JPH10332301A - 巻尺のテープ緩衝部材 - Google Patents

巻尺のテープ緩衝部材

Info

Publication number
JPH10332301A
JPH10332301A JP9154445A JP15444597A JPH10332301A JP H10332301 A JPH10332301 A JP H10332301A JP 9154445 A JP9154445 A JP 9154445A JP 15444597 A JP15444597 A JP 15444597A JP H10332301 A JPH10332301 A JP H10332301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
frame
case
buffer member
entrance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9154445A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Hara
毅 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hara Rule Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Hara Rule Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hara Rule Manufacturing Co Ltd filed Critical Hara Rule Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9154445A priority Critical patent/JPH10332301A/ja
Publication of JPH10332301A publication Critical patent/JPH10332301A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tape Measures (AREA)
  • Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】係止フックの衝突による衝撃エネルギーと落下
等によって生じた衝撃エネルギーを吸収すること。 【解決手段】テープ出入口6内に設けている緩衝部材3
が、その後方上端部を支点として回動動作をすることが
できるよう、溝71を設けた上顎7と下顎8の間の緩衝
部材3の天部31の突条33と上顎7の溝71とを嵌合
状態に、また、緩衝部材3の天部31と上顎7の下面7
2との間に距離を開けて設ける。これにより、テープ4
が巻き戻されて係止フック5が緩衝部材3に衝突した場
合、または、巻尺1の落下等により緩衝部材3の下方か
ら衝撃を受けた場合には、緩衝部材3は上顎7に設けら
れた溝71に嵌まっている緩衝部材3の天部31の突条
33を支点として回転しようとし、その回転は、溝71
に嵌まっている突条33がたわみ変形することにより回
転を抑制して衝撃を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケースのテープ出入口
付近に装備される緩衝部材に関し、特にテープ巻き込み
時の係止フックの衝突による衝撃エネルギーの吸収と、
ケースの落下等による緩衝部材下方からの衝撃エネルギ
ーをも吸収することができる緩衝部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術と問題点】今日、巻尺の多くは、常にテープ
を巻き込み方向に付勢している付勢手段が内装された構
造の巻尺が主流であり、これは、測定時にテープを引き
出すことによってさらなる巻き戻しエネルギーが付勢手
段に蓄えられるようになっているものであり、そして、
引き出したテープを収納する場合には、テープを持って
いる手を離すことによって、または、ブレーキ機構を解
除することによって付勢手段の巻き戻しエネルギーによ
り、自動的にテープがケース内に巻き込まれるようにな
っている。
【0003】また、テープ先端には係止フックが取り付
けられ、この係止フックは測定時に測長する部材の端部
に引っ掛けてテープの固定用として使用されたり、また
は、テープの巻き込み時にテープがケース内に引き込ま
れないようにするためのストッパーとして使用されてい
る。そして、テープの巻き込み時この係止フックはかな
りの速度でテープ出入口のケース部材と衝突するため、
テープ出入口付近には係止フックの破損を防止するため
の緩衝部材が設けられており、この緩衝部材によって係
止フック衝突時の衝撃エネルギーを吸収している。
【0004】しかし、この緩衝部材は係止フックの衝突
による衝撃エネルギーの吸収を目的に構成されているた
め、係止フックによる衝突以外の方向からの衝撃には弱
く、すなわち、ケースの落下あるいは他の部材に当てた
ことによって生じる衝撃エネルギーを吸収することがで
きず、この衝撃エネルギーによって緩衝部材自体が破損
してしまうこともあった。このような時には緩衝部材の
交換が必要となるが、安全面から使用者自身が緩衝部材
を交換することができないため、巻尺を製造メーカーに
送って部品の交換をすることになるが、使用者はこの間
巻尺を使用することができなくなってしまっていた。
【0005】このように緩衝部材の交換には不都合があ
るため、使用者のほとんどは緩衝部材が破損した状態の
ままで巻尺を使い続け、これによって極めて早くに巻尺
自体をも破損させてしまう結果となっていた。このこと
から、落下等による衝撃エネルギーの吸収もすることが
できる緩衝部材の開発が多くの使用者から切望されてい
た。
【0006】
【目的】本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもの
で、係止フックの衝突による衝撃エネルギーの吸収は勿
論のこと、落下等によって生じた衝撃エネルギーをも吸
収することができる緩衝部材を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、テープを巻き込み方向に付勢する付勢手段が内装
された巻尺に於いて、ケースのテープ出入口内に緩衝部
材が内装され、該緩衝部材は、中央をテープ通孔とした
枠体を有し、該枠体は、その後方上端部に形成された突
条がテープ出入口の上顎に横設された溝に嵌合され、該
枠体上方はテープ出入口の上顎の下面と距離を開けら
れ、一方、該枠体下方にはテープ出入口の下顎の上面に
接触する接触部が形成され、更に該枠体下方が下顎の前
縁から距離を開けて保持されていることを特徴とする。
【0008】また、該緩衝部材は、中央をテープ通孔と
した枠体を有し、該枠体は、その上部にテープ出入口の
上顎に横設された溝に遊嵌する突条と、さらに、その背
後にケース奥行方向に突出するひさしを有し、該ひさし
の端部はテープ出入口の上顎またはケース内壁に形成さ
れた突起に嵌合され、該枠体上方はテープ出入口の上顎
の下面と距離を開けられ、一方、該枠体下方にはテープ
出入口の下顎の上面に接触する接触部が形成され、更に
該枠体下方が下顎の前縁から距離を開けて保持されてい
ることを特徴とする。
【0009】さらに、該緩衝部材は、中央にテープ通孔
をまた背後にケース奥行方向に突出するひさしを設けた
枠体を有し、該枠体は、前記ひさしの後方上端部に形成
された突条がテープ出入口の上顎に横設された溝または
ケース内壁に形成された突起に嵌合され、該枠体上方に
は適当な隙間を有し、一方、該枠体下方にはテープ出入
口の下顎の上面に接触する接触部が形成され、更に該枠
体下方が下顎の前縁から距離を開けて保持されているこ
とを特徴とする。
【0010】さらには、該緩衝部材は、中央にテープ通
孔をまた背後にケース奥行方向に突出するひさしを設け
た枠体を有し、該枠体のひさしは、その端部をケース内
壁に形成された突起に嵌合され、該枠体上方には適当な
隙間を有し、また、ケースのテープ出入口の上顎は、該
枠体の前面に至るまで下方に延ばされており、一方、該
枠体下方にはテープ出入口の下顎の上面に接触する接触
部が形成され、更に該枠体下方が下顎の前縁から距離を
開けて保持されていることを特徴とする巻尺のテープ緩
衝部材である。
【0011】この緩衝部材をさらに詳しく説明すると、
巻尺ケースの内部に測定テープの巻き取りばねを内装し
ており、ばねはケース内の軸に巻き取られ、その端部に
測定テープが取りつけられ且つ重ねて巻かれたもので、
測定テープを引き出すことでばねに巻き取りエネルギー
が蓄積されるようになっている。そして、テープ出入口
の下顎は、相対的に上顎よりケースの奥行側に後退して
おり、この部分に緩衝部材が取り付けられている。
【0012】緩衝部材は、中央にテープ通孔とした枠体
を有すると共に、該通孔を取り巻く枠体の背後上端部に
突条が形成され、その突条はテープ出入口の上顎背後の
ケース内壁に横設された溝に嵌合している。横設とは、
テープの幅方向という意味である。突条は枠体の上縁で
ある場合を含む。また、緩衝部材は、その通孔の枠体に
切れ目を有しない形態であったり、一部に切れ目を有し
ている形態のものであってもよく、組み立て形成のし易
さを考慮して選定すればよい。
【0013】そして、衝撃の吸収効率をよくするために
は、該緩衝部材(枠体)の背後上方にテープ引き込み方
向へ突出したひさしを形成するのがよく、この場合、ひ
さしの後方端部は、テープ引き込み方向及びその方向と
ほぼ直角の方向へ動くことがないようにして、衝撃吸収
時に緩衝部材の回転支点となるようにする。
【0014】そのためには、テープ引き込み方向及びテ
ープ引き込み方向とほぼ直角の方向に突起を設け、その
突起または突起に形成した溝にひさしの後方端部を嵌め
るようにしてもよく、その場合は、緩衝部材(枠体)が
ケースから外れないようにするために、枠体の上部に突
条を形成しその突条をテープ出入口の上顎背後のケース
内壁に横設した溝、あるいは、ケース内壁に形成した突
起の溝に遊嵌させるようにしてもよく、または、前記突
条を形成しないで、ケースのテープ出入口の上顎を枠体
の前面に至るまで下方に延ばして、緩衝部材(枠体)の
外れを阻止するようにしてもよい。
【0015】また、ひさしの後方上端部に突条を形成し
て、その突条をテープ出入口の上顎背後のケース内壁に
横設された溝、あるいは、ケース内壁に形成された突起
または突起に形成した溝に嵌合するようにしてもよい。
突条はひさしの縁である場合を含む。さらには、軸をひ
さしの後方端部に形成して、その軸をテープ出入口の上
顎背後のケース内壁、あるいは、両側のケース内壁で軸
支するようにしてもよい。そして、緩衝部材(枠体)の
上方は、衝撃吸収時に緩衝部材が動けるようにテープ出
入口の上顎の下面や他の部材等と距離を開けておく。
【0016】突条及び突起そして溝は、係止フックの衝
突や落下等による衝撃に十分耐えることができればよく
成型し易い形状とすればよい。さらに、突条及び溝は、
取り付けを逆(ケース内壁に突条、枠体に溝)にしても
よい。そして、望ましくは、突条は縦長として、溝も深
くするのがよい。また、ひさしの突出長さや幅も、衝撃
の吸収効率を考慮して選定すればよく特に限定するもの
ではない。
【0017】突条が突起の溝に遊嵌するとは、溝の幅は
勿論のこと溝の深さに対しても余裕があることを含む。
さらに、ひさしは枠体の背後に一ヵ所設けるのではな
く、その下方の緩衝部材の背後に突出方向を同じくした
ひさしを平行に設けるようにしてもよく、その場合、ひ
さしの後方端部がテープ引き込み方向とほぼ直角の方向
へ動くことがないよう、ケース内壁に突起を形成するな
どして上方向または上下方向への動きを阻止するように
しておく。また、突起により動きを阻止するのではな
く、他の方法で動きを阻止するようにしてもよい。
【0018】そして、このひさしに於いても、その突出
長さや幅を特に限定するものではなく、衝撃の吸収効率
を考慮して選定すればよい。テープ通孔の枠体下方の後
方には、テープ出入口の下顎の上面またはケース底面の
内側上面に接触する接触部が形成され、この接触部と前
記突条またはひさしさらには上顎との接触により緩衝部
材はケースのテープ出入口から脱落しないで内装されて
いる。
【0019】そして、緩衝部材の枠体下方の前面には係
止フックが衝突するフック衝突部を形成することが望ま
しく、そのフック衝突部の形状は特に限定するものでは
ないが、幅はテープ出入口の幅より多少狭くして、縦方
向は緩衝部材の底部よりさらに下方に延ばし、ケースの
底部とほぼ面一となるようにするのがよい。また、厚み
は衝撃に十分耐えることができれば特に限定するもので
はない。そして、フック衝突部ないし枠体下方と下顎の
前縁との間には所望の間隔を開けるようにし、その間隔
は衝撃吸収時の移動距離や吸収効率を考慮して好適な間
隔とすればよい。
【0020】この緩衝部材に用いられる素材は、成型や
耐衝撃性さらには製造面から樹脂等の材料を用いるのが
望ましいが、この素材に限定されるものではない。ま
た、ひさしやフック衝突部も、緩衝部材本体と同様な素
材を用いて一体成型して形成するようにすればよい。
【0021】
【作用】本発明のテープ緩衝部材は以上のような構造で
あることから、製造工程に於いて、軸を有するハーフケ
ースに巻き込みばねを内装したドラムユニットを装着
し、露出する巻き込みばねの端部に中央の通孔を介して
緩衝部材(枠体)を挿通し、緩衝部材(枠体)の上部に
形成された突条をハーフケースの溝に嵌めると共に、緩
衝部材(枠体)下方の接触部をケースの下顎の上面に接
触させる。
【0022】ケースの下顎は上顎より後退しているの
で、緩衝部材(枠体)またはその前面に形成されたフッ
ク衝突部は下顎の前縁から離れて保持される。これで緩
衝部材はケースへの取り付けが完了し、その後テープを
連結し、ハーフケースを被せて固定し、更にテープを放
せば巻き戻し付勢されたばねによりテープが巻き取られ
る。
【0023】使用時に於いては、テープが巻き戻されて
係止フックが緩衝部材に衝突すると、係止フックはフッ
ク衝突部ないし枠体で受け止められ、その受け止めた衝
突エネルギーは緩衝部材によって吸収される。その吸収
は、緩衝部材の衝突部に係止フックが衝突すると、緩衝
部材は上顎に設けられた溝に嵌まっている緩衝部材の突
条を支点として、テープ引き込み方向に回転しようとす
る。
【0024】また、巻尺の落下等により緩衝部材の下方
から衝撃を受けると、緩衝部材は上顎に設けられた溝に
嵌まっている緩衝部材の突条を支点として、テープ面の
上方向に回転しようとする。それらの回転は、溝に嵌ま
っている突条により、その突条がたわみ変形することに
よって回転が抑制されて衝突エネルギーが吸収されてい
く。そして、突条のたわみでショックを和らげ且つ衝突
が終了した後は、突条の素材の復元力で緩衝部材は復帰
する。
【0025】また、緩衝部材にひさしそして突条を有す
るものは、緩衝部材の衝突部に係止フックが衝突する
と、その衝突エネルギーによって緩衝部材が後退しよう
とするが、緩衝部材の上部分はひさしの突条が上顎背後
のケース内壁に横設された溝、または、ケース内壁に形
成された突起に嵌まっているため後退することはなく、
一方、後退フリー状態の緩衝部材の下部分は後退しよう
とすることにより、ひさしの突条を支点として、テープ
引き込み方向に回転しようとする。
【0026】この回転動作によって、ひさしが上方へ向
けてたわみ変形すると共に、突条がたわみ変形すること
によって回転が抑制されて衝突エネルギーが吸収されて
いく。また、このひさしの下方に第二のひさしが設けら
れているものは、ほぼ同時に第二のひさしがたわみ変形
及び後退することにより、さらに回転が抑制されて衝突
エネルギーが吸収されていく。 また、巻尺の落下等に
より緩衝部材の下方から衝撃を受けると、緩衝部材は上
顎背後のケース内壁に横設された溝に嵌まっているひさ
しの突条を支点として、テープ面の上方向に回転しよう
とする。
【0027】その回転は、溝に嵌まっている突条とひさ
しによって、その突条およびひさしがたわみ変形するこ
とによって回転が抑制されて衝突エネルギーが吸収され
ていく。そして、突条およびひさしのたわみでショック
を和らげ且つ衝突が終了した後は、突条およびひさしの
素材の復元力で緩衝部材は復帰する。
【0028】
【実施例】以下本発明の巻尺のテープ緩衝部材の一実施
例を図面に従って説明すると、1は巻き込みばねを内装
した巻尺、2は巻尺1のケース、3は巻き戻されたテー
プ4のその係止フック5の衝突エネルギーを吸収する緩
衝部材、4は巻き込みばねに連結されているテープ、5
はテープ4の先端にビョウ51で取り付けられたフック
である。
【0029】そして、6はテープ4が出入りするテープ
出入口、7は上顎で、72は上顎7の下面である。図1
(a)に示した実施例の場合では、上顎7の下面72に
設けられた溝71に、緩衝部材3の突条33が嵌合して
おり、また、図1(b)、図2(a)(b)に示した実
施例の場合では、ケース2の内壁21に形成された突起
22に、緩衝部材3のひさし35aの端部36または3
5aの突条33が嵌合している。
【0030】8は下顎で、端部の位置が上顎7よりやや
後方に後退している。81は下顎8の上面、82は下顎
8の前縁である。緩衝部材3の枠体38の接触部39は
下顎8の上面81に接触保持されており、さらに、通孔
34を有する枠体38の上部に形成された突条33が、
上顎7に設けられている溝71に嵌合している。
【0031】また、枠体38の突条33以外の天部31
とテープ出入口6の上顎7の下面72との間には間隔が
開けられている。(図1(a)(b))そして、34は
テープ4が通過するための通孔で、37はその前面に形
成され、巻き戻されたテープ4のその係止フック5が衝
突するフック衝突部である。フック衝突部37ないし枠
体38の下方と下顎8の前縁82との間には間隔が開け
られている。
【0032】図1(a)に示した実施例の場合では、テ
ープ4が巻き戻されて係止フック5が緩衝部材3に衝突
すると、係止フック5はフック衝突部37で受け止めら
れ、その受け止めた衝突エネルギーは緩衝部材3によっ
て吸収される。その吸収は、緩衝部材3のフック衝突部
37に係止フック5が衝突すると、緩衝部材3は上顎7
に設けられた溝71に嵌まっている緩衝部材3(枠体3
8)の天部31の突条33を支点として、テープ引き込
み方向に回転しようとする。
【0033】また、巻尺1の落下等により緩衝部材3の
下方から衝撃を受けると、緩衝部材3は上顎7に設けら
れた溝71に嵌まっている緩衝部材3(枠体38)の天
部31の突条33を支点として、テープ4面の上方向に
回転しようとする。それらの回転は、溝71に嵌まって
いる突条33により、その突条33がたわみ変形するこ
とによって回転が抑制されて衝突エネルギーが吸収され
ていく。
【0034】そして、突条33のたわみでショックを和
らげ且つ衝突が終了した後は、突条33の素材の復元力
で緩衝部材3は復帰する。図2(a)に示した実施例の
場合では、緩衝部材3の衝突部37に係止フック5が衝
突すると、その衝突エネルギーによって緩衝部材3が後
退しようとするが、緩衝部材3の上部分はひさし35a
の突条33がケース2の内壁21に形成された突起22
の溝24に嵌まっているため後退することはなく、一
方、後退フリー状態の緩衝部材3の下部分(ひさし35
bも含む)は後退しようとすることにより、ひさし35
aの突条33を支点としてテープ引き込み方向に回転し
ようとする。
【0035】この回転動作によって、ひさし35aが上
方へ向けてたわみ変形すると共に、突条33もたわみ変
形して、さらに、ひさし35a下方のひさし35bも上
方へ向けてたわみ変形することによって回転が抑制され
て衝突エネルギーが吸収されていく。また、巻尺1の落
下等により緩衝部材3の下方から衝撃を受けると、緩衝
部材3はケース2内壁21に形成された突起22の溝2
4に嵌まっているひさし35aの突条33を支点として
テープ4面の上方向に回転しようとする。
【0036】その回転は、溝24に嵌まっている突条3
3とひさし35aおよびひさし35bがたわみ変形する
ことによって回転が抑制されて衝突エネルギーが吸収さ
れていく。そして、突条33とひさし35aおよびひさ
し35bのたわみでショックを和らげ且つ衝突が終了し
た後は、突条33とひさし35aおよびひさし35bの
素材の復元力で緩衝部材3は復帰する。図3は、ハーフ
ケースにセットされた緩衝部材を示す巻尺のテープ出入
口の正面図であり、図4は、テープ出入口と緩衝部材の
セット状態を示す分解斜視図である。
【0037】
【効果】本発明のテープ緩衝部材は以上のような構造で
あることから、製造工程に於いて、軸を有するハーフケ
ースに巻き込みばねを内装したドラムユニットを装着
し、露出する巻き込みばねの端部に中央の通孔を介して
緩衝部材(枠体)を挿通し、緩衝部材(枠体)の上部に
形成された突条をハーフケースの溝に嵌めると共に、緩
衝部材(枠体)下方の接触部をケースの下顎の上面に接
触させつつ嵌め込めば、フック衝突部は下顎の前縁から
離れて保持され、緩衝部材のハーフケースへの取り付け
が完了するので、極めて組み立て作業が簡単である。
【0038】また、巻尺の落下あるいは他の部材に当て
たことによって緩衝部材の底部に衝撃を受けても、緩衝
部材の各部の働きによってその衝突エネルギーは効率よ
く吸収される。これにより、緩衝部材の破損が防げると
共に、緩衝部材が破損したままで巻尺を使い続けること
によって発生する巻尺自体の耐用年数の低下等も防ぐこ
とができる。
【0039】さらに、緩衝部材がワンピースの部品で成
っていることから、緩衝部材の装備のためにかかる費用
を低く抑えることができると共に、巻尺の製造単価をも
低くすることができる。また、緩衝部材を装備していな
い巻尺に新たに装備する場合でも容易に装備することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のテープ緩衝部材の一実施例を示す一
部側面図
【図2】 本発明のテープ緩衝部材の一実施例を示す一
部側面図
【図3】 ハーフケースにセットされた緩衝部材を示す
テープ出入口の正面図
【図4】 テープ出入口と緩衝部材のセット状態を示す
分解斜視図
【符号の説明】
1−巻尺,2−ケース,21−内壁,22−突起,23
−底部,24−溝,3−緩衝部材,31−天部,32−
底部,33−突条,34−通孔,35a−ひさし,35
b−ひさし,36−端部,37−フック衝突部,38−
枠体,39−接触部,4−テープ,5−係止フック,5
1−ビョウ,6−テープ出入口,7−上顎,71−溝,
72−下面,8−下顎,81−上面,82−前縁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープを巻き込み方向に付勢する付勢手段
    が内装された巻尺に於いて、ケースのテープ出入口内に
    緩衝部材が内装され、該緩衝部材は、中央をテープ通孔
    とした枠体を有し、該枠体は、その後方上端部に形成さ
    れた突条がテープ出入口の上顎に横設された溝に嵌合さ
    れ、該枠体上方はテープ出入口の上顎の下面と距離を開
    けられ、一方、該枠体下方にはテープ出入口の下顎の上
    面に接触する接触部が形成され、更に該枠体下方が下顎
    の前縁から距離を開けて保持されていることを特徴とす
    る巻尺のテープ緩衝部材
  2. 【請求項2】テープを巻き込み方向に付勢する付勢手段
    が内装された巻尺に於いて、ケースのテープ出入口内に
    緩衝部材が内装され、該緩衝部材は、中央をテープ通孔
    とした枠体を有し、該枠体は、その上部にテープ出入口
    の上顎に横設された溝に遊嵌する突条と、さらに、その
    背後にケース奥行方向に突出するひさしを有し、該ひさ
    しの端部はテープ出入口の上顎またはケース内壁に形成
    された突起に嵌合され、該枠体上方はテープ出入口の上
    顎の下面と距離を開けられ、一方、該枠体下方にはテー
    プ出入口の下顎の上面に接触する接触部が形成され、更
    に該枠体下方が下顎の前縁から距離を開けて保持されて
    いることを特徴とする巻尺のテープ緩衝部材
  3. 【請求項3】テープを巻き込み方向に付勢する付勢手段
    が内装された巻尺に於いて、ケースのテープ出入口内に
    緩衝部材が内装され、該緩衝部材は、中央にテープ通孔
    をまた背後にケース奥行方向に突出するひさしを設けた
    枠体を有し、該枠体は、前記ひさしの後方上端部に形成
    された突条がテープ出入口の上顎に横設された溝または
    ケース内壁に形成された突起に嵌合され、該枠体上方に
    は適当な隙間を有し、一方、該枠体下方にはテープ出入
    口の下顎の上面に接触する接触部が形成され、更に該枠
    体下方が下顎の前縁から距離を開けて保持されているこ
    とを特徴とする巻尺のテープ緩衝部材
  4. 【請求項4】テープを巻き込み方向に付勢する付勢手段
    が内装された巻尺に於いて、ケースのテープ出入口内に
    緩衝部材が内装され、該緩衝部材は、中央にテープ通孔
    をまた背後にケース奥行方向に突出するひさしを設けた
    枠体を有し、該枠体のひさしはその端部をケース内壁に
    形成された突起に嵌合され、該枠体上方には適当な隙間
    を有し、また、ケースのテープ出入口の上顎は該枠体の
    前面に至るまで下方に延ばされており、一方、該枠体下
    方にはテープ出入口の下顎の上面に接触する接触部が形
    成され、更に該枠体下方が下顎の前縁から距離を開けて
    保持されていることを特徴とする巻尺のテープ緩衝部材
  5. 【請求項5】前記ひさしの端部に軸が形成され、該軸が
    上顎またはケース内壁で軸支されていることを特徴とす
    る請求項2または請求項3または請求項4の巻尺のテー
    プ緩衝部材
  6. 【請求項6】前記ひさしの下方に、突出方向を同じくし
    たひさしが同様に形成され、該ひさしの端部は、ケース
    内壁に形成された突起の下方に配置されていることを特
    徴とする請求項2または請求項3または請求項4の巻尺
    のテープ緩衝部材
JP9154445A 1997-05-28 1997-05-28 巻尺のテープ緩衝部材 Pending JPH10332301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9154445A JPH10332301A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 巻尺のテープ緩衝部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9154445A JPH10332301A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 巻尺のテープ緩衝部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10332301A true JPH10332301A (ja) 1998-12-18

Family

ID=15584372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9154445A Pending JPH10332301A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 巻尺のテープ緩衝部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10332301A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8863399B2 (en) 2011-08-26 2014-10-21 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD733597S1 (en) 2012-07-30 2015-07-07 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
US9080849B2 (en) 2011-07-29 2015-07-14 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
US9267778B2 (en) 2012-01-19 2016-02-23 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
US9417046B2 (en) 2011-07-29 2016-08-16 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD783429S1 (en) 2016-01-07 2017-04-11 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD783430S1 (en) 2016-01-07 2017-04-11 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD785475S1 (en) 2015-12-10 2017-05-02 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD785476S1 (en) 2015-12-10 2017-05-02 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD787347S1 (en) 2016-01-07 2017-05-23 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD788611S1 (en) 2016-06-01 2017-06-06 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
WO2021084394A1 (ko) * 2019-10-30 2021-05-06 주식회사코메론 발광소자를 포함하는 줄자

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9080849B2 (en) 2011-07-29 2015-07-14 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
US9417046B2 (en) 2011-07-29 2016-08-16 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
US10024643B2 (en) 2011-07-29 2018-07-17 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
US8863399B2 (en) 2011-08-26 2014-10-21 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
US9267778B2 (en) 2012-01-19 2016-02-23 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD733597S1 (en) 2012-07-30 2015-07-07 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD785476S1 (en) 2015-12-10 2017-05-02 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD785475S1 (en) 2015-12-10 2017-05-02 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD783430S1 (en) 2016-01-07 2017-04-11 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD787347S1 (en) 2016-01-07 2017-05-23 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD783429S1 (en) 2016-01-07 2017-04-11 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
USD788611S1 (en) 2016-06-01 2017-06-06 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure
WO2021084394A1 (ko) * 2019-10-30 2021-05-06 주식회사코메론 발광소자를 포함하는 줄자

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10332301A (ja) 巻尺のテープ緩衝部材
JP4671482B2 (ja) ブレード突出長の大きな巻尺組立体
KR20130054277A (ko) 한손 작동을 위한 접착 테이프 분배기
US6918556B2 (en) Recording tape cartridge
US20050127225A1 (en) Recording tape cartridge
US7226014B2 (en) Recording tape cartridge
JP4335548B2 (ja) 巻尺の衝撃緩衝装置
US6908056B2 (en) Recording tape cartridge
JP2508122Y2 (ja) 巻 尺
US6880778B2 (en) Recording tape cartridge
JP2562977Y2 (ja) 巻尺におけるスケール出入口の衝撃吸収装置
US5857261A (en) Sophisticated structure for a tape measure
JP4111758B2 (ja) 記録テープカートリッジ
CN107468161B (zh) 吸尘器
CN218644201U (zh) 一种卷帘
JP4658666B2 (ja) 開閉装置
JP2004020197A (ja) 巻尺
JP3062773U (ja) 巻尺の緩衝装置
JP2004117019A (ja) 巻尺
JPS5842125Y2 (ja) タイプライタ−ヨウリボンソウチニオケル リボンスプ−ルノ セイドウソウチ
JP4386310B2 (ja) 単リール型の磁気テープカートリッジ
JP3082630U (ja) 巻 尺
JP3009839B2 (ja) テープカセット
JPH0124748Y2 (ja)
KR20180080666A (ko) 감속기능을 갖는 안전 줄자