JPH10338905A - 舗装用混合物 - Google Patents

舗装用混合物

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JPH10338905A
JPH10338905A JP14879197A JP14879197A JPH10338905A JP H10338905 A JPH10338905 A JP H10338905A JP 14879197 A JP14879197 A JP 14879197A JP 14879197 A JP14879197 A JP 14879197A JP H10338905 A JPH10338905 A JP H10338905A
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JP
Japan
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plastic
temperature
mixture
binder
paving mixture
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Application number
JP14879197A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kuroda
智 黒田
Tetsuya Shimoda
哲也 下田
Kenichi Kogo
憲一 向後
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Nikko Corp Ltd
Original Assignee
Nippon Hodo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック廃棄物を有効に再利用しうる舗
装用混合物を提供する。 【解決手段】 プラスチック廃棄物からなる骨材、該プ
ラスチックを実質上分解及び溶融しない温度を操作温度
とする結合材及び所望により補足材からなり、難燃時の
発熱量が3000kcal/kg以上となるようにプラ
スチックの配合比率を選択した舗装用混合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舗装用混合物及び
その製造方法に関し、特にプラスチック廃棄物を有効に
再利用し得る舗装用混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックの生産量の増加に伴い、そ
の廃棄量も年々増加している。プラスチック廃棄物は、
これまで多くは埋立てまたは焼却により処分されていた
が、近年では地球環境保全、省資源の観点から、また適
正な処分地の不足から、リサイクルやエネルギー回収な
どにより再利用せざるを得ない状況にある。しかしなが
ら、プラスチック廃棄物のリサイクルは、主として経済
性の面から実用化できる方法が少なく、全体の15%程
度がリサイクルされているに留まっている。
【0003】このような状況にあって、近年ではプラス
チック廃棄物の土木材料への利用、とりわけ舗装材料へ
の利用が注目されてきている。プラスチック廃棄物を
2.5〜5.0mm程度に破砕し、これをアスファルト
混合物に添加し、アスファルトの改質材としてまたは骨
材として利用する方法がある。これにより大量のプラス
チック廃棄物がリサイクルできること、さらには骨材資
源の枯渇を防止できることなどが期待できる。
【0004】しかしながら、この方法には次のような問
題点がある。アスファルト混合物は150〜180℃程
度の温度で骨材とアスファルトを混合して製造するが、
その際添加したプラスチックの種類によっては有毒ガス
が発生するため使用できないものがある。また、アスフ
ァルト混合物製造時に、プラスチックの一部は融けてバ
インダーとなるが、それによりバインダーの粘度が上昇
し施工し難くなるためプラスチックの添加量は20%程
度に限られてくるなどリサイクルできるプラスチックの
質や量に限界がある。
【0005】アスファルト舗装は通常5〜10年毎に修
繕を行い、そこで発生する舗装発生材は再生骨材として
再リサイクル、再々リサイクルされる。しかしながら上
記方法で築造されたプラスチックを含むアスファルト舗
装から発生する発生材は、紫外線等によりプラスチック
が劣化し再リサイクルできなくなった場合、廃棄または
焼却して処分しなければならず、80%程度含まれる再
リサイクル可能なアスファルト舗装発生材をも併せて廃
棄してしまう結果となる。また、リサイクルが不可能な
プラスチックは、木材や紙などの可燃ごみと混合固化し
固形燃料としてエネルギー回収する再利用方法もある
が、上記方法による舗装発生材は無機質を80%程度含
むため、燃焼時の発熱量が少なく燃焼効率の悪い固形燃
料となるとともに、焼却灰が大量に発生するためその処
分が問題となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プラスチッ
ク廃棄物を利用した舗装用混合物の改良技術を提供する
ことを目的とし、特に従来のプラスチック廃棄物を含む
アスファルト混合物のもつ製造時の有毒ガスの発生や施
工性の低下に起因するプラスチックの質や量の制約、再
リサイクルが不可能となり固形燃料としてエネルギー回
収する際の燃料効率の悪さや焼却灰の大量発生という欠
点を克服し、リサイクルできるプラスチックの質に制限
がなく、また大量に使用でき、さらに固形燃料としてエ
ネルギー回収する際に燃料効率が良く、焼却灰の発生量
も顕著に少ない舗装用混合物を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はプラスチック廃
棄物からなる骨材、該プラスチックを実質上分解及び溶
融しない温度を操作温度とする結合材を必須成分とし、
所望により補足材を含有すると共に燃焼時の発熱量が3
000kcal/kg以上となる量で該プラスチックが
存在することを特徴とする舗装用混合物である。
【0008】本発明の舗装用混合物の原料であるプラス
チック骨材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリルブタ
ジエンスチレン共重合樹脂(ABS樹脂)、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリウレタン等のプラス
チック廃棄物の破砕物が用いられる。これらは予め種類
に応じ選別処理を経たものが好ましいが複数種の混合物
であってもよい。
【0009】結合材としては、セメント等の固化材をは
じめ石油アスファルト、改質アスファルト、天然アスフ
ァルト、アスファルト乳剤、カットバックアスファルト
等の瀝青材料やエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン
樹脂、石油樹脂等の樹脂系結合材を使用することができ
るが、本発明では用いたプラスチック骨材を構成するプ
ラスチックが実質上分解したり溶融したりしない温度で
結合材としての機能を発揮するものを用いる必要があ
り、その意味でプラスチックの種類に関係なく使用可能
な樹脂系結合材、特に常温硬化性の樹脂系結合材が特に
好ましい。また補足材としては、砕石、玉砕、砂利、天
然砂、人工砂、スクリーニングス、石灰岩石粉、消石灰
等を使用することができる。また、表面を不燃材、難燃
材で覆うことにより、火気に対する安全性を高めること
ができる。
【0010】本発明の舗装用混合物は、燃焼時の発熱が
3000kcal/kg以上(木炭と同等以上)となる
ようなプラスチック配合比率としたことにより、プラス
チックの劣化などで再リサイクルが不可能となり固形燃
料としてエネルギー回収する場合にも、木炭と同等以上
の燃焼効率を得ることができるとともに、焼却灰の発生
も抑制することができる。また、プラスチックの配合比
率を多くすることができることから、プラスチック廃棄
物のリサイクルを効率的に行うことができるとともに、
舗装用混合物を軽量化することができるなどの利点があ
る。本発明の舗装用混合物に使用する代表的なプラスチ
ックの配合比率ならびに発熱量は以下のとおりである。
【0011】 プラスチック種 配合比率 発熱(kcal/kg) ポリエチレン 28%以上 10,965〜11,140 ポリプロピレン 29%〃 10,506 ポリスチレン 32%〃 9,604 塩化ビニル 70%〃 4,315 ABS樹脂 36%〃 8,424 PET 55%〃 5,500〜5,600 ポリウレタン 68%〃 4,440
【0012】本発明の舗装用混合物の製造は、前述のよ
うに種々の結合材を使用することができるが、特にエポ
キシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂系結合
材やアスファルト乳剤等を使用し常温で製造すれば、加
熱時に有毒ガスが発生し従来の方法ではリサイクルでき
なかった材料(例えばポリ塩化ビニルなど)も含め、プ
ラスチックの種類に関係なく使用することができるとい
う利点がある。尚本発明ではプラスチック廃棄物が予め
選別されたものであってその分解温度や溶融温度を確認
できるものである場合には、それに応じ他の結合材を用
いることもできる。
【0013】
【実施例】以下、実施例にて本発明の効果を説明する。 (実施例1)プラスチック骨材として2.5〜5mmに
破砕したポリ塩化ビニル92.5%と、結合材としてエ
ポキシ樹脂7.5%をミキサ内で均一に混合した後、J
ISR 5201セメントの物理試験法に準じて4×4
×16cmに成形した供試体について行った曲げ試験の
結果は、曲げ強度が70kgf/cm2 であり、強度的
にも問題のない結果が得られた。また、この舗装用混合
物をアスファルト混合物の下地上に、厚さ1cmに均一
に敷きならし舗装体を得た。ポータブルテスタによるす
べり抵抗試験を行った結果は、BPN=80(乾燥状
態)であり、すべりに対しても良好な結果が得られ、舗
装としての機能を十分満足するものが得られた。
【0014】(実施例2)プラスチック骨材として2.
5〜5.0mmのポリ塩化ビニルを使用し、従来の方法
により塩化ビニルを骨材の一部としてアスファルト混合
物に添加し加熱混合方式で製造した場合と、本発明の方
法により結合材としてエポキシ樹脂を使用した本発明の
舗装用混合物を常温で製造した場合の有毒ガスの発生の
有無を比較した。舗装用混合物の配合は表−1のとおり
である。
【0015】
【表1】
【0016】舗装用混合物製造時に北川式ガス検知管に
より測定した有毒ガスの発生量を表−2に示す。従来の
方法により、ポリ塩化ビニルをアスファルト混合物に添
加する場合は、アスファルトプラントのドライヤを想定
し230℃での加熱・製造により塩化水素が許容濃度を
越えており、この方法ではポリ塩化ビニルを使用するこ
とはできない。一方、本発明の方法により常温(25
℃)で製造した場合は有毒ガスは全く発生しない。以上
の結果より、本発明の方法の有効性を確認した。
【0017】
【表2】
【0018】(実施例3)プラスチック骨材として2.
5〜5.0mmのポリエチレンを使用し、従来の方法に
よりポリエチレンを骨材の一部としてアスファルト混合
物に添加した混合物と、本発明の方法により結合材とし
てエポキシ樹脂を使用した混合物について、再リサイク
ルせずに木材や紙類と混合固化した固形燃料としてエネ
ルギー回収する場合の発熱量および不燃物含有量を比較
した。舗装用混合物の配合および各材料の発熱量は表−
3のとおりである。
【0019】
【表3】
【0020】上記舗装用混合物、木材(発熱量:4,5
00kcal/kg)および紙類(発熱量:4,000
kcal/kg)を原料として、その配合比率を〔舗装
用混合物:木材:紙類=2:1:1〕として混合固化し
た固形燃料の発熱量および不燃物含有量は表−4に示
す。本発明の方法による舗装用混合物を使用した固形燃
料は、従来の方法によるものと比べ発熱量が2.5倍程
度となり、燃焼効率を高めることができるとともに、不
燃物を含まないため焼却灰の発生を抑制することができ
る。以上の結果より、本発明の方法の有効性を確認し
た。
【0021】
【表4】
【0022】(実施例4)プラスチック骨材として2.
5〜5.0mmのポリ塩化ビニルを使用し、本発明の方
法により結合材としてエポキシ樹脂を使用して製造した
舗装用混合物と、この舗装用混合物の表面をセメントモ
ルタルでコーティングしたものとの耐火性をタバコの火
をつけて比較した。
【0023】
【表5】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック廃棄物からなる骨材及び該
    プラスチックを実質上分解及び溶融しない温度を操作温
    度とする結合材を必須成分とし且つ燃焼時の発熱量が3
    000kcal/kg以上となる量で該プラスチックが
    存在することを特徴とする舗装用混合物。
  2. 【請求項2】 結合材が樹脂系結合材又はアスファルト
    乳剤である請求項1記載の舗装用混合物。
  3. 【請求項3】 補足材を含有する請求項1又は2記載の
    舗装用混合物。
  4. 【請求項4】 表面を不燃材、難燃材で覆った請求項1
    〜3のいずれか1項記載の舗装用混合物。
JP14879197A 1997-06-06 1997-06-06 舗装用混合物 Pending JPH10338905A (ja)

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