JP2009201143A - 通信システムのタイミングおよび周波数を事前補正する方法および装置 - Google Patents

通信システムのタイミングおよび周波数を事前補正する方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信システムにおいて、システム間ハードハンドオフの間に通話が途絶える可能性を低くする。
【解決手段】衛星の動きによるタイミングの不安定さおよび周波数の不安定さを低減するために複数の衛星116,118を採用する通信システム100においてタイミングおよび周波数を事前修正する方法および装置。送信信号410が送信機120から衛星116に伝搬する送信信号として既知の衛星の動きに基づく効果を考慮して事前修正すなわち補正342される。これら効果の排除は受信機124に到達したときに送信信号における不安定量を低減し、信号受信作業を容易にする。
【選択図】 図8

Description

この発明は、一般にスペクトラム拡散通信システムに関し、特に、多量の信号ドップラーが存在した状態における通信信号の受信に関する。更に、この発明は、通信信号の時間および周波数を事前補正して上記信号ドップラーを補償する新規で改良された方法に関する。
無線データシステム、すなわち、電話システムのような、典型的な従来の地上通信システムは、予め定められた複数の地理的領域あるいはセル内に位置した、セルサイトとも称される複数の基地局を用いて、1以上のユーザ端末あるいはシステム加入者に対する通信信号の中継を行っている。また、一般的な衛星基地通信システムは、ゲートウエイと称される複数の基地局、および複数の衛星を用いて、これら複数のゲートウエイと1以上のユーザ端末との間で通信信号を中継する。複数の基地局およびゲートウエイは、各ユーザ端末から他のユーザ端末あるいは、公共電話交換ネットワークのような、接続された他の通信システムの他のユーザー端末或いはユーザーへの通信リンクを提供する。このようなシステムの他のユーザ端末は、固定式のもの、あるいは移動電話のような移動可能なものがあり、ゲートウエイの近傍あるいはゲートウエイから離れて配置される。
1990年2月13日に付与された“衛星あるいは地上中継器を用いたスペクトラム拡散多重アクセス通信システム”と題された米国特許第4,901,307号、および1995年1月4日に出願された“個々の受信位相時間およびエネルギに追随するスペクトラム拡散通信システムにおけるフルスペクトラム送信パワーを使用する方法および装置”と題された米国特許出願第08/368,570号に開示されているように、いくつかの通信システムは、符号分割多重アクセス(CDMA)スペクトラム拡散信号を用いている。これらの米国特許および米国出願は、いずれも本発明の譲受人に譲り受けられたものであり、以下の説明において参考として用いる。
一般的なスペクトラム拡散通信システムでは、通信信号としての送信用の搬送信号を通信信号として変調する前に、予め選択された1以上の擬似雑音(PN)符号シーケンスを用いて情報信号を所定のスペクトル帯域に亘って変調あるいは拡散する。公知のスペクトラム拡散送信方法であるPN符号拡散は、データ信号の帯域幅よりも非常に大きな帯域幅を持った送信用の信号を生成する。基地局あるいはゲートウエイとユーザ端末との通信リンクでは、PN拡散符号あるいは2進シーケンスを用いて、多重通路信号間と同様に、異なる複数の基地局によって送信された信号、あるいは異なるビームに亘って送信された信号を識別する。
一般的なCDMAスペクトラム拡散システムでは、チャンネル化符号を用いて、順方向リンク(つまり、基地局あるいはゲートウエイからユーザ端末トランシーバへの信号通路)における1つのセルあるいは衛星サブ-ビーム内で、種々のユーザ端末のための信号を区別している。各ユーザトランシーバは、独自のチャンネル化直交符号を用いることにより、順方向リンク上に設けられた自身の直交チャンネルを有している。これらのチャンネルを通して転送された信号は、通常、トラフィック信号と呼ばれている。ページング、同期、およびシステムユーザに送られる他の信号のために、更なる順方向リンクチャンネルあるいは順方向リンク信号が設けられている。また、通常、上記チャンネル化符号を実施するためにウォルシュ関数が使用されている。
この種の送信装置における動作の詳細は、“CDMAセルラ電話における信号波形を発生するシステムおよび方法”と題された米国特許第5,103,459号に開示されている。この米国特許は、本発明の譲受人に譲り受けられたものであり、以下の説明において参考として用いる。
上述した特許に開示されているようなCDMAスペクトラム拡散通信システムは、順方向リンクユーザ端末通信のためのコヒーレント変調および復調の使用を検討している。このような試みを行っている通信システムにおいて、パイロット搬送信号、簡略化すると、パイロット信号が、順方向リンク信号のコヒーレント位相基準として用いられている。パイロット信号は、通常、データ変調を含まない信号であり、ゲートウエイあるいは基地局により、適用範囲の領域全体に基準として送信される。
パイロット信号は、初期システム同期、および、基地局あるいはゲートウエイによって送られた他の信号の時間、周波数、および位相トラッキングを得るために、ユーザ端末によって使用されている。パイロット信号キャリアをトラッキングすることから得られた位相情報は、他のシステム信号あるいはトラフィック(データ)信号のコヒーレント復調を行う際のキャリア位相基準として用いられている。この技術は、多数のトラフィック信号に、位相基準としての共通パイロット信号を共有させることを可能とし、コストの低減および一層有効なトラッキング機構を提供することができる。一般に、単一パイロット信号は、使用する各周波数毎に各基地局あるいはゲートウエイによって送信され、CDMAチャンネルあるいはサブ-ビームと称されるとともに、その周波数での発生源あるいはゲートウエイからの全てのユーザ端受信信号によって共有化される。
ユーザ端末がトラフィック信号を受信あるいは送信していない場合、ページング信号あるいはチャンネルとして知られる1以上の信号を用いて、これらのユーザ端末に情報を送信することができる。例えば、特定の移動電話に対して呼び出しがあった場合、基地局あるいはゲートウエイは、ページング信号によりこの移動電話に警告する。ページング信号は、呼び出しの存在、および、どのトラフィックチャンネルを使用するかを指摘するために用いられ、また、システム加入者特定メッセージと共にシステムオーバヘッド情報を分配するために利用されている。1つの通信システムは、複数のページング信号あるいはチャンネルを有していてもよい。また、時間同期の容易化に有効なシステム情報を送信るために、同期信号を使用することもできる。これら全ての信号は、パイロット信号と同様に、共有化資源として機能する。
ユーザ端末は、逆方向リンクを通してアクセス信号を送ることにより、ページング信号上のメッセージに応答することができる。すなわち、ユーザ端末から基地局あるいはゲートウエイへの信号通路である。また、アクセス信号は、ユーザ端末が呼び出しを開始する際、これらユーザ端末によっても利用され、アクセスプローブ(access probes)と称される場合もある。通常、追加のロングPN符号は、逆方向リンクトラフィックチャンネルを作るために用いられる。同時に、1組の直交符号を使用したM−ary変調方式を用いて、逆方向リンクデータ送信を改善することができる。
いずれの通信システムにおいても、順方向リンク通信信号は、ユーザ端末によって受信され、更なる処理のために、ベースバンド周波数にダウンコンバートされる。ダウンコンバートされると、これらの信号はデジタル処理され、特定のパイロット信号あるいは受信した信号を検出するため使用されるとともに、協同したページング信号、同期信号、トラフィック信号を復調するために使用される。
復調の間、PN拡散符号が供給されてこれらの信号を逆拡散するとともに、これらの信号にチャンネル化符号が関係付けられ、データを提供する。
このようなシステムにおいて上記受信、ダウンコンバージョン、および復調処理を正確に行うためには、ユーザ端末は、共通周波数基準および共通タイミング基準を、処理される信号を送信している基地局あるいはゲートウエイと共有化する必要がある。つまり、情報は信号キャリアの位相で送信されるため、搬送周波数は正確に検出されなければならず、また、多重キャリアの相対位相位置も決定されなければならない。ある程度正確な周波数調整がないと、キャリアを正確に取り除くことができず、デジタル信号を正確に逆拡散および復調することができない。
PN拡散符号が信号へ次々と与えられることから、信号のタイミングは、データを供給する信号から拡散符号を適当に逆拡散或いは復調するように決められなければならない。PN拡散符号および直交チャネライジング符号は、適切なシステムタイミング或いは信号同期なくして正確に除去できない。符号が正しくない同期で与えられると、信号はただのノイズとして現れ且つ何の情報も運ばれない。このようなシステムで用いられる衛星、ユーザ端末、および符号タイミングオフセットの位置を設定することも、時間或いは関連する時間の置換えの正確な知識による。ユーザ端末は、適切なクロックレート、事象タイミング、および基地局或いはゲートウエイタイミングに関する関連時間値を維持するローカル発振器の正確さ、および絶対年代順の歴史や関係をあてにする。
非静止軌道の衛星を用いる通信システムは、高度の相対的なユーザ端末および衛星動作に関する高い程度を示す。相対的動作は、全く実質的なドップラー成分を生じ、或いは通信リンク内の信号の搬送周波数内でのシフトを生じる。これらのドップラー成分がユーザ端末および衛星の動作によって変わることから、搬送波信号の周波数における不確かな値、すなわちより簡単には不確かな周波数の不確定性を生じる。
このような周波数シフトの他にも、ドップラー効果も、明白な時間或いはタイミングシフトを、PN符号、記号、その他を含む使用される種々の符号へシフトするタイミングで生じさせる。これらの明白な時間シフトは、符号ドップラーとして参照される。特に、符号ドップラーは、ベースバンド信号へ導入される衛星動作の効果である。従って、符号は、正しい符号タイミングで受信機へ到着しない。
符号ドップラーに加えて、衛星の動作も、通信リンク内の信号に対する、伝搬遅延、或いはタイミングにおける大量の不確定性を生じる。伝搬遅延は、衛星がゲートウエイに連結されたユーザ端末の上方にあるときの最小から、衛星がゲートウエイに連結されたユーザ端末と水平にあるときの最大へ変化する。言い換えると、伝搬遅延は、ゲートウエイから衛星までの距離が最小になったとき最小となる。同様に、伝搬遅延は、ゲートウエイから衛星までの距離が最大になったとき最大となる。
スペクトラム拡散通信システムにおいて通信信号を取得するため、通信システムは、信号の搬送周波数および信号の同期タイミングを検出しなければならない。一般的な通信システムは、信号を、それぞれの不確定性の範囲内で種々の周波数およびタイミング値を有する“仮説(hypotheses)”と比較することにより正しい周波数とタイミングを探索する。予め設定されたしきい値を上回る信号への最も高い相互間系を伴う仮説は、信号を逆拡散および復調するために正確な周波数およびタイミングを含む。
しかしながら、一般的な通信システムは、今まで、比較的小さな周波数およびタイミングの不確定性のため、比較的小さな“探索空間(search space)”、すなわちタイミングおよび周波数の仮説のセットに直面してきた。例えば、静止衛星を用いる地上通信システム或いは衛星通信システムは、1から2ms或いはそれ以上の値のタイミング不確定性、および100万分の1程度のドップラー不確定性を示す。比較として、非静止衛星を用いる通信システムは、10から20ms或いはそれ以上の値のタイミング不確定性、および10ppm程度、或いはそれ以上のドップラー不確定性を示す。従って、全ての他の等しいもの、非静止衛星を用いた通信システムは、地上或いは静止通信システムの探索空間より100倍以上大きい探索空間を有する。
より大きな探索空間は、信号を取得するためのより長い時間か、探索空間の部分と平行に作動する多重探索受信機のうちいずれかを必要とする。これらのいずれもが好ましくない。
高いドップラーの状態下で作動する通信システムの探索空間を減少するための方法および装置が必要とされる。
この発明は、衛星中継器およびユーザ端末の関連動作による、ドップラーを経験する通信システムにおける信号を取得することに関する。この種のシステムは、関連動作による、ドップラーシフトおよび伝搬遅延の変化による周波数不確定性およびタイミング不確定性の広い範囲を有する。この発明は、通信システムにおける周波数およびタイミングの不確定性の範囲を減少する。
この発明の特徴は、周波数およびタイミング不確定性を解決するため、さらなる探索受信機を必要としないことにある。これにより、周波数不確定性の範囲およびタイミング不確定性の範囲を含む探索空間が減少する。従って、信号を取得するため、より少い周波数およびタイミング仮説が探索されなければならない。このことは、信号の取得に必要とされる時間を減少する。
この発明の実施例によると、通信システムのゲートウエイに配置された送信機が、順方向リンク信号の周波数を事前補正し、衛星とゲートウエイとの間の関連動作によるドップラーシフトを補償する。ゲートウエイに関する衛星の関連動作が良く知られているため、信号は、信号が衛星に到達したとき、関連動作によるいかなるドップラーシフトにも信号が晒されることのないように補償される。言い換えると、順方向リンク信号のアップリンク(uplink)部分(例えば、ゲートウエイから衛星までの順方向リンクの部分)は、ドップラーシフトを補償するために送信機により事前補正される。
しかしながら、ユーザ端末に関する衛星の関連動作は、良く知られていない。従って、順方向リンク信号のダウンリンク(downlink)部分が衛星によってユーザ端末へ中継、あるいは送信されたとき、信号は、衛星とユーザ端末との間の関連動作による未知のドップラーシフトに晒される。それゆえに、この発明によると、順方向リンク信号のアップリンク部分の周波数を事前補正することは、周波数の不確定性を全体的に除去するのではなく、むしろユーザ端末での順方向リンク信号における全体にわたる周波数の不確定性を減少する。周波数を事前補正することは、信号取得を試みる受信機の探索空間を減少する。
この発明の他の実施例によると、通信システムのユーザ端末に配置された送信機は、搬送周波数が事前補正された逆リンク信号を送信し、ユーザ端末と衛星との間の関連動作によるドップラーシフトを補償する。このことは、2つの方法のうちいずれか一方によって成し遂げられる。ユーザ端末が、種々の方法により衛星の関連動作に気が付くか、順方向リンク信号のダウンリンク部分にあるドップラーに基づく逆リンク信号を調節する。いずれの場合であっても、ユーザ端末は、逆リンク信号のアップリンク部分からドップラーを効果的に除去する。この場合、逆リンク信号のアップリンク部分がいかなる明白なドップラーを伴わずに衛星に到達するが、ダウンリンク部分はドップラーに晒される。
この発明のさらに他の実施例によると、ゲートウエイにある送信機は、順方向リンク信号のアップリンク部分のタイミングを事前補正する。この実施例では、信号のタイミングが連続的に調節され、信号が、通信システムにより用いられたいかなる衛星でも衛星時間として同時に到着する。従って、送信機は、各衛星を通してユーザ端末へ送信される信号のタイミングを調節し、信号が、ゲートウエイと衛星との間の距離にかかわらず予め設定された時間で各衛星で同期される。従って、信号が各衛星に実質的に同時に到着する。これは、多くの場合において、信号が種々の衛星に対してゲートウエイで異なる時間に送信される。
タイミングの事前補正の一つの結果として、伝搬遅延の変動によるユーザ端末におけるタイミングの不確定性を減少させるものがある。順方向リンク信号のアップリンク部分のタイミングは既知であるため、伝播遅延による不確定性のみが順方向リンクのダウンリンク部分に生じる。このようにタイミングを事前補正することにより、順方向リンク信号のタイミング不確定性をほぼ半分に低減させることができる。
連続的に、CDMA通信システムでの信号タイミングの事前補正を行うことは、ゲートウエイと衛星の距離に関わらずどんな他の衛星に実質的に同期した出発時間でいずれか特定の衛星に到達するPN符号拡散シーケンス中の各符号となる。言い換えると、衛星での順方向リンク信号のアップリンク部分は、符号ドップラーを何ら示していない。このように受信機は、順方向リンク信号のダウンリンク部分で経験する符号ドップラー現象のみを補正すればよい。これにより、ユーザ端末の受信機におけるタイミングトラッキングループの要求を軽減させるものである。
更に本発明の他の実施形態においては、ユーザ端末での送信機が逆方向リンク信号のタイミングを事前補正する。この実施形態において、逆方向リンク信号のタイミングは連続して調整され、これにより信号は、衛星時間においていずれの衛星と実質的に同期した出発時間をもって到達する。これは、多くのケースで、ユーザ端末と衛星の距離に依存した異なるユーザ端末時間で信号が送信されることを意味している。順方向リンクについては、タイミングの事前補正は、タイミングの不確定性と逆方向リンク信号中の符号ドップラの存在を低減するものである。
本発明の好ましい一実施形態として、タイミングと周波数事前補正は順方向リンク信号と逆方向リンク信号とのアップリンク部分について行われる。タイミングと周波数の不確定性は、この事前補正によりほぼ半分に低減し、本発明に関するシステムの全体的な探索空間は、ほぼ四分の一に低減する。この結果、ハードウエアコストやアクイジッション(獲得)時間の実質的な節約を実現するものである。
本発明が使用される典型的な通信システムを示している。 ユーザ端末で使用される典型的な送信装置を示している。 ゲートウエイ又は基地局に使用される典型的な送受信装置を示している。 ゲートウエイとユーザ端末間の順方向リンクと逆方向リンクの送信を示している。 周波数事前補正がなされながった場合の順方向リンク信号に関連づけられた種々の周波数を示している。 周波数事前補正がなされた場合の順方向リンク信号に関連づけられた種々の周波数を示している。 ゲートウエイからの順方向リンク送信のための周波数事前補正の各工程を示している。 ゲートウエイからの逆方向リンク送信のための周波数を事前補正するための各工程を示している。 タイミングの事前補正がなされなかった場合の順方向リンクと逆方向リンクの送信を示している。 本発明に従ってタイミングの事前補正が行われたトラフィックチャンネルのための順方向リンクと逆方向リンクの送信を示している。 本発明に従ってタイミングの事前補正が行われたアクセスチャンネルのための順方向リンクと逆方向リンクの送信を示している。 ゲートウエイからの順方向リンク送信のタイミング事前補正を行うための各工程を示している。 ユーザー端末からの逆方向リンク送信のためタイミング事前補正を行うための各工程を示している。
この発明の特徴、目的、効果は、一貫して与えられる参照符号により詳細に説明される図面によって明らかになるだろう。
本発明は、通信システムにおけるタイミングと周波数不確定性を軽減するために、ドップラ現象によるタイミングと周波数のシフトを事前に補正するための方法と装置である。本発明は、これを成し遂げ、部分的には、順方向リンク信号、つまりゲートウエイから衛星への転送信号のアップリンク部分により経験するドップラ現象の決定と補正によって行われるものである。このように、全ての順方向リンク信号は、同じ周波数に事前補正されて衛星に到着する。
順方向リンク信号のダウンリンク部分は、衛星とユーザ端末間の関連する動作が未知であるので、補正は行われない。ダウンリンク部分は補正されないが、順方向リンク中の全ての周波数不確定性は大幅に軽減する(ほぼ、半減される)。これにより、信号を受信する順方向リンク受信機が必要とする探索空間を、相応に削減することができる。
本発明は、低い地球軌道衛星を使用する通信システムに好適である。しかしながら、関連技術の当業者に明らかなように、本発明のコンセプトは通信目的には使用されない衛星システムにも適用が可能である。発明は、受信信号の周波数に影響を与えるようなゲートウエイ或いは基地局とユーザー端末間に十分な相対的動きがあるか、又信号の伝搬遅延に十分な不確定性があるのなら、衛星が非LEO軌道で廻る衛星システムや非衛星中継機システムにも同様に本発明の適用が可能である。
発明の良好な実施形態は、詳細に以下に説明される。特定の工程において、構成と配置(arrangement)が論じられるが、これは説明を目的としてのみ行われているものである。関連技術の当業者は、他の工程も理解し、構成と配置が本発明の趣旨と範囲から離れることなく本発明を使用することができることを理解する。本発明は、位置決定の意図をもつ種々の通信システムと無線情報、及び衛星と地上のセルラー電話システムで使用することができる。良好な適用として、信号を転送するために典型的に衛星を用いる、移動体又はポータブルテレフォンサービスのためのCDMA無線スペクトラム拡散通信システムへの応用が挙げられる。
本発明が有効に適用される無線通信システムの一例を図1に示す。この通信システムはCDMA形式の通信信号を使用するが、本発明はこの形式に限られるものではない。図1に示される通信システム100の1形態として、1つの基地局112、2つの衛星116及び118、及び2つの対応するゲートウエイ即ちハブ(hub)120及び122が、2つの遠隔ユーザ端末124及び126と通信を行う。一般に基地局及び衛星/ゲートウエイは、分離した通信システムの構成要素で、地上(terrestrial)及び衛星ベースと呼ばれるが、これは必須の条件ではない。そのようなシステムにおける基地局、ゲートウエイ、及び衛星の合計数は、所望システムの規摸及び当分野で知られている他のファクターに依存している。
ユーザ端末124と126各々は、非限定的に、セルラ電話、データトランシーバ、又はページング又は位置判断受信器の無線通信装置を含み、携帯又は所望されるような車載或いは手持ちの装置である。ここで、ユーザ端末は手持ち電話として示されている。しかし、この発明の主旨は、遠隔無線サービスが望まれる屋内ならびに屋外で用いられる固定ユニットにも適用可能である。
一般に、衛星116及び118からのビームは、所定パターンの異なる地理学的エリアをカバーする。異なる周波数のビーム(CDMAチャンネル又は”サブ-ビーム”と呼ばれる)は、同一領域で重なるように方向づけることができる。勿論、複数衛星用のビームのカバー範囲又はサービスエリア、又は多重の(multiple)基地局のアンテナパターンは、通信システムの設計及び提供されるサービスの種類、及びスペースダイバーシティが達成されるか否かに応じて、与えられた領域全て又は部分的に重なるように設計されるものである。
多数のユーザー端末にサービスするために、異なる8つの楕円平面を低軌道(LEO:low earth orbit)で移動する48又はそれ以上の衛星を使用するシステムの一例を含め、様々な複数衛星通信システムが提案されている。しかし、本発明の技術が他の楕円距離及び配列を含むゲートウエイ構成、及び様々の衛星システムにどのように適用されるかは、当業者により容易に理解されるものである。同時に本発明は、様々な基地局構成の地上ベースのシステムにも同様に適用できる。
図1において、幾つかの可能な信号経路が、ゲートウエイ120及び122を含むユーザー端末124及び126と基地局112間、又は衛星116及び118を介して確立される通信が示されている。基地局ユーザ端末通情リンクは、ライン130及び132で示されている。衛星116及び118とユーザ端末124及び126間の衛星ユーザ端末通信リンクはライン140、142及び144で示されている。ゲートウエイ120及び122と衛星116及び118間のゲートウエイ衛星通信リンクは、ライン146、148、150及び152で示されている。ゲートウエイ120及び122、及び基地局112は、1方向又は2方向通信システムの一部として用いられるか、又は単にメッセージ又は日時をユーザ端末124及び126に伝えるために用いられる。
ユーザ端末106で使用されるトランシーバ200の一例を図2に示す。トランシーバ200は通信信号を受信するための少なくとも1つのアンテナ210を使用する。この通信信号はアナログレシーバ214に転送され、そこでダウンコンバート(downconvert)され、増幅され、そしてデジタル化される。デュープレクサ要素212は一般に、同一のアンテナで送信と受信の両方の機能を果たすために用いられる。しかし、いくつかのシステムは異なる送信及び受信周波数で動作する別々のアンテナを用いる。
アナログ受信機214により出力されたデジタル通信信号は、少なくとも1つのデータ受信機216A及び少なくとも1つのデジタル探索(searcher)受信機218に転送される。当業者に明白であるように、他のデジタルデータ受信機216B〜216Nを、受け入れられるレベルのユニットの複雑性に依存して、所望レベルの信号ダイバーシティを得るために用いることができる。
少なくとも1つのユーザ端末制御プロセッサ220が、データ受信機216A〜216N及び探索受信機218に接続される。制御プロセッサ220は、他の機能間において、基本信号処理、タイミング、電力及びハンドオフ制御又は調整、及び信号搬送に用いられる周波数の選択を提供する。制御プロセッサ220によりしばしば実行される他の基本的制御機能は、通信信号波形を処理するための対角線関数又はPN符号シーケンスの選択又は操作である。制御プロセッサ220の信号処理は、相対信号強度の判断及び関連する様々の信号パラメータの計算を含むことができる。このような相対的タイミング及び周波数等の信号パラメータの計算は、測定における効率又は速度の向上又は制御処理資源の改善された割り付けを達成するために、追加又は別々の専用回路を使用することもできる。
デジタルデータ受信機216A〜215Nの出力は、ユーザ端末内のデジタルベースバンド回路222に供給される。ユーザデジタルベースバンド回路222は、情報をユーザのユーザ端末から及びそのユーザ端末に転送するために用いる処理及び提供要素(presentation elements)を具備する。即ち、一時的な又は長期デジタルメモリのような信号或いはデータ格納要素、ディスプレイスクリーン、スピーカ、キーパッド端末及びハンドセットのような入出力装置、A/D要素、ボコーダ(vocoder)及び他の音声及びアナログ信号処理要素等の全ては、当該技術分野でよく知られている要素を使用するユーザ端末ベースバンド回路の各部を構成する。ダイバーシティ信号処理が採用される場合、ユーザデジタルベースバンド回路222は、ダイバーシティコンバイナ(diversity combiner)及びデコーダを具備することができる。これら要素のいくつかは、制御プロセッサ220の制御の下、又は制御プロセッサ220と通信を行って動作する。
音声又は他のデータがユーザ端末から発せられる出力メッセージ又は通信信号として用意されたとき、ユーザデジタルベースバンド回路222は、所望送信データを受信、格納、処理、及び他の準備のために用いられる。ユーザデジタルベースバンド回路222はこのデータを、制御プロセッサ220の下に動作する送信変調器226に提供する。送信変調器226の出力は電力コントローラ228に転送される。このコントローラ228は出力電力制御を、送信電力アンプ230に提供し、ここでアンテナ210がらゲートウエイへの出力信号の最終的送信が行われる。
後述するように、本発明の実施例を実行するために、ユーザ端末200は1つ又は複数の事前補正要素すなわち事前補正器(precorrector)232及び234を用いることもできる。好適に、事前補正要素232はデジタル電力コントローラ228のデジタル出力の周波数をベースバンド周波数に調節するために用いられる。周波数調節を含むベースバンドスペクトル情報は、送信電力アンプ230で行われるアップコンバージョン(up-conversion)中の適切な中心周波数に変換される。
事前補正又は周波数調節は、この分野で一般的な方法で行われる。例えば事前補正は、複素数信号回転により行うことができる。これは信号にejωtをかけることに等しい。ここでωは周知の衛星天体位置表(ephemride)及び所望チャンネル周波数に基づいて計算される。これは、通信信号が同相チャンネル(I)及び直角位相チャンネル(Q)として処理される場合に非常に有用である。直接デジタル合成装置を回転積の幾らかを発生するために用いることができる。又は、二進シフト(binary shifts)、加算、及び減算を行って一連の個別回転を実行し、所望の総合的な回転を達成する座標回転デジタル計算要素を用いることができる。
別の方法として、出て行く信号の周波数を調整するために、送信電力アンプ230の出力の送信経路に事前補正素子234を配設することができる。
これは、送信波形のアップ・コンバージョンあるいはダウン・コンバージョンといった周知技術を用いることで達成できる。しがしながら、アナログ送信器の出力の周波数を変えることは、波形を整えるために用いられる直列フィルタがしばしば存在し、そして、この接続点における変更がフィルタ処理に干渉するところにおいてはより困難となり得る。この別方法においては、事前補正素子232、234は、アナログアップコンバージョンの周波数選択あるいは制御機構およびユーザ端末の変調ステージ(230)の一部を、構成することができる。
これにより、デジタル信号を所望の送信周波数に1ステップで変換するために、適切に調整された周波数が用いられる。
以下に更に詳細に述べるが、ユーザ端末200もまた、出て行く信号のタイミング調整のために、送信経路に配設された事前補正素子232、234を採用することができる。ここではタイミングの事前補正回路がそのような素子の一部を構成する。これは、送信波形内に遅延を加えあるいは差し引くといった、周知の技術により達成できる。さらに、事前補正素子232および234と類似で更に付加的な(図示しない)時間の事前補正素子も、事前補正は、周波数の事前補正と共に、あるいは周波数の事前補正を伴わずに、信号、すなわちPN符号の相対タイミングを変えるために、用いることができる。
しかしながら、タイミング調整は、通常、信号がベースバンドで発生され、パワーコントローラ228により出力されるときに、制御プロセッサ調整符号の発生およびタイミングあるいは他の信号パラメータのタイミングを持つことで、達成される。コントローラ220は、たとえば、信号が送信変調器226によりアクティブとされて、パワーコントローラ228により種々な衛星に送信される時と同様に、何時符号が発生されるかを決定でき、それらのタイミングおよび信号への適用を決定できる。
少なくとも1つの時間基準素子238が、日付および時間といった時間(chronogical)情報を発生し記憶することに使用できる。この時間情報は、既知の軌道内での衛星位置を決定する際に利用できる。この時間は、周期的に記憶され更新されることができる。そして、幾つかの用途において、GPS受信器がらのユニバーサルタイム(UT)信号をこのプロセスの一部として用いることができる。この時間はまた、ゲートウエイによって、周期的に、ユーザ端末へ供給することもできる。加えて、ユーザ端末が停止(inactive)モードに入るとき、すなわち端末がオフされるとき、そのときの現在時間を記憶することができる。そして、この現在時間は、種々な時間依存信号パラメータを決定するのに使用できる。
図2に示すように、局部あるいは基準発振器240は、アナログ受信器214、アナログ送信器230、および時間基準素子238により用いられるクロック回路のための基準として、使用される。発振器240はまた、タイミング回路242に対する周波数標準あるいは基準としても使用され、ユーザ端末200内の他のステージあるいは処理素子に対するタイミング信号を発生する。これらのステージあるいは処理素子の例として、時間追跡回路、またはデジタル受信器216A−Nおよび218内の相関器(correlator)、または送信変調器226、時間基準素子238、および制御プロセッサ220がある。
当業界では周知であるが、所望のタイミング信号を形成するために、公知の回路構成を用いて、発振出力の周波数を調整することができる。これらのタイミング信号は、一般的には、多くの回路に対するクロック信号として扱われる。タイミング回路242は、プロセス制御の下、クロック信号の相対タイミング内で遅延すなわち遅らせる、若しくは進めるように構成することができる。これにより、時間追跡を所定量だけ調整できるようになる。このことはまた、一般的には1以上のチップ期間だけ「通常」のタイミングから進むべきか遅れるべき符号の適用を、認めている。これにより、PN符号すなわち符号を構成するチップが、適宜、異なるタイミングで、適用可能になる。
受信された通信信号すなわち1以上のシェアされた(shared)リソース信号に対して計測された1以上の信号パラメータに対応する情報あるいはデータは、業界で周知の種々な技術を用いて、ゲートウエイに送ることができる。たとえば、この情報は、別々の情報信号として送信でき、あるいはユーザデジタルベースバンド回路222により作成された他のメッセージに付加することができる。あるいは、この情報は、制御プロセッサ220による制御の下、送信変調器226または送信パワーコントローラ228により所定の制御ビットとして挿入されることができる。
データ受信器216A−Nおよび探索受信器218は、信号補正素子により、特定の信号を変調し追跡するよう構成される。デジタル受信器216A−Nが検出されたパイロット信号に関連する他の信号を変調するのに用いられている間、探索受信器218は、パイロット信号あるいは他の比較的パターンが固定された強い信号を探索するのに用いられる。データ受信器416は、捕捉後にパイロット信号を追跡しあるいは変調する用途に割り当てることができる。したがって、これらのユニットの出力を、パイロット信号あるいは他の信号のエネルギあるいは周波数を決定する目的で、モニタすることができる。現在の周波数およびタイミング情報を提供し、信号を復調するためのプロセッサ220を制御するために、これらの受信器は、モニタすることができる周波数追跡素子を採用する。
制御プロセッサ220は、必要に応じて、同じ周波数バンドにスケールされるときに、期待される受信周波数あるいは発振周波数から受信信号がどの程度ずれるかを決定するのに、このような情報を用いる。後述するドップラーシフトおよび周波数誤差に関係した、この情報および他の情報は、1以上の誤差/ドップラーストレージ(strage) あるいは記憶素子236に、適宜、記憶できる。この情報は、発振器動作周波数を調整する目的で制御プロセッサ220で用いられることができ、あるいは、種々の通信信号を用いてゲートウエイまたは基地局に送信することができる。
図3は、ゲートウエイ120および122または基地局で使用される送受信装置300の一例を示す。この装置は業界周知であり、前述した特許に開示されている。たとえば、この手の装置の動作に関する更なる詳細事項は、1992年4月7日に発行された米国特許第5,103,459号;“CDMAセルラー電話内における信号波形発生のためのシステムおよび方法”に示されている。この米国特許は本願発明の特許譲受人と同じ者に譲渡されており、この米国特許の内容は本願に開示されているものとする。
図3に示されたゲートウエイ120、122の部分は、通信信号を受信するアンテナ310に接続された1以上のアナログ受信器314を有している。これらの通信信号は、業界周知の種々な方法を用いることで、後に、ダウンコンバートされ、増幅され、デジタル化される。多重アンテナ310は幾つかの通信システムで使用されている。アナログ受信器314により出力されるデジタル化された信号は、少なくとも1つのデジタル受信器モジュール(破線324により概括的に示されている)に対して、入力として与えられる。
幾つかの変形例が業界周知であるが、各デジタル受信器モジュール324は、ゲートウエイ120、122とユーザ端末124、126の1つとの間の通信を管理するのに使用される信号処理素子に対応する。1つのアナログ受信器314は、多数のデジタル受信器モジュール324に対する入力を供給できる。そして、多数のこのようなモジュールは一般的には、ゲートウエイ120内で使用され、任意の時点で取り扱い可能なダイバーシティモード信号(diversity mode signals)と全ての衛星ビームに適応する。各デジタル受信器モジュール324は、1以上のデジタルデータ受信器316および探索受信器318を有している。探索受信器318は、通常、パイロット信号以外の信号の適当なダイバーシティモードを探索する。通信システムに組み込まれる場合では、多重デジタルデータ受信器316A−316Nはダイバーシティ信号受信(diversity signal reception)のために使用される。
データ受信器316の出力は、続くベースバンド処理素子322に与えられる。このベースバンド処理素子322は、当該技術分野において良く知られた装置であり、ここでは、その詳細は図示していない。典型的なベースバンド装置は、ダイバーシティー結合器及びデコーダを含みマルティパス信号を各ユーザ用の1つの出力中に結合させる。典型的なベースバンド装置は、また、通常、デジタルスイッチ或いはネットワークに出力データを供給するインターフェース回路を含んでいる。例えば、ボコーダ、データモデム及びディジタルスイッチング及び記憶部品のような(これらに限定されるものではない)種々他の知られている素子は、ベースバンド処理素子322の一部を形成しても良い。これらの素子は、一又はそれ以上の送信モジュール334へのデータ信号の送信を制御し、或いは、管理するように動作する。
ユーザ端末に送信されるべき信号は、一或いはそれ以上の適当な送信モジュール334にそれぞれ連結される。典型的なゲートウエイは、多数のこのような送信モジュール334を用いて、ある時には多数のユーザ端末124,126にサービスし、また、ある時には幾つかの衛星及びビーム(beams)の為に用意される。ゲートウエイ120,122によって用いられる多数の送信モジュール334は、この技術分野で知られるシステムの複雑さ、考慮される衛星の数、ユーザの定員、選ばれたダイバシティーの程度等のファクタで決定される。
各送信モジュール334は、送信の為のスペクトラム変調データを拡散し、及びディジタル送信パワーコントローラ328に接続された出力を有する送信変調器326を含み、それは出て行くディジタル信号のために用いられる送信パワーを制御する。ディジタル送信パワーコントローラ328は、インターフェースの縮小の為及び資源(resource)の割り当ての為に、最小レベルのパワーを与える。しかし、このディジタル送信コントローラ328は、送信パス(path)及び他のパス送信特性における減衰を補償するに必要とされる時、適切なレベルのパワーを与える。少なくとも1つのPN発生器332は、信号を拡散する場合において送信モジュール326によって用いられる。この符号発生は、ゲートウエイ122,124或いは基地局における一又はそれ以上のコントロールプロセッサ或いは記憶素子の機能の一部を構成し、時分割されても良い。
送信パワーコントローラ328の出力は、加算器336に送信され、ここで、その出力は、他の送信パワーコントロール回路からの出力に合計される。これらの出力は、送信パワーコントローラ328の出力と同一周波数で、しかも、同一のビーム内で他のユーザ端末124,126に送信される為の信号である。この加算器336の出力は、デジタル-アナログ変換、適切なRF搬送周波数に変換、また、増幅、フイルタの為にアナログの送信器338に供給され、ユーザ端末124、126に放射する為の1又はそれ以上のアンテナ340に出力する。アンテナ310及び340は、システムの複雑さ及び構成に依存している同様のアンテナであっても良い。
この発明の実施例を実施する為に、1又はそれ以上の事前補正器或いは周波数/タイミング事前補正素子342、344が用いられる。好ましくは、事前補正素子342は、ベースバンド周波数でのディジタルパワーコントローラ328のディジタル出力の周波数を調整するに用いられる。ユーザ端末においては、周波数調整を含むベースバンドスペクトラル情報がアナログ送信器338において実行されるアップコンバージョンの間に適切なセンター周波数に直される。この周波数事前補正は、上述した複素数信号回転のような当該技術分野で知られている技術を用いて達成される。ここでは、知られている衛星天体位置表(ephemrides) 及び所望のチャネル周波数を基に回転角が計算される。ユーザ端末においては、他の信号回転技術及びこれに関連したハードウエアは、この技術分野において良く知られたものである。
図3において、事前補正器342は、加算器336に先立つ送信経路中に描かれている。これはあ、要望に応じて各ユーザ端末信号について個々の制御をすることを許している。しかしながら、加算器336の後に事前補正が行われた際に、信号周波数事前補正素子を使うことができる。なぜならば、ユーザ端末がゲートウエイから衛星への同一の送信経路をシェアする(share)からである。
変更例として、良く知られた技術を用いて出ていく信号の周波数/タイミングを調整するために事前補正器334をアナログ送信器338の出力上の送信経路内に置くことができる。しかしながら、アナログ送信器の出力上の周波数を変更することは、より難しく、信号フィルタ工程での干渉を招くこととなるかもしれない。変形例としてアナログ送信器338の出力周波数はコントロールプロセッサ320によって直接調整され、通常センター周波数からオフセットされシフトした出力周波数を供給する。
ユーザ端末200についての上述したように、事前補正素子342、344は、送信経路において使用されて、このような素子の一部を形成することができる公知の事前補正回路を用いて出ていく(outgoing)信号のタイミングを調整することができる。これは、送信波形中に遅延を追加する或いは減じる周知の技術を使用して達成することができる。付け加えるならば、事前補正素子342及び344と同様の時間事前補正素子及び事前補正素子342,344に加えて(図示されていない)時間事前補正素子が、必要に応じて使用されることができ、これらはタイミング変更を実行することに寄与する。時間事前変更は、信号或いはPN符号の相対的なタイミングを変更するために、周波数事前補正とともに或いはこれを伴わず用いることができる。
しがしながら、タイミング調整は、信号がベースバンドで、しかも、パワーコントローラ328による出力に先立って発生された際にコントロールプロセッサ調整符号発生及びタイミング或いは他の信号パラメータタイミングを有することによって一般に実現される。パワーコントローラ328によって信号が種々の衛星及びユーザ端末に送信される際と同様に、コントローラ320は、例えば、符号タイミング及び符号応用を定める。
出て行くユーザ端末信号、順方向リンク上で課される周波数及び/又はタイミング補正の量は、ゲートウエイ及びそれを介して通信が確立される各衛星との間の知られているドップラ(Doppler)を基にしている。衛星ドップラを考慮する必要があるシフト量は、知られている衛星軌道位置データを用いてコントロールプロセッサ320によって計算することができる。このデータは、保存され、1又はそれ以上の記憶素子346,例えば、閲覧テーブル(lookup table)或いはメモリ素子から検索される。このデータは、また、必要に応じて他のデータ源から与えられることができる。RAM及びROM回路或いは磁気記憶装置のような既知の種々の装置が記憶素子346を構成するために用いることができる。この情報は、いつでもゲートウエイによって使用されて衛星の為の周波数或いはタイミング調整を確立するために用いられる。
図3に示すように、時間及び周波数ユニット(TFU)348は、アナログ受信機314に基準周波数信号を与える。GPS受信機からのユニバーサル時間(UT)信号が幾つかの応用におけるこの処理の一部として用いられることができる。必要であれば、マルチ中間変換工程にこれを採用することができる。図示するように、TFU348は、アナログ送信器338の基準として働く。TFU348は、また、ディジタル受信機316A−N及び318における相関器のようなゲートウエイ或いは基地局300内の市より要素或いは他のステージ、或いは送信変調器326及びコントロールプロセッサー320にタイミング信号を与える。TFU348は、また、必要であれば、所定量だけ、プロセッサ制御下で(クロック)信号の相対的なタイミングを進めあるいは遅らせるように構成される。
少なくとも1つのゲートウエイコントロールプロセッサ320が受信モジュール324,送信モジュール334、及びベースバンド回路322に連結されている。これらユニットは、物理的に互いに分離されていても良い。コントロールプロセッサ320は、コマンド及びコントロール信号を与えて信号処理、タイミング信号発生器、パワー制御、ハンドオフ制御、ダイバーシティ結合及びシステムインタフェースのような機能(これに限るものではない)を実現する。これに加えて、コントロールプロセッサ320は、PN拡張符号、直交符号シークエンス、及びユーザ通信に用いる為の特定の送信器及び受信器或いはモジュールを割り当てる。
コントロールプロセッサ320はまた、パイロット、同期、並びにページ信号の生成並びにパワー、及び、送信パワーコントローラ328へのカップリングを制御する。パイロットチャンネルは、データでは変調されない単純に信号であり、また、送信変調器326への、反復不変パターン(repetitive unchanging pattern)もしくは無変化フレーム構造形式の入力を使用し得る。即ち、パイロット信号のためのチャンネルを形成するのに使用される、直交関数、ウォルシュ符号は、全て1もしくは0のような一定値を持つか、間隔のあいた1と0の構造パターンのような良く知られた反復パターンを一般に有する。かくして、PN発生器332,332により与えられるPNT拡散符号のみを送信する好ましい結果となる。
該コントロールプロセッサ320は、送信モジュール334もしくは受信モジュール324のようなモジュールの要素に直接結合され得る。また、各モジュールは、送信コントロールプロセッサ330もしくは受信コントロールプロセッサ321のようなモジュール特有のプロセッサを一般に有し、プロセッサ、そのモジュールの要素を制御する。かくして、好ましい実施の形態においては、コントロールプロセッサ320は、図3に示すように、送信プロセッサ330と受信プロセッサ321に結合されている。このようにして、単一のコントロールプロセッサ320は、多数のモジュールの動作と資源とをより有効に制御することができる。該送信プロセッサ330は、パイロット、同期、並びにページ信号及びトラフィックチャンネル信号の生成と、信号パワーとを制御し、また、パワーコントローラ328への夫々の結合を制御する。該受信プロセッサ321は、探索すること、復調のための符号をPN拡散すること並びに受信されたパワーをモニタすることを制御する。
シェアされた資源パワー制御のような所定の操作のために、ゲートウエイ120,122は、通信信号中のユーザー端末から受信した、受信信号強度、周波数測定、もしくは他の信号パラメータのような情報を受信する。この情報は、受信プロセッサ321によりデータ受信器316の復調出力から得られる。代わって、この情報は、コントロールプロセッサ320もしくは受信プロセッサ321によりモニターされ、コントロールプロセッサ320に送信される信号の予め設定された場所で生じるときに検出され得る。コントロールプロセッサ320は、送信パワーコントローラ328並びにアナログ送信器338を使用して送信され、かつ処理される信号のタイミングと周波数とを制御するためのこの情報(以下に説明する)を使用する。
通信システム100が動作している間、順方向リンク信号と称される通信信号s(t)は、ゲートウエイ(120,122)により、A0のゲートウエイ生成搬送周波数を使用してユーザ端末(124,126)に送信される。前記順方向リンク信号は、ドップラーや他の影響による時間遅延、伝播遅延、周波数シフトを経験する。順方向リンク信号は、ゲートウエイから衛星への中継の間に(即ち、順方向リンク信号へのアップリンク部で)、これらの影響を経験し、そして、衛星からユーザー端末への送信(即ち、順方向リンク信号のダウンリンク部で)のときにも影響を経験する。この信号が受信されると、リターンすなわち逆方向リンク信号を送るときの遅延、ユーザ端末から衛星への(即ち、逆方向リンク信号のアップリンク部の)送信における伝播遅延、及びドップラーがある。
図4は、通信システム100で送信される種々の信号を示す。ゲートウエイ120は、順方向リンク信号410を衛星中継器116を介してユーザ端末124に送信する。順方向リンク信号410は、ゲートウエイ120から衛星中継器116へのアップリンク部分412と、衛星中継器116からユーザ端末124へのダウンリンク部とを備えている。ユーザ端末124は、逆方向リンク信号420を衛星中継器116を介してゲートウエイ120に送信する。逆方向リンク信号420は、ユーザ端末124から衛星中継器116へのアップリンク部422と、衛星中継器116からゲートウエイ120へのダウンリンク部とからなっている。
ゲートウエイ120が順方向リンク信号410を衛星中継器116に送信するときに、アップリンク部412は、ゲートウエイ120と衛星中継器116との間の相対的な移動(即ち、衛星中継器116が動くので)の結果として、周波数ドップラーや符号ドップラーを経験する。良く知られているように、衛星中継器116がゲートウエイ120に接近するのに従って、アップリンク部412は、周波数ドップラーの結果として、搬送周波数の増加を経験する。アップリンク部412は、符号ドップラーの結果として、そのPN符号シーケンスの符号もしくはパルス幅の減少を経験する。反対の影響が、衛星中継器116がゲートウエイ120から遠のくのに従ってアップリンク部412に生じる。
同様に、衛星中継器116がユーザ端末124に順方向リンク信号410を送信するときに、ダウンリンク部414は、衛星中継器116とユーザ端末124との間の相対的な移動の結果として(即ち、衛星中継器116とユーザ端末124の両方が動くので)、周波数ドップラーと符号ドップラーとを経験する。良く知られているように、衛星中継器116がユーザ端末124に接近するのに従って、グウンリンク部414は、周波数ドップラーの結果として、その搬送周波数での増加を経験する。また、ダウンリンク部414は、符号ドップラーの結果として、そのPN符号シーケンスの符号もしくはパルス幅で減少を経験する。これと反対の影響は、衛星中継器116がユーザ端末124から遠ざかるに従ってダウンリンク部414に生じる。
搬送周波数でのドップラー効果は、図5を参照して説明される。図5は、例えば、衛星中継器116がゲートウエイ120並びにユーザ端末124に接近するのに従って、順方向リンク信号410の搬送周波数でのドップラー効果を示す。搬送周波数510(fcarrier510)を有する順方向リンク信号410がゲートウエイ120から送信される。アップリンク部412は、アップリンクドップラー周波数520(fuplink520)として図5に示されているドップラーにより、搬送周波数での増加を経験する。かくして、衛星中継器での順方向リンク信号410の周波数(fSAT)は、搬送周波数510とアップリンクドップラー周波数520とを加算したものである。ダウンリンク部414は、ダウンリンクドップラー周波数530(fdownlink530)として図5に示されているドップラーにより、その周波数での増加を経験する。かくして、ユーザ端末124での順方向リンク信号410の周波数(fUT)は、搬送周波数510と、アップリンクドップラー周波数520と、ダウンリンクドップラー周波数530とを加算したものである。
アップリンクドップラー周波数520とダウンリンクドップラ周波数530とは、衛星中継器116の相対的な移動に応じて変化するので、ユーザ端末124での順方向リンク信号410の周波数もまた変化する。この変化は、周波数不確定性と称されている。LEO衛星を使用する通信システム100においては、周波数不確定性は、50ないし300kHzの範囲、もしくはこれ以上である。
図6は、本発明の一実施の形態に従ってなされる周波数事前補正処理の例を示す。順方向リンク信号410は、所定の周波数の搬送周波数510(fcarricr510)を有する。ゲートウエイ120から送信される前に、順方向リンク信号410は、事前補正周波数、事前補正ファクター610を使用して事前補正器342により調節される。周波数事前補正器610は、アップドップラー周波数520と大きさが等しいが符号が反対である。かくして、順方向リンク信号410がゲートウエイ120から送信されると、順方向リンク信号410は、搬送周波数510と、これに加算された事前補正周波数610とからなる初期周波数を有する。そして、順方向リンク信号410のアップリンク部412は、アップリンクドップラー周波数520によりその周波数での変化を経験する。本発明では、衛星中継器116での順方向リンク信号410の周波数(fSAT)は、搬送周波数510と、事前補正周波数610と、アップリンクドップラー周波数520との合計である。事前補正周波数610と、アップリンクドップラー周波数520とは、大きさが同じで符号が反対なので、衛星中継器116での順方向リンク信号410の周波数は、搬送周波数510と等しい。
ダウンリンク部414はまた、ダウンリンク・ドップラ周波数530によりその周波数において変化を生ずる。しかし本発明によれば、ユーザ端末124における順方向リンク信号410の周波数(fUT)は、搬送周波数510とダウンリンク・ドップラ周波数530の合計となる。ユーザ端末124における順方向リンク信号410の周波数は、ダウンリンク・ドップラ周波数530によってこの搬送周波数510から変化する。したがって、この発明においては、その周波数不確定性はダウンリンク・ドップラ周波数530での不確定性の結果のみによる。実際的な目的のために、本発明は、衛星中継器116との比較において相互に静止しているユーザ端末124の為の半分のファクターによって周波数の不確定性を減らしている。
図7は、本発明の一実施例に基づいてゲートウエイ120がらの順方向リンク信号410の為に周波数を事前補正するためのステップを示している。ステップ710では、送信器338は、1つ又はそれ以上の衛星中継器116に送信されるべき順方向リンク信号410を準備する。ステップ720では、制御プロセッサ320は、順方向リンク信号410が送信されるべきそれぞれの衛星中継器116のために関連するアップリンク・ドップラ周波数520と相対的な動きを計算する。次に、ステップ730では、事前補正器342は、順方向リンク信号410を事前補正するか又は補正して、アップリンクドップラー周波数520を償う。最終的に、ステップ740においては、送信器338は、アップリンクドップラー周波数520により事前補正された搬送周波数510で順方向リンク信号410を送信する。
本発明のそのほかの実施例は、逆方向リンク信号420において同様に機能する。この実施例においてユーザ端末124は、その衛星中継器116の相対的な動きの知識はもっていない。よって、ユーザ端末124は、アップリンク・ドップラ周波数信号520を決定するために1つの異なる技術を用いなければならない。ユーザ端末124は、知られている搬送周波数510および順方向リンク信号410の周波数に基づいてこれを処理する。これら周波数間の相違(差)はダウンリンク・ドップラ周波数530である。衛星の相対的な動きは、順方向リンク信号410を受信するユーザ端末124と逆方向リンク信号420を送信するそれとの間であまり変わらないとの仮定に基づいて、順方向リンク信号410のダウンリンク・ドップラ周波数530は逆方向リンク信号420のアップリンク・ドップラ周波数510とほぼ等しい。この技術について更に詳しくは、特許出願第08/723,724号の”通信システムにおける周波数オフセットの決定(Determination Of Frequency Offsets In Communication Systems)”に述べられている。
図8は、ユーザ端末124からの1つの逆方向リンク信号420の為の周波数を事前補正するステップを示している。ステップ810においては、送信器230は衛星中継器116に送信されるべき逆方向リンク信号420を準備する。ステップ820では、制御プロセッサ220は知られている搬送周波数510および、最近受信した順方向リンク信号410に基づいてダウンリンク・ドップラ周波数530を計算する。これら2つの周波数の差は、順方向リンク信号410のダウンリンク・ドップラ周波数信号530である。そしてこれは逆方向リンク信号420の為のアップリンク・ドップラ周波数520に近似するものである。次のステップ830では、事前補正器232は逆方向リンク信号420を事前補正し或いは補正して、アップリンク・ドップラ周波数530を償う。最後にステップ840において、送信器230はアップリンク・ドップラ周波数520により事前補正された搬送周波数510で逆方向リンク信号420を送信する。
本発明のそのほかの実施例は、さらにユーザ端末124の位置とダイナミクス(dynamics)の知識に基づく。もし、ユーザ端末124の位置やダイナミクスが解っていれば、例えばそのユーザ端末124における測位デバイスを用いて、アップリンク・ドップラ周波数520とダウンリンク・ドップラ周波数信号530との両方が計算され、それらの効果を補償する。実際、仮にこれらのドップラ周波数が両方とも知られていれば、その信号を事前補正や、事後補正のいずれも使用することができる。いずれの場合も、その信号に関連した周波数不確定性は実質的に削除される。
衛星を経由しての信号送信に係わるそのほかの問題は、送信器に近い位置に在る、例えば、ゲートウエイ中に在る衛星に向けての、及び送信器から遠くの位置に在る衛星に向けての、伝播遅延における変化(variance)である。この変化はタイミング不確定性と呼ばれる。図9に、順方向リンク信号910と逆方向リンク信号920の為のタイミング不確定性を示している。図9に示す如く、順方向リンク信号910は実際は2つの信号、最遠の衛星930を経由してユーザ端末124に送信される順方向リンク信号910と、最も近い衛星940を経由してユーザ端末124に送信される順方向リンク信号910Bである。この記述の目的については、順方向リンク信号910Aと910Bは用語情報においては同じ信号である。それら信号間の相違は、ゲートウエイ120はそれらをそれぞれの衛星に向けることである。これはあきらかに図面を描くためになされている。図9に関して記載する目的に関しては、ユーザ端末124は物理的に同じ装置として呼称する。或いは、順方向リンク信号910Aと順方向リンク信号910Bは、それらが異なる衛星930,940を経由して到達するとしても、同じユーザ端末124に到達する。順方向リンク信号910Aは、1つのアップリンク部912A及びダウンリンク部914Aを含んでいる。同様に、順方向リンク信号910Bは、1つのアップリンク部912B及びダウンリンク部914Bを含んでいる。
また図9には、逆方向リンク信号920が2つの信号として示されている。逆方向リンク信号920Aは、最遠の衛星930を経由してゲートウエイ120に送信され、また逆方向リンク信号920Bは最も近の衛星940を経由してゲートウエイ120に送信される。逆方向リンク信号920Aは、1つのアップリンク部922A及びダウンリンク部924Aを含んでいる。同様にして、逆方向リンク信号920Bは、1つのアップリンク部922B及び1つのダウンリンク部924Bを含んでいる。
ゲートウエイ120と衛星930,940の間の距離の差のために、順方向リンク信号910A,910Bは、異なった時刻にユーザ端末124に到達する。図9に示す如く、順方向リンク信号910Aは、順方向リンク信号910Bが時刻950にユーザ端末124に到達する間に、時刻960にユーザ端末124に到達する。これらの2つの時刻の差は、順方向リンク信号910がユーザ端末124に到達するであろう期待される時刻の範囲を表わすものである。換言すれば、信号がゲートウエイ120から送信されるとき、それは時刻950と時刻960により区切られる範囲内にユーザ端末124に到達する。この範囲は通常、タイミング不確定性と呼ばれる。順方向リンク信号910に対応して、このタイミング不確定性は、そのユーザ端末(UT)順方向タイミング不確定性と呼ばれる。
また図9は、逆方向リンク信号920に関するタイミング不確定性を示している。逆方向リンク信号920Bがゲートウエイ120に時刻970に到達する間に、逆方向リンク信号920Aは、ゲートウエイ120に時刻980に到達する。これら時刻の差は、そのゲートウエイ120に到達するであろう時刻の範囲を表わしている。時刻970,980に区切られたこのタイミング不確定性は、ゲートウエイ(GW)逆方向タイミング不確定性と呼ばれる。LEO衛星を用いる1つの通信システム100においては、このタイミングの不確定性は、地上又は静止衛星通信システムのタイミング不確定性が約1から2msに比して、約10から20ms、或いはそれ以上である。
以上述べたように、タイミング不確定性の課題は、スペクトル拡散通信信号を捕捉するためには、その受信器はタイミングの全範囲をサーチしなければならない。これは、PN拡散符号が連続するシステムに関してとくに真である。本発明は、距離にかかわらず、与えられた通信信号が送信先の全ての衛星に同じ時刻に到達するように、送信器と衛星との間の距離に基づいて異なる時刻に通信信号を送信することによって、そのタイミング不確定性を減じる。
図10は、本発明の一実施形態に係る、順方向リンク信号910と逆方向リンク信号920に対するタイミング不確定性を示す。本発明によれば、順方向リンク信号910Aは時刻1010にゲートウエイ120によって一番遠い衛星930を介してユーザ端末124に送信される。順方向リンク信号910Bは時刻1020に一番近い衛星940を介してゲートウエイ120によってユーザ端末124に送信される。時間1010と時間1020との間の差は、事前補正時間と呼ばれ、あるいはより詳細には順方向リンク事前補正時間と呼ばれる。順方向リンク事前補正時間は距離と、ゲートウエイ120と信号を受信する衛星との間の関連する伝播遅延とに基づいて決定され、信号は距離によらず、同じ時間に衛星に到着する。例えば、順方向リンク信号910Aは一番遠い衛星930に、順方向リンク信号910Bは一番近い衛星940に同じ時刻1030(衛星時間1030と呼ぶ)に到着する。
各衛星930、940は順方向リンク信号910をユーザ端末124に対して反復する。順方向リンク信号910Aは時間1050にユーザ端末124に到着する。順方向リンク信号910Bは時間1040にユーザ端末124に到着する。時間1050と時間1040との間の差違は本発明のユーザ端末順方向タイミング不確定性を表す。本発明は、順方向リンク信号910のアップリンク部912に関連するタイミング不確定性の量だけユーザ端末順方向タイミング不確定性を低減する。これは順方向リンク信号910が衛星時刻1030に衛星930,940に到着することがわかるからである。
図10は、一番遠い衛星930と一番近い940に基づく最悪の不確定性を示している。上記の議論は1つまたはそれ以上の衛星への送信順方向リンク信号910を想定しているが、これに限定されない。例えば、1つのみの衛星が特定のゲートウエイ120の視線内に存在していてもよい。この場合ゲートウエイ120は1つの衛星のみに送信できるだけである。他の例として、特定の通信システム100はダイバーシチ処理を実行していない。このことにより、同じ信号の多重送信を無効にしてしまう。使用する衛星の数によらず、本発明は、信号の送信のタイミングを事前補正することによって受信信号におけるタイミング不確定性を低減し、これによって信号は既知の時間に衛星に到着する。
本発明の一実施形態では、信号の送信の開始を事前補正するのみならず、送信されているときに連続的に事前補正するので、信号の各成分(すなわちPN符号)は既知の時間に衛星に到着する。本発明の実施形態はタイミング不確定性を低減することに加えて符号ドップラを補償する。上記した周波数事前補正と同様に、タイミングが衛星において知られあるいは補正されるので、符号ドップラは、順方向リンク信号のアップリンク部912で事前補正されるだけである。これにより符号ドップラによる不確定性は低減され、時間追跡ループの作業ははるかに容易になる。
図11は本発明の他の実施形態による、順方向リンク信号910及び逆方向リンク信号920に対するタイミング不確定性を示している。本発明のこの実施形態によれば、順方向リンク信号910は、図9に関して上記した方法と同一の方法によりゲートウエイ120により送信される。この実施形態は逆方向リンク信号920に関する方法と同様の方法を用いる。ユーザ端末124は時間1110に一番遠い衛星930を介してゲートウエイ120に逆方向リンク信号920Aを送信する。ユーザ端末124は時間1120に、一番近い衛星940を介してゲートウエイ120へ逆方向リンク信号920Bを送信する。時間1110と時間1120との間の差は逆方向リンク事前補正時間と呼ばれる。ユーザ端末124は自身の位置を知らないので、ユーザ端末124は、衛星時間1030と順方向リンク信号910がユーザ端末124に到着する時間との間の時間差に基づいて逆方向リンク事前補正時間を決定する。この時間差は順方向リンク信号910のダウンリンク部914の伝播遅延に対応する。以前と同様に、順方向リンク信号910の受信と逆方向リンク信号920の送信の間、相対的移動がほとんどないことを仮定すると、ダウンリンク部914の伝播遅延は逆方向リンク信号920のアップリンク部922の伝播遅延と同じであり、これは必要な逆方向リンク事前補正時間である。
逆方向リンク事前補正時間は逆方向リンク信号920の送信を調整あるいは補償するのに用いられ、これにより逆方向リンク信号920は衛星時間1130と呼ばれる既知の時間に衛星に到着する。衛星は逆方向リンク信号920をユーザ端末124に対して反復する。逆方向リンク信号920Aは時間1150にユーザ端末124に到着する。時間1150と時間1140との間の差は本発明のゲートウエイリバースタイミング不確定性を示す。本発明の実施形態は、ゲートフェイリバースタイミング不確定性と同様に、ユーザ端末順方向タイミング不確定性も低減する。順方向リンク910については、ユーザ端末順方向タイミング不確定性はアップリンク部912に関連するタイミング不確定性の量だけ低減される。逆方向リンク920については、ゲートウエイリバースタイミング不確定性はアップリンク部922に関連するタイミング不確定性の量だけ低減される。
図12は本発明の一実施形態により、ゲートウエイ120で順方向リンク信号910に対するタイミングを事前補正するのに実行される工程を示している。ステップ1210で制御プロセッサ320は、順方向リンク信号910が送信される各衛星930,940とゲートウエイ120との間の距離を算出する。次にステップ1220で制御プロセッサ320はこれらの距離の各々に基づいて伝播遅延を算出する。
そのような距離は例えば、衛星からユーザ端末まで及びその逆に、直ちにあるいは既知の遅延の後に、送信された信号の往復遅延を測定し、結果を2で割り、その結果に信号(光)の速度を乗算することにより獲得される。往復遅延は、既知のラニングPNシーケンスまたは拡散符号を含む信号を送信し、送信された信号の状態と、ゲートウエイで受信したときの再送信信号中のPNシーケンスの状態とを比較することにより測定される。状態の差は全往復遅延(ゲートウエイから衛星までの既知の遅延を含む)を決定するのに用いられる。既知の遅延は、既知の衛星天体位置表(ephemerides)を用いて、当業界で良く知られた種々の方法により算出される。一方、距離は、1つの衛星を通って送信され、第2の衛星を通って戻ってきた信号の往復遅延を用いて測定される。しかしながら、相対位置についてのさらなる付加的情報が要求される。これは概して他の信号パラメータを用いて供給される。そのような方法は、位置決定に関して上記した共に係属中の特許出願により詳細に記載されている。
ステップ1230で、事前補正器342は、各衛星930、940に対する伝播遅延を償うために順方向リンク信号410を事前補正あるいは補償する。最後に、ステップ1240で送信機338は、そのタイミングが適当な衛星930、940に対して事前補正された順方向リンク信号410を送信する。
図13は本発明の一実施形態により、ユーザ端末124で逆方向リンク信号920に対するタイミングを事前補正するために実行される工程を示している。ステップ1310で制御プロセッサ220は、逆方向リンク信号920が送信されるべき衛星930,940の各々から一番新しく受信した順方向リンク信号910に基づいて伝播遅延を算出する。ステップ1320で事前補正器232は、各衛星930、940に対する伝播遅延を償うために逆方向リンク信号920を事前補正あるいは補償する。最後にステップ1330で送信機230は適当な衛星930,940に対してそのタイミングが事前補正された逆方向リンク信号920を送信する。
タイミング不確定性と信号を獲得する受信機の探索空間とを低減することに加えて、本発明は、ダイバーシチ処理を用いる通信システム100によって要求されるデスキュー(deskew)メモリバッファの量を低減する。この種のシステムは、可能なすべてのパスからの信号を受信するためにタイミング不確定性の全範囲に渡って到来信号をバッファしなければならない。タイミング不確定性(すなわち、可能な全てのパスからの信号が予想され得る時間)を低減することによって、デスキューメモリはこれに相応して低減される。
本発明の好ましい実施形態は周波数及びタイミングの両方の事前補正を行なう事前補正器を有している。上記したように、周波数事前補正とタイミング事前補正はそれぞれ各不確定性を約1/2程度低減する。すなわち、本発明の好ましい実施形態は、もとの探索空間の約1/4にまで受信機の探索空間を低減することができる。すなわち、本発明の一実施形態におけるゲートウエイ120或いはユーザ端末124は、従来の対応する装置と比較して、約1/4の時間であるいは約1/4の数の探索受信機で信号を獲得することができる。
上記した好ましい実施形態は当業者が本発明を製造または使用可能にするために提供された。当業者にとってこれらの実施形態に対する種々の変更が容易に可能であり、ここで規定された一般的な原理は発明の(inventive)能力を使用することなしに他の実施形態にも適用される。すなわち、本発明はここに開示された実施形態に限定されるものではなく、ここに開示された原理と新規な特徴に一致する限り最も広い権利範囲を与えられるべきである。

Claims (2)

  1. 下記のステップを備える、受信機へのドップラーの効果を低減する衛星を用いて通信システムにおいて信号を送信する方法、
    送信機に対する衛星のドップラ周波数を連続的に算出する、前記衛星は前記送信機からの該信号を受信し、前記衛星は該受信機に該信号を反復する、及び
    該信号が、あたかもドップラが存在しないかのように、前記衛星で受信されるように、前記ドップラ周波数の関数として該信号の送信周波数を調整する。
  2. 下記のステップを備える、受信機へのドップラーの効果を低減する衛星を用いて通信システムにおいて信号を送信する方法、
    衛星と送信機との間の距離を連続的に算出する、前記衛星は前記送信機からの該信号を受信する、
    前記算出された距離を移動するために該信号に関して要求された伝播時間を決定する、
    補正された送信タイミングを獲得するために所定の時間から前記伝播時間を減算する、及び
    前記信号が前記所定の時間に前記衛星で受信されるように、前記補正された送信タイミングで前記信号を送信する。
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