JPH10335903A - 電圧制御通過帯域可変フィルタ、電圧制御共振周波数可変共振器およびそれらを用いる高周波回路モジュール - Google Patents

電圧制御通過帯域可変フィルタ、電圧制御共振周波数可変共振器およびそれらを用いる高周波回路モジュール

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JPH10335903A
JPH10335903A JP9138812A JP13881297A JPH10335903A JP H10335903 A JPH10335903 A JP H10335903A JP 9138812 A JP9138812 A JP 9138812A JP 13881297 A JP13881297 A JP 13881297A JP H10335903 A JPH10335903 A JP H10335903A
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voltage
controlled
frequency
resonator
control voltage
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Masakazu Ikeda
雅和 池田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信機器の高周波回路などに使用され、
非線形誘電体材料から成る絶縁層32上にパターン形成
される電圧制御通過帯域可変フィルタ31において、層
数を削減する。 【解決手段】 前記絶縁層32の上面に形成する導体パ
ターン33において、λ/4共振器41,42の開放端
部41b,42b側に可変容量形成部45,46を形成
し、基端部41a,42a側を大面積の高周波接地用容
量形成部47,48に接続する。これによって、可変容
量形成部45,46の領域の絶縁層32は可変容量コン
デンサとして機能する。また、高周波接地用容量形成部
47,48は大面積であるので、高周波的に接地されて
いることになり、それから延設される制御電圧印加端子
49への高周波信号の流込みおよび妨害信号の流入を防
止して、フィルタ動作を実現することができる。こうし
て地板34を含めた3層構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信機器に使
用される高周波フィルタおよび電圧制御発振回路の共振
器としてそれぞれ好適に実施され、複数の無線通信シス
テムに対応可能なように、直流の制御電圧を変化するこ
とによってフィルタ特性および共振周波数特性の切換え
を行うことができる電圧制御通過帯域可変フィルタおよ
び電圧制御共振周波数可変共振器に関し、またこれらを
備えて構成される高周波回路モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の無線通信機器の高性能化に対し
て、さらなる高機能化として、複数の無線通信システム
に対応可能な無線通信機器が要望されている。たとえ
ば、通話エリアが広く、かつ高速移動中にも通話が可能
なPDC(パーソナルデジタルセルラー:いわゆる通常
の携帯電話)と、通話料金が安く、かつ高速データ伝送
が可能なPHS(パーソナルハンディフォンシステム)
とを一体化し、適宜使い分けることが考えられる。
【0003】このようなPDCおよびPHS共用の携帯
電話の端末装置を実現しようとした場合、周波数帯域の
全く異なるそれら2つの通信方式のそれぞれに、端末装
置側から基地局側へのいわゆる上りチャネルと基地局側
から端末装置側へのいわゆる下りチャネルとのそれぞれ
に対応したフィルタが必要となり、合計4つ、ないしそ
れ以上のフィルタおよびそれらを切換えるスイッチが必
要となる。また、電圧制御発振回路にも、発振周波数の
大きな変化が要求される。
【0004】図16および図17に、そのような要求に
対応することができ、さらに前記端末装置に適した小型
化および軽量化を図ることができる典型的な従来技術の
電圧制御通過帯域可変フィルタ1の構造を示す。図16
は該電圧制御通過帯域可変フィルタ1の斜視図であり、
図17は分解斜視図である。
【0005】この電圧制御通過帯域可変フィルタ1は、
大略的に、絶縁層2と、該絶縁層2の一方表面に形成さ
れる容量電極3,4と、他方表面に形成される導体パタ
ーン5とを備えて構成されている。絶縁層2は、印加さ
れる電界の強度に対応して非線形に誘電率が変化する誘
電体材料から成り、また容量電極3,4は制御電圧印加
電極を兼用しており、該容量電極3,4から直流の制御
電圧が印加される。
【0006】前記導体パターン5は、λ/4共振器1
1,12および結合ライン13,14を構成している。
結合ライン13,14は、λ/4共振器11,12に隣
接して形成され、前記λ/4共振器11,12から離反
するように形成される一端部は、高周波入出力端子13
a,14aとなる。λ/4共振器11,12の基端部1
1a,12aは、グランドパターン15を介して高周波
信号グランドと電気的に接続されている。これに対し
て、前記λ/4共振器11,12の開放端部11b,1
2bと前記グランドパターン15との間には、前記容量
電極3,4がそれぞれ対向配置されている。これら開放
端部11b,12bおよびグランドパターン15と、容
量電極3,4と、それらに挟まれた領域の絶縁層2とに
よって、可変容量コンデンサが形成される。
【0007】図18は、上述のように構成された電圧制
御通過帯域可変フィルタ1の等価回路図である。この図
18において、前述の図16および図17に対応する部
分には、同一の参照符号を付して示す。隣接して配置さ
れる一対のλ/4共振器11,12の基端部11a,1
2aは、前記グランドパターン15に接続されて、高周
波的に接地されている。
【0008】これに対して、開放端部11bと容量電極
3との対向する領域の絶縁層2は可変容量コンデンサv
c1を形成し、また容量電極3とグランドパターン15
との対向する領域の絶縁層2は可変容量コンデンサvc
2を形成する。また、λ/4共振器11と結合ライン1
3とは、入出力結合容量c1を形成する。同様に、λ/
4共振器12の開放端部12bと容量電極4との対向す
る領域の絶縁層2は可変容量コンデンサvc3を形成
し、容量電極4とグランドパターン15との対向する領
域の絶縁層2は可変容量コンデンサvc4を形成する。
λ/4共振器12と結合ライン14とは、入出力結合容
量c2を形成する。
【0009】前述のように、制御電圧印加端子を兼ねる
容量電極3,4には、それぞれ制御電圧発生回路21か
ら制御電圧が印加される。この制御電圧発生回路21
は、たとえば直流電圧源22と、LやRなどの高周波遮
断素子23,24とを備えて構成されている。
【0010】前述のように接地電位である導体パターン
5と容量電極3,4との間の電圧を変化することによっ
て、それらに挟まれている絶縁層2の誘電率が変化し、
該可変容量コンデンサvc1,vc2;vc3,vc4
の容量が変化することになる。すなわち、前記制御電圧
と該可変容量コンデンサvc1,vc2;vc3,vc
4の容量との関係を示すと、図19で示すように、印加
電圧の絶対値が大きい程、容量は小さくなる。
【0011】したがって、前記容量電極3,4へ印加す
る制御電圧を変化することによって、該電圧制御通過帯
域可変フィルタ1の通過帯域が変化し、前記PDCとP
HSと異なる通信方式の送受信それぞれに適応したフィ
ルタ特性を、小型軽量な構成で実現することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
る従来技術の電圧制御通過帯域可変フィルタ1では、該
電圧制御通過帯域可変フィルタ1を高周波回路モジュー
ルに組込むにあたって、集積回路基板上に積層化するた
めには、他の層との干渉を防ぐために、図20および図
21で示すように、地板16およびセラミック層17を
介して積層した5層構造とする必要がある。なお、図2
0は前記高周波回路モジュールにおける該電圧制御通過
帯域可変フィルタ1部分の分解斜視図であり、図21は
図16において参照符XXI −XXI で示す切断面の断面図
である。
【0013】また、制御電圧印加端子は容量電極3,4
と兼用であり、したがって両者は直接接続されることに
なり、このため該電圧制御通過帯域可変フィルタ1に入
力された高周波信号が、前記制御電圧印加端子から漏出
して信号損失を招くとともに、該制御電圧印加端子から
妨害信号がフィルタ内に流れ込んでフィルタ特性を悪化
するという問題もある。
【0014】さらにまた、前述のように制御電圧印加端
子が共振回路を構成しているコンデンサに直接に接続さ
れるので、該端子のインピーダンスが非常に高くなる。
したがって、該端子に接続する前記制御電圧発生回路2
1が低インピーダンスであると、フィルタ特性にそのイ
ンピーダンス値に従ってダンピングがかかる。このため
急峻なフィルタ特性を得ることができず、また挿入損失
も増加し、フィルタ特性が悪化するという問題がある。
【0015】すなわち、前記制御電圧発生回路21のイ
ンピーダンスが高い場合には、図22において参照符α
1で示すようなフィルタ特性が得られるのに対して、前
記インピーダンスが低くなると、参照符α2で示すよう
にフィルタ特性が劣化してしまう。このため、前述のよ
うに制御電圧発生回路21内には、高周波遮断素子2
3、24を設ける必要があり、部品点数が増加し、コス
トや実装面積の増加をともなうという問題がある。
【0016】本発明の目的は、構成を簡略化することが
できる電圧制御通過帯域可変フィルタ、電圧制御共振周
波数可変共振器およびそれらを用いる高周波回路モジュ
ールを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
圧制御通過帯域可変フィルタは、制御電圧を変化するこ
とによって通過帯域を変化させることができる電圧制御
通過帯域可変フィルタにおいて、印加される電界の強度
に対応して非線形に比誘電率が変化する非線形誘電体材
料から成る絶縁層と、前記絶縁層の一方表面に形成され
る導体パターンであって、λ/4共振器と、前記λ/4
共振器に隣接して形成され、高周波信号の入出力端子と
なる結合ラインと、前記λ/4共振器の開放端側に形成
され、制御電圧が印加される容量形成部と、前記λ/4
共振器の基端側に形成される大面積の高周波接地用容量
形成部とを備える、そのような導体パターンと、前記絶
縁層の他方表面に形成される地板とを含み、前記容量形
成部と、前記地板の該容量形成部に対向する領域と、そ
れらに挟まれる絶縁層とによって可変容量コンデンサを
形成することを特徴とする。
【0018】上記の構成によれば、制御電圧に対応して
容量が変化する可変容量コンデンサを用いて電圧制御通
過帯域可変フィルタを構成するにあたって、λ/4共振
器の開放端側に容量形成部を形成し、この容量形成部と
地板との間の電圧を変化することによって可変容量コン
デンサを実現し、一方、前記制御電圧を、大面積の高周
波接地用容量形成部を備える導体パターンに与える。
【0019】したがって、導体パターンを高周波信号グ
ランドから電気的に遮断することができ、絶縁層と導体
パターンと地板との3層構造でフィルタ回路を実現し、
構成を簡略化することができる。
【0020】また、請求項2の発明に係る電圧制御通過
帯域可変フィルタは、制御電圧印加端子を、前記高周波
接地用容量形成部から延設形成することを特徴とする。
【0021】上記の構成によれば、制御電圧印加端子が
容量電極である容量形成部と直接接続されず、前記高周
波接地用容量形成部を介して接続されるので、高周波信
号の漏出や妨害信号の流入を防止することができる。ま
た、該端子に接続すべき制御電圧源のインピーダンスが
低くてもフィルタの通過特性を損なうことなく、したが
って、高周波遮断素子が不要となり、部品点数を削減
し、コストおよび実装面積を低減することができる。
【0022】さらにまた、請求項3の発明に係る電圧制
御通過帯域可変フィルタは、複数のλ/4共振器を有
し、それぞれに対応する高周波接地用容量形成部が相互
に接続されており、前記制御電圧印加端子を共用するこ
とを特徴とする。
【0023】上記の構成によれば、複数の各λ/4共振
器に対応する可変容量コンデンサの容量を、共通の制御
電圧で一括して制御することができる。
【0024】また、請求項4の発明に係る電圧制御通過
帯域可変フィルタは、複数のλ/4共振器を有し、それ
ぞれに対応する容量形成部に個別的に制御電圧を印加す
ることを特徴とする。
【0025】上記の構成によれば、複数の各λ/4共振
器に個別的に対応する可変容量コンデンサの容量を個別
に調整することができ、各λ/4共振器の共振周波数を
独立して制御することができる。また、λ/4共振器の
共振器の作成精度のばらつきによる共振周波数の不揃い
も、制御電圧を個別に調整することによって吸収して、
該λ/4共振器の特性を揃えることもできる。
【0026】さらにまた、請求項5の発明に係る電圧制
御通過帯域可変フィルタは、制御電圧印加端子を、前記
高周波接地用容量形成部から延設形成することを特徴と
する。
【0027】上記の構成によれば、制御電圧印加端子が
容量電極である容量形成部と直接接続されず、前記高周
波接地用容量形成部を介して接続されるので、高周波信
号の漏出や妨害信号の流入を防止することができる。ま
た、該端子に接続すべき制御電圧源のインピーダンスが
低くても、フィルタの通過特性を損なうことはなく、し
たがって高周波遮断素子が不要となり、部品点数を削減
し、コストおよび実装面積を低減することができる。
【0028】また、請求項6の発明に係る電圧制御通過
帯域可変フィルタでは、前記絶縁層はセラミック系材料
から成り、前記電圧制御通過帯域可変フィルタはセラミ
ック系材料から成る基板内に一体形成され、制御電圧印
加手段を実現する集積回路が該基板上に実装されて一体
化されることを特徴とする。
【0029】上記の構成によれば、フィルタを構成する
回路のうち、調整不要な部分を多層セラミック基板内に
作り込み、前記制御電圧を制御する制御電圧印加手段を
集積回路で実現して、この基板上に実装する。
【0030】したがって、実装部品が減り、小型軽量化
が可能であるとともに、完成したフィルタ回路の特性に
対応して集積回路の特性を調整することによって、容易
に所望とするフィルタ特性を実現することができる。
【0031】さらにまた、請求項7の発明に係る電圧制
御通過帯域可変フィルタでは、前記集積回路は、前記制
御電圧の切換制御のためのソフトウエアを記憶可能であ
ることを特徴とする。
【0032】上記の構成によれば、基板内に一体形成さ
れたフィルタ回路の特性に対応して、集積回路のソフト
ウェアを書換えるだけで所望とする特性を得ることがで
き、特性調整を自動的に行うことができ、また所望とす
る特性が得られるまで何度でも特性調整を行うことがで
き、しかも周囲温度等に対する微調整も能動的に行うこ
とができるので、要求される特性を緩やかに設定するこ
とができる。
【0033】また、請求項8の発明に係る電圧制御通過
帯域可変フィルタでは、前記集積回路は、受信信号強度
を監視し、該受信信号強度が最適となるように前記制御
電圧を切換えることを特徴とする。
【0034】上記の構成によれば、常に最も急峻なフィ
ルタ特性を確保していることができ、受信帯域の広帯域
化を図ることができるとともに、該電圧制御通過帯域可
変フィルタを高周波回路モジュールに実装する場合の周
波数調整作業を無くすことができる。
【0035】さらにまた、請求項9の発明に係る高周波
回路モジュールは、多層基板の内部の一部または全部の
領域に、前記請求項6〜8のいずれかに記載の電圧制御
通過帯域可変フィルタの前記集積回路を除く構成を作り
込んだ高周波回路基板を用いることを特徴とする。
【0036】上記の構成によれば、フィルタ回路を内部
に作り込んだ高周波回路基板に、前記集積回路ととも
に、電圧制御発振回路や水晶発振子などの高周波回路に
必要な残余の外付部品を実装して高周波回路モジュール
を作成する。
【0037】したがって、高周波回路モジュールに占め
る電圧制御通過帯域可変フィルタのための外付部品のス
ペースを縮小し、該モジュールを小型化することができ
る。
【0038】また、請求項10の発明に係る電圧制御共
振周波数可変共振器は、制御電圧を変化することによっ
て共振周波数を変化させることができる電圧制御共振周
波数可変共振器において、印加される電界の強度に対応
して非線形に比誘電率が変化する非線形誘電体材料から
成る絶縁層と、前記絶縁層の一方表面に形成される導体
パターンであって、λ/4共振器と、前記λ/4共振器
に隣接して形成され、高周波信号の入出力端子となる結
合ラインと、前記λ/4共振器の開放端側に形成され、
制御電圧が印加される容量形成部と、前記λ/4共振器
の基端側に形成される大面積の高周波接地用容量形成部
とを備える、そのような導体パターンと、前記絶縁層の
他方表面に形成される地板とを含み、前記容量形成部
と、前記地板の該容量形成部に対向する領域と、それら
に挟まれる絶縁層とによって可変容量コンデンサを形成
することを特徴とする。
【0039】上記の構成によれば、制御電圧に対応して
容量が変化する可変容量コンデンサを用いて電圧制御共
振周波数可変共振器を構成するにあたって、λ/4共振
器の開放端側に容量形成部を形成し、この容量形成部と
地板との間の電圧を変化することによって可変容量コン
デンサを実現し、一方、前記制御電圧を、大面積の高周
波接地用容量形成部を備える導体パターンに与える。
【0040】したがって、導体パターンを高周波信号グ
ランドから電気的に遮断することができ、絶縁層と導体
パターンと地板との3層構造で共振器を実現し、構成を
簡略化することができる。
【0041】さらにまた、請求項11の発明に係る電圧
制御共振周波数可変共振器は、制御電圧印加端子を、前
記高周波接地用容量形成部から延設形成することを特徴
とする。
【0042】上記の構成によれば、制御電圧印加端子が
容量電極である容量形成部と直接接続されず、前記高周
波接地用容量形成部を介して接続されるので、高周波信
号の漏出や妨害信号の流入を防止することができる。ま
た、該端子に接続すべき制御電圧源のインピーダンスが
低くてもフィルタの通過特性を損なうことはなく、した
がって高周波遮断素子が不要となり、部品点数を削減
し、コストおよび実装面積を低減することができる。
【0043】また、請求項12の発明に係る電圧制御共
振周波数可変共振器では、前記絶縁層はセラミック系材
料から成り、前記電圧制御共振周波数可変共振器はセラ
ミック系材料から成る基板内に一体形成され、制御電圧
印加手段を実現する集積回路が該基板上に実装されて一
体化されることを特徴とする。
【0044】上記の構成によれば、共振器を構成する回
路のうち、調整不要な部分を多層セラミック基板内に作
り込み、前記制御電圧を制御する制御電圧印加手段を集
積回路で実現して、この基板上に実装する。
【0045】したがって、実装部品が減り、小型軽量化
が可能であるとともに、完成した共振器の特性に対応し
て集積回路の特性を調整することによって、容易に所望
とする共振特性を実現することができる。
【0046】さらにまた、請求項13の発明に係る電圧
制御共振周波数可変共振器では、前記集積回路は、前記
制御電圧の切換制御のためのソフトウエアを記憶可能で
あることを特徴とする。
【0047】上記の構成によれば、基板内に一体形成さ
れた共振器の特性に対応して、集積回路のソフトウェア
を書換えるだけで所望とする特性を得ることができ、特
性調整を自動的に行うことができ、また所望とする特性
が得られるまで何度でも特性調整を行うことができ、し
かも周囲温度等に対する微調整も能動的に行うことがで
きるので、要求される特性を緩やかに設定することがで
きる。
【0048】また、請求項14の発明に係る高周波回路
モジュールは、多層基板の一部または全部の領域に、前
記請求項12または13に記載の電圧制御共振周波数可
変共振器を用いる電圧制御発振回路の前記集積回路を除
く構成を作り込んだ高周波回路基板を用いることを特徴
とする。
【0049】上記の構成によれば、共振器を用いる電圧
制御発振回路を内部に作り込んだ高周波回路基板に、前
記集積回路とともに、水晶発振子などの高周波回路に必
要な残余の外付部品を実装して高周波回路モジュールを
作成する。
【0050】したがって、高周波回路モジュールに占め
る電圧制御共振周波数可変共振器のための外付部品のス
ペースを縮小し、該モジュールを小型化することができ
る。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1の形態につい
て、図1〜図5に基づいて説明すれば以下のとおりであ
る。
【0052】図1は本発明の実施の第1の形態の電圧制
御通過帯域可変フィルタ31の斜視図であり、図2はそ
の分解斜視図であり、図3は図1の切断面線III −III
から見た断面図である。この電圧制御通過帯域可変フィ
ルタ31は、大略的に、絶縁層32の一方表面に導体パ
ターン33が形成され、他方表面に地板34が形成され
て構成されている。
【0053】前記絶縁層32は、たとえばBaTi
3 、SrTiO3 、BaX Sr1-x TiO3 、PbL
aTiO3 、Bi4 Ti3 12、PZTおよびPbTi
3 等のセラミック系材料から成り、印加される電界の
強度に対応して、すなわち該絶縁層32の一方表面側の
導体パターン33と他方表面側の地板34との間に印加
される電圧に対応して、非線形に比誘電率が変化する非
線形誘電体材料によって形成されている導体パターン3
3は、マイクロストリップラインなどで形成され、一対
のλ/4共振器41,42と、このλ/4共振器41,
42のそれぞれに平行に形成される結合ライン43,4
4と、λ/4共振器41,42のそれぞれの開放端部4
1b,42b側に形成される容量形成部45,46と、
λ/4共振器41,42の基端部41a,42a側に接
続される大面積の高周波接地用容量形成部47,48
と、高周波接地用容量形成部47,48のいずれか(こ
の図1の例では47)から延設される制御電圧印加端子
49とを備えて構成されている。前記結合ライン43,
44において,λ/4共振器41,42からそれぞれ離
反する方向に延設される一端部は、高周波入出力端子4
3a,44aとなる。
【0054】図4は、上述のように構成される電圧制御
通過帯域可変フィルタ31の等価回路図である。λ/4
共振器41,42の開放端部41b,42bは、それぞ
れ容量形成部45,46と、該容量形成部45,46に
対向する領域の地板34と、それらに挟まれた絶縁層3
2とによって形成される可変容量コンデンサVC1,V
C2を介して接地される。これに対して、λ/4共振器
41の基端部41a,42aは、高周波接地用容量形成
部47,48によって形成される容量C3を介して接地
されるとともに、制御電圧印加端子49に接続される直
流の制御電圧源50と接続される。また、λ/4共振器
41,42は、それぞれ結合ライン43,44との間に
形成される入出力結合容量C1,C2を介して、高周波
入出力端子43a,44aと接続される。
【0055】したがって、制御電圧印加端子49から導
体パターン33に印加される直流の制御電圧に対応し
て、該導体パターン33と地板34との間に挟まれる絶
縁層32の比誘電率が変化する。特に、大面積である高
周波接地用容量形成部47,48や、容量形成部45,
46の領域では比較的容量が大きいので、前記比誘電率
の変化に対する容量変化量が顕著に現れる。しかしなが
ら、前記制御電圧によって非線形比誘電体材料から成る
絶縁層32の比誘電率が変化しても、Z=1/jωCか
ら、高周波接地用容量形成部47,48の領域での容量
を高周波的に接地とみなすことができる充分大きな面積
に形成しておくことによって、前記λ/4共振器41,
42は基端部41a,42aで常に接地されているもの
と考えることができ、この状態での等価回路を図5に示
す。
【0056】このように形成された電圧制御通過帯域可
変フィルタ31は、前記制御電圧の変化に追従した可変
容量コンデンサVC1,VC2の容量変化によって、こ
れらの可変容量コンデンサVC1,VC2とλ/4共振
器41,42とでそれぞれ構成される共振回路の共振周
波数を変化させ、通過帯域を変化することができる。し
たがって、電圧制御通過帯域可変フィルタを簡単な構成
の3層構造で実現することができる。これによって、積
層基板技術に容易に応用することができ、たとえば、高
周波回路モジュールのセラミック系基板内部に内蔵が容
易となり、実装面積の低減および薄型化に大きな効果を
奏することができる。
【0057】また、制御電圧印加端子49を、導体パタ
ーン33のうち、高周波接地用容量形成部47,48か
ら引出すことによって、制御電圧印加端子49が可変容
量コンデンサVC1,VC2を構成している容量形成部
45,46に直接に接続されないので、該制御電圧印加
端子49への高周波信号の漏出がなく、また該制御電圧
印加端子49からの妨害信号の流入もなく、さらに該制
御電圧印加端子49に接続される制御電圧源50のイン
ピーダンスが低くても、急峻なフィルタ特性を維持する
ことができる。
【0058】本発明の実施の第2の形態について、図6
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0059】図6は、本発明の実施の第2の形態の電圧
制御通過帯域可変フィルタ51の斜視図である。この電
圧制御通過帯域可変フィルタ51は、前述の電圧制御通
過帯域可変フィルタ31に類似し、対応する部分には同
一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0060】注目すべきは、この電圧制御通過帯域可変
フィルタ51では、導体パターン52において、一対の
λ/4共振器41,42は個別に形成されており、基端
部41a,42a側にそれぞれ高周波接地用容量形成部
57,58を有し、また各容量形成部45,46から
は、それぞれ制御電圧印加端子59,60が延設されて
いることである。なお、共振器および容量に関連しない
領域には、グランドパターン55が形成されいる。
【0061】したがって、2つのλ/4共振器41,4
2の共振周波数を個別に制御することが可能となり、該
λ/4共振器41,42のパターンの作成精度のばらつ
きによる周波数の不揃いを、制御電圧を調整することに
よって補償することができる。
【0062】本発明の実施の第3の形態について、図7
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0063】図7は、本発明の実施の第3の形態の電圧
制御通過帯域可変フィルタ61の斜視図である。前述の
電圧制御通過帯域可変フィルタ51に類似し、対応する
部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略す
る。
【0064】注目すべきは、この電圧制御通過帯域可変
フィルタ61では、前述の電圧制御通過帯域可変フィル
タ31と同様に、導体パターン62のうち、制御電圧印
加端子69,70が高周波接地用容量形成部57,58
に接続されていることである。
【0065】したがって、回路パターン形成上の制約に
よることなく、このように制御電圧印加端子69,70
を高周波接地用容量形成部57,58から形成すること
が可能である場合には、λ/4共振器41,42の共振
周波数を個別に制御することができるとともに、前述の
可変容量コンデンサVC1,VC2の容量電極である容
量形成部45,46に直接に制御電圧源が接続されない
ので、該制御電圧源に高周波遮断回路を設ける必要はな
い。
【0066】本発明の実施の第4の形態について、図8
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0067】図8は、本発明の実施の第4の形態の電圧
制御通過帯域可変フィルタ71の斜視図である。前述の
電圧制御通過帯域可変フィルタ31に類似し、対応する
部分には同一の参照符号を付して示す。
【0068】この電圧制御通過帯域可変フィルタ71で
は、導体パターン72には、多段(図8の例では4段)
のλ/4共振器73,74,75,76が形成されてい
ることである。各λ/4共振器73,74,75,76
の開放端部73b,74b,75b,76bには、それ
ぞれ可変容量形成部77,78,79,80が形成され
ており、これに対して基端部73a,74a,75a,
76aは、共通に高周波接地用容量形成部47,48に
接続されて制御電圧が印加される。
【0069】このように構成することによって、多段の
共振器の共振周波数を、単一の制御電圧で一括して制御
することができる。
【0070】本発明の実施の第5および第6の形態につ
いて、それぞれ図9および図10に基づいて説明すれば
以下のとおりである。
【0071】図9は、本発明の実施の第5の形態の電圧
制御共振周波数可変共振器81の斜視図である。この電
圧制御共振周波数可変共振器81は、本発明を適用した
共振器の基本的構成を示すものであり、したがって導体
パターン82には、λ/4共振器83と、その開放端部
83b側に形成される可変容量形成部84と、基端部8
3a側に形成される高周波接地用容量形成部85と、前
記可変容量形成部84から延設される制御電圧印加端子
86とが備えられている。
【0072】これに対して、図10で示す本発明の実施
の第6の形態の電圧制御共振周波数可変共振器91で
は、導体パターン92において、前記制御電圧印加端子
86が高周波接地用容量形成部85から延設されてい
る。
【0073】このように構成された電圧制御共振周波数
可変共振器81,91は、前述の電圧制御通過帯域可変
フィルタ31,51などと同様の3層構造で、制御電圧
に対応して共振周波数を変化することができる共振器を
実現することができる。制御電圧印加端子86は、前記
回路パターン形成上の制約などに対応して、図9で示す
ように可変容量形成部84から延設されてもよく、また
図10で示すように高周波接地用容量形成部85から延
設されてもよい。ただし、高周波接地用容量形成部85
から延設することによって、前述のように、制御電圧源
側に高周波遮断回路を不要とすることができる。
【0074】本発明の実施の第7の形態について、図1
1に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0075】図11は、本発明の実施の第7の形態の電
圧制御発振回路101の斜視図である。前述の図9およ
び図10でそれぞれ示す電圧制御共振周波数可変共振器
81,91は基本的構成であり、たとえばこの電圧制御
発振回路101で示すようにして用いられる。この電圧
制御発振回路101では、導体パターン102によっ
て、前述のλ/4共振器83、可変容量形成部84、高
周波接地用容量形成部85および制御電圧印加端子86
が形成されるとともに、発振回路103の回路パターン
および、その発振回路103とλ/4共振器83とを接
続する結合ライン104などが形成されている。
【0076】このように、前記電圧制御共振周波数可変
共振器81,91を用いて、コンパクトにモジュール化
された電圧制御発振回路101を実現することができ
る。
【0077】本発明の実施の第8の形態について、図1
2〜図15に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0078】図12は、本発明の実施の第8の形態の高
周波回路モジュール111の斜視図である。前述の電圧
制御通過帯域可変フィルタ31,51,61,71、電
圧制御共振周波数可変共振器81,91および電圧制御
発振回路101は、セラミック基板である絶縁層32の
表裏両面にパターンを形成して構成されている。したが
って、この図12で示すように、多層積層基板112を
用いる高周波回路モジュール111に好適に適用するこ
とができる。なおこの図12では、代表として、電圧制
御通過帯域可変フィルタ31を用いた例を示している。
多層積層基板112は、ガラス系およびセラミック系材
料の複合された基板の内部に、導体配線や、R,Lおよ
びCなどの回路部品が形成されて構成されている。
【0079】この高周波回路モジュール111は、前述
のような複数の通信方式に対応可能な送受信回路として
用いられる。したがって、多層積層基板112上には、
前記電圧制御通過帯域可変フィルタ31が形成されると
ともに、送受信切換えスイッチ、送信電力増幅回路、受
信信号増幅回路、受信信号復調回路、発振回路、送信信
号変調回路を、それぞれ内蔵または多層積層基板112
内の回路と共働動作を行うことによって実現する各種の
集積回路が、参照符113,114,115,116,
117,118で示すように実装されている。
【0080】また、多層積層基板112上には、前記電
圧制御通過帯域可変フィルタ31に制御電圧を印加する
集積回路119も実装されている。さらにまた、受信信
号の復調のための前記集積回路116は、受信信号強度
検出機能(RSSI:Received Signal Strength Indic
ater) を有しており、前記集積回路119は、この集積
回路116のRSSI端子から出力される受信信号強度
を常時監視し、該受信信号強度が最大となるように前記
制御電圧を、すなわちフィルタ周波数を制御している。
【0081】具体的には、集積回路119は、前記制御
電圧を掃引して集積回路116のRSSI端子から出力
される受信信号強度レベルを表す出力のピーク値、した
がって該出力が上昇から低下に変化するときの制御電圧
に維持する。これによって、前述のような複数の通信方
式に対応した広帯域に対応することができる回路であっ
ても、急峻なフィルタ特性を維持することができる。
【0082】また、集積回路119は、制御プログラム
の書込みが可能に構成されており、図13で示すように
作成が行われる。すなわち、ステップQ1で基板形成や
部品実装などの組立てが行われた後、ステップQ2で特
性検査が行われ、その検査結果に対応した制御プログラ
ムが、ステップQ3において該集積回路119に書込ま
れる。その後、ステップQ4において再び特性検査が行
われ、所望とする特性が得られるまでこのステップQ3
およびQ4を繰返した後、ステップQ5で出荷となる。
【0083】図14は、前記ステップQ2,Q4におけ
る検査工程を詳細に説明するためのフローチャートであ
る。ステップQ11では、電圧制御通過帯域可変フィル
タ31の前記制御電圧印加端子49から制御電圧が印加
され、ステップQ12では、その直流の制御電圧に対応
したモジュールの動作特性、たとえば感度、スプリアス
反射、イメージ妨害比および不要輻射などが、前記PD
Cの仕様に関して測定される。ステップQ13では、そ
の測定結果が仕様を満足しているか否かが判断され、そ
うでないときにはステップQ11に戻り、こうして制御
電圧が可変されてPDCの仕様に適応した制御電圧が求
められ、仕様を満足すると、ステップQ14で決定され
る。
【0084】続いて、ステップQ15では再び制御電圧
が印加され、ステップQ16でその制御電圧に対応した
動作特性が測定され、ステップQ17では、測定結果が
PHSの仕様に適応した値であるか否かが判断されて、
そうでないときには前記ステップQ15に戻り、こうし
てPHSの仕様に満足する測定結果が得られると、ステ
ップQ18に移って、そのときの制御電圧がPHS用に
決定され、前記ステップQ3に移る。
【0085】したがって、特性の調整は、集積回路11
9に制御プログラムを書込むだけでよく、一旦調整し
て、調整過多となってもやり直すことができ、所望とす
る特性を高精度に、かつ短時間で得ることができる。ま
た、歩留りを向上することもできる。さらに、自動調整
が可能であるとともに、所望とする特性が得られるま
で、何度でも調整作業をやり直すことができ、しかも周
囲温度等に応じた特性調整も能動的に行うことができる
ので、要求される特性も緩やかに設定することができ
る。
【0086】図15は、高周波回路モジュール111の
実使用時における集積回路119の動作を説明するため
のフローチャートである。集積回路119は、前記集積
回路113などから、ステップQ21で示すように、前
記PDCとPHSとの切換えを表すシステム切換信号お
よび、送受信の切換えを表すタイミング信号を受信し、
ステップQ22では、そのシステム切換信号およびタイ
ミング信号に対応した制御電圧を読出す。ステップQ2
3では、読出された制御電圧に対応した電圧が該集積回
路119の出力回路で作成され、前記制御電圧印加端子
49に印加された後、ステップQ21に戻る。
【0087】したがって、該集積回路119は、各シス
テム切換信号およびタイミング信号に対応した制御電圧
を記憶しておくことができるメモリ、および該システム
切換信号およびタイミング信号を受信してデコードする
回路を備えていればよく、低級なマイクロコンピュータ
などで実現することができる。
【0088】
【発明の効果】請求項1の発明に係る電圧制御通過帯域
可変フィルタは、以上のように、制御電圧に対応して容
量が変化する可変容量コンデンサを用いて電圧制御通過
帯域可変フィルタを構成するにあたって、導体パターン
において、λ/4共振器の開放端側に可変容量形成部を
形成し、この可変容量形成部と地板との間の電圧を変化
することによって可変容量コンデンサを実現し、一方、
前記制御電圧を、大面積の高周波接地用容量形成部に与
える。
【0089】それゆえ、導体パターンを高周波信号グラ
ンドから電気的に遮断することができ、絶縁層と導体パ
ターンと地板との3層構造でフィルタ回路を実現し、構
成を簡略化することができる。
【0090】また、請求項2の発明に係る電圧制御通過
帯域可変フィルタは、以上のように、制御電圧印加端子
を前記高周波接地用容量形成部から延設形成し、該制御
電圧印加端子が容量電極である可変容量形成部と直接接
続されないようにする。
【0091】それゆえ、高周波信号の漏出や妨害信号の
流入を防止することができる。また、該制御電圧印加端
子に接続すべき制御電圧源のインピーダンスが低くても
フィルタの通過特性を損なうことなく、したがって高周
波遮断素子が不要となり、部品点数を減少し、コストお
よび実装面積を低減することができる。
【0092】さらにまた、請求項3の発明に係る電圧制
御通過帯域可変フィルタは、以上のように、複数のλ/
4共振器のそれぞれに対応する高周波接地用容量形成部
を相互に接続し、制御電圧印加端子を共用する。
【0093】それゆえ、複数のλ/4共振器の対応する
可変容量コンデンサの容量を、共通の制御電圧で一括し
て制御することができる。
【0094】また、請求項4の発明に係る電圧制御通過
帯域可変フィルタは、以上のように、複数のλ/4共振
器のそれぞれに対応する可変容量形成部に個別的に制御
電圧を印加する。
【0095】それゆえ、各λ/4共振器に対応する可変
容量コンデンサの容量を個別に調整することができ、各
λ/4共振器の共振周波数を独立して制御することがで
きる。また、λ/4共振器の作成精度のばらつきによる
共振周波数の不揃いも、制御電圧を個別に調整すること
によって吸収して、該λ/4共振器の特性を揃えること
もできる。
【0096】さらにまた、請求項5の発明に係る電圧制
御通過帯域可変フィルタは、以上のように、制御電圧印
加端子を前記高周波接地用容量形成部から延設形成し、
該制御電圧印加端子が容量電極である可変容量形成部と
直接接続されないようにする。
【0097】それゆえ、高周波信号の漏出や妨害信号の
流入を防止することができる。また、該制御電圧印加端
子に接続すべき制御電圧源のインピーダンスが低くても
フィルタの通過特性を損なうことなく、したがって高周
波遮断素子が不要となり、部品点数を減少し、コストお
よび実装面積を低減することができる。
【0098】また、請求項6の発明に係る電圧制御通過
帯域可変フィルタでは、以上のように、前記絶縁層はセ
ラミック系材料から成り、フィルタを構成する回路のう
ち、調整不要な部分を多層セラミック基板内に作り込
み、前記制御電圧を制御する制御電圧印加手段を集積回
路で実現して、この基板上に実装する。
【0099】それゆえ、実装部品が減り、小型軽量化が
可能であるとともに、完成したフィルタ回路の特性に対
応して集積回路の特性を調整することによって、容易に
所望とするフィルタ特性を実現することができる。
【0100】さらにまた、請求項7の発明に係る電圧制
御通過帯域可変フィルタは、以上のように、前記集積回
路を、前記制御電圧の切換制御のためのソフトウエアを
記憶可能とする。
【0101】それゆえ、基板内に一体形成されたフィル
タ回路の特性に対応して、集積回路のソフトウェアを書
換えるだけで所望とする特性を得ることができ、特性調
整を自動的に行うことができ、また所望とする特性が得
られるまで何度でも特性調整を行うことができ、しかも
周囲温度等に対する微調整も能動的に行うことができる
ので、要求される特性を緩やかに設定することができ
る。
【0102】また、請求項8の発明に係る電圧制御通過
帯域可変フィルタでは、以上のように、前記集積回路
は、受信信号強度を監視し、該受信信号強度が最適とな
るように前記制御電圧を切換える。
【0103】それゆえ、常に最も急峻なフィルタ特性を
確保していることができ、受信帯域の広帯域化を図るこ
とができるとともに、該電圧制御通過帯域可変フィルタ
を高周波回路モジュールに実装する場合の周波数調整作
業を無くすことができる。
【0104】さらにまた、請求項9の発明に係る高周波
回路モジュールは、以上のように、フィルタ回路を内部
に作り込んだ高周波回路基板に、前記集積回路ととも
に、電圧制御発振回路や水晶発振子などの高周波回路に
必要な残余の外付部品を実装して高周波回路モジュール
を作成する。
【0105】それゆえ、高周波回路モジュールに占める
電圧制御通過帯域可変フィルタのための外付部品のスペ
ースを縮小し、該モジュールを小型化することができ
る。
【0106】また、請求項10の発明に係る電圧制御共
振周波数可変共振器は、以上のように、制御電圧に対応
して容量が変化する可変容量コンデンサを用いて電圧制
御共振周波数可変共振器を構成するにあたって、導体パ
ターンにおいて、λ/4共振器の開放端側に可変容量形
成部を形成し、この可変容量形成部と地板との間の電圧
を変化することによって可変容量コンデンサを実現し、
一方、前記制御電圧を、大面積の高周波接地用容量形成
部に与える。
【0107】それゆえ、導体パターンを高周波信号グラ
ンドから電気的に遮断することができ、絶縁層と導体パ
ターンと地板との3層構造で共振器を実現し、構成を簡
略化することができる。
【0108】さらにまた、請求項11の発明に係る電圧
制御共振周波数可変共振器は、以上のように、制御電圧
印加端子を前記高周波接地用容量形成部から延設形成
し、該制御電圧印加端子が容量電極である可変容量形成
部と直接接続されないようにする。
【0109】それゆえ、高周波信号の漏出や妨害信号の
流入を防止することができる。また、該制御電圧印加端
子に接続すべき制御電圧源のインピーダンスが低くても
フィルタの通過特性を損なうことなく、したがって高周
波遮断素子が不要となり、部品点数を減少し、コストお
よび実装面積を低減することができる。
【0110】また、請求項12の発明に係る電圧制御共
振周波数可変共振器では、以上のように、前記絶縁層は
セラミック系材料から成り、共振器を構成する回路のう
ち、調整不要な部分を多層セラミック基板内に作り込
み、前記制御電圧を制御する制御電圧印加手段を集積回
路で実現して、この基板上に実装する。
【0111】それゆえ、実装部品が減り、小型軽量化が
可能であるとともに、完成した共振器の特性に対応して
集積回路の特性を調整することによって、容易に所望と
する共振特性を実現することができる。
【0112】さらにまた、請求項13の発明に係る電圧
制御共振周波数可変共振器は、以上のように、前記集積
回路を、前記制御電圧の切換制御のためのソフトウエア
を記憶可能とする。
【0113】それゆえ、基板内に一体形成された共振器
の特性に対応して、集積回路のソフトウェアを書換える
だけで所望とする特性を得ることができ、特性調整を自
動的に行うことができ、また所望とする特性が得られる
まで何度でも特性調整を行うことができ、しかも周囲温
度等に対する微調整も能動的に行うことができるので、
要求される特性を緩やかに設定することができる。
【0114】また、請求項14の発明に係る高周波回路
モジュールは、以上のように、電圧制御共振周波数可変
共振器を用いる電圧制御発振回路を内部に作り込んだ高
周波回路基板に、前記集積回路とともに、水晶発振子な
どの高周波回路に必要な残余の外付部品を実装して高周
波回路モジュールを作成する。
【0115】それゆえ、高周波回路モジュールに占める
電圧制御共振周波数可変共振器のための外付部品のスペ
ースを縮小し、該モジュールを小型化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の電圧制御通過帯域
可変フィルタの斜視図である。
【図2】図1で示す電圧制御通過帯域可変フィルタの分
解斜視図である。
【図3】図1の切断面線III −III から見た断面図であ
る。
【図4】図1で示す電圧制御通過帯域可変フィルタの等
価回路図である。
【図5】前記図1で示す電圧制御通過帯域可変フィルタ
を高周波的に見た場合の等価回路図である。
【図6】本発明の実施の第2の形態の電圧制御通過帯域
可変フィルタの斜視図である。
【図7】本発明の実施の第3の形態の電圧制御通過帯域
可変フィルタの斜視図である。
【図8】本発明の実施の第4の形態の電圧制御通過帯域
可変フィルタの斜視図である。
【図9】本発明の実施の第5の形態の電圧制御共振周波
数可変共振器の斜視図である。
【図10】本発明の実施の第6の形態の電圧制御共振周
波数可変共振器の斜視図である。
【図11】本発明の実施の第7の形態の電圧制御発振回
路の斜視図である。
【図12】本発明の実施の第8の形態の高周波回路モジ
ュールの斜視図である。
【図13】図12で示す高周波回路モジュールの製造工
程を説明するためのフローチャートである。
【図14】図13で示す製造工程における検査工程を詳
細に説明するためのフローチャートである。
【図15】電圧制御通過帯域可変フィルタにおける集積
回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】典型的な従来技術の電圧制御通過帯域可変フ
ィルタの斜視図である。
【図17】図16で示す電圧制御通過帯域可変フィルタ
の分解斜視図である。
【図18】図16および図17で示す電圧制御通過帯域
可変フィルタの等価回路図である。
【図19】電圧制御通過帯域可変フィルタの制御電圧変
化に対する容量変化を示すグラフである。
【図20】図16および図17で示す電圧制御通過帯域
可変フィルタを高周波回路モジュールに搭載する場合の
構造を示す分解斜視図である。
【図21】図16および図17で示す電圧制御通過帯域
可変フィルタを高周波回路モジュールに搭載する場合の
構造を説明するための図16の切断面線XXI −XXI から
見た断面図である。
【図22】図16および図17で示す電圧制御通過帯域
可変フィルタの特性劣化を説明するためのグラフであ
る。
【符号の説明】
31,51,61,71 電圧制御通過帯域可変フィ
ルタ 32 絶縁層 33,52,62,72,82,92,102 導体
パターン 34 地板 41,42;73,74,75,76;83 λ/4
共振器 41a,42a;73a,74a,75a,76a;8
3a 基端部 41b,42b;73b,74b,75b,76b;8
3b 開放端部 43,44;104 結合ライン 43a,44a 高周波入出力端子 45,46;77,78,79,80 可変容量形成
部 47,48;57,58;85 高周波接地用
容量形成部 49;59,60;69,70;86 制御電圧印加
端子 50 制御電圧源 55 グランドパターン 81,91 電圧制御共振周波数可変共
振器 101 電圧制御発振回路 103 発振回路 111 高周波回路モジュール 112 多層積層基板 113〜119 集積回路 C1,C2 入出力結合容量 C3 容量 VC1,VC2 可変容量コンデンサ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御電圧を変化することによって通過帯域
    を変化させることができる電圧制御通過帯域可変フィル
    タにおいて、 印加される電界の強度に対応して非線形に比誘電率が変
    化する非線形誘電体材料から成る絶縁層と、 前記絶縁層の一方表面に形成される導体パターンであっ
    て、 λ/4共振器と、 前記λ/4共振器に隣接して形成され、高周波信号の入
    出力端子となる結合ラインと、 前記λ/4共振器の開放端側に形成され、制御電圧が印
    加される容量形成部と、 前記λ/4共振器の基端側に形成される大面積の高周波
    接地用容量形成部とを備える、そのような導体パターン
    と、 前記絶縁層の他方表面に形成される地板とを含み、 前記容量形成部と、前記地板の該容量形成部に対向する
    領域と、それらに挟まれる絶縁層とによって可変容量コ
    ンデンサを形成することを特徴とする電圧制御通過帯域
    可変フィルタ。
  2. 【請求項2】制御電圧印加端子を、前記高周波接地用容
    量形成部から延設形成することを特徴とする請求項1記
    載の電圧制御通過帯域可変フィルタ。
  3. 【請求項3】複数のλ/4共振器を有し、それぞれに対
    応する高周波接地用容量形成部が相互に接続されてお
    り、前記制御電圧印加端子を共用することを特徴とする
    請求項2記載の電圧制御通過帯域可変フィルタ。
  4. 【請求項4】複数のλ/4共振器を有し、それぞれに対
    応する容量形成部に個別的に制御電圧を印加することを
    特徴とする請求項1記載の電圧制御通過帯域可変フィル
    タ。
  5. 【請求項5】制御電圧印加端子を、前記高周波接地用容
    量形成部から延設形成することを特徴とする請求項4記
    載の電圧制御通過帯域可変フィルタ。
  6. 【請求項6】前記絶縁層はセラミック系材料から成り、
    前記電圧制御通過帯域可変フィルタはセラミック系材料
    から成る基板内に一体形成され、制御電圧印加手段を実
    現する集積回路が該基板上に実装されて一体化されるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電圧制
    御通過帯可変フィルタ。
  7. 【請求項7】前記集積回路は、前記制御電圧の切換制御
    のためのソフトウエアを記憶可能であることを特徴とす
    る請求項6記載の電圧制御通過帯域可変フィルタ。
  8. 【請求項8】前記集積回路は、受信信号強度を監視し、
    該受信信号強度が最適となるように前記制御電圧を切換
    えることを特徴とする請求項6記載の電圧制御通過帯域
    可変フィルタ。
  9. 【請求項9】多層基板の内部の一部または全部の領域
    に、前記請求項6〜8のいずれかに記載の電圧制御通過
    帯域可変フィルタの前記集積回路を除く構成を作り込ん
    だ高周波回路基板を用いることを特徴とする高周波回路
    モジュール。
  10. 【請求項10】制御電圧を変化することによって共振周
    波数を変化させることができる電圧制御共振周波数可変
    共振器において、 印加される電界の強度に対応して非線形に比誘電率が変
    化する非線形誘電体材料から成る絶縁層と、 前記絶縁層の一方表面に形成される導体パターンであっ
    て、 λ/4共振器と、 前記λ/4共振器に隣接して形成され、高周波信号の入
    出力端子となる結合ラインと、 前記λ/4共振器の開放端側に形成され、制御電圧が印
    加される容量形成部と、 前記λ/4共振器の基端側に形成される大面積の高周波
    接地用容量形成部とを備える、そのような導体パターン
    と、 前記絶縁層の他方表面に形成される地板とを含み、 前記容量形成部と、前記地板の該容量形成部に対向する
    領域と、それらに挟まれる絶縁層とによって可変容量コ
    ンデンサを形成することを特徴とする電圧制御共振周波
    数可変共振器。
  11. 【請求項11】制御電圧印加端子を、前記高周波接地用
    容量形成部から延設形成することを特徴とする請求項1
    0記載の電圧制御共振周波数可変共振器。
  12. 【請求項12】前記絶縁層はセラミック系材料から成
    り、前記電圧制御共振周波数可変共振器はセラミック系
    材料から成る基板内に一体形成され、制御電圧印加手段
    を実現する集積回路が該基板上に実装されて一体化され
    ることを特徴とする請求項10または11記載の電圧制
    御共振周波数可変共振器。
  13. 【請求項13】前記集積回路は、前記制御電圧の切換制
    御のためのソフトウエアを記憶可能であることを特徴と
    する請求項12記載の電圧制御共振周波数可変共振器。
  14. 【請求項14】多層基板の一部または全部の領域に、前
    記請求項12または13記載の電圧制御共振周波数可変
    共振器を用いる電圧制御発振回路の前記集積回路を除く
    構成を作り込んだ高周波回路基板を用いることを特徴と
    する高周波回路モジュール。
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