JPH10336515A - 露出制御方法およびそれを用いた撮像装置 - Google Patents

露出制御方法およびそれを用いた撮像装置

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JPH10336515A
JPH10336515A JP9142800A JP14280097A JPH10336515A JP H10336515 A JPH10336515 A JP H10336515A JP 9142800 A JP9142800 A JP 9142800A JP 14280097 A JP14280097 A JP 14280097A JP H10336515 A JPH10336515 A JP H10336515A
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signal
luminance area
area
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JP9142800A
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Koji Inoue
幸治 井上
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被写体の明るさの変化に対する追従性が良好で
精度の良い露出制御を行う。 【解決手段】制御部30から所望の輝度レベルの範囲を
設定するための判定レベルRH,RLを演算処理回路22
に供給する。処理回路22で輝度信号YとレベルRH,
RLを比較し、レベルRHよりも大きい高輝度エリアの画
素数CHとレベルRLよりも小さい低輝度エリアの画素
数CLを1画面に対して算出し制御部30に供給する。
画素数CH,CLに基づき所望の輝度レベルの範囲の画
素数が画素数CH,CLと等しいか大きくなるように補
正値Hを補正値生成回路34ので生成し、基準レベルA
Rに加算して補正後基準レベルARCを生成する。輝度
信号Yの平均レベルYavgがレベルARCと等しくなる
ようにアイリス11開口量やAGCアンプ部13の利得
を制御する。逆光状態や過順光状態であっても、簡単で
速やかに所望の明るさの被写体画像を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、露出制御方法お
よびそれを用いた撮像装置に関する。詳しくは、所望の
輝度のレベルを、第1の輝度レベルと第1の輝度レベル
よりもレベルの高い第2の輝度レベルで設定し、第1の
輝度レベルよりもレベルの低い低輝度エリアと上記第2
の輝度レベルよりもレベルの高い高輝度エリアの例えば
画素数に基づき光量制御手段や信号増幅手段を制御して
所望の輝度エリアの領域が大きくされて、所望の明るさ
の被写体画像を得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の撮像装置では、被写体が暗い場合
や明るすぎる場合であっても、アイリスの開口量を可変
しあるいは撮像素子から得られた信号を増幅するアンプ
部の利得を可変することで適正な明るさの被写体画像が
得られるように露出制御が行われている。この露出制御
では、例えば被写体を撮影して得られる輝度信号の平均
レベルを算出し、平均レベルが所定の値となるようにア
イリスやアンプ部の利得が制御される。
【0003】ここで、輝度信号の平均レベルが所定の値
となるように制御すると、通常状態では例えば図14A
に示すものとされ、被写体に比べて背景が明るく逆光状
態の場合には図14Bに示すものとされる。この場合、
輝度信号のレベルが低くされることから被写体画像は黒
く潰れてしまう。また、被写体が明るすぎる過順光状態
の場合、輝度信号の平均レベルが所定の値となるように
制御すると被写体画像は白く潰れてしまう。
【0004】このため、逆光状態や過順光状態であるか
否かを判別し、判別結果に基づいて露出制御を補正し、
例えば図14Bに示す場合には図14Cに示すように所
定のレベルBRに「J」が加算されて被写体画像が黒く
潰れてしまうことが防止される。この逆光状態や過順光
状態の判別処理では、例えば平均レベルYavgを基準と
してこれよりも明るい画素がどの位あるかがカウントさ
れる。次に、平均レベルYavgを(1/2)倍した値を
基準としてこれよりも明るい画素が次の1画面でどの位
あるかがカウントされる。さらに、平均レベルYavgを
2倍した値を基準として同様の処理が行われ、得られた
カウント値の差分により逆光状態等が判別される。
【0005】図15は逆光状態や過順光状態であるか否
か等の撮影状態を判別する処理を説明するための図であ
り、図15Aに示すようにコントラストが大きい画像の
場合、図15Bに示すようにカウント値の差分は小さい
さいものとされる。また、図15Cに示すようにコント
ラストが小さい画像の場合、図15Dに示すようにカウ
ント値の差分は大きいものとされる。このため、カウン
ト値の差分により逆光状態等を判別することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
平均レベルYavgよりも明るい画素が1画面にどれ位あ
るかをカウントし、次の1画面では平均レベルYavgを
(1/2)倍した値を用いてカウントを行い、さらに次
の画面では平均レベルYavgを2倍した値を用いてカウ
ントを行い、得られたカウント値の差分より逆光状態等
を判別する場合、この判別に3画面分の期間を要するた
めに露出制御の補正を素早く行うことができず、被写体
の明るさの変化に対する追従性が良好でなかった。
【0007】また、平均レベルYavgや平均レベルYavg
に基づいて設定された値より逆光状態であるか否かを判
別するものでは、例えば逆光の影響で暗くされた被写体
の情報が有効に活用されていない為、例えば逆光状態で
あってもコントラストが十分大きく無い場合、あるいは
撮影画面中に被写体より大きな暗い部分が存在する場合
には、補正が正しく行われない恐れがある。
【0008】そこで、この発明では、被写体の明るさの
変化に対する追従性が良好で精度の良い露出制御を行う
ことができ、逆光状態や過順光状態であっても所望の明
るさの被写体画像を容易に得ることが可能な露出制御方
法およびそれを用いた撮像装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る露出制御
方法は、第1の輝度レベルと第1の輝度レベルよりもレ
ベルの高い第2の輝度レベルで所望の輝度エリアを設定
し、第1の輝度レベルよりもレベルの低い低輝度エリア
の情報と、第2の輝度レベルよりもレベルの高い高輝度
エリアの情報に基づき、所望の輝度エリアの領域を制御
して、所望の明るさの被写体画像を得るものである。
【0010】また、この発明に係る撮像装置では、撮影
画像の輝度信号を生成する信号生成手段と、第1の輝度
信号レベルと第1の輝度信号レベルよりもレベルの高い
第2の輝度信号レベルで所望の輝度エリアを設定するレ
ベル設定手段と、信号生成手段で生成された輝度信号と
レベル設定手段で設定された第1および第2の輝度信号
レベルとを比較して、上記第1の輝度信号レベルよりも
レベルの低い低輝度エリアの情報と上記第2の輝度信号
レベルよりもレベルの高い高輝度エリアの情報を得る演
算処理手段と、演算処理手段で得られた低輝度エリアの
情報と高輝度エリアの情報に基づき、信号生成手段を制
御して生成される上記輝度信号の信号レベルを制御する
レベル制御手段とを有するものである。
【0011】この発明においては、所望の輝度のレベル
が、第1の輝度レベルと第1の輝度レベルよりもレベル
の高い第2の輝度レベルで設定されて、第1の輝度レベ
ルよりもレベルの低い低輝度エリアと、上記第2の輝度
レベルよりもレベルの高い高輝度エリアの例えば1画面
内での画素数に基づいて光量制御手段や信号増幅手段が
制御されて、撮影画面上での所望の輝度エリアの領域が
大きくなるよう制御される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の一形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。図1は撮像装置
の構成を示している。図1において、入射光はレンズ1
0と光量制御手段であるアイリス11を介して撮像手段
である撮像素子12に供給されており、レンズ10によ
って被写体の光学像が撮像素子12の撮像面上に結像さ
れる。またアイリス11によって、撮像素子12に供給
される入射光の光量が制御される。
【0013】撮像素子12では、光電変換により入射光
に基づいて各画素で生成された電気信号がクロック信号
(図示せず)に基づいて読み出され、撮像信号Saとし
て信号増幅手段であるAGCアンプ部13に供給され
る。なお、クロック信号は、後述する信号処理部20等
にも供給されている。AGCアンプ部13では、撮像信
号Saが増幅されて撮像信号Sbとされる。この撮像信号
SbはA/D変換部14でディジタルの撮像信号Dbに変
換されて信号処理部20に供給される。
【0014】信号処理部20は、信号処理手段であるカ
メラ信号処理回路21と演算処理手段である演算処理回
路22を有しており、カメラ信号処理回路21では、プ
ロセス処理やエンコード処理等が行われて撮像信号Db
から映像信号Svが生成される。また、カメラ信号処理
回路21では撮像信号Dbから輝度信号Yが生成され
て、演算処理回路22および制御部30に供給される。
演算処理回路22では、ヒスト積分演算が行われて輝度
信号Yに基づく積分値が算出される。ここで、図2を用
いてヒスト積分演算を説明する。
【0015】図2において、見やすい輝度レベルの範囲
(例えば70〜80IRE程度)が判別レベルRHと判
別レベルRHよりも小さいレベルである判別レベルRLで
設定される。この判別レベルRHおよび判別レベルRLと
1水平走査期間中の輝度信号Yが比較されて、判別レベ
ルRHよりも信号レベルが大きい画素数chと、判別レ
ベルRHよりも信号レベルが大きい画素の信号レベルの
積分値thが算出される。また、判別レベルRLよりも
信号レベルが小さい画素数clと、判別レベルRLより
も信号レベルが小さい画素の信号レベルの積分値tlが
算出される。
【0016】なお、図2に示す場合では、画素数ch=
「e」、画素数cl=「a+c+g」、積分値th=
「E」、積分値tl=「A+C+G」とされる。さら
に、この画素数ch,clと積分値th,tlに他の水
平走査期間の算出結果が加算されて、1画面中で信号レ
ベルが判別レベルRHよりも大きい画素数CHと、この
判別レベルRHよりも信号レベルが大きい画素の信号レ
ベルの積分値TH、および信号レベルが判別レベルRL
よりも小さい画素数CLと、この判別レベルRLよりも
信号レベルが小さい画素の信号レベルの積分値TLが算
出される。
【0017】この演算処理回路22の構成は例えば図3
に示すものとされており、カメラ信号処理回路21から
供給された輝度信号Yはコンパレータ221,231の
非反転入力端子とANDゲート部222,232に供給
される。
【0018】コンパレータ221の非反転入力端子に
は、後述する制御部30から判別レベルRHが供給され
ており、輝度信号Yと判別レベルRHが比較されて、比
較結果を示す出力信号CPHがExclusive−ORゲート
(以下「EORゲート」という)223に供給される。
【0019】EORゲート223には制御部30から判
別制御信号DTHが供給されており、出力信号CPHと判
別制御信号DTHとの排他的論理和を示す出力信号ERH
が生成される。ここで、判別制御信号DTHがローレベ
ル「L」である場合に、輝度信号Yが判別レベルRHよ
りも信号レベルの大きい期間中は出力信号ERHがハイ
レベル「H」とされる。また、輝度信号Yが判別レベル
RHよりも小さい期間中は出力信号ERHがローレベル
「L」とされる。この出力信号ERHはANDゲート部
222とカウンタ224に供給される。
【0020】ANDゲート部222からは、輝度信号Y
が判別レベルRHよりも信号レベルの大きい期間中だけ
輝度信号Yが出力信号YHとして加算器225に供給さ
れる。この加算器225には、後述するラッチ回路22
7から積分値THが供給されており、積分値THと出力
信号YHが加算されて加算信号ADHが生成されてAN
Dゲート部226に供給される。
【0021】ANDゲート部226には、制御部30か
ら1画面の終了を示すVリセットパルス信号VPが供給
されており、1画面の終了時にはVリセットパルス信号
VPの信号レベルがローレベル「L」とされる。このV
リセットパルス信号VPと加算信号ADHの論理積を示
す出力信号TAHは、ラッチ回路227に供給されて上
述したクロック信号に基づいてラッチされる。このた
め、ラッチ回路227からは、信号レベルが判別レベル
RHよりも大きい画素の信号レベルの積分値THが出力
される。なお、1画面の終了時には、Vリセットパルス
信号VPの信号レベルがローレベル「L」とされること
から、出力信号TADは加算信号ADHに係らず常にロ
ーレベル「L」とされて、ラッチ回路227から出力さ
れる積分値THの値がリセットされる。
【0022】また、カウンタ224では、出力信号ER
Hがハイレベル「H」であるときに、クロック信号に基
づきカウント動作が行われる。このため、カウンタ22
4からは、信号レベルが判別レベルRHよりも大きい画
素の画素数CHが出力される。なお、1画面の終了時に
は、Vリセットパルス信号VPの信号レベルがローレベ
ル「L」とされて、カウンタ224のカウンタ値がリセ
ットされる。
【0023】同様に、コンパレータ231の非反転入力
端子には、制御部30から判別レベルRLが供給されて
おり、輝度信号Yと判別レベルRLが比較されて、比較
結果を示す出力信号CPLがEORゲート233に供給
される。
【0024】EORゲート233には制御部30から判
別制御信号DTLが供給されており、出力信号CPLと判
別制御信号DTLとの排他的論理和を示す出力信号ERL
が生成される。ここで、判別制御信号DTLがハイレベ
ル「H」である場合に、輝度信号Yが判別レベルRLよ
りも信号レベルの小さい期間中は出力信号ERLがハイ
レベル「H」とされる。また、輝度信号Yが判別レベル
RLよりも大きい期間中は出力信号ERLがローレベル
「L」とされる。この出力信号ERLはANDゲート部
232とカウンタ234に供給される。
【0025】ANDゲート部232からは、輝度信号Y
が判別レベルRLよりも信号レベルの小さい期間中だけ
輝度信号Yが出力信号YLとして加算器235に供給さ
れる。加算器235には、後述するラッチ回路237か
ら積分値TLが供給されており、積分値TLと出力信号
YLが加算されて加算信号ADLが生成されてANDゲ
ート部236に供給される。
【0026】ANDゲート部236には、制御部30か
ら1画面の終了を示すVリセットパルス信号VPが供給
されており、1画面の終了時にはVリセットパルス信号
VPの信号レベルがローレベル「L」とされる。このV
リセットパルス信号VPと加算信号ADLの論理積を示
す出力信号TALは、ラッチ回路237に供給されて上
述したクロック信号に基づいてラッチされる。このた
め、ラッチ回路237からは、信号レベルが判別レベル
RLよりも小さい画素の信号レベルの積分値TLが出力
される。なお、1画面の終了時には、Vリセットパルス
信号VPの信号レベルがローレベル「L」とされること
から、出力信号TALは加算信号ADLに係らず常にロ
ーレベル「L」とされて、ラッチ回路237から出力さ
れる積分値TLの値がリセットされる。
【0027】また、カウンタ234では、出力信号ER
Lがハイレベル「H」であるときに、クロック信号に基
づきカウント動作が行われる。このため、カウンタ23
4からは、信号レベルが判別レベルRLよりも小さい画
素の画素数CLが出力される。なお、1画面の終了時に
は、Vリセットパルス信号VPの信号レベルがローレベ
ル「L」とされて、カウンタ234のカウンタ値がリセ
ットされる。
【0028】このようにして得られた、積分値TH,T
Lおよび画素数CH,CLはレベル設定手段であると共
にレベル制御手段である制御部30に供給される。
【0029】制御部30の平均値検波回路31では、カ
メラ信号処理回路21からの輝度信号Yの1画面の平均
レベルYavgが算出されて演算増幅器32に供給され
る。また、所望の明るさの撮像画像を得るための露出制
御において用いられる基準レベルARが加算器33に供
給される。加算器33では逆光状態や過順光状態に応じ
て補正値生成回路34で生成された補正値Hが基準レベ
ルARに加算されて補正後基準レベルARCとして演算
増幅器32に供給される。演算増幅器32では平均レベ
ルYavgと補正後基準レベルARCとの誤差を示す信号
FEがマイクロコンピュータ35に供給される。
【0030】マイクロコンピュータ35では信号FEに
基づき駆動信号DRが生成されてアイリス11に供給さ
れると共に制御信号GCが生成されてAGCアンプ部1
3に供給される。この駆動信号DRによってアイリス1
1が駆動されると共に制御信号GCによってAGCアン
プ部13の利得が制御されて、平均レベルYavgが補正
後基準レベルARCと等しくなるように制御される。
【0031】次に、制御部30での基準レベルARの補
正動作を図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まずステップST1では、式(1)に示すように演算処
理回路22からの判別レベルRHよりも信号レベルが大
きい高輝度エリアの画素数CHと基準レベルRLよりも
信号レベルが小さい低輝度エリアの画素数CLが、全画
素数CALから減算されて中輝度エリアの画素数CMが
算出されてステップST2に進む。 (CM)=(CAL)−{(CH)+(CL)} ・・・(1)
【0032】ステップST2では、高輝度エリアと中輝
度エリアとの画素数比(CH/CM)、低輝度エリアと
中輝度エリアとの画素数比(CL/CM)が算出されて
ステップST3に進む。
【0033】ステップST3では、中輝度エリアの画素
数CMが画面中の例えば10%以下であるか否かが判別
される。ここで、10%以下でないときにはステップS
T4に進み、10%以下であるときにはステップST7
に進む。
【0034】ステップST4では、画素数比(CH/C
M)が画素数比(CL/CM)よりも大きいか否かが判
別される。ここで画素数比(CH/CM)が画素数比
(CL/CM)よりも大きいときにはステップST5に
進み、画素数比(CH/CM)が画素数比(CL/C
M)よりも大きくないときにはステップST8に進む。
【0035】ステップST5では、基準レベルARに負
の値の補正値Hが加算されて、基準レベルARよりもレ
ベルが低い補正後基準レベルARCが設定されステップ
ST6に進む。
【0036】ステップST6では、補正後基準レベルA
RCが下限レベルよりも小さいときには、下限レベルが
補正後基準レベルARCされて補正動作が終了される。
【0037】ステップST3で中輝度エリアの画素数C
Mが画面中の10%以下であると判別されてステップS
T7に進むと、ステップST7では高輝度エリアの画素
数CHが画面中の20%以下であるか否かが判別され
る。このステップST7で、高輝度エリアの画素数CH
が画面中の20%以下であると判別されたときにはステ
ップST8に進み、20%以下でないときには上述した
ステップST5に進む。
【0038】ステップST8では、基準レベルARに正
の値の補正値Hが加算されて、基準レベルARよりもレ
ベルが高い補正後基準レベルARCが設定されステップ
ST9に進む。
【0039】ステップST9では、補正後基準レベルA
RCが上限レベルよりも大きいときには、上限レベルが
補正後基準レベルARCとされて補正動作が終了され
る。
【0040】このように、見やすい輝度レベルの中輝度
エリアの画素数、すなわち中輝度エリアの面積が少ない
場合には高輝度エリアの画素数、すなわち高輝度エリア
の面積に応じて補正後基準レベルARCが生成されて平
均レベルYavgが可変されて中輝度エリアの面積が大き
くされる。また、中輝度エリアの面積が所定以上の場合
には低輝度エリアと高輝度エリアの面積が等しくなるよ
うに平均レベルYavgが可変されて、逆光状態や過順光
状態であっても所望の明るさの画像を得ることができ
る。さらに、補正後基準レベルARCが所定の範囲内に
制限されるので、安定した露出制御動作を行うことがで
きる。
【0041】例えば、図5Aに示すように、輝度信号Y
の信号レベルが判別レベルRHよりも大きい高輝度エリ
アが4画素、判別レベルRLよりも小さい低輝度エリア
が2画素、輝度信号Yの平均レベルYavgが「L1」であ
るとき、この平均レベルYavgを所望のレベルとする従
来の方法では、例えば平均レベルが判別レベルRH〜RL
の範囲内の中輝度エリアの中間レベル「LM」となるよ
うに制御しても、図5Bに示すように4画素が高輝度エ
リアで2画素が低輝度エリアとされる。これに対して本
願の発明によれば、基準レベルARが補正されて図5C
に示すように平均レベルYavgが「L2」とされて高輝度
エリアと中輝度エリアと低輝度エリアがそれぞれ2画素
とされる。このため、明るさが押さえられて見やすい明
るさとされた被写体画像を得ることができる。
【0042】次に、基準レベルARの補正動作の他の実
施の形態について説明する。図6は中輝度エリアが高輝
度エリアや低輝度エリアよりも大きくなるように基準レ
ベルARを補正する動作を示すフローチャートである。
【0043】図6において、ステップST11およびス
テップST12では、図4のステップST1およびステ
ップST2と同様に、中輝度エリアの画素数CMが算出
されて、中輝度エリアの画素数CMが画面中の例えば1
0%以下か否かが判別される。
【0044】ステップST12で中輝度エリアが10%
以下であると判別されたときにはステップST13に進
み、10%以下でないときにはステップST17に進
む。
【0045】ステップST13では、高輝度エリアの画
素数CHと低輝度エリアの画素数CLが比較されて、高
輝度エリアの画素数CHが大きい場合にはステップST
14に進み、大きくない場合にはステップST20に進
む。
【0046】ステップST14では、中輝度エリアの画
素数CMと高輝度エリアの画素数CHが比較されて中輝
度エリアの画素数CMが大きい場合にはステップST1
5に進み、大きくない場合にはステップST16に進
む。
【0047】ステップST15では、基準レベルARを
下げて補正後基準レベルARCの生成する基準レベルの
下げ処理動作が前回行われたか否かが判別される。ここ
で、基準レベルの下げ処理動作が行われている場合には
ステップST16に進み、基準レベルの下げ処理動作が
行われていない場合には補正処理が終了される。
【0048】ステップST16では、基準レベルARを
下げて補正後基準レベルARCを生成する基準レベルの
下げ処理動作が行われ、その後補正処理が終了される。
【0049】ステップST12で中輝度エリアが10%
以下でないと判別されてステップST17に進むと、ス
テップST17では、ステップST13と同様に高輝度
エリアの画素数CHと低輝度エリアの画素数CLが比較
される。ここで、高輝度エリアの画素数CHが大きい場
合にはステップST18で基準レベルの下げ処理動作が
行われたのち補正処理が終了され、高輝度エリアの画素
数CHが大きくない場合にはステップST19で基準レ
ベルARを上げて補正後基準レベルARCの生成する基
準レベルの上げ処理動作が行われたのち補正処理が終了
される。
【0050】ステップST13で高輝度エリアの画素数
CHが低輝度エリアの画素数CLよりも大きくないと判
別された場合にはステップST20に進み、中輝度エリ
アの画素数CMと低輝度エリアの画素数CLが比較され
る。
【0051】このステップST20で、中輝度エリアの
画素数CMが大きいと判別された場合にはステップST
21に進み、他の場合にはステップST22に進む。
【0052】ステップST21では、基準レベルの上げ
処理動作が前回行われているか否かが判別される。ここ
で、基準レベルの上げ処理動作が行われている場合には
ステップST22に進み、基準レベルの上げ処理動作が
行われていない場合には補正処理が終了される。
【0053】ステップST22では、基準レベルの上げ
処理動作が行われ、その後補正処理が終了される。な
お、補正後基準レベルARCは図4に示す場合と同様に
所定の範囲内に制限するものとしてもよい。
【0054】このように、図6に示す基準レベルARの
補正動作によって中輝度エリアの画素数CMが高輝度エ
リアの画素数CHや低輝度エリアの画素数CLよりも大
きくなるように制御されるので、見やすい明るさの領域
が大きくされて良好な被写体画像を得ることができる。
【0055】例えば、図7Aに示すように輝度信号Yの
信号レベルが判別レベルRHよりも大きい高輝度エリア
が1画素、判別レベルRLよりも小さい低輝度エリアが
5画素、輝度信号Yの平均レベルYavgが「L3」である
とき、この平均レベルYavgを所望のレベルとする従来
の方法では、例えば平均レベルが判別レベルRH〜RLの
範囲内の中輝度エリアの中間レベル「LM」となるよう
に制御しても、図7Bに示すように1画素が高輝度エリ
アで5画素が低輝度エリアとされる。これに対して、本
願の発明によれば、基準レベルARが補正されて図7C
に示すように平均レベルYavgが「L4」とされて、1画
素が高輝度エリア、4画素が中輝度エリア、1画素が低
輝度エリアとされて、見やすい明るさの画像の面積が大
きくされて良好な明るさの被写体画像を得ることができ
る。
【0056】さらに、基準レベルARの補正を行う方法
として、高輝度エリアと中輝度エリアと低輝度エリアの
画素数から逆光あるいは過順光の状態を検出すると共
に、逆光あるいは過順光の状態の程度を判別して補正を
行うこともできる。
【0057】図8は、逆光あるいは過順光の状態を検出
すると共に、逆光あるいは過順光の状態の程度を判別し
て基準レベルの補正動作を行う場合のフローチャートで
あり、ステップST31では、中輝度エリアの画素数C
Mが算出されてステップST32に進む。
【0058】ステップST32では、低輝度エリアと中
輝度エリアの画素数比(CL/CM)、および高輝度エ
リアと中輝度エリアの画素数比(CH/CM)が算出さ
れてステップST33に進む。
【0059】ここで、画素数比と撮影状態の関係を示す
図9において、低輝度エリアと中輝度エリアの画素数比
(CL/CM)は、図9Aに示すように過順光であると
きには小さく逆光のときには大きいものとされる。ま
た、高輝度エリアと中輝度エリアの画素数比(CH/C
M)は、図9Bに示すように過順光であるときには大き
く逆光のときには小さいものとされる。さらに、低輝度
エリアと中輝度エリアとの画素数比(CL/CM)から
高輝度エリアと中輝度エリアとの画素数比(CH/C
M)を減算して得られた減算値Kは、図9Cに示すよう
に過順光のときに負の値とされ逆光のときに正の値とさ
れる。また、この減算値Kの値は過順光あるいは逆光状
態の程度を示すものとされる。
【0060】このため、ステップST33では、低輝度
エリアと中輝度エリアとの画素数比(CL/CM)から
高輝度エリアと中輝度エリアとの画素数比(CH/C
M)が減算されて得られた減算値Kに基づいて補正値H
が決定される。
【0061】次にステップST34では、基準レベルA
Rに補正値Hが加算されて補正基準レベルARCが生成
される。この補正基準レベルARCに基づいて露出制御
を行うことにより過順光や逆光状態であっても所望の明
るさの被写体画像を得ることができる。
【0062】このように、上述の実施の形態では、1画
面での高輝度エリアや中輝度エリアおよび低輝度エリア
の画素数を判別し、判別結果に基づいて補正値Hを決定
し、基準レベルARに補正値Hを加算した補正基準レベ
ルARCに基づいて露出制御が行われるので、露出状態
が正しく判別されて速やかに良好な明るさの被写体画像
を得ることができる。
【0063】ところで、上述の実施の形態では、基準レ
ベルARを補正して画像の明るさを制御するものとした
が、マイクロコンピュータ35では、演算増幅器32か
らの信号FEに変えて高輝度エリアの画素数CHや中輝
度エリアの画素数CMおよび低輝度エリアの画素数CL
に基づいてアイリス11やAGCアンプ部13の利得を
制御することにより露出制御動作を行うこともできる。
【0064】図10は、高輝度エリア、中輝度エリア、
低輝度エリアのそれぞれの画素数に基づいてアイリス1
1やAGCアンプ部13の利得を制御する場合の動作を
示すフローチャートである。
【0065】この図10において、ステップST41で
は中輝度エリアの画素数CMが算出されてステップST
42に進む。
【0066】ステップST42では高輝度エリアの画素
数CHが低輝度エリアの画素数CLよりも大きいか否か
が判別される。ここで、高輝度エリアの画素数CHが低
輝度エリアの画素数CLよりも大きい場合にはステップ
ST43に進み、大きくない場合にはステップST46
に進む。
【0067】ステップST43ではAGCアンプ部13
の利得が最小であるか否かが判別される。ここで、AG
Cアンプ部13の利得が最小であるときにはステップS
T44に進み、最小でない場合にはステップST45に
進む。
【0068】ここで、アイリス11とAGCアンプ部1
3の動作は、図11に示すように関連をもって制御され
る。例えば被写体が暗い場合、図11Bに示すアイリス
11は開放状態とされると共に図11Aに示すAGCア
ンプ部13の利得は最大とされる。被写体の明るさが
「B1」を越えると、被写体が明るくなると共にAGC
アンプ部13の利得が減少されて被写体画像が所望の明
るさとされる。その後、被写体の明るさが「B2」を越
えると、「B2」のレベルでAGCアンプ部13の利得
が最小とされるので、被写体が明るくなると共にアイリ
ス11が閉じられて入射光の光量が減少され、被写体画
像が所望の明るさとされる。その後、被写体の明るさが
「B3」とされるとアイリス11は閉じられた状態とさ
れる。
【0069】このためステップST44では、AGCア
ンプ部13の利得が最小であることから、アイリス11
を閉じて入射光の光量を減少させて輝度信号Yの信号レ
ベルを低下させることにより、高輝度エリアの画素数C
H、すなわち高輝度エリアの面積が小さくされて処理が
終了される。
【0070】またステップST45では、AGCアンプ
部13の利得が最小でないことから、AGCアンプ部1
3の利得を下げて輝度信号Yの信号レベルを低下させる
ことにより、高輝度エリアの面積が小さくされて処理が
終了される。
【0071】ここで、ステップST44でアイリス11
をどの程度閉じるか、あるいはステップST45でAG
Cアンプ部13の利得をどの程度下げるかは、図12A
に示すように中輝度エリアの画素数CMに応じて決定さ
れる。例えば、中輝度エリアの画素数CMが「n1」で
あるとき、アイリス11を閉じる場合には「RC1」だ
け閉じられる。またAGCアンプ部13の利得を下げる
場合には「GD1」だけ下げられる。
【0072】ステップST42で高輝度エリアが低輝度
エリアよりも大きくないと判別されてステップST46
に進むと、ステップST46ではAGCアンプ部13の
利得が最大であるか否かが判別される。ここで、AGC
アンプ部13の利得が最大であるときにはステップST
47に進み、最大でない場合にはステップST48に進
む。
【0073】ステップST47では、AGCアンプ部1
3の利得が最大であることから、アイリス11を開いて
入射光の光量を増加させて輝度信号Yの信号レベルを高
めることにより、低輝度エリアの画素数CL、すなわち
低輝度エリアの面積が小さくされて処理が終了される。
【0074】またステップST48では、AGCアンプ
部13の利得が最大でないことから、AGCアンプ部1
3の利得を上げて輝度信号Yの信号レベルが高めること
により、低輝度エリアの画素数CLが小さくされて処理
が終了される。
【0075】ステップST47でアイリス11をどの程
度開くか、あるいはステップST48でAGCアンプ部
13の利得をどの程度上げるかは、図12Bに示すよう
に中輝度エリアの画素数CMに応じて決定される。例え
ば、中輝度エリアの画素数CMが「n2」であるとき、
アイリス11を開く場合には「RO2」だけ開かれる。
またAGCアンプ部13の利得を上げる場合には「GU
2」だけ上げられる。
【0076】このように、高輝度エリア、中輝度エリ
ア、低輝度エリアのそれぞれ1画面での画素数を判別
し、判別結果に基づいてアイリス11の開口量やAGC
アンプ部13の利得を制御することにより、露出状態が
正しく判別されて速やかに良好な明るさの被写体画像を
得ることができる。
【0077】なお、図10に示す動作では、AGCアン
プ部13の利得が最小であるか否かを判別してアイリス
11やAGCアンプ部13の利得を制御するものとした
が、アイリス11が開放状態とされているか否かを判別
してアイリス11やAGCアンプ部13の利得を制御し
てもよいことは勿論である。
【0078】次に図13は、高輝度エリア、中輝度エリ
ア、低輝度エリアのそれぞれの画素数を判別し、判別結
果に基づいてアイリス11やAGCアンプ部13を制御
する場合の他の実施の形態の動作を示すフローチャート
である。
【0079】図13において、ステップST51では中
輝度エリアの画素数CMが算出されてステップST52
に進む。
【0080】ステップST52では中輝度エリアの画素
数CMと高輝度エリアの画素数CHが比較されて、中輝
度エリアの画素数CMが大きい場合にはステップST5
3に進み、大きくない場合にはステップST58に進
む。
【0081】ステップST53では、中輝度エリアの画
素数CMと低輝度エリアの画素数CLが比較されて、中
輝度エリアの画素数CMが大きい場合にはステップST
54に進み、大きくない場合にはステップST55に進
む。
【0082】さらに、ステップST54では、高輝度エ
リアの画素数CHと低輝度エリアの画素数CLが比較さ
れて、高輝度エリアの画素数CHが大きい場合にはステ
ップST56に進み、大きくない場合にはステップST
57に進む。
【0083】このステップST52,53,54の処理
によって、式(2)の条件を満たすときにはステップS
T55に進み、式(3)の条件を満たすときにはステッ
プST56に進み、式(4)の条件を満たすときにはス
テップST57に進むものとされる。 CL>CM>CH ・・・(2) CM>CH>CL ・・・(3) CM>CL>CH ・・・(4)
【0084】同様に、ステップST52で中輝度エリア
の画素数CMが大きくないと判別されてステップST5
8に進むと、ステップST58では、中輝度エリアの画
素数CMと低輝度エリアの画素数CLが比較されて、中
輝度エリアの画素数CMが大きい場合にはステップST
60に進み、大きくない場合にはステップST59に進
む。
【0085】さらに、ステップST59では、高輝度エ
リアの画素数CHと低輝度エリアの画素数CLが比較さ
れて、高輝度エリアの画素数CHが大きい場合にはステ
ップST61に進み、大きくない場合にはステップST
62に進む。
【0086】このステップST52,58,59の処理
によって、式(5)の条件を満たすときにはステップS
T60に進み、式(6)の条件を満たすときにはステッ
プST61に進み、式(7)の条件を満たすときにはス
テップST62に進むものとされる。 CH>CM>CL ・・・(5) CH>CL>CM ・・・(6) CL>CH>CM ・・・(7)
【0087】ここで、式(2)の条件(「CL>CM>
CH」)を満たすときには、上述した図10のステップ
ST46,47,48と同様な処理を行い、アイリス1
1あるいはAGCアンプ部13を制御して輝度信号Yの
信号レベルを大きくすることにより中輝度エリアの画素
数を大きくすることができる。このため、ステップST
55では、輝度信号の信号レベルがレベルアップされる
と共にレベルアップ量は大きくされる。同様に、式
(5)の条件(「CH>CM>CL」)を満たすときに
は、上述した図10のステップST43,44,45と
同様な処理を行い、アイリス11あるいはAGCアンプ
部13を制御して輝度信号Yの信号レベルを小さくする
ことにより中輝度エリアの画素数を大きくすることがで
きる。このため、ステップST60では、輝度信号の信
号レベルがレベルダウンされると共にレベルダウン量は
大きくされる。
【0088】次に、式(3)の条件(「CM>CH>C
L」)を満たすときには、中輝度エリアの画素数は高輝
度エリアや低輝度エリアよりも大きく、高輝度エリアの
画素数は低輝度エリアよりも大きいものとされている。
このため、ステップST56では、アイリス11あるい
はAGCアンプ部13を制御して輝度信号Yの信号レベ
ルがレベルダウンされると共にレベルダウン量は小さい
ものとされる。同様に、式(4)の条件(「CM>CL
>CH」)を満たすときには、中輝度エリアの画素数は
高輝度エリアや低輝度エリアよりも大きく、低輝度エリ
アの画素数は高輝度エリアよりも大きいものとされてい
る。このため、ステップST57では、アイリス11あ
るいはAGCアンプ部13を制御して輝度信号Yの信号
レベルがレベルアップされると共にレベルアップ量は小
さいものとされる。
【0089】さらに、式(6)の条件(「CH>CL>
CM」)を満たすときには、高輝度エリアの画素数が低
輝度エリアよりも大きいので、ステップST61では、
アイリス11あるいはAGCアンプ部13を制御して輝
度信号Yの信号レベルがレベルダウンされると共にレベ
ルダウン量は、ステップST56よりも大きくステップ
ST60よりも小さくされる。同様に、式(7)の条件
(「CL>CH>CM」)を満たすときには、低輝度エ
リアの画素数が高輝度エリアよりも大きいので、ステッ
プST62では、アイリス11あるいはAGCアンプ部
13を制御して輝度信号Yの信号レベルがレベルアップ
されると共にレベルアップ量は、ステップST55より
も小さくステップST57よりも大きくされる。
【0090】このように、1画面内での高輝度エリアや
中輝度エリアおよび低輝度エリアの画素数に応じて輝度
信号Yのレベルが制御されることにより、露出状態が正
しく判別されて精度の良い露出制御を行うことができ
る。また、中輝度エリアの画素数、すなわち、中輝度エ
リアの面積が大きくされて、速やかに良好な明るさの被
写体画像を得ることができる。
【0091】この各制御動作は撮像装置の動作中に繰り
返し行われ、被写体の明るさが変化してもアイリス11
やAGCアンプ部13が変化に応じて制御されるので、
被写体の輝度変化に対する追従性を良好なものとするこ
とができる。
【0092】また、上述の実施の形態では、画素数C
H,CLを用いて処理を行うものとしたが、単に画素数
だけでなく演算処理回路22で算出された低輝度エリア
の積分値および高輝度エリアの積分値も利用し、低輝度
エリアの信号レベルや高輝度エリアの信号レベルから逆
光や過順光状態をさらに詳細に判別し、中輝度エリアの
画素数、すなわち中輝度エリアの面積が大きくなるよう
に制御してもよい。
【0093】なお、中輝度エリアである見やすい輝度レ
ベルの範囲やステップST3,7,12での画素数C
M,CHの判別は例示的なものであって限定的なもので
はない。
【0094】
【発明の効果】この発明によれば、所望の輝度のレベル
範囲よりも低い低輝度エリアと、所望の輝度のレベル範
囲よりも高い高輝度エリアの情報に基づいて撮影画面上
での所望の輝度エリアの領域が制御されることから、撮
影画面上の露出状態が正しく判別されて精度の良い露出
制御を行うことができる。
【0095】また、低輝度エリアと高輝度エリアの情報
は、例えば1画面内の低輝度エリアおよび高輝度エリア
の画素数が用いられるので、数画面分の輝度に関する情
報を用いて露出制御する場合よりも処理を速やかに行う
ことができ、被写体の輝度変化に対する追従性を良好な
ものとすることができる。
【0096】さらに、逆光状態あるいは過順光状態であ
るかに係らず所望の輝度エリアの領域が大きくなるよう
に制御するものであり、露出制御を簡単とすることがで
き、容易に所望の明るさの被写体画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る撮像装置の構成を示す図であ
る。
【図2】ヒスト積分演算を説明するための図である。
【図3】演算処理回路の構成を示す図である。
【図4】基準レベルの補正動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】露出制御動作を説明するための図である。
【図6】基準レベルの他の補正動作を示すフローチャー
トである。
【図7】露出制御動作を説明するための図である。
【図8】基準レベルの他の補正動作を示すフローチャー
トである。
【図9】画素数比と撮影状態の関係を示す図である。
【図10】他の露出制御動作を示す図である。
【図11】アイリスとAGCアンプ部の動作を示す図で
ある。
【図12】画素数CMと可変量の関係を示す図である。
【図13】他の露出制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】従来の露出制御動作を説明するための図であ
る。
【図15】撮影状態の判別処理を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10・・・レンズ、11・・・アイリス、12・・・撮
像素子、13・・・AGCアンプ部、20・・・信号処
理部、21・・・カメラ信号処理回路、22・・・演算
処理回路、30・・・制御部、31・・・平均値検波回
路、34・・・補正値生成回路、35・・・マイクロコ
ンピュータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の輝度レベルと第1の輝度レベルよ
    りもレベルの高い第2の輝度レベルで所望の輝度エリア
    を設定し、 上記第1の輝度レベルよりもレベルの低い低輝度エリア
    の情報と、上記第2の輝度レベルよりもレベルの高い高
    輝度エリアの情報に基づき、上記所望の輝度エリアの領
    域を制御して、所望の明るさの被写体画像を得ることを
    特徴とする露出制御方法。
  2. 【請求項2】 上記低輝度エリアの情報と上記高輝度エ
    リアの情報は、1画面内での上記低輝度エリアの画素数
    と上記高輝度エリアの画素数であることを特徴とする請
    求項1記載の露出制御方法。
  3. 【請求項3】 上記所望の輝度エリアの領域が大きくな
    るよう制御して、所望の明るさの被写体画像を得ること
    を特徴とする請求項1記載の露出制御方法。
  4. 【請求項4】 撮影画像の輝度信号を生成する信号生成
    手段と、 第1の輝度信号レベルと第1の輝度信号レベルよりもレ
    ベルの高い第2の輝度信号レベルで所望の輝度エリアを
    設定するレベル設定手段と、 上記信号生成手段で生成された輝度信号と上記レベル設
    定手段で設定された第1および第2の輝度信号レベルと
    を比較して、上記第1の輝度信号レベルよりもレベルの
    低い低輝度エリアの情報と上記第2の輝度信号レベルよ
    りもレベルの高い高輝度エリアの情報を得る演算処理手
    段と、 上記演算処理手段で得られた低輝度エリアの情報と高輝
    度エリアの情報に基づき、上記信号生成手段を制御して
    生成される上記輝度信号の信号レベルを制御するレベル
    制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記信号生成手段は、 入射光の光量を制御する光量制御手段と、 上記光量制御手段で光量が制御された入射光に基づいて
    撮影信号を生成する撮像手段と、 上記撮像手段で生成された撮像信号を増幅する信号増幅
    手段と、 上記信号増幅手段で増幅された撮像信号から輝度信号を
    生成する信号処理手段とを有し、 上記レベル制御手段では、上記光量制御手段を制御して
    上記被写体を撮影したときに上記撮像素子に入射される
    入射光の光量を制御すると共に上記信号増幅手段を制御
    して撮像手段で生成された撮像信号の信号レベルを制御
    して、上記信号生成手段で生成される輝度信号の信号レ
    ベルを制御し、所望の明るさの被写体画像を得ることを
    特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 上記演算処理手段で生成される上記低輝
    度エリアの情報と上記高輝度エリアの情報は、1画面内
    での上記低輝度エリアの画素数と上記高輝度エリアの画
    素数であることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記レベル制御手段では、上記レベル設
    定手段で設定された所望の輝度エリアの領域が大きくな
    るように上記信号生成手段で生成される輝度信号の信号
    レベルを制御して、所望の明るさの被写体画像を得るこ
    とを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
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