JPH10335489A - 半導体メモリセル - Google Patents

半導体メモリセル

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JPH10335489A
JPH10335489A JP9138231A JP13823197A JPH10335489A JP H10335489 A JPH10335489 A JP H10335489A JP 9138231 A JP9138231 A JP 9138231A JP 13823197 A JP13823197 A JP 13823197A JP H10335489 A JPH10335489 A JP H10335489A
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JP
Japan
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memory cell
pull
junction
semiconductor memory
type region
Prior art date
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Pending
Application number
JP9138231A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Goto
寛 後藤
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP9138231A priority Critical patent/JPH10335489A/ja
Publication of JPH10335489A publication Critical patent/JPH10335489A/ja
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のSRAMは、高抵抗形メモリセルでは、
2つのトランジスタに接続する抵抗の抵抗値の変動幅が
大きく、TFT形メモリセルでは、トランジスタのソー
ス・ドレイン間の電流リークが増大し、消費電力が増
し、完全CMOS形メモリセルでは、ラッチアップが発
生しやすくなり微細化が困難であった。 【解決手段】本発明は、PN接合によるトンネル電流を
用いたプルアップ素子13,14がフリップフロップ構
成されたPch,Nchトランジスタ11,12からなるメ
モり部に接続され、ラッチアップの発生が低減し、微細
化してもトンネル電流を利用しているため、微細な高抵
抗形メモリセルに比べて、製造時のプロセスの不均一性
による抵抗値のばらつきで特性の変動の影響が少なくな
る。半導体基板若しくは、ウェル領域を電流通路に用い
ることができ、配線を減らしてセル面積を小さくするこ
とができる半導体メモリセルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリ装置
のスタティックRAM(SRAM)に係り、特にPN接
合によるトンネル電流を利用するプルアップ素子を用い
た微細化が可能な半導体メモリセルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体メモリ装置は、データを
読み出し・書き込み可能なRAMと、予め記憶されたデ
ータの読み出し専用のROMに分類され、そのRAM
は、スタティックRAM(SRAM)とダイナミックR
AMとに分類されている。
【0003】このSRAMは、フリップフロップ回路を
メモリセルに組み込んで、静的(スタティック)にデー
タを保持するように構成されている。このため、1つ当
たりのメモリ素子に6個程度のトランジスタ等の回路素
子数が必要となり、DRAMに比べて回路素子数が多く
なり、集積度が1/4程度に下がり、また、1ビット当
たりのコストが高くなる。
【0004】しかし、DRAMのように保持データの減
衰を防止するためのリフレッシュ動作を行う必要がな
く、メモリの動作タイミングが容易でメモリシステム構
成上使いやすく、低消費電力が実現しやすいという利点
がある。
【0005】このようなSRAMは、図7(a)に示す
ような構成の高抵抗形メモリセル(抵抗負荷形メモリセ
ル)、同図(b)に示すようなTFT形メモリセル(デ
プリーション負荷形メモリセル)若しくは、同図(c)
に示すような完全CMOS形メモリセルとに分類され
る。
【0006】これは、Pウェル領域とNウェル領域を必
要とする完全CMOS形メモリセルに比べて、チップ面
積が小さくなる。
【0007】また、完全CMOS形メモリセルは、直流
的な電流を持たない利点があり、待機中の消費電力を接
合リーク電流のレベルまで低減させる超低消費電力RA
Mとして用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した各SRAMに
ついて、現在よりもさらに微細化を実施した場合には、
以下のような問題が発生する。
【0009】まず、高抵抗形メモリセルにおいては、フ
リップフロップ構成されたトランジスタに接続する抵抗
の抵抗値の変動幅が大きくなる。このため、これらのト
ランジスタの動作が不均一となる。TFT形メモリセル
においては、トランジスタのソース・ドレイン間の電流
リークが増大し、消費電力が増すこととなる。さらに、
完全CMOS形メモリセルにおいては、ラッチアップが
発生しやすくなる。
【0010】これらの原因はそれぞれに異なるが、この
結果に、プルアップ素子に問題が生じるためである。従
って、プルアップ素子を改善することにより、メモリセ
ルの微細化に対する問題も低減される。
【0011】そこで本発明は、メモリセルのさらなる微
細化が可能で、且つ低消費電力を実現する半導体メモリ
セルを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、半導体基板上に形成されるフリップフロッ
プ構成されたトランジスタからなるメモリ部に接続され
るプルアップ素子を有する半導体メモリセルにおいて、
前記プルアップ素子は、前記半導体基板上のウェル領域
内に形成されたP形領域とN形領域が接合するPN接合
と、該PN接合上に形成されたゲート電極とで構成さ
れ、前記ゲート電極及び前記N形領域の電位に制御され
て前記PN接合間を流れるトンネル電流を電源から前記
メモリ部にデータとして供給する半導体メモリセルを提
供する。また前記プルアップ素子は、電源からの電流通
路を前記半導体基板及び前記ウェル領域を通じて、前記
N形領域に供給し、前記PN接合箇所からトンネル電流
として、P形領域を経て、前記メモリ部に供給する。
【0013】以上のような構成の半導体メモリセルは、
PN接合によるトンネル電流を用いたプルアップ素子が
フリップフロップ構成された第1、第2(Pch,Nch)
のトランジスタからなるメモり部に接続され、転送ゲー
トにより駆動されて、電源からPN接合によるトンネル
電流として、メモリ部にデータとしての電位(オン・オ
フ状態)を供給する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0015】図1を参照して、本発明の半導体メモリの
概要について説明する。
【0016】本発明の半導体メモリは、SRAMにおけ
るフリップフロップ構成された2つのPch、Nchトラン
ジスタからなるメモリ部に接続されるプルアップ素子に
PN接合されてトンネル電流が流れる構造のプルアップ
素子を用いたものである。
【0017】図1(a)は、このプルアップ素子の断面
構造を示し、同図(b)は、上から見た構成を示し、同
図(c)は、この回路の記号を示している。
【0018】このプルアップ素子は、N形半導体基板1
に形成された後述する2つのPch、Nchトランジスタで
フリップフロップ構成されたメモリ部(プルダウン素
子)に接続される。
【0019】このN形半導体基板1に形成されたNウェ
ル領域2内でP形領域3とN+ 形領域4が接合され、接
合箇所の上方にゲート酸化膜5を介してゲート電極6が
形成される。本実施形態では、N形半導体基板を例とし
たがP形半導体基板を用いても同様に実施できる。
【0020】この構成において、ゲート電極6とP形領
域3の電位をGND(基準電位)とし、N+ 形領域4の
電位をVcc(電源電位)とすると、PN接合箇所でN+
形領域4からP形領域3に流れるトンネル電流が発生す
る。このトンネル電流は、ゲート電極6の電位とN+
領域4の電位により制御される。
【0021】またトンネル電流は、ゲート酸化膜5の膜
厚にも依存しており、特性に影響を与えるため、本実施
形態では、ゲート酸化膜の膜厚のばらつきを低減させ、
均一な膜厚にすることが重要である。
【0022】図2には、第1の実施形態として、前述し
たプルアップ素子を用いて、完全CMOSメモリセルに
類似する構成にした例を示す。
【0023】この半導体メモリセルは、Pch,Nchトラ
ンジスタ11,12をクロスカップルさせてフリップフ
ロップ構成されたメモリ部と、それぞれのトランジスタ
11,12に接続するプルアップ素子13,14と、デ
ータの入出力用の転送ゲート15,16とで構成されて
いる。
【0024】図3及び図4には、図2に示した半導体メ
モリセルの製造工程を示し説明する。ここでは、メモリ
部と1つのプルアップ素子を示している。ここでは、図
2に示す点線mで囲った範囲について示している。
【0025】図3(a)に示すように、N形半導体基板
1に、素子分離領域21と、不純物を拡散若しくは注入
してPウェル領域22、Nウェル領域23及びNウェル
領域2を形成する。この素子分離領域21は、深さ0.
5μmの通常の浅いトレンチ分離とする。
【0026】ウェル領域の形成は、Nウェル領域2,2
3は、例えば、リン(P)を180kev、1E13個/
cm2 でイオン注入を行い、またPウェル領域22は、例
えば、ボロン(B)を150kev、1E13個/cm2
イオン注入を行った後、1000℃、5時間のアニール
処理を施す。またPウェル領域22を形成する際に、N
ウェル領域2内にはP形領域3を形成する。
【0027】図3(b)に示すように、前記半導体基板
1の全面上にゲート酸化膜5となる膜厚8nmのシリコ
ン酸化膜を形成し、さらに所望の閾値にするために不純
物のイオン注入を行い、Nchトランジスタの閾値を0.
5V、Pchトランジスタの閾値を−1.0Vに設定す
る。
【0028】図3(c)に示すように、膜厚0.3μm
のポリシリコン膜を半導体基板1のウェル領域面上に形
成して、リンをイオン注入した後、フォトリソグラフィ
技術を用いて、パターニングしてゲート電極6,24,
25を形成する。
【0029】図3(d)に示すように、プルアップ素子
のN+ 形領域4及びNchトランジスタのソース・ドレイ
ン領域26a,26bを形成するために、フォトリソグ
ラフィ技術によりレジストマスク27を形成した後、砒
素を70kev、5E15個/cm2 でイオン注入する。
【0030】図4(a)に示すように、プルアップ素子
のP形領域3内にP+ 領域29及びPchトランジスタの
ソース・ドレイン領域28a,28bを形成するため
に、フォトリソグラフィ技術によりレジストマスク30
を形成した後、ボロンを30kev、5E15個/cm2
イオン注入する。
【0031】図4(b)に示すように、半導体基板1の
裏面を除く、全面上に膜厚0.2μmのシリコン酸化膜
と膜厚0.8μmのBPSGからなる層間絶縁膜31を
形成する。
【0032】図4(c)に示すように各トランジスタの
ゲート電極及びソース・ドレイン領域上にコンタクトホ
ールを形成し、スパッタリング等で金属膜を形成し、フ
ォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、配線パ
ターン32を形成する。
【0033】この配線パターン32では、トンネル素子
のN+ 形領域4に接続する配線を形成しているが、半導
体基板1自体を電源用の電流通路(配線)として用いる
場合には、配線を形成する必要はない。
【0034】このようなプルアップ素子をメモり部に接
続することによって、寄生サイリスタが形成されるが、
従来の完全CMOS形メモリセルの構成に比べて、Pch
トランジスタのドレイン電極が不要なため、P+ 形領域
とN+ 形領域とをより離して配置することができるよう
になり、ラッチアップが発生しにくくなる。
【0035】また、PN接合におけるトンネル電流を用
いるため、ソース・ドレイン間のリーク電流とは無縁で
ある。しかも微細化してもトンネル電流を利用している
ため、製造時のプロセスの不均一性からくる特性の変動
の影響は少なくて済み、抵抗値がばらつく微細な高抵抗
形メモリセルに比べて小さくなる。
【0036】さらに、半導体基板若しくはウェル領域自
体を電流通路として用いることができるため、配線が不
要となり、従来のメモリセルに比べてセル面積を小さく
することができる。このような特徴を有するため、微細
なSRAMメモリセルを均一的に形成することができる
ようになる。
【0037】次に、図5には、前述した図2の点線nの
範囲に示した2つのプルアップ素子の実際の構成例を示
し説明する。
【0038】図5(a)は、このプルアップ素子の断面
構造を示し、同図(b)は、上から見た構成を示してい
る。
【0039】N形半導体基板1に形成されたNウェル領
域2内でP形領域41,42とN+形領域43がそれぞ
れ接合され、各接合箇所の上方にゲート酸化膜5を介し
てゲート電極6a,6bが形成される。本実施形態で
は、N形半導体基板を例としたがP形半導体基板を用い
てもよい。
【0040】この構成において、ゲート電極6a,6b
とP形領域41,42の電位をGND(基準電位)と
し、N+ 形領域43の電位をVcc(電源電位)とする
と、PN接合箇所でN+ 形領域43から、それぞれのP
形領域41,42に流れるトンネル電流が発生する。こ
のトンネル電流は、ゲート電極6a,6bの電位とN+
形領域43の電位により制御される。
【0041】次に図6には、第2の実施形態として、前
述したプルアップ素子を高抵抗形メモリセルに類似する
構成にした例を示す。
【0042】前述した第1の実施形態の完全CMOSメ
モリセルに類似する半導体メモリセルは、プルアップ素
子13,14のゲート電極がそれぞれクロスする転送ゲ
ート15,16に接続していたが、本実施形態の半導体
メモリセルにおいては、プルアップ素子13,14のゲ
ート電極が共通接続され、電源よりも低い電位の基準電
位(例えば、GND)に接続されている。この接続構成
により、ダイオード的に働いて抵抗成分を持ち、従来用
いられていた抵抗として機能する。
【0043】本実施形態は、前述した第1の実施形態と
同様な作用・効果が得られる。本実施形態の半導体メモ
リセルは、トンネル電流を利用するプルアップ素子を抵
抗器として用いるため、従来のように、微細化に伴う高
抵抗形メモリセルを製造する時のプロセスの不均一性の
影響を受けて、抵抗器の抵抗値を大きく変動させること
なく、均一した抵抗値が実現できることから半導体メモ
リセルの微細化が実現できる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、メ
モリセルの微細化が可能で、且つ低消費電力を実現する
半導体メモリセルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体メモリの概要について説明する
ための図である。
【図2】第1の実施形態として、図1に示したプルアッ
プ素子を用いて完全CMOSメモリセルに類似する構成
にした例を示す図である。
【図3】図2に示した半導体メモリセルの製造工程の前
半を示す図である。
【図4】図2に示した半導体メモリセルの製造工程の後
半を示す図である。
【図5】図2に示したプルアップ素子の実際の構成例を
示す図である。
【図6】第2の実施形態として、図1に示したプルアッ
プ素子を高抵抗形メモリセルに類似する構成にした例を
示す図である。
【図7】図7は、従来のSRAMの構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…N形半導体基板 2…Nウェル領域 3…P形領域 4…N+ 形領域 5…ゲート酸化膜 6…ゲート電極 11,12…Pch,Nchトランジスタ 13,14…プルアップ素子 15,16…転送ゲート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成されるフリップフロ
    ップ構成されたトランジスタからなるメモリ部に接続さ
    れるプルアップ素子を有する半導体メモリセルにおい
    て、 前記プルアップ素子は、前記半導体基板上のウェル領域
    内に形成されたP形領域とN形領域が接合するPN接合
    と、該PN接合上に形成されたゲート電極とで構成さ
    れ、 前記ゲート電極及び前記N形領域にかかる電位に制御さ
    れる前記PN接合間を流れるトンネル電流により、電源
    を前記メモリ部に供給することを特徴とする半導体メモ
    リセル。
  2. 【請求項2】 前記プルアップ素子は、電源からメモリ
    部への電流通路として、前記半導体基板及び前記ウェル
    領域を通じて、前記N形領域に供給し、前記PN接合箇
    所からのトンネル電流により、P形領域を経て、前記メ
    モリ部に供給することを特徴とする請求項1に記載の半
    導体メモリセル。
  3. 【請求項3】 スタティックRAM(Static Random Ac
    cess Menory)において、 半導体基板上にフリップフロップ構成された第1、第2
    のトランジスタからなるメモリ手段と、 前記第1、第2のトランジスタを駆動させ、データの書
    き込み読み出しを行う転送手段と、 P形領域とN形領域が接合するPN接合と、該PN接合
    上に形成されたゲート電極とを有し、前記転送手段に駆
    動され、前記第1、第2のトランジスタにデータ電位を
    前記PN接合を通じたトンネル電流として電源から供給
    するプルアップ手段と、を具備することを特徴とする半
    導体メモりセル。
JP9138231A 1997-05-28 1997-05-28 半導体メモリセル Pending JPH10335489A (ja)

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