリン]、ジメチルアミン(例えば、テトラメチル
チウラムジスルフィド)またはピペリジン(例えば、ジ
ペンタメチレンチウラムテトラスルフィド)のごとき第
二級アミン類の誘導体である。したがって、ニトロソア
ミン類を生成しない硫黄供与体を見出すことが望まれて
おり、またゴムの加硫に硫黄供与体として新規なポリス
ルフィド類を開示した数多くの特許が文献中に現われて
いる。
【0003】しかしながら、記載されているポリスルフ
ィド類の大部分は、多段階合成法(例えば、米国特許第
3,979,369号)によりおよび/または、例えば
1,3,4−チアジアゾール(ヨーロッパ特許第64
3,101号)、メルカプトシラン類(英国特許第1,
500,363号)、ジチオカルボン酸類(ヨーロッパ
特許第601,303号)、ジベンジルジチオカルバメ
ート(ドイツ特許第4,207,028号)、カプロラ
クタム(特開平4−134,060号)またはシトラコ
ンイミド(WO92/07828)のごとき比較的高価
な出発原料から製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、新規なゴム用加硫剤およびゴムの加硫方法を提
供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、ニトロソアミンを生
成する第二級アミンを除く安価な出発原料から製造され
る新規化合物であるエチレンスルフィド/硫黄共重合体
およびプロピレンスルフィド/硫黄共重合体が、ゴムの
加硫において充分な硫黄供与体であり、かつ加硫された
ゴムの熱安定性を改善することを示すものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、下記
(1)〜(17)により達成される。
【0007】(1) アルキレンスルフィド/硫黄共重
合体よりなるゴム用加硫剤。
【0008】(2) アルキレンスルフィド/硫黄共重
合体がエチレンスルフィド/硫黄共重合体である前記
(1)に記載のゴム用加硫剤。
【0009】(3) アルキレンスルフィド/硫黄共重
合体がプロピレンスルフィド/硫黄共重合体である前記
(1)に記載のゴム用加硫剤。
【0010】(4) ゴムがジエン系ゴムである前記
(1)〜(3)のいずれか一つに記載のゴム用加硫剤。
【0011】(5) ジエン系ゴムが天然ゴム、ニトリ
ルゴム、スチレン−ブタジエンゴムおよびクロロプレン
ゴムよりなる群から選ばれた少なくとも1種のものであ
る前記(4)に記載のゴム用加硫剤。
【0012】(6) 前記(1)〜(3)のいずれか一
つに記載のアルキレンスルフィド/硫黄共重合体および
少なくとも1種の加硫促進剤よりなるゴム用加硫剤組成
物。
【0013】(7) 前記(1)〜(3)のいずれか一
つに記載のアルキレンスルフィド/硫黄共重合体および
硫黄および/またはその他の硫黄供与体よりなるゴム用
加硫剤組成物。
【0014】(8) 前記(6)に記載のゴム用加硫剤
組成物にさらに硫黄および/またはその他の硫黄供与体
を含有せしめてなるゴム用加硫剤組成物。
【0015】(9) 有効な硫黄供与体としてアルキレ
ンスルフィド/硫黄共重合体を用いることを特徴とする
硫黄で加硫し得るゴムの加硫方法。
【0016】(10) アルキレンスルフィド/硫黄共
重合体がエチレンスルフィド/硫黄共重合体である前記
(9)に記載のゴムの加硫方法。
【0017】(11) アルキレンスルフィド/硫黄共
重合体がプロピレンスルフィド/硫黄共重合体である前
記(9)に記載のゴムの加硫方法。
【0018】(12) ゴムがジエン系ゴムである前記
(9)〜(11)のいずれか一つ記載のいずれか一つに
記載のゴムの加硫方法。
【0019】(13) ジエン系ゴムが天然ゴム、ニト
リルゴム、スチレン−ブタジエンゴムおよびクロロプレ
ンゴムよりなる群から選ばれた少なくとも1種のもので
ある前記(12)に記載のゴムの加硫方法。
【0020】(14) アルキレンスルフィド/硫黄共
重合体は、少なくとも1種の加硫促進剤とともに使用さ
れてなる前記(9)〜(13)のいずれか一つに記載の
ゴムの加硫方法。
【0021】(15) 硫黄供与体としてアルキルスル
フィド/硫黄共重合体のみが使用されてなる前記(9)
〜(14)のいずれか一つに記載のゴムの加硫方法。
【0022】(16) アルキレンスルフィド/硫黄共
重合体は硫黄およびその他の硫黄供与体よりなる群から
選ばれた少なくとも1種のものと共に使用されてなる前
記(9)〜(14)のいずれか一つに記載のゴムの加硫
方法。
【0023】(17) アルキレンスルフィド/硫黄共
重合体で加硫されたゴムの熱安定性が、硫黄供与体とし
ての硫黄またはジチオジモルホリンで加硫されたゴムと
比較して改善されたものである前記(9)〜(16)の
いずれか一つに記載のゴムの加硫方法。
【0024】
【発明の実施の形態】アルキレンスルフィド/硫黄共重
合体は、一般式(1)で示される化合物である。
【0025】
【化1】
【0026】このようなアルキレンスルフィド/硫黄共
重合体としては、エチレンスルフィド/硫黄共重合体お
よびプロピレンスルフィド/硫黄共重合体がある。
【0027】エチレンスルフィド/硫黄共重合体は、例
えば、特願平08−118834号に記載されているよ
うに、有機アミン、第四級アンモニウム塩および2−メ
ルカプトベンゾチアゾールの金属塩よりなる群から選ば
れた少なくとも1種の重合開始剤の存在下にエチレンス
ルフィドと硫黄とを重合させることにより得られる。
【0028】使用される硫黄は、石油精製工程からの硫
化水素を原料とする回収硫黄や天然に存在する硫黄であ
り、形態としては昇華硫黄、沈降硫黄、硫黄華、コロイ
ド硫黄等が挙げられる。
【0029】エチレンスルフィドと硫黄との共重合反応
は、通常重合開始剤の存在下に、重合溶媒中で行なわれ
る。
【0030】エチレンスルフィドと硫黄の共重合比率に
は特に制限はないが、エチレンスルフィドと硫黄原子の
モル比として、2:1〜1:9の範囲が好ましく、より
好ましくは1:1〜1:5である。この範囲を外れる
と、共重合体中の片方の成分量が少なくなり、共重合体
としての特性が失われる傾向にある。
【0031】重合開始剤としては、通常のアニオン重
合、カチオン重合または配位重合で用いられるものが使
用できる。
【0032】アニオン重合開始剤を例示すれば、アンモ
ニア、メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミン、エ
チレンジアミン等の有機第1級アミン、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、
ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、ジアザビシク
ロ[5.4.0]ウンデセン、テトラメチルエチレンジ
アミン等の有機第3級アミン、テトラメチルアンモニウ
ムヒドロキサイド、テトラブチルアンモニウムアセテー
ト、テトラブチルアンモニウムベンゾエート等の第四級
アンモニウム塩、トリフェニルホスフィン、トリブチル
ホスフィン等の有機ホスフィン化合物、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキ
サイド、ナトリウムチオメトキサイド、ナトリウムチオ
フェノキサイド、2−メルカプトベンゾチアゾールのナ
トリウム塩、2−メルカプトベンゾイミダゾールのナト
リウム塩、エチルキサントゲン酸カリウム塩、ジエチル
ジチオリン酸アンモニウム塩、ナトリウムナフタレン、
アルキルリチウム等の有機塩基等が挙げられる。
【0033】カチオン重合開始剤を例示すれば、塩酸、
硫酸、蟻酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸等のプロトン酸、四塩化チタン、塩化アルミニウム、
三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体等のルイス酸、ジ
メチル硫酸、p−トルエンスルホン酸メチル、トリエチ
ルオキソニウム四フッ化ホウ素塩等のアルキル化剤等が
挙げられる。
【0034】配位重合開始剤を例示すれば、ジエチル亜
鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、酢酸亜鉛、炭酸カ
ドミウム、トリエチルアルミニウム、2−メルカプトベ
ンゾチアゾールの亜鉛塩、2−メルカプトベンゾイミダ
ゾールの亜鉛塩、イソプロピルキサントゲン酸亜鉛、ブ
チルキサントゲン酸亜鉛等の金属化合物が挙げられる。
【0035】これらの中でも、有機アミン、第四級アン
モニウム塩および2−メルカプトベンゾチアゾールの金
属塩よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものが取
扱いの点でも好ましく使用され、脂肪族第3級アミンが
特に好ましい。脂肪族第3級アミンの中でも、塩基性の
高いジアザビシクロ[2.2.2]オクタンが最も好ま
しい。
【0036】重合開始剤の使用量には特に制限はない
が、エチレンスルフィドと硫黄原子のモル数の合計に対
し、0.01〜20モル%の範囲が好ましく、0.1〜
5モル%の範囲がより好ましい。重合開始剤の使用量が
0.1モル%未満の量では、実質的に重合が遅く工業的
に非経済的であり、20モル%を越える量では、製品中
に残存する重合開始剤の悪影響が出て好ましくない。
【0037】本発明においては、共重合体の分子量を調
整する目的で、有機メルカプタン化合物およびまたはポ
ルスルフィド化合物を使用することも可能である。
【0038】有機メルカプタン化合物を例示すれば、メ
チルメルカプタン、エチルメルカプタン、プロピルメル
カプタン、イソプロピルメルカプタン、ブチルメルカプ
タン、t−ブチルメルカプタン、オクチルメルカプタ
ン、ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン
等のアルキルメルカプタン類、チオフェノール等のアリ
ールメルカプタン類、p−ノニルチオフェノール等のア
ルキルアリールメルカプタン類、2−メルカプトエタノ
ール、1−メルカプト−2−プロパノール等のヒドロキ
シアルキルメルカプタン類、チオグリコール酸メチル、
チオグリコール酸エチル、チオグリコール酸ブチル、チ
オグリコール酸2−エチルヘキシル等のチオグリコール
酸アルキルエステル類、3−メルカプトプロピオン酸メ
チル、3−メルカプトプロピオン酸エチル、3−メルカ
プトプロピオン酸ブチル等のメルカプトプロピオン酸ア
ルキルエステル類、2−メルカプトベンゾチアゾール、
2−メルカプトベンゾイミダゾール等の複素環含有メル
カプタン類等が挙げられる。また、ポリスルフィド化合
物を例示すれば、ジメチルジスルフィド、ジブチルジス
ルフィド、ジ−t−ブチルトリスルフィド、ジ−t−ノ
ニルトリスルフィド、ジ−t−ドデシルトリスルフィ
ド、ジ−t−ブチルペンタスルフィド、ジ−t−ノニル
ペンタスルフィド、ジ−t−ドデシルペンタスルフィド
等のアルキルポリスルフィド類、ジチオジエタノール、
ジ−2−ヒドロキシエチルトリスルフィド、ジ−2−ヒ
ドロキシエチルペンタスルフィド等のヒドロキシアルキ
ルポリスルフィド類、ジベンゾチアゾリルジスルフィド
等のジベンゾチアゾリルポリスルフィド類等が挙げられ
る。
【0039】有機メルカプタン化合物およびまたはポル
スルフィド化合物の使用量には特に制限はないが、エチ
レンスルフィドと硫黄原子のモル数の合計に対し、50
モル%以下の量が好ましく、特に20モル%以下の量が
好ましい。使用量が50モル%を越える量では、製品中
に残存する有機メルカプタン化合物またはポルスルフィ
ド化合物の悪影響が出て好ましくない。
【0040】前記製造方法において、重合末端の構造を
制御するという意味で、重合停止剤を使用することも可
能である。重合停止剤を例示すれば、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸(エステ
ル)類、塩化アリル、臭化アリル、塩化ベンジル等のハ
ロゲン化合物等が挙げられる。
【0041】前記製造方法における重合温度には特に制
限はないが、好ましくは20℃以上160℃未満が好ま
しく、特に40〜120℃が好ましい。20℃未満の重
合温度では、反応速度が遅く工業的に非経済的であり、
160℃以上の重合温度では、硫黄の単独重合が進行す
るため共重合体が得られにくい。また、95℃未満の温
度で重合した場合には、硫黄の重合溶媒への溶解性が低
く、反応系中の溶解硫黄濃度が小さく、固形の共重合体
が得られる傾向にあり、95℃以上の温度で重合した場
合には、溶解硫黄濃度が大きくなり、液状の共重合体が
得られる傾向にある。さらに、後述する重合溶媒の還流
条件下で重合を行なうのが好ましい。このような重合溶
媒の還流下での重合により、エチレンスルフィドの蒸発
と凝縮に伴なう重合器壁や熱交換器での単独重合が防止
できるので、効率よく共重合体が得られる。
【0042】前記製造方法で使用される重合溶媒には特
に制限はなく、例示すれば、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジオキソラン、ジメチルエチレングリコール等
のエーテル化合物、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン
等の脂肪族炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン等のケトン類、二硫化炭素、塩
化硫黄等の含硫黄化合物、塩化メチレン、クロロホルム
等の含ハロゲン化合物、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル化合物、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール等のアルコール化合物、メチルセロソルブ、エチル
セロソルブ、ブチルセロソルブ、エチルカルビトール、
エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトール、
プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコー
ルエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メ
チルピロリドン等のアミド化合物、N,N−ジメチルイ
ミダゾリドン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
【0043】上記の溶媒の中で、水混和性の溶剤、中で
もテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン等の
エーテル化合物が、重合速度の速さ及びエチレンスルフ
ィド単独重合体の生成を抑制するという点で最も好まし
い。
【0044】重合溶媒の使用量は、エチレンスルフィド
と硫黄との合計量が、10〜80重量%、特に20〜6
0重量%となるような量とするのが好ましい。
【0045】前記製造方法において重合方法については
特に制限はなく、例えばエチレンスルフィド、硫黄、重
合開始剤、重合溶媒および必要に応じて前記の有機メル
カプタン化合物やポリスルフィド化合物等の各種添加剤
からなる原料を一括で釜に仕込んだ後加熱する方法、原
料のうち、エチレンスルフィドのみを滴下しながら重合
する方法、エチレンスルフィドと各種添加剤を滴下しな
がら重合する方法、エチレンスルフィドと重合開始剤を
滴下しながら重合する方法、原料全てを滴下しながら重
合する方法等が挙げられる。
【0046】また、プロピレンスルフィド/硫黄共重合
体は、例えば、Makromol.Chem.181
995(1980)に記載されているように、有機溶媒
中でプロピレンスルフィドと硫黄とをジベンゾ−18−
クラウン−6の存在下にナトリウムチオフェノキシドを
重合開始剤として共重合させることによって得られる。
【0047】本発明によるゴム用加硫剤は、硫黄で加硫
し得るゴムであればいずれにも使用できるが、好ましく
はジエン系ゴムに使用される。このようなジエン系ゴム
としては、一例を挙げると、天然ゴム、ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、1,3−ブタジエンと他の単量体
(例えば、スチレン、アクリロニトリル、イソブチレン
およびメチルメタクリレート)との共重合体、ブチルゴ
ム、エチレン−プロピレンターポリマー、ハロブチルゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、ポリクロロプレン
またはこれらの混合物があり、好ましくは天然ゴム、ニ
トリルゴム、スチレン−ブタジエンゴムおよびクロロプ
レンゴムである。
【0048】アルキレンスルフィド/硫黄共重合体は、
従来の混合方法、例えばこれらをバンバリーミキサー中
でゴムに添加しあるいはミル上のゴムにこれらを添加す
ることによりゴムに配合することができる。
【0049】アルキレンスルフィド/硫黄共重合体の量
は、ゴム100重量部当り0.1〜30重量部、好まし
くは0.5〜6重量部、最も好ましくは1.0〜4.0
重量部である。また、アルキレンスルフィド/硫黄共重
合体は、種々の量、例えばゴム100重量部当り0.1
〜3重量部、好ましくは0.1〜2重量部の硫黄ととも
に使用することもできる。
【0050】アルキレンスルフィド/硫黄共重合体は、
例えばチアゾール類、スルフェンアミド類、チウラム
類、ジチオカルバメート類、グアニジン類、チオ尿素
類、ジチオホスフェート類、キサンテート類(xant
hates)等のごとき加硫促進剤の存在下に用いるこ
とが好ましい。また、他の従来の硫黄供与体、例えばジ
チオジモルホリン、2−(4−モルホリニルジチオ)ベ
ンゾチアゾール、4−(モルホリノチオカルボニル)チ
オモルホリン、テトラメチルチウラムジスルフィド、ジ
ペンタメチレンチウラムテトラまたはヘキサスルフィド
等の存在下に使用することもできる。
【0051】その他の従来からのコンパウンド成分、例
えばカーボンブラック、クレー、カーボネート類、ケイ
酸塩類またはシリカ類のごときノンブラック顔料、酸化
亜鉛または酸化マグネシウムのごとき活性化剤、ステア
リン酸、炭化水素系軟化剤、エキステンダー油、アミ
ン、フェノール、ホスファイト、メルカプトベンズイミ
ダゾール、ジチオカルバメートまたはチオ尿素系の抗分
解剤、フェノール系ないしはレゾルシノール樹脂のごと
き粘着付与剤および接着剤および予備架橋防止剤を、ア
ルキレンスルフィド/硫黄共重合体とともに使用するこ
ともできる。
【0052】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳述す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお本文中特に断りのない限り、「部」は「重量
部」を表す。
【0053】参考例1 撹拌装置、温度計、窒素導入管および還流冷却管を備え
たフラスコに、硫黄55.6部、ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタン(以下、DABCOと略す)2.6
部、ジチオジエタノール7.1部およびトルエン100
部を仕込み、窒素雰囲気下で混合しながら55℃まで昇
温し、そこへ、エチレンスルフィド(以下、ESと略
す)34.7部を5時間にわたって滴下し、さらに同じ
温度で2時間反応させた。冷却後、二硫化炭素を添加し
反応液を均一化した後濾過し、濾液をロータリーエバポ
レータを用いて濃縮した後減圧乾燥して、赤色粘稠液体
(エチレンスルフィド/硫黄共重合体)83部(収率8
3%)を得た。生成物の収量から求めたESの転化率は
77%であった。
【0054】参考例2 機械的撹拌装置、冷却器および滴下漏斗を備えた反応フ
ラスコに、硫黄80g(最大純度の商用銘柄:99.9
98%)および400mlの1−メチル−2−ピロリジ
ノン(NMP)を仕込み、空気を窒素で置換した。得ら
れた混合物を90℃で加熱した後、これに0.36gの
エチルキサントゲン酸カリウム(商用銘柄)を加えた。
次に、温度を120℃に上げながら、160mlのNM
Pに溶解した37gのプロピレンスルフィド(商用銘
柄:98%)の溶液を1時間かけて混合溶液に滴下し
た。
【0055】120〜130℃でさらに攪拌した後、1
0mlのNMPに溶解した0.5gのベンジルブロミド
(商用銘柄)の溶液を攪拌溶液に添加し、得られた混合
物を2リットルの冷却(0℃)メタノール中に投入し
た。沈殿した固体を減圧下40〜50℃の範囲の温度で
乾燥することにより、82gの深い茶色の粘性のある重
合体(プロピレンスルフィド/硫黄共重合体)が得られ
た。
【0056】実施例1 硫黄供与体としてのエチレンスルフィド/硫黄共重合体
またはプロピレンスルフィド/硫黄共重合体の使用法
を、つぎのゴムマスターバッチにより説明する。なお、
全ての「部」は重量による。また、化合物名の略号は、
以下のとおりである。
【0057】IPPD:4−イソプロピルアミノジフェ
ニルアミン、 バルカノックス BKF(Vulkanox BK
F):2,2´−メチレンビス(6−t−ブチル−p−
クレゾール)、 アンチラックス 500(Antilux 500):
アンチチェックワックス、 DCTG:エステル系可塑剤、 DOA:ジオクチルアジペート、 6−PPD:n−ヘキシル−n’−フェニレンジアミ
ン、 オクタミン(Octamine):オクチルジフェニル
アミン、 バルカノックス PAN(Vulkanox PA
N):フェニル−アルファ−ナフチルアミン、 エラストマグ 170(Elastomag 17
0):、マグネシア。
【0058】 マスターバッチA 部 天然ゴム(TSSR5) 100 カーボンブラックN347 60 ナフテン系油(Mobilsol K) 5 酸化亜鉛 4 ステアリン酸 1.5 オゾン亀裂防止剤IPPD 2 抗酸化剤 Vulkanox BKF 計 174.5 マスターバッチB 部 ニトリルゴム(NBR perbunan NT 3445) 100 カーボンブラックN347 50 DOA 10 DCTG 7.5 粘着付与剤樹脂 SP70 5 酸化亜鉛 5 ステアリン酸 1 オゾン亀裂防止剤IPPD 2 抗酸化剤 Vulkanox BKF 2 アンチラックス 500 計 184.5 マスターバッチC 部 スチレン−ブタジエンゴム1502 100 カーボンブラックHAF 50 酸化亜鉛 3 ステアリン酸 計 154 マスターバッチD 部 ポリクロロプレンゴム (ブタクロル(BUTACLOR) MC 322) 100 カーボンブラック(SRF N 722) 45 ナフテン系石油(モビルゾル K(Mobilsol K)) 7.5 オゾン亀裂防止剤 6 PPD 1 保護剤 オクタミン 2 抗酸化剤 Vulkanox PAN 3 エストラマグ 170 計 162.5 表1〜表4に示すように、11種類のコンパウンドを、
174.5gのマスターバッチA(第1シリーズ)また
は184.5gのマスターバッチB(第2シリーズ)ま
たは154gのマスターバッチC(第3シリーズ)また
は162.5gのマスターバッチD(第4シリーズ)
と、以下の量(グラム)の硫黄、加硫促進剤、ジチオジ
モルホリンおよび参考例1で得られたエチレンスルフィ
ド/硫黄共重合体(第1〜3シリーズ)または参考例2
で得られたプロピレンスルフィド/硫黄共重合体(第4
シリーズ)を混合することにより調製した。硫黄供与体
の量は、硫黄(硫黄自身および硫黄供与体からくる)の
合計パーセントが同一シリーズにおいて一定となるよう
に計算されている。なお、つぎの化合物の略号は下記の
とおりである。
【0059】CBS:シクロヘキシル−2−ベンゾチア
ゾールスルフェンアミド、 DTDM:ジチオジモルホリン、 TBBS:t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェ
ンアミド、 ES/S共重合体:エチレンスルフィド/硫黄共重合
体、 PS/S共重合体:プロピレンスルフィド/硫黄共重合
体、 SBR:スチレン−ブタジエンゴム、 DOTG:ジ−o−トリルグアニジン、 TMTM:テトラメチルチウラム モノスルフィド。
【0060】第1シリーズ(天然ゴム)
【0061】
【表1】
【0062】第2シリーズ(ニトリルゴム)
【0063】
【表2】
【0064】第3シリーズ(SBR)
【0065】
【表3】
【0066】第4シリーズ(ポリクロロプレンゴム)
【0067】
【表4】
【0068】11種類のコンパウンドの硬化特性を15
0℃(天然ゴムおよびニトリルゴム)または160℃
(SBRおよびポリクロロプレンゴム)で、周知のモン
サント振動ディスクレオメーター(天然ゴムおよびニト
リルゴム)または日本合成ゴム株式会社製のキュラスト
メーターSRIS 3105を用いて測定した。これら
の装置は、加硫度の測定値であり、かつ架橋密度と比例
するトルクの増加を記録した。これらの装置で記録され
た特性パラメーターは、つぎのとおりである。
【0069】最小および最大トルク:ML およびMH 、 最小トルクML 以上の二つのトルクメーターユニットの
上昇に要する時間:ts(2)、 最大トルクMH の90%のトルクを得るのに要する時
間:tc (90)、 曲線の増大部分の傾斜の最大値および相当する時間:R
およぼtR
【0070】四つのシリーズのコンパウンドの硬化特性
を表5〜8に示す。
【0071】表5 第1シリーズ(天然ゴム)のコンパ
ウンドのレオメーターのデータ 温度:150℃ 分析時間:60分
【0072】
【表5】
【0073】表6 第2シリーズ(ニトリルゴム)のコ
ンパウンドのレオメーターのデータ 温度:150℃ 分析時間:45分
【0074】
【表6】
【0075】表7 第3シリーズ(SBR)のコンパウ
ンドのレオメーターのデータ 温度:160℃ 分析時間:60分
【0076】
【表7】
【0077】表8 第4シリーズ(ポリクロロプレンゴ
ム)のコンパウンドのレオメーターのデータ 温度:160℃ 分析時間:45分
【0078】
【表8】
【0079】表5〜8は、エチレンスルフィド/硫黄共
重合体またはプロピレンスルフィド/硫黄共重合体単独
あるいは硫黄との併用は、硬化パラメーター、特に最大
トルク値MH が比較のためのコンパウンド(A1、A
2、B1、B2、C1およびD1)に近くするに充分な
硫黄供与体であることを示している。エチレンスルフィ
ド/硫黄共重合体またはプロピレンスルフィド/硫黄共
重合体で硬化された全てのコンパウンドは、より一般的
な「プラトー」効果に反して絶えず増大するモジュラス
である「マーチングモジュラス」の現象により特徴づけ
られていることを注目することが重要である。ついで、
記録された最大モジュラスMH は、「プラトー」の初期
におけるモジュラスの値ではなく、測定の終期における
モジュラスである。
【0080】ゴムの加硫における硫黄供与体としてのエ
チレンスルフィド/硫黄共重合体の効果をさらに説明す
るために、従来法で測定された、150℃で時間t
c (90)にわたって硬化されたコンパウンドA1〜A
3(天然ゴム)の引張特性を、表9に示した。このデー
タは、70℃で老化させる前および7日間老化させたの
ちに記録され、かつ差Δは、次式に従って計算した。
【0081】
【数1】
【0082】
【表9】
【0083】エチレンスルフィド/硫黄共重合体で硬化
されたコンパウンドA3で得られた極めて低いΔ値は、
ゴムに対して優れた熱安定性をもたらす新規な硫黄供与
体の利点を明らかに示している。
【0084】参考例3 ペンチェク法(Penczek´s procedur
e)[Makromol.Chem.,181,995
(1980)]を、つぎの方法で僅かに変更して行なっ
た。すなわち、80gの硫黄(最高純度のコマーシャル
グレード:99.998%)および400mlのトルエ
ンを、機械的攪拌機、コンデンサーおよび滴下ロートを
備えた反応フラスコに供給し、窒素で空気を置換した。
110℃に加熱したのち、0.30gのナトリウムチオ
フェノキシド(ナトリウムおよびチオフェノールより調
製)および0.90gのジベンゾ−18−クラウン−6
(コマーシャルグレード)を澄明な溶液に添加した。つ
いで、160mlのトルエン中の37gのプロピレンス
ルフィド(コマーシャルグレード:98%)を1時間に
わたって110℃で滴下し、撹拌を2時間続けた。10
mlのトルエン中の0.5gの臭化ベンジル(コマーシ
ャルグレード)を添加し、反応混合物を、2リットルの
冷(0℃)メチルアルコール中に注加した。得られた沈
殿した固形物を、メタノール中に溶解している未反応の
硫黄を除去するためにソックスレー抽出器内で沸とうし
たメチルアルコールで連続抽出に供した。抽出器のはめ
筒内に残留している生成物を40〜50℃で減圧下に乾
燥したところ、83.6gの茶かっ色粘性のある共重合
体(プロピレンスルフィド/硫黄共重合体)が得られ
た。
【0085】実施例2 参考例2で得られたプロピレンスルフィド/硫黄共重合
体(PS/S共重合体)の硫黄供与体としての効果を確
認するために、実施例1で調製したマスターバッチA1
74.5gに、表10に示す量の硫黄、加硫促進剤およ
びPS/S共重合体を配合してコンパウンドA4〜A5
を調製した。
【0086】
【表10】
【0087】コンパウンドA4およびA5の硬化特性
を、モンサント振動ディスクレオメーターにより150
℃で測定したところ、表11の結果を得た。
【0088】
【表11】
【0089】上記データは、プロピレンスルフィド/硫
黄共重合体単独あるいは硫黄との併用は、硬化パラメー
ター、特に最大トルク値MH 、ts (2)およびt
c (90)が比較のためのコンパウンド(A1)に近く
するに充分な硫黄供与体であることを示している。
【0090】ゴムの硬化における硫黄供与体としてのプ
ロピレンスルフィド/硫黄共重合体の効果をさらに説明
するために、150℃で時間tc (90)にわたって硬
化したコンパウンドA4およびA5の引張特性を表12
に示す。
【0091】
【表12】
【0092】上記データは、プロピレンスルフィド/硫
黄共重合体で得られたΔ値が同様に、硫黄単独(コンパ
ウンドA1)またはDTDM(コンパウンドA2)で記
録されたものと同等または低く、プロピレンスルフィド
/硫黄共重合体の優位性を示している。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、安価な出発原料から製
造されるアルキレンスルフィド/硫黄共重合体をゴム用
加硫剤として使用することによりニトロソアミン等のご
とき有害物質を生成することなく、ゴムに対して効果を
示す硫黄供与体であり、しかも加硫されたゴムの熱安定
性にも極めて優れているという効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有田 義広 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 上田 富康 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキレンスルフィド/硫黄共重合体よ
    りなるゴム用加硫剤。
  2. 【請求項2】 アルキレンスルフィド/硫黄共重合体が
    エチレンスルフィド/硫黄共重合体である請求項1に記
    載のゴム用加硫剤。
  3. 【請求項3】 アルキレンスルフィド/硫黄共重合体が
    プロピレンスルフィド/硫黄共重合体である請求項1に
    記載のゴム用加硫剤。
  4. 【請求項4】 ゴムがジエン系ゴムである請求項1〜3
    のいずれか一つに記載のゴム用加硫剤。
  5. 【請求項5】 ジエン系ゴムが天然ゴム、ニトリルゴ
    ム、スチレン−ブタジエンゴムおよびクロロプレンゴム
    よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものである請
    求項4に記載のゴム用加硫剤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか一つに記載のア
    ルキレンスルフィド/硫黄共重合体および少なくとも1
    種の加硫促進剤よりなるゴム用加硫剤組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか一つに記載のア
    ルキレンスルフィド/硫黄共重合体および硫黄および/
    またはその他の硫黄供与体よりなるゴム用加硫剤組成
    物。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のゴム用加硫剤組成物に
    さらに硫黄および/またはその他の硫黄供与体を含有せ
    しめてなるゴム用加硫剤組成物。
  9. 【請求項9】 有効な硫黄供与体としてアルキレンスル
    フィド/硫黄共重合体を用いることを特徴とする硫黄で
    加硫し得るゴムの加硫方法。
  10. 【請求項10】 アルキレンスルフィド/硫黄共重合体
    がエチレンスルフィド/硫黄共重合体である請求項9に
    記載のゴムの加硫方法。
  11. 【請求項11】 アルキレンスルフィド/硫黄共重合体
    がプロピレンスルフィド/硫黄共重合体である請求項9
    に記載のゴムの加硫方法。
  12. 【請求項12】 ゴムがジエン系ゴムである請求項9〜
    11のいずれか一つに記載のゴムの加硫方法。
  13. 【請求項13】 ジエン系ゴムが天然ゴム、ニトリルゴ
    ム、スチレン−ブタジエンゴムおよびクロロプレンゴム
    よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものである請
    求項12に記載のゴムの加硫方法。
  14. 【請求項14】 アルキレンスルフィド/硫黄共重合体
    は、少なくとも1種の加硫促進剤とともに使用されてな
    る請求項9〜13のいずれか一つに記載のゴムの加硫方
    法。
  15. 【請求項15】 硫黄供与体としてアルキルスルフィド
    /硫黄共重合体のみが使用されてなる請求項9〜14の
    いずれか一つに記載のゴムの加硫方法。
  16. 【請求項16】 アルキレンスルフィド/硫黄共重合体
    は硫黄およびその他の硫黄供与体よりなる群から選ばれ
    た少なくとも1種のものと共に使用されてなる請求項9
    〜14のいずれか一つに記載のゴムの加硫方法。
  17. 【請求項17】 アルキレンスルフィド/硫黄共重合体
    で加硫されたゴムの熱安定性が、硫黄供与体としての硫
    黄またはジチオジモルホリンで加硫されたゴムと比較し
    て改善されたものである請求項9〜16のいずれか一つ
    に記載のゴムの加硫方法。
JP12679196A 1996-05-14 1996-05-22 ゴム用加硫剤およびゴムの加硫方法 Withdrawn JPH1036518A (ja)

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JP8-118983 1996-05-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10036901B2 (en) 2012-09-30 2018-07-31 Optica Amuka (A.A.) Ltd. Lenses with electrically-tunable power and alignment

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