JPH103573A

JPH103573A - カップ式自動販売機の売切れ検知装置

Info

Publication number: JPH103573A
Application number: JP8157871A
Authority: JP
Inventors: Kiyuuhei Mochizuki; 球平望月; Minoru Takahashi; 実高橋
Original assignee: Matsushita Refrigeration Co
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1996-06-19
Filing date: 1996-06-19
Publication date: 1998-01-06
Anticipated expiration: 2016-06-19
Also published as: JP3297596B2

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明はシロップタンク交換の際に発生する
減算手段の算出値の初期化を、シロップ吐出回路中に設
けたスイッチにて行うことを目的とする。【解決手段】シロップの吐出量、及びシロップタンク
全液量を入力する入力手段と、その入力値を記憶する記
憶手段と、シロップ飲料の販売によって、シロップタン
ク内のシロップ残液量を減算処理する減算手段と、前記
減算手段より算出された値によりの販売可否を判定する
売切れ判定手段と、シロップ吐出回路途中に設け、前記
減算手段の算出値を初期値に戻す指令信号を発生する減
算値初期化スイッチと、シロップ残液量を表示する表示
装置を有するカップ式自動販売機の売切れ検知装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は飲料原液を水、又は
炭酸水で希釈して調整した飲料をカップに注入して販売
するカップ式自動販売機の売切れ検知装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】近年、この種の自動販売機の普及は目ざ
ましく、特にシロップ原料の残量を検知し、シロップ飲
料の販売中止状態の指令を行う手段として実開昭５９−
８８７８５号公報のごときカップ式自動販売機の売切れ
検知装置が提案されている。

【０００３】以下、図面を参照しながら、上述した従来
のカップ式自動販売機の売切れ検知装置について説明す
る。

【０００４】図１０は従来の自動販売機の飲料回路を示
すものである。図において、１は水道管と接続した給水
弁である。２はシスターンで、上記給水弁１の２次側と
管で接続されて一定量の水を貯水する。

【０００５】３は高圧ポンプで、シスターン２の下部と
管で接続してある。４は冷却槽であり内部に設けた冷却
水４ａに水没した冷却管５の一端と接続される。前記冷
却管５のもう一端には冷水用三方弁６と接続して、通電
時に二次側６ａからカップステージ７にセットされたカ
ップ８に冷水が注入される。

【０００６】９は炭酸水を生成するカーボネータで冷水
管５同様冷却槽４内の冷却水４ａに水没している。上記
カーボネータ９は冷却用三方弁６の二次側６ｂ、及び炭
酸ガスボンベ１０とそれぞれの管で接続され、炭酸水を
製造して炭酸水弁１１の動作によりカップ８内に注入さ
れる。

【０００７】１２はシロップタンクで、シロップ系販売
品種と同数が庫内に収容する。１３はシロップ検知装置
で、前記シロップタンク１２と炭酸ガスボンベ１０とを
シロップチューブ１４で接続して、ガス圧により押出し
たシロップを一旦貯留し冷却槽４内の冷却水４ａに水没
したシロップ冷却管１５に送出し、シロップ弁１６の動
作によりカップ８内に注入される。

【０００８】１７は製氷製でシスターン２より水を受給
して販売に応じ氷片をカップ８内に送出する。そして、
不要になった水は廃水バケツ１８内に注入される。

【０００９】次に図１１を用い上記シロップ検知装置１
３について詳しく説明する。１９は密閉されたシロップ
原液貯留容器であり、底面にはシロップタンク１２と連
結されたシロップチューブ１４と接続される飲料入口管
２０が設けられている。２１は前記シロップ原液貯留容
器１９内のシロップ原液を流量調整容器２２へ送出する
出口管である。

【００１０】また、シロップ飲料貯留容器１９内には突
入するように設けた一対の電極２３が常にシロップ原液
に水没して、電気的に電極２３間の抵抗値の変化により
シロップ原液の有無を検知する。

【００１１】前記流量調整容器２２には、前記出口管２
１により送出されたシロップ原液の吐出量を制御して、
シロップ冷却管１５に送出するため小穴２２ａを形成し
た飲料出口２２ｂが設けてある。

【００１２】以上のように構成されたカップ式自動販売
機の売切れ検知装置について、以下その動作について説
明する。

【００１３】シスターン２内の水位が一定量に保ように
給水弁１が動作すると共に、高圧ポンプ３の通電により
冷却槽４内の冷却管５及びカーボネータ９に給水され
る。一方、シロップ原液は炭酸ガスボンベ１０の炭酸ガ
ス圧により押出され、あらかじめ流量調整が終了した流
量調整容器２２を有するシロップ検知装置１３を通過し
てシロップ冷却管１５に圧送される。

【００１４】さらに炭酸ガスボンベ１０の炭酸ガスも必
要量カーボネータ９に圧送され販売準備が終了する。シ
ロップ飲料の販売信号によりシロップ弁１６と必要に応
じて冷水弁６及び炭酸水弁１１が動作して飲料を調合す
る。

【００１５】販売経過によりシロップタンク１２内のシ
ロップ原液が無くなると、シロップ検知装置１３に設け
た電極２３の抵抗値の変化により売切れを検知して機械
を販売中止にする。その後、定期的に巡回するオペレー
タがシロップタンク１２を交換することで、機械の販売
が再度可能となる。

【００１６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、シロップタンク１２内から吐出されるシロ
ップ原液が、売切れ検知装置１３に設けた電極２３との
浸水によりシロップ原液の売切れ検知を行うため、事前
にシロップ残液量の確認が不可能である。すなわち、シ
ロップ原液が無くなり販売が売切れ状態になった時点で
シロップタンク１２の交換を行うため、飲料メーカーに
とっては販売チャンスを逃し売上を悪化させる。さら
に、飲料を購入する消費者にとっても、タイムリーな購
入を阻止されることになる。又、シロップ貯留容器１９
内に異物等の侵入により、電極間の抵抗を妨げられた場
合には、正常なシロップ原液の検知が不可能となる課題
を有していた。

【００１７】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、名種飲料データを入力値として減算手段で算出した
シロップ残液量を、表示装置にて警告、及び売切れ表示
する操作手順のなかで、シロップタンク交換の際に発生
する減算手段の算出値の初期化を、シロップ吐出回路中
に設けたスイッチにて信号を発信するため、機械を維持
するオペレーターが複雑な設定の必要が無く、売切れに
よる販売中止を起こさないカップ式自動販売機の売切れ
検知装置を提供することを目的とする。

【００１８】さらに上記目的に加え、賞味期間値の入力
を行ない、減算手段にて賞味期日を減算することで、正
確に管理された安全な飲料を提供するカップ式自動販売
機の売切れ検知装置を提供することを目的とする。

【００１９】さらに、シロップ吐出回路中に設けたスイ
ッチにおいて、金属材料て形成されたシロップタンク本
体を介して、シロップ及びガスコネクターと接続された
ケーブルが、シロップタンク脱着時に導通回路の開閉に
より信号を発して初期化が可能となるため、シロップタ
ンク交換作業の中で同時に設定が終了してオペレーター
の作業を軽減するカップ式自動販売機の売切れ検知装置
を提供することを目的とする。

【００２０】さらに、シロップタンクの着脱の際に動作
する移動部材により、接点を開閉するスイッチ部を有し
たシロップコネクターにて信号を発して初期化が可能と
なるため、シロップタンク容器の材質にとらわれず、シ
ロップタンクの交換が容易に行えるカップ式自動販売機
の売切れ検知装置を提供することを目的とする。

【００２１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のカップ式自動販売機の売切れ検知装置は、シ
ロップの単位時間当たり吐出量、及びシロップタンク全
液量を入力する入力手段と、その入力値を記憶する記憶
手段と、当該シロップ原液を用いた飲料の販売によっ
て、シロップタンク内のシロップ残液量を減算処理する
減算手段と、前記減算手段より算出された値により当該
シロップ原液を用いた飲料の販売可否を判定する売切れ
判定手段と、シロップ吐出回路途中に設け、前記減算手
段の算出値を初期値に戻す指令信号を発生する減算値初
期化スイッチと、シロップ残液量を表示する表示装置と
から構成されるものである。

【００２２】さらに、シロップの単位時間当たり吐出
量、及びシロップタンク全液量、さらに賞味期間の残日
を入力する入力手段と、その入力値を記憶する記憶手段
と、当該シロップ原液を用いた飲料の販売によって、シ
ロップタンク内のシロップ残液量の算出と賞味期間の残
日の減算処理とを行なうする減算手段と、前記減算手段
より算出された値により当該シロップ原液を用いた飲料
の販売可否を判定する売切れ判定手段と、シロップ吐出
回路途中に設け、減算手段の算出値を初期値に戻す指令
信号を発生する減算値初期化スイッチと、シロップ残液
量を表示する表示装置とから構成されるものである。

【００２３】さらに、減算値初期化スイッチにおいて、
金属材料で形成されたシロップタンク本体と、当該シロ
ップタンク内のシロップ原液を炭酸ガスボンベのガス圧
により、冷却水槽内に誘導するシロップチューブ、及び
ガスチューブに周設され前記減算手段に電気信号を与え
る一対のケーブルと、当該各チューブの先端に設け、前
記ケーブルと接する一端がシロップタンクの金属部に接
触して導通するシロップコネクター及びガスコネクター
とから構成されるものである。

【００２４】さらに、減算値初期化スイッチにおいて、
前記シロップタンク内のシロップ原液を炭酸ガスボンベ
のガス圧により、冷却水槽内に誘導するシロップチュー
ブ、又はガスチューブのいずれか一方に周設され前記減
算手段に電気信号を与える一対のケーブルと、当該各チ
ューブの先端に設け、本体を形成したコネクター本体
と、シロップタンク接続の際に上下に移動してシロップ
原液を封止する移動部材と、当該移動部材の動作により
接点を開閉する端子部を有したタンクコネクターとから
構成されるものである。

【００２５】

【発明の実施の形態】本発明は、あらかじめ入力したシ
ロップ吐出量とシロップタンク内全液量により、シロッ
プタンク内のシロップ残液量を減算処理して警告、及び
売切れ制御を行う。そして、販売経過においてシロップ
タンク交換の際に発生する減算手段の算出値の初期化
を、シロップ吐出回路中に設けたスイッチ部にて信号を
発信することで算出値の初期化操作が容易に行え、また
タイムリーなシロップタンクの交換が行える。

【００２６】また、シロップ原液の賞味期間の入力によ
り、前記シロップタンク内の残量検知と、さらに賞味期
日の減算値を算出して警告表示と、売切れ制御を行い、
正確に管理された安全な飲料を提供する。

【００２７】また、シロップタンクの接続作業に伴うタ
ンクコネクターの着脱操作により、自動的に演算値を初
期値に戻す指令信号を発生するため、機械を維持するオ
ペレーターの作業を軽減する。

【００２８】

【実施例】以下本発明の一実施例のカップ式自動販売機
の売切れ検知装置について、図１から図３を参照しなが
ら説明するが、従来例と同一構成、同一動作については
同一符号を付してその詳細な説明を省略する。

【００２９】（実施例１）２４は飲料品種別に単位時間
当たり吐出量を設定するシロップ吐出量入力手段であ
る。２５は各シロップタンクの全容量を設定するシロッ
プタンク全容量入力手段である。２６は演算装置であ
る。

【００３０】当該演算装置２６には単位時間当たり吐出
量記憶手段２７により、前記単位時間当たりシロップ吐
出量入力手段２４に設定した値を記憶すると共に、当該
設定値を減算手段２８に与える。

【００３１】また、シロップタンク残容量記憶手段２９
には、シロップタンク全容量入力手段２５に設定した値
を記憶すると共に、減算手段２８より販売量の変化に対
応して減算値の変更を行う。

【００３２】前記減算手段２８は、販売スイッチ３０よ
り販売毎に信号を受けシロップ吐出量入力手段２４の入
力値と対比してシロップタンク全容量の減算を行い、売
切れ判定手段３１と、表示装置３２へと減算値を送信す
る。

【００３３】また、シロップ吐出回路途中に設けた減算
値初期化スイッチ３３からの信号を受けて、減算値をシ
ロップタンク全容量入力手段２５の設定値に戻す。前記
売切れ判定手段３１は、当該減算値とシロップタンク全
容量入力手段２５と対比して販売可否を判断する。販売
経過により販売付加になった場合のみ販売制御手段３４
に信号を送信して販売動作を中止する信号をあたえる。

【００３４】以上のように構成されたカップ式自動販売
機の売切れ検知装置について、以下その販売動作を説明
する。

【００３５】機械の設置、及び飲料品種の変更により、
初期設定である１秒間当たりのシロップ原液流量設定を
シロップ吐出量入力手段２４により行う（ＳＴＥＰ
１）。すると、吐出量記憶手段２７にて設定値が記憶さ
れる（ＳＴＥＰ２）。

【００３６】また、シロップタンク全容量入力手段２５
にて各シロップタンク１２毎の満杯量を設定すると（Ｓ
ＴＥＰ３）、シロップタンク残容量記憶手段２９によ
り、前記設定量が記憶される（ＳＴＥＰ４）。

【００３７】そして、オペレータがシロップタンク１２
を機体内のシロップ吐出回路に接続すると（ＳＴＥＰ
５）、当該吐出回路中に設けた減算値初期化スイッチ３
３が信号を発して、前記シロップタンク残容量記憶手段
２９の減算値が、シロップタンク全容量入力手段２５の
設定値に変り販売準備終了する（ＳＴＥＰ６）。

【００３８】中身商品購入者が、機械正面に設けた販売
スイッチ３０の動作により（ＳＴＥＰ７）、販売制御手
段３４が各機能に指令を発し販売動作を行う（ＳＴＥＰ
８）。同時に前記販売スイッチ３０は減算手段２８にも
信号を発して、シロップタンク１２内の残量を吐出量記
憶手段２７の設定値により減算する（ＳＴＥＰ９）。そ
して当該減算値は、シロップタンク残容量記憶手段２９
に記憶され、表示装置３２にて残量を表示してオペレー
タへ警告する（ＳＴＥＰ１０）。

【００３９】前記減算値により機械を正常に販売可能か
（ＳＴＥＰ１１）を判断するため、売切れ判定手段３１
により販売可否を判定する（ＳＴＥＰ１２）。その際、
販売経過により販売不可能と判定すると、販売制御手段
３４の指令により販売を中止するＳＴＥＰ１３）。そし
て、（ＳＴＥＰ５）からの操作に戻り折り返し行い、機
械を運営維持する。

【００４０】以上のように本実施例のカップ式自動販売
機の売切れ検知装置は、表示装置３２にてシロップ残液
量が正確に把握できることと、シロップタンク１２の交
換の際、シロップタンク残液量を算出値を設定値に戻す
操作に於いて、減算値初期化スイッチ３３の信号によ
り、残量値の初期化操作が容易に行える。

【００４１】（実施例２）以下本発明の第２の実施例の
カップ式自動販売機の売切れ検知装置について、図４か
ら図７を参照しながら説明するが、従来例、及び第１の
実施例と同一構成、同一動作については同一符号を付し
てその詳細な説明を省略する。

【００４２】３５は賞味期間入力手段であり、各飲料に
設けられた賞味期間を入力する。３６は、第２演算装置
であり、前記演算装置２６同機能の他に、賞味残日記憶
手段３７を設け、前記賞味期間入力手段３５の設定値を
記憶する。

【００４３】また、第２減算手段３８、第２売切れ判定
手段３９を設け、前記減算手段２８、売切れ判定手段３
１とはさらに、賞味期日の減算を行い、そして減算値に
より売切れ判定を行う機能を付加されている。

【００４４】以上のように構成されたカップ式自動販売
機の売切れ検知装置について、以下その販売動作を説明
する。

【００４５】まず販売準備操作においては、前記実施例
１の（ＳＴＥＰ４）操作後に賞味期間入力手段３５によ
り賞味期間を設定する（ＳＴＥＰ１４）。そして、当該
設定値は賞味残日記憶手段３７に記憶される（ＳＴＥＰ
１５）。さらに、ＳＴＥＰ５、６の操作を行い販売準備
が終了する。

【００４６】販売動作については、実施例１の（ＳＴＥ
Ｐ７）からの動作と同様であるが、前記販売スイッチ３
０の信号は第２減算手段３８にも発して、シロップタン
ク１２内の残量を吐出量記憶手段２７の設定値により減
算する（ＳＴＥＰ１６）。

【００４７】前記減算値により機械を正常に販売可能か
（ＳＴＥＰ１１）を判断するため、第２売切れ判定手段
３９により販売可否を判定する（ＳＴＥＰ１７）。

【００４８】さらに、シロップタンク１２充填時より１
日経過すると（ＳＴＥＰ１８）、第２減算手段３８にて
残賞味期日を算出する（ＳＴＥＰ１９）。同時に賞味残
日記憶手段３７に減日数を記憶すると共に、表示装置３
２にて警告表示する（ＳＴＥＰ２０）。前記減算値によ
り機械を正常に販売可能か（ＳＴＥＰ２１）を判断する
ため、第２売切れ判定手段３９により販売可否を判定す
る（ＳＴＥＰ２２）。その際、販売経過により販売不可
能と判定すると、販売制御手段３４の指令により販売を
中止する（ＳＴＥＰ２３）。そして、（ＳＴＥＰ５）に
戻り操作を折り返し行い、機械を運営維持する。

【００４９】以上のように本実施例のカップ式自動販売
機の売切れ検知装置は、シロップ残液量と共に賞味期間
の残日数が正確に把握できることと、シロップタンク１
２の交換の際、算出値を設定値に戻す操作に於いて、初
期化スイッチ３３の信号により、残量値の初期化操作が
容易に行える。

【００５０】（実施例３）以下本発明の第３の実施例の
カップ式自動販売機の売切れ検知装置について、図８を
参照しながら説明するが、従来例、及び第１、第２の実
施例と同一構成、同一動作については同一符号を付して
その詳細な説明を省略する。

【００５１】４０はシロップチューブであり、先端には
シロップコネクター４１が設けてある。４２は炭酸ガス
チューブであり、先端には炭酸ガスコネクター４３が設
けてある。前記各コネクター４１、４３には、前記各チ
ューブ４０、４２に周設されて演算装置２６に送信可能
なケーブル４４が設けられており、両コネクターの金属
材料で形成された先端接続部を、接触させると導通状態
しなる。４５はシロップタンクであり、金属材料で形成
されたタンク本体４５ａ内にシロップ原液を貯留する。
当該シロップタンク４５には、前記シロップコネクター
４１と、炭酸ガスコネクター４３を接続する金属材料で
形成された接続部４５ｂ、４５ｃを設けている。

【００５２】以上のように構成されたカップ式自動販売
機の売切れ検知装置について、以下その接続操作を説明
する。

【００５３】販売の経過により、シロップ原液の残量が
少なくなると、オペレーターが売切れ前後にシロップタ
ンク４５の交換を行う。その時、オペレータはシロップ
原液の無くなったシロップタンク４５から、シロップコ
ネクター４１と、炭酸ガスコネクター４３を外して、新
しいシロップタンク４５に前記各コネクターを接続す
る。

【００５４】すなわち、演算装置２６への信号が一旦切
れると同時に過去の算出値が消える。そして、コネクタ
ーの接続により再度信号を受けて、シロップタンク４５
の液量がシロップタンク全容量入力手段２５より設定さ
れた値に変更して、再度算出を開始する。その後は、前
記同様にオペレーターがシロップ原液が無くなる前後に
前記同操作を折り返し行うことで機械の販売維持が可能
になる。

【００５５】以上のように本実施例のカップ式自動販売
機の売切れ検知装置は、シロップタンク１２交換作業と
同時に、演算装置２６のシロップタンク残容量値を設定
値に戻す操作が行なえ、オペレーターの作業を軽減す
る。

【００５６】（実施例４）以下本発明の第４の実施例の
カップ式自動販売機の売切れ検知装置について、図９を
参照しながら説明するが、従来例、及び第１、ぢ亜２、
第３の実施例と同一構成、同一動作については同一符号
を付してその詳細な説明を省略する。

【００５７】４６はタンクコネクターであり、コネクタ
ー本体４６ａのシロップタンク１５接続部に設けたスプ
リング４７の力により、常に押圧された移動部材４８が
上下に動作する。同時に、当該移動部材４８の一端に設
けた２本の端子部材４９が接触する。５０はシロップチ
ューブであり、外周に設けた一対のケーブル５１が、前
記端子部材４９と接続されて信号を送信する。

【００５８】以上のように構成されたカップ式自動販売
機の売切れ検知装置について、以下その販売動作を説明
する。

【００５９】販売の経過により、シロップ原液の残量が
少なくすると、オペレーターが売切れる前後にシロップ
タンク１２の交換を行う。その時、オペレーターはシロ
ップ原液の無くなったシロップタンク１２から、タンク
コネクター４６を外す。その際、当該シロップコネクタ
ー４６に設けた移動部材４８が移動すると共に、端子部
材４９の接触が解除することで演算装置２６への信号が
一旦切れると同時に、過去の算出値が消える。

【００６０】そして、新しいシロップタンク１５の交換
によりタンクコネクター４６をシロップタンク１２に押
圧すると、移動部材４８が移動すると共に、端子部材４
９が接触してシロップタンク全容量入力手段２５より設
定された値に変更になり、再度算出を開始する。その後
は、前記同様にオペレータがシロップ原液が無くなる前
後に前記同操作を折り返し行うことで機械の販売維持が
可能になる。

【００６１】以上のように本実施例のカップ式自動販売
機の売切れ検知装置は、どちらか一方のタンクコネクタ
ーの操作で、演算装置２６のシロップタンク残容量値を
設定値に戻す操作が行なえ、シロップタンク１２の材質
にとらわれず、シロップタンク１２の交換作業が容易に
行なえると共に、設定誤りが無い。

【００６２】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、各入力手
段によりあらかじめ入力したシロップ吐出量とシロップ
タンク内全液量により、シロップタンク内のシロップ残
液量を演算装置にて算出する。そして、表示装置により
機械をメンテナンスするオペレーへの警告と、販売中止
制御を行なう。さらに、シロップタンク交換の際、演算
装置の算出値を設定値に戻す操作を、シロップ吐出回路
途中に設けたスイッチにて行なう。すなわち、オペレー
タにとつてはタイムリーなシロップタンクの交換時期の
把握と、オペレータの複雑な設定操作が防止できるた
め、作業効率の向上と共に、売切れによる販売中止がな
いため売上が向上する。

【００６３】またシロップ原液の賞味期間の入力によ
り、前記シロップタンク内の残量検知と、さらに賞味期
日を演算部で算出して警告表示と、売切れ制御を行い、
正確に管理された安全な飲料を提供する。

【００６４】また、シロップタンクを介してガス、及び
シロップコネクターの接続により、通信回路を開閉して
減算値を設定値に戻すことで、オペレーターの作業が軽
減できる。

【００６５】また、ガス、又はシロップコネクターのど
ちらか一方に設けた端子部材の接触により通信回路を開
閉して減算値を設定値に戻すことで、シロップタンクの
材質にとらわれず、シロップタンクの交換作業が容易に
行えると共に、設定に誤りが無い。

【００６６】上記効果の他に、定期的な売上管理、又は
機械の洗浄の計画的立案が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例におけるカップ式自動販
売機の売切れ検知装置の構成を示すブロック図

【図２】図１のカップ式自動販売機の販売準備における
フローチャート

【図３】図１のカップ式自動販売機の販売動作における
フローチャート

【図４】本発明の第２の実施例におけるカップ式自動販
売機の売切れ検知装置の構成を示すブロック図

【図５】図３のカップ式自動販売機の販売準備における
フローチャート

【図６】図３のカップ式自動販売機の販売動作における
フローチャート

【図７】図３のカップ式自動販売機の販売日時経過にお
けるフローチャート

【図８】本発明の第３の実施例におけるカップ式自動販
売機の売切れ検知装置の構成を示すシステム図

【図９】本発明の第４の実施例におけるカップ式自動販
売機の売切れ検知装置の構成を示システム図

【図１０】従来例のカップ式自動販売機の飲料回路図

【図１１】図１０に示したカップ式自動販売機のシロッ
プ検知装置の側面断面図

【符号の説明】

２４シロップ吐出量入力手段２５シロップタンク全容量入力手段２７吐出量記憶手段２８減算手段２９シロップ残容量記憶手段３１売切れ判定手段３２表示装置３３減算値初期化スイッチ３５賞味期間入力手段３７賞味残日記憶手段３８第２減算手段３９第２売切れ判定手段４１シロップコネクター４３ガスコネクター４４ケーブル４５シロップタンク４６タンクコネクター４７スプリング４８移動部材４９端子部材５１第２ケーブル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シロップの単位時間当たり吐出量、及び
シロップタンク全液量を入力する入力手段と、その入力
値を記憶する記憶手段と、当該シロップ原液を用いた飲
料の販売によって、シロップタンク内のシロップ残液量
を減算処理する減算手段と、前記減算手段より算出され
た値により当該シロップ原液を用いた飲料の販売可否を
判定する売切れ判定手段と、シロップ吐出回路途中に設
け、前記減算手段の算出値を初期値に戻す指令信号を発
生する減算値初期化スイッチと、シロップ残液量を表示
する表示装置とを有するカップ式自動販売機の売切れ検
知装置。
【請求項２】シロップの単位時間当たり吐出量、及び
シロップタンク全液量、さらに賞味期間の残日を入力す
る入力手段と、その入力値を記憶する記憶手段と、当該
シロップ原液を用いた飲料の販売によって、シロップタ
ンク内のシロップ残液量の算出と賞味期間の残日の減算
処理とを行なうする減算手段と、前記減算手段より算出
された値により当該シロップ原液を用いた飲料の販売可
否を判定する売切れ判定手段と、シロップ吐出回路途中
に設け、減算手段の算出値を初期値に戻す指令信号を発
生する減算値初期化スイッチと、シロップ残液量を表示
する表示装置とを有するカップ式自動販売機の売切れ検
知装置。
【請求項３】減算値初期化スイッチにおいて、金属材
料で形成されたシロップタンク本体と、当該シロップタ
ンク内のシロップ原液を炭酸ガスボンベのガス圧によ
り、冷却水槽内に誘導するシロップチューブ、及びガス
チューブに周設され前記減算手段に電気信号を与える一
対のケーブルと、当該各チューブの先端に設け、前記ケ
ーブルと接する一端がシロップタンクの金属部に接触し
て導通するシロップコネクター及びガスコネクターとを
有する請求項１記載のカップ式自動販売機の売切れ検知
装置。
【請求項４】減算値初期化スイッチにおいて、前記シ
ロップタンク内のシロップ原液を炭酸ガスボンベのガス
圧により、冷却水槽内に誘導するシロップチューブ、又
はガスチューブのいずれか一方に周設され前記減算手段
に電気信号を与える一対のケーブルと、当該各チューブ
の先端に設け、本体を形成したコネクター本体と、シロ
ップタンク接続の際に上下に移動してシロップ原液を封
止する移動部材と、当該移動部材の動作により接点を開
閉する端子部を有したタンクコネクターとを有する請求
項１記載のカップ式自動販売機の売切れ検知装置。