JPH10334746A - 自己支持型ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

自己支持型ケーブル及びその製造方法

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JPH10334746A
JPH10334746A JP14504597A JP14504597A JPH10334746A JP H10334746 A JPH10334746 A JP H10334746A JP 14504597 A JP14504597 A JP 14504597A JP 14504597 A JP14504597 A JP 14504597A JP H10334746 A JPH10334746 A JP H10334746A
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JP14504597A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Sugitani
知幸 杉谷
Masao Sasagawa
柾男 笹川
Yukihiro Toyoda
幸博 豊田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続作業に際してケーブル部自体に弛みを与
えることができる自己支持型ケーブルを提供すること。 【解決手段】 ケーブル本体部材21に弛みを出すため
の波形の変形を与えておき、ケーブル本体部材21の波
形を崩すことなく、支持線5とケーブル本体部材21と
を熱可塑性樹脂で一体に押し出し被覆する。これによ
り、支持線5の周囲には支持線側被覆部61が形成さ
れ、ケーブル本体部材21の周囲にはケーブル側被覆部
31が形成され、これらの間には、首部81が形成され
る。自己支持型ケーブル100の長さ方向の中間部にお
ける接続作業の際には、ケーブル側被覆部31を切り開
く。ケーブル本体部材21は、ケーブル側被覆部31内
でその長さ方向に容易に移動が可能なので、ケーブル本
体部材21を外部に引き出してケーブル本体部材21の
波形を直線状に伸ばせば、ケーブル本体部材21を弛み
余裕分だけ引き出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空布設される通
信ケーブル、電力配線ケーブル等として用いられるケー
ブルであって、ケーブル本体と支持線とを樹脂材の被覆
によって一体化してなる自己支持型ケーブル及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、現用されている自己支持型ケー
ブル10を図示したものである。図7(a)は断面構造
を示し、図7(b)は側面構造を示す。
【0003】図示の自己支持型ケーブル10は、8の字
型自己支持ケーブルと呼ばれるもので、ケーブルコア2
と支持線5とを平行配置して樹脂で被覆した構造となっ
ている。この自己支持型ケーブル10には、その長さ方
向に沿って、ケーブルコア2の外部被覆3と支持線5の
外部被覆6との間にこれらを連結して支持する首部8が
連続的に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のような
自己支持型ケーブル10では、ケーブルコア2と支持線
5とが等間隔に平行配置されているので、ケーブルコア
2には、支持線5に対し長さの余剰、すなわち弛みが与
えられていない。
【0005】したがって、布設後、自己支持型ケーブル
10の長さ方向の中間部において、ケーブルコア2及び
その外部被覆3からなるケーブル部を支持線5側より切
り離して接続を行おうとしても、ケーブル部の長さは支
持線5の長さと同じであり、ケーブル部に弛み余裕がな
く、接続作業を行い難い。勿論、ケーブル部に弛み余裕
がなくとも、ケーブルコア2を構成する内部のメタル絶
縁電線または光ファイバ等自体に、長さ方向に関して交
互に逆転させた撚り(いわゆるSZ撚)を与えておけ
ば、接続作業に際して、内部のメタル絶縁電線または光
ファイバを個々に分離して長さの弛みを引き出すことも
できるが、ケーブルコア2自体或いはケーブル部全体と
しての弛みは取り出すことができない。
【0006】そこで、この発明は、自己支持型ケーブル
の長さ方向の中間部の接続作業に際して、ケーブル部自
体に弛みを与えることができる自己支持型ケーブルを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の自己支持型ケーブルは、支持線及びケー
ブル本体部材を樹脂材によって一体に被覆することによ
って連結してなる自己支持型ケーブルであって、ケーブ
ル本体部材は、直線状に延びる支持線の長さ寸法よりも
大きな長さ寸法を有するとともにその寸法差を弛みとす
るための変形を与えられており、このケーブル本体部材
の周囲には、このケーブル本体部材の形状を維持可能な
ケーブル側被覆部が形成されていることを特徴とする。
なお、ここでケーブル本体部材とは、ケーブルコア自体
或いは保護被覆付きケーブルのことを意味する。
【0008】また、請求項2の自己支持型ケーブルは、
ケーブル本体部材が、周期的な曲げ加工によって変形さ
れていることを特徴とする。
【0009】また、請求項3の自己支持型ケーブルは、
ケーブル側被覆部が、ケーブル本体部材をその形状を維
持したまま内包する直線状筒体であることを特徴とす
る。
【0010】また、請求項4の自己支持型ケーブルは、
直線状筒体中にケーブル本体部材を配置し、ケーブル本
体部材の形状を維持したままで直線状筒体を変形させて
直線状筒体とケーブル本体部材との間の空隙を除去して
なることを特徴とする。
【0011】また、請求項5の自己支持型ケーブルは、
直線状筒体が、熱可塑性樹脂であり、この直線状筒体の
変形に際してこの直線状筒体の内面相互を熱融着させて
融着部とした後、この融着部のうち支持線及びケーブル
本体部材から所定距離以上離間した部分を分離除去する
ことを特徴とする。
【0012】また、請求項6の方法は、請求項2の自己
支持型ケーブルを製造するための方法であって、直線状
に延びる支持線と周期的に曲げ変形されたケーブル本体
部材とを樹脂材によって一体に被覆する際に、ケーブル
本体部材をその形状を維持したまま直線状筒体中に収容
することを特徴とする自己支持型ケーブルの製造方法。
【0013】また、請求項7の方法は、ケーブル本体部
材を直線状筒体中に収容した後、ケーブル本体部材の形
状を維持したままで直線状筒体を変形させて直線状筒体
とケーブル本体部材との間の空隙を除去することを特徴
とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1及び図2は、本発明の第1実施形
態に係る自己支持型ケーブルを説明する図である。図1
は、この自己支持型ケーブル100の側面構造を示す図
である。また、図2は、図1に示す自己支持型ケーブル
100の断面構造を示す図であり、図2(a)はA−A
断面を示し、図2(b)はB−B断面を示す。
【0015】図示の自己支持型ケーブル100は、ケー
ブル本体部材21と支持線5とを熱可塑性樹脂で一体的
に被覆した構造となっている。
【0016】ケーブル本体部材21は、複数のメタル絶
縁電線を束ねたケーブルコア21aとこの周囲を被覆す
る保護被覆21bとからなる。このケーブル本体部材2
1は、全体として支持線5にほぼ平行に配置されている
が、その長さ方向に沿って波形に曲げ加工されている。
つまり、ケーブル本体部材21は、上記のような曲げ加
工によって支持線5に対し所定の周期で近接したり離間
しており、ケーブル本体部材21と支持線5とは同一面
内にある。そして、自己支持型ケーブル100の単位長
あたりでは、ケーブル本体部材21の長さ寸法は支持線
5の長さ寸法よりも大きくなっている。なお、ケーブル
本体部材21の保護被覆21bは不可欠のものではない
が、防湿等の観点からはこれを設けることが望ましい。
【0017】ケーブル側被覆部31は、長円形の直線状
筒体であり、ケーブル本体部材21をその形状を維持し
たまま内包する。つまり、ケーブル側被覆部31は、ケ
ーブル本体部材21の波形の振幅方向に平行な長軸を有
する長円形の断面を有する。そして、ケーブル側被覆部
31の断面内周ISの長径は、ケーブル本体部材21の
波形の振幅の外幅とほぼ一致し、その短径は、このケー
ブル本体部材21の直径とほぼ一致する。
【0018】支持線5は、ケーブル側被覆部31に平行
な状態で真っ直ぐ延びており、支持線側被覆部61によ
って被覆されている。支持線側被覆部61とケーブル側
被覆部31とは、首部81によって互いに連結されてい
る。
【0019】以下、図1及び図2に示す自己支持型ケー
ブル100の製造について簡単に説明する。予め、ケー
ブル本体部材21に弛みを生じさせる目的で波形の変形
を与えておき、この波形のケーブル本体部材21と直線
状の支持線5とを外部被覆製造装置(押出被覆装置)に
供給することによって、ケーブル本体部材21の形状を
維持したままで、支持線5とケーブル本体部材21とを
熱可塑性樹脂によって一体に押し出し被覆する。これに
より、支持線5の周囲には支持線側被覆部61が形成さ
れ、ケーブル本体部材21の周囲にはケーブル側被覆部
31が形成され、これらの間には、首部81が形成され
る。なお、ケーブル側被覆部31は、冷却後に硬化して
長円形の直線状筒体の形状を維持し、その内部にケーブ
ル本体部材21を内包する。
【0020】図1及び図2に示す自己支持型ケーブル1
00の長さ方向の中間部における接続作業の際には、ケ
ーブル側被覆部31を切り開く。ケーブル本体部材21
は、ケーブル側被覆部31内でその長さ方向に容易に移
動可能なので、ケーブル本体部材21を外部に引き出し
てケーブル本体部材21の波形の変形を直線状に伸ばせ
ば、ケーブル本体部材21を弛み余裕分だけ引き出すこ
とができる。
【0021】〔第2実施形態〕図3及び図4は、第2実
施形態の自己支持型ケーブルを説明する図である。図3
は、この自己支持型ケーブル200の側面構造を示す図
である。また、図4は、図3に示す自己支持型ケーブル
200の断面構造を示す図であり、図4(a)は、A−
A断面を、図4(b)は、B−B断面を示す。
【0022】図示の自己支持型ケーブル200は、図1
及び図2に示す自己支持型ケーブル100の変形例であ
るので、同一部分には、同一の符号を付して、重複説明
を省略する。
【0023】ケーブル側被覆部231は、ケーブル本体
部材21をその形状を保持しつつ被覆する。つまり、ケ
ーブル側被覆部231は、波形のケーブル本体部材21
に密着してこれを被覆している。ケーブル側被覆部23
1は、図1に示す自己支持型ケーブル100のケーブル
側被覆部31と同一構造の被覆に間欠的に存在する空隙
部を強制的に圧縮・除去することによって形成したもの
である。このような圧壊によって、ケーブル側被覆部2
31には、空隙圧縮部分231a、231bが形成され
る。
【0024】以下、図3及び図4に示す自己支持型ケー
ブル200の製造について簡単に説明する。まず、ケー
ブル本体部材21に弛みを生じさせるための波形の変形
を予め与えておき、この波形を崩すことなく、支持線5
とケーブル本体部材21とを熱可塑性樹脂で一体に押し
出し被覆する。これにより、支持線5の周囲には支持線
側被覆部61が形成され、ケーブル本体部材21の周囲
にはケーブル側被覆部231が形成され、これらの間に
は首部81が形成される。このような被覆の際には、第
1実施形態の場合と異なり、図1に示すケーブル側被覆
部31と同一構造の直線状筒体である被覆と波形のケー
ブル本体部材21との間に間欠的に存在する空隙部を潰
し、ここに融着部として空隙圧縮部分231a、231
bを形成する。このような間欠的な空隙部の除去は、ケ
ーブル側被覆部231を加熱して押出被覆する際、つま
りケーブル側被覆部231が押出成形直後の軟化状態に
あるときに、ケーブル側被覆部231内を真空引きして
これを冷却することにより、ケーブル側被覆部231の
間欠的な空隙部分に空隙圧縮部分231a、231bを
形成する。なお、この空隙圧縮部分231a、231b
は、ケーブル側被覆部231を一旦直線筒形状に成形・
固化した後に形成することもできる。つまり、一旦直線
筒形状に成形したケーブル側被覆部231を再加熱し、
その樹脂材が熱軟化した状態で、ケーブル側被覆部23
1の内部を真空引きするか、これに外部圧力を加えるこ
とにより、空隙部を圧縮、除去してここに空隙圧縮部分
231a、231bを形成する。
【0025】この自己支持型ケーブル200では、ケー
ブル側被覆部231に空隙圧縮部分231a、231b
を設けているので、ケーブル本体部材21の全周にケー
ブル側被覆部231の内面が密着した構造となってお
り、ケーブル本体部材21がケーブル側被覆部231中
で移動しない。
【0026】図3及び図4に示す自己支持型ケーブル2
00の長さ方向の中間部における接続作業の際には、ケ
ーブル側被覆部231を必要な弛みが生じうる所要の長
さに亘って切り開き、内部のケーブル本体部材21を外
部に取り出してケーブル本体部材21の波形を直線状に
伸ばす。これにより、ケーブル本体部材21を予め与え
られている弛み余裕分だけ引き出すことができる。
【0027】なお、空隙圧縮部分231a、231bの
形成に際しては、必ずしもケーブル側被覆部231の内
面を熱融着させる必要はない。ただし、ケーブル側被覆
部231の内面を熱融着して完全に密着させておけば、
ケーブル側被覆部231を首部81から切り離すととも
に、ケーブル側被覆部231の空隙圧縮部分231a、
231bを切り取り除去することにより、ケーブル本体
部材21をこれと同じ長さの弛みを持った外部被覆付ケ
ーブルとして取り出すことが可能である。この場合、ケ
ーブル本体部材21は、ケーブル側被覆部231によっ
て防湿されている。したがって、ケーブル本体部材21
をケーブルコア21aのみからなる構造とすることがで
き、その周囲に保護被覆21bを設ける必要は必ずしも
ない。
【0028】〔第3実施形態〕図5及び図6は、第3実
施形態の自己支持型ケーブルを説明する図である。図5
は、この自己支持型ケーブル300の側面構造を示す図
である。また、図6は、図5に示す自己支持型ケーブル
300の断面構造を示す図であり、図6(a)は、A−
A断面を、図6(b)は、B−B断面を示す。
【0029】図示の自己支持型ケーブル300は、図3
及び図4に示す自己支持型ケーブル200の変形例であ
る。
【0030】ケーブル側被覆部331は、波形のケーブ
ル本体部材21に密着してこれを気密に被覆している。
このケーブル側被覆部331は、図3に示す自己支持型
ケーブル200のケーブル側被覆部231に間欠的に形
成された空隙圧縮部分231a、231bを切除するこ
とによって形成することができる。このような切除後
も、ケーブル側被覆部331は、間欠的連結部331c
を介して、首部81と連結されている。
【0031】以下、図5及び図6に示す自己支持型ケー
ブル300の製造について具体的に説明する。まず、直
線状の支持線5と波形のケーブル本体部材21とを熱可
塑性樹脂で一体に押し出し被覆し、ケーブル本体部材2
1の周囲の被覆に間欠的に存在する空隙部を潰して、図
3に示す自己支持型ケーブル200と同一構造の半製品
を得る。この際、図3に示すケーブル側被覆部231に
設けている空隙圧縮部分231a、231bは、このケ
ーブル側被覆部231の内面を相互に完全に熱融着させ
るために十分高温である間に、ケーブル側被覆部231
を圧縮することによって形成することを要する。そのた
めには、ケーブル側被覆部231を押出被覆する際に、
その内部を真空引きして行うことが望ましい。勿論、直
線状の支持線5と波形のケーブル本体部材21とを熱可
塑性樹脂で一体に押し出し被覆する際に、図1に示すケ
ーブル側被覆部31と同一構造の直線状筒体として一旦
硬化した後、この直線状筒体の内面を熱融着する温度ま
で再加熱、軟化して、真空引き、または外圧によって直
線状筒体内の空隙部を圧縮、除去するとともに、直線状
筒体の内面同士を相互に熱融着させる方法も可能であ
る。その後は、図3に示すものと同一構造のケーブル側
被覆部231の熱融着によって長さ方向に間欠的に形成
される空隙圧縮部分231a、231b(言い換えれ
ば、ケーブル本体部材21からケーブル側被覆部231
の肉厚分以上離間している部分)を機械的な打ち抜きに
よって分離除去すれば、図5に示すようなチューブ状の
円形断面を有するケーブル側被覆部331を得ることが
できる。
【0032】なお、上記製造方法によれば、従来から慣
用的に使用されている8の字型自己支持型ケーブルのた
めの、熱可塑性樹脂の一括被覆加工装置に、ケーブル本
体部材21への波形加工と、ケーブル側被覆部231の
ための真空引き、間欠切断除去装置を付け加えることだ
けで、図5に示すような自己支持型ケーブル300を得
ることができる。
【0033】図5及び図6に示す自己支持型ケーブル3
00の長さ方向の中間部における接続作業の際には、ケ
ーブル側被覆部331の間欠的連結部331cと首部8
1とを切断するだけで、ケーブル本体部材21をケーブ
ル側被覆部331によって被覆したままで取り出すこと
ができる。その際、支持線5とケーブル本体部材21と
の寸法差分(弛み余裕分)だけ、ケーブル本体部材21
を余剰に引き伸ばすことができる。
【0034】なお、支持線5周囲の支持線側被覆部61
に接続された首部81とケーブル側被覆部331との間
に間欠的に形成されている窓9は、自己支持型ケーブル
300を架設した際の横風の通り道ともなる。したがっ
て、本発明のケーブル側被覆部331は、風によって振
動を生ずることも少ない等の利点もある。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の自己支持型ケーブルは、支持線及びケーブル本体部
材を樹脂材によって一体に被覆することによって連結し
てなる自己支持型ケーブルであって、ケーブル本体部材
は、直線状に延びる支持線の長さ寸法よりも大きな長さ
寸法を有するとともにその寸法差を弛みとするための変
形を与えられており、このケーブル本体部材の周囲に
は、このケーブル本体部材の形状を維持可能なケーブル
側被覆部が形成されているので、自己支持型ケーブルの
長さ方向の中間部における接続作業の際に、ケーブル側
被覆部を切り取るなどによってケーブル本体部材をケー
ブル側被覆部から引き出すこと等により、ケーブル本体
部材に予め与えられていた弛み分だけケーブル本体部材
を簡易に延ばすことができる。
【0036】また、請求項2の自己支持型ケーブルは、
ケーブル本体部材が周期的な曲げ加工によって変形され
ているので、ケーブル本体部材に簡単な加工で所望の弛
み余裕を与えることができる。
【0037】また、請求項3の自己支持型ケーブルは、
ケーブル側被覆部が、ケーブル本体部材をその形状を維
持したまま内包する直線状筒体であるので、ケーブル側
被覆部である直線状筒体を切除することなくこの直線状
筒体からケーブル本体部材を引き出し出すことができ
る。
【0038】また、請求項4の自己支持型ケーブルは、
直線状筒体中にケーブル本体部材を配置し、ケーブル本
体部材の形状を維持したままで直線状筒体を変形させて
直線状筒体とケーブル本体部材との間の空隙を除去して
なるので、ケーブル側被覆部内でケーブル本体部材が移
動することがなく、自己支持型ケーブルの中間部におけ
る接続作業の際には、ケーブル側被覆部を除去すること
などによって、ケーブル本体部材に予め与えられていた
弛み余裕分だけケーブル本体部材を引き延ばすことがで
きる。
【0039】また、請求項5の自己支持型ケーブルは、
直線状筒体が、熱可塑性樹脂であり、この直線状筒体の
変形に際してこの直線状筒体の内面相互を熱融着させて
融着部とした後、この融着部のうち支持線及びケーブル
本体部材から所定距離以上離間した部分を分離除去する
ので、支持線側の被覆部とケーブル側被覆部とを分離す
ることにより、ケーブル本体部材をケーブル側被覆部に
よって被覆したままでケーブル本体部材を引き延ばすこ
とができる。
【0040】また、請求項6の方法は、請求項2の自己
支持型ケーブルを製造するための方法であって、直線状
に延びる支持線と周期的に曲げ変形されたケーブル本体
部材とを樹脂材によって一体に被覆する際に、ケーブル
本体部材をその形状を維持したまま直線状筒体中に収容
するので、ケーブル側被覆部である直線状筒体を切除す
ることなくこの直線状筒体から予め曲げ変形されている
ケーブル本体部材を引き出し出すことができる。
【0041】また、請求項7の方法は、ケーブル本体部
材を直線状筒体中に収容した後、ケーブル本体部材の形
状を維持したままで直線状筒体を変形させて直線状筒体
とケーブル本体部材との間の空隙を除去するので、ケー
ブル側被覆部内でケーブル本体部材が移動することがな
く、自己支持型ケーブルの中間部における接続作業の際
には、ケーブル側被覆部を除去することなどによって、
ケーブル本体部材に予め与えられていた弛み余裕分だけ
ケーブル本体部材を引き延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の自己支持型ケーブルの側面構造
を示す図である。
【図2】図1に示す自己支持型ケーブルの断面構造を示
す図である。
【図3】第2実施形態の自己支持型ケーブルの側面構造
を示す図である。
【図4】図3に示す自己支持型ケーブルの断面構造を示
す図である。
【図5】第3実施形態の自己支持型ケーブルの側面構造
を示す図である。
【図6】図5に示す自己支持型ケーブルの断面構造を示
す図である。
【図7】従来の自己支持型ケーブルの構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
100、200、300 自己支持型ケーブル 21、221、321 ケーブル本体部材 31、231、331 ケーブル側被覆部 5 支持線 61 支持線側被覆部 81 首部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持線及びケーブル本体部材を樹脂材に
    よって一体に被覆することによって連結してなる自己支
    持型ケーブルであって、 前記ケーブル本体部材は、直線状に延びる前記支持線の
    長さ寸法よりも大きな長さ寸法を有するとともにその寸
    法差を弛みとするための変形を与えられており、当該ケ
    ーブル本体部材の周囲には、当該ケーブル本体部材の形
    状を維持可能なケーブル側被覆部が形成されていること
    を特徴とする自己支持型ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル本体部材は、周期的な曲げ
    加工によって変形されていることを特徴とする請求項1
    記載の自己支持型ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記ケーブル側被覆部は、前記ケーブル
    本体部材をその形状を維持したまま内包する直線状筒体
    であることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれ
    か記載の自己支持型ケーブル。
  4. 【請求項4】 直線状筒体中に前記ケーブル本体部材を
    配置し、前記ケーブル本体部材の形状を維持したままで
    前記直線状筒体を変形させて前記直線状筒体と前記ケー
    ブル本体部材との間の空隙を除去してなることを特徴と
    する請求項1及び請求項2のいずれか記載の自己支持型
    ケーブル。
  5. 【請求項5】 前記直線状筒体は、熱可塑性樹脂であ
    り、当該直線状筒体の変形に際して当該直線状筒体の内
    面相互を熱融着させて融着部とした後、当該融着部のう
    ち前記支持線及び前記ケーブル本体部材から所定距離以
    上離間した部分を分離除去することを特徴とする請求項
    4記載の自己支持型ケーブル。
  6. 【請求項6】 請求項2の自己支持型ケーブルを製造す
    るための方法であって、直線状に延びる前記支持線と周
    期的に曲げ変形された前記ケーブル本体部材とを樹脂材
    によって一体に被覆する際に、前記ケーブル本体部材を
    その形状を維持したまま直線状筒体中に収容することを
    特徴とする自己支持型ケーブルの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ケーブル本体部材を直線状筒体中に
    収容した後、前記ケーブル本体部材の形状を維持したま
    まで前記直線状筒体を変形させて前記直線状筒体と前記
    ケーブル本体部材との間の空隙を除去することを特徴と
    する請求項6記載の自己支持型ケーブルの製造方法。
JP14504597A 1997-06-03 1997-06-03 自己支持型ケーブル及びその製造方法 Pending JPH10334746A (ja)

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JP14504597A JPH10334746A (ja) 1997-06-03 1997-06-03 自己支持型ケーブル及びその製造方法

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JP14504597A JPH10334746A (ja) 1997-06-03 1997-06-03 自己支持型ケーブル及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105047315A (zh) * 2012-12-29 2015-11-11 常州船用电缆有限责任公司 防止蒸汽进入橡套电缆的方法

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