JPH10337189A - 新規化合物 - Google Patents

新規化合物

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JPH10337189A
JPH10337189A JP9364253A JP36425397A JPH10337189A JP H10337189 A JPH10337189 A JP H10337189A JP 9364253 A JP9364253 A JP 9364253A JP 36425397 A JP36425397 A JP 36425397A JP H10337189 A JPH10337189 A JP H10337189A
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JP
Japan
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polypeptide
seq
sequence
amino acid
polynucleotide
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JP9364253A
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Geoffrey M P Lawrence
ジョフリー・マーク・プルース・ローレンス
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SmithKline Beecham Ltd
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SmithKline Beecham Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • C07K14/71Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants for growth factors; for growth regulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
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    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 神経消耗疾患(パーキンソン病、筋萎縮性側
索硬化症(ALS)、脊髄筋萎縮症(SMA)、ハンチ
ントン病、アルツハイマー病、糖尿病性ニューロパシー
など)、筋疾患(筋ジストロフィーを含む)および神経
および筋損傷の診断または治療に用いることのできるポ
リペプチドおよびポリヌクレオチドが望まれている。 【解決手段】 上記課題を解決する手段として、本発明
は、配列番号:2の全長にわたって配列番号:2のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するア
ミノ酸配列を有してなる単離ポリペプチドを提供するも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新たに同定された
ポリヌクレオチド、それによりコードされるポリペプチ
ド、ならびにかかるポリヌクレオチドおよびポリペプチ
ドの使用、ならびにそれらの製造に関する。より詳細に
は、本発明ポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、G
DNFアルファレセプターファミリー(以下、GDNF
アルファ3レセプターという)に関連している。また本
発明は、かかるポリヌクレオチドおよびポリペプチドの
阻害または活性化にも関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】グリ
ア細胞系由来の神経向性因子(GDNF)は種々の中枢
および末梢神経にて強力な神経向性活性を示す134ア
ミノ酸ポリペプチドである(L.-FH Linら、Science 26
0、1130-1132 (1993))。中脳の黒質、パーキンソン
病(PD)の低下部位におけるドーパミン作用性神経に
対するその保護特性のため、そのGDNFはパーキンソ
ン病に対する潜在的な治療剤として注意を引きつける。
マウスにおけるトランスジェニックGDNFノックアウ
トの研究により、GDNFの神経向性活性が確認される
だけでなく、腎形成および腸溶性システムの神経支配に
おけるこの分子の中心的役割が明らかにされた(M.Sanc
hezら、Nature 382、70-73(1996);J.Pichelら、Natu
re 382、73-76(1996);M.Mooreら、Nature 382、76-7
9(1996))。GDNFについてのレセプター複合体が
複数のグループで同定されており、オルファンチロシン
キナーゼレセプターRet(M.Truppら、Nature 381、7
85-789(1996);P.Durbecら、Nature 381、789-793(1
996))および補助成分、GDNF−アルファ(J.Trean
orら、Nature 382、80-83(1996)およびS.Jingら、Cel
l 85、1113-1124(1996))からなることが明らかにさ
れた。レセプター複合体の補助結合部であるGDNFア
ルファレセプターが、RetレセプターのGDNF刺激
のシグナル化を調節し、Retは癌原遺伝子であるた
め、その調節は不可欠であると考えられる。最近になっ
て、ニュールツリン(Neurturin)と称されるGDNF
関連ポリペプチドが同定された(P.Kotzbauerら、Natur
e 384、467-470(1996))。しかし、そのレセプター成
分は依然として不明である。これは、さらなるアルファ
レセプターが同定される可能性を、あるいは別のRet
様レセプターであるかもしれない可能性を増大させる。
加えて、他のGDNF様相同体が同定され、それにより
一連の栄養(trophic)ポリペプチドおよびレセプター
を形成することができる。
【0003】
【課題を解決するための手段】1の態様において、本発
明は、GDNFアルファ3レセプターポリペプチドなら
びにその製造のための組み換え材料および方法に関す
る。本発明のもう1つの態様は、かかるGDNFアルフ
ァ3レセプターポリペプチドおよびポリヌクレオチドの
使用方法に関する。かかる使用は、とりわけ、神経消耗
疾患(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(AL
S)、脊髄筋萎縮症(SMA)、ハンチントン病、アル
ツハイマー病、糖尿病性ニューロパシーなど)、筋疾患
(筋ジストロフィーを含む)および神経および筋損傷の
治療を包含する。さらにもう1つの態様において、本発
明は、本発明により提供される材料を用いてアゴニスト
およびアンタゴニストを同定する方法、ならびに同定さ
れた化合物を用いるGDNFアルファ3レセプターのバ
ランス不良に関連する症状の治療方法に関する。本発明
のさらにもう1つの態様は、不適当なGDNFアルファ
3レセプター活性またはレベルに関連した疾病の診断ア
ッセイに関する。
【0004】
【発明の実施の形態】
本発明のポリペプチド 第1の態様において、本発明は、GDNFアルファ3レ
セプターポリペプチドに関する。そのGDNFアルファ
3レセプターポリペプチドは、配列番号:2のポリペプ
チド;ならびに配列番号:2のアミノ酸配列からなるポ
リペプチド;および配列番号:2の全長にわたり配列番
号:2のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一
性、より好ましくは配列番号:2に対して少なくとも9
0%、さらにより好ましくは少なくとも95%の同一性
を有するアミノ酸配列からなるポリペプチドを包含す
る。さらには、少なくとも97−99%の同一性を有す
るポリペプチドが最も好ましい。また、GDNFアルフ
ァ3レセプターポリペプチドには、アミノ酸配列が全長
にわたり配列番号:2に対して配列番号:2のアミノ酸
配列を有するポリペプチドに対して少なくとも80%の
同一性、より好ましくは配列番号:2に対して少なくと
も90%の同一性、さらにより好ましくは少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチ
ドが含まれる。さらには、少なくとも97−99%の同
一性を有するものが最も好ましい。好ましくは、GDN
Fアルファ3レセプターポリペプチドは、そのレセプタ
ーの少なくとも1つの生物学的活性を示す。
【0005】GDNFアルファ3レセプターポリペプチ
ドは「成熟」蛋白の形態であってもよく、あるいは融合
蛋白のごとき大型の蛋白の一部であってもよい。分泌ま
たはリーダー配列、プロ配列、複数のヒスチジン残基の
ごとき精製を促進する配列、または組み換え法を行って
いる間の安定性のためのさらなる配列を含むさらなるア
ミノ酸配列を含んでいることがしばしば有利である。
【0006】GDNFアルファ3レセプターのフラグメ
ントも本発明に含まれる。フラグメントは、前述のGD
NFアルファ3レセプターポリペプチドのアミノ酸配列
のすべてではなく一部に対して全く同一であるアミノ酸
配列を有するポリペプチドである。GDNFアルファ3
レセプターポリペプチドでは、フラグメントは「自立し
ている」であるか、または一部分もしくは領域を形成す
るより大きなポリペプチド内に含まれていてもよく、最
も好ましくは単一の連続した領域として、単一のより大
きなポリペプチドに含まれる。本発明ポリペプチドフラ
グメントの典型例は、例えば、GDNFアルファ3レセ
プターポリペプチドのアミノ酸番号約1〜20、21〜
40、41〜60、61〜80、81〜100および1
01から末端までからなるフラグメントを包含する。こ
の意味において、「約」とは、片方の端または両端にお
いて、示された数よりも数個、5個、4個、3個、2個
または1個多いかまたは少ない範囲を含む。
【0007】好ましいフラグメントは、例えば、アミノ
末端を含む一連の残基が欠失、またはカルボキシ末端を
含む一連の残基が欠失、あるいは一方がアミノ末端でも
う一方がカルボキシ末端を含む2種の一連の残基が欠失
していること以外はGDNFアルファ3レセプターポリ
ペプチドのアミノ酸配列を有する末端切断ポリペプチド
を包含する。また、構造的または機能的属性により特徴
づけられたフラグメント、例えばアルファーヘリックス
およびアルファーヘリックス形成領域、ベータシートお
よびベータシート形成領域、ターンおよびターン形成領
域、コイルおよびコイル形成領域、親水領域、疎水領
域、アルファー両親媒性領域、ベータ両親媒性領域、可
変領域、表面形成領域、基質結合領域、および高抗原性
指標領域を含むフラグメントなども好ましい。生物学的
に活性なフラグメントは、類似活性または改善活性を有
する、あるいは望ましくない活性を減じたものを含め、
レセプター活性を媒介する、フラグメントを包含する。
動物、とりわけヒトにおいて抗原的または免疫原的なフ
ラグメントもまた含まれる。好ましくは、これらのポリ
ペプチドフラグメントはすべて、抗原的活性を含め、レ
セプターの生物学的活性を保持する。
【0008】上記配列およびフラグメントの変種もこの
グループに含まれる。好ましい変種は、保存的アミノ酸
置換により変化したものであり、すなわち、同様の特徴
を有するアミノ酸によち置換されているものである。典
型的なかかる置換は、Ala、Val、LeuおよびI
le間:SerおよびThr間;AspおよびGlu
間;AsnおよびGln間;ならびに塩基性残基Lys
およびArg間;あるいは芳香族残基PheおよびTy
r間におけるものである。数個、5ないし10個、1な
いし5個、または1ないし2個のアミノ酸がいずれかの
組み合わせで置換、欠失または付加されている変種が特
に好ましい。いずれか適当な方法にて本発明GDNFア
ルファ3レセプターポリペプチドを製造することができ
る。かかるポリペプチドは、単離された天然ポリペプチ
ド、組み換え法によるポリペプチド、合成法によるポリ
ペプチド、またはこれらの方法の組み合わせによるポリ
ペプチドを包含する。かかるポリペプチドの製造手段は
当該分野においてよく知られている。
【0009】本発明のポリヌクレオチド 本発明のもう一つ別の態様は、GDNFアルファ3レセ
プターポリヌクレオチドに関する。GDNFアルファ3
ポリヌクレオチドは、GDNFアルファ3レセプターポ
リペプチドおよびフラグメントをコードする単離ポリヌ
クレオチド、ならびにそれに密接に関連するポリヌクレ
オチドを包含する。さらに詳しくは、本発明のGDNF
アルファ3レセプターポリペプチドは、配列番号:2の
GDNFアルファ3レセプターポリペプチドをコードす
る配列番号:1に示されるヌクレオチド配列からなるポ
リヌクレオチド、および配列番号:1の特定の配列を有
するポリヌクレオチドを包含する。GDNFアルファ3
レセプターポリヌクレオチドは、さらに、コーディング
配列全体にわたり配列番号:2のGDNFアルファ3レ
セプターポリペプチドをコードするヌクレオチド配列に
対して少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド
配列からなるポリヌクレオチド、およびその全長にわた
って配列番号:1のポリヌクレオチドに対して少なくと
も80%同一であるポリヌクレオチドを包含する。この
点で、少なくとも90%同一であるポリヌクレオチドが
特に好ましく、少なくとも95%同一であるものが特に
好ましい。さらには、少なくとも97%の同一性を有す
るポリヌクレオチドが非常に好ましく、少なくとも98
−99%の同一性を有するものがさらに好ましく、少な
くとも99%の同一性を有するものが最も好ましい。G
DNFアルファ3レセプターポリヌクレオチドには、増
幅またはプローブもしくはマーカーとしての用途に用い
ることのできる条件下でハイブリッド形成するように、
配列番号:1に含まれるヌクレオチド配列に対して十分
な同一性を有するヌクレオチド配列が含まれる。本発明
はまた、かかるGDNFアルファ3レセプターポリヌク
レオチドに対して相補的であるポリヌクレオチドを提供
する。
【0010】ヒトGDNFアルファ3レセプターをコー
ドするcDNAの配列決定の結果から明らかなように、
本発明GDNFアルファ3レセプターは、GDNFアル
ファレセプターファミリーの他のタンパク質に構造的に
関連している。配列番号:1のcDNA配列は、配列番
号:2の400個のアミノ酸からなるポリペプチドをコ
ードする読み枠(ヌクレオチド番号1から1200ま
で)を含んでいる。配列番号:2のアミノ酸配列は、G
DNFアルファレセプター(J.Treanorら、Nature 38
2、80-83(1996);S.Jingら、Cell 85、1113-1124(19
96))と400個のアミノ酸残基にて約36%の同一性
(Bestfitを使用)を有する。配列番号:1のヌクレオ
チド配列は、GDNFアルファレセプター(J.Treanor
ら、Nature 382、80-83(1996);S.Jingら、Cell 85、
1113-1124(1996))と490個のヌクレオチド残基に
て約61%の同一性(Bestfitを使用)を有する。
【0011】GDNFアルファ3レセウターは、位置2
9と30のアラニン残基の間に推定切断部位を有するシ
グナル配列(分泌経路を介してレセプターを指令するた
めの)を有する。加えて、GDNFアルファレセプター
ファミリーの特徴である、レセプターをグリコシル−ホ
スファチジル−イノシトール(GPI)アンカーを介し
て膜の外部に束縛するように機能しうる疎水領域がレセ
プターのC−末端にある。従って、さらなる態様にて、
好ましい態様は、アミノ酸30(A)からアミノ酸40
0(W)の、配列番号:2のアミノ酸配列である。配列
番号:1ないし4を決定する作業プログラムは先に短い
鎖長の遺伝子フラグメント(EST)を測定することで
開始した。したがって、さらなる態様において、本発明
は配列番号:6の推定アミノ酸配列により特徴づけられ
るGDNFアルファ3レセプターまたはそのフラグメン
ト、およびかかるポリペプチド、特に配列番号:5に示
される部分DNA配列を有するポリヌクレオチドをコー
ドするポリヌクレオチドを提供するものである。
【0012】配列番号:5に示されるDNA配列は、完
全長のクローンのコーディング領域の30−50%にあ
たる、部分配列である。配列番号:6で示される推定ア
ミノ酸配列もまた、完全なアミノ酸配列の30−50%
に相当する、部分配列であることは明らかである。部分
DNAおよびアミノ酸配列で対応する完全長の配列を特
徴づけるのに十分である。部分配列と完全長の配列を比
較すれば、部分配列が5’末端で不完全であることがわ
かる。当業者であれば、配列番号:5および6の各ポリ
ヌクレオチドおよびポリペプチドが、各々、配列番号:
1および2のポリヌクレオチドおよびポリペプチドのフ
ラグメントであることが容易に認識するであろう。本明
細書にて配列番号:1に関する場合、配列番号:1は配
列番号:3と置き換えることができる。配列番号:2に
関しては、配列番号:2を配列番号:4と置き換えても
よい。
【0013】配列番号:1は一の塩基(176位でAよ
りもC)にて配列番号:3と異なる。配列番号:3が最
初に同定された完全長の配列である。その後、さらに配
列を確認した結果として、この配列を配列番号:1に修
正した。この結果、対応する推定アミノ酸配列の配列番
号:2と配列番号:4の間でアミノ酸59がDからAに
変化している。標準的クローニングおよびスクリーニン
グを用い、ヒト試験体の胎児心臓および骨格筋の細胞中
のmRNA由来のcDNAライブラリーから、発現配列
タグ(EST)分析(Adams,M.D.ら、Science(1991)25
2:1651-1656;Adams,M.D.ら、Nature(1992)355:632-634;
Adams,M.D.ら、Nature(1995)377 Supp:3-174)を用い
て、GDNFアルファ3レセプターをコードしている本
発明の1のポリヌクレオチドを得てもよい。ゲノムDN
Aライブラリーのごとき天然起源から本発明ポリヌクレ
オチドを得ることもでき、あるいはよく知られ市販され
ている方法を用いて合成することもできる。
【0014】配列番号:2のGDNFアルファ3レセプ
ターポリペプチドをコードしているヌクレオチド配列
は、前記のポリペプチドコーディング配列(ヌクレオチ
ド番号1から1200まで)と同一であってもよく、あ
るいは遺伝暗号の重複(縮重)の結果として、配列番
号:2のポリペプチドをコードする、異なる配列であっ
てもよい。
【0015】本発明ポリヌクレオチドをGDNFアルフ
ァ3レセプターポリペプチドの組み換え生産に用いる場
合、ポリヌクレオチドはそれ自体、成熟ポリペプチドま
たはそのフラグメントのコーディング配列を含むもので
あってもよく;あるいは他のコーディング配列を伴った
読み枠中の成熟ポリペプチドまたはフラグメントのコー
ディング配列を含むものであってもよい。他のコーディ
ング配列としては、例えば、リーダーまたは分泌配列、
プレ、もしくはプロ、もしくはプレプロ蛋白配列をコー
ドするコーディング配列、または他の融合ペプチド部分
が挙げられる。例えば、融合ポリペプチドの精製を促進
するマーカー配列をコードしていてもよい。本発明のあ
る好ましい態様において、マーカー配列は、pQEベク
ター(Qiagen,Inc.)に提供されるようなヘキサ−ヒス
チジンペプチド(Gentzら、Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,
86:821-824(1989)に記載される)またはHAタグ(Wi
lsonら、Cell,37:767(1984))である。本発明のポリ
ヌクレオチドはまた、構造遺伝子および遺伝子発現を調
節する天然の配列をも含むが、これらに限定するもので
はない。ポリヌクレオチドは、例えば、転写された非翻
訳配列、終止シグナル、リボソーム結合部位、mRNA
を安定化する配列、イントロン、ポリアデニル化シグナ
ル等の転写非翻訳配列、および付加アミノ酸をコードす
る付加コーディング配列等の非コーディング5'および
3'配列等の非コーディング配列をも含有していてもよ
い。
【0016】さらなる好ましい具体例は、配列番号:2
のGDNFアルファ3レセプターポリペプチドのアミノ
酸配列(配列番号:2)を有しているが、数個、5ない
し10個、1ないし5個、1ないし3個、1ないし2個
または1個のアミノ酸残基がいずれかの組み合わせで置
換、欠失または付加されているGDNFアルファ3レセ
プター変種をコードしているポリヌクレオチドである。
【0017】さらに本発明は、本明細書においてすでに
述べた配列にハイブリダイゼーションするポリヌクレオ
チドにも関する。この点において、本発明は、特に、本
明細書においてすでに述べたポリヌクレオチドに厳密な
条件下でハイブリダイゼーションするポリヌクレオチド
に関する。本明細書で用いる用語の「厳密な条件」と
は、配列間に少なくとも95%、好ましくは少なくとも
97%の同一性がある場合にのみハイブリダイゼーショ
ンが起こることを意味する。
【0018】本発明ポリヌクレオチドは、配列番号:1
に含まれるヌクレオチド配列またはそのフラグメントに
対して同一または十分に同一であり、cDNAおよびゲ
ノムDNA用のハイブリダイゼーションプローブとして
用いてGDNFアルファ3レセプターをコードしている
全長のcDNAおよびゲノムクローンを単離し、またG
DNFアルファ3レセプター遺伝子に対して非常に配列
が類似した他の遺伝子のcDNAおよびゲノムクローン
を単離することができる。かかるハイブリダイゼーショ
ン法は当業者に知られている。典型的には、これらのヌ
クレオチド配列は、対照配列に対して80%、好ましく
は90%、より好ましくは95%同一である。一般的に
は、プローブは少なくとも15個のヌクレオチドを含む
であろう。好ましくは、かかるプローブは少なくとも3
0ヌクレオチドを有し、少なくとも50ヌクレオチドを
有していてもよい。特に好ましいプローブは30ないし
50ヌクレオチドの範囲である。
【0019】1の具体例において、GDNFアルファ3
レセプターポリペプチドをコードしているポリヌクレオ
チドを得ることは、厳密なハイブリダイゼーション条件
下で配列番号:1の配列またはそのフラグメント(配列
番号:5のフラグメントを包含)を有する標識プローブ
を用いて適当なライブラリーをスクリーニングし、次い
で、該ポリヌクレオチド配列を含む全長のcDNAおよ
びゲノムクローンを単離する工程を含む。かかるハイブ
リダイゼーション法は当業者によく知られている。よっ
て、もう1つの態様において、さらに本発明のGDNF
アルファ3レセプターポリヌクレオチドは、厳密な条件
下で配列番号:1の配列またはそのフラグメントを有す
るヌクレオチド配列にハイブリダイゼーションするヌク
レオチド配列を含むヌクレオチド配列を包含する。上記
ハイブリダイゼーション条件により得られるヌクレオチ
ド配列によりコードされているアミノ酸配列を含むポリ
ペプチドもGDNFアルファ3レセプターポリペプチド
に包含される。厳密なハイブリダイゼーション条件は上
記のごときもの、あるいは50%ホルムアミド、5xS
SC(150mM NaCl、15mM クエン酸三ナト
リウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、
5xデンハーツ溶液、10% デキストラン硫酸、およ
び20マイクログラム/mlの変性剪断サケ・精子DN
Aを含む溶液中42℃でのインキュベーション、次い
で、65℃において0.1xSSCでのフィルター洗浄
というものである。研究試薬ならびに動物およびヒトの
疾病の治療および診断を見いだすための材料として本発
明ポリヌクレオチドおよびポリペプチドを用いてもよ
い。
【0020】ベクター、宿主細胞、発現 本発明はまた、ポリヌクレオチドまたは本発明のポリヌ
クレオチドを含むベクター、本発明のベクターで遺伝子
操作する宿主細胞および組換え技法による本発明のポリ
ペプチドの製造にも関する。無細胞翻訳系を用い、本発
明DNA構築物由来のRNAを用いてかかる蛋白を製造
できる。組換え体を製造するために、宿主細胞は、遺伝
子操作して、発現系もしくはそれらの一部、または本発
明のポリヌクレオチドを組み込むことができる。ポリヌ
クレオチドの宿主細胞への導入は、例えば、Davisら、B
asic Methods in Molecular Biology(1986);Sambroo
kら、Molecular Cloning;A Laboratory Manual、第2
版;コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・
プレス、コールド・スプリング・ハーバー、ニューヨー
ク(1989)のように、多くの標準的な実験マニュアルに
記載される方法により行うことができ、例えばリン酸カ
ルシウムトランスフェクション、DEAE−デキストラ
ン媒介トランスフェクション、トランスベクション、マ
イクロインジェクション、陽イオン脂質媒介トランスフ
ェクション、エレクトロポレーション、トランスダクシ
ョン、スクレープ負荷、バリスティック導入または感染
等がある。
【0021】適当な宿主の代表的なものには、細菌細
胞、例えば連鎖球菌属(streptococci)、ブドウ球菌属
(staphylococci)、大腸菌(E.coli)、ストレプトミ
セスおよび枯草菌(Bacillus subtiis)細胞;真菌細胞
例えば酵母細胞およびアスペルギルス属(Aspergillu
s)細胞;昆虫細胞例えばドロソフィラS2(Drosophil
aS2)およびスポドプテラSf9(Spodoptera Sf9)細
胞;動物細胞例えばCHO、COS、HeLa、C12
7、3T3、BHK、293およびボウズ(Bows)黒色
腫細胞;ならびに植物細胞等がある。
【0022】本発明のポリペプチドを製造するために非
常に多くの発現系を使用できる。このようなベクターに
は、染色体、エピソームおよびウイルス由来のベクタ
ー、例えば細菌プラスミド由来、バクテリオファージ由
来、トランスポゾン由来、酵母エピソーム由来、挿入エ
レメント由来、酵母染色体エレメント由来、例えばバキ
ュロウイルス、パポバウイルス、例えばSV40、ワク
シニアウイルス、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、仮性
狂犬病ウイルスおよびレトロウイルス等のウイルス由来
のベクター、ならびにそれらを組み合わせた物に由来す
るベクター、例えばプラスミドおよびバクテリオファー
ジ遺伝学的エレメント由来のベクター、例えばコスミド
およびファージミド等がある。発現系の構築物には発現
を制御および引き起こす調節領域を含有できる。通常宿
主中にポリヌクレオチドを保持、伸長または発現するの
に、および/またはポリペプチドを発現するのに適した
任意の系またはベクターを、この点に関する発現に使用
できる。周知のおよび通常的な種々の任意の技術によ
り、適当なDNA配列を発現系に挿入でき、例えばSamb
rookら、Molecular Cloning,A Laboratory Manual(上
述)に記載されている。
【0023】翻訳蛋白を、小胞体内腔、ペリプラスミッ
クスペースまたは細胞外環境へ分泌させるために、適当
な分泌シグナルを発現するポリペプチドに組み込むこと
ができる。これらのシグナルはポリペプチドに本来的な
ものであってもく、あるいは異種性のシグナルでもよ
い。GDNFアルファ3レセプターポリペプチドをスク
リーニングアッセイにて用いるために発現させる場合、
一般的には、細胞表面にポリペプチドを生成させるのが
好ましい。この場合、スクリーニングアッセイに使用す
る前に細胞を集めてもよい。GDNFアルファ3レセプ
ターポリペプチドを培地中でスクリーニングする場合、
培地を回収してポリペプチドを回収し精製することがで
きる。細胞内に生成される場合、まず細胞を溶解し、次
いで、ポリペプチドを回収しなければならない。
【0024】GDNFアルファ3レセプターポリペプチ
ドは周知の方法により、組換え細胞培養物から回収およ
び精製でき、その方法には例えば硫酸アンモニウムまた
はエタノール沈殿、酸抽出、陰イオンまたは陽イオン交
換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラ
フィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、親和性ク
ロマトグラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグ
ラフィーおよびレクチンクロマトグラフィー等がある。
高速液体クロマトグラフィーを精製に用いるのが最も好
ましい。ポリペプチドが単離および/または精製中に変
性した場合、再び活性な立体配座にするために、蛋白再
生のための周知の技法を用いることができる。
【0025】診断アッセイ 本発明はまた診断試薬として用いるためのGDNFアル
ファ3レセプターポリヌクレオチドの使用にも関する。
機能不全に関与するGDNFアルファ3レセプター遺伝
子の変異形の検出は、GDNFアルファ3レセプターの
発現不足、過剰発現または発現の変化よりもたらされる
疾患の診断または疾患の罹病性に加えて、または限定す
ることのできる診断手段を提供する。GDNFアルファ
3レセプター遺伝子にて変異を有する個体は、種々の方
法によりDNAレベルで検出できる。
【0026】診断用の核酸は、感染した個体の細胞およ
び組織、例えば骨、血液、筋肉、軟骨および皮膚より得
ることができる。ゲノムDNAは直接的に検出するのに
使用できるか、または分析の前にPCRもしくはその他
の増幅法を用いることにより酵素的に増幅できる。RN
AまたはcDNAもまた同じ方法で用いることができ
る。増幅法を用いると、真核生物とりわけ哺乳動物、特
にヒトに存在する原核生物株を、原核生物遺伝子の遺伝
子型の分析により特徴づけすることができる。対照配列
の遺伝子型と比較した増幅産物の大きさの変化により、
欠損および挿入を検出できる。点突然変異は、増幅DN
Aを標識化GDNFアルファ3レセプターヌクレオチド
配列にハイブリダイズさせることにより同定できる。完
全に対合した配列はRNアーゼ消化により、または融解
温度の差により、誤対合二重らせんから区別できる。D
NA配列の差はまた、変性物質を伴うまたは伴わないゲ
ル中のDNAフラグメントの電気泳動の移動度の変化を
検出することにより、または直接的なDNAの配列決定
により検出できる。例えばMeyersら、Science,230:124
2(1985)参照。特異的な位置での配列の変化はまた、
ヌクレアーゼ保護アッセイ、例えばRNアーゼおよびS
1保護または化学的切断法によっても明らかにすること
ができる。例えばCottonら、Proc.Natl.Acad.Sci.,US
A,85:4397-4401(1985)参照。もう1つの具体例にお
いて、GDNFアルファ3レセプターヌクレオチド配列
またはそのフラグメントを含むオリゴヌクレオチドプロ
ーブのアレイ(array)を構築して遺伝子の変異の効果
的なスクリーニングを行うことができる。アレイ法はよ
く知られており、適用範囲が広く、遺伝子発現、遺伝学
的連関、および遺伝学的変化を包含する分子遺伝学にお
ける種々の問題を調べるために用いることができる(例
えば、M.Cheeら、Science,Vol 274,pp610-613(199
6))。
【0027】診断アッセイは、記載した方法によりGD
NFアルファ3レセプター遺伝子中の変異を検出するこ
とによる、神経消耗疾患(パーキンソン病、筋萎縮性側
索硬化症(ALS)、脊髄筋萎縮症(SMA)、ハンチ
ントン病、アルツハイマー病、糖尿病性ニューロパシー
など)および筋疾患(筋ジストロフィーを含む)に対す
る罹病性を診断または測定する方法を提供する。
【0028】加えて、対象由来の試料の異常に上昇また
は低下したGDNFアルファ3レセプターポリペプチド
またはGDNFアルファ3レセプター mRNAレベル
を調べることを特徴とする方法によって、神経消耗疾患
(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊
髄筋萎縮症(SMA)、ハンチントン病、アルツハイマ
ー病、糖尿病性ニューロパシーなど)および筋疾患(筋
ジストロフィーを含む)を診断することができる。GD
NFアルファ3レセプターポリヌクレオチドの発現の増
加または低下は、ポリヌクレオチドの定量法として当該
分野で周知の方法の任意の方法、例えば増幅、PCR、
RTPCR、RNアーゼ保護、ノーザンブロッティング
およびその他のハイブリダイゼーション法を用いて測定
できる。宿主由来のサンプル中のGDNFアルファ3レ
セプターなどのタンパク質のレベルを決定するために用
いることができるアッセイ法は、当業者に周知である。
このようなアッセイ法には、ラジオイムノアッセイ、競
争結合アッセイ、ウェスタンブロット分析およびELI
SAアッセイ等がある。
【0029】染色体アッセイ 本発明ヌクレオチド配列は染色体の同定にも価値があ
る。該配列は、個々のヒト・染色体上の特定の位置を標
的とし、これにハイブリダイゼーションしうる。本発明
による重要な部分の染色体へのマッピングは、それらの
配列を遺伝子関連疾病と関連づける重要な第1工程であ
る。配列を正確な染色体位置にマッピングしたならば、
染色体上の配列の物理的位置を遺伝学的地図のデータと
関連づけることができる。かかるデータは、例えば、V.
McKusick,Mendelian Inheritance in Man(Johns Hopki
ns University Weich Medical Libraryからオンライン
で利用できる)に見いだされる。次いで、連関(物理的
に近接した遺伝子の同時遺伝)の分析により、同じ染色
体領域にマッピングされた遺伝子と疾病との関係を同定
する。罹病個体と未罹病個体との間のcDNAまたはゲ
ノム配列の相違も調べることができる。罹病個体のいく
つかまたは全部において変異が観察されるが正常個体に
おいては観察されない場合、その変異は疾病の原因であ
る可能性がある。新規なGDNFアルファ3レセプター
が放射性ハイブリッド地図作成により染色体5q31に
地図された。Limb-girdle筋ジストロフィー1A型、常
染色体非症候群性センソニューラル(sensoneural)難
聴、角膜ジストロフィー、顆粒型を含め、いくつかの疾
患の遺伝子座がこの位置にある。
【0030】抗体 本発明ポリペプチドもしくはそれらの変種、またはそれ
らを発現する細胞を免疫原として用いて、GDNFアル
ファ3レセプターポリペプチドに対して免疫特異的な抗
体を得ることもできる。本明細書の用語「免疫特異的」
とは、抗体のアフィニティーが、先行技術の他の関連ポ
リペプチドに対してよりも本発明ポリペプチドに対して
実質的に大きいものであることを意味する。GDNFア
ルファ3レセプターポリペプチドに対して生じる抗体
は、ポリペプチド、またはエピトープが付いたフラグメ
ント、アナログまたは細胞を、好ましくはヒトはでない
動物に、通常の実験法を用いて投与することにより得る
ことができる。連続的細胞系培養により産生される抗体
を提供する、当業者周知の技術を用いて、モノクローナ
ル抗体を調製することができる。実例としては、Kohle
r,G. and Milstein,C.,Nature,256:495-497(197
5);Kozborら、Immunology Today,4:72(1983);Col
eら、Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan
R Liss,Inc.,pp.77-96(1985)に記載されるような種
々の技法がある。
【0031】一本鎖抗体の産生のために記載された技術
(米国特許第4946778号)は、本発明のポリペプ
チドに対する一本鎖抗体を産生するのに適用できる。ま
た、トランスジェニックマウスまたはその他の生物、例
えばその他の哺乳動物は、ヒト化抗体等の抗体を発現す
るのに用いることができる。上記抗体を用いて、ポリペ
プチドを発現するクローンを単離または同定してもよ
く、あるいはアフィニティークロマトグラフィーにより
ポリペプチドを精製してもよい。GDNFアルファ3レ
セプターポリペプチドに対する抗体を用いて、とりわ
け、神経消耗疾患(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化
症(ALS)、脊髄筋萎縮症(SMA)、ハンチントン
病、アルツハイマー病、糖尿病性ニューロパシーな
ど)、筋疾患(筋ジストロフィーを含む)および神経お
よび筋損傷を治療してもよい。
【0032】ワクチン 本発明の別の態様は、哺乳動物における免疫学的反応を
誘起する方法に関し、該方法は、抗体および/またはT
細胞免疫応答を生じさせるに十分なGDNFアルファ3
レセプターまたはそれらのフラグメントを哺乳動物に接
種して、とりわけ、神経消耗疾患(パーキンソン病、筋
萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄筋萎縮症(SM
A)、ハンチントン病、アルツハイマー病、糖尿病性ニ
ューロパシーなど)、筋疾患(筋ジストロフィーを含
む)および神経および筋損傷から該動物を防御すること
を特徴とする。本発明のもう1つの態様は、哺乳動物に
おける免疫学的応答を誘導する方法に関し、該方法は、
GDNFアルファ3レセプターポリペプチドまたはその
フラグメントもしくは変種を発現させるための核酸ベク
ターを送達し、インビボでGDNFアルファ3レセプタ
ーポリペプチドを発現させて、該動物を疾病から保護す
る抗体を生じる、かかる免疫学的応答を誘導することを
特徴とする。
【0033】本発明のさらなる態様は免疫学的ワクチン
処方(組成物)に関し、それは、哺乳動物宿主中に導入
された場合、GDNFアルファ3レセプターポリペプチ
ドに対する哺乳動物の免疫学的応答を誘導する。該組成
物はGDNFアルファ3レセプターポリペプチドまたは
GDNFアルファ3レセプター遺伝子を含んでなる。ワ
クチン処方は、さらに適当な担体を含んでいてもよい。
GDNFアルファ3レセプターポリペプチドは胃で分解
される可能性があるので、好ましくは非経口投与する
(皮下、筋肉内、静脈、皮内等への注射を包含)。非経
口投与に適した処方は、抗酸化剤、バッファー、静細菌
剤および処方をレシピエントの血液と等張にする溶質を
含んでいてもよい水性または非水性滅菌注射用溶液;な
らびに懸濁剤または増粘剤を含んでいてもよい水性また
は非水性滅菌懸濁液を包含する。処方を1回量または複
数回として容器に入れて提供してもよく、例えば、密封
アンプルおよびバイアルに入れて提供してもよく、また
使用直前に滅菌液体担体の添加のみを必要とする凍結乾
燥状態として保存してもよい。またワクチン処方は、水
中油系および当該分野で知られた他の系のごとき処方の
免疫原性を高めるためのアジュバント系を含んでいても
よい。用量は、個々のワクチンの活性に左右され、通常
の実験により容易に決定することができる。
【0034】スクリーニングアッセイ 本発明のレセプターポリペプチドに結合してこれを活性
化(アゴニスト)または阻害(アンタゴニスト)する化
合物のスクリーニングプロセスにおいて本発明のGDN
Fアルファ3レセプターを用いてもよい。よって、本発
明のポリペプチドを用いて、小型分子基質およびリガン
ド、例えば細胞、無細胞調製物、化学ライブラリーおよ
び天然産物混合物の結合を評価してもよい。これらの基
質およびリガンドは天然の基質およびリガンドであって
もよく、あるいは構造または機能を模倣したものであっ
てもよい。Coliganら、Current Protocols in Immunolo
gy1(2):Chapter5(1991)参照。
【0035】GDNFアルファ3レセプターポリペプチ
ドは、多くの病原性を含め、多くの生物学的機能に関与
している。したがって、GDNFアルファ3レセプター
を刺激する化合物および薬剤、あるいはまたGDNFア
ルファ3レセプターを阻害しうる化合物または薬剤を見
いだすことが望まれる。一般的には、神経消耗疾患(パ
ーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄筋
萎縮症(SMA)、ハンチントン病、アルツハイマー
病、糖尿病性ニューロパシーなど)、筋疾患(筋ジスト
ロフィーを含む)および神経および筋損傷のごとき状態
を治療または予防するためにアゴニストが用いられる。
神経消耗疾患(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症
(ALS)、脊髄筋萎縮症(SMA)、ハンチントン
病、アルツハイマー病、糖尿病性ニューロパシーな
ど)、筋疾患(筋ジストロフィーを含む)および神経お
よび筋損傷のごとき状態の種々の治療または予防のため
にアンタゴニストを用いてもよい。
【0036】一般的には、かかるスクリーニング操作
は、細胞表面に本発明のレセプターポリペプチドを発現
する適当な細胞を用いることを含む。かかる細胞は、哺
乳動物、酵母、DrosophilaまたはE.coli由来の細胞を包
含する。次いで、レセプターを発現する細胞(または発
現されたレセプターを含む細胞膜)を試験化合物と接触
させて、結合または機能的応答の刺激もしくは阻害を観
察する。アッセイは、候補化合物の結合を試験するだけ
であってもよく、候補化合物に直接または間接的に結合
した標識を用いて、あるいは標識競争物質との競争を用
いるアッセイにおいて、該レセプターを有する細胞への
付着を検出する。さらに、候補化合物がレセプターの活
性化により発生するシグナルを生じるかどうかを、その
表面に該レセプターを有する細胞に適した検出系を用い
て、これらのアッセイにより試験してもよい。一般的に
は、既知アゴニストの存在下で活性化に対する阻害剤を
アッセイし、候補化合物の存在によるアゴニストによる
活性化に対する影響を観察する。かかるスクリーニング
アッセイを行うための標準操作は当該分野において周知
である。
【0037】潜在的なGDNFアルファ3レセプターア
ンタゴニストの例は、抗体、あるいはいくつかの場合に
はオリゴヌクレオチドまたはGDNFアルファ3レセプ
ターのリガンドに密接に関連したタンパク質(例えば、
リガンドのフラグメント、またはレセプターに結合する
が応答を誘発せず、その結果、レセプター活性を保持す
る小型分子)を包含する。
【0038】予防および治療方法 本発明は、過剰または不十分な量のGDNFアルファ3
レセプター活性に関連する、神経消耗疾患(パーキンソ
ン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄筋萎縮症
(SMA)、ハンチントン病、アルツハイマー病、糖尿
病性ニューロパシーなど)、筋疾患(筋ジストロフィー
を含む)など、および神経および筋損傷の治療方法を提
供する。
【0039】GDNFアルファ3レセプター活性が過剰
な場合、いくつかの方法を用いることができる。1の方
法は、GDNFアルファ3レセプターに対するリガンド
の結合を遮断するか、または第2のシグナルを阻害する
ことにより活性を阻害するのに有効な量にて上記阻害化
合物(アンタゴニスト)を医薬上許容される担体ととも
に対象に投与し、そのことにより異常なな症状を改善す
ることを含む。もう1つの方法において、やはり内在性
GDNFアルファ3レセプターと競争してリガンドに結
合することができる可溶性形態のGDNFアルファ3レ
セプターポリペプチドを投与してもよい。かかる競争物
質の典型例はGDNFアルファ3レセプターポリペプチ
ドのフラグメントを含む。
【0040】さらにもう1つの方法において、発現遮断
法を用いて内在性GDNFアルファ3レセプターをコー
ドしている遺伝子の発現を阻害してもよい。公知のかか
る方法には、細胞内で生成した、あるいは別個に投与さ
れたアンチセンス配列を用いる。例えば、Oligodeoxynu
cleotides as Antisense Inhibitors of Gene Expressi
on,CRC Press,Boca Raton, FL(1988)中、O'Connor、J.N
eurochem(1991)56:560を参照のこと。別法として、遺伝
子とともに三重らせんを形成するオリゴヌクレオチドを
提供してもよい。例えば、Leeら、Nucleic Acids Res(1
979)6:3073;Cooneyら、Science(1988)241:456;Dervan
ら、Science(1991)251:1360参照。これらのオリゴヌク
レオチドはそれ自体投与することができ、あるいは重要
部分のオリゴマーをインビボで発現させることもでき
る。
【0041】GDNFアルファ3レセプターおよびその
活性の発現不足に関連する異常な症状の処置には、いく
つかの方法が用いられる。1の方法は、GDNFアルフ
ァ3レセプターを活性化する治療上有効量の化合物(す
なわち上記アゴニスト)を医薬上許容される担体ととも
に投与し、そのことにより異常な状態を改善することを
特徴とする。別法として、遺伝子治療を用いて、対象中
の細胞によるGDNFアルファ3レセプターの細胞内で
の生成を有効ならしめてもよい。例えば、上記のごとく
本発明ポリヌクレオチドを処理加工して複製欠損レトロ
ウイルスベクターに入れて発現するようにしてもよい。
次いで、レトロウイルス発現構築物を単離し、本発明ポ
リペプチドをコードしているRNAを含むレトロウイル
スプラスミドベクターでトランスダクションしたパッケ
ージング細胞中に導入して、今度はパッケージング細胞
が目的遺伝子を含む感染性ウイルス粒子を生成するよう
にしてもよい。これらのプロデューサー細胞を対象に投
与して細胞をインビボで処理加工して、インビボでポリ
ペプチドを発現するようにしてもよい。遺伝子治療の概
説としては、Human Molecular Genetics,T.Strachan an
d A.P.Read,BIOS Scientific Publishers Ltd(1996)
中、第20章、Gene Therapy and other Molecular Gen
etic-based Therapeutic Approaches(およびその中の
引用文献)参照。もう1つの方法は、治療量のGDNF
アルファ3レセプターポリペプチドを適当な医薬担体と
混合して投与することである。
【0042】処方および投与 可溶性形態のGDNFアルファ3レセプターポリペプチ
ドのごときペプチド、ならびにアゴニストおよびアンタ
ゴニストペプチドまたは小型分子を、適当な医薬担体と
組み合わせて処方してもよい。かかる処方は、治療上有
効量のポリペプチドまたは化合物、および医薬上許容さ
れる担体もまたは賦形剤を含んでなる。かかる担体とし
ては、セイライン、緩衝化セイライン、デキストロー
ス、水、グリセロール、エタノール、およびそれらの混
合物が挙げられるが、これらに限らない。処方は投与経
路に適したものとすべきであり、当業者によく知られて
いる。さらに本発明は、上記本発明成分の1種またはそ
れ以上を充填した、1個またはそれ以上の容器を含んで
なる医薬パックおよびキットにも関する。
【0043】本発明のポリペプチドおよび他の化合物を
単独で使用してもよく、あるいは治療化合物のごとき他
の化合物と一緒に使用してもよい。医薬組成物の全身投
与の好ましい形態は、注射、典型的には静脈注射を包含
する。皮下、筋肉内または腹腔内のごとき他の注射経路
を用いることもできる。全身投与のための別の手段は、
胆汁酸塩またはフシジン酸または他の界面活性剤のごと
き浸透剤を用いる経粘膜または経皮投与を包含する。さ
らに、腸溶処方またはカプセル処方がうまく処方される
ならば、経口投与も可能である。これらの化合物の投与
は局所的なものであってもよく、膏薬、パスタ、ゲル等
の形態であってもよい。
【0044】必要な用量範囲は、ペプチド、投与経路、
処方の性質、対象の症状の性質、および担当医師の判断
による。しかしながら、適当な用量は対象の体重1kg
あたり0.1ないし100μgの範囲である。しかしな
がら、種々の使用化合物および種々の投与経路のさまざ
まな有効性を考慮すれば、必要な用量は広範囲なものと
思われる。例えば、経口投与には静脈注射よりも多い用
量が必要であると考えられる。当該分野においてよく知
られた最適化のための標準的な常套的実験を用いてこれ
らの用量の変更を行うことができる。
【0045】しばしば「遺伝子治療」と称される上記治
療方法において、処置に使用するポリペプチドを対象中
において得ることもできる。よって、例えば、レトロウ
イルスプラスミドベクターを用いて対象由来の細胞をD
NAまたはRNAのごときポリヌクレオチドでエクスビ
ボで処理加工してもよい。次いで、細胞を対象に導入す
る。
【0046】定義 以下の定義は本明細書で頻繁に使用される特定の用語の
理解を容易にするためのものである。「GDNFアルフ
ァ3レセプター」は、とりわけ、配列番号:2に示され
るアミノ酸配列を有するポリペプチドまたはその対立遺
伝子変種をいう。「レセプター活性」または「レセプタ
ーの生物学的活性」とは、上記GDNFアルファ3レセ
プターの代謝的または生理学的機能をいい、類似の活性
または改善された活性または望ましくない副作用を減じ
られたこれらの活性を包含する。上記GDNFアルファ
3レセプターの抗原的および免疫原的活性も包含する。
【0047】「GDNFアルファ3レセプター遺伝子」
とは、配列番号:1に示すヌクレオチド配列を有するポ
リヌクレオチドまたはその対立遺伝子変種および/また
はそれらの相補物をいう。本明細書で用いる「抗体」と
は、ポリクローナルおよびモノクローナル抗体、キメ
ラ、1本鎖、およびヒト化抗体、ならびにFabフラグ
メントを包含し、Fabまたは他の免疫グロブリン発現
ライブラリーの生成物を包含する。
【0048】「単離」とは、「人間の手により」天然の
状態から変化させられた、すなわち、それが天然に存在
する場合、元来の環境から変化させるもしくは取り除
く、またはその両方を行ったことを意味する。例えばポ
リヌクレオチドまたはポリペプチドが、天然の状態で生
存動物に存在する場合は、「単離」されていないが、同
一のポリヌクレオチドまたはポリペプチドが、天然に共
存する物質から分離されている場合は、本明細書に用い
る用語である、「単離」がなされている。
【0049】「ポリヌクレオチド」とは、修飾されてい
ないRNAもしくはDNA、または修飾されたRNAも
しくはDNAであってよい、任意のポリリボヌクレオチ
ドまたはポリデオキシリボヌクレオチドを意味する。
「ポリヌクレオチド」は、一本鎖および二本鎖DNA、
一本鎖および二本鎖領域の混合物または一本鎖、二本鎖
および三本鎖領域の混合物であるDNA、一本鎖および
二本鎖RNA、ならびに一本鎖および二本鎖領域の混合
物であるRNA、一本鎖もしくはより通常的には二本鎖
もしくは三本鎖、または一本鎖および二本鎖領域の混合
物でよいDNAおよびRNAを含むハイブリッド分子を
意味するが、これに限定するものではない。さらに、本
明細書で用いる「ポリヌクレオチド」は、RNAもしく
はDNAまたはRNAとDNAの両方を含む三本鎖領域
を意味する。本明細書で用いる「ポリヌクレオチド」な
る用語は、一つまたはそれ以上の修飾した塩基を含有す
るDNAまたはRNA、ならびに安定性またはその他の
理由で修飾した骨格を有するDNAまたはRNAを包含
する。「修飾された」塩基は、例えば、トリチウム化さ
れた塩基およびイノシンのごとき通常でない塩基を包含
する。種々の修飾がDNAおよびRNAに対して行われ
ている。よって、「ポリヌクレオチド」は、典型的には
天然において見いだされるような化学的、酵素的または
代謝的に修飾された形態のポリヌクレオチド、ならびに
ウイルスおよび細胞に特徴的なDNAおよびRNAの化
学的形態を包含する。また、「ポリヌクレオチド」は、
しばしばオリゴヌクレオチドと称する短いポリヌクレオ
チドを包含する。
【0050】「ポリペプチド」は、ペプチド結合または
修飾したペプチド結合により互いに結合している2個ま
たはそれ以上のアミノ酸を含む任意のペプチドまたは蛋
白を意味する。「ポリペプチド」は、通常、例えばペプ
チド、オリゴペプチドおよびオリゴマーとも称する短
鎖、および一般的に蛋白と称する長鎖の両方を意味す
る。ポリペプチドは20種の遺伝子によりコードされた
アミノ酸とは異なるアミノ酸を含有できる。「ポリペプ
チド」には、プロセッシングおよびその他の翻訳後修飾
のような天然の工程により修飾されたものが含まれる
が、当業者に周知の化学修飾技術によっても修飾され
る。このような修飾は基礎的な参考書およびさらに詳細
な論文ならびに多数の研究文献にも詳しく記載されてい
る。同一の型の修飾は該ポリペプチドの幾つかの部位
で、同一または異なる程度で存在し得ることは理解され
よう。また、該ポリペプチドは多くの型の修飾をも含み
得る。ポリペプチドはウビキチネーションの結果であっ
てもよく、環状であってもよく、分岐があってもなくて
もよい。環状、分岐および分岐環状ポリペプチドは翻訳
後の天然ポロセスにより生じたものであってもよく、合
成法により製造されたものであってもよい。修飾は、ペ
プチド骨格、アミノ酸側鎖およびアミノまたはカルボキ
シル末端等のポリペプチドの任意の部位で起こりうる。
修飾には、アセチル化、アシル化、ADP−リボシル
化、アミド化、フラビンの共有結合、ヘム部分の共有結
合、ヌクレオチドまたはヌクレオチド誘導体の共有結
合、脂質または脂質誘導体の共有結合、ホスホチジルイ
ノシトールの共有結合、交差架橋、環化、ジスルフィド
結合形成、脱メチル化、交差架橋共有結合形成、システ
イン形成、ピログルタメート形成、ホルミル化、ガンマ
−カルボキシル化、グリコシル化、GPIアンカー形
成、水酸化、ヨウ素化、メチル化、ミリストイル化、酸
化、蛋白加水分解プロセッシング、リン酸化、プレニル
化、ラセミ化、グリコシル化、脂質結合、硫酸化、グル
タミン酸残基のガンマ−カルボキシル化、水酸化および
ADPリボシル化、セレノイル化、硫酸化、アルギニル
化のようなトランスファーRNA媒介の蛋白へのアミノ
酸の添加、ならびにユビキチネーションなどがある。例
えば、Proteins-Structure and Molecular Propertie
s、第2版、T.E.Creighton、W.H.Freeman and Compan
y、ニューヨーク(1993)およびPosttranslationalCova
lent Modification of Proteins、B.C.Johnson編、アカ
デミックプレス、ニューヨーク(1983)のWold,F.,Post
translational Protein Modifications :Perspective
and Prospects、1〜12頁;Seifterら、Meth.Enzymol.18
2:626-646(1990)およびRattanら、Protein Synthesi
s:Posttranslational Modifications and Aging,Ann.
N.Y.Acad.Sci.663:48-62(1992)参照。
【0051】本明細書で用いる「変種」なる用語は、対
照ポリヌクレオチドまたはポリペプチドとは各々異なる
ポリヌクレオチドまたはポリペプチドであるが、本質的
な特性は保持している。典型的なポリヌクレオチドの変
種は、別の対照ポリヌクレオチドとはヌクレオチド配列
が異なる。変種のヌクレオチド配列の差異は、対照ポリ
ヌクレオチドによりコードされるポリペプチドのアミノ
酸配列を変化させるものであってもよく、変化させない
ものであってもよい。ヌクレオチドの変化は結果的に、
以下に論じるように、対照配列によりコードされるポリ
ペプチドにおけるアミノ酸置換、付加、欠損、融合およ
び末端切断を招く。典型的なポリペプチドの変種は、別
の対照ポリペプチドとはアミノ酸配列が異なる。一般的
に差異は、対照ポリペプチドおよび変種の配列が、全体
的に非常に類似しており、多くの領域で同一であるよう
に限定される。変種および対照ポリペプチドは、1また
はそれ以上の置換、付加、欠損が任意の組み合わせで起
こることにより、アミノ酸配列が変化し得る。置換また
は挿入したアミノ酸残基は、遺伝的コードによりコード
されたものであってもなくてもよい。ポリヌクレオチド
またはポリペプチドの変種は例えば対立遺伝子変種のよ
うな天然発生のものでよいか、または天然に発生するこ
とが知られていない変種でよい。ポリヌクレオチドおよ
びポリペプチドの非天然発生変種は、突然変異技術、直
接的合成、および当業者に既知のその他の組換え技術に
より製造できる。
【0052】「同一性」とは、当該分野に周知であるよ
うに、二つもしくはそれ以上のポリペプチド配列また二
つもしくはそれ以上のポリヌクレオチド配列間の関係で
あり、配列を比較して決定する。当該分野において、
「同一性」とは、場合によってはこのような配列の鎖の
適合性により決定できる、ポリペプチドまたはポリヌク
レオチド配列の配列関連性の程度をも意味する。「同一
性」および「類似性」は共に既知の方法により容易に算
出できる(Computational Molecular Biology,Lesk,A.
M.編、オックスフォード・ユニバーシティー・プレス、
ニューヨーク、1988年;Biocomputing:Informatics an
d Genome Projects,Smith,D.W.編、アカデミック・プ
レス、ニューヨーク、1993年;Computer Analysis of S
equence Data,パートI,Griffin,A.M.およびGriffin,
H.G.編、ヒューマン・プレス、ニュージャージー、1994
年;Sequence Analysis in Molecular Biology,von He
inje,G.、アカデミック・プレス、1987年;およびSeque
nce Analysis Primer,Gribskov,M.およびDevereux,J.
編、Mストックトン・プレス、ニューヨーク、1991
年)。二つの配列の同一性および類似性を測定する方法
は多くあるが、両用語共当業者に周知である(Sequence
Analysis in Molecular Biology,von Heinje,G.、ア
カデミック・プレス、1987年;Sequence Analysis Prim
er,Gribskov,M.およびDevereux,J.編、Mストックトン
・プレス、ニューヨーク、1991年;ならびにCarillo,H.
およびLipman,D.,SIAM J.Applied Math.,48:1073(19
88))。配列間の同一性または類似性を測定するために
通常用いられる方法はCarillo,H.およびLipman,D.,SIA
M J.Applied Math.,48:1073(1988)等に開示されてい
るが、これらに限定するものではない。同一性を決定す
るための好ましい方法は、試験する配列間で最も良く適
合するように設計される。同一性および類似性を決定す
る方法は、コンピュータープログラムに集成されてい
る。二つの配列間の同一性および類似性を測定する好ま
しいコンピュータープログラム法には、GCGプログラ
ムパッケージ(Devereux,J.ら、Nucleic Acids Researc
h 12(1):387(1984)、BLASTP、BLASTN、およびFASTA
(Atschul,S.F.ら、J.Molec.Biol.215:403-410(199
0)))等があるが、これらに限定するものではない。
【0053】一例として、配列番号:1のリファレンス
ヌクレオチド配列に対して、例えば少なくとも95%の
同一性を有するヌクレオチド配列を有するポリヌクレオ
チドを挙げると、そのポリヌクレオチドが配列番号:1
のリファレンスヌクレオチド配列のヌクレオチド100
個ごとに5個までの点突然変異を含みうることを除き、
そのポリヌクレオチドのヌクレオチド配列はリファレン
ス配列と同一である。言い換えると、リファレンスヌク
レオチド配列に対して少なくとも95%同一であるヌク
レオチドを有するポリヌクレオチドを得るためには、リ
ファレンス配列中の5%までのヌクレオチドが欠失また
は別のヌクレオチドと置換していてもよく、あるいはリ
ファレンス配列中の全ヌクレオチドの5%までの数のヌ
クレオチドがリファレンス配列に挿入されたものであっ
てもよい。リファレンス配列のこれらの変異は、リファ
レンスヌクレオチド配列の5’または3’末端位置に存
在していてもよく、あるいはそれらの末端位置の間のい
ずれかの位置に存在していてもく、リファレンス配列の
ヌクレオチドに散在していてもよく、あるいはリファレ
ンス配列内の1個またはそれ以上の一連の群となってい
てもよい。
【0054】同様に、配列番号:2のリファレンスアミ
ノ酸配列に対して少なくとも例えば95%の同一性を有
するアミノ酸配列を有するポリペプチドを例に挙げる
と、そのポリペプチド配列が配列番号:2のリファレン
スアミノ酸配列のアミノ酸100個ごとに5個までのア
ミノ酸の変化を含みうることを除き、そのポリペプチド
のアミノ酸配列はリファレンス配列と同一である。言い
換えると、リファレンスアミノ酸配列に対して少なくと
も95%同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチド
を得るためには、リファレンス配列中のアミノ酸の5%
までが置換または他のアミノ酸と置換していてもよく、
あるいはリファレンス配列中の全アミノ酸のうち5%ま
での数のアミノ酸がリファレンス配列中に挿入されたも
のであってもよい。リファレンス配列におけるこれらの
変化は、リファレンスアミノ酸配列のアミノまたはカル
ボキシ末端位置に存在してもよく、あるいはそれらの末
端間のいずれかの位置に存在してもよく、リファレンス
配列中に散在していてもよく、あるいはリファレンス配
列内で1個またはそれ以上の一連の群をなしていてもよ
い。
【0055】実施例 以下の実施例は、詳細に特記する場合を除き、当業者に
周知かつ慣用的な、標準方法を用いて行う。実施例は例
示であって、本発明を限定するものではない。
【0056】実施例1 Marathon-ready(登録商標)試験cDNA(Clontech L
aboratories Inc.)を用いる5’RACE(cDNA
末端の迅速な増幅)および重複ESTの同定を組み合わ
せることで、完全長の配列を決定した。
【0057】実施例2 Genome Walker(登録商標)キット(Clontech Laborato
ries Inc.)を用いてGDNFアルファ3レセプター遺
伝子の特定のフラグメントをコードするゲノムフラグメ
ントを単離し、配列決定することにより完全長の配列を
決定する。特定のゲノムフラグメントを、遺伝子特異的
プライマーをフラグメント化ゲノムDNAの末端にライ
ゲートした合成配列に結合する固定「アダプター」プラ
イマーと組み合わせて用いるPCR(ポリメラーゼ連鎖
反応)により製造する。
【0058】
【配列表】
(1)一般的情報: (i)出願人: (A)名称: スミスクライン・ビーチャム・パブリッ
ク・リミテッド・カンパニ (B)通り名:ニュー・ホライゾンズ・コート (C)都市名: ブレンフォード (D)州名: ミドルセックス (E)国名: イギリス国 (F)郵便番号: TW8 9EP (ii)発明の名称: 新規化合物 (iii)配列の数:6 (iv)コンピューター・リーダブル・フォーム: (A)媒体形態:ディスケット (B)コンピューター:IBM コンパチブル (C)オペレーティングシステム:DOS (D)ソフトウェア:Window用FastSEQ・
バージョン2.0 (vi)現出願データ: (A)出願番号:
【0059】(2) 配列番号1の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:1200塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号1: ATGGTGCGCC CCCTGAACCC GCGACCGCTG CCGCCCGTAG TCCTGATGTT GCTGCTGCTG 60 CTGCCGCCGT CGCCGCTGCC TCTCGCAGCC GGAGACCCCC TTCCCACAGA AAGCCGACTC 120 ATGAACAGCT GTCTCCAGGC CAGGAGGAAG TGCCAGGCTG ATCCCACCTG CAGTGCTGCC 180 TACCACCACC TGGATTCCTG CACCTCTAGC ATAAGCACCC CACTGCCCTC AGAGGAGCCT 240 TCGGTCCCTG CTGACTGCCT GGAGGCAGCA CAGCAACTCA GGAACAGCTC TCTGATAGGC 300 TGCATGTGCC ACCGGCGCAT GAAGAACCAG GTTGCCTGCT TGGACATCTA TTGGACCGTT 360 CACCGTGCCC GCAGCCTTGG TAACTATGAG CTGGATGTCT CCCCCTATGA AGACACAGTG 420 ACCAGCAAAC CCTGGAAAAT GAATCTCAGC AAACTGAACA TGCTCAAACC AGACTCAGAC 480 CTCTGCCTCA AGTTTGCCAT GCTGTGTACT CTCAATGACA AGTGTGACCG GCTGCGCAAG 540 GCCTACGGGG AGGCGTGCTC CGGGCCCCAC TGCCAGCGCC ACGTCTGCCT CAGGCAGCTG 600 CTCACTTTCT TCGAGAAGGC CGCCGAGCCC CACGCGCAGG GCCTGCTACT GTGCCCATGT 660 GCCCCCAACG ACCGGGGCTG CGGGGAGCGC CGGCGCAACA CCATCGCCCC CAACTGCGCG 720 CTGCCGCCTG TGGCCCCCAA CTGCCTGGAG CTGCGGCGCC TCTGCTTCTC CGACCCGCTT 780 TGCAGATCAC GCCTGGTGGA TTTCCAGACC CACTGCCATC CCATGGACAT CCTAGGAACT 840 TGTGCAACAG AGCAGTCCAG ATGTCTACGA GCATACCTGG GGCTGATTGG GACTGCCATG 900 ACCCCCAACT TTGTCAGCAA TGTCAACACC AGTGTTGCCT TAAGCTGCAC CTGCCGAGGC 960 AGTGGCAACC TGCAGGAGGA GTGTGAAATG CTGGAAGGGT TCTTCTCCCA CAACCCCTGC 1020 CTCACGGAGG CCATTGCAGC TAAGATGCGT TTTCACAGCC AACTCTTCTC CCAGGACTGG 1080 CCACACCCTA CCTTTGCTGT GATGGCACAC CAGAATGAAA ACCCTGCTGT GAGGCCACAG 1140 CCCTGGGTGC CCTCTCTTTT CTCCTGCACG CTTCCCTTGA TTCTGCTCCT GAGCCTATGG 1200
【0060】(2) 配列番号2の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:400アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (xi)配列の記載:配列番号2: Met Val Arg Pro Leu Asn Pro Arg Pro Leu Pro Pro Val Val Leu Met 1 5 10 15 Leu Leu Leu Leu Leu Pro Pro Ser Pro Leu Pro Leu Ala Ala Gly Asp 20 25 30 Pro Leu Pro Thr Glu Ser Arg Leu Met Asn Ser Cys Leu Gln Ala Arg 35 40 45 Arg Lys Cys Gln Ala Asp Pro Thr Cys Ser Ala Ala Tyr His His Leu 50 55 60 Asp Ser Cys Thr Ser Ser Ile Ser Thr Pro Leu Pro Ser Glu Glu Pro 65 70 75 80 Ser Val Pro Ala Asp Cys Leu Glu Ala Ala Gln Gln Leu Arg Asn Ser 85 90 95 Ser Leu Ile Gly Cys Met Cys His Arg Arg Met Lys Asn Gln Val Ala 100 105 110 Cys Leu Asp Ile Tyr Trp Thr Val His Arg Ala Arg Ser Leu Gly Asn 115 120 125 Tyr Glu Leu Asp Val Ser Pro Tyr Glu Asp Thr Val Thr Ser Lys Pro 130 135 140 Trp Lys Met Asn Leu Ser Lys Leu Asn Met Leu Lys Pro Asp Ser Asp 145 150 155 160 Leu Cys Leu Lys Phe Ala Met Leu Cys Thr Leu Asn Asp Lys Cys Asp 165 170 175 Arg Leu Arg Lys Ala Tyr Gly Glu Ala Cys Ser Gly Pro His Cys Gln 180 185 190 Arg His Val Cys Leu Arg Gln Leu Leu Thr Phe Phe Glu Lys Ala Ala 195 200 205 Glu Pro His Ala Gln Gly Leu Leu Leu Cys Pro Cys Ala Pro Asn Asp 210 215 220 Arg Gly Cys Gly Glu Arg Arg Arg Asn Thr Ile Ala Pro Asn Cys Ala 225 230 235 240 Leu Pro Pro Val Ala Pro Asn Cys Leu Glu Leu Arg Arg Leu Cys Phe 245 250 255 Ser Asp Pro Leu Cys Arg Ser Arg Leu Val Asp Phe Gln Thr His Cys 260 265 270 His Pro Met Asp Ile Leu Gly Thr Cys Ala Thr Glu Gln Ser Arg Cys 275 280 285 Leu Arg Ala Tyr Leu Gly Leu Ile Gly Thr Ala Met Thr Pro Asn Phe 290 295 300 Val Ser Asn Val Asn Thr Ser Val Ala Leu Ser Cys Thr Cys Arg Gly 305 310 315 320 Ser Gly Asn Leu Gln Glu Glu Cys Glu Met Leu Glu Gly Phe Phe Ser 325 330 335 His Asn Pro Cys Leu Thr Glu Ala Ile Ala Ala Lys Met Arg Phe His 340 345 350 Ser Gln Leu Phe Ser Gln Asp Trp Pro His Pro Thr Phe Ala Val Met 355 360 365 Ala His Gln Asn Glu Asn Pro Ala Val Arg Pro Gln Pro Trp Val Pro 370 375 380 Ser Leu Phe Ser Cys Thr Leu Pro Leu Ile Leu Leu Leu Ser Leu Trp 385 390 395 400
【0061】(2) 配列番号3の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:1200塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号3: ATGGTGCGCC CCCTGAACCC GCGACCGCTG CCGCCCGTAG TCCTGATGTT GCTGCTGCTG 60 CTGCCGCCGT CGCCGCTGCC TCTCGCAGCC GGAGACCCCC TTCCCACAGA AAGCCGACTC 120 ATGAACAGCT GTCTCCAGGC CAGGAGGAAG TGCCAGGCTG ATCCCACCTG CAGTGATGCC 180 TACCACCACC TGGATTCCTG CACCTCTAGC ATAAGCACCC CACTGCCCTC AGAGGAGCCT 240 TCGGTCCCTG CTGACTGCCT GGAGGCAGCA CAGCAACTCA GGAACAGCTC TCTGATAGGC 300 TGCATGTGCC ACCGGCGCAT GAAGAACCAG GTTGCCTGCT TGGACATCTA TTGGACCGTT 360 CACCGTGCCC GCAGCCTTGG TAACTATGAG CTGGATGTCT CCCCCTATGA AGACACAGTG 420 ACCAGCAAAC CCTGGAAAAT GAATCTCAGC AAACTGAACA TGCTCAAACC AGACTCAGAC 480 CTCTGCCTCA AGTTTGCCAT GCTGTGTACT CTCAATGACA AGTGTGACCG GCTGCGCAAG 540 GCCTACGGGG AGGCGTGCTC CGGGCCCCAC TGCCAGCGCC ACGTCTGCCT CAGGCAGCTG 600 CTCACTTTCT TCGAGAAGGC CGCCGAGCCC CACGCGCAGG GCCTGCTACT GTGCCCATGT 660 GCCCCCAACG ACCGGGGCTG CGGGGAGCGC CGGCGCAACA CCATCGCCCC CAACTGCGCG 720 CTGCCGCCTG TGGCCCCCAA CTGCCTGGAG CTGCGGCGCC TCTGCTTCTC CGACCCGCTT 780 TGCAGATCAC GCCTGGTGGA TTTCCAGACC CACTGCCATC CCATGGACAT CCTAGGAACT 840 TGTGCAACAG AGCAGTCCAG ATGTCTACGA GCATACCTGG GGCTGATTGG GACTGCCATG 900 ACCCCCAACT TTGTCAGCAA TGTCAACACC AGTGTTGCCT TAAGCTGCAC CTGCCGAGGC 960 AGTGGCAACC TGCAGGAGGA GTGTGAAATG CTGGAAGGGT TCTTCTCCCA CAACCCCTGC 1020 CTCACGGAGG CCATTGCAGC TAAGATGCGT TTTCACAGCC AACTCTTCTC CCAGGACTGG 1080 CCACACCCTA CCTTTGCTGT GATGGCACAC CAGAATGAAA ACCCTGCTGT GAGGCCACAG 1140 CCCTGGGTGC CCTCTCTTTT CTCCTGCACG CTTCCCTTGA TTCTGCTCCT GAGCCTATGG 1200
【0062】(2) 配列番号4の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:400アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (xi)配列の記載:配列番号4: Met Val Arg Pro Leu Asn Pro Arg Pro Leu Pro Pro Val Val Leu Met 1 5 10 15 Leu Leu Leu Leu Leu Pro Pro Ser Pro Leu Pro Leu Ala Ala Gly Asp 20 25 30 Pro Leu Pro Thr Glu Ser Arg Leu Met Asn Ser Cys Leu Gln Ala Arg 35 40 45 Arg Lys Cys Gln Ala Asp Pro Thr Cys Ser Asp Ala Tyr His His Leu 50 55 60 Asp Ser Cys Thr Ser Ser Ile Ser Thr Pro Leu Pro Ser Glu Glu Pro 65 70 75 80 Ser Val Pro Ala Asp Cys Leu Glu Ala Ala Gln Gln Leu Arg Asn Ser 85 90 95 Ser Leu Ile Gly Cys Met Cys His Arg Arg Met Lys Asn Gln Val Ala 100 105 110 Cys Leu Asp Ile Tyr Trp Thr Val His Arg Ala Arg Ser Leu Gly Asn 115 120 125 Tyr Glu Leu Asp Val Ser Pro Tyr Glu Asp Thr Val Thr Ser Lys Pro 130 135 140 Trp Lys Met Asn Leu Ser Lys Leu Asn Met Leu Lys Pro Asp Ser Asp 145 150 155 160 Leu Cys Leu Lys Phe Ala Met Leu Cys Thr Leu Asn Asp Lys Cys Asp 165 170 175 Arg Leu Arg Lys Ala Tyr Gly Glu Ala Cys Ser Gly Pro His Cys Gln 180 185 190 Arg His Val Cys Leu Arg Gln Leu Leu Thr Phe Phe Glu Lys Ala Ala 195 200 205 Glu Pro His Ala Gln Gly Leu Leu Leu Cys Pro Cys Ala Pro Asn Asp 210 215 220 Arg Gly Cys Gly Glu Arg Arg Arg Asn Thr Ile Ala Pro Asn Cys Ala 225 230 235 240 Leu Pro Pro Val Ala Pro Asn Cys Leu Glu Leu Arg Arg Leu Cys Phe 245 250 255 Ser Asp Pro Leu Cys Arg Ser Arg Leu Val Asp Phe Gln Thr His Cys 260 265 270 His Pro Met Asp Ile Leu Gly Thr Cys Ala Thr Glu Gln Ser Arg Cys 275 280 285 Leu Arg Ala Tyr Leu Gly Leu Ile Gly Thr Ala Met Thr Pro Asn Phe 290 295 300 Val Ser Asn Val Asn Thr Ser Val Ala Leu Ser Cys Thr Cys Arg Gly 305 310 315 320 Ser Gly Asn Leu Gln Glu Glu Cys Glu Met Leu Glu Gly Phe Phe Ser 325 330 335 His Asn Pro Cys Leu Thr Glu Ala Ile Ala Ala Lys Met Arg Phe His 340 345 350 Ser Gln Leu Phe Ser Gln Asp Trp Pro His Pro Thr Phe Ala Val Met 355 360 365 Ala His Gln Asn Glu Asn Pro Ala Val Arg Pro Gln Pro Trp Val Pro 370 375 380 Ser Leu Phe Ser Cys Thr Leu Pro Leu Ile Leu Leu Leu Ser Leu Trp 385 390 395 400
【0063】(2) 配列番号5の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:519塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号5: GAGCGCCGGC GCAACACCAT CGCCCCCAAC TGCGCGCTGC CGCCTGTGGC CCCCAACTGC 60 CTGGAGCTGC GGCGCCTCTG CTTCTCCGAC CCGCTTTGCA GATCACGCCT GGTGGATTTC 120 CAGACCCACT GCCATCCCAT GGACATCCTA GGAACTTGTG CAACAGAGCA GTCCAGATGT 180 CTACGAGCAT ACCTGGGGCT GATTGGGACT GCCATGACCC CCAACTTTGT CAGCAATGTC 240 AACACCAGTG TTGCCTTAAG CTGCACCTGC CGAGGCAGTG GCAACCTGCA GGAGGAGTGT 300 GAAATGCTGG AAGGGTTCTT CTCCCACAAC CCCTGCCTCA CGGAGGCCAT TGCAGCTAAG 360 ATGCGTTTTC ACAGCCAACT CTTCTCCCAG GACTGGCCAC ACCCTACCTT TGCTGTGATG 420 GCACACCAGA ATGAAAACCC TGCTGTGAGG CCACAGCCCT GGGTGCCCTC TCTTTTCTCC 480 TGCACGCTTC CCTTGATTCT GCTCCTGAGC CTATGGTAG 519
【0064】(2) 配列番号6の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:172アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:ペプチド (xi)配列の記載:配列番号6: Glu Arg Arg Arg Asn Thr Ile Ala Pro Asn Cys Ala Leu Pro Pro Val 1 5 10 15 Ala Pro Asn Cys Leu Glu Leu Arg Arg Leu Cys Phe Ser Asp Pro Leu 20 25 30 Cys Arg Ser Arg Leu Val Asp Phe Gln Thr His Cys His Pro Met Asp 35 40 45 Ile Leu Gly Thr Cys Ala Thr Glu Gln Ser Arg Cys Leu Arg Ala Tyr 50 55 60 Leu Gly Leu Ile Gly Thr Ala Met Thr Pro Asn Phe Val Ser Asn Val 65 70 75 80 Asn Thr Ser Val Ala Leu Ser Cys Thr Cys Arg Gly Ser Gly Asn Leu 85 90 95 Gln Glu Glu Cys Glu Met Leu Glu Gly Phe Phe Ser His Asn Pro Cys 100 105 110 Leu Thr Glu Ala Ile Ala Ala Lys Met Arg Phe His Ser Gln Leu Phe 115 120 125 Ser Gln Asp Trp Pro His Pro Thr Phe Ala Val Met Ala His Gln Asn 130 135 140 Glu Asn Pro Ala Val Arg Pro Gln Pro Trp Val Pro Ser Leu Phe Ser 145 150 155 160 Cys Thr Leu Pro Leu Ile Leu Leu Leu Ser Leu Trp 165 170
【図面の簡単な説明】
【図1】 GDNFアルファ3レセプターポリペプチド
のDNA配列を示す。
【図2】 図1のGDNFアルファ3レセプターポリペ
プチドのアミノ酸配列を示す。
【図3】 一の塩基(176位でCよりもA)で配列番
号:1と異なるDNA配列を示す。
【図4】 図3のポリペプチドのアミノ酸配列を示す。
【図5】 ヒトGDNFアルファ3レセプターの部分コ
ーディングcDNA配列を示す。
【図6】 部分GDNFアルファ3レセプター配列のア
ミノ酸配列を示す
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 14/715 C07K 16/28 16/28 C12P 21/02 C C12P 21/02 G01N 33/50 ZNAP G01N 33/50 ZNA 33/53 D 33/53 33/68 ZNA 33/68 ZNA A61K 37/02 (72)発明者 ジョフリー・マーク・プルース・ローレン ス イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、ニュー・フロ ンティアーズ・サイエンス・パーク・サウ ス、スミスクライン・ビーチャム・ファー マシューティカルズ

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号:2の全長にわたって配列番
    号:2のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一
    性を有するアミノ酸配列を有してなる単離ポリペプチ
    ド。
  2. 【請求項2】 アミノ酸配列が少なくとも90%の同一
    性を有する請求項1記載の単離ポリペプチド。
  3. 【請求項3】 アミノ酸配列が少なくとも95%の同一
    性を有する請求項1記載の単離ポリペプチド。
  4. 【請求項4】 配列番号:2または配列番号:4のアミ
    ノ酸配列を有する請求項1記載のポリペプチド。
  5. 【請求項5】 配列番号:2または配列番号:4のポリ
    ペプチド。
  6. 【請求項6】 コーディング領域全体にわたって配列番
    号:2のポリペプチドをコードしているヌクレオチド配
    列に対して少なくとも80%の同一性を有するヌクレオ
    チド配列を有してなる単離ポリヌクレオチド;あるいは
    該単離ポリヌクレオチドに対して相補的なヌクレオチド
    配列を有してなる単離ポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 ヌクレオチド配列が少なくとも90%の
    同一性を有する請求項6記載の単離ポリヌクレオチド。
  8. 【請求項8】 ヌクレオチド配列が少なくとも95%の
    同一性を有する請求項6記載の単離ポリヌクレオチド。
  9. 【請求項9】 配列番号:2のポリペプチドをコードし
    ている配列番号:1中に含まれるヌクレオチド配列を有
    してなる単離ポリヌクレオチド;あるいは該単離ポリヌ
    クレオチドに対して相補的なヌクレオチド配列を有して
    なる単離ポリヌクレオチド。
  10. 【請求項10】 配列番号:1の全長にわたり配列番
    号:1のヌクレオチド配列に対して少なくとも70%の
    同一性を有するヌクレオチド配列を有してなる単離ポリ
    ヌクレオチド;あるいは該単離ポリヌクレオチドに対し
    て相補的なヌクレオチド配列を有してなる単離ポリヌク
    レオチド。
  11. 【請求項11】 ヌクレオチド配列が少なくとも90%
    の同一性を有する請求項10記載の単離ポリヌクレオチ
    ド。
  12. 【請求項12】 ヌクレオチド配列が少なくとも95%
    の同一性を有する請求項10記載の単離ポリヌクレオチ
    ド。
  13. 【請求項13】 配列番号:1または配列番号:3のポ
    リヌクレオチドである請求項10記載のポリヌクレオチ
    ド。
  14. 【請求項14】 適合する宿主細胞中に存在する場合
    に、配列番号:2のポリペプチドと少なくとも80%の
    同一性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド
    の生成能を有する発現系を有してなるDNAまたはRN
    A分子。
  15. 【請求項15】 請求項14の発現系を有してなる宿主
    細胞。
  16. 【請求項16】 ポリペプチドを生成するに十分な条件
    下で請求項15の宿主細胞を培養し、培養物から該ポリ
    ペプチドを回収することを特徴とする、ポリペプチドの
    製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項1のポリペプチドに対して免疫
    特異的な抗体。
  18. 【請求項18】 請求項1のポリペプチドに対するアゴ
    ニストまたはアンタゴニスト。
  19. 【請求項19】 治療に使用される請求項1のポリペプ
    チドに対するアゴニストまたはアンタゴニスト。
  20. 【請求項20】 治療における用途としての、コーディ
    ング領域の全長にわたり配列番号:2のポリペプチドを
    コードしているヌクレオチド配列に対して少なくとも8
    0%の同一性を有するヌクレオチド配列を有してなる単
    離ポリヌクレオチド、あるいは該ヌクレオチド配列に対
    して相補的なヌクレオチド配列を有してなる単離ポリヌ
    クレオチド。
  21. 【請求項21】 治療における用途としての、請求項1
    のポリペプチドをコードしているヌクレオチド配列の発
    現を阻害する核酸分子。
  22. 【請求項22】 治療における用途としての、そのリガ
    ンド、基質またはレセプターに対して請求項1のポリペ
    プチドと競争するポリペプチド。
  23. 【請求項23】 対象における請求項1のポリペプチド
    の発現または活性に関連した対象における疾病または疾
    病に対する感受性の診断方法であって、 (a)該対象のゲノムにおいて該ポリペプチドをコード
    しているヌクレオチド配列中の変異の有無を決定するこ
    と;および/または(b)該対象由来の試料中の該ポリ
    ペプチドの発現の存在または量を分析することを特徴と
    する方法。
  24. 【請求項24】 配列番号:1の配列またはそのフラグ
    メントを有する標識プローブを用いて、厳密なハイブリ
    ダイゼーション条件下で適当なライブラリーをスクリー
    ニングすることにより得ることのできるポリヌクレオチ
    ド。
  25. 【請求項25】 配列番号:6の推定アミノ酸配列によ
    り特徴づけられるGDNFアルファ3レセプターまたは
    そのフラグメント。
  26. 【請求項26】 配列番号:6のアミノ酸配列を有する
    ポリペプチド。
  27. 【請求項27】 配列番号:6の推定アミノ酸配列によ
    り特徴づけられるポリペプチドをコードするポリヌクレ
    オチド。
  28. 【請求項28】 配列番号:5に示される部分DNA配
    列を有してなるポリヌクレオチド。
  29. 【請求項29】 配列番号:5に示される配列を有する
    ポリヌクレオチド。
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