JPH10340713A - リチウムイオン電池の安全弁 - Google Patents

リチウムイオン電池の安全弁

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JPH10340713A
JPH10340713A JP10096003A JP9600398A JPH10340713A JP H10340713 A JPH10340713 A JP H10340713A JP 10096003 A JP10096003 A JP 10096003A JP 9600398 A JP9600398 A JP 9600398A JP H10340713 A JPH10340713 A JP H10340713A
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JP
Japan
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safety valve
metal
metal support
hole
ion battery
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JP10096003A
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Hiroshi Hasegawa
弘 長谷川
Kazunori Ozawa
和典 小澤
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ENATSUKUSU KK
Mikuni Corp
Original Assignee
ENATSUKUSU KK
Mikuni Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品ごとに破壊圧力のばらつきを少なく高精
度に保証すると共に取扱い性や組立性が良い安全弁を提
供する。 【解決手段】 金属板の一部に第1貫通穴6dが形成さ
れた第1金属支持板6aと、金属板の一部に前記第1金
属支持板6aの第1貫通穴6dに連通可能な第2貫通穴
6eを形成された第2金属支持板6cと、前記第1,第
2金属支持板6a,6c間に設けられ、前記第1,第2
貫通穴6d,6eが連通しないように開口を塞いでリチ
ウムイオン電池内に異常圧が生じた際に破壊されて該異
常圧を逃がすための金属箔6bとを有し、前記第1,第
2金属支持板6a,6c間に前記金属箔6bを介在させ
てこれらをプレスにより一体形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウムイオン電池
の端子近傍に電池を密封するように配設され、電池内に
異常圧が生じると弁が破損して異常圧を外部に逃がすリ
チウムイオン電池の安全弁に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、携帯電話、パーソナルコンピュー
ターなどの電子機器には、バッテリーとして様々な電池
が用いられている。例えば、アルカリ電池やマンガン電
池などの一次電池や、充放電可能なリチウムイオン電
池、ニカド電池などの二次電池が広く用いられている。
これらのうち、とりわけ高出力(例えば3.6V程度)
が得られ、しかも充放電を繰り返しても充電履歴が良い
ことから、リチウムイオン電池が広く用いられるように
なってきた。上記リチウムイオン電池は、電池内の圧力
が通常2kgf/cm2 程度に保たれているが、電池内
部に高熱が発生し、異常圧が生ずるおそれがあることか
ら、この異常圧を放置しておくと電池本体が爆発する危
険性がある。このため、通常リチウムイオン電池の一方
の端子(例えば正極端子側)に安全弁が設けられてい
る。この安全弁は一般に13kgf/cm2 〜20kg
f/cm2 の異常圧が生じたときに破壊されて異常圧を
外部に逃がすように設定されている。
【0003】上記リチウムイオン電池の安全弁の一例に
ついて、図7を参照して説明する。図7はリチウムイオ
ン電池51の正極端子側を示すもので、正極端子52の
下方にアルミ板53が電池内外を閉塞するように設けら
れている。上記正極端子52及びアルミ板53はその周
縁部において、ガスケット54を介して電池本体55に
一体にかしめられて電池本体に固定され、正極側端子部
が形成されている。
【0004】上記正極端子52とアルミ板53との間に
はPTC素子56が介在しており、電気的導通が取られ
ている。このPTC素子56は、カーボン入りプラスチ
ック(導電性プラスチック材)の両側にニッケル層を設
けたものであり、常温では通電性を有するが、加熱され
ると樹脂が膨張して電気的導通を遮断するものである。
また、上記アルミ板53は、中央部に貫通穴57が形成
されたラプチャー板(アルミニウム板)58に支持され
ており、該アルミ板53は上記貫通穴57に垂れ下がる
ように入り込んでラプチャー板58の下面に連結された
タブ59と接点60で接続されている。上記タブ59
は、電池内と端子側との電流路を形成するもので、電流
は上記タブ59よりアルミ板53、PTC素子56を経
て正極端子52へと流れる。
【0005】上記アルミ板53には、ラプラャー板58
の貫通穴57の近傍に厚さが薄肉、例えば15μm程度
となるようなVノッチ61が形成されており、上記アル
ミ板53は上記Vノッチ61で破断されやすいように構
成されている。上記アルミ板53は余りに薄いと取扱い
が難しく、また上記Vノッチ61を形成した溝部分の厚
さ管理も難しいことから、ある程度の厚さを要する。
【0006】上記リチウムイオン電池内が加熱して異常
圧が生ずると、内圧の上昇に伴いラプチャー板58が上
昇してタブ59とアルミ板53との接点60が離間す
る。これによって、電流が遮断される。また、更に内圧
が上昇すると、貫通穴57に垂れ下がっていたアルミ板
53が上方に撓んで上記Vノッチ61より破断して異常
圧を正極端子52側へ逃がす。尚、上記正極端子52に
は図示しない逃げ穴が形成されており、異常圧を外部に
逃がすようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に示す安
全弁は、電池内に生じた異常圧を逃がすため、精度良く
破壊される必要があるが、この破壊圧力の精度をアルミ
板53にVノッチ61を形成して部分的に強度を弱め、
上記Vノッチ61を形成した溝部分の厚さにより管理し
ていた。しかしながら、上記アルミ板53のVノッチ6
1を形成した溝部分は、製品毎に厚さ精度にばらつきが
生じ易い。また、上記溝部分の厚さ精度にばらつきが生
じやすいことから、異常圧が生じたときに安全弁の破壊
圧力の精度に製品ごとのばらつきが大きい。上記安全弁
は13kgf/cm2 〜20kgf/cm2 の異常圧で
破壊されるのが好ましいが、この範囲の破壊圧力の精度
も保証できないというのが実情である。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記従来技術の
課題を解決し、製品ごとに破壊圧力のばらつきを少なく
高精度に保証すると共に組立性や取扱い性が良い安全弁
を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するに次の構成を備える。即ち、リチウムイオン電池
の端子近傍に電池を密封するように配設され、電池内に
異常圧が生じると弁が破壊されて異常圧を外部に逃がす
リチウムイオン電池の安全弁において、金属板の一部に
貫通穴が形成された金属支持板と、前記金属支持板の貫
通穴を塞いで前記リチウムイオン電池内に異常圧が生じ
た際に破壊されて該異常圧を逃がすための金属箔とが積
層されて一体形成されたことを特徴とする。また、前記
金属支持板の貫通穴の近傍を抵抗溶接して前記金属箔に
よる前記貫通穴の密閉性を高めても良い。
【0010】また、金属板の一部に第1貫通穴が形成さ
れた第1金属支持板と、金属板の一部に前記第1金属支
持板の第1貫通穴に連通可能な第2貫通穴を形成された
第2金属支持板と、前記第1,第2金属支持板間に設け
られ、前記第1,第2貫通穴どうしが連通しないように
開口を塞いで前記リチウムイオン電池内に異常圧が生じ
た際に破壊されて該異常圧を逃がすための金属箔とを有
し、前記第1,第2金属支持板間に前記金属箔を介在さ
せてこれらをプレスにより一体形成してなることを特徴
とする。また、前記第1,第2金属支持板と金属箔は、
プレス加工を施されて前記第1,第2金属支持板の対向
面に形成された凹凸部に挟み込まれて一体化されても良
いし、前記第1,第2金属支持板の第1,第2貫通穴の
近傍を抵抗溶接して前記金属箔による密閉性を高めても
良い。また、前記金属箔にはアルミ箔が用いられるのが
望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
の態様を添付図面と共に詳細に説明する。図1は安全弁
の正面図、図2は図1の安全弁の上視図及び部分断面
図、図3はリチウムイオン電池の構成を示す部分断面
図、図4は安全弁の破壊圧力を示すグラフ図、図5は安
全弁の製造工程を示す説明図である。
【0012】先ず、図3を参照してリチウムイオン電池
の概略構成について説明する。1はリチウムイオン電池
本体であり、上方に正極端子2、下方に負極端子3がそ
れぞれ形成されている。この電池本体1には、例えば厚
さ0.3mm程度のスチール材にニッケルメッキを施し
たものが用いられる。上記正極端子2はドーム形状をし
た導電性金属材料、例えば厚さ0.4mm程度のステン
レススチール(SUS)が好適に用いられ、該正極端子
2の周囲には、電池内の異常圧を外部に逃がすための逃
げ穴4が形成されている。5はPTC素子であって、カ
ーボン入りプラスチック(導電性プラスチック材)の両
側にニッケル層を設けたものであり、常温では通電性を
有するが加熱されると膨張して電気的導通を遮断する。
このPTC素子5は、厚さ0.3mm程度でドーナツ形
状をしており、上記正極端子2の周縁部に沿って積層さ
れる。
【0013】6は安全弁であり、第1金属支持板6a、
金属箔6b及び第2金属支持板6cを積層してなる。上
記金属箔6bは、導電性を有する金属材料、例えば銅箔
等であってもよいが、通電性が良く、軽量で製造コスト
が安いため、アルミ箔が好適に用いられる。上記第1,
第2金属支持板6a,6cとしては、導電性を有する金
属材料が用いられるが、金属箔6bとして用いられるア
ルミ箔とのなじみ易さから各々厚さ0.3mm程度のア
ルミニウム板が好適に用いられる。上記安全弁6は電池
内外を遮蔽しており、電池内に生じた所定の異常圧によ
り上記金属箔6bが破壊されるように構成されている。
上記正極端子2、PTC素子5及び安全弁6は、周縁部
を揃えるように重ね合わされてガスケット7を介して電
池本体1と共に一体にかしめられて、電池の正極側端部
が形成されている。上記ガスケット7は、例えばポリプ
ロピレン等の絶縁材料が好適に用いられる。
【0014】また、上記安全弁6の第2金属支持板6c
にはタブ8が接続されており、このタブ8は電池内と正
極端子2側との電流路を形成している。上記タブ8とし
ては、導電性金属材料、例えばアルミニウム材が好適に
用いられる。電流は上記タブ8より第2金属支持板6
c、金属箔6b、第1金属支持板6a、PTC素子5を
経て正極端子2へと流れる。
【0015】次に、上記安全弁6の構成について、図1
及び図2を参照してより詳細に説明する。安全弁6は、
金属板の中心部に第1貫通穴6dを形成された第1金属
支持板6aと、金属板の一部に前記第1金属支持板6a
の第1貫通穴6dに連通可能な第2貫通穴6eを形成さ
れた第2金属支持板6cと、前記第1,第2金属支持板
6a,6c間に設けられ、前記第1,第2貫通穴6d,
6eどうしが連通しないように開口を塞いで前記リチウ
ムイオン電池内に異常圧が生じた際に破壊されて該異常
圧を逃がすための金属箔6bとを有している。上記安全
弁6は、後述するように前記第1,第2金属支持板6
a,6c間に前記金属箔6bを介在させてこれらをプレ
スにより一体形成された3層構造を有している。
【0016】また、図2に示すように、上記第1,第2
金属支持板6a,6cの対向面には、周方向に複数箇所
または全周にわたって凹部6f,凸部6gがそれぞれ形
成されている。この凹部6f,凸部6gは、高さが0.
1mm〜0.15mm程度に形成されており、第1,第
2金属支持板6a,6c間に金属箔6bを設けてプレス
することにより、上記凹部6f,凸部6g間に金属箔6
bを噛み込ませるよう挟み込み一体化されている。上記
凹部6f,凸部6gにより薄い金属箔6bを挟圧するた
め、凹凸部の先端にはRが形成されているのが好まし
い。また、上記第1,第2金属支持板6a,6cの中心
部に形成された第1,第2貫通穴6d,6eの近傍に
は、周囲を抵抗溶接された溶接部6hが形成されてお
り、前記第1,第2貫通穴6d,6eを閉塞する前記金
属箔6bの密閉性が高められている。
【0017】上記金属箔6bにより、第1貫通穴6d及
び第2貫通穴6eが連通しないように開口を閉塞するこ
とにより、電池内部と正極端子2側とを遮蔽している。
上記金属箔6bとしては穴径にもよるが20μmの厚さ
を有するアルミ箔が好適に用いられる。また上記第1,
第2金属支持板6a,6cの第1,第2貫通穴6d,6
eの穴径は2.5mmに設定されている。一般にリチウ
ムイオン電池は通常2kgf/cm2 の内圧が生じてお
り、加熱により内圧が10kgf/cm2 以上となる異
常圧が生ずる。この異常圧を逃がすため、上記金属箔6
bが所定圧力範囲或いは所定圧力で破壊されることが望
ましい。
【0018】この安全弁6は、図4のグラフ図に示すよ
うに、金属箔6bの厚みと第1,第2金属板6a,6c
の穴径により一定の圧力で金属箔6bが破壊されるよう
に精度が保たれている。即ち、上記金属箔6bの厚みと
穴径との関係は、製品によっても異なるが、穴径が2.
5mm、アルミ箔の厚さが20μmのもので破壊圧力は
14kgf/cm2 〜17kgf/cm2 の範囲、より
好ましくは15kgf/cm2 で確実に破壊されるよ
う、製品毎に高精度に破壊圧力が設定できた。尚、グラ
フ図では圧力が11kgf/cm2 〜13kgf/cm
2 については、データを図示してないが、アルミ箔が破
壊されるまでの時間(平均値)が長くなり、製品毎のば
らつきも大きくなるため図示するのを省略した。
【0019】従来の安全弁はアルミ板にVノッチを形成
してこの溝部分の厚さ管理をしており、製品毎に加工精
度にばらつきが生じ易く、製品毎に安全弁の破壊圧力に
もばらつきが生じ易かった。これに対し、本実施例は金
属箔6bそのものの厚さを変えるだけで破壊圧力の調整
ができるため、製品毎の金属箔6bの厚み管理がし易
く、また第1,第2金属支持板6a,6cの穴径もプレ
ス加工により精度を出し易いため、これらの組合せによ
り安全弁6の破壊圧力も製品毎のばらつきが少なく高精
度に設定可能となる。また、上記金属箔6bの厚さを薄
くするほど取扱い性が難しくなるが、上記金属箔6bは
第1,第2金属支持板6a,6cにより挟持するように
3層構造で形成され、上記金属箔6bは極めて露出部分
が少なく両側より第1,第2金属支持板6a,6cによ
り保護されているため、金属箔6bにしわが寄ったり傷
付いたりすることがなく、取扱い性の良い安全弁6を提
供することができる。また、上記第1,第2金属支持板
6a,6cの第1,第2貫通穴6d,6e近傍は周囲を
抵抗溶接されることにより、完全密閉されているため、
規定破壊圧力により破壊されるよう、十分精度が保証さ
れている。
【0020】ここで、上記安全弁6の製造工程について
図5を参照して説明する。9はプレス金型であり、ワー
クに対して連続的にプレス加工が行われる順送金型が装
備されている。10は第2長尺状アルミ材であり、フー
プ状に巻き取られた状態より、先端側より順次繰り出さ
れて上記プレス金型9へ図5の左側より右側に向かって
ピッチ送りされる。11は長尺状金属箔であり、ロール
状に巻き取られたアルミ箔が先端側より順次繰り出され
て上記プレス金型9へ前記第2長尺状アルミ材10の1
ピッチ搬送動作と同期取りされ、かつ該第2長尺状アル
ミ材10と交差する(直交する)ように図5の下側より
上側に向かってピッチ送りされる。12は第1長尺状ア
ルミ材であり、フープ状に巻き取られた状態より、先端
側より順次繰り出されて上記プレス金型9へ前記第2長
尺状アルミ材10の1ピッチ搬送動作と同期取りされ、
かつ該第2長尺状アルミ材10と交差する(直交する)
ように図5の下側より上側に向かってピッチ送りされ
る。13は溶接装置であり、前記プレス金型9を経て所
定形状に打ち抜かれて個片となった成形品を必要に応じ
て抵抗溶接するものである。
【0021】次に、上記安全弁6の製造工程について詳
述すると、先ずプレス金型9内に、予め前工程で平板状
の長尺状アルミ材にプレス加工を施して幅方向中心部に
φ2.5mmの第2貫通穴6eが開けられ、該第2貫通
穴6eの周囲に上面側に凸部6gが形成された第2長尺
状アルミ材10が搬入される。この第2長尺状アルミ材
10は、後に打ち抜き加工されて前述した第2金属支持
板6cに形成されるものである。尚、上記第2長尺状ア
ルミ材10はフープ状に巻き取られたものを繰り出して
搬送したが、短冊状に切断されたものを搬送しても良
い。上記第2貫通穴6eが形成された第2長尺状アルミ
材10は下流側(図5の右側)へ搬送され、その搬送方
向と直交する方向に搬送される長尺状金属箔11が上側
に重ね合わされて、その長手方向に第2長尺状アルミ材
10の幅分だけ切断されて、矩形状に切断される。上記
切断された長尺状金属箔11から、後述する打ち抜き加
工を経て金属箔6bが形成される。上記切断された長尺
状金属箔11は第2長尺状アルミ材10の上に第2貫通
穴6eを覆うように重ね合わされたまま下流側に搬送さ
れる。
【0022】上記長尺状金属箔11の上に、予め前工程
で平板状の長尺状アルミ材にプレス加工を施して幅方向
中心部にφ2.5mmの第1貫通穴6dが開けられ、該
第1貫通穴6dの周囲に下面側に凹部6fが形成された
第1長尺状アルミ材12が、前記第2長尺状アルミ材1
0の搬送方向と直交する方向にプレス金型9へ搬入され
る。この第1長尺状アルミ材12は、後に打ち抜き加工
されて前述した第1金属支持板6aに形成される。尚、
上記第1長尺状アルミ材12はフープ状に巻き取られた
ものを繰り出して搬送したが、短冊状に切断されたもの
を搬送しても良い。
【0023】上記第1長尺状アルミ材12を上記長尺状
金属箔11の上に重ねた状態で、前記第2長尺状アルミ
材10、長尺状金属箔11及び第1長尺状アルミ材12
を凹部6fと凸部6gとをかしめつつ円形に打ち抜く。
このとき、第1,第2金属支持板6a,6cは、中心部
に形成された第1,第2貫通穴6d,6eが、金属箔6
bにより密閉されて一体化されている。このように、薄
くて取扱いが難しい金属箔6bを第1,第2金属支持板
6a,6c間に挟んだ3層構造で打ち抜くため、安全弁
6の取扱い性が良く、しかも該安全弁6の表面に金属箔
6bが露出する部分が極めて少ないので、しわがよった
り、傷付いたりすることがない。
【0024】この後、上記金属箔6bによる第1,第2
貫通穴6d,6eの密閉性を確実にするため、上記プレ
ス金型9より下流側に溶接装置13を配設して、上記第
1,第2貫通穴6d,6eの近傍を抵抗溶接しても良
い。このとき、打ち抜いた成形品を単品として取り出
し、溶接装置13に搬入して第1,第2貫通穴6d,6
eの周囲に溶接部6hを形成しても良いが、上記打ち抜
いた成形品をそのまま第2長尺状アルミ材10にセット
したまま、下流側(図5の右側)に設けた溶接装置13
へ搬入して抵抗溶接を行い、溶接部6hを形成した後で
成形品を取り出すようにしても良い。この方が、成形品
がばらばらにならずに次工程に搬送することができ、組
立の自動化を図る上では有利である。
【0025】上記溶接工程は、上記プレス加工における
凹凸嵌合により金属箔6bの密閉性が確保できれば必ず
しも必要な工程とはならない。また、上記第1,第2金
属支持板6a,6cに形成した凹部6f,凸部6gを形
成しなくとも、上記第1,第2貫通穴6d,6eの周囲
を溶接装置13により抵抗溶接して密閉するように構成
しても良い。
【0026】このように、上記安全弁6は、プレス加工
によって材料から完成品まで仕上げることが可能である
ため、製造コストが低コストで済み、しかも組立性が良
い。また、金属箔6bを第1,第2金属支持板6a,6
c間に積層して一体化しているため、安全弁6の取扱い
性が良いうえ、金属箔6bに傷やしわなどを発生させる
ことなく、プレス加工による凹凸嵌合及び/又は溶接加
工を施すことにより金属箔6bの密閉性を高めて、信頼
性の高い安全弁を製造することができる。
【0027】上記実施例は、安全弁6を3層構造にした
が、金属箔6bの取扱い性が改善されれば、図6に示す
ように、第1金属支持板6aに金属箔6bを積層して一
体化した安全弁14を用いても良い。この場合、第1金
属支持板6aの第1貫通穴6dを閉塞するように金属箔
6bを接着することを要する。従って、上記第1貫通穴
6dの周辺を抵抗溶接して密閉する。
【0028】上記安全弁14の製造工程としては、図4
と同様な装置構成で、予め前工程で平板状の長尺状アル
ミ材にプレス加工を施して幅方向中心部に貫通穴が穿孔
された該長尺状アルミ材をプレス金型9に搬入して、長
尺状金属箔11を上記長尺状アルミ材の搬送方向と交差
(直交)する方向より搬送して両者を一体として打ち抜
いた後、これらを溶接装置13に搬送して前記貫通穴の
周囲に抵抗溶接を施されて製造される。尚、上記長尺状
アルミ材はフープ状に巻き取られたものを繰り出して搬
送しても良いし、或いは短冊状に切断されたものを搬送
しても良い。
【0029】また、上記実施の態様では、金属箔6bの
厚さを20μm、穴径φを2.5mmとして破壊圧力を
例示したがこれに限定されるものではなく、安全弁6の
寸法は製品によって様々であるため種々に変更可能であ
る。また、上記実施の態様では、安全弁6の中心部に貫
通穴が形成された場合について説明したが、該安全弁6
としての機能を保てるならばいずれの部位に設けても良
く、例えば中心部にタブ8を接続して貫通穴を偏心位置
に設けても良い。また、上記安全弁6に形成される貫通
穴の数も1か所に限らず、破壊圧力を管理できる限り、
複数箇所に設けられていても良い等、発明の精神を逸脱
しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことで
ある。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、金属板の一部に貫通穴
を開けた金属支持板と、前記金属支持板の貫通穴を塞い
で前記リチウムイオン電池内に異常圧が生じた際に破壊
されて該異常圧を逃がすための金属箔とが積層されて一
体形成されたことにより、金属箔そのものの厚さを変え
るだけで破壊圧力の調整ができるため、製品毎の金属箔
の厚み管理がし易く、また金属支持板の穴径もプレス加
工により精度を出し易いため、これらの組合せにより安
全弁の破壊圧力もばらつきを少なく高精度に設定可能と
なる。よって、安全弁の破壊圧力を高精度に設定できる
ため、信頼性の高いリチウムイオン電池を提供すること
ができる。また、金属板の一部に第1貫通穴が形成され
た第1金属支持板と、金属板の一部に前記第1金属支持
板の第1貫通穴に連通可能な第2貫通穴を形成された第
2金属支持板と、前記第1,第2金属支持板間に設けら
れ、前記第1,第2貫通穴どうしが連通しないように開
口を塞いで前記リチウムイオン電池内に異常圧が生じた
際に破壊されて該異常圧を逃がすための金属箔とを有
し、前記第1,第2金属支持板間に前記金属箔を介在さ
せてこれらをプレスにより一体形成した場合には、上記
金属箔の厚さを薄くしても上記金属箔は第1,第2金属
支持板により両側より挟持されるように3層構造で形成
されるため、上記金属箔の露出部分が極めて少ないた
め、しわが寄ったり傷付いたりすることがなく、取扱い
性の良い安全弁を安価で提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】安全弁の正面図である。
【図2】図1の安全弁の上視図及び部分断面図である。
【図3】リチウムイオン電池の構成を示す部分断面図で
ある。
【図4】安全弁の破壊圧力を示すグラフ図である。
【図5】安全弁の製造工程を示す説明図である。
【図6】他例に係る安全弁の正面図である。
【図7】従来の安全弁の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電池本体 2 正極端子 3 負極端子 4 逃げ穴 5 PTC素子 6,14 安全弁 6a 第1金属支持板 6b アルミ箔 6c 第2金属支持板 6d 第1貫通穴 6e 第2貫通穴 6f 凹部 6g 凸部 6h 溶接部 7 ガスケット 8 タブ 9 プレス金型 10 第2長尺状アルミ材 11 長尺状金属箔 12 第1長尺状アルミ材 13 溶接装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムイオン電池の端子近傍に電池を
    密封するように配設され、電池内に異常圧が生じると弁
    が破壊されて異常圧を外部に逃がすリチウムイオン電池
    の安全弁において、 金属板の一部に貫通穴が形成された金属支持板と、前記
    金属支持板の貫通穴を塞いで前記リチウムイオン電池内
    に異常圧が生じた際に破壊されて該異常圧を逃がすため
    の金属箔とが積層されて一体形成されたことを特徴とす
    るリチウムイオン電池の安全弁。
  2. 【請求項2】 前記金属支持板の貫通穴の近傍を抵抗溶
    接して前記金属箔による前記貫通穴の密閉性を高めたこ
    とを特徴とする請求項1記載のリチウムイオン電池の安
    全弁。
  3. 【請求項3】 リチウムイオン電池の端子近傍に電池を
    密封するように配設され、電池内に異常圧が生じると弁
    が破壊されて異常圧を外部に逃がすリチウムイオン電池
    の安全弁において、 金属板の一部に第1貫通穴が形成された第1金属支持板
    と、 金属板の一部に前記第1金属支持板の第1貫通穴に連通
    可能な第2貫通穴を形成された第2金属支持板と、 前記第1,第2金属支持板間に設けられ、前記第1,第
    2貫通穴どうしが連通しないように開口を塞いで前記リ
    チウムイオン電池内に異常圧が生じた際に破壊されて該
    異常圧を逃がすための金属箔とを有し、 前記第1,第2金属支持板間に前記金属箔を介在させて
    これらをプレスにより一体形成してなることを特徴とす
    るリチウムイオン電池の安全弁。
  4. 【請求項4】 前記第1,第2金属支持板と金属箔は、
    プレス加工を施されて前記第1,第2金属支持板の対向
    面に形成した凹凸部に挟み込まれて一体化されているこ
    とを特徴とする請求項3記載のリチウムイオン電池の安
    全弁。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2金属支持板の第1,第2
    貫通穴の近傍を抵抗溶接して前記金属箔による密閉性を
    高めたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のリ
    チウムイオン電池の安全弁。
  6. 【請求項6】 前記金属箔としてアルミ箔を用いたこと
    を特徴とする請求項1〜5記載のうちいずれか1項記載
    のリチウムイオン電池の安全弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123726A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Akira Ikeda 密閉型電池の安全弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008123726A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Akira Ikeda 密閉型電池の安全弁
JP4676947B2 (ja) * 2006-11-08 2011-04-27 章 池田 密閉型電池の安全弁

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