JPH10341195A - 衛星通信における基準時間設定方法およびその方法を適用した広域無線ページングシステム - Google Patents
衛星通信における基準時間設定方法およびその方法を適用した広域無線ページングシステムInfo
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- JPH10341195A JPH10341195A JP15126297A JP15126297A JPH10341195A JP H10341195 A JPH10341195 A JP H10341195A JP 15126297 A JP15126297 A JP 15126297A JP 15126297 A JP15126297 A JP 15126297A JP H10341195 A JPH10341195 A JP H10341195A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】送信局がディジタルページング信号を送信する
場合の基準時間を安価に構築することができる基準時間
設定システムを提供する。 【解決手段】 制御局１と複数の送信局６０間の衛星通
信のための所要伝送時間のうち最小の値に等しい時間値
t1と、衛星通信における所要伝送時間のうち最大の値に
等しい時間値t2と、送信局の各々がページング要求信号
の受信からデジタルページング信号の発生までに要する
時間値t3とを予めメモリ２１に蓄積し、時間値t1と時間
値t3との和の時間から時間値t2と時間値t3との和の時間
までの時間をそのシステムにおいて必要な所定の位相差
以下の時間幅ΔＴで分割し、その分割された時間の組
を、送信局の各々がデジタルページング信号を送信する
タイミングの基準にする基準時間と定め、送信局は、制
御局と自局間の衛星通信のための所要伝送時間と自局が
必要とする時間値t3との和に対応する時間を基準時間か
ら選定する。
場合の基準時間を安価に構築することができる基準時間
設定システムを提供する。 【解決手段】 制御局１と複数の送信局６０間の衛星通
信のための所要伝送時間のうち最小の値に等しい時間値
t1と、衛星通信における所要伝送時間のうち最大の値に
等しい時間値t2と、送信局の各々がページング要求信号
の受信からデジタルページング信号の発生までに要する
時間値t3とを予めメモリ２１に蓄積し、時間値t1と時間
値t3との和の時間から時間値t2と時間値t3との和の時間
までの時間をそのシステムにおいて必要な所定の位相差
以下の時間幅ΔＴで分割し、その分割された時間の組
を、送信局の各々がデジタルページング信号を送信する
タイミングの基準にする基準時間と定め、送信局は、制
御局と自局間の衛星通信のための所要伝送時間と自局が
必要とする時間値t3との和に対応する時間を基準時間か
ら選定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星回線を介する
ページングシステムに関し、特に同一のデジタル選択呼
出（ページング）信号により同期的にそれぞれ変調され
た同一周波数の複数無線周波数搬送波を互いに離れて配
置された複数の送信局からそれぞれ送信する広域無線ペ
ージングにおける基準時間設定方式に関する。
ページングシステムに関し、特に同一のデジタル選択呼
出（ページング）信号により同期的にそれぞれ変調され
た同一周波数の複数無線周波数搬送波を互いに離れて配
置された複数の送信局からそれぞれ送信する広域無線ペ
ージングにおける基準時間設定方式に関する。
【０００２】
【従来の技術】無線ページングシステムにおいては、サ
ービスエリアの広域化を可能にするために、複数の送信
局を所定の間隔で配置し、それら送信局から、同一のデ
ジタルページング信号によってそれぞれ変調された同一
周波数の複数の無線周波数搬送波を同時に送出してい
る。このような無線ページングシステムにおいては、互
いに隣接する２つの送信局からの無線周波数搬送波を受
信できる区域、すなわち干渉区域における２つの受信搬
送波間の位相差を一定値以下に抑える必要があり、その
手段として送信局がＧＰＳ受信機を持つページングシス
テムが特開平６−２９１７１３号公報に記載されてい
る。以下の記載において、この公報に記載されている技
術を第１の従来技術と記す。
ービスエリアの広域化を可能にするために、複数の送信
局を所定の間隔で配置し、それら送信局から、同一のデ
ジタルページング信号によってそれぞれ変調された同一
周波数の複数の無線周波数搬送波を同時に送出してい
る。このような無線ページングシステムにおいては、互
いに隣接する２つの送信局からの無線周波数搬送波を受
信できる区域、すなわち干渉区域における２つの受信搬
送波間の位相差を一定値以下に抑える必要があり、その
手段として送信局がＧＰＳ受信機を持つページングシス
テムが特開平６−２９１７１３号公報に記載されてい
る。以下の記載において、この公報に記載されている技
術を第１の従来技術と記す。
【０００３】第１の従来技術のページングシステムは、
複数の送信局を所定の間隔で配置し、それら複数の送信
局の各々から、同一のデジタルページング信号によって
変調された同一周波数の無線周波数搬送波を同時に送出
する広域無線ページングシステムである。この無線ペー
ジングシステムにおいては、複数の送信局とページング
要求の発呼を受ける電話交換網との間に中央局を置き、
中央局には、発呼加入者からのページング要求のデータ
を所定の信号フォーマットに変換するページング制御装
置を備えている。
複数の送信局を所定の間隔で配置し、それら複数の送信
局の各々から、同一のデジタルページング信号によって
変調された同一周波数の無線周波数搬送波を同時に送出
する広域無線ページングシステムである。この無線ペー
ジングシステムにおいては、複数の送信局とページング
要求の発呼を受ける電話交換網との間に中央局を置き、
中央局には、発呼加入者からのページング要求のデータ
を所定の信号フォーマットに変換するページング制御装
置を備えている。
【０００４】ページング制御装置はＧＰＳ受信機を備え
ていて、そのＧＰＳ受信機によってＧＰＳ衛星からの基
準信号に基づく高精度時刻信号を発生している。また、
ページング制御装置は、中央局から各送信局までの信号
伝送と送信局における信号処理とに要する最大遅延時間
情報を保持している。ページング制御装置は電話交換網
からの発呼を受けると、ページング要求信号を作成し、
そのページング要求信号に、前記最大遅延時間よりも遅
れた時刻を送信開始指定時刻情報として付加して各送信
局に送信する。
ていて、そのＧＰＳ受信機によってＧＰＳ衛星からの基
準信号に基づく高精度時刻信号を発生している。また、
ページング制御装置は、中央局から各送信局までの信号
伝送と送信局における信号処理とに要する最大遅延時間
情報を保持している。ページング制御装置は電話交換網
からの発呼を受けると、ページング要求信号を作成し、
そのページング要求信号に、前記最大遅延時間よりも遅
れた時刻を送信開始指定時刻情報として付加して各送信
局に送信する。
【０００５】一方、各送信局はＧＰＳ受信機を備えてい
て、そのＧＰＳ受信機によってＧＰＳ衛星からの基準信
号に基づく高精度時刻信号と変調信号のビット単位のク
ロック信号とを発生している。各送信局は、ページング
要求信号をディジタルページング信号にフォーマット変
換し、中央局から受信した送信開始指定時刻情報によっ
て指定されている時刻に、当該ディジタルページング信
号のビット単位のクロック信号に同期して搬送波を変調
して送信する。
て、そのＧＰＳ受信機によってＧＰＳ衛星からの基準信
号に基づく高精度時刻信号と変調信号のビット単位のク
ロック信号とを発生している。各送信局は、ページング
要求信号をディジタルページング信号にフォーマット変
換し、中央局から受信した送信開始指定時刻情報によっ
て指定されている時刻に、当該ディジタルページング信
号のビット単位のクロック信号に同期して搬送波を変調
して送信する。
【０００６】このようにして、中央局から各送信局まで
の信号伝送と送信局における信号処理とに要する遅延時
間が送信局毎に異なっていても、それにかかわりなく、
変調の同期精度を高めることができる。
の信号伝送と送信局における信号処理とに要する遅延時
間が送信局毎に異なっていても、それにかかわりなく、
変調の同期精度を高めることができる。
【０００７】サービスエリアの広域化をさらに拡大する
ために、該エリアの地上局が共通の時刻を持つことが必
要である。通信システム全体の時刻同期方法としては、
標準時刻を持つ１局から他の全地上局に現在時刻を同報
し、全地上局が該標準時刻の同期する方法がある。衛星
通信を行う２つの地上局間の伝送遅延時間を測定するた
めに、特開平６−１５２４８２には、基準局および各地
上局が時計（リアルタイムクロック）を持つ方法が提案
されている。この技術を第２の従来技術と記す。
ために、該エリアの地上局が共通の時刻を持つことが必
要である。通信システム全体の時刻同期方法としては、
標準時刻を持つ１局から他の全地上局に現在時刻を同報
し、全地上局が該標準時刻の同期する方法がある。衛星
通信を行う２つの地上局間の伝送遅延時間を測定するた
めに、特開平６−１５２４８２には、基準局および各地
上局が時計（リアルタイムクロック）を持つ方法が提案
されている。この技術を第２の従来技術と記す。
【０００８】この方法においては、地上局の１つを基準
局とし、この基準局からその基準局のリアルタイムクロ
ックに基づく送信時刻の情報を付加したパケットを定期
的に衛星通信方式を経由して送信させる。基準局以外の
地上局は、受信した当該パケットからその送信時刻を分
離し、当該送信時刻に各地上局毎に設定された定数Ｄｎ
を加算し、その加算された時刻をその地上局のリアルタ
イムクロックの時刻として設定する。定数Ｄｎは、基準
局と地上局との地球上での距離を緯度経度から算出し、
基準局と当該地上局との間に衛星を経由して設定される
通信回線の物理長を求め、その物理長に電波が伝播する
時間である。
局とし、この基準局からその基準局のリアルタイムクロ
ックに基づく送信時刻の情報を付加したパケットを定期
的に衛星通信方式を経由して送信させる。基準局以外の
地上局は、受信した当該パケットからその送信時刻を分
離し、当該送信時刻に各地上局毎に設定された定数Ｄｎ
を加算し、その加算された時刻をその地上局のリアルタ
イムクロックの時刻として設定する。定数Ｄｎは、基準
局と地上局との地球上での距離を緯度経度から算出し、
基準局と当該地上局との間に衛星を経由して設定される
通信回線の物理長を求め、その物理長に電波が伝播する
時間である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】上記の第１の従来技術
において、複数の送信局間の位相差を一定値以下に抑え
るためにＧＰＳ受信機を持つことは有効ではあるが、全
ての送信局にＧＰＳ受信機を備えるので、システムとし
ては安価であるとは言えない。無線ページングシステム
に衛星通信を利用するシステムにおいては、NAVSTAR・GP
S(Navigation Satellite Time And Ranging Global Pos
itioning System ）衛星やＧＰＳ受信機を使わずに、複
数の送信局から送信される無線周波数搬送波間の位相差
を一定値以下に抑えることができれば、安価なシステム
を構築することができるが、現在のところ、そのような
システムは存在しない。
において、複数の送信局間の位相差を一定値以下に抑え
るためにＧＰＳ受信機を持つことは有効ではあるが、全
ての送信局にＧＰＳ受信機を備えるので、システムとし
ては安価であるとは言えない。無線ページングシステム
に衛星通信を利用するシステムにおいては、NAVSTAR・GP
S(Navigation Satellite Time And Ranging Global Pos
itioning System ）衛星やＧＰＳ受信機を使わずに、複
数の送信局から送信される無線周波数搬送波間の位相差
を一定値以下に抑えることができれば、安価なシステム
を構築することができるが、現在のところ、そのような
システムは存在しない。
【００１０】また、第２の従来技術の方式では、基準局
および各地上局が時計（リアルタイムクロック）を持た
なければならないため、ＧＰＳ受信機を備えるのと同様
に、システムとしては安価であるとは言えない。基準と
なる時計（リアルタイムクロック）を使わずに、中央局
と送信局の間の伝送遅延時間を求め、複数の送信局から
送信される無線周波数搬送波間の位相差を一定値以下に
抑えることができれば、安価なシステムを構築すること
ができるが、これも、現在のところ、そのようなシステ
ムは存在しない。
および各地上局が時計（リアルタイムクロック）を持た
なければならないため、ＧＰＳ受信機を備えるのと同様
に、システムとしては安価であるとは言えない。基準と
なる時計（リアルタイムクロック）を使わずに、中央局
と送信局の間の伝送遅延時間を求め、複数の送信局から
送信される無線周波数搬送波間の位相差を一定値以下に
抑えることができれば、安価なシステムを構築すること
ができるが、これも、現在のところ、そのようなシステ
ムは存在しない。
【００１１】本発明の目的は、送信局がディジタルペー
ジング信号を送信する場合の基準時間をリアルタイムに
正確に設定することができ、かつ、各衛星通信地球局お
よび送信局がＧＰＳレシーバやリアルタイムクロックを
持つ必要がなく、したがって、安価に構築することがで
きる基準時間設定システムを提供することにある。
ジング信号を送信する場合の基準時間をリアルタイムに
正確に設定することができ、かつ、各衛星通信地球局お
よび送信局がＧＰＳレシーバやリアルタイムクロックを
持つ必要がなく、したがって、安価に構築することがで
きる基準時間設定システムを提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明の衛星通信におけ
る基準時間設定方法は、一般公衆網の加入者からその電
話網を通じて受けたページング発呼に応答してページン
グ要求信号を発生する制御局と、衛星通信により前記制
御局にそれぞれ接続され各々が前記ページング要求信号
対応のデジタルページング信号によって同一の周波数の
無線周波数搬送波を変調して送信する複数の送信局とを
含み、前記送信局のサービスエリアに分布する多数のペ
ージング受信機にページングサービスを提供する広域無
線ページングシステムに適用される。
る基準時間設定方法は、一般公衆網の加入者からその電
話網を通じて受けたページング発呼に応答してページン
グ要求信号を発生する制御局と、衛星通信により前記制
御局にそれぞれ接続され各々が前記ページング要求信号
対応のデジタルページング信号によって同一の周波数の
無線周波数搬送波を変調して送信する複数の送信局とを
含み、前記送信局のサービスエリアに分布する多数のペ
ージング受信機にページングサービスを提供する広域無
線ページングシステムに適用される。
【００１３】前掲の目的を達成するために、本発明の基
準時間設定方法は、制御局と複数の送信局間の衛星通信
のための所要伝送時間のうち最小の値に等しい第一の時
間値と、衛星通信における所要伝送時間のうち最大の値
に等しい第二の時間値と、前記送信局の各々が前記ペー
ジング要求信号の受信からデジタルページング信号の発
生までに要する第三の時間値とを予めメモリに蓄積し、
前記第１の時間値と第３の時間値との和の時間から前記
第２の時間値と第３の時間値との和の時間までの時間を
そのシステムにおいて必要な所定の位相差以下に分割
し、その分割された時間の組を、前記送信局の各々が前
記デジタルページング信号を送信するタイミングの基準
にする基準時間と定め、送信局は、制御局と自局間の衛
星通信のための所要伝送時間と自局が必要とする第３の
時間値との和に対応する時間を前記基準時間から選定
し、当該選定された基準信号を送信タイミング基準とし
てデジタルページング信号を送信する。
準時間設定方法は、制御局と複数の送信局間の衛星通信
のための所要伝送時間のうち最小の値に等しい第一の時
間値と、衛星通信における所要伝送時間のうち最大の値
に等しい第二の時間値と、前記送信局の各々が前記ペー
ジング要求信号の受信からデジタルページング信号の発
生までに要する第三の時間値とを予めメモリに蓄積し、
前記第１の時間値と第３の時間値との和の時間から前記
第２の時間値と第３の時間値との和の時間までの時間を
そのシステムにおいて必要な所定の位相差以下に分割
し、その分割された時間の組を、前記送信局の各々が前
記デジタルページング信号を送信するタイミングの基準
にする基準時間と定め、送信局は、制御局と自局間の衛
星通信のための所要伝送時間と自局が必要とする第３の
時間値との和に対応する時間を前記基準時間から選定
し、当該選定された基準信号を送信タイミング基準とし
てデジタルページング信号を送信する。
【００１４】本発明の広域無線ページングシステムにお
いては、制御局が、遅延時間記憶手段と時間基準手段と
時間識別手段と多重化手段とを備えている。遅延時間記
憶手段は前記制御局と複数の送信局間の衛星通信のため
の所要伝送時間のうち最小の値に等しい第一の時間値
と、前記衛星通信における所要伝送時間のうち最大の値
に等しい第二の時間値と、前記送信局の各々が前記ペー
ジング要求信号の受信からデジタルページング信号の発
生までに要する第三の時間値とを予め記憶する。時間基
準手段は、前記送信局の各々が前記デジタルページング
信号を送信するタイミングの基準となる基準時刻信号を
生ずる。時間識別手段は、前記基準時間信号が表す基準
時間として前記第一の時間値と第三の時間値との和の時
間から前記第二の時間値と第三の時間値との和の時間ま
での間をそのシステムにおいて必要な所定の位相差以下
に分解して識別させる時間識別信号を生じさせる。多重
化手段は時間識別信号とページング要求信号を多重させ
る。
いては、制御局が、遅延時間記憶手段と時間基準手段と
時間識別手段と多重化手段とを備えている。遅延時間記
憶手段は前記制御局と複数の送信局間の衛星通信のため
の所要伝送時間のうち最小の値に等しい第一の時間値
と、前記衛星通信における所要伝送時間のうち最大の値
に等しい第二の時間値と、前記送信局の各々が前記ペー
ジング要求信号の受信からデジタルページング信号の発
生までに要する第三の時間値とを予め記憶する。時間基
準手段は、前記送信局の各々が前記デジタルページング
信号を送信するタイミングの基準となる基準時刻信号を
生ずる。時間識別手段は、前記基準時間信号が表す基準
時間として前記第一の時間値と第三の時間値との和の時
間から前記第二の時間値と第三の時間値との和の時間ま
での間をそのシステムにおいて必要な所定の位相差以下
に分解して識別させる時間識別信号を生じさせる。多重
化手段は時間識別信号とページング要求信号を多重させ
る。
【００１５】送信局の各々は、伝送時間認識手段と受信
手段と分離手段と送信タイミング認識手段と送信手段と
を備えている。伝送時間認識手段は、制御局の位置およ
び自局の位置と、使用する衛星とから制御局から自局ま
での距離を計算し、制御局から自局までの電波の伝送時
間を知る。受信手段は多重化された前記時間識別信号と
前記ページング要求信号を受信する。分離手段は、受信
手段で受信した信号を前記時間識別信号と前記ページン
グ要求信号とに分離する。送信タイミング認識手段は、
伝送時間認識手段で認識した所要伝送時間と前記分離手
段で分離した前記時間識別信号とから自局がデジタルペ
ージング信号を送信するタイミングを認識する。送信手
段は、送信タイミング認識手段により認識したタイミン
グで自局のサービスエリアに分布するページング受信機
にデジタルページング信号を送信する。
手段と分離手段と送信タイミング認識手段と送信手段と
を備えている。伝送時間認識手段は、制御局の位置およ
び自局の位置と、使用する衛星とから制御局から自局ま
での距離を計算し、制御局から自局までの電波の伝送時
間を知る。受信手段は多重化された前記時間識別信号と
前記ページング要求信号を受信する。分離手段は、受信
手段で受信した信号を前記時間識別信号と前記ページン
グ要求信号とに分離する。送信タイミング認識手段は、
伝送時間認識手段で認識した所要伝送時間と前記分離手
段で分離した前記時間識別信号とから自局がデジタルペ
ージング信号を送信するタイミングを認識する。送信手
段は、送信タイミング認識手段により認識したタイミン
グで自局のサービスエリアに分布するページング受信機
にデジタルページング信号を送信する。
【００１６】
【作用】このように、第１の時間値と第３の時間値との
和の時間から、前記第２の時間値と第３の時間値との和
の時間までの時間をそのシステムにおいて必要な所定の
位相差以下に分割し、その分割された時間の組を、前記
送信局の各々が前記デジタルページング信号を送信する
タイミングの基準にする基準時間と定め、送信局は、制
御局と自局間の衛星通信のための所要伝送時間と自局が
必要とする第３の時間値との和に対応する時間を前記基
準時間から選定するので、それぞれの送信局が認識する
送信タイミングは相互に独立なものではなく、伝送遅延
時間と第３の時間とが考慮に入れられた送信タイミング
である。したがって、各送信局は、前記所定の位相差の
範囲内で、伝送遅延時間と第３の時間とによって生じ得
る送信タイミングのずれを補償して相互に同期した送信
タイミングでディジタルページング信号を送信すること
ができる。
和の時間から、前記第２の時間値と第３の時間値との和
の時間までの時間をそのシステムにおいて必要な所定の
位相差以下に分割し、その分割された時間の組を、前記
送信局の各々が前記デジタルページング信号を送信する
タイミングの基準にする基準時間と定め、送信局は、制
御局と自局間の衛星通信のための所要伝送時間と自局が
必要とする第３の時間値との和に対応する時間を前記基
準時間から選定するので、それぞれの送信局が認識する
送信タイミングは相互に独立なものではなく、伝送遅延
時間と第３の時間とが考慮に入れられた送信タイミング
である。したがって、各送信局は、前記所定の位相差の
範囲内で、伝送遅延時間と第３の時間とによって生じ得
る送信タイミングのずれを補償して相互に同期した送信
タイミングでディジタルページング信号を送信すること
ができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図１は、本発明による広域無
線ページングシステムの一実施形態の構成図、図２はペ
ージング制御装置の構成図である。本実施形態の広域無
線ページングシステムは、制御局１と人工衛星５０と複
数の送信局６０，・・・７０によって構成されている。
制御局１は、ページング制御装置１０、衛星通信装置２
０アンテナ３０を備えていて、一般公衆網（ＰＳＴＮ）
４０と接続され、一般電話端末４１からのページング発
呼信号を受ける。
図面を参照して説明する。図１は、本発明による広域無
線ページングシステムの一実施形態の構成図、図２はペ
ージング制御装置の構成図である。本実施形態の広域無
線ページングシステムは、制御局１と人工衛星５０と複
数の送信局６０，・・・７０によって構成されている。
制御局１は、ページング制御装置１０、衛星通信装置２
０アンテナ３０を備えていて、一般公衆網（ＰＳＴＮ）
４０と接続され、一般電話端末４１からのページング発
呼信号を受ける。
【００１８】ページング制御装置１０は、ＰＳＴＮ接続
部１１と中央制御部（ＣＰＵ）１３と衛星通信装置接続
部１４と加入者データファイル１２とを備えている。Ｐ
ＳＴＮ接続部１１はＰＳＴＮ４０との接続の制御と前記
ページング発呼信号に応答してＰＳＴＮ４０が発生した
ページング発呼受付信号１０１の受信とを行う。中央制
御部（ＣＰＵ）１３は前記ページング発呼受付信号１０
１に応答してページング要求信号１０３を生ずる。衛星
通信装置接続部１４は前記ページング要求信号１０３を
衛星通信装置２０に送信する。加入者データファイル１
２はページング受信機の加入者番号毎の登録・未登録情
報を保持している。
部１１と中央制御部（ＣＰＵ）１３と衛星通信装置接続
部１４と加入者データファイル１２とを備えている。Ｐ
ＳＴＮ接続部１１はＰＳＴＮ４０との接続の制御と前記
ページング発呼信号に応答してＰＳＴＮ４０が発生した
ページング発呼受付信号１０１の受信とを行う。中央制
御部（ＣＰＵ）１３は前記ページング発呼受付信号１０
１に応答してページング要求信号１０３を生ずる。衛星
通信装置接続部１４は前記ページング要求信号１０３を
衛星通信装置２０に送信する。加入者データファイル１
２はページング受信機の加入者番号毎の登録・未登録情
報を保持している。
【００１９】図３は本実施例の衛星通信装置２０のブロ
ック図である。衛星通信装置２０は、記憶部（メモリ）
２１と時間基準パターン発生部２２と多重化部（ＭＵ
Ｘ）２３と変調部（ＭＯＤ）２４と高電力増幅部（ＨＰ
Ａ）２５とを備えている。メモリ２１には制御局１と複
数の送信局間の衛星通信における所要伝送時間のうち最
小の値に等しい時間値ｔ１と、前記衛星通信における所
要伝送時間のうち最大の値に等しい時間値ｔ２と、前記
送信局の各々が前記ページング要求信号の受信からデジ
タルページング信号の発生までに要する時間値ｔ３とが
伝送遅延信号２０１として予め蓄積されている。時間基
準パターン発生部２２は、前記（ｔ１＋ｔ３）と（ｔ２
＋ｔ３）の間をそのシステムにおいて必要な位相差以下
に分割してその分割によって生成された時間に識別符号
を与え、それによって送信局の各々が前記デジタルペー
ジング信号２０３を送信するタイミングの基準となる時
間識別信号２０２を生ずる。多重化部（ＭＵＸ）２３は
前記時間識別信号２０２と前記ページング制御装置１０
から送られてくるデジタルページング信号２０３とを多
重させる。変調部２４は多重化した信号を変調する。高
電力増幅部（ＨＰＡ）２５は変調された信号を増幅す
る。ＨＰＡ２５で増幅された信号２０４はアンテナ３０
により衛星に向けて送信される。
ック図である。衛星通信装置２０は、記憶部（メモリ）
２１と時間基準パターン発生部２２と多重化部（ＭＵ
Ｘ）２３と変調部（ＭＯＤ）２４と高電力増幅部（ＨＰ
Ａ）２５とを備えている。メモリ２１には制御局１と複
数の送信局間の衛星通信における所要伝送時間のうち最
小の値に等しい時間値ｔ１と、前記衛星通信における所
要伝送時間のうち最大の値に等しい時間値ｔ２と、前記
送信局の各々が前記ページング要求信号の受信からデジ
タルページング信号の発生までに要する時間値ｔ３とが
伝送遅延信号２０１として予め蓄積されている。時間基
準パターン発生部２２は、前記（ｔ１＋ｔ３）と（ｔ２
＋ｔ３）の間をそのシステムにおいて必要な位相差以下
に分割してその分割によって生成された時間に識別符号
を与え、それによって送信局の各々が前記デジタルペー
ジング信号２０３を送信するタイミングの基準となる時
間識別信号２０２を生ずる。多重化部（ＭＵＸ）２３は
前記時間識別信号２０２と前記ページング制御装置１０
から送られてくるデジタルページング信号２０３とを多
重させる。変調部２４は多重化した信号を変調する。高
電力増幅部（ＨＰＡ）２５は変調された信号を増幅す
る。ＨＰＡ２５で増幅された信号２０４はアンテナ３０
により衛星に向けて送信される。
【００２０】送信局６０は、アンテナ６１と衛星通信装
置６２と送受信機６３とを備えている（図１参照）。図
４は、本実施形態の衛星通信装置６２のブロック図であ
る。衛星通信装置６２は、屋外装置（ＯＤＵ）６２−１
と、復調部（ＤＥＭ）６２−２と、分離部（ＤＥＭＵ
Ｘ）６２−３と、中央制御部（ＣＰＵ）６２−５と、時
間基準パターン検出部６２−４と時間基準パターン設定
部６２−６を備えている。
置６２と送受信機６３とを備えている（図１参照）。図
４は、本実施形態の衛星通信装置６２のブロック図であ
る。衛星通信装置６２は、屋外装置（ＯＤＵ）６２−１
と、復調部（ＤＥＭ）６２−２と、分離部（ＤＥＭＵ
Ｘ）６２−３と、中央制御部（ＣＰＵ）６２−５と、時
間基準パターン検出部６２−４と時間基準パターン設定
部６２−６を備えている。
【００２１】屋外装置（ＯＤＵ）６２−１は衛星回線Ｌ
１０１、アンテナ６１を通じて受信した信号をレベル変
換、周波数変換する。復調部（ＤＥＭ）６２−２は屋外
装置（ＯＤＵ）６２−１で変換した信号を復調する。分
離部（ＤＥＭＵＸ）６２−３は復調部（ＤＥＭ）６２−
２で復調された信号を時間識別信号６０２とページング
要求信号６０１とに分離する。中央制御部（ＣＰＵ）６
２−５は制御局の位置および自局の位置と使用する衛星
とから、制御局から自局までの距離を計算し、電波の所
要伝送時間ｔ１を知る。時間基準パターン検出部６２−
４は、前記中央制御部（ＣＰＵ）６２−５で認識した所
要伝送時間ｔ１と、ページング要求信号の受信からデジ
タルページング信号を発生するまでに要する時間ｔ３
と、前記ＤＥＭＵＸ６２−３で分離した時間識別信号６
０２とから自局がデジタルページング信号を送信するタ
イミングを検出する。時間基準パターン設定部６２−６
は、時間基準パターン検出部６２−４で検出したタイミ
ングを送受信機６３に伝える。送受信機６３は前記時間
基準パターン設定部６２−６により設定したタイミング
で自局のサービスエリアに分布するページング受信機に
デジタルページング信号を送信する。送信局６０と送信
局７０とは同一の構成である。
１０１、アンテナ６１を通じて受信した信号をレベル変
換、周波数変換する。復調部（ＤＥＭ）６２−２は屋外
装置（ＯＤＵ）６２−１で変換した信号を復調する。分
離部（ＤＥＭＵＸ）６２−３は復調部（ＤＥＭ）６２−
２で復調された信号を時間識別信号６０２とページング
要求信号６０１とに分離する。中央制御部（ＣＰＵ）６
２−５は制御局の位置および自局の位置と使用する衛星
とから、制御局から自局までの距離を計算し、電波の所
要伝送時間ｔ１を知る。時間基準パターン検出部６２−
４は、前記中央制御部（ＣＰＵ）６２−５で認識した所
要伝送時間ｔ１と、ページング要求信号の受信からデジ
タルページング信号を発生するまでに要する時間ｔ３
と、前記ＤＥＭＵＸ６２−３で分離した時間識別信号６
０２とから自局がデジタルページング信号を送信するタ
イミングを検出する。時間基準パターン設定部６２−６
は、時間基準パターン検出部６２−４で検出したタイミ
ングを送受信機６３に伝える。送受信機６３は前記時間
基準パターン設定部６２−６により設定したタイミング
で自局のサービスエリアに分布するページング受信機に
デジタルページング信号を送信する。送信局６０と送信
局７０とは同一の構成である。
【００２２】次に、本実施形態の動作を説明する。図５
は本実施形態の基準時間設定手順を示す図である。制御
局１では制御局の位置と、制御局が通信を行う各送信局
の位置と、使用する衛星の位置とから制御局１と複数の
送信局間の衛星通信における最短の所要伝送路１０１の
所要伝送時間ｔ１と、最長の所要伝送路１０２の所要伝
送時間ｔ２と、前記送信局の各々が前記ページング要求
信号の受信からデジタルページング信号の発生までに要
する時間値ｔ３とが予め記憶部（メモリ）２１に記憶さ
れている。時間基準パターン発生部２２では、図５に示
すように、（ｔ１＋ｔ３）と（ｔ２＋ｔ３）の間をその
システムにおいて必要な所定の位相差ΔＴ以下に分割し
て識別させ（識別信号ＵＷ1、ＵＷ2、・・・ＵＷm）、
前記送信局の各々が前記デジタルページング信号２０３
を送信するタイミングの基準となる時間識別信号２０２
を生じさせる。この時間識別信号２０２は多重化部（Ｍ
ＵＸ）２３でページング制御装置１０から送られてくる
デジタルページング信号２０３と多重される。
は本実施形態の基準時間設定手順を示す図である。制御
局１では制御局の位置と、制御局が通信を行う各送信局
の位置と、使用する衛星の位置とから制御局１と複数の
送信局間の衛星通信における最短の所要伝送路１０１の
所要伝送時間ｔ１と、最長の所要伝送路１０２の所要伝
送時間ｔ２と、前記送信局の各々が前記ページング要求
信号の受信からデジタルページング信号の発生までに要
する時間値ｔ３とが予め記憶部（メモリ）２１に記憶さ
れている。時間基準パターン発生部２２では、図５に示
すように、（ｔ１＋ｔ３）と（ｔ２＋ｔ３）の間をその
システムにおいて必要な所定の位相差ΔＴ以下に分割し
て識別させ（識別信号ＵＷ1、ＵＷ2、・・・ＵＷm）、
前記送信局の各々が前記デジタルページング信号２０３
を送信するタイミングの基準となる時間識別信号２０２
を生じさせる。この時間識別信号２０２は多重化部（Ｍ
ＵＸ）２３でページング制御装置１０から送られてくる
デジタルページング信号２０３と多重される。
【００２３】各送信局では制御局の位置と、自局の位置
と、使用する衛星の位置とから制御局１と自局間の衛星
通信における使用伝送路の所要伝送時間ｔと、自局が前
記ページング要求信号の受信からデジタルページング信
号の発生までに要する時間値ｔ３とを予め中央制御部
（ＣＰＵ）６２−５に記憶しておく。ＣＰＵ６２−５は
自局がデジタルページング信号を送信するタイミングを
検出させるために、ＤＥＭＵＸ６２−３で分離した時間
識別信号（ＵＷ1、ＵＷ2、・・・ＵＷm）６０２から、
何番目のＵＷを検出するかを計算して時間基準パターン
検出部６２−４に伝える。時間基準パターン検出部６２
−４で検出した自局のＵＷは時間基準パターン設定部６
２−６によって設定されているタイミングを送受信機６
３に伝えるための接続条件に変換される。送受信機６３
は前記時間基準パターン設定部６２−６により設定され
たタイミングで自局のサービスエリアに分布するページ
ング受信機にデジタルページング信号を送信する。
と、使用する衛星の位置とから制御局１と自局間の衛星
通信における使用伝送路の所要伝送時間ｔと、自局が前
記ページング要求信号の受信からデジタルページング信
号の発生までに要する時間値ｔ３とを予め中央制御部
（ＣＰＵ）６２−５に記憶しておく。ＣＰＵ６２−５は
自局がデジタルページング信号を送信するタイミングを
検出させるために、ＤＥＭＵＸ６２−３で分離した時間
識別信号（ＵＷ1、ＵＷ2、・・・ＵＷm）６０２から、
何番目のＵＷを検出するかを計算して時間基準パターン
検出部６２−４に伝える。時間基準パターン検出部６２
−４で検出した自局のＵＷは時間基準パターン設定部６
２−６によって設定されているタイミングを送受信機６
３に伝えるための接続条件に変換される。送受信機６３
は前記時間基準パターン設定部６２−６により設定され
たタイミングで自局のサービスエリアに分布するページ
ング受信機にデジタルページング信号を送信する。
【００２４】
【発明の効果】本発明の基準時間設定方式を用いると、
簡単な機能により、送信する場合の基準となる時間を、
リアルタイムに正確に知ることができ、各衛星通信地球
局および送信局が、ＧＰＳレシーバや時計（リアルタイ
ムクロック）を持つ必要がないので、安価なシステムを
構築することができる。
簡単な機能により、送信する場合の基準となる時間を、
リアルタイムに正確に知ることができ、各衛星通信地球
局および送信局が、ＧＰＳレシーバや時計（リアルタイ
ムクロック）を持つ必要がないので、安価なシステムを
構築することができる。
【図１】本発明の基準時間設定方式を使用する広域無線
ページングシステムの一実施形態の構成図である。
ページングシステムの一実施形態の構成図である。
【図２】本発明の基準時間設定方式を使用する制御局の
ページング制御装置の構成図である。
ページング制御装置の構成図である。
【図３】本発明の基準時間設定方式を使用する制御局の
衛星通信装置の構成図である。
衛星通信装置の構成図である。
【図４】本発明の基準時間設定方式を使用する送信局の
衛星通信装置の構成図である。
衛星通信装置の構成図である。
【図５】本発明の基準時間設定手順を示す図である。
１ 制御局 １０ ページング制御装置 １１ ＰＳＴＮ接続部 １２ 中央制御部（ＣＰＵ） １３ 加入者データファイル １４ 衛星通信装置接続部 ２０ 衛星通信装置 ２１ 記憶部（メモリ） ２２ 時間基準パターン発生部 ２３ 多重化部（ＭＵＸ） ２４ 変調部（ＭＯＤ） ２５ 高電力増幅部（ＨＰＡ） ３０ アンテナ ４０ 一般公衆電話網 ４１ 電話端末 ５０ 衛星通信装置 ６０ 送信局 ６１ アンテナ ６２ 衛星通信装置 ６２−１ 屋外装置（ＯＤＵ） ６２−２ 復調部（ＤＥＭ） ６２−３ 分離化部（ＤＥＭＵＸ） ６２−４ 時間基準パターン検出部 ６２−５ 中央制御部（ＣＰＵ） ６２−６ 時間基準タイミング設定部 ６３ 送受信機 ７０ 送信局 ７１ アンテナ ７２ 衛星通信装置 ７３ 送受信機 １０１ ページング発呼要求信号 １０２ 加入者データ １０３ ページング要求信号 １０４ デジタルページング信号 ２０１ 伝送遅延信号 ２０２ 時間識別信号 ２０３ デジタルページング信号 ２０４ 衛星通信信号 ６０１ デジタルページング信号 ６０２ 時間識別信号 ６０３ 自局の位置データ、使用衛星のデータ ６０４ 自局の時間識別信号 ６０５ 自局の送信タイミング検出信号 ６０６ 自局の送信タイミング信号 ６０７ 送信タイミング信号 ｔ１ 最短の所要伝送時間 ｔ２ 最長の所要伝送時間 ΔＴ 必要な位相差に対応する時間 ｍ 分割数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｑ 7/36
Claims (3)
- 【請求項１】 一般公衆網の加入者からその電話網を通
じて受けたページング発呼に応答してページング要求信
号を発生する制御局と、衛星通信により前記制御局にそ
れぞれ接続され各々が前記ページング要求信号対応のデ
ジタルページング信号によって同一の周波数の無線周波
数搬送波を変調して送信する複数の送信局とを含み、前
記送信局のサービスエリアに分布する多数のページング
受信機にページングサービスを提供する広域無線ページ
ングシステムにおける基準時間設定方法において、前記
制御局と複数の送信局間の衛星通信のための所要伝送時
間のうち最小の値に等しい第一の時間値と、前記衛星通
信における所要伝送時間のうち最大の値に等しい第二の
時間値と、前記送信局の各々が前記ページング要求信号
の受信からデジタルページング信号の発生までに要する
第三の時間値とを予めメモリに蓄積し、 前記第１の時間値と第３の時間値との和の時間から前記
第２の時間値と第３の時間値との和の時間までの時間を
そのシステムにおいて必要な所定の位相差以下の時間幅
で分割し、その分割された時間の組を、前記送信局の各
々が前記デジタルページング信号を送信するタイミング
の基準にする基準時間と定め、 送信局は、制御局と自局間の衛星通信のための所要伝送
時間と自局が必要とする第３の時間値との和に対応する
時間を前記基準時間から選定し、当該選定された基準信
号を送信タイミング基準としてデジタルページング信号
を送信することを特徴とする基準信号設定方法。 - 【請求項２】 前記そのシステムにおいて必要な所定の
位相差は、隣接した２送信局の干渉区域において当該２
送信局から送信された無線周波数搬送波が干渉によって
受信障害を生じないために必要な位相差である、請求項
１に記載の方法。 - 【請求項３】 一般公衆網の加入者からその電話網を通
じて受けたページング発呼に応答してその発呼対応の被
呼ページング受信機固有の加入者番号を含むページング
要求信号を発生するページング制御装置を設置する制御
局と、衛星通信により前記制御局の前記ページング制御
装置にそれぞれ接続され各々が前記ページング要求信号
対応のデジタルページング信号により互いに同一の周波
数の無線周波数搬送波をそれぞれ発生する複数の送信局
とを含み、前記送信局のサービスエリアに分布する多数
のページング受信機にページングサービスを提供する広
域無線ページングシステムにおいて、 前記制御局が、 前記制御局と複数の送信局間の衛星通信のための所要伝
送時間のうち最小の値に等しい第一の時間値と、前記衛
星通信における所要伝送時間のうち最大の値に等しい第
二の時間値と、前記送信局の各々が前記ページング要求
信号の受信からデジタルページング信号の発生までに要
する第三の時間値とを予め記憶した遅延時間記憶手段
と、 前記送信局の各々が前記デジタルページング信号を送信
するタイミングの基準となる基準時刻信号を生ずる時間
基準手段と、 前記基準時間信号が表す基準時間として前記第一の時間
値と第三の時間値との和の時間から前記第二の時間値と
第三の時間値との和の時間までの間をそのシステムにお
いて必要な所定の位相差以下に分割して識別させる時間
識別信号を生じさせる時間識別手段と、 前記時間識別信号と前記ページング要求信号を多重させ
る多重化手段を備え、 前記送信局の各々が、 前記制御局の位置および自局の位置と、使用する衛星と
から制御局から自局までの距離を計算し、制御局から自
局までの電波の伝送時間を知る伝送時間認識手段と、 多重化された前記時間識別信号と前記ページング要求信
号を受信する受信手段と、 前記受信手段で受信した信号を前記時間識別信号と前記
ページング要求信号とに分離する分離手段と、 前記伝送時間認識手段で認識した所要伝送時間と前記分
離手段で分離した前記時間識別信号とから自局がデジタ
ルページング信号を送信するタイミングを認識する送信
タイミング認識手段と、 前記送信タイミング認識手段により認識したタイミング
で自局のサービスエリアに分布するページング受信機に
デジタルページング信号を送信する送信手段を備えるこ
とを特徴とする基準時間設定方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15126297A JP2998697B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 衛星通信における基準時間設定方法およびその方法を適用した広域無線ページングシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15126297A JP2998697B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 衛星通信における基準時間設定方法およびその方法を適用した広域無線ページングシステム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10341195A true JPH10341195A (ja) | 1998-12-22 |
| JP2998697B2 JP2998697B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=15514827
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15126297A Expired - Fee Related JP2998697B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 衛星通信における基準時間設定方法およびその方法を適用した広域無線ページングシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2998697B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016119654A (ja) * | 2014-12-23 | 2016-06-30 | インテル コーポレイション | ネットワークファブリックノードにおけるコマンドの同期実行のための技術 |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP15126297A patent/JP2998697B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016119654A (ja) * | 2014-12-23 | 2016-06-30 | インテル コーポレイション | ネットワークファブリックノードにおけるコマンドの同期実行のための技術 |
| US10348428B2 (en) | 2014-12-23 | 2019-07-09 | Intel Corporation | Techniques for synchronized execution of a command at network fabric nodes |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2998697B2 (ja) | 2000-01-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |