JPH1035571A - 自転車用サドル昇降装置 - Google Patents

自転車用サドル昇降装置

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Publication number
JPH1035571A
JPH1035571A JP21298696A JP21298696A JPH1035571A JP H1035571 A JPH1035571 A JP H1035571A JP 21298696 A JP21298696 A JP 21298696A JP 21298696 A JP21298696 A JP 21298696A JP H1035571 A JPH1035571 A JP H1035571A
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JP
Japan
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saddle
cylinder device
bicycle
seat
slider
Prior art date
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Pending
Application number
JP21298696A
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English (en)
Inventor
Hideo Yamamoto
英夫 山本
Koji Kitamura
光司 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMAYOSHI KOGYO KK
Original Assignee
YAMAYOSHI KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランク軸の回転に伴って円滑・確実に
サドルを上昇させることの可能な自転車用サドル昇降装
置を提供すること。 【解決手段】 クランク軸3の回転に連動してスライダ
ー18bを往復移動させるカム機構18と、作動油のリ
ザーブタンク12と、サドル6を昇降させるための第一
油圧シリンダー装置13と、スライダー18bの往復移
動に伴ってリザーブタンク12から第一油圧シリンダー
装置13に作動油を送り込んでサドル6を上昇させる第
二油圧シリンダー装置14とを設ける。リザーブタンク
12から第二油圧シリンダー装置14への作動油の流通
のみを許容する第一逆止弁16aと、第二油圧シリンダ
装置14から第一油圧シリンダ装置13への作動油の流
通のみを許容する第二逆止弁16bと、第一油圧シリン
ダ装置13及びリザーブタンク12の間を操作により連
通させることの可能な連通弁17とをさらに設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用サドル昇
降装置に関するものである。さらに詳しくは、走行時に
おいてサドルを高い位置に上昇させる一方、停車時には
サドルを低い位置まで自動的に下降させることの可能な
自転車用サドル昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自転車用サドルの高さは、自転
車駆動用のクランクの回転による走行効率を考慮する
と、ペダルがクランクの最下点近傍に位置する状態で、
サドルに腰掛けた運転者の足が直線的に伸びる程度の高
さが望ましいとされている。しかるに、ペダルはたとえ
クランクの最下点に位置していても地面に接してはなら
ないので、サドルを上述の如き高さに固定すると、自転
車の停車時において運転者は片足でつま先立ちになった
りサドルから腰を下ろしたりせねばならず、煩雑であっ
た。
【0003】かかる事態を改善すべく、自転車用サドル
昇降装置として、実開昭59−47589号公報や、特
開昭49−128438号公報に記載の考案/発明が知
られている。前者の公報にあっては、スプリングにより
伸長方向に付勢されたシリンダーにおける2つのシリン
ダー室を連絡する流路に弁装置を設けている。そして、
ブレーキレバーの操作により弁装置を開いた状態で、運
転者の体重の掛け具合とスプリングとのバランスにより
サドルの高さを調整し、弁装置を閉じることでサドルの
高さを保持している。一方、後者の公報にあっては、自
転車の後輪にベーンポンプを設け、自転車の後輪の回転
に伴ってベーンポンプにより圧縮空気をシリンダーに送
り、サドルを上昇させている。そして、ブレーキレバー
の操作により圧力制御弁を開くことで、サドルを下降さ
せている。
【0004】しかし、前者の公報記載の考案にあって
は、サドルを上昇させる際に腰を一旦サドルから浮かさ
なければならず、しかも、運転者の体重が軽い場合に
は、上昇用のスプリングの付勢力も小さいのもとなるの
で、円滑にサドルを上昇させることができなかった。ま
た、後者の公報記載の発明にあっては、後輪にベーンポ
ンプを設けているので、自転車自体の走行スピードが低
い場合には、サドルを確実に上昇させることができなか
った。さらに、後者の公報記載の発明にあっては、後輪
の回転数が一定以上に達すると、ベーンポンプが常に作
動するので、その分だけ走行負荷が加算されて走行の妨
げとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術の実状
に鑑みて、本発明の目的は、自転車駆動用のクランク軸
の回転に伴って円滑・確実にサドルを上昇させることの
可能な自転車用サドル昇降装置を提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、サドルの上昇
後にはクランク軸の回転に与える負荷を軽減することの
可能な自転車用サドル昇降装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る自転車用サドル昇降装置の特徴は、自
転車駆動用のクランク軸の回転に連動してスライダーを
往復移動させる動力取出機構と、作動流体のリザーブタ
ンクと、サドルを昇降させるための第一シリンダー装置
と、前記スライダーの往復移動に伴ってピストンを往復
移動させることにより前記リザーブタンクから前記第一
シリンダーに作動流体を送り込んで前記サドルを上昇さ
せる第二シリンダー装置と、前記リザーブタンクから前
記第二シリンダ装置への作動流体の流通のみを許容する
第一逆止弁と、前記第二シリンダ装置から前記第一シリ
ンダ装置への作動流体の流通のみを許容する第二逆止弁
と、第一シリンダー装置及び前記リザーブタンクの間を
操作により連通させることの可能な連通弁とを設けたこ
とにある。
【0008】上記特徴によれば、クランク軸の回転に伴
って「動力取出機構」の「スライダー」が往復移動し、
この往復移動に伴って第二シリンダー装置はリザーブタ
ンクから第一シリンダ装置に作動流体を送り込む。第
一、第二逆止弁の作用により作動流体はリザーブタンク
から第一シリンダー装置に「確実に」送られ、逆流は防
げられる。しかも、正転・逆転のいずれであっても「ク
ランク軸の回転」が「第二シリンダー装置」の動作条件
であり、後輪の回転スピードは問わないので、「クラン
ク軸」を回転させれば、「第一シリンダー装置」は「円
滑・確実」に伸長する。なお、下記の実施形態では、
「作動流体」に作動油を用い、「第一、第二シリンダー
装置」として油圧シリンダー装置を用いている。
【0009】また、望ましくは、上記特徴に加え、前記
スライダーの前記動力取出機構における下死点側への移
動時において前記クランク軸が前記第二シリンダー装置
の前記ピストンの移動と独立して回転可能となるように
前記動力取出機構を構成し、前記スライダーを前記ピス
トンと共に前記下死点側へ向かって付勢する付勢手段を
設け、前記付勢手段による付勢方向とは逆方向に前記第
二シリンダー装置のピストンを移動させるためのシリン
ダ室と前記第一シリンダー装置とを連通させるとよい。
【0010】「前記スライダーの前記動力取出機構にお
ける下死点側への移動時において前記クランク軸が前記
第二シリンダー装置の前記ピストンの移動と独立して回
転可能となるように前記動力取出機構を構成する」態様
としては、例えば、前記スライダーをカム機構の従動節
により構成し、このスライダーをクランク軸に取り付け
たカムに接当させる場合が考えられる。また、例えば、
クランク軸に設けたカムとして機能する遍心軸を従動節
の二股内に摺接させ、同従動節の他端を前記スライダー
に枢支させた揺動カム機構を採用してもよい。
【0011】一方、「前記スライダーを前記ピストンと
共に前記下死点側に向かって付勢する付勢手段」として
は、例えば、当該ピストンのピストンロッドとは反対側
の「主シリンダー室」に設けたコイルスプリングが該当
する。また、「付勢手段による付勢方向とは逆方向に前
記第二シリンダー装置のピストンを移動させるためのシ
リンダ室」には、先の主シリンダー室とは反対側の「副
シリンダー室」が該当する。そして、「副シリンダ室と
前記第一シリンダー装置とを連通させる」ことで、第一
シリンダー装置の伸長に伴って、第二シリンダー装置の
ピストンは主シリンダー室側に徐々に移動する。スライ
ダーの下死点側への移動時においてクランク軸が当該ピ
ストンの移動と独立して回転可能であるから、当該ピス
トンが主シリンダー室側に対して徐々に移動することは
妨げられない。第一シリンダー装置がストロークエンド
に達すると、副シリンダー室の内圧は急激に上昇し、
「スライダー」はその移動方向において上述の「カム」
等に殆ど接しなくなり、動力取出機構に起因するクラン
ク軸の回転負荷も減少する。
【0012】また、前記動力取出機構を構成するにあた
っては、例えば、前記スライダーを往復動従動節とする
カム機構とし、このカム機構のカムが前記クランク軸を
中心に点対称に形成したプロフィルを有するように構成
するとよい。前記スライダーを往復動従動節とすれば、
先の副シリンダー室の内圧増加に伴って、このスライダ
ーが殆ど可動しなくなり、クランク軸の回転負荷はさら
に減少する。しかも、カムのプロフィルが点対称であれ
ば、クランク軸の一回転でスライダーを二往復させるこ
とができる。
【0013】さらに、本昇降装置を実施するに当たって
は、前記サドルを支持するシートポストをシートチュー
ブ又はこれに固定したシートチューブ側部材とをこのシ
ートポストの長手方向に対し摺動自在で且つこの長手方
向に沿った軸周りで相対回転不能となるように嵌合し、
少なくとも前記シートポストの最伸長位置を規制するス
トッパーを前記シートチューブ又は前記シートチューブ
側部材における前記長手方向の適宜箇所に固定可能に構
成するとよい。
【0014】この場合、サドルを昇降させるための第一
シリンダー装置のピストンロッドは、そのストローク内
において、ストッパーの移動に適宜追随する。したがっ
て、装置全体の大幅な分解なくして、サドル高さを調節
することが可能となる。
【0015】加えてこの場合には、前記シートチューブ
側部材が前記シートチューブに内嵌すると共にこのシー
トチューブの上部に設けられたシートラグにより締め付
け固定される延長軸であり、前記シートラグを介して前
記シートチューブからの延長軸の出退量を変更する構成
とすることが望ましい。シートラグを利用することで、
サドルの昇降高さの調整のための加工を自転車本体に対
して殆ど施さなくても足りるからである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。図7は、本発明にか
かる自転車用サドル昇降装置11を取り付けた状態での
自転車1の側面図である。自転車1におけるフレーム本
体2の下側のボトムブラケットには、クランク軸3を介
して左右一対のクランクアーム4を取り付けてある。フ
レーム本体2のボトムブラケットから上側に向かって延
びるシートチューブ5には、シートポスト7を介してサ
ドル6を取り付けてある。本発明における自転車用サド
ル昇降装置11は、シートチューブ5の内部に挿入され
るシートポスト7をクランクアーム4の回転に伴って伸
長させ、サドル6に腰掛ける運転者の足とクランクアー
ム4の先端に取り付けたペダルとの距離が適切になるよ
うに、紙サドル6の高さ調整を行う。自転車ハンドルの
一方に設けられたブレーキレバー8は、ブレーキワイヤ
ー10を介して後輪側のリアブレーキ9を締め付けるこ
とにより、自転車の減速を行う。また、このブレーキワ
イヤー10の途中から自転車用サドル昇降装置11操作
用のブレーキワイヤー10を分岐させてあり、後述する
ように、ブレーキレバー8の操作による減速に伴って、
シートチューブ5から伸長するシートポスト7を縮小さ
せる。
【0017】図6は、本発明における自転車用サドル昇
降装置11の油圧回路を示す。この自転車用サドル昇降
装置11は、大略、サドル6を支持するシートポスト7
をピストンロッド13bにより昇降させるための第一油
圧シリンダー装置13と、作動流体の一例である作動油
をリザーブタンク12から第一油圧シリンダー装置13
のピストンロッド13bに動力取出機構の一態様である
第一カム機構18を介して送り込むための第二油圧シリ
ンダー装置14と、第一逆止弁16a及び第二逆止弁1
6bと、ブレーキレバーの操作に連動して連通する連通
弁17とを備えている。
【0018】図1〜図5に示すように、自転車用サドル
昇降装置11は、既製の自転車のシートチューブ5に対
して取り付け可能に構成してある。第一油圧シリンダー
装置13、第二油圧シリンダー装置14のシリンダー室
や各流路は、三つに分割された円筒状の第一〜第三分割
体20a〜20cをねじにより連結して基礎部分を構成
し、これらの基礎部分をシートチューブ5内部に挿入す
ると共に、上下一対の固定ボルト21,21によりシー
トチューブ5に固定してある。先の第一カム機構18
は、既製のボトムブラケットBの上部にブラケット開口
b1を形成すると共に、既製のクランク軸3にカム18
aを嵌合させ、先のブラケット開口b1に第二油圧シリ
ンダー装置14のピストンロッド14bに取り付けたス
ライダー18bを挿入することで構成してある。スライ
ダー18bはカム機構18の従動節として機能する。ま
た、シートポスト7には通常の規格品よりも若干小径の
ものを用いてある。そして、その外側にガイドスリーブ
25を被せることで、フレーム後部に取り付けられた既
製のシートラグ5bを締め付けても、シートポスト7が
ガイドスリーブ25内で上下に摺動可能なように構成し
てある。このシートラグ5bでは、図4(b)に示すよ
うに、縦スリットの入ったシートチューブ5の後ろ側に
締付具5cを突出させてある。この締付具5cに貫通さ
せた締付ボルト5dとハンドル付きの締付ナット5eと
は螺合してあり、締付ナット5eの回転で、先のガイド
スリーブ25を締め付けている。
【0019】先の第一油圧シリンダー装置13及び第二
油圧シリンダー装置14は、それぞれ上側又は下側に延
びる主シリンダー室13b,14bの下端又は上端にピ
ストン13a,14aをねじ込み、ナット13c,14
cにより固定してある。また、各シリンダー室とピスト
ンロッド13b,14bの間、及び、各シリンダー室と
ピストン13a,14aとの間には、それぞれオイルシ
ールSを設けて、作動油の漏れを防いである。
【0020】第一油圧シリンダー装置13のシリンダー
室上部とシートポスト7の下部の間におけるピストンロ
ッド13bの周りには、オイルシールSによって仕切ら
れるリザーブタンク12を設けてある。このリザーブタ
ンク12に対する作動油の供給は注油口22から行わ
れ、上部に溜まる空気は空気抜23より排出される。
【0021】リザーブタンク12と第二油圧シリンダー
装置14における主シリンダー室14dとは、第一流路
P1とにより連通しており、その間にはリザーブタンク
12から主シリンダー室14dに対する作動油の流通の
みを許容する第一逆止弁16aを設けてある。また、第
二油圧シリンダー装置14の主シリンダー室14dから
第一油圧シリンダー装置13下側の主シリンダー室13
dに至る第二流路P2には、主シリンダー室14dから
主シリンダー室13dへの作動油の流通のみ許容する第
二逆止弁16bを設けてある。これら第一,第二逆止弁
16a,16bは、共に、可撓性の樹脂、ゴム又は板ば
ね等の小片をピンや小ねじにより止着したものである。
【0022】主シリンダー室13dと先のリザーブタン
ク12とは、第三流路P3により連通しているが、その
間には、後述する連通弁17が設けられ、常時これらの
連通は遮断されている。また、主シリンダー室13dと
第二油圧シリンダー装置14の下側の副シリンダー室1
4eとは常時第四流路P4により連通している。
【0023】図1及び図5に示すように、第一カム機構
18におけるスライダー18bは、ピストンロッド14
bの先端に形成した溝18cとの間にベアリング18d
を挿入すると共に、枢軸18eを貫通させてその両端を
カシメ加工することにより構成している。スライダー1
8bの先端のローラーは、ベアリング18dの外輪を直
接カム18aにローラーとして接触させる。
【0024】主シリンダー室14dの一対の側面18
f、18fは、平坦に面取りされている。また、第一分
割体20aに面取りをして形成された貫通孔に、このよ
うな面取りされたピストンロッド14bを挿入すること
で、ピストンロッド14bないしスライダー18bの全
体がピストンロッド14bの長手方向軸を中心に回転す
ることを防止している。
【0025】第二油圧シリンダー装置14の上側の主シ
リンダー室14dに設けられたコイルスプリング19
は、ピストン14aと共にスライダー18bを下側へ付
勢し、スライダー18bを常時カム18aの表面に接触
させている。カム18aは、クランク軸3を中心に側面
視で点対称に形成した木の葉状のプロフィルを呈する二
つのカム面を有しており、クランク軸3が一回転する間
に、スライダー18b又はピストン14aを二回上下移
動させるように構成してある。したがって、リザーブタ
ンク12から主シリンダー室13dに対する作動油の供
給は、クランク軸3が一回転する間に第二油圧シリンダ
ー装置14を介して二回行われることとなる。カム18
aとクランク軸3又はクランクアーム4の関係は、クラ
ンクアーム4を廻す際に、脚部に最も負荷が掛かりにく
い位相にに設定することが望ましい。
【0026】連通弁17の主要部は、先の第三流路P3
及びリザーブタンク12を連通させる位置で第三分割体
20cに螺合させた弁座17aと、この弁座に形成した
縦孔17bと、縦孔17bに挿入された先端の尖った針
17dと、縦孔に直交するように複数本設けた横孔17
cとを備えてなる。先の針17dは、そのフランジと調
節ねじ17fとの間に介挿したコイルスプリング17e
により、縦孔17bを常時塞ぐように付勢され、リザー
ブタンク12と第三流路P3の連通を遮断している。針
17dの後端は、シートチューブ5に取り付けた支持台
17gに支点17iで枢支するレバー17hに連結して
ある。このレバー17hは、先のブレーキレバー8から
分岐するブレーキワイヤー10のワイヤー本体10bと
連結され、支持台17gには、ワイヤースリーブ10a
の端部が固定されている。そして、先のブレーキレバー
8を操作することにより、リアブレーキ9の作動と同時
に針17dを縦孔17bから引き抜いて、第三流路P3
とリザーブタンク12とを連通させる。
【0027】図3及び図4(a)に示すストッパー26
は、サドル6の伸長時の高さを運転者の股下の長さに合
わせるための調整手段である。シートチューブ5及びシ
ートポスト7には、それぞれ長溝5a,7aを形成して
ある。この長溝5a,7aには、ボス付きナット26e
及び調節ねじ26aを挿入させて、その内側に位置させ
たフランジ26bを調節ねじ26aの先端側に螺合させ
てある。ストッパー26のフランジ26bとシートチュ
ーブ5との間には第一座金26cを介在させてあり、シ
ートチューブ5とシートポスト7との間には第二座金2
6dを介在させてある。ボス付きナット26eの中心部
からは、長溝7aに対しボス付きナット26eを回転不
能に嵌合させると共に第二座金26dに接当するボスを
設けてある。したがって、調節ねじ26aの操作部を握
って調節ねじ26aを回転させることにより、フランジ
26b及び第一座金26cと第二座金26d及びボス付
きナット26eとの間の間隔を狭め、シートチューブ5
を挟みつけることで、ストッパー26のシートチューブ
5に対する上下位置を固定する。但し、第二座金26d
とボス付きナット26eとは、ボス付きナット26eの
ボスにより接当しているため、ストッパー26に対しシ
ートポスト7は長溝7aに沿って上下に摺動自在になっ
ている。すなわち、調節ねじ26aを弛緩させて長溝5
aに沿う適宜位置でストッパー26の位置を固定させる
ことで、ストッパー26の固定位置に対応させて長溝7
aのストローク分だけサドル6を上下に昇降させること
が可能となる。
【0028】シートポスト7の下端部には固定部7bを
溶着してあり、その固定部7bの中心に設けたねじ孔に
先のピストンロッド13bの先端に設けた雄ねじを螺合
させてある。そして、さらにピストンロッド13bの先
端部の雄ねじ部にロックナット7cを螺合させて締め付
けることで、ピストンロッド13bとシートポスト7と
を連結してある。但し、シートポスト7は運転者の体重
によって押し下げられるので、シートポスト7の下端部
とピストンロッド13bの上端部とを接当させるだけに
留めることも可能ではある。
【0029】次に、この自転車用サドル昇降装置11の
使用時における動作について説明する。まず、先のスト
ッパー26を弛緩させてサドル6の高さを適宜調整し、
その後再びストッパー26を締め付け操作する。この高
さ調整時において、クランクアーム4を逆回転、すなわ
ち、図7及び図1の反時計回りに回転させることによっ
ても本装置を後述の如く作動させることができ、自転車
を走行させない状態でサドル6の伸長位置を確認するこ
とが可能となる。
【0030】通常使用時においては、クランクアーム4
の先端に設けたペダルを足により踏み、クランク軸3を
正転方向、すなわち、図1及び図7の時計回りに回転さ
せる。すると、カム18aの表面に沿ってスライダー1
8bが上下に移動し、リザーブタンク12から第二油圧
シリンダー装置14の主シリンダー室14d内に作動油
が供給され、さらに、主シリンダー室14dから第一油
圧シリンダー装置13の主シリンダー室13dに作動油
が供給される。第三流路P3とリザーブタンク12との
連通は、先の連通弁17により常時遮断されているた
め、主シリンダー室13dに加えられた圧力は、第四流
路P4を介して副シリンダー室14eに伝えられると共
に、ピストン13aを上側に押し上げることによりシー
トポスト7を介してサドル6の位置を上方に上昇させ
る。
【0031】先の図3及び図5(a)におけるストッパ
ー26の下端に長溝7aの下端が接当するまでシートポ
スト7が伸長した状態、すなわち、第一油圧シリンダー
装置13がストッパー26により適宜定められるストロ
ークエンドに達した状態で、シートポスト7の上方への
伸長は停止する。かかる状態でクランク軸3を回転し続
けると、副シリンダー室14eの内圧はさらに上昇し続
け、ピストン14aをコイルスプリング19の付勢力に
逆らって上方に押し上げることとなる。このように、ピ
ストンロッド14bの内圧が上昇し続けると、ピストン
14aの第一カム機構18によるストロークは徐々に縮
小し、最後には、ピストン14aが動作しない飽和点ま
で移動する。かかる状態では、カム18aとスライダー
18bとの常時接当が殆どなくなることとなる。シート
ポスト7ないしサドル6を上昇させるための回転負荷は
クランク軸3に殆ど作用しないこととなり、自転車走行
の妨げとはならない。
【0032】シートポスト7ないしサドル6を下降させ
るには、ブレーキレバー8を操作してリアブレーキ9と
共に連通弁17の針17dを引き抜いて、第三流路P3
とリザーブタンク12とを連通させる。すると、主シリ
ンダー室13dの内圧が減少し、サドル6は下降するこ
ととなる。停車前には通常ブレーキを必ず操作すること
となるので、ブレーキレバー8と連通弁17との操作を
連動させることの不都合もない。ブレーキレバー8の操
作を解除すれば、サドル6の下降は直ちに停止する。な
お、サドル6を下降させずに減速する場合には、フロン
トブレーキのブレーキレバーを操作すれば足りる。
【0033】次に、本発明の第二の実施形態を図8〜図
10を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態
においては、上記第一の実施形態と同様の部材には同じ
符号を付してある。
【0034】本実施形態にかかる自転車用サドル昇降装
置11において、第二油圧シリンダー装置14及びその
上の各部材は先の第一実施形態と同様に構成してある。
本実施形態は、ボトムブラケットB周りの第二カム機構
31が先の第一の実施形態と異なる。
【0035】動力取出機構たる第二カム機構31は、ボ
トムブラケットBにおけるクランク軸3の中間部に一対
の太径軸32aと、その間に位置する偏心軸32bとを
有している。偏心軸32bの中心は、クランク軸3の中
心とは偏心した位置に配置されている。一方、第二油圧
シリンダー装置14におけるオイルシールSの下側に
は、第一分割体20aに形成されたガイド孔34内にス
ライダー33が摺動自在に嵌合されている。このスライ
ダー33は、ピストンロッド14bを介してピストン1
4aとともにシートラグ5の長手方向に摺動する。
【0036】スライダー33の下部には凹部33aが形
成されており、二股部35bを有する従動節35の枢支
部35aをこの凹部33a内に位置させて中空状の枢軸
36を貫通させることにより、従動節35を揺動自在に
枢支している。一方、従動節35の下部に位置する二股
部35bの間には、先の偏心軸32bが従動節35の長
手方向に摺動自在に嵌め込まれている。偏心軸32bと
二股部35bとの嵌合は、自転車用サドル昇降装置11
のシートチューブ5に対する取り付け時において、ボト
ムブラケットBの上部に形成されたブラケット開口b1
を介して二股部35bを挿通することにより行われる。
【0037】次に、本実施形態にかかる昇降装置の動作
について説明する。先のクランクアーム4を脚で回転さ
せ、クランク軸3を介して太径軸32aを図8の時計回
り方向に回転させるに伴って偏心軸32bが偏心状態で
回転する。この偏心軸32bの偏心回転に二股部35b
ないし従動節35が追随し、従動節35は枢軸36周り
で揺動しながらスライダー33をガイド孔34に沿って
上下に往復移動させる。この往復移動に伴って先の第一
実施形態の如く、第二油圧シリンダー装置14により第
一油圧シリンダー装置13に作動油が送り込まれ、サド
ル6が上昇することとなる。図8及び図9に示す状態
は、偏心軸32b、スライダー33及び第二油圧シリン
ダー装置14のピストン14aが下死点に位置する状態
を示している。太径軸32aが180°回転した状態が
これら各部材32b、33、14aの上死点の位置とな
る。従動節35はその長手方向に対し偏心軸32bと摺
動自在となるように二股部35bを構成しているのであ
るから、スライダー33及び第二油圧シリンダー装置1
4が上死点から下死点に移動する間は、偏心軸32bか
ら従動節35に対して力が伝達されず、スライダー33
及び第二油圧シリンダー装置14とは独立に太径軸32
aを回転させる。この間に、二股部35bの底部と偏心
軸32bとはコイルスプリング19の付勢力により互い
に接当する。但し、上記第一の実施形態で説明した作用
により、副シリンダー室14eの内圧が高まるにつれコ
イルスプリング19の付勢力は減殺される。よって、先
のサドル6が上昇するにつれピストン14aは次第に下
死点側に復帰しないようになり、最後には二股部35b
の底部と偏心軸32bとの接当が解除される。これによ
って、偏心軸32bが図8の下死点から上死点に至る間
に従動節35に対する突き上げの力は作用しなくなり、
クランク軸3を回転させる負荷は上記第一実施例と同様
に減少することとなる。
【0038】次に、図11を参照しながらリザーブタン
ク12の通気機構41に関する本発明の第三の実施形態
について説明する。この通気機構41は、第三分割体2
0c及びシートチューブ5のリザーブタンク12上部近
傍に設けられており、固定貫通孔42a及び可動貫通孔
43aを重り46のバランスを利用して付合させること
により、可動軸43の内部を介してリザーブタンク12
の内圧を外気圧と同一に保とうとするものである。
【0039】固定軸42は、外周面にねじが形成されて
おり、先端部に通気用の固定貫通孔42aを有し、その
他端部に締め付け用の固定ナット42bを有すると共
に、固定貫通孔42aと一定の位相関係の部位に固定貫
通孔42aの位置を示すための固定目印42cを備えて
いる。また、固定軸42に内嵌される中空状の可動軸4
3は、その先端部に先の固定貫通孔42aと付合する可
動貫通孔43aを有し、可動ナット43bを螺合させる
ねじ山をその他端側に有すると共に、他端側の端面に可
動貫通孔43aの位置を示すための可動目印43cを設
けてある。
【0040】可動軸43の内側端には、終端座金45b
及びパッキング45cを挿通させた終端ボルト45aを
螺合させてある。そして、固定ナット42bを介して座
金44を挿通した固定軸42全体を第三分割体20cに
締め付け固定してある。可動軸43の他端側には、その
側面を面取りして平坦部43dを一対形成してある。こ
の平坦部43d部分に嵌合するように形成した他の座金
47を挿通することで、可動ナット43bの締め付けに
より固定軸42と可動軸43との自由な相対回転を確保
すべく、終端座金45bと他の座金47との距離を一定
に保持するように構成してある。
【0041】重り46は、その一方側に厚肉部46aを
有しており、自転車の正立位置において厚肉部46aを
介して可動軸43を常に一定の角度まで復帰させる。取
り付けに際しては、先の固定貫通孔42a及び固定目印
42cが180°位相をずらし、可動貫通孔43a及び
可動目印43cが180°位相をずらして設けてあるよ
って、固定目印42cと可動目印43cとを符合させた
状態で自転車を正立させ、厚肉部46aが最下端に位置
する状態で可動ナット43bを締め付ける。
【0042】自転車の正立位置では、厚肉部46aの自
重により固定貫通孔42a及び可動貫通孔43aが符合
し、可動軸43内部を介してリザーブタンク12の内圧
は外気圧と同一に維持される。一方、自転車が傾いたり
倒れたりすると、肉厚部46aは自重によりシートチュ
ーブ5の長手方向に対し傾斜する状態となり、固定貫通
孔42a及び可動貫通孔43aが符合しなくなる。この
状態において、リザーブタンク12内部と外部との通気
は遮断され、固定貫通孔42a及び可動貫通孔43aを
介して外部に対し作動油が流出することを防止すること
が可能となる。
【0043】次に、図12〜14を参照しながら、シー
トポスト7に支持されたサドル6の伸長時の高さを運転
者の股下の長さに合わせるための機構に関する別態様に
ついて説明する。
【0044】まず、図12に示す実施形態では、シート
チューブ側部材としてシートポスト7に外嵌すると共に
シートチューブ5に内嵌する延長軸51を用いている。
この延長軸51は、その後ろ側に縦方向に隔てて五つの
ねじ孔51aを有している。また、その下部51bは減
肉されており、その下部51bをシートチューブ5に内
合させると共に、シートラグ5bの締め付けで延長軸5
1をシートチューブ5に固定している。複数のねじ孔5
1aのうち適当なものに対し、婉曲状の座金53を嵌合
させたストッパーたる調節ねじ52の雄ねじ部52bを
螺合させてある。シートポスト7の後ろ側には先と同様
長溝7aが形成されており、調節ねじ52の先端に設け
た摺接部52aが長溝7aに対し摺動自在に侵入する。
この状態においてシートポスト7は、長溝7aのストロ
ーク内でサドル6を上下移動させることとなる。
【0045】シートポスト7の最伸長位置におけるサド
ル6の高さを変更するには、適宜位置に設けられたねじ
孔51aを選択して調節ねじ52を螺合させれば足り
る。但し、シートラグ5bを介してシートチューブ5か
らの延長軸51の出退量を変更することにより、複数の
ねじ孔51aのピッチ未満のサドル6高さを微調整する
ことが可能である。また、同図の一点鎖線に示すように
複数の調節ねじ52をねじ孔51aに螺合させること
で、シートポスト7の伸縮ストロークを変更することが
可能である。
【0046】また、図13に示す実施形態では、延長軸
51が同一の外径を有している。シートラグ5bを介し
てシートチューブ5からの延長軸51の出退量を変更す
ることにより、主としてシートポスト7の最伸長位置に
おけるサドル6の高さを調節する。本実施形態では、調
節ねじ52を螺合させるためのねじ孔51aが2つ設け
られているが、これらはシートポストの伸長ストローク
を調節すべく、1本又は2本の調節ねじ52を選択的に
用いるためである。
【0047】一方、図14に示す実施形態では、上記調
節ねじ52及び長溝7aの代わりに、シートポスト7に
貫通させた一対の規制ピン55,55を設けている。各
規制ピン55は、延長軸51の長さよりも隔ててシート
ポスト7に貫通形成した一対の孔7d,7dにそれぞれ
挿通してあり、シートポスト7の上下両端部にそれぞれ
接当する頭部55aを有している。また、規制ピン55
の他端に形成したねじ孔55bに対し、先の孔7dの反
対側からシートポスト7を貫通させた皿ねじ55cを螺
合させて、規制ピン55を固定してある。延長軸55の
後ろ側には長溝51cを形成してあり、シートポスト7
の後ろ側に突出させたピン7eを長溝51c内に侵入さ
せることで、延長軸51とシートポスト7との相対回転
を防止してある。
【0048】シートポスト7は、先の一対の規制ピン5
5,55の間隔と延長軸51の長さとの差分をストロー
ク長として、延長軸51に対し出退移動する。また、本
実施形態では、延長軸51自体が先のストッパーに相当
することとなる。
【0049】最後に、本発明のさらに他の実施形態の可
能性について列挙する。上記実施形態では、第二油圧シ
リンダー装置14の上側の主シリンダー室14dに設け
た付勢手段たる圧縮コイルスプリング19により、ピス
トン14aと共にスライダー18bを下側へ付勢した
が、この付勢手段は第一実施形態におけるスライダー1
8bと第一の分割体20aとの間や、第二実施形態にお
けるガイド孔34とスライダー33との間に設けてもよ
い。また、付勢手段は、圧縮コイルスプリングの他、捻
りコイルスプリングや板ばね等で構成することも可能で
ある。但し、弾性係数とストロークとの関係から、捻り
コイルスプリングが優れている。
【0050】上記実施形態では、可撓性の樹脂、ゴム又
は板ばね等の小片をピンや小ねじにより止着すること
で、第一,第二逆止弁16a,16bを構成したが、さ
らに、この小片とピン等との間にコイルスプリングを介
在させても良い。
【0051】上記第一、第二実施形態では、カム機構を
ボトムブラケットBの内部に設けたが、第一カム機構は
ボトムブラケットBの外側面とクランクアーム4との間
に設けてもよい。但し、カム機構の従動節に偏り無く力
を加え易い点、ブラケット回りをコンパクトに構成でき
る点、及び、自転車全体に加える加工が僅かである点よ
り、ブラケット内部にカム機構を設けることが望まし
い。
【0052】上記第一実施形態では、連通弁17の操作
をブレーキレバー8と連動させたが、ブレーキレバー8
とは別個の連通弁の操作専用レバーを設けてもよい。
【0053】上記第二の実施形態では、クランク軸の1
回転によりピストン14aが1往復するが、第一の実施
形態では、クランク軸の1回転によりピストン14aが
2往復し、左右の足に対する負荷が一定する点において
後者の方が優れている。また、ピストン14aが上死点
に静止する状態において従動節の動作エネルギーが不要
な点においても、第一実施形態が優れている。
【0054】第三の実施形態では通気機構を用いたが、
リザーブタンクを変形可能な樹脂タンク等で形成するこ
とにより、通気機構を省略することも可能である。ダイ
アフラム等を一部に用いても良い。
【0055】上記第一、第二実施形態では、前記スライ
ダー18b,34の前記動力取出機構18,31におけ
る下死点側への移動時において前記クランク軸3が前記
第二油圧シリンダー装置14の前記ピストン14aの移
動と独立して回転可能となるように前記動力取出機構1
8,31を構成するに際し、カム機構を用いたが、その
代わりにスライダクランク機構を用い、スライダーが上
記ピストンロッド14bに接当するように構成してもよ
い。但し、ボトムブラケットの加工及び取付の便宜か
ら、カム機構を用いる構成の方が優れている。
【0056】
【発明の効果】このように、上記本発明に係る自転車用
サドル昇降装置の特徴によれば、運転者の体重に拘わら
ずクランク軸の回転に伴って円滑・確実にサドルを上昇
させると共に適宜サドルを下降させることが可能とな
り、自転車の走行効率を向上させつつ、停車時において
足を確実に接地させることが可能となった。
【0057】上記本発明の他の特徴によれば、サドルの
上昇が終了した通常走行時において、余分な回転負荷を
クランク軸に殆ど与えることが無く、本昇降装置を設け
たことによる不都合もない。かかる余分なクランク軸の
回転負荷は、前記スライダーを往復動従動節とするカム
機構とすることによってさらに軽減され、また、上述の
如くカムのプロフィルが点対称であれば、クランク軸を
回転させる左右の足に対する負荷も均等化される。
【0058】さらに、上述のシートポストの最伸長位置
を規制するストッパーを設けることで、シートチューブ
の最伸長位置におけるサドル高さを簡単に調節すること
が可能となった。この場合、上述の如く特にシートラグ
を利用することで、サドルの昇降高さの調整のための加
工を自転車本体に対して殆ど施さなくても足り、本発明
の実施化がより促進されることとなった。
【0059】なお、特許請求の範囲の項に記入した符号
は、あくまでも図面との対照を便利にするためのものに
すぎず、該記入により本発明は添付図面の構成に限定さ
れるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボトムブラケット近傍における自転車用サドル
昇降装置の縦断面図である。
【図2】シートチューブ中間部における本昇降装置の縦
断面図である。
【図3】シートチューブ上部における本昇降装置の縦断
面図である。
【図4】(a)は図3におけるB−B線断面図、(b)
は図3におけるC−C線断面図である。
【図5】(a)は図1におけるA−A線断面図であり、
(b)は(a)におけるD−D線断面図である。
【図6】本昇降装置の油圧回路図である。
【図7】本昇降装置を取り付けた自転車の側面図であ
る。
【図8】本発明の第二の実施形態を示す図1相当図であ
る。
【図9】図8におけるE−E線断面図である。
【図10】図8におけるF−F線断面図である。
【図11】(a)は通気機構の縦断面図、(b)は
(a)の正面図である。
【図12】本昇降装置の第四の実施形態を示すシートチ
ューブ上部における縦断面図である。
【図13】本昇降装置の第五の実施形態を示す図12相
当図である。
【図14】本昇降装置の第六の実施形態を示す図12相
当図である。
【符号の説明】
1 自転車 2 フレーム本体 3 クランク軸 4 クランクアーム 5 シートチューブ 5a長溝 5bシートラグ 5c締付具 5d締付ボルト 5e締付ナット 6 サドル 7 シートポスト 7a長溝 7b固定部 7cロックナット 7d孔 7eピン 8 ブレーキレバー 9 リアブレーキ 10 ブレーキワイヤー 10aワイヤースリーブ 10bワイヤー本体 11 自転車用サドル昇降装置 12 リザーブタンク 13 第一油圧シリンダー装置 13aピストン 13bピストンロッド 13cナット 13d主シリンダー室 14 第二油圧シリンダー装置 14aピストン 14bピストンロッド 14cナット 14d主シリンダー室 14e副シリンダー室 16a第一逆止弁 16b第二逆止弁 17 連通弁 17a弁座 17b縦孔 17c横孔 17d針 17eコイルスプリング 17f調節ねじ 17g支持台 17hレバー 17i支点 18 第一カム機構(動力取出機構) 18aカム 18bスライダー(従動節) 18c溝 18dベアリング 18e枢軸 18f側面 19 コイルスプリング(付勢手段) 20a第一分割体 20b第二分割体 20c第三分割体 21 固定ボルト 22 注油口 23 空気抜 25 ガイドスリーブ 26 ストッパー 26a調節ねじ 26bフランジ 26c第一座金 26d第二座金 26eボス付きナット 31 第二カム機構(動力取出機構) 32a太径軸 32b偏心軸 33 スライダー 33a凹部 34 ガイド孔 35 従動節 35a枢支部 35b二股部 36 枢軸 41 通気機構 42 固定軸 42a固定貫通孔 42b固定ナット 42c固定目印 43 可動軸 43a可動貫通孔 43b可動ナット 43c可動目印 43d平坦部 44 座金 45a終端ボルト 45b終端座金 45cパッキング 46 重り 46a厚肉部 47 座金 51 延長軸 51aねじ孔 51b取付用段部 51c長溝 52 調節ねじ 52a摺接部 52b雄ねじ 53 座金 55 規制ピン 55a頭部 55bねじ孔 55c皿ねじ B ボトムブラケット b1ブラケット開口 S オイルシール P1第一流路 P2第二流路 P3第三流路 P4第四流路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車駆動用のクランク軸(3)の回転
    に連動してスライダー(18b,34)を往復移動させ
    る動力取出機構(18,31)と、作動流体のリザーブ
    タンク(12)と、サドル(6)を昇降させるための第
    一シリンダー装置(13)と、前記スライダー(18
    b,34)の往復移動に伴ってピストン(14a)を往
    復移動させることにより前記リザーブタンク(12)か
    ら前記第一シリンダー装置(13)に作動流体を送り込
    んで前記サドル(6)を上昇させる第二シリンダー装置
    (14)と、前記リザーブタンク(12)から前記第二
    シリンダー装置(14)への作動流体の流通のみを許容
    する第一逆止弁(16a)と、前記第二シリンダ装置
    (14)から前記第一シリンダ装置(13)への作動流
    体の流通のみを許容する第二逆止弁(16b)と、第一
    シリンダ装置(13)及び前記リザーブタンク(12)
    の間を操作により連通させることの可能な連通弁(1
    7)とを設けた自転車用サドル昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記スライダー(18b,34)の前記
    動力取出機構(18,31)における下死点側への移動
    時において前記クランク軸(3)が前記第二シリンダー
    装置(14)の前記ピストン(14a)の移動と独立し
    て回転可能となるように前記動力取出機構(18,3
    1)を構成し、前記スライダー(18b,34)を前記
    ピストン(14a)と共に前記下死点側へ向かって付勢
    する付勢手段(19)を設け、この付勢手段(19)に
    よる付勢方向とは逆方向に前記第二シリンダー装置(1
    4)のピストン(14a)を移動させるためのシリンダ
    室(14d)と前記第一シリンダー装置(13)とを連
    通させてある請求項1に記載の自転車用サドル昇降装
    置。
  3. 【請求項3】 前記動力取出機構(18)が前記スライ
    ダー(18b)を往復動従動節とするカム機構であり、
    このカム機構(18)のカム(18a)が前記クランク
    軸(3)を中心に点対称に形成したプロフィルを有して
    いる請求項2に記載の自転車用サドル昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記サドル(6)を支持するシートポス
    ト(7)とシートチューブ(5)又はこれに固定したシ
    ートチューブ側部材(25,51)とをこのシートポス
    ト(7)の長手方向に対し摺動自在で且つこの長手方向
    に沿った軸周りで相対回転不能となるように嵌合し、少
    なくとも前記シートポスト(7)の最伸長位置を規制す
    るストッパー(26,51,52)を前記シートチュー
    ブ(5)又は前記シートチューブ側部材(25,51)
    における前記長手方向の適宜箇所に固定可能に構成して
    ある請求項1〜3のいずれかに記載の自転車用サドル昇
    降装置。
  5. 【請求項5】 前記シートチューブ側部材が前記シート
    チューブ(5)に内嵌すると共にこのシートチューブ
    (5)の上部に設けられたシートラグ(5b)により締
    め付け固定される延長軸(51)であり、前記シートラ
    グ(5b)を介して前記シートチューブ(5)からの延
    長軸(51)の出退量を変更することにより、前記スト
    ッパー(51,52)が前記長手方向の適宜箇所に固定
    可能である請求項4に記載の自転車用サドル昇降装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100916372B1 (ko) * 2007-11-02 2009-09-07 최인섭 자전거
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