JPH10229578A - 衛星をベースとしたテレコミュニケーションシステムのための地上位置決定方法及び装置 - Google Patents

衛星をベースとしたテレコミュニケーションシステムのための地上位置決定方法及び装置

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JPH10229578A
JPH10229578A JP9365498A JP36549897A JPH10229578A JP H10229578 A JPH10229578 A JP H10229578A JP 9365498 A JP9365498 A JP 9365498A JP 36549897 A JP36549897 A JP 36549897A JP H10229578 A JPH10229578 A JP H10229578A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数の地球局から複数の衛星を経て共通の移
動ターミナルに至る第1及び第2の順方向通信リンクを
サポートする通信衛星システム内で移動ターミナルの地
上位置を決定する。 【解決手段】 移動ターミナルにおいて第1及び第2の
地球局から第1及び第2の順方向リンク通信信号を受け
取り、これらの同期の差のデータを得る。このデータ
は、移動ターミナルにおいて第1及び第2の通信間に同
期を維持するに必要なタイミング及び周波数同期データ
を含む。移動ターミナルは、同期の差のデータを戻りリ
ンクを経て第1の地球局へ送信する。第1の地球局は、
移動ターミナルから通信信号を受け取って戻りリンクの
同期データを計算する。更に、地球局は、移動局が配置
された少なくとも第1及び第2の地上位置線を戻りリン
ク同期データと、移動ターミナルから受け取った同期の
差のデータに基づき計算する。これらの地上位置線は、
移動ターミナルが位置する交点を定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、衛星をベ
ースとするテレコミュニケーションシステムに係る。よ
り詳細には、本発明は、通信信号内の情報に基づいてユ
ーザターミナルの地上位置を計算する方法及び装置に係
る。
【0002】
【従来の技術】今日、ユーザユニットとのテレコミュニ
ケーションをサポートし及び/又はユーザユニットに地
上位置情報を与えるための衛星システムが存在する。オ
デッセイ(本発明の譲受人により提案された)のような
衛星をベースとするテレコミュニケーションシステム
は、ユーザターミナルと地球即ちベースステーションと
の間に通信信号を中継するために衛星のコンステレーシ
ョンを使用する。ユーザターミナルは、地球ステーショ
ンに指定される。地球ステーションは、指定されたユー
ザターミナルとコールをやり取りする。ユーザターミナ
ル及びそれに関連した地球ステーションは、搬送波周波
数を中心とする予め指定された帯域巾(サブバンド)を
有する予め指定された通信チャンネルに沿って通信す
る。ある通信システムは、ネットワークリソースを効率
的に割り当て、移動ターミナルの位置に基づいてサービ
スを阻止又は受け入れ、非常又はオペレータサービスの
ために特殊な部署へコールをルート指定し、位置に基づ
いて請求業務を行い、非常サービスを指令し、二次的な
ナビゲーションサービスを提供し、等々の多数の理由
で、衛星コンステレーションを経て通信する移動ターミ
ナルの位置を決定又は照合することを必要とする。これ
まで、移動ターミナルの位置は、衛星をベースとするナ
ビゲーションシステムによって決定される。
【0003】世界的位置決め衛星(GPS)システムの
ような衛星をベースとするナビゲーションシステムは、
ユーザユニットにナビゲーション信号を送信する衛星の
コンステレーションを備えている。各衛星は、予め指定
されたナビゲーションチャンネルに沿って独特のナビゲ
ーション信号を放出する。ユーザユニットは、多数のナ
ビゲーション信号からナビゲーション情報を得、そして
それに基づいて、地球に対するターミナルの位置を計算
する。1つのGPS技術が、参考としてここに取り上げ
るJ.J.スピルカー、二世著の世界的位置決めシステ
ムに関する「GPS信号構造及び性能特性(GPS Signal
Structure and Performance Characteristics)」と題す
る論文に説明されている。しかしながら、GPSシステ
ムでは、ナビゲーションターミナルは、少なくとも3つ
の衛星からのナビゲーション測定値の使用を必要とする
上に、1方向通信しか与えない。GPSナビゲーション
ターミナルは、衛星へ信号を送信しない。
【0004】或いは又、移動する衛星を地球ステーショ
ンから追跡するためのレンジシステムが提案されてい
る。その一例は、地球静止衛星から移動衛星の距離測定
を実行するTDRSシステムである。TDRSシステム
は、地球同期衛星と低軌道衛星との間の単一の両方向レ
ンジリンクに基づいて、低軌道衛星の移動を追跡する。
別のレンジシステムは、地球ステーションと衛星との間
の単一の両方向レンジリンクを使用して、衛星の移動を
追跡する。しかしながら、これらのレンジシステムは、
高い精度を確保すると共に、移動衛星の位置のあいまい
さを分析するために、長時間にわたって距離測定を行う
ことを必要とする。更に、これらのレンジシステムは、
単一の追跡ステーションのみを使用するか、又は所与の
時間に単一の衛星を追跡する。更に、これらのレンジシ
ステムは、移動地上ユーザターミナルの位置の決定には
適用されていない。
【0005】更に、ナビゲーション、レンジ及び通信信
号は、対応信号を搬送するように特に設計された個別の
相互に排他的なチャンネルを経て送信される。従って、
地球ステーション、衛星及びユーザターミナルは、個別
の通信及びナビゲーションチャンネルをサポートするよ
うに設計されねばならず、これにより、システム全体が
不所望にも複雑になる。既存のテレコミュニケーション
システムは、通信及び地上位置信号/データを単一のR
F信号に合体することができない。むしろ、従来のシス
テムは、位置決定のために特に設計されそして適用され
る無線信号及びそれに関連した送信器及び受信器に依存
している。
【0006】セルラーテレコミュニケーションの一般性
が高まるにつれて、テレコミュニケーション衛星システ
ムの容量に益々需要が課せられている。これら需要は、
使用可能な通信サブバンドを実際上独占するものであ
る。衛星システムは、種々のユーザアクセス又は「拡散
スペクトルに基づく」技術を用いて所与の周波数サブバ
ンド内のユーザ密度を高めることにより、使用可能な周
波数サブバンドの全体的な容量を増加するように試みら
れている。これらのユーザアクセス技術は、周波数分割
多重アクセス(FDMAコード化)、時分割多重アクセ
ス(TDMAコード化)、及びコード分割多重アクセス
(CDMAコード化)を含む。更に、TDMA、FDM
A及びCDMAコードの組合せを用いるハイブリッド技
術が提案されている。コード化技術に基づき、各ユーザ
ターミナルは、対応するチャンネルに指定されたとき
に、独特のTDMA/FGMA/CDMAコード、及び
/又は送信タイミング/周波数が与えられる。ユーザタ
ーミナルは、指定された搬送波チャンネル、コード及び
送信タイミング/周波数で全ての通信信号を送信及び受
信する。
【0007】コード化技術によりユーザ密度が高まるに
つれて、同一チャンネル干渉が生じるまでに隣接ユーザ
チャンネル間に受け入れられる裕度が減少する。それ
故、上記のコード化技術は、ユーザターミナルと地球ス
テーションとの間の通信リンクを常時調整又は同調する
ことを必要とする。このような調整は、ユーザターミナ
ル及び/又はそのカバー衛星が互いに移動するときに、
ユーザターミナルがその指定のチャンネル内で送信する
よう確保するために必要とされる。
【0008】ユーザターミナル及び地球ステーション
は、テレコミュニケーション信号を個別情報パケット又
は情報フレームとして送信する。上記コード化技術の多
くは、地球ステーションとユーザターミナルとの間で通
信リンクを「同期」状態に維持することを必要とする。
「同期」通信リンクは、データの各フレームを他のター
ミナル及び/又は地球ステーションから送信されたフレ
ームの受信と同時の瞬間に受信する(ユーザターミナル
又は地球ステーションにおいて)ことを必要とする。
又、フレームは、指定の搬送波周波数を中心とする指定
のサブバンドで受信されねばならない。従って、同期及
びサブバンドの整列が受信器に対して決定される。
【0009】しかしながら、同期及びサブバンドの整列
は、1)衛星とユーザターミナル又は地球ステーション
との間の距離の変化(例えば、伝播遅延);及び2)衛
星とユーザターミナル又は地球ステーションとの間の相
対距離速度の変化(例えば、ドップラー効果)により、
連続的に行われる。伝播遅延の変化は、ユーザユニット
及び/又はカバー衛星が移動するときにユーザターミナ
ルとその関連地球ステーションとの間で距離即ちレンジ
が変化するために生じる。従って、地球ステーションと
ユーザターミナルとの間のフレームの伝播時間が変化す
る。伝播時間の変化を補償するために、送信器(例え
ば、地球ステーション又はユーザターミナル)は、デー
タフレームが送信される開始時間を遅らせるか又は進ま
せる。従って、意図された受信器の近くに配置された送
信器は、送信開始時間を遅らせ、そして受信器から離れ
て配置された送信器は、送信開始時間を進ませる。
【0010】ドップラーシフトの変化は、衛星が地球ス
テーション及びユーザターミナルに対して移動するとき
に、それにより受信器に認知される搬送波周波数が変化
するために生じる。例えば、衛星がユーザユニットに向
かって移動するときには、衛星(及びその後の地球ステ
ーション)において認知される通信信号の搬送波周波数
は、ユーザターミナルがその通信信号を送信したところ
の実際の搬送波周波数より高くなる。換言すれば、受信
器で認知される搬送波周波数は、衛星及び送信器が互い
に休止状態に保たれる場合よりも高くなる。同様に、衛
星が送信器から離れるときには、受信器は、衛星が送信
器に対して移動しない場合に認知される搬送波周波数よ
り低い搬送波周波数を認知する。この現象を「ドップラ
ー効果」と称する。送信器(例えば、ユーザターミナル
及び地球ステーション)は、送信信号が送信されるとこ
ろの搬送波周波数を、正及び負のドップラーシフトを考
慮するように調整する。周波数及びタイミングを調整す
ることにより、送信器は、そこから送信される通信信号
が指定のチャンネル内に保持されそして他の送信器から
の信号と同期して到着するように確保する。
【0011】タイミング及び周波数は、多数の仕方で制
御できる。例えば、地球ステーションは、タイミング及
び周波数更新情報を各ユーザターミナルに送信すること
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テレコミュニケーションシステムは、テレコミュニケー
ションチャンネルの使用をテレコミュニケーション情報
の送信に限定する。その結果、従来のテレコミュニケー
ションシステムにおいては、ナビゲーション等の他の機
能を与えるのに個別のチャンネルを使用しなければなら
ない。
【0013】更に、既存のシステムは、ターミナル位置
の決定が不当に低速である。電話のコールが短い時間の
典型であり、そしてネットワークルート指定等の目的で
コール設定中に位置の決定が必要とされるので、位置の
決定を迅速に行うことが好ましい。位置決定の時間を短
縮すると、地球のサービスにわたるターミナル移動がタ
ーミナルの位置決定能力に及ぼす否定的な影響を低減す
ることができる。
【0014】更に、GPS型のナビゲーション情報を与
えるシステムは、不当に多数の衛星を必要とする。地上
位置を計算するためには、GPSユーザターミナルは、
多数の衛星との同時視線ナビゲーションリンクを必要と
する。従って、GPSシステムは、システムによりカバ
ーされる各位置で多数の衛星が同時に見えるよう確保す
る衛星のコンステレーションを必要とする。この多衛星
カバー技術は、衛星の数を不当に増加する。この業界で
は、衛星をベースとするテレコミュニケーションに使用
するための改良された地上位置決定方法及び装置が要望
される。本発明の目的は、この要望を満たすことであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、単一の
チャンネルを経て地上位置情報及びテレコミュニケーシ
ョンデータを与えることである。本発明の目的は、ユー
ザターミナルと地球ステーションとの間で少なくとも1
つの衛星を通る両方向通信リンクに沿って送られた関連
情報に基づいてユーザターミナルの地上位置を計算する
衛星ベースのテレコミュニケーションシステムを提供す
ることである。
【0016】本発明の更に別の目的は、ユーザターミナ
ルに見える2つの衛星のみを使用することによりユーザ
ターミナルの位置を決定する衛星ベースのテレコミュニ
ケーションシステムを提供することである。本発明の付
随的な目的は、共通の信号パラメータを使用して、通信
戻りリンクの同期を維持すると共に、ユーザターミナル
に対する距離解析曲線(range solution line) を計算す
ることである。
【0017】本発明の更に付随的な目的は、周波数オフ
セットパラメータを使用して、適切なチャンネル整列を
保持すると共に、ユーザターミナルに対するドップラー
解析曲線(doppler solution line) を計算することであ
る。本発明の更に別の目的は、同期及びチャンネル整列
中に得た距離及びドップラー解析を合成して、地上位置
を計算することである。
【0018】本発明の更に別の目的は、RF通信信号か
ら得た地上位置情報に基づいてコールルート指定のよう
なネットワーク制御を与えることである。本発明の更に
別の目的は、RF通信信号から得た地上位置情報に基づ
いて非常位置サービスを与えることである。
【0019】本発明の別の目的は、単一のチャンネルを
経てユーザターミナルへナビゲーション及び通信サービ
スを提供することである。本発明の更に別の目的は、位
置に基づいて異なる形式のサービスを必要とする位置エ
リア及び会社間の請求情報及びコール管理情報を計算す
るという2つの目的で通信チャンネルを使用することで
ある。
【0020】これら及び他の目的は、予め指定されたチ
ャンネルを経て地球ステーションとユーザターミナルと
の間に通信信号を中継する衛星のコンステレーションを
有するテレコミュニケーションシステム内でユーザター
ミナルの地上位置を決定する方法によって達成される。
この方法は、ユーザターミナルに対するタイミング及び
周波数更新情報を計算することによりテレコミュニケー
ション信号の同期を得る。タイミング及び周波数更新情
報は、ユーザターミナルの地上位置を計算するために地
球ステーションによっても使用される。このようにする
ために、地球ステーションは、衛星とユーザターミナル
との間の距離を、タイミング情報から得られるそれらの
間の対応伝播時間に基づいて計算する。衛星からユーザ
ターミナルへの距離が得られると、そこから距離解析曲
線が計算される。更に、周波数更新情報を用いて、ユー
ザターミナルを位置決めするときの基礎となるドップラ
ー解析曲線が計算される。その後、距離及びドップラー
解析曲線が合成されて、それらの間の交点が得られる。
これらの交点は、ユーザターミナルの潜在的な地上位置
を表す。地球ステーションは、カバー域ビームスポット
又はユーザターミナルに指定された地上セルのような多
数の仕方の1つでこれら交点間を弁別する。単一の交点
を得ると、その点の経度及び緯度即ち出力がユーザター
ミナルの地上位置となる。
【0021】中間衛星を経て地球ステーションと移動タ
ーミナルとの間に通信信号を中継する衛星のコンステレ
ーションを有するテレコミュニケーション衛星システム
内で移動ターミナルの地上位置を決定する別の方法が提
供される。衛星システムは、第1及び第2の地球ステー
ションから第1及び第2の衛星を経て共通の移動ターミ
ナルへ至る第1及び第2の順方向通信チャンネルをサポ
ートする。上記システムは、更に、移動ターミナルから
第1衛星を経て第1の地球ステーションへ至る少なくと
も1つのターミナル通信リンクをサポートする。上記方
法は、第1及び第2の地球ステーションから第1及び第
2の順方向リンクを経て移動ターミナルへ第1及び第2
の通信信号を送信することを含む。移動ターミナルは、
受け取った第1及び第2の通信信号に基づき同期の差の
データを得る。この同期の差のデータは、移動ターミナ
ルにおいてタイミング及び周波数が同期された第1及び
第2の通信信号を維持するのに必要なタイミング及び周
波数同期データを含む。移動ターミナルは、同期の差の
データを戻りリンクを経て第1の地球ステーションへ送
信する。第1の地球ステーションは、移動ターミナルか
ら通信信号を受け取り、それに基づいて、戻りリンク同
期データを計算する。地球ステーションは、更に、移動
ターミナルが位置決めされるところの少なくとも第1及
び第2の地上位置曲線を、戻りリンク同期データと、移
動ターミナルから受け取った同期の差のデータとに基づ
いて計算する。
【0022】第1及び第2の地上位置曲線は、移動ター
ミナルが位置決めされるところの交点を定義する。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、地球ステーション4とユ
ーザターミナル6との間に通信信号を中継する衛星2を
含む衛星ベースのテレコミュニケーションシステムを一
般的に示す。地球ステーション4は、リンクセクション
8及び10を含む順方向リンクを経てユーザターミナル
6へ信号を送信する。ユーザターミナル6は、リンクセ
クション12及び14を含む戻りリンクを経て地球ステ
ーション4へ通信信号を送信する。衛星2は、「曲がっ
たパイプ」として機能し、順方向リンクセクション8を
経て受け取った通信をリンクセクション10を経てユー
ザターミナル6へ通す。同様に、衛星2は、リンクセク
ション12を経て受け取った信号を戻りリンクセクショ
ン14を経て地球ステーション4へ遅延なく中継する。
好ましい実施形態は、地球ステーション2がタイミング
及び周波数エラー修正情報を各々の対応するユーザター
ミナルへ送信してそれらの間に同期通信リンクを維持す
るような閉ループシステムを使用する。図1は、単一の
ユーザターミナル6を示すが、好ましい実施形態は、多
数のターミナル、地球ステーション及び衛星にも有効で
あることを理解されたい。
【0024】図2は、衛星2のカバー域を表す足跡16
を示している。衛星2は、複数の重畳するカバー域ビー
ムスポット18から足跡16を形成する。足跡16は、
衛星2が矢印20で示した方向に移動するときに、地球
24の表面を横切って移動する。衛星2は、地球ステー
ション4及びユーザターミナル6が足跡16に配置され
る限り、それらの間の通信をサポートする。
【0025】好ましい実施形態の衛星ベースのテレコミ
ュニケーションシステムは、拡散スペクトル通信のよう
な多数の管理技術を使用することができる。一例とし
て、このシステムは、コード分割多重アクセス(CDM
A)コード化を使用することができる。他のコード化技
術も、多数のユーザステーション6が連続的に且つ相互
に排他的なチャンネルを送信できるようにする限り、使
用できる。このようなチャンネルは、ビームスポット2
2に指定された周波数サブバンドの1つのような同じ周
波数帯域にある。より多くのユーザターミナルが同じ周
波数サブバンド内で送信するときには、干渉のおそれが
高くなる。干渉は、地球ステーションにおいて、各ユー
ザターミナル及びその関連通信信号に対して独特の「符
牒」を識別することにより回避される。各ユーザターミ
ナルには、対応する周波数サブバンド内で送信するため
に独特の符牒(例えば、独特のCDMAコード、TDM
Aコード、FDMAコード)が指定される。一例とし
て、CDMAコードが使用されるときは、各符牒は、予
め指定された独特の波形又はチップシーケンスを表し、
チップは、そのサブバンドに指定されたユーザターミナ
ルの数に基づいて2進ビットの一部分を表す。ユーザタ
ーミナルは、その符牒波形を、通信及び/又はコマンド
データの出て行くフレーム又はパケットと合成する。そ
れにより得られる合成されたRF信号は、予め指定され
た搬送波周波数で送信される。CDMAコードを使用す
るときには、指定された搬送波周波数とターミナル独特
のCDMAコードとの合成が、特定のユーザターミナル
に指定される「チャンネル」を定義する。
【0026】任意であるが、種々のPN又はCDMAコ
ードを使用することができる。他のコードも、高度な直
交特性を含む限り使用することができる。換言すれば、
コードは、1)時間的にシフトしたそれ自身の複製か
ら、及び2)テレコミュニケーションシステムの同じサ
ブバンド内に使用される他のコードから、容易に区別す
ることができる。
【0027】更に、TDMA、FDMA及びCDMAの
ような多重アクセスコード技術の説明は、1993年、
英国、ウエストサセックス、ジョンウイリー・アンド・
ソンズ・リミテッドにより出版されたG.マラル及び
M.ボスクエット著の「衛星通信システム(Satellite C
ommunications Systems)」と題する文献、第2版、第4
及び5章に見ることができる。マラル氏等の上記文献の
第4及び5章は、その全体を参考としてここに援用す
る。又、CDMAコードは、ニューヨーク州、ニューヨ
ーク、ウイリー・インターサイエンス・パブリケーショ
ンにより出版されたロバート、M.ガグリアディ著の
「通信エンジニアリンクの手引き(Introduction to Com
munications Engineering)」と題する文献、第2版、第
538−553ページに詳細に説明されている。ガグリ
アディ著のこの文献の第538−553ページも、参考
としてここに援用する。
【0028】図3は、地上位置情報を計算する際に使用
される地球ステーション2の構成をブロック図形態で示
す。地球ステーション2は、ライン32を経てRF信号
を受け取る追跡復調器30を備えている。この追跡復調
器30は、地球ステーションに指定されたユーザターミ
ナルに対する記憶された基準符号に基づいて、受け取っ
たRF信号を処理する。追跡復調器30は、通信データ
を出力する。CDMAコードが使用されるときには、復
調器30は、基準時間に対して時間的に実質的に同期さ
れた互いに重畳された多数の到来RF信号を受け取る。
このような同期は、各ユーザターミナルのRF信号に対
する符牒が互いに時間的に整列されるよう確保する。更
に、全ての到来RF信号は、同一チャンネル干渉を最小
にするためには、対応する搬送波周波数を中心としなけ
ればならない。
【0029】各ステーションは、多数のユーザターミナ
ルからの多数のRF信号を処理することが理解される
が、簡単化のために、単一のユーザターミナルからの単
一のRF信号を地上位置処理に関連して以下に説明す
る。
【0030】地球ステーション2は、RF信号を受け取
るタイミング及び周波数弁別器34及び36を備えてい
る。タイミング弁別器34は、到来するRF信号をタイ
ミング基準信号と比較する。周波数弁別器36は、到来
するRF信号を周波数基準信号と比較する。これらの比
較に基づき、タイミング及び周波数弁別器34及び36
は、各々、ライン38及び40に沿ってタイミング及び
周波数エラー修正データを出力する。タイミング及び周
波数修正データは、それに関連したユーザターミナルへ
送信される。タイミング修正データは、通信データの各
フレームの初期タイミングを進ませるか又は遅らせるよ
うにユーザターミナルに指令し、このようなフレームの
スタート点を同じサブバンド及び/又はカバー域ビーム
スポットにおいて他のユーザターミナルからのデータの
到来フレームと同期させる。
【0031】周波数の修正については、弁別器36は、
周波数修正データを介して、送信搬送波周波数を増加又
は減少するようにユーザターミナルに指令し、地球ステ
ーションにおいて認知される搬送波周波数がユーザター
ミナルの指定の搬送波周波数に対応するよう確保する。
地球ステーションにおいて認知される周波数は、必ずし
も、ユーザターミナルの送信周波数に等しくない。むし
ろ、上記のように、ユーザターミナルと衛星との間の相
対的な運動が搬送波周波数に「ドップラー」シフトを誘
起する。ドップラーシフトの量は、ユーザターミナルと
衛星との間の距離に依存する。又、ドップラーシフトの
方向、即ち正又は負は、ユーザターミナルに対する衛星
の移動方向に依存する。
【0032】例えば、衛星がユーザターミナルに向かっ
て移動するときには、地球ステーションの受信器におい
て認知される搬送波周波数が、ユーザターミナルの送信
器において放射された搬送波周波数より高くなる。逆
に、衛星がユーザターミナルから離れるときには、地球
ステーションの受信器において認知される搬送波周波数
が、送信器において放射された搬送波周波数より低くな
る。ユーザターミナルに送られる周波数修正データは、
ユーザターミナルがその送信器の搬送波周波数を調整し
て、受信した搬送波周波数が、ユーザターミナルが指定
されたチャンネルのための指定の搬送波周波数に対応す
るよう確保し、地球ステーションとの通信リンクを維持
できるようにする。
【0033】図2は、複数のドップラー解析曲線(かっ
こ29で一般的に示す)を示す。各ドップラー解析曲線
は、特定のドップラーシフト値に関連している。その結
果、ドップラー解析曲線29の1つに沿ってどこかに配
置されるユーザターミナルは同じドップラーシフトを経
験する。従って、地球ステーションの受信器は、1つの
ドップラー解析曲線に沿ってどこかに配置されるユーザ
ターミナルからの搬送波周波数において同じシフトを認
知する。
【0034】又、図2は、複数の距離解析曲線(破線5
1で一般に示す)も示す。各々の距離解析曲線は、衛星
とユーザターミナルとの間の一定の距離に関連してい
る。各距離解析曲線は、地球ステーションと衛星とユー
ザターミナルとの間の独特のラウンドトリップ伝播時間
遅延に対応する。ラウンドトリップ伝播時間は、RF信
号が順方向リンクセクション8及び10に沿ってユーザ
ターミナルへ進みそして戻りリンクセクション12及び
14に沿って地球ステーションへ戻るのに必要な時間に
等しい。
【0035】図3を参照すれば、タイミング及び周波数
修正データは、距離及びドップラー曲線解析モジュール
42及び44にも供給される。距離及びドップラー曲線
解析モジュール42及び44は、距離曲線26及びドッ
プラー解析曲線28(図1)を計算する。
【0036】距離解析モジュール42は、通信信号が順
方向リンク8及び10(図1)に沿って進みそして戻り
リンク12及び14に沿って戻るのに必要なラウンドト
リップ伝播時間に基づいて計算された地球ステーション
からユーザターミナルへの距離に基づき距離解析曲線2
6を計算する。ラウンドトリップ伝播時間が弁別器34
により計算されると、衛星とユーザターミナルとの間の
距離が計算される。というのは、衛星と地球ステーショ
ンの間の距離が既に分かっているからである。衛星とユ
ーザターミナルの間の距離が計算されると、衛星2を中
心にして、衛星とユーザターミナルとの間の距離に等し
い半径で、距離解析曲線26が描かれる(図1に示した
ように)。ドップラー解析曲線モジュール44は、ユー
ザターミナルの送信された搬送波周波数と地球ステーシ
ョンの受信された搬送波周波数との間の周波数シフトに
基づいてドップラーシフト曲線28を計算する。任意で
あるが、送信された搬送波周波数は、弁別器34で決定
される周波数エラーデータと共に繰り返し更新されるユ
ーザターミナルに関する記憶された過去のドップラーシ
フト情報からも計算できる。周波数シフトが計算される
と、ルックアップテーブルから又は経験的技術により、
対応するドップラー解析曲線が得られる。
【0037】距離解析曲線及びドップラー解析曲線がモ
ジュール42及び44において計算されると、これらの
曲線解析が地上位置決定モジュール46へ通される。そ
の後に、モジュール46は、これら曲線の交点を経度及
び緯度として計算する。例えば、解析曲線は、ユーザタ
ーミナルが入らねばならない衛星を中心とする円を定め
る方程式を表す。同様に、ドップラー解析曲線は、衛星
の移動方向の軸を中心とする弧を定める方程式を表す。
これらの曲線は、点52及び54に2つの交点を含む。
正しい交点は、ユーザターミナルをカバーするビームス
ポットの搬送波周波数に基づいて決定される。上記で述
べたように、各ビームスポットは、1つ以上の独特のサ
ブバンド搬送波周波数を使用する。従って、点52の周
りのビームスポットは、点54の周りのビームスポット
とは異なる搬送波周波数を使用する。これに基づいて、
点54は破棄され、そして点52は、ユーザターミナル
の地上位置として識別される。
【0038】図4は、ユーザターミナルの地上位置を計
算するために本発明の好ましい実施形態により行われる
処理シーケンスを示す。通信信号を受信すると(ステッ
プ200)、自動相関が実行される(ステップ21
0)。受信したRF信号は、所望のスタート時間からの
該受信したRF信号のタイミングシフトを計算するため
に基準同期信号(例えば、基準符牒コード)と相関され
る同期信号を含む同期フィールドを有している。この相
関プロセス(210)からタイミングエラーオフセット
が得られる。ステップ212において、タイミングオフ
セットは、地球ステーションとユーザターミナルとの間
の以前の既知の伝播時間と合成されて、更新された全ラ
ウンドトリップ伝播時間が得られる。次いで、ステップ
214において、地球ステーションと衛星との間の伝播
時間が、更新された全ラウンドトリップ伝播時間から減
算されて、衛星とユーザターミナルとの間の伝播時間が
得られる。衛星からユーザターミナルへのラウンドトリ
ップ時間が得られると、それらの間の距離即ちレンジが
同様に得られる。ステップ216において、距離解析曲
線(図1及び2の曲線26のような)が、衛星の現在位
置と、衛星とユーザターミナルとの間の距離とに基づい
て計算される。上記したように、衛星の現在位置と、衛
星とユーザターミナルとの距離は、各々、距離解析曲線
の中心及び半径として作用する。
【0039】ステップ218において、受信した通信信
号の搬送波周波数が得られる。ステップ220におい
て、受信した搬送波周波数及び基準搬送波周波数の比較
に基づいて周波数エラーオフセットが計算される。上記
のように、受信した及び基準の搬送波周波数は、衛星と
ユーザターミナルとの間の距離及び相対速度が変化する
ときに変化する。ステップ222を参照すれば、ステッ
プ220で計算された周波数オフセットに基づいてドッ
プラーシフトが得られる。その後に、受信信号のドップ
ラーシフトに基づいてドップラー解析曲線(図1及び2
の曲線28のような)が得られる。ドップラー解析曲線
を計算するときは、地球ステーションは、衛星の現在位
置、移動方向(図2に矢印20で示す)及びユーザター
ミナルに対する速度も考慮する。
【0040】ステップ226において、ドップラー及び
距離解析曲線が同時に解かれて交点が得られる(図2の
52及び54のような)。交点は、ユーザターミナルの
潜在的な地上位置を表す。ステップ228において、地
球ステーションは、ユーザターミナルに対応する交点
(点52と54との間の)を識別する。この識別は種々
の方法で行うことができる。例えば、点52及び54が
異なるカバー域ビームスポット内に存在するときは、地
球ステーションは、どちらの交点がユーザターミナルを
カバーするカバー域ビームスポット内に存在するかを決
定することによりそれらの間を区別する。
【0041】或いは又、地球ステーションは、ユーザタ
ーミナルに対応する交点を、ユーザターミナルの現在指
定された地上セルに基づいて識別することもできる。地
上セルは、カバー域ビームスポットとは異なる地球上の
固定の予め定められた領域を表す。任意であるが、各ユ
ーザターミナルは、特定の地上セルに指定されてもよ
い。このような場合には、地球ステーションは、ユーザ
ターミナルに指定された地上セルに基づいて交点52と
54との間を区別する。更に任意であるが、点52と5
4との間の弁別は、消去法で行ってもよい。所望の交点
が識別されると、ステップ230においてそれがユーザ
ターミナルの地上位置として出力される。この地上位置
出力は、ユーザターミナルの位置を識別する経度及び緯
度を含む。
【0042】上記識別された地上位置情報は、種々の目
的で使用される。例えば、地上位置は、コールのルート
指定に必要なネットワーク制御情報を与える。又、地上
位置情報は、911コールの間にユーザターミナルの位
置を識別するような非常位置決めサービスを提供するの
にも使用される。更に、地上位置情報は、ユーザターミ
ナルの位置に基づいてサービスの限定を含む異なるサー
ビスを提供し及び要求する国間及び会社間のように、ナ
ビゲーションサービス、請求及び通話管理等を提供する
のにも使用できる。
【0043】任意であるが、コードタイミング弁別器3
4は、種々の従来の同期ルーチンを使用して到来信号を
分析するように変更することもできる。弁別器34は、
タウ−ディザ方法、初期−後期方法、ドット積方法、等
の多数の公知技術のいずれかによる自動相関を使用して
もよい。
【0044】図5は、2つの地球ステーション及び2つ
の衛星を協働して使用して単一ユーザターミナルの地上
位置を計算する別の実施形態を示す。2つの衛星を使用
して地上位置を計算することにより、図5の別の実施形
態は、単一の衛星を使用して地上位置を決定する図1な
いし4の第1の実施形態により得られる精度よりも、あ
る状況において高い精度を与える。この別の実施形態が
高い地上位置精度を与える1つの例示的状況は、テレコ
ミュニケーション衛星の視野即ち足跡が地球の大部分を
カバーすることから生じる。上記のように、足跡は、複
数の小さな重畳するカバー域ビームスポットから形成さ
れる。しかしながら、各カバー域ビームスポットは、直
径が数百kmである。従って、ターミナルにサービスす
る衛星ビームを知ることは、ターミナルが位置した地上
エリアを決定する手段となるが、ビームエリアは、かな
り広く、図4の方法に基づいて決定される2つの考えら
れる位置を含むことになる。
【0045】図5に示す別の実施形態のシステムは、衛
星システムの多数の特徴に依存している。先ず、別の実
施形態のシステムは、システムコンステレーションの少
なくとも2つの衛星が、ユーザターミナルが動作する領
域内に信号を送信していると仮定する。次いで、別の実
施形態のシステムは、(1)コンステレーションの各衛
星の時間及び周波数が「システムクロック」に同期され
るか、又は任意であるが(2)各衛星の時間及び周波数
がシステムクロックに対して既知であると仮定する。こ
のように各衛星の時間及び周波数が分かることにより、
各衛星の時間及び周波数と、システムクロックの時間及
び周波数との間のオフセットが決定される。更に、別の
実施形態のシステムは、各ユーザターミナルが、戻りリ
ンクに沿って少なくとも1つの衛星を経て少なくとも1
つの地球ステーションへ「インバンド信号」を送信する
と仮定する。戻りリンクのインバンド信号データは、ユ
ーザターミナルにおいて発生されるもので、2つの地球
ステーションから2つの順方向リンクに沿って2つの衛
星を経て中継されてユーザターミナルにより受け取られ
た通信信号からコヒレントに導出される。
【0046】図5は、ユーザターミナル104と第1及
び第2の地球ステーション100及び106との間に通
信信号を中継する第1及び第2の衛星102及び108
を示している。好ましい実施形態について述べたよう
に、第1の地球ステーション100は、順方向アップリ
ンク114及びダウンリンク116と、戻りアップリン
ク118及びダウンリンク120とを経て、両方向通信
リンクを維持する。衛星102は、地球ステーション1
00及びユーザターミナル104の両方が衛星102に
よって形成される足跡内にある限り、それらの間に通信
信号を中継する。図5には衛星102の完全な足跡が示
されていないが、衛星102の足跡からの単一のカバー
域ビームスポット110が示されている。
【0047】第2の衛星108も、同様に、ユーザター
ミナル104をカバーするカバー域ビームスポット11
2を有する足跡(その全体が示されていない)を形成す
る。第2の衛星108は、第2の地球ステーション10
6とユーザターミナル104との間に少なくとも順方向
通信リンクをサポートする。この順方向通信リンクは順
方向アップリンク122及びダウンリンク124を含
む。ユーザターミナル104は、順方向ダウンリンク1
16及び124に沿って到来する通信信号を受信するた
めの少なくとも2つの受信器を含む。ユーザターミナル
104は、単一の戻りリンク(アップリンク118及び
ダウンリンク120)に沿って通信信号を送信するため
の単一の送信器を備えている。任意であるが、ユーザタ
ーミナル104は、第2の衛星108を経て第2の地球
ステーション106へ通信信号を送信できるようにする
ために多数の送信器を備えてもよい。
【0048】第1の衛星102は、ユーザターミナル1
04から距離(レンジ)R1 に配置され、そして「第1
距離率(レンジレート)R1 ’」と称する速度でユーザ
ターミナル104に対して移動する。第2の衛星108
は、ユーザターミナル104から距離R2 に配置され、
そして「第2距離率R2 ’」と称する速度でユーザター
ミナル104に対して移動する。
【0049】図6は、第1及び第2の地球ステーション
100及び106から到来する信号間のタイミング及び
周波数差を計算するのに使用されるユーザターミナルの
サブセクション138を示している。差を計算するサブ
セクション138は、弁別器140−143と、差の距
離モジュール158と、差の距離率(ドップラー)モジ
ュール160とを備えている。弁別器140−143
は、ライン148−153に沿って到来信号を受け取
る。第1のタイミング弁別器140は、衛星102及び
地球ステーション100から第1受信器(図示せず)に
より検出される通信信号をライン148を経て受け取
る。ライン148を経て受け取る到来通信信号は、タイ
ミング信号記号ES1で示される。同様に、第2のタイ
ミング弁別器141は、衛星108及び地球ステーショ
ン106から第1受信器(図示せず)によって検出され
る通信信号をライン150を経て受け取る。ライン15
0を経て受け取る到来通信信号は、タイミング信号ES
2で示される。第1及び第2のタイミング弁別器140
及び141は、タイミング基準クロック(図示せず)に
よりライン149に発生される共通のタイミング基準信
号を、タイミング基準信号TREF として受け取る。第1
タイミング弁別器140は、タイミングの差ΔT1をラ
イン154に出力する。このタイミングの差ΔT1 は、
ライン148及び149を経て受け取られる信号のタイ
ミング間の差に対応する。第2のタイミング弁別器14
1は、第2のタイミングの差ΔT2 をライン155に出
力する。この第2のタイミングの差ΔT2 は、ライン1
49及び150を経て受け取られる信号のタイミング間
の差に対応する。タイミングの差の信号ΔT1 及びΔT
2 は、ライン154及び155を経て差の距離モジュー
ル158へ供給され、該モジュールは、タイミングの差
ΔT1 −ΔT2 を計算する。このタイミングの差ΔT1
−ΔT2 は、光速cが乗算され、そしてユーザターミナ
ル104と第1及び第2の衛星102及び108との間
の距離の差(即ち、R1 −R2 )に対応する距離差ΔR
に変換される。
【0050】第1の周波数弁別器142は、衛星102
及び地球ステーション100から受信器により検出され
た第1の通信信号ES1をライン151に沿って受け取
る。又、第1の周波数弁別器142は、ライン152を
経て周波数基準信号FREF も受け取る。第1の周波数弁
別器142は、第1の通信信号ES1の検出された搬送
波周波数と基準周波数FREF との間の差を表す周波数差
ΔF1 をライン156に出力する。第2の周波数弁別器
143は、ライン153を経て第2の通信信号ES2を
受け取る。第2の受信器によって検出された第2の通信
信号ES2は、衛星108により地球ステーション10
6から移動ターミナル104へ中継される。第2の周波
数弁別器143は、第2の通信信号ES2の検出された
搬送波周波数と基準周波数FREF との間の差に対応する
周波数差ΔF2 をライン157に出力する。これらの周
波数差ΔF1 及びΔF2 は、差の距離率モジュール16
0に供給され、このモジュールは、周波数の差ΔF1
ΔF2 を公称周波数FNOMで除算して光速cを乗算した
ものに等しい差の距離率ΔR’を計算する。差の距離率
ΔR’は、ライン163に出力される。
【0051】公称周波数FNOM は、順方向ダウンリンク
116のために第1衛星102により使用される既知の
搬送波周波数に対応する。ライン162及び163上の
差の距離ΔR及び距離率ΔR’は、ユーザターミナル1
04により、インバンド信号内のメッセージ信号とし
て、戻りアップリンク118及び戻りダウンリンク12
0を経、衛星102を通して地球ステーション100へ
送信される。
【0052】差の計算サブセクション138は、順方向
ダウンリンク116及び124を経て受け取られる到来
する通信信号間のタイミング及び周波数差を周期的に監
視しそしてそれに対応する差の距離及び距離率情報を地
球ステーション100へ返送する。
【0053】任意であるが、順方向ダウンリンク116
及び124を経て受け取られる第1及び第2の通信信号
は、放送同期フィールドを含むデータパケットへと構成
される。弁別器140−143は、第1及び第2の通信
信号ES1及びES2の到来パケットの同期フィールド
内の情報を用いて、タイミング及び周波数差ΔT1 、Δ
2 、ΔF1 及びΔF2 を計算する。
【0054】図7は、本発明の別の実施形態に関連して
使用される地球ステーションのサブセクションを示すブ
ロック図である。図7に示すサブセクションは、図3に
示すサブセクションと同様に動作し、従って、図3及び
7に共通のモジュールは、ここでは詳細に説明しない。
【0055】戻り通信信号は、戻りダウンリンク120
(図5)からのリンク164において地球ステーション
100により受信される。通信信号は、追跡復調器16
5に通され、通信データ流としてライン172に出力さ
れる。又、通信信号は、これをタイミング及び周波数基
準信号と比較するタイミング及び周波数弁別器166及
び167にも供給される。弁別器166及び167内の
比較に基づいて、タイミング及び周波数エラーオフセッ
トが、ライン174及び176を経てSAT1距離計算
モジュール180及びSAT2距離率計算モジュール1
82へ出力される。SAT1距離計算モジュール180
は、第1衛星102とユーザターミナル104との間の
距離R1 を、上記第1の実施形態(図4のステップ21
0−214を参照)の場合と同様に計算する。SAT1
距離率計算モジュール182は、第1衛星102とユー
ザターミナル104との間の距離率R1 ’を、上記第1
の実施形態(図4のステップ218−222)について
使用されるのと同様に計算する。「ドップラーシフト」
の第1の実施形態の説明は、図5の別の実施形態に関連
した「距離率(レンジレート)」の使用に係るものであ
ることを理解されたい。距離率は、ドップラーシフトを
既知の仕方で計算するところの相対速度に対応する。
【0056】ライン164を経て受け取られる到来する
通信信号は、差の距離及び距離率検出器168及び17
0にも送られる。差の距離検出器168は、インバンド
信号チャンネル内において移動ターミナル104により
返送される距離の差ΔRを得る。差の距離率検出器17
0は、インバンド信号チャンネル内において移動ターミ
ナル104から出力される距離率の差ΔR’を得る。距
離の差ΔRは、加算器184において第1衛星102の
距離R1 と加算される。距離率の差ΔR’は、加算器1
86において、第1衛星102に対応する距離率R1
と合成される。加算器184は、距離の差ΔRと、第1
の距離R1 との和に対応する第2の距離R2 を出力す
る。加算器186は、距離率の差ΔR’と第1の距離率
1 ’との和に対応する第2の距離率R2 ’を出力す
る。
【0057】地上位置決定モジュール188は、移動タ
ーミナル104の地上位置(例えば経度及び緯度)を計
算するために複数の入力を受け取る。地上位置決定モジ
ュール188は、移動ターミナル104(図5)から第
1及び第2の衛星102及び108までの距離に対応す
る第1及び第2の距離R1 及びR2 を受け取る。地上位
置決定モジュール188は、更に、第1及び第2の距離
率R1 ’及びR2 ’を受け取る。第1の距離率R1
は、第1衛星102が移動ターミナル104に対して移
動する相対的速度に対応する。第2の距離率R2 ’は、
第2衛星108が移動ターミナル104に対して移動す
る相対速度に対応する。以下に述べるように、移動ター
ミナル104が移動中であるときは、距離率R1 ’及び
2 ’は、第1及び第2衛星102及び108の実際の
速度に対応しない。むしろ、移動ターミナル104が移
動中であるときには、距離率R1 ’及びR2 ’は、移動
ターミナル104と衛星102及び108との間の相対
的な移動に対応する。
【0058】地上位置決定モジュール188は、距離曲
線解及び距離率曲線解(例えば、ドップラー曲線解)を
距離及び距離率R1 、R2 、R1 ’及びR2 ’に基づい
て計算するための計算モジュール188a−188dを
備えている。特に、距離計算モジュール188aは、第
1の距離R1 に基づき、第1距離曲線解(図5の曲線1
26)を計算する。距離計算モジュール188bは、第
1距離率R1 ’に基づき、第1距離率曲線解(図5の曲
線128)を計算する。距離計算モジュール188c
は、第2距離R2 に基づき、第2距離曲線解(図5の曲
線130)を計算する。距離計算モジュール188d
は、第2距離率R2 ’に基づき、第2の距離率曲線解
(図5の曲線132)を計算する。地上位置決定モジュ
ール188は、計算モジュール188a−188dの2
つ以上を使用して、2つ以上の解析曲線(126、12
8、130及び132)を計算すると共に、移動ターミ
ナル104の潜在的な地上位置に対応するそれらの間の
交点を得る。2つの交点を有する2つの距離計算モジュ
ールを使用するときは、位置決定精度を改善するために
地上位置決定モジュール188により付加的な情報を使
用することができる。
【0059】例えば、地上位置決定モジュール188
は、第1及び第2衛星に対する位置及び速度情報を受け
取り(モジュール190)、現在の緯度及び経度に基づ
く移動ターミナルの高度を受け取り(モジュール19
2)、第1及び第2衛星に対する発振周波数を受け取り
(モジュール194)、そして第1及び第2衛星に対す
るビームパターンを受け取る(モジュール196)。地
上位置決定モジュール188は、距離計算モジュール1
88a−188dにより計算される地上位置の不正確さ
を低減するために、1つ以上のモジュール190、19
2、194及び196からの情報を使用する。
【0060】任意であるが、地上位置決定モジュール1
88は、距離及び距離率の値R1 、R2 、R1 ’及びR
2 ’のうちの3つに基づいてユーザターミナル位置を計
算することができる。第4の距離又は距離率の値は、地
上位置のエラーを更に減少するように使用することがで
きる。
【0061】更に任意であるが、地上位置決定モジュー
ル188は、第1及び第2の距離率R1 ’及びR2 ’に
は基づかず、第1及び第2の距離値R1 及びR2 に基づ
いてユーザターミナル104の位置を計算してもよい。
というのは、距離値R1 及びR2 は、ユーザの動きに不
感だからである。距離率R1 ’及びR2 ’が使用されそ
してユーザターミナル104が移動するときは、付加的
なエラーが計算に導入される。この付加的なエラーは、
距離率R1 ’及びR2 ’が、検出された周波数(地球ス
テーション及びユーザターミナルにおける)と基準周波
数との間の周波数の差に基づいて形成されるからであ
る。システムは、周波数の差が衛星の動きにより生じる
と仮定する。しかしながら、ユーザターミナルが移動中
であるときは、検出された周波数と基準周波数との間の
周波数の差が、一部分は、衛星の動きによるものであ
り、そして一部分は、ユーザターミナルの動きによるも
のである。しかしながら、距離率解析曲線を計算すると
きには、それらは、第1及び第2の距離率R1 ’及びR
2 ’が衛星の移動のみから生じるという仮定をベースと
する。従って、距離解析曲線は、ユーザターミナル10
4の動きが補償されない限り固有のエラーを含むことに
なる。
【0062】距離値R1 及びR2 は、ユーザの動きと共
に変化せず、従って、たとえユーザターミナル104が
移動中であっても、第1及び第2の距離曲線126及び
130に同様のエラーを導入しない。第1及び第2の距
離解析曲線126及び130に基づいて位置が決定され
るときには、2つの交点が存在する。これら2つの点の
1つは、モジュール190−196によって与えられた
付加的な情報に基づいて地上位置決定モジュール188
により選択される。例えば、第1及び第2の距離曲線1
26及び130間の2つの交点の一方は、ユーザターミ
ナル104をカバーするビームスポット内にあり、そし
て他方の交点は、ユーザターミナル104をカバーする
ビームスポット内にない。従って、モジュール196に
より与えられるビームパターン情報は、2つの交点間を
弁別するために地上位置決定モジュール188により使
用される。
【0063】更に別の実施形態として、地上位置決定モ
ジュール188は、距離率R1 ’及びR2 ’の一方又は
両方を、モジュール190により与えられる位置及び速
度情報と組み合わせて使用して、ユーザターミナルの動
きを修正することができる。
【0064】任意であるが、地上位置決定モジュール1
88は、ユーザターミナル104の動きを知ることに基
づき、距離計算モジュール188a−188dのいずれ
を使用するか選択してもよい。例えば、ユーザターミナ
ルが休止していることが分かった場合には、地上位置決
定モジュール188は、距離計算モジュール188a−
188dの3つ以上を使用することができる。しかしな
がら、ユーザターミナル104が移動中であり、特に、
高速度で移動していると地上位置決定モジュール188
が決定する場合には、地上位置決定モジュール188
は、距離曲線計算モジュール188a及び188cのみ
を、モジュール196からのビームパターン情報と共に
使用するだけである。
【0065】任意であるが、ユーザターミナルが移動中
の場合に、地上位置決定モジュールが地上位置を決定す
ると(第1及び第2の距離値R1 及びR2 と、ビームパ
ターン情報とに基づき)、地上位置決定モジュール18
8は、更に、ユーザターミナルの移動速度及び方向を計
算することができる。
【0066】任意であるが、上記のように、第1及び第
2の地球ステーション100及び106は、互いにタイ
ミング及び周波数が同期した状態で動作するか、又は互
いに既知のタイミング及び周波数オフセットで動作す
る。第1及び第2の地球ステーション100及び106
間のタイミングが同期されるときには、第1及び第2の
地球ステーション100及び106の内部タイミングク
ロックがシステムクロックと同期される。同様に、第1
及び第2の地球ステーション100及び106間の周波
数が同期されるときには、第1及び第2の地球ステーシ
ョン100及び106内の周波数発生器の発振子がシス
テム発振子と同期される。従って、第1及び第2の地球
ステーション100及び106は、同期された基準時間
及び周波数に基づいてユーザターミナル104へ通信信
号を送信する。
【0067】地球ステーションが通信信号を送信する実
際の時点は、両通信信号がユーザターミナル104によ
り同時に受信されるよう確保するために各地球ステーシ
ョンにおいて個々に調整される。同様に、通信信号が第
1及び第2の地球ステーション100及び106から送
信されるところの搬送波周波数は、両通信信号がリンク
116及び124を経てユーザターミナル104に同じ
周波数で受信されるよう確保するために各地球ステーシ
ョンにおいて個々に調整される。
【0068】図5の実施形態の説明は、第1及び第2の
地球ステーション100と106との間の同期されたタ
イミング及び周波数を参照するが、上記したように、本
発明は、これに限定されるものではなく、第1及び第2
の地球ステーションにおいて異なるタイミング及び周波
数で実施することもできる。この別の実施形態では、地
球ステーション100は、第2の地球ステーション10
6の周波数及びタイミングの記録を保持し、そしてモジ
ュール188a−188dの対応する修正ファクタを使
用して、第1及び第2の地球ステーション100と10
6との間のタイミング及び周波数オフセットを考慮に入
れることができる。
【0069】更に、第1地球ステーション100は、第
1及び第2の衛星102及び108と第2地球ステーシ
ョン106との位置の記録を保持してもよい。第1地球
ステーション100は、同様に、衛星102及び108
により行われる周波数変換の記録を保持してもよい。衛
星102及び108は、順方向アップリンク114及び
122の搬送波周波数をK帯域周波数からダウンリンク
116及び124内のS帯域周波数へ変換する。アップ
リンク及びダウンリンク内の搬送波周波数間のこの変換
は、各衛星102及び108内のコンバータに使用され
る発振子の周波数に基づくものである。地球ステーショ
ン100は、衛星内に使用される発振周波数の記録を保
持し、これにより、地球ステーション100は、衛星に
より行われる周波数変換を追跡することができる。
【0070】図5ないし7の別の実施形態は、図1ない
し4の第1の実施形態により限定された環境において経
験する1つの潜在的な欠点を克服する。第1実施形態の
システムは、地表面上の衛星速度ベクトルの投影を横切
って対称的に配置された2つの潜在的な位置を計算す
る。別の実施形態のシステムは、ユーザターミナルに対
するこれら2つの潜在的な位置間のあいまいさを解消す
るために、第2衛星から付加的な測定値を与える。更
に、第1実施形態のシステムは、距離解析曲線及び距離
率即ちドップラー解析曲線が互いにほぼ平行になるとこ
ろの点にユーザターミナルが配置されたときに位置精度
の低下を経験する。この状況において、図5ないし7の
実施形態で行われる付加的な即ち別の測定は、位置精度
を実質的に高める。更に、図1ないし4のシステムで
は、未知のターミナル移動が、相対的な衛星移動と容易
に区別できないドップラー成分を誘起する。この付加的
なドップラー成分は、位置精度を低下させる。別の実施
形態のシステムは、ターミナルの移動により導入される
この潜在的なドップラー成分に不感な付加的な距離測定
を与える。従って、別の実施形態における位置決定は、
ターミナル移動の影響を受けない。
【0071】或いは又、好ましい実施形態は、FDMA
又はTDMAコード化、或いはFDMA、TDMA及び
CDMAコードの組合せのようなハイブリッドコード化
技術に基づいて、通信リンクを使用するように変更でき
る。地球ステーションに受け取られる各通信信号が直交
コードのような独特の符牒を含む限り、コードは、これ
らコード化技術の1つ以上を使用することができる。好
ましい実施形態においては、基準信号を信号の各フレー
ムの同期フィールドに記憶された同期信号と比較するこ
とにより、同期データを得ることができる。任意である
が、同期信号は、データフィールドのデータに重畳され
てもよい。
【0072】ターミナル位置の2つの未知数、即ち経度
及び緯度は、2対の距離及び距離率測定から導出される
4つの曲線のうちの2つから決定できる。冗長な測定
は、2つの曲線のみを用いて得ることのできる位置推定
の精度を改善し且つあいまいさを解消するのに有用であ
る。システムの直交CDMAのように順方向リンクに同
期した戻りリンクを使用するシステムにおいては、通信
衛星又は信号に対して何ら変更を伴わずに位置決定手順
を実施することができる。より詳細には、距離及び距離
率の測定を行うところの信号は、ターミナルへの順方向
及び戻りリンクにおける通信に使用される同じ信号であ
る。距離及び距離率の測定に使用されるコヒレントな時
間同期した戻り信号は、CDMAを維持するための通常
の動作においてユーザターミナル104により発生され
る。
【0073】第1及び第2の衛星102と108との間
のタイミング及び周波数を区別するためのユーザターミ
ナル104の能力は、通信が両衛星間でハンドオフされ
るときに現在の戻りリンク信号と将来の戻りリンク信号
の同期を確保するために通常の動作として使用される。
あるシステム構成においては、2対の距離及び距離率測
定を行うことができない。本発明の概念は、4つ未満の
測定にも適用できるが、精度が若干低下すると共に、あ
る衛星構成では、潜在的なターミナル位置のあいまいな
対の分解能が限定される。例えば、TDMA又は非同期
CDMAを用いるシステムのようなあるシステムは、戻
りリンクのコヒレンス性を必要としない。これらシステ
ムでは、第1衛星102から1つと、第2衛星108か
ら1つの距離測定しか行えない。これら2つの距離測定
でも、地表面上にユーザターミナル104の2つの潜在
的な位置を定義するには充分である。
【0074】4つ未満の測定が行える別の例は、衛星コ
ンステレーションが100%の時間全てのターミナルの
視野に2つの衛星を与えないときである。完全な二重カ
バー域未満のものが存在するときには、距離及び距離率
が単一の衛星のみから得られることがある。この場合
も、これらの2つの測定は、地表面上に2つの潜在的な
位置を定める。コールの時間巾が充分な場合には、後で
衛星のその後の移動により地表面上の距離及び距離率曲
線の向きが変化するときに単一衛星測定を繰り返すこと
により、精度を高めることができる。
【0075】本発明の特定の要素、実施形態及び応用に
ついて説明したが、特に上記技術に鑑み種々の変更が当
業者に明らかであろうから、本発明はこれに限定される
ものでないことを理解されたい。それ故、本発明の精神
及び範囲内包含されるこのような全ての変更は、特許請
求に範囲に網羅されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による衛星システムの斜視図である。
【図2】衛星及びそれに関連したカバー域足跡の上面図
である。
【図3】本発明の好ましい実施形態による地球ステーシ
ョンのブロック図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態により地球ステーシ
ョンがたどる処理シーケンスのフローチャートである。
【図5】本発明による別の衛星システムの斜視図であ
る。
【図6】本発明の別の実施形態により同期の差のデータ
を計算する移動ターミナルのサブセクションのブロック
図である。
【図7】本発明の別の実施形態により地上位置情報を計
算する地球ステーションのサブセクションのブロック図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/24 7/26 7/30 (72)発明者 カール エフ ライジグ アメリカ合衆国 テキサス州 75039 ア ーヴィング イースト ラス コリナス ブールヴァード 831−4011 (72)発明者 アーサー エル ガーリソン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 90278 レドンド ビーチ エイ ネルソ ン アベニュー 2522

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の地球ステーションから第
    1及び第2の衛星を経て共通の移動ターミナルへ至る第
    1及び第2の順方向通信リンクをサポートすると共に、
    移動ターミナルから第1の衛星を経て第1の地球ステー
    ションへ至る少なくとも1つの戻り通信リンクをサポー
    トする衛星ベースのテレコミュニケーションシステムに
    おいて移動ターミナルの地上位置を決定する方法であっ
    て、 第1及び第2の地球ステーションから第1及び第2の順
    方向通信リンクを経、第1及び第2の衛星を経て移動タ
    ーミナルへ第1及び第2の通信信号を各々送信し、 移動ターミナルにおいて、移動ターミナルにより受信し
    た第1及び第2の通信信号に基づいて同期の差のデータ
    を得、この同期の差のデータは、移動ターミナルにより
    受信した第1及び第2の通信信号間の同期の差に対応
    し、 移動ターミナルから第1の戻りリンクを経て第1の地球
    ステーションへ同期の差のデータを送信し、 第1の地球ステーションにおいて、戻りリンクを経て受
    信される到来テレコミュニケーション信号を地球ステー
    ションと同期状態に維持するために必要な移動ターミナ
    ルの戻りリンク同期データを決定し、 第1の地球ステーションにおいて、移動ターミナルが配
    置されるところの少なくとも第1及び第2の地上位置線
    を、戻りリンク同期データ及び受信した同期の差のデー
    タに基づいて計算し、 上記少なくとも第1及び第2の地上位置線が交差する地
    理的な点を決定し、そして上記地理的交点を移動ターミ
    ナルの地上位置として出力する、という段階を備えたこ
    とを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 上記データを得る段階は、更に、移動タ
    ーミナルにおいて、移動ターミナルにより受信した第1
    及び第2の通信信号のタイミング間の差のタイミングを
    計算することを含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記データを得る段階は、更に、移動タ
    ーミナルにおいて、移動ターミナルにより受信した第1
    及び第2の通信信号の周波数間の差の周波数を計算する
    ことを含む請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記データを得る段階は、更に、 移動ターミナルにおいて基準タイミングを発生し、 基準タイミングと、第1地球ステーションから受信した
    第1通信信号のタイミングとの間の第1タイミング差を
    計算し、 基準タイミングと、第2地球ステーションから受信した
    第2通信信号のタイミングとの間の第2タイミング差を
    計算し、そしてこれらの第1及び第2のタイミング差の
    間の差のタイミングを計算し、該差のタイミングは、そ
    れに関連した同期の差のデータ内に含まれる請求項1に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記データを得る段階は、更に、 基準周波数を発生し、 基準周波数と、第1地球ステーションから受信した第1
    通信信号の周波数との間の第1周波数差を計算し、 基準周波数と、第2地球ステーションから受信した第2
    通信信号の周波数との間の第2周波数差を計算し、そし
    てこれら第1及び第2の周波数差の間の差の周波数を計
    算し、該差の周波数は、それに関連して移動ターミナル
    から第1地球ステーションへ送信される同期の差のデー
    タ内に含まれる請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 地理的交点を決定する上記段階は、上記
    同期の差のデータから差の距離及び差の距離率を得、差
    の距離は、移動ターミナルから第1及び第2衛星までの
    距離の差に対応し、そして差の距離率は、移動ターミナ
    ルに対する第1及び第2衛星の距離率の差に対応し、そ
    して戻りリンク同期データ、差の距離及び差の距離率に
    基づいて、少なくとも第1及び第2の地上位置線を計算
    する、という段階を備えた請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 戻りリンク同期データを決定する上記段
    階は、基準タイミングと、到来する通信信号の受信タイ
    ミングとの間のタイミングオフセットを決定することを
    含み、戻りリンク同期データが上記タイミングオフセッ
    トを含む請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 戻りリンク同期データを決定する上記段
    階は、更に、基準周波数と、到来する通信信号の受信周
    波数との間の周波数オフセットを決定することを含み、
    戻りリンク同期データが上記周波数オフセットを含む請
    求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 第1及び第2の地上位置線を計算する上
    記段階は、上記戻りリンク同期データ及び同期の差のデ
    ータに基づいて距離解析曲線を計算することを含み、こ
    の距離解析曲線が上記第1の地上位置線を構成する請求
    項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 第1及び第2の地上位置線を計算する
    上記段階は、上記戻りリンク同期データ及び同期の差の
    データに基づいてドップラー解析曲線を計算する段階を
    更に含み、このドップラー解析曲線が上記第2の地上位
    置線を構成する請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 移動ターミナルをカバーするビームス
    ポットを使用して、上記交点を計算する段階を更に備え
    た請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 移動ターミナルが指定される予め定義
    された地理的セルを使用して、上記交点を計算する段階
    を更に備えた請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 戻りリンク同期データを決定する上記
    段階は、上記到来する通信信号及び基準タイミング信号
    に対して自動相関を行ってそれらの間のタイミングオフ
    セットを得る段階を更に備え、上記計算段階は、上記タ
    イミングオフセットを用いて、上記第1の地上位置線を
    計算する請求項1に記載の方法。
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