JPH10336026A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JPH10336026A
JPH10336026A JP9142109A JP14210997A JPH10336026A JP H10336026 A JPH10336026 A JP H10336026A JP 9142109 A JP9142109 A JP 9142109A JP 14210997 A JP14210997 A JP 14210997A JP H10336026 A JPH10336026 A JP H10336026A
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PLL回路の同期引き込み速度を速くする。 【解決手段】 同期判定回路5は、基準信号frと比較
信号fsの位相差を発振出力信号fvを用いて判定し、
同期判定信号LD0、LD1として出力する。位相比較器
10は、同期判定信号LD0、LD1より同期状態を検出
し、アップ信号U 1、ダウン信号D1のうちの発振出力信
号fvの周波数の増減を妨害する一方の信号をマスクす
るとともに、位相差が一定値以上の場合は、位相比較器
10の内部の状態をリセットするためのリセット信号を
遅延する遅延量を大きくし、位相差が一定値以下になる
と遅延量を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPLL回路に関し、
特に出力の分周信号と基準信号の位相差を位相比較器を
用いて検出するPLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無線通信においては、多チャンネ
ル化にともない、チャンネル切換時高速な引き込み、か
つ発振周波数のキャリアCとその近傍周波数ノイズNの
比(dBc/Hzで表される)C/Nが高く、比較周波
数成分によるノイズリファレンスリークの少ないスペク
トラム特性をもつPLL周波数シンセサイザが必要とさ
れている。
【0003】従来の一般的なPLL回路ブロック図を図
6に示し、図6中の位相比較器30の回路図を図7に示
す。
【0004】この従来のPLL回路は、位相比較器30
と、チャージポンプ1と、ロウパスフィルタ(LPF)
2と、電圧制御発振器(VCO)3と、デバイダ4とか
ら構成されている。
【0005】位相比較器30は、比較信号fsの立ち下
がりエッジと基準信号frの立ち下がりエッジとを比較
してその位相差を検出し、比較信号fsの位相が基準信
号frの位相より遅れている場合はその位相差分のパル
ス幅のアップ信号U2を出力し、比較信号fsの位相が
基準信号frの位相より進んでいる場合はその位相差分
のパルス幅のダウン信号D2を出力する。
【0006】チャージポンプ1は、直流電圧であるコン
トロール電圧Vcを出力し、アップ信号U2を入力する
と、アップ用トランジスタがオンしチャージされること
により出力するコントロール電圧Vcの電圧値を増加さ
せ、ダウン信号D2を入力すると、ダウン用トランジス
タがオンしディスチャージされることにより出力するコ
ントロール電圧VCの電圧値を減少させる。
【0007】LPF2は、チャージポンプ1から出力さ
れたコントロール電圧Vcのノイズ成分を除去して出力
する。
【0008】VCO3は、入力されるコントロール電圧
Vcにより周波数が制御された信号を発振出力信号fv
として出力する。
【0009】デバイダ4は、発振出力信号fvを1/N
(Nは自然数)分周して比較信号fsとして出力する。
【0010】また、位相比較器30は、図7に示すよう
に、NAND回路15〜17、36〜41と、インバー
タ42と、入力信号を遅延量eだけ遅延させて出力する
遅延回路32とから構成されている。
【0011】位相比較器30では、基準信号frと比較
信号fsの2つの信号の僅かな位相差を感知することが
できるために遅延量eの遅延回路32を挿入してリセッ
ト信号31のタイミングを遅くし、PLL回路が同期状
態の時にもある程度のパルス信号がアップ信号U2およ
びダウン信号D2に出力されるようにしている。
【0012】この従来のPLL回路の動作を図8のタイ
ミングチャートを用いて説明する。
【0013】基準信号frより比較信号fsの方が遅れ
ている場合、基準信号frの立ち下がりによりNAND
演算子16の入力が全てハイレベルになるためアップ信
号U 2がロウレベルになる。そして、アップ信号U2がロ
ウレベルの間チャージポンプ1はLPF2を通してVC
O3の発振出力信号fvの周波数が高くなるように動作
する。そして比較信号fsが立ち下がるとNAND演算
子15、17の入力が全てハイレベルになるためダウン
信号D2がハイレベルになり、遅延回路32から出力さ
れるリセット信号31は遅延量eによる時間だけ遅れて
ロウレベルになる。それにより、NAND演算子15、
16、17にロウレベル信号が入力されアップ信号U2
がハイレベル、ダウン信号D2がロウレベルのロック状
態に戻り、遅延回路32から出力されるリセット信号3
1もハイレベルに戻る。
【0014】同様に基準信号frより比較信号fsの方
が進んでいる場合、fsの立ち下がりによりNAND演
算子17の入力が全てハイレベルになるためダウン信号
2がハイレベルになる。そして、前記ダウン信号D2
ハイレベルの間チャージポンプ1はLPF2を通してV
COの発振出力fvの周波数が低くなるように動作す
る。そして比較信号frが立ち下がるとNAND演算子
15、16の入力が全てハイレベルになるためアップ信
号U2がロウレベルに、遅延量eによる時間だけ遅れて
遅延回路32の出力であるリセット信号31がロウレベ
ルになる。それにより、NAND演算子16、17にロ
ウレベル信号が入力されるためダウン信号D2がロウレ
ベル、アップ信号U2がハイレベルのロック状態に戻
り、遅延回路32から出力されるリセット信号31もハ
イレベルに戻る。
【0015】基準信号frと比較信号fsの2つの信号
が同期している場合は、2つの信号の立ち下がりで、N
AND演算子15、16、17の入力が全てハイレベル
になるためアップ信号U2がロウレベル、ダウン信号が
ハイレベルになり、また遅延量eによる時間だけ遅れて
遅延回路32を通してリセット信号31がロウレベルに
なる。それにより、前記二状態と同様にアップ信号U2
がハイレベルに、ダウン信号D2がロウレベルとなるロ
ック状態に戻り、遅延回路32から出力されるリセット
信号31もハイレベルに戻る。
【0016】以上より、基準信号frより比較信号fs
の方が遅れている場合のダウン信号D2のハイレベルの
パルス幅、基準信号frより比較信号fsの方が進んで
いる場合のアップ信号U2のロウレベルのパルス幅、同
期時のアップ信号U2のロウレベルとダウン信号D2のハ
イレベルのパルスの幅は遅延回路32の遅延量eに比例
して決まる。
【0017】また遅延量eを大きくすると位相同期時に
も、チャージポンプ1にて電流のチャージとディスチャ
ージを同時に行う時間が増加し、図9(a)に示すよう
に、LPF2で取りきれないノイズが1/(比較信号f
rの周波数)(秒)周期に、VCO3の発振周波数を制
御するコントロール電圧Vcに乗り、そのノイズが図9
(b)に示すようなリファレンスリークを生じさせる原
因となるため、遅延量eは最小限にしなければならな
い。
【0018】上述したように従来のPLL回路では、位
相比較器30は不感帯を無くすために遅延回路32を備
えている。そのため、基準信号frに対して比較信号f
sが進んでいる場合には、遅延回路32により位相差分
のハイレベルのパルスがダウン信号D2として出力され
ているのにも関わらず、遅延回路32の遅延量に比例し
た分だけの僅かのロウレベルのパルスがアップ信号U2
として出力されている。
【0019】また、基準信号frに対して比較信号fs
が遅れている場合も同様に、位相差分のロウレベルのパ
ルスがアップ信号U2として出力されているのにも関わ
らず、遅延回路32の遅延量に比例した分のハイレベル
のパルスがダウン信号D2として出力されている。
【0020】そのため、基準信号frと比較信号fsの
位相差が大きい状態でも、位相比較を行う周期毎にチャ
ージポンプ1のアップ用トランジスタとダウン用トラン
ジスタが同時にオンしてしまい、PLL回路における同
期引き込み速度を遅らせる原因となっていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のPLL
回路では、位相比較器に不感帯を無くすための遅延回路
を設けたことにより、基準信号と比較信号の位相差が大
きい状態でも、位相比較を行う周期毎にチャージポンプ
のアップ用トランジスタとダウン用トランジスタが同時
にオンしてしまい、同期引き込み速度が遅くなるという
問題点があった。
【0022】本発明の目的は、基準信号と比較信号の位
相差が大きい状態では、位相比較を行う周期毎にチャー
ジポンプのアップ用トランジスタとダウン用トランジス
タが同時にオンすることを防ぎ、同期引き込み速度を速
くしたPLL回路を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のPLL回路は、基準信号と比較信号の位相
差を発振出力信号を用いて判定し、前記比較信号の位相
が前記基準信号の位相より予め定められた一定値以上遅
れている場合は、第1の同期判定信号をインアクティ
ブ、第2の同期判定信号をアクティブとし、前記比較信
号の位相が前記基準信号の位相より予め定められた一定
値以上進んでいる場合は、第1の同期判定信号をアクテ
ィブ、第2の同期判定信号をインアクティブとし、前記
比較信号の位相と前記基準信号の位相差が予め定められ
た一定値以下の場合は、第1の同期判定信号と第2の同
期判定信号をインアクティブとする同期判定回路と、内
部の状態をリセットするためのリセット信号をある一定
の時間だけ遅延させる遅延回路を有し、前記比較信号と
前記基準信号との位相差を検出し、前記比較信号の位相
が前記基準信号の位相より遅れている場合は前記位相差
分のパルス幅の信号をアップ信号として出力し、前記比
較信号の位相が前記基準信号の位相より進んでいる場合
は前記位相差分のパルス幅の信号をダウン信号として出
力し、前記第1の同期判定信号がアクティブの場合前記
アップ信号をマスクし、前記第2の同期判定信号がアク
ティブの場合前記ダウン信号をマスクする位相比較器
と、直流電圧であるコントロール電圧を出力し、前記ア
ップ信号を入力すると、コントロール電圧の電圧値を増
加させ、前記ダウン信号を入力すると、出力するコント
ロール電圧の電圧値を減少させるチャージポンプと、前
記コントロール電圧により周波数が制御された信号を発
振出力信号として出力する電圧制御発振器と、前記発振
出力信号を分周して前記比較信号として出力するデバイ
ダとから構成される。
【0024】本発明は、比較信号の位相が基準信号の位
相より遅れている場合はハイレベルである第2の同期判
定信号によりダウン信号をマスクしアップ信号のみが出
力されるようにし、前記比較信号の位相が前記基準信号
の位相より進んでいる場合はハイレベルである第1の同
期判定信号によりアップ信号をマスクしダウン信号のみ
が出力されるようにしたものである。
【0025】したがって、アップ信号とダウン信号のう
ちの発振出力信号の周渡数の増減の妨げとなる一方の信
号が出力されることがないため、同期引き込み速度を高
速化することができる。
【0026】また、本発明の実施態様によれば、前記位
相比較器は、前記リセット信号を遅延させる遅延量が、
前記第1および第2の同期判定信号が共にインアクティ
ブの場合より、前記第1または第2の同期判定信号がア
クティブの場合の方が大きくなるように前記遅延回路を
切り替える。
【0027】本発明は、基準信号と比較信号の位相差が
ある一定値以上の場合は、第1または第2の同期判定信
号がアクティブとなることにより、リセット信号を遅延
させる遅延量が大きくなるように切り替え、基準信号と
比較信号の位相差が小さくなって第1および第2の同期
判定信号が共にインアクティブになるとリセット信号を
遅延させる遅延量が小さくなるように切り替えるように
したものである。
【0028】したがって、位相比較器の不感帯を無くす
ようにしたままで同期引き込み速度を高速化することが
できる。
【0029】上記目的を達成するために、本発明のPL
L回路は、基準信号と比較信号の同期状態を発振出力信
号を用いて判定し、該同期状態を同期判定信号として出
力する同期判定回路と、内部の状態をリセットするため
のリセット信号をある一定の時間だけ遅延させる遅延回
路を有し、前記比較信号と前記基準信号との位相差を検
出し、前記比較信号の位相が前記基準信号の位相より遅
れている場合は前記位相差分のパルス幅の信号をアップ
信号として出力し、前記比較信号の位相が前記基準信号
の位相より進んでいる場合は前記位相差分のパルス幅の
信号をダウン信号として出力し、前記同期判定信号によ
り伝達された同期状態が、前記比較信号の位相が前記基
準信号の位相より進んでいる場合は前記アップ信号をマ
スクし、前記比較信号の位相が前記基準信号の位相より
遅れている場合は前記ダウン信号をマスクする位相比較
器と、直流電圧であるコントロール電圧を出力し、前記
アップ信号を入力すると、コントロール電圧の電圧値を
増加させ、前記ダウン信号を入力すると、出力するコン
トロール電圧の電圧値を減少させるチャージポンプと、
前記コントロール電圧により周波数が制御された信号を
発振出力信号として出力する電圧制御発振器と、前記発
振出力信号を分周して前記比較信号として出力するデバ
イダとから構成される。
【0030】本発明は、同期判定信号により伝達された
比較信号と基準信号の同期状態により、アップ信号とダ
ウン信号のうちの発振出力信号の周渡数の増減の妨げと
なる一方の信号をマスクするようにしたものである。
【0031】したがって、同期引き込み速度を高速化す
ることができる。
【0032】また、本発明の実施態様によれば、前記位
相比較器は、前記同期判定信号により伝達された同期状
態に応じて前記リセット信号を遅延させる遅延量を切り
替える。
【0033】本発明は、同期判定信号により伝達された
基準信号と比較信号の同期状態によ応じてリセット信号
を遅延させる遅延量の大きさをリニアに切り替えるよう
にしたものである。したがって、位相比較器の不感帯を
無くすようにしたままで同期引き込み速度を高速化する
ことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0035】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態のPLL回路のブロック図を図1に示す。
【0036】本発明のPLL回路は、図6の従来のPL
L回路に対して、位相比較器30を位相比較器10に置
き換え、同期判定回路5を設けたものである。
【0037】同期判定回路5は、基準信号frと比較信
号fsの同期状態を発振出力信号fvを基準として用い
ることにより判定し、その同期状態を2ビットの同期判
定信号LD0、LD1により出力する。具体的には、基準
信号frより比較信号fsの方がある一定値以上位相が
遅れている場合は、同期判定信号LD1をハイレベル、
同期判定信号LD0をロウレベルとし、基準信号frよ
り比較信号fsの方がある一定値以上位相が進んでいる
場合は、同期判定信号LD1をロウレベル、同期判定信
号LD0をハイレベルとし、基準信号frと比較信号f
sの位相差がある一定値以下の場合は、同期判定信号L
1と同期判定信号LD0を共にロウレベルとする。
【0038】位相比較器10の回路図を図2に示す。位
相比較器10は、図7の位相比較器30に対して、遅延
回路32を遅延量aと遅延量bの異なる遅延量を有する
遅延回路14に置き換え、遅延回路14とNAND演算
子15との間にマルチプレクサ13Aを設け、遅延回路
14の出力をマルチプレクサ13Bを介してリセット信
号11として出力するようにし、同期判定信号LD0
ハイレベルの時にアップ信号U1をマスクするためのO
R演算子18と同期判定信号LD1がハイレベルの時に
ダウン信号D1をマスクするためのOR演算子19とを
設け、同期判定信号LD0、LD1の論理和演算を行い、
その演算結果の反転信号を選択信号S0として出力する
NOR演算信号12とを設けたものである。また、マル
チプレクサ13A、13Bは、選択信号S0がロウレベ
ルの場合は、遅延回路14の遅延量aの回路を選択し、
選択信号S0がハイレベルの場合は、遅延回路14の遅
延量bの回路を選択して接続する。
【0039】ここで、遅延回路14の遅延量aと遅延量
bの関係はa》bとなっている。
【0040】位相比較器10は、位相比較器30の動作
に加えて、同期判定信号LD0、LD1により基準信号f
rと比較信号fsとの間にある一定値以上の位相差があ
ることを検出すると、内部の状態をリセットするための
リセット信号11をある一定の遅延量aをもって遅延さ
せ、同期判定信号LD0、LD1により基準信号frと比
較信号fsとの間の位相差がある一定値以下であること
を検出すると遅延量bによりリセット信号11を遅延さ
せる。また、位相比較器10は、同期判定信号LD1
ハイレベルで同期判定信号LD0がロウレベルの場合、
アップ信号U1をマスクし出力されないようにし、同期
判定信号LD1がロウレベルで同期判定信号LD0がハイ
レベルの場合、ダウン信号D1をマスクし出力されない
ようにする。
【0041】ここで、同期判定信号LD0、LD1と選択
信号S0との関係を下記の表1に示す。
【0042】
【表1】 次に、本実施形態の動作を図2のタイミングチャートを
用いて説明する。
【0043】先ず、基準信号frより比較信号fsの方
が大きく遅れているダウン状態の場合は、同期判定回路
5により同期判定信号LD1、LD0=1、0に設定され
るため、マルチプレクサ(以下MUXとする。)13
A、13Bにより遅延回路15の遅延量aの回路が選択
されるとともに、LD1がハイレベルのためOR演算子
19はダウン信号D1をロウレベル固定とする。そし
て、基準信号frの立ち下がりによりNAND演算子1
6の入力が全てハイレベルとなるためアップ信号U 1
ロウレベルになる。そして、アップ信号U1がロウレベ
ルの間チャージポンプ1はLPF2を通してVCO3の
発振出力信号fvの周波数が高くなるように動作する。
【0044】そして、比較信号fsが立ち下がるとNA
ND演算子15、17の入力が全てハイレベルとなるた
め信号D1Bがロウレベルになるが、ダウン信号D1はロ
ウレベルのままであり、遅延量aによる時間だけ遅れて
MUX13Bの出力であるリセット信号11がロウレベ
ルになる。それにより、PLL回路はダウン状態からア
ツプ信号U1がハイレベルで、信号D1Bがハイレベルで
あるロック状態に戻り、MUX13から出力されるリセ
ット信号11もハイレベルに戻る。
【0045】以上から従来のPLL回路と比較し、発振
出力信号fvの周波数を低くするための動作中に用いる
遅延量を大きくすることができるのでアップ信号U1
ロウレベルの幅を大きくすることができ、発振出力信号
fvの周波数の上昇を加速することができる。
【0046】また、基準信号frより比較信号fsの方
が大きく進んでいるアップ状態の場合は、上述同様に同
期判定回路5により同期判定信号LD1、LD0=0、1
に設定され、MUX13A、13Bにより遅延回路14
の遅延量aの回路が選択され、ハイレベルである同期判
定信号LD0がOR演算子18に入力され、アップ信号
1はハイレベル固定となる。そして比較信号fsの立
ち下がりによりNAND演算子17の入力が全てハイレ
ベルとなるためダウン信号D1がハイレベルにな、る。
そして、ダウン信号D1がハイレベルの間チャージポン
プ1はLPF2を通してVCO3の発振出力信号fvの
周波数が低くなるように動作する。
【0047】そして、基準信号frが立ち下がるとNA
ND演算子15、16の全ての入力がハイレベルとなる
ため信号U1Bがロウレベルになるが、アップ信号U1
ハイレベルのままであり、遅延量aを持つてMUX13
Bのリセット信号11がロウレベルになる。それによ
り、ダウン信号D1がロウレベルに、アップ信号U1がハ
イレベルのロック状態に戻り、MUX13のリセット信
号11もハイレベルに戻る。
【0048】以上から従来と比較し、発振出力信号fv
の周波数を高くするための動作中に用いる遅延量を大き
くすることができるのでダウン信号D1のロウレベルの
幅を大きくすることができ、発振出力信号fvの周波数
の減少を加速することができる。
【0049】そして、基準信号frと比較信号fsの位
相差がある一定値以下であるロック状態の場合、同期判
定回路5により同期判定信号LD1、LD0=0、0に設
定され、MUX13A、13Bにより遅延回路14では
不感帯をなくすのに最小限な遅延量である遅延量bの回
路が選択される。この条件で基準信号frより比較信号
fsの方がやや遅れている場合、基準信号frの立ち下
がりによりNAND演算子16の入力全てがハイレベル
となり、アップ信号U1がロウレベルになる。その後、
比較信号fsが立ち下がるとNAND演算子15、17
の入力が全てハイレベルとなりダウン信号D1がハイレ
ベルに、遅延量bによる時間だけ遅れてMUX13Bの
リセット信号11がロウレベルになる。それにより、動
作状態からアップ信号U1がハイレベルで、ダウン信号
1がロウレベルであるロック状態に戻り、リセット信
号11もハイレベルに戻る。
【0050】同様に同期判定信号がロック状態(同期判
定信号LD1、LD0=0、0)で基準信号frより比較
信号fsの方がやや進んでいる場合、比較信号fsの立
ち下がりによりNAND演算子17の全ての入力がハイ
レベルとなりダウン信号D1がハイレベルになる。そし
て基準信号frが立ち下がるとNAND演算子15、1
6の全ての入力がハイレベルとなるためダウン信号D1
がハイレベルになり、遅延量bによる時間だけ遅れてM
UX13Bのリセット信号11がロウレベルになる。そ
れにより、動作状態からアップ信号U1がハイレベル
で、ダウン信号D1がロウレベルであるロック状態に戻
り、リセット信号11もハイレベルに戻る。
【0051】最後に基準信号frと比較信号fsの2つ
のが同期している場合は、上記同様に同期判定信号LD
0、LD1はロック状態であり、遅延回路14では遅延量
bが選択される。そして、2つの信号の立ち下がりで、
NAND演算子15、16、17の入力全てがハイレベ
ルとなるためアップ信号U1がロウレベル、ダウン信号
1がハイレベルになり、遅延量bによる時間だけ遅れ
てMUX13Bのリセット信号11がロウレベルにな
る。それにより、上記の2つの状態と同様にダウン信号
1がロウレベルに、アップ信号U1がハイレベルのロッ
ク状態に戻り、リセット信号11もハイレベルに戻る。
【0052】以上のように、基準信号frと比較信号f
sの位相差が大きい場合は、位相比較器10の遅延回路
14では遅延量の大きい遅延量aが選択されるととも
に、発振周渡数の増減の妨げとなる一方の信号をマスク
する。基準信号frと比較信号fsの位相差が小さくな
って同期判定信号LD0、LD1がロック状態となると位
相比較器10の遅延回路14は遅延量の小さい遅延量b
を選択し、不感帯のない範囲でリファレンスリークを抑
えることができ、出力発振信号fvのスペクトラム特性
を劣化させることなく、同期引き込みを高速化すること
ができる。
【0053】(第2の実施形態)図4に本発明の第2の
実施形態のPLL回路のブロック図を示す。本実施形態
は、図1の第1の実施形態に対して、同期判定回路5
を、同期判定の状態をn(n≧3)本の同期判定信号L
0〜LDn-1により伝達することのできる同期判定回路
6に置き換え、位相比較器10を、同期判定信号LD0
〜LDn-1により伝達された同期状態によりリセット信
号を遅延する遅延量およびアップ信号U1またはダウン
信号D1をマスクする設定を決定するようにしたもので
ある。ここで、同期判定回路6は、同期判定の状態を最
大2nまで設定することができる。
【0054】また、位相比較器20は第1の実施形態の
位相比較器10に対し、遅延回路14を、最大2n-1
の異なる遅延量を有する回路からなる遅延回路24に置
き換え、NOR演算子12を、同期判定信号LD0〜L
n-1により伝達された同期判定状態により遅延回路2
4においてどの遅延量の回路を選択するかを決定するn
−1ビットの選択信号S0〜Sn-2を出力する選択信号生
成回路22に置き換え、MUX13A、13Bを選択信
号S0〜Sn-2により遅延回路24の遅延量の異なる回路
を選択して接続するMUX23A、23Bに置き換え、
同期判定信号LD 0〜LDn-1により伝達された同期判定
状態によりアップ信号U1をマスクするためのマスク信
号MUまたはダウン信号D1をマスクするためのマスク
信号MDを出力する信号マスク制御回路28とを設けた
ものである。
【0055】ここで、マスク信号MUがハイレベルにな
るとアップ信号U1はハイレベルに固定され、マスク信
号MDがハイレベルになるとダウン信号D1はロウレベ
ルに固定される。
【0056】上記第1の実施形態では、同期状態を2ビ
ットの同期判定信号により伝達したが、本実施形態では
n−1ビットの同期判定信号により伝達するようにした
ものである。そのため、本実施形態は、第1の実施形態
よりもリニアに近い遅延回路の切換が可能となり、出力
発振信号fvのスペクトラム特性を劣化させることな
く、同期引き込みをより高速化することができる。
【0057】また、上記第1および第2の実施形態で
は、アップ信号U1またはダウン信号D1のマスクと同期
状態に応じた遅延量の切り替えの両方を行っているが、
どちらか一方のみを用いても従来よりは、同期引き込み
を高速化することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のPLL回
路は、出力発振信号のスペクトラム特性を劣化させるこ
となく、同期引き込みを高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のPLL回路のブロッ
ク図である。
【図2】図1中の位相比較器10の回路図である。
【図3】図1中のの位相比較器10の動作を示したタイ
ミングチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態のPLL回路のブロッ
ク図である。
【図5】図4中のの位相比較器20の回路図である。
【図6】従来のPLL回路のブロック図である。
【図7】図6中の位相比較器30の回路図である。
【図8】図6中のの位相比較器30の動作を示したタイ
ミングチャートである。
【図9】コントロール電圧Vcの伝搬ノイズ例を示した
図(図9(a))およびVCO3のリファレンスリーク
例を示した図(図9(b))である。
【符号の説明】
1 チャージポンプ 2 ロウパスフィルタ(LPF) 3 電圧制御発振器(VCO) 4 デバイダ 5 同期判定回路 10 位相比較器 11 リセット信号 12 NOR演算子 13A、13B マルチプレクサ(MUX) 14 遅延回路 15、16、17 NAND演算子 18、19 OR演算子 20 位相比較器 22 選択信号生成回路 23A、23B マルチプレクサ(MUX) 24 遅延回路 28、29 OR演算子 30 位相比較器 31 リセット信号 32 遅延回路 34 信号マスク制御回路 36〜41 NAND演算子 42 インバータ fr 基準信号 fs 比較信号 fv 発振出力信号 VC コントロール電圧 U1、U2 アップ信号 D1、D2 ダウン信号 LD0〜LDn-1 同期判定信号 S0〜Sn-2 選択信号 MU、MD マスク信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号と比較信号の位相差を発振出力
    信号を用いて判定し、前記比較信号の位相が前記基準信
    号の位相より予め定められた一定値以上遅れている場合
    は、第1の同期判定信号をインアクティブ、第2の同期
    判定信号をアクティブとし、前記比較信号の位相が前記
    基準信号の位相より予め定められた一定値以上進んでい
    る場合は、第1の同期判定信号をアクティブ、第2の同
    期判定信号をインアクティブとし、前記比較信号の位相
    と前記基準信号の位相差が予め定められた一定値以下の
    場合は、第1の同期判定信号と第2の同期判定信号をイ
    ンアクティブとする同期判定回路と、 内部の状態をリセットするためのリセット信号をある一
    定の時間だけ遅延させる遅延回路を有し、前記比較信号
    と前記基準信号との位相差を検出し、前記比較信号の位
    相が前記基準信号の位相より遅れている場合は前記位相
    差分のパルス幅の信号をアップ信号として出力し、前記
    比較信号の位相が前記基準信号の位相より進んでいる場
    合は前記位相差分のパルス幅の信号をダウン信号として
    出力し、前記第1の同期判定信号がアクティブの場合前
    記アップ信号をマスクし、前記第2の同期判定信号がア
    クティブの場合前記ダウン信号をマスクする位相比較器
    と、 直流電圧であるコントロール電圧を出力し、前記アップ
    信号を入力すると、コントロール電圧の電圧値を増加さ
    せ、前記ダウン信号を入力すると、出力するコントロー
    ル電圧の電圧値を減少させるチャージポンプと、 前記コントロール電圧により周波数が制御された信号を
    発振出力信号として出力する電圧制御発振器と、 前記発振出力信号を分周して前記比較信号として出力す
    るデバイダとから構成されるPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記位相比較器は、前記リセット信号を
    遅延させる遅延量が、前記第1および第2の同期判定信
    号が共にインアクティブの場合より、前記第1または第
    2の同期判定信号がアクティブの場合の方が大きくなる
    ように前記遅延回路を切り替える請求項1記載のPLL
    回路。
  3. 【請求項3】 基準信号と比較信号の同期状態を発振出
    力信号を用いて判定し、該同期状態を同期判定信号とし
    て出力する同期判定回路と、 内部の状態をリセットするためのリセット信号をある一
    定の時間だけ遅延させる遅延回路を有し、前記比較信号
    と前記基準信号との位相差を検出し、前記比較信号の位
    相が前記基準信号の位相より遅れている場合は前記位相
    差分のパルス幅の信号をアップ信号として出力し、前記
    比較信号の位相が前記基準信号の位相より進んでいる場
    合は前記位相差分のパルス幅の信号をダウン信号として
    出力し、前記同期判定信号により伝達された同期状態
    が、前記比較信号の位相が前記基準信号の位相より進ん
    でいる場合は前記アップ信号をマスクし、前記比較信号
    の位相が前記基準信号の位相より遅れている場合は前記
    ダウン信号をマスクする位相比較器と、 直流電圧であるコントロール電圧を出力し、前記アップ
    信号を入力すると、コントロール電圧の電圧値を増加さ
    せ、前記ダウン信号を入力すると、出力するコントロー
    ル電圧の電圧値を減少させるチャージポンプと、 前記コントロール電圧により周波数が制御された信号を
    発振出力信号として出力する電圧制御発振器と、 前記発振出力信号を分周して前記比較信号として出力す
    るデバイダとから構成されるPLL回路。
  4. 【請求項4】 前記位相比較器は、前記同期判定信号に
    より伝達された同期状態に応じて前記リセット信号を遅
    延させる遅延量を切り替える請求項1記載のPLL回
    路。
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