JPH10341453A - 色変換方法及び色変換装置 - Google Patents

色変換方法及び色変換装置

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Publication number
JPH10341453A
JPH10341453A JP9287794A JP28779497A JPH10341453A JP H10341453 A JPH10341453 A JP H10341453A JP 9287794 A JP9287794 A JP 9287794A JP 28779497 A JP28779497 A JP 28779497A JP H10341453 A JPH10341453 A JP H10341453A
Authority
JP
Japan
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color
chromaticity coordinates
virtual
colorimetric value
chromaticity
Prior art date
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Pending
Application number
JP9287794A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Taniguchi
和隆 谷口
Taku Sakamoto
卓 坂本
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9287794A priority Critical patent/JPH10341453A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高彩度の色の部分において、色の調子が無く
なったり、色相が変化したりすることのないようにす
る。 【解決手段】 仮想カラーモニタ想定処理(S22)で
は、R,G,Bの各蛍光体の表す色の色度座標を、実際
の色度座標と同じ色相でかつ実際の色度座標より高い彩
度を持つ仮想色度座標に変更して成る仮想カラーモニタ
を想定する。色変換関係算出処理(S24)では、測色
値XYZを仮想カラーモニタ表示用のRGB色信号に変
換するための色変換関係を算出する。或る測色値をRG
B色信号に変換して仮想カラーモニタに与えた場合に、
表示される色の測色値が元の測色値と同じになるよう
な、測色値XYZからRGB色信号への色変換関係を求
める。色変換処理(S30)では、実際のカラーモニタ
に表示したい色が測色値XYZとして与えられた場合
に、その測色値XYZを算出した色変換関係に基づい
て、実際のカラーモニタ表示用のRGB色信号に変換す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測色値をカラー表
示デバイスに入力される表示用信号に変換する色変換方
法、及び上記表示用信号を上記測色値に変換する色変換
方法、並びに色変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来では、原カラー画像(例えば、カラ
ーフィルム、カラー印画紙あるいはカラー印刷物)をカ
ラースキャナを用いて読み取って、RGBの3つの色信
号を得て、読み取ったカラー画像を確認するために、あ
るいは必要な処理を確実に行うために、得られたRGB
色信号をカラーモニタに与えて対話対象としてカラー画
像を表示することが広く行われている。
【0003】しかし、カラースキャナで読み取って得ら
れたRGB色信号は、カラースキャナの色分解フィルタ
の特性にのみ頼った信号であるため、たとえ、RGB色
信号であっても、そのままカラーモニタに与えただけで
は、到底、原カラー画像に近い画像は得られない。
【0004】一方、印刷、新聞用の画像処理において
は、カラー印刷がCMYKの4色のインキを用いて行わ
れる関係から、カラー印刷用の画像の各画素は、それぞ
れ、あらかじめ色変換されたCMYKの4つの色信号か
ら構成されている。従って、画像処理の中間段階におい
て、処理過程あるいは最終印刷仕上がり予想の画面を予
見するために、カラー印刷用のCMYK色信号をRGB
色信号に変換した上で、カラーモニタに与えてカラー画
像を表示することも広く行われている。
【0005】しかし、カラー印刷用のCMYK色信号を
単にRGB色信号に変換しただけでは、実際のカラー印
刷された画像に近いカラー画像を得ることは困難であ
る。
【0006】即ち、上記したような色分解フィルタの特
性にのみ頼ったRGB色信号や、カラー印刷用のCMY
K信号は、それらの信号を、表示したいカラーモニタ用
のRGB色信号に色変換することによって、初めて、期
待するカラー画像をそのカラーモニタに表示することが
できる。
【0007】ところが、カラーモニタは、RGB3色の
蛍光体それぞれが持つ色で囲まれた色域(カラーモニタ
固有のガメット[gamut])内の色しか表示できないの
に対し、原カラー画像(のガメット)あるいはカラー印
刷された画像(のガメット)の中には、カラーモニタの
RGB3色の蛍光体それぞれが持つ色で囲まれた色域よ
りも、外側にあたる色が含まれている場合が多い。
【0008】従って、色変換して得られるカラーモニタ
用のRGB色信号の値を0から1までに規格化したと
き、カラーモニタのRGB3色の蛍光体それぞれが持つ
色で囲まれた色域よりも外側にあたる色については、カ
ラーモニタ用のRGB色信号のうち、少なくとも1つの
信号が、0よりも小さい値(負の値)かあるいは1より
も大きい値(100%を越える値)になってしまう。
【0009】ここで、「カラーモニタ用のRGB色信号
の値を0から1までに規格化するとは、カラーモニタで
白を表現するために必要なRGB色信号の値をそれぞれ
1(即ち、MAX)とし、真っ黒を表現するために必要な
RGB色信号の値をそれぞれ0(即ち、MIN)とすると
いう意味であるから、1より大きい値で蛍光体を光らせ
ることもできず、まして0より小さい値になったからと
言って、蛍光体を0より小さい値で光らせるなど、到底
できない相談である。
【0010】従って、このような場合、従来では、カラ
ーモニタ用のRGB色信号の値として1以上の値や0以
下の値が要求されても、それぞれ、すべて、MAX1やMIN
0で打ち切らざるを得なかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このため、原カラー画
像あるいはカラー印刷された画像の中に含まれている表
現したい色の一部が、カラーモニタにおける蛍光体で再
現できる色域の外にあると、その色の部分(例えば、彩
度の高い色の部分がその部分に当たる)については、カ
ラーモニタ用のRGB色信号の値が一律にMAX1もしく
は MIN0で打ち切られてしまうため、その色の部分の色
の調子が無くなるという重大な不具合を生じていた。
【0012】また、原カラー画像あるいはカラー印刷の
画像の中に含まれている表現したい色が、カラーモニタ
における蛍光体で再現できる色域の内部から外部に移る
際には、その色域の境界で、RGB色信号の値が3色一
斉にMAX1もしくは MIN0で打ち切られるのではなく、
MAX1もしくは MIN0を越えそうになった色信号の値の
みがMAX1もしくはMIN0で打ち切られるだけで、それ以
外の色信号の値はそのまま変化を続けるので、その色域
の境界付近で急に色相が変わり始め、色相の変化を招い
てしまうという恐れがあった。
【0013】一般的に、高彩度の色の部分は、画像中に
おいて大変重要な部分であることが多く、その重要な部
分の色の調子が無くなったり、色相が変化したりするこ
とは、耐えられない欠陥となる可能性が高い。
【0014】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、高彩度の色の部分において、色の
調子が無くなったり、色相が変化したりすることのない
色変換方法及び色変換装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記した目的の少なくとも一部を達成するために、第1の
発明は、各々特定の色度座標を持つ加法混色の原色を表
示用信号の信号強度に応じた混合量で混色することによ
り色を表示することが可能なカラー表示デバイスに入力
される前記表示用信号を得るために、測色値を前記表示
用信号に変換する色変換方法であって、(a)前記加法
混色の原色のうち、少なくとも一つの特定原色の色度座
標を、前記特定の色度座標と同じ色相でかつ前記特定の
色度座標より高い彩度を持つ仮想色度座標に変更して成
る仮想カラー表示デバイスを想定し、或る測色値から変
換された表示用信号を前記仮想カラー表示デバイスに入
力した場合に該仮想カラー表示デバイスで表示される色
の測色値が元の前記測色値と同じ値になるような、測色
値から表示用信号への変換関係を求める工程と、(b)
求めた前記変換関係に基づいて、前記カラー表示デバイ
ス用としての測色値から表示用信号への変換を行なう工
程と、を備えることを要旨とする。
【0016】このように、加法混色の原色のうち、少な
くとも一つの原色の色度座標を、特定の色度座標(即
ち、実際の色度座標)と同じ色相でかつ高い彩度を持つ
仮想色度座標に変更した仮想カラー表示デバイスを想定
すると、この仮想カラー表示デバイスでは、実際のカラ
ー表示デバイスに比較して、再現できる色域が高彩度方
向に拡大しており、実際のカラー表示デバイスによって
は再現できなかった色(即ち、実際のカラー表示デバイ
スによって再現できる色域よりも幾分外にある高彩度の
色)も、再現することができる。従って、測色値をこの
仮想カラー表示デバイス用の表示用信号に変換するため
の変換関係を求めて、その変換関係によって、測色値を
実際のカラー表示デバイス用の表示用信号に変換する
と、従来では色の調子が無くなっていたり、色相が変化
したりしていた高彩度の色の部分についても、色の調子
を保存することができ、色相の変化を抑えることができ
る。
【0017】第1の発明の色変換方法において、前記仮
想色度座標を、均等色空間座標系の色度図上において、
無彩色点と、前記特定原色の前記特定の色度座標によっ
て表される色度点と、を通る直線上に採ることが好まし
い。
【0018】仮想色度座標をこのように採ることによっ
て、特定の色度座標(即ち、実際の色度座標)と同じ色
相で、より高い彩度を持つような色度座標を容易に求め
ることができる。
【0019】第1の発明の色変換方法において、前記加
法混色の原色のすべてを前記特定原色として、各特定原
色の色度座標をそれぞれ仮想色度座標に変更すると共
に、各々の仮想色度座標における彩度が、各々の前記特
定の色度座標よりも同じ比率で高くなるように、各々の
仮想色度座標を設定するようにしても良い。
【0020】このように、各特定原色について、各々の
仮想色度座標における彩度が同じ比率で高くなるによう
にすることによって、色相がずれるのを回避することが
できる。
【0021】第2の発明は、各々特定の色度座標を持つ
加法混色の原色を表示用信号の信号強度に応じた混合量
で混色することにより色を表示することが可能なカラー
表示デバイスに入力される前記表示用信号を、測色値に
変換する色変換方法であって、(a)第1の発明の色変
換方法において求められる測色値から表示用信号への前
記変換関係とは逆の変換関係を求める工程と、(b)求
めた前記逆の変換関係に基づいて、前記カラーデバイス
用としての表示用信号から測色値への変換を行なう工程
と、を備えることを要旨とする。
【0022】このように、第2の発明では、第1の発明
の色変換方法において仮想カラー表示デバイス用として
求めた測色値から表示用信号への変換関係とは逆の変換
関係を求め、その逆の変換関係によって、実際のカラー
表示デバイス用の表示用信号を測色値に変換する。従っ
て、第2の発明によれば、第1の発明の効果を保ったま
ま、表示用信号を測色値に再変換することができる。
【0023】第3の発明は、各々特定の色度座標を持つ
加法混色の原色を表示用信号の信号強度に応じた混合量
で混色することにより色を表示することが可能なカラー
表示デバイスに入力される前記表示用信号を得るため
に、測色値を前記表示用信号に変換する色変換装置であ
って、前記加法混色の原色のうち、少なくとも一つの特
定原色の色度座標を、前記特定の色度座標と同じ色相で
かつ前記特定の色度座標より高い彩度を持つ仮想色度座
標に変更して成る仮想カラー表示デバイスを想定し、或
る測色値から変換された表示用信号を前記仮想カラー表
示デバイスに入力した場合に該仮想カラー表示デバイス
で表示される色の測色値が元の前記測色値と同じ値にな
るような、測色値から表示用信号への変換関係を求める
色変換関係導出手段と、求めた前記変換関係に基づい
て、前記カラー表示デバイス用としての測色値から表示
用信号への変換を行なう色変換手段と、を備えることを
要旨とする。
【0024】第3の発明の色変換装置によれば、第1の
発明と同様の効果を奏することができる。
【0025】
【発明の他の態様】本発明は、以下のような他の態様を
採ることも可能である。即ち、第1の態様は、各々特定
の色度座標を持つ加法混色の原色を表示用信号の信号強
度に応じた混合量で混色することにより色を表示するこ
とが可能なカラー表示デバイスに入力される前記表示用
信号を得るために、コンピュータによって測色値を前記
表示用信号に変換するための色変換プログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記
加法混色の原色のうち、少なくとも一つの特定原色の色
度座標を、前記特定の色度座標と同じ色相でかつ前記特
定の色度座標より高い彩度を持つ仮想色度座標に変更し
て成る仮想カラー表示デバイスを想定し、或る測色値か
ら変換された表示用信号を前記仮想カラー表示デバイス
に入力した場合に該仮想カラー表示デバイスで表示され
る色の測色値が元の前記測色値と同じ値になるような、
測色値から表示用信号への変換関係を求める手順と、求
めた前記変換関係に基づいて、前記カラー表示デバイス
用としての測色値から表示用信号への変換を行なう手順
と、を前記コンピュータに実行させる前記色変換プログ
ラムを記録したことを要旨とする。
【0026】本態様の記録媒体によれば、第1の発明と
同様の効果を奏することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例として
の色変換方法の処理手順を示すフローチャートである。
【0028】図1に示すフローチャートについて説明す
る前に、本実施例の色変換方法と従来の色変換方法とを
比較するために、まず、従来の色変換方法について、再
度、図面を用いて説明する。
【0029】例えば、今、印刷用の画像処理の中間段階
(例えば、製版工程の途中など)において、スキャナ等
で入力されたRGB色信号をカラーモニタ用のRGB色
信号に変換してカラーモニタに与え、カラー画像を表示
することを考えてみる。
【0030】一般に、スキャナ読込用透過フィルムのR
GB色信号をカラーモニタ用のRGB色信号に変換する
場合、RGB→XYZ→RGBの順に変換される。ここ
で、XYZはデバイスに依存しない測色系や表色系を経
由することを代表して示しており、L***やL**
*等、あるいはそれらのいくつかを経由してもかまわ
ない。このうち、例えば、測色値であるXYZを表示用
信号であるRGBに変換する場合、従来の色変換方法に
おいては、次のような問題点があった。
【0031】図2は実際のカラーモニタで用いられるR
GB3色の蛍光体の表す色の色度座標及び実際のカラー
印刷物用原稿(透過フィルム)のカラーパッチ群を測色
して得られる各色の色度座標を示すx−y色度図であ
る。
【0032】図2において、三角形の各頂点R0,G
0,B0がそれぞれR,G,Bの各蛍光体の表す色の色
度座標(即ち、色度点)を示しており、各白丸はそれぞ
れカラーパッチ群を測色して得られる各色の色度座標を
示している。なお、ここでは、R,G,Bの蛍光体とし
て、後述するITU−R 709蛍光体を用いた場合を
示しており、カラーパッチ群としては、IT8.7/1
のカラーパッチ群の代表点を用いた場合を示している。
【0033】また、R0,G0,B0を頂点とする三角
形は、上記したR,G,Bの蛍光体によって再現し得る
色域(ガメット)GAを示している。なお、SLは単色
光軌跡(スペクトル軌跡)を示している。
【0034】図2に示すように、カラーパッチの各色
が、カラーモニタによって表示したい色であるとして
も、それらの色の一部はR,G,Bの蛍光体によって再
現し得る色域GA(即ち、三角形)の外に存在してい
る。従って、それらカラーパッチの各色について、測色
値を従来の色変換方法によってカラーモニタ表示用のR
GB色信号に変換しカラーモニタに与えると、それら各
色はカラーモニタにおいて図3に示す如く再現されるこ
とになる。
【0035】図3は図2に示すカラーパッチの各色が従
来の色変換方法によりカラーモニタにおいてどのような
色に再現されるかを示すx−y色度図である。図3にお
いて、各ベクトルは、それぞれ、カラーパッチの各色が
カラーモニタでどの色に再現されたかを表しており、ベ
クトルの始点の白丸が元のカラーパッチの色の色度座標
を示し、ベクトルの終点がカラーモニタにおいて再現さ
れた色の色度座標を示し、また、ベクトルの長さが元の
色と再現された色との差(誤差)を表している。
【0036】図3から明らかなように、カラーパッチの
各色のうち、色域GAの内にある色については、カラー
モニタで表示すると、そのまま忠実に再現されるが、色
域GAの外にある色については、カラーモニタで表示す
ると、すべて、色域GAの外周に張り付いた状態とな
り、色彩的に歪んだものとなる。
【0037】従って、測色値を従来の色変換方法によっ
てカラーモニタ表示用のRGB色信号に変換してカラー
モニタに与えた場合、R,G,Bの蛍光体によって再現
し得る色域GAの外にある色については、色の調子が無
くなったり、色相が変化したりするといった問題があっ
た。
【0038】そこで、このような従来の色変換方法に対
し、本実施例の色変換方法では、次のような方法を採
る。
【0039】即ち、本実施例の色変換方法においては、
図1に示すように、まず、色変換関係導出処理を行なう
(ステップS20)。この色変換関係導出処理は、仮想
カラーモニタ想定処理と色変換関係算出処理に分かれて
いる。
【0040】そこで、まず、仮想カラーモニタ想定処理
(ステップS22)においては、実際のカラーモニタに
対し、仮想的なカラーモニタを想定する。ここで、仮想
的なカラーモニタとしては、R,G,Bの各蛍光体の表
す色の色度座標を、実際の色度座標と同じ色相でかつ実
際の色度座標より高い彩度を持つ仮想色度座標に変更し
たカラーモニタを想定する。
【0041】図4はR,G,Bの各蛍光体の表す色につ
いて実際の色度座標と3種類の仮想色度座標をそれぞれ
示すx−y色度図である。
【0042】図4において、実線の三角形の頂点R0,
G0,B0は、図2に示したのと同様に、実際のカラー
モニタにおけるR,G,Bの各蛍光体(ITU−R 7
09蛍光体)の表す色の色度座標(即ち、実際の色度座
標)を示している。
【0043】一方、点線の三角形の頂点R10,G1
0,B10は、実際の色度座標R0,G0,B0と同じ
色相で、実際の色度座標R0,G0,B0に比べ彩度が
10%高い仮想色度座標を示している。また、同様に、
破線の三角形の頂点R15,G15,B15は、実際の
色度座標R0,G0,B0と同じ色相で、実際の色度座
標R0,G0,B0に比べ彩度が15%高い仮想色度座
標を示しており、一点鎖線の三角形の頂点R18,G1
8,B18は、実際の色度座標R0,G0,B0と同じ
色相で、実際の色度座標R0,G0,B0に比べ彩度が
18%高い仮想色度座標を示している。
【0044】なお、本実施例においては、仮想色度座標
を彩度が18%よりも高い色度座標に設定すると、Bの
仮想色度座標については単色光軌跡SLの外側に位置す
ることになってしまうため、彩度が18%より高い仮想
色度座標は設定しないようにしている。
【0045】図5はR,G,Bの各蛍光体の表す色の実
際の色度座標と同じ色相を持つ色度座標の軌跡を示すx
−y色度図である。図5において、r,g,bは、それ
ぞれ、実際の色度座標R0,G0,B0と同じ色相を持
つ色度座標の軌跡を示しており、無彩色点Nを始点とし
て周辺部(即ち、高彩度)に向かって、曲線を描きなが
ら放射状に伸びている。
【0046】従って、図4に示す仮想色度座標のうち、
例えば、Rの実際の色度座標R0と同じ色相であるR1
0,R15,R18は、それぞれ、図5に示す軌跡r上
に乗っており、しかも、無彩色点Nから各仮想色度座標
R10,R15,R18までの軌跡rに沿った距離は、
それぞれ、実際の色度座標R0に比較して、周辺部(高
彩度)側に10%,15%,18%伸びている。また、
G,Bの実際の色度座標G0,B0と同じ色相であるG
10,G15,G18並びにB10,B15,B18に
ついても、同様に、それぞれ、図5に示す軌跡g,b上
に乗っており、無彩色点Nから各仮想色度座標までの軌
跡g,bに沿った距離は、実際の色度座標G0,B0に
比較して、周辺部(高彩度)側に10%,15%,18
%伸びている。
【0047】なお、図5において、c,m,yは、それ
ぞれ、GB,BR,RGの実際の色相を持つ色度座標の
軌跡を示している。
【0048】さて、以上のように、仮想的なカラーモニ
タにおいては、R,G,Bの各蛍光体の表す色の色度座
標を、図4に示すような仮想色度座標に変更したことに
よって、実際のカラーモニタに比較して、R,G,Bの
蛍光体によって再現し得る色域(即ち、三角形)が拡大
することになる。しかも、彩度がより高い仮想色度座標
に変更した仮想的なカラーモニタほど、再現し得る色域
は大きくなっている。
【0049】従って、図4に示すように、例えば、3種
類の仮想色度座標のうち、彩度が最も高い(即ち、実際
の色度座標よりも18%彩度が高い)仮想色度座標R1
8,G18,B18に変更した仮想的なカラーモニタに
おいては、R,G,Bの蛍光体によって再現し得る色域
(即ち、一点鎖線の三角形)の中に、実際のカラー原稿
のカラーパッチの大部分の色(即ち、白丸)を包含させ
ることができる。
【0050】さて、次に、図1に示す色変換関係算出処
理(ステップS24)においては、測色値であるXYZ
を、ステップS22で想定した仮想的なカラーモニタ表
示用のRGB色信号に変換するための色変換関係を算出
する。このとき、或る測色値をRGB色信号に変換して
仮想的なカラーモニタに与えた場合に、そのカラーモニ
タで表示される色を測色して得られる測色値が元の測色
値と同じになるような、測色値XYZからRGB色信号
への色変換関係を求めるようにする。
【0051】こうして、仮想的なカラーモニタ用として
色変換関係を算出したら、色変換関係導出処理(ステッ
プS20)を終了し、次に、その算出した色変換関係に
基づいて、図1に示す色変換処理を行なう(ステップS
30)。
【0052】即ち、この色変換処理においては、実際の
カラーモニタに表示したい色が測色値XYZとして与え
られた場合に、その測色値XYZを、ステップS24で
算出した色変換関係に基づいて、実際のカラーモニタ表
示用のRGB色信号に変換する。
【0053】変換して得られたRGB色信号は実際のカ
ラーモニタに与えられ、カラー画像を表示するために用
いられる。
【0054】図6は図2に示すカラーパッチの各色が本
発明の色変換方法により実際のカラーモニタにおいてど
のような色に再現されるかを示すx−y色度図である。
図6において、各ベクトルの意味は、図3に示したベク
トルの意味と同様であるので、その説明は省略する。
【0055】仮想的なカラーモニタ用として算出した色
変換関係に基づいて、与えられた測色値XYZをRGB
色信号に変換し、その変換して得られたRGB色信号
を、前述の仮想的なカラーモニタではなく、実際のカラ
ーモニタに与えると、実際のカラーモニタにおけるR,
G,Bの各蛍光体(即ち、ITU−R 709蛍光体)
の表す色の色度座標はあくまでR0,G0,B0である
ので、図6に示す如く、各色はすべてR0,G0,B0
を頂点とする三角形(即ち、色域GA)の中に変換され
る。
【0056】ここで、図6について検討してみると、図
6では、どのベクトルも、図5に示したような同色相の
色度座標の軌跡に沿った方向を向いており、それとは異
なる方向を向いているベクトルは存在しない。即ち、こ
れは、どの色についても、元の色と同じ色相の色に再現
されることを意味しており、色域GAの内にあるか外に
あるかに関わらず、色相が変化しないことを表してい
る。
【0057】また、図6では、各ベクトルの長さは、無
彩色点Nに近づくにつれて連続的に徐々に短くなってお
り、急に長さが変わっているベクトルは存在しない。即
ち、これは、どの色についても、色の調子が保存されて
いることを意味しており、彩度の低い色であろうと、彩
度の高い色であろうと、色の調子が無くなることがない
ことを表している。
【0058】従って、本実施例の色変換方法によれば、
高彩度の色の部分についても、色の調子を保存すること
ができると共に、色相の変化を抑えることができる。
【0059】ところで、上記においては、仮想色度座標
を図4に示すようなx−y色度図上において説明した
が、以下では、仮想色度座標を、図7に示すような均等
色空間(L***色空間)座標系のa*−b*色度図上
において説明する。
【0060】図7はR,G,Bの各蛍光体の表す色につ
いて実際の色度座標と3種類の仮想色度座標をそれぞれ
示すa*−b*色度図である。図7において、実線の多角
形の頂点のうち、R0,G0,B0は、図4に示したの
と同様に、実際のカラーモニタにおけるR,G,Bの各
蛍光体(ITU−R 709蛍光体)の表す色の色度座
標(即ち、実際の色度座標)を示している。従って、実
線の多角形は、実際のカラーモニタにおいてR,G,B
の各蛍光体によって再現し得る色域を示している。
【0061】図7に示すような均等色空間座標系の色度
図においては、同色相の色度座標の軌跡は、図5に示し
たような曲線ではなく、無彩色点Nから周辺部(即ち、
高彩度)に向かって放射状に伸びる直線となる。
【0062】従って、図7に示すにような均等色空間座
標系のa*−b*色度図を用いて仮想色度座標を設定する
場合、無彩色点Nから周辺部に向かって放射状に伸びる
直線上に設定するようにすれば良いため、仮想色度座標
を容易に設定することができる。
【0063】図7において、点線の多角形の頂点のう
ち、R10,G10,B10は、実際の色度座標R0,
G0,B0と同じ色相で、実際の色度座標R0,G0,
B0に比べ彩度が10%高い仮想色度座標を示してお
り、破線の多角形の頂点のうち、R15,G15,B1
5は、実際の色度座標R0,G0,B0と同じ色相で、
実際の色度座標R0,G0,B0に比べ彩度が15%高
い仮想色度座標を示しており、一点鎖線の多角形の頂点
のうち、R18,G18,B18は、実際の色度座標R
0,G0,B0と同じ色相で、実際の色度座標R0,G
0,B0に比べ彩度が18%高い仮想色度座標を示して
いる。
【0064】従って、図7において、仮想色度座標R1
0,R15,R18、G10,G15,G18並びにB
10,B15,B18は、それぞれ、無彩色点Nから周
辺部に向かって放射状に伸びる直線(即ち、同じ色相を
持つ色度座標の軌跡)上に乗っており、無彩色点Nから
各仮想色度座標までの距離は、実際の色度座標R0,G
0,B0に比較して、周辺部(高彩度)側に10%,1
5%,18%伸びている。
【0065】さて、次に、前述した図1に示す色変換関
係導出処理について、数式等を用いて、さらに具体的に
説明する。
【0066】図8はITU−R 709のR,G,Bの
各蛍光体の表す色の色度座標及びD50の白色の色度座
標を示す説明図である。
【0067】前述したように、本実施例においては、
R,G,Bの蛍光体として、ITU−R 709(旧C
CIR 709)蛍光体を用いている。ここで、ITU
−Rとは、テレコミュニケーションに関する国際的な組
織(International Telecommunication Union)のこと
であり、その Recomendation 709 (HDTV の規格)では、
R,G,Bの蛍光体の表す色の色度座標(発光色度座
標)を図8(a)に示すように定義している。また、
R,G,Bの各蛍光体の表す色の色度座標の他、白色の
色度座標を決定することによって、R,G,Bの最大輝
度の比を確定することができる。
【0068】例えば、白色としてD50(色温度500
0度)の白色(W)を用いた場合、その色度座標は図8
(b)に示すように与えられる。従って、R,G,Bの
最大輝度の比は、Ew,Er,Eg,Ebを、それぞ
れ、W,R,G,Bの色度座標を持ちY成分が1のベク
トルであるとすると、式(1)に示す如く表すことがで
きる。
【0069】 Ew=0.24989Er+0.6980099Eg+0.0520963Eb ……(1)
【0070】一方、x,y,z,X,Y,Zの関係は式
(2)〜(5)のように表される。
【0071】x=X/(X+Y+Z) ……(2) y=Y/(X+Y+Z) ……(3) z=Z/(X+Y+Z) ……(4) z=1−x−y ……(5)
【0072】従って、以上の式及び値を用いて、R,
G,Bの最大輝度を規格化(正規化)して、R,G,B
からX,Y,Zへの色変換関係を求めると、式(6)の
ように表される。
【0073】
【数1】
【0074】即ち、式(6)は実際のカラーモニタにお
けるR,G,BからX,Y,Zへの色変換関係を表して
いる。
【0075】また、式(6)に示す行列の逆行列を求め
ることによって、式(6)とは逆のX,Y,ZからR,
G,Bへの色変換関係を求めると、式(7)のように表
される。
【0076】
【数2】
【0077】即ち、式(7)は、実際のカラーモニタ用
としてのX,Y,ZからR,G,Bへの色変換関係を表
している。
【0078】なお、ITU−R 709においては、
R,G,Bの各蛍光体が実際に発光している際の輝度L
と、その輝度を得るために必要な印加電圧V(通常は8
bit量子化されており、256段階を持つ信号として
与えられる。)と、の関係を式(8)のように規定して
いる。
【0079】
【数3】
【0080】図9は実際のカラーモニタにおけるR,
G,Bの各蛍光体の表す色及び白色のx,y,Yの各値
とそれに対応する均等色空間座標系のL*,a*,b*
各値を示す説明図である。
【0081】さて、以上のようにして、実際のカラーモ
ニタにおけるR,G,Bの各蛍光体の表す色及び白色の
x,y,Yの各値が、それぞれ、図9の左側3列に示す
ように確定すると、それらに対応する均等色空間座標系
のL*,a*,b*の各値は、それぞれ、図9の右側3列
に示すように求められる。
【0082】そこで、次に、本実施例においては、R,
G,Bの各蛍光体の表す色について、実際のカラーモニ
タにおける実際の色度座標に基づいて仮想的なカラーモ
ニタにおける仮想色度座標を求めるために、図9に示す
*,a*,b*の各値に着目し、L*の値を一定にしたま
ま、a*,b*の各値にそれぞれ1より大きな一定の係数
を掛けるようにする。
【0083】これにより、均等色空間座標系のa*−b*
色度図上において、無彩色点Nから周辺部(高彩度)に
向かって放射状に伸びる直線に沿って、無彩色点Nから
の距離が実際の色度座標よりも周辺部側に伸びた位置
に、仮想色度座標が求められる。
【0084】即ち、例えば、係数として1.10,1.15また
は1.18を用いると、図7に示したように、無彩色点Nか
らの距離が実際の色度座標R0,G0,B0よりも周辺
部側に10%,15%,18%伸びた位置に、仮想色度
座標が求められることになる。
【0085】図10は仮想的なカラーモニタにおける
R,G,Bの各蛍光体の表す色及び白色のx,y,Yの
各値とそれに対応する均等色空間座標系のL*,a*,b
*の各値を示す説明図である。
【0086】従って、例えば、係数として1.18を用
いた場合に、図9に示すL*の値と上記係数を掛けた後
のa*,b*の各値から、仮想的なカラーモニタにおける
R,G,Bの各蛍光体の表す色及び白色のx,y,Yの
各値を求めると、それぞれ、図10の左側3列に示す如
くになる。そこで、さらに、それらに対応する均等色空
間座標系のL*,a*,b*の各値を求めると、それぞ
れ、図10の右側3列に示す如くになる。
【0087】次に、このようにして求められた仮想的な
カラーモニタにおけるR,G,Bの各蛍光体の表す色及
び白色のx,y,Yの各値と式(2)〜(5)から、
R,G,BからX,Y,Zへの色変換関係を求めると、
式(9)のように表される。
【0088】
【数4】
【0089】即ち、式(9)は仮想的なカラーモニタに
おけるR,G,BからX,Y,Zへの色変換関係を表し
ている。
【0090】また、式(9)に示す行列の逆行列を求め
ることによって、式(9)とは逆のX,Y,ZからR,
G,Bへの色変換関係を求めると、式(10)のように
表される。
【0091】
【数5】
【0092】即ち、式(10)は、仮想的なカラーモニ
タ用としてのX,Y,ZからR,G,Bへの色変換関係
を表している。
【0093】本実施例における色変換関係導出処理にお
いては、以上の様にして具体的にX,Y,ZからR,
G,Bへの色変換関係を求めている。
【0094】なお、本発明は上記した実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様にて実施することが可能である。
【0095】即ち、上記した実施例においては、仮想色
度座標を、R,G,Bとも、それぞれ同じ比率(例え
ば、18%)だけ実際の色度座標よりも彩度が高い色度
座標に設定していた。このように、R,G,B何れも、
同じ比率だけ彩度が高い色度座標に設定することによっ
て、色相がずれるのを回避することができる。
【0096】しかし、R,G,Bのうち、何れか1つの
み、あるいは何れか2つのみについて仮想色度座標を設
定するだけで、再現し得る色域の中にカラーパッチの大
部分の色を包含させることができるのであれば、それ以
外のものについては実際の色度座標を用いるようにして
も良い。また、R,G,Bのうち、何れか1つのみ、あ
るいはすべてについて、それぞれ、異なる比率の仮想色
度座標を設定するようにしても良い。これらの場合、実
際の色度座標からのずれ量が少なければ、元の色と再現
される色との差(誤差)を小さくすることができる。
【0097】また、上記した実施例においては、カラー
印刷用にスキャンされたRGB色信号をカラーモニタ用
のRGB色信号に変換してカラーモニタに与える場合を
想定していたため、測色値であるXYZ,L***
ら表示用信号であるRGBへの色変換を対象としてい
た。
【0098】しかし、カラーモニタ用のRGB色信号を
カラー印刷原稿用のCMYK色信号に変換して印刷機等
に与えたり、あるいは、カラーモニタ用のRGB色信号
を測色値であるXYZ,L***に変換して記録媒体
等に記録したりする場合には、上記とは逆の変換とな
る、表示用信号であるRGBから測色値であるXYZへ
の色変換を対象としても良い。
【0099】即ち、この場合は、図1のステップS20
で導き出された色変換関係とは逆の色変換関係をまず求
めて、その求めた色変換関係に基づいて、表示用信号で
あるRGBから測色値であるXYZへの色変換を行なう
ようにすれば良い。例えば、図1のステップS20で導
き出された色変換関係が式(10)に示した如く表され
る場合、その逆の色変換関係は式(9)に示した如く求
められる。
【0100】また、上記した実施例においては、色変換
方法について説明したが、その色変換方法は図11に示
すような色変換装置によって実現することができる。
【0101】図11は図1に示す色変換方法を実現する
ことが可能な色変換装置を示すブロック図である。図1
1に示す色変換装置は、主として、CPU20、メモリ
30、I/Oインタフェース40、ディスク・インタフ
ェース50を備えており、これらは相互にバス60によ
って接続されている。また、I/Oインタフェース40
には、マウス70,キーボード80,モニタ90が接続
されており、マウス70,キーボード80から入力され
た指示や命令をCPU20に伝えたり、表示信号をモニ
タ90に与えたりする。ディスク・インタフェース50
には、ハードディスクドライブ100,CD−ROMド
ライブ110,フロッピディスクドライブ120が接続
されており、ハードディスクドライブ100内のハード
ディスクに対しデータ等の読み書きを行なったり、CD
−ROMドライブ110に挿入されたCD−ROMより
プログラムやデータ等を読み出したり、フロッピディス
クドライブ120に挿入されたフロッピディスク125
に対しデータ等の読み書きを行なったりする。
【0102】また、CPU20は、メモリ30に蓄えら
れたプログラムに従って動作し、色変換関係導出手段2
2や色変換手段24として機能する。ここで、色変換関
係導出手段22は、主に、図1に示した色変換関係導出
処理(ステップS20)を実行し、また、色変換手段2
4は、主に、図1に示した色変換処理(ステップS3
0)を実行する。なお、処理に必要なデータ等はハード
ディスクドライブ100内のハードディスクなどから供
給され、処理中に得られたデータはメモリ30やハード
ディスクに格納される。
【0103】また、CPU20に色変換関係導出手段2
2や色変換手段24として機能させるプログラムは、最
終的には、前述したようにメモリ30に蓄えられるが、
元は、CD−ROM115やフロッピディスク125に
記録されている。即ち、上記したプログラムはCD−R
OM115やフロッピディスク125からCD−ROM
ドライブ110やフロッピディスクドライブ120によ
って読み取られ、例えば、一旦ハードディスクドライブ
100内のハードディスクに書き込まれた後、メモリ3
0に転送される。
【0104】なお、上記したプログラムを記録するため
の記録媒体としては、CD−ROM115やフロッピデ
ィスク125の他、光磁気ディスクや磁気テープなど、
コンピュータによって読み取り可能な記録媒体を用いる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての色変換方法の処理手
順を示すフローチャートである。
【図2】実際のカラーモニタで用いられるRGB3色の
蛍光体の表す色の色度座標及び実際のカラー印刷物に印
刷されたカラーパッチ群を測色して得られる各色の色度
座標を示すx−y色度図である。
【図3】図2に示すカラーパッチの各色が従来の色変換
方法によりカラーモニタにおいてどのような色に再現さ
れるかを示すx−y色度図である。
【図4】R,G,Bの各蛍光体の表す色について実際の
色度座標と3種類の仮想色度座標をそれぞれ示すx−y
色度図である。
【図5】R,G,Bの各蛍光体の表す色の実際の色度座
標と同じ色相を持つ色度座標の軌跡を示すx−y色度図
である。
【図6】図2に示すカラーパッチの各色が本発明の色変
換方法により実際のカラーモニタにおいてどのような色
に再現されるかを示すx−y色度図である。
【図7】R,G,Bの各蛍光体の表す色について実際の
色度座標と3種類の仮想色度座標をそれぞれ示すa*
*色度図である。
【図8】ITU−R 709のR,G,Bの各蛍光体の
表す色の色度座標及びD50の白色の色度座標を示す説
明図である。
【図9】実際のカラーモニタにおけるR,G,Bの各蛍
光体の表す色及び白色のx,y,Yの各値とそれに対応
する均等色空間座標系のL*,a*,b*の各値を示す説
明図である。
【図10】仮想的なカラーモニタにおけるR,G,Bの
各蛍光体の表す色及び白色のx,y,Yの各値とそれに
対応する均等色空間座標系のL*,a*,b*の各値を示
す説明図である。
【図11】図1に示す色変換方法を実現することが可能
な色変換装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
20…CPU 22…色変換関係導出手段 24…色変換手段 30…メモリ 40…I/Oインタフェース 50…ディスク・インタフェース 60…バス 70…マウス 80…キーボード 90…モニタ 100…ハードディスクドライブ 110…CD−ROMドライブ 115…CD−ROM 120…フロッピディスクドライブ 125…フロッピディスク R0,G0,B0…実際の色度座標 GA…色域 R10,G10,B10,R15,G15,B15,R
18,G18,B18…仮想色度座標 SL…単色光軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/46 H04N 1/46 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々特定の色度座標を持つ加法混色の原
    色を表示用信号の信号強度に応じた混合量で混色するこ
    とにより色を表示することが可能なカラー表示デバイス
    に入力される前記表示用信号を得るために、測色値を前
    記表示用信号に変換する色変換方法であって、 (a)前記加法混色の原色のうち、少なくとも一つの特
    定原色の色度座標を、前記特定の色度座標と同じ色相で
    かつ前記特定の色度座標より高い彩度を持つ仮想色度座
    標に変更して成る仮想カラー表示デバイスを想定し、或
    る測色値から変換された表示用信号を前記仮想カラー表
    示デバイスに入力した場合に該仮想カラー表示デバイス
    で表示される色の測色値が元の前記測色値と同じ値にな
    るような、測色値から表示用信号への変換関係を求める
    工程と、 (b)求めた前記変換関係に基づいて、前記カラー表示
    デバイス用としての測色値から表示用信号への変換を行
    なう工程と、 を備える色変換方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の色変換方法において、 前記仮想色度座標を、均等色空間座標系の色度図上にお
    いて、無彩色点と、前記特定原色の前記特定の色度座標
    によって表される色度点と、を通る直線上に採ることを
    特徴とする色変換方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の色変換
    方法において、 前記加法混色の原色のすべてを前記特定原色として、各
    特定原色の色度座標をそれぞれ仮想色度座標に変更する
    と共に、 各々の仮想色度座標における彩度が、各々の前記特定の
    色度座標よりも同じ比率で高くなるように、各々の仮想
    色度座標を設定することを特徴とする色変換方法。
  4. 【請求項4】 各々特定の色度座標を持つ加法混色の原
    色を表示用信号の信号強度に応じた混合量で混色するこ
    とにより色を表示することが可能なカラー表示デバイス
    に入力される前記表示用信号を、測色値に変換する色変
    換方法であって、 (a)請求項1ないし請求項3のうちの任意の一つに記
    載の色変換方法において求められる測色値から表示用信
    号への前記変換関係とは逆の変換関係を求める工程と、 (b)求めた前記逆の変換関係に基づいて、前記カラー
    デバイス用としての表示用信号から測色値への変換を行
    なう工程と、 を備える色変換方法。
  5. 【請求項5】 各々特定の色度座標を持つ加法混色の原
    色を表示用信号の信号強度に応じた混合量で混色するこ
    とにより色を表示することが可能なカラー表示デバイス
    に入力される前記表示用信号を得るために、測色値を前
    記表示用信号に変換する色変換装置であって、 前記加法混色の原色のうち、少なくとも一つの特定原色
    の色度座標を、前記特定の色度座標と同じ色相でかつ前
    記特定の色度座標より高い彩度を持つ仮想色度座標に変
    更して成る仮想カラー表示デバイスを想定し、或る測色
    値から変換された表示用信号を前記仮想カラー表示デバ
    イスに入力した場合に該仮想カラー表示デバイスで表示
    される色の測色値が元の前記測色値と同じ値になるよう
    な、測色値から表示用信号への変換関係を求める色変換
    関係導出手段と、 求めた前記変換関係に基づいて、前記カラー表示デバイ
    ス用としての測色値から表示用信号への変換を行なう色
    変換手段と、 を備える色変換装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014093617A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Jvc Kenwood Corp カラー映像信号処理装置、処理方法及び処理プログラム

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