JPH10336643A - 画像符号化装置及び画像復号装置 - Google Patents

画像符号化装置及び画像復号装置

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JPH10336643A
JPH10336643A JP13959297A JP13959297A JPH10336643A JP H10336643 A JPH10336643 A JP H10336643A JP 13959297 A JP13959297 A JP 13959297A JP 13959297 A JP13959297 A JP 13959297A JP H10336643 A JPH10336643 A JP H10336643A
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coefficient
unit
image
band
shape
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JP13959297A
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English (en)
Inventor
Norio Ito
典男 伊藤
Hiroyuki Katada
裕之 堅田
Tomoko Aono
友子 青野
Hiroshi Kusao
寛 草尾
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意形状の外部を外挿補間することで任意形
状サブバンド符号化を実現する場合、元の形状領域内部
の情報の他にその周囲の係数も必要である。このため、
形状領域をあらかじめ膨張させ、これを元に符号化領域
を決定していた。しかし、膨張量を全てのバンドで一律
に処理するため、必要な全ての情報を効率的に符号化で
きず画質が低下するという問題がある。 【解決手段】 どの係数を符号化するかを示す有意領域
作成のため各バンドの形状領域の膨張量をバンド毎に切
替える、もしくは各バンドの形状領域周辺が滑らかに1
から0になる重み値を作成し、これを用いてサブバンド
係数の重み付けをおこなう、さらに符号化する必要のな
い係数は符号化せずにスキップすることにより、従来法
より効率的に任意形状領域を符号化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル画像処理
の分野に属し、画像データを高能率に符号化する動画像
符号化及びこの動画像符号化装置で作成された符号化デ
ータを復号する動画像復号装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像符号化において、動画像を複数の領
域に分割した部品画像をそれぞれ独立に符号化し、復号
時に得られた部品画像を重ね合わせて動画像を再生する
方式が検討されている。例えば、動画像の国際標準規格
であるMPEG4(ISO/IEC MPEG4)で
は、こうした画像再生を考慮した符号化、復号、合成方
式が検討されている。これらの部品画像は従来のような
矩形とは限らず任意の形状を取る。一般に、こうした任
意の形状をした部品画像は図11のように部品の外周形
状とその内部の画像情報の組み合わせとして表される。
【0003】従来、MPEGのような国際標準化規格で
は、高能率符号化方式として離散コサイン変換(DC
T)に代表されるブロック変換符号化が用いられてい
る。これは画像を複数の矩形ブロックに分割し、そのブ
ロックにDCTを施すことで冗長度の削減を行ってい
る。しかし、処理の対象をブロックに限定しているた
め、DCTは部品画像のような任意の形状を持つブロッ
クを直接取り扱うことができない。このため、MPEG
4では任意の形状ブロックにDCTを適用すべく図12
のようなパディングと呼ばれる外挿補間技術を施して矩
形ブロックを構成した後にDCTを適用している。パデ
ィングは、領域端点の画素値を水平/垂直方向に矩形ブ
ロック境界までコピーする操作で、水平方向のコピーの
後に垂直方向にコピーする操作を全ての画素値が決まる
まで繰り返す。もしすでに水平方向にコピー済みの画素
に当たった場合はすでに格納されている値との平均値で
置き換える。
【0004】一般に、DCTはブロック単位の処理のた
め、隣接するブロックの境界に、いわゆるブロック歪み
が発生する。そのため、近年、重複ブロック変換である
サブバンド符号化が検討されている。これは、隣接する
ブロックが相互に重なり合うため前述したブロック歪み
が発生せず、特に低ビットレートでの画像符号化に効果
があると言われている。
【0005】図13は、例として一般的なサブバンド符
号化のサブバンド分割処理の構成を示したものである。
中央の破線の左側が符号化器側、右側が復号器側であ
る。通常、画像符号化に用いられるサブバンド分割の構
成では同図ように低域バンド出力を次段の入力に再帰的
に組み合わせている。符号化器側においては、入力され
たデータはローパスフィルタ1301でフィルタ処理さ
れた後、間引き処理部1302にて1画素毎に間引かれ
る。
【0006】同様に入力された画像のもう一方は、ハイ
パスフィルタ1303でフィルタ処理された後に、間引
き処理部1304にて同様の間引き処理される。間引き
処理部1302の出力は次段に入力され、同様の動作が
繰り返される。こうして得られた各間引き処理の出力が
サブバンド係数として独立に符号化される。復号器側で
は、受け取った情報を復号し、サブバンド係数を再生す
る。
【0007】次に補間処理部1305で1画素毎に0を
挿入した後、ローパスフィルタ1306にてフィルタ処
理する。同様に入力データのもう一方は、補間処理部1
307にて同様の補間処理を施した後、ハイパスフィル
タ1308にてフィルタ処理し、ローパスフィルタ13
06の出力に足し合わせ、次段の補間処理部に入力され
る。これらの動作を順次繰り返して元のデータが得られ
る。画像の場合、これらの処理を、水平方向、垂直方向
独立して行なう2次元サブバンド分割が用いられる。こ
れは、2次元サブバンド分割を低域バンドのみに繰り返
し施したものである。図14は、3回の分割によりHH
1からLL3バンドまでの10のバンドに分割された場
合を示している。
【0008】部品画像のサブバンド符号化方式は、例え
ば、「Wavelet basedVideo cod
ing algorithm for Object
Scalability」(ISO IEC/JTC1
MPEG95/0583)に詳しく記載されている。
前記文献では、部品画像を囲む矩形の画像をパディング
により作成し、これをサブバンド分割することで部品画
像へ適用している。この結果、例えば人の上半身の部品
画像を符号化する場合、生成されるサブバンド係数は図
15(a)のようになる。各バンド内の形状領域は図1
5(c)に示すように、そのバンドの解像度に合わせて
縮小されたものであり、元の部品画像の情報のほとんど
はこのように表わされた領域内部に存在する。
【0009】しかし、前記形状領域内部のサブバンド係
数を符号化しても元の部品画像を完全に再生できない。
これは、バンド分割にフィルタを使用するために、部品
画像内部の情報が外部に洩れ出てしまうためである。そ
こで、前記文献では、形状領域周辺の係数も符号化する
ことで問題の解決を行っている。このため、図15
(b)に示すように最初に形状領域を適切な量だけ膨張
させ、更に、各バンドの解像度に比例させて縮小した領
域の係数を有意係数とし、それ以外の係数は所定の値に
置換してそれぞれ符号化している。
【0010】図16に、前記文献にある従来方式の符号
化装置のブロック図を示す。領域外データ外挿部160
1では、入力された部品画像の形状領域外部をパディン
グ処理により外挿し、これを含む矩形の画像に変換す
る。サブバンド分割部1602は、前記矩形画像をサブ
バンド分割する。有意領域決定部1603では、形状膨
張部1604にて形状領域を後述する膨張処理をした
後、サブバンド形状作成部1605にて各バンドの解像
度に合わせて縮小し、図15(b)に示す有意領域が決
定される。
【0011】ここで有意領域とはサブバンド係数のうち
元の部品画像の画像情報を持つ領域を指す。形状領域符
号化部1606では、形状領域を符号化して形状情報を
生成する。係数生成部1607では、該サブバンド係数
に対し有意領域外部の係数を所定値(ゼロ)にし、サブ
バンド係数符号化部1608では得られた係数を符号化
して画像符号化情報を生成する。最後に符号化情報合成
部1609にて形状情報と画像符号化情報を結合する。
【0012】サブバンド係数符号化部で用いられる具体
的な符号化手法としては、文献「AZerotree
Wavelet Video Coder」(IEEE
Trans.on CSVT Vol.7,No.1,
pp109−118、1997)に示されるZTE方式
がある。これは、図20(a)に示すようにサブバンド
係数を各バンドの間で対応する位置にある画素値の関係
を表すツリー情報とそれに付随した画素値の組として表
現し、これを適応算術符号化するものである。ツリーは
最低位バンドの各画素を頂点として構成され、その数は
最低位バンドの画素数に一致する。それぞれのツリーと
画素値の組は図20(b)に示すようなブロックを構成
し、ブロック単位にを独立に符号化することも可能であ
る。
【0013】図17に前記文献にある従来方式の復号装
置のブロック図を示す。符号化情報分離部1701は、
入力された符号化情報を画像符号化情報と形状情報に分
離する。形状領域復号部1706では、形状情報を復号
して形状領域を生成する。有意領域再生部1703では
復号された形状領域を用いて図16の有意領域決定部1
603と同一の動作により有意領域を再生する。サブバ
ンド係数復号部1702は、画像符号化情報を復号して
前記有意領域のサブバンド係数を生成する。外挿補間部
1704では前記領域以外の係数値を、前記復号された
係数の平均値で置換して全てのサブバンド係数を再生す
る。サブバンド合成部1705では、前記再生されたサ
ブバンド係数をサブバンド合成し、元の画像を得る。
【0014】図18は図16の有意領域決定部1603
および図17の有意領域再生部1703をより詳細に示
したブロック図である。形状膨張処理部1802は、入
力された形状領域を膨張処理する。ここで使用される膨
張量は、膨張量決定部1801であらかじめ固定的に定
められた値を用いる。間引き形状作成部1803を直列
に組み合わせ、該膨張された形状領域に対して間引き処
理を連続的に行い各バンドの解像度に比例して縮小され
た形状領域を複数作成する。領域決定部1804では、
これを組み合わせて図15(b)に示すような有意領域
を決定する。
【0015】前記形状膨張部での膨張処理を図19を用
いて説明する。形状領域1902内の各画素に対し、こ
れを中心とした3×3の窓領域1901を設定し、この
内部でOR演算を行って該中心画素を演算結果で置換す
る。この結果、元の形状に対して約1画素程膨張する。
これを必要な回数繰り返すと所望する膨張形状が得られ
る。ここで形状領域は、領域内部で画素値255、領域
外部で画素値0を持つ2値画像とする。OR演算は3×
3領域の画素値のどれかが255を取るならば演算結果
を255とし、それ以外は0とする。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来手
法では膨張させる量を大きくすれば有意領域となるサブ
バンド画像係数が増え、符号化効率が低下する。逆にこ
れを小さくすれば形状領域周辺の情報が失われ、画質が
大きく劣化してしまう。
【0017】
【表1】
【0018】上記表1に9タップのフィルタを使用した
場合に各レベルで任意形状領域端点から何画素分だけ情
報の洩れがあるのかを示す。
【0019】このように、有意領域とする必要のある膨
張領域はそれぞれのバンドで異なる。各サブバンドにお
いて、これだけの範囲を全て有意領域として符号化すれ
ば元の情報は失われない。しかし、膨張領域の端点に近
付くにつれ元の情報の寄与率は一般的に小さくなり、こ
れらを全て有意領域としても画質はあまり上昇しない。
そのため、最も効率的に有意領域を決定するためには、
各バンドそれぞれでフィルタの大きさを考慮して膨張量
を決めた方が良い。また、従来例は符号化は有意領域以
外のサブバンド画像係数を所定値(ゼロ)に置換した後
サブバンド画像全体に対して行っており、有意領域以外
すなわち本来不要な領域も全て符号化していたため、符
号化効率が劣化するという問題がある。
【0020】本発明は上記問題を解決し、高効率に任意
形状をした領域をサブバンド符号化する機能を備えた動
画像符号化装置、復号装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の手段を有する。
【0022】(1)任意の形状をした部品画像の、位置
および形状領域を符号化して形状符号化情報を再生する
形状領域符号化部と、前記部品画像を含む矩形において
部品画像外部を部品画像の周辺部の値を用いて外挿し矩
形画像を求める領域外データ外挿部と、該外挿された矩
形画像をサブバンドフィルタによりサブバンド分割する
サブバンド分割部と、サブバンド分割によって得られた
サブバンド係数のうち、元の部品画像の情報を含む係数
の位置を有意領域とし、この領域を部品画像の形状に基
づいて決定する有意領域決定部と、該有意領域外のサブ
バンド係数を所定の値に置換する係数生成部と、該作成
された矩形のサブバンド係数全体を符号化して画像符号
化情報を生成するサブバンド係数符号化部と、該形状符
号化情報と該画像符号化情報を結合して符号化情報とす
る符号化情報結合部からなる画像符号化装置であって、
前記有意領域決定部は、前記サブバンド係数に対して各
バンドの形状領域を部品画像の形状に基づいて作成する
サブバンド形状作成部と、各サブバンドの該領域を周辺
の所定の領域まで膨張させるサブバンド膨張部を備え、
該周辺領域の大きさは各バンド毎に決定すること。
【0023】(2)(1)の画像符号化装置において、
前記サブバンド係数符号化部は、前記有意領域のサブバ
ンド係数のみを符号化対象とし、この際、該有意領域外
であっても該サブバンド係数符号化部の符号化処理に必
要となるサブバンド係数については前記係数生成部で所
定の値に置換して符号化対象とすること。
【0024】(3)(1)の画像符号化装置において、
前記有意領域決定部を前記サブバンド形状作成部と重み
作成部よりなる重み決定部で置換し、前記係数作成部を
係数重み付け部で置換し、前記重み決定部は前記サブバ
ンド形状作成部にて各バンドの形状領域を作成した後前
記重み作成部にてサブバンド係数の重み値を作成し、前
記係数重み付け部は前記重み決定部にて作成された重み
値に従ってサブバンド係数の重み付けを行い、前記重み
値の生成にあたっては各バンドにおいて、該形状領域の
内部で大きな値を取り、該領域の周辺では形状領域の境
界部からの距離に伴って減少する重み値を定め、前記重
み値を定める関数をバンド毎に備えること。
【0025】(4)(3)の画像符号化装置において、
前記サブバンド係数符号化部は、前記重み値がゼロ以外
のサブバンド係数のみを符号化対象とし、前記重み値が
ゼロであっても符号化処理に必要となるサブバンド係数
については前記符号化対象に含めること。
【0026】(5)画像復号装置において、符号化情報
を形状符号化情報と画像符号化情報に分割する符号化情
報分離部と、形状符号化情報から形状領域を復号する形
状領域復号部と、前記画像符号化情報からサブバンド係
数を復号するサブバンド係数復号部と、該サブバンド係
数をサブバンドフィルタによりサブバンド合成するサブ
バンド合成部からなり、(1)の画像符号化装置に対応
すること。
【0027】(6)(5)の画像復号装置において、符
号化されたサブバンド係数に対応する有意領域を前記復
号された形状領域から再生する有意領域再生部と、該有
意領域内部の係数は、前記サブバンド係数復号部で復号
された値を用い、有意領域外でも符号化がなされた係数
は前記サブバンド係数復号部で復号された値もしくは所
定の値を用い、それ以外の係数は所定の値を用いてサブ
バンド係数全体を再生する係数再生部を備え、(2)の
画像符号化装置に対応すること。
【0028】(7)(5)の画像復号装置において、前
記有意領域再生部の代わりに復号された形状領域からサ
ブバンド係数の重み値を再生する重み再生部を備え、前
記サブバンド係数復号部で復号された全ての係数のう
ち、前記係数再生部では、該再生された重み値がゼロで
ない係数は前記重み値で重み付けの逆処理をなし、該再
生された重み値がゼロの係数はゼロとし、(3)の画像
符号化装置に対応すること。
【0029】(8)(7)の画像復号装置において、前
記係数再生部では、前記重み再生部で再生された重み値
がゼロでない係数は前記サブバンド係数復号部で復号さ
れた値に対して前記重み値で重み付けの逆処理をなし、
重み値がゼロでも符号化がなされた係数は前記サブバン
ド係数復号部で復号された値もしくは所定の値を用い、
それ以外の係数は所定の値を用いてサブバンド係数を再
生し、(4)の画像符号化装置に対応すること。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0031】本発明の第1の実施の形態は、本発明の
「課題を解決するための手段」(1)と関連し、図1は
これを説明するためのブロック図である。なお、同図の
領域外データ外挿部101は1601と、同図のサブバ
ンド分割部102は1602と、同図の形状領域符号化
部106は1606と、同図の係数作成部107は16
07と、同図のサブバンド係数符号化部108は160
8と、さらには、同図の符号化情報合成部109は16
09と同一のものであり、これらの動作は既に「従来技
術」で詳細に述べているため、ここでの説明は省略す
る。有意領域決定部103は、サブバンド形状作成部1
04で形状領域を各バンドの解像度に合わせて縮小し、
サブバンド形状膨張部105で該作成された各バンドの
形状領域の膨張処理を行い有意領域を決定する。
【0032】図6は有意領域決定部の第1の実施の形態
をより詳細に説明するためのブロック図である。また、
図7は本発明による符号化領域決定部で、入力された形
状領域がどのように処理されるかを概念的に示した図で
ある。
【0033】図6において間引き形状作成部603は、
入力された形状領域の解像度を1/2に間引く。前述の
間引き形状作成部は、直列に結合され、おのおのの出力
を取り出す事で各バンドの縮小形状領域を得る。膨張量
決定部601では、各バンドの膨張量を決定する。形状
膨張処理部602は、それぞれ対応する前記縮小された
形状領域に対し、膨張処理を行う。領域決定部604は
図18の領域決定部1804と同一の動作を行い、各膨
張された形状領域を組み合わせて図15(b)に示すよ
うな有意領域を決定する。
【0034】図7において、入力された形状領域(a)
は図6の直列された間引き形状作成部603で間引か
れ、それぞれの出力を取り出すと(b−1)〜(b−
3)になる。これが元の形状領域(a)の縮小された形
状領域に当たる。形状膨張処理部602では、それぞれ
の形状領域を膨張処理して(c−1)〜(c−3)にそ
れぞれ示す各バンドの有意領域が得られる。領域決定部
604でこれらをまとめ、(d)に示す有意領域が決定
される。
【0035】間引きには、単純な1/2サブサンプル以
外に、以下に述べる手法を用いても良い。ただし、形状
領域の画素値は0から255の間を取り、これが2値画
像の場合は0か255のみを取るものとする。即ち、形
状領域上の2×2の各ブロックに対し、ブロック内の4
画素でOR演算をして前記4画素を画素値0もしくは2
55の1画素に置き換える手法である。
【0036】ここでも、OR演算は2×2領域のどれか
が255を取るならば演算結果を255、全て0の場合
のみ0にする処理である。この他、形状領域の各画素に
対し、これを中心とした3×3画素の窓領域で多数決演
算を行い、前記画素を0もしくは255で置き換えるな
どのローパスフィルタ処理をした後に単純な1/2サブ
サンプルを行っても良い。多数決処理は9画素中5画素
以上が255ならば中心の画素を255にし、そうでな
ければ0にする処理である。
【0037】
【表2】
【0038】膨張量決定部601で決定される各バンド
の膨張量はあらかじめ上記表2に示すような対応表を用
意しておき、ここから必要な値を取得する。このような
表は、符号化装置、復号装置で同じものを1つだけ用意
しても良いし、複数の表を用意しておいて符号化時にフ
ィルタに合わせて切替えても良い。後者の場合には、フ
ィルタの種類を符号化する必要がある。
【0039】膨張処理法は「従来技術」で既に詳細に述
べた手法の他に、3×3の窓領域の代わりに形状領域の
各画素に対し、これを中心とした3×3画素で多数決演
算を行い、前記画素を0もしくは255で置き換えても
良い。その他、図8に示すように、まず水平方向に形状
領域を伸ばし、次いで垂直方向に同様の処理をしても良
い。また、使用されるフィルタのサイズがローパスフィ
ルタとハイパスフィルタで異なる場合には膨張処理を全
方向的に等方的に行わなくとも良い。例えば、図14の
LH3,LH2,LH1にある縮小形状領域はx方向を
優先的に膨らませ、逆にHL3、HL2、HL1にある
縮小形状領域はy方向を優先して膨らませ、残りは等方
的に膨らませる手法も考えられる。
【0040】このように、本発明第1の実施の形態で示
した画像符号化装置によれば、部品画像をサブバンド符
号化する際にバンド毎に適応的に有意領域を定め、この
外部にある係数を所定の値に置換してから符号化する事
で、部品画像の周辺の画質を劣化させず高効率に符号化
する事ができる。
【0041】本発明の第2の実施の形態は、本発明の
「課題を解決するための手段」(2)と関連し、第1の
実施例同様図1のブロック図で構成される。本実施の形
態において、同図係数生成部107の動作のみ異なり、
これ以外は既に本発明の第1の実施の形態で説明してあ
るので、係数生成部107以外の説明は省略する。
【0042】同図の係数生成部107では、第1の実施
例と同様な手順で生成された矩形のサブバンド係数を図
20(b)に示すブロックに再配置し、そのブロックの
係数が全て有意領域外にあるならばこれをスキップす
る。一部の係数が有意領域外にある場合はその係数も符
号化処理に必要となるためその係数値を所定の値で置換
する。サブバンド係数符号化部108は係数生成部10
7から出力される係数のブロックのみを符号化するた
め、この結果、元の部品画像にかかわる係数のみが符号
化されることになる。また、例えば有意領域内であって
もサブバンド係数が全てゼロとなるブロックも存在する
ため、サブバンド係数符号化部108は係数生成部10
7の出力を全て符号化しても良いし、係数値がゼロにな
ったブロックについては符号化をスキップすることを示
すフラグのみを符号化しても良い。
【0043】このように、本発明第2の実施の形態で示
した画像符号化装置によれば、部品画像をサブバンド符
号化する際にバンド毎に適応的に有意領域を定め、必要
な係数以外はスキップすることで部品画像の周辺の画質
を劣化させず高効率に符号化する事ができる。
【0044】本発明の第3の実施の形態は、本発明の
「課題を解決するための手段」(3)と関連し、図2は
これを説明するためのブロック図である。同図は、本発
明第1の実施の形態で説明した符号化器の有意領域決定
部103を重み決定部203に、サブバンド形状膨張部
105を重み作成部201に、係数生成部107を係数
重み付け部202にそれぞれ置き換えたものであり、こ
れ以外の動作についてはすでに本発明第1の実施の形態
で詳細に述べているため、ここでの説明は省略する。重
み決定部203では、サブバンド形状作成部104に入
力された形状情報から各バンドの形状領域を作成後、重
み作成部201でサブバンド係数の重み値をバンド毎に
作成する。係数重み付け部202では、該作成された重
み値を用いてサブバンド係数の重み付けを行う。
【0045】図9は、図2の重み決定部203の動作を
より詳細に示したブロック図である。間引き形状作成部
903は、図6の間引き形状作成部603と同一の動作
を行い、入力された形状領域の解像度を1/2にする。
前記間引き領域作成部は、直列に結合され、各々の出力
が各バンドの形状領域となる。重み付け量決定部901
では各バンドの重み付けの範囲Lを決定する。多値形状
領域作成部902では重み値を定める関数w(x)を用
いて各バンドの重み値がそれぞれ作成される。領域決定
部904では各バンドの形状領域を組み合わせて各係数
の重みが定められる。なお、L、x、w(x)について
は後述する。
【0046】図10は、図9の多値形状領域作成部90
2の動作を説明する概念図である。図10(a)は、あ
るバンドの2値の形状領域1001からそのバンドの係
数の重み値1002を作成した結果を示したものであ
る。係数の重み値1002の一部を図中の矢印に沿って
切ると重み値は図10(b)のように両端部がなだらか
に減少しゼロとなる。ただし、重み値は0から255の
値を取るものとする。
【0047】各縮小形状領域の端点からの距離をx、な
だらかに重み値を変える範囲をLとした時、重み値を定
める関数w(x)は、例えば、 x>Lの場合 0 0≦x≦Lの場合 (cos(πx/L)+1)
×255/2 と表す。Lの値に関してはあらかじめ決めておいても良
いし、使用したサブバンドフィルタの種類を元に決定し
ても良い。更にLを固定しておいて重み値を定める関数
w(x)をフィルタに合わせて適応的に定義してもよ
い。
【0048】図2の係数重み付け部202は、0から2
55までの画素値として表される重み値を0から1の範
囲に正規化し、対応するサブバンド係数値と積を取って
重み付けを行う。こうして得られた係数はもとの係数の
形状領域の外部周辺を内部より荒く量子化するのと同じ
効果をあげる事ができる。
【0049】このように、本発明第3の実施の形態で示
した画像符号化装置によれば、部品画像をサブバンド符
号化する際に、各バンドの形状領域の周辺領域がなだら
かに減少する重みを用いてサブバンド係数を重み付けす
ると、形状領域の外部周辺を内部より荒く量子化するの
と同様の効果を上げられ、これによって形状領域外部の
発生符号量を抑える事ができ、部品画像の周辺の画質劣
化を最小限にしながら高効率に符号化する事ができる。
【0050】本発明の第4の実施の形態は、本発明の
「課題を解決するための手段」(4)と関連し、第3の
実施例同様図2のブロック図で構成される。本実施形態
において、同図係数重み付け部202の動作のみ異な
り、これ以外は既に本発明の第3の実施の形態で説明し
てあるので、これ以外の説明は省略する。
【0051】同図の係数重み付け部202では、第2の
実施例と同様な手順で生成された矩形のサブバンド係数
を図20(b)に示すブロックに再配置し、そのブロッ
クの全ての係数の重み値がゼロの領域内にあるならば符
号化せずにスキップする。一部の係数が重み値がゼロの
領域内にある場合はその係数も符号化処理に必要となる
ため、その係数値も符号化する。
【0052】サブバンド係数符号化部108は係数重み
付け部202から出力される係数のブロックのみを符号
化するため、この結果、元の部品画像にかかわる係数の
みが符号化されることになる。また、例えば重み値がゼ
ロでなくてもサブバンド係数が全てゼロとなるブロック
も存在するため、サブバンド係数符号化部108は係数
重み付け部202の出力を全て符号化しても良いし、係
数値がゼロになったブロックについては符号化をスキッ
プすることを示すフラグのみを符号化しても良い。
【0053】このように、本発明第4の実施の形態で示
した画像符号化装置によれば、部品画像をサブバンド符
号化する際に各係数のバンド毎に適応的な重み値を作成
し、これを用いて重み付け行い、符号化する全ての係数
が前記重み値がゼロの領域にあるブロックは符号化せず
にスキップすることにより、部品画像の周辺の画質を劣
化させず高効率に符号化する事ができる。
【0054】本発明の第5の実施の形態は、本発明の
「課題を解決するための手段」(5)と関連し、図3は
これを説明するためのブロック図である。同図は、図1
7に示す従来の復号器の外挿補間部1704および有意
領域再生部1703を削除したものである。本実施の形
態が示す復号装置は、本発明第1の実施の形態および第
3の実施の形態で説明した符号化器に対応するものであ
る。
【0055】符号化情報分離部301は、入力された符
号化情報を画像符号化情報と形状情報に分離する。形状
領域復号部302は、形状情報を復号し、形状領域を生
成する。サブバンド係数復号部303は、画像符号化情
報からサブバンド係数を復号し、全てのサブバンド係数
が再生される。
【0056】サブバンド合成部304は、前記出力をサ
ブバンドフィルタを用いてサブバンド合成し、画像情報
が再生される。こうして図11に示したように形状領域
と画像情報からなる部品画像が得られる。また、本発明
第1の実施例および第3の実施例で説明した符号化器は
画像フレームに対応する全てのサブバンド係数を符号化
しているため、復号器側では、符号化された画像がフレ
ーム画像であっても部品画像であっても処理を区別する
必要が無い。すなわち、符号化側で部品画像は外挿され
て矩形になっているため、フレーム画像と同様に扱える
ことになる。
【0057】このように、本発明第5の実施の形態で示
した画像復号装置によれば、本発明第1の実施の形態お
よび第3の実施の形態で示した画像符号化装置で符号化
した部品画像を復号することができ、さらに通常のフレ
ーム画像を符号化した場合も処理を区別せずに復号でき
る。
【0058】本発明の第6の実施の形態は、本発明の
「課題を解決するための手段」(6)と関連し、図4は
これを説明するためのブロック図である。同図は、図3
の本発明第5の実施の形態に係数再生部401および有
意領域再生部402を追加したものである。このため、
これ以外の動作は既に本発明第5の実施の形態にて詳細
に説明しているため、ここでは省略する。本実施の形態
が示す復号装置は、本発明第2の実施の形態で説明した
符号化器に対応するものである。
【0059】有意領域再生部402は図1の有意領域決
定部103と同一の動作を行う。係数再生部401は、
有意領域再生部402からの情報に基づき、有意領域外
部の符号化されずにスキップされたブロックを検出し、
これに対応する係数値を所定の値とする。それ以外は画
像符号化情報を復号し、係数再生部401で所定値に設
定された係数と合わせて矩形の全サブバンド係数を得
る。また、有意領域内部のブロックでも、処理をスキッ
プしたと言うフラグが復号された場合には、該当するブ
ロックの係数を所定の値にする。
【0060】このように、本発明第6の実施の形態で示
した画像復号装置によれば、本発明第2の実施の形態で
示した画像符号化装置で符号化した部品画像を復号する
ことができる。
【0061】本発明の第7の実施の形態は、本発明の
「課題を解決するための手段」(7)と関連し、図5は
これを説明するためのブロック図である。同図は、図4
に示す本発明第6の実施の形態の有意領域再生部402
を重み再生部502に置換したものであり、重み再生部
502と係数再生部501以外のブロックは本発明第6
の実施の形態にて詳細に説明しているため、ここでは説
明を省略する。本実施の形態が示す復号装置は、本発明
第3の実施の形態で説明した符号化器に対応するもので
ある。
【0062】係数再生部501は、画像符号化情報を復
号し、得られた全てのサブバンド係数に対し、重み再生
部502で再生された重み値がゼロでない領域の係数値
を重み付けと逆の処理、例えば該重み値を用いた除算を
行い、残りの係数に対しては復号された値はそのまま用
いる。また、重み再生部502の動作は図2の重み決定
部203と同一である。なお、重み値は0と1の間に正
規化したものを使用する。
【0063】もし、部品領域における重み値が一定値1
で、その周辺領域が減少してゼロになるような重み値を
用いた場合には部品領域の係数は重み値が1でありかつ
部品画像の周辺部は最終的には不要となるため、本実施
の形態のように重み値を再生して重み付けの逆処理を行
わずに復号された係数をそのまま用いてサブバンド合成
しても良く、そのため本発明第5の実施例の復号装置を
用いて復号することができる。
【0064】このように、本発明第7の実施の形態で示
した画像復号装置によれば、本発明第3の実施の形態で
示した画像符号化装置で符号化した部品画像を復号する
ことができる。
【0065】本発明の第8の実施の形態は、本発明の
「課題を解決するための手段」(8)と関連し、第7の
実施例同様図5のブロック図で構成される。同図係数再
生部501以外の動作は本発明第7の実施の形態にて詳
細に説明しているため、ここでは省略する。本実施の形
態が示す復号装置は、本発明第4の実施の形態で説明し
た符号化器に対応するものである。
【0066】係数再生部501は、重み再生部502で
再生された重み値を用いて符号化されずにスキップされ
たブロックを検出し、これに対応する係数値は所定の値
(ゼロ)に置換する。それ以外は画像符号化情報を復号
して得られた係数に対し、前記重み値を用いて重み付け
と逆の処理、例えば該重み値で除算して係数を再生し、
前記ゼロに置換された係数と合わせて矩形の全サブバン
ド係数を得る。重み値がゼロでない領域内部のブロック
でも、処理をスキップしたと言うフラグが復号された場
合には、該当するサブバンド係数を所定の値(ゼロ)に
置換する。
【0067】このように、本発明第8の実施の形態で示
した画像復号装置によれば、本発明第4の実施の形態で
示した画像符号化装置で符号化した部品画像を復号する
ことができる。
【0068】
【発明の効果】本発明の動画像符号化及び復号装置を用
いれば以下の効果を奏する。
【0069】(1)部品画像をサブバンド符号化する際
に、外挿して得られた矩形画像をサブバンド分割し、部
品領域に該当する係数のみを符号化した場合に生じる部
品画像の周辺の画質の劣化に対し、元の部品領域の周辺
部まで含めた領域である有意領域のサブバンド係数を符
号化対象とし、この周辺部の大きさをバンド毎に定める
ことで、各バンド毎に最適な周辺領域が設定できるた
め、従来のように各バンドで一意的に周辺領域を定める
のに対して画質を劣化させず高効率に符号化する事がで
きる。
【0070】(2)部品画像をサブバンド符号化する際
に、有意領域外の係数については符号化に必要なもの以
外は符号化せずにスキップし、必要最小限の係数だけを
符号化することで符号化効率を上げることができる。
【0071】(3)部品画像をサブバンド符号化する際
に、部品領域の周辺領域がなだらかに減少するような重
みを作成し、この周辺領域の大きさをバンド毎に適応的
に決めてサブバンド係数を重み付けすることで、部品領
域の外部を内部より荒く量子化するのと同じ効果により
外部の発生符号量を抑えられ、部品画像の周辺の画質劣
化を最小限にして高効率に符号化する事ができる。
【0072】(4)部品画像をサブバンド符号化する際
に、重み付けされた係数のうち重み値がゼロの係数につ
いては、符号化に必要なもの以外は符号化せずにスキッ
プし、必要最小限の係数だけを符号化することで符号化
効率を上げることができる。
【0073】(5)部品画像から得られた矩形の全サブ
バンド係数をスキップすることなく全て符号化した場合
には、復号装置として、部品の形状情報を取り扱う部分
以外は、従来の矩形画像に対するサブバンド復号装置を
そのまま使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の実施の形態が備える符号
化装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第3、第4の実施の形態が備える符号
化装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第5の実施の形態が備える復号装置の
構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第6の実施の形態が備える復号装置の
構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第7、第8の実施の形態が備える復号
装置の構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の有意領域作成部の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図7】本発明の有意領域決定処理の手順を説明するた
めの概念図である。
【図8】本発明の形状膨張処理の手順を説明するための
概念図である。
【図9】本発明の重み作成部の構成例を示すブロック図
である。
【図10】本発明の形状の重み付け処理の概念を説明す
る図である。
【図11】任意形状領域を表現するのに必要な情報を説
明する図である。
【図12】パディング処理を説明する図である。
【図13】サブバンド分割、合成を説明するブロック図
である。
【図14】サブバンド分割後のサブバンド画像の概念図
である。
【図15】サブバンド分割した任意形状領域と有意領域
を示す概念図である。
【図16】従来の任意形状領域をサブバンド符号化する
ための符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図17】従来の任意形状領域をサブバンド符号化する
ための復号装置の構成を示すブロック図である。
【図18】従来の有意領域決定部の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図19】膨張処理を説明するための概念図である。
【図20】ZTE符号化方式で使用する係数のブロック
を説明するための図である。
【符号の説明】
107、401、501、1607 係数生成部 103、1603 有意領域決定部 104、1605 サブバンド形状作成部 105 サブバンド形状膨張部 108、1608 サブバンド係数符号化部 201 重み作成部 202 係数重み付け部 203 重み決定部 301、1701 符号化情報分離部 302 形状情報復号部 303、1702 サブバンド係数復号部 304、1705 サブバンド合成部 402、1703 有意領域再生部 502 重み再生部 102、1602 サブバンド分割部 601、1801 膨張量決定部 602、1802 形状膨張処理部 603、901、1803 間引き形状作成部 604、904、1804 領域決定部 903 重み付け量決定部 902 多値形状領域作成部 1001、1902 形状領域 1002 多値形状領域 1301、1306 ローパスフィルタ 1303、1308 ハイパスフィルタ 1302、1304 間引き処理部 1305、1307 補間処理部 101、1601 領域外データ外挿部 1604 形状膨張部 106、1606 形状領域符号化部 109、1609 符号化情報結合部 1704 外挿補間部 1901 3×3窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草尾 寛 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の形状をした部品画像の、位置およ
    び形状領域を符号化して形状符号化情報を再生する形状
    領域符号化部と、前記部品画像を含む矩形において部品
    画像外部を部品画像の周辺部の値を用いて外挿し矩形画
    像を求める領域外データ外挿部と、該外挿された矩形画
    像をサブバンドフィルタによりサブバンド分割するサブ
    バンド分割部と、サブバンド分割によって得られたサブ
    バンド係数のうち、元の部品画像の情報を含む係数の位
    置を有意領域とし、この領域を部品画像の形状に基づい
    て決定する有意領域決定部と、該有意領域外のサブバン
    ド係数を所定の値に置換する係数生成部と、該作成され
    た矩形のサブバンド係数全体を符号化して画像符号化情
    報を生成するサブバンド係数符号化部と、該形状符号化
    情報と該画像符号化情報を結合して符号化情報とする符
    号化情報結合部からなる画像符号化装置であって、 前記有意領域決定部は、前記サブバンド係数に対して各
    バンドの形状領域を部品画像の形状に基づいて作成する
    サブバンド形状作成部と、各サブバンドの該領域を周辺
    の所定の領域まで膨張させるサブバンド膨張部を備え、
    該周辺領域の大きさは各バンド毎に決定することを特徴
    とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の画像符号化装置において、前
    記サブバンド係数符号化部は、前記有意領域のサブバン
    ド係数のみを符号化対象とし、この際、該有意領域外で
    あっても該サブバンド係数符号化部の符号化処理に必要
    となるサブバンド係数については前記係数生成部で所定
    の値に置換して符号化対象とすることを特徴とする画像
    符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の画像符号化装置において、前
    記有意領域決定部を前記サブバンド形状作成部と重み作
    成部よりなる重み決定部で置換し、前記係数作成部を係
    数重み付け部で置換し、前記重み決定部は前記サブバン
    ド形状作成部にて各バンドの形状領域を作成した後前記
    重み作成部にてサブバンド係数の重み値を作成し、前記
    係数重み付け部は前記重み決定部にて作成された重み値
    に従ってサブバンド係数の重み付けを行い、前記重み値
    の生成にあたっては各バンドにおいて、該形状領域の内
    部で大きな値を取り、該領域の周辺では形状領域の境界
    部からの距離に伴って減少する重み値を定め、前記重み
    値を定める関数をバンド毎に備えることを特徴とする画
    像符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の画像符号化装置において、前
    記サブバンド係数符号化部は、前記重み値がゼロ以外の
    サブバンド係数のみを符号化対象とし、前記重み値がゼ
    ロであっても符号化処理に必要となるサブバンド係数に
    ついては前記符号化対象に含めることを特徴とする画像
    符号化装置。
  5. 【請求項5】 画像復号装置において、符号化情報を形
    状符号化情報と画像符号化情報に分割する符号化情報分
    離部と、形状符号化情報から形状領域を復号する形状領
    域復号部と、前記画像符号化情報からサブバンド係数を
    復号するサブバンド係数復号部と、該サブバンド係数を
    サブバンドフィルタによりサブバンド合成するサブバン
    ド合成部からなることを特徴とする請求項1の画像符号
    化装置に対応する画像復号装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の画像復号装置において、符号
    化されたサブバンド係数に対応する有意領域を前記復号
    された形状領域から再生する有意領域再生部と、該有意
    領域内部の係数は、前記サブバンド係数復号部で復号さ
    れた値を用い、有意領域外でも符号化がなされた係数は
    前記サブバンド係数復号部で復号された値もしくは所定
    の値を用い、それ以外の係数は所定の値を用いてサブバ
    ンド係数全体を再生する係数再生部を備えることを特徴
    とする請求項2の画像符号化装置に対応する画像復号装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5の画像復号装置において、前記
    有意領域再生部の代わりに復号された形状領域からサブ
    バンド係数の重み値を再生する重み再生部を備え、前記
    サブバンド係数復号部で復号された全ての係数のうち、
    前記係数再生部では、該再生された重み値がゼロでない
    係数は前記重み値で重み付けの逆処理をなし、該再生さ
    れた重み値がゼロの係数はゼロとすることを特徴とする
    請求項3の画像符号化装置に対応する画像復号装置。
  8. 【請求項8】 請求項7の画像復号装置において、前記
    係数再生部では、前記重み再生部で再生された重み値が
    ゼロでない係数は前記サブバンド係数復号部で復号され
    た値に対して前記重み値で重み付けの逆処理をなし、重
    み値がゼロでも符号化がなされた係数は前記サブバンド
    係数復号部で復号された値もしくは所定の値を用い、そ
    れ以外の係数は所定の値を用いてサブバンド係数を再生
    することを特徴とする請求項4の画像符号化装置に対応
    する画像復号装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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