JPH10340347A - パターン検査方法及びその装置並びに半導体ウエハの製造方法 - Google Patents

パターン検査方法及びその装置並びに半導体ウエハの製造方法

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JPH10340347A
JPH10340347A JP9150652A JP15065297A JPH10340347A JP H10340347 A JPH10340347 A JP H10340347A JP 9150652 A JP9150652 A JP 9150652A JP 15065297 A JP15065297 A JP 15065297A JP H10340347 A JPH10340347 A JP H10340347A
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Japan
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image signal
point
digital image
interest
defect
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JP9150652A
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English (en)
Inventor
Chie Shishido
千絵 宍戸
Masahiro Watanabe
正浩 渡辺
Takashi Hiroi
高志 広井
Maki Tanaka
麻紀 田中
Tomohiro Kuni
朝宏 久邇
Hiroyuki Shinada
博之 品田
Mari Nozoe
真理 野副
Aritoshi Sugimoto
有俊 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二次元的な繰返し性を有する場所とX方向,Y
方向のみの繰返し性を有する部分が混在しているパター
ンが複数ある対象物の検査において,簡便な座標指定で
欠陥を検出する。 【解決手段】着目点101と繰返しピッチだけ離れた例
えば102a−dの複数箇所の比較対象との比較を行
い,何れとも差がある部分のみを欠陥候補として抽出す
る。これにより,二次元的な繰返し部分,X,またはY
方向にのみ繰返し性を有する場所も検査可能とする。孤
立点などのX,Y何れにも繰返し性を有しない部分が欠
陥候補として抽出されるが,複数の対象物で共通に欠陥
候補を生ずる場合には欠陥とはしないことによりこれら
を排除し,真の欠陥を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光又は電子線等を
用いて半導体ウエハ等の対象物の物理的性質を現した画
像又は波形を得、該画像又は波形を設計情報又は得られ
た画像と比較することによりパターンを検査するパター
ン検査方法及びその装置並びに半導体ウエハの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパターン検査の方法としては、特
開平6―294750号公報に記載されているように、
隣接チップ同士では同一のパターンを持っていることが
期待できる性質を利用して隣接チップ同士でパターンを
比較して、差があればいずれかのチップのパターンに欠
陥があると判定する第1の方式と、特開昭57―196
530記載のようにチップ内のメモリセルが同一のパタ
ーンであることが期待できる性質を利用して隣接セル同
士でパターンを比較して、差があればいずれかのセルの
パターンに欠陥があると判定する第2の方式とが知られ
ている。
【0003】更に特開平3−232250号公報に記載
されているように、チップ内のパターン配置情報をもと
に、一次元センサの走査方向およびチップの開始点から
のステージ走査方向各々につき、チップ比較検査領域と
繰返しパターン(メモリセルのパターン)比較検査領域
のデータを記憶する記憶部を有し、センサ走査位置、ス
テージ検査位置に同調して、チップ比較検査の欠陥出力
および繰返しパターン比較検査の欠陥出力の出力可否を
制御する第3の方式が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の第1の方式で
は、比較対象となるパターンが異なるチップであるため
2種類の誤差が混入し、正常部であっても差を生じ、微
細欠陥との識別が困難となる。第1の誤差は、対象物起
因で、露光装置がウエハ全面を同時に露光できないため
異なるチップでは露光条件が異なっている、またはCV
D装置などではウエハは全面を同時に処理できるが比較
する距離が長いと特にウエハ周辺で膜厚が異なり異なっ
たパターンとなる。第2の誤差は、検査装置起因で、同
時に大面積を検出することが困難であるため時間差をお
いてパターンを検出し比較するが、時間間隔が長いと装
置ドリフト、振動等の影響を受けやすく信頼性を確保す
るには装置構成が複雑になり価格が増大する。
【0005】従来の第2の方式または第3の方式では、
比較すべき対象のパターンが必ず存在する、つまりメモ
リセルの規則正しく配列されているメモリマット内部と
比較方向の一致しているメモリマットの分割線上に検査
領域が限定され、しかも領域指定を厳密に行う必要があ
り、特にメモリマット部内部が細かく分割されている最
近のパターンレイアウトでは分割された領域内部にのみ
に検査領域を設定する必要があり、領域設定に多大な時
間を費やし、検査可能領域が限定されることが予想され
る。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、簡便な検査領域指定で、半導体ウエハ等の被
検査対象物上の小さく繰り返される部分の全ての領域を
信頼性高く検査できるようにしたパターン検査方法およ
びその装置を提供することにある。
【0007】また本発明の他の目的は、上記従来技術の
課題のうち、特に従来の第1の方式の課題と、従来の第
2、第3の方式における検査可能領域が限定されるとい
う課題を解決すべく、装置構成を複雑にすることなく、
被検査対象物上の小さく繰り返される部分全ての領域を
信頼性高く検査できるようにしたパターン検査方法およ
びその装置を提供することにある。
【0008】また本発明のさらに他の目的は、メモリマ
ット部と直接周辺回路とからなる繰り返しパターンを形
成した半導体ウエハに対して欠陥を高信頼度で検査して
高品質の半導体ウエハを製造できるようにした半導体ウ
エハの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、被検査対象物の物理量を2次元の画像信
号として検出し、該検出された2次元の画像信号を2次
元のデジタル画像信号に変換し、該変換された2次元の
デジタル画像信号における着目点のデジタル画像信号と
該着目点のパターンに対して同一なパターンであること
が期待されるX方法及びY方向からなる複数の比較点の
参照画像信号(この参照画像信号は、設計情報に基づい
て作成しても良い。)の各々とを比較して着目点のデジ
タル画像信号といずれの比較点のデジタル画像信号との
間に差がある場合には欠陥候補または欠陥として抽出す
ることを特徴とするパターン検査方法である。
【0010】また本発明は、被検査対象物の物理量を2
次元の画像信号として検出し、該検出された2次元の画
像信号を2次元のデジタル画像信号に変換し、該変換さ
れた2次元のデジタル画像信号における着目点のデジタ
ル画像信号と該着目点のパターンに対して同一なパター
ンであることが期待されるX方法及びY方向からなる複
数の比較点のデジタル画像信号の各々とを比較して着目
点のデジタル画像信号と複数の比較点のデジタル画像信
号の各々との差画像信号を抽出し、この抽出された複数
の差画像信号に基づいて欠陥候補または欠陥を抽出する
ことを特徴とするパターン検査方法である。
【0011】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
し、該検出された2次元の画像信号を2次元のデジタル
画像信号に変換し、該変換された2次元のデジタル画像
信号における着目点のデジタル画像信号とX方法及びY
方向に繰り返しピッチの整数倍である複数の比較点のデ
ジタル画像信号の各々とを比較して着目点のデジタル画
像信号と複数の比較点のデジタル画像信号の各々との差
画像信号を抽出し、この抽出された複数の差画像信号に
基づいて欠陥候補または欠陥を抽出することを特徴とす
るパターン検査方法である。
【0012】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
し、該検出された2次元の画像信号を2次元のデジタル
画像信号に変換し、該変換された2次元のデジタル画像
信号における着目点のデジタル画像信号とX方法及びY
方向に繰り返しピッチの整数倍である複数の比較点のデ
ジタル画像信号の各々とを比較して着目点のデジタル画
像信号と複数の比較点のデジタル画像信号の各々との差
画像信号を抽出し、この抽出された複数の差画像信号に
基づいて欠陥候補を抽出し、この抽出された欠陥候補が
被検査対象物上で不規則に発生した場合真の欠陥として
検出することを特徴とするパターン検査方法である。
【0013】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
し、該検出された2次元の画像信号を2次元のデジタル
画像信号に変換し、該変換された2次元のデジタル画像
信号における着目点のデジタル画像信号とX方法及びY
方向に繰り返しピッチの整数倍である複数の比較点のデ
ジタル画像信号の各々とを比較して粗く一致度を判定し
て2次元に繰り返される領域、X方向のみ繰り返される
領域、およびY方向のみ繰り返される領域の何れかであ
るかを判定し、前記着目点のデジタル画像信号と複数の
比較点のデジタル画像信号(この比較点のデジタルが増
進号は設計情報に基づいて作成しても良い。)の各々と
の差画像信号を抽出し、この抽出された複数の差画像信
号に基づいて前記判定された領域に応じて欠陥候補を抽
出し、この抽出された欠陥候補が被検査対象物上で不規
則に発生した場合真の欠陥として検出することを特徴と
するパターン検査方法である。
【0014】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
し、該検出された2次元の画像信号を2次元のデジタル
画像信号に変換し、該変換された2次元のデジタル画像
信号における着目点のデジタル画像信号とX方向及びY
方向に繰り返しピッチの整数倍である複数の比較点のデ
ジタル画像信号の各々とを粗く比較して、着目点と比較
点との一致度を求めることにより、単一あるいは複数の
何れの比較点との一致度が高い領域であるかを判定し、
前記それぞれの比較点ごとに、前記着目点とその比較点
との一致度が高いと判定された前記の領域を用いて、比
較点、着目点の両デジタル画像信号間のパターンの位置
ずれ量を求めると共に位置ずれを補正し、前記着目点の
デジタル画像信号と、位置ずれ補正後の前記複数の比較
点のデジタル画像信号との差画像信号を抽出し、前記判
定された一致度に応じて、前記複数の差画像信号から欠
陥候補を抽出し、この抽出された欠陥候補が被検査対象
物上で不規則に発生した場合真の欠陥として検出するこ
とを特徴とするパターン検査方法である。
【0015】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
し、該検出された2次元の画像信号を2次元のデジタル
画像信号に変換し、該変換された2次元のデジタル画像
信号における着目点のデジタル画像信号とX方向及びY
方向に繰り返しピッチの整数倍である複数の比較点のデ
ジタル画像信号の各々とを粗く比較して、着目点と比較
点との一致度を求めることにより、着目点が単一あるい
は複数の何れの比較点との一致度が高い領域に含まれて
いるかを判定し、前記それぞれの比較点ごとに、前記着
目点とその比較点との一致度が高いと判定された前記の
領域を用いて、比較点、着目点の両デジタル画像信号間
のパターンの位置ずれ量を求めると共に位置ずれを補正
し、前記着目点のデジタル画像信号と、位置ずれ補正後
の前記複数の比較点のデジタル画像信号の各々とを粗く
比較して、着目点と位置ずれ補正後の比較点それぞれと
の一致度を求めることにより、単一あるいは複数の何れ
の比較点との一致度が高い領域であるかを再度判定し、
前記着目点のデジタル画像信号と、位置ずれ補正後の前
記複数の比較点のデジタル画像信号との差画像信号を抽
出し、前記再度判定された領域に応じて、前記複数の差
画像信号から欠陥候補を抽出し、この抽出された欠陥候
補が被検査対象物上で不規則に発生した場合真の欠陥と
して検出することを特徴とするパターン検査方法であ
る。
【0016】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
し、該検出された2次元の画像信号を2次元のデジタル
画像信号に変換し、該変換された2次元のデジタル画像
信号における着目点のデジタル画像信号とX方向及びY
方向に繰り返しピッチの整数倍である複数の比較点のデ
ジタル画像信号の各々とを粗く比較して、着目点と比較
点との一致度を求めることにより、着目点が単一あるい
は複数の何れの比較点との一致度が高い領域に含まれる
かを判定し、前記着目点のデジタル画像信号と、前記比
較点のデジタル画像信号とから差画像信号を抽出し、前
記判定された領域に応じて、前記複数の差画像信号から
欠陥候補を抽出し、前記判定された領域に応じて重複し
て抽出された欠陥候補を削除し、残った欠陥候補のう
ち、被検査対象物上で不規則に発生した場合真の欠陥と
して検出することを特徴とするパターン検査方法であ
る。
【0017】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
し、該検出された2次元の画像信号を2次元のデジタル
画像信号に変換し、該変換された2次元のデジタル画像
信号における着目点のデジタル画像信号と該着目点のパ
ターンに対して同一なパターンを持つX方向あるいはY
方向あるいはその両方のデジタル画像信号とを比較し、
着目点のデジタル画像信号と比較点のデジタル画像信号
との間に差がある場合には欠陥候補または欠陥として抽
出することを特徴とするパターン検査方法である。
【0018】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
し、該検出された2次元の画像信号を2次元のデジタル
画像信号に変換し、該変換された2次元のデジタル画像
信号における着目点のデジタル画像信号と該着目点のパ
ターンに対して同一なパターンを持つX方向あるいはY
方向あるいはその両方のデジタル画像信号とを比較し着
目点のデジタル画像信号と比較点のデジタル画像信号と
の間に差がある場合には欠陥候補または欠陥として抽出
するために、あらかじめ、X方向あるいはY方向あるい
はその両方のうちのいずれと比較するかを、被検査対象
物上の各点に対して指定しておくことを特徴とするパタ
ーン検査方法である。
【0019】また本発明は、メモリマット部と直接周辺
回路とからなる繰り返しパターンを形成した半導体ウエ
ハの物理量を2次元の画像信号として検出し、該検出さ
れた2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号に変
換し、該変換された2次元のデジタル画像信号における
着目点のデジタル画像信号とX方法及びY方向に繰り返
しピッチの整数倍である複数の比較点のデジタル画像信
号の各々とを比較して着目点のデジタル画像信号と複数
の比較点のデジタル画像信号の各々との差画像信号を抽
出し、この抽出された複数の差画像信号に基づいて欠陥
候補を抽出し、この抽出された欠陥候補が被検査対象物
上で不規則に発生した場合真の欠陥として検出して半導
体ウエハを製造することを特徴とする半導体ウエハの製
造方法である。
【0020】また本発明は、メモリマット部と直接周辺
回路とからなる繰り返しパターンを形成した半導体ウエ
ハの物理量を2次元の画像信号として検出し、該検出さ
れた2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号に変
換し、該変換された2次元のデジタル画像信号における
着目点のデジタル画像信号とX方法及びY方向に繰り返
しピッチの整数倍である複数の比較点のデジタル画像信
号の各々とを比較して粗く一致度を判定して2次元に繰
り返される領域、X方向のみ繰り返される領域、および
Y方向のみ繰り返される領域の何れかであるかを判定
し、前記着目点のデジタル画像信号と複数の比較点のデ
ジタル画像信号(この比較点のデジタルが増進号は設計
情報に基づいて作成しても良い。)の各々との差画像信
号を抽出し、この抽出された複数の差画像信号に基づい
て前記判定された領域に応じて欠陥候補を抽出し、この
抽出された欠陥候補が被検査対象物上で不規則に発生し
た場合真の欠陥として検出して半導体ウエハを製造する
ことを特徴とする半導体ウエハの製造方法である。
【0021】また本発明は、被検査対象物の物理量を2
次元の画像信号として検出する画像信号検出手段と、該
画像信号検出手段により検出された2次元の画像信号を
2次元のデジタル画像信号に変換するA/D変換手段
と、該A/D変換手段により変換された2次元のデジタ
ル画像信号における着目点のデジタル画像信号と該着目
点のパターンに対して同一なパターンであることが期待
されるX方法及びY方向からなる複数の比較点の参照画
像信号の各々とを比較して着目点のデジタル画像信号と
いずれの比較点のデジタル画像信号との間の差画像信号
を抽出する差画像抽出手段と、該差画像抽出手段により
抽出された着目点のデジタル画像信号といずれの比較点
のデジタル画像信号との間の差画像信号に差がある場合
には欠陥候補または欠陥として抽出する欠陥候補または
欠陥の抽出手段とを備えたことを特徴とするパターン検
査装置である。
【0022】また本発明は、被検査対象物の物理量を2
次元の画像信号として検出する画像信号検出手段と、該
画像信号検出手段により検出された2次元の画像信号を
2次元のデジタル画像信号に変換するA/D変換手段
と、該A/D変換手段により変換された2次元のデジタ
ル画像信号における着目点のデジタル画像信号と該着目
点のパターンに対して同一なパターンであることが期待
されるX方法及びY方向からなる複数の比較点のデジタ
ル画像信号の各々とを比較して着目点のデジタル画像信
号と複数の比較点のデジタル画像信号の各々との差画像
信号を抽出する差画像抽出手段と、該差画像抽出手段に
より抽出された複数の差画像信号に基づいて欠陥候補ま
たは欠陥を抽出する欠陥候補または欠陥の抽出手段とを
備えたことを特徴とするパターン検査装置である。
【0023】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
する画像信号検出手段と、該画像信号検出手段により検
出された2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号
に変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段により
変換された2次元のデジタル画像信号における着目点の
デジタル画像信号とX方法及びY方向に繰り返しピッチ
の整数倍である複数の比較点のデジタル画像信号の各々
とを比較して着目点のデジタル画像信号と複数の比較点
のデジタル画像信号の各々との差画像信号を抽出する差
画像抽出手段と、該差画像抽出手段により抽出された複
数の差画像信号に基づいて欠陥候補または欠陥を抽出す
る欠陥候補または欠陥の抽出手段とを備えたことを特徴
とするパターン検査装置である。
【0024】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
する画像信号検出手段と、該画像信号検出手段により検
出された2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号
に変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段により
変換された2次元のデジタル画像信号における着目点の
デジタル画像信号とX方法及びY方向に繰り返しピッチ
の整数倍である複数の比較点のデジタル画像信号の各々
とを比較して着目点のデジタル画像信号と複数の比較点
のデジタル画像信号の各々との差画像信号を抽出する差
画像抽出手段と、該差画像抽出手段により抽出された複
数の差画像信号に基づいて欠陥候補を抽出し、この抽出
された欠陥候補が被検査対象物上で不規則に発生した場
合真の欠陥として検出する欠陥抽出手段とを備えたこと
を特徴とするパターン検査装置である。
【0025】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
する画像信号検出手段と、該画像信号検出手段により検
出された2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号
に変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段により
変換された2次元のデジタル画像信号における着目点の
デジタル画像信号とX方法及びY方向に繰り返しピッチ
の整数倍である複数の比較点のデジタル画像信号の各々
とを比較して粗く一致度を判定して2次元に繰り返され
る領域、X方向のみ繰り返される領域、およびY方向の
み繰り返される領域の何れかであるかを判定する領域判
定手段と、前記着目点のデジタル画像信号と複数の比較
点のデジタル画像信号の各々との差画像信号を抽出する
差画像抽出手段と、該差画像抽出手段により抽出された
複数の差画像信号に基づいて前記領域判定手段で判定さ
れた領域に応じて欠陥候補を抽出し、この抽出された欠
陥候補が被検査対象物上で不規則に発生した場合真の欠
陥として検出する欠陥抽出手段とを備えたことを特徴と
するパターン検査装置である。
【0026】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
する画像信号検出手段と、該画像信号検出手段により検
出された2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号
に変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段により
変換された2次元のデジタル画像信号における着目点の
デジタル画像信号とX方向及びY方向に繰り返しピッチ
の整数倍である複数の比較点のデジタル画像信号の各々
とを粗く比較して、着目点と比較点との一致度を求める
ことにより、着目点が単一あるいは複数の何れの比較点
との一致度が高い領域に含まれているかを判定する領域
判定手段と、前記それぞれの比較点ごとに、前記着目点
とその比較点との一致度が高いと判定された前記の領域
を用いて、比較点、着目点の両デジタル画像信号間のパ
ターンの位置ずれ量を求めると共に位置ずれを補正する
位置ずれを補正手段と、前記着目点のデジタル画像信号
と、位置ずれ補正後の前記複数の比較点のデジタル画像
信号との差画像信号を抽出する差画像抽出手段と、前記
判定された領域に応じて、前記複数の差画像信号から欠
陥候補を抽出し、この抽出された欠陥候補が被検査対象
物上で不規則に発生した場合真の欠陥として検出する欠
陥抽出手段とを備えたことを特徴とすることをパターン
検査装置である。
【0027】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
する画像信号検出手段と、該画像信号検出手段により検
出された2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号
に変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段により
変換された2次元のデジタル画像信号における着目点の
デジタル画像信号とX方向及びY方向に繰り返しピッチ
の整数倍である複数の比較点のデジタル画像信号の各々
とを粗く比較して、着目点と比較点との一致度を求める
ことにより、着目点が単一あるいは複数の何れの比較点
との一致度が高い領域に含まれているかを判定する領域
判定手段と、前記それぞれの比較点ごとに、前記着目点
とその比較点との一致度が高いと判定された前記の領域
を用いて、比較点、着目点の両デジタル画像信号間のパ
ターンの位置ずれ量を求めると共に位置ずれを補正する
位置ずれ補正手段と、前記着目点のデジタル画像信号
と、位置ずれ補正後の前記複数の比較点のデジタル画像
信号の各々とを粗く比較して、着目点と位置ずれ補正後
の比較点それぞれとの一致度を求めることにより、単一
あるいは複数の何れの比較点との一致度が高い領域であ
るかを再度判定する第2の領域判定手段と、前記着目点
のデジタル画像信号と、位置ずれ補正後の前記複数の比
較点のデジタル画像信号との差画像信号を抽出する差画
像抽出手段と、前記再度判定された領域に応じて、前記
複数の差画像信号から欠陥候補を抽出し、この抽出され
た欠陥候補が被検査対象物上で不規則に発生した場合真
の欠陥として検出する欠陥抽出手段とを備えたことを特
徴とすることをパターン検査装置である。
【0028】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
する画像信号検出手段と、該画像信号検出手段により検
出された2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号
に変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段により
変換された2次元のデジタル画像信号における着目点の
デジタル画像信号とX方向及びY方向に繰り返しピッチ
の整数倍である複数の比較点のデジタル画像信号の各々
とを粗く比較して、着目点と比較点との一致度を求める
ことにより、着目点が単一あるいは複数の何れの比較点
との一致度が高い領域に含まれるかを判定する領域判定
手段と、前記着目点のデジタル画像信号と、前記比較点
のデジタル画像信号とから差画像信号を抽出する差画像
抽出手段と、前記判定された領域に応じて、前記複数の
差画像信号から欠陥候補を抽出し、前記判定された領域
に応じて重複して抽出された欠陥候補を削除し、残った
欠陥候補のうち、被検査対象物上で不規則に発生した場
合真の欠陥として検出する欠陥抽出手段とを備えたこと
を特徴とすることをパターン検査装置である。
【0029】また本発明は、繰り返しパターンを形成し
た被検査対象物の物理量を2次元の画像信号として検出
する画像信号検出手段と、 該画像信号検出手段により
検出された2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信
号に変換するA/D変換手段と、被検査対象物の座標に
応じてをX方向と比較するか、Y方向と比較するか、あ
るいはその両方と比較するかをあらかじめ記憶しておく
座標記憶手段と、座標記憶手段に記憶しておいた座標情
報と着目点の座標とを照合して、該A/D変換により変
換された2次元のデジタル画像信号における着目点のデ
ジタル画像信号と、座標情報に従った比較点のデジタル
画像信号とから差画像信号を抽出する差画像抽出手段
と、該差画像抽出手段により抽出された複数の差画像信
号に基づいて欠陥候補または欠陥を抽出する欠陥候補ま
たは欠陥の抽出手段とを備えたことを特徴とするパター
ン検査装置である。
【0030】また本発明は、前記パターン検査装置にお
いて、前記差画像抽出手段には、前記A/D変換手段に
より変換された2次元のデジタル画像信号における少な
くとも前記複数の比較点のデジタル画像信号の各々を記
憶する記憶手段を有することを特徴とする。また本発明
は、前記パターン検査装置において、前記欠陥抽出手段
には、前記欠陥候補から欠陥の特徴量を抽出する特徴量
抽出手段を有することを特徴とする。また本発明は、前
記パターン検査装置において、前記欠陥抽出手段には、
被検査対象物上で規則的に発生した欠陥候補を消去する
座標照合手段を有することを特徴とする。
【0031】以上説明したように、前記構成により、容
易な領域設定で、小さく繰り返される部分の全ての領域
を、信頼性高く欠陥を検査することができる。
【0032】また前記構成により、容易な領域設定で、
小さく繰り返される部分の全ての領域を、高速で、且つ
信頼性高く欠陥を検査することができる。また前記構成
により、装置構成を複雑にすることなく、小さく繰り返
される部分の全ての領域を、高速で、且つ信頼性高く欠
陥を検査することができる。
【0033】また前記構成により、メモリマット部と直
接周辺回路とからなる繰り返しパターンを形成した半導
体ウエハに対して欠陥を高信頼度で検査して高品質の半
導体ウエハを製造することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に係る被検査対象物の一実
施の形態である半導体メモリにおける製造工程途中の半
導体ウエハのパターンレイアウトの模式図を図1に示
す。ウエハ1は、最終的に同一の製品となるチップ2が
多数配列されている。チップ2の内部のパターンレイア
ウトは、図2に示すように、パターンの極めてラフな間
接周辺回路6と、メモリセルが2次元的に繰り返しピッ
チX方向Px、Y方向Pyで規則的に配列しているメモ
リマット部3と、該メモリマット部と同程度のパターン
密度を有し、メモリマット部の周辺に存在するセンスア
ンプ、I/O回路、デコーダ回路などからなる直接周辺
回路4、5とで形成されている。メモリマット部3は更
に細かくブロック毎に分割されている(分割線上では繰
り返しは1方向に限定されている)。直接周辺回路は、
メモリマット部のX方向に存在する繰り返しがY方向の
みで繰り返しピッチがメモリセルの繰り返しピッチPy
の整数倍のn*Pyである部分(Y方向直接周辺回路)
5と、メモリマット部のY方向に存在する繰り返しがX
方向のみで繰り返しピッチがメモリセルの繰り返しピッ
チの整数倍のm*Pxである部分(X方向直接周辺回
路)4とよりなっている。
【0035】更に、メモリマット部3と直接周辺回路
4、5は、32〜128ライン毎にグルーピングされて
いる。そしてこれらのうちパターンが0.3μm以下の
最小線幅で形成されるため、致命的な欠陥の寸法が小さ
く、高感度に微細欠陥を検出すべき領域は、メモリマッ
ト部3と直接周辺回路4、5である。これ以外の領域の
間接周辺回路は線幅が太いため致命的な欠陥の寸法も大
きく、必ずしも最高感度で欠陥検出をする必要はない。
【0036】このような被検査対象物に対する本発明の
基本思想について説明する。即ち、本発明は、着目点1
01に対して比較対象の比較点102を1つのみでなく
複数用意し、着目点101の画像とそれらの比較点10
2の画像と比較し、着目点のパターンがいずれかの比較
点のパターンと許容値をもって一致したら着目点のパタ
ーンは欠陥ではないと判定する。例えば図2に示す被検
査対象パターンにおいて、図3に示す黒丸の着目点10
1のパターンを検査するために、比較対象として白丸で
示した十字状の比較点102a、102b、102c、
102d、つまりY方向に直接周辺回路の繰り返しピッ
チQyの整数倍の距離にあるパターン(図では+/−1
倍の例を示す)、及び直接周辺回路のX方向の繰り返し
ピッチQxの整数倍(図では+/−1倍の例を示す)の
距離にあるパターンと比較(第1回目の比較)する。
【0037】この比較結果において、着目点101のパ
ターンがいずれかの比較点102a、102b、102
c、102dのパターンと許容値をもって一致したら着
目点102のパターンは欠陥ではない(正常パターン)
と判定する。例えば図3に示す如くX方向およびY方向
に繰り返しを有するメモリマット部3のような被検査対
象パターンにおいては、比較点102a、102b、1
02c、102dの何れかに欠陥が存在したとしても、
着目点101とこれら比較点102a、102b、10
2c、102dの何れかにおいて一致がみられ、正常パ
ターンとして判定されることになる。そして、着目点1
01に欠陥が存在すると比較点102a、102b、1
02c、102dの何れにおいても不一致がみられるこ
とになり、着目点101に欠陥が存在すると判定するこ
とができる。
【0038】また図6に示す如く一方向のみ繰り返しを
有する直接周辺回路4、5のような被検査対象パターン
においても、比較点102a、102b、102c、1
02dの何れかに欠陥が存在したとしても、着目点10
1とこれら比較点102a、102b、102c、10
2dの何れかにおいて一致がみられ、正常パターンとし
て判定されることになる。そして、着目点101に欠陥
が存在する場合には、比較点102aおよび比較点10
2bに対して不一致がみられ、比較点102cおよび比
較点102dに対しても通常不一致がみられ、着目点1
01に欠陥が存在すると判定することができる。しか
し、着目点101に欠陥が存在し、比較点102cおよ
び比較点102dの画像と同じ濃淡レベルになって一致
がみられるときには着目点101に欠陥が存在すると判
定することができない。即ち、検出される欠陥の形状が
変化する場合が考えられる。そこで、一致度の演算結果
に応じて比較結果の選択をすることによって、欠陥の形
状をできるだけ維持した状態で、欠陥を検出することが
できる。
【0039】これによりメモリマット部3と直接周辺回
路4、5とについて、検査領域設定をすることなく、図
4に示すように、2次元的な繰り返しパターンの角部な
ど右斜線で示した繰返しのない場所9以外は十字比較検
査が可能となる。繰返し性のない角部などの場所では差
を生ずるが、各チップで差を生ずる場所は共通であり、
チップ間でこれらを比較し、共通部分を除去することで
これら領域を排除できる。一方、欠陥は2段階の比較検
査(第2回目の比較検査)においていずれでも差を生じ
ることから、排除されることなく欠陥として認識でき
る。
【0040】また、上記比較においては必要に応じて複
数段階の判定基準を用いた比較を行うか、または一致度
を出力する。これは実際のウエハはパターンではパター
ンを形成する露光装置が解像限界で用いられているため
隣接部のパターンの有無によりパターン形状に微妙な差
異(現状の露光技術では0.1μmよりやや小さい程
度)を生ずる。検出すべき欠陥寸法がこれより小さいま
たは同程度の場合には隣接部にパターンの無い繰返しの
端点で検出感度を低下させないと正常部を欠陥と判定す
る虚報となる可能性がある。この虚報は通常の判定基準
を用いた場合には基準ぎりぎりで不安定であり、すべて
のチップで共通的に生じない場合が想定され、第2回目
の比較では排除されない可能性がある。このため、第2
回目の比較に於いて、欠陥判定の基準を1回目の比較の
結果が許容しうる範囲で一致していれば欠陥とは判定し
ない処理を行う。
【0041】これらについて図3、および図5乃至図8
を用いて詳細に説明する。着目点101のパターン(デ
ジタル画像信号)を、着目点101から一定距離離れた
比較点102a、102b、102c、102dのパタ
ーン(デジタル画像信号)と比較する。図3に示すよう
な二次元的な一定の繰返し部分の内部では、着目点10
1のパターンと一定距離隔てた比較点102a、102
b、102c、102dのパターンは全て一致し、欠陥
と判定しない。即ち着目点101のパターンに欠陥が存
在すると、比較点102a、102b、102c、10
2dのパターンとの間において全て不一致として検出さ
れ、欠陥と判定することができる。
【0042】図5に示すようような二次元的な一定の繰
返し部分の辺に当る周辺部分では、着目点101のパタ
ーンと一定距離れた比較点102a、102b、102
cのパターンは全てのパターンが正常部であれば一致
し、欠陥と判定しない。即ち、着目点101のパターン
に欠陥が存在すると、比較点102a、102b、10
2c、102dのパターンとの間において全て不一致と
して検出され、欠陥と判定することができる。但し、1
02cについては繰返しの端であるためパターンの寸法
が微妙に着目点のパターン101とは異なっている。こ
のため、着目点101と点102cとのパターン比較で
は正常部であってもある程度の差異を生じる。着目点1
01と比較点102a、及び着目点101と比較点10
2bの比較においては、繰返しの端でないため正常部で
あれば完全に同一のパターンであることが予想される。
【0043】図6に示すような一次元的な一定の繰返し
部分では、着目点101のパターンと一定距離れた比較
点102a、102bのパターンは全てのパターンが正
常部であれば一致している。図7に示すような一次元的
な一定の繰返しの端部では、着目点のパターン101と
一定距離れた比較点102aのパターンは、パターンが
正常部であれば一致している。但し、繰返しの端である
ためパターンの寸法が微妙に着目点101とは異なって
いる。このため、着目点101と比較点102aとの比
較では、正常部であってもある程度の差異を生じる。着
目点101と比較点102c、および着目点101と比
較点102dとの比較においては、繰返しの端でないた
め正常部であれば完全に同一のパターンであることが予
想される。以上説明したように図3、および図5乃至図
7で説明した二次元的な繰返しの内部、辺、一次元的な
繰返しでは、いずれにおいても着目点101に存在する
欠陥部のみが欠陥候補となり、正常部は欠陥候補とはな
らない。
【0044】一方、図8に示すような二次元的な一定の
繰返し部分の角部分または孤立点では、着目点101の
パターンと一定距離れた比較点102a、102b、1
02c、102dのパターンは、全て正常部であったと
しても一致しておらず、欠陥候補となる。
【0045】これら欠陥候補を、2回目の比較検査にか
ける。2回目の比較検査では、チップ内の原点を基準と
した座標系で同一の欠陥候補座標を持ち、一致度が許容
範囲で一致しているものを擬似欠陥として排除する。こ
れにより、図8で示した二次元的な一定の繰返し部分の
角部分または孤立点が排除され、真の欠陥のみが抽出さ
れる。
【0046】また、2回目の比較検査の替りに、予め求
めておいた繰返し性のない場所の情報と照合することで
孤立点などの疑似欠陥を排除することもできる。
【0047】以上説明したように、X方向直接周辺回路
4はメモリセルの繰り返しピッチの整数倍(m*Px)
でX方向のみで繰り返され、Y方向直接周辺回路5もメ
モリセルの繰り返しピッチの整数倍(n*Py)でY方
向のみで繰り返されているため、上記十字比較を用いる
ことによってメモリマット部3と直接周辺回路4、5と
について共通して比較検査をすることができる。なお、
被検査対象である半導体メモリを製造するための半導体
ウエハの種類(メモリの品種)に応じて、上記メモリセ
ルの繰り返すピッチ(Px,Py)が変わるため、着目
点101に対する上記十字状の比較点102a、102
b、102c、102dまでの距離を変える必要があ
る。しかしながら、メモリマット部3と直接周辺回路
4、5とについて検査領域設定をすることなく、最小線
幅(0.3μm以下)の半分以下の致命的な微細欠陥を
高感度で検出することができる。
【0048】本発明に係るパターン検査方法および装置
の第1の実施の形態を図9を用いて説明する。図9はパ
ターン検査装置の第1の実施の形態の構成を示したもの
である。本発明に係るパターン検査装置は、被検査対象
物であるウエハ1のパターンの物理的性質をY方向に走
査して検出するための電子光学的な検出手段11と、ウ
エハ1をX方向に移動させて二次元の画像を形成するた
めのステージ12と、検出手段11で検出される二次元
のパターン画像信号を二次元のデジタル画像信号に変換
するA/D変換手段13と、該A/D変換手段13でA
/D変換した二次元のデジタル画像14を一定時間だけ
遅延させた画像15を得る遅延回路16と、前記A/D
変換手段13でA/D変換した二次元の画像14を所定
の二次元の走査領域に亘って記憶する例えば二次元のシ
フトレジスタで構成される記憶手段(画像メモリ)17
と、該記憶手段17に格納された画像から、直接周辺回
路4、5のX、Y方向の繰返しピッチQx、Qyの整数
倍Dx、Dyの正方向及び負方向の距離にある複数の画
像18a、18b、18c、18dを選択取出す選択手
段19と、画像15と18a、画像15と18b、画像
15と18c、画像15と18dをそれぞれ比較して差
の有無を抽出する差画像21a、21b、21c、21
dを抽出する差画像抽出部(差画像抽出手段)22a、
22b、22c、22dと、これら差画像21a、21
b、21c、21dより欠陥候補画像23を演算する欠
陥候補抽出部(欠陥候補抽出手段)24aと、欠陥候補
画像23より欠陥候補に関する欠陥の発生位置情報を示
す欠陥の座標、欠陥の立体形状を示す濃淡値の相違に基
づく不一致度(図10(e)に斜線領域で示す濃淡の不
一致に基づく濃淡値の差62)、2次元の欠陥サイズを
示す欠陥の面積S(図10(b)に斜線領域で示す。)
並びにX方向及びY方向の投影長Lx,Ly等の特徴量
25を抽出する特徴量抽出部(特徴量抽出手段)26
と、特徴量25より真の欠陥を抽出する欠陥抽出部(欠
陥抽出手段)27とこれら全体を制御する全体制御部2
8よりなる。
【0049】なお、ステージ12上に搭載された被検査
対象物であるウエハ1を、検出手段11の光軸に対して
位置整合(アライメント)するため、ウエハ1の周囲の
少なくとも3箇所に露光用として形成されたアライメン
トマークを光学顕微鏡で撮像して光電変換手段で画像信
号に変換して3箇所のアライメントマークの位置をステ
ージに備えられた変位計またはレーザ測長器のステージ
の変位量に基づいて算出し、この算出された3箇所のア
ライメントマークの位置座標に基づいて検出手段11の
光軸に対してウエハ1をX方向、Y方向および回転
(θ)方向についてアライメントが行われる。回転方向
については、ウエハの外周において1セル範囲内の10
μm以下の精度でアライメントが行われれば、十字比較
においては、画像同士の位置ずれは無視できる程度にな
る。
【0050】上記電子光学的な検出手段11は、例えば
電子線を発生させる電子線源11aと、電子線源11a
から出射した電子ビームを走査させて画像化するための
ビーム偏向器11cと、電子線を被検査対象物であるウ
エハ1上に0.02〜0.2μmのビーム径で結像させ
る対物レンズ11bと、ウエハ1上で発生した二次電子
を二次電子検出器11eに集めるためのExB11d
と、高さ検出センサ11fと対物レンズ11bとの焦点
位置を調整する焦点位置制御部(図示せず)と、ビーム
偏向器11cを制御してビーム走査を実現する走査制御
部(図示せず)とから構成される。電子線の電流は10
〜200nAで、検出画素寸法は被検査対象物上換算で
0.2〜0.05μm、被検査対象物上の加速電圧は
0.3kVである。検出画素寸法は、被検査対象物のパ
ターンの線幅の約半分以下に設定する必要がある。
【0051】なお、上記電子光学的な検出手段11は、
光学的な画像検出手段であってもよい。この光学的な画
像検出手段の場合でも、検出画素寸法等については同様
となる。
【0052】そして、ウエハ1上のパターンは、例えば
図3において左の方からY方向に所定の走査幅で走査さ
れながら、Xの正の方向に走査されて、2次元の画像信
号が電子光学的な検出手段11によって検出され、A/
D変換手段13でデジタル画像信号に変換される。そし
て上記遅延回路16は、A/D変換手段13から得られ
るデジタル画像において、十字比較する着目点も含め、
4点のデジタル画像全てが上記記憶手段(画像メモリ)
17に記憶されるまでの一定時間遅延させるものであ
る。即ち、A/D変換手段13から図3に示す×点のデ
ジタル画像信号が出力されたとき、遅延回路16から着
目点101のデジタル画像が出力されるように×点と着
目点との間の走査量、上記遅延回路16で遅延させるも
のである。その結果記憶手段17には、全体制御部28
から得られる基準アドレス信号34に基づいて図3に示
す×点までの所定の二次元の走査領域についてのデジタ
ル画像信号が記憶される。
【0053】従って、×点と着目点との間の走査量は既
知の値であるので、選択手段19は、内部にウエハ1の
複数の品種に対して異なる値で設定されたピッチDx,
Dyの中から全体制御部28から入力されるウエハ1の
品種情報35に応じて選択された所望のピッチDx,D
yに基づいて着目点101のアドレスに対する比較点1
02a,102b,102c,102dのアドレスが記
憶手段17に対して指定され、記憶手段17から比較点
102a,102b,102c,102dのデジタル画
像信号が出力されることになる。なお、ウエハ1の品種
情報については、直接キーボード等の入力手段を用いて
全体制御部28に入力しても良いし、またウエハ1に形
成された品種を示す記号または文字またはコード等を読
み取ることによって入力しても良い。
【0054】これらは以下のように動作して検査するも
のである。つまり、ステージ12の走査に同期してウエ
ハ7のパターンを検出手段11で二次元画像信号として
検出し、A/D変換器13でデジタル画像信号に変換す
ることでデジタル画像信号14とそれを一定量だけ遅延
させた着目点101のデジタル画像信号15を得る。同
時に得られたデジタル画像信号14を逐次所定の走査領
域に亘って記憶手段17に格納する。従って、既に記憶
手段17に所定の走査領域に亘って格納されたデジタル
画像信号には、遅延させた着目点101のデジタル画像
信号15と座標的にX方向の正方向及び負方向にDx画
素の距離にある比較点102a,102bのデイジタル
画像信号が含まれていることになる。
【0055】着目点101のアドレスに対するこれら比
較点102a,102bのアドレスを、内部に各種設定
されたピッチDx,Dyの中から全体制御部28から入
力されるウエハ1の品種情報35に応じて選択手段19
で選択されたピッチDx,Dyに基づいて記憶手段17
に対して指定することによって、遅延させた着目点10
1のデジタル画像信号15と同期させて記憶手段17か
ら比較点102a,102b,102c,102dにお
けるデジタル画像信号18a,18b,18c,18d
を読出して抽出する(切出す)ことができる。このと
き、Dx、Dyをそれぞれ直接周辺回路4、5のX、Y
方向の繰返しピッチQx、Qyの整数倍に選定してお
く。
【0056】次に差画像抽出部22a、22b、22
c、22dの各々では、それぞれ抽出された着目点10
1のデジタル画像信号15と比較点102aのデジタル
画像信号18aとを、着目点101のデジタル画像信号
15と比較点102bのデジタル画像信号18bとを、
着目点101のデジタル画像信号15と比較点102c
のデジタル画像信号18cとを、着目点101のデジタ
ル画像信号15と比較点102dのデジタル画像信号1
8dとを比較し、パターンが正常の時の形状の微妙な変
化に基づく明るさの変動許容値(濃淡許容値)、位置ず
れに起因する明るさの変動許容値(位置ずれ許容値)お
よび純粋のノイズ成分を比較パラメータとして取り除い
て(減算して)その差画像21a、21b、21c、2
1dを抽出する(出力する)。即ち、差画像21a、2
1b、21c、21dにおいて、比較パラメータ以下の
差の値の場合、差がなく(差を“0”とし)、一致した
とみなす。
【0057】欠陥候補画像抽出部24aは、上記抽出し
た差画像21a、21b、21c、21dの全てに亘っ
ての差(不一致)の最小値を示す(最も一致度を示す)
差画像を演算し、差の最小値が“0”(一致した)以外
の差そのものを欠陥候補画像信号23として算出する。
特徴量抽出部26は、欠陥候補画像23より図10
(b)に示すように欠陥候補領域(欠陥形状)61を抽
出し、欠陥の立体形状を示す不一致度(図10(e)に
斜線領域で示す濃淡の不一致に基づく濃淡値の差6
2)、欠陥の発生位置情報を示す欠陥領域61の位置座
標(例えば重心位置G)、2次元の欠陥サイズを示す欠
陥領域61の面積S(図10(b)に斜線領域で示
す。)並びにX方向及びY方向の投影長Lx,Lyなど
の欠陥候補の特徴量25を抽出する。
【0058】これら欠陥候補の特徴量15をプロセッサ
である欠陥抽出部(欠陥抽出手段)27のメモリ領域に
格納する。格納した欠陥候補の特徴量25を、欠陥の発
生位置情報を示す欠陥領域61の位置座標(例えば重心
位置G)に基づいてチップ内座標で整列させ、例えば一
定の座標範囲内で、不一致度の平均値に許容すべき閾値
を加えたものより大きい不一致度または許容すべき閾値
を加えたものより大きい面積若しくはX方向及びY方向
の投影長を持つ欠陥候補のみを真の欠陥として抽出し、
出力手段(記録媒体、プリンタ、表示手段等)で出力し
たり、ネットワークを介してプロセス全体を管理してい
るコンピュータに送信する。
【0059】図10(a)には、比較する正常の配線パ
ターン63を示し、図10(b)には欠陥候補61が存
在する配線パターン63を示す。図10(c)には、図
10(a)に示す走査線a−aから得られる明るさを表
す濃淡画像信号64を示し、図10(d)には、図10
(b)に示す走査線b−bから得られる明るさを表す濃
淡画像信号65を示す。図10(e)には、濃淡画像信
号64と濃淡画像信号65との不一致度(斜線領域で示
す不一致に基づく濃淡値)62を示す。
【0060】本第1の実施の形態における第1の変形例
は、十字状に比較する替りに、図11に示すように着目
点101のパターンに対してX、Y方向の2カ所の比較
点102a、102cのパターンと比較するものであ
る。これにより、検査可能な領域はやや減少するが、よ
り簡便な方法、装置構成で検査が実現できる特徴があ
る。即ち、図9に示す構成において、差画像抽出部22
b、22dを無くすことができる。
【0061】本第1の実施の形態における第2の変形例
は、十字状に比較する替りに、図12に示すように十字
に加え、X方向の2カ所の比較点102e、102fの
パターンと比較する。これにより、繰返しピッチが複数
ある場合にも対応可能である特徴がある。同様に、Xお
よびY方向に複数カ所の比較点を加えることも考えられ
る。この第2の変形例の場合、差画像抽出部22e、2
2fを加える必要がある。
【0062】以上説明した本発明に係る第1の実施の形
態によれば、半導体メモリを構成する繰返し性のあるメ
モリマット部3および直接周辺回路4、5の部分のみの
欠陥を検査可能領域の座標指定無しで抽出でき、簡便な
着目点101と比較点102との間の距離Dx、Dyか
らなるパラメータの設定で検査が可能となる。
【0063】次に本発明に係るパターン検査方法および
装置の第2の実施の形態を図13を用いて説明する。図
13はパターン検査装置の第2の実施の形態を示したも
のである。本発明に係るパターン検査装置の第2の実施
の形態は、図9に示す第1の実施の形態に対して、更に
着目点101のデジタル画像信号15と各比較点102
a〜102のデジタル画像信号18a、18b、18
c、18dとの一致度Diffa、Diffb、Diffc、Di
ffdを演算し、この演算された一致度Diffa、Diff
b、Diffc、Diffdに対して許容値を大きくし、着目
点と比較点との間のパターンが近傍も含めて大幅に違わ
ない限り一致と見なして各一致度Diffa、Diffb、D
iffc、Diffdを“0”とする(Diffa=0、Diffb
=0、Diffc=0、Diffd=0)一致度演算部(一致
度演算手段)35a、35b、35c、35dと、該各
一致度演算部35a、35b、35c、35dから得ら
れる一致の信号36a、36b、36c、36dに応じ
て、欠陥候補抽出部24bにおいて差画像抽出部(差画
像抽出手段)22a、22b、22c、22dの各々か
ら得られる差画像(Compa)21a、(Compb)21
b、(Compc)21c、(Compd)21dから欠陥候
補と判定する選択を行わせるための選択信号38を出力
する比較対象選択部37とを加えた構成である。
【0064】なお、差画像抽出部(差画像抽出手段)2
2a〜22dで差画像を抽出するための比較点102a
〜102dのデジタル画像は、メモリマット部3、直接
周辺回路4、5に合わせて設計情報から作成して記憶手
段17に記憶させても良い。ただし、設計情報に基づい
て作成された比較点102a〜102dのデジタル画像
を記憶手段17から読み出す際、比較対象選択部37か
ら得られる選択信号38によって選択する必要がある。
【0065】一致度演算部35a、35b、35c、3
5dの各々は、差画像抽出部(差画像抽出手段)22a
〜22dの各々とほぼ同様に比較パラメータを除去(減
算)した差画像Diffa、Diffb、Diffc、Diffdを
例えば5×5の画素メモリ範囲に切出し、この切出され
た5×5の画素メモリ範囲において最小の差画像を中央
の画素の値にすることによって、ほぼ一致(5×5の画
素メモリ範囲において濃淡差が最も小さい:最小の差画
像)で示される差画像信号に対して2次元に拡大処理
し、大きい閾値で二値化することによってこの大きい閾
値を越えない限り一致とし、大きくパターンが違わない
点とその近傍(5×5の画メモリ範囲)を確実に一致と
して出力する。即ち一致度演算部35a、35b、35
c、35dの各々は、許容値(閾値)を大きくし、着目
点と比較点との間のパターンが近傍も含めて大幅に違わ
ない限り一致と見なして一致信号を出力する。
【0066】これにより比較対象選択部37は、微細な
欠陥が存在したとしても、着目点101が二次元の繰返
しの状態であるか、横(X)方向の繰返しの状態である
か、縦(Y)方向の繰返しの状態であるか、繰返しの端
点の状態であるか、孤立点の状態であるかを判定するこ
とができる。
【0067】即ち、比較対象選択部37は、4つの一致
度演算部35a、35b、35c、35dから一致信号
が出力された(Diffa〜Diffd=0)とき、二次元の
繰返しの状態と判定し、欠陥候補抽出部24bにおいて
4つの差画像(Compa〜Compd)の最小値(min
(Compa〜Compd))を欠陥候補として出力するよう
に選択信号を出力する。また比較対象選択部37は、4
つの一致度演算部35a、35b、35c、35dの
内、一致度演算部35a、35bから一致信号が出力さ
れた(Diffa=0、Diffb=0)とき、横(X)方向
の繰返しの状態と判定し、欠陥候補抽出部24bにおい
て4つの差画像の内、横(X)方向の2つの差画像(C
ompa,Compb)の最小値(min(Compa,Comp
b))を欠陥候補として出力するように選択信号を出力
する。また比較対象選択部37は、4つの一致度演算部
35a、35b、35c、35dの内、一致度演算部3
5c、35dから一致信号が出力された(Diffc=
0、Diffd=0)とき、縦(Y)方向の繰返しの状態
と判定し、欠陥候補抽出部24bにおいて4つの差画像
の内、縦(Y)方向の2つの差画像(Compc,Comp
d)の最小値(min(Compc,Compd))を欠陥候
補として出力するように選択信号を出力する。
【0068】また比較対象選択部37は、4つの一致度
演算部35a、35b、35c、35dの内、何れか1
つの一致度演算部35a、35b、35c、35dのみ
から一致信号が出力された(Diffaのみ0、またはDi
ffbのみ0、またはDiffcのみ0、またはDiffdのみ
0)とき、繰返しの端点の状態と判定し、欠陥候補抽出
部24bにおいて4つの差画像の内、端点と判定された
差画像そのもの(CompaまたはCompbまたはCompc
またはCompd)を欠陥候補として出力するように選択
信号を出力する。比較対象選択部37は、4つの一致度
演算部35a、35b、35c、35dから不一致信号
が出力された(Diffa〜Diffd≠0)とき、孤立点の
状態と判定し、欠陥候補抽出部24bにおいて4つの差
画像(Compa〜Compd)の最小値(min(Compa
〜Compd))を欠陥候補として出力するように選択信
号を出力する。
【0069】これにより、欠陥候補画像抽出部24b
は、二次元の繰返しの状態においては4つの差画像(C
ompa〜Compd)の最小値(min(Compa〜Comp
d))を欠陥候補として出力し、横(X)方向の繰返し
の状態において横(X)方向の2つの差画像(Comp
a,Compb)の最小値(min(Compa,Comp
b))を欠陥候補として出力し、縦(Y)方向の繰返し
の状態においては縦(Y)方向の2つの差画像(Comp
c,Compd)の最小値(min(Compc,Comp
d))を欠陥候補として出力し、繰返しの端点の状態に
おいては端点と判定された差画像そのもの(Compaま
たはCompbまたはCompcまたはCompd)を欠陥候補
として出力し、孤立点の状態においては4つの差画像
(Compa〜Compd)の最小値(min(Compa〜Co
mpd))を欠陥候補として出力することになる。そして
特徴抽出部(特徴抽出手段)26および欠陥抽出部(欠
陥抽出手段)27についての処理は、前記図9に示すパ
ターン検査装置の第1の実施の形態と同様である。
【0070】前記図9に示すパターン検査装置の第1の
実施の形態においては、欠陥候補画像抽出部24aか
ら、差画像21a、21b、21c、21dの全てに亘
っての差(不一致)の最小値を示す(最も一致度を示
す)差画像を欠陥候補画像信号23として出力される。
この場合、図14に模式的に示すように微小欠陥141
の輪郭(微小な段差を有して濃淡信号に大きく変化が生
じる。)142は失われることなく欠陥候補信号として
出力されるが、微小欠陥141において平坦な部分14
3については比較点102dのパターンと一致して失わ
れることが生じる可能性もあり、その結果微小欠陥の形
状が変化した状態の欠陥候補信号が出力する可能性も生
じることになる。特に微小欠陥141が欠け欠陥の場合
には、着目点101の微小欠陥による画像と繰り返さな
い比較点102dのパターンによる画像とが一致するこ
とが考えられ、その結果第1の実施の形態では、微小欠
陥141の輪郭だけが抽出されることが生じる可能性が
大きい。
【0071】しかし、前記図13に示すパターン検査装
置の第2の実施の形態においては、欠陥の形状等におい
て変化することなく、欠陥そのものを忠実に欠陥候補信
号23として出力することができ、第1の実施の形態に
比べて微小欠陥の高信頼度の検査を十字比較によって実
現することができる。
【0072】次に発明に係るパターン検査方法および装
置の第2の実施の形態の第一の変形例を図18、図1
9、図20を用いて説明する。本変形例と図13に示す
パターン検査装置の第2の実施の形態との違いは、一致
度演算部35aからの一致信号を参照して、着目点10
1のデジタル画像信号15と比較点102aのデジタル
画像信号の位置ずれ検出を行い、位置ずれを補正してか
ら差画像を抽出する点である。図18には、図13から
の変更箇所のみを示した。
【0073】位置ずれ検出部44aは、一致度演算部3
5aからの一致信号を参照して、遅延回路40を経た着
目点101のデジタル画像信号15’と、遅延回路41
aを経た比較点102aのデジタル画像信号18a’の
位置ずれ量を検出する。差画像検出部22a’では前記
の位置ずれ量により、遅延回路42を経た着目点101
のデジタル画像信号15’’と、遅延回路43aを経た
比較点102aのデジタル画像信号18a’’の位置ず
れを補正してから、前述のように、両画像信号を比較
し、パターンが正常の時の形状の微妙な変化に基づく明
るさの変動許容値(濃淡許容値)、位置ずれに起因する
明るさの変動許容値(位置ずれ許容値)および純粋のノ
イズ成分を比較パラメータとして取り除いて(減算し
て)その差画像21aを抽出する(出力する)。
【0074】遅延回路40、41aは、一致度演算部3
5aでの演算時間分だけ、デジタル画像信号15と比較
点102aのデジタル画像信号18aを遅延させるため
のものであり、遅延回路42、43aは、位置ずれ検出
部44aでの演算時間分だけ、デジタル画像信号15と
比較点102aのデジタル画像信号18aを遅延させる
ためのものである。なお、他の比較点102b、102
c、102d、のデジタル画像信号についても同様に、
一致度演算部35b、35c、35dからの一致信号を
参照して、着目点101のデジタル画像信号15との位
置ずれ検出を検出し、位置ずれを補正した後に、差画像
21b、21c、21dを抽出する(図示せず)。図1
9、図20により位置ずれ量を検出するのに一致度信号
を参照することの必要性を説明する。
【0075】図19はメモリマット部と直接周辺回路か
らなるのレイアウト上に、着目点と、複数ある比較点の
うちの一つを示したものである。この時、着目点の画
像、比較点の画像はそれぞれ、図20(a)、図20
(b)のようになる。図20(a)は図18における着
目点のデジタル画像信号15に、図20(b)は比較点
のデジタル画像信号18aに相当する。一致度演算部3
5aでは着目点と比較点との間のパターンが近傍も含め
て大幅に違わない限り一致と見なして一致信号を出力す
るので、一致度演算部の出力36aは、図20(c)の
ようになる。差画像抽出部22aでは図20(a)と図
20(b)から差画像を抽出するが、この際、図20
(a)と図20(b)の位置が合っていないと、正常部
も相違部となり多くの虚報が発生してしまう。そこで、
差画像を抽出する前に、位置ずれ検出部44aにおいて
位置ずれを検出するわけである。
【0076】位置ずれ検出部44aでは、画素単位ある
いは必要に応じて画素以下の精度で位置ずれ量を検出す
る。画素単位の位置ずれ量の検出は、通常、比較点の画
像を一画素ずつX方向、Y方向にシフトさせ、その時々
の着目点の画像と比較点の画像の明るさの差の絶対値の
画像全体に渡る総和を求め、それが最小となるようなシ
フト量として求める。画素以下精度で位置ずれ量を求め
るには、例えば、画素以下のピッチの明るさ値を画素ピ
ッチの明るさ値の補間により求めた後に、同様にすれば
よい。
【0077】ところが、十字比較における位置ずれ検出
の場合、図20(a)と図20(b)のように、全く異
なったパターンが画像に含まれていることがあるため、
上記のように画像全体にわたって総和を求めたのでは正
しい位置ずれ量は検出できない。そこで、一致度演算部
の出力である図20(c)を用いて、総和をとる領域を
画像全体ではなく、図20(c)における一致領域に限
定するわけである。以上が位置ずれ量を検出するのに一
致度信号を参照することの必要性および、参照の方法で
ある。
【0078】前述のように、ウエハのアライメントの精
度がウエハの外周において1セル範囲内の10μm以下
の精度であれば、十字比較では、画像同士の位置ずれは
無視できる程度であり、位置ずれの補正は不要である。
しかし、ステージの位置精度が不十分であったり、特に
電子光学的な検出手段として、電子線を走査し被検査対
象から発生した二次電子を検出することによって画像を
得るような手段を用いた場合には、被検査対象あるいは
電子線走査光学系のチャージアップにより電子線走査の
位置制御に誤差が生ずることがありうる。そのような場
合に、本変形例が有効となる。
【0079】次に発明に係るパターン検査方法および装
置の第2の実施の形態の第2の変形例を図21を用いて
説明する。第1の変形例との違いは、位置ずれ検出部4
4aの出力である位置ずれ量45を用いて位置ずれを補
正した後に一致度演算部47aにおいて再度一致度を判
定する点である。他の比較点102b、102c、10
2dについても同様に、一致度演算部47b、47c、
47dにおいて、再度一致度を判定し、一致度信号36
b’、36c’、36d’を出力する(図示せず)。比
較対象選択部37での一致度信号36a’、36b’、
36c’、36d’の用い方は、前記図13に示すパタ
ーン検査装置の第2の実施の形態で示したのと同様であ
る。すなわち、一致度信号の出力に応じて、差画像信号
21a、21b、21c、21dのいずれを採用するか
が選択される。始めに、本第2の変形例の意義を示すた
めに、第1の変形例の問題点を示す。図18に示す第1
の変形例における一致度演算部35aでの一致度の判定
は、位置ずれを補正する以前の着目点と比較点の画像に
対して行うため、(位置ずれがありうる状況において
は)位置ずれによる相違部も不一致と判定される。全比
較点が不一致と判定された場合には、着目点は孤立点の
状態と判断されるから、前述のように、全差画像の最小
値を示す差画像が欠陥候補となる。全差画像の最小値が
欠陥候補となるということが多発したのでは、欠陥の形
状等を変化させることなく、欠陥そのものを忠実に欠陥
候補信号として出力するという第2の実施例の目的は達
成されない。位置ずれによる相違部を不一致部と判定し
ないためには、許容値(閾値)を大きくすればよいが、
許容値(閾値)が大きいと、一致とすべきでない比較点
も一致と判定されるという副作用が生じ、やはり、第2
の実施の形態で付加した一致度判定の意味合いが薄れる
という状況は同様である。
【0080】一方、本第2の変形例では、一致度演算部
47aにおける一致度判定は、位置ずれを補正した後の
画像に対して行うため、適正な許容値(閾値)の設定が
可能である。よって、第2の実施例の目的がより完全に
達成されることとなる。
【0081】以上、第2の実施の形態および、その第1
の変形例、第2の変形例のいずれをとるかは、もっぱ
ら、画像検出の位置精度による。ウエハのアライメント
の精度がウエハの外周において1セル範囲内の10μm
以下の精度であれば、位置ずれは無視できる程度である
ことは前に述べた通りである。この場合は変形なしの第
2の実施の形態で十分であり、位置ずれ量が多くなるに
つれ、第1の変形例、第2の変形例が必要となる。
【0082】次に本発明に係るパターン検査方法および
装置の第2の実施の形態の第3の変形例を図22、図2
3、図24を用いて説明する。本変形例と図13に示す
パターン検査装置の第2の実施の形態との違いは、比較
対照選択部37において、第2の実施の形態の説明で述
べた内容の他に、4つの一致度演算部35a、35b、
35c、35dのうち、1つだけから一致信号が出力さ
れた場合(すなわち、繰り返しの端点状態)に、その旨
および、どの一致度演算部から一致信号が出力されたか
(端点信号39)を欠陥抽出部27に対して出力する点
である。欠陥検出部27は既述のような疑似欠陥の排除
に加えて、端点信号39を用いた疑似欠陥の排除も行い
真の欠陥を抽出する。端点信号39を用いた疑似欠陥の
排除の必要性とその方法を図23、図24により説明す
る。
【0083】図23(a)において着目点101のパタ
ーンを、着目点101から一定距離離れた比較点102
a、102b、102c、102dのパターンと比較す
る。150は欠陥である。図23(a)の状況では、着
目点101は、比較点102a、102b、102c、
102dのいずれと比較しても差画像は同様であり、4
つの差画像いずれも欠陥候補となる値を持つため、着目
点101は欠陥候補地点となる。図23(b)は、図2
3(a)において比較点102cであった位置に着目点
が移動した状態を示している。着目点103のパターン
は、着目点103から一定距離離れた比較点104a、
104b、104c、104dのパターンと比較する。
比較点104aには欠陥150がある。
【0084】図23(b)の状況では、比較点104a
と比較すれば差画像は欠陥候補となる値を持つが、着目
点103は比較点104b、104c、104dとも比
較されるため、最終的に着目点103が欠陥候補地点と
はなることはない。このように、ひとつの欠陥は、一カ
所に出現される。
【0085】一方、図24(a)では、着目点101は
繰り返しの端部に含まれており、比較対照として選択さ
れるのは、比較点102cである。着目点101には欠
陥150があり、比較点102cとの比較の結果、着目
点101は欠陥候補地点となる。図24(b)は、図2
4(a)において比較点102cであった位置に着目点
が移動した状態を示している。比較点104aには欠陥
がある。着目点103もまた繰り返しの端部に含まれて
おり、比較対照として選択されるのは104aである。
このため、着目点103も欠陥候補地点となる。このよ
うに、繰り返しの端部では欠陥は重複して出現する。
【0086】本変形例に置いては、重複した欠陥の一方
を疑似欠陥として検知し排除するために、欠陥検出部2
7では、端点信号39が出力された場合には、それを画
像上の位置座標になおし、欠陥候補の位置座標と照らし
合わせて、欠陥候補の位置座標が端点部に含まれていれ
ば疑似欠陥候補とする。さらに、どの一致度演算部から
の一致信号であるかにより、疑似欠陥候補の重複相手を
さがし、重複相手が存在していれば、疑似欠陥として欠
陥候補から排除する。
【0087】本変形によれば、繰り返しの端部の欠陥を
重複して検出することがなくなるため、虚報を低減でき
る。
【0088】また、この第2の実施の形態の第3の変形
例を第1あるいは第2の変形例と組み合わせることも可
能である。
【0089】次に本発明に係るパターン検査方法および
装置の第3の実施の形態を図25を用いて説明する。本
実施の形態と、図9に示す第1の実施の形態との違い
は、予め被検査対象物の座標に応じてをX方向と比較す
るか、Y方向と比較するか、あるいはその両方と比較す
るかをあらかじめ記憶しておき、欠陥候補抽出手段24
の代わりに、記憶した座標に従ってX方向の比較点との
差画像出力21aとY方向の比較点との差画像出力21
bのいずれを欠陥候補にするかを切り替える差画像切替
え手段29を備えたことにある。
【0090】図26に示すように、X方向と比較する領
域1と、Y方向と比較する領域2を記憶しておき、同図
に示したDx,Dyをそれぞれの比較ピッチにすれば、
右斜線で示した比較ピッチからはずれた場所以外は検査
可能である。
【0091】本実施の形態は、第1、第2の実施の形態
と比べると領域設定が煩雑ではあるが、大部分のメモリ
マット部、直接周辺回路部が同時に検査できるという意
味で、検査性能的には第1、第2の実施の形態と同様で
あり、処理回路の規模がより小さくなる分、実現が容易
という特徴がある。
【0092】なお、画像検出の位置精度が良くない場合
は、差画像抽出手段の前段に、位置ずれ検出部を設け、
位置ずれを補正したのちに差画像を抽出するようにす
る。
【0093】次に本発明に係るパターン検査方法および
装置の第4の実施の形態を図15を用いて説明する。図
15はパターン検査装置の第4の実施の形態を示したも
のである。本発明に係るパターン検査装置の第4の実施
の形態において、前記図9に示すパターン検査装置の第
1の実施の形態と相違するところは、差画像抽出部22
aから得られる着目点101と比較点102aとの間の
差画像21aを、差画像抽出部22bから得られる差画
像を、例えば1ラスタのシフトレジスタ等で構成される
遅延回路29aによって、画像検出する際のX方向の走
査において着目点101から比較点102aまでの距離
要する時間遅延させることによって得るものである。
【0094】遅延回路29aから差画像21aが出力さ
れるとき、当然差画像抽出部22bから着目点101と
比較点102bとの間の差画像21bが出力されること
になる。即ち、差画像抽出部22bから得られる差画像
には、第1の実施の形態で説明した差画像21aと21
bの情報が含まれている。差画像21bは着目点101
と着目点101よりX方向の正方向にDx画素の距離に
ある比較点102bの画像を比較したものであり、差画
像21aは着目点101と着目点101よりX方向の負
方向にDx画素の距離にある比較点102aの画像を比
較したものであり、これは言換えれば差画像21aの着
目点と比較対象を入替えれば、差画像21bをDx画素
だけX方向の負方向にずらした画像と等価となる。
【0095】更に差画像抽出部22cから得られる着目
点101と比較点102cとの間の差画像21cを、差
画像抽出部22dから得られる差画像を、例えば1ラス
タのシフトレジスタをY方向に多数並べて構成した遅延
回路29cによって、画像検出する際のY方向の走査に
おいて着目点101から比較点102cまでの距離要す
る時間遅延させることによって得るものである。遅延回
路29cから差画像21cが出力されるとき、当然差画
像抽出部22dから着目点101と比較点102dとの
間の差画像21dが出力されることになる。
【0096】即ち、差画像抽出部22dから得られる差
画像には、同様に差画像21cと21dの情報が含まれ
ている。差画像21dは着目点101と着目点101よ
りY方向の正方向にDy画素の距離にある比較点102
dの画像を比較したものであり、差画像21cは着目点
101と着目点101よりY方向の負方向にDy画素の
距離にある比較点102cの画像を比較したものであ
り、これは言換えれば差画像21cの着目点と比較対象
を入替えれば、差画像21dをDy画素だけY方向の負
方向にずらした画像と等価となる。
【0097】しかしながら、被検査対象物であるウエハ
1の品種によって着目点101とX方向およびY方向の
比較点102までの距離が変化する場合がある。そのた
め、選択手段19から得られる着目点101とX方向お
よびY方向の比較点102までの距離の情報に基づい
て、遅延回路29aおよび29cの各々における遅延時
間を変える必要がある。
【0098】以上説明したように図9に示す第1の実施
の形態と同様に、第1の実施の形態より、比較パラメー
タの抽出など複雑な処理が必要な差画像抽出部の数を半
減し、簡単な構成の遅延回路を設けるだけで、繰返し性
のあるメモリマット部3、X直接周辺回路4、Y直接周
辺回路5の部分のみの欠陥を検査可能領域の座標指定無
しで抽出でき、簡便なパラメータの設定で検査を行うこ
とができる。
【0099】当然この第4の実施の形態を上記第2、第
3の実施の形態にも適用することができることは明らか
である。
【0100】次に本発明に係るパターン検査方法および
装置の第5の実施の形態を図16を用いて説明する。図
16はパターン検査装置の第5の実施の形態を示したも
のである。本発明に係るパターン検査装置の第5の実施
の形態において、前記図16に示すパターン検査装置の
第4の実施の形態と相違するところは、欠陥抽出部27
の代わりに、予め繰返し性のない場所の座標を記憶して
おく孤立点記憶部31と、欠陥候補ののうち、予め記憶
しておいた繰返し性のない場所の座標情報と一致した座
標を持つものを排除して真の欠陥を抽出する座標照合部
32と備えたことにある。この座標照合部32は、第1
乃至第4の実施の形態における欠陥抽出分27と同じ機
能を有するものである。
【0101】そして、特徴量抽出部26は、欠陥候補画
像23より図10(b)に示すように欠陥候補領域(欠
陥形状)61を抽出し、欠陥の立体形状を示す不一致度
(図10(e)に斜線領域で示す濃淡の不一致に基づく
濃淡値の差62)、欠陥の発生位置情報を示す欠陥領域
61の位置座標(例えば重心位置G)、2次元の欠陥サ
イズを示す欠陥領域61の面積S(図10(b)に斜線
領域で示す。)並びにX方向及びY方向の投影長Lx,
Lyなどの欠陥候補の特徴量25を抽出する。これら欠
陥候補の特徴量15をプロセッサである座標照合部32
のメモリ領域に格納する。座標照合部32において、格
納した欠陥候補の特徴量25を、欠陥の発生位置情報を
示す欠陥領域61の位置座標(例えば重心位置G)に基
づいてチップ内座標で整列させ、例えば一定の座標範囲
内で、予め座標記憶部31に記憶しておいた孤立点の座
標と一致する欠陥候補を排除して真の欠陥を抽出し、出
力手段(記録媒体、プリンタ、表示手段等)で出力した
り、またはネットワークを介してプロセス全体を管理し
ているコンピュータに送信する。
【0102】なお、座標記憶部31に記憶しておいた孤
立点の座標データは、検査対象の設計情報、又は検査し
て作業者が登録した場所、又はそれらの組合わせで、例
えば全体制御部28に設けられた入力手段を用いて登録
することができる。
【0103】この第5の実施の形態においても、第1の
実施の形態における第1の変形を適用して、第2回目の
比較検査を行い、更に排除できない疑似欠陥の座標を登
録しておき、排除する。これにより、座標記憶部31に
対してより少ない工数で登録すべき座標の指定をするこ
とができる。
【0104】この第5の実施の形態によれば、予め記憶
しておいた座標と比較しているため、疑似欠陥を確実に
排除することができる。
【0105】当然この第5の実施の形態を上記第1およ
び第2の実施の形態にも適用することができることは明
らかである。
【0106】次に本発明に係るパターン検査方法および
装置の第6の実施の形態を図17を用いて説明する。図
17はパターン検査装置の第6の実施の形態を示したも
のである。第1の実施の形態と相違するところは、チッ
プ比較の欠陥候補画像206を検出するためのA/D変
換した画像14を記憶しておく記憶手段201と、該記
憶手段201に格納された画像からチップの整数倍の距
離前の画像を選択して取出す選択手段202と、該選択
手段202で選択したチップの整数倍距離前の画像20
7と現在の検出画像14とを比較して欠陥候補画像20
6を算出する画像処理手段203と、全体制御部28で
得られる検査場所の座標データを基づいて、欠陥候補抽
出手段24から得られる十字比較の欠陥候補画像23と
チップ比較の欠陥候補画像206とを選択する欠陥候補
選択手段204とを設けたことである。
【0107】欠陥候補画像抽出手段24において、差画
像抽出手段22a〜22dの各々で抽出した差画像21
a、21b、21c、21dに亘っての最小値(最も一
致する差画像)を演算することで十字比較の欠陥候補画
像23を算出する。
【0108】一方、デジタル画像14を記憶手段201
に記憶してある1チップ前の画像とデジタル画像14を
画像処理手段203で画像処理してチップ比較の欠陥候
補画像206を計算する。欠陥候補選択部204におい
ては、十字比較の欠陥候補画像23とチップ比較の欠陥
候補画像206によりチップ上のメモリマット部3およ
び直接周辺回路4、5の領域と間接周辺回路6の領域と
の座標データに基づいて選択された欠陥候補画像208
を取り出す。即ち、欠陥候補選択部204は、チップ上
のメモリマット部3および直接周辺回路4、5の領域に
ついては十字比較の欠陥候補画像23を選択し、間接周
辺回路6の領域についてはチップ比較の欠陥候補画像2
06を選択し、欠陥候補画像207として出力する。
【0109】特徴量抽出部26は、このように選択され
た欠陥候補画像107より図10(b)に示すように欠
陥候補領域(欠陥形状)61を抽出し、欠陥の立体形状
を示す不一致度(図10(e)に斜線領域で示す濃淡の
不一致に基づく濃淡値の差62)、欠陥の発生位置情報
を示す欠陥領域61の位置座標(例えば重心位置G)、
2次元の欠陥サイズを示す欠陥領域61の面積S(図1
0(b)に斜線領域で示す。)並びにX方向及びY方向
の投影長Lx,Lyなどの欠陥候補の特徴量25を抽出
する。これら欠陥候補の特徴量15をプロセッサである
特徴抽出部26のメモリ領域に格納する。特徴抽出部2
6は、格納した欠陥候補の特徴量25をチップ内座標で
整列させ、例えば一定の座標範囲内で、不一致度の平均
値に許容すべき閾値を加えたものより大きい不一致度を
持つ欠陥候補のみを真の欠陥として抽出する。尚欠陥候
補選択部(欠陥候補選択手段)204では検査場所の座
標データをもとに、繰返し性のあるメモリマット部3、
X直接周辺回路4、Y直接周辺回路5では十字比較の欠
陥候補画像23、その外の間接周辺回路6ではチップ比
較の欠陥候補画像206を選定する。
【0110】この第6の実施例によると十字比較とチッ
プ比較と混合で検査することができ、繰返し性のあるメ
モリマット部3、X直接周辺回路4、Y直接周辺回路5
の部分のみならず、間接周辺回路6の欠陥を抽出するこ
とができる。
【0111】当然この第6の実施の形態を上記第2、第
4および第5の実施の形態にも適用することができるこ
とは明らかである。
【0112】以上説明した第1〜第6の実施の形態で
は、全て電子光学的検出手段を用いる装置の場合につい
て説明したが、光学的検出手段等、いかなる検出手段を
用いる方式でも同様に実施できることは言うまでもな
い。
【0113】図27に光学的検出手段を第1の実施の形
態と組み合わせた例を示す。光学的検出手段は、ウエハ
1を走査するステージ12と、ウエハを照明する光源3
と照明光学系4と、照明されたウエハの光学像を検出す
る対物レンズ5と、1次元イメージセンサ6よりなる。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、簡便な検査領域指定
で、信頼性の高い検査をすることができる効果を奏す
る。
【0115】また本発明によれば、容易な検査領域設定
で、小さく繰り返される部分の全ての領域を、高速で、
且つ信頼性高く欠陥を検査することができる効果を奏す
る。
【0116】また本発明によれば、メモリマット部と直
接周辺回路とからなる繰り返しパターンを形成した半導
体ウエハに対して欠陥を高信頼度で検査して高品質の半
導体ウエハを製造することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体メモリを製造するためのウ
エハとチップのレイアウトを示す図である。
【図2】本発明に係るメモリマット部および直接周辺回
路のレイアウトを示す図である。
【図3】本発明に係る二次元的な繰り返しパターン内部
を比較検査するための説明図である。
【図4】本発明に係るメモリマット部および直接周辺回
路における検査領域を示す図である。
【図5】本発明に係る二次元的な繰り返しパターンの辺
を比較検査するための説明図である。
【図6】本発明に係る一次元的な繰り返しパターン内部
を比較検査するための説明図である。
【図7】本発明に係る一次元的な繰り返しパターンの端
を比較検査するための説明図である。
【図8】本発明に係る孤立点又は角部を比較検査するた
めの説明図である。
【図9】本発明に係るパターン検査方法及びその装置の
第1の実施の形態を示す概略構成図である。
【図10】本発明に係る特徴量を説明するための図であ
る。
【図11】図9に示す第1の実施の形態における第1の
変形を説明するための図である。
【図12】図9に示す第1の実施の形態における第2の
変形を説明するための図である。
【図13】本発明に係るパターン検査方法及びその装置
の第2の実施の形態を示す概略構成図である。
【図14】本発明に係るパターン検査方法及びその装置
の第2の実施の形態においては、欠陥候補として欠陥の
形状が忠実に抽出されるのを模式的に説明するための図
である。
【図15】本発明に係るパターン検査方法及びその装置
の第4の実施の形態を示す概略構成図である。
【図16】本発明に係るパターン検査方法及びその装置
の第5の実施の形態を示す概略構成図である。
【図17】本発明に係るパターン検査方法及びその装置
の第6の実施の形態を示す概略構成図である。
【図18】図13に示す第2の実施の形態における第1
の変形の形態を示す概略構成図である。
【図19】図13に示す第2の実施の形態における第1
の変形を説明するための図である。
【図20】図13に示す第2の実施の形態における第1
の変形を説明するための図である。
【図21】図13に示す第2の実施の形態における第2
の変形の形態を示す概略構成図である。
【図22】図13に示す第2の実施の形態における第3
の変形の形態を示す概略構成図である。
【図23】図13に示す第2の実施の形態における第3
の変形を説明するための図である。
【図24】図13に示す第2の実施の形態における第3
の変形を説明するための図である。
【図25】本発明に係るパターン検査方法及びその装置
の第3の実施の形態を示す概略構成図である。
【図26】本発明に係るパターン検査方法及びその装置
の第3の実施の形態での領域設定を説明するための図で
ある。
【図27】本発明の光学的検出手段を用いた実施の形態
を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…ウエハ(被検査対象物)、2…チップ、3…メモリ
マット部、4…X方向直接周辺回路、5…Y方向直接周
辺回路、6…間接周辺回路、9…繰返しのない場所、1
1…検出手段、12…ステージ、13…A/D変換手
段、14…デジタル画像、15…画像、16…遅延回
路、17…記憶手段、18、18a〜18d…画像、1
9…選択手段、21、21a〜21d…差画像、22…
差画像抽出部(差画像抽出手段)、23…欠陥候補画
像、24a、24b…欠陥候補抽出部(欠陥候補抽出手
段)、25…特徴量、26…特徴抽出部(特徴抽出手
段)、27…欠陥抽出部(欠陥抽出手段)、28…全体
制御部、29a、29c…遅延回路、31…孤立点記憶
部、32…座標照合部(座標照合手段)、101…着目
点、102a〜102d…比較点、201…記憶手段、
202…選択手段、203…画像処理部、204…欠陥
候補選択部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 麻紀 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 久邇 朝宏 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 品田 博之 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地株 式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 野副 真理 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地株 式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 杉本 有俊 東京都青梅市今井2326番地株式会社日立製 作所デバイス開発センタ内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繰り返しパターンを形成した被検査対象物
    の物理量を2次元の画像信号として検出し、該検出され
    た2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号に変換
    し、 a)該変換された2次元のデジタル画像信号における着目
    点のデジタル画像信号とX方向及びY方向に繰り返しピ
    ッチの整数倍である複数の比較点のデジタル画像信号の
    各々とを粗く比較して、着目点と比較点との一致度を求
    めることにより、着目点が単一あるいは複数の何れの比
    較点との一致度が高い領域に含まれるかを判定し、 b) 前記判定された領域に応じて、着目点と各比較点の
    両デジタル画像信号間のパターンの位置ずれ量を求める
    と共に位置ずれを補正し、 c) 前記着目点のデジタル画像信号と、位置ずれ補正後
    の比較点のデジタル画像信号との差画像信号を比較点ご
    とに抽出し、 d) 前記判定された領域に応じて、前記複数の差画像信
    号から欠陥候補を抽出し、この抽出された欠陥候補が被
    検査対象物上で不規則に発生した場合真の欠陥として検
    出することを特徴とするパターン検査方法。
  2. 【請求項2】繰り返しパターンを形成した被検査対象物
    の物理量を2次元の画像信号として検出し、該検出され
    た2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号に変換
    し、 a) 該変換された2次元のデジタル画像信号における着
    目点のデジタル画像信号とX方向及びY方向に繰り返し
    ピッチの整数倍である複数の比較点のデジタル画像信号
    の各々とを粗く比較して、着目点と比較点との一致度を
    求めることにより、着目点が単一あるいは複数の何れの
    比較点との一致度が高い領域に含まれるかを判定し、 b) 前記判定された領域に応じて、着目点と各比較点の
    両デジタル画像信号間のパターンの位置ずれ量を求める
    と共に位置ずれを補正し、 c) 前記着目点のデジタル画像信号と、位置ずれ補正後
    の前記複数の比較点のデジタル画像信号の各々とを粗く
    比較して、着目点と位置ずれ補正後の比較点それぞれと
    の一致度を求めることにより、着目点が単一あるいは複
    数の何れの比較点との一致度が高い領域に含まれるかを
    再度判定し、 d) 前記着目点のデジタル画像信号と、位置ずれ補正後
    の前記複数の比較点のデジタル画像信号との差画像信号
    を抽出し、 e) 前記再度判定された領域に応じて、前記複数の差画
    像信号から欠陥候補を抽出し、この抽出された欠陥候補
    が被検査対象物上で不規則に発生した場合真の欠陥とし
    て検出することを特徴とするパターン検査方法。
  3. 【請求項3】繰り返しパターンを形成した被検査対象物
    の物理量を2次元の画像信号として検出し、該検出され
    た2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号に変換
    し、 a)該変換された2次元のデジタル画像信号における着目
    点のデジタル画像信号とX方向及びY方向に繰り返しピ
    ッチの整数倍である複数の比較点のデジタル画像信号の
    各々とを粗く比較して、着目点と比較点との一致度を求
    めることにより、着目点が単一あるいは複数の何れの比
    較点との一致度が高い領域に含まれるかを判定し、 b)前記着目点のデジタル画像信号と、前記比較点のデ
    ジタル画像信号とから差画像信号を抽出し、 c)前記判定された領域に応じて、前記複数の差画像信
    号から欠陥候補を抽出し、前記判定された領域に応じて
    重複して抽出された欠陥候補を削除し、残った欠陥候補
    のうち、被検査対象物上で不規則に発生した場合真の欠
    陥として検出することを特徴とするパターン検査方法。
  4. 【請求項4】繰り返しパターンを形成した被検査対象物
    の物理量を2次元の画像信号として検出し、該検出され
    た2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号に変換
    し、該変換された2次元のデジタル画像信号における着
    目点のデジタル画像信号と該着目点のパターンに対して
    同一なパターンを持つX方向あるいはY方向あるいはそ
    の両方のデジタル画像信号とを比較し、着目点のデジタ
    ル画像信号と比較点のデジタル画像信号との間に差があ
    る場合には欠陥候補または欠陥として抽出することを特
    徴とするパターン検査方法。
  5. 【請求項5】繰り返しパターンを形成した被検査対象物
    の物理量を2次元の画像信号として検出し、該検出され
    た2次元の画像信号を2次元のデジタル画像信号に変換
    し、該変換された2次元のデジタル画像信号における着
    目点のデジタル画像信号と該着目点のパターンに対して
    同一なパターンを持つX方向あるいはY方向あるいはそ
    の両方のデジタル画像信号とを比較し、着目点のデジタ
    ル画像信号と比較点のデジタル画像信号との間に差があ
    る場合には欠陥候補または欠陥として抽出するために、
    あらかじめ、X方向あるいはY方向あるいはその両方の
    うちのいずれと比較するかを、被検査対象物上の各点に
    対して指定しておくことを特徴とする、請求項4記載の
    パターン検査方法。
  6. 【請求項6】繰り返しパターンを形成した被検査対象物
    の物理量を2次元の画像信号として検出する画像信号検
    出手段と、該画像信号検出手段により検出された2次元
    の画像信号を2次元のデジタル画像信号に変換するA/
    D変換手段と、 a)該A/D変換手段により変換された2次元のデジタル
    画像信号における着目点のデジタル画像信号とX方向及
    びY方向に繰り返しピッチの整数倍である複数の比較点
    のデジタル画像信号の各々とを粗く比較して、着目点と
    比較点との一致度を求めることにより、着目点が単一あ
    るいは複数の何れの比較点との一致度が高い領域に含ま
    れるかを判定する領域判定手段と、 b) 前記判定された領域に応じて、着目点と各比較点の
    両デジタル画像信号間のパターンの位置ずれ量を求める
    と共に位置ずれを補正する位置ずれを補正手段と、 c)前記着目点のデジタル画像信号と、位置ずれ補正後の
    前記複数の比較点のデジタル画像信号との差画像信号を
    抽出する差画像抽出手段と、 d) 前記判定された領域に応じて、前記複数の差画像信
    号から欠陥候補を抽出し、この抽出された欠陥候補が被
    検査対象物上で不規則に発生した場合真の欠陥として検
    出する欠陥抽出手段とを備えたことを特徴とすることを
    パターン検査装置。
  7. 【請求項7】繰り返しパターンを形成した被検査対象物
    の物理量を2次元の画像信号として検出する画像信号検
    出手段と、該画像信号検出手段により検出された2次元
    の画像信号を2次元のデジタル画像信号に変換するA/
    D変換手段と、 a) 該A/D変換手段により変換された2次元のデジタ
    ル画像信号における着目点のデジタル画像信号とX方向
    及びY方向に繰り返しピッチの整数倍である複数の比較
    点のデジタル画像信号の各々とを粗く比較して、着目点
    と比較点との一致度を求めることにより、着目点が単一
    あるいは複数の何れの比較点との一致度が高い領域に含
    まれるかを判定する領域判定手段と、 b) 前記前記判定された領域に応じて、着目点と各比較
    点の両デジタル画像信号間のパターンの位置ずれ量を求
    めると共に位置ずれを補正する位置ずれ補正手段と、 c)前記着目点のデジタル画像信号と、位置ずれ補正後の
    前記複数の比較点のデジタル画像信号の各々とを粗く比
    較して、着目点と位置ずれ補正後の比較点それぞれとの
    一致度を求めることにより、着目点が単一あるいは複数
    の何れの比較点との一致度が高い領域に含まれるかを再
    度判定する第2の領域判定手段と、 d) 前記着目点のデジタル画像信号と、位置ずれ補正後
    の前記複数の比較点のデジタル画像信号との差画像信号
    を抽出する差画像抽出手段と、 e) 前記再度判定された一致度に応じて、前記複数の差
    画像信号から欠陥候補を抽出し、この抽出された欠陥候
    補が被検査対象物上で不規則に発生した場合真の欠陥と
    して検出する欠陥抽出手段とを備えたことを特徴とする
    ことをパターン検査装置。
  8. 【請求項8】繰り返しパターンを形成した被検査対象物
    の物理量を2次元の画像信号として検出する画像信号検
    出手段と、該画像信号検出手段により検出された2次元
    の画像信号を2次元のデジタル画像信号に変換するA/
    D変換手段と、 a)該A/D変換手段により変換された2次元のデジタル
    画像信号における着目点のデジタル画像信号とX方向及
    びY方向に繰り返しピッチの整数倍である複数の比較点
    のデジタル画像信号の各々とを粗く比較して、着目点と
    比較点との一致度を求めることにより、着目点が単一あ
    るいは複数の何れの比較点との一致度が高い領域に含ま
    れるかを判定する領域判定手段と、 b)前記着目点のデジタル画像信号と、前記比較点のデ
    ジタル画像信号とから差画像信号を抽出する差画像抽出
    手段と、 c) 前記判定された領域に応じて、前記複数の差画像信
    号から欠陥候補を抽出し、前記判定された領域に応じて
    重複して抽出された欠陥候補を削除し、残った欠陥候補
    のうち、被検査対象物上で不規則に発生した場合真の欠
    陥として検出する欠陥抽出手段とを備えたことを特徴と
    することをパターン検査装置。
  9. 【請求項9】繰り返しパターンを形成した被検査対象物
    の物理量を2次元の画像信号として検出する画像信号検
    出手段と、 該画像信号検出手段により検出された2次
    元の画像信号を2次元のデジタル画像信号に変換するA
    /D変換手段と、被検査対象物の座標に応じてをX方向
    と比較するか、Y方向と比較するか、あるいはその両方
    と比較するかをあらかじめ記憶しておく座標記憶手段
    と、座標記憶手段に記憶しておいた座標情報と着目点の
    座標とを照合して、該A/D変換により変換された2次
    元のデジタル画像信号における着目点のデジタル画像信
    号と、座標情報に従った比較点のデジタル画像信号とか
    ら差画像信号を抽出する差画像抽出手段と、該差画像抽
    出手段により抽出された複数の差画像信号に基づいて欠
    陥候補または欠陥を抽出する欠陥候補または欠陥の抽出
    手段とを備えたことを特徴とするパターン検査装置。
  10. 【請求項10】前記差画像抽出手段には、前記A/D変
    換手段により変換された2次元のデジタル画像信号にお
    ける少なくとも前記複数の比較点のデジタル画像信号の
    各々を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求
    項6乃至9の何れかに記載のパターン検査装置。
  11. 【請求項11】前記欠陥抽出手段には、前記欠陥候補か
    ら欠陥の特徴量を抽出する特徴量抽出手段を有すること
    を特徴とする請求項6乃至9の何れかに記載のパターン
    検査装置。
JP9150652A 1997-06-09 1997-06-09 パターン検査方法及びその装置並びに半導体ウエハの製造方法 Pending JPH10340347A (ja)

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