JPH103367A - プリンタシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のプリントジョブ要求を受け、待ち行列
にし、それらを順次効率よく処理することを可能とした
プリンタシステムを提供すること。 【解決手段】 複数のプリントジョブ要求を受け、待ち
行列にし、それらを順次処理するプリンタシステムにお
いて、前記待ち行列を処理する順番を、同じダウンロー
ドフォントを使用するプリントジョブを連続処理する如
く変更する制御手段，同じフォームオーバレイを使用す
るプリントジョブを連続処理する如く変更する制御手段
または同一エミュレーションを連続処理する如く変更す
る制御手段を設けたことを特徴とするプリンタシステ
ム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はプリンタシステムに
関し、特に複数のプリントジョブ要求を受け、待ち行列
にし、それらを順次効率よく処理するプリンタシステム
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のプリンタシステムとして
は、例えば、特開平7-134638号公報に開示された装置が
知られている。この装置は、プリンタの使用環境に合わ
せた優先順位を以ってプリントを行うことを目的とする
ものであり、複数の優先順位決定要因毎の優先内容を設
定するとともに、上述の複数の優先順位決定要因を評価
する順序を設定することにより、複数の優先順位決定要
因の適用条件を設定する適用条件設定手段と、該適用条
件設定手段によって設定された適用条件に基づいて、印
字データの優先順位を決定する優先順位決定手段とを備
えている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】より具体的に説明すれ
ば、上述の装置では、複数の優先順位決定要因として、
Ｉ／Ｆ(インタフェース)毎に設定された優先順位，当該
印字要求ユーザの印字要求回数，印字データのサイズ，
印字要求の発生時刻等を採用し、これらの優先順位決定
要因の優先順位の判定条件も定めている。また、各優先
順位決定要因には適用タイプ，適用レベルを設け、優先
順位決定要因の優先順位の判定条件を可変としている。
しかしながら、上記従来技術は、印字(プリント)ジョブ
の詳細な特性を考慮していないため、実動作上はロスの
多いものであった。すなわち、上記従来技術において
は、同じフォントを使用するか否か、同じフォームを使
用するか否か、あるいは、同じページ記述言語を使用す
るか否か等の、プリント動作効率に大きな影響を与える
要因が考慮されておらず、プリント動作の効率を大幅に
低下させているという問題があった。

【０００４】例えば、プリンタにおいて、前のジョブの
フォントデータがプリンタに残っている場合、そのフォ
ントを使用するようにすれば、そのフォントのダウンロ
ード時間を省略できる。特に、プリンタ内部でフォント
データのキャッシュを行うシステムの場合には、連続し
て同じフォントが使用されるとプリント動作の効率を大
幅に高めることができる。これは、プリンタにおいて、
前のジョブのフォームオーバレイ情報がプリンタに残っ
ている場合にその情報を使用する動作態様，前のジョブ
のページ記述言語がそのまま切替えなしで使用できる場
合についても同様である。本発明は上記事情に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、従来の技術に
おける上述の如き問題を解消し、複数のプリントジョブ
要求を受け、待ち行列にし、それらを順次効率よく処理
することを可能としたプリンタシステムを提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、複
数のプリントジョブ要求を受け、待ち行列にし、それら
を順次処理するプリンタシステムにおいて、前記待ち行
列を処理する順番を、同じダウンロードフォントを使用
するプリントジョブを連続処理する如く変更する制御手
段を設けたことを特徴とするプリンタシステム，前記待
ち行列を処理する順番を、同じフォームオーバレイを使
用するプリントジョブを連続処理する如く変更する制御
手段を設けたことを特徴とするプリンタシステムまたは
前記待ち行列を処理する順番を、同一エミュレーション
を連続処理する如く変更する制御手段を設けたことを特
徴とするプリンタシステムによって達成される。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明に係る第１のプリンタシス
テムにおいては、同じダウンロードフォントを使用する
プリントジョブを連続処理する如く変更するように構成
したことにより、プリント動作の効率を大幅に高めるこ
とができる。また、本発明に係る第２のプリンタシステ
ムにおいては、同じフォームオーバレイを使用するプリ
ントジョブを連続処理する如く変更するように構成した
ことにより、プリント動作の効率を大幅に高めることが
できる。更に、本発明に係る第３のプリンタシステムに
おいては、同一エミュレーションを連続処理する如く変
更するように構成したことにより、プリント動作の効率
をより一層高めることができる。以下、本発明の実施例
を図面に基づいてより詳細に説明する。

【０００７】図１は本発明に係る複数のプリントジョブ
要求を受け、待ち行列にし、それらを順次効率よく処理
することを可能としたプリンタシステムの一実施例を示
す構成図である。図において、１〜３(ＰＣ_1〜ＰＣ_3)
はパーソナルコンピュータ(以下、「ＰＣ_1〜ＰＣ_3」等
という)、１０はプリンタ装置であり、プリンタ装置１
０はプリンタ本体１１，プリントサーバ１２および記憶
部１３から構成されている。

【０００８】図２は、上述のプリンタ装置１０の機能構
成を説明するための図であり、プリントサーバ１２は印
刷ジョブ管理部１２ａ，ジョブ管理テーブル１２ｂを有
しており、記憶部１３には印刷ジョブ管理部１２ａから
スプールの書き込み，取り出しが行われることを示して
いる。なお、以下の説明においては、ＰＣ_1〜ＰＣ_3が
プリントサーバ１２に対して発行する印刷要求をジョブ
の単位とする。

【０００９】図３〜図６は、プリントサーバ１２が作成
するジョブ管理テーブル１２ｂの具体的構成例を示す図
である。なお、図３〜図６に示すジョブ管理テーブル１
２ｂのうち図３は、最も一般的な、時間順にスプールさ
れた場合のジョブ管理テーブルを示している。これに対
して、図４は、フォントを主キーとして整列した場合の
ジョブ管理テーブルを、図５は、フォームオーバレイを
主キーとして整列した場合のジョブ管理テーブルを、図
６は、プリンタ記述言語を主キーとして整列した場合の
ジョブ管理テーブルを示している。

【００１０】本実施例に示すジョブ管理テーブルの内容
は、図３〜図６に示す如く、ジョブＩＤ，ユーザ名，受
信時刻，データサイズ，プリンタ記述言語，フォームオ
ーバレイ番号，使用フォント種類およびステータスから
成っている。以下、本実施例に係るプリンタシステムの
動作を、図７〜図９に示す動作フローチャートをも用い
て説明する。

【００１１】まず、印刷要求を行うクライアント(ＰＣ_
1〜ＰＣ_3)は、プリントサーバ１２に対して使用するプ
リンタ記述言語の指定を行う(図７ステップ２１)。ま
た、フォームオーバレイを使用する場合には、使用する
フォームオーバレイの番号を指定する(同ステップ２２
〜２３)。更に、フォントをダウンロードする場合に
は、使用するダウンロードフォントの種類を指定する
(同ステップ２４〜２５)。

【００１２】その後、印字データを作成した後(同ステ
ップ２６)、上述のプリンタ記述言語，使用するフォー
ムオーバレイの番号および使用するダウンロードフォン
トの種類の指定を基に、ジョブ制御データを作成する
(同ステップ２７)。なお、上述のジョブ制御データは、
ジョブに含まれる場合もあるが、ジョブとは独立したデ
ータモジュールとして存在し、ジョブに論理的にリンク
されている場合もある。上で作成した印刷データ，ジョ
ブ制御データはプリントサーバ１２に送られる(同ステ
ップ２８)。

【００１３】プリントサーバ１２では、クライアント
(ＰＣ_1〜ＰＣ_3)から要求されたジョブを受け付け、印
字データを記憶部１３に格納する(図８ステップ３１，
３２)。また、ジョブ制御データをジョブ管理テーブル
に変換する(同ステップ３３)。この際、複数要求の調停
を行うため、各ジョブのプロパティとして、前述の如
く、プリンタ記述言語の指定，フォームオーバレイの番
号，ダウンロードフォントの種類を持つ。

【００１４】次に、プリントサーバ１２におけるジョブ
スケジューリングについて、図９を用いて説明する。プ
リントサーバ１２は、プリンタがアイドル状態で、スプ
ールにジョブが１つだけ存在する場合には、そのジョブ
の印字データをそのままプリンタ本体１１に転送する。
より一般的には、プリントサーバ１２は、待機中のジョ
ブが存在するか否かを監視し(ステップ４１)、存在する
場合はプリンタがレディ状態か否かをチェックする(ス
テップ４２)。

【００１５】プリンタがレディ状態であれば、先頭ジョ
ブＪ１の印字データをプリンタ本体１１に転送する(ス
テップ４３)。このような制御により、先頭ジョブＪ１
(最初に受け付けられたジョブ)については、待ち時間な
しに、処理が行われる。次に、待機中のジョブＪ２があ
るか否かを監視し(ステップ４４)、存在する場合は、待
機中のジョブＪ２〜Ｊｎを主キーを基準に整列する(ス
テップ４５)。

【００１６】従来は、時間順にスプールされたジョブ管
理テーブル(図３参照)を用いていたのに対して、本発明
では、フォントを主キーとして整列した場合のジョブ管
理テーブル(図４参照)、フォームオーバレイを主キーと
して整列した場合のジョブ管理テーブル(図５参照)、プ
リンタ記述言語を主キーとして整列した場合のジョブ管
理テーブル(図６参照)等に基づく整列を選択可能として
いる。

【００１７】そして、印刷中のジョブが終了した時点
で、上記各種整列方法のいずれかにより整列されたジョ
ブの中から先頭のジョブを取り出し、処理を開始する。
これにより、請求項１に係る発明の動作では、プリンタ
がプリンティング状態にあり、スプール要求があった場
合に、すべての待機中ジョブを対象として、ダウンロー
ドフォントの種類を主キーとして整列処理を行い(ステ
ップ４６)、フォントの変更回数を減少させることによ
り、効率的な印刷を行う。

【００１８】また、請求項２に係る発明の動作では、す
べての待機中ジョブを対象として、フォームオーバレイ
の種類を主キーとして整列処理を行い(ステップ４６)、
フォームの変更回数を減少させることにより、効率的な
印刷を行う。また、請求項３に係る発明の動作では、す
べての待機中ジョブを対象として、プリンタ記述言語の
種類を主キーとして整列処理を行い(ステップ４６)、同
一エミュレーションを連続処理することにより、効率的
な印刷を行う。

【００１９】なお、上記各実施例は本発明の一例を示し
たものであり、本発明はこれらに限定されるべきもので
はないことは言うまでもないことである。例えば、ジョ
ブ管理テーブルの構成などは、本発明の趣旨を変えない
範囲内で自由に変更することができる。また、ダウンロ
ードフォントの種類，フォームオーバレイの種類または
プリンタ記述言語の種類のいずれを優先させるかは、プ
リンタシステムの対象業務内容等によって適宜決定する
ことが可能である。

【００２０】

【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、複数のプリントジョブ要求を受け、待ち行列に
し、それらを順次効率よく処理することを可能としたプ
リンタシステムを実現できるという顕著な効果を奏する
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るプリンタシステムの構
成図である。

【図２】図１に示したプリンタ装置１０の機能構成を説
明するための図である。

【図３】プリントサーバ１２が作成するジョブ管理テー
ブル１２ｂの具体的構成例を示す図(その１)である。

【図４】プリントサーバ１２が作成するジョブ管理テー
ブル１２ｂの具体的構成例を示す図(その２)である。

【図５】プリントサーバ１２が作成するジョブ管理テー
ブル１２ｂの具体的構成例を示す図(その３)である。

【図６】プリントサーバ１２が作成するジョブ管理テー
ブル１２ｂの具体的構成例を示す図(その４)である。

【図７】印刷要求を行うクライアントの動作を説明する
フローチャートである。

【図８】印刷要求を受け付けたプリントサーバ１２の動
作を説明するフローチャートである。

【図９】プリントサーバ１２におけるジョブスケジュー
リングの動作を説明するフローチャートである。

【符号の説明】

１〜３ ＰＣ_1〜ＰＣ_3 １０ プリンタ装置 １１ プリンタ本体 １２ プリントサーバ １３ 記憶部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のプリントジョブ要求を受け、待ち
   行列にし、それらを順次処理するプリンタシステムにお
   いて、前記待ち行列を処理する順番を、同じダウンロー
   ドフォントを使用するプリントジョブを連続処理する如
   く変更する制御手段を設けたことを特徴とするプリンタ
   システム。
2. 【請求項２】 複数のプリントジョブ要求を受け、待ち
   行列にし、それらを順次処理するプリンタシステムにお
   いて、前記待ち行列を処理する順番を、同じフォームオ
   ーバレイを使用するプリントジョブを連続処理する如く
   変更する制御手段を設けたことを特徴とするプリンタシ
   ステム。
3. 【請求項３】 複数のプリントジョブ要求を受け、待ち
   行列にし、それらを順次処理するプリンタシステムにお
   いて、前記待ち行列を処理する順番を、同一エミュレー
   ションを連続処理する如く変更する制御手段を設けたこ
   とを特徴とするプリンタシステム。