JPH10335116A - 避雷器 - Google Patents
避雷器Info
- Publication number
- JPH10335116A JPH10335116A JP9146191A JP14619197A JPH10335116A JP H10335116 A JPH10335116 A JP H10335116A JP 9146191 A JP9146191 A JP 9146191A JP 14619197 A JP14619197 A JP 14619197A JP H10335116 A JPH10335116 A JP H10335116A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic body
- insulator
- flat
- flat part
- bent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価で信頼性の高い避雷器を提供することを
目的とする。 【解決手段】 この目的を達成するために、平坦部７
ａ，７ｂを有し、これにつながる屈曲部７ｃ、および外
周部７ｄを形成した板状の弾性体７を用いる。
目的とする。 【解決手段】 この目的を達成するために、平坦部７
ａ，７ｂを有し、これにつながる屈曲部７ｃ、および外
周部７ｄを形成した板状の弾性体７を用いる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は送配電線、トラン
ス、開閉器等に生じるサージ電圧を吸収する避雷器に関
するものである。
ス、開閉器等に生じるサージ電圧を吸収する避雷器に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の避雷器は図３に示すように、円筒
状の碍子１内に少なくとも一つの電圧非直線性素子２と
弾性体３を収納し、その状態において碍子１の両端に封
口端子４，５を装着していた。その弾性体３は図４に示
すようにコイルバネ形状で、その内周部に短絡板６が挿
入された構成で、弾性体３によって両封口端子４，５間
と電圧非直線性素子２とを電気的に接続させるととも
に、碍子１内に機械的に保持し、更に短絡板６で弾性体
３のインダクタンス成分を除去させる構成となってい
る。
状の碍子１内に少なくとも一つの電圧非直線性素子２と
弾性体３を収納し、その状態において碍子１の両端に封
口端子４，５を装着していた。その弾性体３は図４に示
すようにコイルバネ形状で、その内周部に短絡板６が挿
入された構成で、弾性体３によって両封口端子４，５間
と電圧非直線性素子２とを電気的に接続させるととも
に、碍子１内に機械的に保持し、更に短絡板６で弾性体
３のインダクタンス成分を除去させる構成となってい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記弾性体３は、長期
的に弾性を保持するため、コイルバネ形状に構成されて
おり、この弾性体３内側にはコイルのインダクタンス成
分を取り除くための短絡板６を設ける必要があった。こ
のような構成の場合、弾性体３は長期間バネ性を保持出
来るが、バネ材が長尺で、しかも電圧非直線性素子２と
の電気的な接続を確保するための平面研磨加工が必要
で、更にこの弾性体３に短絡板６を取付ける工程が必要
となり、その結果コスト高になるという問題があった。
的に弾性を保持するため、コイルバネ形状に構成されて
おり、この弾性体３内側にはコイルのインダクタンス成
分を取り除くための短絡板６を設ける必要があった。こ
のような構成の場合、弾性体３は長期間バネ性を保持出
来るが、バネ材が長尺で、しかも電圧非直線性素子２と
の電気的な接続を確保するための平面研磨加工が必要
で、更にこの弾性体３に短絡板６を取付ける工程が必要
となり、その結果コスト高になるという問題があった。
【０００４】本発明は電圧非直線性素子と電気的接触を
確保し、しかも加工の簡単な板状の弾性体を用いた安価
で信頼性の高い避雷器を提供することを目的とするもの
である。
確保し、しかも加工の簡単な板状の弾性体を用いた安価
で信頼性の高い避雷器を提供することを目的とするもの
である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、筒状碍子内に挿入する弾性体は、両側の平
坦部と、中部の屈曲部と、一方の平坦部の端部から屈曲
部の外周を通って、他方の平坦部の端部方向に延長さ
れ、接触した外周部とからなる構成として、前記碍子の
封口端子と電圧非直線性素子との電気的接続と碍子内部
で電圧非直線性素子の機械的な支持が確保でき、しかも
弾性体自身の加工も簡単な形状のものとなる。
に本発明は、筒状碍子内に挿入する弾性体は、両側の平
坦部と、中部の屈曲部と、一方の平坦部の端部から屈曲
部の外周を通って、他方の平坦部の端部方向に延長さ
れ、接触した外周部とからなる構成として、前記碍子の
封口端子と電圧非直線性素子との電気的接続と碍子内部
で電圧非直線性素子の機械的な支持が確保でき、しかも
弾性体自身の加工も簡単な形状のものとなる。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、筒状の碍子と、この碍子内に収納された電圧非直線
性素子と、前記碍子の両端にそれぞれ設けた封口端子
と、前記封口端子と電圧非直線性素子との間に設けた弾
性体とを備え、前記弾性体は板状で、両側の平坦部と、
中部の屈曲部と、一方の平坦部の端部から屈曲部の外周
を通って、他方の平坦部方向に延長され、接触した外周
部とを有する構成とした避雷器であり、これによって、
前記碍子の封口端子と電圧非直線性素子の電気的接続
と、碍子内で電圧非直線性素子の機械的保持が確保で
き、しかも弾性体それ自身の加工も容易となる。
は、筒状の碍子と、この碍子内に収納された電圧非直線
性素子と、前記碍子の両端にそれぞれ設けた封口端子
と、前記封口端子と電圧非直線性素子との間に設けた弾
性体とを備え、前記弾性体は板状で、両側の平坦部と、
中部の屈曲部と、一方の平坦部の端部から屈曲部の外周
を通って、他方の平坦部方向に延長され、接触した外周
部とを有する構成とした避雷器であり、これによって、
前記碍子の封口端子と電圧非直線性素子の電気的接続
と、碍子内で電圧非直線性素子の機械的保持が確保で
き、しかも弾性体それ自身の加工も容易となる。
【０００７】本発明の請求項２に記載の発明は、弾性体
外周部に屈曲圧力が加わった時に、前記外周部の端部
が、他方の平坦部の端部に接触する構成とするものであ
る。これにより碍子内において電圧非直線性素子と封口
端子との電気的接続、および電圧非直線性素子を機械的
に固定保持することができる。
外周部に屈曲圧力が加わった時に、前記外周部の端部
が、他方の平坦部の端部に接触する構成とするものであ
る。これにより碍子内において電圧非直線性素子と封口
端子との電気的接続、および電圧非直線性素子を機械的
に固定保持することができる。
【０００８】本発明の請求項３に記載の発明は、弾性体
の一方の平坦部を内側に湾曲させる構成とするものであ
る。これによって弾性体上部に圧力が加わったとき、湾
曲部がこれを吸収し封口端子と弾性体平坦部との接触が
確実となり、振動等により弾性体のずれを起こすことが
なくなり、封口端子と電圧非直線性素子の電気的接続及
び機械的固定保持が確実なものとなる。
の一方の平坦部を内側に湾曲させる構成とするものであ
る。これによって弾性体上部に圧力が加わったとき、湾
曲部がこれを吸収し封口端子と弾性体平坦部との接触が
確実となり、振動等により弾性体のずれを起こすことが
なくなり、封口端子と電圧非直線性素子の電気的接続及
び機械的固定保持が確実なものとなる。
【０００９】以下本発明の一実施形態を図面を用いて説
明する。なお従来例と同一物品には同一番号を付してい
る。
明する。なお従来例と同一物品には同一番号を付してい
る。
【００１０】図１に示す本発明の避雷器の断面図は、内
径３５mm、長さ８０mmの円筒状の碍子１の内部に外径３
２mm、長さ３０mmの電圧非直線性素子２を二個収納し、
その上部に荷重１５kgfの時、高さが１８mmに成るよう
に設定した幅２０mm、厚さ１mmの板状のバネ材を加工し
た、図２（ａ）に示す板状の弾性体７を挿入し、碍子１
の両端部に封口端子４，５で碍子１の外周部をカシメて
封口し、弾性体７を介して、封口端子４，５と電圧非直
線性素子２とを電気的に接続し、同時に碍子１内部に電
圧非直線性素子２を機械的に固定保持した構成となって
いる。また、弾性体７は図２（ａ）に示すように、両側
の平坦部７ａ，７ｂと、中部の屈曲部７ｃと、一方の平
坦部７ａから屈曲部７ｃの外周を通って他方の平坦部７
ｂ方向に延長された外周部７ｄとを有しその外周部７ｄ
の端部７ｅは、弾性体７が図１のごとく加圧圧縮された
とき、平坦部７ｂの端部と接触するように構成されてい
る。また弾性体７の屈曲部７ｃは円弧状に屈曲した。ま
た更に図２（ｃ）には平坦部７ａに湾曲部Ａを設けると
ともに外周部７ｄの端部７ｆは内方に屈曲させた一例を
示している。尚図２（ｂ）は他の例を示し、弾性体７の
加圧圧縮前の状態を示したものである。また併せて従来
例として本発明の弾性体７の代わりに外径１８mm、線径
２mm、荷重１５kgfの加圧時の高さ１８mmのコイル状に
形成した図３の弾性体３と短絡板６を挿入した避雷器を
作成し、これら避雷器を各々４×１０μsのインパルス
電流付加試験を行いその結果を（表１）に示した。
径３５mm、長さ８０mmの円筒状の碍子１の内部に外径３
２mm、長さ３０mmの電圧非直線性素子２を二個収納し、
その上部に荷重１５kgfの時、高さが１８mmに成るよう
に設定した幅２０mm、厚さ１mmの板状のバネ材を加工し
た、図２（ａ）に示す板状の弾性体７を挿入し、碍子１
の両端部に封口端子４，５で碍子１の外周部をカシメて
封口し、弾性体７を介して、封口端子４，５と電圧非直
線性素子２とを電気的に接続し、同時に碍子１内部に電
圧非直線性素子２を機械的に固定保持した構成となって
いる。また、弾性体７は図２（ａ）に示すように、両側
の平坦部７ａ，７ｂと、中部の屈曲部７ｃと、一方の平
坦部７ａから屈曲部７ｃの外周を通って他方の平坦部７
ｂ方向に延長された外周部７ｄとを有しその外周部７ｄ
の端部７ｅは、弾性体７が図１のごとく加圧圧縮された
とき、平坦部７ｂの端部と接触するように構成されてい
る。また弾性体７の屈曲部７ｃは円弧状に屈曲した。ま
た更に図２（ｃ）には平坦部７ａに湾曲部Ａを設けると
ともに外周部７ｄの端部７ｆは内方に屈曲させた一例を
示している。尚図２（ｂ）は他の例を示し、弾性体７の
加圧圧縮前の状態を示したものである。また併せて従来
例として本発明の弾性体７の代わりに外径１８mm、線径
２mm、荷重１５kgfの加圧時の高さ１８mmのコイル状に
形成した図３の弾性体３と短絡板６を挿入した避雷器を
作成し、これら避雷器を各々４×１０μsのインパルス
電流付加試験を行いその結果を（表１）に示した。
【００１１】
【表１】
【００１２】（表１）に示すように、本発明品は１４０
kＡのインパルス電流を付加しても破断不良が発生して
いないのに対し、従来のコイル状の弾性体３を用いたも
のは１００kＡを越える付近から不具合が発生している
ことが分かる。これは、電圧非直線性素子２の電極面と
の接触性が弾性体７の方が弾性体３より優れているため
に大きなインパルス電流を付加した場合において接触面
で放電による浸食が発生することがなく避雷器の破断を
発生させなかったものと思われる。
kＡのインパルス電流を付加しても破断不良が発生して
いないのに対し、従来のコイル状の弾性体３を用いたも
のは１００kＡを越える付近から不具合が発生している
ことが分かる。これは、電圧非直線性素子２の電極面と
の接触性が弾性体７の方が弾性体３より優れているため
に大きなインパルス電流を付加した場合において接触面
で放電による浸食が発生することがなく避雷器の破断を
発生させなかったものと思われる。
【００１３】
【発明の効果】以上のように本発明は、筒碍子形状の避
雷器においてその碍子内部に挿入する弾性体を、両側の
平坦部と、中部の屈曲部と、一方の平坦部から屈曲部の
外周を通って他方の平坦部方向に延長され、接触された
外周部を有する構成とすることにより、弾性体としての
加工法も簡単で、しかも従来のコイルバネ型の弾性体の
インダクタンス成分を除去するための短絡板を挿入する
工数も省略できる、碍子端部の封口端子と電圧非直線性
素子の電気的接続と機械的固定保持を確保できる安価で
信頼性の高い避雷器を提供することができる。
雷器においてその碍子内部に挿入する弾性体を、両側の
平坦部と、中部の屈曲部と、一方の平坦部から屈曲部の
外周を通って他方の平坦部方向に延長され、接触された
外周部を有する構成とすることにより、弾性体としての
加工法も簡単で、しかも従来のコイルバネ型の弾性体の
インダクタンス成分を除去するための短絡板を挿入する
工数も省略できる、碍子端部の封口端子と電圧非直線性
素子の電気的接続と機械的固定保持を確保できる安価で
信頼性の高い避雷器を提供することができる。
【図１】本発明の一実施形態の避雷器の断面図
【図２】（ａ）同一実施形態の弾性体の斜視図 （ｂ）他の実施形態の非加圧状態の弾性体を示す斜視図 （ｃ）さらに他の実施形態の加圧状態の弾性体を示す斜
視図
視図
【図３】従来の避雷器の断面図
【図４】同弾性体の正面図
１ 碍子 ２ 電圧非直線性素子 ４，５ 封口端子 ７ａ，７ｂ 平坦部 ７ｃ 屈曲部 ７ｄ 外周部 ７ｅ 外周部の端部
Claims (3)
- 【請求項１】 筒状の碍子と、この碍子内に収納された
電圧非直線性素子と、前記碍子の両端にそれぞれ設けた
封口端子と、前記封口端子と電圧非直線性素子との間に
設けた弾性体とを備え、前記弾性体は板状で、両側の平
坦部と、中部の屈曲部と、一方の平坦部の端部から屈曲
部の外周を通って、他方の平坦部方向に延長され、接触
した外周部とを有する構成とした避電器。 - 【請求項２】 外周部の端部が、この外周部に屈曲圧力
が加わった時に平坦部の端側に接触する構成とした請求
項１に記載の避雷器。 - 【請求項３】 板状弾性体の一方の平坦部を内側に湾曲
させる構成とした請求項１に記載の避雷器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9146191A JPH10335116A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 避雷器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9146191A JPH10335116A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 避雷器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10335116A true JPH10335116A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15402200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9146191A Pending JPH10335116A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 避雷器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10335116A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108897951A (zh) * | 2018-06-28 | 2018-11-27 | 云南电网有限责任公司保山供电局 | 避雷器非线性伏安特性“拐弯点”及其“弯曲系数”拟合方法 |
-
1997
- 1997-06-04 JP JP9146191A patent/JPH10335116A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108897951A (zh) * | 2018-06-28 | 2018-11-27 | 云南电网有限责任公司保山供电局 | 避雷器非线性伏安特性“拐弯点”及其“弯曲系数”拟合方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |